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特許7688040内蔵電源を備えたワイヤレス埋込み型デバイスのエンクロージャ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】内蔵電源を備えたワイヤレス埋込み型デバイスのエンクロージャ
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20250527BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20250527BHJP
   A61B 5/1455 20060101ALI20250527BHJP
【FI】
A61B5/00 102A
F21L4/00 600
A61B5/00 B
A61B5/1455
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2022556481
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(86)【国際出願番号】 US2021023914
(87)【国際公開番号】W WO2021195230
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2024-03-12
(31)【優先権主張番号】62/994,809
(32)【優先日】2020-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501078166
【氏名又は名称】センセオニクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】デヘニス,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】チャバン,アビー
(72)【発明者】
【氏名】マスチョッティ,ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ホッセイニ,ヤヒヤ
(72)【発明者】
【氏名】シティリック,エルマン
【審査官】井海田 隆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0109044(US,A1)
【文献】特開2002-280119(JP,A)
【文献】国際公開第2020/041240(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/138294(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0232066(US,A1)
【文献】国際公開第2018/232350(WO,A1)
【文献】特表平09-505508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
F21L 4/00
A61B 5/1455
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
少なくとも部分的に前記ハウジング内にある回路と、
前記回路に電気的に接続された正端子および負端子を含む電源と、
前記電源の前記正端子を前記回路に電気的に接続するように構成された第1の導電性コネクタと、
前記電源の前記負端子を前記回路に電気的に接続するように構成された第2の導電性コネクタと、
前記ハウジングと前記電源との間のカプラであって、前記電源に取り付けられた、カプラと
前記ハウジングに初期充填ラインまで充填される硬化した第1の材料と、
前記初期充填ラインと前記ハウジングの端部との間の前記ハウジング内における残りの空間に充填された硬化した第2の材料であって、前記カプラと前記ハウジングとをともに保持する硬化した第2の材料と
を備える、埋込み型デバイス。
【請求項2】
前記カプラが前記第2の導電性コネクタを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記カプラの一部が前記ハウジング内まで延在している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ハウジング内まで延在している前記カプラの一部は1つまたは複数の支持体を含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数の支持体が導電性ではない材料から作られる、請求項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記カプラが円筒状部分を有し、前記1つまたは複数の支持体が前記円筒状部分から延在する、請求項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記ハウジング内の1つもしくは複数の基板を更に備え、前記回路が、前記1つもしくは複数の基板上に搭載されるかまたは前記1つもしくは複数の基板内に作成された、1つまたは複数の回路構成要素を含む、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記1つまたは複数の回路構成要素が、1つまたは複数の光源と1つまたは複数の受光器とを含む、請求項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記回路が誘導性素子を含む、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記誘導性素子が導体および磁性コアを含む、請求項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記誘導性素子が前記カプラ内へと延在する、請求項または10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記回路が接点パッドを含み、前記デバイスが、前記第1および第2の導電性コネクタを前記接点パッドに電気的に接続するボンディングワイヤを更に備える、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ハウジングの外表面のうち一部分の上または中に1つまたは複数の検体インジケータを更に備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記電源が電池である、請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記デバイスが気密封止される、請求項1から14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記第1の導電性コネクタと前記電源の前記正端子との間に電気的接続を確立するように構成されたばねを更に備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
前記カプラの少なくとも一部分を被覆する薬剤溶出ポリマーマトリックスを更に備える、請求項1から16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ハウジング内まで延在している前記カプラの一部は2つ以上の支持体を含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項19】
硬化した前記第2の材料が前記カプラの全てに充填されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
硬化した前記第2の材料が前記カプラの一部分に充填されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項21】
硬化した前記第1の材料が前記ハウジング内の透過性光学キャビティを構成する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第1の材料および前記第2の材料がエポキシである、請求項1に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2020年3月25日付けの米国仮出願第62/994,809号の優先権の利益を主張し、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
[0002]発明の分野
[0003]本発明は、一般に、検体モニタリングに関し、また電源を含む埋込み型デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
[0004]背景の考察
[0005]電荷貯蔵デバイスを有さない埋込み型センサは、(例えば、測定を行い、データを外部デバイスに伝達するために自身の回路を動作させる)動作電力を、外部デバイスに排他的に依存することがある。センサおよび外部デバイスはそれぞれ、誘導性素子(例えば、コイル)を含むことがある。センサは、外部デバイスが自身の誘導性素子を使用して電気力学フィールドを発生させ、センサの誘導性素子と外部デバイスとが電気力学フィールド内で磁気的に結合されると、外部デバイスから電力を受け取ることができる。しかしながら、内部電源がないと、センサが外部デバイスの近傍に位置していない場合(即ち、センサの誘導性素子と外部デバイスとが、外部デバイスによって発生した電気力学フィールド内で結合されていない場合)、センサは休止状態である。
【0004】
[0006]例えば、電荷貯蔵デバイスを有さないセンサが、人間の患者の腕に埋め込まれることがあり、人間の患者が外部デバイスを中に有するアームバンドを着用すると、センサが外部デバイスの近傍に配置されることがある。センサは、患者がアームバンドを着用している間は、検体測定を行い、データを外部デバイスに伝達することができるが、センサは、(例えば、人間の患者が泳いでいるかまたはシャワーを浴びているために)患者がアームバンドを着用していない間は、検体測定を行うことができず、結果として検体測定情報にギャップが生じるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0007]したがって、改善されたセンサ、およびセンサが検体測定を行う能力を改善するその使用方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0008]本発明の1つの態様は、ハウジングと、回路と、電源と、導電性コネクタと、電源端子エンクロージャと、ハウジングキャップエンクロージャとを含む、埋込み型デバイスを提供することができる。電源はハウジングに取り付けられてもよい。電源は、回路に電気的に接続された正端子および負端子を含んでもよい。導電性コネクタは、電源の正端子および負端子を回路に電気的に接続するように構成されてもよい。電源端子エンクロージャは、電源に取り付けられ、電源の正端子および負端子を封止するように構成されてもよい。ハウジングキャップエンクロージャは、電源端子エンクロージャに取り付けられ、またハウジングの開放端に取り付けられてもよく、ハウジングキャップエンクロージャは、回路をハウジング内に封止する。
【0007】
[0009]いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャは、導電性コネクタが貫通する穴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャは、導電性コネクタが貫通する通路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャは、電源に取り付けられ電源から延在する1つまたは複数の支持体が貫通する通路を含んでもよい。
【0008】
[0010]いくつかの実施形態では、デバイスは、導電性コネクタのうちのあるコネクタと電源の正端子との間に電気的接続を確立するように構成されたばねを更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャはばねを封止してもよい。
【0009】
[0011]いくつかの実施形態では、デバイスは、電源に取り付けられ電源から延在する1つまたは複数の支持体を更に含んでもよく、1つまたは複数の支持体は、ハウジングに対する電源の取付けを支持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体は、導電性コネクタの直径よりも大きい直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持体は導電性ではない材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャは支持体が貫通する穴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャは支持体が貫通する通路を含んでもよい。
【0010】
[0012]いくつかの実施形態では、デバイスは、ハウジング内の1つもしくは複数の基板を更に含んでもよく、回路は、1つもしくは複数の基板上に搭載されるかまたは1つもしくは複数の基板内に作成された、1つまたは複数の回路構成要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の回路構成要素は、1つまたは複数の光源と1つまたは複数の受光器とを含んでもよい。
【0011】
[0013]いくつかの実施形態では、回路は誘導性素子を含んでもよい。いくつかの実施形態では、誘導性素子は導体と磁性コアとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、デバイスは、ハウジングの外表面のうち一部分の上または中に1つまたは複数の検体インジケータを更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、電源は電池であってもよい。いくつかの実施形態では、デバイスは気密封止されてもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイスは、電源端子エンクロージャおよび/またはハウジングキャップエンクロージャの少なくとも一部分を被覆する、薬剤溶出ポリマーマトリックスを更に含んでもよい。
【0012】
[0014]本発明の別の態様は、埋込み型デバイスを製造する方法を提供してもよい。方法は、回路をハウジング内に配置することを含んでもよい。方法は、回路をハウジング内に配置した後、ハウジングに初期エポキシ充填ライン(initial epoxy fill line)までエポキシを充填することを含んでもよい。方法は、ハウジングに初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填した後、エポキシを硬化することを含んでもよい。方法は、導電性コネクタを回路の接点パッドに接続することを含んでもよい。方法は、導電性コネクタをハウジングキャップエンクロージャの通路内に配置することを含んでもよい。方法は、導電性コネクタをハウジングキャップエンクロージャの通路内に配置した後、初期エポキシ充填ラインとハウジングの端部との間のハウジング内における残りの空間にエポキシを充填することを含んでもよい。方法は、初期エポキシ充填ラインとハウジングの端部との間のハウジング内における残りの空間のエポキシを硬化することを含んでもよい。
【0013】
[0015]いくつかの実施形態では、方法は、電源に取り付けられ電源から延在する1つまたは複数の支持体を、ハウジングキャップエンクロージャの通路内に配置することを更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、導電性コネクタを電源の正端子および負端子に接続することを更に含んでもよい。
【0014】
[0016]いくつかの実施形態では、導電性コネクタを電源の正端子および負端子に接続することは、導電性コネクタのうちのあるコネクタの端部にあるばねを電源の正端子に押し付けることと、ばねを圧縮することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、導電性コネクタをハウジングキャップエンクロージャの通路内に配置した後、ハウジングキャップエンクロージャの表面は、電源に取り付けられた電源端子エンクロージャに当接し、電源の正端子および負端子を封止する。
【0015】
[0017]本発明の更に別の態様は、ハウジングと、少なくとも部分的にハウジング内にある回路と、電源と、第1および第2の導電性コネクタと、カプラとを含む、埋込み型デバイスを提供してもよい。電源は、回路に電気的に接続された正端子および負端子を含んでもよい。第1の導電性コネクタは、電源の正端子を回路に電気的に接続するように構成されてもよい。第2の導電性コネクタは、電源の負端子を回路に電気的に接続するように構成されてもよい。カプラは、ハウジングと電源との間にあってもよい。カプラは、電源に取り付けられてもよく、カプラからハウジング内まで延在する1つまたは複数の支持体を含んでもよい。
【0016】
[0018]いくつかの実施形態では、カプラは第2の導電性コネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体は、導電性ではない材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、カプラは円筒状部分を有し、1つまたは複数の支持体が円筒状部分から延在してもよい。
【0017】
[0019]いくつかの実施形態では、デバイスは、ハウジング内の1つもしくは複数の基板を含んでもよく、回路は、1つもしくは複数の基板上に搭載されるかまたは1つもしくは複数の基板内に作成された、1つまたは複数の回路構成要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の回路構成要素は、1つまたは複数の光源と1つまたは複数の受光器とを含んでもよい。
【0018】
[0020]いくつかの実施形態では、回路は誘導性素子を含んでもよい。いくつかの実施形態では、誘導性素子は導体と磁性コアとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、誘導性素子はカプラ内へと延在してもよい。
【0019】
[0021]いくつかの実施形態では、回路は接点パッドを含んでもよく、デバイスは、第1および第2の導電性コネクタを接点パッドに電気的に接続するボンディングワイヤを更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、デバイスは、ハウジングの外表面のうち一部分の上または中に1つまたは複数の検体インジケータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、電源は電池であってもよい。いくつかの実施形態では、デバイスは気密封止されてもよい。いくつかの実施形態では、デバイスは、第1の導電性コネクタと電源の正端子との間に電気的接続を確立するように構成されたばねを含んでもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイスは、カプラの少なくとも一部分を被覆する薬剤溶出ポリマーマトリックスを更に含んでもよい。
【0020】
[0022]本発明の更に別の態様は、埋込み型デバイスを製造する方法を提供してもよい。方法は、回路をハウジング内に配置することを含んでもよい。方法は、回路をハウジング内に配置した後、ハウジングに初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填することを含んでもよい。方法は、ハウジングに初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填した後、エポキシを硬化することを含んでもよい。方法は、カプラの1つまたは複数の支持体をハウジングに挿入することを含んでもよい。方法は、カプラの1つまたは複数の支持体がハウジングに挿入された状態で、第1および第2の導電性コネクタを回路の接点パッドに接続することを含んでもよい。方法は、カプラを電源に取り付けることを含んでもよい。方法は、初期エポキシ充填ラインとハウジングの端部との間のハウジング内における少なくとも残りの空間にエポキシを充填することを含んでもよい。方法は、初期エポキシ充填ラインとハウジングの端部との間のハウジング内における少なくとも残りの空間のエポキシを硬化することを含んでもよい。
【0021】
[0023]いくつかの実施形態では、カプラを電源に取り付けることは、第1の導電性コネクタを電源の正端子に接続することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の導電性コネクタを電源の正端子に接続することは、第1の導電性コネクタの端部にあるばねを電源の正端子に押し付けることと、ばねを圧縮することとを含んでもよい。
【0022】
[0024]いくつかの実施形態では、カプラを電源に取り付けることは、第2の導電性コネクタを電源の負端子に接続することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラの1つまたは複数の支持体をハウジングに挿入した後、カプラの表面はハウジングの表面に当接する。
【0023】
[0025]システムおよび方法に包含される更なる変形について、以下の本発明の詳細な説明に記載する。
【0024】
[0026]添付図面は、本明細書に組み込まれ明細書の一部を形成するものであり、本発明の様々な非限定的実施形態を例示する。図面中、同様の参照番号は同一または機能的に類似の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】[0027]本発明の態様を具体化するシステムを示す概略図である。
図2A】[0028]本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスを示す斜視図である。
図2B】本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスの一部分を示す斜視図である。
図3A】[0029]本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスを示す側面図である。
図3B】本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスの一部分を示す側面図である。
図3E】本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスを示す側面図である。
図3CD】[0030]図3Cは、本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスのハウジングおよび電源を取り付けるように構成されたカプラを示す斜視図である。図3Dは、本発明の態様を具体化する、埋込み型デバイスのハウジングおよび電源を取り付けるように構成されたカプラを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[0031]図1は、本発明の態様を具体化する例示のシステム50の概略図である。いくつかの実施形態では、システム50は検体モニタリングシステムであってもよい。いくつかの実施形態では、システム50は、連続検体モニタリングシステム(例えば、連続グルコースモニタリングシステム)であってもよい。いくつかの実施形態では、システム50は、埋込み型デバイス100、外部デバイス101、および表示デバイス107のうちの1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は検体センサであってもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は、生きている動物(例えば、生きている人間)の媒質(例えば、間質液)中の検体(例えば、グルコース)の量または濃度を測定する、小型の完全皮下埋込み型センサであってもよい。しかしながら、これは必須ではなく、いくつかの代替実施形態では、埋込み型デバイス100は部分埋込み型(例えば、経皮)デバイスであってもよい。加えて、本発明の実施形態は、埋込み型デバイス100が検体センサである検体モニタリングシステムに関して記載しているが、これは必須ではない。いくつかの代替実施形態では、埋込み型デバイス100はセンサではなく、その代わりに、例えば非限定的に、インスリンポンプ、ペースメーカー、または電気/熱治療デバイスなど、異なるタイプの埋込み型デバイスである。
【0027】
[0032]いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、外部着用型デバイス(例えば、アームバンド、リストバンド、ウエストバンド、または接着パッチを介して取り付けられる)であってもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、埋込み型デバイス100と(例えば、近距離通信(NFC)を介して)遠隔で通信してもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、埋込み型デバイス100と通信して、測定を開始し、測定値を埋込み型デバイス100から受信してもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は送受信機であってもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101はスマートフォン(例えば、NFC対応スマートフォン)であってもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、情報(例えば、1つまたは複数の検体測定値)をワイヤレスで(例えば非限定的に、Bluetooth Low EnergyなどのBluetooth(商標)通信規格を介して)、表示デバイス107(例えば、スマートフォン)で実行するハンドヘルドアプリケーションに通信してもよい。
【0028】
[0033]図2Aは、いくつかの実施形態による、システム50の埋込み型デバイス100の斜視図である。図2Bは、図2Aに示されるような埋込み型デバイス100の部分Aの斜視図である。図3Aは、いくつかの代替実施形態による、システム50の埋込み型デバイス100の側面図である。図3Bは、図3Aに示されるような埋込み型デバイス100の部分Bの側面図である。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100はワイヤレス検体センサであってもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は検体センサであってもよい。いくつかの実施形態では、検体センサは、検体(例えば、グルコース、酸素、心臓マーカー、低密度リポタンパク質(LDL)、高密度リポタンパク質(HDL)、もしくはトリグリセリド)の存在、量、および/または濃度を検出してもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は光学センサ(例えば、蛍光計)であってもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は化学または生化学センサであってもよい。
【0029】
[0034]いくつかの実施形態では、図2A図2B図3A、および図3Bに示されるように、埋込み型デバイス100は、電源202、誘導性素子204、1つまたは複数の基板206、ならびに/あるいはハウジング208を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208は、本体、シェル、カプセル、または容器であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208は剛性および/または生体適合性であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208は、ポリマー(例えば、PMMA)スリーブまたはシリコンチューブを含んでもよい。しかしながら、これは必須ではなく、他の実施形態では、異なる材料および/または形状がハウジング208に使用されてもよい。
【0030】
[0035]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は、例えば、ハウジング208の外表面のうち少なくとも一部分の上または中にコーティングするか、拡散させるか、接着するか、埋め込むか、または成長させたポリマーグラフトもしくはヒドロゲルなど、1つもしくは複数の検体インジケータ(例えば、図3Eの検体インジケータ334)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図2Aおよび図3Aに示されるように、ハウジング208は、1つもしくは複数のカットアウトまたは窪み209を含んでもよく、1つまたは複数の検体インジケータが、カットアウトまたは窪み209に(部分的もしくは全体的に)配置されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の検体インジケータは、多孔質であってもよく、媒質(例えば、間質液)中の検体(例えば、グルコース)が1つまたは複数の検体インジケータ内へと拡散することを可能にしてもよい。
【0031】
[0036]いくつかの実施形態では、1つまたは複数の検体インジケータは、1つまたは複数のインジケータの近傍にある検体の量または濃度に従って変動する、1つまたは複数の検出可能な性質(例えば、光学的性質)を示してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の検体インジケータは、1つまたは複数のインジケータの近傍にある検体の量または濃度に従って変動する、ある量の放射光を放射してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の検体インジケータは、1つまたは複数の検体インジケータ全体を通して分配されてもよい、1つまたは複数の検体インジケータ分子(例えば、蛍光検体インジケータ分子)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の検体インジケータは、フェニルボロン系検体インジケータであってもよい。しかしながら、フェニルボロン系検体インジケータは必須ではなく、いくつかの代替実施形態では、埋込み型デバイス100は、例えば非限定的に、グルコースオキシダーゼ系インジケータ、グルコースデヒドロゲナーゼ系インジケータ、またはグルコース結合タンパク質系インジケータなど、異なる検体インジケータを含んでもよい。
【0032】
[0037]いくつかの実施形態では、図2Aおよび図3Aに示されるように、埋込み型デバイス100は、励起波長範囲にわたって励起光を放射する、1つまたは複数の光源210を含んでもよい。いくつかの実施形態では、励起波長範囲は、検体インジケータ(例えば、図3Eの検体インジケータ334のうちの1つまたは複数)と相互作用する波長の範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、励起光は紫外(UV)光であってもよい。
【0033】
[0038]いくつかの実施形態では、図2Aおよび図3Aに示されるように、埋込み型デバイス100は、1つまたは複数の受光器212(例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタ、または他の感光素子)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の受光器212は、検体インジケータの検出可能な性質を検出し、生きている動物の体内の媒質における検体の量または濃度を示す検体信号を出力するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の受光器212は、1つまたは複数の受光器212が受け取った放射光(例えば、蛍光光)の量を示す検体信号を出力するように構成されてもよい。
【0034】
[0039]いくつかの実施形態では、図2A図2B図3A、および図3Bに示されるように、埋込み型デバイス100は、誘導性素子204の一方の側に1つまたは複数の基板206を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図2A図2B図3A、および図3Bには示されないが、埋込み型デバイス100は、加えて、誘導性素子204の反対側に1つまたは複数の基板206を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の基板206は、回路構成要素(例えば、アナログおよび/もしくはデジタル回路構成要素)のうちの1つまたは複数が搭載されるかあるいは別の方法で取り付けられてもよい、回路基板(例えば、プリント回路基板(PCB)もしくはフレキシブルPCB)であってもよい。しかしながら、いくつかの代替実施形態では、1つまたは複数の基板206は半導体基板であってもよい。
【0035】
[0040]基板206が半導体基板である実施形態では、基板206に、回路構成要素のうちの1つまたは複数が作成されてもよい。例えば、作成された回路構成要素は、アナログおよび/またはデジタル回路を含んでもよい。また、基板206が半導体基板であるいくつかの実施形態では、半導体基板に作成された回路構成要素に加えて、回路構成要素が半導体基板に搭載されるかまたは別の方法で取り付けられてもよい。換言すれば、いくつかの半導体基板の実施形態では、離散的回路素子、集積回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))、および/または他の電子構成要素(例えば、不揮発性メモリ)を含んでもよい、回路構成要素の一部分または全てが半導体基板に作成されてもよく、回路構成要素の残りは半導体基板に固定され、それによって様々な固定された構成要素間に通信経路が提供されてもよい。
【0036】
[0041]いくつかの実施形態では、図2Aおよび図3Aに示されるように、光源210の1つまたは複数は、1つもしくは複数の基板206上に搭載されるかまたは1つもしくは複数の基板内に作成されてもよい。いくつかの実施形態では、受光器212の1つまたは複数は、1つもしくは複数の基板206上に搭載されるかまたは1つもしくは複数の基板内に作成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の光源210が1つまたは複数の基板206上に搭載されてもよく、1つまたは複数の受光器212が1つまたは複数の基板206内に作成されてもよく、回路構成要素の全てまたは一部分が1つまたは複数の基板206内に作成されてもよい。いくつかの実施形態では、図2B図3A、および図3Bに示されるように、埋込み型デバイス100は、加えてまたは別の方法として、誘導性素子204に搭載された1つまたは複数の回路構成要素214(例えば、コンデンサ)を有してもよい。
【0037】
[0042]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は外部デバイス101と通信してもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、埋込み型デバイス100と通信して、コマンド(例えば、測定コマンド)を埋込み型デバイス100に提供し、ならびに/あるいは測定データ(例えば、受光器および/または温度センサ読取り値)を埋込み型デバイス100から受信する、電子デバイスであってもよい。測定データは、埋込み型デバイス100の1つまたは複数の受光器212からの1つまたは複数の読取り値、ならびに/あるいは埋込み型デバイス100の1つまたは複数の温度センサからの1つまたは複数の読取り値を含んでもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、埋込み型デバイス100から受信した測定データから検体濃度を計算してもよい。しかしながら、外部デバイス101が検体濃度計算自体を実施することは必須ではなく、いくつかの代替実施形態では、外部デバイス101は代わりに、埋込み型デバイス100から受信した測定データを、検体濃度を計算する別のデバイスに伝達/中継してもよい。他の代替実施形態では、埋込み型デバイス100は検体濃度計算を実施してもよい。
【0038】
[0043]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100の誘導性素子204はアンテナとして作用してもよい。いくつかの実施形態では、外部デバイス101は、誘導性磁気リンクを介して埋込み型デバイス100と通信してデータ転送するためのパッシブテレメトリを実現してもよい。いくつかの実施形態では、誘導性素子204は、例えば、フェライト系マイクロアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、図2Aに示されるように、誘導性素子204は、コイルの形態の導体216と磁性コア218とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コア218は、例えば非限定的に、フェライトコアであってもよい。いくつかの実施形態では、誘導性素子204は、埋込み型デバイス100の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は、外部デバイス101に依存して、データリンクを提供して、データを埋込み型デバイス100から外部デバイス101に伝達してもよい。
【0039】
[0044]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100の回路は、誘導性素子204、1つもしくは複数の基板206上に搭載されるかまたは1つもしくは複数の基板内に作成された回路構成要素(例えば、1つもしくは複数の光源210および/または1つもしくは複数の受光器212)、ならびに/あるいは誘導性素子204に搭載された1つまたは複数の回路構成要素214を含んでもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100の回路は電源202によって電力供給されてもよい。
【0040】
[0045]いくつかの実施形態では、電源202は電荷貯蔵デバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、電源202は、電池(例えば、リチウムイオン電池などの充電式電池)、コンデンサ、または超コンデンサであってもよい。いくつかの実施形態では、電源202の少なくとも外部は、例えば非限定的に、ステンレス鋼またはチタン合金など、生体適合性材料で作られてもよい。いくつかの実施形態では、電源202は、正端子(カソード)220と負端子(アノード)222とを含んでもよい。
【0041】
[0046]いくつかの実施形態では、図2A図2B図3A、および図3Bに示されるように、1つまたは複数のカプラは、電源202をハウジング208に取り付けてもよい。いくつかの実施形態では、図2Aおよび図2Bに示されるように、電源202をハウジング208に取り付ける1つまたは複数のカプラは、電源端子エンクロージャ224とハウジングキャップエンクロージャ226とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、導電性コネクタ228および230は、電源202の正端子220および負端子222をそれぞれ、埋込み型デバイス100の回路に電気的に接続してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208に対する電源202の取付けは、1つまたは複数の支持体232によって支持されてもよい。いくつかの実施形態では、図2Aに示されるように、埋込み型デバイス100の回路は、電源の長手方向軸線に沿って電源202から離れる方向に延在してもよい。
【0042】
[0047]いくつかの実施形態では、導電性コネクタ228および230は、導体材料を含むかまたはそれから作られた、ロッドまたはビームであってもよい。いくつかの実施形態では、ボンディングワイヤ234は、導電性コネクタ228および230を誘導性素子204上の接点パッド236に電気的に接続してもよい。いくつかの実施形態では、ばね238(例えば、V字形ばね)は、導電性コネクタ228の一端に取り付けられ(例えば、溶接され)てもよい。いくつかの実施形態では、ばね238は、導電性材料で作られてもよく、コネクタ228と電源202の正端子220との間の電気的接続を確立してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208および電源202が互いに取り付けられると、ばね238が電源202の正端子220に押し付けられ、圧縮されてもよい。
【0043】
[0048]いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は補強用のロッド、バー、またはビームであってもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は、電源202に取り付けられ、そこから延在してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は、導電性コネクタ228および230よりも大きい直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は、導電性ではない材料から作られてもよい。
【0044】
[0049]いくつかの実施形態では、図2Bに示されるように、電源端子エンクロージャ224は、カップ形状(例えば、平らな底部224bおよび開いた頂部を有する中空シリンダ)であってもよい。しかしながら、他の形状(例えば、平らな底部および開いた頂部を有する中空の直角プリズム)が代替実施形態で使用されてもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224は、電源202の正端子220および負端子222を封止してもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224はばね238を封止してもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224の底部224bは、導電性コネクタ228および230ならびに1つまたは複数の支持体232が貫通する、穴224cを有してもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224は生体適合性材料で作られてもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224は、例えば非限定的に、ステンレス鋼またはチタンなど、生体適合性金属で作られてもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224は、電源202に取り付けられ(例えば、溶接され)てもよい。いくつかの実施形態では、電源端子エンクロージャ224は、レーザー溶接によって電源202に取り付けられてもよい。
【0045】
[0050]いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は中実の円筒形状を有してもよい。しかしながら、他の形状(例えば、中実の直角プリズム形状)が代替実施形態で使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は、例えば非限定的に、ガラスまたはセラミックなど、生体適合性材料で作られてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は、導電性コネクタ228および230ならびに1つまたは複数の支持体232が貫通する、通路またはフィードスルー240を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は、電源端子エンクロージャ224の底部224bに当接し取り付けられる、第1の平らな表面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は、ろう付けによって電源端子エンクロージャ224の底部224bに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は、ハウジング208の開放端208aに当接し取り付けられる、第1の平らな表面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャップエンクロージャ226は、ハウジング208内に埋込み型デバイス100の回路を封入してもよい。
【0046】
[0051]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100の回路がハウジング208内に配置された後、ハウジング208に初期エポキシ充填ライン242までエポキシが充填されてもよい。いくつかの実施形態では、エポキシは、ハウジング208内に透過性光学キャビティを作ってもよい。いくつかの実施形態では、透過性光学キャビティは、例えば、アクリル系ポリマー(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA))など、好適な光透過性ポリマー材料から形成されてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、他の実施形態では、異なる材料が透過性光学キャビティに使用されてもよい。
【0047】
[0052]いくつかの実施形態では、ハウジング208に初期エポキシ充填ライン242までエポキシが充填された後、エポキシは硬化されてもよい。いくつかの実施形態では、導電性コネクタ228および230は、(例えば、ボンディングワイヤ234を接点パッド236にはんだ付けすることによって)埋込み型デバイス100の回路の接点パッド236に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、導電性コネクタ228および230ならびに1つまたは複数の支持体232が、ハウジングキャップエンクロージャ226の通路またはフィードスルー240内の適所に配置された後、初期エポキシ充填ライン242とハウジング208の開放端208aとの間のハウジング208内における残りの空間にエポキシが充填され、次にエポキシが硬化される。
【0048】
[0053]いくつかの実施形態では、電源202と、電源端子エンクロージャ224と、ハウジングキャップエンクロージャ226と、ハウジング208とを含む埋込み型デバイス100は、気密封止されてもよい。
【0049】
[0054]いくつかの代替実施形態では、図3Aおよび図3Bに示されるように、カプラ324はハウジング208および電源202を取り付けてもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324は、ハウジング208と電源202との間にあってもよい。いくつかの実施形態では、電源202と、カプラ324と、ハウジング208とを含む埋込み型デバイス100は、気密封止されてもよい。いくつかの実施形態では、図3Bに示されるように、埋込み型デバイス100は、第1および第2の導電性コネクタ228および230を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の導電性コネクタ228は、電源202の正端子220を回路に電気的に接続するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の導電性コネクタ230は、電源202の負端子222を回路に電気的に接続するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、図3Bに示されるように、カプラ324は、電源202に当接する平らな表面326を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324は、(例えば、レーザー溶接によって)電源202に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、図3Aに示されるように、埋込み型デバイス100の回路は、電源202の長手方向軸線に沿って電源202から離れる方向に延在してもよい。
【0050】
[0055]いくつかの実施形態では、第1の導電性コネクタ228は、導体材料を含むかまたはそれから作られた、ロッドまたはビームであってもよい。いくつかの実施形態では、第2の導電性コネクタ230は導体材料(例えば、金めっき)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ボンディングワイヤ234は、第1および第2の導電性コネクタ228および230を回路の接点パッド236(例えば、誘導性素子204上の接点パッド236)に電気的に接続してもよい。いくつかの実施形態では、図3Bに示されるように、第1および第2の導電性コネクタ228および230の一方または両方は、カプラ324から延在せず、代わりにカプラ324とともに収容されてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、いくつかの代替実施形態では、第1および第2の導電性コネクタ228および230の一方または両方は、カプラ324からハウジング208内へと延在してもよい。いくつかの実施形態では、図3Bに示されるように、誘導性素子204はカプラ324内へと延在してもよい。
【0051】
[0056]いくつかの実施形態では、ばね(例えば、図2Bに示されるばね238などのV字形ばね)は、導電性コネクタ228の一端に取り付けられ(例えば、溶接され)てもよい。いくつかの実施形態では、ばね238は、導電性材料で作られてもよく、コネクタ228と電源202の正端子220との間の電気的接続を確立してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208および電源202が互いに取り付けられると、ばね238が電源202の正端子220に押し付けられ、圧縮されてもよい。
【0052】
[0057]図3Cおよび図3Dはそれぞれ、いくつかの実施形態による、カプラ324の斜視図および断面図である。いくつかの実施形態では、図3B図3Dに示されるように、カプラ324は1つまたは複数の支持体232を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は補強用のロッド、バー、またはビームであってもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は、カプラ324に取り付けられ、ならびに/あるいはそれと一体であってもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持体232は、導電性ではない材料から作られてもよい。図示される実施形態のカプラ324は3つの支持体232を含むが、これは必須ではなく、いくつかの代替実施形態では、カプラ324は、より多数または少数の支持体232(例えば、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、または10個の支持体232)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図3Aおよび図3Bに示されるように、1つまたは複数の支持体232はカプラ324からハウジング208内へと延在してもよい。
【0053】
[0058]いくつかの実施形態では、図3B図3Dに示されるように、カプラ324は第2の導電性コネクタ230を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図3Cに示されるように、カプラは円筒状部分を有し、1つまたは複数の支持体232が円筒状部分から延在してもよい。いくつかの実施形態では、図3Bに示されるように、カプラ324は、ハウジング328に当接する平らな表面328を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324およびハウジング208は、(例えば、ハウジング208および/またはカプラ324内の硬化したエポキシによって)ともに保持されてもよい。
【0054】
[0059]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100を製造するプロセスは、回路(例えば、誘導性素子204、誘導性素子204上に搭載された回路素子、ならびに/あるいは1つもしくは複数の基板206上に搭載されるかまたは1つもしくは複数の基板内に作成された回路素子を含む回路)を、少なくとも部分的にハウジング208内に配置することを含んでもよい。プロセスは、回路を少なくとも部分的にハウジング208内に配置した後、ハウジング208に初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、初期エポキシ充填ラインは、接点パッド236が露出せず、エポキシによって被覆されないようなものであってもよい。いくつかの実施形態では、初期エポキシ充填ラインは、加えてまたは別の方法で、エポキシが硬化した後、1つまたは複数の支持体232をハウジング208に挿入するための空間がハウジング208内にまだあるようなものであってもよい。
【0055】
[0060]いくつかの実施形態では、プロセスは、ハウジングに初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填した後、エポキシを硬化することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、硬化したエポキシは、ハウジング208内に透過性光学キャビティを作ってもよい。いくつかの実施形態では、透過性光学キャビティは、例えば、アクリル系ポリマー(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA))など、好適な光透過性ポリマー材料から形成されてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、他の実施形態では、異なる材料が透過性光学キャビティに使用されてもよい。
【0056】
[0061]いくつかの実施形態では、プロセスは、カプラ324の1つまたは複数の支持体232をハウジング208に(例えば、硬化したエポキシが充填されていないハウジング208の残りの空間に)挿入することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324の1つまたは複数の支持体232をハウジング208に挿入した後、カプラ328の表面はハウジング208の表面に当接してもよい。
【0057】
[0062]いくつかの実施形態では、プロセスは、カプラ324の1つまたは複数の支持体232がハウジング208に挿入された状態で、第1および第2の導電性コネクタ228および230を回路の接点パッド236(例えば、誘導性素子204上の接点パッド236)に接続することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2の導電性コネクタ228および230は、ボンディングワイヤ234を接点パッド236にはんだ付けすることによって、回路の接点パッド236に接続されてもよい。
【0058】
[0063]いくつかの実施形態では、プロセスは、カプラ324を(例えば、カプラ324の平らな表面326とレーザー溶接することによって)電源202に取り付けることを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324を電源202に取り付けることは、第1の導電性コネクタ228を電源202の正端子220に接続することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の導電性コネクタ228を電源202の正端子220に接続することは、第1の導電性コネクタ238の端部にあるばね(例えば、ばね238)を電源202の正端子220に押し付けることと、ばね238を圧縮することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324を電源202に取り付けることは、第2の導電性コネクタ230を電源202の負端子222に接続することを含んでもよい。
【0059】
[0064]いくつかの実施形態では、プロセスは、初期エポキシ充填ラインとハウジング208の端部との間のハウジング208内における少なくとも残りの空間にエポキシを充填することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、エポキシを、加えて、カプラ324の全てまたは一部分に充填してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208内の残りの空間の全てまたは一部分、ならびに/あるいはカプラ324の全てまたは一部分に、カプラ324の小さい穴を使用してエポキシが充填されてもよい。
【0060】
[0065]いくつかの実施形態では、プロセスは、初期エポキシ充填ラインとハウジング208の端部との間のハウジング208内における少なくとも残りの空間のエポキシを硬化することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプラ324の1つまたは複数の支持体232はハウジング208に挿入されているので、残りの空間および/またはカプラ324内の硬化したエポキシは、カプラ324およびハウジング208をともに保持してもよい。
【0061】
[0066]いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は、ハウジング208の外表面の全てまたは一部分上に、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックス(例えば、図3Eに示される薬剤溶出ポリマーマトリックス330)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング208上の1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックスは、ハウジング208の1つまたは複数の窪みに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は、加えてまたは別の方法として、電源202およびハウジング208を取り付ける1つまたは複数のカプラの外表面の全てまたは一部分上に、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックス(例えば、図3Eに示される薬剤溶出ポリマーマトリックス332)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックスは、電源端子エンクロージャ224およびハウジングキャップエンクロージャ226の一方または両方の全てもしくは一部分上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、図3Eに示されるように、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックス332は、カプラ324の全てまたは一部分上に配置されてもよい。
【0062】
[0067]いくつかの実施形態では、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックスは、センサハウジング208ならびに/あるいは1つまたは複数のカプラ(例えば、カプラ324もしくは電源端子エンクロージャ224およびハウジングキャップエンクロージャ226)に、浸漬または噴霧コーティングを介して塗布されてもよい。いくつかの代替実施形態では、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックスは、例えばリングまたはスリーブなど、予備成形された形状を有してもよい。いくつかの代替実施形態では、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックスは異なる形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、図3Eに示されるように、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックス330および332は、センサハウジング208の一部分および/またはカプラ324の一部分に巻き付いてもよい。いくつかの代替実施形態では、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックス330および332は、図3Eに示される薬剤溶出ポリマーマトリックス330および332よりも幅が広いかまたは狭くてもよい。
【0063】
[0068]1つまたは複数の治療薬が、1つまたは複数の薬剤溶出ポリマーマトリックス(例えば、1つまたは複数の不活性ポリマーマトリックス)内に分散されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の治療薬は、好中球の遊走が創傷空間に入り込むのを低減または阻止し、したがって過酸化水素および線維性封入体の生成を低減または阻止してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の治療薬は、1つまたは複数の検体インジケータ(例えば、検体インジケータ334)の劣化を低減してもよい。いくつかの実施形態では、薬剤溶出ポリマーマトリックス内で分散されてもよい1つまたは複数の治療薬は、例えば、非ステロイド系抗炎症薬(例えば、アセチルサリチル酸(アスピリン)および/またはイソブチルフェニルプロパン酸(イブプロフェン))など、1つまたは複数の抗炎症薬を含んでもよい。いくつかの非限定的実施形態では、薬剤溶出ポリマーマトリックス内で分散される1つまたは複数の治療薬は、1つまたは複数のグルココルチコイドを含んでもよい。いくつかの非限定的実施形態では、1つまたは複数の治療薬は、デキサメタゾン、トリアムシノロン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン、ベクロメタゾン、フルドロコルチゾン、それらの誘導体、およびそれらのアナログのうちの1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の治療薬は、好中球およびマクロファージによる過酸化水素の生成を低減してもよい。
【0064】
[0069]本発明の実施形態について、図面を参照して上記に十分に記載してきた。本発明についてこれらの好ましい実施形態に基づいて記載してきたが、本発明の趣旨および範囲内で、記載した実施形態に対する特定の変更、変形、および代替構成を成し得ることが、当業者には明白であろう。例えば、いくつかの実施形態では、埋込み型デバイス100は絶縁を有する架橋材料を含んでもよい。
[項目1]
ハウジングと、
少なくとも部分的に前記ハウジング内にある回路と、
前記回路に電気的に接続された正端子および負端子を含む電源と、
前記電源の前記正端子を前記回路に電気的に接続するように構成された第1の導電性コネクタと、
前記電源の前記負端子を前記回路に電気的に接続するように構成された第2の導電性コネクタと、
前記ハウジングと前記電源との間のカプラであって、前記電源に取り付けられ、前記カプラから前記ハウジング内へと延在する1つまたは複数の支持体を含む、カプラと
を備える、埋込み型デバイス。
[項目2]
前記カプラが前記第2の導電性コネクタを含む、項目1に記載のデバイス。
[項目3]
前記1つまたは複数の支持体が導電性ではない材料から作られる、項目1または2に記載のデバイス。
[項目4]
前記カプラが円筒状部分を有し、前記1つまたは複数の支持体が前記円筒状部分から延在する、項目1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目5]
前記ハウジング内の1つもしくは複数の基板を更に備え、前記回路が、前記1つもしくは複数の基板上に搭載されるかまたは前記1つもしくは複数の基板内に作成された、1つまたは複数の回路構成要素を含む、項目1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目6]
前記1つまたは複数の回路構成要素が、1つまたは複数の光源と1つまたは複数の受光器とを含む、項目5に記載のデバイス。
[項目7]
前記回路が誘導性素子を含む、項目1から6のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目8]
前記誘導性素子が導体および磁性コアを含む、項目7に記載のデバイス。
[項目9]
前記誘導性素子が前記カプラ内へと延在する、項目7または8に記載のデバイス。
[項目10]
前記回路が接点パッドを含み、前記デバイスが、前記第1および第2の導電性コネクタを前記接点パッドに電気的に接続するボンディングワイヤを更に備える、項目1から9のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目11]
前記ハウジングの外表面のうち一部分の上または中に1つまたは複数の検体インジケータを更に備える、項目1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目12]
前記電源が電池である、項目1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目13]
前記デバイスが気密封止される、項目1から12のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目14]
前記第1の導電性コネクタと前記電源の前記正端子との間に電気的接続を確立するように構成されたばねを更に備える、項目1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目15]
前記カプラの少なくとも一部分を被覆する薬剤溶出ポリマーマトリックスを更に備える、項目1から14のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目16]
埋込み型デバイスを製造する方法であって、
回路を少なくとも部分的にハウジング内に配置するステップと、
前記回路を少なくとも部分的に前記ハウジング内に配置した後、前記ハウジングに初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填するステップと、
前記ハウジングに前記初期エポキシ充填ラインまで前記エポキシを充填した後、前記エポキシを硬化するステップと、
カプラの1つまたは複数の支持体を前記ハウジングに挿入するステップと、
前記カプラの前記1つまたは複数の支持体が前記ハウジングに挿入された状態で、第1および第2の導電性コネクタを前記回路の接点パッドに接続するステップと、
前記カプラを電源に取り付けるステップと、
前記初期エポキシ充填ラインと前記ハウジングの端部との間の前記ハウジング内における少なくとも残りの空間にエポキシを充填するステップと、
前記初期エポキシ充填ラインと前記ハウジングの端部との間の前記ハウジング内における少なくとも前記残りの空間の前記エポキシを硬化するステップと
を含む、方法。
[項目17]
前記カプラを前記電源に取り付けるステップが、前記第1の導電性コネクタを前記電源の正端子に接続するステップを含む、項目16に記載の方法。
[項目18]
前記第1の導電性コネクタを前記電源の前記正端子に接続するステップが、前記第1の導電性コネクタの端部にあるばねを前記電源の前記正端子に押し付けるステップと、前記ばねを圧縮するステップとを含む、項目17に記載の方法。
[項目19]
前記カプラを前記電源に取り付けるステップが、前記第2の導電性コネクタを前記電源の負端子に接続するステップを含む、項目16から18のいずれか一項に記載の方法。
[項目20]
前記カプラの前記1つまたは複数の支持体を前記ハウジングに挿入した後、カプラの表面が前記ハウジングの表面に当接する、項目16から19のいずれか一項に記載の方法。
[項目21]
ハウジングと、
前記ハウジング内の回路と、
前記ハウジングに取り付けられた電源であって、前記回路に電気的に接続された正端子および負端子を含む、電源と、
前記電源の前記正端子および負端子を前記回路に電気的に接続するように構成された導電性コネクタと、
前記電源に取り付けられ、前記電源の前記正端子および負端子を封止するように構成された電源端子エンクロージャと、
前記電源端子エンクロージャに、また前記ハウジングの開放端に取り付けられ、前記回路を前記ハウジング内に封止する、ハウジングキャップエンクロージャと
を備える、埋込み型デバイス。
[項目22]
前記電源端子エンクロージャが、前記導電性コネクタが貫通する穴を含む、項目21に記載のデバイス。
[項目23]
前記ハウジングキャップエンクロージャが、前記導電性コネクタが貫通する通路を含む、項目21または22に記載のデバイス。
[項目24]
前記ハウジングキャップエンクロージャが、前記電源に取り付けられ前記電源から延在
する1つまたは複数の支持体が貫通する通路を含む、項目21から23のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目25]
前記電源に取り付けられ前記電源から延在する1つまたは複数の支持体を更に備え、前記1つまたは複数の支持体が、前記ハウジングに対する前記電源の取付けを支持するように構成された、項目21から24のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目26]
前記1つまたは複数の支持体が、前記導電性コネクタの直径よりも大きい直径を有する、項目25に記載のデバイス。
[項目27]
前記1つまたは複数の支持体が導電性ではない材料から作られる、項目25または26に記載のデバイス。
[項目28]
前記電源端子エンクロージャが、前記支持体が貫通する穴を含む、項目25から27のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目29]
前記ハウジングキャップエンクロージャが、前記支持体が貫通する通路を含む、項目25から28のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目30]
前記電源端子エンクロージャおよび/または前記ハウジングキャップエンクロージャの少なくとも一部分を被覆する、薬剤溶出ポリマーマトリックスを更に備える、項目25から29のいずれか一項に記載のデバイス。
[項目31]
埋込み型デバイスを製造する方法であって、
回路をハウジング内に配置するステップと、
前記回路を前記ハウジング内に配置した後、前記ハウジングに初期エポキシ充填ラインまでエポキシを充填するステップと、
前記ハウジングに前記初期エポキシ充填ラインまで前記エポキシを充填した後、前記エポキシを硬化するステップと、
導電性コネクタを前記回路の接点パッドに接続するステップと、
前記導電性コネクタをハウジングキャップエンクロージャの通路内に配置するステップと、
前記導電性コネクタを前記ハウジングキャップエンクロージャの前記通路内に配置した後、前記初期エポキシ充填ラインと前記ハウジングの端部との間の前記ハウジング内における残りの空間にエポキシを充填するステップと、
前記初期エポキシ充填ラインと前記ハウジングの端部との間の前記ハウジング内における前記残りの空間の前記エポキシを硬化するステップと
を含む、方法。
[項目32]
電源に取り付けられ前記電源から延在する1つまたは複数の支持体を、前記ハウジングキャップエンクロージャの前記通路内に配置するステップを更に含む、項目31に記載の方法。
[項目33]
前記導電性コネクタを電源の正端子および負端子に接続するステップを更に含む、項目31または32に記載の方法。
[項目34]
前記導電性コネクタを前記電源の前記正端子および負端子に接続するステップが、前記導電性コネクタのうちのあるコネクタの端部にあるばねを前記電源の前記正端子に押し付けるステップと、前記ばねを圧縮するステップとを含む、項目33に記載の方法。
[項目35]
前記導電性コネクタを前記ハウジングキャップエンクロージャの前記通路内に配置した後、前記ハウジングキャップエンクロージャの表面が、電源に取り付けられた電源端子エンクロージャに当接し、前記電源の正端子および負端子を封止する、項目31から34のいずれか一項に記載の方法。
[項目36]
埋込み型デバイスのハウジングおよび電源に取り付けるカプラであって、
前記電源に当接するように構成された第1の平らな表面と、前記ハウジングに当接するように構成された第2の平らな表面とを含む、円筒状部分と、
前記円筒状部分から延在する1つまたは複数の支持体と、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に収容された回路に、前記電源の端子を電気的に接続するように構成された、導電性コネクタと
を備える、カプラ。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E