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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】制御装置、車両、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20250527BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20250527BHJP
   G08G 1/127 20060101ALI20250527BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/09 V
G08G1/127 A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022125908
(22)【出願日】2022-08-05
(65)【公開番号】P2024022367
(43)【公開日】2024-02-16
【審査請求日】2024-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100176728
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】久保 智景
(72)【発明者】
【氏名】山田 健一
(72)【発明者】
【氏名】辰本 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】藤井 宏光
(72)【発明者】
【氏名】内藤 光浩
【審査官】西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-140264(JP,A)
【文献】特開2020-144501(JP,A)
【文献】特開2016-224580(JP,A)
【文献】特開2019-164673(JP,A)
【文献】国際公開第2020/262673(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00-25/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の施設がある目的地まで複数のユーザを乗せて運行される車両への各ユーザの乗車時に各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータとして取得し、取得したプロファイルデータに基づいて、各ユーザが降車する施設を前記複数の施設の中から特定し、特定した施設を含むルートに沿って前記車両を運行する制御を行う制御部を備える制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、各ユーザを一意に識別する識別データを前記プロファイルデータとして取得し、前記プロファイルデータで識別されるユーザが利用する施設を示す施設データをデータベースで検索し、得られた施設データで示される施設を当該ユーザが降車する施設として特定する請求項に記載の制御装置。
【請求項3】
前記データベースが構築された記憶部を更に備える請求項に記載の制御装置。
【請求項4】
前記データベースが構築された外部のストレージに接続される通信部を更に備える請求項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記目的地は、工場であり、
前記複数の施設は、複数の建屋である請求項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記目的地は、空港であり、
前記複数の施設は、複数のターミナルである請求項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、各ユーザが利用する施設を示す施設データを前記プロファイルデータとして取得し、前記プロファイルデータで示される施設を各ユーザが降車する施設として特定する請求項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記目的地は、工場であり、
前記複数の施設は、複数の建屋である請求項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記目的地は、空港であり、
前記複数の施設は、複数のターミナルである請求項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記目的地は、工場であり、
前記複数の施設は、複数の建屋である請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
前記制御部は、各ユーザの職種を示す職種データを更に取得し、取得した職種データで示される職種に応じて、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番を調整する請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記制御部は、各ユーザの始業時刻を示すスケジュールデータを更に取得し、取得したスケジュールデータで示される始業時刻に応じて、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番を調整する請求項10に記載の制御装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番において、前記スケジュールデータで始業時刻が示されていないユーザが降車する施設を後回しにする請求項12に記載の制御装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記工場の各ラインの稼働に必須のユーザを示すラインデータを更に取得し、前記プロファイルデータに基づいて、取得したラインデータで示されるユーザが乗車中であるかどうかを判定し、得られた判定結果に応じて、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番を調整する請求項10に記載の制御装置。
【請求項15】
前記制御部は、あるラインの稼働開始予定時刻までの残り時間が閾値を下回っており、かつ当該ラインの稼働に必須のユーザが乗車中であると判定すると、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番において、当該ラインがある施設以外の施設を後回しにする請求項1に記載の制御装置。
【請求項16】
前記媒体は、各ユーザの従業員証である請求項10に記載の制御装置。
【請求項17】
請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の制御装置を備える車両。
【請求項18】
制御部により、複数の施設がある目的地まで複数のユーザを乗せて運行される車両への各ユーザの乗車時に各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータとして取得することと、
前記制御部により、取得したプロファイルデータに基づいて、各ユーザが降車する施設を前記複数の施設の中から特定することと、
前記制御部により、特定した施設を含むルートに沿って前記車両を運行する制御を行うことと
を含む制御方法。
【請求項19】
前記取得することは、各ユーザを一意に識別する識別データを前記プロファイルデータとして取得することを含み、
前記特定することは、前記プロファイルデータで識別されるユーザが利用する施設を示す施設データをデータベースで検索し、得られた施設データで示される施設を当該ユーザが降車する施設として特定することを含む請求項18に記載の制御方法。
【請求項20】
前記取得することは、各ユーザが利用する施設を示す施設データを前記プロファイルデータとして取得することを含み、
前記特定することは、前記プロファイルデータで示される施設を各ユーザが降車する施設として特定することを含む請求項18に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、車両、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、オンデマンドバスの運行を管理するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2014/002267号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のシステムでは、ユーザがオンデマンドバスを予約する際に降車希望位置を入力する手間が生じる。
【0005】
本開示の目的は、降車希望位置を入力する手間を省くことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る制御装置は、
複数の施設がある目的地まで複数のユーザを乗せて運行される車両への各ユーザの乗車時に各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータとして取得し、取得したプロファイルデータに基づいて、各ユーザが降車する施設を前記複数の施設の中から特定し、特定した施設を含むルートに沿って前記車両を運行する制御を行う制御部を備える。
【0007】
本開示に係る制御方法は、
制御部により、複数の施設がある目的地まで複数のユーザを乗せて運行される車両への各ユーザの乗車時に各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータとして取得することと、
前記制御部により、取得したプロファイルデータに基づいて、各ユーザが降車する施設を前記複数の施設の中から特定することと、
前記制御部により、特定した施設を含むルートに沿って前記車両を運行する制御を行うことと
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、降車希望位置を入力する手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施形態に係るシステムの構成を示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。
図4図3のステップS103の処理の具体的な手順を示すフローチャートである。
図5】本開示の実施形態に係る制御装置の動作の一変形例を示すフローチャートである。
図6】本開示の実施形態に係る制御装置の動作の別の変形例を示すフローチャートである。
図7】本開示の実施形態に係る制御装置の動作の更に別の変形例を示すフローチャートである。
図8】工場行きの車両を空港行きの車両に置き換えた場合の図3のステップS103の処理の具体的な手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態について、図を参照して説明する。
【0011】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0012】
図1を参照して、本実施形態に係るシステム10の構成を説明する。
【0013】
本実施形態に係るシステム10は、制御装置20と、車両30と、端末装置40と、カードリーダ50とを備える。制御装置20は、ネットワーク60を介して、車両30、端末装置40、及びカードリーダ50と通信可能である。カードリーダ50は、従業員証51と通信可能である。
【0014】
制御装置20は、データセンタなどの施設に設置され、バス管理者など、車両30を管理する事業者によって運用される。制御装置20は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバなどのコンピュータである。
【0015】
車両30は、目的地まで複数のユーザを乗せて運行される。車両30は、例えば、オンデマンドバスなどのバスとして運行される。目的地は、本実施形態では工場であるが、他の場所でもよい。目的地には、複数の施設がある。複数の施設は、本実施形態では工場内の複数の建屋であるが、他の場所にある複数の施設でもよい。
【0016】
車両30は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、水素車、HEV、PHEV、BEV、又はFCEVなどの任意の種類の自動車である。「HEV」は、hybrid electric vehicleの略語である。「PHEV」は、plug-in hybrid electric vehicleの略語である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。「FCEV」は、fuel cell electric vehicleの略語である。車両30は、本実施形態ではAVであるが、運転手によって運転されてもよいし、又は任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。「AV」は、autonomous vehicleの略語である。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略称である。車両30は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。
【0017】
端末装置40は、ユーザ11Aなど、複数のユーザのそれぞれによって保持され、使用される。端末装置40は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレットなどのモバイル機器である。
【0018】
カードリーダ50は、車両30に搭載され、従業員証51からデータを読み取るために使用される。カードリーダ50は、例えば、ICカードリーダである。「IC」は、integrated circuitの略語である。従業員証51は、ユーザ11Bなど、複数のユーザのそれぞれによって保持される。
【0019】
ネットワーク60は、インターネット、少なくとも1つのWAN、少なくとも1つのMAN、又はこれらの任意の組合せを含む。「WAN」は、wide area networkの略語である。「MAN」は、metropolitan area networkの略語である。ネットワーク60は、少なくとも1つの無線ネットワーク、少なくとも1つの光ネットワーク、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。無線ネットワークは、例えば、アドホックネットワーク、セルラーネットワーク、無線LAN、衛星通信ネットワーク、又は地上マイクロ波ネットワークである。「LAN」は、local area networkの略語である。
【0020】
図1を参照して、本実施形態の概要を説明する。
【0021】
制御装置20は、車両30への各ユーザの乗車時に端末装置40又は従業員証51など、各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータPdとして取得する。制御装置20は、取得したプロファイルデータPdに基づいて、各ユーザが降車する施設を複数の施設の中から特定する。制御装置20は、特定した施設を含むルートRtに沿って車両30を運行する制御を行う。
【0022】
本実施形態では、車両30への各ユーザの乗車時に読み取られたデータに基づいて、各ユーザが降車する施設が自動的に特定される。よって、降車希望位置を入力する手間を省くことができる。
【0023】
規定ルートがない場合、通常はバスの乗客の行先がわからない。しかし、通勤利用の場合、乗車場所と降車場所とが決まっていることが想定される。本実施形態では、乗客は乗車場所と降車場所とをデフォルト登録することができる。バス管理者は乗車時に読み取ったユーザプロファイルから降車建屋を特定し、バスの運行ルートを決定することができる。すなわち、バス管理者は乗車ユーザが誰であるかに合わせて運行ルートを設定することができる。車両30は、例えば、駅又は駐車場から工場内の各建屋まで乗客を送るシャトルバスとして運行することができる。
【0024】
規定ルートがある場合、降車する人がいない建屋にバスが寄るおそれがあり、時間のロスが生じ得る。しかし、本実施形態では、乗車時にユーザプロファイルを読み取り、降車場所を特定することができる。そして、降車する人がいない建屋を無視し、運行ルートをショートカットルートに切り替えることができる。よって、ユーザの手間を軽減しつつ、バスの運行ルートを最適化しやすくなる。
【0025】
運行ルートを決定する際に、勤務スケジュールを加味してもよい。あるいは、職種又は始業時刻に応じた優先順位を設定してもよい。あるいは、工場のラインの稼働開始予定時刻に応じて、そのラインに必須の人員がバスに乗っている場合に、その人員の降車建屋に最初に向かい、それ以外の乗客の降車建屋を後回しにしてもよい。あるいは、フレックス勤務の人の降車建屋を後回しにしてもよい。ユーザはデフォルトの通勤場所を登録しておき、違う日だけ通勤場所を入力してもよい。
【0026】
図2を参照して、本実施形態に係る制御装置20の構成を説明する。
【0027】
制御装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
【0028】
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。「CPU」は、central processing unitの略語である。「GPU」は、graphics processing unitの略語である。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。「FPGA」は、field-programmable gate arrayの略語である。専用回路は、例えば、ASICである。「ASIC」は、application specific integrated circuitの略語である。制御部21は、制御装置20の各部を制御しながら、制御装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0029】
記憶部22は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM、ROM、又はフラッシュメモリである。「RAM」は、random access memoryの略語である。「ROM」は、read only memoryの略語である。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。「SRAM」は、static random access memoryの略語である。「DRAM」は、dynamic random access memoryの略語である。ROMは、例えば、EEPROMである。「EEPROM」は、electrically erasable programmable read only memoryの略語である。フラッシュメモリは、例えば、SSDである。「SSD」は、solid-state driveの略語である。磁気メモリは、例えば、HDDである。「HDD」は、hard disk driveの略語である。記憶部22は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22には、制御装置20の動作に用いられるデータと、制御装置20の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0030】
通信部23は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)などの有線LAN通信規格に対応したインタフェース、又はIEEE802.11などの無線LAN通信規格に対応したインタフェースである。「IEEE」は、Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称である。通信部23は、車両30、端末装置40、及びカードリーダ50と通信を行う。通信部23は、制御装置20の動作に用いられるデータを受信し、また制御装置20の動作によって得られるデータを送信する。
【0031】
制御装置20の機能は、本実施形態に係るプログラムを、制御部21としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、制御装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、制御装置20の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを制御装置20として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って制御装置20の動作を実行することにより制御装置20として機能する。
【0032】
プログラムは、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に記憶しておくことができる。非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、フラッシュメモリ、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又はROMである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記憶したSDカード、DVD、又はCD-ROMなどの可搬型媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「SD」は、Secure Digitalの略語である。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD-ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0033】
コンピュータは、例えば、可搬型媒体に記憶されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムは、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものを含む。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0034】
制御装置20の一部又は全ての機能が、制御部21としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、制御装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0035】
図3を参照して、本実施形態に係る制御装置20の動作を説明する。この動作は、本実施形態に係る制御方法に相当する。
【0036】
ステップS101において、制御装置20の制御部21は、ユーザが車両30に乗車したかどうかを判定する。具体的には、制御部21は、端末装置40と、車両30に搭載され、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格に対応した受信機との間で近距離無線通信が行われたことを、通信部23を介して車両30又は端末装置40から通知されると、ユーザ11Aが車両30に乗車したと判定する。制御部21は、従業員証51がカードリーダ50にかざされたことを、通信部23を介して車両30又はカードリーダ50から通知されると、ユーザ11Bが車両30に乗車したと判定する。
【0037】
制御装置20の制御部21は、車両30又は端末装置40からの通知がなくても、端末装置40の位置が車両30の位置と一致したことを受けて、ユーザ11Aが車両30に乗車したと判定してもよい。そのような変形例において、制御部21は、車両30に搭載されたGNSS受信機で得られた測位結果を、通信部23を介して車両30から受信する。「GNSS」は、global navigation satellite systemの略語である。GNSSは、例えば、GPS、QZSS、BDS、GLONASS、又はGalileoである。「GPS」は、Global Positioning Systemの略語である。「QZSS」は、Quasi-Zenith Satellite Systemの略語である。QZSSの衛星は、準天頂衛星と呼ばれる。「BDS」は、BeiDou Navigation Satellite Systemの略語である。「GLONASS」は、Global Navigation Satellite Systemの略語である。制御部21は、端末装置40に搭載されたGNSS受信機で得られた測位結果を、通信部23を介して端末装置40から受信する。制御部21は、端末装置40から受信した測位結果で示される端末装置40の位置を、車両30から受信した測位結果で示される車両30の位置と比較する。制御部21は、端末装置40の位置が車両30の位置と一致する場合に、ユーザ11Aが車両30に乗車したと判定する。制御部21は、端末装置40の位置が車両30の位置と一致しない場合に、ユーザ11Aが車両30に乗車していないと判定する。
【0038】
ステップS101でユーザが車両30に乗車していないと判定された場合、すなわち、車両30へのユーザの乗車が検知されなかった場合は、ステップS101の処理が再び実行される。ステップS101でユーザが車両30に乗車したと判定された場合、すなわち、車両30へのユーザの乗車が検知された場合は、ステップS102の処理が実行される。
【0039】
ステップS102において、制御装置20の制御部21は、車両30へのユーザの乗車時に当該ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータPdとして取得する。具体的には、制御部21は、端末装置40と車両30に搭載された受信機との間で近距離無線通信が行われたときに端末装置40から受信されたデータを、通信部23を介して車両30から受信することで、ユーザ11AについてのプロファイルデータPdAを取得する。制御部21は、従業員証51がカードリーダ50にかざされたときに従業員証51から読み取られたデータを、通信部23を介して車両30又はカードリーダ50から受信することで、ユーザ11BについてのプロファイルデータPdBを取得する。
【0040】
本実施形態では、制御装置20の制御部21は、各ユーザを一意に識別する識別データをプロファイルデータPdとして取得する。すなわち、制御部21は、ユーザ11Aを識別する識別データをプロファイルデータPdAとして取得する。制御部21は、ユーザ11Bを識別する識別データをプロファイルデータPdBとして取得する。
【0041】
ステップS103において、制御装置20の制御部21は、ステップS102で取得したプロファイルデータPdに基づいて、ユーザが降車する施設を、目的地にある複数の施設の中から特定する。具体的な手順を図4に示す。
【0042】
図4のステップS201において、制御装置20の制御部21は、プロファイルデータPdで識別されるユーザが勤務する建屋を示す建屋データをデータベースDbで検索する。すなわち、ステップS102でプロファイルデータPdAが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Aが勤務する建屋を示す建屋データをデータベースDbで検索する。ステップS102でプロファイルデータPdBが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Bが勤務する建屋を示す建屋データをデータベースDbで検索する。
【0043】
データベースDbは、制御装置20の記憶部22に構築される。あるいは、データベースDbは、制御装置20の通信部23が接続可能な外部のストレージに構築されてもよい。
【0044】
図4のステップS202において、制御装置20の制御部21は、ステップS201で得られた建屋データで示される建屋を、プロファイルデータPdで識別されるユーザが降車する施設として特定する。すなわち、ステップS102でプロファイルデータPdAが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Aが勤務する建屋をユーザ11Aが降車する施設として特定する。ステップS102でプロファイルデータPdBが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Bが勤務する建屋をユーザ11Bが降車する施設として特定する。
【0045】
制御装置20の制御部21は、識別データをプロファイルデータPdとして取得する代わりに、各ユーザが勤務する建屋を示す建屋データをプロファイルデータPdとして取得してもよい。そのような変形例において、制御部21は、プロファイルデータPdで示される建屋を各ユーザが降車する施設として特定する。すなわち、制御部21は、プロファイルデータPdAで示される建屋をユーザ11Aが降車する施設として特定する。制御部21は、プロファイルデータPdBで示される建屋をユーザ11Bが降車する施設として特定する。
【0046】
ステップS104において、制御装置20の制御部21は、ステップS103で特定した施設を含むように、車両30を運行するルートRtを設定する。制御部21は、設定したルートRtに沿って車両30を運行する制御を行う。具体的には、まだルートRtが作成されていない場合は、制御部21は、ステップS103で特定した施設を含む新たなルートをルートRtとして作成する。既にルートRtが作成されており、当該施設がルートRtに含まれていない場合は、制御部21は、当該施設を含むようにルートRtを更新する。制御部21は、作成又は更新したルートRtに沿って移動する運行指令を、通信部23を介して車両30に送信する。車両30は、本実施形態では、運行指令に従って自律的にルートRtを移動するが、運行指令を運転手に通知し、運行指令に従って運転手により手動で運転されることでルートRtを移動してもよい。
【0047】
図5を参照して、本実施形態に係る制御装置20の動作の一変形例を説明する。この変形例では、制御装置20の制御部21は、各ユーザの職種を示す職種データを更に取得する。
【0048】
ステップS111からステップS113の処理については、それぞれ図3のステップS101からステップS103の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0049】
ステップS114において、制御装置20の制御部21は、ステップS112で取得したプロファイルデータPdで識別されるユーザの職種を示す職種データをデータベースDbで検索する。すなわち、ステップS112でプロファイルデータPdAが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Aの職種を示す職種データをデータベースDbで検索する。ステップS112でプロファイルデータPdBが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Bの職種を示す職種データをデータベースDbで検索する。あるいは、車両30へのユーザの乗車時に当該ユーザが保持する媒体から当該ユーザの職種を示す職種データも読み取られる場合は、制御部21は、その読み取られた職種データを取得してもよい。具体的には、制御部21は、端末装置40と車両30に搭載された受信機との間で近距離無線通信が行われたときに端末装置40から受信された職種データを、通信部23を介して車両30から受信することで、ユーザ11Aの職種を示す職種データを取得してもよい。制御部21は、従業員証51がカードリーダ50にかざされたときに従業員証51から読み取られた職種データを、通信部23を介して車両30又はカードリーダ50から受信することで、ユーザ11Bの職種を示す職種データを取得してもよい。
【0050】
ステップS115において、制御装置20の制御部21は、ステップS113で特定した施設を含むようにルートRtを設定する際に、ステップS114で取得した職種データで示される職種に応じて、ルートRtに含まれる施設を車両30が廻る順番を調整する。例えば、あるラインの稼働開始予定時刻が迫っていて、ユーザの職種が当日そのラインに必須の職種である場合は、当該ユーザが降車する建屋を車両30が最初に通るようにルートRtを設定することが考えられる。設定されたルートRtに沿って車両30を運行する制御については、図3のステップS104の制御と同様であるため、説明を省略する。
【0051】
図6を参照して、本実施形態に係る制御装置20の動作の別の変形例を説明する。この変形例では、制御装置20の制御部21は、各ユーザの始業時刻を示すスケジュールデータを更に取得する。
【0052】
ステップS121からステップS123の処理については、それぞれ図3のステップS101からステップS103の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0053】
ステップS124において、制御装置20の制御部21は、ステップS122で取得したプロファイルデータPdで識別されるユーザの始業時刻を示すスケジュールデータをデータベースDbで検索する。すなわち、ステップS122でプロファイルデータPdAが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Aの始業時刻を示すスケジュールデータをデータベースDbで検索する。ステップS122でプロファイルデータPdBが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Bの始業時刻を示すスケジュールデータをデータベースDbで検索する。あるいは、車両30へのユーザの乗車時に当該ユーザが保持する媒体から当該ユーザの始業時刻を示すスケジュールデータも読み取られる場合は、制御部21は、その読み取られたスケジュールデータを取得してもよい。具体的には、制御部21は、端末装置40と車両30に搭載された受信機との間で近距離無線通信が行われたときに端末装置40から受信されたスケジュールデータを、通信部23を介して車両30から受信することで、ユーザ11Aの始業時刻を示すスケジュールデータを取得してもよい。制御部21は、従業員証51がカードリーダ50にかざされたときに従業員証51から読み取られたスケジュールデータを、通信部23を介して車両30又はカードリーダ50から受信することで、ユーザ11Bの始業時刻を示すスケジュールデータを取得してもよい。
【0054】
ステップS125において、制御装置20の制御部21は、ステップS123で特定した施設を含むようにルートRtを設定する際に、ステップS124で取得したスケジュールデータで示される始業時刻に応じて、ルートRtに含まれる施設を車両30が廻る順番を調整する。例えば、あるラインの稼働開始予定時刻が迫っていて、ユーザが当日そのラインで部品の組立てなどの作業を行うことになっている場合は、当該ユーザが降車する建屋を車両30が最初に通るようにルートRtを設定することが考えられる。ユーザがフレックス勤務の場合は、当該ユーザが降車する建屋を車両30が最後に通るようにルートRtを設定することが考えられる。すなわち、制御部21は、ルートRtに含まれる施設を車両30が廻る順番において、スケジュールデータで始業時刻が示されていないユーザが降車する施設を後回しにしてもよい。設定されたルートRtに沿って車両30を運行する制御については、図3のステップS104の制御と同様であるため、説明を省略する。
【0055】
図7を参照して、本実施形態に係る制御装置20の動作の更に別の変形例を説明する。この変形例では、制御装置20の制御部21は、工場の各ラインの稼働に必須のユーザを示すラインデータを更に取得する。
【0056】
ステップS131からステップS133の処理については、それぞれ図3のステップS101からステップS103の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0057】
ステップS134において、制御装置20の制御部21は、工場の各ラインの稼働に必須のユーザを示すラインデータを取得する。具体的には、制御部21は、当日のラインデータをデータベースDbから取得する。
【0058】
ステップS135において、制御装置20の制御部21は、ステップS132で取得したプロファイルデータPdに基づいて、ステップS134で取得したラインデータで示されるユーザが乗車中であるかどうかを判定する。具体的には、制御部21は、ステップS122で取得したプロファイルデータPdで識別されるユーザが、ステップS134で取得したラインデータで示される、工場のいずれかのラインの稼働に必須のユーザと一致する場合に、そのラインの稼働に必須のユーザが乗車中であると判定する。制御部21は、ステップS122で取得したプロファイルデータPdで識別されるユーザが、ステップS134で取得したラインデータで示される、工場のいずれのラインの稼働に必須のユーザとも一致しない場合に、いずれのラインの稼働に必須のユーザも乗車中でないと判定する。
【0059】
ステップS136において、制御装置20の制御部21は、ステップS133で特定した施設を含むようにルートRtを設定する際に、ステップS135で得られた判定結果に応じて、ルートRtに含まれる施設を車両30が廻る順番を調整する。例えば、あるラインの稼働開始予定時刻が迫っていて、ユーザが当日そのラインに必須の人員である場合は、当該ユーザが降車する建屋を車両30が最初に通るようにルートRtを設定することが考えられる。すなわち、制御部21は、あるラインの稼働開始予定時刻までの残り時間が閾値を下回っており、かつ当該ラインの稼働に必須のユーザが乗車中であると判定すると、ルートRtに含まれる施設を車両30が廻る順番において、当該ラインがある施設以外の施設を後回しにしてもよい。設定されたルートRtに沿って車両30を運行する制御については、図3のステップS104の制御と同様であるため、説明を省略する。
【0060】
目的地は、本実施形態では工場であるが、空港でもよい。目的地にある複数の施設は、本実施形態では工場内の複数の建屋であるが、空港内の複数のターミナルでもよい。すなわち、工場行きの車両を空港行きの車両に置き換えてもよい。そのような場合の図3のステップS103の処理の具体的な手順を図8に示す。
【0061】
図8のステップS211において、制御装置20の制御部21は、プロファイルデータPdで識別されるユーザが利用するターミナルを示すターミナルデータをデータベースDbで検索する。すなわち、ステップS102でプロファイルデータPdAが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Aが利用するターミナルを示すターミナルデータをデータベースDbで検索する。
【0062】
図8のステップS212において、制御装置20の制御部21は、ステップS211で得られたターミナルデータで示されるターミナルを、プロファイルデータPdで識別されるユーザが降車する施設として特定する。すなわち、ステップS102でプロファイルデータPdAが取得された場合は、制御部21は、ユーザ11Aが利用するターミナルをユーザ11Aが降車する施設として特定する。
【0063】
制御装置20の制御部21は、識別データをプロファイルデータPdとして取得する代わりに、各ユーザが利用するターミナルを示すターミナルデータをプロファイルデータPdとして取得してもよい。そのような変形例において、制御部21は、プロファイルデータPdで示されるターミナルを各ユーザが降車する施設として特定する。すなわち、制御部21は、プロファイルデータPdAで示されるターミナルをユーザ11Aが降車する施設として特定する。
【0064】
本実施形態の一変形例として、制御装置20は、車両30に備えられてもよい。
【0065】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
複数の施設がある目的地まで複数のユーザを乗せて運行される車両への各ユーザの乗車時に各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータとして取得し、取得したプロファイルデータに基づいて、各ユーザが降車する施設を前記複数の施設の中から特定し、特定した施設を含むルートに沿って前記車両を運行する制御を行う制御部を備える制御装置。
[付記2]
前記目的地は、工場であり、
前記複数の施設は、複数の建屋である付記1に記載の制御装置。
[付記3]
前記制御部は、各ユーザを一意に識別する識別データを前記プロファイルデータとして取得し、前記プロファイルデータで識別されるユーザが勤務する建屋を示す建屋データをデータベースで検索し、得られた建屋データで示される建屋を当該ユーザが降車する施設として特定する付記2に記載の制御装置。
[付記4]
前記データベースが構築された記憶部を更に備える付記3に記載の制御装置。
[付記5]
前記データベースが構築された外部のストレージに接続される通信部を更に備える付記3に記載の制御装置。
[付記6]
前記制御部は、各ユーザが勤務する建屋を示す建屋データを前記プロファイルデータとして取得し、前記プロファイルデータで示される建屋を各ユーザが降車する施設として特定する付記2に記載の制御装置。
[付記7]
前記制御部は、各ユーザの職種を示す職種データを更に取得し、取得した職種データで示される職種に応じて、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番を調整する付記2から付記6のいずれか1項に記載の制御装置。
[付記8]
前記制御部は、各ユーザの始業時刻を示すスケジュールデータを更に取得し、取得したスケジュールデータで示される始業時刻に応じて、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番を調整する付記2から付記6のいずれか1項に記載の制御装置。
[付記9]
前記制御部は、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番において、前記スケジュールデータで始業時刻が示されていないユーザが降車する施設を後回しにする付記8に記載の制御装置。
[付記10]
前記制御部は、前記工場の各ラインの稼働に必須のユーザを示すラインデータを更に取得し、前記プロファイルデータに基づいて、取得したラインデータで示されるユーザが乗車中であるかどうかを判定し、得られた判定結果に応じて、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番を調整する付記2から付記6のいずれか1項に記載の制御装置。
[付記11]
前記制御部は、あるラインの稼働開始予定時刻までの残り時間が閾値を下回っており、かつ当該ラインの稼働に必須のユーザが乗車中であると判定すると、前記ルートに含まれる施設を前記車両が廻る順番において、当該ラインがある施設以外の施設を後回しにする付記10に記載の制御装置。
[付記12]
前記媒体は、各ユーザの従業員証である付記2から付記11のいずれか1項に記載の制御装置。
[付記13]
前記目的地は、空港であり、
前記複数の施設は、複数のターミナルである付記1に記載の制御装置。
[付記14]
前記制御部は、各ユーザを一意に識別する識別データを前記プロファイルデータとして取得し、前記プロファイルデータで識別されるユーザが利用するターミナルを示すターミナルデータをデータベースで検索し、得られたターミナルデータで示されるターミナルを当該ユーザが降車する施設として特定する付記13に記載の制御装置。
[付記15]
前記データベースが構築された記憶部を更に備える付記14に記載の制御装置。
[付記16]
前記データベースが構築された外部のストレージに接続される通信部を更に備える付記14に記載の制御装置。
[付記17]
前記制御部は、各ユーザが利用するターミナルを示すターミナルデータを前記プロファイルデータとして取得し、前記プロファイルデータで示されるターミナルを各ユーザが降車する施設として特定する付記13に記載の制御装置。
[付記18]
付記1から付記17のいずれか1項に記載の制御装置を備える車両。
[付記19]
制御部により、複数の施設がある目的地まで複数のユーザを乗せて運行される車両への各ユーザの乗車時に各ユーザが保持する媒体から読み取られたデータをプロファイルデータとして取得することと、
前記制御部により、取得したプロファイルデータに基づいて、各ユーザが降車する施設を前記複数の施設の中から特定することと、
前記制御部により、特定した施設を含むルートに沿って前記車両を運行する制御を行うことと
を含む制御方法。
[付記20]
前記目的地は、工場であり、
前記複数の施設は、複数の建屋である付記19に記載の制御方法。
【0066】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の2つ以上のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の2つ以上のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【符号の説明】
【0067】
10 システム
11A,11B ユーザ
20 制御装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
30 車両
40 端末装置
50 カードリーダ
51 従業員証
60 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8