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特許7687695コアネットワークノード及び冗長URLLC接続に対応する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】コアネットワークノード及び冗長URLLC接続に対応する方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20250527BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20250527BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20250527BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W28/04
H04W76/18
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022179509
(22)【出願日】2022-11-09
(62)【分割の表示】P 2021539393の分割
【原出願日】2019-12-06
(65)【公開番号】P2023015240
(43)【公開日】2023-01-31
【審査請求日】2022-11-09
【審判番号】
【審判請求日】2024-04-22
(31)【優先権主張番号】19150842.3
(32)【優先日】2019-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】イアネフ, イスクレン
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】ファン, リンハン
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-88472(JP,A)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study, 3GPP TR 23.725 V16.0.0 (2018-12), [online], 2018年12月19日アップロード, p11-18,74, インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/23_series/23.725/23725-g00.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24- 7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコアネットワークノードであって、
ユーザ機器(UE)から、Ultra Reliable Low Latency Communication (URLLC)のためにProtocol Data Unit(PDU)セッションを確立するため第1の要求を受信する手段と、
ネットワークリポジトリ機能(NRF)に、第2のコアネットワークノードを選択するための第2の要求を送信する手段と、
前記NRFから、前記第2の要求に対する第1の応答を受信する手段と、
前記第1の応答が、前記NRFが前記第2のコアネットワークノードを発見したことを示す場合、前記第2のコアネットワークノードを選択する手段であって、前記第2のコアネットワークノードは、冗長対応をサポートする、手段と、
前記第1の応答が、前記NRFが前記第2のコアネットワークノードを発見することができなかったことを示す場合、前記UEに、前記PDUセッションの前記確立の拒絶を示す第2の応答を送信する手段と、を備え、
前記冗長対応は、IEEE 802.1CBのFrame Replication and Elimination For Reliablity (FRER)である、
第1のコアネットワークノード。
【請求項2】
第1のコアネットワークノードの方法であって、
ユーザ機器(UE)から、Ultra Reliable Low Latency Communication (URLLC)のためにProtocol Data Unit(PDU)セッションを確立するため第1の要求を受信し、
ネットワークリポジトリ機能(NRF)に、第2のコアネットワークノードを選択するための第2の要求を送信し、
前記NRFから、前記第2の要求に対する第1の応答を受信し、
前記第1の応答が、前記NRFが前記第2のコアネットワークノードを発見したことを示す場合、前記第2のコアネットワークノードを選択し、前記第2のコアネットワークノードは、冗長対応をサポートし、
前記第1の応答が、前記NRFが前記第2のコアネットワークノードを発見することができなかったことを示す場合、前記UEに、前記PDUセッションの前記確立の拒絶を示す第2応答を送信する、ことを含み、
前記冗長対応は、IEEE 802.1CBのFrame Replication and Elimination For Reliablity (FRER)である、
第1のコアネットワークノードにおける方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システムに関する。本開示は、特に第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)規格又はその等価物もしくは派生物に従って動作する無線通信システム及びその装置に関連するが、これに限定するものではない。本開示は、いわゆる「5G」(又は「Next Generation」)システムにおける超高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable and Low Latency Communication)の提供に関連するが、これに限定するものではない。
【背景技術】
【0002】
3GPP SA2ワーキンググループは、超高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable Low Latency Communication)研究項目に取り組んでいる。その目的は、5GシステムにおいてURLLCサービスをサポートするための潜在的なアーキテクチャ強化の研究及び評価を行うことである。
具体的には、以下の態様を対象とする。
・TS22.261で定義されているような5Gシステムにおける遅延、ジッタ、及び信頼性に関するURLLC要件を満たすための主要な課題の探求
・アクセスネットワーク(AN:Access‐Network)とコアネットワーク(CN:Core Network)との間、並びにCN内における遅延及びジッタに対するユーザ機器(UE)モビリティの影響を最小限にする方法の研究。
・単一のN3及びN9ユーザプレーントンネル、並びにユーザプレーンパス内のNFsの信頼性よりも高い信頼性をもつ伝送を実現する方法の研究。
・URLLC要件のあるQoSフローのQoSを監視する方法の研究。
・課金及びポリシー制御に対する潜在的な影響の研究
【0003】
SA2は、端末装置が5Gネットワークを通じて2つの冗長PDUセッションをセットアップすることを可能にするソリューション(TR23.725,6.1)を定義しており(図1参照)、その結果、ネットワークは、可能な場合には常に、2つの冗長PDUセッションのパスを独立させることを試みる。3GPPネットワークは、装置からの2つのパスを提供しており、第1のPDUセッションは、UEからNG‐RANノード1 501を介してPDUセッションアンカー(PDU session Anchor)として動作するUPF1 751にわたり、第2のPDUセッションは、UEからNG‐RANノード2 502を介してPDUセッションアンカーとして動作するUPF2 752にわたる。これらの2つの独立したPDUセッションに基づいて、2つの独立したパスがセットアップされる。このソリューションは、LTEとNRとの双方によってサポートされるデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity)機能に基づく。UEは、2つのPDUセッションをセットアップし、その一方のPDUセッションは、MNG‐RANノード501を介してPDUセッションアンカーとして動作するUPF1 751に至り、他方のPDUセッションは、SNG‐RANノード502を介してPDUセッションアンカーとして動作するUPF2 752に至る。UPF1 751及びUPF2 752を介するトラフィックがデータネットワーク(DN:Data Network)内の異なるユーザプレーンノードを介してルーティングされ得るとしても、UPF1 751及びUPF2 752は、同じデータネットワーク(DN)に接続する。UPF1 751及びUPF2 752は、それぞれ、SMF1 731及びSMF2 732によって制御され、SMF1 731及びSMF2 732は、SMF選択のオペレータ設定によっては一致する場合がある。IEEE TSN(Time Sensitive Networking)FRER(Frame Replication and Elimination for Reliability)などの上位層プロトコルに依存して、複製パス(duplicate paths)上の冗長パケット/フレームの複製及び除去を管理する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のURLLCソリューションTR23.725、6.1、及び他のURLLCソリューションは、RANノードとコアネットワークノード(Core Network Nodes)との間で次のような配置互換性があると仮定する:
・コアネットワークUPF配置は、RAN配置と連携し、冗長ユーザプレーンパスをサポートする。
・基礎をなすトランスポートトポロジは、RAN及びUPF展開と提携し、冗長ユーザプレーンパスをサポートする。
・機能の物理ネットワークトポロジと地理的分布もまた、オペレータが必要とする範囲で冗長ユーザプレーンパスをサポートする。
【0005】
しかしながら、冗長ユーザパス(すなわち、URLLCユーザ接続)を要求するUEが、URLLCをサポートする(すなわち、ユーザパッチ冗長性をサポートする)RAN及びコアネットワークノードに常に接続することを保証するために、これらの仮定をオペレータが満たすことは、困難又は不可能であろう(図1参照)。
【0006】
以下のことは保証されていない。
・[課題1]URLLC対応UE(URLLC capable UE)は、URLLCをサポートしているSMF(URLLC supporting SMF)を選択する
‐今のところ、UEは、どのSMFが、URLLCをサポートしているSMFであるかを知らない。
・[課題2]URLLC対応UEは、URLLCをサポートしているNG‐RAN(URLLC supporting NG‐RAN)を選択する
‐今のところ、UEは、どのNG‐RANが、URLLCをサポートしているNG‐RANであるかを知らない。
・[課題3]URLLC対応NG‐RANは、URLLC対応AMFを選択する
‐今のところ、NG‐RANは、NG‐RANが接続するAMFセットの内、どのAMFがURLLCをサポートしているAMFであるかに関する情報を有していない。接続されたすべてのAMFがURLLCをサポートしていることは実用的ではない(すなわち、コスト効率が良くない)。
・[課題4]URLLC対応AMFは、URLLC対応SMFを選択する
‐今のところ、AMFは、どのSMFがURLLCをサポートしているSMFであるのかに関する情報を有していない。AMFが選択できるすべてのSMFが、URLLCをサポートしているSMFであることは実用的ではない(すなわち、コスト効率が良くない)。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、コアネットワークノードは、Ultra Reliable low Latency Communication (URLLC)のためにProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立の要求を受信する手段と、前記PDUセッションの冗長対応が許可されていないと判断する場合に、前記冗長対応による前記PDUセッションの前記確立の拒絶を実行する手段と、を備え、前記冗長対応は、IEEE 802.1CBのFrame Replication and Elimination For Reliablity (FRER)である。
【0008】
本開示の別の態様によれば、コアネットワークノードによって実行される方法は、Ultra Reliable low Latency Communication (URLLC)のためにProtocol Data Unit(PDU)セッションの確立の要求を受信することと、前記PDUセッションの冗長対応が許可されていないと判断する場合に、前記冗長対応による前記PDUセッションの前記確立の拒絶を実行することと、を含み、前記冗長対応は、IEEE 802.1CBのFrame Replication and Elimination For Reliablity (FRER)である。
【発明の効果】
【0009】
ある態様において、コアネットワークノード、コアネットワークノードにおける方法は、PDUセッション(複数可)の冗長対応を管理するための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、冗長ユーザプレーンパスを介するURLLCの例を示す。
図2図2は、UE登録(UE Registration)手順におけるネットワークによるURLLCサポート表示(URLLC support indication)の例を示す。
図3図3は、UEネットワーク能力情報要素(UE network capability information element)の例を示す。
図4図4は、NG接続セットアップ(NG Connection Setup)手順中のAMFとNG‐RANとの間のURLLCサポート表示交換の第1の例を概略的に示す。
図5図5は、RAN設定更新(RAN Configuration Update)手順中のAMFとNG‐RANとの間のURLLCサポート表示交換の第2の例を概略的に示す。
図6図6は、AMF設定更新(AMF Configuration Update)手順中のAMFとNG‐RANとの間のURLLCサポート表示交換の第3の例を概略的に示す。
図7図7は、システム情報でブロードキャストされるURLLCサポート表示の例を示す。
図8図8は、URLLCサポートSMF選択(URLLC supporting SMF selection)の例を示す。
図9図9は、移動通信システムを概略的に示す。
図10図10は、UEの主要構成要素を示すブロック図である。
図11図11は、例示的な(R)ANノード5の主要構成要素を示すブロック図である。
図12図12は、汎用コアネットワークノードの主要構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
URLLC接続確立(例えば、ユーザ冗長パス確立)障害を回避するために、以下の態様が提供される。
1)ネットワークがURLLCをサポートする場合にのみUE3がユーザパスの冗長性を要求するようにする、UE登録の間のネットワークによるURLLCサポート表示。この態様は、課題1、2、及び3を解決する。
2)AMF710とNG‐RANノード5との間のURLLCサポートネゴシエーション。この態様は、課題2を解決する。
3)NG‐RANノード5は、URLLCサポート表示をブロードキャストする。この態様は、課題1に対処する。
4)URLLCサポートSMF選択。この態様は、課題3を解決する。
5)指定ネットワークスライスを介したURLLCサポート。ネットワークが登録エリア全体でURLLCを均一にサポートする場合、この態様は、課題1、2、及び3を解決する。
【0012】
第1の態様
‐UE登録中のネットワークによるURLLCサポート表示
【0013】
第1の態様は、UE登録手順中のネットワークによるURLLCサポート表示を提供する。これにより、ネットワークがURLLCをサポートする場合にのみ、UE3がURLLC(例えば、ユーザパス冗長性を有するPDUセッション確立)の要求をすることを可能にする。ネットワークによるURLLCサポート表示の例示的な手順を、図2に概略的に示す。
【0014】
1)URLLC対応UE3は、登録要求(Registration Request)メッセージをトリガすることによってネットワークとの登録手順を開始する。UE3が、URLLC(例えば、ユーザプレーン冗長)に対応している場合、UE3は、登録要求メッセージにURLLC能力表示(URLLC capability indication)パラメータ(又は、短URLLCのために要求されるユーザプレーン冗長のPDUセッション確立をサポートするUE3の能力を示すための他の表示)を追加することによって、URLLCのための自身の能力/サポートを示す。URLLC能力/サポートパラメータは、登録要求メッセージ内の指定パラメータか、又はUEネットワーク能力情報要素の一部にすることができる(図3参照)。
登録要求メッセージは、RRCメッセージ(例えば、RRC接続要求(RRC Connection Request)メッセージ、RRC接続完了(RRC Connection Complete)メッセージ、又は他のASメッセージ)に(例えば、NAS PDU、コンテナ、又はメッセージの形式で)含まれる。UE3は、また、指定パラメータとして、又はUE能力情報要素の一部として、RRCメッセージ自体にURLLCサポートのための自身の能力/サポート表示を含むこともできる。RRCメッセージ内のURLLC能力/サポート表示は、接続されたAMFのすべてがURLLCをサポートしているわけではないという場合に、NG‐RANノード5がURLLCをサポートしているAMFを選択するのを支援することになる。
【0015】
2)NG‐RANノード5は、AMF710を選択する。UE3からのRRCメッセージがURLLCサポート/能力の表示を含む場合、NG‐RANノード5は、URLLCをサポートするAMF710を選択する。NG‐RANノード5は、RRCメッセージ内のURLLCサポート/能力の表示とNSSAI(S‐NSSAIのリスト)との組み合わせに基づいて、AMF710を選択してもよい。NG‐RANノード5は、選択されたAMF710に、UE3からの登録要求メッセージをN2セットアップ要求(N2 Setup Request)メッセージ内で転送する。
【0016】
3)URLLCサポートがサブスクリプションベースのサービスである場合、AMF710は、Nudm_SDM_Get手順、又はUDM/UDR720からのUE加入者情報を検索するための他の手順を介して、UDM/UDR720に問い合わせてもよい。URLLCのUEサブスクリプションは、UDM/UDR720に記憶される加入者データ情報である。この情報は、冗長ユーザプレーンパス確立を含むURLLCの確立を、UE3が許可されるか否かを示す。この表示は、UEごと、PDUセッションごと、又は加入されたS‐NSSAI(Subscribed S‐NSSAI)ごとに行ってもよい。AMF710は、PCFからURLLC能力/サポート表示を得てもよい。
【0017】
4)ネットワークがURLLCをサポートする場合、AMF710は、UE3に対してURLLCサポートを示す。URLLCサポートがサブスクリプションベースのサービスである場合、AMF710は、UE3に対するURLLCサポートの表示の前に、UEのURLLCに対するサブスクリプションを検証する。
AMF710は、また、URLLCのサポートを示す前に、オペレータポリシー又は設定を考慮してもよい。例えば、AMF710に接続されたSMFのいずれもURLLC機能をサポートしない場合、AMF710は、URLLCがサポートされていないことをUE3に示すものとする。
すべての条件が満足されない限り、AMF710は、URLLCがサポートされていないことを示す。
【0018】
5)AMF710は、登録受諾(Registration Accept)メッセージ内で、URLLCサポートをUE3に示す。AMF710は、登録受諾メッセージにURLLCサポートパラメータを含むことができる。AMF710は、許可されたS‐NSSAI(allowed S-NSSAI)ごとにURLLCサポートパラメータを含むことができる。AMF710は、URLLCサポートパラメータに関連づけられたURLLC原因パラメータ(URLLC cause parameter)を含むことができる。URLLCサポートパラメータは、次のものを示してもよい。
URLLCサポート=URLLCがサポートされている、又は
URLLCが拒絶された、又は
URLLCがサポートされていない、又は
URLLCに加入していない、又は
URLLCがこの場所でサポートされていない、及び/又は
URLLCがvPLMNによってサポートされていない。
AMF710は、特にUE3がまだ同じ登録エリアにいる間にURLLCのサポートが変化した場合、UE構成更新(UE Configuration Update)メッセージ内でもまたURLLCのサポートを示してもよい。AMF710は、許可されたS‐NSSAI(allowed S-NSSAI)ごとにURLLCサポートパラメータを含むことができる。
AMF710は、NG‐RANノード5を介してUE3に、N2セットアップ応答(N2 Setup Response)メッセージ内で登録受諾メッセージを送信する。AMF710は、また、N2セットアップ応答メッセージ自体にURLLCサポート表示を含むことができる。このようにして、AMF710は、URLLCサポートのためのAMF能力によりNG‐RANノード5を設定又は更新する。NG‐RANノード5は、URLLCのための能力を有するUEの新たな登録のためのAMFを選択する場合に、例えばURLLC対応UEのためのURLLC対応AMFを選択するために、URLLCサポートのためのAMF能力を使用する。
【0019】
6)NG‐RANノード5は、RRCメッセージによってUE登録受諾メッセージをUE3に送る。
【0020】
7)URLLCサポート表示に基づいて、UE3は、適切なPDUセッション確立手順(PDU session establishment procedure)を実行する。URLLCサポート表示が登録受諾メッセージに含まれている場合で、且つ:
a)URLLCサポート表示=URLLCがサポートされている、である場合
‐URLLCは、ネットワークによってサポートされ、UE3は、必要に応じてURLLC接続(例えば、ユーザプレーン冗長性を有するPDUセッション確立)を開始することができる。
b)URLLCサポート表示=URLLCが拒絶された、である場合
‐この場合、ネットワークは通常、URLLCをサポートしているものの、その使用が何らかの理由で拒絶されたことを意味する。この場合、AMF710は、登録受諾メッセージにURLLC原因パラメータも含め、URLLC拒絶の原因を示すことができる。拒絶の原因の例は、以下のユースケースがあり得る。
+ 一時的にサポートされていない;
+ ネットワークが過負荷になっている。
c)URLLCサポート表示=URLLCがサポートされていない、である場合
‐URLLCは、ネットワークによって通常サポートされていない。UE3は、このPLMNにある間、URLLCの要求をトリガしないものとする。
d)URLLCサポート表示=URLLCが加入されていない、である場合
‐UE3は、URLLCに対するサブスクリプションを有しない。AMF710は、また、サブスクリプション制限が通常、UEごとであるか、又はPDUセッションごとであるか、又はS‐NSSAIごとであるかを示すために、URLLC原因パラメータを含めることもできる。UE3は、このPLMNにいる間、URLLCの要求をトリガしないものとする。サブスクリプション制限を明確にする原因がある場合、UE3は、サブスクリプション制限、例えば、特定のPDUセッション、又はS‐NSSAIのためにURLLCを開始しないなど、に従うものとする。
e)URLLCサポート表示=URLLCがこの場所でサポートされていない、である場合
‐ネットワークは、この場所、例えば、このセル又はTA又は登録エリア(Registration Area)ではURLLCをサポートしない。UE3は、UE3がそのロケーションエリア、例えば、セル、TA又は登録エリアにある間、URLLCサポートの要求を開始しないものとする。
f)URLLCサポート表示=URLLCがvPLMNによってサポートされていない、である場合
‐URLLCは、訪問先のPLMNによってサポートされていない。UE3は、そのvPLMNにある間はURLLCの要求をトリガしないものとする。
【0021】
URLLCサポート表示の欠如は、URLLCがサポートされていないかのようにUE3によって解釈され得る。
【0022】
ネットワークによって示されるURLLCサポート表示は、以下に列挙するもののうち、1つ又は複数を組み合わせたサポートの表示であってもよい。
‐ IEEE 802.1CB(FRER)[8]
‐ IEEE 802.1Q[9]
‐ デュアルコネクティビティ
【0023】
UE3によって示されるURLLC能力表示パラメータは、以下に列挙するもののうち、1つ又は複数を組み合わせたサポートの表示であってもよい。
‐ IEEE 802.1CB(FRER)[8]
‐ IEEE 802.1Q[9]
‐ デュアルコネクティビティ
【0024】
第2の態様
AMF710とNG‐RANノード5との間のURLLCサポートネゴシエーション
【0025】
第2の態様は、AMF710とNG‐RANノード5との間のURLLC能力交換(URLLC capability exchange)に関するものである。NG‐RANノード5は、URLLC対応であるUEのためにURLLCをサポートしているAMFを選択することができるように、NG‐RANノード5は、接続されたAMFのうち、どれがURLLC対応であるのかを知る必要がある。
第1の例
図4は、NG接続セットアップ(NG Connection Setup)手順中のAMF710とNG‐RANノード5との間のURLLCサポート表示交換(すなわち、URLLC能力交換)の第1の例を概略的に示す。
【0026】
1)NG‐RANノード5が、接続されたAMFの1つとの接続セットアップを開始すると、NG‐RANノード5は、NG接続セットアップ要求(NG Setup Request)メッセージ内でURLLCサポートのための自身の能力を示す。
【0027】
2)AMF710は、URLLCサポート表示パラメータを含めることによって、NGセットアップ応答(NG Setup Response)メッセージ内でURLLCサポートのための自身の能力を示す。これにより、AMF710は、URLLCサポートの自身の能力に関する情報で、NG‐RANノード5を設定又は更新する。NG‐RANノード5は、この情報(すなわち、AMF710のURLLCサポート表示パラメータ)を保存し、NG‐RANノード5は、新しく加入するUEのためのAMF選択のためにこの情報を使用する。すなわち、URLLC対応UEがネットワークに登録又は再登録するとき、NG‐RANノード5は、URLLCをサポートしているAMF710を選択することになる。URLLCサポート表示パラメータの欠如は、AMF710がURLLCをサポートしないかのように、NG‐RANノード5によって解釈され得る。
AMF710は、オペレータポリシー又は設定を考慮してURLLCサポート表示パラメータをセットしてもよい。例えば、AMF710に接続されたSMFのいずれもがURLLC機能をサポートしない場合、AMF710は、URLLCがサポートされていないことをNG‐RANノード5に対して示す。
AMF710は、S‐NSSAIごとにURLLCサポート表示パラメータをセットしてもよい。
【0028】
第2の例
図5は、RAN設定更新(RAN Configuration Update)手順中のAMF710とNG‐RANノード5との間のURLLCサポート表示交換(すなわち、URLLC能力交換)の第2の例を概略的に示す。
【0029】
1)NG‐RANノード5がAMF710に対するRAN設定更新手順を開始すると、NG‐RANノード5は、RAN設定更新メッセージにおいて、URLLCサポートのための自身の能力を示す。
【0030】
2)AMF710は、URLLCサポート表示パラメータを含めることによって、RAN設定更新確認(RAN Configuration Update Acknowledge)メッセージにおいてURLLCサポートのための自身の能力を示す。これにより、AMF710は、URLLCサポートの自身の能力に関する情報でNG‐RANノード5を設定又は更新する。NG‐RANノード5は、この情報(すなわち、AMF710のURLLCサポート表示パラメータ)を保存し、NG‐RANノード5は、新しく加入するUEのためのAMF選択のためにこの情報を使う。すなわちURLLC対応UEがネットワークに登録又は再登録するとき、NG‐RANノード5はURLLCをサポートしているAMF710を選ぶことになる。URLLCサポート表示パラメータの欠如は、AMF710がURLLCをサポートしないものとして、NG‐RANノード5によって解釈され得る。
AMF710は、オペレータポリシー又は設定を考慮してURLLCサポート表示パラメータをセットしてもよい。例えば、AMF710に接続されたSMFのいずれもURLLC機能をサポートしない場合、AMF710は、サポートされていないURLLCをNG‐RANノード5に対して示す。
AMF710は、S‐NSSAIごとにURLLCサポート表示パラメータをセットしてもよい。
【0031】
第3の例
図6は、AMF設定更新手順中のAMF710とNG‐RANノード5との間のURLLCサポート表示交換(すなわち、URLLC能力交換)の第3の例を概略的に示す。
【0032】
1)AMF710がNG‐RANノード5へのAMF設定更新手順を開始すると、AMF710はAMF設定更新メッセージ内でURLLCサポートのための自身の能力を示す。これにより、AMF710は、URLLCサポートの能力に関する情報でNG‐RANノード5を設定又は更新する。NG‐RANノード5は、この情報(すなわち、AMF710のURLLCサポート表示パラメータ)を保存し、NG‐RANノード5は、新しく加入するUEのためのAMF選択のためにこの情報を使う。すなわち、URLLC対応UEがネットワークに登録又は再登録するとき、NG‐RANノード5は、URLLCをサポートしているAMF710を選ぶことになる。URLLCサポート表示の欠如は、AMF710がURLLCをサポートしないものとして、NG‐RANノード5によって解釈され得る。
AMF710は、オペレータポリシー又は設定を考慮してURLLCサポート表示パラメータをセットしてもよい。例えば、AMF710に接続されたSMFのいずれもがURLLC機能をサポートしない場合、AMF710は、サポートされていないURLLCをNG‐RANノード5に対して示す。
AMF710は、S‐NSSAIごとにURLLCサポート表示パラメータをセットしてもよい。
【0033】
2)NG‐RANノード5は、URLLCサポート表示パラメータを含めることによって、AMF設定更新確認メッセージにおいてURLLCサポートのための自身の能力を示す。
【0034】
第3の態様
NG‐RANノード5がURLLCサポート表示をブロードキャストする
【0035】
第3の態様は、NG‐RANノード5によってブロードキャストされるURLLCサポート/能力、すなわち、NG‐RANノード5によってブロードキャストされるシステム情報(System Information)メッセージのうちの1つにおけるURLLCサポート表示パラメータを提案する。これは、UEに対してそのセル内のネットワークによってURLLCがサポートされているということを示すものである。第3の態様の主要なステップを概略的に図7に示す。
【0036】
1)プリアンブル
‐AMF710は、コアネットワークがURLLCをサポートしているか否かに関する情報により、NG‐RANノード5をすでに設定又は更新している。コアネットワークによるURLLCのサポートは、場所もしくは時間により、又は過負荷の状況に基づいて、変更することができる。コアネットワークによるURLLCサポートのいかなる変更も、NGセットアップ手順又はRAN設定更新手順又はAMF設定更新手順の間に、NG‐RANノード5において更新される。AMF710は、S‐NSSAIごとにURLLCサポートを示してもよい。
【0037】
2)AMF710がコアネットワークのURLLCに対するサポートを示し、NG‐RANノード5自体もURLLCをサポートする場合、NG‐RANノード5は、URLLCがそのセルでサポートされていることをUEに示すために、システム情報のうちの1つにおいてURLLCサポート表示パラメータをブロードキャストしてもよい。NG‐RANノード5は、スライドごと又はDNNごとにURLLCサポート表示パラメータをブロードキャストしてもよい。
【0038】
3)URLLCサポート表示パラメータがシステム情報ブロードキャストに存在する場合、UE3は、URLLCに登録することができ、且つ、必要な場合にURLLC PDUセッション確立をトリガすることもできる、ということを認識する。
【0039】
第4の態様
URLLCサポートSMF選択
【0040】
第4の態様は、AMF710によるURLLCサポートSMF選択のための方法を提案する。URLLC対応UEからPDUセッション確立要求が開始される場合、又はPDUセッション要求が冗長シーケンス番号(RSN:Redundancy Sequence Number)を含む場合、AMF710は、URLLCをサポートするSMF730を選ぶ必要がある。AMF710は、Nnrf_Discovery要求(Nnrf_Discovery Request)にURLLCパラメータを含めることによって、NRFディスカバリーを実行する。このようにして、AMF710は、URLLCをサポートしているSMF730を選択する(図8参照)。
【0041】
1)URLLC対応UEは、すでにURLLCをサポートしているAMF710に登録されている。
【0042】
2)UE3は、URLLCのための(例えば、冗長シーケンス番号を伴う冗長なユーザパスのための)PDUセッション確立を開始する。
【0043】
3)AMF710は、URLLC表示を含むNnrf_NFDiscovery_RequestをSMF選択のための他の必要なパラメータとともに発行することによって、サービングPLMN内の適切なNRF740に問い合わせる。
【0044】
4)NRF740は、URLLCをサポートしているSMF730を発見するためにAMF710によるURLLC表示をサービスパラメータとして使う。URLLCをサポートしているSMF730が利用可能である場合、手順はステップ5からステップ8に続く。URLLCをサポートしているSMF730が利用可能でない場合、手順はステップ9から続く。
【0045】
5)サービングPLMNにおけるNRF740は、Nnrf_NFDiscovery_Request応答メッセージにおいて、URLLCに対応した、発見されたSMFインスタンス(複数可)(例えばSMF1 731)、又はSMFサービスインスタンス(複数可)のエンドポイントアドレス(Endpoint Address)(複数可)のセットの、例えば、FQDN(複数可)又はIPアドレス(複数可)を、AMF710に提供する。
NRF740がURLLC機能に対応したSMFを発見することができない場合、NRF740は、ヌル又はエラー表示でAMF710に応答する。この場合、AMF710は、URLLCに対応していないSMF730、すなわち通常のSMF730を発見するために、Nnrf_NFDiscovery_Requestメッセージに含まれるURLLC表示なしで、ステップ3から再度開始してもよい。
【0046】
6)AMF710は、Nsmf_PDUSession_CreateSMContextサービスオペレーションを呼び出す。
【0047】
7)SMF1 731がPDUセッション要求を受諾する場合、SMF1 731は、Nsmf_PDUSession_CreateSMContext応答メッセージにより応答する。
【0048】
8)AMF710は、PDUセッション確立受諾(PDU Session Establishment Accept)メッセージにより応答する。AMF710は、PDUセッション確立受諾メッセージ内に、URLLC SM原因パラメータ(又はURLLCサポートの状況を示す目的を持つパラメータのための他の任意の表記)を含めてもよい。URLLC SM原因パラメータは、以下の値を示してもよい(すなわち、取り得る)。
‐URLLCが設定/サポートされている
‐すなわち、URLLC PDUセッションのセッティングは成功している。
‐URLLCが設定/サポートされていない
‐すなわち、URLLC PDUセッション確立は可能ではない(例えば、AMF710が選択可能なSMFのセットに、利用可能なURLLCをサポートしているSMF730がない)。この場合、UE3は、現在の登録エリアではURLLCのための別のPDUセッション要求を開始しないものとする。このURLLC SM原因表示は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。又は、
‐URLLCがこの場所において設定/サポートされていない
‐URLLCは、現在の場所、例えば、セル、TA、又は登録エリアにおいてサポートされていない。この場合、UE3は、このロケーションエリア、例えばセル、TA、又は登録エリアではURLLC PDUセッション確立のための別のPDUセッション要求を開始しないものとする。このURLLC SM原因表示は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。及び/又は、
-URLLCがvPLMNによって設定/サポートされていない
‐URLLCは、訪問先のPLMNによってサポートされていない。この場合、UE3は、このvPLMNではURLLCのための別のPDUセッション要求を開始しないものとする。このURLLC SM原因表示は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。及び/又は、
‐URLLCが過負荷である
‐すなわち、コアネットワークが過負荷である(例えば、AMF710が選択可能なSMFのセットの中にURLLCをサポートしているSMF730があるが、URLLC SMFは過負荷の理由により利用可能ではない)。この場合、AMF710は、また、URLLCバックオフタイマを返すこともできる。URLLCバックオフタイマが含まれている場合は、UE3は、URLLCバックオフタイマの満了まで別のURLLC PDUセッション確立を開始しないものとする。このURLLC SM原因表示は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。及び/又は、
‐URLLCが一時的に利用できない
‐URLLCを利用不可にする何らかの技術的障害又は他の理由。この場合、AMF710は、また、URLLCバックオフタイマを返してもよい。URLLCバックオフタイマが含まれている場合は、UE3は、URLLCバックオフタイマの満了まで別のURLLC PDUセッション確立を開始しないものとする。このURLLC SM原因表示は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。
【0049】
URLLC SM原因パラメータの欠如は、PDUセッションがURLLC設定により確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。
【0050】
URLLC SM原因パラメータの欠如は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。
【0051】
9)NRF740が、URLLCをサポートしているSMF730を発見することができない場合、NRF740は、Nnrf_NFDiscovery_Response(SMF_cause)メッセージにおいて、SMF_causeパラメータによりAMF710に応答する。
SMF原因は、例えば、以下のようなSMF拒絶の原因を示してもよい。
‐URLLC SMFが使用可能でない/サポートされていない
‐すなわち、AMF710が選択可能なSMFのセットにURLLCをサポートしているSMF730がない。
‐URLLCサポートSMFが過負荷である
‐すなわち、AMF710が選択可能なSMFのセットの中に、URLLCをサポートしているSMF730があるが、URLLC SMFが過負荷を理由に使用可能でない。
‐URLLCサポートSMFが一時的に利用可能ではない
‐URLLC SMFを利用不可にする技術的又は他の理由。
【0052】
10)AMF710は、PDUセッション確立拒絶(PDU Session Establishment Reject)メッセージを送ることによって、PDUセッション確立を拒絶する。AMF710は、PDUセッション確立拒絶メッセージ内にURLLC SM原因を含むことができ、場合によっては、例えば、以下のものを示すURLLCバックオフタイマを含むことができる。
‐URLLCが設定/サポートされていない
‐すなわち、URLLC PDUセッション確立は可能ではない(例えば、AMF710が選択可能なSMFのセットに利用可能なURLLCをサポートしているSMF730がない)。この場合、UE3は、現在の登録エリアではURLLCのための別のPDUセッション要求を開始しないものとする。
‐URLLCがこの場所において設定/サポートされていない
‐URLLCは、現在のロケーション、例えば、セル、TA、又は登録エリアにおいてサポートされていない。この場合、UE3は、このロケーションエリア、例えば、セル、TA、又は登録エリアではURLLC PDUセッション確立のための別のPDUセッション要求を開始しないものとする。
‐URLLCがvPLMNにより設定/サポートされていない
‐URLLCは、訪問先のPLMNによってサポートされていない。この場合、UE3は、このvPLMNではURLLCのための別のPDUセッション要求を開始しないものとする。
‐URLLCが過負荷である
‐すなわち、コアネットワークが過負荷である(例えば、AMF710が選択可能なSMFのセットの中にURLLCをサポートしているSMF730があるが、URLLC SMFは、過負荷の理由により利用可能ではない)。この場合、AMF710は、また、URLLCバックオフタイマを返してもよい。URLLCバックオフタイマが含まれている場合は、UE3は、URLLCバックオフタイマの満了まで、別のURLLC PDUセッション確立を開始しないものとする。
‐URLLCが一時的に利用できない
‐URLLCを利用不可にする何らかの技術的障害又は他の理由。この場合、AMF710は、また、URLLCバックオフタイマを返してもよい。URLLCバックオフタイマが含まれている場合は、UE3は、URLLCバックオフタイマの満了まで、別のURLLC PDUセッション確立を開始しないものとする。
【0053】
URLLC SM原因パラメータの欠如は、PDUセッションがURLLC設定なしで確立されたかのように、UE3によって解釈される場合がある。
【0054】
第5の態様
指定されたネットワークスライスを介したURLLCサポート
【0055】
第5の態様は、URLLCサポート属性が組み込み(built‐in)ネットワークスライス属性であることを提案する。
【0056】
S‐NSSAIは、以下のものから構成される。
‐機能とサービスに関して、予想されるネットワークスライス挙動(Network Slice behaviour)を示す、スライス/サービスタイプ(SST:Slice/Service type)。
‐スライス/サービスタイプ(複数可)を補完して、同じスライス/サービスタイプの複数のネットワークスライスを区別するためのオプションの情報である、スライス区別子(SD:Slice Differentiator)。
【0057】
第1の例
冗長ユーザプレーンパスを有するURLLCサポートの新しいスライスサービスタイプ(SST)値を提案する
‐ユーザプレーン冗長性を有するPDUセッションを確立する目的のためのURLLC冗長パス又はSSTのための他の任意の表記(表1を参照)。
【0058】
表1は、値「4」が冗長ユーザプレーンパスを有するURLLCサポートに用いられることを示すが、SST値は、冗長ユーザプレーンパス表示でのURLLCサポートの同じ目的の他の任意の値としてもよい。AMF710が許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)(許可されたS‐NSSAIのリスト)をUE3に対して提供する場合、URLLC機能がNG‐RANノード5又は5GCによってサポートされることができないが、AMF710は、URLLC冗長パスのために指定されたS‐NSSAIを含んでもよい。この場合、AMF710は、冗長ユーザパスが設定されることができないことをUE3に対して示してもよい。AMF710が許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)(許可されたS‐NSSAIのリスト)をUE3に対して提供する場合、AMF710は、URLLC機能がNG‐RANノード5又は5GCによってサポートされることができない場合は、URLLC冗長ユーザパスのために指定されたS‐NSSAIを含まなくてもよい。この場合、AMF710は、冗長でないパスがそのS‐NSSAIのために依然として設定可能であり得ることをUE3に対して示してもよい。
【表1】
【0059】
第2の例
URLLCのための新しいスライス区別子(SD)を提案する。新しいSDは、ネットワークスライスが冗長ユーザパス確立をサポートするか否かに関する情報を含む。
【0060】
AMF710が、許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)(許可されたS‐NSSAIのリスト)をUE3に対して提供する場合、URLLC機能がNG‐RANノード5又は5GCによってサポートされることができないが、AMF710は、URLLC冗長パスのために指定されたS‐NSSAIを含んでもよい。この場合、AMF710は、冗長ユーザパスが設定されることができないことをUE3に対して示してもよい。
AMF710が許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)(許可されたS‐NSSAIのリスト)をUE3に対して提供するとき、AMF710は、URLLC機能がNG‐RANノード5又は5GCによってサポートされることができない場合は、URLLC冗長ユーザパスのために指定されたS‐NSSAIを含まなくてもよい。この場合、AMF710は、冗長でないパスがそのS‐NSSAIのために依然として設定可能であり得ることをUE3に対して示してもよい。
【0061】
有利なことに、上記の態様は、以下の機能のうちの1つ以上を含むが、それらに限定はされない。
1.登録手順中、又はシステム情報ブロードキャストを介した、ネットワークによるネットワークノード間のURLLCサポート交渉及びURLLCサポート表示。URLLC対応UEは、URLLCタイプPDUセッション確立をトリガすることができるか否かについて認識し、URLLCがネットワークによってサポートされない場合にURLLC障害のためにPDUセッション確立を避ける。
2.URLLC PDUセッション確立障害の場合に、NRF問い合わせ手順において新しいURLLCパラメータを加えて、UE3にURLLC SM原因及びURLLCバックオフタイマを返すことによる、AMF710によるURLLCサポートSMF選択。
【0062】
上記の機能は、以下の例示的な機能のうち、1つ以上を使って実装されてもよい。
1)RRCメッセージにおけるURLLC表示のためのUE能力
2)登録要求メッセージにおけるURLLC表示のためのUE能力
3)登録受諾及びUE設定更新メッセージにおけるURLLC表示のためのネットワークサポート。
4)システム情報ブロードキャストにおけるURLLC表示のためのネットワークサポート。
5)N2セットアップ応答メッセージ、AMF710設定更新メッセージ、及びRAN設定更新確認メッセージにおけるURLLC表示のためのAMF710サポート。
6)UEに対するNRF740及びAMF710からのURLLC SM原因とURLLCバックオフタイマ
7)UE加入者情報としてのURLLCサポート。
8)ネットワークスライスのためのURLLCサポートSST及びSD値。
【0063】
上記の態様は、(少なくともいくつかの)次のステップを備える例示的な方法を記述する。
【0064】
態様1:
1)RRCメッセージにおけるURLLC表示のためのUE能力
2)登録要求メッセージにおけるURLLC表示のためのUE能力
3)UE加入者情報としてのURLLCサポート。
4)N2セットアップ応答メッセージにおけるURLLC表示のためのAMF710サポート、
5)登録受諾及びUE設定更新メッセージにおけるURLLC表示のためのネットワークサポート。
【0065】
態様2:AMF710とNG‐RANノード5との間のURLLCサポート情報交換
【0066】
態様3:システム情報におけるネットワークブロードキャストによるURLLCサポート。
【0067】
態様4:NRF問い合わせを介したAMF710によるURLLCをサポートしているSMF選択。
【0068】
態様5:ネットワークスライスのためのURLLCサポートSST及びSD値。
【0069】
利点
【0070】
本開示は、ネットワークがURLLCをサポートしていない場合、URLLC対応UEがURLLC PDUセッション確立障害を回避することができるように、登録手順中のネットワークによるURLLCサポート表示を提案する。
【0071】
システム概要
【0072】
図9は、上記の態様及び例が適用できるモバイル(セルラー又は無線)通信システム1を概略的に示す。
【0073】
このネットワークにおいて、モバイル装置3(UE)のユーザは、適切な3GPP無線アクセス技術(RAT)、例えば、E‐UTRA、及び/又は、5G RATを用いて、各基地局5及びコアネットワーク7を介して、互いに及び他のユーザと通信することができる。多くの基地局5が、(無線)アクセスネットワーク、又は、(R)ANを形成することが理解される。1台のモバイル装置3及び1台の基地局5が例示の目的で図9に示されているが、当業者が理解するように、システムは、実装される際に、典型的には他の基地局及びモバイル装置(UE)を含むことになる。
【0074】
各基地局5は、(直接的に、又は、ホーム基地局、リレー、リモート無線ヘッド、及び/又は分散ユニットなどの他のノードを介して)1つ以上の関連づけられたセルを制御する。E‐UTRA/4Gプロトコルをサポートする基地局5は、「eNB」と呼ばれてもよく、NextGeneration/5Gプロトコルをサポートする基地局5は、「gNB」と呼ばれてもよい。この例では、基地局5は、5G通信をサポートする「Next Generation」RAN(NG‐RAN)の一部を形成する。いくつかの基地局5は、4G及び5Gの双方、及び/又は、他の任意の3GPP又は非3GPPの通信プロトコルをサポートするように構成されてもよいことが理解される。
【0075】
モバイル装置3とそのサービング基地局5とは、適切なエアインタフェース(例えば、いわゆる「Uu」インタフェースなど)を介して接続される。隣接する基地局5は、(いわゆる「X2」インタフェース、及び/又は「Xn」インタフェースなど)基地局インタフェースに対する適切な基地局を介して互いに接続される。基地局5は、また、(いわゆる「S1」、「N1」、「N2」、及び/又は「N3」インタフェースなど)適切なインタフェースを介して、コアネットワークノードに接続される。
【0076】
通信システム1における通信をサポートするために、コアネットワーク7は、典型的には、論理ノード(あるいは「機能」)を含む。典型的には、例えば、「Next Generation」/5Gシステムのコアネットワーク7は、他の機能に加えて、制御プレーン機能(CPF)10及びユーザプレーン機能(UPF)11を含むことになる。このような制御プレーン機能(及びユーザプレーン機能)は、上記の態様で論じられた、AMF710、UDM/UDR720、SMF730、及び/又はNRF740の機能を提供してもよい。
【0077】
コアネットワーク7から(インターネットなどの)外部のIPネットワーク20への接続も提供される。
【0078】
このシステム1の構成要素は、上記の態様を行なうように構成される。
【0079】
ユーザ機器(UE)
【0080】
図10は、図9に示すUE(モバイル装置3)の主要な構成要素をより詳細に示すブロック図である。図示したように、UE3は、1つ以上のアンテナ33を介して、接続されたノードに信号を送信し、当該ノードから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路31を含む。必ずしも図示されていないが、UEは、もちろん(ユーザインタフェース35など)従来のモバイル装置の通常の機能をすべて有することになり、これは、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの任意の1つ又は任意の組合せによって提供され得る。コントローラ37は、メモリ39に格納されたソフトウェアに従ってUEの動作を制御する。ソフトウェアは、例えば、メモリ39に予めインストールされてもよく、及び/又は電気通信網1を介して、もしくは取り外し可能なデータ記憶装置(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム41と通信制御モジュール43とを含む。通信制御モジュール43は、上記の態様のいずれか1つに従って、UE3と他のノード(例えば(R)ANノード5及びコアネットワークノード)との間の、アップリンク/ダウンリンクデータパケットを含むシグナリングメッセージに対応する(生成する/送信する/受信する)ことを担う。
【0081】
(R)ANノード
【0082】
図11は、図9に示す例示的な(R)ANノード5(基地局)の主要な構成要素をより詳細に示すブロック図である。図示したように、(R)ANノード5は、1つ以上のアンテナ53を介して、接続されたUE3(複数可)から信号を受信し、当該UE3に信号を送信し、ネットワークインタフェース55を介して(直接的あるいは間接的に)他のネットワークノードに信号を送信し、当該ノードから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路51を含む。ネットワークインタフェース55は、典型的には、適切な基地局、例えば、(X2/Xnのような)基地局インタフェース、及び適切な基地局、例えば(S1/N1/N2/N3などの)コアネットワークインターフェースを含む。コントローラ57は、メモリ59内に格納されたソフトウェアに従って(R)ANノード5の動作を制御する。ソフトウェアは、例えば、メモリ59に予めインストールされてもよく、及び/又は電気通信網1を介して、もしくは取り外し可能なデータ記憶装置(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム61と通信制御モジュール63とを含む。通信制御モジュール63は、(R)ANノード5と、UE3やコアネットワークノード/ネットワーク要素などの他のノードとの間のシグナリングに対応(生成/送信/受信)する役割を担う。このようなシグナリングは、上記の態様のうちのいずれか1つに従って適切にフォーマットされたメッセージ(及びその情報要素)を含む。
【0083】
コアネットワークノード
【0084】
図12は、図9に示す一般的なコアネットワークノードの主要な構成要素(ネットワーク要素又は機能)を示すより詳細にブロック図である。図示したように、コアネットワークノードは、ネットワークインタフェース75を介して他のノード(UE3及び(R)ANノード5を含む)に信号を送信し、当該他のノードから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路71を含む。コントローラ77は、メモリ79内に格納されたソフトウェアに従ってコアネットワークノードの動作を制御する。ソフトウェアは、例えば、メモリ79に予めインストールされてもよく、及び/又は電気通信網1を介して、もしくは取り外し可能なデータ記憶装置(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム81と少なくとも通信制御モジュール83とを含む。通信制御モジュール83は、コアネットワークノードと、UE3、(R)ANノード5、及び他のコアネットワークノードなどの他のノードとの間のシグナリングに対応(生成/送信/受信)する役割を担う。このようなシグナリングは、上記の態様のうちのいずれか1つに従って適切にフォーマットされたメッセージ(及びその情報要素)を含む。
【0085】
変形及び代替
【0086】
以上、詳細な態様について説明してきた。当業者が理解することになるように、上記の態様に対して、多数の変形及び代替を行うことができ、そこで実施される本開示の利点を得ることができる。ここでは、例示のために、これらの代替及び変形のうちのいくつかのみを説明する。
【0087】
上記の説明では、UE、(R)ANノード、及びコアネットワークノードは、理解しやすくするために、(通信制御モジュールなどの)いくつかの個別モジュールを有するものとして説明されている。これらのモジュールは、例えば、既存のシステムが本開示を実装するように変形された特定の用途のために、又は、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されたシステムにおける他の用途のために、このように提供されてもよい。一方で、これらのモジュールは、オペレーティングシステム又はコードの全体に組み込まれてもよく、従って、これらのモジュールは、別個のエンティティとして識別できなくてもよい。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせで実装されてもよい。
【0088】
各コントローラは、例えば、1つ以上のハードウェアで実装されたコンピュータプロセッサと、マイクロプロセッサと、中央処理装置(CPU)と、算術論理ユニット(ALU)と、入出力(IO)回路と、内部メモリ/キャッシュ(プログラム及び/もしくはデータ)と、プロセッシングレジスタと、通信バス(例えば、コントロール、データ、及び/もしくはアドレスバス)と、ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能と、ハードウェアもしくはソフトウェアで実装されたカウンタ、ポインタ、及び/もしくはタイマなどを含む(但しそれらに限定はされない)任意の適当な形式の処理回路を備えてもよい。
【0089】
上記の態様で、多くのソフトウェアモジュールを説明した。当業者は理解することになるように、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされた形態又はコンパイルされていない形態で提供されてもよく、コンピュータネットワーク上の信号として、又は記録媒体上で、UE、(R)ANノード、及びコアネットワークノードに供給されてもよい。更に、このソフトウェアの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用ハードウェア回路を使用して実行されてもよい。但し、ソフトウェアモジュールの使用は、UE、(R)ANノード、及びコアネットワークノードの機能を更新するために、それらの更新を容易にするので好ましい。
【0090】
上記の態様は、また、「非モバイル」、もしくは概して固定式のユーザ機器にも適用できる。
【0091】
様々な他の変形が当業者には明らかであり、ここでは、それ以上詳細には説明しない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0092】
【文献】3GPP TR 21.905:“Vocabulary for 3GPP Specifications”、V15.0.0 (2018-03)
【文献】3GPP TS 23.501:“System Architecture for the 5G System; Stage 2”、V15.3.0 (2018-12)、[online]、インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.501/23501-f30.zip〉
【文献】3GPP TS 23.502:“Procedures for the 5G System; Stage 2”、V15.3.0 (2018-12)、[online]、インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.502/23502-f30.zip〉
【文献】3GPP TS 38.413:“NG Application Protocol (NGAP)”、V15.1.0、[online]、インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.413/38413-f10.zip〉
【文献】3GPP TS 38.331:“Radio Resource Control (RRC); Protocol specification”、V15.3.0、[online]、インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.331/38331-f30.zip〉
【文献】3GPP TR 23.725:“Study on enhancement of Ultra-Reliable Low-Latency Communication (URLLC) support in the 5G Core network (5GC”, V2.0.0、[online]、インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.725/23725-200.zip〉
【文献】S2-181754、[online]、インターネット〈URL:http://http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_129BIS_West_Palm_Beach/Docs/S2-1811754.zip〉
【文献】IEEE 802.1CB-2017:IEEE Standard for Local and metropolitan area networks-Frame Replication and Elimination for Reliability、[online]、インターネット〈URL:https://ieeexplore.ieee.org/document/8091139/〉
【文献】IEEE 802.1Q:"IEEE Standard for Local and metropolitan area networks - Bridges and Bridged Networks".
【0093】
略語
【0094】
5GC 5Gコアネットワーク(5G Core Network)
5GS 5Gシステム(5G System)
5G-AN 5Gアクセスネットワーク(5G Access‐Network)
AMF アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function)
AN アクセスネットワーク(Access‐Network)
AS アクセス層(Access Stratum)
DC デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity)
DN データネットワーク(Data Network)
DNN データネットワーク名(Data Network Name)
FQDN 完全修飾ドメイン名(Fully Qualified Domain Name)
FRER 信頼性のためのフレームの複製及び除去(Frame Replication and Elimination for Reliability)
GCF グローバル認証フォーラム(Global Certification Forum)
MNG‐RAN マスター次世代無線アクセスネットワーク(Master Next Generation Radio Access‐Network)
NAS 非アクセス層(Non‐Access Stratum)
NEF ネットワーク開示機能(Network Exposure Function)
NF ネットワーク機能(Network Function)
NG‐RAN 次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access‐Network)
NR New Radio
NRF ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function)
PDU プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit)
PLMN 公衆陸上移動体通信網(Public land mobile network)
QoS サービス品質(Quality of Service)
(R)AN (無線)アクセスネットワーク((Radio) Access‐Network)
RRC 無線リソース制御(Radio Resource Control)
SD スライス区別子(Slice Differentiator)
SNG‐RAN スレーブ次世代無線アクセスネットワーク(Slave Next Generation Radio Access‐Network)
SMF セッション管理機能(Session Management Function)
S‐NSSAI 単一ネットワークスライス選択補助情報(Single Network Slice Selection Assistance Information)
SST スライス/サービスタイプ(Slice/Service Type)
TSN 時間依存ネットワーク(Time Sensitive Networking)
UDR 統合データリポジトリ(Unified Data Repository)
UPF ユーザプレーン機能(User Plane Function)
URLLC 超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable Low Latency Communication)
VPLMN 訪問先公衆陸上移動体通信網(Visited Public land mobile network)
【0095】
定義
【0096】
本明細書の目的のために、3GPP TR 21.905[1]、及び以下に与えられる用語及び定義が適用される。本明細書において定義される用語は、3GPP TR 21.905[1]にあれば、同じ用語の定義よりも優先される。
【0097】
本開示は、いくつかの態様を参照しながら上記で説明されてきたが、本開示は各態様に限定されない。本開示の構成及び詳細は、本開示の範囲内で当業者によって理解され得る様々な方法で変更され得る。
【0098】
この出願は、2019年1月8日に出願された欧州特許出願第19150842.3号に基づくものであり、その優先権の利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0099】
1 通信システム
3 UE
31 トランシーバ回路
33 アンテナ
35 ユーザインタフェース
37 コントローラ
39 メモリ
41 オペレーティングシステム
43 通信制御モジュール
5 NG‐RANノード
51 トランシーバ回路
53 アンテナ
55 ネットワークインタフェース
57 コントローラ
59 メモリ
61 オペレーティングシステム
63 通信制御モジュール
501 NG‐RANノード1
502 NG‐RANノード2
7 コアネットワーク
71 トランシーバ回路
75 ネットワークインタフェース
77 コントローラ
79 メモリ
81 オペレーティングシステム
83 通信制御モジュール
710 AMF
720 UDM/UDR
730 SMF
731 SMF1
732 SMF2
740 NRF
750 UPF
751 UPF1
752 UPF2
10 CPF
11 UPF
20 外部IPネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12