(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-23
(45)【発行日】2025-06-02
(54)【発明の名称】量り売り支援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20250526BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20250526BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/00 331C
(21)【出願番号】P 2022009450
(22)【出願日】2022-01-25
【審査請求日】2024-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐野 豪
【審査官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-140576(JP,A)
【文献】特開2021-139727(JP,A)
【文献】特開2020-42462(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0263631(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07G 1/00ー 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
量り売りされる計量商品の計量を行う計量器が、当該計量器に対して送信された取引開始通知を取得したことを条件として、前記計量器との間に通信を確立して、計量商品の一取引に係る処理を開始させる取引開始部と、
前記計量器から、前記計量商品を特定する商品情報と、前記計量商品の重量とを取得する商品情報取得部と、
前記商品情報取得部が取得した情報を登録する登録処理部と、
前記登録処理部による登録結果を、前記計量商品を購入する客と関連付けられた携帯端末に出力する登録情報出力部と、
前記計量器に対して、計量商品の一取引に係る処理が完了したことを示す取引終了通知を出力したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了させる取引終了部と、
を備える量り売り支援装置。
【請求項2】
計量商品の計量を行う計量器を一意に特定する識別情報を取得する識別情報取得部を更に備えて、
前記取引開始部は、前記識別情報取得部が前記携帯端末から取得した前記識別情報によって特定される計量器に対して、前記取引開始通知を送信する、
請求項1に記載の量り売り支援装置。
【請求項3】
前記取引開始部は、
前記量り売り支援装置と前記計量器との間に通信が確立している場合に、別の携帯端末から通信の接続要求を受けた際には、前記別の携帯端末に対して、接続不可であることを示す情報を送信する、
請求項1または請求項2に記載の量り売り支援装置。
【請求項4】
前記計量器は、
表示指示を受けて、計量商品を購入する客に対して、当該計量器を一意に特定する識別情報を含むコード情報を表示するとともに、消去指示を受けて、前記コード情報を消去する識別情報表示部を備える、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の量り売り支援装置。
【請求項5】
客の携帯端末から、計量商品の購入を宣言する情報と、前記携帯端末の現在位置とを取得する取得部と、
前記取得部が、量り売りされる計量商品の購入を宣言する情報を取得した際に、前記携帯端末の現在位置の近くの計量可能な状態にある計量器を探索して、探索された計量器に対して送信した取引開始通知を、当該計量器が取得したことを条件として、前記計量器との間に通信を確立して、計量商品の一取引に係る処理を開始させる取引開始部と、
通信を確立させた計量器の位置を示す情報を前記携帯端末に送信する出力部と、
前記計量器から、前記計量商品を特定する商品情報と、前記計量商品の重量とを取得する商品情報取得部と、
前記商品情報取得部が取得した情報を登録する登録処理部と、
前記登録処理部による登録結果を、前記計量商品を購入する客と関連付けられた携帯端末に出力する登録情報出力部と、
前記計量器に対して、計量商品の一取引に係る処理が完了したことを示す取引終了通知を出力したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了させる取引終了部と、
を備える量り売り支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、量り売り支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、購入する重量に応じて価格が変動する、精肉等の量り売りされる量り売り商品(以下、計量商品と呼ぶ)の対面販売を行う計量値付け装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
このような従来の計量値付け装置では、購入する計量商品毎に、計量器と取引管理サーバとの間の通信を確立していた。したがって、複数の計量商品を連続して購入する場合には、商品毎に計量器と取引管理サーバとの間の通信の接続、切断を繰り返す必要があったため、取引の手間がかかるという課題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、複数の計量商品を連続して購入する場合の手続きの手間を減らすことができる量り売り支援装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の量り売り支援装置は、取引開始部と、商品情報取得部と、登録処理部と、登録情報出力部と、取引終了部と、を備える。取引開始部は、量り売りされる計量商品の計量を行う計量器が、当該計量器に対して送信された取引開始通知を取得したことを条件として、前記計量器との間に通信を確立して、計量商品の一取引に係る処理を開始させる。商品情報取得部は、計量器から、計量商品を特定する商品情報と、計量商品の重量とを取得する。登録処理部は、商品情報取得部が取得した情報を登録する。登録情報出力部は、登録処理部による登録結果を、計量商品を購入する客と関連付けられた携帯端末に出力する。取引終了部は、計量器に対して、計量商品の一取引に係る処理が完了したことを示す取引終了通知を出力したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備えるサーバ装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える計量器のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える携帯端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備えるサーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える計量器の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える携帯端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図8A】
図8Aは、計量器が生成する計量商品登録ファイルの構成の一例を示す図である。
【
図8B】
図8Bは、サーバ装置が生成する商品登録ファイルの構成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、第1の実施形態の変形例に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第2の実施形態に係る計量商品販売システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。
【
図12】
図12は、第2の実施形態に係る計量商品販売システムが備える計量器の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図13】
図13は、第2の実施形態に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。
【
図15】
図15は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムが備えるサーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図16】
図16は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムが備える携帯端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図17】
図17は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
本発明を計量商品販売システム1に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
(計量商品販売システムのシステム構成)
図1を用いて、計量商品販売システム1のシステム構成を説明する。
図1は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。
【0009】
計量商品販売システム1は、計量商品を販売する際に、商品登録処理と決済処理とを行うシステムである。計量商品販売システム1は、サーバ装置20と、計量器40と、精算機50と、携帯端末80とを備える。なお、計量商品販売システム1は、計量商品と計量の必要がない商品(以降、非計量商品と呼ぶ)とが混在した状態であっても、商品登録処理と決済処理が可能である。
【0010】
サーバ装置20は、計量商品の計量を行う計量器40とネットワークNを介して双方向で通信可能に接続される。サーバ装置20は、取引開始通知を計量器40へ送信することで、計量器40に対して、量り売りされる計量商品の一取引に係る処理の開始を指示する。そして、サーバ装置20は、計量商品の取引に関する処理(以下、計量商品登録処理)を開始する。サーバ装置20は、計量商品登録処理を開始すると、計量器40から、計量商品を特定する商品情報と、計量商品の重量とを取得する。また、サーバ装置20は、計量器40から取得した商品情報と重量とを登録して、登録結果を、計量商品を購入する客と関連付けられた携帯端末80に送信する。また、全ての計量商品の情報を取得した場合、サーバ装置20は、取引終了通知を計量器40へ送信することで、計量商品登録処理を終了させる。なお、サーバ装置20は、本開示における量り売り支援装置の一例である。
【0011】
また、客が所持する携帯端末80は、サーバ装置20から送信される、商品登録情報と関連付けられた取引識別情報である会計コードを受信する。客は、携帯端末80の表示部に会計コードを表示させて、精算機50に読み取らせる。精算機50は、読み取った会計コードに対応する商品登録情報を、サーバ装置20から取得する。そして、精算機50は、客が指定した決済方法(現金決済、電子マネー決済、クレジットカード決済等)で決済処理を行う。なお、商品登録情報には、客が購入する計量商品のみが登録されている訳ではなく、同じ客が購入する非計量商品の商品情報も併せて登録されている。なお、本実施形態では、決済処理は精算機50が行うものとして説明するが、サーバ装置20が決済処理も併せて行う構成としてもよい。
【0012】
計量器40は、計量商品を特定して、当該計量商品の重量を計測し、購入価格を算出する。また、計量器40は、サーバ装置20からの取引開始通知を受けて、サーバ装置20と通信を確立し、計量商品の一取引に係る処理を開始する。また、計量器40は、サーバ装置20からの取引終了通知を受けて、計量商品の一取引に係る処理を終了する。また、計量器40は、サーバ装置20に対して、計量商品を一意に特定する情報と、購入される計量商品の重量とを出力する。なお、各々の計量器40には、当該計量器40を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQ(識別コード)が貼付されている。また、計量器40は複数備えられており、客は、空いている計量器40(サーバ装置20と通信を確立していない計量器40)において計量商品を購入する。なお、サーバ装置20は、複数の店舗の計量器40と接続されるため、コードシンボルQは、計量器40を、当該計量器40が設置された店舗も含めて特定できるような識別情報(例えば店舗コード等)も含んでいるものとする。
【0013】
携帯端末80は、客に所持されており、当該客が計量商品を購入する計量器40にて、当該計量器40を一意に特定するコードシンボルQ(識別コード)を読み取る。コードシンボルQは、例えば、計量器40の筐体に貼付された、当該計量器40を一意に特定する識別情報を含むバーコードや2次元コードである。また、携帯端末80は、読み取ったコードシンボルQが含む識別情報をサーバ装置20に出力する。また、携帯端末80は、サーバ装置20から、登録された商品情報を取得する。また、携帯端末80は、サーバ装置20に対して、購入する商品が登録された商品登録情報と一意に対応付いた会計コードの出力を要求する。また、携帯端末80は、サーバ装置20から会計コードを取得する。
【0014】
精算機50は、携帯端末に表示された会計コードを読み取ることによって、会計コードに含まれる取引識別情報を取得する。そして、精算機50は、サーバ装置20から、取引識別情報に対応する商品登録ファイルを取得する。また、精算機50は、客が指示した決済方法にて決済処理を行う。
【0015】
サーバ装置20は、店内ネットワーク29と、ネットワークNとを介して、計量器40と精算機50と通信を行う。
【0016】
携帯端末80は、店内に備えられたアクセスポイント60と、店内ネットワーク29と、ネットワークNとを介して、サーバ装置20と通信を行う。
【0017】
(サーバ装置のハードウエア構成)
図2を用いて、サーバ装置20のハードウエア構成を説明する。
図2は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備えるサーバ装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0018】
サーバ装置20は、当該サーバ装置20の各部を制御するための制御部21を備える。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)22と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24とを備える。CPU22は、アドレスバス、データバス等の内部バスBaを介して、ROM23と、RAM24と接続する。CPU22は、ROM23や記憶部25に記憶された各種プログラムを、RAM24に展開する。CPU22は、RAM24に展開された各種プログラムに従って動作することでサーバ装置20を制御する。即ち、制御部21は、一般的なコンピュータの構成を有する。
【0019】
制御部21は、内部バスBaを介して、記憶部25と、表示デバイス31と、操作デバイス32と、通信インタフェース33と接続する。
【0020】
記憶部25は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。また、記憶部25は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであってもよい。記憶部25は、制御プログラムPaと、会員マスタMaと、商品マスタMbと、商品登録ファイルMdと、計量器識別情報Iaとを記憶する。
【0021】
制御プログラムPaは、サーバ装置20の全体の動作を制御するプログラムである。
【0022】
会員マスタMaは、携帯端末80を利用して商品を購入することが可能な、いわゆるスマホPОSの利用登録を行った会員の携帯端末80を一意に特定する、携帯端末80のメールアドレスや、スマホPОSの利用登録時に、サービス向上のために登録された、ユーザの性別、年齢層や会員コード等の属性情報を格納する。
【0023】
商品マスタMbは、計量商品の商品情報、即ち、商品コード、商品名称、グラム当たり単価等を記憶したマスタファイルである。なお、計量商品販売システム1は、計量商品と非計量商品とが混在した状態であっても決済処理を行うことが可能である。そのため、商品マスタMbは、計量商品、非計量商品に関わらず商品情報を記憶している。
【0024】
商品登録ファイルMdは、サーバ装置20が登録した商品情報を、取引毎に纏めたファイルである。商品登録ファイルMdには、計量商品と非計量商品を問わずに登録される。商品登録ファイルMdは、計量商品の場合、商品コード、品名、グラム単価、重量、計量を行った計量器コード、価格等が登録される。また、非計量商品の場合、商品コード、品名、個数、単価、価格等が登録される。なお、商品登録ファイルMdについて、詳しくは後述する(
図8B参照)。
【0025】
サーバ装置20は、客が携帯端末80で読み取った、購入商品(非計量商品)に貼付されたバーコード等のコード情報を取得する。そして、サーバ装置20は、取得したコード情報に含まれる商品コードを取得する。また、サーバ装置20は、取得した商品コードと商品マスタMbに登録された商品コードとを照合し、客が購入する商品を商品登録ファイルMdに登録する。また、サーバ装置20は、計量器40から、客が購入した計量商品が登録された計量商品登録ファイルMc(
図3参照)を取得する。そして、サーバ装置20は、計量器40から取得した計量商品登録ファイルMcと、同じ客の購入商品が既に登録された商品登録ファイルMdとを併合することによって、あるいは商品登録ファイルMdへ計量商品登録ファイルMcの情報を追加することによって、商品登録ファイルMdを更新する。なお、サーバ装置20は、同じ客の取引に係る購入品であることを、例えば、商品登録ファイルMdに付与された識別コードと、計量商品登録ファイルMcに付与された識別コードとが一致することによって判断する。識別コードには、例えば、取引IDや、会員コード等が用いられる。取引IDは、取引毎にサーバ装置20が発行する識別コードであり、日付、店舗コード、シリアル番号等を含む。会員コードは、前述した通りである。なお、計量商品登録ファイルMcと商品登録ファイルMdの内容について、詳しくは後述する(
図8A,
図8B参照)。
【0026】
計量器識別情報Iaは、各計量器40に付与された、当該計量器40を一意に特定する識別情報である。計量器識別情報Iaは、例えば、計量器40の製造番号等を含む。なお、サーバ装置20は複数の店舗の計量器40と接続されるため、計量器識別情報Iaは、更に、計量器40が設置されている店舗を一意に特定可能な店舗コード等を含んでもよい。
【0027】
表示デバイス31は、制御部21の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス31は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)等のデバイスで構成される。
【0028】
操作デバイス32は、操作者の入力操作を取得して制御部21に送信する。操作デバイス32は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
【0029】
通信インタフェース33は、無線LAN等による無線通信や有線LAN等による有線通信を介して、計量器40や携帯端末80と通信するためのインタフェースである。
【0030】
(計量器のハードウエア構成)
図3を用いて、計量器40のハードウエア構成を説明する。
図3は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える計量器のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0031】
計量器40は、各部を制御するための制御部41を備える。制御部41は、CPU42と、ROM43と、RAM44とを備える。CPU42は、アドレスバス、データバス等の内部バスBbを介して、ROM43と、RAM44と接続する。CPU42は、ROM43や記憶部45に記憶された各種プログラムを、RAM44に展開する。CPU42は、RAM44に展開された各種プログラムに従って動作することで計量器40を制御する。即ち、制御部41は、一般的なコンピュータの構成を有する。
【0032】
制御部41は、内部バスBbを介して、記憶部45と、店員用表示デバイス51と、客用表示デバイス52と、操作デバイス53と、スキャナ54と、重量センサ55と、通信インタフェース56と接続する。
【0033】
記憶部45は、HDDやSSDなどの記憶装置である。また、記憶部45は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであってもよい。記憶部45は、制御プログラムPbと、商品マスタMbと、計量商品登録ファイルMcと、計量器識別情報Ibとを記憶する。
【0034】
制御プログラムPbは、計量器40の全体の動作を制御するプログラムである。
【0035】
商品マスタMbは、計量商品の商品情報を格納したマスタファイルである。なお、商品マスタMbの内容は随時更新されるため、計量器40は、最新の商品マスタMbを、例えばサーバ装置20から取得する。
【0036】
計量商品登録ファイルMcは、計量器40で計量された商品情報を格納したファイルである。なお、計量商品登録ファイルMcについて、詳しくは後述する(
図8A参照)。
【0037】
計量器識別情報Ibは、計量器40を一意に特定する識別情報である。
【0038】
店員用表示デバイス51は、店員に対して、制御部41の指示によって生成された画面を表示する。店員用表示デバイス51は、例えばLCDや有機EL等のデバイスで構成される。
【0039】
客用表示デバイス52は、客に対して、制御部41の指示によって生成された画面を表示する。客用表示デバイス52は、例えばLCDや有機EL等のデバイスで構成される。
【0040】
操作デバイス53は、操作者の入力操作を取得して制御部41に送信する。操作デバイス53は、例えばキーボードやタッチパネル等のデバイスで構成される。なお、操作デバイス53は、店員側と客側の両方に備えられてもよい。
【0041】
スキャナ54は、客が購入する計量商品を登録する際に、客が指定した商品に対応する識別コード(例えばバーコード)を読み取る。
【0042】
重量センサ55は、計量商品の重量を計測する。重量センサ55は、例えば、ロードセルである。
【0043】
通信インタフェース56は、無線LAN等による無線通信や有線LAN等による有線通信を介して、サーバ装置20と通信するためのインタフェースである。
【0044】
(携帯端末のハードウエア構成)
図4を用いて、携帯端末80のハードウエア構成を説明する。
図4は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える携帯端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0045】
携帯端末80は、各部を制御するための制御部81を備える。制御部81は、CPU82と、ROM83と、RAM84とを備える。CPU82は、アドレスバス、データバス等の内部バスBcを介して、ROM83と、RAM84と接続する。CPU82は、ROM83や記憶部85に記憶された各種プログラムを、RAM84に展開する。CPU82は、RAM84に展開された各種プログラムに従って動作することで携帯端末80を制御する。即ち、制御部81は、一般的なコンピュータの構成を有する。
【0046】
制御部81は、内部バスBcを介して、記憶部85と、表示デバイス91と、操作デバイス92と、カメラ93と、通信インタフェース94と接続する。
【0047】
記憶部85は、HDDやSSDなどの記憶装置である。また、記憶部85は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであってもよい。記憶部85は、制御プログラムPcと、会員情報Meと、商品登録情報Ebとを記憶する。
【0048】
制御プログラムPcは、携帯端末80の全体の動作を制御するプログラムである。
【0049】
会員情報Meは、スマホPОSの利用登録を行った際に登録したメールアドレスや、登録時に発行された会員コード等の登録情報を記憶したファイルである。
【0050】
表示デバイス91は、制御部81の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス91は、例えばLCDや有機EL等のデバイスで構成される。
【0051】
操作デバイス92は、操作者の入力操作を取得して制御部81に送信する。操作デバイス92は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
【0052】
カメラ93は、携帯端末80に内蔵されて、例えば、計量器40に貼付されたコードシンボルQを撮像する。
【0053】
通信インタフェース94は、無線LAN等による無線通信を介して、サーバ装置20と通信するためのインタフェースである。
【0054】
なお、精算機50は、例えば、サーバ装置20と同様の、コンピュータの構造を有するものである。また、精算機50は、クレジットカード決済を行う際に、客のクレジットカートの読み取りや、電子マネー決済を行う際に、客の電子マネーカードの読み取りを行うカードリーダを備える。また、精算機50は、客が携帯端末80の表示デバイス91に表示させた会計コードを読み取るカメラまたはスキャナを備える。また、精算機50は、決済の結果を出力するレシートプリンタを備える。
【0055】
(サーバ装置の機能構成)
図5を用いて、サーバ装置20の機能構成を説明する。
図5は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備えるサーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0056】
サーバ装置20の制御部21は、制御プログラムPaをRAM24に展開して動作させることによって、
図5に示す識別情報取得部9と、会員情報取得部10と、取引開始部11と、商品情報取得部12と、登録処理部13と、登録情報出力部14と、会計コード生成部15と、取引終了部16と、会計コード出力部17とを機能部として実現する。
【0057】
識別情報取得部9は、携帯端末80から、量り売りされる商品の計量を行う計量器40を一意に特定する識別情報を取得する。
【0058】
会員情報取得部10は、携帯端末80から、スマホPОSを使用する際に必要なユーザの会員コードを取得する。
【0059】
取引開始部11は、識別情報取得部9が取得した識別情報を有する計量器40に対して取引の開始を指示する。より具体的には、取引開始部11は、識別情報取得部9が取得した識別情報を有する計量器40に対して、取引開始通知を出力する。そして、計量器40が取引開始通知を取得したことを条件として、計量器40との間において、計量商品の一取引に係る処理を開始する(以下、通信の確立ともいう)。また、取引開始部11は、サーバ装置20と計量器40との間に通信が確立している場合に、別の携帯端末から、同じ計量器40の識別情報を取得した際には、当該別の携帯端末に対して、接続不可であることを示す情報を送信する。
【0060】
商品情報取得部12は、通信を確立した計量器40から、量り売りされる商品を特定する商品情報と、当該商品の重量とを取得する。
【0061】
登録処理部13は、商品情報取得部12が取得した情報を登録する登録処理を行う。より具体的には、登録処理部13は、客が携帯端末80で非計量商品に貼付されたバーコード等のコード情報を読み取った際に、読み取ったコード情報に登録された商品コードを取得する。そして、登録処理部13は、取得した商品コードに対応する商品情報を商品登録ファイルMdに登録する。また、登録処理部13は、計量器40から、携帯端末80を所持する客が購入した計量商品に対応する計量商品登録ファイルMcを取得して、計量商品登録ファイルMcの登録内容を、商品登録ファイルMdに併合することによって、あるいは、商品登録ファイルMdへ計量商品登録ファイルMcの情報を追加することによって、商品を登録する。なお、携帯端末80を所持する客が購入した計量商品であることは、サーバ装置20が、計量器40と通信を確立した際に、計量器40に対して出力する、携帯端末80を所持するユーザの会員コードや、取引ID等の識別情報によって識別する。
【0062】
登録情報出力部14は、登録処理部13が登録処理を行った商品登録情報を、客の携帯端末80に出力する。
【0063】
会計コード生成部15は、客の携帯端末80からの要求を受けて、商品登録が完了した商品登録ファイルMdと一意に対応する会計コードを生成する。
【0064】
取引終了部16は、計量器40に対して計量商品登録処理の終了を指示する。より具体的には、取引終了部16は、一取引としての計量商品登録処理を行っている計量器40に対して、取引終了通知を出力したことを条件として、計量商品登録処理を終了する。
【0065】
会計コード出力部17は、客の携帯端末80に対して、会計コード生成部15が生成した会計コードを出力する。
【0066】
(計量器の機能構成)
図6を用いて、計量器40の機能構成を説明する。
図6は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える計量器の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0067】
計量器40の制御部41は、制御プログラムPbをRAM44に展開して動作させることによって、
図6に示す取引開始部61と、計量商品特定部62と、重量計測部63と、計量商品情報登録部64と、計量商品情報出力部65と、取引終了部66と、表示制御部67と、操作制御部68とを機能部として実現する。
【0068】
取引開始部61は、サーバ装置20からの取引開始通知を受けて、当該サーバ装置20との間に通信を確立させる。
【0069】
計量商品特定部62は、客が購入する計量商品を一意に特定する。具体的には、客が購入する商品を特定するバーコード等の識別コードをスキャナ54で読み取ることによって、商品を特定する。
【0070】
重量計測部63は、客が購入する計量商品の計量を行う。
【0071】
計量商品情報登録部64は、客が購入する計量商品の商品情報と、購入される重量と、購入価格と、計量を行った計量器40を一意に特定する情報とを登録した計量商品登録ファイルMcを生成する。
【0072】
計量商品情報出力部65は、計量商品登録ファイルMcの内容を、通信を確立しているサーバ装置20に出力する。
【0073】
取引終了部66は、サーバ装置20からの取引終了通知を受けて、一取引としての計量商品登録処理を終了させる。
【0074】
表示制御部67は、計量器40の店員用表示デバイス51または客用表示デバイス52に表示する表示画面を生成する。また、表示制御部67は、生成した表示画面を、店員用表示デバイス51または客用表示デバイス52に出力する。
【0075】
操作制御部68は、計量器40の操作デバイス53でなされた操作情報を取得して、制御部41に受け渡す。制御部41は、計量器40に対して、取得した操作情報に応じた制御を行わせる。
【0076】
(携帯端末の機能構成)
図7を用いて、携帯端末80の機能構成を説明する。
図7は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが備える携帯端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0077】
携帯端末80の制御部81は、制御プログラムPcをRAM84に展開して動作させることによって、
図7に示す識別情報取得部71と、識別情報出力部72と、会員情報出力部73と、登録情報取得部74と、会計コード要求部75と、会計コード取得部76と、表示制御部77と、操作制御部78とを機能部として実現する。
【0078】
識別情報取得部71は、計量器40から、当該計量器40を一意に特定する識別情報を取得する。具体的には、識別情報取得部71は、携帯端末80が備えるカメラ93(
図4参照)によって、計量器40に貼付されたコードシンボルQ(
図1参照)を撮像し、撮像されたコードシンボルQから、計量器40を一意に特定する識別情報を取得する。
【0079】
識別情報出力部72は、識別情報取得部71が取得した、計量器40を一意に特定する識別情報を、サーバ装置20に出力する。
【0080】
会員情報出力部73は、スマホPОSを使用する際に必要な、携帯端末80を一意に特定する識別情報を出力する。識別情報は、例えば、携帯端末80のメールアドレスであってもよいし、スマホPОSのアプリケーションを登録する際に発行された識別コード等であってもよい。
【0081】
登録情報取得部74は、サーバ装置20から、商品登録情報を取得する。
【0082】
会計コード要求部75は、サーバ装置20に対して、会計コードの出力を要求する。
【0083】
会計コード取得部76は、サーバ装置20から、会計コードを取得する。
【0084】
表示制御部77は、携帯端末80の表示デバイス91に表示する表示画面を生成する。また、表示制御部77は、生成した表示画面を、表示デバイス91に出力する。
【0085】
操作制御部78は、携帯端末80の操作デバイス92でなされた操作情報を取得して、制御部81に受け渡す。制御部81は、携帯端末80に対して、取得した操作情報に応じた制御を行わせる。
【0086】
なお、精算機50は、携帯端末80が表示デバイス91に表示した会計コードを読み取る。また、精算機50は、読み取った会計コードをサーバ装置20に送信して、サーバ装置20から、会計コードに対応する商品登録情報を取得する。また、精算機50は、取得した商品登録情報に対して、客が指定した方法で決済処理を行う。本実施形態では、本開示の特徴である、計量商品を購入する際の手続きの手間の軽減を実現する方法に焦点をあてて説明を行うため、精算機50の機能構成の説明は省略する。
【0087】
(計量商品登録ファイルの構成)
図8Aを用いて、計量器40が生成する計量商品登録ファイルMcの構成を説明する。
図8Aは、計量器が生成する計量商品登録ファイルの構成の一例を示す図である。
【0088】
計量商品登録ファイルMcは、ヘッダ情報として、計量器コード34と、会員コード30とを含む。また、計量商品登録ファイルMcは、登録情報として、商品コード35と、品名36と、グラム単価37と、重量38と、価格39とを含む。
【0089】
計量器コード34は、計量器40を一意に特定する識別情報である。計量器コード34は、例えば、計量器40の製造番号等を含んでもよい。また、計量器コードは、当該計量器40が設置された店舗を一意に特定する情報を含んでもよい。なお、計量器コード34は、計量器40の記憶部45に、計量器識別情報Ib(
図3参照)として記憶されている。
【0090】
会員コード30は、スマホPОSの利用登録を行った携帯端末80に一意に対応付けられる識別情報である。計量器40は、例えば、サーバ装置20から取引開始通知を取得した際に、あるいは計量商品登録処理を開始した際に、サーバ装置20から、携帯端末80を所持しているユーザの会員コード30を取得する。
【0091】
商品コード35は、計量器40で量り売りされる商品を一意に特定する識別情報である。
【0092】
品名36は、商品コード35に対応する商品の品名である。
【0093】
グラム単価37は、商品コード35に対応する商品のグラム当たりの単価である。
【0094】
重量38は、計量器40が計量した、商品コード35に対応する商品の重量である。
【0095】
価格39は、グラム単価37と重量38との積算値である。
【0096】
(商品登録ファイルの構成)
図8Bを用いて、サーバ装置20が生成する商品登録ファイルMdの構成を説明する。
図8Bは、サーバ装置が生成する商品登録ファイルの構成の一例を示す図である。
【0097】
商品登録ファイルMdは、ヘッダ情報として、会員コード30と、取引ID18と、日付19と、店舗コード27とを含む。また、商品登録ファイルMdは、登録情報として、項番57と、商品コード35と、品名36と、個数58と、単価59と、グラム単価37と、質量38と、計量器コード34と、価格39とを含む。
【0098】
会員コード30は、前記した通りである。
【0099】
取引ID18は、発生した商品取引を一意に識別するためにサーバ装置20が付与した識別情報である。
【0100】
日付19は、商品登録ファイルMdが作成された日時である。日付19は、サーバ装置20が、商品登録ファイルMdが作成または更新された際に、CPU22から取得した時刻が付与される。
【0101】
店舗コード27は、商品登録ファイルMdに係る商品取引が行われた店舗を一意に特定する識別情報である。
【0102】
項番57は、商品毎に付与される通し番号であり、商品の登録順に通し番号が付与される。
図8Bの例では、項番「3」と項番「4」の商品が計量商品であり、項番「1」と項番「2」の商品が非計量商品である。計量商品については、計量商品登録ファイルMc(
図8A)で説明した、商品コード35と、品名36と、グラム単価37と、質量38と、価格39とが、それぞれ格納される。また、計量商品については、計量器コード34が格納される。
【0103】
これに対して、非計量商品については、商品コード35と、品名36と、個数58と、単価59と、価格39とが格納される。
【0104】
なお、商品登録ファイルMdと計量商品登録ファイルMcとが、同じ取引に属していることは、各ファイルのヘッダ情報によって判断する。
図8A,
図8Bの場合、会員コード30が等しいことによって、同じ取引に属していると判断することができる。なお、サーバ装置20から計量器40に取引ID18を送信して、計量商品登録ファイルMcのヘッダ情報に取引ID18を登録して、取引ID18によって、商品登録ファイルMdと計量商品登録ファイルMcとが、同じ取引に属していると判断してもよい。この場合には、サーバ装置20は、携帯端末80から、量り売りされる商品の計量を行う計量器40を一意に特定する識別情報を取得するとともに、携帯端末80を介してユーザによって商品登録が行われている取引を識別する取引IDを取得し、当該計量器40に対し取引開始通知を送信するとともに、取引IDを送信する。
【0105】
また、計量器40で行われる一取引は、サーバ装置20から送信される取引開始通知によって開始されて、取引終了まで継続される。したがって、サーバ装置20が計量器40から取得した計量商品登録ファイルMcは、サーバ装置20が携帯端末80から受信した会員コード(取引ID)に関連付いた商品登録ファイルMdに併合または追加してもよい。
【0106】
(計量商品販売システムが行う処理の流れ)
図9を用いて、計量商品販売システム1が行う処理の流れを説明する。
図9は、第1の実施形態に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0107】
なお、説明を簡単にするため、ここでは、客が購入する計量商品の登録処理を行って、客が所持する携帯端末80が、サーバ装置20から会計データを取得するまでの処理の流れを説明する。そして、その後の決済処理の流れについては、文章のみで説明する。また、
図9のフローチャートにおいて、サーバ装置20は、既に非計量商品の登録処理を完了しているものとする。
【0108】
(計量器が行う処理の流れ)
取引開始部61は、サーバ装置20から取引開始通知を取得したかを判定する(ステップS11)。サーバ装置20から取引開始通知を取得したと判定される(ステップS11:Yes)とステップS12に進む。一方、サーバ装置20から取引開始通知を取得したと判定されない(ステップS11:No)とステップS11を繰り返す。
【0109】
ステップS11において、サーバ装置20から取引開始通知を取得したと判定されると、取引開始部61は、サーバ装置20と通信を確立させる(ステップS12)。なお、計量器40は、サーバ装置20と通信を確立した際に、サーバ装置20から、取引を一意に特定することが可能な会員コード30等の識別情報を受信する。
【0110】
計量商品特定部62は、計量商品を特定する(ステップS13)。
【0111】
重量計測部63は、商品を計量する(ステップS14)。
【0112】
計量商品情報登録部64は、計量商品登録ファイルMcを生成する(ステップS15)。
【0113】
操作制御部68は、店員によって、計量商品の取引終了を示す情報が入力されたかを判定する(ステップS16)。計量商品の取引終了を示す情報が入力されたと判定される(ステップS16:Yes)とステップS17に進む。一方、計量商品の取引終了を示す情報が入力されたと判定されない(ステップS16:No)とステップS13に戻って、次の計量商品の登録を繰り返す。
【0114】
ステップS16において、計量商品の取引終了を示す情報が入力されたと判定されると、計量商品情報出力部65は、計量商品登録ファイルMcをサーバ装置20に出力する(ステップS17)。
【0115】
取引終了部66は、サーバ装置20から取引終了通知を取得したかを判定する(ステップS18)。取引終了通知を取得したと判定される(ステップS18:Yes)とステップS19に進む。一方、取引終了通知を取得したと判定されない(ステップS18:No)とステップS18を繰り返す。
【0116】
ステップS18において、取引終了通知を取得したと判定されると、取引終了部66は、計量商品登録処理を終了する。これによって、サーバ装置20と確立していた取引を終了する(ステップS19)。その後、計量器40は、
図9の処理を終了する。
【0117】
(携帯端末が行う処理の流れ)
識別情報取得部71は、カメラ93で撮像した計量器40のコードシンボルQをデコードすることによって、計量器40の識別情報を取得する(ステップS21)。
【0118】
識別情報出力部72は、識別情報取得部71が取得した計量器40の識別情報をサーバ装置20に出力する。また、会員情報出力部73は、会員情報Meをサーバ装置20に出力する(ステップS22)。
【0119】
登録情報取得部74は、サーバ装置20から商品登録情報を取得する(ステップS23)。
【0120】
会計コード要求部75は、サーバ装置20に対して、会計コードの出力を要求する(ステップS24)。
【0121】
会計コード取得部76は、サーバ装置20から会計コードを取得する(ステップS25)。その後、携帯端末80は、
図9の処理を終了する。
【0122】
なお、
図9のフローチャートには記載しないが、その後、客は、精算機50に向かう。そして、携帯端末80の表示デバイス91に表示させた会計コードを精算機50に読み取らせる。精算機50は、サーバ装置20から、読み取った会計コードに対応する商品登録ファイルMdを取得する。そして、精算機50は、客が指定した決済方法(現金決済、電子マネー決済、クレジットカード決済等)で決済処理を行う。決済処理が終了した後、精算機50は、決済処理の結果を示すレシートを発行する。また、精算機50は、取得した会計コードに対応する決済が終了したことを示す情報をサーバ装置20に出力する。サーバ装置20は、決済処理が終了したことを示す情報を取得して、会計コードに対応する商品登録ファイルMdを決済済とする。
【0123】
(サーバ装置が行う処理の流れ)
次に、サーバ装置20が行う処理の流れを説明する。なお、サーバ装置20の記憶部25に記憶された商品登録ファイルMdには、既に非計量商品が登録されているものとする。なお、非計量商品の登録は、例えば、次のようにして行われる。まず、客が所持する携帯端末80のカメラ93が、購入したい非計量商品に貼付された、商品コードが登録されたバーコード等のコード情報を撮像して、撮像されたコード情報をデコードすることによって商品コードを取得する。そして、携帯端末80は、サーバ装置20に、取得した商品コードと、携帯端末80を所持する客の会員情報Meとを出力する。サーバ装置20は、商品コードと会員情報Meとを取得して、取得した情報を商品登録ファイルMdに登録することによって商品登録を行う。
【0124】
サーバ装置20の識別情報取得部9は、携帯端末80から、計量器40の識別情報を取得する。また、会員情報取得部10は、携帯端末80から、例えば会員情報Meを取得する(ステップS31)。
【0125】
取引開始部11は、ステップS31で取得した識別情報に対応する計量器40に対して、取引開始通知を出力する(ステップS32)。なお、
図9には明示しないが、サーバ装置20は、計量器40と通信を確立した際に、計量器40に対して、取引を一意に特定することが可能な会員コード30等の識別情報を送信する。
【0126】
識別情報取得部9は、現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したかを判定する(ステップS33)。現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したと判定される(ステップS33:Yes)とステップS34に進む。一方、現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したと判定されない(ステップS33:No)とステップS35に進む。
【0127】
ステップS33において、現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したと判定されると、取引開始部11は、ステップS33で識別情報を取得した携帯端末80に対して、接続不可の旨を通知する(ステップS34)。
【0128】
商品情報取得部12は、計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したかを判定する(ステップS35)。計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したと判定される(ステップS35:Yes)とステップS36に進む。一方、計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したと判定されない(ステップS35:No)とステップS33に戻る。
【0129】
ステップS35において、計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したと判定されると、取引終了部16は、計量器40に対して、取引終了通知を出力する(ステップS36)。
【0130】
登録処理部13は、計量器40から取得した計量商品登録ファイルMcの登録内容を、サーバ装置20が既に記憶している商品登録ファイルMdに併合または追加することによって、商品登録処理を行う(ステップS37)。
【0131】
なお、前述したように、本フローチャートでは、非計量商品の登録が済んだ後で計量商品の登録を行う場合について説明するが、計量商品と非計量商品の購入順は問わない。計量商品を購入した場合は、計量器40で生成された計量商品登録ファイルMcがサーバ装置20に出力される。サーバ装置20は、取得した計量商品登録ファイルMcの内容を商品登録ファイルMdに併合または追加することによって、計量商品の登録処理を行う。一方、非計量商品を購入した場合は、商品購入毎に、客が携帯端末80で商品のコード情報を読み取る。携帯端末80は、読み取ったコード情報またはコード情報をデコードした商品コードを、サーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、携帯端末80から取得したコード情報または商品コードに基づいて、購入される商品を特定して、特定された商品情報を商品登録ファイルMdに登録することによって、非計量商品の登録処理を行う。
【0132】
登録情報出力部14は、客の携帯端末80に対して、商品登録情報を出力する(ステップS38)。なお、ここで商品登録情報を出力するのは、客に、商品登録が完了したことを知らせて、内容を確認してもらうためである。この確認作業は、商品を登録する都度行うのが望ましいため、ステップS38で出力される商品登録情報は、例えば、最後に登録された、計量商品に係る登録情報のみである。もちろん、商品登録情報の確認は、全ての買い物が終了した後で、まとめて行ってもよい。
【0133】
会計コード生成部15は、携帯端末80から会計コードの出力要求があるかを判定する(ステップS39)。会計コードの出力要求があると判定される(ステップS39:Yes)とステップS40に進む。一方、会計コードの出力要求があると判定されない(ステップS39:No)とステップS39を繰り返す。
【0134】
ステップS39において、会計コードの出力要求があると判定されると、会計コード生成部15は、会計コードを生成する(ステップS40)。
【0135】
会計コード出力部は、携帯端末80に対して、会計コードを出力する(ステップS41)。その後、サーバ装置20は、
図9の処理を終了する。
【0136】
以上説明したように、第1の実施形態のサーバ装置20(量り売り支援装置)は、量り売りされる商品の計量を行う計量器40が、当該計量器40に対して送信された取引開始通知を取得したことを条件として、計量器40との間に通信を確立して、計量商品の一取引に係る処理を開始させる取引開始部11と、計量器40から、商品を特定する商品情報と、商品の重量とを取得する商品情報取得部12と、商品情報取得部12が取得した情報を登録する登録処理部13と、登録処理部13による登録結果を、商品を購入する客と関連付けられた携帯端末80に送信する(登録情報出力部)と、計量器40に対して、計量商品の一取引に係る処理が完了したことを示す取引終了通知を出力したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了させる取引終了部16と、を備える。したがって、複数の計量商品を連続して購入する場合に、計量器40とサーバ装置20との間で1度だけ通信を確立させればよく、従来のように、一商品毎に計量器40を特定するコードシンボルQを読み取る必要がない。また、客は、携帯端末80で、計量商品毎に当該計量商品のバーコードを読み取る必要がない。これによって、複数の計量商品を連続して購入する場合の手続きの手間を減らすことができる。
【0137】
また、第1の実施形態のサーバ装置20(量り売り支援装置)は、量り売りされる商品の計量を行う計量器40を一意に特定する識別情報を取得する識別情報取得部9を更に備えて、取引開始部11は、識別情報取得部9が携帯端末80から取得した識別情報によって特定される計量器40との通信を確立する。したがって、サーバ装置20は、客の携帯端末80を介して、計量器40の識別情報を取得することができる。これによって、携帯端末80と取引管理サーバとの間で通信を行うことで取引の決済を行う、いわゆるスマホPОSのシステムとの親和性を高めることができる。
【0138】
また、第1の実施形態のサーバ装置20(量り売り支援装置)において、取引開始部11は、サーバ装置20(量り売り支援装置)と計量器40との間に通信が確立している場合に、別の携帯端末80から通信の確立を要求された場合に、別の携帯端末80に対して、通信を確立できないことを示す情報を送信する。したがって、既にサーバ装置20と計量器40とが通信を確立した状態にある場合に、別の客が、自身の携帯端末80で取得した計量器40の識別情報をサーバ装置20に送信した場合であっても、既に確立された通信に影響を及ぼすことはない。また、別の客には、既に通信が確立されているため通信できない旨を報知することができる。
【0139】
(第1の実施形態の変形例)
次に、
図10を用いて、第1の実施形態の計量商品販売システム1の変形例を説明する。
図10は、第1の実施形態の変形例に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0140】
第1の実施形態の変形例である計量商品販売システムは、計量器40が計量商品を登録する際に、計量商品が一品登録される毎に、当該計量商品の計量商品登録ファイルMcをサーバ装置20に送信する。具体的には、計量器40で1つめの計量商品を登録すると、当該計量商品の情報が、即座にサーバ装置20に出力される。そして、サーバ装置20において、顧客の商品登録ファイルMdに登録される。そして、計量器40で2つめの計量商品を登録すると、当該計量商品の情報が、即座にサーバ装置20に出力される。そして、サーバ装置20において、顧客の商品登録ファイルMdに登録される。客は、最初に、携帯端末80で計量器40のコードシンボルQを読み取った後は、欲しい計量商品を店員に指示するだけで、携帯端末80を操作することなく、計量商品の取引を行うことができる。
【0141】
なお、第1の実施形態の変形例の計量商品販売システムは、計量商品販売システム1と同じハードウエア構成を有するため、第1の実施形態で使用した名称および符号をそのまま使用する。
【0142】
また、サーバ装置20、精算機50、携帯端末80の機能構成および機能の内容も、第1の実施形態で説明したのと同じである。
【0143】
計量器40が備える取引終了部66は、第1の実施形態で説明した機能に加えて、計量商品の取引が完了した際に、サーバ装置20に対して、計量商品の一取引に係る処理が終了したことを示す取引終了情報を出力する機能を、更に備える。なお、計量器40は、計量商品の取引が完了したことは、客から取引を終了する旨を聞いた店員が、計量器40の店員用表示デバイス51に表示された、非図示の取引終了ボタンを押下することによって検出する。
【0144】
第1の実施形態の計量商品販売システムにおいて、サーバ装置20は、計量器40で計量商品が登録される毎に、当該計量商品が登録された計量商品登録ファイルMcを取得する。そして、サーバ装置20は、取得した計量商品登録ファイルMcの登録内容を、商品登録ファイルMdに併合または追加する商品登録処理を行う。このとき、サーバ装置20は、計量商品登録ファイルMcと商品登録ファイルMdとが同じ客の取引に係る情報であることは、第1の実施形態で説明した通り、計量商品登録ファイルMcのヘッダ情報と、商品登録ファイルMdのヘッダ情報とに登録される、携帯端末80を一意に特定する識別情報(携帯端末80のメールアドレスやスマホPОSのアプリケーションを登録する際に発行された識別コード等)が等しいことに基づいて判断する。
【0145】
なお、サーバ装置20が備える取引終了部16は、第1の実施形態で説明した機能に加えて、計量器40から、計量商品の一取引に係る処理が終了したことを示す取引終了情報を取得する機能を備える。
【0146】
携帯端末80は、サーバ装置20が計量器40から取引終了情報を取得した後で、サーバ装置20から、商品登録情報を取得する。商品登録情報は、登録された全商品の合計点数と購入金額とを含む。携帯端末80は、取得した商品登録情報と登録完了キーとを、携帯端末80の表示デバイス91に表示する。客は、表示デバイス91に表示された商品登録情報を確認する。そして、登録内容に問題がない場合、客は、表示デバイス91に表示された登録完了キーを押下する。携帯端末80は、登録完了キーが押下されたことを検出して、サーバ装置20に対して会計コードの発行を要求する。その後、携帯端末80は、サーバ装置20が発行した会計コードを取得する。
【0147】
その後、客は精算機50に会計コードを読み取らせて決済処理を行う。決済処理の方法は、第1の実施形態で説明した通りである。
【0148】
以下、
図10を用いて、計量商品販売システムが行う処理の流れを説明する。
【0149】
(計量器が行う処理の流れ)
計量器40の取引開始部61が、サーバ装置20から取引開始通知を取得して、サーバ装置20との間の通信を確立するまでの処理の流れ(ステップS131,S132)は、
図9で説明したステップS11,S12の処理と同じである。
【0150】
ステップS132に続いて、計量商品特定部62は、計量商品を特定する(ステップS133)。
【0151】
重量計測部63は、商品を計量する(ステップS134)。
【0152】
計量商品情報登録部64は、計量商品登録ファイルMcを生成する(ステップS135)。
【0153】
計量商品情報出力部65は、計量商品登録ファイルMcをサーバ装置20に出力する(ステップS136)。
【0154】
操作制御部68は、店員によって、計量商品の取引終了を示す情報が入力されたかを判定する(ステップS137)。取引終了を示す情報が入力されたと判定される(ステップS137:Yes)とステップS138に進む。一方、取引終了を示す情報が入力されたと判定されない(ステップS137:No)とステップS133に戻って、次の計量商品の登録を繰り返す。
【0155】
ステップS137において、計量商品の取引終了を示す情報が入力されたと判定されると、取引終了部66は、サーバ装置20に対して、計量商品の一取引に係る処理が終了したことを示す取引終了情報を出力する(ステップS138)。
【0156】
取引終了部66は、サーバ装置20から取引終了通知を取得したかを判定する(ステップS139)。取引終了通知を取得したと判定される(ステップS139:Yes)とステップS140に進む。一方、取引終了通知を取得したと判定されない(ステップS139:No)とステップS139を繰り返す。
【0157】
ステップS139において、取引終了通知を取得したと判定されると、取引終了部66は、計量商品登録処理を終了する。これによって、サーバ装置20と確立していた取引を終了する(ステップS140)。その後、計量器40は、
図10の処理を終了する。
【0158】
(携帯端末が行う処理の流れ)
識別情報取得部71は、カメラ93で撮像した計量器40のコードシンボルQをデコードすることによって、計量器40の識別情報を取得する(ステップS151)。
【0159】
識別情報出力部72は、識別情報取得部71が取得した計量器40の識別情報をサーバ装置20に出力する。また、会員情報出力部73は、会員情報Meをサーバ装置20に出力する(ステップS152)。
【0160】
なお、ここで出力された会員情報Meは、前記したように、サーバ装置20が生成する商品登録ファイルMdに付加される。また、会員情報Meは、更に、サーバ装置20から計量器40に出力されて、計量器40が生成する計量商品登録ファイルMcに付加される。これによって、計量器40から計量商品を登録する都度サーバ装置20に出力される計量商品登録ファイルMcと、サーバ装置20が持つ商品登録ファイルMdとが、同じ取引に属することが確認されて、計量商品登録ファイルMcが商品登録ファイルMdに併合または追加される。
【0161】
登録情報取得部74は、サーバ装置20から商品登録情報を取得する(ステップS153)。
【0162】
表示制御部77は、ステップS153で取得した商品登録情報と、商品登録が完了したことをサーバ装置20に伝える登録完了キーとを、表示デバイス91に表示する(ステップS154)。
【0163】
操作制御部78は、登録完了キーが押下されたかを検出する(ステップS155)。登録完了キーが押下されたと判定される(ステップS155:Yes)とステップS156に進む。一方、登録完了キーが押下されたと判定されない(ステップS155:No)とステップS155を繰り返す。
【0164】
ステップS155において、登録完了キーが押下されたと判定されると、会計コード要求部75は、サーバ装置20に対して、会計コードの出力を要求する(ステップS156)。
【0165】
会計コード取得部76は、サーバ装置20から会計コードを取得する(ステップS157)。その後、携帯端末80は、
図10の処理を終了する。なお、
図10の処理の更なる変形例として、携帯端末80が、ステップS156において出力する会計コードの要求を、計量器40がステップS138で出力する計量商品の取引終了情報出力の代わりにしてもよい。この場合、サーバ装置20は、携帯端末80から取引終了情報を取得したことを条件として、計量器40に対して取引終了通知を出力する。そして、計量器40は、サーバ装置20からの取引終了通知を取得したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了させる。
【0166】
(サーバ装置が行う処理の流れ)
識別情報取得部9は、携帯端末80から、計量器40の識別情報を取得する。また、会員情報取得部10は、携帯端末80から、例えば会員情報Meを取得する(ステップS161)。
【0167】
取引開始部11は、ステップS31で取得した識別情報に対応する計量器40に対して、取引開始通知を出力する(ステップS162)。
【0168】
識別情報取得部9は、現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したかを判定する(ステップS163)。現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したと判定される(ステップS163:Yes)とステップS164に進む。一方、現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したと判定されない(ステップS163:No)とステップS165に進む。
【0169】
ステップS163において、現在通信を確立している計量器40と同じ計量器40の識別情報を取得したと判定されると、取引開始部11は、ステップS163で識別情報を取得した携帯端末80に対して、接続不可の旨を通知する(ステップS164)。
【0170】
商品情報取得部12は、計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したかを判定する(ステップS165)。計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したと判定される(ステップS165:Yes)とステップS166に進む。一方、計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したと判定されない(ステップS165:No)とステップS163に戻る。
【0171】
ステップS165において、計量器40から計量商品登録ファイルMcを取得したと判定されると、登録処理部13は、計量器40から取得した計量商品登録ファイルMcの登録内容を、サーバ装置20が既に記憶している商品登録ファイルMdに併合または追加することによって、商品登録処理を行う(ステップS166)。
【0172】
取引終了部16は、計量器40から取引終了情報を取得したかを判定する(ステップS167)。計量器40から取引終了情報を取得したと判定される(ステップS167:Yes)とステップS168に進む。一方、計量器40から取引終了情報を取得したと判定されない(ステップS167:No)とステップS163に戻る。
【0173】
ステップS167において、計量器40から取引終了情報を取得したと判定されると、取引終了部16は、計量器40に対して、取引終了通知を出力する(ステップS168)。
【0174】
登録情報出力部14は、客の携帯端末80に対して、商品登録情報を出力する(ステップS169)。
【0175】
会計コード生成部15は、携帯端末80から会計コードの出力要求があるかを判定する(ステップS170)。会計コードの出力要求があると判定される(ステップS170:Yes)とステップS171に進む。一方、会計コードの出力要求があると判定されない(ステップS170:No)とステップS170を繰り返す。
【0176】
ステップS170において、会計コードの出力要求があると判定されると、会計コード生成部15は、会計コードを生成する(ステップS171)。
【0177】
会計コード出力部は、携帯端末80に対して、会計コードを出力する(ステップS172)。その後、サーバ装置20は、
図10の処理を終了する。
【0178】
(第2の実施形態)
本発明を計量商品販売システム2に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0179】
(計量商品販売システムのシステム構成)
図11を用いて、計量商品販売システム2のシステム構成を説明する。
図11は、第2の実施形態に係る計量商品販売システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。
【0180】
計量商品販売システム2は、購入する重量に応じて価格が変動する、精肉等の計量商品を販売する際の商品登録処理と決済処理とを行うシステムである。計量商品販売システム2は、サーバ装置20と、計量器46と、精算機50と、携帯端末80とを備える。
【0181】
サーバ装置20、精算機50、携帯端末80は、第1の実施形態で説明した計量商品販売システム1が備えるサーバ装置20、精算機50、携帯端末80と、それぞれ同じハードウエア構成および機能構成を有する。以降の説明において、サーバ装置20、精算機50、携帯端末80のハードウエア構成要素および機能構成要素は、第1の実施形態で説明に用いたのと同じ名称および符号を用いて説明する。
【0182】
計量器46は、第1の実施形態で説明した計量器40に対して、更に、計量器46を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQ(コード情報)を出力する機能を備える。出力されたコードシンボルQは、計量器46に接続された客用表示デバイス52に表示される。なお、計量器46は、計量器40と同じハードウエア構成を備えるため、以降の説明において、計量器46のハードウエア構成要素は、計量器40のハードウエア構成要素と同じ名称および符号を用いて説明する。
【0183】
サーバ装置20は、店内ネットワーク29と、ネットワークNとを介して、計量器46と精算機50と通信を行う。
【0184】
携帯端末80は、店内に備えられたアクセスポイント60と、店内ネットワーク29と、ネットワークNとを介して、サーバ装置20と通信を行う。
【0185】
(計量器の機能構成)
図12を用いて、計量器46の機能構成を説明する。
図12は、第2の実施形態に係る計量商品販売システムが備える計量器の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0186】
計量器46の制御部41は、制御プログラムPbをRAM44に展開して動作させることによって、
図12に示す取引開始部61と、計量商品特定部62と、重量計測部63と、計量商品情報登録部64と、計量商品情報出力部65と、取引終了部66と、表示制御部67と、操作制御部68と、識別情報表示部69とを機能部として実現する。
【0187】
取引開始部61と、計量商品特定部62と、重量計測部63と、計量商品情報登録部64と、計量商品情報出力部65と、取引終了部66と、表示制御部67と、操作制御部68との機能は、第1の実施形態で説明した通りである。
【0188】
識別情報表示部69は、計量器46を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQを示す画面情報を生成する。また、識別情報表示部69は、表示制御部67に対して、生成した画面情報を客用表示デバイス52(
図3参照)に表示させる。また、識別情報表示部69は、コードシンボルQを示す画面情報を消去する指示を受けて、表示制御部67に対して、画面情報を消去させる。
【0189】
図13を用いて、計量商品販売システム2が行う処理の流れを説明する。
図13は、第2の実施形態に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0190】
(計量器が行う処理の流れ)
識別情報表示部69は、計量器46を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQを示す画面情報を生成して、表示制御部67に対して、生成した画面情報を客用表示デバイス52(
図3参照)に表示させる(ステップS51)。
【0191】
識別情報表示部69は、店員からコードシンボルQの消去指示がなされたかを判定する(ステップS52)。店員からコードシンボルQの消去指示がなされたと判定される(ステップS52:Yes)とステップS53に進む。一方、店員からコードシンボルQの消去指示がなされたと判定されない(ステップS52:No)とステップS52を繰り返す。なお、店員は、客が携帯端末80のカメラ93で、客用表示デバイス52に表示されたコードシンボルQを撮影したことを確認したときに、操作デバイス53を操作することによって、計量器46に対してコードシンボルQの消去を指示する。
【0192】
ステップS52において、店員からコードシンボルQの消去指示がなされたと判定されると、識別情報表示部69は、表示制御部67に対して、客用表示デバイス52に表示されたコードシンボルQを消去させる。
【0193】
以下、ステップS54からステップS62で行う処理の流れは、第1の実施形態で説明した計量器40が行う処理の流れ(
図9のステップS11からステップS19で行う処理の流れ)と同じであるため、説明を省略する。
【0194】
(携帯端末が行う処理の流れ)
携帯端末80が行う処理の流れは、第1の実施形態で説明した携帯端末80が行う処理の流れ(
図9のステップS21からステップS25で行う処理の流れ)と同じであるため、説明を省略する。
【0195】
(サーバ装置が行う処理の流れ)
サーバ装置20が行う処理の流れは、第1の実施形態で説明したサーバ装置20が行う処理の流れとほぼ同じであるため、説明は省略する。
【0196】
第1の実施形態のサーバ装置20が行う処理と異なるのは、
図9のステップS33,S34に相当する処理が不要になる点である。即ち、本実施形態の計量商品販売システム2において、計量器46を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQは、計量器46の識別情報表示部69が指示した場合のみ、客用表示デバイス52に表示される。そして、客が携帯端末80でコードシンボルQを撮影した後で、コードシンボルQは消去される。
【0197】
したがって、複数の客がコードシンボルQを読み取ることがないため、取引を行っている客以外から、計量器46とサーバ装置20との通信を確立させる要求がなされることはない。そのため、本実施形態のサーバ装置20は、
図9のステップS33,S34に相当する処理を行う必要がない。
【0198】
(第2の実施形態の作用効果)
以上説明したように、第2の実施形態のサーバ装置20(量り売り支援装置)において、当該サーバ装置20と通信を確立した計量器46は、表示指示を受けて、量り売りされる商品を購入する客に対して、当該計量器46を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQ(コード情報)を表示するとともに、消去指示を受けて、コードシンボルQを消去する識別情報表示部69を備える。したがって、サーバ装置20と計量器46との通信を確立するために必要なコード情報は、客がコードシンボルQを読み取る間のみ表示されるため、同時に複数の客が、サーバ装置20に対して同一の計量器46との通信の確立を要求するのを防止することができる。
【0199】
(第3の実施形態)
本発明を計量商品販売システム3に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0200】
(計量商品販売システムのシステム構成)
図14を用いて、計量商品販売システム2のシステム構成を説明する。
図14は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。
【0201】
計量商品販売システム3は、購入する重量に応じて価格が変動する、精肉等の計量商品を販売する際の商品登録処理と決済処理とを行うシステムである。計量商品販売システム3は、サーバ装置26と、計量器47と、精算機50と、携帯端末86とを備える。
【0202】
サーバ装置26、計量器47、精算機50、携帯端末86は、第1の実施形態で説明した計量商品販売システム1が備えるサーバ装置20、計量器40、精算機50、携帯端末80と、それぞれ同じハードウエア構成を有する。以降の説明において、サーバ装置26と計量器47と精算機50と携帯端末86のハードウエア構成要素は、第1の実施形態で説明に用いたのと同じ名称および符号を用いて説明する。
【0203】
サーバ装置26は、客の携帯端末86から、計量商品の購入を宣言する情報と、携帯端末86の現在位置とを取得する。また、サーバ装置26は、携帯端末86の現在位置の近くにあって、現在空いている計量器47を探索して、探索された計量器47に対して、取引開始通知を送信することで、計量器47に対して計量商品の一取引に係る処理の開始を指示する。そして、サーバ装置26は、計量商品登録処理を開始する。計量商品登録処理を行う際、および計量商品登録処理終了後にサーバ装置26が発揮する機能は、第1の実施形態で説明したサーバ装置20と同じであるため、説明は省略する。なお、サーバ装置26は、本開示における量り売り支援装置の一例である。
【0204】
計量器47は、計量商品を特定して、当該計量商品の重量を計測し、購入価格を算出する。また、計量器47は、サーバ装置26からの取引開始通知を受けてサーバ装置26との間の通信を確立する。また、計量器47は、サーバ装置26からの、計量商品の一取引に係る処理が完了したことを示す取引終了通知を取得したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了する。また、計量器47は、サーバ装置26に対して、計量商品を一意に特定する情報と、購入される計量商品の重量と、サーバ装置26に出力する。
【0205】
携帯端末86は、客に所持されており、当該客の操作を受けて、計量商品を購入する旨を示す情報と、携帯端末86の現在位置とをサーバ装置26に出力する。また、携帯端末86は、サーバ装置26から、登録された商品情報を取得する。また、携帯端末86は、サーバ装置26に対して、購入する商品が登録された商品登録情報と一意に対応付いた会計コードの出力を要求する。また、携帯端末80は、サーバ装置26から会計コードを取得する。
【0206】
なお、サーバ装置26は、店内ネットワーク29と、ネットワークNとを介して、計量器47と精算機50と通信を行う。
【0207】
また、携帯端末86は、店内に備えられたアクセスポイント60と、店内ネットワーク29と、ネットワークNとを介して、サーバ装置26と通信を行う。
【0208】
(サーバ装置の機能構成)
図15を用いて、サーバ装置26の機能構成を説明する。
図15は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムが備えるサーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0209】
サーバ装置26の制御部21は、制御プログラムPaをRAM24に展開して動作させることによって、
図15に示す計量商品購入宣言取得部87と、会員情報取得部10と、携帯端末位置取得部88と、計量器探索部89と、取引開始部11と、計量器情報出力部90と、商品情報取得部12と、登録処理部13と、登録情報出力部14と、会計コード生成部15と、取引終了部16と、会計コード出力部17とを機能部として実現する。
【0210】
これらのうち、会員情報取得部10と、取引開始部11と、商品情報取得部12と、登録処理部13と、登録情報出力部14と、会計コード生成部15と、取引終了部16と、会計コード出力部17とは、第1の実施形態で説明した通りであるため、再度の説明は省略する。
【0211】
計量商品購入宣言取得部87は、携帯端末86から、計量商品の購入を宣言する情報を取得する。なお、計量商品購入宣言取得部87は、本開示における取得部の一例である。
【0212】
携帯端末位置取得部88は、計量商品の購入を宣言する情報を出力した携帯端末86から、当該携帯端末86の現在位置を取得する。なお、携帯端末位置取得部88は、本開示における取得部の一例である。
【0213】
計量器探索部89は、計量商品の購入を宣言する情報を出力した携帯端末86の現在位置の近くにあって、尚且つ計量可能な状態にある計量器47、即ち、サーバ装置26と通信を確立していない計量器47を探索する。
【0214】
計量器情報出力部90は、サーバ装置26と通信を確立した計量器47の位置を示す情報を、携帯端末86に出力する。計量器47の位置を示す情報は、例えば、店舗における計量器47の位置を示す地図情報の形態で出力される。なお、計量器情報出力部90は、本開示における出力部の一例である。また、計量器47の位置を示す情報は、サーバ装置26が記憶する計量器識別情報Iaの中に、予め登録されている。
【0215】
(携帯端末の機能構成)
図16を用いて、携帯端末86の機能構成を説明する。
図16は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムが備える携帯端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0216】
携帯端末86の制御部81は、制御プログラムPcをRAM84に展開して動作させることによって、
図16に示す計量商品購入宣言出力部95と、会員情報出力部73と、登録情報取得部74と、会計コード要求部75と、現在位置情報出力部96と、計量器情報取得部97と、計量器情報表示部98と、会計コード取得部76と、表示制御部77と、操作制御部78とを機能部として実現する。
【0217】
これらのうち、会員情報出力部73と、登録情報取得部74と、会計コード要求部75と、会計コード取得部76と、表示制御部77と、操作制御部78とは、第1の実施形態で説明した通りであるため、再度の説明は省略する。
【0218】
計量商品購入宣言出力部95は、計量商品の購入を宣言する旨の客の宣言を取得する。具体的には、表示デバイス91に表示した、例えば計量商品購入ボタンが押下されるのを検出することによって、計量商品の購入が宣言されたものとする。また、計量商品購入宣言出力部95は、サーバ装置26に対して、計量商品の購入を宣言する旨の情報を出力する。
【0219】
現在位置情報出力部96は、サーバ装置26に対して、携帯端末86の現在位置を出力する。なお、携帯端末86は、
図4には非図示のGPSレシーバを備えており、携帯端末86は、GPSレシーバが受信したGPS信号を分析することによって、自身の現在位置を特定する。
【0220】
計量器情報取得部97は、サーバ装置26から、サーバ装置26が通信を確立した計量器47の位置を示す情報を取得する。
【0221】
計量器情報表示部98は、計量器情報取得部97が取得した計量器47の位置を示す情報を、表示デバイス91に表示する。
【0222】
(計量商品販売システムが行う処理の流れ)
図17を用いて、計量商品販売システム3が行う処理の流れを説明する。
図17は、第3の実施形態に係る計量商品販売システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0223】
(計量器が行う処理の流れ)
計量器47が行う処理の流れ(ステップS101からステップS109)は、第1の実施形態の計量器40が行う処理の流れ(
図9のステップS11からステップS19)と同じであるため、説明は省略する。
【0224】
(携帯端末が行う処理の流れ)
携帯端末86の計量商品購入宣言出力部95は、計量商品の購入を宣言する旨の客の宣言を取得する(ステップS111)。具体的には、計量商品購入宣言出力部95は、計量商品の購入を宣言する客が、携帯端末86の表示デバイス91に表示された、例えば計量商品購入ボタンを押下したのを検出することによって、計量商品の購入を宣言したものと判断する。
【0225】
計量商品購入宣言出力部95は、サーバ装置26に対して、計量商品の購入を宣言する旨の情報を出力する。また、会員情報出力部73は、サーバ装置26に対して、会員情報Meを出力する。また、現在位置情報出力部96は、サーバ装置26に対して、携帯端末86の現在位置を出力する(ステップS112)。
【0226】
計量器情報取得部97は、サーバ装置26から、サーバ装置26が通信を確立した計量器47の位置を示す情報を取得する(ステップS113)。
【0227】
計量器情報表示部98は、計量器情報取得部97が取得した計量器47の位置を示す情報を、表示デバイス91に表示する(ステップS114)。なお、携帯端末86を所持している客は、表示デバイス91に表示された、計量器47の位置を示す情報を確認して、指示された計量器47に向かい、計量商品を購入する。
【0228】
登録情報取得部74は、サーバ装置26から、商品登録情報を取得する(ステップS115)。
【0229】
会計コード要求部75は、サーバ装置26に対して、会計コードの出力を要求する(ステップS116)。
【0230】
会計コード取得部76は、サーバ装置26から会計コードを取得する(ステップS117)。その後、携帯端末80は、
図17の処理を終了する。なお、
図17のフローチャートには記載しないが、その後、第1の実施形態で説明したように、客は精算機50において決済処理を行う。
【0231】
(サーバ装置が行う処理の流れ)
サーバ装置26の計量商品購入宣言取得部87は、携帯端末86から、計量商品の購入を宣言する旨の宣言を取得する。また、会員情報取得部10は、携帯端末86から、会員情報Meを取得する。また、携帯端末位置取得部88は、携帯端末86から、携帯端末86の現在位置を取得する(ステップS121)。
【0232】
計量器探索部89は、計量商品の購入を宣言する情報を取得した際に、携帯端末86の近傍にあって、サーバ装置26と通信を確立していない、即ち未接続の計量器47を探索する(ステップS122)。
【0233】
計量器探索部89は、携帯端末86の近傍に通信を確立していない計量器47があるかを判定する(ステップS123)。携帯端末86の近傍に通信を確立していない計量器47があると判定される(ステップS123:Yes)とステップS124に進む。一方、携帯端末86の近傍に通信を確立していない計量器47があると判定されない(ステップS123:No)とステップS123を繰り返す。
【0234】
ステップS123において、携帯端末86の近傍に通信を確立していない計量器47があると判定されると、取引開始部11は、計量器47に対して、取引開始通知を出力する(ステップS124)。
【0235】
以下、ステップS125からステップS132で行われる処理の流れは、第1の実施形態で説明したサーバ装置20が、ステップS35からステップS42で行う処理(
図9参照)と同じであるため、説明は省略する。
【0236】
(第3の実施形態の作用効果)
以上説明したように、第3の実施形態のサーバ装置26(量り売り支援装置)は、客の携帯端末86から、計量商品の購入を宣言する情報を取得する計量商品購入宣言取得部87(取得部)と、計量商品購入宣言取得部87が、量り売りされる計量商品の購入を宣言する情報を取得した際に、携帯端末86の現在位置の近くにあって、計量可能な状態、すなわち通信を確立していない状態にある計量器47を探索して、探索された計量器47に対して送信した取引開始通知を、当該計量器47が取得したことを条件として、計量器47との間に通信を確立して、計量商品の一取引に係る処理を開始させる取引開始部11と、通信を確立させた計量器47の位置を示す情報を携帯端末86に送信する計量器情報出力部90(出力部)と、計量器47から、計量商品を特定する商品情報と計量商品の重量とを取得する商品情報取得部12と、商品情報取得部12が取得した情報を登録する登録処理部13と、登録処理部13による登録結果を、計量商品を購入する客と関連付けられた携帯端末86に出力する登録情報出力部と、計量器47に対して、計量商品の一取引に係る処理が完了したことを示す取引終了通知を出力したことを条件として、計量商品の一取引に係る処理を終了させる取引終了部16と、を備える。したがって、客は、計量器47を一意に特定する識別情報を含むコードシンボルQの読み取りを行う必要がないため、複数の計量商品を連続して購入する場合の手間がより一層低減される。
【0237】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0238】
1,2,3 計量商品販売システム
9,71 識別情報取得部
10 会員情報取得部
11,61 取引開始部
12 商品情報取得部
13 登録処理部
14 登録情報出力部
15 会計コード生成部
16,66 取引終了部
17 会計コード出力部
20,26 サーバ装置(量り売り支援装置)
40,46,47 計量器
50 精算機
62 計量商品特定部
63 重量計測部
64 計量商品情報登録部
65 計量商品情報出力部
67,77 表示制御部
68,78 操作制御部
72 識別情報出力部
73 会員情報出力部
74 登録情報取得部
75 会計コード要求部
76 会計コード取得部
80,86 携帯端末
87 計量商品購入宣言取得部(取得部)
88 携帯端末位置取得部
89 計量器探索部
90 計量器情報出力部(出力部)
95 計量商品購入宣言出力部
96 現在位置情報出力部
97 計量器情報取得部
98 計量器情報表示部
Mc 計量商品登録ファイル
Md 商品登録ファイル
Q コードシンボル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0239】