(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】機械学習装置及び開閉操作手順判定装置
(51)【国際特許分類】
H02J 3/00 20060101AFI20250527BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20250527BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20250527BHJP
【FI】
H02J3/00 160
H02J3/00 170
H02J13/00 301A
H02J13/00 311S
G06N20/00 130
(21)【出願番号】P 2021110299
(22)【出願日】2021-07-01
【審査請求日】2024-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】山口 和宏
(72)【発明者】
【氏名】吉延 泰之
(72)【発明者】
【氏名】大塚 和彦
(72)【発明者】
【氏名】藤原 良雄
【審査官】田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/151960(WO,A1)
【文献】特開平09-006619(JP,A)
【文献】特開2020-028163(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109245069(CN,A)
【文献】特開2014-222980(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/00
H02J 13/00
G06N 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電線を複数の区間に区分する区分開閉器を開閉することにより複数の配電系統のそれぞれの負荷電流を調整可能な電力系統における停電対象区間と、前記停電対象区間を停電する停電作業の時間帯と、前記停電作業時の天候と、前記時間帯における複数の前記区間のそれぞれの負荷電流と、を含むデータ群を入力データとして取得する入力データ取得部と、
前記停電作業時における複数の前記配電系統のそれぞれの負荷電流を調整するための前記区分開閉器の開閉操作手順をラベルとして取得するラベル取得部と、
前記入力データと前記ラベルとの組を教師データとして教師あり学習を行うことにより、前記停電作業時における前記区分開閉器の開閉操作手順を判定するための学習モデルを構築する学習モデル構築部と、を備える機械学習装置。
【請求項2】
前記入力データ取得部は、前記時間帯における複数の前記区間のそれぞれに配置される分散型電源による発電量を入力データとして更に取得する請求項1に記載の機械学習装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の機械学習装置で構築した前記学習モデルを用いた開閉操作手順判定装置であって、
前記電力系統における新たな停電対象区間と、前記新たな停電対象区間を停電する新たな停電作業の時間帯と、前記新たな停電作業時の天候と、前記新たな停電作業の時間帯における複数の前記区間のそれぞれの負荷電流と、を含む判定用データを取得する判定用データ取得部と、
前記判定用データと前記学習モデルとに基づいて、前記新たな停電作業時における前記区分開閉器の開閉操作手順を判定する開閉操作手順判定部と、を備える開閉操作手順判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械学習装置及び開閉操作手順判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の配電系統を含む電力系統において区分開閉器等を操作することによって各配電系統の負荷電流を調整する技術が知られている。この種の技術が記載されているものとして特許文献1、2がある。特許文献1には、各配電系統の許容値と各配電系統に流れている負荷電流との差から配電系統毎の予備力を求め、該予備力に基づいて区分開閉器等を開閉する技術が記載されている。特許文献2には、重要負荷への配電線路に異常気象の発生区間が含まれる場合に配電線のループ切替により重要負荷への配電線路を変更する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-46974号公報
【文献】特開2014-225941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電力系統の停電作業を行う場合、停電対象区間よりも下流側の区間への電力の供給が妨げられるので、該区間へ異なる配電系統から電力を供給できるように区分開閉器を開閉操作する必要がある。しかし、区間毎に負荷の種類や負荷電流の大きさも異なる上に、停電作業の時間帯等の条件によって各区間の負荷電流も変化するため、停電作業毎に適切な区分開閉器の開閉操作手順を決定するために手間がかかる。特許文献1及び2の技術では、各配電系統の負荷電流を調整できるものの、より効率的に区分開閉器の開閉操作手順を判定するという点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、電力系統の停電作業時における区分開閉器の開閉操作手順をより効率的に判定するための学習モデルを構築できる機械学習装置及び該学習モデルを用いた開閉操作手順判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、配電線を複数の区間に区分する区分開閉器を開閉することにより複数の配電系統のそれぞれの負荷電流を調整可能な電力系統における停電対象区間と、前記停電対象区間を停電する停電作業の時間帯と、前記停電作業時の天候と、前記時間帯における複数の前記区間のそれぞれの負荷電流と、を含むデータ群を入力データとして取得する入力データ取得部と、前記停電作業時における複数の前記配電系統のそれぞれの負荷電流を調整するための前記区分開閉器の開閉操作手順をラベルとして取得するラベル取得部と、前記入力データと前記ラベルとの組を教師データとして教師あり学習を行うことにより、前記停電作業時における前記区分開閉器の開閉操作手順を判定するための学習モデルを構築する学習モデル構築部と、を備える機械学習装置に関する。
【0007】
前記入力データ取得部は、前記時間帯における複数の前記区間のそれぞれに配置される分散型電源による発電量を入力データとして更に取得する。
【0008】
また本発明は、前記機械学習装置で構築した前記学習モデルを用いた開閉操作手順判定装置であって、前記電力系統における新たな停電対象区間と、前記新たな停電対象区間を停電する新たな停電作業の時間帯と、前記新たな停電作業時の天候と、前記新たな停電作業の時間帯における複数の前記区間のそれぞれの負荷電流と、を含む判定用データを取得する判定用データ取得部と、前記判定用データと前記学習モデルとに基づいて、前記新たな停電作業時における前記区分開閉器の開閉操作手順を判定する開閉操作手順判定部と、を備える開閉操作手順判定装置に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電力系統の停電作業時における区分開閉器の開閉操作手順をより効率的に判定するための学習モデルを構築できる機械学習装置及び該学習モデルを用いた開閉操作手順判定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定システムの全体構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定システムが用いられる電力系統の一例を示す概略図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定システムが用いられる電力系統の停電作業を夜間の雨天時に行う場合の各配電系統の一例を示す概略図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定システムが用いられる電力系統の停電作業を夜間の雨天時に行う場合の各配電系統の一例を示す概略図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定システムが用いられる電力系統の停電作業を日中の晴天時に行う場合の各配電系統の一例を示す概略図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定システムが用いられる電力系統の停電作業を日中の晴天時に行う場合の各配電系統の一例を示す概略図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る機械学習装置の機能ブロック図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定装置を示す機能ブロック図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る機械学習装置の動作のフローチャートを示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る開閉操作手順判定装置の動作のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、開閉操作手順判定システム100の全体構成を示す図である。
図2は、本実施形態に係る開閉操作手順判定システム100が用いられる電力系統3の一例を示す概略図である。
【0012】
開閉操作手順判定システム100は、電力系統3の停電対象区間Xの停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順を判定するためのシステムである。まず、開閉操作手順判定システム100について説明する前に、開閉操作手順判定システム100が用いられる電力系統3の一例について
図2を参照しながら説明する。
【0013】
電力系統3は、3つの変電所5である第1変電所5a、第2変電所5b、第3変電所5cと、3つの変電所5の間に設けられる配電線4と、3つのフィーダ遮断器50であるフィーダ遮断器51,52,53と、遮断器81,82と、自動電圧調整装置(以下、SVR)83と、複数の区分開閉器6である区分開閉器60~67を備える。
【0014】
また、電力系統3は、3つの配電系統A,B,Cに分けられる。配電系統Aは、第1変電所5aからの電力を配電線4に供給する。配電系統Bは、第2変電所5bからの電力を配電線4に供給する。配電系統Cは、第3変電所5cからの電力を配電線4に供給する。配電線4には、電力を消費する住宅、商店、工場等の負荷や太陽光発電等の分散型電源9が接続される。
【0015】
第1変電所5aには、フィーダ遮断器51が設けられる。配電系統Aに流れる負荷電流は、フィーダ遮断器51によって所定の許容値(以下、「配電系統Aの許容負荷電流」という)以下に制限されている。
【0016】
第2変電所5bには、フィーダ遮断器52が設けられる。配電系統Bに流れる負荷電流は、フィーダ遮断器52によって所定の許容値(以下、「配電系統Bの許容負荷電流」という)以下に制限されている。
【0017】
第3変電所5cには、フィーダ遮断器53が設けられる。配電系統Cに流れる負荷電流は、フィーダ遮断器53によって所定の許容値(以下、「配電系統Cの許容負荷電流」という)以下に制限されている。
【0018】
配電線4は、遮断器81,82とSVR83と区分開閉器6によって複数の区間7に区分される。例えば、
図2に示す電力系統3では、遮断器81と区分開閉器61の間の区間71と、区分開閉器61,62,63の間の区間71と、区分開閉器63,64,67の間の区間73と、区分開閉器64,65の間の区間74と、区分開閉器65,66の間の区間75と、区分開閉器66とSVR83の間の区間76と、区分開閉器67と遮断器82の間の区間77に区分される。なお、第2変電所5bとSVR83との間には複数の区分開閉器6と区間7が設けられているが
図2~
図6では図示を省略している。
【0019】
遮断器81は、その下流側の負荷電流が所定の許容値(以下、「遮断器81の許容負荷電流」という)を超えると、電力の供給を遮断する装置である。なお、本明細書において下流側とは、各配電系統A~Cにおけるそれぞれの変電所5とは反対の側をいう。
【0020】
遮断器82は、その下流側の負荷電流が所定の許容値(以下、「遮断器82の許容負荷電流」という)を超えると、電力の供給を遮断する装置である。
【0021】
SVR83は、その下流側の配電線4に印加される電圧を制御する装置である。SVR83は、電圧降下を抑制するために配電経路の途中に設けられ、負荷電流が大きい場合に変電所5から供給される電圧を上げ、負荷電流が小さい場合に電圧を下げる制御を行う。SVR83には、その下流側を流れる負荷電流の許容値(以下、「SVR83の許容負荷電流」という)が設定される。
【0022】
配電線4の各区間7に電力を供給する配電系統A~Cは、区分開閉器6を開閉することにより選択される。例えば、
図2に示す状態では、区分開閉器61~63,66が投入され、区分開閉器65,67が開放される。この結果、配電系統Aから区間71~74に電力が供給され、配電系統Bから区間75,76に電力が供給され、配電系統Cから区間77に電力が供給される。即ち、電力系統3は、区分開閉器6を開閉することにより複数の配電系統A~Cのそれぞれの負荷電流を調整可能に構成される。
【0023】
次に、電力系統3の停電作業を行う場合の区分開閉器6の開閉操作手順と開閉操作後の配電系統A~Cの例について
図2~
図6を参照しながら説明する。具体的には、
図2に示す状態の電力系統3の区間72を停電対象区間Xとし、停電作業を行うために、電力系統3を
図3~
図6のそれぞれの状態に変更する場合を例に説明する。
【0024】
図3は、電力系統3の停電作業を夜間の雨天時に行う場合の各配電系統A~Cの一例を示す概略図である。
図4は、電力系統3の停電作業を夜間の雨天時に行う場合の各配電系統A~Cの一例を示す概略図である。
図5は、電力系統3の停電作業を日中の晴天時に行う場合の各配電系統A~Cの一例を示す概略図である。
図6は、電力系統3の停電作業を日中の晴天時に行う場合の各配電系統A~Cの一例を示す概略図である。
【0025】
図2~
図6に示す状態の電力系統3では、SVR83の許容負荷電流が350Aであり、遮断器82の許容負荷電流が200Aである。即ち、配電系統BからSVR83よりも下流側又は配電系統A,CからSVR83よりも下流側に流れる負荷電流を350A以下に抑える必要がある。また、配電系統Cから遮断器82よりも下流側に流れる負荷電流を200A以下に抑える必要がある。さらに、
図3~
図6に示す状態の電力系統3では、区間73を流れる負荷電流の推定値が60Aであり、区間74を流れる負荷電流の推定値が60Aであり、区間75を流れる負荷電流の推定値が200Aであり、区間76を流れる負荷電流の推定値が25Aであり、区間77を流れる負荷電流の推定値が5Aである。分散型電源9による発電量の推定値は、日中の晴天時が320Aであり、夜間の雨天時が0Aである。
【0026】
図2に示す状態の電力系統3の停電対象区間Xを停電させると、区間72だけでなく、第1変電所5aから見て区間72よりも下流側の区間73,74への電力の供給が停止する。停電対象区間Xではない区間73,74の停電を避けるためには、配電系統B又は配電系統Cから区間73,74に電力を供給する必要がある。
【0027】
まず、
図3に示す例では、
図2に示す状態から区分開閉器65を投入した後に、区分開閉器63を開放する。この結果、配電系統Bから区間73,74に電力が供給される。
図3の例では、停電作業を夜間の雨天時に実行するので区間73の配電線4に接続された分散型電源9は発電せず、配電系統BにおけるSVR83よりも下流側の負荷電流の推定値は345Aとなる。この場合、区間73~77の負荷が想定よりも5A以上増加すると、SVR83の許容負荷電流である350Aを超え、SVR83が損傷するリスクがある。
【0028】
一方、
図4に示す例では、
図2に示す状態から区分開閉器67を投入した後に、区分開閉器63を開放する。この結果、配電系統Cから区間73,74に電力が供給される。
図4に示す例では、停電作業を夜間の雨天時に実行するので区間73の配電線4に接続された分散型電源9は発電せず、配電系統Cにおける遮断器82よりも下流側の負荷電流の推定値は125Aとなる。これに対して遮断器82の許容負荷電流は200Aであるので、区間73、74、77の負荷が想定よりも多少増加しても遮断器82の許容負荷電流を超過することはない。即ち、
図4の例に示す区分開閉器6の開閉操作手順は、
図3の例に示す開閉操作手順に比べてより適切な手順であるといえる。
【0029】
図5に示す例では、
図4に示す例と同じ開閉操作手順により、配電系統Bが電力を供給する区間7を増減させずに、配電系統Cが電力を供給する区間7として区間73,74が追加される。しかしながら、
図4の状況とは異なり、停電作業を日中の晴天時に実行するので区間73に接続された分散型電源9が発電し、配電系統Cにおける遮断器82よりも下流側の負荷電流の推定値は-195Aとなる。即ち、配電系統Cにおいて、分散型電源9から遮断器82に向かって195Aの逆潮流が流れることになる。遮断器82の許容負荷電流は200Aであるので、区間73,74,77の負荷が想定よりも減少する場合や分散型電源9の発電量が想定よりも増加する場合に遮断器82が動作し、電力の供給が遮断されるリスクがある。
【0030】
一方、
図6に示す例では、
図2に示す状態から区分開閉器65を投入し、区分開閉器66を開放した後に、区分開閉器67を投入し、区分開閉器63を開放する。この結果、配電系統Bが電力を供給する区間7から区間75が外れ、配電系統Cが電力を供給する区間7として区間73,74,75が加わる。
図6の例では停電作業を日中の晴天時に実行するので区間73の配電線4に接続された分散型電源9が発電し、配電系統Cの負荷電流の推定値は5Aとなる。また、配電系統Bの負荷電流の推定値は25Aとなる。これに対して、配電系統Cにおける遮断器82の許容負荷電流は200Aであり、配電系統BにおけるSVR83の許容負荷電流は350Aであるので、区間73~77の負荷が想定よりも多少増加しても許容負荷電流を超過することはない。即ち、
図6の例に示す区分開閉器6の開閉操作手順は、
図5の例に示す区分開閉器6の開閉操作手順に比べてより適切な手順であるといえる。
【0031】
図3~
図6に示すように、配電線4に分散型電源9が接続されている場合、停電作業時の天候によって各区間7を流れる負荷電流が変動する。また、
図3~
図6に示す例では、各区間7の日中と夜間の負荷電流の推定値を同じ値に設定したが、一般的には時間帯によって負荷電流は大きく変動する。このため、時間帯、天候等の様々な要因に応じて変化する負荷電流に合わせて、適切な開閉操作手順のパターンを選択することが重要になる。
【0032】
この点に関し、本実施形態の開閉操作手順判定システム100は、作業者が停電作業時の各区間7の負荷電流をより正確に反映した区分開閉器6の開閉操作手順をより効率的に判定できることを目的として案出されたものである。
【0033】
次に、開閉操作手順判定システム100の構成について説明する。
図1に示すように、開閉操作手順判定システム100は、機械学習装置1及び開閉操作手順判定装置2を備える。
【0034】
ここで、機械学習装置1と開閉操作手順判定装置2とは1対1の組とされて、通信可能に接続されている。なお、
図1では図示しないが、機械学習装置1と開閉操作手順判定装置2とはネットワークを介して、互いに接続されていてもよい。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット、公衆電話網、あるいは、これらの組み合わせである。ネットワークにおける具体的な通信方式や、有線接続及び無線接続のいずれであるか等については、特に限定されない。あるいは、機械学習装置1と開閉操作手順判定装置2とは、ネットワークを用いた通信ではなく、コネクタを介して直接接続してもよい。
【0035】
機械学習装置1について
図7を参照しながら説明する。
図7は機械学習装置1の機能ブロックを示す図である。
【0036】
機械学習装置1は、教師あり学習により、開閉操作手順判定装置2で用いる学習モデルを構築する。機械学習装置1によって構築される学習モデルは、電力系統3の停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順を判定するために用いられる。
図3に示すように、機械学習装置1は、入力データ取得部11と、ラベル取得部12と、記憶部13と、学習モデル構築部14を備える。
【0037】
入力データ取得部11は、電力系統3の停電作業に関する各種情報を入力データとして取得する。入力データ取得部11が取得する入力データとしては、電力系統情報と、許容負荷電流と、停電対象区間Xと、停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、停電作業の時間帯における各区間7の負荷電流と、停電作業の時間帯における各区間7に配置される分散型電源9の発電量と、を含むデータ群が挙げられる。
【0038】
電力系統情報は、停電作業が行われる電力系統3に関する情報である。電力系統情報としては、例えば、変電所5の位置情報と、配電線4の位置情報と、複数の変電所5の間に配置され、配電線4を区分する設備の位置情報を含む。配電線4を区分する設備の位置情報としては、複数の区分開閉器6の位置情報、遮断器81,82やSVR83の位置情報等が挙げられる。入力データ取得部11は、例えば、配電自動化システム等の電力系統3の管理システムから電力系統情報を取得してもよい。
【0039】
許容負荷電流は、電力系統3内に配電線4等の設備を保護するために設定される負荷電流の許容値である。許容負荷電流としては、例えば、配電系統A~Cのそれぞれの許容負荷電流、遮断器81の許容負荷電流、遮断器82の許容負荷電流、SVR83の許容負荷電流等が挙げられる。入力データ取得部11は、例えば、配電自動化システム等の電力系統3の管理システムから許容負荷電流に関する情報を取得してもよい。
【0040】
停電対象区間Xは、停電作業の対象となる区間7の位置情報である。例えば、
図3~
図6に示す例では、区間72が停電対象区間Xとなる。入力データ取得部11は、例えば、作業者が機械学習装置1に備わる入力デバイスを介して入力した情報を停電対象区間Xとして取得してもよい。
【0041】
停電作業の時間帯としては、朝、昼、夜等と区分けしたものであってもよく、所定の時間の間隔で区分けしたものであってもよい。入力データ取得部11は、作業者が機械学習装置1に備わる入力デバイスを介して入力した情報を停電作業の時間帯として取得してもよい。
【0042】
停電作業時の天候は、停電作業時における電力系統3の天候に関する情報である。停電作業時の天候としては、例えば、晴天、雨天、曇天等の情報が挙げられる。入力データ取得部11は、例えば、作業者が機械学習装置1に備わる入力デバイスを介して入力した情報であってもよく、気象観測所の発表を天候情報として取得してもよい。
【0043】
停電作業の時間帯における各区間7の負荷電流としては、例えば、停電作業時における各区間7の負荷電流であってもよく、停電作業時よりも過去の同じ時間帯における各区間7の負荷電流であってもよい。また、各区間7の負荷電流は、実測値であっても推定値であっても複数の実測値の平均値であってもよい。入力データ取得部11は、例えば、配電自動化システム等の電力系統3の管理システムに設けられるデータベースから負荷電流に関する情報を取得してもよく、電力系統3内の各負荷のスマートメータから取得してもよい。
【0044】
停電時間の時間帯における各区間7の分散型電源9による発電量は、停電作業時における各区間7の分散型電源9による発電量であってもよく、停電作業時よりも過去の同じ時間帯であり、かつ、同様の天候である場合における各区間7の分散型電源9による発電量であってもよい。また、各区間7の分散型電源9による発電量は、実測値であっても推定値であってもよい。入力データ取得部11は、例えば、配電自動化システム等の電力系統3の管理システムに設けられるデータベースや分散型電源台帳等から各区間7の分散型電源9の発電量に関する情報を取得してもよい。
【0045】
ラベル取得部12は、停電作業時における配電系統A~Cのそれぞれの負荷電流を調整するための区分開閉器6の開閉操作手順をラベルとして取得する。区分開閉器6の開閉操作手順とは、複数の区分開閉器6のうちどの区分開閉器6をどのタイミングで入切するかという区分開閉器6の開閉操作の手順に関する情報である。区分開閉器6の開閉操作手順は、例えば、電力系統3内に設定される許容負荷電流に対する負荷電流の割合が小さくなる操作手順であることが好ましい。例えば、電力系統3では、区分開閉器6の開閉操作手順は、配電系統A~Cと遮断器81,82、SVR83のそれぞれの許容負荷電流に対する負荷電流の割合が小さくなるように配電系統A~Cの負荷電流を調整する手順であることが好ましい。ラベル取得部12は、例えば、電力系統3の管理システムから過去の停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順をラベルとして取得してもよい。
【0046】
記憶部13は、入力データ取得部11によって取得された電力系統情報と、許容負荷電流と、停電対象区間Xと、停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、各区間7の負荷電流と、各区間7に配置される分散型電源9による発電量と、を互いに紐づけられた1組のデータ群として記憶する。そして、記憶部13は、1組のデータ群である入力データと、該入力データに対する区分開閉器6の開閉操作手順であるラベルを互いに紐づけて1組の教師データとして記憶する。また、記憶部13は、学習モデル構築部14が構築した学習モデルも記憶する。
【0047】
学習モデル構築部14は、記憶部13に記憶された入力データと、ラベルとの組を教師データとして教師あり学習を行うことにより、停電作業時における配電系統A~Cのそれぞれの負荷電流を調整するための区分開閉器6の開閉操作手順を判定するための学習モデルを構築する。そして、学習モデル構築部14は、構築した学習モデルを開閉操作手順判定装置2に送信する。
【0048】
学習モデル構築部14は、例えば、サポート・ベクター・マシン(Support Vector Machine、以下SVMともいう)を用いて実現することが可能である。
【0049】
ここで、電力系統3の配電線4に接続される負荷は、その種別によって電力の使用状況が異なる。例えば、負荷が工場の場合、他の負荷と比較して電力使用量が多く、平日の日中に電力使用量がピークとなる傾向がある。商店や事務所の場合、日中に電力使用量がピークとなり、住宅の場合、朝夕に電力使用量のピークとなる傾向である。即ち、時間帯に応じて各区間7に流れる負荷電流が変動するとともに、各区間7に存在する負荷の種類に応じて負荷電流の大きさや一日の負荷電流の変動パターンも異なる。また、天候によっても人の行動パターンが変化し、商店や住宅等の電力の使用状況が変化する。
【0050】
本実施形態では、停電作業の時間帯と天候と各区間7の負荷電流とを紐づけた情報を教師データとして学習させるので、各区間7の負荷電流の実績等をより正確に反映した学習モデルを構築させることができる。
【0051】
また、日射量によって分散型電源9による発電量が変化するため、各区間7における負荷電流に対して天候が大きく影響する。本実施形態では、天候とともに各区間7における分散型電源9による発電量も教師データとして学習させるので、より精度の高い学習モデルを構築できる。
【0052】
また、本実施形態では、配電系統A~Cの許容負荷電流だけでなく、配電経路の途中に設けられるSVR83等の許容負荷電流を教師データとして用いている。これより、停電作業時において、配電系統A~Cのそれぞれの負荷電流が電力系統3内に設定された各許容負荷電流を超えることのない開閉操作手順をより確実に判定するための学習モデルを構築できる。
【0053】
開閉操作手順判定装置2について
図8を参照しながら説明する。
図8は、開閉操作手順判定装置2の機能ブロック図である。開閉操作手順判定装置2は、制御部20と、記憶部24と、通信部25と、表示部26と、を備える。
【0054】
制御部20は、開閉操作手順判定装置2の全体を制御する部分であり、各種プログラムを、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク(HDD)等の記憶領域から適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部20は、CPUであってよい。制御部20は、判定用データ取得部21と、開閉操作手順判定部22と、出力部23と、を備える。
【0055】
判定用データ取得部21は、開閉操作手順判定部22が停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順を判定するための判定用データを取得する。判定用データ取得部21は、電力系統情報取得部211と、許容負荷電流情報取得部212と、停電対象区間情報取得部213と、時間帯情報取得部214と、天候情報取得部215と、負荷電流情報取得部216と、分散型電源情報取得部217と、を有する。
【0056】
電力系統情報取得部211は、停電作業が行われる電力系統3に関する情報である電力系統情報を判定用データとして取得する。電力系統情報取得部211によって取得される電力系統情報は、機械学習した際に用いた教師データに含まれる情報であってもよく、該教師データに含まれる情報とは別個に取得される現時点での最新の電力系統3に関する情報であってもよい。
【0057】
許容負荷電流情報取得部212は、配電系統A~Cのそれぞれの許容負荷電流、遮断器81,82の許容負荷電流、SVR83の許容負荷電流等の電力系統3内における許容負荷電流を判定用データとして取得する。許容負荷電流情報取得部212によって取得される許容負荷電流は、機械学習した際に用いた教師データに含まれる情報であってもよく、該教師データに含まれる情報とは別個に取得される現時点での最新の許容負荷電流であってもよい。
【0058】
停電対象区間情報取得部213は、新たな停電作業の対象となる停電対象区間Xを判定用データとして取得する。
【0059】
時間帯情報取得部214は、新たな停電作業の時間帯を判定用データとして取得する。
【0060】
天候情報取得部215は、新たな停電作業時の天候を判定用データとして取得する。天候情報取得部215は、例えば、気象観測所の発表値から得られる情報であってもよい。
【0061】
負荷電流情報取得部216は、新たな停電作業の時間帯における各区間7の負荷電流を判定用データとして取得する。各区間7の負荷電流は、機械学習した際に用いた教師データに含まれる情報であってもよく、該教師データに含まれる情報とは別個に取得される情報であってもよい。
【0062】
分散型電源情報取得部217は、新たな停電作業の時間帯における各区間7の分散型電源9の発電量を判定用データとして取得する。各区間7の分散型電源9による発電量は、機械学習した際に用いた教師データに含まれる情報であってもよく、該教師データに含まれる情報とは別個に取得される情報であってもよい。
【0063】
開閉操作手順判定部22は、判定用データ取得部21によって取得された判定用データと学習モデルに基づいて、電力系統3の停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順を判定する。
【0064】
出力部23は、開閉操作手順判定部22によって判定された区分開閉器6の開閉操作手順を表示部26に出力する。
【0065】
記憶部24は、機械学習装置1から取得した学習モデルを記憶する。また、記憶部24は、判定用データ取得部21によって取得された電力系統情報と、電力系統3における許容負荷電流と、停電対象区間Xと、停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、停電作業時と同じ時間帯における各区間7の負荷電流と、停電作業時と同じ時間帯における各区間7の分散型電源9による発電量とを1組の入力データとし、該入力データに対して判定された区分開閉器6の開閉操作手順をラベルとして記憶してもよい。
【0066】
通信部25は、機械学習装置1との間でデータを送受信する。例えば、開閉操作手順判定システム100は、機械学習装置1から開閉操作手順判定装置2に通信部25を介して学習モデル構築部14によって構築された学習モデルを送信できる。反対に開閉操作手順判定システム100は、開閉操作手順判定装置2から機械学習装置1に通信部25を介して判定用データ取得部21によって取得された新たな電力系統情報、許容負荷電流、停電対象区間X、停電作業の時間帯、停電作業時の天候、各区間7の負荷電流と、各区間7の分散型電源9の発電量、判定された開閉操作手順等を送信できる。
【0067】
表示部26は、制御部20の出力部23から出力された区分開閉器6の開閉操作手順の判定結果を表示するモニタである。
【0068】
次に、本実施形態に係る開閉操作手順判定システム100における機械学習時の動作について説明する。
図9は、この機械学習時の機械学習装置1の動作を示すフローチャートである。
【0069】
ステップS11において、機械学習装置1の入力データ取得部11は、入力データとして電力系統情報と、許容負荷電流と、停電対象区間Xと、停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、停電作業の時間帯における各区間7の負荷電流と、停電作業の時間帯における各区間7の分散型電源9による発電量を取得する。
【0070】
ステップS12において、機械学習装置1のラベル取得部12は、停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順をラベルとして取得する。
【0071】
ステップS13において、機械学習装置1の学習モデル構築部14は、入力データとラベルとの組を教師データとして受け付ける。
【0072】
ステップS14において、機械学習装置1の学習モデル構築部14は、この教師データを用いて機械学習を実行する。
【0073】
ステップS15において、学習モデル構築部14は、機械学習を終了するか機械学習を繰り返すかを判定する。学習モデル構築部14は、機械学習を繰り返すと判定した場合(ステップS15でNo)、処理をステップS11に戻す。そして、機械学習装置1は同じ動作を繰り返す。一方、学習モデル構築部14は、機械学習を終了すると判定した場合(ステップS15でYes)、処理をステップS16に進める。なお、機械学習を終了させる条件は任意に定めることができる。例えば、予め定められた回数だけ機械学習を繰り返した場合に、機械学習を終了させるようにしてもよい。
【0074】
ステップS16において、機械学習装置1は、その時点までの機械学習により構築した学習モデルを、ネットワーク等を介して開閉操作手順判定装置2に送信する。
【0075】
また、機械学習装置1の記憶部13は、この学習モデルを記憶する。これにより、開閉操作手順判定装置2から学習モデルを要求された場合に、その開閉操作手順判定装置2に学習モデルを送信することができる。また、新たな教師データを取得した場合に、学習モデルに対して更なる機械学習を行うこともできる。
【0076】
次に、開閉操作手順判定装置2による開閉操作手順を判定する処理の一例について
図10を参照しながら説明する。
図10は、開閉操作手順判定装置2による停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順判定の処理の流れを示すフローチャートである。
【0077】
ステップS21において、判定用データ取得部21が電力系統情報と、電力系統3内に設定される許容負荷電流と、停電対象区間Xと、停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、停電作業時と同じ時間帯における各区間7の負荷電流と、停電作業時と同じ時間帯における各区間7に配置される分散型電源9による発電量を含む判定用データを取得する。
【0078】
ステップS22において、開閉操作手順判定部22は、ステップS21で取得された電力系統情報と、電力系統3内に設定される許容負荷電流と、停電対象区間Xと、停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、停電作業時と同じ時間帯における各区間7の負荷電流と、停電作業時と同じ時間帯における各区間7に配置される分散型電源9による発電量を含む1組のデータと、機械学習装置1から送信された学習モデルとに基づいて区分開閉器6の開閉操作手順を判定する。
【0079】
ステップS23において、出力部23は、ステップS22で判定された区分開閉器6の開閉操作手順を表示部26に出力する。この結果、開閉操作手順判定部22に判定された区分開閉器6の開閉操作手順が表示部26に表示される。
【0080】
以上説明した本実施形態に係る開閉操作手順判定システム100の機械学習装置1又は開閉操作手順判定装置2によれば、以下のような効果を奏する。
【0081】
本実施形態に係る機械学習装置1は、配電線4を複数の区間7に区分する区分開閉器6を開閉することにより複数の配電系統A~Cのそれぞれの負荷電流を調整可能な電力系統3における停電対象区間Xと、停電対象区間Xを停電する停電作業の時間帯と、停電作業時の天候と、時間帯における複数の区間7のそれぞれの負荷電流と、を含むデータ群を入力データとして取得する入力データ取得部11と、停電作業時における複数の配電系統A~Cのそれぞれの負荷電流を調整するための区分開閉器6の開閉操作手順をラベルとして取得するラベル取得部12と、入力データとラベルとの組を教師データとして教師あり学習を行うことにより、停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順を判定するための学習モデルを構築する学習モデル構築部14と、を備える。
【0082】
これにより、停電作業の時間帯や天候等を考慮した停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順をより効率的に判定するための学習モデルを構築できる。
【0083】
本実施形態に係る機械学習装置1において、入力データ取得部11は、時間帯における複数の区間7のそれぞれに配置される分散型電源9による発電量を入力データとして更に取得する。
【0084】
これにより、分散型電源9による発電量をより正確に反映した区分開閉器6の開閉操作手順を判定できる。
【0085】
また本実施形態に係る開閉操作手順判定装置2は、機械学習装置1で構築した学習モデルを用いた開閉操作手順判定装置2であって、電力系統3における新たな停電対象区間Xと、新たな停電対象区間Xを停電する新たな停電作業の時間帯と、新たな停電作業時の天候と、新たな停電作業の時間帯における複数の区間7のそれぞれの負荷電流と、を含む判定用データを取得する判定用データ取得部21と、判定用データと学習モデルとに基づいて、新たな停電作業時における区分開閉器6の開閉操作手順を判定する開閉操作手順判定部22と、を備える。
【0086】
これにより、本実施形態の学習モデルに新たな停電作業の時間帯や停電作業時の天候、停電対象区間X等を入力することで区分開閉器6の開閉操作手順を判定するので、作業者はその経験年数や知識量にかかわらず、過去の実績を考慮した開閉操作手順を効率的に得ることができる。
【0087】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に制限されるものではなく適宜変更が可能である。
【0088】
上記実施形態では、機械学習装置1は電力系統情報と許容負荷電流を含むデータ群を入力データとして取得して教師あり学習を行っていたが、入力データとして電力系統情報と許容負荷電流を取得せずに教師あり学習を行う構成であってもよい。なお、電力系統情報と許容負荷電流を取得せずに教師あり学習を行う場合、同じ電力系統3に対する機械学習を繰り返すことで精度の高い学習モデルを構築できる。
【0089】
また、開閉操作手順判定装置2は、電力系統情報取得部211と許容負荷電流情報取得部212を備えない構成であってもよい。この場合、開閉操作手順判定装置2は、電力系統情報と許容負荷電流を含まない判定用データと電力系統情報と許容負荷電流を入力せずに構築された学習モデルとに基づいて区分開閉器6の開閉操作手順を判定する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0090】
1 機械学習装置
2 開閉操作手順判定装置
3 電力系統
4 配電線
6,61,62,63,64,65,66,67 区分開閉器
7,71,72,73,74,75,76,77 区間
11 入力データ取得部
12 ラベル取得部
14 学習モデル構築部
A,B,C 配電系統