(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】電波発生装置、アドレスの対応付け方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 8/26 20090101AFI20250527BHJP
H04W 4/021 20180101ALI20250527BHJP
H04W 4/33 20180101ALI20250527BHJP
【FI】
H04W8/26 110
H04W4/021
H04W4/33
(21)【出願番号】P 2023506821
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(86)【国際出願番号】 JP2022002652
(87)【国際公開番号】W WO2022196113
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】P 2021042797
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】日高 健夫
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-317027(JP,A)
【文献】特開2018-023027(JP,A)
【文献】特開2008-294502(JP,A)
【文献】特開2017-152791(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波によってパケットを送受信するパケット送受信手段と、
サーバから取得したセンサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定するフロア入場判定手段と、
前記フロア入場判定手段が前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された
前記無線端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け手段と、
を備え、
前記アドレス対応付け手段は、
前記
無線端末に応答を要求するパケットを前記パケット送受信手段に送信させることによって前記対応付けを行う電波発生装置。
【請求項2】
前記アドレス対応付け手段は、
前記
無線端末に応答を要求するARP要求パケットを前記パケット送受信手段にユニキャスト送信させる請求項1の電波発生装置。
【請求項3】
前記アドレス対応付け手段は、
一の前記
無線端末のMACアドレスに前記電波発生装置が属するサブネットワーク内の複数のIPアドレスの夫々を割り付けた送信先リストを生成し、
前記送信先リストに基づいて順番に
前記測位対象フロア内の他の前記
無線端末に応答を要求するARP要求パケットを前記パケット送受信手段にユニキャスト送信させる
請求項2に記載の電波発生装置。
【請求項4】
電波によってパケットを送受信するパケット送受信手段と、
サーバから設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報に基づいて位置測位対象の無線端末に関する位置測位端末テーブルを生成する位置測位端末テーブル生成手段と、
前記サーバからセンサデータを取得するセンサデータ取得手段と、
前記センサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定するフロア入場判定手段と、
前記フロア入場判定手段が前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された
前記無線端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け手段と、
を備え、
前記アドレス対応付け手段は、
前記
無線端末に応答を要求するパケットを前記パケット送受信手段に送信させることによって前記対応付けを行い、
前記位置測位端末テーブル生成手段は、
前記アドレス対応付け手段によって前記対応付けが行われた前記
無線端末が前記位置測位対象の無線端末となるように前記位置測位端末テーブルを更新する
電波発生装置。
【請求項5】
電波によってパケットを送受信し、
サーバから取得したセンサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定し、
前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された
前記無線端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行う、
ことを含み、
前記対応付けを行う際に、前記
無線端末に応答を要求するパケットを送信するアドレスの対応付け方法。
【請求項6】
電波発生装置のコンピュータを、
電波によってパケットを送受信するパケット送受信手段、
サーバから取得したセンサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定するフロア入場判定手段、
前記フロア入場判定手段が前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された
前記無線端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け手段、
として機能させ、
前記アドレス対応付け手段は、
前記
無線端末に応答を要求するパケットを前記パケット送受信手段に送信させることによって前記対応付けを行うプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波発生装置、アドレスの対応付け方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、無線端末が、部屋の天井等に固定された位置に設置される通信装置から位置情報を受信し、受信した位置情報と共に、例えばMACアドレスを含む情報を通信装置に送信する技術を開示している。
特許文献2は、無線LANアクセスポイントが、ARP要求パケットを受信した場合、装置に接続中の無線端末の中に該当する無線端末(そのARP要求パケットの宛先IPアドレスである無線端末)が存在するか否かを判定し、該当する無線端末が存在する場合には該当する無線端末のARP応答パケットを作成し、ARP応答パケットを送信する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】日本国特開2014-007708号公報
【文献】日本国特開2009-088918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1や特許文献2で開示されている技術では、簡便に、かつ好適に、測位対象領域に新規に入場した無線端末の情報を取得することができないといった問題がある。
【0005】
この発明の目的の一例は、上述の課題を解決する電波発生装置、アドレスの対応付け方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる電波発生装置は、電波によってパケットを送受信するパケット送受信手段と、サーバから取得したセンサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定するフロア入場判定手段と、前記フロア入場判定手段が前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された前記無線端末であるフロア入場端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け手段と、を備える。前記アドレス対応付け手段は、前記フロア入場端末に応答させるパケットを前記パケット送受信手段に送信させることによって前記対応付けを行う。
【0007】
本発明の第2の態様にかかる電波発生装置は、電波によってパケットを送受信するパケット送受信手段と、サーバから設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報に基づいて位置測位対象の無線端末に関する位置測位端末テーブルを生成する位置測位端末テーブル生成手段と、サーバからセンサデータを取得するセンサデータ取得手段と、前記センサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定するフロア入場判定手段と、前記フロア入場判定手段が前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された前記無線端末であるフロア入場端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け手段と、を備える。前記アドレス対応付け手段は、前記フロア入場端末に応答を要求するパケットを前記パケット送受信手段に送信させることによって前記対応付けを行う。前記位置測位端末テーブル生成手段は、前記アドレス対応付け手段によって前記対応付けが行われた前記フロア入場端末が位置測位対象の無線端末となるように前記位置測位端末テーブルを更新する。
【0008】
本発明の第3の態様にかかるアドレスの対応付け方法は、電波によってパケットを送受信し、サーバから取得したセンサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定し、前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された前記無線端末であるフロア入場端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うことを含む。前記対応付けを行う際に、前記フロア入場端末に応答を要求するパケットを送信する。
【0009】
本発明の第4の態様にかかるプログラムは、電波発生装置のコンピュータを、電波によってパケットを送受信するパケット送受信手段、サーバから取得したセンサデータに基づいて測位対象フロアに新規に無線端末が入場したか否か判定するフロア入場判定手段、前記フロア入場判定手段が前記測位対象フロアに前記無線端末が新規に入場したと判定した場合、前記測位対象フロアに新規に入場したと判定された前記無線端末であるフロア入場端末のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け手段、として機能させ、前記アドレス対応付け手段は、前記フロア入場端末に応答させるパケットを前記パケット送受信手段に送信させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、簡便に、かつ好適に、測位対象領域に新規に入場した無線端末の情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る無線位置測位システムの構成例を説明する図である。
【
図3】電波発生装置の動作例を説明するフローチャートである。
【
図4A】電波発生装置の動作例を説明するフローチャートである。
【
図4B】電波発生装置の動作例を説明するフローチャートである。
【
図5】電波発生装置によるアドレスの対応方法について説明する概念図である。
【
図6】実施形態に係る装置の構成の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、実施形態に係る無線位置測位システム1の構成例を説明する図である。無線位置測位システム1は、無線LANアクセスポイント(以下、AP)10、無線センサ20、電波発生装置30を備える。AP10、無線センサ20、電波発生装置30は、フロアFに設置される。フロアFは、
図1において破線にて示した領域であり、測位対象フロア、測位対象エリアとも称する場合がある。
図1では、フロアF内に存在する位置測位端末40も図示している。
【0013】
位置測位端末40は、無線位置測位システム1による位置測位対象となる端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等の無線LAN端末)である。フロアF内に存在する位置測位端末40は、AP10と無線LANで接続する(図中破線)。
【0014】
AP10は、フロアF内に1台又は複数台設置される。AP10は、電波発生装置30やフロアF内に存在する位置測位端末40と無線LANで接続する(図中破線)。
【0015】
無線センサ20は、フロアF内に複数台設置される。無線センサ20は、基地局50との間でLTE(登録商標)(Long Term Evolution)方式の移動体通信網91によって双方向通信を行う。無線センサ20は、フロアF内の位置測位端末40が放出する電波を受信し、フロアF内の位置測位端末40に関する情報(例えば、位置測位端末40のMACアドレスを含む情報)として、クラウドサーバ60に送信する。また、無線センサ20は、上記の他にもフロアF内の電波(例えば、フロアFに新規に入場した位置測位端末40が放出する電波)を受信(センシング)し、センサデータとしてクラウドサーバ60に送信する。センサデータは、例えば、センサ識別子、測定チャネル情報、測定開始時刻、測定終了時刻、位置測位端末40毎のMACアドレス、MACアドレス毎(位置測位端末40毎)の電波強度を含む。
【0016】
基地局50は、コアネットワーク(モバイル網)92、インターネット網93を介して、クラウドサーバ60と双方向通信を行う。
【0017】
クラウドサーバ60は、種々の情報を記憶する。例えば、クラウドサーバ60は、無線センサ20が送信したフロアF内の位置測位端末40に関する情報を受信し、フロアF内の位置測位端末40に関する設定情報(位置測位端末40のMACアドレスを含む)として記憶する。また、クラウドサーバ60は、無線センサ20が送信したセンサデータを受信し、記憶する。センサデータは、例えば、センサ識別子、測定チャネル情報、測定開始時刻、測定終了時刻、位置測位端末40毎のMACアドレス、MACアドレス毎(位置測位端末40毎)の電波強度を含む。
【0018】
電波発生装置30は、フロアF内に1台又は複数台設置される(図中は1台としている)。電波発生装置30は、AP10と無線LANで接続する(図中破線)。電波発生装置30は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよい。電波発生装置30と、フロアF内に存在する位置測位端末40とは、同一の無線LANのサブネットに帰属する。
【0019】
本実施形態では、無線センサ20とクラウドサーバ60との間の情報の送受信は、LTE回線を使用するものとする。従って、例えば、基地局50は、LTE基地局である。
【0020】
電波発生装置30は、位置測位端末40に電波を放出させる。一般に、位置測位端末40の位置を測位する際には、位置測位端末40に電波を放出させる必要がある。電波発生装置30は、位置測位の対象となる位置測位端末40にパケットを送信し、そのパケットを受信した位置測位端末40にそのパケットの応答として電波を放出させる。
【0021】
具体的には、電波発生装置30は、位置測位端末テーブルを生成し、生成した位置測位端末テーブルに基づいて、電波発生装置30にパケットを送信する。位置測位端末テーブルとは、位置測位の対象となる位置測位端末40に関するテーブルであって、位置測位の対象となる夫々の位置測位端末40についてMACアドレスとIPアドレスと送信タイミング(予め設定した周期に基づくタイミング)とを対応付けて記憶したテーブルである。なお、ARP(Address Resolution Protocol)テーブルも夫々の位置測位端末40についてMACアドレスとIPアドレスの組を記憶する。ARPテーブルが通信の過程において言わば自動的(必然的)に生成されるのに対し、位置測位端末テーブルは位置測位の対象として別途意図的に生成される。
【0022】
図2は、電波発生装置30の構成例である。電波発生装置30は、設定情報取得部31、位置測位端末テーブル生成部32、センサデータ取得部33、フロア入場判定部34、アドレス対応付け部35、パケット送受信部36を備える。
【0023】
設定情報取得部31は、LTE回線を介し、クラウドサーバ60に記憶(保存)されている、位置測位端末40に関する設定情報(位置測位端末40のMACアドレス)を取得する。
【0024】
位置測位端末テーブル生成部32は、位置測位の対象となる位置測位端末40に関するテーブル(位置測位端末テーブル)を生成する。具体的には、位置測位端末テーブル生成部32は、設定情報取得部31が取得した設定情報を参照し、又は、設定情報取得部31が取得した設定情報とARPテーブルとを参照し、位置測位端末テーブルを生成する。
【0025】
また、位置測位端末テーブル生成部32は、フロアFに新規に入場した位置測位端末40(以下、フロア入場端末40と称する場合がある)の情報(MACアドレス、IPアドレス)がARPテーブルに反映された場合には、設定情報取得部31が取得した設定情報等に基づいて生成した位置測位端末テーブルを更新する。つまり、設定情報を参照して生成される位置測位端末テーブルには、センシングによって補捉したフロア入場端末40の情報が反映されていない。このため、センシングによってフロア入場端末40を補捉した場合には、位置測位端末テーブル生成部32は、フロア入場端末40の情報を位置測位端末テーブルに反映させている。
【0026】
センサデータ取得部33は、LTE回線を介し、クラウドサーバ60に記憶されている、センサデータを取得する。
【0027】
フロア入場判定部34は、センサデータ取得部33が取得したセンサデータを参照して、フロアFに位置測位端末40が新規に入場したか否かを判定する。換言すれば、フロア入場判定部34は、フロア入場端末40が存在するか否かを判定する。
【0028】
具体的には、フロア入場判定部34は、センサデータとARPテーブルとを比較し、フロアFに位置測位端末40が新規に入場したか否かを判定する。つまり、フロア入場判定部34は、センサデータ内の少なくとも1つのMACアドレスがARPテーブル上にないMACアドレスである場合、フロアFに位置測位端末40が新規に入場したと判定する。
【0029】
アドレス対応付け部35は、フロアFに位置測位端末40が新規に入場したと判定した場合(フロア入場端末40が存在すると判定した場合)、フロアFに新規に入場したと判定された位置測位端末40についてアドレスの対応付け(MACアドレスとIPアドレスの対応付け)を行う。具体的には、アドレス対応付け部35は、パケット送受信部36にARP要求パケットをユニキャスト送信させ、フロア入場端末40の情報をARPテーブルに反映させる。
【0030】
パケット送受信部36は、応答要求パケット(例えば、ARP要求パケット、ICMPエコー(Internet Control Message Protocol)要求パケット(Pingコマンド)を送信する。
【0031】
続いて、
図3~
図5を参照して電波発生装置30の動作例を説明する。
図3~
図4Bは、電波発生装置30の動作例を説明するフローチャートである。
図5は、電波発生装置30によるアドレスの対応付け方法について説明する概念図である。電波発生装置30は、
図3のフローチャートに示した動作と、
図4Aのフローチャートに示した動作と、を並行して実行する(例えば、タイマ割込みによるマルチタスク)。
図4Bのフローチャートは、
図4AのフローチャートのステップS13の処理の詳細である。
【0032】
(
図3のフローチャート)
(ステップS1)設定情報取得部31は、クラウドサーバ60に保存されている設定情報(位置測位端末40のMACアドレス)を取得する。続いて処理がステップS2に進む。
【0033】
(ステップS2)位置測位端末テーブル生成部32は、設定情報取得部31が取得した設定情報等に基づいて位置測位端末テーブルを生成する。続いて処理がステップS3に進む。
【0034】
(ステップS3)位置測位端末テーブル生成部32は、ARPテーブルの更新があったか否かを判断する。一例として、位置測位端末テーブル生成部32は、アドレス対応付け部35からの通知(例えば、ARPテーブルを更新したことを伝える通知)があった場合、ARPテーブルの更新があったと判断する。ARPテーブルの更新があった場合(ステップS3:YES)、処理がステップS4に進む。ARPテーブルの更新がなかった場合(ステップS3:NO)、処理がステップS5に進む。
【0035】
(ステップS4)位置測位端末テーブル生成部32は、位置測位端末テーブルを更新する。具体的には、位置測位端末テーブル生成部32は、更新後のARPテーブルを参照し、フロア入場端末40の情報を位置測位端末テーブルに追加(反映)させる。続いて処理がステップS5に進む。
【0036】
(ステップS5)パケット送受信部36は、位置測位端末テーブルを参照し、順番に、位置測位の対象の位置測位端末40に、応答要求パケットをユニキャスト送信する。例えば、パケット送受信部36は、ARP要求パケットをユニキャスト送信してもよいし、ICMPエコー要求を送信してもよい。そして、
図5のフローチャートは終了する。終了後は、処理がステップS1から再開する。
【0037】
(
図4Aのフローチャート)
(ステップS10)センサデータ取得部33は、クラウドサーバ60に保存されているセンサデータを取得する。例えば、センサデータ取得部33は、タイマ割り込みの周期に対応する時間幅分のセンサデータを取得してもよい。続いて処理がステップS11に進む。
【0038】
(ステップS11)フロア入場判定部34は、センサデータ取得部33が取得したセンサデータを参照して、フロアFに位置測位端末40が新規に入場したか否かを判定する。フロア入場判定部34は、センサデータ内の少なくとも1つのMACアドレスがARPテーブル上にないMACアドレスである場合、フロアFに位置測位端末40が新規に入場したと判定する。フロアFに位置測位端末40が新規に入場した場合(ステップS11:YES)、処理がステップS12に進む。フロアFに位置測位端末40が新規に入場していない場合(ステップS11:NO)、
図4Aのフローチャートは終了する。終了後は、処理がステップS10から再開する。
【0039】
(ステップS12)フロア入場判定部34は、フロアFに新規に入場した位置測位端末40(フロア入場端末40)のMACアドレスのリスト(以下、フロア入場端末リストと称する場合がある)を生成する。具体的には、フロア入場判定部34は、センサデータ内のMACアドレスであってARPテーブル上にないMACアドレスを抽出し、抽出したMACアドレスを含むフロア入場端末リストを生成する。続いてステップS13に進む。
【0040】
(ステップS13)アドレス対応付け部35は、フロア入場端末40のMACアドレスとIPアドレスの対応付ける(フロア入場端末40の情報をARPテーブルに反映させる)。続いて処理がステップS14に進む。ステップS13の詳細は、
図4Bのフローチャート、
図5の概念図を参照して説明する。
図5は、複数の位置端末装置40、すなわち、位置端末装置A~Dを示す。
【0041】
(ステップS14)アドレス対応付け部35は、位置測位端末テーブル生成部32に通知(例えば、ARPテーブルを更新したことを伝える通知)を行う。そして、
図4Aのフローチャートは終了する。終了後は、処理がステップS10から再開する。
【0042】
(
図4Bのフローチャート)
(ステップS100)アドレス対応付け部35は、フロア入場端末リスト(フロア入場端末40のMACアドレスのリスト)に基づいて、アドレス探索(後述)のためのリスト(以下、アドレス探索リストと称する場合がある)を生成する。続いて処理がステップS101に進む。
【0043】
(ステップS101)パケット送受信部36は、アドレス探索リストを参照し、ARP要求パケットをユニキャスト送信する。具体的には、パケット送受信部36は、アドレス探索リスト上の一のMACアドレス(フロア入場端末40)と一のIPアドレスの組に対し、ARP要求パケットをユニキャスト送信する。続いて処理がステップS102に進む。
【0044】
(ステップS102)パケット送受信部36は、所定時間内に応答があったか否かを判断する。応答があった場合には(ステップS102:YES)、処理がステップS104に進む。応答がなかった場合には(ステップS102:NO)、処理がステップS103に進む。応答があった場合には(ステップS102:YES)、そのMACアドレス(そのMACアドレスのフロア入場端末40)の情報がARPテーブルに反映される。
【0045】
(ステップS103)パケット送受信部36は、次のIPアドレスに送信対象を変更する。続いて処理がステップS101に戻る。つまり、ステップS103から戻ったステップS101の処理では、パケット送受信部36は、MACアドレスは維持したまま、次のIPアドレスに対してARP要求パケットをユニキャスト送信する。
【0046】
(ステップS104)パケット送受信部36は、アドレス探索リスト上の全部のMACアドレス(つまり全フロア入場端末40)についてARP要求パケットをユニキャスト送信した否かを判断する。全部のMACアドレスについてARP要求パケットをユニキャスト送信した場合(ステップS104:YES)、
図4Bのフローチャート(つまり、
図4AのステップS13の処理)は終了する。少なくとも一部のMACアドレスについてARP要求パケットをユニキャスト送信していない場合(ステップS104:NO)、処理がステップS105に進む。
【0047】
(ステップS105)パケット送受信部36は、次のMACアドレスに送信対象を変更する。続いて処理がステップS101に戻る。つまり、ステップS105から戻ったステップS101の処理では、パケット送受信部36は、MACアドレスを変更し、一のIPアドレスに対してARP要求パケットをユニキャスト送信する。
【0048】
図4Bに示したフローチャートについて
図5を参照して説明する。なお、
図4AのステップS12において、フロア入場判定部34は、
図5に示したようなフロア入場端末リスト(符号L1)を生成したものとする。つまり、2台のフロア入場端末40があり、1台のMACアドレスは「11:11:11:22:22:66」、他の1台のMACアドレスは「11:11:11:32:5A:08」であるものとする。また、電波発生装置30が帰属しているサブネットは「192.168.1.0/24」であるものとする。
【0049】
図4BのステップS100では、アドレス対応付け部35は、
図5に示すように、フロア入場端末リストに基づいてアドレス探索リスト(符号L2)を生成する。アドレス探索リストは、ARP要求パケットをユニキャスト送信する際に参照されるリストである。
【0050】
一般的なARP要求パケットの場合、ブロードキャスト送信であるため、ARP要求パケットの目標(宛先)MACアドレスフィールドにはブロードキャストアドレスを指定する。しかし、本実施形態ではユニキャスト送信とするため、ARP要求パケットの目標MACアドレスフィールドにはフロア入場端末40のMACアドレスを指定する。ユニキャスト送信とすることで、指定したMACアドレスを持つ位置測位端末40(例えば、位置測位端末40-1とする)以外の位置測位端末40(位置測位端末40-2~40-XX)に対して通信が発生しなくなるので、指定したMACアドレスを持つ位置測位端末40のバッテリー消耗を抑制することができる。つまり、ブロードキャスト送信でなく、ユニキャスト送信とすることで、電波発生装置30が送信したARP要求パケットを処理する位置測位端末40を制限(限定)し、フロアF内の位置測位端末40のバッテリーの消耗を抑えている。
【0051】
ARP要求パケットの目標(宛先)IPアドレスフィールドには、電波発生装置30が帰属しているサブネットの範囲内の夫々のIPアドレスが指定される。
図5の例では、電波発生装置30が帰属しているサブネットが「192.168.1.0/24」であるため、「192.168.1.1~192.168.1.254」の254通のIPアドレスが指定される。
図5に示したアドレス探索リストには、2つMACアドレス(「11:11:11:22:22:66」「11:11:11:32:5A:08」)の夫々に対し、「192.168.1.1~192.168.1.254」の254通のIPアドレスが夫々対応付けられている。既にARPテーブルに設定されているIPアドレスがアドレス探索リストに存在する場合は、そのIPアドレスをアドレス探索リストから除外してもよい。
【0052】
パケット送受信部36は、アドレス探索リストの一のMACアドレスとIPアドレスの先頭の組(「11:11:11:22:22:66」と「192.168.1.1」の組)を参照し、目標MACアドレスフィールドに「11:11:11:22:22:66」を設定し、目標IPアドレスフィールドに「192.168.1.1」を設定したARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS101)。
【0053】
パケット送受信部36は、応答がなかった場合には(ステップS102:NO)、同じMACアドレスと次のIPアドレスの組(「11:11:11:22:22:66」と「192.168.1.2」との組)を参照し、目標MACアドレスフィールドに「11:11:11:22:22:66」を設定し、目標IPアドレスフィールドに「192.168.1.2」を設定したARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS103、ステップS101)。パケット送受信部36は、今度も応答がなかった場合には(ステップS102:NO)、同じMACアドレスと次のIPアドレスの組(「11:11:11:22:22:66」「192.168.1.3」)を参照し、目標MACアドレスフィールドに「11:11:11:22:22:66」を設定し、目標IPアドレスフィールドに「192.168.1.3」を設定したARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS103、ステップS101)。以下、応答があるまで、次のIPアドレスを設定し(ステップS103)、ARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS101)処理を繰り返す。
【0054】
なお、「11:11:11:22:22:66」の全部の組(「11:11:11:22:22:66」と「192.168.1.1」との組~「11:11:11:22:22:66」と「192.168.1.254」との組)について応答がなかった場合には、リトライ(例えば、各組について再度送信)してもよい。なお、アドレス探索リスト上の未応答の他のMACアドレスの組がある場合には、未応答の他のMACアドレスの組について送信した後にリトライしてもよい。
【0055】
パケット送受信部36は、応答があった場合には(ステップS102:YES)、そのMACアドレス「11:11:11:22:22:66」を設定したARP要求パケットの送信をやめ、アドレス探索リスト上の全部のMACアドレス(つまり全部のフロア入場端末40)についてARP要求パケットをユニキャスト送信した否かを判断する(ステップS104)。
【0056】
この例においては、パケット送受信部36は、MACアドレス「11:11:11:32:5A:08」についてARP要求パケットをユニキャスト送信していないため(ステップS104:NO)、目標MACアドレスフィールドに「11:11:11:32:5A:08」を設定し、目標IPアドレスフィールドに「192.168.1.1」を設定したARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS105、ステップS101)。
【0057】
パケット送受信部36は、応答がなかった場合には(ステップS102:NO)、同じMACアドレスと次のIPアドレスの組(「11:11:11:32:5A:08」と「192.168.1.2」との組)を参照し、目標MACアドレスフィールドに「11:11:11:32:5A:08」を設定し、目標IPアドレスフィールドに「192.168.1.2」を設定したARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS103、ステップS101)。パケット送受信部36は、今度も応答がなかった場合には(ステップS102:NO)、同じMACアドレスと次のIPアドレスの組(「11:11:11:32:5A:08」と「192.168.1.3」との組)を参照し、目標MACアドレスフィールドに「11:11:11:32:5A:08」を設定し、目標IPアドレスフィールドに「192.168.1.3」を設定したARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS103、ステップS101)。以下、応答があるまで、次のIPアドレスを設定し(ステップS103)、ARP要求パケットを送信(ユニキャスト送信)する(ステップS101)処理を繰り返す。
【0058】
「11:11:11:32:5A:08」の全部の組(「11:11:11:32:5A:08」と「192.168.1.1」との組~「11:11:11:32:5A:08」と「192.168.1.254」との組)について応答がなかった場合には、リトライ(例えば、各組について再度送信)してもよい。アドレス探索リスト上の未応答の他のMACアドレスの組がある場合には、未応答の他のMACアドレスの組について送信した後にリトライしてもよい。
【0059】
パケット送受信部36は、応答があった場合には(ステップS102:YES)、そのMACアドレス「11:11:11:32:5A:08」を設定したARP要求パケットの送信をやめ、アドレス探索リスト上の全部のMACアドレス(つまり全部のフロア入場端末40)についてARP要求パケットをユニキャスト送信した否かを判断する(ステップS104)。
【0060】
この例では、パケット送受信部36は、アドレス探索リスト上の全部のMACアドレスについてARP要求パケットをユニキャスト送信したため(ステップS104:YES)、
図4Bのフローチャートは終了する。
【0061】
以上のように、電波発生装置30は、電波によってパケットを送受信するパケット送受信部36と、サーバから設定情報を取得する設定情報取得手段31と、設定情報に基づいて位置測位端末40に関する位置測位端末テーブルを生成する位置測位端末テーブル生成部32と、サーバからセンサデータを取得するセンサデータ取得部33と、センサデータに基づいてフロアFに新規に位置測位端末40が入場したか否か判定するフロア入場判定部34と、フロア入場判定部34がフロアFに位置測位端末40が新規に入場したと判定した場合、フロアFに新規に入場したと判定されたフロア入場端末40のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け部35と、を備える。アドレス対応付け部35は、フロア入場端末40に応答させるARP要求パケットをパケット送受信部36に送信させることによって対応付けを行う。位置測位端末テーブル生成部は、アドレス対応付け部35によって対応付けが行われたフロア入場端末40が位置測位対象の位置測位端末40となるように位置測位端末テーブルを更新している。
【0062】
より詳細には、電波発生装置30は、設定情報等を用いて、フロアF内の位置測位端末40について位置測位端末テーブルを生成する(
図3のステップS2)。電波発生装置30は、センサデータを用いて、フロア入場端末40があった場合にはアドレス探索を実行し、フロア入場端末40の情報をARPテーブルに反映させる(
図4BのステップS102(YES))。電波発生装置30は、フロア入場端末40があった場合にはフロア入場端末40の情報が反映されたARPテーブルを用いて、フロア入場端末40の情報を位置測位端末テーブルに追加(反映)させる(
図3のステップS4)。電波発生装置30は、位置測位のために、位置測位端末テーブルに基づいて位置測位端末40にパケットを送信し(
図3のステップS5)、位置測位端末40に電波を放出させる。
【0063】
つまり、電波発生装置30は、位置測位端末40が測位対象エリア(フロアF)に入ってきた場合にのみ、その位置測位端末40(フロア入場端末40)をターゲットとしてアドレス探索を実行してフロア入場端末40の情報を位置測位端末テーブルに反映させることにより、好適に、位置測位の対象にフロア入場端末40を加えるようにしている。
【0064】
よって、簡便に(既存の機器や資源を利用して)、かつ好適に(例えば、フロア入場端末40があった場合にのみアドレス探索を実行することによってフロアF内のネットワークの負荷やフロアF内の位置測位端末40のバッテリーの消耗を抑えつつ、また、ユニキャスト送信を行うことによってフロアF内の位置測位端末40のバッテリーの消耗を抑えつつ)、フロア入場端末40の情報を取得することができる。また、これにより、簡便に、かつ好適に、フロア入場端末40について迅速に位置測位の対象とすることができる。
【0065】
以上、実施形態について説明したが、実施形態は一例であって具体的な構成は実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0066】
例えば、上記実施形態では、フロア入場判定部34がフロア入場端末リストを生成する例を説明したが、アドレス対応付け部35がフロア入場端末リストを生成してもよい。つまり、上記実施形態では、フロア入場端末40が存在すると判定したフロア入場判定部34がフロア入場端末リストを生成し、フロア入場端末リストに基づいてアドレス対応付け部35がアドレス探索リストを生成する例を説明したがこのような例に限定されない。例えば、フロア入場端末40が存在するとフロア入場判定部34が判定した場合に、アドレス対応付け部35がフロア入場端末リスト及びアドレス探索リストを生成してもよい。
【0067】
例えば、上記実施形態では、アドレス対応付け部35は、アドレスの対応付け(具体的にはアドレス探索)の際にユニキャスト送信を行う例を説明したが、このような例に限定されない。例えばアドレス対応付け部35は、アドレスの対応付け(具体的にはアドレス探索)の際にブロードキャスト送信を行ってもよい。例えば、AP10のバックボーンにARPプロキシが存在する場合、ARPプロキシがARP応答パケットを返すことになるため、ブロードキャスト送信を行った方が効率がよい。また、DHCPサーバにアクセスしてフロア入場端末40のアドレス情報(MACアドレス、IPアドレスの対応情報)を取得できる場合には、アドレス探索を行わずにDHCPサーバからフロア入場端末40のアドレス情報を取得し、アドレスの対応付けを行ってもよい。電波発生装置30は、フロア入場端末40の補捉後(例えば、フロア入場端末リストを生成後)に、DHCPサーバにアクセスしてもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、クラウドサーバ60を用いる例を説明したが、オンプレサーバを用いてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、位置測位対象となる無線システムとして、無線LANを説明したが、無線システムは無線LANに限定されない。位置測位対象となる無線システムは、5G、LTE、LPWA(Low Power Wide Area)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などであってもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、センサデータの収集手段としてLTEを用いる例を説明したが、センサデータの収集手段はLTEに限定されない。例えば、有線LAN、無線LAN、LPWA、Bluetooth、ZigBeeであってもよい。
【0071】
図6は、発明の実施形態に係る装置の構成の機能ブロック図である。
図6に示した電波発生装置130は、フロア入場判定部134、アドレス対応付け部135、パケット送受信部136を備える。電波発生装置130のフロア入場判定部134は、電波発生装置30のフロア入場判定部34と同様の機能を有する。電波発生装置130のアドレス対応付け部135は、電波発生装置30のアドレス対応付け部35と同様の機能を有する。電波発生装置130の応答要求パケット送信部136は、電波発生装置30のパケット送受信部36と同様の機能を有する。
【0072】
つまり、電波発生装置130は、電波によってパケットを送受信するパケット送受信部136と、クラウドサーバ60から取得したセンサデータに基づいてフロアFに新規に位置測位端末40が入場したか否か判定するフロア入場判定部134と、フロア入場判定部134がフロアFに位置測位端末40が新規に入場したと判定した場合、フロアFに新規に入場したと判定されたフロア入場端末40のMACアドレスとIPアドレスとの対応付けを行うアドレス対応付け部135と、を備える。アドレス対応付け部135は、フロア入場端末40に応答させるARP要求パケットをパケット送受信部136に送信させることによって対応付けを行う。
【0073】
上述の電波発生装置30(電波発生装置130も同様)は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0074】
この出願は、2021年3月16日に出願された日本国特願2021-042797を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本開示は、電波発生装置、アドレスの対応付け方法及び記録媒体に適用してもよい。
【符号の説明】
【0076】
1…無線位置測位システム
10…無線LANアクセスポイント
20…無線センサ
30、130…電波発生装置
31…設定情報取得部
32…位置測位端末テーブル生成部
33…センサデータ取得部
34、134…フロア入場判定部
35、135…アドレス対応付け部
36、136…パケット送受信
40…位置測位端末
50…基地局
60…クラウドサーバ
91…LTE方式の移動体通信網
92…コアネットワーク(モバイル網)
93…インターネット網