特許7684921IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

生体組織接着剤を噴霧して塗布する生体組織接着剤用噴霧器に関する。また、本発明は、生体組織接着剤用噴霧器と共に使用される目詰まり防止容器

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

フィブリン糊製剤は外科手術における重要なものとなっており、その背景として塗布器具の改良や進歩の貢献が大きい。特に圧縮空気等を利用したガス式スプレーは、均一な塗布や、両液の良好な混合の観点から、長年、医療現場で重宝されてきた。しかしながら、フィブリン糊製剤の特性上、スプレー先端で度々目詰まりを起こすことが従来からの課題とされており、近年各社から目詰まり対策を施したスプレーが発売されている。ベリプラスト(登録商標)Pコンビセット組織接着用(CSLベーリング株式会社)では、「ベリPショート先端詰まり予防タイプ」を開発し、トリプルベローズポンプシステムにより液垂れの原因となるノズル先端の残液を引き戻し、A液とB液が混合されないようにし、U字ダブルスリット形状の先端ノズルにより、先端詰まりの原因となる薬液の付着・蓄積を予防する仕様としている(非特許文献4)。また、ボルヒール(登録商標)組織接着用(KMバイオロジクス株式会社)は、「スプレードッグホルダータイプ」を開発した。これは生理食塩液を入れた容器(専用スタンド)に塗布器具スプレーの先端をつけることで、先端詰まりの原因となるスプレー先端に付着したA液とB液が生理食塩液で希釈され、2液が先端で固まらないようにしたものであると同時に、スプレーノズル先端で両液が乾燥により固まらないようにするためのものでもある(特許文献5)。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、従来のフィブリン糊製剤の塗布器具スプレーにおいて、先端詰まり防止のためのA液とB液の2液の噴霧口を隔てるための隔壁と組織愛護性を高めた適切な先端構造を見出した。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の生体組織接着剤用噴霧器によれば、第1のチューブ(30)の遠位端(31)と第2のチューブ(30)の遠位端(31)がそれらの間に設けられた隔壁(34)によって分離されているため、噴霧中断時に第1と第2のチューブから漏れ出た溶液が第1と第2のチューブの遠位端付近で混じり合って凝固することがない。また、生体組織接着剤の2液に粘性の差がある場合、2液の流路での通液抵抗の差によって、粘性が低い方の液体が通るチューブ(30)内に、粘性が高い方の液体が吸い上げられる現象が発生し、チューブ(30)内で凝固・閉塞を引き起こすことも考えられるが、本発明の実施形態によれば、隔壁(34)により端面(33)での2液の混合を防ぎ、これを防止することができる。そのため、中断後も確実かつ迅速に生体組織接着剤の噴霧を再開できる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、本発明の実施形態1に係る生体組織接着剤用噴霧器の斜視図。
【図2】 図2は、図1に示す噴霧器のスプレーヘッドの横断面図。
【図3】 図3は、図2に示すスプレーヘッドの遠位部の拡大斜視図。
【図4】 図4は、図2に示すスプレーヘッドの遠位部の拡大断面図。
【図5】 他の形態のスプレーヘッド遠位部の拡大斜視図。
【図6】 他の形態のスプレーヘッド遠位部の拡大斜視図。
【図7】 図6に示すスプレーヘッド遠位部の正面図。
【図8】 図8は、本発明の実施形態2に係る生体組織接着剤用噴霧器に装着されるスプレーヘッドの斜視図。
【図9】 図9(a)は図8に示すスプレーヘッドの遠位部の拡大断面図、図9(b)は図9(a)に示すスプレーヘッドの端面図。
【図10】 図10は、スプレーヘッドの遠位端とそれに装着される小型目詰まり防止容器の拡大断面図。
【図11】 図11は、スプレーヘッドの遠位端とそれに装着される他の小型目詰まり防止容器の拡大断面図。
【図12】 図12は、防護壁(隔壁ガード)の無いスプレーヘッド遠位部の正面図。
【図13】 図13(a)~図13(c)は隔壁と防護壁(隔壁ガード)を有するスプレーヘッド遠位部の正面図で、図13(a)は遠位部端面縁の全周に防護壁を形成した形態を表す図、図13(b)は隔壁から45度の範囲に防護壁を形成した形態を表す図、図13(c)は隔壁から22.5度の範囲に防護壁を形成した形態を表す図。

代表図 図1本件の代表的な図

10:生体組織接着剤用噴霧器 11:シリンジ 18、118:スプレーヘッド 20:中心軸 21:ハウジング 22:近位部 26:軸 27:内部 28:外部 29:貫通孔(第1と第2の貫通孔) 30:チューブ 31:遠位端 32:隙間(無菌ガス噴射孔) 33:端面 34,134:隔壁 37:防護壁 126:延長部

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