(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】管理支援システム、管理支援方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20250527BHJP
【FI】
G06Q10/20
(21)【出願番号】P 2023570564
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 JP2021048758
(87)【国際公開番号】W WO2023127082
(87)【国際公開日】2023-07-06
【審査請求日】2024-06-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100178216
【氏名又は名称】浜野 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】横手 俊倫
(72)【発明者】
【氏名】木村 洋介
(72)【発明者】
【氏名】菅原 千里
(72)【発明者】
【氏名】水越 優介
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-57192(JP,A)
【文献】特許第6892974(JP,B1)
【文献】特許第6938107(JP,B1)
【文献】特開2020-21121(JP,A)
【文献】特開2017-20303(JP,A)
【文献】特開2019-101499(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出する検出手段と、
前記路面標示の摩耗度
と閾値とを比較することにより、前記路面標示を塗り直すか否かを決定する決定手段と、
塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する計算手段と、
塗り直すと決定された前記路面標示の領域を表示させる表示制御手段と
を備える管理支援システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、計算された前記塗料の量を表示させる
請求項1に記載の管理支援システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、塗り直すと決定された前記路面標示の領域を示す表示を、前記路面画像に重畳させる
請求項
1または2に記載の管理支援システム。
【請求項4】
前記検出手段は、前記路面標示の色を検出し、
前記計算手段は、前記色ごとに、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理支援システム。
【請求項5】
前記決定手段は、前記路面標示の部分領域ごとに塗り直すか否か決定する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理支援システム。
【請求項6】
前記決定手段は、前記路面標示を塗り直す優先度を決定する
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の管理支援システム。
【請求項7】
前記計算手段は、計算された前記塗料の量と、単位量あたりの前記塗料の価格とに基づいて、前記塗り直しに使用される前記塗料の価格を計算し、
前記決定手段は、さらに、
計算された前記塗料の価格と、予め設定された前記塗り直しの予算とを比較し、比較結果に応じて前記閾値を変更し、前記摩耗度と変更した前記閾値とを比較することにより、前記路面標示を塗り直すか否かを決定する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の管理支援システム。
【請求項8】
前記決定手段は、ユーザによる塗り直す前記路面標示の指定に応じて、前記路面標示を塗り直すか否かの決定を変更する
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の管理支援システム。
【請求項9】
コンピュータが、
路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、
前記路面標示の摩耗度
と閾値とを比較することにより、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、
塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算
し、
塗り直すと決定された前記路面標示の領域を表示させる
管理支援方法。
【請求項10】
路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、
前記路面標示の摩耗度
と閾値とを比較することにより、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、
塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算
し、
塗り直すと決定された前記路面標示の領域を表示させる
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、管理支援システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
道路上の安全と交通の円滑のために、道路には道路標識、路面標示、及び交通信号機が設けられる。道路に描かれた路面標示は、年月の経過により摩耗する。したがって、摩耗した路面標示の管理が必要となる。
【0003】
特許文献1は、車両の走行路を撮像した画像と対応する参照データに基づいて、路面標示を認識するシステムを開示する。特許文献1において、参照データとの類似度が所定の閾値を下回っている状態が一定期間継続した場合、路面標示の塗り直しが必要であると判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
路面の管理者には、路面標示の塗り直しにかかるコストを知りたいという要望がある。
【0006】
本開示は、路面標示の塗り直しに要する塗料の量の計算を支援する管理支援システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る管理支援システムは、路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出する検出手段と、前記路面標示の摩耗度に基づいて、前記路面標示を塗り直すか否かを決定する決定手段と、塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する計算手段と、を備える。
【0008】
本開示に係る管理支援方法は、路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、前記路面標示の摩耗度に基づいて、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する。
【0009】
本開示に係るプログラムは、路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、前記路面標示の摩耗度に基づいて、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する処理をコンピュータに実行させる。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に記憶されていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、路面標示の塗り直しに要する塗料の量の計算を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】管理支援システムの構成例を示すブロック図である。
【
図3】管理支援システムと接続される装置の例を示す図である。
【
図4】表示制御部が表示させる画面の例を示す図である。
【
図5】管理支援システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図6】管理支援システムの他の構成例を示すブロック図である。
【
図7】表示制御部が表示させる画面の例を示す図である。
【
図8】表示制御部が表示させる画面の例を示す図である。
【
図9】管理支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。
【
図10】コンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を参照して、本開示に係る管理支援システム、管理支援方法、およびプログラム、プログラムを記録する非一時的な記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、開示の技術を限定するものではない。
【0013】
[第1の実施形態]
図1は、一実施形態に係る管理支援システム100の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態に係る管理支援システム100は、検出部101、決定部102、及び、計算部103を備える。本実施形態において、管理支援システム100がさらに表示制御部104を備える場合を示す。ただし、管理支援システム100は、表示制御部104を備えなくてもよい。
【0014】
一実施形態において、管理支援システム100は、道路に塗料で描かれた路面標示の管理に用いられる。路面標示は、路面に描かれた通行に関する標示である。路面標示は、道路標示、区画線、及び法定外表示を含む。路面標示には複数の種類がある。路面標示の種類には、例えば、停止線、横断歩道、止まれ文字、横断歩道予告、追い越しのためのはみ出し禁止、車道中央線、車道境界線、及び、車道外側線が含まれるが、これらには限られない。
【0015】
なお、管理支援システム100が対象とする路面は、車両や人が通行する一般的な道路に限られず、車両のテストコース、及び、空港の滑走路や誘導路なども含まれる。すなわち、管理支援システム100は、路面標示の描かれる路面を広く対象としうる。
【0016】
検出部101は、路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出する。
【0017】
図2は、車が走る道路を撮影した路面画像の例を示す図である。
図2の路面画像には、路面標示の一例である横断歩道が撮像されている。
【0018】
路面画像は、ドライブレコーダ等の車載カメラで撮影される。ただし、カメラの種類はこれには限られず、様々な種類のカメラが用いられてもよい。例えば、路面画像は、自転車やドローン等の他の移動体に搭載されたカメラ、人が持って歩くカメラ、または、道路に設置された固定カメラで撮影されてもよい。路面画像は、人によって撮影されてもよく、自動で撮影されてもよい。
【0019】
図3は、管理支援システム100と通信ネットワーク30を介して有線または無線により通信可能に接続される装置の例を示す図である。
【0020】
ディスプレイ20は、コンピュータに接続されたディスプレイやタブレットなどである。管理支援システム100が備える表示制御部104は、ディスプレイ20に様々な情報を表示させる。表示制御部104が表示させる情報については後述する。
【0021】
車両10に搭載されたカメラによって撮像された路面画像は、管理支援システム100に送信される。送信された路面画像は、データベース40に記憶されてもよい。このとき検出部101は、データベース40から路面画像を取得してもよい。あるいは、管理支援システム100が任意のカメラと通信可能に接続している場合、検出部101は、カメラから路面画像を取得してもよい。
【0022】
検出部101は、路面画像と共に路面画像が撮影された地点の位置情報を取得してもよい。位置情報は、例えば、緯度と経度、GNSS(Global Navigation Satellite System)、GPS(Global Positioning System)による位置情報、または、マップ上の位置、を含む。
【0023】
位置の取得方法は特に限られない。GNSSの衛星から電波を受信する装置は、カメラまたは車などの移動体に設けられてもよい。また、検出部101は、例えば、位置情報と対応付けられてデータベースに記憶された路面画像と、新たに撮影された路面画像とを比較することで、新たに撮影された路面画像の位置情報を取得してもよい。
【0024】
さらに、検出部101は、路面画像と共に、路面画像が撮影された日時を取得してもよい。
【0025】
検出部101は、例えば、取得した路面画像から、路面標示の描かれた部分を検出する。検出部101は、例えば、既知の画像認識技術により、路面標示の色、または、形状を認識することで、路面標示を検出する。路面標示は一般的に、白、または、黄色の塗料により描かれる。ただし、検出部101は、青、緑、及び、その他の色で描かれた路面標示も検出してもよい。
【0026】
検出部101は、路面標示の種類を判定してもよい。なお、路面標示の種類を判定する方法は、特に限られない。検出部101は、例えば、路面標示の形状のデータベースを参照し、路面標示が描かれていると検出した部分の形状から、路面標示の種類を判定する。例えば、検出部101は、路面標示の検出と路面標示の種類の判定を一つの処理として実行してもよい。検出部101は、路面標示を機械学習したモデルを用いた画像認識により、路面標示の種類を判定してもよい。
【0027】
検出部101は、路面標示の種類を判定するために、路面画像が撮影された地点の位置情報を利用してもよい。例えば、検出部101は、位置と該位置に描かれている路面標示の種類とを対応付けて記憶するデータベースを参照してもよい。検出部101は、データベースを参照することで、路面画像が撮影された地点の位置情報から、路面画像に含まれる路面標示の種類を判定してもよい。
【0028】
検出部101は、路面標示の種類の判定に、路面画像が撮影された地点において、過去に撮影された路面画像を記憶するデータベースを参照してもよい。例えば、現在の摩耗度が高く、路面画像からの路面標示の検出が困難な場合が想定される。このような場合に、過去に撮影された路面画像は、摩耗度が現在より低いことが期待される。したがって、過去の画像が参照されることで、路面画像に含まれるべき路面標示が認識される。したがって、路面標示の種類を判定する精度が上がる場合がある。
【0029】
検出部101は、種類を判定した路面標示について、路面標示の摩耗度を検出する。摩耗度は、例えば、「高、中、低」など複数の段階によって表されてもよい。また、摩耗度は、数値や割合によって表されてもよい。例えば、路面標示に擦れがない状態を、摩耗度が0%とする。そして、例えば、路面標示の描かれた部分に路面の舗装の色が見える面積が増えるほど、摩耗度が100%に近づくとする。摩耗度は、擦れの部分の割合が高いほど、摩耗度を表す値が高くなるよう設定されてもよい。あるいは、摩耗度は、データベースに記憶された、擦れていない路面標示の形状との類似度であってもよい。この場合、類似度が低いほど、摩耗度は高く設定される。
【0030】
なお、路面標示の摩耗度を検出する方法は、特に限られない。例えば、検出部101は、摩耗度ごとの路面標示の形状のデータベースを参照し、路面標示の種類の判定と、摩耗度の検出を同時に実行してもよい。また、摩耗度は、路面標示の摩耗度を機械学習したモデルにより検出されてもよい。
【0031】
検出部101は、路面標示の検出に加えて、道路の幅及び長さを検出してもよい。例えば、検出部101は、路面画像から道路の幅及び長さを検出する。
【0032】
検出部101は、複数の路面画像から検出された路面標示が同一の路面の同一の路面標示であるか判定してもよい。また、検出部101は、複数の路面画像から同じ路面標示の重複検出を防止するために、位置情報を利用してもよい。例えば、検出部101は、所定の距離以内で撮影された路面画像については、路面標示の検出を省略する。また、検出部101は、重複検出を防止するために、路面画像が撮影された日時を利用してもよい。例えば、検出部101は、所定の時間以内で連続して撮影された路面画像については、路面標示の検出を省略してもよい。
【0033】
決定部102は、路面標示の摩耗度に基づいて、路面標示を塗り直すか否かを決定する。塗り直すか否かを決定する基準は、特に限られない。例えば、決定部102は、摩耗度が所定の閾値を超えている場合に、路面標示を塗り直すと決定してもよい。例えば、決定部102は、摩耗度が所定の閾値を超えていない場合に、路面標示を塗り直さないと決定してもよい。
【0034】
決定部102が塗り直すか否かを決定する単位は、適宜定められる。例えば、決定部102は、交通に関する意味を持つ路面標示の単位ごとに、線、図形、文字、または数字の組み合わせを一つの単位として、組み合わせごとに塗り直すか否かを決定してもよい。
【0035】
また、決定部102は、路面標示の部分領域ごとに塗り直すか否か決定してもよい。部分領域は、路面標示の構成要素ごとの領域であってもよい。構成要素は、例えば、路面標示を構成する線、図形、文字、または数字を含む。一例として、決定部102は、路面標示を構成する線ごとに、塗り直すか否かを決定する。さらに、部分領域は、路面標示の区切られた範囲であってもよい。決定部102は、路面標示を所定の範囲で区切って、区切られた範囲ごとに塗り直すか否かを決定してもよい。一例として、決定部102は、一本の線を所定の範囲で区切って、塗り直すか否かを決定してもよい。
【0036】
決定部102は、道路を所定の範囲で区切って、区切られた各範囲に含まれる路面標示を塗り直すか否かを決定してもよい。
【0037】
計算部103は、塗り直すと決定された路面標示に基づいて、路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する。例えば、計算部103は、塗り直すと決定された路面標示の面積に基づいて、塗料の量を計算してもよい。塗り直す路面標示の面積は、実際の路面において塗り直される路面の面積を表す。
【0038】
計算部103は、塗り直す路面標示の面積を取得する。面積の取得方法は特に限られない。例えば、計算部103は、路面画像から塗り直す路面標示の面積を計算してもよい。例えば、予め定められた、路面画像の1ピクセルが表す路面の面積に基づいて、計算部103は、塗り直す路面標示を表すピクセルの数を、塗り直す路面標示の面積に変換する。計算部103は、路面の斜め上から撮影された路面画像を、路面を上から撮影したような画像に変換してから、路面標示の面積を計算してもよい。すなわち、計算部103は、路面画像において、見かけ上では実際の形状と異なる形状で撮影されている路面標示を、実際の形状に変換してから、路面標示の面積を計算してもよい。
【0039】
計算部103は、路面標示の種類ごとに予め定められた面積から、塗り直す路面標示の面積を計算してもよい。一例として、計算部103は、路面画像から横断歩道を表す線の本数を取得してもよい。そして計算部103は、横断歩道を表す各線の1本分の予め定められた面積と、塗り直す線の本数から、面積を計算する。計算部103は、路面画像からさらに、道路の幅または長さを参照した上で、塗り直す路面標示の面積を計算してもよい。例えば、計算部103は、横断歩道を有する道路の幅及び長さを参照して、該道路に描かれる横断歩道の面積を計算してもよい。
【0040】
塗り直しに使用される塗料の量は、例えば、使用されると予測される塗料の体積、または、重さである。計算部103は、例えば、予め定められた単位面積あたりの使用量に、路面標示の面積を掛けることで、塗料の量を計算する。
【0041】
あるいは、計算部103は、路面標示の種類ごとに予め定められた使用される塗料の量に基づいて、塗料の量を計算してもよい。路面標示の種類に応じた塗り直す面積が予め定められている場合、路面標示の種類から塗料の量が計算される。したがって、路面標示の種類に基づく塗料の量の計算も、路面標示の面積に基づく計算の一例に含まれる。
【0042】
あるいは、計算部103は、予め定められた、路面標示の長さごとに使用される塗料の量に基づいて、塗料の量を計算してもよい。一例として、路面画像から塗り直す区画線の長さを取得してもよい。そして、計算部103は、予め定められた、区画線の単位長さあたりに使用される塗料の量に基づいて、塗料の量を計算してもよい。
【0043】
計算部103は、使用される塗料の種類ごとに、使用される塗料の量を計算してもよい。一例として、計算部103は、塗料の色の種類ごとに、塗り直しに使用される塗料の量を計算する。
【0044】
計算部103は、1枚の路面画像だけでなく、複数の路面画像から検出される複数の路面標示について、塗り直す面積の合計を計算してもよい。
【0045】
さらに、計算部103は、使用される塗料の量と、単位量あたりの塗料の価格とに基づいて、塗り直しに使用される塗料の価格を計算してもよい。
【0046】
表示制御部104は、計算された塗料の量を表示させる。
図4は、表示制御部104がディスプレイに表示させる画面の例を示す図である。D41は、塗り直しに使用される塗料の量を示す。D42は、路面画像を示す。地
図D43は、路面画像が撮影された地点を示す。
【0047】
図4のD41に示すように、表示制御部104は、複数の地点の路面標示の塗り直しに必要な塗料の合計を表示させてもよい。ただし、表示制御部104は、1枚の路面画像から検出された路面標示について、塗り直しに必要な塗料の合計を表示させてもよい。また、表示制御部104は、路面標示の種類ごとに、塗り直しに必要な塗料の合計を表示させてもよい。
【0048】
表示制御部104は、使用される塗料の種類ごとに、使用される塗料の量を表示させてもよい。一例として、表示制御部104は、使用される色ごとに、塗料の量を表示させてもよい。色ごとに塗料の量が表示されることで、ユーザは必要な色の塗料を必要な分だけ用意することができる。
【0049】
表示制御部104は、塗料の量以外の情報をさらに表示させてもよい。例えば、表示制御部104は、地
図D43上の選択された地点について、路面画像D42を表示させてもよい。地点の選択は、ユーザによって行われても、管理支援システム100によって自動で行われてもよい。
【0050】
また、表示制御部104は、塗り直しが必要な路面標示の位置を地
図D43に表示させてもよい。例えば、表示制御部104は、検出部101から路面画像が撮影された地点の位置情報を取得し、位置情報に対応する地点を地
図D43にプロットする。
【0051】
表示制御部104が表示させる情報は以上には限られない。例えば、表示制御部104は、塗り直さない路面標示についても地
図D43にプロットしてもよい。表示制御部104は、塗り直す路面標示と、塗り直さない路面標示を異なる態様でプロットしてもよい。例えば、塗り直す路面標示は赤色のマークでプロットされ、塗り直さない路面標示は緑色のマークでプロットされてもよい。
【0052】
さらに、表示制御部104は、塗り直すと決定された路面標示の領域を、路面画像D42上に表示させてもよい。例えば、表示制御部104は、塗り直す領域を示す表示を、路面画像に重畳させる。また、表示制御部104は、塗り直すと決定された路面標示がある道路の領域を、地
図D43上に表示させてもよい。
【0053】
表示制御部104は、路面画像D42上の塗り直すと決定された路面標示の領域と、塗り直さないと決定された路面標示の領域とを異なる態様で示してもよい。例えば、塗料で塗り直す領域は、画面において赤色で塗りつぶされて表示されてもよい。また、塗り直さない領域は、画面において緑色の枠で囲われて表示されてもよい。
【0054】
さらに、表示制御部104は、路面標示の塗り直しに使用される塗料の価格を表示させてもよい。
【0055】
図5は、一実施形態に係る管理支援システム100の動作例を示すフローチャートである。
【0056】
検出部101は、路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出する(ステップS1)。検出部101は、決定部102に検出された路面標示と路面標示の摩耗度を受け渡す。
【0057】
決定部102は、路面標示の摩耗度に基づいて、路面標示を塗り直すか否かを決定する(ステップS2)。決定部102は、塗り直すと決定された路面標示を計算部103に受け渡す。
【0058】
計算部103は、塗り直すと決定された路面標示に基づいて、路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する(ステップS3)。ステップS3の後、表示制御部104は計算された塗料の量をディスプレイに表示してもよい。
【0059】
以上、本実施形態において、管理支援システム100は、路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、路面標示を塗り直すか否かを決定し、路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する。また、管理支援システム100は、使用される塗料の量を表示させる。したがって、ユーザは、路面標示の塗り直しに要する塗料の量が把握できる。
【0060】
[第2の実施形態]
第2の実施形態として、管理支援システム100が、ユーザから路面標示を塗り直すか否かの決定の変更を受け付ける場合について説明する。
【0061】
図6は、一実施形態に係る管理支援システム100の構成例を示すブロック図である。第2の実施形態に係る管理支援システム100は、検出部101、決定部102、計算部103、表示制御部104、及び、受付部105を備える。第2の実施形態に係る検出部101、決定部102、計算部103、及び、表示制御部104の構成に関し、第1の実施形態と同様の構成については、詳しい説明を省略する。
【0062】
第2の実施形態に係る表示制御部104は、路面標示を塗り直すか否かを決定した結果を表示させる。また、表示制御部104は、路面標示を選択可能に表示させる。
図7は、塗り直すか否かを決定した結果を地図上に表示させた画面の例を示す図である。
図8は、塗り直すか否かを決定した結果を路面画像上に表示させた画面の例を示す図である。
【0063】
第2の実施形態において、決定部102は、路面標示を塗り直すか否かの決定の確信度を出力してもよい。確信度は、決定の妥当性を表す。確信度が低い場合、ユーザが路面画像を確認することが好ましい。摩耗度が塗り直すか否かの基準に近い場合や、路面標示の検出が困難な場合に、確信度は低くなる。決定部102は、検出部101から検出結果の妥当性を取得し、検出結果の妥当性に基づいて、確信度を求めてもよい。
【0064】
決定部102は、確信度が低い路面標示については、塗り直す路面標示として仮決定してもよい。表示制御部104は、塗り直すか否かの決定の確信度が低い路面標示を、他の路面標示と異なる態様で表示させてもよい。例えば、表示制御部104は、塗り直す決定の確信度が高い路面標示を赤色のマーク、塗り直さない路面標示を緑色のマークで表示させた上で、確信度が低い路面標示を黄色のマークで地図上に示してもよい。
【0065】
受付部105は、マウスやキーボードなどの入力装置からの入力を受け付ける。例えば、受付部105は、路面標示の選択を受け付ける。選択を受け付ける単位は、第1の実施形態において説明された、塗り直すか否かを決定する単位と同様に、適宜定められる。すなわち、受付部105は、交通に関する意味を持つ路面標示の単位ごと、または、路面標示の部分領域ごとに、選択を受け付けてもよい。
【0066】
受付部105は、ユーザに指定された地図上の地点に存在する路面標示について、選択を受け付けてもよい。あるいは、ユーザに指定された路面画像の領域について、選択を受け付けてもよい。
【0067】
例えば、受付部105は、ユーザによる画面のクリックに応じて、路面標示の選択を受け付ける。ユーザは、選択した路面標示について表示された路面画像を参照し、路面標示を塗り直すか否か判断する。そして、ユーザは塗り直すと決定された路面標示を塗り直さないと判断してもよい。また、ユーザは塗り直さないと決定された路面標示を塗り直すと判断してもよい。
【0068】
決定部102は、ユーザによる塗り直す路面標示の指定に応じて、路面標示を塗り直すか否かの決定を変更する。例えば、決定部102は、ユーザによる指示に応じて、決定を変更する。
【0069】
計算部103は、決定の変更に基づいて、路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する。さらに、計算部103は、塗り直しに使用される塗料の価格を計算してもよい。例えば、計算部103は、塗り直しに使用される塗料の量に、単位量あたりの塗料の価格を掛けて、塗り直しに使用される塗料の価格を計算する。
【0070】
図9は、第2の実施形態に係る管理支援システム100の動作例を示すフローチャートである。
【0071】
検出部101は、路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出する(ステップS21)。検出部101は、決定部102に検出された路面標示と路面標示の摩耗度を受け渡す。
【0072】
決定部102は、路面標示の摩耗度に基づいて、路面標示を塗り直すか否かを決定する(ステップS22)。決定部102は、塗り直すと決定された路面標示を計算部103と表示制御部104に通知する。
【0073】
表示制御部104は、路面標示を塗り直すか否かの決定をディスプレイに表示させる(ステップS23)。さらに、受付部105は、ユーザから路面標示の選択を受け付ける(ステップS24)。ステップS24において、受付部105は、路面標示を塗り直すか否かの決定の変更の指示をユーザから受け付けてもよい。
【0074】
次に、ステップS24において選択を受け付けた結果に応じて、決定部102は、路面標示を塗り直すか否かの決定を変更する(ステップS25)。ステップS25の後、表示制御部104は、決定の変更に基づいて、路面標示を塗り直すか否かを決定した結果を表示させてもよい。
【0075】
計算部103は、塗り直すと決定された路面標示の面積に基づいて、路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する(ステップS26)。ステップS26の後、表示制御部104は計算された塗料の量をディスプレイに表示させてもよい。また、ステップS26において、計算部103は、塗り直しに使用される塗料の価格を計算してもよい。
【0076】
計算部103は、ステップS22の後かつステップS24の前にも、使用される塗料の量を計算してもよい。すなわち、計算部103は、ステップS26において、変更に応じて塗料の量を再計算してもよい。
【0077】
以上、本実施形態において、管理支援システム100は、路面標示を塗り直すか否かの決定を変更する。したがって、ユーザは、予算や摩耗度に応じて、塗り直す路面標示を調整した上で、使用される塗料の量を把握できる。
【0078】
[変形例]
実施の形態については、上述した例に限られず、種々変更可能である。以上の各実施形態に係る管理支援システム100は、例えば、以下のような変形が可能である。
【0079】
決定部102は、さらに、予算に基づいて塗り直す路面標示を決定してもよい。路面標示を塗り直すか否かを決定する基準は、予算に応じて設定されてもよい。
【0080】
例えば、計算部103によって計算された塗料の量が、予め設定された予算を超える場合に、塗り直すと決定される摩耗度の基準がより高くように変更されてもよい。決定部102は、変更された基準に基づいて、塗り直す路面標示を再決定してもよい。
【0081】
決定部102は、塗り直すと決定した路面標示について、優先度を決定してもよい。優先度は、ユーザが塗り直しの作業を行うべき順番を示す。表示制御部104は、路面標示の優先度を表示させてもよい。
【0082】
優先度は、道路に関する交通状況に基づいて決定されてもよい。道路に関する交通状況は、交通事故または交通違反の発生有無、交通量、及び、歩行者量を含むが、これらには限られない。例えば、交通量の多い道路に描かれた路面標示の優先度は高く決定される。
【0083】
また、決定部102は、先に優先度を決定して、決定された優先度に基づいて、塗り直す路面標示を決定してもよい。予算が設定される場合、例えば、単位量あたりの塗料の価格に基づいて、予算内で塗り直せる路面標示の面積が計算できる。したがって、決定部102は、優先度が高い順番に、予算内に収まる塗料の量で塗り直せる範囲を、塗り直す路面標示と決定してもよい。
【0084】
決定部102は、所定エリアに含まれる路面から検出された路面標示について、路面標示を塗り直すか否かを決定してもよい。所定エリアの範囲は、適宜定められる。例えば、ユーザによって塗り直しが管轄される範囲が、所定エリアとして定められてもよい。また、地図上でユーザによって選択された範囲が、所定エリアとして定められてもよい。管理支援システム100が備える表示制御部104は、地図を表示させる。受付部105は、地図のいずれの範囲について路面標示を塗り直すか否かの決定をするかの選択を受け付けてもよい。受付部105は、複数の所定エリアの名称をリスト表示させ、リスト表示されたいずれのエリアについて路面標示を塗り直すか否かの決定をするかの選択を受け付けてもよい。
【0085】
計算部103は、決定された所定エリア内の路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する。
【0086】
[ハードウェア構成]
上述した各実施形態において、管理支援システム100の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。管理支援システム100の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータ500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0087】
検出部101、決定部102、計算部103、表示制御部104及び受付部105は、1台の装置によって実現されてもよい。あるいは、検出部101、決定部102、計算部103、表示制御部104及び受付部105は、複数の装置によって実現されてもよい。
【0088】
図9は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図9を参照すると、コンピュータ500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0089】
プログラム504は、管理支援システム100の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、予め、ROM502やRAM503、記憶装置505に格納される。CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、管理支援システム100の各機能を実現する。例えば、管理支援システム100のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、管理支援システム100の機能を実現する。また、RAM503は、管理支援システム100の各機能において処理されるデータを記憶してもよい。例えば、コンピュータ500のRAM503に、路面画像を記憶してもよい。
【0090】
ドライブ装置507は、記録媒体506の読み書きを行う。通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置509は、例えば、マウスやキーボード等であり、ユーザ等からの情報の入力を受け付ける。出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、ユーザ等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。バス512は、これらハードウェアの各構成要素を接続する。なお、プログラム504は、通信ネットワークを介してCPU501に供給されてもよいし、予め、記録媒体506に格納され、ドライブ装置507により読み出され、CPU501に供給されてもよい。
【0091】
なお、
図9に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0092】
管理支援システム100の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、管理支援システム100は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、管理支援システム100が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0093】
また、管理支援システム100の各構成要素の一部又は全部は、プロセッサ等を含む汎用又は専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現されてもよい。これらの回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。管理支援システム100の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0094】
また、管理支援システム100の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0095】
また、管理支援システム100の少なくとも一部がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてよい。すなわち、管理支援システム100を実現するための機能の少なくとも一部が、ネットワーク経由で実行されるソフトウェアによって実行されてよい。
【0096】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
【0097】
上記実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
【0098】
[付記1]
路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出する検出手段と、
前記路面標示の摩耗度に基づいて、前記路面標示を塗り直すか否かを決定する決定手段と、
塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する計算手段と、
を備える管理支援システム。
【0099】
[付記2]
塗り直すと決定された前記路面標示の領域を表示させる表示制御手段をさらに備える
付記1に記載の管理支援システム。
【0100】
[付記3]
前記表示制御手段は、塗り直すと決定された前記路面標示の領域を示す表示を、前記路面画像に重畳させる
付記2に記載の管理支援システム。
【0101】
[付記4]
前記検出手段は、前記路面標示の色を検出し、
前記計算手段は、前記色ごとに、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する
付記1乃至3のいずれか1つに記載の管理支援システム。
【0102】
[付記5]
前記決定手段は、前記路面標示の部分領域ごとに塗り直すか否か決定する、
付記1乃至4のいずれか1つに記載の管理支援システム。
【0103】
[付記6]
前記決定手段は、前記路面標示を塗り直す優先度を決定する
付記1乃至5のいずれか1つに記載の管理支援システム。
【0104】
[付記7]
前記決定手段は、さらに、予算に基づいて、塗り直す前記路面標示を決定する
付記1乃至6のいずれか1つに記載の管理支援システム。
【0105】
[付記8]
前記決定手段は、さらに、優先度に基づいて、塗り直す前記路面標示を決定する
付記7に記載の管理支援システム。
【0106】
[付記9]
前記決定手段は、所定エリアに含まれる路面から検出された前記路面標示について、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、
前記計算手段は、前記所定エリア内の路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する
付記1乃至8のいずれか1つに記載の管理支援システム。
【0107】
[付記10]
前記決定手段は、ユーザによる塗り直す前記路面標示の指定に応じて、前記路面標示を塗り直すか否かの決定を変更する
付記1乃至9のいずれか1つに記載の管理支援システム。
【0108】
[付記11]
路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、
前記路面標示の摩耗度に基づいて、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、
塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する
管理支援方法。
【0109】
[付記12]
路面を撮像した路面画像から路面標示と該路面標示の摩耗度とを検出し、
前記路面標示の摩耗度に基づいて、前記路面標示を塗り直すか否かを決定し、
塗り直すと決定された前記路面標示に基づいて、前記路面標示の塗り直しに使用される塗料の量を計算する
処理をコンピュータに実行させるプログラムを非一時的に記録する記録媒体。
【符号の説明】
【0110】
100 管理支援システム
101 検出部
102 決定部
103 計算部
104 表示制御部
105 受付部
10 車両
20 ディスプレイ
30 通信ネットワーク
40 データベース