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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20250527BHJP
   G06Q 20/20 20120101ALI20250527BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q20/20
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022116736
(22)【出願日】2022-07-21
(65)【公開番号】P2024014125
(43)【公開日】2024-02-01
【審査請求日】2024-04-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100224694
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 孝志
(72)【発明者】
【氏名】山田 雄三
(72)【発明者】
【氏名】南谷 泰法
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-043761(JP,A)
【文献】特開2020-149514(JP,A)
【文献】特開2015-064634(JP,A)
【文献】特開2012-221263(JP,A)
【文献】特開2015-018437(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
複数の決済手段が利用可能な端末装置による取引金額に基づくリワードの付与方式として、前記端末装置のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の付与方式の選択肢を、前記ユーザと予め関連付けて記憶された、決済手段ごとに選択可能な付与方式から検索して提示し、
前記複数の選択肢の中から前記ユーザにより選択された付与方式である第2付与方式が前記第1付与方式と同一であるか否かを判定し、
前記第2付与方式が前記第1付与方式と同一である場合、前記第2付与方式でのリワード付与が可能であることを決定し、
前記第2付与方式が前記第1付与方式と異なる場合、前記第2付与方式に対応する決済手段が有効か否かの照会情報を取得し、
前記照会情報に基づいて、前記第2付与方式に対応する決済手段が有効である場合、前記第2付与方式でのリワード付与が可能であることを決定し、
前記第2付与方式でのリワード付与が可能であると決定された場合、前記第2付与方式でのリワード付与を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記複数の選択肢を提示する際、前記端末装置で特定のアプリケーションが使用され、且つ前記アプリケーションで利用される決済手段として所定の決済手段が登録されていると判定された場合、前記複数の選択肢に、前記所定の決済手段に対応する付与方式を含める、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記第1付与方式は、前記第2付与方式と異なり、
前記制御部は、前記第2付与方式でのリワード付与が可能でないと判定された場合、前記第2付与方式の代わりに前記第1付与方式でのリワード付与を実行する、情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置が実行する方法であって、
複数の決済手段が利用可能な端末装置による取引金額に基づくリワードの付与方式として、前記端末装置のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の付与方式の選択肢を、前記ユーザと予め関連付けて記憶された、決済手段ごとに選択可能な付与方式から検索して提示すること、
前記複数の選択肢の中から前記ユーザにより選択された付与方式である第2付与方式が前記第1付与方式と同一であるか否かを判定すること、
前記第2付与方式が前記第1付与方式と同一である場合、前記第2付与方式でのリワード付与が可能であることを決定すること、
前記第2付与方式が前記第1付与方式と異なる場合、前記第2付与方式に対応する決済手段が有効か否かの照会情報を取得すること、
前記照会情報に基づいて、前記第2付与方式に対応する決済手段が有効である場合、前記第2付与方式でのリワード付与が可能であることを決定すること、及び
前記第2付与方式でのリワード付与が可能であると決定された場合、前記第2付与方式でのリワード付与を実行すること
を含む、方法。
【請求項5】
情報処理装置に、
複数の決済手段が利用可能な端末装置による取引金額に基づくリワードの付与方式として、前記端末装置のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の付与方式の選択肢を、前記ユーザと予め関連付けて記憶された、決済手段ごとに選択可能な付与方式から検索して提示すること、
前記複数の選択肢の中から前記ユーザにより選択された付与方式である第2付与方式が前記第1付与方式と同一であるか否かを判定すること、
前記第2付与方式が前記第1付与方式と同一である場合、前記第2付与方式でのリワード付与が可能であることを決定すること、
前記第2付与方式が前記第1付与方式と異なる場合、前記第2付与方式に対応する決済手段が有効か否かの照会情報を取得すること、
前記照会情報に基づいて、前記第2付与方式に対応する決済手段が有効である場合、前記第2付与方式でのリワード付与が可能であることを決定すること、及び
前記第2付与方式でのリワード付与が可能であると決定された場合、前記第2付与方式でのリワード付与を実行すること
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リワード付与に関する技術が知られている。リワードとは、決済手段を利用して商品又はサービスを購入したユーザに所定の方式で提供される報酬のことであり、例えば特定のプリペイドカードの残高チャージ、又は特定のクレジットカードのポイント加算等がある。例えば、特許文献1には、特定のクレジットカード以外の決済手段(例えば、プリペイドカード又はデビットカード等)で支払った場合でも、リワードを特定のクレジットカードのポイント加算に一元化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-74514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のリワード付与に関する技術では、ユーザがリワードの受取方法を自由に選択することができず、改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、リワード付与に関する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
複数の決済手段が利用可能な端末装置による取引金額に基づくリワードの付与方式として、前記端末装置のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示し、
前記複数の選択肢の中から前記ユーザにより選択された付与方式である第2付与方式でのリワード付与が可能であるか否かを判定し、
前記第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合、前記第2付与方式でのリワード付与を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係る方法は、
情報処理装置が実行する方法であって、
複数の決済手段が利用可能な端末装置による取引金額に基づくリワードの付与方式として、前記端末装置のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示すること、
前記複数の選択肢の中から前記ユーザにより選択された付与方式である第2付与方式でのリワード付与が可能であるか否かを判定すること、及び
前記第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合、前記第2付与方式でのリワード付与を実行すること
を含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置に、
複数の決済手段が利用可能な端末装置による取引金額に基づくリワードの付与方式として、前記端末装置のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示すること、
前記複数の選択肢の中から前記ユーザにより選択された付与方式である第2付与方式でのリワード付与が可能であるか否かを判定すること、及び
前記第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合、前記第2付与方式でのリワード付与を実行すること
を実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、リワード付与に関する技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図3】情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図4】ユーザデータベースの例を示す図である。
図5】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図6】複数の選択肢を提示する詳細な処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について説明する。
【0012】
<実施形態の概要>
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。システム1は、端末装置10と、情報処理装置20と、を備える。端末装置10及び情報処理装置20は、例えばインターネット及び移動体通信網等を含むネットワーク30と通信可能に接続される。
【0013】
端末装置10は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレット等のモバイル機器である。ユーザは、端末装置10を操作して、例えばネットワーク30を介して端末装置10上で各種サービスを利用することができる。本実施形態において、ユーザは、端末装置10にインストールされた、複数の決済手段がファンディングソースとして登録された、支払い手段のアプリケーション上で、決済サービスを利用することで付与される各種リワードを受け取ることができる。各種リワードは、特定のプリペイドカードの残高チャージ、及び特定のクレジットカードのポイント加算を含むが、これらに限られない。システム1が備える端末装置10の数は、任意に定め得る。
【0014】
情報処理装置20は、例えばサーバ装置等のコンピュータである。情報処理装置20は、ネットワーク30を介して端末装置10と通信可能である。
【0015】
まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。情報処理装置20は、複数の決済手段が利用可能な端末装置10による取引金額に基づくリワードの付与方式として、端末装置10のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示する。情報処理装置20は、複数の選択肢の中からユーザにより選択された付与方式である第2付与方式でのリワード付与が可能であるか否かを判定し、第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合、第2付与方式でのリワード付与を実行する。
【0016】
このように、本実施形態によれば、端末装置10のユーザの選択に基づいてリワードの付与方式が決定される。したがって、ユーザがリワードの受取方法を自由に選択しやすくなる点で、リワード付与に関する技術が改善される。
【0017】
次に、システム1の各構成について詳細に説明する。
【0018】
<端末装置の構成>
図2に示すように、端末装置10は、通信部11と、測位部12と、入力部13と、出力部14と、記憶部15と、制御部16と、を備える。
【0019】
通信部11は、ネットワーク30に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば4G(4th Generation)又は5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応するが、これらに限られない。本実施形態において、端末装置10は、通信部11及びネットワーク30を介して情報処理装置20と通信する。
【0020】
測位部12は、端末装置10の位置情報を取得する1つ以上の装置を含む。具体的には、測位部12は、例えばGPS(Global Positioning System)に対応する受信機を含むが、これに限られず、任意の衛星測位システムに対応する受信機を含んでもよい。
【0021】
入力部13は、少なくとも1つの入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、又はディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンである。入力部13は、端末装置10の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部13は、端末装置10に備えられる代わりに、外部の入力機器として端末装置10に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はBluetooth(登録商標)等の規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0022】
出力部14は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力装置を含んでもよい。当該出力装置は、これらに限られないが、例えば情報を画像若しくは映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカ等である。ディスプレイは、例えば、LCD(liquid crystal display)又は有機EL(electro luminescence)ディスプレイである。出力部14は、外部の出力装置を接続するためのインタフェースを含んでもよい。
【0023】
記憶部15は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部15に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部15は、端末装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部15は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してもよい。記憶部15に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク30から取得される情報で更新可能であってもよい。本実施形態において、記憶部15は、複数の決済手段がファンディングソースとして登録された、支払い手段のアプリケーション(例えば、電子ウォレットアプリケーション)を記憶する。
【0024】
制御部16は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。プログラマブル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)であるがこれに限られない。専用回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるがこれに限られない。制御部16は、端末装置10全体の動作を制御する。
【0025】
<情報処理装置の構成>
図3に示すように、情報処理装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
【0026】
通信部21は、ネットワーク30に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN(Local Area Network)規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、情報処理装置20は、通信部21及びネットワーク30を介して端末装置10と通信する。
【0027】
記憶部22は、1つ以上のメモリを含む。記憶部22に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、情報処理装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及びデータベース等を記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク30から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0028】
本実施形態において、記憶部22は、ユーザデータベースを記憶する。図4に示すように、ユーザデータベースには、端末装置10のユーザ毎に、「アカウント情報」、「アプリケーション情報」、「決済情報」、及び「リワード情報」を有するユーザデータが含まれる。
【0029】
「アカウント情報」は、端末装置10のユーザに関する任意の情報を含む。例えば、アカウント情報は、各種サービスにログインするためのログインID及びパスワード、ユーザID、並びにユーザ名等を含み得るが、これらに限られない。また、アカウント情報は、例えば電子決済等の取引が行われる際に、ユーザを認証するために利用されてもよい。
【0030】
「アプリケーション情報」は、ユーザの端末装置10にインストールされているアプリケーションを識別する任意の情報を含む。このアプリケーションは、本実施形態では複数の決済手段がファンディングソースとして登録された、支払い手段のアプリケーション(以下、「支払い手段アプリケーション」ともいう。)であるが、これに限られない。本実施形態では、ユーザの端末装置10に1つの支払い手段アプリケーションがインストールされるが、異なる種類の支払い手段アプリケーションがインストールされてもよい。また、アプリケーション情報は、端末装置10で使用されているアプリケーション(例えば、実行中のアプリケーション)を識別する任意の情報も含む。
【0031】
「決済情報」は、電子決済等の取引の実施に用いられる任意の情報を含む。例えば、決済情報は、端末装置10のユーザにより利用される決済手段の情報(例えば、カードの種類、番号、又は有効期限等)及び口座情報を含む。本実施形態において、決済手段の情報は、支払い手段アプリケーションと紐付けてデータベースに記憶される。つまり、ユーザデータベースには、端末装置10のユーザが支払い手段アプリケーションでどのような決済手段を使用するのかを示す情報が記憶される。
【0032】
「リワード情報」は、電子決済等の取引の実施によって付与されるリワードを示す任意の情報を含む。例えば、リワード情報は、決済情報で示される決済手段毎に、取引金額に基づくリワードの付与方式(以下、単に「付与方式」ともいう。)を示す情報を含む。付与方式は、残高チャージ及びポイント加算を含む。また、リワード情報は、残高、ポイント、又はポイント還元率を示す情報を含む。しかしながら、リワード情報は、これらの例に限られず任意の情報を含み得る。
【0033】
制御部23は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部23は、情報処理装置20全体の動作を制御する。
【0034】
<情報処理装置の動作フロー>
図5を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20の動作について説明する。図5の動作は、本実施形態に係る方法に相当する。図5の動作は、例えば所定の周期で、繰り返し実行される。所定の周期は、任意に定め得る。
【0035】
ステップS100:情報処理装置20の制御部23は、複数の決済手段が利用可能な端末装置10による取引金額に基づくリワードの付与方式として、端末装置10のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示する。「複数の決済手段が利用可能な端末装置10」とは、端末装置10のユーザが端末装置10にインストールされた支払い手段アプリケーションを使用して、複数の決済手段の1つを選択し、当該決済手段による商品又はサービス購入代金の支払い又は当該決済手段の残高チャージを行い得ることを意味する。以下、複数の決済手段は、プリペイドカードS及びクレジットカードTを含むものとして説明するが、これらに限られず任意の決済手段を含み得る。「端末装置10による取引金額」とは、端末装置10で行われた取引の取引金額のことである。「取引」は、プリペイドカードS又はクレジットカードTによる商品又はサービス購入代金の支払い、及びプリペイドカードSの残高チャージを含むが、これらに限られない。
【0036】
具体的には、制御部23は、ネットワーク30及び通信部21を介して端末装置10の通信部11から、端末装置10のユーザにより端末装置10で行われた取引で利用された決済手段を示す情報(以下、「決済手段情報」ともいう。)と、取引の認証に使用されたユーザ識別情報(例えば、ユーザID)とを受信する。
【0037】
制御部23は、受信された決済手段情報で示される決済手段を、第1決済手段として特定する。例えば、ユーザが端末装置10としてのスマートフォンを操作して、支払い手段アプリケーション上でプリペイドカードSを選択し、商品購入代金の支払い(電子決済)を行ったものとする。この場合、制御部23は、端末装置10からプリペイドカードSを示す決済手段情報を受信し、プリペイドカードSを第1決済手段として特定する。
【0038】
制御部23は、受信されたユーザ識別情報をクエリとしてユーザデータベースを検索して、ユーザの端末装置10に対応するリワード情報を参照する。制御部23は、リワード情報のフラグで示される第1決済手段に対応する付与方式を、第1付与方式として特定する。例えば、第1決済手段であるプリペイドカードSに対応するフラグが「プリペイドカードSの残高チャージ」を示す場合、制御部23は、「プリペイドカードSの残高チャージ」を第1付与方式として特定する。他の決済手段についても同様に、制御部23は、ユーザデータベースのリワード情報を参照することで、各決済手段に対応する付与方式を特定する。制御部23は、こうして特定された複数の付与方式を、取引金額に基づくリワードの付与方式の複数の選択肢として設定する。制御部23は、設定された各選択肢を付与方式の選択肢のリスト(以下、「付与方式リスト」ともいう。)に追加する。このようにして、制御部23は、複数の選択肢に、第1付与方式を含める。本実施形態では、決済手段毎に選択可能な付与方式がグループ化され、各決済手段と対応付けて、選択可能な付与方式を示す情報がユーザデータベースに記憶される。
【0039】
そして、制御部23は、付与方式リストを端末装置10に送信し出力させることで、複数の選択肢を提示する。例えば、ユーザが端末装置10としてのスマートフォンを操作して、スマートフォンの画面に支払い手段アプリケーションを表示させる。この場合、制御部23は、付与方式リストを端末装置10に送信し支払い手段アプリケーション上に表示させることで、端末装置10のユーザに複数の選択肢を提示する。
【0040】
このようにして、制御部23は、複数の決済手段が利用可能な端末装置10による取引金額に基づくリワードの付与方式として、端末装置10のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示する。
【0041】
また、制御部23は、複数の選択肢を提示する際、後述する図6の動作を実行することで、複数の選択肢に、所定の決済手段に対応する付与方式を含めることができる。図6の動作は、ステップS100の詳細な処理手順に相当する。
【0042】
ステップS200:制御部23は、ユーザの端末装置10で特定のアプリケーションが使用されているか否かを判定する。すなわち、制御部23は、端末装置10のユーザが特定のアプリケーションを使用して取引を行ったか否かを判定する。特定のアプリケーションが使用されていると判定された場合(ステップS200-Yes)、プロセスはステップS201に進む。一方、特定のアプリケーションが使用されていないと判定された場合(ステップS200-No)、プロセスはステップS203に進む。
【0043】
本ステップの判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、制御部23は、ユーザデータベースを検索してユーザの端末装置10に対応するアプリケーション情報を参照することで、端末装置10で使用されているアプリケーションのリスト(以下、「アプリケーションリスト」)を取得してもよい。アプリケーションリストに特定のアプリケーションが含まれる場合、制御部23は、ユーザの端末装置10で特定のアプリケーションが使用されていると判定し得る。例えば、特定のアプリケーションは、特定の運営事業者によって提供される電子ウォレットアプリケーションであってもよい。
【0044】
ステップS201:特定のアプリケーションが使用されていると判定された場合(ステップS200-Yes)、制御部23は、特定のアプリケーションで利用される決済手段として所定の決済手段が登録されているか否かを判定する。所定の決済手段が登録されていると判定された場合(ステップS201-Yes)、プロセスはステップS202に進む。一方、所定の決済手段が登録されていないと判定された場合(ステップS201-No)、プロセスはステップS203に進む。
【0045】
所定の決済手段は、第1決済手段と同じ決済手段(すなわち、同じ付与方式の決済手段)であってもよいが、本実施形態では第1決済手段と異なる決済手段(すなわち、付与方式の異なる決済手段)であるものとする。以下、第1決済手段がプリペイドカードS、所定の決済手段がクレジットカードTであるものとして説明を行うが、これに限られない。所定の決済手段の登録の判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、制御部23は、ユーザデータベースを検索してユーザの端末装置10に対応する決済情報を参照することで、特定のアプリケーションで利用する決済手段としてユーザにより指定された決済手段のリスト(以下、「決済手段リスト」)を取得してもよい。制御部23は、決済手段リストにクレジットカードTが含まれる場合、所定の決済手段が登録されていると判定し得る。
【0046】
ステップS202:所定の決済手段が登録されていると判定された場合(ステップS201-Yes)、制御部23は、複数の選択肢に、所定の決済手段に対応する付与方式を含める。
【0047】
具体的には、制御部23は、ユーザデータベースのリワード情報を参照することで、所定の決済手段であるクレジットカードTに対応する付与方式を特定する。例えば、クレジットカードTに対応するフラグが「クレジットカードTのポイント加算」を示す場合、制御部23は、「クレジットカードTのポイント加算」を所定の決済手段に対応する付与方式として特定する。制御部23は、特定された付与方式(「クレジットカードTのポイント加算」)を、付与方式の追加の選択肢として設定する。制御部23は、設定された追加の選択肢を付与方式リストに追加することで、複数の選択肢に、所定の決済手段に対応する付与方式を含める。
【0048】
このように、制御部23は、複数の選択肢を提示する際、端末装置10で特定のアプリケーションが使用され、且つ特定のアプリケーションで利用される決済手段として所定の決済手段が登録されていると判定された場合、複数の選択肢に、所定の決済手段に対応する付与方式を含める(ステップS202)。一方、端末装置10で特定のアプリケーションが使用されていないと判定された場合(ステップS200-No)、又は端末装置10で特定のアプリケーションが使用されているが、特定のアプリケーションで利用される決済手段として所定の決済手段が登録されていないと判定された場合(ステップS201-No)、プロセスは、ステップS202を経ずに、ステップS203に進む。
【0049】
つまり、端末装置10で特定のアプリケーションを使用しないユーザ、つまり他のアプリケーションを使用して取引を行うユーザには、複数の選択肢として、所定の決済手段に対応する付与方式が提示されない。かかるユーザは、所定の決済手段に対応する付与方式を選択することができず、その付与方式でリワードを受け取ることができない。例えば、所定の決済手段がクレジットカードTであるとする。この場合、ユーザがクレジットカードTの会員でも、端末装置10で特定のアプリケーション以外のアプリケーションを使用してクレジットカードT以外の決済手段で取引を行った際、クレジットカードTに対応する付与方式でリワードを受け取ることができない。
【0050】
一方、端末装置10で特定のアプリケーションが使用され、且つ特定のアプリケーションで利用される決済手段としてクレジットカードTが登録されているユーザには、リワードの付与方式として所定の決済手段(ここでは、クレジットカードT)に対応する付与方式が提示される。両条件を満足するユーザの端末装置10については、各決済手段に対応する付与方式に加えて、所定の決済手段に対応する付与方式が、選択可能な追加の付与方式として、ユーザデータベースに記憶される。これにより、クレジットカードTの会員でもあり特定のアプリケーションの会員でもあるユーザは、クレジットカードT以外の決済手段(例えば、プリペイドカードS)を使用して取引を行った際も、クレジットカードTのポイント加算を受けることを選択し得る。したがって、例えば特定の決済手段のポイントサービス事業者が、特定のアプリケーションの運営事業者と情報連携可能なグループ企業である場合、会員である端末装置10のユーザに対して、特定のアプリケーションの会員になるインセンティブを与えやすくなる。会員である端末装置10のユーザが特定のアプリケーションの会員になった場合、ポイントサービス事業者は、例えば特定のアプリケーションの運営事業者のサーバから、端末装置10のユーザの取引情報を取得することで、ユーザの消費行動分析を行いやすくなる。
【0051】
ステップS203:制御部23は、複数の選択肢に、第1付与方式を含める。本ステップの処理は、ステップS100で上述した処理と同様であるので、説明を省略する。
【0052】
ステップS204:制御部23は、複数の選択肢を提示する。本ステップの処理は、ステップS100で上述した処理と同様であるので、説明を省略する。
【0053】
以下、図5のフローチャートに戻って説明する。
【0054】
ステップS101:制御部23は、ステップS100で提示された複数の選択肢の中から端末装置10のユーザにより選択された付与方式である第2付与方式でのリワード付与が可能であるか否かを判定する。第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合(ステップS101-Yes)、プロセスはステップS102に進む。一方、第2付与方式でのリワード付与が可能でないと判定された場合(ステップS101-No)、プロセスはステップS103に進む。
【0055】
本ステップの判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、制御部23は、ネットワーク30及び通信部21を介して端末装置10の通信部11から、ステップS100で提示された複数の選択肢の中から端末装置10のユーザにより選択された付与方式を示す情報を受信してもよい。制御部23は、受信された情報で示される付与方式を、第2付与方式として特定し得る。第2付与方式は、第1付与方式と同じであることも異なることもある。以下に具体例として、第1例及び第2例を示す。
【0056】
第1例は、第2付与方式が第1付与方式と同じ場合である。典型的には、端末装置10のユーザが、取引で使用した決済手段に対応するリワードの受け取りを希望して、第2付与方式として第1付与方式と同じ付与方式を選択した場合である。本例では、電子ウォレットアプリケーション上でプリペイドカードSにより電子決済を行った端末装置10のユーザが、提示された複数の選択肢の中から「プリペイドカードSの残高チャージ」を選択したとする。この場合、第2付与方式は、第1付与方式と同じである。そして、本ステップの判定時点では、ユーザによる第1決済手段を使用した取引は完了しているので、第1決済手段が解約又は有効期限切れ等の事情により無効になっていることはない。したがって、制御部23は、第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定し得る。
【0057】
第2例は、第2付与方式が第1付与方式と異なる場合である。典型的には、端末装置10のユーザが、取引で使用した決済手段とは異なる決済手段に対応するリワードの受け取りを希望して、第2付与方式として第1付与方式と異なる付与方式を選択した場合である。本例では、電子ウォレットアプリケーション上でプリペイドカードSにより電子決済を行った端末装置10のユーザが、提示された複数の選択肢の中から「クレジットカードTのポイント加算」を選択したとする。この場合、第2付与方式は、第1付与方式と異なる。本ステップの判定時点では、ユーザによる第1決済手段を使用した取引は完了しているが、第1例とは異なり、第2付与方式に対応する決済手段が解約又は有効期限切れ等の事情により無効になっている可能性がある。このため、制御部23は、例えば本ステップの判定時に、第2付与方式に対応する決済手段のサービスプロバイダのサーバに、第2付与方式に対応する決済手段が有効か否かを照会し、照会結果に応じて第2付与方式でのリワード付与が可能か否かを判定してもよい。また、リワードの付与に必要な金額の支払いは、電子ウォレットアプリケーションの運営事業者によって代行されてもよい。つまり、電子ウォレットアプリケーションに登録された各決済手段に対応するリワードの付与に必要な金額の支払いを、電子ウォレットアプリケーションの運営事業者が負担してもよい。電子ウォレットアプリケーションの運営事業者は、決済手段毎にポイント還元率を設定し、ユーザによって選択される付与方式に応じてポイント換算を行うことで、リワードの付与に必要な金額の支払いを行い得る。この場合、決済手段のサービスプロバイダ間のポイント交換制度の有無に関わらず、端末装置10のユーザに対するリワードの付与を実行することができる。
【0058】
ステップS102:第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合(ステップS101-Yes)、制御部23は、第2付与方式でのリワード付与を実行する。その後、プロセスは終了する。
【0059】
具体的には、制御部23は、ユーザデータベースのリワード情報で示される第2付与方式のポイント還元率に基づいて、決済手段による取引金額に基づくリワードの付与に必要な金額を算出する。制御部23は、算出された金額を、リワード情報で示される第2付与方式に対応する決済手段の残高又はポイントに加算する。
【0060】
上述の第1例では、制御部23は、ユーザデータベースのリワード情報で示される「プリペイドカードSの残高チャージ」のポイント還元率に基づいて、プリペイドカードSによる電子決済の取引金額に基づくリワードの付与に必要な金額を算出する。例えば、端末装置10のユーザによるプリペイドカードSによる電子決済の取引金額が10,000円であり、プリペイドカードSのポイント還元率が取引金額の1%であるとする。この場合、制御部23は、リワードの付与に必要な金額として100円を算出する。制御部23は、算出された金額を、リワード情報で示されるプリペイドカードSの残高に加算する。
【0061】
上述の第2例では、ユーザデータベースのリワード情報で示される「クレジットカードTのポイント加算」のポイント還元率に基づいて、クレジットカードTに対応する取引金額に基づくリワードの付与に必要な金額を算出する。例えば、端末装置10のユーザによるプリペイドカードSによる電子決済の取引金額が10,000円であり、プリペイドカードSポイント還元率が取引金額の1%であるとする。この場合、制御部23は、リワードの付与に必要な金額として100円を算出する。制御部23は、算出された金額を、第1例とは異なり、リワード情報で示されるクレジットカードTのポイントに加算する。ここで、ポイント還元率は、第1付与方式に対応する決済手段であるプリペイドカードSと、第2付与方式に対応する決済手段であるクレジットカードTとで異なることもある。この場合、制御部23は、第2例で上述した電子ウォレットアプリケーションの運営事業者によって設定されたポイント換算方法に従って、リワードの付与に必要な金額を算出してもよい。
【0062】
このように、制御部23は、第2付与方式のポイント還元率に基づいて算出された金額を第2付与方式に対応する決済手段の残高又はポイントに加算することで得られる値をユーザデータベースに記憶することで、第2付与方式でのリワード付与を実行する。
【0063】
ステップS103:第2付与方式でのリワード付与が可能でないと判定された場合(ステップS101-No)、制御部23は、第2付与方式の代わりに第1付与方式でのリワード付与を実行する。その後、プロセスは終了する。
【0064】
上述の第1例のように、第2付与方式が第1付与方式と同じ場合は、各付与方式に対応する決済手段が同じであるため(ここでは、プリペイドカードS)、第2付与方式に対応する決済手段の解約等の問題は生じない。一方、上述の第2例のように、第2付与方式が第1付与方式と異なる場合は、決済手段が異なるため(ここでは、プリペイドカードSとクレジットカードT)、第2付与方式に対応する決済手段(本例では、クレジットカードT)の解約等の問題が生じ得る。したがって、本実施形態では、第2付与方式が第1付与方式と異なり、第2付与方式でのリワード付与が可能でないと判定された場合、制御部23は、第2付与方式の代わりに第1付与方式でのリワード付与を実行する。
【0065】
例えば、上述した解約又は有効期限切れ等の事情がある場合、制御部23は、第2付与方式でのリワード付与が可能でないと判定し、第2付与方式の代わりに第1付与方式でのリワード付与を実行する。この際、制御部23は、ユーザに問合せを行うことなく、付与方式を第2付与方式から第1付与方式に自動的に切り替えてもよい。理由は、次のとおりである。上述の第1例で説明したとおり、端末装置10のユーザは、取引で使用した決済手段に対応するリワードの受け取りを希望することが多い。逆に言えば、所望のリワードが受け取れる決済手段を使用して取引を行うことが多い。このため、制御部23は、例えばユーザに別の付与方式の選択を促すプロンプトを端末装置10に表示させることなく、付与方式を第2付与方式から第1付与方式に自動的に切り替えることで、第2付与方式の代わりに第1付与方式でのリワード付与を実行し得る。これにより、リワードの付与方式の切り替えに伴う作業工程を省略することができる。その結果、端末装置10のユーザの煩わしさを軽減し、情報処理装置20の管理者の負担を軽減しやすくなる。なお、第2付与方式でのリワード付与が可能でないと判定された場合、第2付与方式の代わりに第1付与方式でのリワード付与を実行することを、予めユーザに周知しておくことが望ましい。
【0066】
以上述べたように、本実施形態に係る情報処理装置20は、複数の決済手段が利用可能な端末装置10による取引金額に基づくリワードの付与方式として、端末装置10のユーザにより取引で利用された第1決済手段に対応する付与方式である第1付与方式を含む複数の選択肢を提示する。情報処理装置20は、複数の選択肢の中からユーザにより選択された付与方式である第2付与方式でのリワード付与が可能であるか否かを判定し、第2付与方式でのリワード付与が可能であると判定された場合、第2付与方式でのリワード付与を実行する。
【0067】
かかる構成によれば、ユーザ選択に基づいてリワードの付与方式が決定される。したがって、ユーザがリワードの受取方法を自由に選択しやすくなる点で、リワード付与に関する技術が改善される。
【0068】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0069】
また例えば、上述した実施形態において、情報処理装置20の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させた実施形態も可能である。一例として、上述した実施形態に係る情報処理装置20の構成要素が、各決済手段のサービスプロバイダの管理する第1サーバ群と、電子ウォレットアプリケーションの運営事業者の管理する第2サーバ群とに分散配置された実施形態も可能である。また例えば、情報処理装置20の一部又は全部の構成要素を端末装置10に設けた実施形態も可能である。
【0070】
また、例えば汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る情報処理装置20として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る情報処理装置20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 システム
10 端末装置
11 通信部
12 測位部
13 入力部
14 出力部
15 記憶部
16 制御部
20 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6