(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-02
(45)【発行日】2025-06-10
(54)【発明の名称】打撃フェースが支持されたゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
A63B 53/04 20150101AFI20250603BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20250603BHJP
【FI】
A63B53/04 E
A63B102:32
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023018039
(22)【出願日】2023-02-09
【審査請求日】2024-01-31
(32)【優先日】2022-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390023593
【氏名又は名称】アクシュネット カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【氏名又は名称】山田 英治
(72)【発明者】
【氏名】カイル エイ. カー
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア ジイ. ブライアー
【審査官】相川 俊
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-544178(JP,A)
【文献】特開2021-094374(JP,A)
【文献】特開2005-058765(JP,A)
【文献】国際公開第2005/056125(WO,A1)
【文献】特開2004-313777(JP,A)
【文献】特開平10-005377(JP,A)
【文献】特開平07-246261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
A63B 102/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイアン型ゴルフクラブにおいて、
当該ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド、グリップ、およびそれらの間のシャフトを有し、
上記ゴルフクラブヘッドは、
上記ゴルフクラブヘッドの前面部分に位置付けられた打撃フェース部分であって、打撃フェース部分フェース中心、打撃フェース部分
背面表面、および0.6mmおよび2.4mmの間の
上記打撃フェース部分フェース中心における厚さを具備する上記打撃フェース部分と、
上記打撃フェース部分に結合され、上記打撃フェース部分との間にキャビティを形成し、かつ、トップライン部分、ソール部分、トウ部分、ヒール部分、およびホーゼルを形成する後方本体部分と、
上記キャビティ内に位置付けられ、上記後方本体部分に結合された内部サポート層であって、内部サポート層前面表面を具備する、上記内部サポート層と、
上記打撃フェース部分および上記内部サポート層の間に並置され、75ショアA未満のサンドイッチフェース層硬度を具備する中間サンドイッチ層であって、上記
打撃フェース部分フェース中心において1mmから10mmの厚さを具備し、中間サンドイッチ層前面表面および中間サンドイッチ層背面表面を具備する、上記中間サンドイッチ層とを有し、
上記内部サポート層前面表面は、上記中間サンドイッチ層背面表面に、その25%および75%の間で当接し、
上記内部サポート層は400MPa以上の引張強度を具備し、上記中間サンドイッチ層は4MPaから20MPaの引張強度を具備することを特徴とするアイアン型ゴルフクラブ。
【請求項2】
上記中間サンドイッチ層前面表面が、上記打撃フェース部分背面表面にその90%から100%の間で当接する請求項1に記載のゴルフクラブ。
【請求項3】
上記内部サポート層が、上記キャビティを取り囲み、幅2mmおよび20mmの間の幅、および0.5mmおよび5mmの間の厚さを具備する周囲サポート部分を有する請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項4】
上記内部サポート層が、上記周囲サポート部分のヒールセクションから上記周囲サポート部分のトウセクションまで延びる水平サポートセクションをさらに有する請求項3記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
上記内部サポート層が、上記周囲サポート部分のトップラインセクションから上記周囲サポート部分のソールセクションまで延びる垂直サポートセクションをさらに有する請求項3記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
上記内部サポート層が鋼から成り、上記後方本体部分と一体的に鋳造される請求項3に記載のゴルフクラブ。
【請求項7】
上記内部サポート層が、中間サンドイッチ層引張強度よりも少なくとも10倍大きい内部サポート層引張強度を有する熱可塑性材料から成る請求項3に記載のゴルフクラブ。
【請求項8】
上記打撃フェース部分が上記
打撃フェース部分フェース中心において1.4mmから1.8mmの間の厚さを具備する請求項1に記載のゴルフクラブ。
【請求項9】
上記中間サンドイッチ層が上記
打撃フェース部分フェース中心において4mmから7mmの厚さを具備する請求項1に記載のゴルフクラブ。
【請求項10】
上記周囲サポート部分が、上記トップライン部分に隣接する、2mmから5mmの間のトップライン幅W
TL、および上記ソール部分に隣接する、6mmから20mmの間のソール幅W
Sを具備する請求項3に記載のゴルフクラブ。
【請求項11】
上記ソール幅W
Sが上記トップライン幅W
TLの少なくとも1.5倍である請求項10に記載のゴルフクラブ。
【請求項12】
上記水平サポートセクションが、5mmから10mmの間の水平サポート幅W
Hを具備する請求項4に記載のゴルフクラブ。
【請求項13】
上記垂直サポートセクションが、8mmから15mmの間の垂直サポート幅W
Vを具備する請求項5に記載のゴルフクラブ。
【請求項14】
上記垂直サポートセクションは、上記打撃フェース部分により近
い中央部分を具備し、もって、上記中間サンドイッチ層が、上記トウ部分により近い中間サンドイッチ層の厚さの80%から40%の間の上記
打撃フェース部分フェース中心
の厚さを具備する請求項13に記載のゴルフクラブ。
【請求項15】
上記垂直サポートセクションは、上記打撃フェース部分により近い中央部分を具備し、もって、上記中間サンドイッチ層が、上記
打撃フェース部分フェース中心において、上記ヒール部分により近い中間サンドイッチ層厚さの80%から40%の間の
第1の厚さを具備する請求項13に記載のゴルフクラブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、全般的には、ポリマーで支持された打撃フェースを有するゴルフクラブヘッドに関する。より具体的には、この発明によるゴルフクラブヘッドは、打撃フェース部分、内部サポート層、および打撃フェース部分と内部サポート層との間に並置された中間サンドイッチ層をさらに有する。
【背景技術】
【0002】
現代のゴルフクラブの設計は、ゴルフの黎明期から進化してきた。ゴルフクラブ技術のすべての技術的進歩の良いニュースは、すべてのスキルレベルのゴルファーにとってゴルフのゲームがより簡単になることです。しかし、これらすべての進歩には、ゴルフクラブエンジニアにとって大きな課題が伴う。
【0003】
ゴルフクラブ設計における最新の傾向の1つは、同一のゴルフクラブヘッドに複数の異なる材料を利用して、ベース材料の個々の性能特性を利用し、それらを組み合わせて、より優れた性能のゴルフクラブヘッドを作成することである。米国特許第5,316,298号(Hutin等)は、背面に振動ダンパを備えた前部打撃フェースを備えたクラブヘッドを開示している。振動ダンパは、介在する粘弾性材料を介して背面に接続された拘束層を含む。
【0004】
米国特許第9,844,230号(Snyder)は、アイアン本体と、アイアン本体と係合する打球プレートとを示している。ボール打撃プレートは、フェース層とポリマー材料のバッキング層とを含んで、フェース層をアイアン本体から隔離して良い。
【0005】
多材料ゴルフクラブヘッドの利用が行われてきたけれども、ゴルフクラブヘッドの打撃フェース部分の周りに多材料を利用することにより、ゴルフボールを打ったときの大きなストレスに起因して、業界は常に頭を悩ませてきたことに注意すべきである。この発明は、ゴルフクラブヘッドの性能をさらに改善するために、ゴルフクラブヘッドの多層、多材料打撃フェースを具備するゴルフクラブヘッドに焦点を当てる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第5,316,298号
【文献】米国特許第9,844,230号
【発明の概要】
【0007】
この発明の一側面は、ゴルフクラブヘッド、グリップ、およびそれらの間のシャフトを有するアイアン型ゴルフクラブであり、ゴルフクラブヘッドは改善されたCORおよび感触を備える。ゴルフクラブヘッドは、好ましくは、前方部分に位置決めされた打撃フェース部分と、当該打撃フェース部分に取り付けられてその間にキャビティを形成する後方本体部分とから構成される。ゴルフクラブヘッドは、トップライン、ソール、トウ部分、ヒール部分、およびホーゼルを具備する。この発明において、打撃フェース部分は、好ましくは、フェース中心において、0.6mmから2.4mmの間の厚さを具備する。アイアン型ゴルフクラブヘッドは、キャビティ内に位置決めされ、後方本体部分に連結された内部サポート層と、打撃フェース部分と内部サポート層との間に並置された中間サンドイッチ層とをさらに有する。中間サンドイッチ層は、好ましくは、サンドイッチフェース層硬度が75ショアA未満であり、フェース中心で1mmおよび10mmの厚さを有するポリマー材料から構成される。この発明の実施例において、内部サポート層は、中間サンドイッチ層にその25%から75%の間でのみ当接する。さらに、中間サンドイッチ層は、打撃フェース部分のかなり多く、好ましくは打撃フェース部分にその90%から100%の間で当接することが好ましい。最も好ましくは、内部サポート層は、周囲サポート部分を有し、これは、ゴルフクラブヘッドのキャビティを取り囲み、2mmから20mmの幅、および、0.5mmから5mmの厚さを具備する。したがって、中間サンドイッチ層は周囲部分によって支持されるけれども、実質的な部分は内部サポート層によって支持されない。一実施例において、周囲サポート部分は、トップラインに隣接するトップライン幅WTLが2mmから5mmの間であり、ソールに隣接するソール幅WSが6mmから20mmの間である。好ましくは、ソール幅WSは、トップライン幅WTLよりも少なくとも1.5倍大きい。
【0008】
この発明の他の好ましい実施例は、ゴルフクラブヘッド、グリップ、およびそれらの間のシャフトを有するアイアン型ゴルフクラブであり、ゴルフクラブヘッドは改善されたCORおよび感触を備える。ゴルフクラブヘッドは、好ましくは、前方部分に位置決め打撃フェース部分と、当該打撃フェース部分に取り付けられてその間にキャビティを形成する後方本体部分とから構成される。ゴルフクラブヘッドは、トップライン、ソール、トウ部分、ヒール部分、およびホーゼルを具備する。この発明において、打撃フェース部分は、好ましくは、フェース中心において、0.6mmから2.4mmの間の厚さを具備する。このアイアン型ゴルフクラブヘッドは、キャビティ内に位置決めされた、後方本体部分に連結された内部サポート層と、打撃フェース部分と内部サポート層との間に並置された中間サンドイッチ層とをさらに有する。中間サンドイッチ層は、好ましくは、ポリマー材料から成り、これは、75ショアA未満のサンドイッチフェース層硬度を具備し、フェース中心で1mmから10mmの厚さを具備する。内部サポート層は、中間サンドイッチ層にその25%から75%の間だけ当接し、また、ゴルフクラブヘッドにおいてキャビティを取り囲む周囲サポート部分と、当該周囲サポート部分のヒールセクションから当該周囲サポート部分のトウセクションまで延びる水平サポートセクションとを有する。好ましくは、水平サポートセクションは、5mmから10mmの間の水平サポート幅WHを具備する。さらに、水平サポートセクションは、中間サンドイッチ層が、トップライン、ソール、トウ、またはヒール部分に近い中間サンドイッチ層厚さの80%から40%の間であるフェース中心厚さを具備するように、打撃フェース部分に、より近い中央部分を具備して良い。
【0009】
この発明の代替的な実施例において、内部サポート層は、中間サンドイッチ層にその25%から75%の間だけに当接し、また、ゴルフクラブヘッドにおいてキャビティを取り囲む周囲サポート部分と、周囲サポート部分のトップラインセクションから周囲サポート部分のソール部分へと延びる垂直サポート部分とを有する。好ましくは、垂直サポートセクションは、8mmから15mmの間の垂直サポート幅WVを具備する。さらに、垂直サポートセクションは、中間のサンドイッチ層が、トップライン、ソール、トウ部分、またはヒール部分により近い中間サンドイッチ層厚さの80%から40%の間であるフェース中心の厚さを具備するように、打撃フェース部分により近い中央部分を具備して良い。
【0010】
好ましい実施例において、内部サポート層は鋼で構成され、後方本体部分と一体的に鋳造される。他の好ましい実施例において、内部サポート層は、中間サンドイッチ層の引張強度よりも少なくとも10倍大きい支持引張強度を具備する熱可塑性材料から構成される。
【0011】
この発明の好ましい実施例において、ゴルフクラブヘッドの打撃フェース部分は、非常に薄く、より具体的には、フェース中心において1.4mmから1.8mmの厚さを具備する。さらに、中間サンドイッチ層は、フェース中心において4mmから7mmの厚さを具備することが好ましい。したがって、中間サンドイッチ層は、打撃フェース部分の厚さの2倍を超える厚さを具備する。
【0012】
この発明のさらに他の好ましい実施例は、ゴルフクラブヘッド、グリップ、およびそれらの間のシャフトを有するアイアン型ゴルフクラブであり、ゴルフクラブヘッドは改善されたCORおよび感触を備える。アイアン型ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド、グリップ、および、その間のシャフトからなる。好ましくは、当該ヘッドは、当該ゴルフクラブヘッドの前方部分に位置付けられる打撃フェース部分と、打撃フェース部分に取り付けられ、その間にキャビティを形成し、トップライン、ソール、トウ部分、ヒール部分、およびホーゼルを形成する後方本体部分とを有する。好ましくは、打撃フェース面部分はフェース中心を具備し、フェース中心において0.8mmから2.4mmの間の厚さを具備する。さらに、内部サポート層は、これがキャビティ内に位置決めされ、前方対面前面表面を具備するように、また、中間サンドイッチ層が打撃フェース部分と内部サポート層との間に並置されるように、後方本体部分に連結される。好ましくは、中間サンドイッチ層は、フェース中心において1mm~10mmの厚さを具備し、4MPaから20MPaの間のサンドイッチフェース層引張強度を具備するポリマー材料から構成される。好ましくは、内部サポート層は、60MPaから300MPaの間のサポート層引張強度を具備する熱可塑性材料を有し、キャビティを取り囲む周囲サポート部分を有する。好ましくは、周囲サポート部分は、2mmから20mmの間の周囲幅および0.5mmから5mmの間の厚さを具備する。最も好ましくは、打撃フェース部分は後方表面を具備し、中間サンドイッチ層の前方表面は打撃フェース部分の後方表面にその90%から100%の間で当接し、これと同時に、内部さサポート層は中間サンドイッチ層にその25%から75%の間で当接するだけである。一実施例において、内部サポート層は、周囲サポート部分のヒールセクションから周囲サポート部分のトウセクションへと延びる水平サポートセクションをさらに有する。好ましくは、水平サポートセクションは、周囲幅よりも少なくとも10%大きい水平サポート幅を具備する。代替的な実施例において、内部サポート層は、周囲サポート部分のトップラインセクションから周囲サポート部分のソールセクションへと延びる垂直サポートセクションをさらに有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
この発明の前述および他の特徴および利点は、添付図面に示されているように、この発明の以下の説明から明らかになるであろう。ここに組み込まれ、明細書の一部を形成する添付図面は、この発明の原理を説明し、関連技術の当業者がこの発明を実施および使用することを可能にするのにさらに役立つ。
【0014】
【
図1】添付図面の
図1は、この発明の実施例に従うゴルフクラブヘッド本体部分の正面図を示す。
【
図2】添付図面の
図2は、
図1に開示された本体部分に結合するゴルフクラブヘッドフェースカップの正面図を示す。
【
図3】添付図面の
図3は、
図1の本体部分と
図2のフェースカップとの間に並置されたゴルフクラブヘッド中間層を示す。
【
図4】添付図面の
図4は、
図1~3によるゴルフクラブヘッドの断面図を示す。
【
図5】添付図面の
図5は、
図1のゴルフクラブヘッド本体の代替的な実施例の正面図を示す。
【
図6】添付図面の
図6は、
図1のゴルフクラブヘッド本体の代替的な実施例の正面図を示す。
【
図7】添付図面の
図7は、この発明によるゴルフクラブヘッドの代替的な実施例の断面図を示す。
【
図8】添付図面の
図8は、
図1および
図7のゴルフクラブヘッド本体の代替的な実施例の正面図を示す。
【
図9】添付図面の
図9は、
図1および
図7のゴルフクラブヘッド本体の代替的な実施例の正面図を示す。
【
図10】添付図面の
図10は、
図6のこの発明の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッド本体部分の正面図を示す。
【
図11】添付図面の
図11は、
図10の実施例におけるゴルフクラブヘッドの一部の断面図を示す。
【
図12】添付図面の
図12は、この発明の実施例に従うゴルフクラブヘッドの背面図を示す。
【
図14】添付図面の
図14は、この発明の実施例に従うゴルフクラブヘッドの後方本体部分の断面図を示す。
【発明の詳細な説明】
【0015】
以下の詳細な説明は、この発明を実行する現在考えられる最良のモードを説明する。この説明は、この発明を限定するものと解釈されるべきではなく、この発明の一般原理を説明することのみを目的として提供されている。この発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって最もよく定義される。この発明の種々の特徴を以下に説明し、それぞれを互いに独立して、または他の特徴と組み合わせて使用することができる。
【0016】
添付図面の
図1~4は、この発明の例示的な実施例に従うゴルフクラブヘッド100を示す。ここに示されているのは、ゴルフクラブヘッド100は、後方本体部分すなわち本体部分102であり、これは、トップライン部分112、トウ部分114、ソール部分116、ヒール部分118、およびホーゼル120を含む。本体部分102は、内部フェースサポート104からなり、これは、周囲サポート部分106および中央部分108を含む。周囲サポート部分106は中実鋼であり、好ましくは、本体部分102に対して剛性であるように本体部分102とともに鋳造される。周囲サポート部分はさらに中空中央部分108を包囲する。
【0017】
図2に示す打撃フェース部分110は、前面フェース部分124と、折り返し部分125と、フェース中心FCとを含む。さらに、
図2は、打撃フェース部分110が、前縁LEを形成し、本体部分のトウ部分114、トップライン部分112およびソール部分116とそれぞれと結合するトウ部分115、トップライン部分113およびソール部分117を具備るようにフェースカップとして形成されて良いことを示す。打撃フェース部分110が、好ましくは打撃フェース部分110の周りを溶接することによって、本体部分102に結合されるとき、打撃フェース部分110および本体部分102は、前面フェース部分124と内部フェースサポート104との間にキャビティを形成する。
【0018】
図3は、前面フェース部分124の背面と内部フェースサポート104との間のキャビティ内に挟まれた中間サンドイッチ層126を示す。中間サンドイッチ層126は、前面フェース部分124と実質的に同じ面積である前面対向表面127を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層126は、その周囲の周りで内部フェースサポート104によって支持される。すなわち、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分112、トウ部分114、ソール部分116、およびヒール部分118の近くで、内部フェースサポート周囲サポート部分106によって支持される。しかしながら、内部フェースサポート104は、中空中央部分108を具備し、これは、周囲サポート部分106のように中間サンドイッチ層126を支持しない。好ましくは、中央部分108は、フェース中心FCの投影に外接し、外部の前面フェース部分124のフェース中心FCがインパクト時に撓んで打撃フェースCOR全体を改善することを可能にする。
【0019】
外部の前面フェース部分124は、好ましくは鋼で形成され、打撃フェース部分110の外部前面部分に配置される。外部の前面フェース部分124は、図示しない、複数のみぞを含み実質的に平坦な打撃外側表面132を具備する。より好ましくは、外部の前面フェース部分124は、2000MPaを超える、より好ましくは2300MPaを超える極限引張強さを具備する高強度鋼で形成される。最も好ましくは、外部の前面フェース部分124は、AerMet340等から形成される。さらに、外部の前面フェース部分124は、約0.6mmから約2.4mmの均一な厚さを有することが好ましい。最も好ましくは、外部の前面フェース部分124は、約1.4mmから約1.8mmの均一な厚さを有する。この薄い外部の前面フェース部分124およびその高い強度は、ゴルフクラブヘッド100の大きなCORを生み出すのを支援する。
【0020】
内部フェースサポート104は、ゴルフクラブヘッド100の内部中空部分129内に形成される。内部フェースサポート104は、好ましくは、約400MPa以上の引張強度を有する鋼から形成され、ゴルフクラブヘッド本体部分102の一部として成型することができ、またはシートメタルから形成れ、スタンプまたは鍛造されて形作られ、ゴルフクラブヘッド本体部分102に溶接されて良い。好ましくは、内部フェースサポート104は、約0.5mmから5mmの間、より好ましくは、0.8mmから2mmの厚さを有する。
【0021】
打撃フェース部分110は、前面フェース部分124と内部フェースサポート104との間に並置される中間サンドイッチ層126によって当接される。好ましくは、中間サンドイッチ層126は、その周囲で内部フェースサポート104によって支持される。すなわち、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分、トウ部分、ソール部分およびヒール部分に沿って支持される。これにより、打撃フェース全体のCORが向上する。
【0022】
中間サンドイッチ層126は、ASTM D412に従って測定した場合、約4MPaから20MPa、より好ましくは6MPaから12MPaの範囲内の引張強度を具備するポリマー材料である。中間サンドイッチ層126は、前もって形成されてキャビティに挿入されるか、または前面フェース部分124の背面と内部フェースサポート104との間のキャビティに射出成形されて良い。外部前面フェース部分は、中間サンドイッチ層126の引っ張り強度が非常に低いため、衝撃時に撓んで、CORが非常に高い打球フェース部分を作成するのを支援する。さらに、打撃フェース部分が重くなりすぎないようにするために、ポリマーの比重は好ましくは約0.95から1.2の間であり、ポリマーは75未満、好ましくは約30から60の間のショアA硬度を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層126は、シリコーン材料から構成され、より好ましくは、KCC Silicone社によって販売されているSH9151Uなどのシリコーンゴムから構成される。さらに、中間サンドイッチ層126は、好ましくは、約1mmから10mmの間、より好ましくは、約3mmから7mmの間の実質的に均一な厚さを有する。また、中間サンドイッチ層126は、好ましくは、フェース中心FCにおける外部前面フェース部分の厚さの少なくとも2倍の厚さを有する。
【0023】
上述のように、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分112、トウ部分114、ソール部分116、およびヒール部分118の近くで、内部フェースサポート周囲サポート部分106によって支持される。周囲サポート部分106は、好ましくは、約2mmから20mmの間の幅を有する。より好ましくは、周囲サポート部分106は、トップライン部分112に隣接する約2mmから5mmの間の第1のトップライン幅WTLと、ソール部分116に隣接する約6mmから20mmの間の第2のソール幅WSとを有し、これは、第1の幅WTLよりも少なくとも1.5倍大きい。さらに、内部フェースサポート104は、中間サンドイッチ層126を支持しない中空中央部分108を具備し、この中間サンドイッチ層126が、前面フェース部分124の背面の90%から100%を覆うものの、中間サンドイッチ層の背面には25%から75%の間でしか当接しない。したがって、前面フェース部分124は、中間サンドイッチ層126によって実質的に緩衝されるけれども、中間サンドイッチ層126の75%から25%は、内部フェースサポート104によって拘束されない。好ましくは、中央部分108は、フェース中心FC突起を取り囲み、これにより、外部の前面フェース部分124のフェース中心FCが衝撃時にたわみ、打撃フェース全体のCORが改善される。
【0024】
図5は、
図1に開示された本体の代替的な実施例を示しており、別の実施例を開示している。これは、
図2および
図3をそれぞれ参照して上述した、打撃フェース部分110および中間サンドイッチ層126と共に使用することができる。ここに示されるゴルフクラブヘッド200は、トップライン部分212、トウ部分214、ソール部分216、ヒール部分218、およびホーゼル220を含む、後部本体部分または本体部分202を具備する。本体部分202は、内部フェースサポート204を有し、これは、周囲サポート部分206および中央部分208を含む。周囲サポート部分206は中実鋼であり、好ましくは、本体部分202に対して剛性であるように本体部分202と共に鋳造される。周囲サポート部分206は、中空中央部分208をさらに取り囲む。この実施例は、垂直サポート部分222をさらに備え、この垂直サポート部分222は、中空の中央部分208を中空のトウ側部分208aと中空のヒール側部分208bとに分割する。この実施例において、垂直サポート部分222は中実鋼であり、好ましくは本体部分202と共に鋳造される。
【0025】
上述のように、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分212、トウ部分214、ソール部分216、およびヒール部分218の近くで、内部フェースサポート204の周囲サポート部分206によって支持される。中間サンドイッチ層126は、また、フェース中心FCの後方で内部フェースサポート204の垂直サポート部分222によって支持される。周囲サポート部分206は、好ましくは、約2mmから20mmの間の幅を有する。より好ましくは、周囲サポート部分は、トップライン部分212に隣接する約2mmから5mmの第1のトップライン幅WTLと、ソール部分216に隣接する約6mmから20mmの第2のソール幅WSとを有し、第2のソール幅WSは、第1のトップライン幅WTLの少なくとも1.5倍である。さらに、内部フェースサポート204は、中間サンドイッチ層126を支持しない中空の中央部分208aおよび208bを有し、この内部フェースサポート204は、中間サンドイッチ層126の背面の25%から75%の間で当接し、もって、中間サンドイッチ層126の75%から25%は拘束されていない。この実施例において、垂直サポート部分222は、垂直サポート長さLVおよび垂直サポート幅WVを有する。垂直サポート長LVは、周囲サポート部分206のトップラインセクションから周囲サポート部分206のソールセクションまで測定される。好ましくは、垂直サポート長さLVは約15mmから30mmの間であり、垂直サポート幅WVは約8mmから15mmの間である。最も好ましくは、垂直サポート幅WVは、垂直サポート長さLVの約30%から70%の間である。このように、フェース中心FCにおける打撃フェース部分110のCORは、フェース中心FCからトウに向かって1/2インチ、フェース中心FCからヒールに向かって1/2インチにおけるCORと同様になるように制御することができる。
【0026】
図6は、
図1に開示された本体の代替的な実施例を開示し、これは、
図2および
図3を参照してそれぞれ上述したように、打撃フェース部分110および中間サンドイッチ層126と共に使用することができる。ここに示されるゴルフクラブヘッド300は、トップライン部分312、トウ部分314、ソール部分316、ヒール部分318、およびホーゼル320を含む後部本体部分または本体部分302を有する。本体部分302は、さらに、周囲サポート部分306および中央部分308を含む内部フェースサポート304から構成される。周囲サポート部分306は中実鋼であり、好ましくは本体部分302と共に鋳造されて、本体部分に対して剛性を有する。周囲サポート部分306は、中空中央部分308をさらに取り囲む。この実施例は、中空中央部分308を中空頂部部分308aと中空底部部分308bとに分割する水平サポート部分322をさらに含む。この実施例において、水平サポート部分322は中実鋼であり、好ましくは本体部分302と共に鋳造される。
【0027】
上述のように、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分312、トウ部分314、ソール部分316、およびヒール部分318の近くで内部フェースサポート304の周囲サポート部分306によって支持される。中間サンドイッチ層126は、また、フェース中心FCの後方で内部フェースサポート304の水平サポート部分322によって支持される。周囲サポート部分306は、好ましくは、約2mmから20mmの間の幅を有する。より好ましくは、周囲サポート部分は、トップライン部分312に隣接する約2mmから5mmの間の第1のトップライン幅WTLと、ソール部分316に隣接する約6mmから20mmの間の第2のソール幅WSとを有し、第2のソール幅WSは、第1のトップライン幅WTLの少なくとも1.5倍である。さらに、内部フェースサポート304は、中間サンドイッチ層126を支持しない中空の中央部分308aおよび308bを有し、この内部フェースサポート304は、中間サンドイッチ層126の背面の25%から75%の間で隣接し、もって、中間サンドイッチ層126の75%から25%は拘束されていない。この実施例において、水平サポート部分322は、水平サポート長さLHおよび水平サポート幅WHを有する。水平サポート長さLHは、周囲サポート部分306のヒール部分から周囲サポート部分306のトウ部分まで測定される。好ましくは、水平サポート長さLHは約40mmから80mmの間であり、水平サポート幅WHは約5mmから10mmの間である。最も好ましくは、水平サポート幅WHは、水平サポート長LHの約5%から25%の間である。これにより、フェース中心FCにおける打撃フェース部分110のCORを、当該打撃フェース部分110の全体でコントロールすることができ、ソリッド感を実現することができる。
【0028】
添付図面の
図7および8は、この発明の例示的な実施例に従うゴルフクラブヘッド400を示す。示されているゴルフクラブヘッド400は、トップライン部分412、トウ部分414、ソール部分416、ヒール部分418、およびホーゼル420を含む後部本体部分または本体部分402を有する。ゴルフクラブヘッド400は、さらに、好ましくは本体部分402に溶接または一体的に鋳造することによって結合され、その間にキャビティを形成する打撃フェース部分410を有する。ゴルフクラブヘッド400は、周囲サポート部分406および中央部分408を含む内部フェースサポート404をさらに有する。周囲サポート部分406は、好ましくは、本体部分402に対して剛性であるように本体部分402内に配置される熱可塑性インサートである。周囲サポート部分406は、中空中央部分408をさらに取り囲む。この実施例は、中空中央部分408を中空のトウ側部分408aと中空のヒール側部分408bとに分割する垂直サポート部分422をさらに有する。
【0029】
図7に示す打撃フェース部分410は、フェース中心を具備する前面フェース部分424を含む。前面フェース部分424は、フェースカップとして形成して良く、もって、前縁LEを形成し、また、本体部分のトウ部分414、トップライン部分412およびソール部分416に、それぞれ、好ましくは、溶接によって結合されるトウ部分、トップライン部分およびソール部分を具備する。外部前面フェース部分424は、好ましくは、鋼で形成され、打撃フェース部分410の外部前面部分に位置付けられる。外部前面フェース部分424は、複数の溝(図示せず)を含む実質的に平坦な打撃外側表面432を具備する。より好ましくは、外部前面フェース部分424は、2000MPaを超える、より好ましくは2300MPaを超える極限引張強さを具備する高強度鋼で形成される。最も好ましくは、外部前面フェース部分424は、AerMet340などから形成される。さらに、外部前面フェース部分424は、約0.6mmから約2.4mmの均一な厚さを具備することが好ましい。最も好ましくは、外部前面フェース部分424は、約1.4mmから約1.8mmの均一な厚さを具備する。この薄い外部前面フェース部分424とその高強度は、ゴルフクラブヘッド400の高いCORを生み出すのを支援する。代替的には、打撃フェース部分410は、本体部分402と同様に鋼で一体的に鋳造されて良い。
【0030】
図4に示される中間サンドイッチ層426のような中間サンドイッチ層は、前面フェース部分424の背面と内部フェースサポート404との間のキャビティ内に挟まれている。中間サンドイッチ層426は、前面フェース部分424の背面と実質的に同じ面積である前面対向表面425を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層426は、その周囲で、内部フェースサポート404によって支持される。すなわち、中間サンドイッチ層426は、トップライン部分412、トウ部分414、ソール部分416、およびヒール部分418の近くで、内部フェースサポート周囲サポート部分406によって支持される。ただし、内部フェースサポート404は、周囲サポート部分406のようには中間サンドイッチ層426を支持しない、中空中央部分408を具備し、もって、中間サンドイッチ層426が少なくとも部分的に拘束されないようにする。
【0031】
内部フェースサポート404は、ゴルフクラブヘッド400の内部中空部分429内に固定される。内部フェースサポート404は、好ましくは、約60MPaから300MPaの引張強度、および、約2000MPaから8000MPaの間の曲げ弾性率を具備する熱可塑性材料または熱可塑性複合材料から形成される。好ましくは、内部フェースサポート404は、約0.5mmから5mmの間、より好ましくは、約0.8mmから2mmの間の厚さを具備する。
【0032】
上述のように、中間サンドイッチ層426は、ASTM D412に従って測定した場合、約4MPaから20MPa、より好ましくは6MPaから12MPaの範囲内の引張強度を有するポリマー材料である。中間サンドイッチ層426の引っ張り強度が非常に低いため、衝撃時に外部フェース部分がたわむことができ、CORが非常に高い打撃フェース部分を作成するのに役立つ。さらに、打撃フェース部分が重くなりすぎないようにするために、ポリマーの比重は好ましくは約0.95から1.2の間であり、ポリマーは75未満、好ましくは約30から60の間のショアA硬度を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層426は、シリコーン材料から構成され、より好ましくは、KCC Silicone Corporationによって販売されているSH9151Uなどのシリコーンゴムから構成される。さらに、中間サンドイッチ層426は、好ましくは、約1mmから10mm、より好ましくは、約3mmから7mmの間の実質的に均一な厚さを具備する。中間サンドイッチ層426は、また、好ましくは、フェース中心FCにおいて、外部前面フェース部分の厚さの少なくとも2倍の厚さを具備する。
【0033】
上述のように、周囲サポート部分406は、好ましくは、約2mmから20mmの間の幅を具備する。より好ましくは、周囲サポート部分は、トップライン部分412に隣接する約2mmから5mmの第1のトップライン幅WTLと、ソール部分416に隣接する約6mmから20mmの第2のソール幅WSとを具備し、これはは、第1の幅WTLの少なくとも1.5倍である。さらに、内部フェースサポート404は、中間サンドイッチ層426を支持しない中空の中央部分408を具備し、中間サンドイッチ層の裏面の25%から75%の間でしか当接せず、他方で、中間サンドイッチ層426は、外部前面フェース部分424の背面の90%から100%の間を覆う。したがって、外部前面フェース部分424は、中間サンドイッチ層426によって実質的に減衰されるけれども、中間サンドイッチ層426の75%から25%は、内部フェースサポート404によって拘束されない。この実施例において、垂直サポート部分422は、垂直サポート長さLVおよび垂直サポート幅WVを具備する。垂直サポート長さLVは、周囲サポート部分406のトップラインセクションから周囲サポート部分406のソールセクションまで測定される。好ましくは、垂直サポート長さLVは約15mmから30mmの間であり、垂直サポート幅WVは約8mmから15mmの間である。最も好ましくは、垂直サポート幅WVは、垂直サポート長さLVの約30%から70%の間である。このように、フェース中心FCにおける打撃フェース部分410のCORは、フェース中心FCからトウに向かって1/2インチ、フェース中心FCからヒールに向かって1/2インチにおけるCORと同様になるように制御することができる。
【0034】
添付図面の
図9は、
図2に開示された打撃フェース部分110と組み合わせることができるゴルフクラブヘッド本体部分502を示す。この発明の例示的な実施例によれば、後方本体部分または本体部分502は、トップライン部分512、トウ部分514、ソール部分516、ヒール部分518、およびホーゼル520を含む。ゴルフクラブヘッドは、さらに、打撃フェース部分110を有し、この打撃フェース部分110は、好ましくは本体部分502に溶接または一体的に鋳造することによって結合され、その間にキャビティを形成する。ゴルフクラブヘッドは、周囲サポート部分506および中央部分508を含む内部フェースサポート504をさらに有する。周囲サポート部分506は、好ましくは、本体部分502内に配置される熱可塑性インサートであり、もって、本体部分502に対して剛性を有する。周囲サポート部分506は、中空中央部分508をさらに取り囲む。この実施例は、中空中央部分508を中空トウ側部分508aと中空ヒール側部分508bとに分割する水平サポート部分522をさらに有する。
【0035】
先と同様に、
図2に示される打撃フェース部分110は、フェース中心FCを具備する前面フェース部分124を含む。前面フェース部分124は、フェースカップとして形成されて良く、もって、前縁LEを形成し、本体部分のトウ部分514、トップライン部分512およびソール部分516とそれぞれ、好ましくは溶接によって、結合されるトウ部分、トップライン部分およびソール部分を具備する。外部前面フェース部分124は、好ましくは鋼で形成され、打撃フェース部分110の外部前面部分に位置付けられる。外部前面フェース部分124は、実質的に平坦な打撃外側表面を具備し、これは図示しないけれども複数の溝を含む。より好ましくは、外部前面フェース部分124は、2000MPaを超える、より好ましくは2300MPaを超える極限引張強さを有する高強度鋼で形成される。最も好ましくは、外部前面フェース部分124は、AerMet340などから形成される。さらに、外部前面フェース部分124は、約0.6mmから約2.4mmの均一な厚さを具備することが好ましい。最も好ましくは、外部前面フェース部分124は、約1.4mmから約1.8mmの均一な厚さを具備する。この薄い外部前面フェース部分124およびその高い強度は、ゴルフクラブヘッドの高いCORを生み出すのを支援する。代替的には、打撃フェース部分110は、本体部分102と一体的に鋳造され、同じ鋼から形成されて良い。
【0036】
図3に示される中間サンドイッチ層126などの中間サンドイッチ層は、前面フェース部分124の背面と内部フェースサポート504との間のキャビティにおいて挟み込まれる。中間サンドイッチ層126は、前面フェース部分124の後面と実質的に同じ面積である前面対向表面127を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層126は、その周囲で内部フェースサポート504によって支持される。すなわち、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分512、トウ部分514、ソール部分の近くで内部フェースサポート周囲サポート部分506によって支持される。しかしながら、内部フェースサポート504は、中間サンドイッチ層126が少なくとも部分的に拘束されないようにサポート部分506のように中間サンドイッチ層126を支持しない中空中央部分508を具備する。
【0037】
内部フェースサポート504は、ゴルフクラブヘッドの内部中空部分に固定される。内部フェースサポート504は、好ましくは、約60MPaから300MPaの引張強度および約2000MPaから8000MPaの曲げ弾性率を具備する熱可塑性材料または熱可塑性複合材料から形成される。好ましくは、内部フェースサポート504は、約0.5mmから5mmの間、より好ましくは、約0.8mmから2mmの間の厚さを具備する。
【0038】
上述のように、中間サンドイッチ層126は、ASTM D412に従って測定した場合、約4MPaから20MPa、より好ましくは6MPaから12MPaの範囲内の引張強度を具備するポリマー材料である。中間サンドイッチ層126の引っ張り強度が非常に低いため、衝撃時に外部前面フェース部分がたわむことができ、CORが非常に高い打撃フェース部分を作成するのを支援する。さらに、打撃フェース部分が重くなりすぎないようにするために、ポリマーの比重は好ましくは約0.95から1.2の間であり、また、ポリマーは75未満、好ましくは約30から60の間のショアA硬度を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層126は、シリコーン材料から構成され、より好ましくは、KCC Silicone Corporationによって販売されているSH9151Uなどのシリコーンゴムから構成される。さらに、中間サンドイッチ層126は、好ましくは、約1mmから10mmの実質的に均一な厚さを具備し、より好ましくは、これは、約3mmから7mmの間である。また、中間サンドイッチ層126は、好ましくは、フェース中心FCにおいて外部前面フェース部分の厚さの少なくとも2倍の厚さを具備する。
【0039】
上述のように、周囲サポート部分506は、好ましくは、約2mmから20mmの間の幅を有する。より好ましくは、周囲サポート部分は、トップライン部分512に隣接する約2mmから5mmの第1のトップライン幅WTLと、ソール部分516に隣接する約6mmから20mmの第2のソール幅WSとを有し、第2のソール幅WSは、第1の幅WTLの少なくとも1.5倍である。さらに、内部フェースサポート504は、中間サンドイッチ層126を支持しない中空中央部分508を具備し、中間サンドイッチ層126の背面の25%~75%としか当接せず、それでいて、中間サンドイッチ層126の90%から100%を覆う。したがって、外部前面フェース部分124は、中間サンドイッチ層126によって実質的に減衰支持されるけれども、中間サンドイッチ層126の75%から25%は、内部フェースサポート504によって拘束されない。この実施例において、水平サポート部分522は、水平サポート長さLHおよび水平サポート幅WHを具備する。水平サポート長さLHは、周囲サポート部分506のヒール部分から周囲サポート部分506のトウ部分まで測定される。好ましくは、水平サポート長さLHは約40mmから80mmの間であり、水平サポート幅WHは約5mmから10mmの間である。最も好ましくは、水平サポート幅WHは、水平サポート長さLHの約5%から25%の間である。これにより、フェース中心FCにおける打撃フェース部分110のCORを、打撃フェース部分110全体でコントロールすることができ、ソリッド感を実現することができる。
【0040】
図10および11は、
図5に開示されたゴルフクラブヘッド本体の代替的な実施例を開示しており、これは、
図2および
図3をそれぞれ参照して上述したように、本体部分202と交換して、打撃フェース部分110および中間サンドイッチ層126と共に使用することができ、これは上述と同様である。ここに示されているゴルフクラブヘッド600は、後部本体部分または本体部分602を具備し、これは、トップライン部分612、トウ部分614、ソール部分616、ヒール部分618、およびホーゼル620を含む。本体部分602は、さらに、周囲サポート部分606および中央部分608を含む内部フェースサポート604を有する。周囲サポート部分606は中実鋼であり、好ましくは、本体部分602に対して剛性であるように本体部分602と共に鋳造される。周囲サポート部分606は、中空中央部分608をさらに取り囲む。この実施例は、垂直サポート部分622をさらに備え、これは、中空の中央部分608を中空のトウ側部分608aと中空のヒール側部分608bとに分割する。この実施例において、垂直サポート部分622は中実鋼であり、好ましくは本体部分602と共に鋳造される。
【0041】
上述のように、中間サンドイッチ層126は、トップライン部分612、トウ部分614、ソール部分616、およびヒール部分618の近くで、内部フェースサポート604の周囲サポート部分606によって支持される。中間サンドイッチ層126は、また、フェース中心FCの後方で内部フェースサポート604の垂直サポート部分622によって支持される。周囲サポート部分606は、好ましくは、約2mmから20mmの間の幅を具備する。より好ましくは、周囲サポート部分は、トップライン部分612に隣接する約2mmから5mmの第1のトップライン幅WTLと、ソール部分616に隣接する約6mmから20mmの第2のソール幅WSとを具備し、第2のソール幅WSは、第1のトップライン幅WTLの少なくとも1.5倍である。さらに、内部フェースサポート604は、中間サンドイッチ層126を支持しない中空の中央部分608aおよび608bを有し、内部フェースサポート604は、中間サンドイッチ層126の背面とその25%から75%の間で当接し、もって、中間サンドイッチ層126の75%から25%は拘束されていない。この実施例において、垂直サポート部分622は、垂直サポート長さLVA、LVB、およびLVCと、垂直サポート幅WVとを具備する。垂直サポート長さLVA、LVB、およびLVCは、周囲サポート部分606のトップラインセクションから周囲サポート部分606のソールセクションまで測定される。好ましくは、垂直サポート長さLVA、LVB、およびLVCは、約15mmおよび30mmの間であり、垂直サポート幅WVは約8mmから15mmの間である。最も好ましくは、垂直サポート幅WVは、垂直サポート長さLVA、LVB、およびLVCの約30%から70%の間である。このように、フェース中心FCにおける打撃フェース部分110のCORは、フェース中心FCからトウに向かって1/2インチ、フェース中心FCからヒールに向かって1/2インチにおけるCORと同様になるように制御することができる。この実施例において、垂直サポート部分622は、中央垂直サポート部分622a、頂部垂直サポート部分622bおよび底部垂直サポート部分622cの3つの部分にさらに分割される。好ましくは、中央垂直サポート部分622aは、実質的に打撃フェース部分110により近く、もって、中間サンドイッチ層126が、フェース中心において、フェース中心を取り囲む周囲サポート部分の第2の周囲厚さtPよりも小さい、第1の厚さtFCを具備する。図示のとおり、頂部垂直サポート部分622bおよび底部垂直サポート部分622cは、中央垂直部分622を周囲サポート部分606に結合するけれども、周囲サポート部分606から打撃フェース部分110に向かって角度を付けられている。このように、フェース中心での第1の厚さtFCは、フェース中心からトウ部分614およびヒール部分618に向かって1/2インチの第2の周囲厚さtPの約80%から40%の間である。好ましくは、中央垂直サポート部分622aは、中央垂直サポート長さLVA、頂部垂直サポート部分622bは頂部垂直サポート長さLVBを具備し、底部垂直サポート部分622cは底部垂直サポート長さLVCを有する。好ましい実施例において、中央垂直サポート長さLVAは、頂部垂直サポート長さLVBおよび底部垂直サポート長さLVCの両方よりも少なくとも20%大きい。このような態様において、打撃フェース部分110のCORをフェース中心FC付近でより一定に保つことができる。
【0042】
添付図面の
図12および13は、ゴルフクラブヘッド700およびゴルフクラブヘッド本体部分702をそれぞれ示す。この発明の例示的な実施例によれば、後方本体部分すなわち本体部分702は、トップライン部分712、トウ部分714、ソール部分716、ヒール部分718、およびホーゼル720を含み、打撃フェース部分710と一体的に鋳造されて良い。ゴルフクラブヘッドは、さらに、内部フェースサポート704を有し、これは、サポートバー部分706、中央サポート部分705、および複数の開口部708を含む。内部フェースサポート704は、好ましくは、熱可塑性インサートであり、これは、60MPaから300MPaのサポート層引張強度、および約2000MPaから8000MPaの曲げ弾性率を具備し、これは、本体部分702に対して剛性であるように本体部分702内に位置付けられる。内部フェースサポート704は、好ましくは、本体部分702の内側の複数のリップ部分732に当接またはスナップ嵌めすることによって、または、ヒール部分718の近くに位置決めされたファスナ730によって、本体部分702に結合される。サポートバー部分706は、本体部分702への挿入を容易にするためにトップライン部分712から離間され、このため、トップライン部分712とサポートバー部分706との間にギャップ734を形成する。好ましくは、中央サポート部分705は、約0.5mmから5mmの間、より好ましくは、約0.8mmから2mmの間の厚さを具備る。構造的安定性のために、サポートバー部分706は、約2mmから5mmの間の幅W
SBと、中央サポート部分705の厚さの少なくとも1.5倍の厚さを具備する。
【0043】
図7に示される中間サンドイッチ層726のような中間のサンドイッチ層は、打撃フェース部分710の背面と内部フェースサポートとの間のキャビティ内において挟み込まれる。中間サンドイッチ層726は、打撃フェース部分710の背面と実質的に同じ面積を有する前面対抗表面を具備する。好ましくは、内部フェースサポート704は、中間サンドイッチ層726を支持しない複数の開口部708およびギャップ734を具備する。したがって、内部フェースサポート704は、中間サンドイッチ層の裏面にその25%から75%の間でのみ当接し、それでいて、中間サンドイッチ層726は、打撃フェース部分710の裏面の90%から100%の間を覆う。
【0044】
上述のように、中間サンドイッチ層726は、ASTM D412に従って測定した場合、約4MPaから20MPa、より好ましくは6MPaから12MPaの範囲内の引張強度を有するポリマー材料である。中間サンドイッチ層726の引っ張り強度が非常に低いため、衝撃時に外部前面フェース部分がたわむことができ、CORが非常に高い打撃フェース部分を作成するのを支援する。さらに、ゴルフクラブヘッド700が重くなりすぎないようにするために、ポリマーの比重は好ましくは約0.95から1.2の間であり、ポリマーは75未満、好ましくは約30から60の間のショアA硬度を具備する。好ましくは、中間サンドイッチ層726は、シリコーン材料を有し、より好ましくは、KCC Silicone Corporationによって販売されているSH9151Uなどのシリコーンゴムを有する。さらに、中間サンドイッチ層726は、好ましくは、約1mmから10mmの実質的に均一な厚さを具備し、より好ましくは、約3mmから7mmの間である。中間サンドイッチ層726は、また、好ましくは、フェース中心FCにおける打撃フェース部分710の厚さの少なくとも2倍の厚さである。
【0045】
添付図面の
図14~16は、ゴルフクラブヘッド800の一部を示す。この発明の例示的な実施例によれば、後方本体部分すなわち本体部分802は、打撃フェース部分810と一体的に鋳造することができる、トウ部分814、ソール部分816、ヒール部分818、およびホーゼル820を含む。ゴルフクラブヘッドは、トップライン部分812、中央サポート部分805、および複数の開口部808を含む内部フェースサポート804をさらに有する。上述と同様に、内部フェースサポート804は、熱可塑性インサートであることが好ましく、これは、60MPaから300MPの間のサポート層引張強度、および約2000MPaから8000MPaの間の曲げ弾性率を具備し、本体部分802に対して剛性であるように本体部分802内に配置される。内部フェースサポート804は、好ましくは、本体部分802の内側の複数のリップ部分832と、トウ部分814およびヒール部分818のレッジ部分834とに当接またはスナップ嵌めすることによって、本体部分802に結合される。必要に応じてファスナを組み込んでも良い。好ましくは、中央サポート部分805は、約0.5mmから5mmの間、より好ましくは、約0.8mmから2mmの間の厚さを具備する。
【0046】
図12に示される中間サンドイッチ層726のような中間サンドイッチ層は、好ましくは、打撃フェース部分810の背面と内部フェースサポート804との間のキャビティにおいて挟み込まれる。好ましくは、内部フェースサポート804は、中間サンドイッチ層726を支持しない複数の開口部808を具備する。内部フェースサポート804は、好ましくは、中間サンドイッチ層の裏面の25%から75%にのみ当接し、その一方で、中間サンドイッチ層726が打撃フェース部分810の裏面の90%から100%を覆う。
【0047】
動作例以外、または、特に明記しない限り、本明細書の先の部分における、材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト、ドラフト角度、種々の性能比、その他のような、すべての数値範囲、量、値およびパーセンテージは、「約」という用語が値、量、または範囲に明示的に現れなくても、「約」という用語が前に付いているかのように理解して良い。したがって、そうでないと示されない限り、上述の明細書および添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、この発明によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、均等論の適用を請求項の範囲に限定することを試みることなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有効桁数に照らして、通常の丸め手法を適用することによって解釈されるべきである。
【0048】
この発明の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の例に示される数値は、可能な限り正確に報告されている。ただし、数値には本質的に、それぞれのテスト測定で見つかった標準偏差に起因する特定のエラーが含まれる。さらに、様々な範囲の数値範囲がここに記載されている場合、列挙された値を含むこれらの値の任意の組み合わせが使用され得ることに留意されたい。
【0049】
もちろん、先の説明は、この発明の例示的な実施例に関するものであり、以下の特許請求の範囲に記載されるこの発明の精神および範囲から逸脱することなく修正を行うことができることを理解されたい。
以下、ここに説明した技術的特徴について列挙する。
[技術的特徴1]
アイアン型ゴルフクラブにおいて、
当該ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド、グリップ、およびそれらの間のシャフトを有し、
上記ゴルフクラブヘッドは、
上記ゴルフクラブヘッドの前面部分に位置付けられた打撃フェース部分であって、打撃フェース部分フェース中心、打撃フェース部分後部表面、および0.6mmおよび2.4mmの間の打撃フェース中心における厚さを具備する上記打撃フェース部分と、
上記打撃フェース部分に結合され、上記打撃フェース部分との間にキャビティを形成し、かつ、トップライン部分、ソール部分、トウ部分、ヒール部分、およびホーゼルを形成する後方本体部分と、
上記キャビティ内に位置付けられ、上記後方本体部分に結合された内部サポート層であって、内部サポート層前面表面を具備する、上記内部サポート層と、
上記打撃フェース部分および上記内部サポート層の間に並置され、75ショアA未満のサンドイッチフェース層硬度を具備する中間サンドイッチ層であって、上記フェース中心において1mmから10mmの厚さを具備し、中間サンドイッチ層前面表面および中間サンドイッチ層背面表面を具備する、上記中間サンドイッチ層とを有し、
上記内部サポート層前面表面は、上記中間サンドイッチ層背面表面に、その25%および75%の間で当接することを特徴とするアイアン型ゴルフクラブ。
[技術的特徴2]
上記中間サンドイッチ層前面表面が、上記打撃フェース部分背面表面にその90%から100%の間で当接する技術的特徴1に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴3]
上記内部サポート層が、上記キャビティを取り囲み、幅2mmおよび20mmの間の幅、および0.5mmおよび5mmの間の厚さを具備する周囲サポート部分を有する技術的特徴1記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴4]
上記内部サポート層が、上記周囲サポート部分のヒールセクションから上記周囲サポート部分のトウセクションまで延びる水平サポートセクションをさらに有する技術的特徴3記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴5]
上記内部サポート層が、上記周囲サポート部分のトップラインセクションから上記周囲サポート部分のソールセクションまで延びる垂直サポートセクションをさらに有する技術的特徴3記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴6]
上記内部サポート層が鋼から成り、上記後方本体部分と一体的に鋳造される技術的特徴3に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴7]
上記内部サポート層が、中間サンドイッチ層引張強度よりも少なくとも10倍大きい内部サポート層引張強度を有する熱可塑性材料から成る技術的特徴3に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴8]
上記打撃フェース部分が上記フェース中心において1.4mmから1.8mmの間の厚さを具備する技術的特徴1に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴9]
上記中間サンドイッチ層が上記フェース中心において4mmから7mmの厚さを具備する技術的特徴1に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴10]
上記周囲サポート部分が、上記トップライン部分に隣接する、2mmから5mmの間のトップライン幅W
TL
、および上記ソール部分に隣接する、6mmから20mmの間のソール幅W
S
を具備する技術的特徴3に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴11]
上記ソール幅W
S
が上記トップライン幅W
TL
の少なくとも1.5倍である技術的特徴10に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴12]
上記水平サポートセクションが、5mmから10mmの間の水平サポート幅W
H
を具備する技術的特徴4に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴13]
上記垂直サポートセクションが、8mmから15mmの間の垂直サポート幅W
V
を具備する技術的特徴5に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴14]
上記垂直サポートセクションは、上記打撃フェース部分により近く、もって、上記中間サンドイッチ層が、上記トウ部分により近い中間サンドイッチ層の厚さの80%から40%の間のフェース中心厚さを具備する技術的特徴13に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴15]
上記垂直サポートセクションは、上記打撃フェース部分により近い中央部分を具備し、もって、上記中間サンドイッチ層が、フェース中心において、上記ヒール部分により近い中間サンドイッチ層厚さの80%から40%の間の厚さを具備する技術的特徴13に記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴16]
アイアン型ゴルフクラブにおいて、
当該ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド、グリップ、およびそれらの間のシャフトを有し、
上記ゴルフクラブヘッドは、
上記ゴルフクラブヘッドの前面部分に位置付けられた打撃フェース部分であって、フェース中心、および0.8mmおよび2.4mmの間の上記フェース中心における厚さを具備する上記打撃フェース部分と、
上記打撃フェース部分に結合され、上記打撃フェース部分との間にキャビティを形成し、かつ、トップライン部分、ソール部分、トウ部分、ヒール部分、およびホーゼルを形成する後方本体部分と、
内部サポート層であって、当該内部サポート層が上記キャビティ内に位置決めされ、前方対抗前面表面を具備するように、上記後方本体部分に結合される、上記内部サポート層と、
上記打撃フェース部分および上記内部サポート層の間に並置される中間サンドイッチ層であって、上記フェース中心において1mmから10mmの厚さを具備し、中間サンドイッチ層背面表面および前面表面を具備し、4MPaから20MPaの間のサンドイッチフェース層引っ張り強度を具備するポリマー材料からなる、上記中間サンドイッチ層とを有し、
上記内部サポート層は、60MPaから300MPaの間のサポート層引っ張り強度を具備する熱可塑性材料を有し、上記内部サポート層は、上記キャビティを包囲し、2mmから20mmの間の周囲厚さ、および0.5mmから5mmの厚さを具備する周囲サポート部分を有することを特徴とするアイアン型ゴルフクラブ。
[技術的特徴17]
打撃フェース部分は背面表面を具備し、上記中間サンドイッチ層前面表面は、上記打撃フェース部分背面に90%から100%の間で当接する技術的特徴16記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴18]
上記内部サポート層が、さらに、上記周囲サポート部分のヒールセクションから上記周囲サポート部分のトウセクションへと延びる水平サポートセクションを有する技術的特徴16記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴19]
上記水平サポートセクションが、上記周囲幅より少なくとも10%広い水平サポート幅を具備する技術的特徴18記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴20]
上記内部サポート層が、さらに、上記周囲サポート部分のトップラインセクションから上記周囲サポート部分のソールセクションまで延びる垂直サポートセクションを有する技術的特徴16記載のゴルフクラブ。
[技術的特徴21]
上記サポート層引っ張り強度は、上記サンドイッチフェース層引っ張り強度より少なくとも10倍大きい技術的特徴16記載のゴルフクラブ。
[符号の説明]
100 ゴルフクラブヘッド
102 本体部分
104 内部フェースサポート
106 周囲サポート部分
108 中空中央部分
110 打撃フェース部分
112 トップライン部分
113 トップライン部分
114 トウ部分
115 トウ部分
116 ソール部分
117 ソール部分
118 ヒール部分
120 ホーゼル
124 外部前面フェース部分
125 折り返し部分
126 中間サンドイッチ層
127 前面対向表面
129 内部中空部分
132 打撃外側表面
200 ゴルフクラブヘッド
202 本体部分
204 内部フェースサポート
206 周囲サポート部分
208 中空中央部分
212 トップライン部分
214 トウ部分
216 ソール部分
218 ヒール部分
220 ホーゼル
222 垂直サポート部分
300 ゴルフクラブヘッド
302 本体部分
304 内部フェースサポート
306 周囲サポート部分
308 中空中央部分
312 トップライン部分
314 トウ部分
316 ソール部分
318 ヒール部分
320 ホーゼル
322 水平サポート部分
400 ゴルフクラブヘッド
402 本体部分
404 内部フェースサポート
406 周囲サポート部分
408 中空中央部分
410 打撃フェース部分
412 トップライン部分
414 トウ部分
416 ソール部分
418 ヒール部分
420 ホーゼル
422 垂直サポート部分
424 外部前面フェース部分
425 前面対向表面
426 中間サンドイッチ層
429 内部中空部分
432 打撃外側表面
502 本体部分
504 内部フェースサポート
506 周囲サポート部分
508 中空中央部分
512 トップライン部分
514 トウ部分
516 ソール部分
518 ヒール部分
520 ホーゼル
522 水平サポート部分
600 ゴルフクラブヘッド
602 本体部分
604 内部フェースサポート
606 周囲サポート部分
608 中空中央部分
612 トップライン部分
614 トウ部分
616 ソール部分
618 ヒール部分
620 ホーゼル
622 垂直サポート部分
700 ゴルフクラブヘッド
702 本体部分
704 内部フェースサポート
705 中央サポート部分
706 サポートバー部分
708 開口部
710 打撃フェース部分
712 トップライン部分
714 トウ部分
716 ソール部分
718 ヒール部分
720 ホーゼル
726 中間サンドイッチ層
730 ファスナ
732 リップ部分
734 ギャップ
800 ゴルフクラブヘッド
802 本体部分
804 内部フェースサポート
805 中央サポート部分
808 開口部
810 打撃フェース部分
812 トップライン部分
814 トウ部分
816 ソール部分
818 ヒール部分
820 ホーゼル
832 リップ部分
834 レッジ部分