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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-20
(45)【発行日】2025-05-28
(54)【発明の名称】支持体および表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20250521BHJP
【FI】
H04N5/64 581A
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021567377
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 JP2020047296
(87)【国際公開番号】W WO2021132041
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】P 2019235743
(32)【優先日】2019-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020169449
(32)【優先日】2020-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】316009762
【氏名又は名称】サターン ライセンシング エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Saturn Licensing LLC
【住所又は居所原語表記】25 Madison Avenue New York, NY, USA
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松岡 宏毅
(72)【発明者】
【氏名】深野 眞樹
(72)【発明者】
【氏名】高橋 敏明
(72)【発明者】
【氏名】高山 弘之
(72)【発明者】
【氏名】菊地 真
(72)【発明者】
【氏名】岩月 剛史
(72)【発明者】
【氏名】横田 洋明
(72)【発明者】
【氏名】桑尾 重哉
(72)【発明者】
【氏名】鈴川 弘幸
【審査官】辻本 寛司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/098711(WO,A1)
【文献】特開2019-120709(JP,A)
【文献】特開2013-030499(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/64
G09F 9/00
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記第1の基部および前記第2の基部の、前記載置面に対する第1の設置姿勢と、
前記第2の形態における前記第1の基部および前記第2の基部の、前記載置面に対する第2の設置姿勢とが異なる
支持体。
【請求項2】
前記第1の装着部と前記第1の基部とが一体に形成されており、
前記第2の装着部と、前記第2の基部とが一体に形成されている
請求項1記載の支持体。
【請求項3】
前記第1の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離よりも長い
請求項1記載の支持体。
【請求項4】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における、前記第1の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第1の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きく、
前記第1の形態における、前記第2の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第2の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きい
支持体。
【請求項5】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態において、前記第1の基部の少なくとも一部が前記第1端縁から見て前記中心位置と反対側にはみ出すように前記第1の装着部が前記第1の位置に取り付けられると共に、前記第2の基部の少なくとも一部が前記第2端縁から見て前記中心位置と反対側にはみ出すように前記第2の装着部が前記第2の位置に取り付けられ、
前記第2の形態において、前記第1の基部が前記第2端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第1の装着部が前記第4の位置に取り付けられると共に、前記第2の基部が前記第1端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第2の装着部が前記第3の位置に取り付けられる
支持体。
【請求項6】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが異なる
支持体。
【請求項7】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と が選択可能に構成されており、前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積は、前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも広く、
前記第2の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積は、前記第1の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積よりも広い
支持体。
【請求項8】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設
けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の装着部および前記第2の装着部は、それぞれ、三角形の頂点となる位置である3箇所を含む複数の箇所において、前記表示ユニットに対し固定可能に設けられている
支持体。
【請求項9】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の支持ユニットは、前記第1の装着部と、前記水平方向に延在すると共に前記第1の基部とを繋ぐ第1の梁部をさらに有し、
前記第2の支持ユニットは、第2の装着部と、前記水平方向に延在すると共に前記第2の基部とを繋ぐ第2の梁部をさらに有する
支持体。
【請求項10】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットの
うち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記表示ユニットは、前記第1の位置に設けられた第1の孔部と、前記第2の位置に設けられた第2の孔部とを有し、
前記第1の形態において、前記第1の装着部が前記第1の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に前記第2の装着部が前記第2の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第2の支持ユニットが取り付けられ、
前記第2の形態において、前記第2の装着部が前記第1の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に前記第1の装着部が前記第2の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第1の支持ユニットが取り付けられる
支持体。
【請求項11】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第1の高さは、前記第2の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第2の高さよりも高い
支持体。
【請求項12】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の装着部は、前記第1の形態において第1の直線上に並ぶ3以上の第1の留め具により前記第1の位置に固定可能であると共に前記第2の形態において第2の直線上に並ぶ3以上の第2の留め具により前記第2の位置に固定可能に設けられており、
前記第2の装着部は、前記第1の形態において前記第2の直線上に並ぶ前記3以上の第2の留め具により前記第2の位置に固定可能であると共に前記第2の形態において前記第1の直線上に並ぶ前記3以上の第1の留め具により前記第1の位置に固定可能に設けられている
支持体。
【請求項13】
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが異なる
請求項11記載の支持体。
【請求項14】
前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも狭く、
前記第1の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積よりも狭い
請求項11記載の支持体。
【請求項15】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に着脱可能に形成された第1の装着部と、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に着脱可能に形成された第2の装着部と
を有し、
前記表示ユニットにおける前記第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットにおける前記第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第1の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第2の装着部に接続される第1の基部を有し、
前記第2の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第2の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第1の装着部に接続される第2の基部を有し、
前記第1の基部は、前記表示ユニットの前記第1の位置に着脱可能に設けられた前記第1の装着部に対し第1の姿勢で装着可能であると共に、前記表示ユニットの前記第2の位置に着脱可能に設けられた前記第2の装着部に対し第2の姿勢で装着可能であり、
前記第2の基部は、前記表示ユニットの前記第1の位置に着脱可能に設けられた前記第1の装着部に対し第3の姿勢で装着可能であると共に、前記表示ユニットの前記第2の位置に着脱可能に設けられた前記第2の装着部に対し第4の姿勢で装着可能である
支持体。
【請求項16】
前記第1の形態では、前記第1の装着部に対し、前記第1の基部が前記第1の姿勢で装着されると共に、前記第2の装着部に対し、前記第2の基部が前記第4の姿勢で装着され、
前記第2の形態では、前記第1の装着部に対し、前記第2の基部が前記第3の姿勢で装着されると共に、前記第2の装着部に対し、前記第1の基部が前記第2の姿勢で装着される
請求項15記載の支持体。
【請求項17】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に着脱可能に形成された第1の装着部と、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に着脱可能に形成された第2の装着部と
を有し、
前記表示ユニットにおける前記第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットにおける前記第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第1の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第2の装着部に接続される第1の基部を有し、
前記第2の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第2の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第1の装着部に接続される第2の基部を有し、
前記第1の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第1の高さは、前記第2の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第2の高さよりも高い
支持体。
【請求項18】
前記第1の形態における、前記第1の基部のうち前記第1の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第1の基部のうち前記第2の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きく、
前記第1の形態における、前記第2の基部のうち前記第2の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第2の基部のうち前記第1の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きい
請求項17記載の支持体。
【請求項19】
前記第1の基部は、前記第1の姿勢において前記第1の装着部に接続可能であると共に前記第2の姿勢において前記第2の装着部に接続可能である第1の接続部を含み、
前記第2の基部は、前記第4の姿勢において前記第2の装着部に接続可能であると共に前記第3の姿勢において前記第1の装着部に接続可能である第2の接続部を含む
請求項15記載の支持体。
【請求項20】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に着脱可能に形成された第1の装着部と、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に着脱可能に形成された第2の装着部と
を有し、
前記表示ユニットにおける前記第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットにおける前記第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第1の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第2の装着部に接続される第1の基部を有し、
前記第2の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第2の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第1の装着部に接続される第2の基部を有し、
前記第1の基部は、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含み、
前記第2の基部は、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含み、
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが異なる
支持体。
【請求項21】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に着脱可能に形成された第1の装着部と、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に着脱可能に形成された第2の装着部と
を有し、
前記表示ユニットにおける前記第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットにおける前記第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第1の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第2の装着部に接続される第1の基部を有し、
前記第2の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第2の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第1の装着部に接続される第2の基部を有し、
前記第1の基部は、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含み、
前記第2の基部は、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含み、
前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも狭く、
前記第1の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積よりも狭い
支持体。
【請求項22】
前記第1の基部は、前記第2の姿勢において前記鉛直方向と交差する第1の面を含む第1の板状部材と、前記第1の面に立設する第1の補強部材とを有し、
前記第2の基部は、前記第3の姿勢において前記鉛直方向と交差する第2の面を含む第2の板状部材と、前記第2の面に立設する第2の補強部材とを有する
請求項15記載の支持体。
【請求項23】
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニットと、
前記表示ユニットを載置面上において立設するように支持する支持体と、
を備え、
前記支持体は、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されており、
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有し、
前記第1の形態における前記第1の基部および前記第2の基部の、前記載置面に対する第1の設置姿勢と、
前記第2の形態における前記第1の基部および前記第2の基部の、前記載置面に対する第2の設置姿勢とが異なる
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示ユニットを支持する支持体、ならびに表示ユニットおよび支持体を備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、薄型でありながら大きな画面サイズを有する表示パネル(表示ユニット)を備えた表示装置が提案されている(例えば特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-86046号公報
【文献】特開2010-15098号公報
【文献】特開2012-141385号公報
【発明の概要】
【0004】
近年の表示ユニットの大画面化および薄型化に伴い、その表示ユニットを例えば床面上に立設させるように支持する支持体についても審美性が求められている。
【0005】
したがって、ユーザの用途や嗜好、あるいは設置環境などに応じて表示ユニットの支持形態の選択が可能な支持体、ならびにそのような支持体および表示ユニットを備えた表示装置の提供が望まれる。
【0006】
本開示の一実施形態としての支持体は、水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、水平方向の中心位置と、水平方向において中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持するものであり、第1の支持ユニットと第2の支持ユニットとを有する。第1の支持ユニットは表示ユニットに対して着脱可能に設けられている。第2の支持ユニットは表示ユニットに対して着脱可能であって第1の支持ユニットとは別体として設けられている。さらに、本開示の一実施形態としての支持体は、第1の形態と、第2の形態とが選択可能に構成されている。第1の形態では、表示ユニットのうち、水平方向における中心位置と第1端縁との間の第1の位置に第1の支持ユニットが取り付けられると共に、表示ユニットのうち、水平方向における中心位置と第2端縁との間の第2の位置に第2の支持ユニットが取り付けられる。第2の形態では、表示ユニットのうち、第1の位置または水平方向における中心位置と第1端縁との間の第3の位置に第2の支持ユニットが取り付けられると共に、表示ユニットのうち、第2の位置または水平方向における中心位置と第2端縁との間の第4の位置に第1の支持ユニットが取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の、第1の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図1B図1Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図2A】本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の、第2の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図2B図2Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図3図1Aに示した表示ユニットの背面を模式的に表した背面図である。
図4A図1Aに示した表示装置における背面の要部構成例を表す第1の背面図である。
図4B図1Aに示した表示装置における背面の要部構成例を表す第2の背面図である。
図5A図2Aに示した表示装置における背面の要部構成例を表す第1の背面図である。
図5B図2Aに示した表示装置における背面の要部構成例を表す第2の背面図である。
図6A図4Aに示した第1の支持ユニットの詳細を表す斜視図である。
図6B図4Bに示した第2の支持ユニットの詳細を表す斜視図である。
図7A図6Aおよび図6Bに示した第1の支持ユニットおよび第2の支持ユニットの、載置面に対する姿勢を表す第1の模式図である。
図7B図6Aおよび図6Bに示した第1の支持ユニットおよび第2の支持ユニットの、載置面に対する姿勢を表す第2の模式図である。
図8A】本開示の第2の実施の形態に係る表示装置の、第1の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図8B図8Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図9A】本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の、第2の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図9B図9Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図10A図8Aに示した第1の支持ユニットの詳細を表す斜視図である。
図10B図8Aに示した第2の支持ユニットの詳細を表す斜視図である。
図11A】本開示の第3の実施の形態に係る表示装置の、第1の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図11B図11Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図12A】本開示の第3の実施の形態に係る表示装置の、第2の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図12B図12Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図13A図11Aに示した表示ユニットの背面に設けられた第1の取付け部を拡大して表した拡大背面図である。
図13B図11Aに示した表示ユニットの背面に設けられた第2の取付け部を拡大して表した拡大背面図である。
図14A図11Aに示した第1の設置状態の表示装置における第1の支持ユニット、およびその近傍を拡大して表す背面図である。
図14B図12Aに示した第2の設置状態の表示装置における第1の支持ユニット、およびその近傍を拡大して表す背面図である。
図15A図11Aに示した第1の設置状態の表示装置における第2の支持ユニット、およびその近傍を拡大して表す背面図である。
図15B図12Aに示した第2の設置状態の表示装置における第2の支持ユニット、およびその近傍を拡大して表す背面図である。
図16A図14Aに示した第1の支持ユニットの分解斜視図である。
図16B図15Aに示した第2の支持ユニットの分解斜視図である。
図17A】本開示の第4の実施の形態に係る表示装置の、第1の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図17B図17Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図18A】本開示の第4の実施の形態に係る表示装置の、第2の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図18B図18Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図19A図17Aに示した表示装置を斜め前方から眺めた斜視図である。
図19B図18Aに示した表示装置を斜め前方から眺めた斜視図である。
図20A図17Aに示した第1の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図20B図18Aに示した第1の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図21図18Aに示した第1の支持ユニットの詳細を表す分解斜視図である。
図22A図17Aに示した第1の支持ユニットの一部とネックとの位置関係を表す部分拡大斜視図である。
図22B図18Aに示した第1の支持ユニットの一部とネックとの位置関係を表す部分拡大斜視図である。
図23A図17Aに示した第2の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図23B図18Aに示した第2の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図23C図18Aに示した第2の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図24図18Aに示した第2の支持ユニットの詳細を表す分解斜視図である。
図25A図17Aに示した第2の支持ユニットの一部とネックとの位置関係を表す部分拡大斜視図である。
図25B図18Aに示した第2の支持ユニットの一部とネックとの位置関係を表す部分拡大斜視図である。
図26A】本開示の第4の実施の形態に係る表示装置の、第3の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図26B図26Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図27A】本開示の第4の実施の形態に係る表示装置の、第4の設置状態での全体構成例を表す正面図である。
図27B図27Aに示した表示装置を上方から眺めた上面図である。
図28A図26Aに示した第1の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図28B図26Bに示した第2の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図29A図27Aに示した第2の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
図29B図27Bに示した第1の支持ユニットを背面から眺めた背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の支持体およびそれを備えた表示装置は、第1の設置状態と第2の設置状態とが選択可能に構成されている。以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
水平方向の間隔を変更可能な一対の支持ユニットを有するスタンドを備えた表示装置の第1の例。
2.第2の実施の形態
水平方向の間隔を変更可能な一対の支持ユニットを有するスタンドを備えた表示装置の第2の例。
3.第3の実施の形態
表示ユニットの鉛直方向の高さ位置を変更可能な一対の支持ユニットを有するスタンドを備えた表示装置の第1の例。
4.第4の実施の形態
表示ユニットの鉛直方向の高さ位置を変更可能な一対の支持ユニットを有するスタンドを備えた表示装置の第2の例。
5.その他の変形例
【0009】
<1.第1の実施の形態>
[表示装置100の構成]
図1Aおよび図1Bは、本開示の第1の実施の形態としての表示装置100の、第1の設置状態における全体構成例を表したものである。図1Aは、第1の設置状態における表示装置100を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図1Bは、第1の設置状態における表示装置100を上方から眺めた上面図である。
【0010】
図2Aおよび図2Bは、表示装置100の、第2の設置状態における全体構成例を表したものである。図2Aは、第2の設置状態における表示装置100を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図2Bは、第2の設置状態における表示装置100を上方から眺めた上面図である。
【0011】
図1Aおよび図1Bならびに図2Aおよび図2Bに示したように、表示装置100は、表示ユニット1と、その表示ユニット1を載置面FSの上において支持する支持体としてのスタンド2とを備えた、いわゆる据置型の表示装置である。なお、載置面FSとは、床面,棚面または台の天面などの水平面である。
【0012】
(表示ユニット1)
表示ユニット1は、例えば前方に向けて画像を表示する表示面1Aを含む表示パネル11と、その表示パネル11を保持する本体12とを有する。表示面1Aは、水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる横長の矩形状の画面であり、水平方向において中心位置CPを挟んで互いに反対側に位置する第1端縁1Rおよび第2端縁1Lとを有する。なお、本明細書では、水平方向をX軸方向とし、鉛直方向をY軸方向とし、表示面1Aと交差する前後方向をZ軸方向としている。表示パネル11は、例えば液晶層を含む液晶表示デバイスや、有機EL素子を含む有機EL表示デバイスなどである。
【0013】
図3に示したように、本体12は、例えば表示パネル11と、それを駆動する駆動回路や画像処理回路などが設けられた回路基板とを保持する筐体である。本体12は、表示面1Aと反対側の背面1Bを含んでおり、背面1Bの下部には、左右2か所ずつ、合計4か所の取付け部が設けられている。具体的には、本体12は、表示パネル11の水平方向の端部近傍にそれぞれ設けられた外側取付け部13L,13Rと、それら外側取付け部13L,13Rの間に設けられた内側取付け部14L,14Rとを有している。外側取付け部13L,13Rおよび内側取付け部14L,14Rは、いずれも、例えば本体12の背面1Bのうちの他の部分よりも凹んだ部分であり、ねじが螺合するねじ穴が例えば3か所以上設けられている。なお、図3は、表示ユニット1の背面1Bを模式的に表した背面図である。図3では、スタンド2の図示を省略している。
【0014】
(スタンド2)
図1Aおよび図1Bならびに図2Aおよび図2Bに示したように、スタンド2は、第1の支持ユニット2Aと、第2の支持ユニット2Bとを有している。第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bは、互いに別体として設けられており、いずれも表示ユニット1に対して着脱可能に設けられている。
【0015】
第1の支持ユニット2Aは、第1の設置状態(図1A図1B)では、表示ユニット1のうち、X軸方向における中心位置CPと第1端縁1Rとの間の外側取付け部13R(第1の位置)に取り付けられるようになっている。第1の支持ユニット2Aは、第2の設置状態(図2A図2B)では、表示ユニット1のうち、X軸方向における中心位置CPと第2端縁1Lとの間の内側取付け部14L(第4の位置)に取り付けられるようになっている。第1の支持ユニット2Aは、より詳細には、図4Aおよび図5Aに示したように、表示ユニット1に着脱可能に形成された第1の装着部としてのネック20Aと、載置面FSと接することとなる第1の基部としてのベース21Aと、それらネック20Aとベース21Aとを繋ぐアーム22Aとを有している。ここで、ネック20Aとベース21Aのうちの板状部材23A(後述)とは、アーム22Aを介して一体に形成されている。第1の支持ユニット2Aのうちのネック20A、アーム22Aおよび板状部材23Aは、例えばステンレス鋼などの1枚の板金部材を曲げ加工するなどして、あるいは鋳造により製造することができる。但し、第1の支持ユニット2Aは、複数の部材を個別に成型したのち、溶接などにより接合したものであってもよい。なお、ベース21Aのうち、後述する弾性部材24Aおよびカバー25Aは、板状部材23Aとは別に作製し、板状部材23Aに別工程で装着するとよい。
図4Aは、第1の設置状態において外側取付け部13Rに取り付けられた第1の支持ユニット2Aおよびその近傍を拡大して表す拡大斜視図である。図5Aは、第2の設置状態において内側取付け部14Lに取り付けられた第1の支持ユニット2Aおよびその近傍を拡大して表す拡大斜視図である。
【0016】
第2の支持ユニット2Bは、第1の設置状態(図1A図1B)では、表示ユニット1のうち、X軸方向における中心位置CPと第2端縁1Lとの間の外側取付け部13L(第2の位置)に取り付けられるようになっている。第2の支持ユニット2Bは、第2の設置状態(図2A図2B)では、表示ユニット1のうち、X軸方向における中心位置CPと第1端縁1Rとの間の内側取付け部14R(第3の位置)に取り付けられるようになっている。したがって、第1の設置状態と第2の設置状態とでは、第1の支持ユニット2Aと第2の支持ユニット2Bとの左右方向の位置関係が反対となる。第2の支持ユニット2Bは、より詳細には、図4Bおよび図5Bに示したように、表示ユニット1に着脱可能に形成された第2の装着部としてのネック20Bと、載置面FSと接することとなる第2の基部としてのベース21Bと、それらネック20Bとベース21Bとを繋ぐアーム22Bとを有している。第2の支持ユニット2Bは、第1の支持ユニット2Aと同様、ネック20Bとベース21Bのうちの板状部材23B(後述)とがアーム22Bを介して一体に形成されたものである。第2の支持ユニット2Bのうちのネック20B、アーム22Bおよび板状部材23Bは、例えばステンレス鋼などの1枚の板金部材を曲げ加工するなどして、あるいは鋳造により製造することができる。但し、第2の支持ユニット2Bは、複数の部材を個別に成型したのち、溶接などにより接合したものであってもよい。なお、ベース21Bのうち、後述する弾性部材24Bおよびカバー25Bは、板状部材23Bとは別に作製し、板状部材23Bに別工程で装着するとよい。
図4Bは、第1の設置状態において外側取付け部13Lに取り付けられた第2の支持ユニット2Bおよびその近傍を拡大して表す拡大斜視図である。図5Bは、第2の設置状態において内側取付け部14Rに取り付けられた第2の支持ユニット2Bおよびその近傍を拡大して表す拡大斜視図である。
【0017】
図4A図5Bに示したように、表示装置100では、第1の設置状態(図4A,4B)におけるベース21Aおよびベース21Bの、載置面FSに対する第1の設置姿勢と、第2の設置状態(図5A,5B)におけるベース21Aおよびベース21Bの、載置面FSに対する第2の設置姿勢とが異なっている。すなわち、表示装置100では、第1の設置状態における第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bをそれぞれおおよそ90°回転させることにより第2の設置状態に変更することができる。表示装置100では、これと反対に、第2の設置状態における第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bをそれぞれおおよそ90°回転させることにより第1の設置状態に変更することができる。
【0018】
表示装置100では、第1の設置状態におけるベース21Aと中心位置CPとの距離D1A(図1B)は、第2の設置状態におけるベース21Aと中心位置CPとの距離D2A(図2B)よりも長い。また、第1の設置状態におけるベース21Bと中心位置CPとの距離D1B(図1B)は、第2の設置状態におけるベース21Bと中心位置CPとの距離D2B(図2B)よりも長い。すなわち、第1の設置状態では、第2の設置状態と比べて、ベース21Aおよびベース21BがX軸方向において中心位置CPから遠い位置にある。なお、支持安定性向上の観点から、第1の設置状態では距離D1Aと距離D1Bとが等しいことが望ましく、第2の設置状態では距離D2Aと距離D2Bとが等しいことが望ましい。
【0019】
より詳細には、第1の設置状態では、ベース21Aの少なくとも一部が第1端縁1Rから見て中心位置CPと反対側(すなわち表示面1Aの外側)にはみ出すようにネック20Aが外側取付け部13Rに取り付けられると共に、ベース21Bの少なくとも一部が第2端縁1Lから見て中心位置CPと反対側(すなわち表示面1Aの外側)にはみ出すようにネック20Bが外側取付け部13Lに取り付けられている。また、第2の設置状態では、ベース21Aが第1端縁1Rと中心位置CPとの間に収まるようにネック20Aが内側取付け部14Lに取り付けられると共に、ベース21Bが第2端縁1Lと中心位置CPとの間に収まるようにネック20Bが内側取付け部14Rに取り付けられている。
【0020】
図6Aは、第1の支持ユニット2Aの全体構成例を表している。図6Aに示したように、ネック20Aは、ねじNA1~NA3(図4A,5A参照)が挿通される穴261A~263Aをそれぞれ三角形の頂点となる位置に有している。ネック20Aは、ねじNA1~NA3によって外側取付け部13Rまたは内側取付け部14Lに締結されるようになっている(図4A,5A参照)。図6Bは、第2の支持ユニット2Bの全体構成例を表している。図6Bに示したように、ネック20Bは、ねじNB1~NB3(図4B,5B参照)が挿通される穴261B~263Bをそれぞれ三角形の頂点となる位置に有している。ネック20Bは、ねじNB1~NB3によって外側取付け部13Lまたは内側取付け部14Rに締結されるようになっている(図4B,5B参照)。
【0021】
ネック20Aは、第1の設置状態では、ねじNA1,NA3とねじNA2とがY軸方向に離間した状態となる姿勢で外側取付け部13Rに固定される(図4A)。ネック20Aは、第2の設置状態では、ねじNA2,NA3とねじNA1とがY軸方向に離間した状態となる姿勢で内側取付け部14Lに固定される(図5A)。ネック20Bは、第1の設置状態では、ねじNB1,NB3とねじNB2とがY軸方向に離間した状態となる姿勢で外側取付け部13Lに固定される(図4B)。ネック20Bは、第2の設置状態では、ねじNB2,NB3とねじNB1とがY軸方向に離間した状態となる姿勢で内側取付け部14Rに固定される(図5B)。したがって、スタンド2を小型化した場合であっても、第1の設置状態および第2の設置状態のいずれにおいても、表示ユニット1が前後方向(Z軸方向)に倒れるのを防ぐことができる。なお、ネック20A,20Bは、4箇所以上において表示ユニット1に固定されるようになっていてもよい。
【0022】
また、ネック20Aには、丸穴部分271Aと長孔部分272Aとを含む開口27A1と、切り欠き27A2とが設けられている。図4Aに示したように、外側取付け部13Rには2つのビス15R1,15R2が立設している。ビス15R1が開口27A1の長孔部分272Aと係合し、ビス15R2が切り欠き27A2と係合することにより、ねじNA1~NA3によってネック20Aを締結する前段階において第1の支持ユニット2Aが外側取付け部13Rに仮固定されるようになっている。なお、ビス15R1は、開口27A1の丸穴部分271Aに挿通されたのち、長孔部分272Aへスライドして係合するようになっている。同様に、図5Aに示したように、内側取付け部14Lには2つのビス16L1,16L2が立設している。ビス16L1が開口27A1の長孔部分272Aと係合し、ビス16L2が切り欠き27A2と係合することにより、ねじNA1~NA3によってネック20Aを締結する前段階において第1の支持ユニット2Aが内側取付け部14Lに仮固定されるようになっている。なお、ビス16L1は、開口27A1の丸穴部分271Aに挿通されたのち、長孔部分272Aへスライドして係合するようになっている。
【0023】
ネック20Bには、丸穴部分271Bと長孔部分272Bとを含む開口27B1と、切り欠き27B2とが設けられている。図4Bに示したように、外側取付け部13Lには2つのビス15L1,15L2が立設している。ビス15L1が開口27B1の長孔部分272Bと係合し、ビス15LR2が切り欠き27B2と係合することにより、ねじNB1~NB3によってネック20Bを締結する前段階において第2の支持ユニット2Bが外側取付け部13Lに仮固定されるようになっている。なお、ビス15L1は、開口27B1の丸穴部分271Bに挿通されたのち、長孔部分272Bへスライドして係合するようになっている。同様に、図5Bに示したように、内側取付け部14Rには2つのビス16R1,16R2が立設している。ビス16R1が開口27B1の長孔部分272Bと係合し、ビス16R2が切り欠き27B2と係合することにより、ねじNB1~NB3によってネック20Bを締結する前段階において第2の支持ユニット2Bが内側取付け部14Rに仮固定されるようになっている。なお、ビス16R1は、開口27B1の丸穴部分271Bに挿通されたのち、長孔部分272Bへスライドして係合するようになっている。
【0024】
図4A,5A,6Aに示したように、第1の支持ユニット2Aのベース21Aは、例えば表示面1Aと交差するZ軸方向に延在しており、板状部材23Aと、弾性部材24Aと、カバー25Aとを有している。板状部材23Aは、ステンレス鋼などの高強度を有する材料により構成され、アーム22Aの、ネック20Aと反対側の端部と接続されている。弾性部材24Aは、例えばゴムなどの弾性材料により構成され、板状部材23Aの、アーム22Aと反対側に取り付けられている。弾性部材24Aは、例えば平板状をなし、板状部材23Aに例えば接着固定されている。弾性部材24Aは、第1の設置状態(図1A,1B)および第2の設置状態(図2A,2B)の双方において載置面FSと接触するようになっている。カバー25Aは、弾性部材24Aを覆う部材であり、弾性部材24Aに対し着脱可能に設けられている。カバー25Aは、第1の設置状態では弾性部材24Aを覆うように装着され、第2の設置状態では取り外されるようになっている。
【0025】
同様に、図4B,5B,6Bに示したように、第2の支持ユニット2Bのベース21Bは、例えばZ軸方向に延在しており、板状部材23Bと、弾性部材24Bと、カバー25Bとを有している。板状部材23Bは、ステンレス鋼などの高強度を有する材料により構成され、アーム22Bの、ネック20Bと反対側の端部と接続されている。弾性部材24Bは、例えばゴムなどの弾性材料により構成され、板状部材23Bの、アーム22Bと反対側に取り付けられている。弾性部材24Bは、例えば平板状をなし、板状部材23Bに例えば接着固定されている。弾性部材24Bは、第1の設置状態(図1A,1B)および第2の設置状態(図2A,2B)の双方において載置面FSと接触するようになっている。カバー25Bは、弾性部材24Bを覆う部材であり、弾性部材24Bに対し着脱可能に設けられている。カバー25Bは、第1の設置状態では弾性部材24Bを覆うように装着され、第2の設置状態では取り外されるようになっている。
【0026】
図7Aは、第1の設置状態におけるベース21A,21Bと、載置面FSとの位置関係を拡大して表した模式図である。図7Bは、第2の設置状態におけるベース21A,21Bと、載置面FSとの位置関係を拡大して表した模式図である。図7Aおよび図7Bに示したように、弾性部材24A,24Bは、第1の設置状態(図1A,1B)および第2の設置状態(図2A,2B)の双方において載置面FSと接触するようになっている。但し、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材24A,24Bの接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材24A,24Bの接触部分とは異なっている。
【0027】
具体的には、第1の設置状態では、図7Aに示したように、載置面FSに対しベース21A,21Bが立設している。したがって、第1の設置状態(図7A)では、弾性部材24Aの端面24TAおよび弾性部材24Bの端面24TBがそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。これに対し第2の設置状態では、図7Bに示したように、ベース21A,21Bは、載置面FSに沿ってベース21A,21Bの主面が広がる姿勢となっている。したがって、第2の設置状態(図7B)では、弾性部材24Aの主面24SAおよび弾性部材24Bの主面24SBがそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。すなわち、第1の設置状態におけるベース21AのX軸方向の寸法T21Aに対するY軸方向の寸法W21Aの比(W21A/T21A)は、第2の設置状態におけるベース21AのX軸方向の寸法W21Aに対するY軸方向の寸法T21Aの比(T21A/W21A)よりも大きい。同様に、第1の設置状態におけるベース21BのX軸方向の寸法T21Bに対するY軸方向の寸法W21Bの比(W21B/T21B)は、第2の設置状態におけるベース21BのX軸方向の寸法W21Bに対するY軸方向の寸法T21Bの比(T21B/W21B)よりも大きい。
【0028】
このように、ベース21Aでは、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材24Aとの接触面積は、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材24Aとの接触面積よりも広くなっている。同様に、ベース21Bでは、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材24Bとの接触面積は、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材24Bとの接触面積よりも広くなっている。
【0029】
[表示装置100の作用および効果]
以上、説明したように、本実施の形態の表示装置100によれば、支持体としてのスタンド2により、表示ユニット1が安定して支持される。また、表示装置100では、表示ユニット1に対する第1の支持ユニット2Aと第2の支持ユニット2Bとの組み替えにより第1の設置状態と第2の設置状態とが選択可能に構成されているので、2つの視聴ポジションを実現できる。このため、ユーザの用途や嗜好、あるいは設置環境などに応じて表示ユニット1の支持形態の選択が可能である。
【0030】
具体的には、十分な広さの載置面FSが確保できる環境下においては第1の設置状態を選択することができる。その場合、第1の支持ユニット2Aのベース21Aと第2の支持ユニット2Bのベース21Bとの間隔が広がるので、例えばベース21A,21Bを載置面FSに対して立設させたとしても、十分な支持安定性が確保できる。一方、十分な広さの載置面FSが確保できない環境下においては第2の設置状態を選択することができる。第2の設置状態では、第1の設置状態と比べるとベース21Aとベース21Bとの間隔が狭まるが、例えばベース21Aおよびベース21Bが、それぞれの主面と載置面FSとを対向させる姿勢をとることで、十分な支持安定性を確保できる。
【0031】
さらに、第1の設置状態における第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bの取り付け部(外側取付け部13L,13R)と、第2の設置状態における第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bの取り付け部(内側取付け部14L,14R)とをそれぞれ別途設けるようにしている。このため、第1の設置状態における載置面FSに対する第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bの設置姿勢と、第2の設置状態における載置面FSに対する第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bの設置姿勢とが異なるものの、表示ユニット1の、載置面FSからの高さを第1の設置状態と第2の設置状態とでほぼ一致させることができる。
【0032】
また、表示装置100では、第1の設置状態と第2の設置状態とで共通化された第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bをそれぞれ用いるようにしている。さらに、弾性部材24A,24Bは、いずれも、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において載置面FSと接触可能に設けられている。このため、第1の設置状態と第2の設置状態とで別々のスタンドを用いる場合などと比べて部品点数が削減されてコストダウンに有利であるうえ、ユーザにとって保管などの煩雑な作業が不要であり、紛失の恐れもない。
【0033】
また、表示装置100では、第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bがそれぞれ一体化されているので、部品点数を削減でき、コストダウンに有利である。また、ユーザによる第1の設置状態と第2の設置状態との組み替え作業が容易である。
【0034】
また、表示装置100では、第1の設置状態において、ベース21Aの少なくとも一部が表示面1Aの外側にはみ出すようにネック20Aが外側取付け部13Rに取り付けられると共に、ベース21Bの少なくとも一部が表示面1Aの外側にはみ出すようにネック20Bが外側取付け部13Lに取り付けられている。このため、第1の設置状態では、表示面1Aへのベース21A,21Bの映り込みを防止でき、画像の視認性が向上する。また、第2の設置状態においては、ベース21Aが第1端縁1Rと中心位置CPとの間に収まると共に、ベース21Bが第2端縁1Lと中心位置CPとの間に収まるようになっている。このため、第2の設置状態では、第1の設置状態と比べて、より狭小の載置面FSに載置可能となり、設置場所の自由度が向上する。
【0035】
また、表示装置100では、第1の設置状態において載置面FSに対しベース21A,21Bが立設するようにしている。すなわち、第1の設置状態におけるベース21Aの寸法比W21A/T21Aは、第2の設置状態におけるベース21Aの寸法比T21A/W21Aよりも大きく、第1の設置状態におけるベース21Bの寸法比W21B/T21Bは、第2の設置状態におけるベース21Bの寸法比T21B/W21Bよりも大きい。このため、第1の設置状態におけるベース21Aの表示ユニット1からのはみだし量およびベース21Bの表示ユニット1からのはみだし量を低減することができ、審美性に優れる。一方、第2の設置状態では、ベース21A,21Bにおける、載置面FSと対向する面の面積が第1の設置状態と比べて大きくなるので、支持安定性が向上する。
【0036】
また、表示装置100では、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材24A,24Bの接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材24A,24Bの接触部分とが異なるようにしたので、デザイン選択の自由度が向上する。
【0037】
また、表示装置100では、ベース21A,21Bにおける、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材24A,24Bとの接触面積が、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材24A,24Bとの接触面積よりも広くなっている。このため、ベース21Aとベース21Bとの間隔が狭くなる第2の設置状態においても、スタンド2による表示ユニット1の支持安定性がより向上する。
【0038】
また、表示装置100では、ネック20Aおよびネック20Bが、それぞれ、三角形の頂点となる位置である3箇所を含む複数の箇所において表示ユニット1に対し固定可能に設けられている。このため、X軸方向およびY軸方向の双方における支持安定性がよりいっそう向上する。
【0039】
<2.第2の実施の形態>
[表示装置200の構成]
図8Aおよび図8Bは、本開示の第2の実施の形態としての表示装置200の、第1の設置状態における全体構成例を表したものである。図8Aは、第1の設置状態における表示装置200を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図8Bは、第1の設置状態における表示装置200を上方から眺めた上面図である。
【0040】
図9Aおよび図9Bは、表示装置200の、第2の設置状態における全体構成例を表したものである。図9Aは、第2の設置状態における表示装置200を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図9Bは、第2の設置状態における表示装置200を上方から眺めた上面図である。
【0041】
図8Aおよび図8Bならびに図9Aおよび図9Bに示したように、表示装置200は、表示ユニット3と、その表示ユニット3を載置面FSの上において支持する支持体としてのスタンド4とを備えた、いわゆる据置型の表示装置である。
【0042】
(表示ユニット3)
表示ユニット3は、上記第1の実施の形態の表示ユニット1と基本的には同じ構成を有する。表示ユニット3は、例えば前方に向けて画像を表示する表示面3Aを含む表示パネル31と、その表示パネル31を保持する本体32とを有する。表示面3Aは、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ広がる横長の矩形状の画面であり、X軸方向において中心位置CPを挟んで互いに反対側に位置する第1端縁3Rおよび第2端縁3Lとを有する。表示パネル31は、例えば液晶層を含む液晶表示デバイスや、有機EL素子を含む有機EL表示デバイスなどである。
【0043】
本体32は、例えば表示パネル31と、それを駆動する駆動回路や画像処理回路などが設けられた回路基板とを保持する筐体である。本体32は、表示面3Aと反対側の背面3Bを含んでいる。本体32の下部には、左右に1つずつ取付穴33L,33Rが設けられている。取付穴33L,33Rは、それぞれ下方に向いた開口を有しており、Y軸方向に延在している。具体的には、取付穴33Rは、X軸方向における中心位置CPと第1端縁3Rとの間の位置(第1の位置)に設けられており、取付穴33Lは、X軸方向における中心位置CPと第2端縁3Lとの間の位置(第2の位置)に設けられている。
【0044】
(スタンド4)
図8Aおよび図8Bならびに図9Aおよび図9Bに示したように、スタンド4は、第1の支持ユニット4Aと、第2の支持ユニット4Bとを有している。第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bは、互いに別体として設けられており、いずれも表示ユニット3に対して着脱可能に設けられている。表示装置200では、表示ユニット3に対する第1の支持ユニット4Aの取付け位置と、表示ユニット3に対する第2の支持ユニット4Bの取付け位置とを入れ替えることにより、第1の設置状態と第2の設置状態とを切り替えることができるようになっている。
【0045】
第1の支持ユニット4Aは、第1の設置状態(図8A図8B)では、表示ユニット3のうちの取付穴33Rに取り付けられるようになっている。第1の支持ユニット4Aは、第2の設置状態(図9A図9B)では、表示ユニット3のうちの取付穴33Lに取り付けられるようになっている。
【0046】
第1の支持ユニット4Aは、より詳細には、図10Aに示したように、表示ユニット3に着脱可能に形成された第1の装着部としてのネック40Aと、載置面FSと接することとなる第1の基部としてのベース41Aと、それらネック40Aとベース41Aとを繋ぐビーム42Aとを有している。図10Aは、第1の支持ユニット4Aの全体構成を表す斜視図である。ネック40Aは、第1の設置状態および第2の設置状態においてY軸方向に延在する部分であり、取付穴33Rおよび取付穴33Lの双方に挿入可能な形状を有している。ネック40Aが取付穴33Rまたは取付穴33Lに挿入されることで、第1の支持ユニット4Aが自重により脱落しない程度の強度で表示ユニット3に保持されるようになっている。また、第1の支持ユニット4Aを強く引っ張ることにより、表示ユニット3から第1の支持ユニット4Aを取り外すことができるようになっている。また、ビーム42Aは、第1の設置状態および第2の設置状態において例えばX軸方向に延在する部分である。さらに、ベース41Aは、図8Bおよび図9Bに示した平面視において互いに反対方向に延在する脚部41A1および脚部41A2を含んでいる。脚部41A1および脚部41A2は、第1の設置状態および第2の設置状態において、ビーム42Aとの接続箇所から遠ざかるほど下方へ向かうように延びている。脚部41A1の先端には弾性部材43A1が取り付けられており、脚部41A2の先端には弾性部材43A2が取り付けられている。なお、ネック40Aとベース41Aとは、ビーム42Aを介して一体に形成されている。
【0047】
第2の支持ユニット4Bは、第1の支持ユニット4Aと左右対称の構成を有している。具体的には、図10Bに示したように、表示ユニット3に着脱可能に形成された第2の装着部としてのネック40Bと、載置面FSと接することとなる第2の基部としてのベース41Bと、それらネック40Bとベース41Bとを繋ぐビーム42Bとを有している。図10Bは、第2の支持ユニット4Bの全体構成を表す斜視図である。ネック40Bは、第1の設置状態および第2の設置状態においてY軸方向に延在する部分であり、取付穴33Rおよび取付穴33Lの双方に挿入可能な形状を有している。ネック40Bが取付穴33Rまたは取付穴33Lに挿入されることで、第2の支持ユニット4Bが自重により脱落しない程度の強度で表示ユニット3に保持されるようになっている。また、第2の支持ユニット4Bを強く引っ張ることにより、表示ユニット3から第2の支持ユニット4Bを取り外すことができるようになっている。また、ビーム42Bは、第1の設置状態および第2の設置状態において例えばX軸方向に延在する部分である。さらに、ベース41Bは、図8Bおよび図9Bに示した平面視において互いに反対方向に延在する脚部41B1および脚部41B2を含んでいる。脚部41B1および脚部41B2は、第1の設置状態および第2の設置状態において、ビーム42Bとの接続箇所から遠ざかるほど下方へ向かうように延びている。脚部41B1の先端には弾性部材43B1が取り付けられており、脚部41B2の先端には弾性部材43B2が取り付けられている。なお、ネック40Bとベース41Bとは、ビーム42Bを介して一体に形成されている。
【0048】
表示装置200では、第1の設置状態におけるベース41Aと中心位置CPとの距離D3A(図8B)は、第2の設置状態におけるベース41Aと中心位置CPとの距離D4A(図9B)よりも長い。また、第1の設置状態におけるベース41Bと中心位置CPとの距離D3B(図8B)は、第2の設置状態におけるベース41Bと中心位置CPとの距離D3B(図9B)よりも長い。すなわち、第1の設置状態では、第2の設置状態と比べて、ベース41Aおよびベース41BがX軸方向において中心位置CPから遠い位置にある。なお、支持安定性向上の観点から、第1の設置状態では距離D3Aと距離D3Bとが等しいことが望ましく、第2の設置状態では距離D4Aと距離D4Bとが等しいことが望ましい。
【0049】
表示装置200では、第1の設置状態における第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bの姿勢と、第2の設置状態における第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bの姿勢とが実質的に同じである。このため、表示装置200では、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材43A1,43A2のそれぞれの接触部分と、第2の形態における載置面FSに対する弾性部材43A1,43A2のそれぞれの接触部分とが同一である。同様に、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材43B1,43B2のそれぞれの接触部分と、第2の形態における載置面FSに対する弾性部材43B1,43B2のそれぞれの接触部分とが同一である。
【0050】
表示装置200では、第1の設置状態において、ネック40Aが取付穴33Rに挿入されることで表示ユニット3に対し第1の支持ユニット4Aが取り付けられると共にネック40Bが取付穴33Lに挿入されることで表示ユニット3に対し第2の支持ユニット4Bが取り付けられるようになっている。また、第2の設置状態では、ネック40Bが取付穴33Rに挿入されることで表示ユニット3に対し第2の支持ユニット4Bが取り付けられると共にネック40Aが取付穴33Lに挿入されることで表示ユニット3に対し第1の支持ユニット4Aが取り付けられるようになっている。
【0051】
また、第1の設置状態では、ネック40Aが取付穴33Rに取り付けられることにより、ベース41Aが第1端縁3Rと中心位置CPとの間に収まるようになっている。但し、図8Aおよび図8Bでは、X軸方向においてベース41Aの位置が第1端縁3Rの位置とほぼ一致した状態を例示している。同様に、第1の設置状態では、ネック40Bが取付穴33Lに取り付けられることにより、ベース41Bが第2端縁3Lと中心位置CPとの間に収まるようになっている。但し、図8Aおよび図8Bでは、X軸方向においてベース41Bの位置が第2端縁3Lの位置とほぼ一致した状態を例示している。
【0052】
これに対し第2の設置状態では、ネック40Aが取付穴33Lに取り付けられることにより、ベース41Aが第2端縁3Lと中心位置CPとの間に収まるようになっている。但し、図9Aおよび図9Bでは、X軸方向においてベース41Aの位置が取付穴33Lよりも内側にある状態を例示している。同様に、第2の設置状態では、ネック40Bが取付穴33Rに取り付けられることにより、ベース41Bが第1端縁3Rと中心位置CPとの間に収まるようになっている。但し、図9Aおよび図9Bでは、X軸方向においてベース41Bの位置が取付穴33Rよりも内側にある状態を例示している。
【0053】
[表示装置200の作用および効果]
以上、説明したように、本実施の形態の表示装置200によれば、支持体としてのスタンド4により、表示ユニット3が安定して支持される。また、表示装置200では、表示ユニット3に対する第1の支持ユニット4Aの取付け位置と表示ユニット3に対する第2の支持ユニット4Bの取付け位置とを入れ替えることにより、第1の設置状態と第2の設置状態とが選択可能に構成されている。このため、表示装置200では、2つの視聴ポジションを実現できる。したがって、ユーザの用途や嗜好、あるいは設置環境などに応じて表示ユニット3の支持形態の選択が可能である。
【0054】
具体的には、十分な広さの載置面FSが確保できる環境下においては第1の設置状態を選択することができる。一方、十分な広さの載置面FSが確保できない環境下においては第2の設置状態を選択することができる。
【0055】
また、表示装置200では、第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bが、ネック40A,40Bとベース41A,41Bとを、X軸方向に延びるビーム42A,42Bによって接続する構造とした。このため、ネック40A,40Bを装着する取付穴33L,33Rを、第1の設置状態と第2の設置状態とで共通化しつつ、ベース41A,41Bの載置面FSとの当接位置を、第1の設置状態と第2の設置状態とで変更することができる。よって、表示ユニット3に余分な取付穴を形成する必要がなく、簡素な構成を維持できる。
【0056】
また、表示装置200では、第1の設置状態における第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bの姿勢と、第2の設置状態における第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bの姿勢とが実質的に同じである。すなわち、表示装置200では、第1の設置状態と第2の設置状態との切り替えを行うにあたり、第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bをそれぞれ回転させることなく平行移動させ、左右の取付け位置を入れ替えるのみで済む。このため、表示ユニット3の、載置面FSからの高さを第1の設置状態と第2の設置状態とでほぼ一致させることができる。
【0057】
また、表示装置200では、第1の設置状態と第2の設置状態とで共通化された第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bをそれぞれ用いるようにしている。このため、第1の設置状態と第2の設置状態とで別々のスタンドを用いる場合などと比べて部品点数が削減されてコストダウンに有利であるうえ、ユーザにとって保管などの煩雑な作業が不要であり、紛失の恐れもない。
【0058】
また、表示装置200では、第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bがそれぞれ一体化されているので、部品点数を削減でき、コストダウンに有利である。また、ユーザによる第1の設置状態と第2の設置状態との組み替え作業が容易である。
【0059】
また、表示装置200では、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材43A1,43A2のそれぞれの接触部分と、第2の形態における載置面FSに対する弾性部材43A1,43A2のそれぞれの接触部分とが同一である。同様に、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材43B1,43B2のそれぞれの接触部分と、第2の形態における載置面FSに対する弾性部材43B1,43B2のそれぞれの接触部分とが同一である。したがって、弾性部材43A1,43A2および弾性部材43B1,43B2の寸法を縮小化しやすいうえ、多様なデザインにも対応しやすい。
【0060】
表示装置200では、第1の設置状態および第2の設置状態のいずれにおいても、ネック40A,40Bを取付穴33Lまたは取付穴33Rに挿入することで表示ユニット3に対し第1の支持ユニット4Aおよび第2の支持ユニット4Bを取り付けることができる。このため、第1の設置状態と第2の設置状態との組み替え作業が容易に実施できる。
【0061】
<3.第3の実施の形態>
[表示装置300の構成]
図11Aおよび図11Bは、本開示の第3の実施の形態としての表示装置300の、第1の設置状態における全体構成例を表したものである。図11Aは、第1の設置状態における表示装置300を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図11Bは、第1の設置状態における表示装置300を上方から眺めた上面図である。
【0062】
図12Aおよび図12Bは、表示装置300の、第2の設置状態における全体構成例を表したものである。図12Aは、第2の設置状態における表示装置300を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図12Bは、第2の設置状態における表示装置300を上方から眺めた上面図である。
【0063】
図11Aおよび図11Bならびに図12Aおよび図12Bに示したように、表示装置300は、表示ユニット5と、その表示ユニット5を載置面FSの上において支持する支持体としてのスタンド6とを備えた、いわゆる据置型の表示装置である。表示装置300では、第1の設置状態における載置面FSから表示ユニット5の下端までのY軸方向の第1の高さH1は、第2の設置状態における載置面FSから表示ユニット5の下端までのY軸方向の第2の高さH2よりも高い。すなわち、第1の設置状態は、表示ユニット5が比較的高い位置に設置されるハイポジション状態であり、第2の設置状態は、表示ユニット5が比較的低い位置に設置されるローポジション状態である。
【0064】
(表示ユニット5)
表示ユニット5は、上記第1の実施の形態の表示ユニット1と基本的には同じ構成を有する。表示ユニット5は、例えば前方に向けて画像を表示する表示面5Aを含む表示パネル51と、その表示パネル51を保持する本体52とを有する。表示面5Aは、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ広がる横長の矩形状の画面であり、X軸方向において中心位置CPを挟んで互いに反対側に位置する第1端縁5Rおよび第2端縁5Lとを有する。表示パネル51は、例えば液晶層を含む液晶表示デバイスや、有機EL素子を含む有機EL表示デバイスなどである。
【0065】
本体52は、例えば表示パネル51と、それを駆動する駆動回路や画像処理回路などが設けられた回路基板とを保持する筐体である。本体52は、表示面5Aと反対側の背面5Bを含んでいる。本体52の下部には、第1端縁5Rの近くに取付け部53Rが設けられ、第2端縁5Lの近くに取付け部53Lが設けられている。取付け部53Rは、図13Aに示したように、第1の直線LN1に沿って並ぶ複数のねじ穴54R(541R~544R)を有している。取付け部53Lは、図13Bに示したように、第2の直線LN2に沿って並ぶ複数のねじ穴54L(541L~544L)を有している。なお、図13Aは、表示ユニット5の背面5Bにおける取付け部53Rおよびその近傍を表す拡大図である。図13Bは、表示ユニット5の背面5Bにおける取付け部53Lおよびその近傍を表す拡大図である。
【0066】
(スタンド6)
図11Aおよび図11Bならびに図12Aおよび図12Bに示したように、スタンド6は、第1の支持ユニット6Aと、第2の支持ユニット6Bとを有している。第1の支持ユニット6Aおよび第2の支持ユニット6Bは、互いに別体として設けられており、いずれも表示ユニット5に対して着脱可能に設けられている。表示装置300では、以下の組み替え操作により、第1の設置状態と第2の設置状態とを切り替えることができるようになっている。具体的には、まず、表示ユニット5に対する第1の支持ユニット6Aの取付け位置と、表示ユニット5に対する第2の支持ユニット6Bの取付け位置とを入れ替える。さらに、表示ユニット5に対する第1の支持ユニット6Aの取付け姿勢と、表示ユニット5に対する第2の支持ユニット6Bの取付け姿勢とをそれぞれ変更する。そのような組み替え操作により、表示装置300では、ハイポジション状態とローポジション状態との切り替えがなされることとなる。
【0067】
第1の支持ユニット6Aは、第1の設置状態(図11A図11B)では、表示ユニット5のうち、X軸方向における中心位置CPと第1端縁5Rとの間の取付け部53R(第1の位置)に取り付けられるようになっている。第1の支持ユニット6Aは、第2の設置状態(図12A図12B)では、表示ユニット5のうち、X軸方向における中心位置CPと第2端縁5Lとの間の取付け部53L(第2の位置)に取り付けられるようになっている。第2の支持ユニット6Bは、第1の設置状態(図11A図11B)では、表示ユニット5のうち、X軸方向における中心位置CPと第2端縁5Lとの間の取付け部53L(第2の位置)に取り付けられるようになっている。第2の支持ユニット6Bは、第2の設置状態(図12A図12B)では、表示ユニット5のうち、X軸方向における中心位置CPと第1端縁5Rとの間の取付け部53R(第1の位置)に取り付けられるようになっている。
【0068】
図14Aは、第1の設置状態における表示装置300の、取付け部53Rに取り付けられた第1の支持ユニット6Aおよびその近傍を拡大して表す部分拡大背面図である。図14Bは、第2の設置状態における表示装置300の、取付け部53Lに取り付けられた第1の支持ユニット6Aおよびその近傍を拡大して表す部分拡大背面図である。図15Aは、第1の設置状態における表示装置300の、取付け部53Lに取り付けられた第2の支持ユニット6Bおよびその近傍を拡大して表す部分拡大背面図である。図15Bは、第2の設置状態における表示装置300の、取付け部53Rに取り付けられた第2の支持ユニット6Bおよびその近傍を拡大して表す部分拡大背面図である。さらに、図16Aは、第1の支持ユニット6Aの分解斜視図であり、図16Bは、第2の支持ユニット6Bの分解斜視図である。
【0069】
図14A,14Bおよび図16Aに示したように、第1の支持ユニット6Aは、例えば第1の装着部としてのネック60Aと、第1の基部としてのベース61Aと、それらを連結する連結部62Aとを有する。ネック60Aは、表示ユニット5の取付け部53Rおよび取付け部53Lの双方に着脱可能に形成されている。ベース61Aは、板状部材63Aと、弾性部材64Aとを含んでいる。板状部材63Aは、本体631Aと、その本体631Aの、弾性部材64Aとの当接面以外の面を覆うカバー632Aとを有する。ネック60Aおよびベース61Aは、連結部62Aを介して一体に形成されている。ネック60Aおよび連結部62Aを覆うようにカバー65Aをさらに設けるようにしてもよい。板状部材63Aの本体631Aは、ステンレス鋼などの高強度を有する材料により構成され、連結部62Aにおける、ネック60Aとの接続部分と反対側の先端部と接続されている。弾性部材64Aは、例えばゴムなどの弾性材料により構成され、本体631Aの、連結部62Aと反対側に取り付けられている。弾性部材64Aは、例えば平板状をなし、板状部材63Aの本体631Aに例えば接着固定されている。弾性部材64Aは、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において載置面FSと接触可能である。
【0070】
図15A,15Bおよび図16Bに示したように、第2の支持ユニット6Bは、例えば第1の装着部としてのネック60Bと、第1の基部としてのベース61Bと、それらを連結する連結部62Bとを有する。ネック60Bは、表示ユニット5の取付け部53Rおよび取付け部53Lの双方に着脱可能に形成されている。ベース61Bは、板状部材63Bと、弾性部材64Bとを含んでいる。板状部材63Bは、本体631Bと、その本体631Bの、弾性部材64Bとの当接面以外の面を覆うカバー632Bとを有する。ネック60Bおよびベース61Bは、連結部62Bを介して一体に形成されている。ネック60Bおよび連結部62Bを覆うようにカバー65Bをさらに設けるようにしてもよい。板状部材63Bの本体631Bは、ステンレス鋼などの高強度を有する材料により構成され、連結部62Bにおける、ネック60Bとの接続部分と反対側の先端部と接続されている。弾性部64Bは、例えばゴムなどの弾性材料により構成され、本体631Bの、連結部62Bと反対側に取り付けられている。弾性部材64Bは、例えば平板状をなし、板状部材63Bの本体631Bに例えば接着固定されている。弾性部材64Bは、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において載置面FSと接触可能である。
【0071】
図14A図15Bなどに示したように、表示装置300では、第1の設置状態(14A,15A)におけるベース61Aおよびベース61Bの、載置面FSに対する第1の設置姿勢と、第2の設置状態(14B,15B)におけるベース61Aおよびベース61Bの、載置面FSに対する第2の設置姿勢とが異なっている。すなわち、表示装置300では、第1の設置状態における第1の支持ユニット6Aおよび第2の支持ユニット6Bをそれぞれおおよそ90°回転させることにより第2の設置状態に変更することができる。表示装置300では、これと反対に、第2の設置状態における第1の支持ユニット2Aおよび第2の支持ユニット2Bをそれぞれおおよそ90°回転させることにより第1の設置状態に変更することができる。
【0072】
図14Aに示したように、ネック60Aは、第1の設置状態においてねじNR1~NR4が挿通される複数の穴641A~644Aを、第1の直線LN1に沿って並ぶねじ穴541R~544Rとそれぞれ対応する位置に有している。ネック60Aは、ねじNR1~NR4によって取付け部53Rに締結されるようになっている(図14A参照)。なお、図14Bに示したように、ネック60Aにおける穴641A~644Aは、第2の設置状態において第2の直線LN2に沿って並ぶねじ穴541L~544Lとそれぞれ対応する位置に設けられている。したがって、穴641A~644Aには第2の設置状態においてねじNL1~NL4が挿通され、ネック60Aは、ねじNL1~NL4によって取付け部53Lに締結されるようになっている(図14B参照)。なお、ネック60Aは、3箇所において、あるいは5箇所以上において表示ユニット5に固定されるようになっていてもよい。また、ネック60Aは、ねじ以外の留め具により表示ユニット5に固定されるようになっていてもよい。
【0073】
図15Aに示したように、ネック60Bは、第1の設置状態においてねじNL1~NL4が挿通される複数の穴641B~644Bを、第2の直線LN2に沿って並ぶねじ穴541L~544Lとそれぞれ対応する位置に有している。ネック60Bは、ねじNL1~NL4によって取付け部53Lに締結されるようになっている(図15A参照)。なお、図15Bに示したように、ネック60Bにおける穴641B~644Bは、第1の設置状態において第1の直線LN1に沿って並ぶねじ穴541R~544Rとそれぞれ対応する位置に設けられている。したがって、穴641B~644Bには第1の設置状態においてねじNR1~NR4が挿通され、ネック60Bは、ねじNR1~NR4によって取付け部53Rに締結されるようになっている(図15B参照)。なお、ネック60Bは、3箇所において、あるいは5箇所以上において表示ユニット5に固定されるようになっていてもよい。また、ネック60Bは、ねじ以外の留め具により表示ユニット5に固定されるようになっていてもよい。
【0074】
また、表示装置300では、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材64A,64Bの接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材64A,64Bの接触部分とが異なる。具体的には、第1の設置状態では、図14Aおよび図15Aに示したように、載置面FSに対しベース61A,61Bが立設している。したがって、第1の設置状態では、弾性部材64Aの端面64TBおよび弾性部材64Bの端面64TBがそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。これに対し第2の設置状態では、図14Bおよび図15Bに示したように、ベース61A,61Bは、載置面FSに沿ってベース61A,61Bの主面が広がる姿勢となっている。したがって、第2の設置状態では、弾性部材64Aの主面64SAおよび弾性部材64Bの主面64SBがそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。
【0075】
このように、ベース61Aでは、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材64Aとの接触面積が、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材64Aとの接触面積よりも狭くなっている。同様に、ベース61Bでは、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材64Bとの接触面積が、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材24Bとの接触面積よりも狭くなっている。
【0076】
[表示装置300の作用および効果]
以上、説明したように、本実施の形態の表示装置300によれば、支持体としてのスタンド6により、表示ユニット5が安定して支持される。また、表示装置300では、表示ユニット5に対する第1の支持ユニット6Aと第2の支持ユニット6Bとの組み替えにより第1の設置状態と第2の設置状態とが選択可能に構成されているので、2つの視聴ポジションを実現できる。このため、ユーザの用途や嗜好、あるいは設置環境などに応じて表示ユニット5の支持形態の選択が可能である。
【0077】
具体的には、図11Aに示したように、例えばサウンドバーSBなどの音響機器やその他の機器を載置面FSに設置する場合には、第1の設置状態であるハイポジション状態を選択することができる。ハイポジション状態を選択することにより、サウンドバーSBなどの他の機器によって表示ユニット5の表示面5Aが遮られるのを回避できる。一方、そのような他の機器を設置しない場合には、図12Aに示したようにローポジション状態を選択するとよい。その場合、表示ユニット5を載置面FSに近づけることができるので、審美性を高めることができる。
【0078】
また、表示装置300では、ネック60Aは、第1の設置状態において第1の直線LN1に沿って並ぶ4つのねじNR1~NR4およびねじ穴541R~544Rによって取付け部53Rに締結可能であると共に、第2の設置状態において第2の直線LN2に沿って並ぶ4つのねじNL1~NL4およびねじ穴541L~544Lによって取付け部53Lに締結可能である。同様に、ネック60Bは、第1の設置状態において第2の直線LN2に沿って並ぶ4つのねじNL1~NL4およびねじ穴541L~544Lによって取付け部53Lに締結可能であると共に、第1の設置状態において第1の直線LN1に沿って並ぶ4つのねじNR1~NR4およびねじ穴541R~544Rによって取付け部53Rに締結可能である。したがって、第1の設置状態と第2の設置状態とで、取付け部53R、ねじNR1~NR4およびねじ穴541R~544R、ならびに取付け部53L、ねじNL1~NL4およびねじ穴541L~544Lを共通化できる。よって、表示ユニット5に余分な取付け部を形成する必要がなく、簡素な構成を維持できる。
【0079】
また、表示装置300では、第1の設置状態と第2の設置状態とで共通化された第1の支持ユニット6Aおよび第2の支持ユニット6Bを、それぞれ取付け位置を入れ替えて用いるようにしている。さらに、弾性部材64A,64Bは、いずれも、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において載置面FSと接触可能に設けられている。このため、第1の設置状態と第2の設置状態とで別々のスタンドを用いる場合などと比べて部品点数が削減されてコストダウンに有利であるうえ、ユーザにとって保管などの煩雑な作業が不要であり、紛失の恐れもない。
【0080】
また、表示装置300では、第1の支持ユニット6Aおよび第2の支持ユニット6Bがそれぞれ一体化されているので、部品点数を削減でき、コストダウンに有利である。また、ユーザによる第1の設置状態と第2の設置状態との組み替え作業が容易である。
【0081】
また、表示装置300では、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材64A,64Bの接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材64A,64Bの接触部分とが異なるようにしたので、デザイン選択の自由度が向上する。
【0082】
また、表示装置300では、ベース61A,61Bにおける、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材64A,64Bとの接触面積が、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材24A,24Bとの接触面積よりも狭くなっている。このため、第1の設置状態であるハイポジション状態において、サウンドバーなどの他の機器の設置の障害となりにくい。
【0083】
なお、本実施の形態では、取付け部53Rにおいて第1の直線LN1と異なる方向に並ぶ他の複数のねじ穴をさらに設けるようにしてもよい。同様に、取付け部53Lにおいて第2の直線LN2と異なる方向に並ぶ他の複数のねじ穴をさらに設けるようにしてもよい。そうすることにより、第1の設置状態および第2の設置状態に加えて、表示ユニット5の高さが第1の設置状態および第2の設置状態のいずれとも異なる第3の設置状態を実現できる。すなわち、表示ユニット5の高さを多段階で設定することが可能である。
【0084】
<4.第4の実施の形態>
[表示装置400の構成]
図17Aおよび図17Bは、本開示の第4の実施の形態としての表示装置400の、第1の設置状態における全体構成例を表したものである。図17Aは、第1の設置状態における表示装置400を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図17Bは、第1の設置状態における表示装置400を上方から眺めた上面図である。
【0085】
図18Aおよび図18Bは、表示装置400の、第2の設置状態における全体構成例を表したものである。図18Aは、第2の設置状態における表示装置400を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図18Bは、第2の設置状態における表示装置400を上方から眺めた上面図である。
【0086】
図19Aは、第1の設置状態における表示装置400を斜め前方から眺めた様子を表す斜視図であり、図19Bは、第2の設置状態における表示装置400を斜め前方から眺めた様子を表す斜視図である。
【0087】
図17A図19Bに示したように、表示装置400は、表示ユニット7と、その表示ユニット7を載置面FSの上において支持する支持体としてのスタンド8とを備えた、いわゆる据置型の表示装置である。表示装置400では、第1の設置状態における載置面FSから表示ユニット7の下端までのY軸方向の第1の高さH1(図17A)は、第2の設置状態における載置面FSから表示ユニット7の下端までのY軸方向の第2の高さH2(図18A)よりも高い。すなわち、第1の設置状態は、表示ユニット7が比較的高い位置に設置されるハイポジション状態であり、第2の設置状態は、表示ユニット7が比較的低い位置に設置されるローポジション状態である。
【0088】
(表示ユニット7)
表示ユニット7は、上記第1の実施の形態の表示ユニット1と基本的には同じ構成を有する。表示ユニット7は、例えば前方に向けて画像を表示する表示面7Aを含む表示パネル71と、その表示パネル71を保持する本体72とを有する。表示面7Aは、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ広がる横長の矩形状の画面であり、X軸方向において中心位置CPを挟んで互いに反対側に位置する第1端縁7Rおよび第2端縁7Lとを有する。表示パネル71は、例えば液晶層を含む液晶表示デバイスや、有機EL素子を含む有機EL表示デバイスなどである。
【0089】
本体72は、例えば表示パネル71と、それを駆動する駆動回路や画像処理回路などが設けられた回路基板とを保持する筐体である。本体72は、表示面7Aと反対側の背面7Bを含んでいる。本体72の下部には、左右に1つずつ取付穴73L,73Rが設けられている。取付穴73L,73Rは、それぞれ下方に向いた開口を有しており、Y軸方向に延在している。具体的には、取付穴73Rは、X軸方向における中心位置CPと第1端縁7Rとの間の位置(第1の位置)に設けられており、取付穴73Lは、X軸方向における中心位置CPと第2端縁7Lとの間の位置(第2の位置)に設けられている。
【0090】
(スタンド8)
図17Aから図19Bに示したように、スタンド8は、第1の支持ユニット8Aと、第2の支持ユニット8Bとを有している。スタンド8は、表示ユニット7における取付穴73R(第1の位置)に着脱可能に形成された第1の装着部としてのネック80Rと、表示ユニット7における取付穴73L(第2の位置)に着脱可能に形成された第2の装着部としてのネック80Lとをさらに有している。第1の支持ユニット8Aおよび第2の支持ユニット8Bは、互いに別体として設けられており、いずれも、ネック80Rおよびネック80Lの双方に対して着脱可能に設けられている。表示装置400では、表示ユニット7に対する第1の支持ユニット8Aの取付け位置と、表示ユニット7に対する第2の支持ユニット8Bの取付け位置とを入れ替えることにより、第1の設置状態と第2の設置状態とを切り替えることができるようになっている。
【0091】
第1の支持ユニット8Aは、第1の設置状態においてネック80Rに接続されると共に第2の設置状態においてネック80Lに接続されるベース81Aを有する。第2の支持ユニット8Bは、第1の設置状態においてネック80Lに接続されると共に第2の設置状態においてネック80Rに接続されるベース81Bを有する。
【0092】
図20Aは、第1の設置状態(ハイポジション状態)における第1の支持ユニット8Aの詳細を表す背面図であり、図20Bは、第2の設置状態(ローポジション状態)における第1の支持ユニット8Aの詳細を表す背面図である。図21は、ベース81Aの分解斜視図である。但し、図20Aではネック80Rを併せて図示し、図20Bおよび図21では、ネック80Lを併せて図示している。さらに、図22Aは、第1の設置状態における第1の支持ユニット8Aの一部とネック80Rとの位置関係を表す部分拡大斜視図であり、図22Bは、第2の設置状態における第1の支持ユニット8Aの一部とネック80Lとの位置関係を表す部分拡大斜視図である。
【0093】
図20Aおよび図20Bに示したように、ベース81Aは、第1の接続部としての接続部82Aと、脚部83A1,83A2と、弾性部材84A1,84A2とを含んでいる。図20Aおよび図20Bに示したように、ベース81Aは、第1の姿勢でネック80Rに装着可能であると共に、第2の姿勢でネック80Lに装着可能である。本実施の形態でいう第1の姿勢とは、脚部83A1,83A2が載置面FSに対して立設した姿勢である。本実施の形態でいう第2の姿勢とは、脚部83A1,83A2が載置面FSに沿って延在するように横倒しとなった姿勢である。ベース81Aのうちの接続部82Aが、第1の姿勢においてネック80Rに接続可能であると共に第2の姿勢においてネック80Lに接続可能となっている。脚部83A1,83A2は、それぞれ接続部82Aと連結され、例えば図17Bおよび図18Bに示した上面視において互いに遠ざかるようにおおよそZ軸に沿って延在している。また、弾性部材84A1は、脚部83A1の、接続部82Aと反対側の端部に接着剤などにより取り付けられており、弾性部材84A2は、脚部83A2の、接続部82Aと反対側の端部に接着剤などにより取り付けられている。
【0094】
図21に示したように、第1の支持ユニット8Aは、ベース81Aに加えて、例えば第1の補強部材としてのフレームスタンド85Aと、クランパー86Aと、カバー87Aとをさらに有している。フレームスタンド85Aは、ベース81Aのうちの第1の板状部材としての脚部83A2の主面に立設するように取り付けられている。フレームスタンド85Aは、例えばステンレス鋼などの高剛性材料からなり、特に、第2の設置状態において表示ユニット7の荷重により脚部83A1,83A2が変形するのを防ぐようになっている。クランパー86Aは、例えば表示ユニット7の本体72への電力供給を行う電力ケーブルの一部や、本体72と外部機器との間の信号伝送を行う各種信号ケーブルなどの一部をクランプする部材である。カバー87Aは、外観上の美観を高めるため、フレームスタンド85Aやクランパー86Aを覆うように着脱可能に設けられている。
【0095】
図22Aおよび図22Bに示したように、接続部82Aには、第1の面82S1Aから第2の面82S2Aまで貫通する2つのねじ穴811A,812Aが設けられている。さらに、接続部82Aの第1の面82S1Aには、2つの突起813A,814Aが設けられ(図22A)、接続部82Aの第2の面82S2Aには、2つの突起815A,816Aが設けられている(図22B)。これに対し、ネック80Rは、底板部801Rと、側板部802Rとを有している(図22A)。底板部801Rには、それぞれ貫通した4つの穴811R~814Rが設けられている(図22A)。第1の設置状態では、図22Aに示したように、2つのねじN8R1,N8R2によりネック80Rとベース81Aとが締結される。その場合、底板部801Rの下面と接続部82Aの第1の面82S1Aとが当接し、ねじN8R1が穴811Rを介してねじ穴811Aと螺合すると共にねじN8R2が穴812Rを介してねじ穴812Aと螺合するようになっている。その際、ねじN8R1,N8R2による締結操作を行う前に突起813A,814Aをそれぞれ穴813R,814Rに挿入することで、ネック80Rに対するベース81Aの位置決めを容易に行うことができる。
【0096】
図22Bに示したように、ネック80Lは、底板部801Lと、側板部802Lとを有している。側板部802Lには、それぞれ貫通した4つの穴821L,822L,825L,826Lが設けられている。第2の設置状態では、2つのねじN8L1,N8L2によりネック80Lとベース81Aとが締結される。その場合、側板部802Lの外面と接続部82Aの第2の面82S2Aとが当接し、ねじN8L1が穴821Lを介してねじ穴811Aと螺合すると共にねじN8L2が穴822Lを介してねじ穴812Aと螺合するようになっている。その際、ねじN8L1,N8L2による締結操作を行う前に突起815A,816Aをそれぞれ穴825L,826Lに挿入することで、ネック80Lに対するベース81Aの位置決めを容易に行うことができる。
【0097】
弾性部材84A1,84A2は、それぞれ、第1の設置状態(図20A)および第2の設置状態(図20B)の双方において載置面FSと接触可能に構成されている。但し、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材84A1,84A2の接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材84A1,84A2の接触部分とは異なっている。具体的には、第1の設置状態では、図20Aに示したように、載置面FSに対し脚部83A1,83A2が立設している。したがって、第1の設置状態(図20A)では、弾性部材84A1の端面84TA1および弾性部材84A2の端面84TA2がそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。これに対し第2の設置状態では、図20Bに示したように、脚部83A1,83A2は、載置面FSに沿って脚部83A1,83A2の主面が広がる姿勢となっている。したがって、第2の設置状態(図20B)では、弾性部材84A1の主面84SA1および弾性部材84A2の主面84SA2がそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。このとき、ベース81Aでは、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材84A1,84A2との接触面積は、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材84A1,84A2との接触面積よりも狭くなっている。
【0098】
また、表示装置400では、第1の設置状態における、ベース81Aのうちネック80Rよりも下方の部分のX軸方向の寸法T81Aに対するY軸方向の寸法W81Aの比(W81A/T81A)は、第2の設置状態における、ベース81Aのうちネック80Lよりも下方の部分のX軸方向の寸法W81Aに対するY軸方向の寸法T81Aの比(T81A/W81A)よりも大きい。
【0099】
図23Aは、第1の設置状態(ハイポジション状態)における第2の支持ユニット8Bの詳細を表す背面図であり、図23Bは、第2の設置状態(ローポジション状態)における第2の支持ユニット8Bの詳細を表す背面図である。図24は、ベース81Bの分解斜視図である。但し、図23Aではネック80Lを併せて図示し、図23Bおよび図24では、ネック80Lを併せて図示している。さらに、図25Aは、第1の設置状態における第2の支持ユニット8Bの一部とネック80Lとの位置関係を表す部分拡大斜視図であり、図25Bは、第2の設置状態における第2の支持ユニット8Bの一部とネック80Rとの位置関係を表す部分拡大斜視図である。
【0100】
図23Aおよび図23Bに示したように、ベース81Bは、第2の接続部としての接続部82Bと、脚部83B1,83B2と、弾性部材84B1,84B2とを含んでいる。図23Aおよび図23Bに示したように、ベース81Bは、第3の姿勢でネック80Rに装着可能であると共に、第4の姿勢でネック80Lに装着可能である。本実施の形態でいう第3の姿勢とは、脚部83B1,83B2が載置面FSに沿って延在するように横倒しとなった姿勢である。本実施の形態でいう第4の姿勢とは、脚部83B1,83B2が載置面FSに対して立設した姿勢である。ベース81Bのうちの接続部82Bが、第3の姿勢においてネック80Rに接続可能であると共に第4の姿勢においてネック80Lに接続可能となっている。脚部83B1,83B2は、それぞれ接続部82Bと連結され、例えば図17Bおよび図18Bに示した上面視において互いに遠ざかるようにおおよそZ軸に沿って延在している。また、弾性部材84B1は、脚部83B1の、接続部82Bと反対側の端部に接着剤などにより取り付けられており、弾性部材84B2は、脚部83B2の、接続部82Bと反対側の端部に接着剤などにより取り付けられている。
【0101】
図24に示したように、第2の支持ユニット8Bは、ベース81Bに加えて、例えば第2の補強部材としてのフレームスタンド85Bと、クランパー86Bと、カバー87Bとをさらに有している。フレームスタンド85Bは、ベース81Bのうちの第2の板状部材としての脚部83B2の主面に立設するように取り付けられている。フレームスタンド85Bは、例えばステンレス鋼などの高剛性材料からなり、特に、第2の設置状態において表示ユニット7の荷重により脚部83B1,83B2が変形するのを防ぐようになっている。クランパー86Bは、例えば表示ユニット7の本体72への電力供給を行う電力ケーブルの一部や、本体72と外部機器との間の信号伝送を行う各種信号ケーブルなどの一部をクランプする部材である。カバー87Bは、外観上の美観を高めるため、フレームスタンド85Bやクランパー86Bを覆うように着脱可能に設けられている。
【0102】
図25Aおよび図25Bに示したように、接続部82Bには、第1の面82S1Bから第2の面82S2Bまで貫通する2つのねじ穴811B,812Bが設けられている。さらに、接続部82Bの第1の面82S1Bには、2つの突起813B,814Bが設けられ(図25A)、接続部82Bの第2の面82S2Bには、2つの突起815B,816Bが設けられている(図25B)。これに対し、ネック80Lは、底板部801Lと、側板部802Lとを有している(図25A)。底板部801Lには、それぞれ貫通した4つの穴811L~814Lが設けられている(図25A)。第1の設置状態では、図25Aに示したように、2つのねじN8L1,N8L2によりネック80Lとベース81Bとが締結される。その場合、底板部801Lの下面と接続部82Bの第1の面82S1Bとが当接し、ねじN8L1が穴811Lを介してねじ穴811Bと螺合すると共にねじN8L2が穴812Lを介してねじ穴812Bと螺合するようになっている。その際、ねじN8L1,N8L2による締結操作を行う前に突起813B,814Bをそれぞれ穴813L,814Lに挿入することで、ネック80Lに対するベース81Lの位置決めを容易に行うことができる。
【0103】
図25Bに示したように、ネック80Rは、底板部801Rと、側板部802Rとを有している。側板部802Rには、それぞれ貫通した4つの穴821R,822R,825R,826Rが設けられている。第2の設置状態では、2つのねじN8R1,N8R2によりネック80Rとベース81Bとが締結される。その場合、側板部802Rの外面と接続部82Bの第2の面82S2Bとが当接し、ねじN8R1が穴821Rを介してねじ穴811Bと螺合すると共にねじN8R2が穴822Rを介してねじ穴812Bと螺合するようになっている。その際、ねじN8R1,N8R2による締結操作を行う前に突起815B,816Bをそれぞれ穴825R,826Rに挿入することで、ネック80Rに対するベース81Bの位置決めを容易に行うことができる。
【0104】
弾性部材84B1,84B2は、それぞれ、第1の設置状態(図23A)および第2の設置状態(図23B)の双方において載置面FSと接触可能に構成されている。但し、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材84B1,84B2の接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材84B1,84B2の接触部分とは異なっている。具体的には、第1の設置状態では、図23Aに示したように、載置面FSに対し脚部83B1,83B2が立設している。したがって、第1の設置状態(図23A)では、弾性部材84B1の端面84TB1および弾性部材84B2の端面84TB2がそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。これに対し第2の設置状態では、図23Bに示したように、脚部83B1,83B2は、載置面FSに沿って脚部83B1,83B2の主面が広がる姿勢となっている。したがって、第2の設置状態(図23B)では、弾性部材84B1の主面84SB1および弾性部材84B2の主面84SB2がそれぞれ載置面FSと当接するようになっている。このとき、ベース81Bでは、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材84B1,84B2との接触面積は、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材84B1,84B2との接触面積よりも狭くなっている。
【0105】
また、表示装置400では、第1の設置状態における、ベース81Bのうちネック80Lよりも下方の部分のX軸方向の寸法T81Bに対するY軸方向の寸法W81Bの比(W81B/T81B)は、第2の設置状態における、ベース81Bのうちネック80Rよりも下方の部分のX軸方向の寸法W81Bに対するY軸方向の寸法T81Bの比(T81B/W81B)よりも大きい。
【0106】
このように、表示装置400では、第1の設置状態では、ネック80Rに対しベース81Aが第1の姿勢で装着されると共に、ネック80Lに対しベース81Bが第4の姿勢で装着されるようになっている。また、第2の設置状態では、ネック80Rに対しベース81Bが第3の姿勢で装着されると共に、ネック80Lに対しベース81Aが第2の姿勢で装着されるようになっている。すなわち、表示装置400では、第1の設置状態における第1の支持ユニット8Aおよび第2の支持ユニット8Bをそれぞれおおよそ90°回転させると共に、第1の支持ユニット8Aおよび第2の支持ユニット8Bの左右の取付け位置を入れ替えることにより第2の設置状態に変更することができる。表示装置400では、これと反対に、第2の設置状態における第1の支持ユニット8Aおよび第2の支持ユニット8Bをそれぞれおおよそ90°回転させると共に、第1の支持ユニット8Aおよび第2の支持ユニット8Bの左右の取付け位置を入れ替えることにより第1の設置状態に変更することができる。
【0107】
なお、本出願の基礎出願である特願2019-235743における、図23Bのネック80Rおよび第2の支持ユニット8Bの記載は誤りであり、図23Cに示したネック80Rおよび第2の支持ユニット8Bの記載が正しい。図23Bではネック80Rおよび第2の支持ユニット8Bが左右反転した状態で記載されているが、これは明らかな誤記である。
【0108】
さらに、本実施の形態の表示装置400では、表示ユニット7に対する第1の支持ユニット2Aと第2の支持ユニット2Bとの組み替えにより、上述した第1の設置状態および第2の設置状態に加え、第3の設置状態および第4の設置状態をも選択可能に構成されている。すなわち、本実施の形態の表示装置400では、4つの視聴ポジションを実現できる。
【0109】
図26Aおよび図26Bは、表示装置400の、第3の設置状態における全体構成例を表したものである。図26Aは、第3の設置状態における表示装置400を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図26Bは、第3の設置状態における表示装置400を上方から眺めた上面図である。
【0110】
図27Aおよび図27Bは、表示装置400の、第4の設置状態における全体構成例を表したものである。図27Aは、第4の設置状態における表示装置400を正面(視聴者側)から眺めた正面図であり、図27Bは、第4の設置状態における表示装置400を上方から眺めた上面図である。
【0111】
第3の設置状態では、載置面FSから表示ユニット7の下端までのY軸方向の第3の高さH3(図26A)は、第4の設置状態における載置面FSから表示ユニット7の下端までのY軸方向の第4の高さH4(図27A)よりも高い。すなわち、第3の設置状態は、第1の設置状態と同様に、表示ユニット7が比較的高い位置に設置されるハイポジション状態であり、第4の設置状態は、第2の設置状態と同様に、表示ユニット7が比較的低い位置に設置されるローポジション状態である。第3の高さH3は、例えば第1の高さH1(図17A)と実質的に同じであり、第4の高さH3は、例えば第2の高さH2(図18A)と実質的に同じである。
【0112】
ただし、第3の設置状態では、第1の支持ユニット8Aがネック80Lを介して表示ユニット7の取付穴73L(第2の位置)に装着されると共に第2の支持ユニット8Bがネック80Rを介して表示ユニット7の取付穴73R(第1の位置)に装着されるようになっている。また、第4の設置状態では、第1の支持ユニット8Aがネック80Rを介して表示ユニット7の取付穴73R(第1の位置)に装着されると共に第2の支持ユニット8Bがネック80Lを介して表示ユニット7の取付穴73L(第2の位置)に装着されるようになっている。
【0113】
図28Aは、第3の設置状態におけるネック80Lおよび第1の支持ユニット8Aの詳細を表す背面図であり、図28Bは、第3の設置状態におけるネック80Rおよび第2の支持ユニット8Bの詳細を表す背面図である。 さらに、図29Aは、第4の設置状態におけるネック80Lおよび第2の支持ユニット8Bの詳細を表す背面図であり、図29Bは、第4の設置状態におけるネック80Rおよび第1の支持ユニット8Aの詳細を表す背面図である。
【0114】
ベース81Aは、図29Bに示したように第5の姿勢でネック80Rに装着可能であると共に、図28Aに示したように第6の姿勢でネック80Lに装着可能である。本実施の形態でいう第5の姿勢とは、脚部83A1,83A2が載置面FSに沿って延在するように横倒しとなった姿勢である。第5の姿勢(図29B)では、ベース81Aのうちの接続部82Aがネック80Rに接続されるが、接続部82Aの第1の面82S1Aと側板部802Rの外面とが当接するように螺合される。したがって、接続部82Aから見て脚部83A1,83A2はネック80Rの反対側に位置する。また、本実施の形態でいう第6の姿勢とは、脚部83A1,83A2が載置面FSに対して立設した姿勢である。第6の姿勢では、ベース81Aのうちの接続部82Aがネック80Lに接続されるが、脚部83A1,83A2は、ネック80Lよりも内側、すなわち、ネック80Lと中心位置CPとの間において接続部82Aと接続される。
【0115】
ベース81Bは、図28Bに示したように第7の姿勢でネック80Rに装着可能であると共に、図29Aに示したように第8の姿勢でネック80Lに装着可能である。本実施の形態でいう第7の姿勢とは、脚部83B1,83B2が載置面FSに対して立設した姿勢である。第7の姿勢では、ベース81Bのうちの接続部82Bがネック80Rに接続されるが、脚部83B1,83B2は、ネック80Rよりも内側、すなわち、ネック80Rと中心位置CPとの間において接続部82Bと接続される。また、本実施の形態でいう第8の姿勢とは、脚部83B1,83B2が載置面FSに沿って延在するように横倒しとなった姿勢である。第8の姿勢(図29A)では、ベース81Bのうちの接続部82Bがネック80Lに接続されるが、接続部82Bの第1の面82S1Bと側板部802Lの外面とが当接するように螺合される。したがって、接続部82Bから見て脚部83B1,83B2はネック80Lの反対側に位置する。
【0116】
[表示装置400の作用および効果]
以上、説明したように、本実施の形態の表示装置400によれば、支持体としてのスタンド8により、表示ユニット7が安定して支持される。また、表示装置400では、表示ユニット7に対する第1の支持ユニット8Aと第2の支持ユニット8Bとの組み替えにより第1の設置状態と第2の設置状態とが選択可能に構成されているので、2つの視聴ポジションを実現できる。このため、ユーザの用途や嗜好、あるいは設置環境などに応じて表示ユニット7の支持形態の選択が可能である。
【0117】
具体的には、図17Aに示したように、例えばサウンドバーSBなどの音響機器やその他の機器を載置面FSに設置する場合には、第1の設置状態であるハイポジション状態を選択することができる。ハイポジション状態を選択することにより、サウンドバーSBなどの他の機器によって表示ユニット7の表示面7Aが遮られるのを回避できる。一方、そのような他の機器を設置しない場合には、図18Aに示したようにローポジション状態を選択するとよい。その場合、表示ユニット7を載置面FSに近づけることができるので、審美性を高めることができる。
【0118】
また、表示装置400では、第1の設置状態と第2の設置状態とで共通化されたベース81Aおよびベース81Bを、それぞれ取付け位置を入れ替えて用いるようにしている。さらに、弾性部材84A1,84A2,84B1,84B2は、いずれも、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において載置面FSと接触可能に設けられている。このため、第1の設置状態と第2の設置状態とで別々のスタンドを用いる場合などと比べて部品点数が削減されてコストダウンに有利であるうえ、ユーザにとって保管などの煩雑な作業が不要であり、紛失の恐れもない。
【0119】
また、表示装置400では、第1の設置状態における載置面FSに対する弾性部材84A1,84A2,84B1,84B2の接触部分と、第2の設置状態における載置面FSに対する弾性部材84A1,84A2,84B1,84B2の接触部分とが異なるようにしたので、デザイン選択の自由度が向上する。
【0120】
また、表示装置400では、ベース81A,81Bにおける、第1の設置状態における載置面FSと弾性部材84A1,84A2,84B1,84B2との接触面積が、第2の設置状態における載置面FSと弾性部材84A1,84A2,84B1,84B2との接触面積よりも狭くなっている。このため、第1の設置状態であるハイポジション状態において、サウンドバーなどの他の機器の設置の障害となりにくい。
【0121】
また、表示装置400では、第1の設置状態における寸法比W81A/T81A,W81B/T81Bは、それぞれ、第2の設置状態における寸法比T81A/W81A,T81B/W81Bよりも大きくなるようにした。このため、第1の設置状態での第1の高さH1と、第2の設置状態での第2の高さH2との高低差をより広げることができる。
【0122】
また、表示装置400では、ベース81Aにおける接続部82Aが、第1の姿勢においてねじN8R1,N8R2を用いてネック80Rに接続可能であると共に第2の姿勢においてねじN8L1,N8L2を用いてネック80Lに接続可能であり、ベース81Bにおける接続部82Bが、第4の姿勢においてねじN8L1,N8L2ネック80Lに接続可能であると共に第3の姿勢においてねじN8R1,N8R2を用いてネック80Rに接続可能である。このため、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において同一のねじN8L1,N8L2,N8L1,N8L2を用いてベース81Aおよびベース81Bをそれぞれ取り付けることができる。よって、部品点数が削減されるうえ、構成が簡素化され、コストダウンに有利である。
【0123】
また、表示装置400では、第1の支持ユニット8Aおよび第2の支持ユニット8Bは、それぞれ、フレームスタンド85A,85Bを設けるようにしたので、特に第2の設置状態において表示ユニット7の荷重によりベース81A,81Bが変形するのを防ぐことができる。このため、スタンド8による表示ユニット7の支持安定性がより向上する。
【0124】
<3.その他の変形例>
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記第1から第4の実施の形態で示した各々の表示ユニットおよびスタンドの大小関係、位置関係および形状はあくまで一例であって、本開示はそれらに限定されるものではない。
【0125】
また、上記第1,3,4の実施の形態では、第1の接触部材および第2の接触部材としての弾性部材が、第1の設置状態および第2の設置状態の双方において載置面と接触するようにしたが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1の設置状態において載置面と接触する弾性部材と、第2の設置状態において載置面と接触する弾性部材とを別体とし、それぞれ必要な箇所にのみ設けるようにしてもよい。
【0126】
また、上記実施の形態では、第1の形態と第2の形態とで、第1の支持ユニットと第2の支持ユニットとの間隔を変えたり、表示ユニットの高さを変えたりする場合を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、第1の形態と第2の形態とで、例えば表示ユニットの表示面の仰角を異ならせるなどしてもよい。
【0127】
さらに、例えば、上記実施の形態に記載した表示装置は、説明した全ての構成要素を備えた場合に限定されるものではなく、いくつかの構成要素を欠いてもよいし、他の構成要素をさらに備えていてもよい。
【0128】
このように、本開示の一実施形態としての支持体および表示装置によれば、第1の支持ユニットと第2の支持ユニットとの組み替えにより、第1の形態と第2の形態とが選択可能に構成されている。このため、ユーザの用途や嗜好、あるいは設置環境などに応じて表示ユニットの支持形態の選択が可能である。
【0129】
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニット、を載置面において立設するように支持する支持体であって、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されている
支持体。
(2)
前記第1の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第1の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含む第1の基部とを有し、
前記第2の支持ユニットは、前記表示ユニットに着脱可能に形成された第2の装着部と、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む第2の基部とを有する
上記(1)記載の支持体。
(3)
前記第1の形態における前記第1の基部および前記第2の基部の、前記載置面に対する第1の設置姿勢と、
前記第2の形態における前記第1の基部および前記第2の基部の、前記載置面に対する第2の設置姿勢とが異なる
上記(2)記載の支持体。
(4)
前記第1の装着部と前記第1の基部とが一体に形成されており、
前記第2の装着部と、前記第2の基部とが一体に形成されている
上記(2)または(3)記載の支持体。
(5)
前記第1の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第1の基部と前記中心位置との距離よりも長く、
前記第1の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離は、前記第2の形態における前記第2の基部と前記中心位置との距離よりも長い
上記(2)から(4)のいずれか1つに記載の支持体。
(6)
前記第1の形態における、前記第1の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第1の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きく、
前記第1の形態における、前記第2の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第1の基部の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きい
上記(5)記載の支持体。
(7)
前記第1の形態において、前記第1の基部の少なくとも一部が前記第1端縁から見て前記中心位置と反対側にはみ出すように前記第1の装着部が前記第1の位置に取り付けられると共に、前記第2の基部の少なくとも一部が前記第2端縁から見て前記中心位置と反対側にはみ出すように前記第2の装着部が前記第2の位置に取り付けられ、
前記第2の形態において、前記第1の基部が前記第1端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第1の装着部が前記第4の位置に取り付けられると共に、前記第2の基部が前記第2端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第2の装着部が前記第3の位置に取り付けられる
上記(5)または(6)記載の支持体。
(8)
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが異なる
上記(5)から(7)のいずれか1つに記載の支持体。
(9)
前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積は、前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも広く、
前記第2の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積は、前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも広い
上記(5)から(8)のいずれか1つに記載の支持体。
(10)
前記第1の装着部および前記第2の装着部は、それぞれ、三角形の頂点となる位置である3箇所を含む複数の箇所において、前記表示ユニットに対し固定可能に設けられている
上記(2)から(9)のいずれか1つに記載の支持体。
(11)
前記第1の支持ユニットは、前記第1の装着部と、前記水平方向に延在すると共に前記第1の基部とを繋ぐ第1の梁部をさらに有し、
前記第2の支持ユニットは、第2の装着部と、前記水平方向に延在すると共に前記第2の基部とを繋ぐ第2の梁部をさらに有する
上記(2)記載の支持体。
(12)
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが同一であり、
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第2の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第2の接触部材の接触部分とが同一である
上記(2)または(11)記載の支持体。
(13)
前記表示ユニットは、前記第1の位置に設けられた第1の孔部と、前記第2の位置に設けられた第2の孔部とを有し、
前記第1の形態において、前記第1の装着部が前記第1の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に前記第2の装着部が前記第2の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第2の支持ユニットが取り付けられ、
前記第2の形態において、前記第2の装着部が前記第1の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に前記第1の装着部が前記第2の孔部に挿入されることで前記表示ユニットに対し前記第1の支持ユニットが取り付けられる
上記(2)、(11)または(12)に記載の支持体。
(14)
前記第1の形態では、前記第1の基部が前記第1端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第1の装着部が前記第1の位置に取り付けられると共に、前記第2の基部が前記第2端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第2の装着部が前記第2の位置に取り付けられ、
前記第2の形態では、前記第1の基部が前記第2端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第1の装着部が前記第2の位置に取り付けられると共に、前記第2の基部が前記第1端縁と前記中心位置との間に収まるように前記第2の装着部が前記第1の位置に取り付けられる
上記(5)記載の支持体。
(15)
前記第1の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第1の高さは、前記第2の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第2の高さよりも高い
上記(2)、(11)~(13)のいずれか1つに記載の支持体。
(16)
前記第1の装着部は、前記第1の形態において第1の直線上に並ぶ3以上の第1の留め具により前記第1の位置に固定可能であると共に前記第2の形態において第2の直線上に並ぶ3以上の第2の留め具により前記第2の位置に固定可能に設けられており、
前記第2の装着部は、前記第1の形態において前記第2の直線上に並ぶ前記3以上の第2の留め具により前記第2の位置に固定可能であると共に前記第2の形態において前記第1の直線上に並ぶ前記3以上の第1の留め具により前記第1の位置に固定可能に設けられている
上記(2)、(11)~(13)のいずれか1つに記載の支持体。
(17)
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが異なる
上記(15)または(16)記載の支持体。
(18)
前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも狭く、
前記第1の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも狭い
上記(15)~(17)のいずれか1つに記載の支持体。
(19)
前記表示ユニットにおける前記第1の位置に着脱可能に形成された第1の装着部と、
前記表示ユニットにおける前記第2の位置に着脱可能に形成された第2の装着部と
をさらに有し、
前記第1の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第1の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第2の装着部に接続される第1の基部を有し、
前記第2の支持ユニットは、前記第1の形態において前記第2の装着部に接続されると共に前記第2の形態において前記第1の装着部に接続される第2の基部を有する
上記(1)記載の支持体。
(20)
前記第1の基部は、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第1の接触部材を含み、
前記第2の基部は、前記第1の形態および前記第2の形態の双方において前記載置面と接触可能な第2の接触部材を含む
上記(19)記載の支持体。
(21)
前記第1の基部は、前記表示ユニットの前記第1の位置に着脱可能に設けられた前記第1の装着部に対し第1の姿勢で装着可能であると共に、前記表示ユニットの前記第2の位置に着脱可能に設けられた前記第2の装着部に対し第2の姿勢で装着可能であり、
前記第2の基部は、前記表示ユニットの前記第1の位置に着脱可能に設けられた前記第1の装着部に対し第3の姿勢で装着可能であると共に、前記表示ユニットの前記第2の位置に着脱可能に設けられた前記第2の装着部に対し第4の姿勢で装着可能である
上記(19)または(20)記載の支持体。
(22)
前記第1の形態では、前記第1の装着部に対し、前記第1の基部が前記第1の姿勢で装着されると共に、前記第2の装着部に対し、前記第2の基部が前記第4の姿勢で装着され、
前記第2の形態では、前記第1の装着部に対し、前記第2の基部が前記第3の姿勢で装着されると共に、前記第2の装着部に対し、前記第1の基部が前記第2の姿勢で装着される
上記(21)記載の支持体。
(23)
前記第1の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第1の高さは、前記第2の形態における前記載置面から前記表示ユニットの下端までの前記鉛直方向の第2の高さよりも高い
上記(19)~(22)のいずれか1つに記載の支持体。
(24)
前記第1の形態における、前記第1の基部のうち前記第1の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第1の基部のうち前記第2の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きく、
前記第1の形態における、前記第2の基部のうち前記第2の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比は、前記第2の形態における、前記第1の基部のうち前記第1の装着部よりも下方の部分の前記水平方向の寸法に対する前記鉛直方向の寸法の比より大きい
上記(23)記載の支持体。
(25)
前記第1の基部は、前記第1の姿勢において前記第1の装着部に接続可能であると共に前記第2の姿勢において前記第2の装着部に接続可能である第1の接続部を含み、
前記第2の基部は、前記第4の姿勢において前記第2の装着部に接続可能であると共に前記第3の姿勢において前記第1の装着部に接続可能である第2の接続部を含む
上記(21)または(22)記載の支持体。
(26)
前記第1の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分と、前記第2の形態における前記載置面に対する前記第1の接触部材の接触部分とが異なる
上記(20)記載の支持体。
(27)
前記第1の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも狭く、
前記第1の形態における前記載置面と前記第2の接触部材との接触面積は、前記第2の形態における前記載置面と前記第1の接触部材との接触面積よりも狭い
上記(20)または(26)記載の支持体。
(28)
前記第1の基部は、前記第2の姿勢において前記鉛直方向と交差する第1の面を含む第1の板状部材と、前記第1の面に立設する第1の補強部材とを有し、
前記第2の基部は、前記第3の姿勢において前記鉛直方向と交差する第2の面を含む第2の板状部材と、前記第2の面に立設する第2の補強部材とを有する
上記(19)~(27)のいずれか1つに記載の支持体。
(29)
水平方向および鉛直方向にそれぞれ広がる表示面を有し、前記水平方向の中心位置と、前記水平方向において前記中心位置を挟んで互いに反対側に位置する第1端縁および第2端縁とを有する表示ユニットと、
前記表示ユニットを載置面上において立設するように支持する支持体と、
を備え、
前記支持体は、
前記表示ユニットに対して着脱可能に設けられた第1の支持ユニットと、
前記表示ユニットに対して着脱可能であって前記第1の支持ユニットとは別体として設けられた第2の支持ユニットと
を有し、
前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第1の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第2の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられる第1の形態と、
前記表示ユニットのうち、前記第1の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第1端縁との間の第3の位置に前記第2の支持ユニットが取り付けられると共に、前記表示ユニットのうち、前記第2の位置または前記水平方向における前記中心位置と前記第2端縁との間の第4の位置に前記第1の支持ユニットが取り付けられる第2の形態と
が選択可能に構成されている
表示装置。
【0130】
本出願は、日本国特許庁において2019年12月26日に出願された日本特許出願番号2019-235743号および2020年10月6日に出願された日本特許出願番号2020-169449号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0131】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21
図22A
図22B
図23A
図23B
図23C
図24
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B