(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-26
(45)【発行日】2025-06-03
(54)【発明の名称】流体用容器とディスペンサ包装体とから構成される組立体
(51)【国際特許分類】
B65D 1/02 20060101AFI20250527BHJP
B65D 51/22 20060101ALI20250527BHJP
【FI】
B65D1/02 221
B65D51/22
(21)【出願番号】P 2022571366
(86)(22)【出願日】2021-05-19
(86)【国際出願番号】 FR2021050891
(87)【国際公開番号】W WO2021245337
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2024-05-01
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】520465954
【氏名又は名称】コラダン エスエイエス
【氏名又は名称原語表記】CORADIN SAS
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100221899
【氏名又は名称】高倉 みゆき
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィド ブーテルー
(72)【発明者】
【氏名】ファブリス ブルディエ
(72)【発明者】
【氏名】フロランス ビダマン
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-094409(JP,U)
【文献】特表2003-526438(JP,A)
【文献】特開2011-068413(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0179031(US,A1)
【文献】特開平09-048453(JP,A)
【文献】実開平01-099476(JP,U)
【文献】特開2017-197278(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1608014(KR,B1)
【文献】独国特許出願公開第04215344(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/02
B65D 41/04
B65D 51/22
B65D 83/00
B65D 77/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体
を包含するために適合されている容器(10)と、前記容器(10)を受け入れ、少なくとも部分的に包むことが可能なディスペンサ包装体(20)と、
を備える組立体(1)であって、
前記容器(10)は、前記流体を容器(10)から出す第1の端部、及び第2の端部を含み、
前記容器(10)は、
前記容器の前記第1の端部に配置されるディスペンサ(11
)を備え、
前記ディスペンサ(11)は、前記流体を前記容器(10)から出す第1の端部、及び少なくとも1つの可撓性壁を有し、
前記容器(10)は、前記少なくとも1つの可撓性壁を変形させて、前記ディスペンサ(11)によって前記流体を吐出するのに適しており、
前記ディスペンサ包装体(20)は、前記容器(10)が前記ディスペンサ包装体(20)の内側に置かれたときに、前記少なくとも1つの可撓性壁
の一部が前記ディスペンサ包装体(20)の外部からアクセス可能であるのに適しており、
前記ディスペンサ包装体(20)は、少なくとも第1の要素と、第2の要素と、を備え、
前記第1の要素は、前記容器(10)を部分的に包むのに適した一方、前記容器(10)の前記ディスペンサ(11)は、前記ディスペンサ(11)から
使用者に前記流体を吐出可能であるように自由なままであり、
前記第2の要素は、前記容器(10)の前記ディスペンサ(11)を密封するのに適しており、
前記ディスペンサ包装体(20)の前記第2の要素は、前記ディスペンサ包装体(20)の前記第1の要素の上に固定されるのに適して
おり、
前記ディスペンサ包装体(20)の前記第1の要素(21)は、前記容器(10)の前記ディスペンサ(11)を囲む要素(27)を備え、
前記ディスペンサ(11)の前記第1の端部には、穿孔可能な密封要素(13)が設けられ、
前記ディスペンサ(11)を囲む前記要素(27)は、前記穿孔可能な密封要素(13)を穿孔するのに適したストライカ(28)を備える、組立体(1)。
【請求項2】
前記ディスペンサ包装体(20)の前記第2の要素は、プラグ(22)の形態である、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記プラグ(22)の内部は、前記容器(10)の前記ディスペンサ(11)を密封するのに適した密封片(26)を備える、請求項2に記載の組立体。
【請求項4】
前記容器(10)
が円筒形の形態である、請求項
1に記載の組立体。
【請求項5】
前記ディスペンサ包装体(20)の前記第1の要素は
、円筒形の形態であり、
前記容器(10)が前記第1の要素に挿入されることを可能にするため
に開いている第1の端部と、
前記ディスペンサ(11)を前記第1の要素から突出させるのに適した第2の端部と、が設けられている、請求項
4に記載の組立体。
【請求項6】
前記ディスペンサ包装体(20)の前記第2の要素は、前記容器(10)が前記ディスペンサ包装体(20)を貫通した後に
前記ディスペンサ包装体(20)の前記第1の端部を密封するのに適した密封要素(23)を備える、請求項
5に記載の組立体。
【請求項7】
前記容器(10)は、
前記容器(10)の前記ディスペンサ(11)と反対側
に配置される前記第2の端部に、使用後に前記ディスペンサ包装体から前記容器(10)を容易に取り出すことを可能にする少なくとも1つの突出部を備える、請求項
4に記載の組立体(1)。
【請求項8】
前記容器(10)は、単回用量の形態である、請求項
1に記載の組立体(1)。
【請求項9】
前記単回用量は、穿孔可能な密封要素(13)が設けられたディスペンサ(11)を備える、請求項
8に記載の組立体(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体用容器と、当該容器を受け入れ、少なくとも部分的に包むことが可能なディスペンサ包装体と、から構成される組立体に関し、当該容器は、ディスペンサと、可撓性材料で作られた少なくとも1つの壁と、を備え、容器は、当該少なくとも1つの可撓性壁を変形させて、ディスペンサによって当該流体を吐出するのに適しており、ディスペンサ包装体は、容器が当該ディスペンサ包装体の内側に置かれたときに、当該少なくとも1つの可撓性壁の少なくとも一部が当該ディスペンサ包装体の外部からアクセス可能であるのに適している。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、可撓性材料を使用して作られた、流体を包んで吐出することが可能なディスペンサを使用することが知られている。このようなディスペンサは、基本的に、ディスペンサが設けられた第1の端部と、密封された第2の端部と、を備える円筒形の形態である。原則として、当該容器ディスペンサは、破断可能な閉鎖要素によって密封されている。使用前に、使用者は、容器からディスペンサを解放するために、閉鎖要素を指で取り外すことができる。容器を変形させることで、使用者は、容器の内側に収容されている流体をディスペンサで吐出させることができる。
【0003】
このタイプの容器は、医薬及び化粧品分野でよく使用され、単回用量(uni-dose)という用語でも知られている。
【0004】
単回用量を使用することは、衛生的な方法で流体を包むという利点がある。当該流体は使用前に密封され、使用者が破断可能要素を破断したときにのみ放出される。逆に、単回用量には欠点もある。実際、一旦単回用量が開封されると、使用者は、開封時に内容物を全て使用することを強いられる。従来技術では、破断可能な閉鎖要素がディスペンサ上の開始位置に戻され、したがってプラグとして機能し、容器の残りの内容物を後で使用することを可能にし得る単回用量に言及している。
【0005】
従来技術で知られている解決策の第1の欠点は、既に取り外された破断可能要素を使用してディスペンサを密封することは、使用者がディスペンサ上に閉鎖要素を再配置することを強いられるので、簡単ではないという点である。ディスペンサは可撓性材料で作られているため、確実に密封することは困難である。
【0006】
さらに、使用者は、指を使ってディスペンサから破断可能要素を取り外すので、破断可能要素をディスペンサの上に交換する間のディスペンサの衛生状態が保証されない。これは、従来技術から知られている解決策の第2の欠点となっている。言い換えれば、ディスペンサ上に異物が残留することによって、ディスペンサが実際に汚染されている可能性がある。
【0007】
従来技術による単回用量を使用することの別の欠点は、一旦単回用量が開封されると、破断可能要素が包装体の残りの部分から分離された要素を形成するという点である。これは、破断可能要素を取り外して廃棄する必要があることを意味する。近くに利用できるごみ箱がない場合、このような小さなサイズの要素が環境を汚すことになりかねない。上記の理由から、可撓性材料から構成される容器を医薬及び化粧品分野により適した方法で使用可能にする、新規な解決策を提案することが求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、流体用容器と、当該容器を受け入れ、少なくとも部分的に包むことが可能なディスペンサ包装体と、から構成される組立体に関し、当該容器は、ディスペンサと、少なくとも1つの可撓性壁と、を備え、容器は、当該少なくとも1つの可撓性壁を変形させて、ディスペンサによって当該流体を吐出するのに適しており、ディスペンサ包装体は、容器が当該ディスペンサ包装体の内側に置かれたときに、当該少なくとも1つの可撓性壁の少なくとも一部が当該ディスペンサ包装体の外部からアクセス可能であるのに適しており、ディスペンサ包装体は、少なくとも第1の要素と、第2の要素と、を備え、第1の要素は、容器を部分的に包むのに適した一方、容器ディスペンサはディスペンサから流体を吐出可能であるように自由なままであり、第2の要素は、容器のディスペンサを密封するのに適しており、ディスペンサ包装体の当該第2の要素は、当該ディスペンサ包装体の第1の要素の上に固定されるのに適している。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、ディスペンサ包装体の第2の要素は、プラグの形態である。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、穿孔先端部の内部は、容器ディスペンサを密封するのに適した密封片を備える。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、ディスペンサ包装体の第1の要素は、容器ディスペンサを囲む要素を備え、当該容器ディスペンサには、穿孔可能な密封要素が設けられ、当該ディスペンサを囲む要素は、当該穿孔可能な密封要素を穿孔するのに適したストライカを備える。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、容器は、基本的に円筒形の形態である。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、ディスペンサ包装体の第1の要素は、基本的に円筒形の形態であり、容器が当該第1の要素に導入されることを可能にするために基本的に開いている第1の端部と、ディスペンサを第1の要素から突出させるのに適した第2の端部と、が設けられている。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、ディスペンサ包装体の第2の要素は、容器がディスペンサ包装体を貫通した後に当該第1の端部を密封するのに適した密封要素を備える。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、容器は、ディスペンサと反対側の端部に、使用後にディスペンサ包装体から当該容器を容易に取り出すことを可能にする少なくとも1つの突出部を備える。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、容器は、単回用量の形態である。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、単回用量は、穿孔可能な密封要素が設けられたディスペンサを備える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明による容器とディスペンサ包装体とから構成される組立体の斜視図である。
【
図2】ディスペンサ包装体と容器とを横に並べた斜視図である。
【
図3】ディスペンサ包装体に挿入されている容器の概略図である。
【
図4】本発明による容器とディスペンサ包装体とから構成される組立体の断面概略図である。
【
図5】ディスペンサ包装体の穿孔可能要素が開封される前の容器の詳細図である。
【
図6】当該ディスペンサ包装体が開封された後の容器ディスペンサ包装体の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的、対象、特徴は、図を参照して以下の説明を読むことにより、より明確になるであろう。
【0020】
図1は、容器(
図2参照)とディスペンサ包装体20とを備える組立体1の斜視図を示す。組立体1の目的は、使用者が(
図2に示すような)「単回用量」型容器を実用的かつ衛生的に使用できるようにすることである。ディスペンサ包装体20は、装飾的な外観を有していてもよく、このような当該「単回用量」型容器の使用を明るくする。
図1に示すように、ディスペンサ包装体20は第1の部分21を備え、第1の部分は基本的に円筒形状である。
図1~
図7に示す実施形態は、「単回用量」型容器と、基本的に円筒形状であるディスペンサ包装体20とを例示していることに留意されたい。もちろん、同じ利点を維持しながら、長方形又はその他の任意の他の形状を選択することも想定できる。
【0021】
ディスペンサ包装体20の本体を形成する第1の部分21は、窓又は可撓性要素25を備える。
図1~
図5に示す例によれば、窓25があるおかげで、使用者はディスペンサ包装体20の内側にある容器を直接変形させることができ、これについては以下でより詳細に説明する。図示していない代替実施形態によれば、窓25の代わりに可撓性要素を配置してもよく、この可撓性要素は、第1の部分21の少なくとも一部の変形を可能にする。
【0022】
ディスペンサ包装体20は第2の部分22を備え、第2の部分22は例えば、ディスペンサ包装体20の第1の部分21の一端部の上にネジを用いて固定されるプラグの形態である。当該プラグ22のおかげで、ディスペンサ包装体20の内側に存在する容器を密封し得る。当該密封の詳細を
図4に示す。
【0023】
ディスペンサ包装体20は、密封要素23の形態の第3の要素を備え、第3の要素は、ディスペンサ包装体20の第1の部分21の端部の内側に固定されていてもよい。密封要素23を使用して、当該容器が当該ディスペンサ包装体20の第1の部分21に挿入された後、ディスペンサ包装体20の内側の容器を固定してもよい。様々な要素の組み立ては、
図2及び
図3でより詳細に説明する。
【0024】
図1に示すように、容器がディスペンサ包装体20の内側に挿入されるとき、使用者は当該ディスペンサ包装体20の外側のみを見ることになる。
図1~
図7に示す例によれば、当該ディスペンサ包装体20は、再使用可能な要素である。容器10は、ディスペンサ包装体20に挿入されるように設計されており、「使い捨て」型容器10である。これが、ディスペンサ包装体20に装飾などのオプションを付けて、組立体1の外観を明るくすることができる理由である。ディスペンサ包装体20は再使用可能であるため、いわゆる「貴重な」材料の使用が想定され得る。
【0025】
図2は、ディスペンサ包装体20を示し、その横にはその側面にはディスペンサ包装体20に挿入されるのに適した容器10が設けられている。明確にするために、密封要素23は、「ねじ込まれていない」位置で示されている。
【0026】
図2によれば、容器10は「単回用量」の形態であり、これは一般に可撓性材料で作られている。容器10は、基本的に円筒形であり、第1の端部にディスペンサ11を有し、基部12によって密封される第2の端部を有する。ディスペンサ11の端部は、穿孔可能な密封要素13によって密封されている。
図2に示すような「単回用量」型容器10は、従来技術から知られている。容器10は、医薬品タイプ又は化粧品タイプの流体を収容するのに特に適している。使用直前に、使用者は容器10をディスペンサ包装体20に挿入し、当該ディスペンサ包装体20を閉じることによって、以下の
図5及び
図6を参照してより詳細に説明するように、容器10の穿孔可能要素13が自動的に穿孔される。穿孔可能な密封要素13が穿孔されるとき、使用者は、容器10の外壁を変形させて、一定量の流体を吐出させることができる。
【0027】
従来の容器10の使用方法とは異なり、使用者は容器10を「むき出し」の状態で使用せず、予め当該容器10をディスペンサ包装体20に挿入しておく。ディスペンサ包装体20の組み立てとその使用の利点については、
図3でより詳細に説明する。
【0028】
図3は、ディスペンサ包装体20と容器10との組立体を概略的に示す。使用者はまず、
図3に示すように、容器10をディスペンサ包装体20の第1の部分21に挿入しなければならない。容器10をディスペンサ包装体20の第1の部分21に挿入した後、密封要素23を使用して、容器10をディスペンサ包装体20に固定する。組み立てが完了すると、容器10とディスペンサ包装体20とから構成される組立体1を使用できるようになる。組立体1を使用するには、使用者はまずプラグ22を取り外して、ディスペンサ11を容器10から解放しなければならない。次いで、第1の部分21の可撓性要素25を押すことによって、使用者は当該容器10の外側に圧力をかけて変形させ、したがって、ディスペンサ11が当該容器10の内側に存在する流体を吐出することを可能にすることができる。第1の部分21に可撓性要素25の代わりに窓が設けられている場合、使用者は、容器10の外側に直接圧力をかけることができる。容器10から十分な量の流体が吐出されたとき、使用者はディスペンサ包装体20上にプラグ22を再配置し、再びディスペンサ11を密封することができる。
【0029】
図4は、本発明による組立体1を示す断面図であり、ディスペンサ包装体20の第1の部分21の一部としての可撓性要素25によって、使用者が当該可撓性要素25及び容器10の外壁を変形できることを示す。さらに、
図4はプラグ22を示しており、その内部には容器10のディスペンサ11を閉鎖するように特別に設計された密封片26が収容されている。密封片26は、当該容器10のディスペンサ11の端部の外側を囲む円筒形要素27と協働する。したがって、プラグ22がディスペンサ包装体20上に配置されると、当該ディスペンサ11の端部は最適に密封される。
【0030】
本明細書は、容器10の可撓性壁の少なくとも一部が「アクセス可能なままである」という事実に言及していることに留意されたい。この表現は、使用者が当該容器10の外側に直接触れて容器10を変形させることも、ディスペンサ包装体20の一部を変形させて容器10を変形させることもできることを意味している。
【0031】
図5は、容器10の穿孔可能な密封要素13を穿孔するステップの前の、ディスペンサ包装体20の第1の部分21の端部を示す詳細図である。ディスペンサ包装体20の第1の部分21の端部は、容器10の内側に含まれる流体を組立体1から吐出できるように、当該ディスペンサ包装体20の当該第1の部分21の出口を形成するように一方で設計された要素27を備える。要素27の内側にはストライカ28が存在し、これは容器10の穿孔可能な密封要素13と協働するように設計されている。
図3及び
図4を参照すると、容器10がディスペンサ包装体20の内側に配置されるとき、穿孔可能な密封要素13がストライカ28に接触する。ディスペンサ包装体20の第1の部分21の上に密封要素23をねじ込むことによって、容器10は、当該ディスペンサ包装体20の当該第1の部分21に完全に挿入され、ストライカ28の方向に押される。密封要素23がディスペンサ包装体20の第1の部分21上に完全に固定されるとき、容器10はディスペンサ包装体20の当該第1の部分21に完全に挿入され、
図6に示すように、穿孔可能な密封要素13がストライカ28によって打たれる。
【0032】
穿孔可能な密封要素13の穿孔は、本発明による組立体1の組み立て中にストライカ28によって自動的に行われることは明らかである。さらに、使用者は、容器10のディスペンサ11にも、当該容器10の穿孔可能な密封要素13にも接触しない。
図5及び
図6に示すように、穿孔可能な密封要素13を穿孔することにより、当該容器10から破片が剥がれずに容器10を開封することができる。言い換えれば、容器10を開封しても、望ましくないごみが生じない。
【0033】
図5及び
図6に示すように、容器10がストライカ28によって開封されるとき、プラグ22は、流体が誤って流出するのを防ぐ。この機能は、プラグ22の内側に存在する密封片26によって保証され得る。密封片26に加えて、プラグ22には、要素27の端部を囲む円筒形要素29が設けられており、どちらもディスペンサ包装体20の第1の部分21の当該要素27の端部が最適に漏れ止め密封することを保証し、したがって、容器10のディスペンサ11の密封性を保証する。
【0034】
図7は、容器10への充填を示す概略図を示し、この容器10は、ボトル形状である第1の部分15を備える。容器10の当該第1の部分15は、容器10を充填する開口部17を含む。容器10の当該第1の部分15が充填されるとき、開口部17は、当該容器10の第2の部分16によって密封される。容器10の当該第2の部分16は、ディスペンサ11と、穿孔可能な密封要素13と、を備える。
図5が具体的な実施形態を示していることは明らかである。任意の他の適切な実施形態も、上述のようなディスペンサ包装体20と組み合わせて使用され得る。
【0035】
図5は、容器10の第1の部分15に突出部19が設けられており、そのうちの2つが描かれていることを示している。突出部19は、使用後に容器10をディスペンサ包装体20から容易に取り出すために、ディスペンサ包装体20の密封要素23の内側と組み合わせて使用することができる。この結果を得るために、突出部19は、
図5に示すように、密封要素23の内壁の内側に存在する停止部(図では見えない)と協働する。
【0036】
図1~
図5に記載の組立体1により、使用者は、衛生的にかつ汚染を引き起こすことなく、穿孔可能な密封要素13を備える「単回用量」型容器10を使用することができる。穿孔可能な密封要素13を取り外すと、使用者は、ディスペンサ11の端部又は当該端部に近い位置にある任意の他の場所を指で押す必要がなくなる。密封要素が設けられたプラグ22によって、容器10の内容物の汚染を回避しながら、最初の使用後に容器10を確実に再閉鎖することができる。
【0037】
上述のように、ディスペンサ包装体20を使用することにより、装飾的な外観を有する組立体1を得るというオプションがさらに提供される。