(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】事業推進装置、事業推進プログラム、事業推進方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20250527BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2022152367
(22)【出願日】2022-09-26
【審査請求日】2025-04-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521424297
【氏名又は名称】ミチビク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】金杉 優樹
(72)【発明者】
【氏名】渡部 崇志
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-28443(JP,A)
【文献】特開2000-172702(JP,A)
【文献】特開2021-86516(JP,A)
【文献】特開2005-222475(JP,A)
【文献】特開2014-26306(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業を推進する事業推進装置であって、
連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得部と、
前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の通知を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示部と、
前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示部と、
を備えることを特徴とする、事業推進装置。
【請求項2】
前記第1会議情報は前記会議での議論内容に係るテキスト情報を含み、
前記通知候補情報提示部は、前記第1会議情報に含まれるテキスト情報から特定した、前記第2組織と前記通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示すること、
を特徴とする、請求項1に記載の事業推進装置。
【請求項3】
前記対応は書類の作成であって、
前記通知には前記書類の雛形が含まれること、
を特徴とする、請求項1または2に記載の事業推進装置。
【請求項4】
少なくとも会議に用いる資料の情報を含む、前記第2組織の会議に係る第2会議情報を取得する第2会議情報取得部を備え、
前記第2会議情報に、前記雛形を基にした資料が含まれない場合に、前記第2組織に注意を提示する注意提示部と、
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の事業推進装置。
【請求項5】
前記対応は議論の打診であって、
前記通知には前記第2組織にて議論すべき議題の情報が含まれること、
を特徴とする、請求項1または2に記載の事業推進装置。
【請求項6】
少なくとも会議の議題の情報を含む、前記第2組織の会議に係る第2会議情報を取得する第2会議情報取得部を備え、
前記第2会議情報に、前記議論すべき議題が含まれない場合に、前記第2組織に注意を提示する注意提示部と、
を備えることを特徴とする、請求項5に記載の事業推進装置。
【請求項7】
事業を推進する事業推進プログラムであって、
プロセッサに、
連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得ステップと、
前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の提示を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示ステップと、
前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示ステップと、
を実行させる、事業推進プログラム。
【請求項8】
事業を推進する事業推進方法であって、
プロセッサが、
連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得ステップと、
前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の提示を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示ステップと、
前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示ステップと、
を実行する、事業推進方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事業推進装置、事業推進プログラム、事業推進方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、親会社と子会社など、連携する複数の組織で事業活動を行っていく場合において、事業を円滑に推進するために各種会議が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、会議で発言された発言内容等を情報共有する技術が開示されている。しかしながら、複数の組織で事業を推進する場合には、情報共有だけでは効果的な事業推進ができない場合も存在する。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、複数の組織が連携して行う事業活動を推進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本開示にかかる、事業を推進する事業推進装置は、連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得部と、前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の提示を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示部と、前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示部と、を備える。
を有する。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の組織が連携して行う事業活動を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る評価システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】同実施形態に係るサーバ装置1のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】同実施形態に係るサーバ装置1の機能構成例を示す図である。
【
図4】第1会議情報記憶部131に記憶される第1会議情報の一例を示す図である。
【
図5】第2会議情報記憶部132に記憶される第2会議情報の一例を示す図である。
【
図6】同実施形態に係るサーバ装置1の処理の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
[項目1]
事業を推進する事業推進装置であって、
連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得部と、
前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の通知を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示部と、
前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示部と、
を備えることを特徴とする、事業推進装置。
[項目2]
前記第1会議情報は前記会議での議論内容に係るテキスト情報を含み、
前記通知候補情報提示部は、前記第1会議情報に含まれるテキスト情報から特定した、前記第2組織と前記通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示すること、
を特徴とする、項目1に記載の事業推進装置。
[項目3]
前記対応は書類の作成であって、
前記通知には前記書類の雛形が含まれること、
を特徴とする、項目1または2に記載の事業推進装置。
[項目4]
少なくとも会議に用いる資料の情報を含む、前記第2組織の会議に係る第2会議情報を取得する第2会議情報取得部を備え、
前記第2会議情報に、前記雛形を基にした資料が含まれない場合に、前記第2組織に注意を提示する注意提示部と、
を備えることを特徴とする、項目3に記載の事業推進装置。
[項目5]
前記対応は議論の打診であって、
前記通知には前記第2企業にて議論すべき議題の情報が含まれること、
を特徴とする、項目1または2に記載の事業推進装置。
[項目6]
少なくとも会議の議題の情報を含む、前記第2組織の会議に係る第2会議情報を取得する第2会議情報取得部を備え、
前記第2会議情報に、前記雛形を基にした資料が含まれない場合に、前記第2企業に注意を提示する注意提示部と、
を備えることを特徴とする、項目5に記載の事業推進装置。
[項目7]
事業を推進する事業推進プログラムであって、
プロセッサに、
連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得ステップと、
前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の通知を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示ステップと、
前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示ステップと、
を実行させる、事業推進プログラム。
[項目8]
事業を推進する事業推進方法であって、
プロセッサが、
連携体の第1組織の会議に係る第1会議情報を取得する第1会議情報取得ステップと、
前記第1会議情報に基づいて前記連携体の第2組織に対し、対応の要望の提示を行う候補の情報である通知候補情報を、前記第1組織の担当者に提示する通知候補情報提示ステップと、
前記担当者から、通知候補情報の中から前記第2組織に通知する通知情報の選択を受け付け、前記第2組織に提示する提示ステップと、
を実行する、事業推進方法。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る会議評価システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の会議評価システムは、サーバ装置1を含んで構成される。サーバ装置1は、第1組織端末3と、第2組織端末4と、通信ネットワーク2を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク2は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
==サーバ装置1==
サーバ装置1は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0013】
==第1組織端末3==
第1組織端末3は、第1組織に属するユーザが扱うコンピュータである。例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、たとえば第1組織端末3で実行されるアプリケーションやWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスすることができる。
【0014】
==第2組織端末4==
第2組織端末4は、第2組織に属するユーザが扱うコンピュータである。例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、たとえば第2組織端末4で実行されるアプリケーションやWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスすることができる。
【0015】
本開示においては、複数の組織が連携して推進する事業活動を対象として、事業推進を行う技術を開示する。ここで、複数の組織とは、異なる組織(企業、各種法人、任意団体等を含むが、これらに限定されない。)であって、資本関係の有無は問わない。従って、親会社と子会社のようなグループ会社などの関係も含まれるし、事業提携などの形で連携する事業体も含まれるがこれらに限定されない。なお、複数の組織とは、同一の組織において、機能・役割が異なる組織である場合も含まれても良い。
【0016】
図2は、サーバ装置1のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。サーバ装置1は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置106を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース104は、通信ネットワーク2に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置105は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述するサーバ装置1の各機能部はCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現され、サーバ装置10の各記憶部はメモリ102及び記憶装置103が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0017】
図3には、サーバ装置1の機能構成も示している。
図3に示すように、サーバ装置1は、第1会議情報記憶部131と、第2会議情報記憶部132と、の各記憶部と、第1会議情報取得部111と、通知候補情報提示部112と、提示部113と、第2会議情報取得部114と、注意提示部115と、の各処理部を備える。
【0018】
第1会議情報記憶部131と、第2会議情報記憶部132と、の各記憶部の説明をする。
【0019】
第1会議情報記憶部131は、
図4に一例を示すように、第1組織における会議(以下、第1会議と記す。)の情報を記憶する。第1会議情報は、一例として、会議前情報として、会議概要(開催日、時間、参加者、場所、等)、議題、会議用資料、会議後情報として、会議中の音声を含む音声ファイル・動画ファイル等、当該音声ファイル・動画ファイルを、音声認識技術を用いてテキスト化した文字起こし情報、議事録等の情報を含む。
【0020】
第2会議情報記憶部132は、
図5に一例を示すように、第2組織における会議(以下、第2会議と記す。)の情報を記憶する。第2会議情報は、一例として、会議前情報として、会議概要(開催日、時間、参加者、場所、等)、議題、会議用資料、会議後情報として、会議中の音声を含む音声ファイル・動画ファイル等、議事録等の情報を含む。
【0021】
以下、第1会議情報取得部111と、通知候補情報提示部112と、提示部113と、第2会議情報取得部114と、注意提示部115と、の処理部の説明を記載する。
【0022】
第1会議情報取得部111は、一例として、ネットワーク2を介して、第1組織端末3から、第1会議情報を取得し、第1会議情報記憶部131に記憶する。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0023】
通知候補情報提示部112は、一例として、第1会議の後に、第1組織から第2組織に対して通知を行う必要がある可能性のある通知候補情報を、第1組織端末3に提示する。また、第2組織に対して提示する情報について、第1組織端末3から、当該通知候補情報から選択を受け付ける。
【0024】
通知候補情報提示部112は、一例として、第1会議情報から、通知相手と、通知内容を判定する。
【0025】
通知候補情報提示部112は、一例として、第1会議情報に含まれるテキスト情報から、通知相手(主には組織名であるが個人でもよく、これらに限定されない)を判定する。組織名は、組織を示す特定の文字列(例えば、株式会社、会社、社などの会社を指す文字列、または、社団法人、LLPなどの法人形態の文字列を含むがこれらに限定されないし、個人名であってもよい)を近傍に含むテキスト情報を社名として判定しても良いし、事前にサーバ装置1に準備された組織名のデータベースに含まれる組織名のテキストと一致するテキストが含まれる場合に、通知の相手先として判定しても良い。なお、当該データベースに、組織の役員や、担当者などの人物名やニックネーム、組織の短縮名・社内で通用する呼名、また組織がある場所などの情報を合わせて登録しておき、これらの情報がテキスト情報に含まれた場合に、これらが紐付けられた組織を、通知先の組織として判定しても良い。更に、当該データベースには、当該組織と進行中の事業・プロジェクトの名前などが組織に紐付けられており、事業名、プロジェクト名がテキスト情報に含まれる場合に、通知相手である組織等を、通知先の組織として判定しても良い。なお、当該データベースには、連絡先として電話番号や住所、メールアドレス、連絡ツールのアカウント情報等を含んでいても良い。
【0026】
通知候補情報提示部112は、一例として、第1会議情報に含まれるテキスト情報から、通知する候補となる内容を判定する。事前にサーバ装置1に準備された通知内容のデータベースに含まれる内容のテキストと一致するテキストが含まれる場合に、通知候補の内容として判定しても良い。当該データベースには、例えば、「報告を依頼」、「資料の提出を依頼」、「議論・検討の依頼」「監査の実施」、など、通知相手に依頼する内容や、通知相手に対して実施をする内容が含まれるがこれらに限定されない。
【0027】
通知候補情報提示部112は、一例として、上述するステップによって通知相手と、通知内容を判定した場合に、それらのテキストが近傍に存在する場合に、通知相手と通知内容を紐づけることができる。通知候補情報提示部112は、通知相手と、通知内容が、例えば、20文字以内に存在する場合に当該通知相手と通知内容を紐づけてもよい。文字数は適宜変更することが可能である。
【0028】
通知候補情報提示部112は、例えば、第1会議情報で所定の決定がなされた場合に、当該決定事項を通知内容として判定してもよい。通知候補情報提示部112は、一例として、第1会議情報から、決議事項を判定する。通知候補情報提示部112は、例えば第1会議情報が議事録(テキスト情報)であった場合に、決議事項などの項目に記載されているテキスト情報を、決議事項であると判別しても良いし、議事録等のテキスト情報から決議事項を判別する予測モデルを機械学習などの手法により生成し、当該予測モデルを用いて決議事項を判別してもよい。また、通知候補情報提示部112は、例えば第1会議情報が音声ファイルであった場合、一般的に用いられている音声認識技術を用いてテキスト情報化し、上述したものと同様の手法により、決議事項を判別してもよい。また、通知候補情報提示部112は、一例として、第1ユーザから決議事項に関する入力を受け付けてもよい。当該決議事項が、例えば「A社に対する監査をおこなうものとする」であった場合、対象となる社名(この場合A社)と、実施内容(この場合監査)を文字認識技術により識別し、A社に対して通知をする候補情報として抽出すればよい。
【0029】
通知候補情報提示部112は、ここまでに例を示した方法を用いて通知相手と通知内容を判定した後に、組織1端末3に対して、通知相手と通知内容を通知候補情報として提示する。通知内容として提示する内容は、「報告を依頼」、「資料の提出」、「監査の実施」などの情報を含む。更に、サーバ装置1はそれぞれの内容に紐付けられた書類や、書類の雛形などを記憶するデータベースを備えてもよく、内容に併せて書類や書類の雛形などを提示してもよい。組織1の担当者は、提示された通知候補の情報の中から、実際に通知を行うものを選択すればよい。また、通知候補情報提示部112は、組織1の担当者から、通知内容の編集、資料の追加、連絡先のメールアドレス等の追加等を受け付けても良い。
【0030】
提示部113は、第1組織から第2組織に対して通知する情報を提示する。提示部113は、通知候補情報提示部112が第1組織端末3から受け付けた、第2組織に対して提示する情報を、第2組織(前記データベースに含まれる連絡先)に提示すればよい。提示部113が第2組織に提示する情報としては、通知候補情報提示部112が判定した前記内容を含み、資料の提出や報告などを求める場合には、その報告に必要な書類の雛形等が併せて提示される。なお、提示部113は、第2組織に検討や議論してほしい内容などのみを提示してもよい。
【0031】
第2会議情報取得部114は、一例として、ネットワーク2を介して、第2組織端末4から、第2会議情報を取得し、第2会議情報記憶部133に記憶する。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0032】
注意提示部115は、第2組織に対して、注意を提示する。注意提示部115は、第2会議情報をもとに、第2組織に対して注意を提示する。例えば、注意提示部115は、提示部113が第2組織に対して、資料の作成依頼と、併せて雛形を提示した場合に、その後に開催された第2組織における会議において用いられた会議資料(第2会議情報)に、当該雛形を用いた資料が含まれていない場合に、第2組織に対して、当該雛形を用いた資料に関して議論する必要がある旨を含む注意を提示すればよい。
【0033】
上述した例は、例えば第1組織が親会社で、第2組織が子会社である場合に、親会社で用いている書類雛形等を用いて、子会社から資料の提出等を求めることができ、雛形を統一することで無駄な作業を省くことに繋がるが、効果は当該事例に限定されない。
【0034】
また、注意提示部115は、例えば、提示部113が第2組織に対して、ある議題Aに関して議論するように依頼をした場合に、その後に開催された第2組織における会議における議題(第2会議情報)に、議題Aが含まれていない場合に、第2組織に対して、議題Aを議論する必要がある旨を含む注意を提示すればよい。
【0035】
上述した例は、例えば第1組織が子会社で、第2組織が親会社である場合に、親会社で決議がないと、子会社が事業を進められない場合などに、親会社において議論を失念しないようにすることができ、時間を無駄にしないことに繋がるが、効果は当該事例に限定されない。
【0036】
図6は、本実施形態の事業推進装置の処理の例を説明する図である。
【0037】
サーバ装置1は、第1会議情報を取得する(1001)。サーバ装置1は、第1会議情報を解析し、第2組織に提示する候補の情報(提示候補情報)を第1組織に提示する(1002)。サーバ装置1は、提示候補情報から、実際に提示する情報の選択を第1組織から取得する(1003)。サーバ装置1は、第1組織に選択された情報を、第2組織に提示する(1004)。サーバ装置1は、第2会議情報を取得する(1005)。サーバ装置1は、第2会議情報をもとに、第2組織に対して注意情報を提示する(1006)。
【0038】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0039】
本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、サーバ装置1のCPUおよび記憶装置は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。
【0040】
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、およびソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係るサーバ装置1の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0041】
また、本明細書において説明した処理は、必ずしも説明した順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0042】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【符号の説明】
【0043】
1 サーバ装置
2 ネットワーク
3 ユーザ端末
101 CPU
102 メモリ
103 記憶装置
104 通信インタフェース
105 入力装置
106 出力装置
111 第2会議情報取得部
112 通知候補情報提示部
113 提示部
114 第2会議情報取得部
115 注意提示部
131 第1会議情報記憶部
132 第2会議情報記憶部