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特許7688949多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの調製方法および得られた製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-05-28
(45)【発行日】2025-06-05
(54)【発明の名称】多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの調製方法および得られた製品
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/135 20160101AFI20250529BHJP
   C12N 1/20 20060101ALN20250529BHJP
【FI】
A23L33/135
C12N1/20 C
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024009712
(22)【出願日】2024-01-25
(65)【公開番号】P2024108149
(43)【公開日】2024-08-09
【審査請求日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】202310044315.5
(32)【優先日】2023-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】524034501
【氏名又は名称】山東瑞安泰医療技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shandong Rientech Medical Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Rientech Science and Technology Park, Qilu High-tech Development Zone, Qihe County, Dezhou City, Shandong Province 251100,China
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】張 海軍
【審査官】高山 敏充
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-025870(JP,A)
【文献】特開2015-007144(JP,A)
【文献】特表2014-502989(JP,A)
【文献】特表2016-537018(JP,A)
【文献】特表2014-522442(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第115317630(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
C12N
A61K
A61P
Google
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルボキシメチルセルロースナトリウムを、多塩基性カルボン酸を含有する水溶液に添加し、均一に攪拌してゲルを得、ゲルをオーブンで乾燥させ、次に高温架橋して架橋生成物を得、架橋生成物を破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で洗浄して濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製するステップ(1)と、
プロバイオティクスを滅菌培地に接種し、同じ培養条件下で5世代にわたって繰り返し培養し、低温遠心分離法で細菌スラッジを収集し、滅菌生理食塩水で細菌スラッジを洗浄し、洗浄後の細菌スラッジと凍結乾燥保護剤の水溶液を均一に混合して細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液に天然高分子材料の水溶液を添加して再び均一混合し、その後得られた混合液を硬化させ、硬化後に洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、低温で貯蔵して用意するステップ(2)と、
ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通して、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と天然高分子材料の水溶液を均一に混合し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得るステップ(3)と、
硬化したプロバイオティクスとビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を均一に混合して栄養混合液を得、その後栄養混合液と腸溶性コーティング材料の水溶液を混合してミクロスフェアを形成し、得られたミクロスフェアを洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得るステップ(4)と、
プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を均一に混合し、予備冷却処理後に凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得るステップ(5)と、
レーザーでカプセルシェルを穿孔し、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製するステップ(6)と、を含み、
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウムの粘度は7000~15000mPa・sであり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと多塩基性カルボン酸の質量比は310~350:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと水の質量比は1:10~22であり、攪拌は以下のように行われ:まず回転速度50~70rpmで80~100min攪拌し、その後回転速度20~40rpmで14~20h攪拌し、オーブン乾燥温度は40~60℃であり、まず20~28h乾燥し、前記ゲルをひっくり返した後28~36h乾燥し続け、高温架橋温度は110~130℃であり、時間は3.6~4.4hであり、破砕して篩い分けは以下のように行われ:架橋生成物を破砕機で破砕し、その後18メッシュおよび26メッシュの篩で篩い分け、蒸留水洗浄は以下のように行われ:固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で2~6回、毎回2~4h洗浄し、毎回洗浄時の固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:100~200であり、
ステップ(6)において、前記レーザーのレーザー光源は冷光源であり、穿孔の孔径は0.5~1.5mmであり、穿孔数は1~4個であり、前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合するとき、各多孔性カプセルシェルに収容されたカプセル内容物の質量は0.60~0.75gである、ことを特徴とする多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの調製方法。
【請求項2】
ステップ(1)において、前記多塩基性カルボン酸は、クエン酸、アコニット酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、エチレンジアミン四酢酸、および2‐メチルグルタル酸からなる群から選択されるいずれか1つであり、
ステップ(2)において、前記プロバイオティクスは、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス・デルブルッキー・亜種ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・カゼイ亜種カゼイ(Lactobacillus casei subsp. casei)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentic)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、およびストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)からなる群から選択される2種以上の混合株であり、
ステップ(3)において、前記ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンB13、ビタミンB15、ビタミンC、ビオチン、ナイアシンアミド、葉酸、イノシトール、およびパントテン酸からなる群から選択される少なくとも1つであり、前記ミネラルは、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、亜鉛、コバルト、モリブデン、クロム、銅、セレン、ヨウ素、リン、カリウム、ナトリウム、硫黄、および塩素からなる群から選択される少なくとも1つであり、前記プレバイオティクスは、オリゴフルクトース、オリゴキシロース、オリゴガラクトース、オリゴイソマルトース、大豆オリゴ糖、オリゴマンノース、ラクトフルクトース、ラフィノース、フルクトース、オリゴキトサン、レジスタントスターチ、小麦デキストリン、イヌリン、ポリデキストロース、アルギノース、アスペルギルス・ニガー・オリゴ糖、スピルリナ、アスコフィラム・ノドサム、クロレラ・ブルガリス、および微細藻類からなる群から選択されるいずれか1つであり、
ステップ(2)および(3)において、前記天然高分子材料は、アルギン酸ナトリウム、キトサン、変性デンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ジェランガム、κ‐カラギーナン、アラビアガム、ペクチン、カラギーナン、ゲランガム、キサンタンガム、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン、ゼラチン、大豆分離タンパク質、および乳清タンパク質からなる群から選択されるいずれか1つまたは複数であり、
ステップ(2)において、前記凍結乾燥保護剤は、可溶性デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、難消化性デキストリン、フルクトース、グルコース、ラクトース、スクロース、リボース、ラムノース、ガラクトース、フコース、マンノース、アラビノース、キシラン、脱脂粉乳、グリセロール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、グルタミン酸ナトリウム、不凍ペプチド、シルクペプチド、フィッシュコラーゲンペプチド、コラーゲン、およびポリビニルピロリドンからなる群から選択されるいずれか1つまたは複数であり、
ステップ(4)において、前記腸溶性コーティング材料は、冬虫夏草、フコイダン、ジクロフェナク、アクリル樹脂I、アクリル樹脂II、アクリル樹脂III、セルロースアセテートベンゾエート、セルロースアセテートサクシネート、セルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースサクシネート、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、1,2,4‐ベンゼントリカルボン酸セルロースアセテート、1,2,4‐ベンゼントリカルボキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、およびポリビニルアルコールアセテートベンゼンジカルボキシレートからなる群から選択されるいずれか1つまたは複数である、ことを特徴とする請求項1に記載の調製方法。
【請求項3】
ステップ(2)において、プロバイオティクスの接種量は1.5~4.5%であり、前記滅菌培地はMRS液体培地であり、前記低温遠心分離法は3~5℃での遠心分離であり、遠心分離回転速度は3500~5500rpmであり、遠心分離時間は10~20minであり、前記滅菌生理食塩水の洗浄回数は1~3回であり、滅菌生理食塩水の食塩濃度は0.85質量%~0.95質量%であり、前記凍結乾燥保護剤の水溶液において、凍結乾燥保護剤の質量分率は6%~20%であり、前記細菌スラッジと凍結乾燥保護剤の水溶液を1:3~5の体積比で混合し、その後200~400rpmの攪拌速度で10~20min攪拌し、前記細菌懸濁液中のプロバイオティクスの濃度は10CFU/mLであり、0.1mol/LのCaCl溶液で硬化させ、硬化時間は20~40minであり、前記低温貯蔵温度は3~5℃である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の調製方法。
【請求項4】
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラル、プレバイオティクスの総質量と天然高分子材料の水溶液の質量比は1~2:11であり、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と天然高分子材料の水溶液を150~350rpmの回転速度で10~30min混合し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液において、ビタミンはビタミンA 95~128μg/g、ビタミンD 1~6μg/g、ビタミンE 1~6mg/g、ビタミンK 6~10μg/g、ビタミンB 0.1~0.6mg/g、ビタミンB 0.1~0.6mg/g、ビタミンB 0.1~0.6mg/g、ビタミンB12 0.1~0.7μg/g、ナイアシンアミド1~7mg/g、葉酸40~80μg/g、ビタミンC 10~40mg/g、パントテン酸0.5~2.5mg/gを含み、ミネラルは炭酸カルシウム93~133mg/g、グルコン酸マグネシウム27~51mg/g、硫酸マンガン0.58~0.98mg/g、乳酸第一鉄1~5mg/g、グルコン酸亜鉛0.1~2.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム10~17μg/g、硫酸銅0.01~0.30mg/gを含み、プレバイオティクス含有量は0.3~1.0g/100mLである、ことを特徴とする請求項1または2に記載の調製方法。
【請求項5】
ステップ(4)において、前記硬化したプロバイオティクスおよびビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液の混合時間、前記栄養混合液と腸溶性コーティング材料の水溶液の混合時間はそれぞれ10~30minであり、混合回転速度は100~300rpmであり、前記腸溶性コーティング材料の水溶液の質量濃度は4%~12%であり、前記洗浄は滅菌蒸留水で2~4回行われる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の調製方法。
【請求項6】
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子の混合時間は10~20minであり、混合回転速度は30~60rpmであり、前記予備冷却処理は-80℃で1~4h行われ、前記凍結乾燥は、温度-55℃、真空度25Pa、時間24~48hの条件下で行われる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の調製方法。
【請求項7】
ステップ(6)において、前記カプセルシェルの材質は、ゼラチン、プルラン多糖類、およびもち米デンプンのうちいずれか1つであり、カプセルシェルのモデルは、日本薬局方カプセル000、00、0、1、2、3、4、およびそれらの延長モデルのうちいずれか1つであり、カプセルシェルの穿孔位置は、ウェスト中央対称位置、両端中央対称位置、両端とウェストの等距離対称位置、および斜め対称・頂点と中心線から等距離位置のうちいずれか1つである、ことを特徴とする請求項1に記載の調製方法。
【請求項8】
請求項1または2に記載の多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの調製方法に従って製造された多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセル。
【請求項9】
請求項8に記載の多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルであって、前記摂食抑制カプセルは多孔性カプセルシェルおよびカプセル内容物からなり、カプセル内容物は多元素栄養素を含有するミクロスフェアおよびハイドロゲル粒子であり、ハイドロゲル粒子は多塩基性カルボン酸架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムから構成された3次元立体網目構造であり、多元素栄養素を含有するミクロスフェアは、プロバイオティクスを芯材とし、保護層を壁材としてから構成された微小容器であり、前記保護層は内側から外側に向かってそれぞれ凍結乾燥保護剤層、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスを埋め込んだ天然高分子材料層および腸溶性コーティング材料層であり、多孔性カプセルシェルはレーザー技術を用いてカプセルシェルに穿孔することによって形成される、ことを特徴とする摂食抑制カプセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの調製方法および得られたの摂食抑制カプセルに関し、食品バイオテクノロジーの分野に属する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの代謝、成長、発育および健康維持の過程において、ビタミン、ミネラルおよびプロバイオティクスはそれぞれ異なる重要な役割を果たすため、これらの物質を日常的に補給することは極めて重要である。そして、一部のビタミンとプロバイオティクスは、その特殊な性質のため、胃酸と胆汁酸塩の環境下で活性を失い、中国の規制によると、栄養補助製品は、健康管理の役割を果たすことができる前に、その貯蔵期間中に人体が必要とする量に到達する必要があるため、ビタミンとプロバイオティクスを保護する必要がある。
【0003】
また、国民の生活水準が向上したため、一部の国民は偏った無理な食習慣を持ち、肥満がますます深刻な問題となり、高血圧、II型糖尿病、心血管疾患、脳血管疾患、さらにある種の癌などの深刻な人体疾病の健康被害が次々と発生している。したがって、体重管理はこれらの病気の発生や発症を予防し、遅らせるための重要な手段である。
【0004】
現在、体重管理のために多くのプログラムが開発されており、通常、生活習慣、薬理学的介入、外科的介入が行われている。しかし、生活習慣への介入は中止しやすく、薬理学的介入や外科的介入は大きな副作用があり、健康の原則に反する。基本的に、体重減少は摂取量より消費量が多い場合に起こるが、消費量を増やすには多くの運動が必要で、ストレスや運動不足の人には厳しい。そのため、摂取量を減らし、食事をコントロールすることを目標に、健康的に体重を減らす方法を考案することが特に重要である。
【0005】
体重減少のための食事コントロールの問題については、いくつかの対策が講じられている。特許CN113975335Bは、グリーンコーヒー豆抽出物、ローズヒップ抽出物、サフラン抽出物、L-カルニチンを原料として、食欲を制御し満腹感を誘導する組成物を調製し、脳腸軸の摂食中枢を調節し、次に満腹中枢に影響を与えるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の分泌増加を誘導することによって体重減少を達成することができる。しかし、この方法では、GLP-1の増加により、肥満の人に動悸などの副作用が生じたり、GLP-1を分泌する臓器に過度の負担がかかり、老化が早まるなどの危険性がある。特許CN102905762Bは、メチルセルロースのゲル塊を提供し、満腹感を与えることができるが、人体の1日の栄養必要量を満たすビタミンやミネラルが不足しており、長期的な不足は生理機能障害を引き起こす可能性があり、コストに見合わない。同時に、肥満患者は正常な腸内細菌叢とは異なっている可能性があり、これも肥満の原因である可能性があり、体重減少は長期的なプロセスであり、「ビタミン」、「ミネラル」、「健康」などのヒントがないと、肥満者は体重ばかりを気にして健康をおろそかにすることになりかねず、良い食習慣の形成につながらないことに注意を払う価値がある。そこで、本発明は、様々な栄養素を同時に補う摂食抑制カプセルを開発することを目的とする。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、速やかに崩壊し、健康的な体重減少、栄養補給、腸内調整およびプロバイオティクス植え付け率の向上を達成することが可能な摂食抑制カプセル(すなわち摂取低減カプセル)の調製方法および該方法に従って製造された摂食抑制カプセルを提供することである。
【0007】
本発明の具体的な技術的解決策は以下のとおりである。
【0008】
多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの調製方法であり、該方法は、
カルボキシメチルセルロースナトリウムを多塩基性カルボン酸含有水溶液に添加し、均一に攪拌し、オーブンで乾燥し、その後高温で架橋し、破砕して篩い分け、蒸留水で洗浄濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製するステップ(1)と、
プロバイオティクスを固定接種量で滅菌培地に接種し、同じ培養条件下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法で細菌スラッジを収集し、滅菌生理食塩水で細菌スラッジを洗浄し、その後凍結乾燥保護剤の水溶液と均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液に天然高分子材料の水溶液を添加して再び均一に混合し、その後得られた混合液を硬化させ、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、低温で貯蔵して用意するステップ(2)と、
ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通してビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と天然高分子材料の水溶液を均一に混合し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得るステップ(3)と、
硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を均一に混合し、栄養混合液を得、その後栄養混合液と腸溶性コーティング材料の水溶液を混合して、洗浄して濾過してプロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得るステップ(4)と、
プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を均一に混合し、予備冷却処理後に凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得るステップ(5)と、
カプセルシェルを固定してレーザーで穿孔し、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製するステップ(6)と、を含む。
【0009】
さらに、ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび多塩基性カルボン酸が架橋されて3次元立体網目構造を形成し、カルボキシメチルセルロースナトリウムの粘度は7000~15000である。
【0010】
さらに、ステップ(1)において、前記多塩基性カルボン酸は、クエン酸、アコニット酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、エチレンジアミン四酢酸、および2‐メチルグルタル酸からなる群から選択されるいずれか1つであり、このましくはクエン酸である。
【0011】
さらに、ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウムの粘度は7000~15000であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと多塩基性カルボン酸の質量比は310~350:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと水の質量比は1:10~22である。
【0012】
さらに、ステップ(1)において、攪拌は以下のように行われ:まず回転速度50~70rpmで80~100min攪拌し、その後回転速度20~40rpmで14~20h攪拌し、オーブン乾燥は以下のように行われ:オーブン温度を40~60℃に調整し、まず20~28h乾燥し、前記ゲルをひっくり返した後28~36h乾燥し続ける。
【0013】
さらに、ステップ(1)において、高温架橋とは乾燥したゲルを高温で処理することであり、高温架橋温度は110~130℃であり、時間は3.6~4.4hである。
【0014】
さらに、ステップ(1)において、破砕して篩い分けは以下のように行われ:架橋生成物を破砕機で破砕し、その後18メッシュおよび26メッシュの篩で篩い分け、蒸留水洗浄は以下のように行われ:固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で2~6回、毎回2~4h洗浄し、毎回洗浄時固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:100~200である。
【0015】
さらに、ステップ(2)において、前記プロバイオティクスは、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス・デルブルッキー・亜種ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・カゼイ亜種カゼイ(Lactobacillus casei subsp. casei)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentic)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、およびストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)からなる群から選択される2種以上の混合株であり、好ましくはビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)およびラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)である。
【0016】
さらに、ステップ(2)において、前記天然高分子材料は、アルギン酸ナトリウム、キトサン、変性デンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ジェランガム、κ‐カラギーナン、アラビアガム、ペクチン、カラギーナン、ゲランガム、キサンタンガム、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン、ゼラチン、大豆分離タンパク質、および乳清タンパク質からなる群から選択されるいずれか1つまたは複数であり、好ましくはアルギン酸ナトリウム、キトサンおよびゲランガムであり、それらの重量部の比はアルギン酸ナトリウム:キトサン:ゲランガム=40:3:5である。
【0017】
さらに、ステップ(2)において、前記凍結乾燥保護剤は、可溶性デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、難消化性デキストリン、フルクトース、グルコース、ラクトース、スクロース、リボース、ラムノース、ガラクトース、フコース、マンノース、アラビノース、キシラン、脱脂粉乳、グリセロール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、グルタミン酸ナトリウム、不凍ペプチド、シルクペプチド、フィッシュコラーゲンペプチド、コラーゲン、およびポリビニルピロリドンからなる群から選択されるいずれか1つまたは複数であり、好ましくは可溶性デンプン、脱脂粉乳、グリセロールおよびキシランであり、それらの重量部の比は可溶性デンプン:脱脂粉乳:グリセロール:キシラン=5:6:1:10である。
【0018】
さらに、ステップ(2)において、プロバイオティクスの接種量は滅菌培地質量の1.5~4.5%であり、前記滅菌培地はMRS液体培地である。
【0019】
さらに、ステップ(2)において、プロバイオティクスの活性化方法は先行技術に開示された方法で操作することができ、前記低温遠心分離法は、プロバイオティクスを接種した滅菌培地を3~5℃で遠心分離し、遠心分離回転速度は3500~5500rpmであり、遠心分離時間は10~20minである。
【0020】
さらに、ステップ(2)において、滅菌生理食塩水で細菌スラッジを洗浄し、洗浄回数は1~3回であり、滅菌生理食塩水の質量濃度は0.85%~0.95%である。
【0021】
さらに、ステップ(2)において、前記凍結乾燥保護剤の水溶液において、凍結乾燥保護剤の質量分率は6%~20%である。
【0022】
さらに、ステップ(2)において、前記細菌スラッジと凍結乾燥保護剤の水溶液を体積比1:3~5で混合し、その後200~400rpmの攪拌速度で10~20min攪拌する。
【0023】
さらに、ステップ(2)において、前記細菌懸濁液中のプロバイオティクスの濃度は10CFU/mLである。
【0024】
さらに、ステップ(2)において、天然高分子材料の水溶液の質量濃度は0.5%~1.5%であり、細菌懸濁液と天然高分子材料の水溶液の体積比は1:0.5~1.5である。
【0025】
さらに、ステップ(2)において、0.1mol/L のCaCl溶液で硬化させ、硬化時間は20~40minである。
【0026】
さらに、ステップ(2)において、前記低温貯蔵温度は3~5℃である。
【0027】
さらに、ステップ(3)において、前記ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンB13、ビタミンB15、ビタミンC、ビオチン、ナイアシンアミド、葉酸、イノシトール、およびパントテン酸からなる群から選択される少なくとも1つであり、前記ミネラルは、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、亜鉛、コバルト、モリブデン、クロム、銅、セレン、ヨウ素、リン、カリウム、ナトリウム、硫黄、および塩素からなる群から選択される少なくとも1つであり、好ましくはカルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、亜鉛、セレン、銅であり、前記プレバイオティクスは、オリゴフルクトース、オリゴキシロース、オリゴガラクトース、オリゴイソマルトース、大豆オリゴ糖、オリゴマンノース、ラクトフルクトース、ラフィノース、フルクトース、オリゴキトサン、レジスタントスターチ、小麦デキストリン、イヌリン、ポリデキストロース、アルギノース、アスペルギルス・ニガー・オリゴ糖、スピルリナ、アスコフィラム・ノドサム、クロレラ・ブルガリス、および微細藻類からなる群から選択されるいずれか1つであり、好ましくはオリゴフルクトースである。
【0028】
本発明のある具体的な実施例では、ステップ(3)において、前記ビタミンはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ナイアシンアミド、葉酸、ビタミンC、パントテン酸を含み、前記ミネラルは炭酸カルシウム、グルコン酸マグネシウム、硫酸マンガン、乳酸第一鉄、グルコン酸亜鉛、亜セレン酸ナトリウム、硫酸銅を含む。これらのビタミンおよびミネラルのビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液における含有量は以下のとおりであり:ビタミンA 95~128μg/g、ビタミンD 1~6μg/g、ビタミンE 1~6mg/g、ビタミンK 6~10μg/g、ビタミンB 0.1~0.6mg/g、ビタミンB 0.1~0.6mg/g、ビタミンB 0.1~0.6mg/g、ビタミンB12 0.1~0.7μg/g、ナイアシンアミド1~7mg/g、葉酸40~80μg/g、ビタミンC 10~40mg/g、パントテン酸0.5~2.5mg/g、炭酸カルシウム93~133mg/g、グルコン酸マグネシウム27~51mg/g、硫酸マンガン0.58~0.98mg/g、乳酸第一鉄1~5mg/g、グルコン酸亜鉛0.1~2.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム10~17μg/g、硫酸銅0.01~0.30mg/gである。
【0029】
さらに、ステップ(3)において、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液におけるプレバイオティクスの含有量は0.3~1.0g/100mLである。
【0030】
さらに、ステップ(3)において、前記天然高分子材料は、アルギン酸ナトリウム、キトサン、変性デンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ジェランガム、κ‐カラギーナン、アラビアガム、ペクチン、カラギーナン、ゲランガム、キサンタンガム、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン、ゼラチン、大豆分離タンパク質、および乳清タンパク質からなる群から選択されるいずれか1つまたは複数であり、好ましくはアルギン酸ナトリウム、キトサンおよびゲランガムであり、それらの重量部の比はアルギン酸ナトリウム:キトサン:ゲランガム=40:3:5である。
【0031】
さらに、ステップ(3)において、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と天然高分子材料の水溶液を質量比1~2:11で混合する。
【0032】
さらに、ステップ(3)において、前記天然高分子材料の水溶液の質量濃度は2%~4%である。
【0033】
さらに、ステップ(3)において、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と天然高分子材料の水溶液を150~350rpmの回転速度で10~30min混合する。
【0034】
さらに、ステップ(4)において、前記腸溶性コーティング材料は、冬虫夏草、フコイダン、ジクロフェナク、アクリル樹脂I、アクリル樹脂II、アクリル樹脂III、セルロースアセテートベンゾエート、セルロースアセテートサクシネート、セルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースサクシネート、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸セルロースアセテート、1,2,4-ベンゼントリカルボキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、およびポリビニルアルコールアセテートベンゼンジカルボキシレートからなる群から選択されるいずれか1つまたは複数であり、好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートである。
【0035】
さらに、ステップ(4)において、前記硬化したプロバイオティクスおよびビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液の混合時間は10~30minであり、混合回転速度は100~300rpmであり、前記栄養混合液と腸溶性コーティング材料の水溶液の混合時間は10~30minであり、混合回転速度は100~300rpmである。
【0036】
さらに、ステップ(4)において、前記腸溶性コーティング材料の水溶液の質量濃度は4%~12%である。
【0037】
さらに、ステップ(4)において、前記洗浄は滅菌蒸留水で2~4回洗浄する。
【0038】
さらに、ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を質量比1:2~4で混合する。
【0039】
さらに、ステップ(4)において、前記栄養混合液と腸溶性コーティング材料の水溶液は混合され、その質量比は1:4~6である。
【0040】
さらに、ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子の混合質量比は1:13~17である。
【0041】
さらに、ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子の混合時間は10~20minであり、混合回転速度は30~60rpmである。
【0042】
さらに、ステップ(5)において、前記予備冷却処理は以下のように操作され:‐80℃で1~4h処理し、前記凍結乾燥の条件は、温度‐55℃、真空度25Pa、時間24~48hである。
【0043】
さらに、ステップ(6)において、レーザーで穿孔する時、使用されるレーザー光源は冷光源であり、穿孔の孔径は0.5~1.5mmであり、穿孔の数は1~4個である。
【0044】
さらに、ステップ(6)において、前記カプセルシェルの材質は、ゼラチン、プルラン多糖類、およびもち米デンプンのうちいずれか1つであり、好ましくはゼラチンである。カプセルシェルのモデルは、000#、00#、0#、1#、2#、3#、4#、およびそれらの延長モデルのうちいずれか1つであり、好ましくは00#またはその延長モデルである。
【0045】
さらに、ステップ(6)において、カプセルシェルの特定位置で穿孔し、該特定位置は、カプセルシェルの両端部、カプセルシェルのウェスト、カプセルシェルの側壁、これらの位置の組み合わせであってもよい。好ましくは、穿孔位置は「ウェスト中央対称位置」、「両端中央対称位置」、「両端とウェストの等距離対称位置」、および「斜め対称・頂点と中心線から等距離位置」のうちいずれか1つである。ここで、ウェスト中央対称の穿孔位置とはカプセルシェルのウェストの中央位置で穿孔し、穿孔した孔はカプセル中心軸線を軸として対称に分布することを指す(図8、9に示す)。両端中央対称の穿孔位置とはカプセルシェルの両端部の中央で穿孔し、穿孔した孔はカプセルシェルの中心軸線上にあることを指す(図10に示す)。両端とウェストの等距離対称の穿孔位置とはウェスト中央対称の穿孔位置および両端中央対称の穿孔位置で同時に穿孔することを指す(図11に示す)。斜め対称・頂点と中心線から等距離の穿孔位置とはカプセルシェルの側壁で穿孔し、孔は所在面の中心線にあり、2つの孔間の連結線は斜線であることを指す(図12に示す)。
【0046】
さらに、ステップ(6)において、前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合する時、各多孔性カプセルシェルに収容されたカプセル内容物の質量は0.60~0.75gである。
【0047】
さらに、本発明で使用される各成分はいずれも市販品であり、その構造および組成は当業者にとって公知である。
【0048】
本発明の方法に従って製造された摂食抑制カプセルは、多孔性カプセルシェルおよびカプセル内容物からなり、カプセル内容物は多元素栄養素を含有するミクロスフェア(図1に示す)および多元素栄養ミクロスフェアを含有するマトリックスゲル-ハイドロゲル粒子である(図2に示す)。ハイドロゲル粒子は多塩基性カルボン酸架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムから構成された3次元立体網目構造を有し、ハイドロゲル粒子はバイオニックセルロース高吸水性ゲルであり、胃の中で吸水し膨潤して満腹感を増加させ、食物摂取量を減少すると同時にミクロスフェアを支持し胃腸内での放出を促進し、多元素栄養素を含有するミクロスフェアはプロバイオティクスを芯材とし、保護層を壁材としてから構成された微小容器であり、前記保護層は3層あり、3層の保護層は内側から外側に向かってそれぞれ凍結乾燥保護剤層、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスを埋め込んだ天然高分子材料層、腸溶性コーティング材料層であり、プロバイオティクス植え付け率および栄養素利用率を向上させ、多孔性カプセルシェルはレーザー技術を用いてカプセルシェルで穿孔して形成され、シェルは流体力学を利用し、カプセルの崩壊を加速する。該カプセルは緑色体重減少、栄養補給および腸内調整という多目的を達成し、使用者のコンプライアンスを向上させることができる。
【0049】
本発明は以下の有益効果を有する。
(1)本発明は、体重管理、腸内細菌叢調整、微量有機物補給および微量元素補給という4つの問題を有機的に統合して、この摂食抑制カプセルを開発し、該摂食抑制カプセルは同時に複数のヘルスケア機能を発揮することができ、時間の有効性を確保し、身体の回復に資するだけでなく、良好な生活習慣を身につけることを助ける。また、本発明は他の有害物質や強い酸化作用のある化学成分を添加しないので、調製された摂食抑制カプセルは安全で健康的である。
(2)本発明のハイドロゲル粒子は、水を吸収して溶解・肥大し、胃の中で一定の容積を占め、満腹感を形成し、食物の摂取量を減らし、体重減少の目的を達成することができる。本発明のハイドロゲル粒子は、吸水して溶解・肥大した後、通常の野菜と同様の機械的性質を有し、最終的に食物残渣とともに糞便を形成して体外に排出される。また、本発明は、個人の状況(例えば、食欲の大きさ)に応じて服用量(服用量の範囲内)を調整し、個人に合わせた体重減少を実現することができると同時に、摂取したビタミンおよびミネラルはある疾病、とくに食物摂取量の減少による栄養失調の疾病を防止することができ、プロバイオティクスは腸内の調整に資し、細菌叢の正常な生理機能の回復を助けることができる。
(3)本発明の多元素栄養素を含有するミクロスフェアは以下の利点を有し:A.腸溶性コーティング材料の添加により、ミクロスフェアは腸溶性を有し、胃酸および胆汁酸塩からの損害を効果的に抵抗することができ、凍結乾燥保護剤の添加により凍結乾燥過程でミクロスフェアの微小氷結晶の出現を減少させ、微小氷結晶がプロバイオティクス細菌叢を損傷する可能性を減少させ、プレバイオティクスの添加により、プロバイオティクスの腸内植え付けのための栄養を提供するだけでなく、人体が直接吸収でき、栄養が向上し、B.天然高分子材料がプレバイオティクス、ビタミンおよびミネラルを包み込み、それらとプロバイオティクスの直接接触を減らし、プレバイオティクス、ビタミン、ミネラルおよびプロバイオティクスの相互反応によって引き起こされる効力低減などの不具合を回避することができ、C.本発明の方法で調製されたミクロスフェアは、生菌数が10CFU/g、プロバイオティクス埋込率が80%以上、ビタミン埋込率が80%以上、ミネラル埋込率が70%以上、プレバイオティクス埋込率が75%以上に達し得る。このようなミクロスフェアはプロバイオティクスの耐酸性、耐塩性および長期間貯蔵性を効果的に向上させるだけでなく、凍結乾燥後のプロバイオティクスの低生存率を大幅に改善することができる。
(4)本発明は、ハイドロゲル湿潤粒子と多元素栄養湿潤ミクロスフェア(すなわちプロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェア)を混合した後に凍結乾燥し、このようなプロセスは、ミクロスフェアがハイドロゲル粒子表面に付着し、またはハイドロゲル粒子間に介在することを可能にし、ミクロスフェアの存在に過渡的で安定した微小環境を提供し、またミクロスフェアの次の放出のために準備し、プレバイオティクス、プロバイオティクス、ビタミンおよびミネラルの利用率および生体内での吸収および代謝の改善に寄与する。
(5)本発明では、レーザー穿孔技術を導入し、カプセルシェルの特定位置でカプセル内容物が出てこない範囲の孔径で穿孔する。このカプセルシェルの外観変化は安全性および効力に悪影響を及ぼさなく、胃液のカプセルシェルに対する溶解を促進し、さらにカプセル内容物の放出を促進し、最終的に満腹感をよりタイムリーに来させることができ、使用者の熱意およびコンプライアンスを効果的に向上させ、信頼感を生み出し、自信を高め、自分の良い生活習慣にもっと資する。
(6)本発明の摂食抑制カプセルの調製方法は操作が簡単で、経済的で、工業生産に適している。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】多元素栄養ミクロスフェアを含有する形態図であり、ここで、1は腸溶性コーティング材料層であり、2は天然高分子材料層であり、3は凍結乾燥保護剤層であり、4はプロバイオティクスコアであり、5はビタミンであり、6はミネラルであり、7はプレバイオティクスである。
図2】多元素栄養ミクロスフェアを含有するマトリックスゲル粒子の形態図であり、ここで、8は多元素栄養を含有するミクロスフェアであり、9はマトリックスゲル粒子である。
図3】試料ゲルの膨潤率および弾性率の試験結果図である。
図4】異なる濃度の腸溶性コーティング材料のプロバイオティクス生存数に対する影響の結果を示す図である。
図5】人工腸液中でのミクロスフェアの滞在時間の違いのプロバイオティクス生存数に対する影響の結果を示す図である。
図6】カプセル崩壊時間の試験結果を示す図である。
図7】本発明のカプセルを摂取した後の肥満成体ラットの体重変化を示す図である。
図8】ウェスト中央対称位置(2孔)の孔位置を示す模式図であり、Aは正面、Bは側面である。
図9】ウェスト中央対称位置(4孔)の孔位置を示す模式図であり、Aは正面、Bは側面である。
図10】両端中央対称位置(2孔)の孔位置を示す模式図であり、Aは正面、Bは頂面である。
図11】両端とウェストの等距離対称位置(4孔)の孔位置模式図であり、Aは正面であり、Bは側面である。
図12】斜め対称・頂点と中心線から等距離位置(2孔)の孔位置を示す模式図であり、Aは正面、Bは側面である。
【0051】
上記図8図12において、実線で示される円は孔がカプセルシェルの正面にある場合を示し、破線で示される円は孔がカプセルシェルの背面にある場合を示し、実線で示される楕円は孔がカプセルシェルの側面にある場合を示す。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、具体的な実施例、比較例および添付図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
【0053】
以下の実施例および比較例では、特に断らない限り、前記濃度はいずれも質量%濃度である。
【0054】
以下の実施例および比較例では、特に断らない限り、滅菌水溶液、MRS培地などのすべての滅菌操作はいずれも、滅菌温度121℃、滅菌時間20minの湿熱滅菌法により行われる。
【0055】
以下の各実施例および比較例は、特に限定しない限り、ステップ(2)において、前記プロバイオティクスは、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)およびラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)からなる混合細菌叢であり、前記凍結乾燥保護剤は可溶性デンプン、脱脂粉乳、グリセロールおよびキシランであり(その重量部の比が可溶性デンプン:脱脂粉乳:グリセロール:キシラン=5:6:1:10)、前記細菌懸濁液中のプロバイオティクスの濃度は10CFU/mLであり、ステップ(2)および(3)において、前記天然高分子材料はアルギン酸ナトリウム、キトサンおよびゲランガムであり(その重量部の比がアルギン酸ナトリウム:キトサン:ゲランガム=40:3:5)、ステップ(3)において、前記プレバイオティクスはオリゴフルクトースであり、ステップ(4)において、前記腸溶性コーティング材料はセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートであり、ステップ(6)において、前記カプセルシェル材質はゼラチンであり、すべて00#型であり、前記摂食抑制カプセルに収容されたカプセル内容物の質量は0.75g/カプセルである。
【0056】
実施例1
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度11000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸の質量比は330:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水の質量比は1:16)、まず60rpmで90min攪拌し、その後30rpmで16h攪拌し、ゲルを得、ゲルを45℃オーブンで24h乾燥し、ひっくり返した後32h乾燥し続け、その後120℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で4回洗浄し、毎回3h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:150)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを3%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(36.5℃、24h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(4℃、4500rpm、15min)で細菌スラッジを収集し、0.9%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを2回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度13%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:4の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1%の天然高分子材料の水溶液を1:1の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/L のCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、4℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度3%の天然高分子材料の水溶液を1.5:11の質量比で均一に混合し(250rpm、20min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 111μg/g、ビタミンD 4μg/g、ビタミンE 4mg/g、ビタミンK 8μg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB12 0.4μg/g、ナイアシンアミド4mg/g、葉酸60μg/g、ビタミンC 25mg/g、パントテン酸1.5mg/g、炭酸カルシウム113mg/g、グルコン酸マグネシウム39mg/g、硫酸マンガン0.78mg/g、乳酸第一鉄3mg/g、グルコン酸亜鉛1.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム14μg/g、硫酸銅0.16mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.65g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:3の質量比で均一に混合し(200rpm、20min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:5の質量比で均一に混合し、3回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:15の質量比で均一に混合し(45rpm、15min)、その後‐80℃で2.5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間36hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央対称位置にレーザーで2個穿孔し(図8に示す)、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0057】
実施例2
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度15000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸の質量比は350:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水の質量比は1:10であり)、まず70rpmで100min攪拌し、その後40rpmで20h攪拌し、ゲルを得、ゲルを60℃オーブンで28h乾燥し、ひっくり返した後36h乾燥し続け、その後125℃で4.4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で6回洗浄し、毎回4h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:200)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを4.5%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(38℃、27h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(5℃、5500rpm、20min)で細菌スラッジを収集し、0.95%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを3回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度20%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:5の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1.5%の天然高分子材料の水溶液を1:1.5の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で40min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、5℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度4%の天然高分子材料の水溶液を2:11の質量比で均一に混合し(350rpm、30min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 128μg/g、ビタミンD 6μg/g、ビタミンE 6mg/g、ビタミンK 10μg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB12 0.7μg/g、ナイアシンアミド7mg/g、葉酸80μg/g、ビタミンC 40mg/g、パントテン酸2.5mg/g、炭酸カルシウム133mg/g、グルコン酸マグネシウム51mg/g、硫酸マンガン0.98mg/g、乳酸第一鉄5mg/g、グルコン酸亜鉛2.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム17μg/g、硫酸銅0.3mg/gであり、プレバイオティクス含有量は1.0g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:4の質量比で均一に混合し(300rpm、30min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:6の質量比で均一に混合し、4回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:17の質量比で均一に混合し(60rpm、20min)、その後‐80℃で4h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間48hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央対称位置にレーザーで2個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0058】
実施例3
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度7000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は310:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:22)、まず50rpmで80min攪拌し、その後20rpmで14h攪拌し、ゲルを得、ゲルを40℃オーブンで20h乾燥し、ひっくり返した後28h乾燥し続け、その後110℃で3.6h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で2回洗浄し、毎回2h、濾過し(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:100)、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを1.5%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(35℃、21h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(3℃、3500rpm、10min)で細菌スラッジを収集し、0.85%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを1回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度6%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:3の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度0.5%の天然高分子材料の水溶液を1:0.5の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で20min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、3℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスを均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度3%の天然高分子材料の水溶液を1:11の質量比で均一に混合し(150rpm、10min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 95μg/g、ビタミンD 1μg/g、ビタミンE lmg/g、ビタミンK 6μg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB12 0.1μg/g、ナイアシンアミド1mg/g、葉酸40μg/g、ビタミンC 10mg/g、パントテン酸0.5mg/g、炭酸カルシウム93mg/g、グルコン酸マグネシウム27mg/g、硫酸マンガン0.58mg/g、乳酸第一鉄1mg/g、グルコン酸亜鉛0.1mg/g、亜セレン酸ナトリウム10μg/g、硫酸銅0.01mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.3g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:2の質量比で均一に混合し(100rpm、10min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:4の質量比で均一に混合し、2回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:13の質量比で均一に混合し(30rpm、10min)、その後‐80℃で1h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間24hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、その全体の両端中央対称位置にレーザーで2個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0059】
実施例4
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度11000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は350:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:10)、まず60rpmで90min攪拌し、その後40rpmで20h攪拌し、ゲルを得、ゲルを40℃オーブンで20h乾燥し、ひっくり返した後28h乾燥し続け、その後120℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で6回洗浄し、毎回4h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:200)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを1.5%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(36.5℃、24h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(5℃、5500rpm、20min)で細菌スラッジを収集し、0.85%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを1回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度13%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:3の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1%の天然高分子材料の水溶液を1:0.5の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、4℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度2%の天然高分子材料の水溶液を1:11の質量比で均一に混合し(250rpm、20min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 111μg/g、ビタミンD 4μg/g、ビタミンE 4mg/g、ビタミンK 8μg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB12 0.4μg/g、ナイアシンアミド4mg/g、葉酸60μg/g、ビタミンC 25mg/g、パントテン酸1.5mg/g、炭酸カルシウム113mg/g、グルコン酸マグネシウム39mg/g、硫酸マンガン0.78mg/g、乳酸第一鉄3mg/g、グルコン酸亜鉛1.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム14μg/g、硫酸銅0.16mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.65g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:2の質量比で均一に混合し(350rpm、30min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:6の質量比で均一に混合し、3回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:15の質量比で均一に混合し(45rpm、15min)、その後‐80℃で2.5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間36hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、その全体の両端とウェストの等距離対称位置にレーザーで4個穿孔し(図11に示す)、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0060】
実施例5
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度15000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は310:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:16)、まず70rpmで100min攪拌し、その後20rpmで14h攪拌し、ゲルを得、ゲルを45℃オーブンで24h乾燥し、ひっくり返した後32h乾燥し続け、その後130℃で4.4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で2回洗浄し、毎回2h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:100)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを3%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(38℃、27h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(5℃、5500rpm、25min)で細菌スラッジを収集し、0.9%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを2回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度20%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:3の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1.5%の天然高分子材料の水溶液を1:1の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で40min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、5℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度4%の天然高分子材料の水溶液を1:11の質量比で均一に混合し(150rpm、30min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 111μg/g、ビタミンD 4μg/g、ビタミンE 4mg/g、ビタミンK 8μg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB12 0.4μg/g、ナイアシンアミド4mg/g、葉酸60μg/g、ビタミンC 25mg/g、パントテン酸1.5mg/g、炭酸カルシウム113mg/g、グルコン酸マグネシウム39mg/g、硫酸マンガン0.78mg/g、乳酸第一鉄3mg/g、グルコン酸亜鉛1.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム14μg/g、硫酸銅0.16mg/gであり、前記プレバイオティクス含有量は0.65g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:3の質量比で均一に混合し(200rpm、20min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:6の質量比で均一に混合し、3回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:17の質量比で均一に混合し(60rpm、20min)、その後‐80℃で4h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間48hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、カプセル全体の斜め対称・頂点と中心線から等距離位置にレーザーで2個穿孔し(図12に示す)、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0061】
実施例6
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度7000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は330:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:22)、まず50rpmで80min攪拌し、その後30rpmで16h攪拌し、ゲルを得、ゲルを60℃オーブンで28h乾燥し、ひっくり返した後36h乾燥し続け、その後110℃で3.6h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で4回洗浄し、毎回3h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:150)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを4.5%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(35℃、21h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(4℃、4500rpm、15min)で細菌スラッジを収集し、0.95%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを3回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度6%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:5の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1%の天然高分子材料の水溶液を1:1の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で20min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、3℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度4%の天然高分子材料の水溶液を2:11の質量比で均一に混合し(350rpm、30min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 128μg/g、ビタミンD 6μg/g、ビタミンE 6mg/g、ビタミンK 10μg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB12 0.7μg/g、ナイアシンアミド7mg/g、葉酸80μg/g、ビタミンC 40mg/g、パントテン酸2.5mg/g、炭酸カルシウム133mg/g、グルコン酸マグネシウム51mg/g、硫酸マンガン0.98mg/g、乳酸第一鉄5mg/g、グルコン酸亜鉛2.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム17μg/g、硫酸銅0.3mg/gであり、プレバイオティクス含有量は1.0g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:4の質量比で均一に混合し(300rpm、30min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:4の質量比で均一に混合し、4回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:13の質量比で均一に混合し(30rpm、10min)、その後‐80℃で予備冷却1h、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間18hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央対称位置にレーザーで2個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0062】
実施例7
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度11000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は310:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:22)、まず60rpmで90min攪拌し、その後20rpmで14h攪拌し、ゲルを得、ゲルを60℃オーブンで28h乾燥し、ひっくり返した後36h乾燥し続け、その後120℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で2回洗浄し、毎回2h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:100)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを4.5%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(36.5℃、24h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(3℃、3500rpm、10min)で細菌スラッジを収集し、0.95%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを2回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度6%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:5の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1.5%の天然高分子材料の水溶液を1:1.5の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、4℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度4%の天然高分子材料の水溶液を1:11の質量比で均一に混合し(350rpm、30min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 128μg/g、ビタミンD 6μg/g、ビタミンE 6mg/g、ビタミンK10μg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB 0.6mg/g、ビタミンB12 0.7μg/g、ナイアシンアミド7mg/g、葉酸80μg/g、ビタミンC 40mg/g、パントテン酸2.5mg/g、炭酸カルシウム133mg/g、グルコン酸マグネシウム51mg/g、硫酸マンガン0.98mg/g、乳酸第一鉄5mg/g、グルコン酸亜鉛2.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム17μg/g、硫酸銅0.3mg/gであり、プレバイオティクス含有量は1.0g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:4の質量比で均一に混合し(300rpm、30min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:5の質量比で均一に混合し、2回洗浄し濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:13の質量比で均一に混合し(45rpm、15min)、その後‐80℃で2.5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間36hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央等距離対称位置にレーザーで2個穿孔し、孔径は0.5mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0063】
実施例8
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度15000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は330:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:16)、まず50rpmで80min攪拌し、その後30rpmで16h攪拌し、ゲルを得、ゲルを45℃オーブンで28h乾燥し、ひっくり返した後36h乾燥し続け、その後120℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で4回洗浄し、毎回3h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:200)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを3%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(38℃、21h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(4℃、3500rpm、20min)で細菌スラッジを収集し、0.9%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを3回洗浄し、その後と凍結乾燥保護剤の水溶液を均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1%の天然高分子材料の水溶液を1:1.5の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、4℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度2%の天然高分子材料の水溶液を2:11の質量比で均一に混合し(150rpm、30min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 95μg/g、ビタミンD 1μg/g、ビタミンE lmg/g、ビタミンK 6μg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB12 0.1μg/g、ナイアシンアミド1mg/g、葉酸40μg/g、ビタミンC 10mg/g、パントテン酸0.5mg/g、炭酸カルシウム93mg/g、グルコン酸マグネシウム27mg/g、硫酸マンガン0.58mg/g、乳酸第一鉄1mg/g、グルコン酸亜鉛0.1mg/g、亜セレン酸ナトリウム10μg/g、硫酸銅0.01mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.3g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:3の質量比で均一に混合し(100rpm、30min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:6の質量比で均一に混合し、3回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:13の質量比で均一に混合し(45rpm、10min)、その後‐80℃で1h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間48hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央対称位置にレーザーで2個穿孔し、孔径は0.75mm、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0064】
実施例9
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度7000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸質量比は350:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水質量比は1:22)、まず60rpmで90min攪拌し、その後30rpmで16h攪拌し、ゲルを得、ゲルを45℃オーブンで28h乾燥し、ひっくり返した後36h乾燥し続け、その後110℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で4回洗浄し、毎回2h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:200)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを1.5%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(37℃、21h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(5℃、5500rpm、15min)で細菌スラッジを収集し、0.85%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを3回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度13%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:5の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液と濃度1.5%の天然高分子材料の水溶液を1:0.5の体積比で均一に混合し、その後得られた混合液を0.1mol/LのCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、3℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度4%の天然高分子材料の水溶液を1.5:11の質量比で均一に混合し(350rpm、10min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 95μg/g、ビタミンD 1μg/g、ビタミンE lmg/g、ビタミンK 6μg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB 0.1mg/g、ビタミンB12 0.1μg/g、ナイアシンアミド1mg/g、葉酸40μg/g、ビタミンC 10mg/g、パントテン酸0.5mg/g、炭酸カルシウム93mg/g、グルコン酸マグネシウム27mg/g、硫酸マンガン0.58mg/g、乳酸第一鉄1mg/g、グルコン酸亜鉛0.1mg/g、亜セレン酸ナトリウム10μg/g、硫酸銅0.01mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.3g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:4の質量比で均一に混合し(300rpm、10min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度8%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:6の質量比で均一に混合し、3回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:17の体積比で均一に混合し(60rpm、10min)、その後‐80℃で2.5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間48hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央対称位置にレーザーで2個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0065】
比較例1
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度11000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸の質量比は330:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水の質量比は1:16)、まず60rpmで90min攪拌し、その後30rpmで16h攪拌し、ゲルを得、ゲルを45℃オーブンで24h乾燥し、ひっくり返した後32h乾燥し続け、その後120℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で4回洗浄し、毎回3h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:150)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを3%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(37℃、24h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(4℃、4500rpm、15min)で細菌スラッジを収集し、0.9%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを2回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度13%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:4の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液を0.1mol/LのCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、4℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度3%の天然高分子材料の水溶液を1.5:11の質量比で均一に混合し(150rpm、20min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 111μg/g、ビタミンD 4μg/g、ビタミンE 4mg/g、ビタミンK 8μg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB12 0.4μg/g、ナイアシンアミド4mg/g、葉酸60μg/g、ビタミンC 25mg/g、パントテン酸1.5mg/g、炭酸カルシウム113mg/g、グルコン酸マグネシウム39mg/g、硫酸マンガン0.78mg/g、乳酸第一鉄3mg/g、グルコン酸亜鉛1.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム14μg/g、硫酸銅0.16mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.65g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:3の質量比で均一に混合し(200rpm、20min)、栄養混合液を得、
ステップ(5)において、栄養混合液とハイドロゲル湿潤粒子を1:15の質量比で均一に混合し(45rpm、15min)、その後‐80℃で2.5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間36hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央にレーザーで4個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0066】
比較例2
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度11000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸の質量比は330:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水の質量比は1:16)、まず60rpmで90min攪拌し、その後30rpmで16h攪拌し、ゲルを得、ゲルを45℃オーブンで24h乾燥し、ひっくり返した後32h乾燥し続け、その後120℃で4h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で4回洗浄し、毎回3h、濾過し(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:150)、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを3%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(37℃、24h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(4℃、4500rpm、15min)で細菌スラッジを収集し、0.9%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを2回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度13%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:4の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液を0.1mol/LのCaCl溶液で30min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、4℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得(前記ビタミンはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ナイアシンアミド、葉酸、ビタミンC、パントテン酸であり、前記ミネラルは炭酸カルシウム、グルコン酸マグネシウム、硫酸マンガン、乳酸第一鉄、グルコン酸亜鉛、亜セレン酸ナトリウム、硫酸銅であり、最終の多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルにおけるビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は実施例1と同じである)、
ステップ(4)において、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末、細菌懸濁液およびハイドロゲル湿潤粒子を0.5:0.5:15の質量比で均一に混合し(45rpm、15min)、その後‐80℃で2.5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間36hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(5)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央にレーザーで2個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0067】
比較例3
ステップ(1)において、カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘度3000)を、クエン酸を含有する水溶液に添加し(カルボキシメチルセルロースナトリウムとクエン酸の質量比は380:1であり、カルボキシメチルセルロースナトリウムと蒸留水の質量比は1:32)、まず100rpmで150min攪拌し、その後60rpmで30h攪拌し、ゲルを得、ゲルを75℃オーブンで30h乾燥し、ひっくり返した後40h乾燥し続け、その後130℃で6h高温架橋し、破砕して篩い分け、固体ハイドロゲル粒子を得、固体ハイドロゲル粒子を蒸留水で8回洗浄し、毎回4h(毎回洗浄時、固体ハイドロゲル粒子と蒸留水の質量比は1:150)、濾過し、ハイドロゲル湿潤粒子を調製し、
ステップ(2)において、プロバイオティクスを7%の接種量で滅菌MRS液体培地に接種し、同じ培養条件(39℃、29h)下で5世代にわたって繰り返し活性化し、低温遠心分離法(6℃、6600rpm、30min)で細菌スラッジを収集し、0.95%滅菌生理食塩水で細菌スラッジを4回洗浄し、その後細菌スラッジと濃度25%の凍結乾燥保護剤の水溶液を1:2の体積比で均一に混合し、細菌懸濁液を得、その後細菌懸濁液を0.1mol/LのCaCl溶液で50min硬化し、洗浄して濾過し、硬化したプロバイオティクスを得、6℃の低温で貯蔵して用意し、
ステップ(3)において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクス粉末を均一に混合し、70メッシュの篩を通し、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末を得、その後前記ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス複合粉末と濃度6%天然高分子材料の水溶液を3:11の質量比で均一に混合し(200rpm、30min)、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を得、混合液において、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの含有量は:ビタミンA 111μg/g、ビタミンD 4μg/g、ビタミンE 4mg/g、ビタミンK 8μg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB 0.4mg/g、ビタミンB12 0.4μg/g、ナイアシンアミド4mg/g、葉酸60μg/g、ビタミンC 25mg/g、パントテン酸1.5mg/g、炭酸カルシウム113mg/g、グルコン酸マグネシウム39mg/g、硫酸マンガン0.78mg/g、乳酸第一鉄3mg/g、グルコン酸亜鉛1.5mg/g、亜セレン酸ナトリウム14μg/g、硫酸銅0.16mg/gであり、プレバイオティクス含有量は0.65g/100mLであり、
ステップ(4)において、硬化したプロバイオティクス、ビタミン‐ミネラル‐プレバイオティクス‐天然高分子材料混合液を1:6の質量比で均一に混合し(400rpm、40min)、栄養混合液を得、その後栄養混合液と濃度2%の腸溶性コーティング材料の水溶液を1:8の質量比で均一に混合し、5回洗浄して濾過し、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアを得、
ステップ(5)において、プロバイオティクス‐プレバイオティクス‐ビタミン‐ミネラル湿潤ミクロスフェアとハイドロゲル湿潤粒子を1:20の質量比で均一に混合し(60rpm、40min)、その後‐80℃で5h予備冷却し、予備冷却後、温度‐55℃、真空度25Pa、時間60hで凍結乾燥し、その後破砕して篩い分け、カプセル内容物を得、
ステップ(6)において、カプセルシェルを固定し、そのウェスト中央にレーザーで4個穿孔し、孔径は1mmであり、多孔性カプセルシェルを得、その後前記多孔性カプセルシェルとカプセル内容物を結合して、多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルを調製する。
【0068】
本発明の多元素栄養ミクロスフェアを含有する摂食抑制カプセルの性能を測定する。
【0069】
(一)ミクロスフェア中のプロバイオティクス耐酸安定性試験研究
試料をそれぞれ模擬胃液中に2h静置し、その後ミクロスフェアを分離し、洗浄後4℃で貯蔵用意し、1gミクロスフェアを9mLリン酸塩緩衝液に添加し、その後37℃振とう台に入れ、230rpmで30min振とうし、サンプリングし、総生菌数を算出した。
【0070】
プロバイオティクス総生菌数の測定はプレートカウンティング法を採用し、具体的な操作は以下のとおりであり:滅菌操作キャビネット内で、活性化した菌株を均一に混合し、滅菌操作条件下で、滅菌水で10倍ずつ異なる勾配に順次希釈し、適切な希釈勾配を3つとり、それぞれMRS寒天固体培地に均一に接種し、37℃の恒温インキュベーターで24h転倒培養した。コロニー数30~300間のプレートを統計し、コロニー総数(CFU/g)=同一希釈勾配の平均コロニー数×希釈倍数×5という式でコロニー総数を算出した。試験結果を表1に示す。
【0071】
(二)埋込率の測定研究
試料をそれぞれ模擬胃液中に2h静置し、その後ミクロスフェアを分離し、洗浄後4℃で貯蔵用意し、
1gミクロスフェアを9mLリン酸塩緩衝液に添加し、振とう台において37℃、230rpmで30min振とうし、サンプリングし、生菌数を算出し、ビタミン含有量、ミネラル含有量およびプレバイオティクス含有量を測定した。以下の式に従って埋込率を算出した:
埋込率/%=(H/H)×100
【0072】
式において:Hは最初に添加した生菌数(CFU/g)、ビタミン、ミネラルまたはプレバイオティクスの含有量であり、Hはミクロスフェアに埋め込まれた生菌数(CFU/g)、ビタミン、ミネラルまたはプレバイオティクスの含有量である。
【0073】
試験結果を表2に示す。
【0074】
(三)ビタミン、ミネラル、プロバイオティクスおよびプレバイオティクスの時間安定性研究
試料を常温常圧(室内)に置き、試料中のビタミン、ミネラル、プロバイオティクスおよびプレバイオティクスの含有量を2週間ごとに10週間にわたって測定した。脂溶性ビタミン含有量の測定方法は《BJS 201717 ヘルスケア食品中の9種類脂溶性ビタミンの測定》を参照し、水溶性ビタミン含有量の測定方法は《BJS 201716 ヘルスケア食品中の9種類水溶性ビタミンの測定》を参照し、ミネラル含有量の測定方法は《BJS 201718 ヘルスケア食品中の9種類鉱物元素の測定》を参照し、プロバイオティクス含有量の測定方法は試験(一)と同じであり、オリゴフルクトース(プレバイオティクス)の検出方法は《GB/T 23528.2‐2021オリゴ糖品質要求 第2部分:オリゴフルクトース》を参照する。試験結果を表3、表4、表5および表6に示す。
【0075】
(四)ゲル膨潤率(MUR)測定研究
一定質量の試料(M)を秤量し、それぞれ用意した37℃、100mL希釈人工胃液(人工胃液と滅菌蒸留水の体積比は1:8、pH 2.10)に置き、同時に45rpmの回転速度で緩やかに0.5h攪拌しながら計時した(気泡が発生しないように)。計時後、直ちに余分な希釈人工胃液をステンレス製フィルターで除去し、吸水紙で表面水分を拭き取った後検体の重量を測定し計数し(M)、以下の式でMURを算出した。3つの試料を並行に繰り返し、結果の平均値をとった。
式:MUR=(M‐M)/M
試験結果を図3に示す。
【0076】
(五)弾性率測定研究
試料の弾性率は、動的機械分析(DMA)によって評価した。膨潤率測定直後に試料を回転型レオメータの平行プレート(クロスシャドーラインで構成、直径40mm)間に配置し、その後弾性率を測定した。プレート間のギャップは4mmとし、周波数10rad/sにおける弾性率の値を試料粒子の弾性率とした。3つの試料を並行に繰り返し、結果の平均値をとった。試験結果を図3に示す。
【0077】
(六)腸溶性コーティング材料の異なる濃度のミクロスフェア中のプロバイオティクス生存数に対する影響の研究
本試験で使用される試料は実施例1の方法によって調製され、腸溶性コーティング材料の濃度は図4に従って変更されることに加えて、他の条件は実施例1と同じである。
【0078】
試料(異なる濃度の腸溶性コーティング材料)をそれぞれ滅菌水に2h置き、その後ミクロスフェアを分離し、洗浄後4℃で貯蔵用意し、1gミクロスフェアを9mLリン酸塩緩衝液に添加し、その後37℃振とう台に置き、230rpmで30min振とうし、サンプリングし、総生菌数を算出した。
【0079】
プロバイオティクス総生菌数の測定方法は試験(一)と同じである。試験結果を図4に示す。
【0080】
(七)腸内でのミクロスフェアの滞在時間のミクロスフェア中のプロバイオティクス生存数に対する影響の研究
本試験で使用される試料は実施例1で調製された試料である。
【0081】
試料を滅菌水に2h置き、その後ミクロスフェアを分離し、洗浄後4℃で貯蔵用意し、それぞれ9mL人工腸液を入れた9つの容器にそれぞれ1gミクロスフェアを加え、その後容器を37℃振とう台に置き、230rpmで異なる時間(0min、15min、30min、45min、60min、75min、90min、105min、120min)振とうし、サンプリングし、総生菌数を算出した。
【0082】
プロバイオティクス総生菌数の測定方法は試験(一)と同じである。試験結果を図5に示す。
【0083】
(八)異なるレーザー穿孔方法のカプセル崩壊時間に対する影響の測定研究
本試験で使用される試料は実施例1の方法によって調製され、カプセルシェルのレーザー穿孔方法が異なることに加えて、他の条件均は実施例1と同じである。
【0084】
異なるレーザー穿孔方法のカプセル崩壊時間に対する影響の試験設計は以下の表7に示され:
【0085】
【表7】
【0086】
カプセル崩壊時間の測定方法:《中華人民共和国薬局方》2020版 四部総則 0921 崩壊時間検査法に従って試験した。6カプセルの試験試料を取り、崩壊時間測定装置を検査してから、バッフルを付けて試験を行い、温度を37℃に設定し、カプセルが人工胃液に完全に溶解するまでの時間を記録した。カプセルが30min以内に完全に崩壊するはずである。1カプセルが完全に崩壊しなかった場合、再試験のために別の6カプセルを採取すべきである。再び1カプセルが完全に崩壊しなかった場合、不合格と記録する。3カプセルの試料を並行に繰り返し、結果の平均値をとった。試験結果を図6に示す。
【0087】
(九)本発明で調製されたカプセルの体重減少効果の研究
実施例1を試験試料として選択した。同じ年齢、性的に成熟した雄、雌の肥満ラットを各5匹、雄の体重500~520g、雌の体重400~420gとし、毎日一定間隔で食事の30分前に肥満ラットに1カプセルを与え、30分後に普通食を与え、63日間実験を続ける方法に従い、7日ごとに肥満ラットの体重を20:00に測定し、記録した。試験結果を図7に示す。
【0088】
実施例1~9および比較例1~3を試料とする性能試験結果は以下のとおりである。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】
【表5】
【0094】
【表6】
【0095】
表1から分かるように、比較例1~3と比較すると、実施例1~9の生菌数はいずれも10以上であり、ミクロスフェア中のプロバイオティクス耐酸性が良好であることを示し、表2から分かるように、実施例1~9のプロバイオティクスおよびビタミン埋込率はいずれも80%以上であり、ミネラル埋込率はいずれも70%以上であり、プレバイオティクス埋込率はいずれも75%以上であり、ミクロスフェア中の栄養素埋込率が良好であることを示し、表3、表4、表5および表6から分かるように、プロバイオティクス、ビタミン、ミネラルおよびプレバイオティクスの貯蔵耐性はいずれも良好であり、図3から分かるように、比較例3と比較すると、実施例1~9の膨潤率および弾性率が良好であることを示し、図4から分かるように、ミクロスフェア調製プロセスにおいて、プロバイオティクス生存数は腸溶性コーティング材料の濃度の増加に従って増加し、その後減少する傾向があり、腸溶性コーティング材料の濃度が8%である場合、プロバイオティクス生存数が最大値に達し、図5から分かるように、ミクロスフェアが人工腸液で30min滞在すると基本的に完全に放出され、人工腸液中に安定に存在し、図6から分かるように、異なるレーザー穿孔方法はカプセル崩壊時間に対する影響が大きく、ここで、カプセルシェルのウェスト中央対称位置で2個穿孔し、孔径1mmである場合が最適であり、崩壊速度を大幅に高め、図7から分かるように、本発明のカプセルを服用した成体雄ラットと雌ラットの体重は著しく変化し、2ヶ月後の体重減少率はそれぞれ14.11%と10.73%であった。
【0096】
本発明の内容を上記好ましい実施例により詳細に説明したが、上記の説明は本発明を限定するものではないことを理解されたい。本発明の様々な変更や置換は、上記内容を読めば、当業者には明らかである。したがって、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって限定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10
図11
図12