(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-03
(45)【発行日】2025-06-11
(54)【発明の名称】携帯端末、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20250604BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20250604BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20250604BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06F3/04817
G06F3/0488
(21)【出願番号】P 2021022239
(22)【出願日】2021-02-16
【審査請求日】2024-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】524066085
【氏名又は名称】FCNT合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福嶋 大樹
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-234355(JP,A)
【文献】特開2020-149514(JP,A)
【文献】特開2021-002220(JP,A)
【文献】特開2018-081685(JP,A)
【文献】特開2020-077034(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/04817
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
複数のカテゴリに分類して店舗を示す店舗アイコンを前記表示部に表示し、
前記店舗アイコンに対するタッチ操作に応じて前記店舗の指定を受け付け、
指定された前記店舗における電子決済または特典の受け取りに使用可能な電子サービスを示す複数のサービスアイコンを
、指定された前記店舗と対応付けて前記表示部に表示し、
前記複数のサービスアイコンのうちの第1のアイコンが指定されると、前記第1のアイコンが示す電子サービス
に係る情報を前記表示部に表示するとともに、前記複数のサービスアイコンのうち前記第1のアイコン以外のサービスアイコンを前記表示部に表示する、
携帯端末。
【請求項2】
前記第1のアイコンが示す電子サービス
に係る情報は、読み取り装置に読み取らせるコードを含み、
前記第1のアイコン以外のサービスアイコンは、前記コードとは重ならない位置に表示される、
請求項
1に記載の携帯端末。
【請求項3】
表示部を備えた情報処理装置が、
複数のカテゴリに分類して店舗を示す店舗アイコンを前記表示部に表示し、
前記店舗アイコンに対するタッチ操作に応じて前記店舗の指定を受け付け、
指定された前記店舗における電子決済または特典の受け取りに使用可能な電子サービスを示す複数のサービスアイコンを
、指定された前記店舗と対応付けて前記表示部に表示し、
前記複数のサービスアイコンのうちの第1のアイコンが指定されると、前記第1のアイコンが示す電子サービス
に係る情報を前記表示部に表示するとともに、前記複数のサービスアイコンのうち前記第1のアイコン以外のサービスアイコンを前記表示部に表示する、
情報処理方法。
【請求項4】
表示部を備えた情報処理装置に、
複数のカテゴリに分類して店舗を示す店舗アイコンを前記表示部に表示し、
前記店舗アイコンに対するタッチ操作に応じて前記店舗の指定を受け付け、
指定された前記店舗における電子決済または特典の受け取りに使用可能な電子サービスを示す複数のサービスアイコンを
、指定された前記店舗と対応付けて前記表示部に表示し、
前記複数のサービスアイコンのうちの第1のアイコンが指定されると、前記第1のアイコンが示す電子サービス
に係る情報を前記表示部に表示するとともに、前記複数のサービスアイコンのうち前記第1のアイコン以外のサービスアイコンを前記表示部に表示させる、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末では、様々なアプリケーションプログラム(以下、本明細書において「アプリ」とも記載)が利用される。所望のアプリケーションプログラムを起動する様々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、非接触インターフェースを用いた処理が実行可能と設定されているアプリケーションプログラムのみが非接触リーダライタに応答する携帯可能電子装置が提案されている。特許文献2では、車両が駐車のために停止したと判定されたときに、アプリ利用可能店舗検索手段にて得られた店舗にて利用可能な店舗対応アプリケーションを携帯端末に起動させる車載機器が提案されている。特許文献3では、複数の店舗が含まれる施設に設置され、店舗の選択を伴う順番待ち予約を受け付けるデジタルサイネージが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-218450号公報
【文献】特開2013-257200号公報
【文献】特開2020-013316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子決済やポイント付与等の複数の電子サービスを店舗で利用可能な場合、例えば、ポイント付与を受ける電子サービスを起動してポイントを獲得した後に改めて電子決済を実行する電子サービスを起動することで、ポイント付与と電子決済が実行される。近年では、店舗で使用可能な電子サービスの数も増加していることから、これら電子サービスを切り替えることはユーザにとって大変な手間となっていた。
【0006】
開示の技術の1つの側面は、店舗で利用可能な複数の電子サービスを容易に切り替えることができる携帯端末、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の技術の1つの側面は、次のような携帯端末によって例示される。本携帯端末は、表示部と、表示部を制御する制御部と、を備える。制御部は、店舗における電子決済または特典の受け取りに使用可能な電子サービスを示す複数のサービスアイコンを店舗と対応付けて表示部に表示し、複数のサービスアイコンのうちの第1のアイコンが指定されると、第1のアイコンが示す電子サービスを表示部に表示するとともに、複数のサービスアイコンのうち第1のアイコン以外のサービスアイコンを表示部に表示する。
【発明の効果】
【0008】
開示の技術は、店舗で利用可能な複数の電子サービスを容易に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態において、店舗データベースに格納される店舗管理テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態において、店舗データベースに格納されるサービス管理テーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態における店舗選択画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態における電子サービス選択画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態における電子サービス起動画面の一例を示す第1の図である。
【
図9】
図9は、実施形態における電子サービス起動画面の一例を示す第2の図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るスマートフォンの処理フローの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、サービス指定領域のバリエーションを示す図である。
【
図12】
図12は、ディスプレイの端からスライドするアニメーションによって表示されるサービス指定領域の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、タッチ操作に応じて表示位置を変更するサービス指定領域の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、店舗データベースに格納されるサービス指定領域管理テーブルの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、変形例におけるスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。
【
図16】
図16は、変形例における電子サービス選択画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、変形例に係るスマートフォンの処理フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。実施形態に係る携帯端末は、例えば、表示部と、表示部を制御する制御部と、を備える。そして、制御部は、店舗における電子決済または特典の受け取りに使用可能な電子サービスを示す複数のサービスアイコンを店舗と対応付けて表示部に表示し、複数のサービスアイコンのうちの第1のアイコンが指定されると、第1のアイコンが示す電子サービスを表示部に表示するとともに、複数のサービスアイコンのうち第1のアイコン以外のサービスアイコンを表示部に表示する。
【0011】
上記携帯端末において、表示されるサービスアイコンに対応付けられる店舗は、例えば、店舗の夫々を示す店舗アイコンに対するタッチ操作等によって指定された店舗であってもよい。店舗の指定は、例えば、携帯端末がGlobal Positioning System(GPS)を備え、GPSから取得した現在の位置情報を基に、行われてもよい。また、表示されるサービスアイコンに対応付けられる店舗は、あらかじめ携帯端末に記憶された店舗であってもよい。
【0012】
上記電子サービスは、例えば、電子決済や特典の受け取りに使用されるアプリやウェブページを挙げることができる。特典としては、ポイント付与や割引等を挙げることができる。サービスアイコンとしては、アプリを示すアイコンやウェブページへのリンクを示す
ショートカットアイコンを挙げることができる。制御部は、店舗で使用可能な電子サービスを示す複数のサービスアイコンを表示部に表示し、指定された第1のアイコンが示す電子サービスを表示部に表示するとともに、第1のアイコン以外のサービスアイコンを表示部に表示する。そのため、店舗で複数の電子サービスを受けることができる場合に、当該複数の電子サービス間の切り替えを容易にすることができる。
【0013】
以下、図面を参照して上記携帯端末をスマートフォンに適用した実施形態についてさらに説明する。
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観の一例を示す図である。
図1は、スマートフォン100の一方から見た外観(前面側の外観とする)を例示する。スマートフォン100は、板状の筐体110を有する。
図1で紙面に向かって上側が筐体110の上側であり、紙面に向かって下側が筐体110の下側であると仮定する。以下、本明細書において、筐体110の上下方向をY方向、Y方向と直交する筐体110の幅方向をX方向とも称する。
【0014】
スマートフォン100は、可搬型の情報処理装置である。筐体110の前面にはスピーカー111、マイクロフォン112、ディスプレイ113及びタッチパネル114が設けられる。タッチパネル114は、ディスプレイ113に重畳して設けられる。タッチパネル114は、ディスプレイ113の全面を覆うように設けられることが好ましい。スピーカー111は、例えば、ディスプレイ113のX方向の中央上方に設けられる。マイクロフォン112は、例えば、ディスプレイ113のX方向の中央下方に設けられる。
【0015】
図2は、実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。スマートフォン100は、Central Processing Unit(CPU)101、主記憶部102、補助記憶部103、通信部104、スピーカー111、マイクロフォン112、ディスプレイ113及びタッチパネル114を備える。CPU101、主記憶部102、補助記憶部103、通信部104、スピーカー111、マイクロフォン112、ディスプレイ113及びタッチパネル114は、接続バスによって相互に接続される。
【0016】
CPU101は、マイクロプロセッサユニット(MPU)、プロセッサとも呼ばれる。CPU101は、単一のプロセッサに限定されるわけではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPU101がマルチコア構成を有していてもよい。CPU101が実行する処理のうち少なくとも一部は、CPU101以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われてもよい。
【0017】
また、CPU101が実行する処理のうち少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のデジタル回路によって実行されてもよい。また、CPU101の少なくとも一部にアナログ回路が含まれてもよい。集積回路は、Large Scale Integrated circuit(LSI)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。
【0018】
CPU101は、プロセッサと集積回路との組み合わせであってもよい。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラユニット(MCU)、System-on-a-chip(SoC)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。スマートフォン100では、CPU101が補助記憶部103に記憶されたプログラムを主記憶部102の作業領
域に展開し、プログラムの実行を通じて周辺装置の制御を行う。これにより、スマートフォン100は、所定の目的に合致した処理を実行することができる。主記憶部102及び補助記憶部103は、スマートフォン100が読み取り可能な記録媒体である。
【0019】
主記憶部102は、CPU101から直接アクセスされる記憶部として例示される。主記憶部102は、Random Access Memory(RAM)及びRead Only Memory(ROM)を含む。
【0020】
補助記憶部103は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部103は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部103には、オペレーティングシステム(Operating System、OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部104を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、コンピュータネットワーク等で接続された、他の情報処理装置及び外部記憶装置が含まれる。なお、補助記憶部103は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドシステムの一部であってもよい。
【0021】
補助記憶部103は、例えば、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)等である。
【0022】
通信部104は、例えば、情報処理装置を通信可能に接続するコンピュータネットワークとのインターフェースである。通信部104は、コンピュータネットワークを介して外部の装置と通信を行う。
【0023】
スピーカー111は、音を出力する音源である。スピーカー111は、スマートフォン100を用いた通話において、通話相手の音声等の音を出力する。マイクロフォン112は、通話や動画の音声取得に用いられるマイクロフォンである。
【0024】
ディスプレイ113は、CPU101で処理されるデータや主記憶部102に記憶されるデータを表示する。ディスプレイ113は、例えば、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパネルである。ディスプレイ113は、「表示部」の一例である。ディスプレイ113は、「表示部」の一例である。
【0025】
タッチパネル114は、ユーザの指等によるタッチ操作を検知する。タッチパネル114がタッチ操作を検知する方式に限定は無い。タッチパネル114がタッチ操作を検知する方式としては、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式等を挙げることができる。スマートフォン100は、ディスプレイ113にタッチパネル114が重畳して設けられることで、直感的な操作環境をユーザに提供することができる。
【0026】
<スマートフォン100の処理ブロック>
図3は、実施形態に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。スマートフォン100は、表示制御部11及び店舗データベース12(図中では、データベースを「DB」と表記)を備える。スマートフォン100は、主記憶部102に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU101が実行することで、上記スマートフォン100の、表示制御部11及び店舗データベース12等の各部としての処理を実行する。
【0027】
店舗データベース12は、店舗のカテゴリや、店舗で利用可能な電子決済サービス、ポイント等の特典を受け取ることができる電子サービスを管理するデータベースである。店舗データベース12は、例えば、補助記憶部103に記憶される。
図4は、実施形態において、店舗データベースに格納される店舗管理テーブルの一例を示す図である。店舗管理テーブル121は、「店舗」及び「カテゴリ」の各項目を含む。
【0028】
「店舗」には、店舗を示す情報が格納される。
図4では、店舗を示す情報として店舗名が挙げられる。しかしながら、店舗を示す情報が店舗名に限定されるわけではない。店舗を示す情報は、店舗に対して一意に割り当てた識別子であってもよい。「カテゴリ」には、店舗を分類するグループを示す情報が格納される。
図4では、グループとして、コンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーマーケットが挙げられている。しかしながら、グループがこれらに限定されるわけではない。グループは、スマートフォンのユーザがどの店舗がどのグループに分類されるかを理解しやすいものであれば、どのようなものであってもよい。
【0029】
図5は、実施形態において、店舗データベースに格納されるサービス管理テーブルの一例を示す図である。サービス管理テーブル122は、「店舗」及び「サービス」の各項目を含む。「店舗」に格納される情報は、店舗管理テーブル121の「店舗」に格納される情報と同一であるため、その説明を省略する。「サービス」には、店舗における電子決済や特典の受け取りに使用するアプリを示す情報が格納される。ここで、アプリは、アプリケーションプログラムの他に、スマートフォン100のデスクトップ上に配置されたウェブページへのショートカットを含み得る。
【0030】
表示制御部11は、店舗データベース12の店舗管理テーブル121を参照して、店舗とそのカテゴリとの対応関係を取得する。表示制御部11は、取得した店舗とカテゴリとの対応関係に基づいて、店舗を示すアイコンをカテゴリ毎に分類した店舗選択画面をディスプレイ113に表示する。
【0031】
図6は、実施形態における店舗選択画面の一例を示す図である。店舗選択画面200では、カテゴリを示すカテゴリ画像201とともに店舗を示す店舗アイコン202が表示されることで、店舗アイコン202がカテゴリに分類されて表示される。表示制御部11は、店舗アイコン202のいずれかに対するタッチ操作を検知することで、店舗の指定を受け付ける。
【0032】
表示制御部11は、店舗の指定を受け付けると、店舗データベース12のサービス管理テーブル122を参照して、指定された店舗に対応付けられたサービスを取得する。表示制御部11は、取得したサービスを示すアイコンを配置した電子サービス選択画面をディスプレイ113に表示する。
【0033】
図7は、実施形態における電子サービス選択画面の一例を示す図である。電子サービス選択画面210では、店舗選択画面200で指定された店舗において使用可能な電子サービスを示す電子サービスアイコン211が表示される。表示制御部11は、電子サービスアイコン211のいずれかに対するタッチ操作を検知することで、電子サービスの指定を受け付ける。なお、
図7では、電子サービス選択画面210は店舗選択画面200に重畳して表示されている。しかしながら、電子サービス選択画面210の表示態様はこのような態様に限定されない。表示制御部11は、店舗選択画面200を消去してから電子サービス選択画面210をディスプレイ113に表示してもよい。電子サービスアイコン211は、「サービスアイコン」の一例である。
【0034】
電子サービスの指定を受け付けた表示制御部11は、指定された電子サービスの提供に
用いられる画面と、電子サービス選択画面210で指定されなかったサービスを示す電子サービスアイコン211と、を含む電子サービス起動画面をディスプレイ113に表示する。
【0035】
図8は、実施形態における電子サービス起動画面の一例を示す第1の図である。
図8に例示される電子サービス起動画面220は、電子サービス領域221と、サービス指定領域222とを含む。電子サービス領域221は、電子サービス選択画面210で指定された電子サービスを提供する領域である。
図8では、電子サービスとして「○○クーポン」が選択された状態が例示される。電子サービス領域221は、例えば、光学的に読み取り可能なクーポンコード2211を含む。例えば、店舗「○○ストア」に設置された光学読み取り機がクーポンコード2211を読み取ることで、クーポンによる割引(例えば、サンドイッチ100円引き)が適用される。電子サービス領域221は、例えば、タッチ操作によって、その表示位置を所望の位置に移動することができる。光学読み取り機は、「読み取り装置」の一例である。
【0036】
サービス指定領域222は、電子サービス選択画面210で指定されなかったサービスを示す電子サービスアイコン211を含む。表示制御部11は、サービス指定領域222に含まれる電子サービスアイコン211のいずれかに対するタッチ操作を検知することで、電子サービスの指定を受け付ける。サービス指定領域222は、例えば、電子サービス領域221のクーポンコード2211とは重ならない位置に設けられる。なお、サービス指定領域222に複数のクーポンコード2211が表示される場合には、そのうちの少なくとも一つのクーポンコード2211と重ならない位置にサービス指定領域222が表示されればよい。そして、サービス指定領域222と重なった位置に配置されたクーポンコード2211は、スクロール操作等によって、サービス指定領域222とは重ならない位置に表示されるようにすればよい。また、サービス指定領域222は、例えば、タッチ操作によって、その表示位置を所望の位置に移動することができる。クーポンコード2211は、「読み取り装置に読み取らせるコード」の一例である。
【0037】
図9は、実施形態における電子サービス起動画面の一例を示す第2の図である。
図9では、
図8に例示した電子サービス起動画面220のサービス指定領域222において「☆☆ペイ」が指定された状態を例示する。
図8に例示する電子サービス起動画面220において「☆☆ペイ」が指定されたことで、
図9の電子サービス領域221には、「☆☆ペイ」のサービスを提供する情報が表示される。
図9では、「☆☆ペイ」のサービスを提供する情報として、決済コード2212及びポイント情報表示領域2213が表示される。例えば、店舗「○○ストア」に設置された光学読み取り機が決済コード2212を読み取ることで、「☆☆ペイ」による電子決済が実行される。
【0038】
また、
図9に例示する電子サービス起動画面220のサービス指定領域222には、
図8に例示した電子サービス起動画面220で選択されなかった「☆△ポイント」及び「○○クーポン」の夫々を示す電子サービスアイコン211が表示される。スマートフォン100のユーザは、サービス指定領域222に表示された電子サービスアイコン211を指定することで、店舗で使用可能な電子サービスを容易に切り替えることができる。表示制御部11は、「制御部」の一例である。電子サービス起動画面220を表示する処理は、「前記第1のアイコンが示す電子サービスを前記表示部に表示するとともに、前記複数のサービスアイコンのうち前記第1のアイコン以外のサービスアイコンを前記表示部に表示する」処理の一例である。
【0039】
<スマートフォン100の処理フロー>
図10は、実施形態に係るスマートフォンの処理フローの一例を示す図である。以下、
図10を参照して、スマートフォン100の処理フローの一例について説明する。
【0040】
T1では、表示制御部11は、店舗選択画面200をディスプレイ113に表示する。表示制御部11は、店舗データベース12の店舗管理テーブル121から取得した店舗とカテゴリとの対応関係に基づいて、店舗選択画面200をディスプレイ113に表示する。
【0041】
T2では、表示制御部11は、店舗が指定されたか否かを判定する。店舗選択画面200に表示されたいずれかの店舗アイコン202が指定された場合(T2でYES)、処理はT3に進められる。指定されていない場合(T2でNO)、T2の処理が繰り返される。
【0042】
T3では、表示制御部11は、電子サービスを選択させる電子サービス選択画面210をディスプレイ113に表示する。表示制御部11は、T2で指定された店舗に対応付けられたサービスを店舗データベース12のサービス管理テーブル122から取得し、取得したサービスに基づいて電子サービス選択画面210をディスプレイ113に表示する。
【0043】
T4では、表示制御部11は、電子サービス選択画面210において電子サービスが指定されたか否かを判定する。電子サービス選択画面210に表示されたいずれかの電子サービスアイコン211が指定された場合(T4でYES)、処理はT5に進められる。指定されていない場合(T4でNO)、T4の処理が繰り返される。
【0044】
T5では、表示制御部11は、電子サービス起動画面220をディスプレイ113に表示する。表示制御部11は、T4またはT6で指定された電子サービスを起動して電子サービス領域221に表示するとともに、T4またはT6において指定されなかったサービスを示す電子サービスアイコン211をサービス指定領域222に表示する。
【0045】
T6では、表示制御部11は、電子サービス起動画面220のサービス指定領域222において電子サービスが指定されたか否かを判定する。サービス指定領域222に表示されたいずれかの電子サービスアイコン211が指定された場合(T6でYES)、処理はT5に進められる。指定されていない場合(T6でNO)、表示制御部11は処理を終了してもよい。
【0046】
<実施形態の作用効果>
本実施形態では、スマートフォン100は、店舗を示す店舗アイコン202をカテゴリ毎に分類した店舗選択画面200をディスプレイ113に表示する。スマートフォン100は、カテゴリ毎に店舗アイコン202を表示することで、多数の店舗アイコン202の中から所望の店舗アイコン202を指定することを容易にすることができる。
【0047】
本実施形態では、スマートフォン100は、指定された店舗で使用可能な電子サービスを示す電子サービスアイコン211を含む電子サービス選択画面210をディスプレイ113に表示する。そして、スマートフォン100は、電子サービス選択画面210において電子サービスが指定されると、指定された電子サービスを起動する電子サービス領域221と、電子サービス選択画面210で指定されなかったサービスを示す電子サービスアイコン211を表示するサービス指定領域222と、を含む電子サービス起動画面220をディスプレイ113に表示する。スマートフォン100は、指定された電子サービスを起動した状態においても、指定されなかった電子サービスを示す電子サービスアイコン211をディスプレイ113に表示することで、店舗で使用可能な電子サービスの切り替えを容易にすることができる。ひいては、スマートフォン100は、店舗で使用可能な電子サービスをスマートフォン100のユーザに対して漏れなく享受させることができる。また、スマートフォン100は、電子サービスの切り替えが容易になることから、店舗にお
ける決済にかかる時間を短縮することができる。
【0048】
<サービス指定領域222の表示態様のバリエーション>
実施形態では、電子サービス起動画面220のサービス指定領域222は、電子サービス領域221の下方において横長に表示された。しかしながら、サービス指定領域222の表示態様は、このような態様に限定されない。以下、サービス指定領域222の表示態様のバリエーションについて図面を参照して説明する。
【0049】
図11は、サービス指定領域のバリエーションを示す図である。
図11に例示されるサービス指定領域222aは、電子サービス領域221の右下において縦長に配置される。なお、
図11に例示するように、サービス指定領域222aは、電子サービス領域221に表示された電子サービスの使用を阻害しない範囲であれば、電子サービス領域221と一部重なって表示されてもよい。換言すれば、電子サービス領域221に表示されたクーポンコード2211や決済コード2212(
図9参照)と重ならない範囲であれば、電子サービス領域221とサービス指定領域222aとが重なってもよい。
【0050】
サービス指定領域は、ディスプレイ113の端からスライドするアニメーションによって表示されてもよい。
図12は、ディスプレイの端からスライドするアニメーションによって表示されるサービス指定領域の一例を示す図である。サービス指定領域222bは、タイトル領域2221を含む。サービス指定領域222bは、
図12の(A)のようにディスプレイ113のタイトル領域2221のみ表示された状態(「収納された状態」とも称する)から表示されはじめ、
図12の(B)の状態を経て、
図12の(C)のようにサービス指定領域222b全体がディスプレイ113に表示された状態(「全体が表示された状態」とも称する)へと表示状態が遷移する。
【0051】
図12の例では、サービス指定領域222bはディスプレイ113の左端部からスライドするアニメーションによって表示されたが、サービス指定領域222はディスプレイ113の他の端部からスライドするアニメーションによって表示されてもよい。また、サービス指定領域222bはスライド以外のアニメーションによって表示されてもよい。
【0052】
また、サービス指定領域222bは、サービス指定領域222bに対するタッチ操作に応じて、収納された状態や全体が表示された状態の間で表示状態が遷移してもよい。また、表示制御部11は、サービス指定領域222bの表示状態を示す表示状態情報を補助記憶部103に記憶させ、次にサービス指定領域222bを表示する際には、補助記憶部103に記憶させた表示状態情報が示す表示状態でサービス指定領域222bを表示してもよい。
【0053】
サービス指定領域222は、タッチ操作に応じてその表示位置を変更してもよい。
図13は、タッチ操作に応じて表示位置を変更するサービス指定領域の一例を示す図である。
図13では、指Fによるタッチ操作に応じて表示位置が移動されたサービス指定領域222を実線で、移動前のサービス指定領域222を点線で例示する。表示制御部11は、例えば、移動後のサービス指定領域222の位置を示す位置情報を補助記憶部103に記憶させ、次にサービス指定領域222を表示する際には、補助記憶部103に記憶させた位置情報が示す位置にサービス指定領域222を表示してもよい。
【0054】
なお、起動される電子サービスによって、クーポンコード2211や決済コード2212が表示される位置が異なることがある。そこで、電子サービスに対応付けてサービス指定領域222を表示する領域を管理してもよい。
図14は、店舗データベースに格納されるサービス指定領域管理テーブルの一例を示す図である。サービス指定領域管理テーブル123は、「サービス」及び「サービス指定領域」の各項目を含む。
【0055】
「サービス」に格納される情報は、サービス管理テーブル122の「サービス」に格納される情報と同一であるため、その説明を省略する。「サービス指定領域」には、サービス指定領域222を表示する領域を示す情報が格納される。領域を示す情報としては、例えば、矩形の左上のXY座標と右下のXY座標の組み合わせを挙げることができる。表示制御部11は、サービス指定領域管理テーブル123を参照することで、起動した電子サービスに対応付けられた領域にサービス指定領域222を表示することができる。このように電子サービスとサービス指定領域222を表示する領域とを対応付けて管理することで、スマートフォン100は、指定された電子サービスの使用を妨げることなくサービス指定領域222を表示することができる。
【0056】
なお、「サービス指定領域」で指定された領域では、表示対象となる電子サービスアイコン211の全てを表示しきれない場合、表示制御部11は、サービス指定領域222をスクロールさせてもよい。また、表示制御部11は、電子サービスアイコン211を縮小して表示させてもよい。このような処理によって、表示対象となる電子サービスアイコン211を漏れなくサービス指定領域222に表示させることができる。
【0057】
<変形例>
実施形態では、スマートフォン100は、指定された店舗で使用可能な電子サービスを示す電子サービスアイコン211を含む電子サービス選択画面210をディスプレイ113に表示する。変形例では、あらかじめ登録された複数の店舗の夫々について、店舗と当該店舗で使用可能な電子サービスを示す電子サービスアイコン211とを対応付けて表示する。実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、図面を参照して変形例について説明する。
【0058】
図15は、変形例におけるスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。変形例に係るスマートフォン100aは、表示制御部11に代えて表示制御部11aを備える点で、実施形態に係るスマートフォン100とは異なる。
【0059】
表示制御部11aは、店舗データベース12のサービス管理テーブル122を参照して、店舗と電子サービスとの対応関係を取得する。表示制御部11aは、取得した店舗と電子サービスとの対応関係に基づいて、電子サービスを示すアイコンを店舗毎に分類した電子サービス選択画面210a(
図16)をディスプレイ113に表示する。
【0060】
図16は、変形例における電子サービス選択画面の一例を示す図である。電子サービス選択画面210aでは、夫々が店舗に対応付けられた複数の店舗領域301が表示される。店舗領域301の夫々では、夫々の店舗領域301に対応付けられた店舗において使用可能な電子サービスを示す電子サービスアイコン211が表示される。表示制御部11aは、電子サービスアイコン211のいずれかに対するタッチ操作を検知すると、検知した電子サービスアイコン211を含む店舗領域301を特定する。表示制御部11aは、特定した店舗領域301に対応付けられた店舗と、タッチ操作を検知した電子サービスアイコン211が示す電子サービスとを、指定された店舗及び電子サービスとして取得する。
【0061】
図17は、変形例に係るスマートフォンの処理フローの一例を示す図である。実施形態と同一の処理については同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、
図17を参照して、スマートフォン100の処理フローの一例について説明する。
【0062】
T1aでは、表示制御部11aは、電子サービス選択画面210aをディスプレイ113に表示する。表示制御部11aは、店舗データベース12のサービス管理テーブル122から取得した店舗と電子サービスとの対応関係に基づいて、電子サービス選択画面21
0aをディスプレイ113に表示する。
【0063】
T2aでは、表示制御部11aは、電子サービスアイコン211が指定されたか否かを判定する。電子サービス選択画面210aに表示されたいずれかの電子サービスアイコン211が指定された場合(T2aでYES)、処理はT5aに進められる。指定されていない場合(T2aでNO)、T2の処理が繰り返される。
【0064】
T5aでは、表示制御部11aは、電子サービス起動画面220をディスプレイ113に表示する。ここで、表示制御部11aは、T2aで指定された電子サービスアイコン211と同じ店舗領域301に表示された電子サービスアイコン211のうち、T2aで指定されなかった電子サービスアイコン211をサービス指定領域222に表示すればよい。
【0065】
変形例では、店舗アイコン202をカテゴリに分類した店舗選択画面200が省略される。そのため、変形例に係るスマートフォン100aでは、店舗管理テーブル121を省略してもよい。
【0066】
<その他の変形>
実施形態では、スマートフォン100は、タッチ操作によって操作された。しかしながら、スマートフォン100は、タッチ操作以外の操作によって操作されてもよい。スマートフォン100は、例えば、キーボードやマウスといった入力デバイスによって操作されてもよい。また、スマートフォン100は、音声入力によって操作されてもよい。
【0067】
実施形態では、店舗データベース12は補助記憶部103に記憶されるが、店舗データベース12は補助記憶部103以外の記憶部に記憶されてもよい。店舗データベース12は、例えば、スマートフォン100がアクセス可能なコンピュータネットワーク上のサーバ装置に記憶されてもよい。すなわち、店舗データベース12が記憶される場所は、スマートフォン100がアクセス可能な場所であれば限定は無い。
【0068】
実施形態において、店舗選択画面200、電子サービス選択画面210,210a、電子サービス起動画面220等の全体を表示するにはディスプレイ113の表示領域が不足する場合、表示制御部11は、適宜画面をスクロールするようにしてもよい。
【0069】
実施形態では、携帯端末の一例としてスマートフォン100を挙げたが、携帯端末がスマートフォン100に限定されるわけではない。携帯端末としては、例えば、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、フィーチャーフォン等を挙げることができる。
【0070】
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせることができる。
【0071】
<<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させる情報処理プログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0072】
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、Com
pact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、Compact Disc-Recordable(CD-R)、Compact Disc-ReWriterable(CD-RW)、Digital Versatile Disc(DVD)、ブルーレイディスク(BD)、Digital Audio Tape(DAT)、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
【符号の説明】
【0073】
100:スマートフォン
101:CPU
102:主記憶部
103:補助記憶部
104:通信部
11:表示制御部
110:筐体
111:スピーカー
112:マイクロフォン
113:ディスプレイ
114:タッチパネル
12:店舗データベース
121:店舗管理テーブル
122:サービス管理テーブル
123:サービス指定領域管理テーブル
200:店舗選択画面
201:カテゴリ画像
202:店舗アイコン
210、210a:電子サービス選択画面
211:電子サービスアイコン
220:電子サービス起動画面
221:電子サービス領域
2211:クーポンコード
2212:決済コード
2213:ポイント情報表示領域
222、222a、222b:サービス指定領域
2221:タイトル領域