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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】カートリッジ
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20250527BHJP
【FI】
B41J2/175 151
B41J2/175 169
B41J2/175 119
B41J2/175 161
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021045568
(22)【出願日】2021-03-19
(65)【公開番号】P2022144519
(43)【公開日】2022-10-03
【審査請求日】2024-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長島 巧
(72)【発明者】
【氏名】小泉 義弘
(72)【発明者】
【氏名】大屋 瞬
【審査官】高松 大治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/093028(WO,A1)
【文献】特開平3-227650(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104118215(CN,A)
【文献】特開2018-52038(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置側端子と、液体を受け入れる液体導入部と、を有する印刷装置のカートリッジ装着部に対して着脱可能に装着されるカートリッジであって、
液体を収容する液体収容部と、液体供給部とを有する液体収容体と、
前記液体収容体に取り付けられるアダプターであって、前記アダプターの長手方向の一端側に位置し、前記装置側端子と電気的に接続されるカートリッジ側端子が配置される端子配置部と、前記長手方向の他端側に位置し、前記液体導入部が挿通される挿入開口部と、を有するアダプターと、を備え、
前記アダプターは、前記長手方向における前記端子配置部と前記挿入開口部との間に位置する切り欠きを有する、カートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載のカートリッジであって、
前記切り欠きは、複数形成されている、カートリッジ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカートリッジであって、
前記アダプターは、前記挿入開口部が形成されたアダプター底壁と、前記アダプター底壁と交差し、前記長手方向に延びるアダプター側壁と、を有し、
前記切り欠きは、前記アダプター側壁に形成されている、カートリッジ。
【請求項4】
請求項3に記載のカートリッジであって、
前記アダプター側壁は、第1アダプター側壁と、前記第1アダプター側壁と対向する第2アダプター側壁とを有し、
前記第1アダプター側壁は、前記切り欠きとしての第1切り欠きを有し、
前記第2アダプター側壁は、前記切り欠きとしての第2切り欠きを有する、カートリッジ。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のカートリッジであって、
前記アダプター側壁は、前記アダプター底壁とは反対側に位置する開口を区画する上端面を有し、
前記切り欠きは、前記アダプター側壁のうち前記上端面から前記アダプター底壁側に向かって延びる、カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カートリッジについての技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の部材によって構成されるカートリッジが知られている(特許文献1)。従来の技術では、部材製造時の変形を抑制して複数の部材の寸法精度を向上させるために、複数の部材の少なくとも一つがポリ乳酸を含む材料により成型されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-283557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、部材の材料としてポリ乳酸を含む材料を用いる必要があり、部材の材料を選定できる自由度が低下する場合がある。部材の材料が限定された場合、例えば、カートリッジの部材に、耐衝撃性や組立性や耐薬品性などの他の機能を有させることが困難となる場合がある。また従来の技術では、ポリ乳酸を含む材料により部材を成型しているが、材料だけでは部材の寸法精度が十分に向上できず、部材が有する要素の位置ズレが生じ得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の形態によれば、装置側端子と、液体を受け入れる液体導入部と、を有する印刷装置のカートリッジ装着部に対して着脱可能に装着されるカートリッジが提供される。このカートリッジは、液体を収容する液体収容部と、液体供給部とを有する液体収容体と、前記液体収容体に取り付けられるアダプターであって、前記アダプターの長手方向の一端側に位置し、前記装置側端子と電気的に接続されるカートリッジ側端子が配置される端子配置部と、前記長手方向の他端側に位置し、前記液体導入部が挿通される挿入開口部と、を有するアダプターと、を備え、前記アダプターは、前記長手方向における前記端子配置部と前記挿入開口部との間に位置する切り欠きを有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本開示の実施形態としての印刷システムの構成を示す斜視図。
図2】カートリッジ装着部を+Z方向側から見た図。
図3図2の3-3断面図。
図4図3の領域の拡大図。
図5】第1種カートリッジの斜視図。
図6】第1種カートリッジの側面図。
図7】第1種カートリッジの分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
A.実施形態:
A-1.印刷システムの構成:
図1は、本開示の実施形態としての印刷システム1の構成を示す斜視図である。図1には、互いに直交する3つの空間軸であるXYZ軸が描かれている。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向は、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を示している。X軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を、それぞれ+X方向,+Y方向,+Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向と逆の方向が、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向である。X軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向を、それぞれ-X方向,-Y方向,-Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸に沿った方向で正負を問わないものを、それぞれX方向,Y方向,Z方向とよぶ。これ以降に示す図及び説明についても同様である。
【0008】
印刷システム1は、印刷装置10と、印刷装置10に液体であるインクを供給するカートリッジ4とを備える。
【0009】
本実施形態の印刷装置10は、液体としてのインクを吐出ヘッド22から吐出するインクジェットプリンターである。この印刷装置10は、ポスター等の大判の用紙(A2~A0等)に印刷を行う大型のプリンターである。印刷装置10は、カートリッジ装着部6と、制御部31と、キャリッジ20と、吐出ヘッド22と、駆動機構30とを備える。また、印刷装置10は、印刷装置10の動作を利用者が操作するための操作ボタン15を備える。
【0010】
カートリッジ装着部6には、複数のカートリッジ4がそれぞれ着脱可能に装着される。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインクに対応して4種類のカートリッジ4が1つずつ、すなわち合計4つのカートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着される。ブラックのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Kとも呼び、イエローのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Yとも呼び、マゼンタのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Mとも呼び、シアンのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Cとも呼ぶ。本実施形態において、カートリッジ4Kは、カートリッジ4C,4M,4Yよりも多くの液体を収容可能に構成されている。よって、カートリッジ4Kを第1種カートリッジ4Aとも呼び、カートリッジ4C,4M,4Yを第2種カートリッジ4Bとも呼ぶ。
【0011】
印刷装置10は、+Y方向側の前面に交換用カバー13を有する。交換用カバー13の+Z方向側を+Y方向側である手前側に倒すと、カートリッジ装着部6の開口が現れて、カートリッジ4の着脱が可能となる。カートリッジ装着部6にカートリッジ4が装着されると、液体流通管としてのチューブ24を介してキャリッジ20に設けられた吐出ヘッド22にインクが供給可能となる。本実施形態では、水頭差を利用してカートリッジ4から吐出ヘッド22にインクが供給される。具体的には、カートリッジ装着部6内のインクの液面と吐出ヘッド22との水頭差によってインクが吐出ヘッド22に供給される。なお、他の実施形態では、印刷装置10の図示しないポンプ機構によって、カートリッジ4内のインクを吸引することで、インクが吐出ヘッド22に供給されてもよい。なお、チューブ24は、インクの種類毎に設けられている。ここで、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着されて、液体としてのインクが印刷装置10に供給できる状態を「装着状態」とも呼ぶ。
【0012】
吐出ヘッド22には、インクの種類毎にノズルが設けられている。吐出ヘッド22は、ノズルから印刷用紙2に向かってインクを吐出して文字や画像等のデータを印刷する。なお、本帆実施形態では、印刷装置10は、カートリッジ装着部6がキャリッジ20の動きとは連動しない、いわゆる「オフキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターである。キャリッジ20にカートリッジ装着部6が設けられ、キャリッジ20と共にカートリッジ装着部6が移動する、いわゆる「オンキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターにも本開示の技術は適用できる。
【0013】
制御部31は、印刷装置10の各部の制御や、カートリッジ4との信号の授受を行う。キャリッジ20は、吐出ヘッド22を印刷用紙2に対して相対的に移動させる。
【0014】
駆動機構30は、制御部31からの制御信号に基づいてキャリッジ20を往復動させる。駆動機構30は、タイミングベルト32と、駆動モーター34とを備える。タイミングベルト32を介して駆動モーター34の動力をキャリッジ20に伝達することによって、キャリッジ20がX方向に沿った方向である主走査方向に往復移動する。また、印刷装置10は、印刷用紙2を+Y方向である副走査方向に移動させるための搬送機構を備える。印刷が行なわれる際には、搬送機構によって印刷用紙2が副走査方向に移動し、前面カバー11上に印刷完了後の印刷用紙2が出力される。
【0015】
また、キャリッジ20を主走査方向に移動させた印刷領域外の位置には、ホームポジションと呼ばれる領域が設けられており、ホームポジションには、正常に印刷を実行させるためのメンテナンスを行うメンテナンス機構が搭載されている。メンテナンス機構は、吐出ヘッド22の底面側でノズルが形成されている面に押し付けられて、ノズルを取り囲むように閉空間を形成するキャップ部材8や、吐出ヘッド22のノズル面に押し付けるためにキャップ部材8を昇降させる図示しない昇降機構や、キャップ部材8が吐出ヘッド22のノズル面に押し付けられることで形成される閉空間に負圧を導入する図示しない吸引ポンプなどから構成されている。
【0016】
本実施形態では、印刷システム1の使用状態において、印刷用紙2を搬送する副走査方向に沿った軸をY軸とし、重力方向に沿った軸をZ軸とし、キャリッジ20の移動方向に沿った軸をX軸とする。ここで、「印刷システム1の使用状態」とは、水平な面に印刷システム1が設置された状態をいう。また、本実施形態では、副走査方向を+Y方向、その逆方向を-Y方向とし、重力方向を-Z方向、反重力方向を+Z方向とする。X方向とY方向は水平方向に沿った方向である。また、印刷システム1を前面側から見たときに、右側から左側に向かう方向を+X方向とし、その逆方向を-X方向とする。また本実施形態では、装着のためにカートリッジ装着部6にカートリッジ4が挿入される挿入方向が-Y方向であり、カートリッジ4がカートリッジ装着部6から取り外される方向が+Y方向である。よって、カートリッジ装着部6のうち、-Y方向側を奥側とも呼び、+Y方向側を手前側とも呼ぶ。また、本実施形態では、複数のカートリッジ4の配列方向がX方向となる。
【0017】
A-2.カートリッジ4の装着状態の概略構成:
図2は、カートリッジ装着部6を+Z方向側から見た図である。図3は、図2の3-3断面図である。図4は、図3の領域R4の拡大図である。図2では、カートリッジ装着部6にはカートリッジ4Kが装着されている。図2図4を用いてカートリッジ4の装着過程および装着状態の概略構成を説明する。なお、カートリッジ4C,4M,4Y,4Kについて、装着過程および装着状態は同じである。
【0018】
図3に示すように、カートリッジ4は、-Y方向である挿入方向に沿ってカートリッジ装着部6内に押し進められることで、カートリッジ装着部6の第1装置壁67が有する挿抜開口部674を介して、カートリッジ装着部6の収容室61に挿入される。これにより、収容室61はカートリッジ4を収容する。挿抜開口部674は、カートリッジ4の収容室61への出入口である。カートリッジ4がカートリッジ装着部6の収容室61に挿入された状態では、カートリッジ装着部6の支持部材610によって-Z方向側からカートリッジ4が支持される。また、カートリッジ4がカートリッジ装着部6の収容室61に装着された装着状態では、カートリッジ4の液体供給部442と、カートリッジ装着部6の液体導入部642とが接続される。これにより、カートリッジ4の液体収容部450に収容された液体が、液体供給部442を介して液体導入部642に供給される。また、本実施形態では、液体供給部442から液体導入部642に液体が供給される一方で、液体貯留部699に収容された空気が気泡となって液体導入部642、液体供給部442を流通して液体収容部450に流通する。これにより、液体収容部450の気液交換が行われる。なお、他の実施形態では、カートリッジ4が液体収容部450と外部とを連通させる大気連通路を有し、この大気連通路を介して気液交換が行われてもよい。大気連通路は液体供給部442とは異なる位置に配置されており、例えば、液体収容部450を形成する壁に形成される。
【0019】
液体導入部642は、カートリッジ4から供給される液体を受け入れる。液体導入部642は、筒状の部材であり、内部に液体を流通させる内部流路を有する。液体導入部642は、基端642aと先端642bとを有する。先端642bには、内部流路である導入部流路に連通する開口が形成されており、この開口を介して液体供給部442のインクが導入部流路に流通する。基端642aは、液体貯留部699に接続されており、導入部流路を流通したインクを液体貯留部699に流通させる。液体貯留部699は、収容室61の-Z方向側に位置する。液体貯留部699は図1に示すチューブ24を介して吐出ヘッド22と連通する。以上のように、液体導入部642は、液体貯留部699とチューブ24を介して吐出ヘッド22と連通する。液体導入部642の中心軸CA1は、装着状態における液体供給部442の中心軸CA2と平行であり、Z方向に対して傾斜している。つまり、液体導入部642が延びる方向である中心軸CA1に沿った方向は、カートリッジ4の挿入方向と交差する。液体供給部442の中心軸CA2とは、液体供給部442が延びる方向に沿った方向である。
【0020】
図4に示すように、カートリッジ4の装着状態では、カートリッジ4の回路基板50と、カートリッジ装着部6の装置側端子部70とが接触することで電気的に接続される。装置側端子部70は、保持機構73によって保持される。装置側端子部70は、複数の装置側端子721と、端子保持部750と、コネクター739とを有する。
【0021】
複数の装置側端子721は、本実施形態では9つ設けられている。複数の装置側端子721のそれぞれは、導電性を有する金属の板部材である。装置側端子721は、端子回転支点Rpを有し、端子回転支点Rpを支点に端部である回路基板50のカートリッジ側端子521と接触する部分が弾性変形できる。弾性変形する方向は、Y方向とZ方向に沿った方向である。端子保持部750は、複数の装置側端子721を保持する。コネクター739は、複数の装置側端子721と電気的に接続されている。またコネクター739は、図示しない配線によって印刷装置10の制御部31と電気的に接続される。これにより、回路基板50と制御部31とがデータ通信可能となる。
【0022】
保持機構73は、付勢部材780と、取付部材782とを有する。付勢部材780は、コイルばねによって構成されている。取付部材782は、内側に付勢部材780を配置する。また取付部材782には装置側端子部70が取り付けされている。付勢部材780は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6への挿入が完了した状態では、圧縮される。これにより、付勢部材780は、取付部材782を介して装置側端子部70を第1装置壁67側であるカートリッジ4の取り外し方向側に向かう方向の外力Faを加える。外力Faによって、装置側端子部70は回路基板50に押し当てられるため、装置側端子721とカートリッジ側端子521との接触が良好に維持される。
【0023】
上記のごとく、保持機構73は、装置側端子部70をカートリッジ4の挿入方向に沿った方向に変位可能に保持する。また、付勢部材780の装置側端子部70側の一端部は、挿入方向と交差するX方向及びZ方向に微小に移動可能に構成されている。これにより、装置側端子部70は、保持機構73によって挿入方向と交差するX方向及びZ方向に微小に移動可能に保持されている。
【0024】
カートリッジ4のカートリッジ装着部6への装着過程は、端子接続過程と、端子接続過程の次に実行される供給部接続過程とによって構成される。端子接続過程は、図3に示す第1装置壁67の挿抜開口部674を介して、カートリッジ4を-Y方向に移動させてカートリッジ装着部6の収容室61に挿入することで、装置側端子721とカートリッジ側端子521とを接触させて電気的に接続する過程である。供給部接続過程は、装置側端子721とカートリッジ側端子521との電気的な接続を維持した状態で、支持部材610が有する変位機構としての回転支点698を支点として、カートリッジ4の後面47側を矢印に示す接続方向D2に回転移動させることで、液体導入部642と液体供給部442とを接続する過程である。回転支点698は、カートリッジ装着部6の第2装置壁62側に設けられている。
【0025】
供給部接続過程では、カートリッジ4が有する凹形状の供給部位置決め部448に、カートリッジ装着部6が有する突起である装置側供給部位置決め部644が入り込むことで、液体供給部442による液体供給部442の中心軸CA2と交差する動きが規制される。これにより、液体供給部442の液体導入部642に対する位置決めが行われる。装置側供給部位置決め部644は、略直方体形状である。装置側供給部位置決め部644は、一端部644aと他端部644bとを有する。一端部644aは液体貯留部699側に位置する。一端部644aは、他端部644bよりも収容室61側に位置する。
【0026】
カートリッジ4の装着状態では、支持部材610の底部を形成する主壁613は、Y方向に対して傾斜する。具体的には、支持部材610の主壁613は、+Y軸方向に向かうに従って下側である-Z方向側に位置するように傾斜する。この主壁613は、カートリッジ4が装着されていないカートリッジ装着部6の初期配置状態では、Y方向に平行である。
【0027】
カートリッジ装着部6は、カートリッジ4の装着状態において、支持部材610を初期配置状態の位置に戻すために、外力Ft1を支持部材610に加える付勢部材625を有する。付勢部材625は、支持部材610と液体貯留部699との間に設けられたコイルばねであり、装着状態では圧縮状態となる。圧縮状態によって+Z方向成分を有する外力Ft1を支持部材610に加える。一方で、カートリッジ4の装着状態では、カートリッジ4のカートリッジ係合部497が、カートリッジ装着部6の装着係合部697と係合することで、装着状態が維持される。装着係合部697は、カートリッジ装着部6の第1装置壁67側に位置する係合形成体677に形成されている。
【0028】
カートリッジ4をカートリッジ装着部6から取り出す場合には、利用者は、カートリッジ4の後壁47側を持ち上げることで、回転支点698を支点として接続方向D2とは反対方向である接続解除方向D3に回転移動させる。これにより、カートリッジ4の本体によって押されることで装着係合部697が変位して、装着係合部697とカートリッジ係合部497との係合が解除される。利用者は、装着係合部697とカートリッジ係合部497との係合を解除した後に、取り外し方向である+Y方向にカートリッジ4を移動させることで、カートリッジ4をカートリッジ装着部6から取り出す。
【0029】
A-3.カートリッジ4の詳細構成:
図5は、第1種カートリッジ4Aの斜視図である。図6は、第1種カートリッジ4Aの側面図である。図7は、第1種カートリッジ4Aの分解斜視図である。第1種カートリッジ4Aと、図1に示す第2種カートリッジ4Bとの違いは、液体収容部450の容積である。具体的には、第1種カートリッジ4Aの後述する液体収容体401の幅が、第2種カートリッジ4Bの液体収容体401の幅よりも大きいことで、液体収容部450の容積が相違する。アダプター402などのその他の構成については、第1種カートリッジ4Aと第2種カートリッジ4Bとにおいて同一であるため、以下では第1種カートリッジ4Aを用いてカートリッジ4の詳細構成を説明する。なお、以降では第1種カートリッジ4Aを単にカートリッジ4とも呼ぶ。カートリッジ4を示す図について、X方向、Y方向、Z方向は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6への挿入が完了した状態である端子接続過程の完了状態のときを基準としている。つまり、カートリッジ4を示す図について、X方向、Y方向、Z方向は、支持部材610を回転移動させる供給部接続過程の前の状態のときを基準としている。
【0030】
図5に示すように、カートリッジ4の外形は略直方体形状である。カートリッジ4において、カートリッジ装着部6への挿入方向である-Y方向に沿った方向が長手方向であり、X方向が幅方向としての短手方向であり、Z方向が高さ方向である。カートリッジ4において、長手方向の寸法が最も大きく、短手方向の寸法が最も小さい。
【0031】
図5に示すように、カートリッジ4は、カートリッジ本体41と、カートリッジ本体41に取り付けられた回路基板50とを備える。図7に示すように、カートリッジ本体41は、2つの部材によって構成されている。詳細には、カートリッジ本体41は、液体収容体401と、液体収容体401に嵌合によって取り付けられるアダプター402とを備える。つまり、液体収容体401はアダプター402を取り付ける係合溝などの収容体取付部を複数有する。また、アダプター402は、液体収容体401の複数の取付部に対応する係合爪などのアダプター取付部を複数有する。
【0032】
液体収容体401およびアダプター402は、長手方向であるY方向が最も寸法が大きい。液体収容体401とアダプター402とはそれぞれ、ポリプロピレンなどの合成樹脂を例えば射出成形することによって成型される。液体収容体401とアダプター402とは同じ材料によって形成されていてもよいし、異なる材料によって形成されていてもよい。また、本実施形態では、液体収容体401のうち少なくともアダプター402が取り付けられる部分の剛性は、アダプター402の剛性よりも高い。剛性の高低は、部材の厚みや形状や素材によって調整できる。
【0033】
図5に示すように、カートリッジ4の本体41は、前壁42と、後壁47と、上壁43と、底壁44と、第1側壁45と、第2側壁46と、コーナー部89とを有する。各壁42,43,44,45,46,47は、各面42,43,44,45,46,47とも呼ぶ。前壁42と後壁47とは、挿入方向に沿ったY方向において対向する。上壁43と底壁44とは、Z方向において対向する。Z方向は、液体供給部442の延びる方向に沿った中心軸CA2と平行である。第1側壁45と第2側壁46とはX方向において対向する。
【0034】
前壁42は、カートリッジ4が装着部6に挿入される挿入方向側に位置する。つまり、前壁42は、挿入方向側である-Y方向側の挿入先端面を形成する。後壁47は取り外し方向である+Y方向側の面を形成する。上壁43は、+Z方向側に位置し、前壁42と後壁47とに交差する。底壁44は、装着状態において重力方向側である-Z方向側に位置し、図3に示す接続方向D2の接続先端面を形成する。つまり、底壁44は、接続方向D2側に位置する。底壁44は、前壁42と後壁47とに交差する。底壁44には、液体導入部642が挿通される挿入開口部446が形成されている。底壁44側からカートリッジ4を見た場合に、挿入開口部446と液体供給部442とは重なる位置関係にある。本実施形態では、液体供給部442の中心軸CA2が、挿入開口部446を通るように液体供給部442は配置される。
【0035】
第1側壁45は-X方向側に位置し、第2側壁46は+X方向側に位置する。第1側壁45と第2側壁46とはそれぞれ、前壁42と後壁47と上壁43と底壁44とに交差する。コーナー部89は、前壁42と底壁44とが交差するコーナー部分に設けられている。コーナー部89は、内方に凹んだ凹形状の端子配置部90を有する。回路基板50は、この端子配置部90に取り付けられている。
【0036】
図7に示すように、液体収容体401は、液体を収容する液体収容部450と、液体供給部442とを有する。液体供給部442は、上壁43と対向する液体収容体401の収容体底壁431から突出する筒状部材である。
【0037】
アダプター402は、アダプター前壁82と、アダプター後壁87と、アダプター底壁84と、第1アダプター側壁85と、第2アダプター側壁86と、を備える。アダプター前壁82は、前壁42の一部を構成し、挿入方向である-Y方向側の挿入先端面を形成する。アダプター後壁87は、後壁47の一部を構成し、アダプター前壁82とY方向において対向する。アダプター底壁84は、底壁44を構成する。アダプター底壁84は、アダプター前壁82およびアダプター後壁87と交差する。図5に示すように、アダプター底壁84には液体導入部642が挿通される挿入開口部446が形成されている。
【0038】
第1アダプター側壁85は、アダプター底壁84と交差し、アダプター402の長手方向であるY方向に延びる。第1アダプター側壁85は、アダプター底壁84から液体収容体401に向かって立ち上がる板状の壁である。第2アダプター側壁86は、アダプター402の幅方向であるX方向において第1アダプター側壁85と対向する。第2アダプター側壁86は、アダプター底壁84と交差し、アダプター402の長手方向であるY方向に延びる。第2アダプター側壁86は、アダプター底壁84から液体収容体401に向かって立ち上がる板状の壁である。
【0039】
アダプター402は、アダプター底壁84を底とする凹形状である。アダプター402のうちアダプター底壁84と対向する側は開口しており、この開口を介して液体供給部442がアダプター402の凹部に配置に収容される。アダプター402のうち、液体供給部442が配置される部分を供給部配置部831とも呼ぶ。上記のアダプター底壁84と対向する側に位置する開口は、第1アダプター側壁85、第2アダプター側壁86、アダプター前壁82、アダプター後壁87の上端面830によって区画される。ここで、上端面830のうち、第1アダプター側壁85の上端面を第1上端面835とも呼び、第2アダプター側壁86の上端面を第2上端面836とも呼ぶ。
【0040】
図5に示すように、アダプター402は、上述した、端子配置部90と挿入開口部446とを備える。端子配置部90は、アダプター前壁82とアダプター底壁84とが交差するコーナー部89に設けられている。端子配置部90は、アダプター402の長手方向の一端側に位置し、装置側端子721と電気的に接続されるカートリッジ側端子521を含む回路基板50が配置される。本実施形態では、長手方向の一端側はカートリッジ4の挿入方向側である。挿入開口部446は、アダプター402の長手方向の他端側に位置する。つまり、アダプター402の長手方向における中央をアダプター中央部CPAとした場合に、アダプター402の長手方向について、端子配置部90は、アダプター中央部CPAとアダプター前壁82との間に位置する。また、アダプター402の長手方向について、挿入開口部446は、アダプター中央部CPAとアダプター後壁87との間に位置する。
【0041】
図7に示すように、アダプター402は、アダプター402の長手方向における端子配置部90と挿入開口部446との間に位置する切り欠き88を有する。切り欠き88は、第1アダプター側壁85と第2アダプター側壁86とにそれぞれ形成されている。第1アダプター側壁85に形成された切り欠き88を第1切り欠き821とも呼び、第2アダプター側壁86に形成された切り欠き88を第2切り欠き822とも呼ぶ。第1切り欠き821と第2切り欠き822とを区別することなく用いる場合には切り欠き88を用いる。
【0042】
第1切り欠き821は、第1アダプター側壁85の第1上端面835からアダプター底壁84側に向かって延びる細長い形状である。第1切り欠き821は、第1アダプター側壁85を厚み方向に貫通する。第2切り欠き822は、第2アダプター側壁86の第2上端面836からアダプター底壁84側に向かって延びる細長い形状である。第2切り欠き822は、第2アダプター側壁86を厚み方向に貫通する。切り欠き88を第1アダプター側壁85や第2アダプター側壁86の上端面835,836からアダプター底壁84側に向けって延びる形状とすることで、第1アダプター側壁85や第2アダプター側壁86に容易に切り欠き88を形成できる。
【0043】
第1切り欠き821と第2切り欠き822は、アダプター402の幅方向において対向する位置に配置されている。第1切り欠き821と第2切り欠き822とはそれぞれ、アダプター402の長手方向について、アダプター中央部CPAまたはアダプター中央部CPAに近接した位置に形成されている。なお、第1切り欠き821と第2切り欠き822との形成位置は上記に限定されるものではなく、アダプター402の長手方向について、端子配置部90と挿入開口部446との間であればよい。第1切り欠き821と第2切り欠き822とはそれぞれ、予め金型によって形状が規定されてアダプター402を射出成形する際に形成されてもよいし、アダプター402の射出成形後に切り欠き加工を施すことで形成されてもよい。
【0044】
ここで、アダプター402は合成樹脂を成型することで形成されている。また、アダプター402は、アダプター底壁84と対向する側が開口であるため、本体の全てが壁で形成されている液体収容体401に比べて、製造時に変形が生じやすい。例えば、成型後の冷却によってアダプター402が収縮することで変形し、アダプター402の寸法が設計値からズレる場合がある。しかしながら、上記実施形態によれば、切り欠きによってアダプターの剛性を低くできる。これにより、アダプター402を液体収容体401に取り付ける際に、液体収容体401に取り付け可能な形状にアダプター402を変形させることができる。つまり、アダプター402を液体収容体401に取り付ける際に、液体収容体401の収容体取付部に対応した位置にアダプター402のアダプター取付部が位置するように、アダプター402の形状を矯正できる。これにより、アダプター402の外形寸法は、液体収容体401に取り付けられた状態で定まるため、端子配置部90や挿入開口部446や供給部位置決め部448などのカートリッジ装着部6と協働する要素の液体収容体401に対する位置ズレを抑制できる。またアダプター402の形状を矯正できるので、アダプター402の製造時に寸法精度を上げる必要がない。
【0045】
また上記実施形態によれば、図7に示すように、切り欠き88は複数形成されている。これにより、アダプター402の剛性をより低くできるので、アダプター402をより容易に液体収容体401に取り付け可能な形状に変形できる。また上記実施形態によれば、図7に示すように、アダプター402の長手方向に延びる第1アダプター側壁85および第2アダプター側壁86に切り欠き88が形成されている。これにより、成型後の収縮によって、アダプター402単体では寸法精度が低い場合であっても、長手方向について切り欠き88の両側からアダプターに外力を加えることで、アダプター402を容易に液体収容体401に取り付け可能な形状に変形できる。
【0046】
また上記実施形態によれば、図7に示すように、第1アダプター側壁85は第1切り欠き821を有し、第2アダプター側壁86は第2切り欠き822を有する。これにより、アダプター402をより一層容易に液体収容体401に取り付け可能な形状に変形できる。
【0047】
B.他の実施形態:
B-1.他の実施形態1:
上記実施形態では、図7に示すように、切り欠き88は2つ設けられていたが1つであってもよいし3つ以上であってもよい。また切り欠き88の形成位置は第1アダプター側壁85や第2アダプター側壁86に限定されるものではない。例えば、切り欠き88はアダプター底壁84に形成されていてもよい。
【0048】
B-2.他の実施形態2:
本開示は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置に装着されるカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置
(5)精密ピペットとしての試料印刷装置
(6)潤滑油の印刷装置
(7)樹脂液の印刷装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置
【0049】
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
【0050】
C.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0051】
(1)本開示の形態によれば、装置側端子と、液体を受け入れる液体導入部と、を有する印刷装置のカートリッジ装着部に対して着脱可能に装着されるカートリッジが提供される。このカートリッジは、液体を収容する液体収容部と、液体供給部とを有する液体収容体と、
前記液体収容体に取り付けられるアダプターであって、前記アダプターの長手方向の一端側に位置し、前記装置側端子と電気的に接続されるカートリッジ側端子が配置される端子配置部と、前記長手方向の他端側に位置し、前記液体導入部が挿通される挿入開口部と、を有するアダプターと、を備え、前記アダプターは、前記長手方向における前記端子配置部と前記挿入開口部との間に位置する切り欠きを有する。この形態によれば、切り欠きによってアダプターの剛性を低くできる。これにより、アダプターを液体収容体に取り付ける際に、取り付け可能な形状にアダプターを変形させることができる。よって、アダプターの外形寸法は、液体収容体に取り付けられた状態で定まるため、端子配置部や挿入開口部の液体収容体に対する位置ズレを抑制できる。
【0052】
(2)上記形態において、前記切り欠きは、複数形成されていてもよい。この形態によれば、アダプターの剛性をより低くできるので、アダプターをより容易に液体収容体に取り付け可能な形状に変形できる。
【0053】
(3)上記形態において、前記アダプターは、前記挿入開口部が形成されたアダプター底壁と、前記アダプター底壁と交差し、前記長手方向に延びるアダプター側壁と、を有し、
前記切り欠きは、前記アダプター側壁に形成されていてもよい。この形態によれば、長手方向に延びるアダプター側壁に切り欠きが形成されている。これにより、アダプター単体では寸法精度が低い場合であっても、長手方向について切り欠きの両側からアダプターに外力を加えることで、アダプターを容易に液体収容体に取り付け可能な形状に変形できる。
【0054】
(4)上記形態において、前記アダプター側壁は、第1アダプター側壁と、前記第1アダプター側壁と対向する第2アダプター側壁とを有し、前記第1アダプター側壁は、前記切り欠きとしての第1切り欠きを有し、前記第2アダプター側壁は、前記切り欠きとしての第2切り欠きを有していてもよい。この形態によれば、第1アダプター側壁と第2アダプター側壁を有するので、アダプターを容易に液体収容体に取り付け可能な形状に変形できる。
【0055】
(5)上記形態において、前記アダプター側壁は、前記アダプター底壁とは反対側に位置する開口を区画する上端面を有し、前記切り欠きは、前記アダプター側壁のうち前記上端面から前記アダプター底壁側に向かって延びていてもよい。この形態によれば、アダプター側壁に容易に切り欠きを形成できる。
【0056】
本開示は、上記形態の他に、カートリッジの製造方法などの形態で実現することができる。
【符号の説明】
【0057】
1…印刷システム、2…印刷用紙、4,4C,4M,4Y,4K…カートリッジ、4A…第1種カートリッジ、4B…第2種カートリッジ、6…カートリッジ装着部、8…キャップ部材、10…印刷装置、13…交換用カバー、15…操作ボタン、20…キャリッジ、22…吐出ヘッド、24…チューブ、30…駆動機構、31…制御部、32…タイミングベルト、34…駆動モーター、41…カートリッジ本体、42…前壁、43…上壁、44…底壁、45…第1側壁、46…第2側壁、47…後壁、50…回路基板、61…収容室、67…第1装置壁、70…装置側端子部、73…保持機構、82…アダプター前壁、84…アダプター底壁、85…第1アダプター側壁、86…第2アダプター側壁、87…アダプター後壁、88…切り欠き、89…コーナー部、90…端子配置部、401…液体収容体、402…アダプター、431…収容体底壁、442…液体供給部、446…挿入開口部、448…部、450…液体収容部、497…カートリッジ係合部、521…カートリッジ側端子、610…支持部材、613…主壁、625…付勢部材、642…液体導入部、642a…基端、642b…先端、644…供給部位置決め部、644a…一端部、644b…他端部、674…挿抜開口部、677…係合形成体、697…装着係合部、698…回転支点、699…液体貯留部、721…装置側端子、739…コネクター、750…端子保持部、780…付勢部材、782…取付部材、821…第1切り欠き、822…第2切り欠き、830…上端面、831…供給部配置部、835…第1上端面、836…第2上端面、CA1…中心軸、CA2…中心軸、CPA…アダプター中央部、D2…接続方向、Fa…外力、Ft1…外力、Rp…端子回転支点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7