(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-03
(45)【発行日】2025-06-11
(54)【発明の名称】通信制御システム、通信制御装置および通信制御方法
(51)【国際特許分類】
H04W 4/021 20180101AFI20250604BHJP
H04W 8/02 20090101ALI20250604BHJP
【FI】
H04W4/021
H04W8/02
(21)【出願番号】P 2023547950
(86)(22)【出願日】2021-09-14
(86)【国際出願番号】 JP2021033656
(87)【国際公開番号】W WO2023042243
(87)【国際公開日】2023-03-23
【審査請求日】2024-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】阿部 仁紀
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-351905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する端末位置エリア特定手段と、
前記特定された第1在圏エリア
を、ネットワークサービスを提供するサービスエリア
として特定するサービスエリア特定手段と、
前記特定されたサービスエリアに応じて、前記ネットワークサービスを利用する第2の端末装置と、前記ネットワークサービスとの接続を制御する制御手段と、
を備える通信制御システム。
【請求項2】
前記サービスエリア特定手段は、前記第1の端末装置の移動に応じて、前記第1在圏エリアが変化した場合、前記サービスエリアを変更する、請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
前記端末位置エリア特定手段は、前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記制御手段は、前記特定された第2在圏エリアが、前記特定されたサービスエリアに位置する場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとを接続する、請求項1または2に記載の通信制御システム。
【請求項4】
前記端末位置エリア特定手段は、前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記制御手段は、前記特定された第2在圏エリアと前記特定されたサービスエリアとが異なる場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの通信を切断する、請求項1~3のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項5】
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とに対応付けて、サービスを受けているネットワークサービス情報と、在圏するエリア情報と、代表の端末装置であるか否かを示す情報とを管理する管理手段を備え、
前記サービスエリア特定手段は、前記管理手段によって管理される情報を参照して、前記ネットワークサービスを提供する前記サービスエリアを特定する、請求項1~4のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項6】
前記サービスエリア特定手段は、前記ネットワークサービスがサービスを提供可能なエリア群、および前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する、請求項1~5のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項7】
第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する端末位置エリア特定手段と、
前記特定された第1在圏エリア
を、ネットワークサービスを提供するサービスエリア
として特定するサービスエリア特定手段と、
前記特定されたサービスエリアに応じて、前記ネットワークサービスを利用する第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する制御手段と、
を備える通信制御装置。
【請求項8】
前記サービスエリア特定手段は、前記第1の端末装置の移動に応じて、前記第1在圏エリアが変化した場合、前記サービスエリアを変更する、請求項7に記載の通信制御装置。
【請求項9】
第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定し、
前記特定された第1在圏エリア
を、ネットワークサービスを提供するサービスエリア
として特定し、
前記特定されたサービスエリアに応じて、前記ネットワークサービスを利用する第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する、通信制御方法。
【請求項10】
前記サービスエリアを特定する処理において、
前記第1の端末装置の移動に応じて、前記第1在圏エリアが変化した場合、前記サービスエリアを変更する、請求項
9に記載の通信制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信制御システム、通信制御装置および通信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、無線通信システムにおいて、サービスを提供する範囲を限定したネットワークサービスを、端末に提供するための技術が開発されている。例えば、ローカルエリアデータネットワーク(LADN(Local Area Data Network))サービスのためのプロトコルデータユニット(PDU(Protocol Data Unit))セッションを確立するための技術として、下記の特許文献1に開示された発明がある。また、マスタとなる端末によって他の端末のコネクションの確立が制御される技術として、下記の特許文献2に開示された発明がある。
【0003】
特許文献1は、ユーザ装置(UE(User Equipment))が、LADNを利用するための方法に関する。AMF(Access and Mobility Function)内に設定された各LADNのDNN(Data Network Name)に対して、該当LADNサービス領域情報は、AMFがUEに割り当てる(assign)登録領域(Registration Area)に属するトラッキング領域(TA(Tracking Area))のセットを含む。AMFは、LADNサービス領域と現在登録領域との交差領域を、UEが使用できるLADNに関するLADN情報としてUEに提供することができる。
【0004】
特許文献2は、マシン型通信デバイスのためのグループ手順に関する。特別なUEまたはマスタUEは、グループの1つまたは複数のメンバの代わりにアクションを実行することができる。グループモビリティ手順が、当該手順を特別なUEまたはマスタUEによって制御されるようにすることによって最適化され得る。特許文献2は、マスタUEによってグループモビリティ手順が制御され、他の1つまたは複数のUEのコネクションの確立が制御され得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】日本国特表2020-530244号公報
【文献】日本国特表2013-529409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献1においては、AMFは、LADNサービス領域と現在登録領域との交差領域を、UEが使用できるLADNに関するLADN情報としてUEに提供することができる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、UEが移動して、UEが在圏するエリアが変更になった場合、利用していたLADNサービスを受けることができないことが起こり得る。
【0007】
上述の特許文献2においては、特別なUEまたはマスタUEが、他の1つまたは複数のUEのコネクションの確立を制御することができる。特許文献2は、あくまでセルの再選択やハンドオーバについて、マスタUEが他のUEを代表する技術である。そのため、サービスを提供する範囲を限定したネットワークサービスにおいて、マスタUEが移動して、マスタUEが在圏するエリアが変更になった場合、他の1つまたは複数のUEが利用していたネットワークサービスを受けることができないことが起こり得る。
【0008】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる技術を提供することを一目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る通信制御システムは、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する端末位置エリア特定手段と、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定するサービスエリア特定手段と、特定されたサービスエリアに応じて、ネットワークサービスを利用する第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する制御手段と、を備える。
【0010】
本発明の一態様に係る通信制御装置は、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する端末位置エリア特定手段と、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定するサービスエリア特定手段と、特定されたサービスエリアに応じて、ネットワークサービスを利用する第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する制御手段と、を備える。
【0011】
本発明の一態様に係る通信制御方法は、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定し、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定し、特定されたサービスエリアに応じて、ネットワークサービスを利用する第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の例示的実施形態1に係る通信制御システムの機能的構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の例示的実施形態1に係る通信制御システムの通信制御方法の流れを示すフロー図である。
【
図3】本発明の例示的実施形態2に係る通信制御装置を含む通信制御システムの機能的構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の例示的実施形態2に係る通信制御装置の通信制御方法の流れを示すフロー図である。
【
図5】本発明の例示的実施形態3に係る通信制御装置を含む通信制御システムの機能的構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の例示的実施形態3に係る5GCのリファレンスアーキテクチャの一例を示す図である。
【
図7】管理部によって管理される管理情報の一例を示す図である。
【
図8】代表UEがLADNのサービスエリアを登録する場合のシーケンスを示す図である。
【
図9】端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【
図10】代表でないUEがLADNに接続する場合のシーケンスを示す図である。
【
図11】代表UEがトラッキングエリアを移動し、LADNのサービスエリアが変更される場合のシーケンスを示す図である。
【
図12】代表UEの通信の切断に伴い、LADNのサービスエリアを削除する場合のシーケンスを示す図である。
【
図13】コンピュータのハードウェアの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔例示的実施形態1〕
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。
【0015】
<通信制御システム100の概要>
本例示的実施形態に係る通信制御システム100は、概略的に言えば、第1の端末装置が在圏する第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスのサービスエリアを特定する。そして、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する。これによって、第1の端末装置が在圏する第1在圏エリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0016】
<通信制御システム100の構成>
本例示的実施形態に係る通信制御システム100の構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、通信制御システム100の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、通信制御システム100は、端末位置エリア特定部11と、サービスエリア特定部12と、制御部13と、を備えている。端末位置エリア特定部11は、本例示的実施形態において端末位置エリア特定手段を実現する構成である。サービスエリア特定部12は、本例示的実施形態においてサービスエリア特定手段を実現する構成である。制御部13は、本例示的実施形態において制御手段を実現する構成である。
【0018】
端末位置エリア特定部11は、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する。第1の端末装置は、ネットワークサービスへ接続可能となるサービスエリアを管理する特別な役割を担う代表の端末装置である。第1在圏エリアは、第1の端末装置が在圏するエリアであり、3GPP(第3世代移動通信システムパートナーシッププロジェクト)によって規定される5G(第5世代移動通信システム)コアネットワーク(以下、5GCと呼ぶ。)、または4G(第4世代移動通信システム)コアネットワーク(以下、4GCと呼ぶ。)におけるTA情報が示すエリアであると表現してもよい。なお、上記の説明においては、第1在圏エリアが5GCまたは4GCにおけるTA情報が示すエリアであるとしているが、ネットワークはこれら5GC、4GCに限定されるものではない。また、第1在圏エリアを特定する情報についても、TA情報に限定されるものではなく、例えば、第1の端末装置の現在位置を示す位置情報等であってもよい。
【0019】
また、第2の端末装置は、第1の端末装置と同じグループとして制御部13に登録されている端末装置でもよく、任意の端末装置であってもよい。例えば、第2の端末装置は、第1の端末装置と同じネットワークサービスを利用する端末装置であってもよく、同じイベントに参加するとして登録されている端末装置であってもよい。
【0020】
サービスエリア特定部12は、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する。ネットワークサービスは、例えば、LADN等のネットワークサービスである。
【0021】
LADNは、特定のサービスエリアに在圏する端末装置のみが接続可能となるデータネットワークである。サービスエリア特定部12は、第1の端末装置が在圏する第1在圏エリアをLADNのサービスエリアとして特定するため、その第1在圏エリアに第2の端末装置が位置する場合、第2の端末装置もLADNのサービスを享受することができる。
【0022】
制御部13は、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する。例えば、第2の端末装置が第1在圏エリアに位置する場合、制御部13は、第2の端末装置とLADNとを接続する。また、第2の端末装置が第1在圏エリアに位置しない場合、制御部13は、第2の端末装置とLADNとの通信を切断する。
【0023】
例えば、特定の場所で開催される顧客参加型のイベント(謎解きゲーム、バスツアー等)において、顧客の端末装置がネットワークサービスに接続し、ネットワークサービスに対してイベントの情報をアップロードおよび/またはダウンロードしながらゲームに参加する場合を考える。この場合、イベントの開催場所の変更に伴って、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアが変更されるとすると、制御部13は、変更された後の第1在圏エリアをネットワークサービスのサービスエリアとして特定する。したがって、第1の端末装置の移動に伴って、第2の端末装置も同じエリアに移動することにより、第2の端末装置も、引き続きネットワークサービスとの接続が可能となる。
【0024】
ここで、第1の端末装置は、代表の端末装置であり、イベントの主催者が所持してもよい。また、第2の端末装置は、第1の端末装置と同じネットワークサービスを利用するグループとして制御部13に登録された端末装置である。
【0025】
なお、通信制御システム100の各部の機能はそれぞれクラウド上で実装されてもよい。また、例えば、端末位置エリア特定部11とサービスエリア特定部12とが1つの装置であってもよく、制御部13が1つの装置であってもよい。これらは、1つの装置内に実装されてもよいし、別々の装置に実装されてもよい。例えば、別々の装置に実装される場合、通信ネットワークを介して各部の情報が送受信されて処理が進められる。
【0026】
<通信制御システム100の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る通信制御システム100によれば、サービスエリア特定部12が、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する。したがって、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0027】
また、制御部13が、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する。したがって、変更されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0028】
<通信制御システム100による通信制御方法の流れ>
以上のように構成された通信制御システム100が実行する通信制御方法の流れについて、
図2を参照して説明する。
図2は、本発明の例示的実施形態1に係る通信制御システム100の通信制御方法の流れを示すフロー図である。
図2に示すように、通信制御方法は、ステップS1~S3を含む。
【0029】
まず、通信制御システム100は、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定し(S1)、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する(S2)。最後に、通信制御システム100は、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する(S3)。
【0030】
<通信制御方法の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る通信制御方法によれば、ステップS2において、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する。したがって、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0031】
また、ステップS3において、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続を制御する。したがって、変更されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0032】
〔例示的実施形態2〕
本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1において説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0033】
<通信制御装置1の構成>
本例示的実施形態に係る通信制御装置1の構成について、
図3を参照して説明する。
図3は、本発明の例示的実施形態2に係る通信制御装置1を含む通信制御システム100’の機能的構成を示すブロック図である。通信制御システム100’は、通信制御装置1と、第1の端末装置2-1と、第2の端末装置2-2とを備えている。
【0034】
通信制御装置1と、第1の端末装置2-1および第2の端末装置2-2との接続は、無線基地局3を介して行われる。なお、無線基地局3は、後述の5GCのアーキテクチャにおけるgNB(next generation NodeB)に対応している。
【0035】
また、通信制御装置1は、ネットワークサービス4と接続される。ネットワークサービス4は、例えば、5GCにおけるLADN等である。
【0036】
端末位置エリア特定部11は、第1の端末装置2-1が位置する第1在圏エリアを特定する。第1在圏エリアは、3GPPによって規定される5Gコアネットワーク、または4GコアネットワークにおけるTA情報等である。
【0037】
サービスエリア特定部12は、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービス4を提供するサービスエリアを特定する。ネットワークサービス4は、例えば、LADN等のネットワークサービスである。
【0038】
制御部13は、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4との接続を制御する。例えば、第2の端末装置2-2が第1在圏エリアに位置する場合、制御部13は、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4とを接続する。また、第2の端末装置2-2が第1在圏エリアに位置しない場合、制御部13は、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4との通信を切断する。
【0039】
なお、通信制御装置1の各部の機能はそれぞれクラウド上で実装されてもよい。また、例えば、端末位置エリア特定部11とサービスエリア特定部12とが1つの装置であってもよく、制御部13が1つの装置であってもよい。これらは、1つの装置内に実装されてもよいし、別々の装置に実装されてもよい。例えば、別々の装置に実装される場合、通信ネットワークを介して各部の情報が送受信されて処理が進められる。
【0040】
<通信制御装置1による通信制御方法の流れ>
以上のように構成された通信制御装置1が実行する通信制御方法の流れについて、
図4を参照して説明する。
図4は、本発明の例示的実施形態2に係る通信制御装置1の通信制御方法の流れを示すフロー図である。
図4に示すように、通信制御方法は、ステップS1~S6を含む。
【0041】
まず、端末位置エリア特定部11は、第1の端末装置2-1が位置する第1在圏エリアを特定する(S1)。そして、サービスエリア特定部12は、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービス4を提供するサービスエリアを特定する(S2)。
【0042】
次に、端末位置エリア特定部11は、第2の端末装置2-2が位置する第2在圏エリアを特定する。そして、制御部13は、特定された第2在圏エリアが、特定されたサービスエリアに位置するか否かを判定する(S4)。
【0043】
制御部13は、特定された第2在圏エリアが、特定されたサービスエリアに位置する場合(S4,Yes)、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4とを接続する(S5)。
【0044】
また、制御部13は、特定された第2在圏エリアと特定されたサービスエリアとが異なる場合(S4,No)、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4との通信を切断する(S6)。
【0045】
<通信制御装置1の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る通信制御装置1によれば、サービスエリア特定部12が、特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービス4を提供するサービスエリアを特定する。したがって、第1の端末装置2-1が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0046】
また、制御部13が、特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4との接続を制御する。したがって、変更されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置2-2とネットワークサービス4との接続が好適に制御される。
【0047】
〔例示的実施形態3〕
本発明の第3の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1および2において説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0048】
<通信制御システム100Aの構成>
本例示的実施形態に係る通信制御システム100Aの構成について、
図5を参照して説明する。
図5は、本発明の例示的実施形態3に係る通信制御装置1Aを含む通信制御システム100Aの機能的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、通信制御システム100Aは、通信制御装置1Aと、第1の端末装置2-1と、第2の端末装置2-2とを備えている。
【0049】
通信制御装置1Aと、第1の端末装置2-1および第2の端末装置2-2との接続は、無線基地局3を介して行われる。なお、無線基地局3は、後述の5GCにおけるgNB等に対応している。
【0050】
また、通信制御装置1Aは、ネットワークサービス4と接続される。ネットワークサービス4は、例えば、5GCにおけるLADN等のネットワークサービスである。
【0051】
通信制御装置1Aは、端末位置エリア特定部11と、サービスエリア特定部12と、制御部13と、通信部14と、管理部15とを備えている。管理部15は、本例示的実施形態において管理手段を実現する構成である。
【0052】
端末位置エリア特定部11、サービスエリア特定部12、通信部14および管理部15が、後述の5GCにおけるAMFに対応している。また、制御部13が、後述の5GCにおけるSMF(Session Management Function)に対応している。
【0053】
通信部14は、無線基地局3を介して、第1の端末装置2-1および第2の端末装置2-2との間で通信を行う。また、通信部14は、無線基地局3から、第1の端末装置2-1が位置する第1在圏エリアおよび第2の端末装置2-2が位置する第2在圏エリアを受信する。
【0054】
端末位置エリア特定部11は、通信部14を介して、第1の端末装置2-1が位置する第1在圏エリアおよび第2の端末装置2-2が位置する第2在圏エリアを受信し、第1在圏エリアおよび第2在圏エリアを特定する。
【0055】
サービスエリア特定部12は、端末位置エリア特定部11によって特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービス4を提供するサービスエリアを特定する。例えば、サービスエリア特定部12は、第1の端末装置2-1が位置する第1在圏エリアをサービスエリアに特定する。なお、サービスエリア特定部12がサービスエリアを特定するとは、一例として、サービスエリア特定部12が当該エリアの識別子を特定することを指す。このため、「エリア識別子は、例えば、トラッキングエリアの識別子である」と表現することもある。例えば、サービスエリアは、5GCおよび4GCにおけるTA情報等である。
【0056】
また、サービスエリア特定部12は、第1の端末装置2-1の移動に応じて、第1在圏エリアが変化した場合、サービスエリアを変更する。
【0057】
管理部15は、第1の端末装置2-1と第2の端末装置2-2とに対応付けて、サービスを受けているネットワークサービス情報と、在圏するエリア情報と、代表の端末装置であるか否かを示す情報とを管理する。
【0058】
ここで、ネットワークサービス情報とは、第1の端末装置2-1および第2の端末装置2-2がサービスを受けているネットワークサービスを識別するための情報である。例えば、第1の端末装置2-1および第2の端末装置2-2が、複数のLADNからネットワークサービスを受けることができる場合、管理部15は、ネットワークサービス情報を、第1の端末装置2-1と第2の端末装置2-2とが、各々どのLADNのサービスを受けているかを示す情報として管理する。
【0059】
また、在圏するエリア情報とは、第1の端末装置2-1が在圏するエリア情報(第1在圏エリア)、第2の端末装置2-2が在圏するエリア情報(第2在圏エリア)等の情報である。
【0060】
また、代表の端末装置とは、ネットワークサービスへ接続可能となるサービスエリアを管理する特別な役割を担う端末装置である。例えば、第1の端末装置2-1が、この代表の端末装置の役割を担っている。代表の端末装置の詳細は、後述する。
【0061】
サービスエリア特定部12は、管理部15によって管理される情報(以下、管理情報と呼ぶ。)を参照して、ネットワークサービス4を提供すサービスエリアを特定する。なお、管理情報を参照して、ネットワークサービス4を提供するサービスエリアを特定する方法については、
図8に示すシーケンス図を用いて後述する。
【0062】
図6は、本例示的実施形態に係る5GCのリファレンスアーキテクチャの一例を示す図である。
図6に示すように、本例示的実施形態に係る5GCは、複数のノードを備えている。より具体的には、
図6に示す5GCは、複数のノードとして、代表UE2-1、gNB20、AMF30、SMF40およびUPF50を含んでいる。これら複数のノードを総称してNF(Network Function)と呼ぶことがある。
【0063】
代表UE2-1は、
図5に示す第1の端末装置2-1に対応している。UE2-2は、
図5に示す第2の端末装置2-1に対応している。
図6においては、第3の端末装置として、UE2-3が追加されている。
【0064】
gNB20は、代表UE2-1、UE2-2およびUE2-3と、AMF30およびUPF(User Plane Function)50との間の通信を制御している。また、gNB20は、代表UE2-1、UE2-2およびUE2-3が在圏するTA情報を取得し、AMF30に通知する。
図6に示すように、gNB20は、複数のトラッキングエリアTA21~TA27で構成されている。
【0065】
AMF30は、代表UE2-1、UE2-2およびUE2-3の認証、許可、モビリティ管理等を提供するNFであり、SMF40を制御する。また、SMF40は、代表UE2-1、UE2-2およびUE2-3のセッション管理、IPアドレスの割当、データ転送のためのUPF50の選択および制御等を担当するNFである。なお、
図6に示すAMF30は、
図5に示すAMF30と同じ機能を有している。
【0066】
なお、
図5に示す端末位置エリア特定部11およびサービスエリア特定部12は、AMF30のモビリティ管理機能等に対応している。
図5に示す通信部14は、例えば、AMF30とgNB20との間の通信機能、AMF30とSMF40との間のインタフェース等に対応している。
図5に示す管理部15は、AMF30のアクセス認証機能、アクセス許可機能等に対応している。
【0067】
例えば、代表UE2-1が複数のセッションを確立する場合、SMF40が、各セッションを独立して管理し、セッションごとに異なるファンクションを利用するために、AMF30は、異なるSMF40を各セッションに割り当てることが可能である。5GCにおいては、例えば、代表UE2-1に関わる管理は1つのAMF30で行われ、トラフィックは個別のネットワークスライスごとのSMF40が取り扱う。
【0068】
5GCにおいては、通信の確立等の制御信号通信のためのC-Plane(Control Plane)と、ユーザデータ通信のためのU-Plane(User Plane)とを分離して処理するアーキテクチャが採用されている。C-Planeには、AMF30、SMF40等が含まれる。また、U-Planeには、UPF50が含まれる。
【0069】
UPF50は、DN(Data Network)への相互接続の外部PDU(Protocol Data Unit)セッションポイントとして機能し、パケットルーティング、フォワーディング等を行うNFである。
【0070】
LADN60は、特定のサービスエリアに在圏するUEのみが接続可能となるデータネットワークであり、UPF50に接続されている。MEC(Mobile Edge Computing)サーバ70は、LADN60内に設けられている。
【0071】
UPF50は、パケットのIP(Internet Protocol)アドレスを識別しており、特定のIPアドレスを有するパケットのみをMECサーバ60に送信する。また、UPF50は、特定のIPアドレスを有するパケット以外のパケットを、図示しない外部ネットワーク(DN)に送信する。これによって、MECサーバ70は、外部ネットワーク(DN)との通信に比べて低遅延の通信を実現可能としている。
【0072】
代表UE2-1は、LADN60へ接続可能となるサービスエリアを管理する特別な役割を担う端末装置である。
図6に示すように、代表UE2-1がトラッキングエリアTA21に在圏する場合、TA21がLADN60のサービスエリアとなる。UE2-2は、TA21に在圏しているため、LADN60のサービスを享受することができる。
【0073】
代表UE2-1がトラッキングエリアTA24に移動すると、TA24がLADN60のサービスエリアとなる。代表UE2-1が以前在圏していたTA21は、LADN60のサービスエリアから削除される。したがって、UE2-2は、LADN60のサービスを享受できなくなる。一方、TA24に在圏するUE2-3は、代表UE2-1の移動によってLADN60のサービスを享受できるようになる。
【0074】
図7は、管理部15によって管理される管理情報の一例を示す図である。管理部15は、gNB20から受信したLADN情報、在圏情報、UE識別子および代表情報を、管理情報として記憶している。LADN情報は、UEがどのネットワークサービス(LAND)を受けているかを示す情報であり、上述のネットワークサービス情報に対応している。
【0075】
在圏情報は、UEが在圏するトラッキングエリアを示す情報であり、上述の在圏するエリア情報に対応している。UE識別子は、UEを識別するための情報である。代表情報は、UEが、代表権限を有しているか否かを示す情報であり、上述の代表の端末装置に関する情報に対応している。
【0076】
例えば、UE2-1(UE識別子=UE11)が、代表UEであり、LADN60のサービスを受けており、トラッキングエリアTA21に在圏していることを示している。また、UE2-2(UE識別子=UE12)が、代表UEではなく、LADN60のサービスを受けており、トラッキングエリアTA21に在圏していることを示している。また、UE2-3(UE識別子=UE13)が、代表UEではなく、LADN60のサービスを受けており、トラッキングエリアTA24に在圏していることを示している。
【0077】
図8は、代表UE2-1がLADN60のサービスエリアを登録する場合のシーケンスを示す図である。まず、AMF30の管理部15は、UE2-1が代表UEであることを示す代表情報を保持する(S11)。AMF30の管理部15は、予め登録情報として、UE識別子および代表情報を登録しているものとする。
図8に示すように、UE2-1(UE識別子=UE11)が代表UEであることが記憶されている。なお、代表権限が、他のUEに引き継がれることがないものとして説明する。
【0078】
次に、代表UE2-1が、gNB20を介して、LADN60を指定したRegistration Requestを送信する(S12)。
【0079】
AMF30の通信部14は、gNB20からRegistration Requestを受信すると、AMF30の管理部15は、管理情報を参照して、UE2-1が代表UEであることを認識し、Registration Requestに含まれるLADN情報を管理情報として記憶する(S13)。
図8に示すように、代表UE2-1(UE識別子=UE11)に対応して、LADN情報(LADN60)が記憶される。
【0080】
次に、AMF30の通信部14は、LADN60がサービスを提供可能なエリア群として、TA listに含まれる全てのトラッキングエリアを指定して、Registration Acceptを代表UE2-1に送信する(S14)。
【0081】
TA listは、Registration時にAMF30の管理部15がUEに払い出すトラッキングエリアのリストであり、LADN60がサービスを提供可能な全てのトラッキングエリアを含んでいる。UEは、自身がTA listに含まれるトラッキングエリア以外のエリアに移動したことを認識すると、AMF30に対してRegistration Update Requestを送信し、AMF30から新たなTA listを取得する。AMF30の通信部14は、代表UE2-1に新たなTA listを払い出す度に、TA listに含まれる全てのトラッキングエリアをLADN60がサービスを提供可能なエリアとして代表UE2-1に通知する。
【0082】
代表UE2-1は、AMF30からRegistration Acceptを受信すると、Registration Acceptに含まれるTA listを参照して、LADN60がサービスを提供可能なエリアは、TA listに含まれる全てのトラッキングエリアとして認識する(S15)。
【0083】
3GPP勧告において、UEは、LADN60のサービスエリア範囲外でPDU Session Establishment Requestを送信できないと定められている。本例示的実施形態において、代表UE2-1が、LADN60がサービスを提供可能なエリアは、TA listに含まれる全てのトラッキングエリアとして認識しているため、TA listに含まれるトラッキングエリアの範囲内でのみLADN60に対するPDU Session Establishment Requestを送信することができる。
【0084】
代表UE2-1がTA listに含まれるトラッキングエリア以外のエリアに移動した場合、代表UE11は、Registration Update Requestを送信し、AMF30の管理部15から新たなTA listを取得することにより、LADN60がサービスを提供可能な新たなエリアを取得することができる。
【0085】
次に、代表UE2-1は、LADN60を指定してPDU Session Establishment RequestをAMF30に送信する(S16)。AMF30の通信部14は、代表UE2-1からPDU Session Establishment Requestを受信すると、AMF30の管理部15は、PDU Session Establishment Requestに含まれる代表UE2-1の在圏情報(TA21)を管理情報として記憶する(S17)。この代表UE2-1の在圏情報(TA21)が、LADN60のサービスエリアとして特定される。
【0086】
AMF30のサービスエリア特定部12は、代表UE2-1が、LAND60がサービスを提供可能なエリアの範囲内に在圏していると判断し、AMF30の通信部14は、LADN60のサービス提供エリアの範囲内であることを示すパラメータ(presenceInLadn=IN_AREA)を含めてNsmf_PDUSession_CreateSMContext RequestをSMF40に送信する(S18)。
【0087】
SMF40は、AMF30から受信したNsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestに含まれるパラメータ(presenceInLadn=IN_AREA)を参照して、代表UE2-1がLADN60のサービス提供可能エリアに在圏していると認識し、セッションの確立を行う(S19)。その後、代表UE2-1とLADN60との間のセッションが確立されて、代表UE2-1とLADN60との間の通信が可能となる(S20)。
【0088】
AMF30のサービスエリア特定部12は、ネットワークサービスがサービスを提供可能なエリア群、および特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する。具体的には、AMF30のサービスエリア特定部12は、TA listに含まれる全てのトラッキングエリアをネットワークサービス(LADN60)がサービスを提供可能なエリア群とし、このエリア群および第1在圏エリアに応じて、LADN60のサービスエリアを特定する。
【0089】
図9は、第2の端末装置2-2の機能的構成を示すブロック図である。
図9に示すように、第2の端末装置2-2は、通信部21と、制御部22とを備えている。通信部21は、本例示的実施形態において通信手段を実現する構成である。制御部22は、本例示的実施形態において制御手段を実現する構成である。
【0090】
通信部21は、LADN60への登録要求を送信し、当該登録要求に対する応答を受信する。
【0091】
制御部22は、通信部21によって受信された応答に含まれるLADN60のサービスエリアに、自身の端末装置が在圏するエリア情報が含まれる場合、通信部21に、LADN60との間のセッション確立要求を送信させる。
【0092】
図10は、代表でないUE2-2がLADN60に接続する場合のシーケンスを示す図である。
図8に示すシーケンス図を用いて説明したように、代表UE2-1がLADN60との間のセッションを確立することで、AMF30の管理部15は、LADN60のサービスエリアの情報(代表UE2-1が在圏するトラッキングエリアTA21)を保持している(S21)。
【0093】
次に、UE2-2の通信部21が、gNB20を介して、LADN60を指定したRegistration Requestを送信する(S22)。AMF30の通信部14は、gNB20からRegistration Requestを受信すると、AMF30の管理部15は、管理情報を参照して、UE2-2が代表でないUEであることを認識し、保持している代表UE2-1の在圏情報(TA21)をLADN60に対応するサービスエリアとして指定して、Registration AcceptをUE2-2に送信する(S23)。
【0094】
UE2-2の通信部21は、Registration Acceptを受信し、LADN60に対応するサービスエリアがTA21であると認識する(S24)。そして、UE2-2の制御部22は、LADN60のサービスエリアであるTA21に自身が在圏していることを認識し、LADN60を指定してPDU Session Establishment RequestをAMF30に送信する(S25)。
【0095】
AMF30の通信部14は、UE2-2からPDU Session Establishment Requestを受信すると、AMF30の管理部15は、PDU Session Establishment Requestに含まれるUE2-2の在圏情報(TA21)を管理情報として記憶する(S26)。
【0096】
AMF30の管理部15は、UE2-2が、LAND60がサービスを提供可能なエリアの範囲内に在圏していると判断し、AMF30の通信部14は、LADN60のサービス提供エリアの範囲内であることを示すパラメータ(presenceInLadn=IN_AREA)を含めてNsmf_PDUSession_CreateSMContext RequestをSMF40に送信する(S27)。
【0097】
SMF40は、AMF30から受信したNsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestに含まれるパラメータ(presenceInLadn=IN_AREA)を参照して、UE2-2がLADN60のサービス提供可能エリアに在圏していると認識し、セッションの確立を行う(S28)。その後、UE2-2とLADN60との間のセッションが確立されて、UE2-2とLADN60との間の通信が可能となる(S29)。
【0098】
図11は、代表UE2-1がトラッキングエリアを移動し、LADN60のサービスエリアが変更される場合のシーケンスを示す図である。
図10に示すシーケンス図を用いて説明したように、AMF30の管理部15は、代表UE2-1およびUE2-2の管理情報を保持している(S30)。
【0099】
代表UE2-1がトラッキングエリアTA21からTA24に移動した場合(S31)、gNB20が、代表UE2-1が移動してトラッキングエリアがTA21からTA24へ変更されたことを検知して、代表UE2-1の在圏情報(TA24)を含めてLocation ReportをAMF30に送信する(S32)。
【0100】
AMF30の通信部14は、代表UE2-1からLocation Reportを受信すると、AMF30の管理部15は、Location Reportに含まれる代表UE2-1の在圏情報(TA24)を参照して、保持する管理情報の代表UE2-1の在圏情報をTA21からTA24へ更新する(S33)。これによって、LADN60に対応するサービスエリアがTA21からTA24へ変更される。なお、代表でないUEが、例えば、UE2-2が移動してトラッキングエリアが変更された場合も、AMF30の管理部15は、gNB20から送信されるLocation Reportに含まれる在圏情報を参照して、管理情報として保持するUE2-2の在圏情報を更新する。
【0101】
次に、AMF30の管理部15は、代表UE2-1のトラッキングエリアの変更に伴い、代表UE2-1が、LADN60がサービス提供可能なエリア内であることを示すパラメータ(presenceInLadn=IN_AREA)を含めてNamf_EventExposure Notify RequestをSMF40に送信する(S34)。
【0102】
SMF40は、AMF30から受信したNamf_EventExposure Notify Requestに含まれるパラメータ(presenceInLadn=IN_AREA)を参照して、代表UE2-1がLADN60のサービス提供可能エリアに在圏していると認識し、セッションを継続する。これによって、代表UE2-1とLADN60との間の通信が継続される(S36)。
【0103】
代表UE2-1のトラッキングエリアの移動に伴い、LADN60に対応するサービスエリアがTA21からTA24に変更されたため、AMF30の管理部15は、トラッキングエリアTA21に在圏するUE2-2を、LADN60のサービスエリアの範囲外であると認識する(S37)。
【0104】
代表でないUE、例えば、UE2-2が、代表UE2-1の移動、自身の移動、またはLADN60がサービスを提供可能なエリアの削除により、LADN60のサービスエリアから外れた場合、AMF30は、該当するUEの通信を継続するか、または該当するUEの通信を切断するかの何れかを、予め設定された動作に従って行う。
【0105】
該当するUEの通信を継続する場合、AMF30は、何も行わない。これによって、該当UEとLADN60との間の通信は継続される。該当するUEの通信が別の機会で切断され、再度セッションの確立が行われる場合、AMF30は、該当するUEがLADN60のサービスエリアの範囲外として、セッションの確立は行わない。
【0106】
AMF30が、UE2-2の通信を強制的に切断する場合、UE2-2が、LADN60がサービス提供可能なエリア外であることを示すパラメータ(AmfEventArea=OUT)を含めてNamf_EventExposure Notify RequestをSMF40に送信する(S38)。
【0107】
SMF40は、AMF30からNamf_EventExposure Notify Requestを受信し、Namf_EventExposure Notify Requestに含まれるパラメータ(AmfEventArea=OUT)を参照して、UE2-2が、LADN60がサービスを提供可能なエリアの範囲外に在圏していることを認識し(S39)、UE2-2とLADN60との間のセッションを切断する(S40)。
【0108】
図12は、代表UE2-1の通信の切断に伴い、LADN60のサービスエリアを削除する場合のシーケンスを示す図である。
図11に示すシーケンス図を用いて説明したように、AMF30の管理部15は、代表UE2-1およびUE2-2の管理情報を保持している(S41)。
【0109】
代表UE2-1が、電源のオフ等により通信を切断する場合、gNB20を介してDeregistration RequestをAMF30に送信する(S42)。
【0110】
AMF30の通信部14は、gNB20からDeregistration Requestを受信すると、AMF30の管理部15は、管理情報に含まれる代表UE2-1のLADN情報と在圏情報とを削除する(S43)。これによって、LADN60のサービスエリアが削除される。
【0111】
その後、AMF30は、代表UE2-1とLADN60との間の通信を切断し(S44)、Deregistration Acceptを代表UE2-1に送信する(S45)。LADN60のサービスエリアの削除によって、
図10のステップS38~S40に示す処理と同様に、代表でないUE、例えば、UE2-2の通信が強制的に切断されるか、通信が継続される。
【0112】
本例示的実施形態においては、代表UE2-1から送信されるDeregistration Requestを契機に、管理情報に含まれる代表UE2-1のLADN情報を削除しているが、AMF30から送信されるDeregistration Requestを契機に、管理情報に含まれるLADN情報を削除するようにしてもよい。例えば、保守者の操作により、AMF30から代表UE2-1の情報が削除されたことを契機に、管理情報に含まれる代表UE2-1のLADN情報を削除するようにしてもよい。また、AMF30に設定された監視タイマが満了して、代表UE2-1に関する情報が削除されたことを契機に、管理情報に含まれる代表UE2-1のLADN情報を削除するようにしてもよい。
【0113】
以上説明したように、本例示的実施形態に係る通信制御装置1Aによれば、サービスエリア特定部12が、第1の端末装置2-1の移動に応じて、第1在圏エリアが変化した場合、サービスエリアを変更する。したがって、第1の端末装置2-1が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0114】
また、管理部15が、第1の端末装置2-1と第2の端末装置2-2とに対応付けて、サービスを受けているネットワークサービス情報と、在圏するエリア情報と、代表の端末装置であるか否かを示す情報とを管理する。したがって、サービスエリア特定部12は、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを容易に特定することができる。
【0115】
〔ソフトウェアによる実現例〕
通信制御装置1,1Aの一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0116】
後者の場合、通信制御装置1,1Aは、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を
図13に示す。コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを通信制御装置1,1Aとして動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、通信制御装置1,1Aの各機能が実現される。
【0117】
プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
【0118】
なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
【0119】
また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
【0120】
〔付記事項1〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0121】
〔付記事項2〕
上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
【0122】
(付記1)
第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する端末位置エリア特定手段と、
前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定するサービスエリア特定手段と、
前記特定されたサービスエリアに応じて、前記ネットワークサービスを利用する第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する制御手段と、
を備える通信制御システム。
【0123】
上記の構成によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。また、変更されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0124】
(付記2)
前記サービスエリア特定手段は、前記第1の端末装置の移動に応じて、前記第1在圏エリアが変化した場合、前記サービスエリアを変更する、付記1に記載の通信制御システム。
【0125】
上記の構成によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0126】
(付記3)
前記端末位置エリア特定手段は、前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記制御手段は、前記特定された第2在圏エリアが、前記特定されたサービスエリアに位置する場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとを接続する、付記1または2に記載の通信制御システム。
【0127】
上記の構成によれば、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0128】
(付記4)
前記端末位置エリア特定手段は、前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記制御手段は、前記特定された第2在圏エリアと前記特定されたサービスエリアとが異なる場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの通信を切断する、付記1~3のいずれかに記載の通信制御システム。
【0129】
上記の構成によれば、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0130】
(付記5)
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とに対応付けて、サービスを受けているネットワークサービス情報と、在圏するエリア情報と、代表の端末装置であるか否かを示す情報とを管理する管理手段を備え、
前記サービスエリア特定手段は、前記管理手段によって管理される情報を参照して、前記ネットワークサービスを提供する前記サービスエリアを特定する、付記1~4のいずれかに記載の通信制御システム。
【0131】
上記の構成によれば、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを容易に特定することができる。
【0132】
(付記6)
前記サービスエリア特定手段は、前記ネットワークサービスがサービスを提供可能なエリア群、および前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する、付記1~5のいずれかに記載の通信制御システム。
【0133】
上記の構成によれば、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを好適に特定することができる。
【0134】
(付記7)
第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する端末位置エリア特定手段と、
前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定するサービスエリア特定手段と、
前記特定されたサービスエリアに応じて、前記ネットワークサービスを利用する第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する制御手段と、
を備える通信制御装置。
【0135】
上記の構成によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。また、変更されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0136】
(付記8)
前記サービスエリア特定手段は、前記第1の端末装置の移動に応じて、前記第1在圏エリアが変化した場合、前記サービスエリアを変更する、付記7に記載の通信制御装置。
【0137】
上記の構成によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0138】
(付記9)
前記端末位置エリア特定手段は、前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記制御手段は、前記特定された第2在圏エリアが、前記特定されたサービスエリアに位置する場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとを接続する、付記7または8に記載の通信制御装置。
【0139】
上記の構成によれば、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0140】
(付記10)
前記端末位置エリア特定手段は、前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記制御手段は、前記特定された第2在圏エリアと前記特定されたサービスエリアとが異なる場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの通信を切断する、付記7~9のいずれかに記載の通信制御装置。
【0141】
上記の構成によれば、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0142】
(付記11)
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とに対応付けて、サービスを受けているネットワークサービス情報と、在圏するエリア情報と、代表の端末装置であるか否かを示す情報とを管理する管理手段を備え、
前記サービスエリア特定手段は、前記管理手段によって管理される情報を参照して、前記ネットワークサービスを提供する前記サービスエリアを特定する、付記7~10のいずれかに記載の通信制御装置。
【0143】
上記の構成によれば、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを容易に特定することができる。
【0144】
(付記12)
前記サービスエリア特定手段は、前記ネットワークサービスがサービスを提供可能なエリア群、および前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する、付記7~11のいずれかに記載の通信制御装置。
【0145】
上記の構成によれば、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを好適に特定することができる。
【0146】
(付記13)
第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定し、
前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定し、
前記特定されたサービスエリアに応じて、前記ネットワークサービスを利用する第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する、通信制御方法。
【0147】
上記の構成によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。また、変更されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0148】
(付記14)
前記サービスエリアを特定する処理において、
前記第1の端末装置の移動に応じて、前記第1在圏エリアが変化した場合、前記サービスエリアを変更する、付記13に記載の通信制御方法。
【0149】
上記の構成によれば、第1の端末装置が在圏するエリアが変更になった場合でも、サービスエリアを好適に変更することができる。
【0150】
(付記15)
前記第1在圏エリアを特定する処理において、
前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記ネットワークサービスとの接続を制御する処理において、
前記特定された第2在圏エリアが、前記特定されたサービスエリアに位置する場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとを接続する、付記13または14に記載の通信制御方法。
【0151】
上記の構成によれば、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0152】
(付記16)
前記第1在圏エリアを特定する処理において、
前記第2の端末装置が位置する第2在圏エリアを特定し、
前記ネットワークサービスとの接続を制御する処理において、
前記特定された第2在圏エリアと前記特定されたサービスエリアとが異なる場合に、前記第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの通信を切断する、付記13~15のいずれかに記載の通信制御方法。
【0153】
上記の構成によれば、第2の端末装置とネットワークサービスとの接続が好適に制御される。
【0154】
(付記17)
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とに対応付けて、サービスを受けているネットワークサービス情報と、在圏するエリア情報と、代表の端末装置であるか否かを示す情報とを管理し、
前記サービスエリアを特定する処理において、
前記管理される情報を参照して、前記ネットワークサービスを提供する前記サービスエリアを特定する、付記13~16のいずれかに記載の通信制御方法。
【0155】
上記の構成によれば、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを容易に特定することができる。
【0156】
(付記18)
前記サービスエリアを特定する処理において、
前記ネットワークサービスがサービスを提供可能なエリア群、および前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する、付記13~17のいずれかに記載の通信制御方法。
【0157】
上記の構成によれば、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを好適に特定することができる。
【0158】
(付記19)
前記制御手段は、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とを、それぞれ前記ネットワークサービスを利用する端末装置として登録する、請求項1に記載の通信制御システム。
【0159】
(付記20)
前記制御手段は、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とを、それぞれ前記ネットワークサービスを利用する端末装置として登録する、請求項7に記載の通信制御装置。
【0160】
(付記21)
前記ネットワークサービスとの接続を制御する処理において、
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とを、それぞれ前記ネットワークサービスを利用する端末装置として登録する、請求項13に記載の通信制御方法。
【0161】
(付記22)
前記サービスエリアは、エリアの識別子である、付記15~20のいずれかに記載の通信制御方法。
【0162】
(付記23)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、第1の端末装置が位置する第1在圏エリアを特定する処理と、
前記特定された第1在圏エリアに応じて、ネットワークサービスを提供するサービスエリアを特定する処理と、
前記特定されたサービスエリアに応じて、第2の端末装置と前記ネットワークサービスとの接続を制御する処理と、を実行する通信制御システム。
【0163】
なお、この通信制御システムは、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記第1在圏エリアを特定する処理と、前記サービスエリアを特定する処理と、前記制御する処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
【0164】
(付記24)
ローカル・エリア・データ・ネットワークへの登録要求を送信し、当該登録要求に対する応答を受信する通信手段と、
前記通信手段によって受信された応答に含まれる前記ローカル・エリア・データ・ネットワークのサービスエリアに、自身の端末装置が在圏するエリア情報が含まれる場合、前記通信手段に、前記ローカル・エリア・データ・ネットワークとの間のセッション確立要求を送信させる制御手段と、を備える端末装置。
【符号の説明】
【0165】
1,1A 通信制御装置
2-1 第1の端末装置(代表UE)
2-2 第2の端末装置(UE)
3 無線基地局
4 ネットワークサービス
11 端末位置エリア特定部
12 サービスエリア特定部
13 制御部
14 通信部
15 管理部
20 gNB
30 AMF
40 SMF
50 UPF
60 LADN
70 MECサーバ
100,100’,100A 通信制御システム