IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウェザーク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフトの特許一覧

特許7684687圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法
<>
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図1
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図2
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図3
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図4
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図5
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図6
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図7
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図8
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図9
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図10
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図11
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図12
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図13
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図14
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図15
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図16
  • 特許-圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-20
(45)【発行日】2025-05-28
(54)【発明の名称】圧着工具、ダイ半部分ユニットおよび取り付け方法
(51)【国際特許分類】
   B25B 25/00 20060101AFI20250521BHJP
   H01R 43/042 20060101ALN20250521BHJP
【FI】
B25B25/00 D
H01R43/042
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021160528
(22)【出願日】2021-09-30
(65)【公開番号】P2022067061
(43)【公開日】2022-05-02
【審査請求日】2024-04-08
(31)【優先権主張番号】20 202 479.0
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】523076368
【氏名又は名称】ウェザーク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】グロックセイセン,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ジンサー,ロマン
【審査官】マキロイ 寛済
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/105703(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第00888850(EP,A2)
【文献】中国特許出願公開第111279561(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 25/00
B25B 27/146
B25B 7/00
H01R 43/042 - 43/058
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の挟み込みジョー(3)に保持された第1のダイ半部分ユニット(15a)と、第2の挟み込みジョー(6)に保持された第2のダイ半部分ユニット(15b)とを有するダイ(14)を備える圧着工具(1)であって、
a)前記第1のダイ半部分ユニット(15a)は、第1のダイ半部分(17a)と、第1の支承体(16a)を有する第1のダイ半部分ベアリング(21a)とを有し、前記第1の支承体(16a)は、前記第1の挟み込みジョー(3)の第1の支承体収容部(20a)に支承されており、
前記第1のダイ半部分(17a)は、第1の回転ベアリング(25a)を介して圧着軸(19)を中心に、前記第1の支承体(16a)に対して回転可能に支承されており、前記第1のダイ半部分ユニット(15a)の前記第1の支承体(16a)は、工具なしで前記第1の挟み込みジョー(3)の前記第1の支承体収容部(20a)に取り付け可能かつそれから取り外し可能であり、
前記第1の支承体(16a)は、
・導入向き(43)で前記第1の支承体収容部(20a)に導入可能であり、
・前記第1の支承体収容部(20a)内で旋回により確保向き(45)に旋回可能であり、前記確保向きでは前記第1の支承体(16a)が前記第1の支承体収容部(20a)と、前記確保向き(45)の方向に形状的な結合を形成し、
・完全に取り付けられた圧着工具(1)に対して、前記圧着工具(1)を少なくとも部分的に取り外すことなしには、前記導入向き(43)に移行不能であり、
b)前記第2のダイ半部分ユニット(15b)は、第2のダイ半部分(17b)と、第2の支承体(16b)を有する第2のダイ半部分ベアリング(21b)とを有し、前記第2の支承体(16b)は、前記第2の挟み込みジョー(6)の第2の支承体収容部(20b)に支承されており、
前記第2のダイ半部分(17b)は、第2の回転ベアリング(25b)を介して前記圧着軸(19)を中心に、前記第2の支承体(16b)に対して回転可能に支承されており、前記第2の支承体(16b)と前記第2の支承体収容部(20b)とは、係止装置および/またはロック装置(75;76)を介して互いに接続されており、
これにより、前記第2のダイ半部分ユニット(15b)の前記第2の支承体(16b)は、工具なしで前記第2の挟み込みジョー(6)の前記第2の支承体収容部(20b)に取り付け可能かつそれから取り外し可能であ
前記第2の支承体収容部(20b)は、前記第2の挟み込みジョー(6)と相手方固定要素(63)とにより画定された切欠部を有し、
前記相手方固定要素(63)は、
a)前記第2の支承体(16b)が、前記相手方固定要素(63)によって前記切欠部からの退出が阻止されている固定位置と、
b)前記第2の支承体(16b)が前記切欠部から退出することのできる解放位置との間で可動である、圧着工具(1)。
【請求項2】
前記第2の支承体(16b)と前記第2の支承体収容部(20b)は、
a)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入する際に、係止装置(75)を形成し、
b)前記第2の支承体収容部(20b)からの退出に対してはロック装置(76)を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の圧着工具(1)。
【請求項3】
固定要素(51)および/または前記相手方固定要素(63)は傾斜面(72)を有し、
前記傾斜面は、
a)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入するための導入向きに対して、または
b)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)から取り出すための取り出し向きに対して、傾斜しており、
これにより、前記第2の支承体(16b)にもたらされる取り付け力および/または取り外し力を介して、前記傾斜面(72)には前記相手方固定要素(63)への力がもたらされ、当該力は、前記相手方固定要素(63)を解放位置へ移行させる、ことを特徴とする請求項に記載の圧着工具(1)。
【請求項4】
固定要素(51)および/または前記相手方固定要素(63)は横面(71)を有し、前記横面は、
a)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入するための導入向きに対して、または
b)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)から取り出すための取り出し向きに対して、横方向に配向されている、ことを特徴とする請求項に記載の圧着工具(1)。
【請求項5】
前記相手方固定要素(63)は、
a)前記第2の挟み込みジョー(6)に対してスライドして案内され、
b)前記第2の挟み込みジョー(6)に対して固定バネ(69)を介して支持されている、ことを特徴とする請求項1、3又は4に記載の圧着工具(1)。
【請求項6】
圧着力の支持は、前記第2の挟み込みジョー(6)の前記第2の支承体収容部(20b)内にある前記第2の支承体(16b)を介して行われ、取り出し力の支持は、前記相手方固定要素(63)を介して行われる、ことを特徴とする請求項1、3、4又は5に記載の圧着工具(1)。
【請求項7】
前記相手方固定要素(63)はプラスチックから作製されている、ことを特徴とする請求項に記載の圧着工具(1)。
【請求項8】
a)前記第1の支承体収容部(20)はベアリングアイ(73)であり、該ベアリングアイの断面は、前記ベアリングアイ(73)のベアリング寸法に対して狭窄部(61)を形成する縁部開口部(60)を有し、
b)前記第1の支承体(16a)は、前記ベアリングアイ(73)内に支承された支承断面(40)を有し、該支承断面(40)は、前記導入向き(43)に対して横方向に導入伸長部(44)を、確保向き(45)に対して横方向に確保伸長部(46)を有し、
c)前記確保伸長部(46)は、前記ベアリングアイ(73)の前記狭窄部(61)よりも大きく、それにより前記第1の支承体(16)は、前記確保向き(45)では前記ベアリングアイ(73)からの退出に対して確保されており、
d)前記導入伸長部(44)は、前記ベアリングアイ(73)の前記狭窄部(61)よりも小さく、したがって前記第1の支承体(16)は、前記導入向き(43)では前記ベアリングアイ(73)に導入可能である、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の圧着工具(1)。
【請求項9】
前記第1の支承体(16a)は、シリンダセグメント状部分(42)と平坦部(41)とを有する、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の圧着工具(1)。
【請求項10】
前記第1のダイ半部分ユニット(15a)と前記第2のダイ半部分ユニット(15b)は、構造的に同じに構成されている、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の圧着工具(1)。
【請求項11】
請求項1からのいずれか一項に記載の圧着工具(1)のためのダイ半部分ユニット(15)であって、
a)ダイ半部分(17)と、
b)支承体(16)であって、挟み込みジョー(3;6)に配属された支承体収容部(20)に前記支承体(16)を支承することによりダイ半部分ベアリング(21)を形成するための支承体と、
c)前記ダイ半部分(17)が圧着軸(19)を中心に前記支承体(16)に対して支承されている回転ベアリング(25)と、を備え、
d)前記支承体(16)は、
da)確保向き(45)に対して横方向に確保伸長部(46)を有し、導入向き(43)に対して横方向に導入伸長部(44)を有する支承断面(40)を有し、前記確保伸長部(46)は前記導入伸長部(44)よりも大きく、
db)前記支承体(16)は、係止装置またはロック装置(51)を有し、当該装置を介して前記支承体(16)は、前記支承体収容部(20)の前記相手方固定要素(63)と共に固定装置(74)を形成することができる、ダイ半部分ユニット(15)。
【請求項12】
前記支承体(16)は、直径が前記確保伸長部(46)に対応するシリンダセグメント状部分(42)を有し、該シリンダセグメント状部分は平坦部(41)を有し、前記平坦部の領域において前記支承体(16)は前記導入伸長部(44)を有する、ことを特徴とする請求項11に記載のダイ半部分ユニット(15)。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか一項に記載の圧着工具(1)を取り付けるための方法であって、
a)前記第1の支承体(16a)を導入向き(43)で前記第1の支承体収容部(20a)に導入するステップと、
b)前記第1の支承体(16a)を前記確保向き(45)に旋回するステップと、
c)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入するステップと、
d)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)内に固定するステップと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドレバーの手動操作により伝動機構、例えばトグルレバー伝動装置を介して、挟み込みジョーが互いに相対的に運動される圧着工具に関する。挟み込みジョーの運動により、挟み込みジョーに保持されたダイ半部分ユニットを、圧着行程にわたって互いに接近され、これによりダイ半部分ユニットの間で加工品を圧着することができる。加工品は、例えば少なくとも1つの電気導体を備えるケーブルの端部領域が中に配置されたコネクタである。圧着によってコネクタとケーブルとの間の機械的接続も、コネクタと少なくとも1つの電気導体との電気接続も保証されることになる。ここで本発明の圧着工具は、任意の圧着輪郭を形成するのに用いることができる。特に圧着工具により階段状または四角の圧着が形成される。本発明は、圧着工具のために特定されたダイ半部分ユニットにも関する。最後に本発明は、圧着工具を形成するための、2つのダイ半部分ユニットにより形成されたダイの取り付け方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、加工物を選択的に側方または正面から圧着工具のダイに導入することができると有利であり得ることが記載されている。この目的で特許文献1は、ダイ半部分ユニットのダイ半部分が圧着軸を中心に、配属された挟み込みジョーにおいて捩れ可能に支承されることを提案し、それによりダイ半部分は、ダイ半部分により形成された、加工品のための収容部が側方または正面に配向されるように圧着軸を中心に旋回することができる。圧着軸を中心にしたダイ半部分の回転自由度を提供するために、ダイ半部分ユニットはそれぞれ、ここではU字形インサートとしてプラスチックから作製された支承体を有する。U字形支承体の側方脚部は、互いに向き合う側に半シェル形の支承面を有し、この支承面は共に1つのベアリングアイを形成する。このベアリングアイ内には回転ピンが支承されており、回転ピンは、ダイ輪郭とは反対側にあるダイ半部分により形成されている。外側に支承体のU字形側方脚部は、互いに配向された同心の円筒状の軸スタブを有する。ダイ半部分ユニットの取り付け、および配属された挟み込みジョーでのダイ半部分ユニットの取り付けのために、まず、U字形支承体の側方脚部が互いに圧縮される。この状態で支承体が、挟み込みジョーのプレートの中間空間に導入される。支承体の側方脚部の弾性クッションにより、軸スタブは、挟み込みジョーのプレートの対応する支承孔部に進入し、それにより支承体は、挟み込みヘッド平面に対して垂直に配向された旋回軸を中心に旋回可能に挟み込みジョーに対して支承される。支承体へのダイ半部分の取り付けは、回転ピンを支承体のベアリングアイに導入することによって行われる。支承体におけるダイ半部分の確保は、ネジをワッシャと共に回転ピンの自由端面側にねじ込むことによって行われ、それによりベアリングアイの周囲領域では支承体が、ワッシャとダイ半部分の本体とに間に捕獲される。ダイ半部分を圧着軸を中心に支承体に対して回転可能に支承する回転ベアリングは、ベアリングアイに回転ピンを収容することにより提供される。2つのダイ半部分がそれぞれの回転ベアリングおよび圧着軸を中心に同じ旋回角で旋回するのを保証するために、それによりダイ半部分のダイ輪郭の所要の同じ配向も保証できるようにするために、特許文献1によれば、一方のダイ半部分から平行の案内ピンが他方のダイ半部分に伸びている。これらの案内ピンは、他方のダイ半部分のベース体の対応する案内孔部内に案内され受け入れられる。
【0003】
特許文献2は、補充的に、ダイ半部分を回転可能に支承体に対して支承する回転ベアリングに係止装置を装備することを提案する。それによりダイ半部分を、一方では正面の配向に対して、他方では側方の向きに対して係止することが可能である。ここで係止装置は、支承体により保持される弾性金具を有し、この弾性金具は、係止ノーズとかみ合うために回転ピンの長手溝と相互作用する。
【0004】
特許文献3および特許文献4は、共に、挟み込みジョーに対して圧着軸を中心に旋回可能なダイ半部分ユニットを開示する。ここでダイ半部分は、案内孔部にある案内ピンの収容部を介しては互いに相対的に案内されない。そうではなく、ダイ半部分は、互いに平行に配向され、互いにかみ合うダイ半部分プレート体を有し、これによりダイプレート体に対して横方向の案内が保証される。付加的な案内が案内プレートを介して行われ、案内プレートの面垂線は、ダイプレート体に対して平行に伸びている。ここで2つのダイ半部分は、構造的に同じに構成されている。圧着軸を中心にするダイ半部分の捩れ可能性を保証するために、ダイ半部分のベース体は孔部を有し、この孔部内には支承体の支承ピンが回転可能に支承されている。ダイ半部分の孔部内における支承体の回転ピンの正確な確保は、U字形の挿入部材により行われる。この挿入部材は、ダイ半部分の側方の切欠部を通して導入可能である。取り付けられた位置で挿入部材は、圧着軸の方向にダイ半部分の切欠部内に確保されて配置される。U字形の挿入部材の側方脚部は、回転ピンの対応する溝に係合し、これにより回転ピンは軸方向にダイ半部分内で確保される。ここで回転ピンの溝の底部は非円形に構成することができ、これにより回転ベアリング周りの、および圧着軸を中心にするダイ半部分の回転位置を係止することができる。ダイ半部分を支承体から取り外すためには、挿入部材を弾性に拡張しながら引き抜くことが必要である。そのために挿入部材を、U字の根元脚部の領域でペンチによって掴まなければならず、または尖った工具により押出力を、U字形の挿入部材の側方脚部の端面に及ぼさなければならない。支承体はダイ半部分の外側に、圧着軸に対して横方向に配向された旋回ピンを有し、これは端部側に形成された案内ジョーを備える。ここで旋回ピンは、挟み込みジョーの支承体収容部内に受け入れられ、この支承体収容部は、回転ピンの紛失しない保持を提供するために、旋回ピンの周囲伸長部の半分にわたって伸びている。旋回ピンを支承体収容部内に受け入れることにより、配属された挟み込みジョーに対して相対的な、旋回軸を中心にするダイ半部分ユニットの旋回自由度を保証することができる。この旋回軸は、挟み込みヘッド平面に対して垂直に配向されている。
【0005】
さらなる従来技術が、特許文献5から公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】欧州特許第0516598号明細書
【文献】独国特許出願公開第19728685号明細書
【文献】国際公開第2019/105703号
【文献】国際公開第2019/105704号
【文献】欧州特許出願公開第0888850号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の基礎となる課題は、特に、
・ダイ半部分ユニットまたはダイの取り付けが改善されていること、および/または
・ダイ半部分ユニットまたはダイの取り外しが改善されていること、および/または
・圧着工具の挟み込みジョーにおけるダイ半部分ユニットの支承、および/または
・ダイ半部分ユニットと圧着工具の挟み込みジョーとの接続の信頼性、および/または、に関して改善されている圧着工具を提案することである。
【0008】
さらに本発明の基礎とする課題は、
・相応に改善されたダイ半部分ユニット、並びに
・圧着工具を形成するための、2つのダイ半部分ユニットを備えるダイの取り付け方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の課題は、独立請求項の特徴により本発明にしたがって解決される。さらなる好ましい本発明の構成は、従属請求項に記載されている。
【0010】
本発明の圧着工具は、加工品を圧着するに用いられるダイを有する。ダイは、2つのダイ半部分ユニットを有し、これらはそれぞれ圧着工具の配属された挟み込みジョーに支承されている。ダイ半部分ユニットはそれぞれ1つのダイ半部分と、1つの支承体とを有する。ここでダイ半部分はダイ半部分輪郭を形成し、このダイ半部分輪郭は、圧着プロセス中に加工品と相互作用する。
【0011】
支承体は、それぞれ配属された挟み込みジョーの支承体収容部内に支承されており、これによりダイ半部分ベアリングが形成される。ダイ半部分ベアリングは、挟み込みジョーにおいてダイ半部分ユニットを解離可能に取り付けることができるようにすべきであり、これによりダイ半部分も紛失することなく、配属された挟み込みジョーに保持されることになる。さらにダイ半部分ベアリングは、ハンドレバーの操作により形成され、伝動機構によって、場合により増力された圧着力を挟み込みジョーからダイ半部分ユニットに伝達するのに用いられ、この場合、ダイ半部分を圧着力により加工品の外套面において押圧することができる。さらにダイ半部分ベアリングは、旋回軸との制限されない、または制限された旋回自由度を提供し、この旋回軸は、挟み込みヘッド平面に対して垂直に配向されている。この旋回自由度は、挟み込みジョーに対するダイ半部分ユニットの相対的旋回を、調整運動のために可能にする。この調整運動は、挟み込みジョーの旋回のため挟み込みジョーの相対角度が変化するので、挟み込みジョーの圧着行程にわたって必要である。
【0012】
さらにダイ半部分は、それぞれ回転ベアリングを介して、配属された支承体に対して圧着軸を中心に回転可能に支承されている。したがってこの回転自由度によってダイ半部分の向きを、必要に応じて変更することができ、それにより例えば加工品を、側方または正面から(または任意の他の向きでも)ダイに導入することができ、および/またはこのような配向において圧着プロセス中に圧着することができる。圧着工具は、例えば冒頭に述べた実施形態に対応して構成することもできる。
【0013】
本発明によればダイ半部分ユニットの支承体は工具なしで、したがって手作業だけで挟み込みジョーの支承体収容部に取り付け可能かつ取り外し可能である。したがってネジ接続、リベット留めまたはボルトによる接続は特に行われない。ボルトは、スナップリングまたはバネリングを介して確保されており、このリングはペンチにより拡張しなければならないことになる。このようにして圧着工具の機械的挟み込み部分を、異なるダイ輪郭、異なる圧着行程等を備えるダイ半部分ユニットのダイにより作動することができる。なぜなら簡単かつ工具を使用せずにダイを交換することができるからである。この種の交換は、ダイ半部分ユニットが閉鎖されている場合、または形式の異なる加工品を圧縮すべき場合でも行うことができるが、そのためには異なるダイ半部分ユニットを使用しなければならない。
【0014】
工具なしで取り付けおよび取り外しを可能にする本発明のこの構成は、従来技術から公知の圧着工具に対して格段に有利である。なぜなら、
・特許文献1によれば、交換には、支承体を柔軟に圧縮する他に、ワッシャを回転ピンとねじ留めすることも必要であり、そのためにはスクリュードライバの形態の工具が必要であり、
・特許文献2によれば、拡張リングの解離が必要であり、そのために同様に工具が必要である。
【0015】
本発明によれば、第1の変形例による第1のダイ半部分ユニットが、第1の挟み込みジョーの第1の支承体収容部と接続されており、一方、第2の変形例による第2のダイ半部分ユニットが、配属された第2の挟み込みジョーに取り付けられている。
【0016】
第1の変形例では、第1の支承体と第1の支承体収容部との取り付けが、第1の支承体が導入向きにもたらされ、導入向きの方向で第1の支承体収容部に導入されることによって行われる。第1の支承体のこの導入向きで第1の支承体は、反対の運動方向により再び第1の支承体収容部から退出することができる。本発明によれば、引き続きさらなる取り付けのために、第1の支承体の旋回が、この支承体が第1の支承体収容部内で確保向きを取るように行われる。この確保向きでは、第1の支承体が第1の支承体収容部と共に、確保向きの方向での形状的な結合または「ホック留め」を形成する。したがって確保向きの方向では、第1の支承体は第1の支承体収容部から出ることはできず、このようにして確実な取り付けが行われる。好適には、第1の支承体収容部内での導入向きは、圧着工具の(部分的)取り付け状態でだけとることができ、一方、第1の支承体は、圧着工具の通常の動作中および圧着プロセス中にだけ、支承体収容部内で確保向きをとることができ、あるいは確保向きに向いた、形状的な結合またはホック留めがさらに保証されている隣接する旋回位置をとることができる。短く要約すると取り付けは、第1の支承体収容部に対する第1の支承体の旋回によって行われる。この旋回により、第1の支承体と第1の支承体収容部との形状的な結合またはホック留めの確立が行われる。
【0017】
本発明を制限しない単なる一例を挙げると、第1の支承体はホックとして構成することができ、または導入向きに開放したU字形の収容部を有することができる。そしてホックまたはU字形の収容部を、第1の支承体収容部を形成する横ボルトに正面から接近させることができる。そして第1の支承体を確保向きに旋回することにより、ホックと横ボルトまたはU字形の切欠部との間に、動作時に圧着軸に対応する確保向きの方向に形状的な結合を引き起こすことができる。
【0018】
本発明の枠内で第1の変形例では、第1の支承体を導入向きから確保向きに旋回することにより、第1の支承体収容部のアンダーカット部との形状的な結合が、確保向きの方向に引き起こされ、これは、第1の支承体が第1の支承体収容部において、取り外しに対して支持または支承されることを保証する。
【0019】
本発明の枠内で第1の変形例では、説明した形状的な結合は、第1の支承体を第1の支承体収容部から取り外すことに対して確保向きの方向で確保するための唯一のものであり、または有効なものとすることもできる。
【0020】
本発明の枠内で第1の変形例では、好適には付加的な確保要素を必要としない。したがって、第1の支承体または第1の支承体収容部との接続だけを提供することができ、それにより取り付けおよび/または取り外しを簡素化することができ、所要の構成要素の数を低減することもできる(しかし付加的な確保要素を使用することも全く可能である)。
【0021】
本発明の枠内で第1の変形例では、導入向きへの導入および/または確保向きへの旋回を、柔軟な変形により行うことができ、または関与する構成要素の柔軟な変形は必要ない。
【0022】
本発明の枠内かつ図面に記載の実施例では、第1の変形例に関して、第1の支承体収容部を、挟み込みジョーの切欠部により構成することができ、この切欠部に第1の支承体が進入する。しかしその他の相応の構成において、第1の支承体が切欠部を形成することも全く可能であり、この切欠部には第1の支承体収容部の突起が進入することができる。
【0023】
本発明の第1の変形例に該当する提案では、第1の支承体収容部がベアリングアイを有する。ここでベアリングアイは、断面において縁部が閉じていない。むしろベアリングアイは、縁部開口部を有する。ここで縁部開口部は、ベアリングアイのベアリング寸法に対して狭窄部を形成する。第1の支承体は、ベアリングアイ内に(回転可能に)支承される支承断面を形成する。支承断面は、導入向きに対し横方向に導入伸長部を片側に有する。確保向きに対し横方向に、支承断面は確保伸長部を有する。確保伸長部は、ベアリングアイの狭窄部よりも大きい。第1の支承体の支承断面が第1の支承体収容部のベアリングアイ内に確保向きで存在する場合、支承断面、ひいては第1の支承体は、ベアリングアイから退出することができない。なぜなら、確保伸長部を備える支承断面は狭窄部を通過することができないからである。ここで確保伸長部は、ベアリングアイの狭窄部により形成されたアンダーカット部と形状的な結合を形成することができる。これに対して、導入伸長部は、ベアリングアイの狭窄部よりも小さい。したがって、第1の支承体が導入向きにもたらされると、その結果、支承断面はベアリングアイの狭窄部を通過することができ、第1の支承体をベアリングアイに導入することができる。
【0024】
第1の支承体、特にベアリングアイ内に配置された支承断面に関して、本発明の第1の変例では多種多様の可能性が存在する。本発明の提案では、第1の支承体は、支承断面を形成するために円筒状セグメント部分と平坦部とを有し、この平坦部は、これが円筒状セグメント部分の上に続くシリンダの外套面内に存在する場合、任意に湾曲することもできる。この場合、円筒状セグメント部分の領域に支承断面は確保伸長部を有し、一方、支承断面は平坦部の領域に導入伸長部を有する。
【0025】
本発明によれば第2の変形例では、第2の支承体と第2の支承体収容部とは、固定装置を介して互いに接続されている。第2の支承体の支承体収容部に対する“絶対的な”規定は、固定装置によっては行われない。むしろこの固定装置を介して、第2の支承体と第2の支承体収容部との間で少なくとも1の自由度(特に取り付けおよび/または取り外し自由度)の制限または除去だけが行われる。ここで好適には固定装置は、第2の支承体収容部に対する第2の支承体の、挟み込みヘッド平面に対して垂直に配向された回転軸を中心にする旋回自由度を保証する。
【0026】
固定装置の第1の構成に関して、固定装置は“係止装置”である。この種の係止装置は、2つの構成要素の間、ここでは第2の支承体と第2の支承体収容部との間に形成される。ここで構成要素の一方は、係止突起[または係止切欠部]の形態の係止要素を有し、これに対して他方の構成要素は、係止切欠部[または係止突起]を形成する相手方係止要素を有する。構成要素が係止された位置では、係止突起は係止切欠部内に形状的に結合して受け入れられており、これにより係止の形態で固定が行われる。係止接続部を取り外しおよび/または取り付けるために、ユーザは力を及ぼし、この力は、(特に傾斜面が存在する結果)柔軟な変形、あるいは係止突起および/または係止切欠部の柔軟に支持された運動を引き起こし、これにより取り付けのために、係止突起の係止切欠部への進入および係止切欠部における係止が可能になり、および/または取り外しのために、係止突起の係止切欠部からの退出および係止切欠部からの係止解除が可能になる。したがって係止装置は、十分な取り付け力または取り外し力を取り付け方向または取り外し方向に及ぼすことにより、形状的な結合が柔軟な変形によって確立または除去されることで、係止または係止解除することができる。
【0027】
固定装置の第2の構成に関して、これは“ロック装置”である。この種のロック装置は、2つの構成要素の間、ここでは第2の支承体と第2の支承体収容部との間に形成される。ここで構成要素の一方は、ロック突起[またはロック切欠部]の形態のロック要素を有し、これに対して他方の構成要素は、ロック切欠部[またはロック突起]を形成する相手方ロック要素を有する。構成要素がロックされた位置では、ロック突起はロック切欠部内に形状的に結合して受け入れられており、これによりロックの形態で固定が行われる。ロック接続部の取り外しおよび/または取り付けは、(係止装置とは異なり)ユーザが十分な力を取り付け方向または取り外し方向にもたらすだけでは行われない。むしろロック装置のロックまたはロック解除は、ロック要素または相手方ロック要素の別個の手動操作によって行われ、これによりロック要素または相手方ロック要素は、(少なくとも運動成分により)構成要素の取り付け方向または取り外し方向に対して横方向に運動される。好適にはロック装置では、ロック要素と相手方ロック要素との間に、取り付け方向および/または取り外し方向に対して横方向に配向された横面が作用する。
【0028】
基本的に本発明の枠内で、第2の支承体の第2の支承体収容部への導入は係止によって行われ、第2の支承体の第2の支承体収容部からの退出は係止解除を必要とするように構成することができ、それぞれ所要の力をもたらさなければならない。同様に、第2の支承体を第2の支承体収容部に導入することによりロックを行い、第2の支承体収容部からの退出がロック解除を必要とすることも可能であり、したがってロック要素または相手方ロック要素の別個の手動操作がそれぞれ必要である。本発明の特別の提案では、第2の支承体を第2の支承体収容部に導入する際に、係止装置を介して係止が行われる。したがって(相手方)ロック要素の別個の手動の操作を必要とせずに、第2の支承体を第2の支承体収容部に接近させ、第2の支承体を、十分な取り付け力で第2の支承体収容部に、第2の支承体が第2の支承体収容部に係止するまで押し込むだけで良い。これとは反対に、この提案では、第2の支承体は第2の支承体収容部からの退出に対してロックされている。したがって第2の支承体をベアリングアイから退出させるためには、(相手方)ロック要素の別個の手動の操作が必要である。これによって、一方では第2の支承体収容部内での第2の支承体の簡単な取り付けを保証することができ、他方ではそれでもなお、第2の支承体収容部から望まないのに退出することがないことを確実に保証することができる。むしろ、第2の支承体の第2の支承体収容部からの退出は、ユーザが別個の(相手方)ロック要素の手動操作により、これを可能にした場合のみ行われる。圧着工具の誤操作、またはダイ半部分ユニットに作用する引張力を引き起こす圧着工具の機能の損傷の結果でもある、第2の支承体の第2の支承体収容部からの不所望の解離も、この提案では、第2のダイ半部分ユニットが不所望に第2の挟み込みジョーから解離するという結果にはなり得ない。
【0029】
本発明の構成に関して、第2の支承体収容部は切欠部とすることができる。そしてこの切欠部には、第2の支承体の支承断面を配置することができる。そして切欠部は、第2の挟み込みジョーおよび相手方固定要素の両方により画定される。これにより、一方では第2の支承体を(特に圧着力の方向で)第2の挟み込みジョーに直接支持することができる。相手方固定要素は、係止要素および/またはロック要素として構成することができる。相手方固定要素は、この提案によれば固定位置と解放位置との間で(反対方向にも)可動である。固定位置では、相手方固定要素は、第2の支承体が切欠部から退出するのを阻止する。これに対して、相手方固定要素の解放位置では、第2の支承体は切欠部から退出することができる。相手方固定要素が係止要素の場合、固定位置から解放位置への移動は、第2の支承体への十分な取り外し力の結果としての相手方固定要素の柔軟な移動によって引き起こされ、および/または解放位置から固定位置への移動は、相手方固定要素の柔軟な負荷によって行われる。これに対して、相手方固定要素がロック要素として構成されている場合には、固定位置から解放位置への(またはその反対の)運動は、ロック要素の別個の手動操作によって行わなければならない。
【0030】
例えば、固定要素または相手方固定要素は、導入傾斜面を有することができる。導入傾斜面は、第2の支承体を第2の支承体収容部に導入するための導入方向に対して傾斜している(好適には、0°超かつ90゜未満の角度、例えば15゜から75°の間の角度で)。導入傾斜面のこの傾斜により、第2の支承体を第2の支承体収容部に導入する際に第2の支承体は導入傾斜面に当接する。そして導入傾斜面では、取り付け力または導入力が、(相手方)固定要素に作用する操作力に変換され、この操作力は、(相手方)固定要素を固定位置から解放位置の方向に柔軟に負荷する。したがってこの場合、(相手方)固定要素は係止要素として構成されている。
【0031】
しかし、(相手方)固定要素がロック面を有することも可能である。この場合、ロック面は、第2の支承体を第2の支承体収容部に導入するための導入方向に対して横方向に、または第2の支承体を第2の支承体収容部から取り出すための取り出し方向に対して横方向に配向されている。第2の支承体が導入方向に取り付け力または導入力により第2の支承体収容部に導入されると、第2の支承体はロック面に当接し、それにより第2の支承体の進入は不可能である。むしろ、相手方固定要素の別個の手動操作が行われて初めて進入を行うことができる。対応して、第2の支承体は、取り外し力をもたらすだけでは第2の支承体収容部から取り出すことができない。むしろ取り外し力により、第2の支承体はロック面に押圧されるだけであり、これによりロック面が、形状的な結合を除去するために動かされ得ることはない。したがって取り外しのためにも、解除のための相手方固定要素の別個の手動操作が必要である。
【0032】
相手方固定要素は、本発明のさらなる構成では、(例えば圧着軸に対して横方向に、またはこれに対して傾斜して)第2の挟み込みジョーに対してスライドして案内することができる。
【0033】
さらに相手方固定要素を、バネを介して第2の挟み込みジョーに対して支持することができ、このバネは、相手方固定要素を固定位置の方向に負荷することができる。相手方固定要素が圧着軸に対して横方向に第2の挟み込みジョーに向かって案内され、かつこれが導入傾斜面または取り出し傾斜面を有しない場合、相手方固定要素はロック要素を形成し、このロック要素は、別個の手動操作を介してだけ解離することができる。これに対して、固定要素が圧着軸に対して横方向ではなく、これに対して鋭角を形成しながら第2の挟み込みジョーに向かって案内される場合、並びに/または固定要素および/もしくは相手方固定要素が導入傾斜面または取り出し傾斜面を有する場合、相手方固定要素は係止要素を形成することができる。
【0034】
本発明のさらなる一構成では、場合によっては第2のダイ半部分を圧着プロセス中に第2の挟み込みジョーにおいて、第2のダイ半部分ユニットを不所望の取り出しに対して確保するための力レベルよりも一桁大きな力レベルによって支持しなければならないという認識が基礎となっている。この認識を基礎として本発明は、圧着力の支持が、(専らまたは大部分が)第2の支承体収容部にある第2の支承体を介して第2の挟み込みジョーにおいて行われ、一方、取り出し力の支持は、(専らまたは大部分が)相手方固定要素を介して行われることを提案する。ここで第2の挟み込みジョーは、対応して中実であり、例えば金属から作製することができ、これにより大きな圧着力の確実な支持を可能にする。これに対して、相手方固定要素を介する取り出し力の支持に関しては、僅かな要求しか課せられず、したがって例えば、相手方固定要素はプラスチックから作製することができ、相手方固定要素の何らかの案内も、僅かな要求を満たせば良い。
【0035】
本発明の枠内で、取り付けおよび/または取り外しは、挟み込みヘッド平面にある方向で行うことが可能である。ここで取り付けは、挟み込み口の内部からでも、例えば動作時に作用する圧着力にほぼ対応する取り付け方向で行うことができる。
【0036】
基本的に圧着工具の2つのダイ半部分ユニットは、異なって構成することができ、所要の異なるダイ半部分輪郭および/または配属された挟み込みジョーとの異なる接続にも適合することができる。本発明の提案では、第1の半部分ユニットと第2の半部分ユニットは、同じ構造に構成されており、これにより好適には加工品が対称にプレスされる。このようにして構成部材の多種性を低減することができる。
【0037】
本発明の枠内でダイ半部分ユニットは、異なる連結部分を持つ支承体を有することができ、その場合、第1の連結部分が、第1の変形例にしたがって第1の挟み込みジョーでの接続を可能にし、第2の連結部分は、別の変形例にしたがって第2の挟み込みジョーでの接続を可能にする。ここで好適には、2つの連結部分は、視線方向でダイ半部分ベアリングの旋回軸の方向に並んで配置されており、このことは、第1の連結部分を第1の挟み込みジョーの第1の支承体収容部と接続する際に、ダイ半部分ベアリングの旋回軸が、ダイ半部分ユニットに関して、第2の連結部分を第2の挟み込みジョーの第2の支承体収容部と接続する際のダイ半部分ベアリングの旋回軸と同じであることを保証する。
【0038】
本発明の基礎となるこの課題のさらなる解決策は、前に説明したような圧着工具で特に使用するために特定されたダイ半部分ユニットである。この種のダイ半部分ユニットは、ダイ半部分と、支承体とを有する。支承体は、挟み込みジョーに配属された支承体収容部内に支承体を支承することによりダイ半部分ベアリングを形成するために特定されている。さらにダイ半部分ユニットは回転ベアリングを有し、この回転ベアリングを介してダイ半部分ユニットは、圧着軸を中心に支承体に対して回転可能に支承されている。ここで支承体は、以下の2つの変形例に対応して累積的に構成されている。
【0039】
第1の変形例では、支承体は支承断面を有し、この支承断面は、確保向きに対して横方向に確保伸長部を、導入向きに対して横方向に導入伸長部を有する。ここで確保伸長部は、導入伸長部よりも大きい。好適には支承体は、直径が確保伸長部に相当するシリンダセグメント部分を有する。さらにこの場合、支承体は平坦部を有し、この平坦部に支承体は導入伸長部を有する。
【0040】
第2の変形例では支承体が固定要素を有する。固定要素を介して支承体は、挟み込みジョーの支承体収容部と共に固定装置を形成することができる。支承体収容部は、この場合、相手方固定要素を有する。そして固定要素と相手方固定要素は、係止装置またはロック装置を形成する。
【0041】
本発明のダイ半部分ユニットでは、これら変形例が累積的に1つの支承体で実現され、したがって支承体は、例えば並んで配置された2つの連結部分を、挟み込みジョーの支承体収容部との連結のために有する。そして一方の連結部分は、確保伸長部および導入伸長部により形成される支承断面を提供し、他方の連結部分は固定要素を有する。そしてこのように形成されたダイ半部分ユニットは、接続の第1の変形例によっても接続の第2の変形例によっても、配属された挟み込みジョーに接続することができる。
【0042】
本発明の基礎となる課題のさらなる解決策は、前に説明したような2つのダイ半部分を有するダイを、圧着工具の形成のために取り付ける方法を提案する。この方法では、まず、第1のダイ半部分ユニットの第1の支承体が、導入向きへの配向の際に、第1の挟み込みジョーに配属された第1の支承体収容部に導入される。これに続いて、第1の支承体が確保向きに旋回され、これにより確保向きへの支承体の退出がもはや不可能になる。これに続いて、第2の支承体が第2の支承体収容部に導入され、これと共に第2の支承体が第2の支承体収容部内で係止装置またはロック装置によって固定される。ここで好適には、両方のダイ半部分ユニットは、前記方法ステップの実行前に既に互いに接続されており、互いに相対的に圧着方向に案内されており、または両方のダイ半部分ユニットの接続は、第2の支承体を第2の支承体収容部に導入する前に行われる。第2の支承体が第2の支承体収容部内に固定されている場合、第1の支承体は、第2の支承体収容部内で第2の支承体の固定を除去しないと導入向きに再び移行することはできない。したがって両方のダイ半部分ユニットの(個別のまたは一緒の)取り外しは、第2の支承体収容部内で第2の支承体の固定を除去した場合にだけ可能であり、このことは好適には、操作による係止解除またはロック解除は、相手方ロック要素の別個の手動操作を必要とする。
【0043】
好適には、配属された挟み込みジョーにダイ半部分ユニットを取り付けるためのさらなる方法ステップは不要であり、特にねじ留め、確保リングの取り付け、プレスなどは不要である。
【0044】
本発明の有利な発展形態は、特許請求の範囲、明細書および図面から得られる。
【0045】
明細書に述べた特徴および複数の特徴の組み合わせの利点は単なる例であり、択一的にまたは累積的に作用することができ、これらの利点は本発明の実施形態により必然的に達成する必要はない。
【0046】
当初の出願書類および特許の開示内容(保護範囲ではない)に関して、以下が当てはまる。さらなる特徴は、図面、とりわけ図示の幾何形状および複数の構成部材の互いの相対的寸法並びにそれらの相対的配置と作用接続から理解される。本発明の種々の実施形態の特徴の組み合わせ、または種々の特許請求項の特徴の組み合わせは、特許請求項の選択された引用関係から異なっても同様に可能であり、ここにおいて提案される。このことは、別個の図面に示される特徴、または図面の説明において述べられる特徴にも該当する。これらの特徴は、異なる特許請求項の特徴と組み合わせることもできる。同様に、特許請求の範囲に挙げられた特徴を、本発明のさらなる実施形態に対しては省略することができる。しかしこれは、付与された特許の独立請求項に対しては当てはまらない。
【0047】
特許請求の範囲および明細書に挙げた特徴は、それらの数に関して、副詞「少なくとも」を明示的に使用する必要なく、ちょうどその数であり、または前記数よりも大きい数が存在していると理解すべきである。したがって例えば要素について述べる場合、これはちょうど1つの要素、2つの要素またはそれ以上の要素が存在することであると理解すべきである。これらの特徴は、別の特徴により補完することができ、またはそれぞれの製品を構成するただ1つの特徴であってもよい。
【0048】
特許請求の範囲に含まれる参照符号は、特許請求の範囲により保護される対象の範囲を制限するものではない。参照符号は、特許請求の範囲を容易に理解する目的のためにだけ用いられる。
【0049】
以下、本発明を、図面に示された好ましい実施例に基づき更に説明し記述する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】開放位置にある圧着工具を示す図である。
図2】閉鎖位置にある図1の圧着工具を示す図である。
図3図1と2の圧着工具を、2つのダイ半部分ユニットにより形成されたダイの領域において斜視正面図に示す図である。
図4】閉鎖位置にある図1~3の圧着工具を、ダイ半部分の回転位置を係止するための係止装置を示す部分断面状態で示す図である。
図5図1~4の圧着工具に使用可能なダイ半部分を斜視図に示す図である。
図6図1~4の圧着工具に使用可能な支承体を、第1の変形例による接続のための支承体の支承断面を示す第1の断面で示す図である。
図7図6の支承体を、第2の変形例による接続のための支承断面を示す第2の断面で示す図であり、図6と7による断面は互いに平行に延在する。
図8図6と7の支承体および図5のダイ半部分を備えるダイ半部分ユニットの断面図である。
図9図8のダイ半部分ユニットの分解図である。
図10図6の第1の支承体の支承断面が第1の支承体収容部に導入される第1の変形例による圧着工具の第1の挟み込みジョーでのダイの取り付けを示す図である。
図11】第1の支承体と第1の支承体収容部との接続領域にある、図10の圧着工具の詳細部XIを示す図である。
図12】第1の支承体が第1の挟み込みジョーの第1の支承体収容部に対して旋回され、第2の変形例による他方のダイ半部分ユニットも第2の挟み込みジョーに取り付けられた後の図10と11の圧着工具を示す図であり、図7の第2の支承体の支承断面が第2の挟み込みジョーの第2の支承体収容部に、固定装置を形成しながら進入している。
図13】第1の支承体と第1の支承体収容部の領域にある、図12の圧着工具の詳細部XIIIを示す図である。
図14図10と12の圧着工具の第2の挟み込みジョーにおいて第2のダイ半部分を固定装置により取り付ける様子を示す図であり、固定装置は、ここでは解放位置にある。
図15】固定装置の領域にある、図14の圧着工具の詳細部XVを示す図である。
図16図10と12の圧着工具の第2の挟み込みジョーにおいて第2のダイ半部分ユニットを固定装置により取り付ける様子を示す図であり、固定装置は、ここでは固定位置にある。
図17】固定装置の領域にある、図16の圧着工具の詳細部XVIIを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図面の説明および図面において、形態および/または機能に関して少なくとも部分的に対応する構成要素または部材に対しては、部分的に同じ参照符号が使用される。ここで当該の構成要素は、補足文字a,b,...により互いに区別される。これらの構成要素は、補足文字a,b,...の有無にかかわらず参照符号により参照することができる。したがって、単一の構成要素、このように付された複数の構成要素、または参照符号の付加された全ての構成要素は、共通であって良い。
【0052】
図1には、開放位置にある圧着工具1が図示されており、一方、図2の圧着工具1は閉鎖位置で図示されている。
【0053】
圧着工具は、第1の固定の挟み込みジョー3に接続された固定のハンドレバー2を有する。さらに圧着工具1は、可動のハンドレバー4を有する。可動のハンドレバー4は、ユーザの手により手動の力をもたらすことにより、図1の開放位置から図2の閉鎖位置に旋回可能であり、この閉鎖運動によってハンドレバー2,4は互いに接近する。可動のハンドレバー4は、伝動機構5を介して可動の第2の挟み込みジョー6と連結されている。ハンドレバー2,4の閉鎖行程にわたって可動の挟み込みジョー6の閉鎖運動も行われ、その間に挟み込みジョー3,6は、開放位置から閉鎖位置に移動する。この運動は、圧着プロセス中の動作行程であり、圧着プロセスを介して加工品の圧着が行われる。
【0054】
伝動機構5は、ハンドレバー2,4の運動と力を挟み込みジョー3,6に対して適切に変速することを保証する。ここで伝動機構5は、従来技術から公知の任意の伝動機構にしたがって構成することができる。好ましくは伝動機構5は、ニーレバー機構7である。
【0055】
ニーレバー機構7の可能な構成では、可動の挟み込みジョー6は、旋回ベアリングを介して直接、固定の挟み込みジョー3あるいは固定の挟み込みヘッドに旋回可能に支承されており、固定の挟み込みヘッドは、固定の挟み込みジョー3と固定のハンドレバー2の両方を形成する。可動のハンドレバー4は、旋回ベアリング8を介して可動の挟み込みジョー6に連結されている。さらに可動のハンドレバー4には、ニー継手9において圧縮レバー10の一方の端部領域が連結されている。圧縮レバー10の他方の端部領域は、旋回ベアリングを介して固定のハンドレバー2または固定の挟み込みジョー3、および固定のハンドレバー2を形成する固定の挟み込みヘッドに連結されている。旋回ベアリング8とニー継手9との間に固定のハンドレバー2は第1のニーレバー11を形成し、一方、圧縮レバー10は第2のニーレバー12を形成する。
【0056】
図1と2の図平面は、ハンドレバー2,4が互いに相対的に旋回され、伝動機構5の運動が行われ、および/または挟み込みジョー3,6の運動が行われる挟み込みヘッド平面13に相当する。挟み込みヘッド平面13では圧着力も作用し、したがって圧着軸19が伸びている。
【0057】
挟み込みジョー3,6にはダイ14が保持されている。ダイ14は、第1のダイ半部分ユニット15aと第2のダイ半部分ユニット15bを有する。ダイ半部分ユニット15は、それぞれ配属された第1と第2の支承体16、並びに第1と第2のダイ半部分17を有する。ダイ半部分17は、それぞれダイ半部分輪郭を形成し、ダイ半部分輪郭は、ダイ受け部18を画定する。ダイ受け部18には加工品を導入することができる。ダイ受け部18内では、圧着プロセス中に加工品がダイ半部分17のダイ輪郭の間で圧着される。これは、圧着軸19に沿ったダイ半部分17の相対運動により行われる。
【0058】
圧着軸19の向きは、圧着プロセス中に挟み込みジョー3,6に対して相対的に変化する。この目的で、ダイ半部分ユニット15の支承体16は、挟み込みジョー3,6の第1と第2の支承体収容部20と共に第1と第2のダイ半部分ベアリング21を形成する。ダイ半部分ベアリング21は、挟み込みヘッド平面13に対して垂直に配向されている旋回軸22を中心にする、支承体16と配属された挟み込みジョー3,6との間の旋回自由度を提供する。
【0059】
ダイ半部分17は、それぞれ一方の側にダイ受け部18の他に案内突起23を有し、他方の側にダイ受け部18の他に案内切欠部24を有する。ダイ半部分17aの案内突起23aは、他方のダイ半部分17bの案内切欠部24bに案内されて収容される。対応してダイ半部分17bの案内突起23bは、ダイ半部分17aの案内切欠部24aに案内されて収容される。このようにして、ダイ受け部18の両側でダイ半部分17の案内が、圧着軸19に対して平行に行われ、それにより圧着プロセス中に、ダイ半部分17a,17bが互いに相対的に規定どおりに配向されることが保証される。
【0060】
支承体16と配属されたダイ半部分17との接続は、回転ベアリング25によって、ダイ半部分17が支承体16に対して相対的に圧着軸19を中心に回転可能であるように行われる。
【0061】
支承体16は、ダイ半部分ベアリング21があるので、配属された挟み込みジョー3,6に対して旋回軸22を中心にする旋回自由度だけを有する。ダイ半部分17は、回転ベアリング25があるので、支承体16に対して圧着軸19を中心にする回転自由度だけを有する。最後に、両方のダイ半部分17は、案内突起23と案内切欠部24により案内されるので、圧着軸19の方向の並進自由度だけを有する。両方のダイ半部分17がこの案内を介して連結されるので、ダイ半部分17は、圧着軸19を中心に一緒に回転できるだけである。
【0062】
図3は、ダイ14の領域における圧着工具1の正面図を示し、この図から、一方では両方のダイ半部分17が櫛状に互いに入り込んで係合していることが分かる。さらにここでは、案内孔部を有する案内切欠部24、並びに案内ロッドとしての案内突起23の構成が理解される。
【0063】
図4は、係止装置26を示し、この係止装置により、支承体16に対して相対的な、圧着軸19を中心にするダイ半部分17の回転位置を係止することができる。ここで係止装置26は、係止バネ27と係止球28とを有する。係止バネと係止球28は、ここでは圧着軸19に対して平行に配向された、支承体16の切欠部または孔部に収容されている。係止バネ27は、係止球28をダイ半部分17の端面29の方向に付勢する。端面29には係止切欠部30が存在し、この中で係止球28は、係止バネ27による付勢されるので係止することができる。周囲にわたって圧着軸19を中心に複数のこの種の係止切欠部30が分散されており、したがってダイ半部分17の係止は、支承体16に対して種々異なる回転角で可能である。好適には、少なくとも1つの係止が、ダイ受け部18が側方に向く際に、すなわちダイ受け部18の長手軸が挟み込みヘッド平面13に対して垂直に向く際、並びにダイ受け部18が正面に向く際、すなわちダイ受け部の長手軸が挟み込みヘッド平面にある際に行われる。
【0064】
図5は、ダイ半部分17bを斜視図に示す。ここでは、ダイ半部分17が、プレート状で互いに平行に配置されたリブ31a,31b,...および32a,32b,...の複数の対、並びにリブ31,32の間に形成された収容空間33a,33b,...および34a,34b,...を有することが分かる。図5のダイ半部分17bが、対応して形成された、しかし反対に配置されたダイ半部分17aに櫛状に押し込まれると、ダイ半部分17aのリブ31がダイ半部分17bの収容空間34に進入し、一方、ダイ半部分17aのリブ32はダイ半部分17bの収容空間33に進入する。反対に、ダイ半部分17bのリブ31,32は、ダイ半部分17aの収容空間33,34に進入することができる。リブ31,32の端面側により提供されるダイ輪郭は、ダイ受け部18を画定する。圧着プロセス中、リブ31,32はさらに収容空間33,34に進入し続け、これによりダイ受け部18は縮小し、ダイ受け部18内で加工品の圧着が行われる。両方のダイ半部分17の平行なリブ31,32の互いに入り込む係合は、リブ31,32が小さな遊びをもって、または遊びなしで互いに沿って摺動できるように行われる。リブ31,32の互いに入り込む櫛状の係合は、圧着軸19の方向での案内を提供し、この案内は、リブ31,32の面垂線の方向でのダイ半部分17の互いの相対運動をブロックする。ダイ半部分17の間での付加的な案内が、案内切欠部24内での案内突起23の案内により行われる。
【0065】
図5に示された実施例では、案内突起23が、ここでは中央のリブ33dの肉厚部35により形成されている。図示の実施例では、肉厚部35がシリンダ状あるいはシリンダセグメント状に構成されている。
【0066】
図5に示された実施例では、案内切欠部24が中空シリンダセグメント36により形成され、この中空シリンダセグメントはリブ33c、33dに続いており、これらリブの間に、リブ31dが肉厚部35と共に収容されている。
【0067】
図6と7は、支承体16を平行な異なる断面で示し、すなわち図6の第1の部分断面と、図7の第2の部分断面で示す。図6と7の部分断面は、同じ支承体16において、挟み込みジョー3,6の支承体収容部20との接続のための択一的な連結可能性またはま固定可能性を提供する。
【0068】
支承体16は、ピン状の突起37を有し、これは支持面38から発している。支持面38とは反対側の端部領域に、突起37は周回溝39を有する。ピン状の突起37は、ダイ半部分17の端面29から発する収容孔部78に導入することができ、この中で回転ベアリング25を形成するために圧着軸19を中心に回転可能に案内することができる。支承体16がこのようにしてダイ半部分17に装着された状態で、支承体17をダイ半部分17において、確保リングまたはその他の確保要素77を介して、不所望の退出に対して確保することができる。確保リングまたは確保要素77は、支承体16の周回溝29に収容され、ダイ半部分17により提供される支持面に支持される。したがってダイ半部分17は、周回溝39にある確保要素77と支持面38との間に捕獲される(図8と9参照)。支承体16の支持面38がダイ半部分17に当接することにより、圧着力が支承体16とダイ半部分17との間で良好に大面積で伝達されることが保証される。
【0069】
図6の第1の断面において、支承体16は支承断面40を有する。支承断面40において支承体16は、平坦部41、およびシリンダセグメント状部分42または平坦41の両側に配置されたシリンダセグメント状部分42を有する。
【0070】
導入向き43に対して横方向に支承断面40は、平坦部41により設定された導入伸長部44を有する。これに対して支承断面40は、確保向き45に対して横方向に確保伸長部46を有する。確保伸長部46は、導入伸長部44よりも大きい。ここで確保伸長部46は、シリンダセグメント状部分42の直径に対応することができる。しかし図6に対して変更された確保向き45では、確保伸長部46は、これが平坦部41の端部領域に形成されている場合、シリンダセグメント状部分42の直径よりも(僅かに)小さくても良い。導入向きは平坦部41に対して平行に配向されており、一方、確保向き45は導入向き43に対して傾斜しており、例えば取り付け状態において圧着軸19または突起37の長手軸の方向に配向することができる。他の支承断面40も可能であることが理解される。前に述べたことが導入伸長部44および確保伸長部46の寸法設定に対して当てはまる場合には、例えば平坦部41は、湾曲して構成することもでき、および/またはシリンダセグメント状部分42の代わりに、支承断面40の別の外側輪郭を使用することもできる。
【0071】
図7に示された断面では、この断面において支承体16が支承断面47を形成することが分かる。ここでも支承断面47は、少なくとも1つのシリンダセグメント状部分48と平坦部49を有する。とりわけ支承断面47の突起50は固定要素51を形成し、この固定要素は、係止要素52および/またはロック要素53として構成することができる。支承断面47は、図示のように“ホック状”に構成することができる。突起50は、突起37とは反対側の支承断面47の側で、突起37の長手軸に対して横方向かつ支持面38に対して平行の面54をもって伸びている。
【0072】
固定要素51は、突起37とは反対の側に、突起37の長手軸に対して横方向に配向された面54を有する。突起37に向いた側にも固定要素51は、この種の面55を有する。しかし面55は、図示の端部領域において傾斜面56に移行し、この傾斜面はさらに、面取りされたノーズ57を介して面54に移行する。ノーズ57は、面55の領域においてアンダーカット部58を形成する。アンダーカット部58の領域には係止切欠部またはロック切欠部59が、係止またはロックのために形成されている。
【0073】
図10~13は、ダイ半部分ユニット15aの支承体16aを、支承断面40の領域において固定の挟み込みジョー3の支承体収容部20に取り付けた様子を示す。ここで固定の挟み込みジョー3の支承体収容部20は、シリンダセグメント状の支承面を備える断面を有する。ここで支承面のシリンダセグメントの周囲角は、180°超、例えば110゜~180°、または130゜~170゜である。支承体収容部20の断面は、シリンダセグメント状の支承面から離れる方向に縁部開口部60を有する。ここで縁部開口部60は、支承体収容部20の狭窄部61を形成し、したがって狭窄部61の後方には支承体収容部20の内部領域にアンダーカット部62が形成されている。支承体収容部20は、このようにして縁部の開放したベアリングアイ73を形成する。
【0074】
縁部開口部60は、支承体16の支承断面40の導入伸長部44よりも僅かに大きい。これにより支承体16をその導入向き43で、縁部開口部60を通して支承体収容部20に、導入向き43の方向の運動により導入することができる。支承体16が支承体収容部20から再退出するのを回避するために、支承体16が、図11の導入向き43に対して図13の確保向き45に旋回される。これにより作用する確保伸長部46が、狭窄部61があるので縁部開口部60の寸法よりも大きくなるので、支承体16は、確保向き45とは反対方向に支承体収容部20から退出することができない。挟み込みジョー3,6に完全に取り付けられたダイ14に関しては、さらなる取り外しなしでは、圧着工具1の動作時に支承体16が導入向き43を取ることはもはやできず、これにより支承体16が支承体収容部20から不所望に再退出することは不可能である。図12と13の取り付けられた位置では、支承体16の支承断面40が、シリンダセグメント状部分42をもって圧着力により、支承体収容部20のシリンダセグメント状の支承面に支持される。したがって作用する圧着力が、支承体16と挟み込みジョー3の支承体収容部20との間で良好かつ大面積に支持される。これに対して、場合により取り出し方向に作用する力は、確保伸長部46が、狭窄部61により形成されたアンダーカット部62があるので、狭窄部61を形成する挟み込みジョー3の材料に支持されることによって確実に支持される。
【0075】
図6の支承断面40と支承体収容部20とのこの形式の接続は、本発明の枠内では、接続または支承の“第1の変形例”と称される。第1の変形例では、接続または支承は、好適には専ら挟み込みジョー3と支承体16との間で行われ、接続または支承を確立するための付加的な構成要素は不要である。
【0076】
図14~17から、接続または支承の第2の変形例が明白であり、この第2の変形例は、図示の実施例のために、すなわち第2のダイ半部分ユニット15bを可動の挟み込みジョー6に支承するために第1の変形例に累積的に使用することができる。
【0077】
可動の挟み込みジョー6に対して相手方固定要素63は、スライドして固定方向64に案内される。好適には固定方向64は、突起37の長手軸または圧着軸19に対して横方向に配向されている。相手方固定要素63の案内は、ここでは2つのピン65,66により保証され、これらのピンは挟み込みジョー6に保持されており、相手方固定要素63の長穴67内を案内される。構造空間の理由から、図示の実施例ではピン65,66は異なる直径を有し、したがってここで案内する長穴67は、ピン65,66の異なる直径に対応して異なる幅を備える部分区間を有する。
【0078】
相手方固定要素63は、圧着工具1の外側にユーザが自由にアクセスする操作面68を有する。ユーザは、操作面68に手動でもたらされた操作力により相手方固定要素63を、固定位置と解放位置との間で動かすことができる。好適には操作は、ユーザが親指の端部領域により操作面68に作用することによって行われるが、このことは、手が少なくとも1つのハンドレバー2,4上に存在する場合とすることができる。
【0079】
固定バネ69によって相手方固定要素63は、図14と15の解放位置から図16と17の固定位置の方向に付勢される。相手方固定要素63は、固定バネ69により支承体16の支承断面47の方向に付勢される端面の領域に相手方固定ノーズ70を有する。
【0080】
挟み込みジョー6は、相手方固定要素63(ここでは相手方固定ノーズ70)と共に支承体収容部20を形成する。相手方固定要素63が、図14と15の解放位置に存在する場合、相手方固定要素63は、支承体16の支承断面47が支承体収容部20に進入することを許容する。支承断面47は、図14と15に図示の位置に到達し、シリンダセグメント状部分48および面54により、挟み込みジョー6により提供される支承体収容部20のシリンダセグメント状の支承面に当接する。そして、この接触面を介して、圧着工具1の動作時に、圧着力の確実で大面積の支持が行われる。しかしながら支承体16は、相手方固定要素63の解放位置において支承体収容部20から再び退出することができる。支承体16をこの種の退出から阻止するために、固定バネ69が相手方固定要素63を図16と17の固定位置に移動させる。固定位置では、相手方固定ノーズ70が切欠部69に係合する。相手方固定ノーズ70は、支承断面47のアンダーカット部62を後方から把持する。相手方固定要素63の面71は、支承体16の固定要素51の面55に平坦に当接する。支承体16に、圧着力の方向に、または突起37の長手軸に対して平行に作用する取り外し力が作用すると、この取り外し力は面55,71の接触により支持され、その際に解放位置の方向に作用する力成分が相手方固定要素63に及ぼされることはない。したがってこれは、ロックである。
【0081】
任意的な特別機能として、支承断面47の支承体収容部20への導入は、ロックバネ69による付勢に抗して相手方固定要素63が図14,15の解放位置に手動で移動されている場合だけでなくても良い。このオプションのために、相手方固定要素63は傾斜面72を有する。相手方固定要素63が固定位置に存在し、支承体16が支承体収容部20に導入される場合、支承体16は面取されたノーズ57をもって傾斜面57に当接する。ユーザが支承体16に及ぼす導入力は、傾斜面72によって、固定バネ69による相手方固定要素63の付勢とは反対方向に作用する力成分に変換される。したがって十分な導入力は、相手方固定要素63を固定位置から解放位置の方向に自動的に動かし、これにより支承体収容部への進入が次第に許容される。支承体16の進入により支承体収容部20内の最終位置に達すると、相手方固定要素63は、固定バネ69があるので再び固定位置にスナップインする。したがってこの実施形態では、固定装置74は、支承体収容部20への支承断面47の導入に対しては係止装置75として構成されており、これに対して、固定装置74は、支承体収容部20からの支承断面47の取り出しに対してはロック装置76を形成する。このロック装置は、相手方固定要素63を手動で固定位置から解放位置に移動した場合だけ解除することができる。
【0082】
変更前に面55,71も傾斜面として構成されている場合、支承断面47と支承体収容部20との接続の係止も可能になる。
【0083】
支承体16と挟み込みジョー6の支承体収容部20との接続は、本明細書の枠内で“第2の変形例”とも称される。第2の変形例では、接続または支承は、好適には挟み込みジョー6と支承体16との間で行われるだけではなく、接続または支承を確立するために、相手方固定要素63の形態の少なくとも1つの付加的な構成要素が必要である。しかし変更された実施形態では、相手方固定要素63を挟み込みジョー6または支承体16と一体的に構成することも可能である。このことは例えば、固定ノーズが、挟み込みジョー6または支承体16の一体的で柔軟に支持される構成部材であることにより行われる。
【0084】
図示の実施例とは異なり、ダイ14と固定の挟み込みジョー3との接続を固定装置74を介して行い、一方、平坦部41を有する支承断面40を介して可動の挟み込みジョー6との接続を行うことも全く可能である。
【0085】
支承断面47が、2つの支承断面40の間に配置されていることも可能であり、これにより第1の変形例による接続のために、両方の支承断面40の領域で対称性に支持することができる(図9参照)。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も含む。
1.
第1の挟み込みジョー(3)に保持された第1のダイ半部分ユニット(15a)と、第2の挟み込みジョー(6)に保持された第2のダイ半部分ユニット(15b)とを有するダイ(14)を備える圧着工具(1)であって、
a)前記第1のダイ半部分ユニット(15a)は、第1のダイ半部分(17a)と、第1の支承体(16a)を有する第1のダイ半部分ベアリング(21a)とを有し、前記第1の支承体(16a)は、前記第1の挟み込みジョー(3)の第1の支承体収容部(20a)に支承されており、
前記第1のダイ半部分(17a)は、第1の回転ベアリング(25a)を介して圧着軸(19)を中心に、前記第1の支承体(16a)に対して回転可能に支承されており、前記第1のダイ半部分ユニット(15a)の前記第1の支承体(16a)は、工具なしで前記第1の挟み込みジョー(3)の前記第1の支承体収容部(20a)に取り付け可能かつそれから取り外し可能であり、
前記第1の支承体(16a)は、
・導入向き(43)で前記第1の支承体収容部(20a)に導入可能であり、
・前記第1の支承体収容部(20a)内で旋回により確保向き(45)に旋回可能であり、前記確保向きでは前記第1の支承体(16a)が前記第1の支承体収容部(20a)と、前記確保向き(45)の方向に形状的な結合を形成し、
・完全に取り付けられた圧着工具(1)に対して、前記圧着工具(1)を少なくとも部分的に取り外すことなしには、前記導入向き(43)に移行不能であり、
b)前記第2のダイ半部分ユニット(15b)は、第2のダイ半部分(17b)と、第2の支承体(16b)を有する第2のダイ半部分ベアリング(21b)とを有し、前記第2の支承体(16b)は、前記第2の挟み込みジョー(6)の第2の支承体収容部(20b)に支承されており、
前記第2のダイ半部分(17b)は、第2の回転ベアリング(25b)を介して前記圧着軸(19)を中心に、前記第2の支承体(16b)に対して回転可能に支承されており、前記第2の支承体(16b)と前記支承体収容部(20b)とは、係止装置および/またはロック装置(75;76)を介して互いに接続されており、
これにより、前記第2のダイ半部分ユニット(15b)の前記第2の支承体(16b)は、工具なしで前記第2の挟み込みジョー(6)の前記第2の支承体収容部(20b)に取り付け可能かつそれから取り外し可能である、圧着工具(1)。
2.
前記第2の支承体(16b)と前記第2の支承体収容部(20b)は、
a)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入する際に、係止装置(75)を形成し、
b)前記第2の支承体収容部(20b)からの退出に対してはロック装置(76)を形成する、ことを特徴とする上記1の圧着工具(1)。
3.
前記第2の支承体収容部(20b)は、前記第2の挟み込みジョー(6)と相手方固定要素(63)とにより画定された切欠部を有し、
前記相手方固定要素(63)は、
a)前記第2の支承体(16b)が、前記相手方固定要素(63)によって前記切欠部からの退出が阻止されている固定位置と、
b)前記第2の支承体(16b)が前記切欠部から退出することのできる解放位置との間で可動である、ことを特徴とする上記1または2の圧着工具(1)。
4.
固定要素(51)および/または前記相手方固定要素(63)は傾斜面(72)を有し、
前記傾斜面は、
a)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入するための導入向きに対して、または
b)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)から取り出すための取り出し向きに対して、傾斜しており、
これにより、前記第2の支承体(16b)にもたらされる取り付け力および/または取り外し力を介して、前記傾斜面(72)には前記相手方固定要素(63)への力がもたらされ、当該力は、前記相手方固定要素(63)を解放位置へ移行させる、ことを特徴とする上記3の圧着工具(1)。
5.
固定要素(51)および/または前記相手方固定要素(63)は横面(71)を有し、前記横面は、
a)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入するための導入向きに対して、または
b)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)から取り出すための取り出し向きに対して、横方向に配向されている、ことを特徴とする上記3の圧着工具(1)。
6.
前記相手方固定要素(63)は、
a)前記第2の挟み込みジョー(6)に対してスライドして案内され、
b)前記第2の挟み込みジョー(6)に対して固定バネ(69)を介して支持されている、ことを特徴とする上記3から5のいずれか一つの圧着工具(1)。
7.
圧着力の支持は、前記第2の挟み込みジョー(6)の前記第2の支承体収容部(20b)内にある前記第2の支承体(16b)を介して行われ、取り出し力の支持は、前記相手方固定要素(63)を介して行われる、ことを特徴とする上記3から6のいずれか一つの圧着工具(1)。
8.
前記相手方固定要素(63)はプラスチックから作製されている、ことを特徴とする上記7の圧着工具(1)。
9.
a)前記第1の支承体収容部(20)はベアリングアイ(73)であり、該ベアリングアイの断面は、前記ベアリングアイ(73)のベアリング寸法に対して狭窄部(61)を形成する縁部開口部(60)を有し、
b)前記第1の支承体(16a)は、前記ベアリングアイ(73)内に支承された支承断面(40)を有し、該支承断面(40)は、前記導入向き(43)に対して横方向に導入伸長部(44)を、確保向き(45)に対して横方向に確保伸長部(46)を有し、
c)前記確保伸長部(46)は、前記ベアリングアイ(73)の前記狭窄部(61)よりも大きく、それにより前記第1の支承体(16)は、前記確保向き(45)では前記ベアリングアイ(73)からの退出に対して確保されており、
d)前記導入伸長部(44)は、前記ベアリングアイ(73)の前記狭窄部(61)よりも小さく、したがって前記第1の支承体(16)は、前記導入向き(43)では前記ベアリングアイ(73)に導入可能である、ことを特徴とする上記1から8のいずれか一つの圧着工具(1)。
10.
前記第1の支承体(16a)は、シリンダセグメント状部分(42)と平坦部(41)とを有する、ことを特徴とする上記1から9のいずれか一つの圧着工具(1)。
11.
前記第1のダイ半部分ユニット(15a)と前記第2のダイ半部分ユニット(15b)は、構造的に同じに構成されている、ことを特徴とする上記1から10のいずれか一つの圧着工具(1)。
12.
上記1から10のいずれか一つの圧着工具(1)のためのダイ半部分ユニット(15)であって、
a)ダイ半部分(17)と、
b)支承体(16)であって、挟み込みジョー(3;6)に配属された支承体収容部(20)に前記支承体(16)を支承することによりダイ半部分ベアリング(21)を形成するための支承体と、
c)前記ダイ半部分(17)が圧着軸(19)を中心に前記支承体(16)に対して支承されている回転ベアリング(25)と、を備え、
d)前記支承体(16)は、
da)確保向き(45)に対して横方向に確保伸長部(46)を有し、導入向き(43)に対して横方向に導入伸長部(44)を有する支承断面(40)を有し、前記確保伸長部(46)は前記導入伸長部(44)よりも大きく、
db)前記支承体(16)は、係止装置またはロック装置(51)を有し、当該装置を介して前記支承体(16)は、前記支承体収容部(20)の前記相手方固定要素(63)と共に固定装置(74)を形成することができる、ダイ半部分ユニット(15)。
13.
前記支承体(16)は、直径が前記確保伸長部(46)に対応するシリンダセグメント状部分(42)を有し、該シリンダセグメント状部分は平坦部(41)を有し、前記平坦部の領域において前記支承体(16)は前記導入伸長部(44)を有する、ことを特徴とする上記12のダイ半部分ユニット(15)。
14.
上記1から11のいずれか一つの圧着工具(1)を取り付けるための方法であって、
a)前記第1の支承体(16a)を導入向き(43)で前記第1の支承体収容部(20a)に導入するステップと、
b)前記第1の支承体(16a)を前記確保向き(45)に旋回するステップと、
c)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)に導入するステップと、
d)前記第2の支承体(16b)を前記第2の支承体収容部(20b)内に固定するステップと、を含む方法。
【符号の説明】
【0086】
1 圧着工具
2 固定のハンドレバー
3 固定の挟み込みジョー
4 可動のハンドレバー
5 伝動機構
6 可動の挟み込みジョー
7 ニーレバー機構
8 旋回ベアリング
9 ニー継手
10 圧縮レバー
11 第1のニーレバー
12 第2のニーレバー
13 挟み込みヘッド平面
14 ダイ
15 ダイ半部分ユニット
16 支承体
17 ダイ半部分
18 ダイ受け部
19 圧着軸
20 支承体収容部
21 ダイ半部分ベアリング
22 旋回軸
23 案内突起
24 案内切欠部
25 回転ベアリング
26 係止装置
27 係止バネ
28 係止球
29 端面
30 係止切欠部
31 リブ
32 リブ
33 収容空間
34 収容空間
35 肉厚部
36 中空シリンダセグメント
37 突起
38 支持面
39 周回溝
40 支承断面
41 平坦部
42 シリンダセグメント状部分
43 導入向き
44 導入向き
45 確保向き
46 導入向き
47 支承断面
48 シリンダセグメント状部分
49 平坦部
50 突起
51 固定装置
52 係止要素
53 ロック要素
54
55
56 傾斜面
57 ノーズ
58 アンダーカット部
59 係止切欠部またはロック切欠部
60 縁部開口部
61 狭窄部
62 アンダーカット部
63 相手方固定要素
64 固定装置
65 ピン
66 ピン
67 長穴
68 操作面
69 固定バネ
70 相手方固定ノーズ
71
72 傾斜面
73 ベアリングアイ
74 固定装置
75 係止装置
76 ロック装置
77 確保要素
78 収容孔部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17