IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特許7690960推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム
<>
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図1
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図2
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図3
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図4
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図5
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図6
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図7
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図8
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図9
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図10
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図11
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図12
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図13
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図14
  • 特許-推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-03
(45)【発行日】2025-06-11
(54)【発明の名称】推薦装置、推薦システム、推薦方法及び推薦プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250604BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022543828
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(86)【国際出願番号】 JP2020031018
(87)【国際公開番号】W WO2022038661
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-07-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田川 理沙
(72)【発明者】
【氏名】平本 憲由
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-018294(JP,A)
【文献】特開2018-124945(JP,A)
【文献】特開2018-124944(JP,A)
【文献】特開2008-234607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の人物毎に第1の生体情報と識別情報と能力情報と1以上の訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、
対象者の撮影画像から抽出された第2の生体情報について、前記複数の人物毎の前記第1の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御手段と、
前記認証制御手段による前記生体認証に成功した前記対象者の前記第1の生体情報に対応付けられた識別情報を取得し、
複数の照合先毎の要求条件と、前記識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記1以上の訪問履歴とに基づいて、前記複数の照合先の中から1以上の推薦先を特定する特定手段と、
前記特定された1以上の推薦先を前記対象者に対して出力する出力手段と、
を備える推薦装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記複数の照合先のそれぞれにおける人物の前記要求条件をさらに記憶する
請求項1に記載の推薦装置。
【請求項3】
前記特定手段は、前記特定された1以上の推薦先に含まれる各推薦先に対して前記能力情報及び前記1以上の訪問履歴が前記要求条件を満たす度合いに応じた優先順位を付与し、
前記出力手段は、前記優先順位に基づいて前記1以上の推薦先を出力する
請求項2に記載の推薦装置。
【請求項4】
前記1以上の推薦先の中から前記対象者による推薦先の選択を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記撮影画像の撮影位置から前記選択された推薦先が存在する場所までの経路情報を出力する
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項5】
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記選択された推薦先に関する詳細情報を前記経路情報と共に出力する
請求項4に記載の推薦装置。
【請求項6】
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記経路情報を所定の保存先へ出力すると共に、当該保存先を示すアクセス情報を前記対象者に対して出力する
請求項4又は5に記載の推薦装置。
【請求項7】
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、当該選択された推薦先の端末に対して、前記対象者の前記能力情報及び前記1以上の訪問履歴を出力する
請求項4乃至6のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項8】
前記複数の照合先が異なる場所に存在する所定の空間の入口で前記対象者が撮影された前記撮影画像を取得する取得手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記入口から前記選択された推薦先が存在する場所までの経路を前記経路情報として出力する
請求項4乃至7のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項9】
前記複数の人物のそれぞれが前記1以上の推薦先のいずれかの訪問時に前記生体認証に成功した場合、前記記憶手段に当該推薦先への前記訪問履歴として登録する登録手段をさらに備える
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項10】
前記1以上の訪問履歴は、前記推薦先が開催するイベントへの参加履歴又は当該推薦先に対応する人物との対面履歴の少なくともいずれかを含む
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項11】
前記認証制御手段は、前記複数の人物毎の前記第1の生体情報を記憶した認証装置を用いて前記生体認証を制御する
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項12】
前記認証制御手段は、前記撮影画像から抽出された前記対象者の前記第2の生体情報と、前記記憶手段に記憶された前記第1の生体情報とを照合することにより前記生体認証を制御する
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の推薦装置。
【請求項13】
撮影装置と表示装置とを含む顔認証端末と、
前記顔認証端末と接続された推薦装置とを備え、
前記推薦装置は、
複数の人物毎に第1の生体情報と、識別情報と能力情報と1以上の訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影装置により撮影された対象者の撮影画像から抽出された第2の生体情報について、前記複数の人物毎の前記第1の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御手段と、
前記認証制御手段による前記生体認証に成功した前記対象者の前記第1の生体情報に対応付けられた識別情報を取得し、
複数の照合先毎の要求条件と、前記識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記1以上の訪問履歴とに基づいて、前記複数の照合先の中から1以上の推薦先を特定する特定手段と、
前記特定された1以上の推薦先を前記表示装置に対して出力する出力手段と、
を備える推薦システム。
【請求項14】
前記記憶手段は、前記複数の照合先のそれぞれにおける人物の前記要求条件をさらに記憶する
請求項13に記載の推薦システム。
【請求項15】
コンピュータが、
対象者の撮影画像から抽出された第2の生体情報について、複数の人物毎の第1の生体情報を用いた生体認証を制御し、
前記複数の人物毎に前記第1の生体情報と、識別情報と能力情報と1以上の訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段を参照し、制御された前記生体認証に成功した前記対象者の前記第1の生体情報に対応付けられた識別情報を取得し、
複数の照合先毎の要求条件と、前記識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記1以上の訪問履歴とに基づいて、前記複数の照合先の中から1以上の推薦先を特定し、
前記特定された1以上の推薦先を前記対象者に対して出力する、
推薦方法。
【請求項16】
対象者の撮影画像から抽出された第2の生体情報について、複数の人物毎の第1の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御処理と、
前記複数の人物毎に前記第1の生体情報と、識別情報と能力情報と1以上の訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶装置を参照し、前記認証制御処理による前記生体認証に成功した前記対象者の前記第1の生体情報に対応付けられた識別情報を取得し、
複数の照合先毎の要求条件と、前記識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記1以上の訪問履歴とに基づいて、前記複数の照合先の中から1以上の推薦先を特定する特定処理と、
前記特定された1以上の推薦先を前記対象者に対して出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させる推薦プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、推薦装置、推薦システム、推薦方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特に、対象者に推薦先を推薦するための推薦装置、推薦システム、推薦方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、求人と求職のマッチング率を向上する求人情報を配信することができる求人情報配信装置に関する技術が開示されている。特許文献2には、顔認証ゲートに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-169869号公報
【文献】特開2020-038545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、就職活動や結婚活動(婚活)等を行う対象者に対して精度の高い推薦先を推薦することが困難であった。その理由は、特許文献1では、企業のWEBサイトの閲覧履歴を対象としており、実際に当該企業の説明会に参加したかを考慮していないためである。
【0005】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、対象者に対して精度の高い推薦先を推薦するための推薦装置、推薦システム、推薦方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様にかかる推薦装置は、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、
対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する特定手段と、
前記特定されたリストを前記対象者に対して出力する出力手段と、
を備える。
【0007】
本開示の第2の態様にかかる推薦システムは、
撮影装置と表示装置とを含む顔認証端末と、
前記顔認証端末と接続された推薦装置とを備え、
前記推薦装置は、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影装置により撮影された対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する特定手段と、
前記特定されたリストを前記表示装置に対して出力する出力手段と、
を備える。
【0008】
本開示の第3の態様にかかる推薦方法は、
コンピュータが、
対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御し、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段を参照し、前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定し、
前記特定されたリストを前記対象者に対して出力する。
【0009】
本開示の第4の態様にかかる推薦プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体は、
対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御処理と、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶装置を参照し、前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する特定処理と、
前記特定されたリストを前記対象者に対して出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、対象者に対して精度の高い推薦先を推薦するための推薦装置、推薦システム、推薦方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態1にかかる推薦装置の構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態1にかかる推薦方法の流れを示すフローチャートである。
図3】本実施形態2にかかる推薦システムの全体構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態2にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。
図5】本実施形態2にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
図6】本実施形態2にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本実施形態2にかかる顔認証端末の構成を示すブロック図である。
図8】本実施形態2にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図9】本実施形態2にかかる推薦装置の構成を示すブロック図である。
図10】本実施形態2にかかる推薦方法(推薦先リストの出力)の流れを示すフローチャートである。
図11】本実施形態2にかかる推薦先のリストの表示例を示す図である。
図12】本実施形態2にかかる推薦方法(選択企業情報の出力)の流れを示すフローチャートである。
図13】本実施形態2にかかる選択された推薦先への経路情報及び詳細情報の表示例を示す図である。
図14】本実施形態2にかかる端末への訪問予定ユーザ情報の表示例を示す図である。
図15】本実施形態3にかかる推薦装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0013】
<実施形態1>
図1は、本実施形態1にかかる推薦装置1000の構成を示すブロック図である。推薦装置1000は、対象者に対して複数の推薦先の中から一部を選択して推薦するための情報処理装置である。ここで、推薦装置1000は、ネットワーク(不図示)に接続される。ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。また、当該ネットワークには、撮影装置と表示装置とを含む顔認証端末と接続されている。尚、顔認証端末は、カメラ付きのデジタルサイネージ等であっても良い。
【0014】
推薦装置1000は、記憶部1100と、認証制御部1200と、特定部1300と、出力部1400とを備える。記憶部1100は、所定の人物の識別情報1110と、当該人物の能力情報1120と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴1130とを対応付けて記憶する記憶領域である。認証制御部1200は、対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する。ここで、生体情報は、顔特徴情報、虹彩情報、指紋情報等である。尚、複数の人物の生体情報が予め推薦装置1000に保存されている場合、認証制御部1200は、認証処理を行う。または、複数の人物の顔特徴情報が予め推薦装置1000の外部の認証装置に保存されている場合、認証制御部1200は、認証装置に認証を行わせ、認証結果を取得する。
【0015】
特定部1300は、生体認証に成功した対象者の識別情報1110に対応付けられた能力情報1120と訪問履歴1130とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する。出力部1400は、特定されたリストを対象者に対して出力する。例えば、出力部1400は、ネットワークを介して上述した顔認証端末の表示装置に特定されたリストを出力する。
【0016】
図2は、本実施形態1にかかる推薦方法の流れを示すフローチャートである。まず、認証制御部1200は、対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する(S11)。すなわち、認証制御部1200は、対象者の生体情報に対する生体認証の結果を取得する。次に、特定部1300は、記憶部1100を参照し、生体認証に成功した対象者の識別情報1110に対応付けられた能力情報1120と訪問履歴1130とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する(S12)。その後、出力部1400は、特定されたリストを対象者に対して出力する(S13)。
【0017】
このように、本実施形態は、推薦先を探す対象者の能力情報を加味した上で、当該対象者が過去に実際に訪問した推薦先の企業や人物と類似する企業や人物を新たな推薦先としてリストアップするものである。そのため、対象者に対して精度の高い推薦先を推薦することができる。
【0018】
尚、推薦装置1000は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置(又は記憶部1100)には、本実施形態にかかる推薦方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムを前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、前記プロセッサは、認証制御部1200、特定部1300及び出力部1400の機能を実現する。
【0019】
または、認証制御部1200、特定部1300及び出力部1400は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)等を用いることができる。
【0020】
また、推薦装置1000の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、推薦装置1000の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0021】
<実施形態2>
実施形態2は、上述した実施形態1の具体例である。図3は、本実施形態2にかかる推薦システム2000の全体構成を示すブロック図である。推薦システム2000は、学生の就職活動における合同会社説明会において、学生(対象者U0)に対して適切な企業を推薦先として推薦する情報システムである。尚、合同会社説明会は、複数の推薦先である企業A~Cが異なる場所(ブース)に存在する所定の空間(会場)で行われるものとする。具体的には、企業Aのブースには採用担当者U1と端末510が存在し、企業Bのブースには採用担当者U2と端末520が存在し、企業Cのブースには採用担当者U3と端末530が存在する。また、合同会社説明会は、推薦先が開催するイベントの一例である。
【0022】
推薦システム2000は、認証装置100、推薦装置200、顔認証端末300、ユーザ端末400及び端末510~530を備える。認証装置100、推薦装置200、顔認証端末300、ユーザ端末400及び端末510~530のそれぞれは、ネットワークNを介して接続されている。ここで、ネットワークNは、有線又は無線の通信回線である。尚、当該合同会社説明会に参加する企業は、A~Cの3社に限定されず、2以上であればよい。尚、以下の説明では、生体認証を顔認証とし、生体情報を顔特徴情報とするが、生体認証及び生体情報は撮影画像を利用する他の技術を適用可能である。例えば、生体情報は、指紋、声紋、静脈、網膜、瞳の虹彩の模様(パターン)といった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)を用いても構わない。
【0023】
認証装置100は、複数の人物の顔特徴情報を記憶する情報処理装置である。また、認証装置100は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像又は顔特徴情報について、各ユーザの顔特徴情報と照合を行い、照合結果(認証結果)を要求元へ返信する。
【0024】
図4は、本実施形態2にかかる認証装置100の構成を示すブロック図である。認証装置100は、顔情報DB(DataBase)110と、顔検出部120と、特徴点抽出部130と、登録部140と、認証部150とを備える。顔情報DB110は、ユーザID111と当該ユーザIDの顔特徴情報112とを対応付けて記憶する。顔特徴情報112は、顔画像から抽出された特徴点の集合である。尚、認証装置100は、顔特徴情報112の登録ユーザからの要望に応じて、顔特徴DB110内の顔特徴情報112を削除してもよい。または、認証装置100は、顔特徴情報112の登録から一定期間経過後に削除してもよい。
【0025】
顔検出部120は、顔情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部130に出力する。特徴点抽出部130は、顔検出部120が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部140に顔特徴情報を出力する。また、特徴点抽出部130は、推薦装置200から受信した顔画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部150に顔特徴情報を出力する。
【0026】
登録部140は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザID111を新規に発行する。登録部140は、発行したユーザID111と、登録画像から抽出した顔特徴情報112とを対応付けて顔情報DB110へ登録する。認証部150は、顔特徴情報112を用いた顔認証を行う。具体的には、認証部150は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報DB110内の顔特徴情報112との照合を行う。認証部150は、顔特徴情報の一致の有無を推薦装置200に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。尚、顔特徴情報が一致する(一致有)とは、一致度が所定値以上である場合をいうものとする。
【0027】
図5は、本実施形態2にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。ここで、情報登録端末(不図示)は、対象者U0(ユーザ)の顔を含む身体を撮影し、撮影画像(登録画像)を含む顔情報登録要求をネットワークNを介して認証装置100へ送信する。情報登録端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。例えば、情報登録端末は、顔認証端末300又はユーザ端末400であってもよい。
【0028】
まず、認証装置100は、顔情報登録要求に含まれる登録画像を取得する(S21)。例えば、認証装置100は、顔情報登録要求を、情報登録端末からネットワークNを介して受け付ける。次に、顔検出部120は、登録画像に含まれる顔領域を検出する(S22)。次に、特徴点抽出部130は、ステップS22で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部140に顔特徴情報を出力する(S23)。最後に、登録部140は、ユーザID111を発行し、当該ユーザID111と顔特徴情報112とを対応付けて顔情報DB110に登録する(S24)。なお、認証装置100は、情報登録端末から顔特徴情報112を受信し、ユーザID111と対応付けて顔情報DB110に登録してもよい。
【0029】
図6は、本実施形態2にかかる認証装置100による顔認証処理の流れを示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部130は、顔認証要求に含まれる認証用の顔画像を取得する(S31)。例えば、認証装置100は、推薦装置200からネットワークNを介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる顔画像からステップS21からS23のように顔特徴情報を抽出する。または、認証装置100は、推薦装置200から顔特徴情報を受信してもよい。次に、認証部150は、取得した顔特徴情報を、顔情報DB110の顔特徴情報112と照合する(S32)。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が所定値以上である場合(S33のYes)、認証部150は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザID111を特定し(S34)、顔認証に成功した旨と特定したユーザID111とを推薦装置200に返信する(S35)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(S33のNo)、認証部150は、顔認証に失敗した旨を推薦装置200に返信する(S36)。
【0030】
尚、ステップS32において、認証部150は、顔情報DB110内の全ての顔特徴情報112との照合を試みる必要はない。例えば、認証部150は、顔認証要求を受け付けた当日から数日前までの期間に登録が行われた顔特徴情報と優先的に照合を試みるとよい。または、当該期間以前に顔特徴情報の登録が行われていたとしても、予め特定日に所定の遅延を訪問する旨を予約していた場合、認証部150は、予約したユーザの顔特徴情報と優先的に照合を試みるとよい。これらにより、照合速度が向上し得る。また、上記優先的な照合に失敗した場合、残り全ての顔特徴情報と照合を行うようにするとよい。
【0031】
図3に戻り説明を続ける。顔認証端末300は、撮影装置とタッチパネル等の入出力装置とを含む情報処理装置である。顔認証端末300は、合同会社説明会の会場である所定の空間の入口に設置されているものとする。但し、顔認証端末300は、会場の入口以外の場所にも設置されていてよい。顔認証端末300が上述した情報登録端末である場合、顔認証端末300は、対象者U0の顔認証に用いる登録画像を撮影する。顔認証端末300は、登録画像を含めた顔情報登録要求をネットワークNを介して認証装置100へ送信する。尚、対象者U0は、他の情報端末を用いて登録画像を撮影し、顔情報登録を行っても良い。
【0032】
また、顔認証端末300は、対象者U0の顔認証に用いる認証用の顔画像を撮影する。顔認証端末300は、認証用の画像を含めた顔認証要求をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。そして、顔認証端末300は、推薦装置200からネットワークNを介して顔認証結果に応じた応答を受信し、画面に表示する。顔認証に成功した場合、顔認証端末300は、対象者U0に対する推薦先の企業リストを受信し、画面に表示する。顔認証に失敗した場合、顔認証端末300は、対象者U0が顔認証に失敗した旨を受信し、画面に表示する。また、顔認証端末300は、対象者U0から企業リスト内の企業の選択操作を受け付けた場合、選択された企業をネットワークNを介して推薦装置200へ通知する。そして、顔認証端末300は、選択された企業の会場内のブースの位置までの経路情報や当該企業の詳細情報等を受信し、画面に表示する。
【0033】
図7は、本実施形態2にかかる顔認証端末300の構成を示すブロック図である。顔認証端末300は、カメラ310、記憶部320、通信部330、入出力部340及び制御部350を備える。カメラ310は、制御部350の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部320は、顔認証端末300の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部330は、ネットワークNとの通信インタフェースである。入出力部340は、画面等の表示装置(表示部)と入力装置を含む。入出力部340は、例えば、タッチパネルであってもよい。制御部350は、顔認証端末300が有するハードウェアの制御を行う。制御部350は、撮影制御部351と、登録部352と、認証制御部353と、表示制御部354と、受付部355とを備える。
【0034】
撮影制御部351は、カメラ310を制御し、対象者U0の登録画像又は認証用画像を撮影する。登録画像及び認証用画像は、少なくとも当該ユーザ(対象者U0)の顔領域を含む画像である。撮影制御部351は、登録画像を登録部352へ出力する。また、撮影制御部351は、認証用画像を認証制御部353へ出力する。
【0035】
登録部352は、登録画像を含む顔情報登録要求をネットワークNを介して認証装置100へ送信する。認証制御部353は、認証用画像を含む顔認証要求をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。表示制御部354は、推薦装置200からネットワークNを介して各種画面データを受信し、受信した画面データを入出力部340に表示する。受付部355は、対象者U0による入出力部340に対する操作を受け付け、受け付けた操作に対応する操作情報をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。
【0036】
図3に戻り説明を続ける。ユーザ端末400は、対象者U0が所持する情報端末である。ユーザ端末400は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末、カメラを搭載又は接続したPC(Personal Computer)等である。ユーザ端末400は、対象者U0のユーザID又は顔特徴情報と対応付けられている。つまり、ユーザ端末400は、推薦装置200においてユーザID又は顔特徴情報により特定可能な表示端末である。例えば、ユーザ端末400は、対象者U0が自身のユーザIDによりログイン済みの端末である。
【0037】
ユーザ端末400は、対象者U0の顔認証に用いる登録画像を認証装置100に送信し、顔情報登録要求を行う。なお、ユーザ端末400は、登録画像から抽出された顔特徴情報を認証装置100に送信し、顔情報登録要求を行ってもよい。また、ユーザ端末400は、選択企業情報の保存先のアクセス情報を読み取り、アクセス情報に対応するサーバに対してネットワークNを介してアクセスする。そして、ユーザ端末400は、保存先から選択企業情報を取得し、表示する。
【0038】
次に、ユーザ端末400について詳細に説明する。図8は、本実施形態2にかかるユーザ端末400の構成を示すブロック図である。ユーザ端末400は、カメラ410と、記憶部420と、通信部430と、入出力部440と、制御部450とを備える。
【0039】
カメラ410は、制御部450の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部420は、ユーザ端末400の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部430は、ネットワークNとの通信インタフェースである。入出力部440は、画面等の表示装置(表示部)と入力装置を含む入出力部、例えば、タッチパネルである。制御部450は、ユーザ端末400が有するハードウェアの制御を行う。制御部450は、撮影制御部451と、登録部452と、認証制御部453と、表示制御部454と、受付部455と、取得部456とを備える。
【0040】
撮影制御部451は、カメラ410を制御し、対象者U0の登録画像又は認証用画像を撮影する。撮影制御部451は、登録画像を登録部452へ出力する。また、撮影制御部451は、認証用画像を認証制御部453へ出力する。また、撮影制御部451は、顔認証端末300の入出力部340に表示されたアクセス情報をカメラ410により撮影し、撮影画像を取得部456へ出力する。
【0041】
登録部452は、登録画像を含む顔情報登録要求をネットワークNを介して認証装置100へ送信する。認証制御部453は、認証用画像を含む顔認証要求をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。表示制御部454は、推薦装置200からネットワークNを介して各種画面データを受信し、受信した画面データを入出力部440に表示する。受付部455は、対象者U0による入出力部440に対する操作を受け付け、受け付けた操作に対応する操作情報をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。
【0042】
取得部456は、撮影画像を解析してアクセス情報に復元し、アクセス情報が示すアドレスに対してネットワークNを介してアクセスを行う。ここで、アクセス情報は、例えば、推薦装置200の選択企業情報の保存先のURL(Uniform Resource Locator)を二次元バーコード化したQR(Quick Response)コード(登録商標)とする。その場合、取得部456は、QRコードを解析してURLに変換し、変換後のURLに対してアクセスを行う。取得部456は、アクセス先からネットワークNを介して選択企業情報を取得し、表示制御部454へ出力する。表示制御部454は、選択企業情報を入出力部440へ表示する。
【0043】
図3に戻り説明を続ける。端末510~530は、表示装置を含む一般的な情報処理装置である。端末510~530のそれぞれは、推薦装置200からネットワークNを介して訪問予定者の情報を受信すると、表示装置に訪問予定者の情報を表示する。
【0044】
推薦装置200は、対象者U0と企業との高精度なマッチングを行い、対象者U0に対して推薦先の企業リストを提示し、企業リストの中から選択された企業に関する詳細情報等を表示する情報処理装置である。推薦装置200は、複数台のサーバに冗長化されてもよく、各機能ブロックが複数台のコンピュータで実現されてもよい。
【0045】
次に、推薦装置200について詳細に説明する。図9は、本実施形態2にかかる推薦装置200の構成を示すブロック図である。推薦装置200は、記憶部210と、メモリ220と、通信部230と、制御部240とを備える。記憶部210は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部210は、プログラム211と、ユーザ情報212と、企業情報213と、選択企業情報214とを記憶する。プログラム211は、本実施形態2にかかる推薦方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0046】
ユーザ情報212は、少なくとも当該合同会社説明会に参加する学生(対象者U0を含む複数のユーザ)に関する情報である。ユーザ情報212は、ユーザID2121と、能力情報2122と、訪問履歴2123とを対応付けた情報である。ユーザID2121は、対象者U0を含む学生の識別情報であり、上述した識別情報1110の一例である。能力情報2122は、上述した能力情報1120の一例である。能力情報2122は、対応付けられたユーザの能力を示す情報であり、例えば、所属する学校、専攻内容、参加学会、共同研究内容等である。訪問履歴2123は、上述した訪問履歴1130の一例である。訪問履歴2123は、対応付けられたユーザが出席した企業説明会の履歴であり、例えば、出席日時、企業名(企業ID)等を含むものである。尚、訪問履歴2123における企業説明会は、当該合同会社説明会に限らず、これ以前に企業個別に又は他の合同会社説明会で行われたものが含まれる。
【0047】
企業情報213は、少なくとも当該合同会社説明会に参加する企業に関する情報である。企業情報213は、企業ID2131と、属性情報2132と、要求条件2133と、ブース位置2134とを対応付けた情報である。企業ID2131は、企業の識別情報である。属性情報2132は、対応する企業の属性を示す情報である。属性情報2132は、例えば、企業名、業界、業種、事業内容、代表者、本社所在地、年間売上高等である。要求条件2133は、対応する企業が採用する学生に対して要求する各種条件である。要求条件2133は、例えば、専攻内容が薬学であること、製薬系の他企業の説明会に参加したこと等である。ブース位置2134は、当該合同会社説明会の会場内での当該企業のブースの位置情報である。
【0048】
選択企業情報214は、推薦先の企業リストの中から対象者U0により選択された特定の企業に関する情報である。選択企業情報214は、少なくとも経路情報2141と詳細情報2142とを含む。経路情報2141は、対象者U0が撮影された撮影画像の撮影位置から、対象者U0により選択された推薦先が存在する場所までの経路を示す表示情報である。例えば、経路情報2141は、顔認証端末300の設置場所(当該会社説明会の会場の入口)から、選択された企業のブース位置2134までの経路を示す情報である。詳細情報2142は、推薦先の企業リストの中から対象者U0により選択された特定の企業に関する詳細な情報である。例えば、詳細情報2142は、選択された企業ID2131に対応付けられた属性情報2132の情報を含む。
【0049】
メモリ220は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部240の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部230は、ネットワークNとの通信インタフェースである。
【0050】
制御部240は、推薦装置200の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部240は、記憶部210からプログラム211をメモリ220へ読み込ませ、プログラム211を実行する。これにより、制御部240は、取得部241、認証制御部242、特定部243、出力部244、受付部245、生成部246及び登録部247の機能を実現する。
【0051】
取得部241は、ネットワークNを介して顔認証端末300から顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる撮影画像を取得し、取得した撮影画像を認証制御部242へ出力する。
【0052】
認証制御部242は、上述した認証制御部1200の一例である。認証制御部242は、撮影画像に含まれる対象者U0の顔領域に対する顔認証を制御する。すなわち、認証制御部242は、取得部241により取得された撮影画像について、認証装置100に対して顔認証を行わせる。例えば、認証制御部242は、取得された撮影画像を含めた顔認証要求を、ネットワークNを介して認証装置100へ送信し、認証装置100から顔認証結果を受信する。尚、認証制御部242は、撮影画像から対象者U0の顔領域を検出し、顔領域の画像を顔認証要求に含めてもよい。または、認証制御部242は、顔領域から顔特徴情報を抽出し、顔特徴情報を顔認証要求に含めてもよい。
【0053】
特定部243は、上述した特定部1300の一例である。顔認証に成功した対象者U0のユーザID2121に対応付けられた能力情報2122と訪問履歴2123とに基づいて、複数の参加企業の中から1以上の推薦先の企業リストを特定する。さらに、特定部243は、企業情報213内の要求条件2133を加味して企業リストを特定する。これにより、学生と企業とのマッチングが実現できる。例えば、対象者U0の訪問履歴2123に(合同会社説明会に参加していない)企業Dの説明会への参加履歴が含まれていたとする。そして、合同会社説明会に参加している企業Bの要求条件2133に、(企業Bと同業種の)企業Dの説明会への参加履歴があることが含まれていたとする。この場合、特定部243は、対象者U0の訪問履歴2123が企業Bの要求条件2133を満たすため、企業リストに企業Bを追加する。さらに、特定部243は、特定された企業リストに含まれる各推薦先の企業に対して、対象者U0の能力情報2122及び訪問履歴2123が要求条件2133を満たす度合いに応じた優先順位を付与する。つまり、要求条件が複数存在する場合、対象者U0の能力情報2122及び訪問履歴2123が、企業Bの要求条件の全てを満たし、企業Cの要求条件の一部を満たすものとする。この場合、対象者U0に対する推薦先の企業リストにおける企業Bの優先順位が企業Cの優先順位よりも高く付与される。
【0054】
出力部244は、上述した出力部1400の一例である。出力部244は、特定部243により特定された企業リストをネットワークNを介して顔認証端末300へ送信する。特に、出力部244は、特定部243により付与された優先順位に基づいて企業を表示させるように出力する。つまり、出力部244が企業リストを顔認証端末300へ送信することとは、顔認証端末300の前に存在する対象者U0に対して企業リストを出力することといえる。または、対象者U0に対して企業リストを提示するともいえる。
【0055】
受付部245は、顔認証端末300に表示された企業リストの中から対象者U0による推薦先の企業の選択を受け付ける。
【0056】
生成部246は、受付部245において選択を受け付けた場合、撮影画像の撮影位置から、選択された企業の企業ID2131に対応付けられたブース位置2134までの経路情報2141を生成する。また、生成部246は、受付部245において選択を受け付けた場合、選択された企業の企業ID2131に対応付けられた属性情報2132を用いて詳細情報2142を生成する。
【0057】
そして、出力部244は、生成部246により生成された経路情報2141及び詳細情報2142をネットワークNを介して顔認証端末300へ送信する。また、出力部244は、受付部245において選択を受け付けた場合、経路情報2141及び詳細情報2142を含む選択企業情報214を所定の保存先へ出力する。例えば、出力部244は、選択企業情報214を記憶部210に保存する。尚、所定の保存先として、外部の記憶装置(サーバ)を用いてもよい。併せて、出力部244は、当該保存先を示すアクセス情報をネットワークNを介して顔認証端末300へ送信する。
【0058】
さらに、特定部243は、受付部245において選択を受け付けた場合、選択された企業の企業ID2131に対応する端末を特定し、また、対象者U0の能力情報2122及び訪問履歴2123を特定する。そして、出力部244は、特定された能力情報2122及び訪問履歴2123を、ネットワークNを介して特定された端末に対して送信するとよい。例えば、特定部243は、端末510~530のいずれかを特定し、出力部244は、特定された端末510~530のいずれかに対して能力情報2122及び訪問履歴2123をする。
【0059】
登録部247は、所定の人物が所定の推薦先の訪問時に生体認証に成功した場合、記憶部210に当該推薦先への訪問履歴2123として登録するとよい。例えば、登録部247は、対象者U0が企業Bの会社説明会への参加時に、顔認証に成功した場合、企業Bへの訪問履歴2123と対象者U0のユーザID2121とを対応付けて記憶部210へ登録する。
【0060】
図10は、本実施形態2にかかる推薦方法(推薦先リストの出力)の流れを示すフローチャートである。まず、顔認証端末300は、対象者U0を撮影し、撮影画像を含めた顔認証要求をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。このとき、推薦装置200の取得部241は、顔認証端末300からネットワークNを介して顔認証要求を受信し、顔認証要求から撮影画像を取得する(S401)。
【0061】
次に、認証制御部242は、認証装置100に対してネットワークNを介して顔認証要求を送信する(S402)。このとき、認証制御部242は、ステップS401で取得した撮影画像、当該撮影画像から抽出した顔領域、又は、当該顔領域から抽出した顔特徴情報の少なくともいずれかを顔認証要求に含める。そして、認証制御部242は、認証装置100からネットワークNを介して顔認証結果を受信する(S403)。
【0062】
認証制御部242は、顔認証に成功したか否かを判定する(S404)。顔認証に成功したと判定した場合、特定部243は、顔認証結果に含まれるユーザIDを取得して、顔認証に成功したユーザIDを特定する(S405)。
【0063】
そして、特定部243は、特定したユーザID(対象者U0)に対する推薦先の企業リストを特定する(S406)。例えば、特定部243は、特定したユーザID2121に対応付けられた能力情報2122及び訪問履歴2123から業種を特定する。特定部243は、例えば、能力情報2122において所属学部が薬学部であるか、参加学会が薬学系の学会であれば、業種を製薬系と特定する。または、特定部243は、能力情報2122及び訪問履歴2123の組合せに基づいて、該当する属性情報2132に対応付けられた企業ID2131を特定する。または、特定部243は、各企業の要求条件2133と、特定したユーザID2121に対応付けられた能力情報2122及び訪問履歴2123とを比較し、一部が含まれる場合、当該企業を企業リストに含める。
【0064】
そして、特定部243は、特定された企業リスト内の各企業について優先順位を付与する(S407)。例えば、特定部243は、各企業の要求条件2133と、能力情報2122及び訪問履歴2123との一致度合いに応じて優先順位を付与する。
【0065】
その後、出力部244は、優先順位に従って企業リストをネットワークNを介して顔認証端末300へ出力する(S408)。例えば、出力部244は、優先順位に従って企業をソートした結果を顔認証端末300に表示させるように出力する。これにより、顔認証端末300は、推薦装置200からネットワークNを介して企業リストを受信し、画面に表示する。
【0066】
図11は、本実施形態2にかかる推薦先のリストの表示例を示す図である。ここでは、顔認証端末300の入出力部340に推薦先企業リスト表示画面301が表示されていることを示す。そして、企業リストは、優先順位に従ってソートされているものとする。尚、企業リスト内の各企業の表示箇所には、企業IDが対応付けられているものとする。
【0067】
尚、ステップS404において顔認証に失敗した場合、出力部244は、ネットワークNを介して顔認証端末300に対して顔認証に失敗した旨を示すメッセージを出力する(S409)。
【0068】
図12は、本実施形態2にかかる推薦方法(選択企業情報の出力)の流れを示すフローチャートである。上述したステップS408の後、顔認証端末300は、対象者U0から企業リスト内の1以上の企業の選択操作を受け付ける。その場合、顔認証端末300は、選択された企業(の企業ID)をネットワークNを介して推薦装置200へ送信する。これにより、推薦装置200の受付部245は、顔認証端末300からネットワークNを介して、対象者U0からの企業の選択を受け付ける(S410)。
【0069】
生成部246は、選択された企業への経路情報2141及び詳細情報2142を生成する(S411)。具体的には、生成部246は、選択された企業の企業ID2131に対応付けられたブース位置2134を読み出し、当該合同会社説明会の会場の地図情報の上で、会場の入口からブース位置2134までの経路を示す表示情報を経路情報2141として生成する。また、生成部246は、選択された企業の企業ID2131に対応付けられた属性情報2132を読み出し、少なくとも一部を用いて当該企業の詳細情報2142を生成する。
【0070】
そして、出力部244は、経路情報2141及び詳細情報2142を含む選択企業情報214を所定の保存先、ここでは記憶部210へ出力、つまり保存する(S412)。このとき、生成部246は、選択企業情報214の保存先を示すアクセス情報を生成する(S413)。この場合、アクセス情報は、推薦装置200のホスト名、選択企業情報214の保存先のディレクトリ名等を含む。そして、出力部244は、選択企業情報214とアクセス情報をネットワークNを介して顔認証端末300へ出力する(S414)。これにより、顔認証端末300は、推薦装置200からネットワークNを介して選択企業情報214とアクセス情報を受信し、画面に表示する。
【0071】
図13は、本実施形態2にかかる選択された推薦先への経路情報及び詳細情報の表示例を示す図である。ここでは、顔認証端末300の入出力部340に選択企業表示画面302が表示されていることを示す。選択企業表示画面302は、詳細情報303、経路情報304及びアクセス情報305が含まれることを示す。これにより、対象者U0に対して選択された企業の経路情報及び詳細情報並びにアクセス情報が提示されたことを示す。
【0072】
ここで、ユーザ端末400は、対象者U0の操作に応じて顔認証端末300に表示された選択企業表示画面302内のアクセス情報305を読み取る。そして、ユーザ端末400は、読み取ったアクセス情報305を解析して、解析結果に基づきネットワークNを介して推薦装置200に対して選択企業情報取得要求を送信する。尚、選択企業情報取得要求は、単に、ユーザ端末400から推薦装置200の所定の保存先へのアクセス(リクエストメッセージ)であってもよい。推薦装置200は、ユーザ端末400からの選択企業情報取得要求が示す保存先に格納された選択企業情報214を読み出し、選択企業情報214を含めた応答をネットワークNを介してユーザ端末400へ送信する。ユーザ端末400は、受信した選択企業情報214を表示する。ユーザ端末400に表示される選択企業情報214の例は、図13と同等である。
【0073】
尚、推薦装置200は、ステップS411からS414と並行して、対象者U0により選択された企業に対応する端末に対して、対象者U0の能力情報2122及び訪問履歴2123を送信してもよい。ここでは、対象者U0により企業Bが選択されたものとする。その場合、出力部244は、企業Bの端末520に対して、対象者U0の能力情報2122及び訪問履歴2123を送信する。
【0074】
図14は、本実施形態2にかかる端末520への訪問予定ユーザ情報の表示例を示す図である。ここでは、端末520の表示部に訪問予定者表示画面521が表示されていることを示す。訪問予定者表示画面521は、訪問予定者画像522、能力情報523及び訪問履歴524を含む。訪問予定者画像522は、例えば、顔認証端末300により対象者U0が撮影された撮影画像であるか、予めユーザ情報212に含まれた対象者U0の顔画像であるとよい。能力情報523は、対象者U0における能力情報2122の少なくとも一部である。訪問履歴524は、対象者U0における訪問履歴2123の少なくとも一部である。このように、顔認証端末300において表示された企業リストに対して企業が選択された場合、該当する企業のブースに設置された端末に、事前に訪問予定者の対象者U0の情報を通知できる。そのため、採用担当者U2は、予め訪問予定者を把握できる。
【0075】
このように、本実施形態により、学生の就職活動において学生の専攻内容、参加学会や共同研究内容といった能力情報に加えて、当該学生の就職活動における実際の行動実績を活用して、より適切な企業を推薦することができる。さらに、各企業の要求条件を加味することで高精度な人材マッチングを実現できる。
【0076】
<実施形態3>
本実施形態3は、上述した実施形態2の変形例である。本実施形態3は、生体認証機能を推薦装置に内蔵させたものである。本実施形態3にかかる推薦システムは、上述した推薦システム2000と同様であるため、図示及び説明を省略する。
【0077】
図15は、本実施形態3にかかる推薦装置200aの構成を示すブロック図である。推薦装置200aの記憶部210は、上述した推薦装置200と比べて、プログラム211がプログラム211aに置き換わり、ユーザ情報212に顔特徴情報2124が追加されたものである。また、推薦装置200aの制御部240は、上述した推薦装置200と比べて、認証制御部242が認証制御部242aに置き換わったものである。
【0078】
プログラム211aは、本実施形態3にかかる推薦方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0079】
顔特徴情報2124は、上述した認証装置100の顔特徴情報112に相当するものである。顔特徴情報2124は、ユーザID2121と対応付けられている。つまり、ユーザ情報212は、上述した顔情報DB110を包含するものである。
【0080】
認証制御部242aは、複数の人物の顔特徴情報と対象者U0の顔特徴情報とを照合して顔認証を制御する。すなわち、認証制御部242aは、取得した撮影画像に含まれるユーザの顔領域から抽出された顔特徴情報と、記憶部210に記憶された顔特徴情報2124とを照合して顔認証を行うことにより、顔認証結果を取得する。
【0081】
尚、本実施形態では、上述した図10のステップS402及びS403が、認証制御部242aによる推薦装置200a内での顔認証処理に置き換わる。
【0082】
このように、本実施形態3においても上述した実施形態2と同様の効果を奏することができる。
【0083】
<その他の実施形態>
尚、上述した実施形態は、婚活にも適用可能である。その場合、推薦先は人物となり、訪問履歴は、推薦先に対応する人物との対面履歴とすればよい。尚、対面とは、オンラインでの対面であってもよい。または、上述した実施形態は、ショッピングモール内の各店舗やレストラン、アミューズメント施設のアトラクション等を推薦先としてもよい。その場合、訪問履歴は、店舗への来店履歴やアトラクションの利用履歴等とすればよい。
【0084】
尚、対象者U0は、訪問可能日時を選択してもよい。その場合、例えば、推薦装置200は、図10のステップS406で推薦先の企業リストを特定すると共に、各企業の訪問可能日時を特定する。そして、図11のリストにおいて、顔認証端末300は、各推薦先企業ごとに、訪問可能日時の複数の候補を表示するとよい。そして、図12のステップS410において、顔認証端末300は、対象者U0から企業の選択操作と共に、当該企業への訪問可能日時の選択操作を受け付ける。例えば、対象者U0は、15時から16時を訪問可能日時として選択したものとする。これに応じて、図12のステップS414において、推薦装置200は、選択された訪問可能日時をさらに含めて顔認証端末300へ出力する。よって、図13においても顔認証端末300は、選択された訪問可能日時を表示してもよい。さらに、推薦装置200は、選択された企業に対応する端末に対して、選択された訪問可能日時をさらに出力してもよい。その場合、図14の訪問予定者表示画面521にも訪問可能日時が表示される。また、企業側の端末510から530のそれぞれは、説明会の参加希望者に対して顔認証を行っても良い。特に、各端末510から530は、事前に参加申し込みのあった対象者U0については、顔認証の成功を条件として説明会への参加を許可する。一方、特に、各端末510から530は、事前に参加申し込みのなかった対象者U0については、顔認証の照合結果に関わらず、顔認証に失敗として説明会への参加を許可しない。さらに、上記のように、訪問可能日時が選択されていた場合、各端末510から530は、訪問可能日時の時間帯付近(例えば15時前後)における顔認証の成功を説明会への参加条件としてもよい。つまり、訪問可能日時が選択されていたとしても、訪問可能日時の時間帯以外であれば、各端末510から530は、対象者U0の顔認証を失敗とする。また、上述した対象者U0の訪問可能日時の選択と選択した時間帯において顔認証の成否を判定することについては、上述したショッピングモール内の各店舗やレストラン、アミューズメント施設のアトラクション等にも適用可能である。
【0085】
尚、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0086】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0087】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0088】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記A1)
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、
対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する特定手段と、
前記特定されたリストを前記対象者に対して出力する出力手段と、
を備える推薦装置。
(付記A2)
前記記憶手段は、前記複数の推薦先のそれぞれにおける人物の要求条件をさらに記憶し、
前記特定手段は、前記要求条件にさらに基づいて前記リストを特定する
付記A1に記載の推薦装置。
(付記A3)
前記特定手段は、前記特定されたリストに含まれる各推薦先に対して前記能力情報及び前記訪問履歴が前記要求条件を満たす度合いに応じた優先順位を付与し、
前記出力手段は、前記優先順位に基づいて前記リストを出力する
付記A2に記載の推薦装置。
(付記A4)
前記リストの中から前記対象者による推薦先の選択を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記撮影画像の撮影位置から前記選択された推薦先が存在する場所までの経路情報を出力する
付記A1乃至A3のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記A5)
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記選択された推薦先に関する詳細情報を前記経路情報と共に出力する
付記A4に記載の推薦装置。
(付記A6)
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記経路情報を所定の保存先へ出力すると共に、当該保存先を示すアクセス情報を前記対象者に対して出力する
付記A4又はA5に記載の推薦装置。
(付記A7)
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、当該選択された推薦先の端末に対して、前記対象者の前記能力情報及び前記訪問履歴を出力する
付記A4乃至A6のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記A8)
前記複数の推薦先が異なる場所に存在する所定の空間の入口で前記対象者が撮影された前記撮影画像を取得する取得手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記選択を受け付けた場合、前記入口から前記選択された推薦先が存在する場所までの経路を前記経路情報として出力する
付記A4乃至A7のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記A9)
前記所定の人物が前記所定の推薦先の訪問時に前記生体認証に成功した場合、前記記憶手段に当該推薦先への前記訪問履歴として登録する登録手段をさらに備える
付記A1乃至A8のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記A10)
前記訪問履歴は、前記推薦先が開催するイベントへの参加履歴又は当該推薦先に対応する人物との対面履歴の少なくともいずれかを含む
付記A1乃至A9のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記A11)
前記認証制御手段は、前記複数の人物の生体情報を記憶した認証装置を用いて前記生体認証を制御する
付記A1乃至A10のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記A12)
前記記憶手段は、前記複数の人物の生体情報を記憶し、
前記認証制御手段は、前記撮影画像から抽出された前記対象者の生体情報と、前記記憶手段に記憶された生体情報とを照合することにより前記生体認証を制御する
付記A1乃至A10のいずれか1項に記載の推薦装置。
(付記B1)
撮影装置と表示装置とを含む顔認証端末と、
前記顔認証端末と接続された推薦装置とを備え、
前記推薦装置は、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影装置により撮影された対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御手段と、
前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する特定手段と、
前記特定されたリストを前記表示装置に対して出力する出力手段と、
を備える推薦システム。
(付記B2)
前記記憶手段は、前記複数の推薦先のそれぞれにおける人物の要求条件をさらに記憶し、
前記特定手段は、前記要求条件にさらに基づいて前記リストを特定する
付記B1に記載の推薦システム。
(付記C1)
コンピュータが、
対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御し、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶手段を参照し、前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定し、
前記特定されたリストを前記対象者に対して出力する、
推薦方法。
(付記D1)
対象者の撮影画像から抽出された生体情報について、複数の人物の生体情報を用いた生体認証を制御する認証制御処理と、
所定の人物の識別情報と、当該人物の能力情報と、当該人物における所定の推薦先への訪問履歴とを対応付けて記憶する記憶装置を参照し、前記生体認証に成功した対象者の識別情報に対応付けられた前記能力情報と前記訪問履歴とに基づいて、複数の推薦先の中から1以上の推薦先のリストを特定する特定処理と、
前記特定されたリストを前記対象者に対して出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させる推薦プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0089】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0090】
1000 推薦装置
1100 記憶部
1110 識別情報
1120 能力情報
1130 訪問履歴
1200 認証制御部
1300 特定部
1400 出力部
2000 推薦システム
100 認証装置
110 顔情報DB
111 ユーザID
112 顔特徴情報
120 顔検出部
130 特徴点抽出部
140 登録部
150 認証部
200 推薦装置
200a 推薦装置
210 記憶部
211 プログラム
211a プログラム
212 ユーザ情報
2121 ユーザID
2122 能力情報
2123 訪問履歴
2124 顔特徴情報
213 企業情報
2131 企業ID
2132 属性情報
2133 要求条件
2134 ブース位置
214 選択企業情報
2141 経路情報
2142 詳細情報
220 メモリ
230 通信部
240 制御部
241 取得部
242 認証制御部
242a 認証制御部
243 特定部
244 出力部
245 受付部
246 生成部
247 登録部
300 顔認証端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 入出力部
350 制御部
351 撮影制御部
352 登録部
353 認証制御部
354 表示制御部
355 受付部
400 ユーザ端末
410 カメラ
420 記憶部
430 通信部
440 入出力部
450 制御部
451 撮影制御部
452 登録部
453 認証制御部
454 表示制御部
455 受付部
456 取得部
510 端末
520 端末
530 端末
301 推薦先企業リスト表示画面
302 選択企業表示画面
303 詳細情報
304 経路情報
305 アクセス情報
521 訪問予定者表示画面
522 訪問予定者画像
523 能力情報
524 訪問履歴
N ネットワーク
U0 対象者
U1 採用担当者
U2 採用担当者
U3 採用担当者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15