(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-03
(45)【発行日】2025-06-11
(54)【発明の名称】コード制御装置および方法
(51)【国際特許分類】
B65H 59/16 20060101AFI20250604BHJP
D07B 7/16 20060101ALI20250604BHJP
【FI】
B65H59/16
D07B7/16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021078677
(22)【出願日】2021-05-06
【審査請求日】2024-04-05
(31)【優先権主張番号】10202101457Y
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(73)【特許権者】
【識別番号】517440346
【氏名又は名称】ゴー・バンジー・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】520393831
【氏名又は名称】ボー・レタリック
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ボー・レタリック
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-093665(JP,U)
【文献】実公昭38-013982(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 59/16
D07B 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード制御装置であって、
固定フレームと、
可動フレームであって、前記固定フレームに回転可能に結合され、かつそれに対して、前記可動フレームを上方位置へと付勢するための第1の付勢要素を介してさらに結合されており、前記可動フレームは把持機構を含み、前記把持機構は、前記把持機構が、前記把持機構に配置されたコードの一部を解放するように制約が解除される把持解除位置へと前記把持機構を付勢するための第2の付勢要素を介して、前記可動フレームに結合される、可動フレームと、
前記第2の付勢要素に結合され、かつ前記把持機構を、前記把持解除位置から、前記把持機構が、前記把持機構に配置された前記コードの一部を保持するように制約される把持位置へと移動させるために、前記第2の付勢要素に打ち勝つように作動可能な制御レバーと、
を備えるコード制御装置。
【請求項2】
前記可動フレームは、前記コードの残りの部分とそれに結合された物体との組み合わされた重量により、前記第1の付勢要素に打ち勝って前記上方位置から下方位置へと回転するように作動可能であり、その間、前記コードの前記残りの部分と前記物体との前記組み合わされた重量は、前記把持機構を前記把持位置から前記把持解除位置へと移動させて前記コードの一部を解放するように、作動された前記制御レバーにより前記把持機構に対して加えられる力に打ち勝つようにさらに作用可能である、請求項1に記載のコード制御装置。
【請求項3】
前記把持機構は、前記第2の付勢要素に結合されかつ前記コードの一部を収容するためにそれらの間にチャネルを提供するように配置された複数の把持ローラを含み、前記把持位置において、前記把持ローラは、前記チャネルを制約するように構成され、前記把持解除位置において、前記把持ローラは、前記チャネルの制約を解除するように構成される、請求項1または2に記載のコード制御装置。
【請求項4】
前記制御レバーは、ケーブルによって前記第2の付勢要素に結合され、前記制御レバーを作動させることは、前記ケーブルを引っ張って、前記把持ローラを互いに向かって駆動するように構成される、請求項3に記載のコード制御装置。
【請求項5】
前記制御レバーは足踏み式である、請求項1から4のいずれか一項に記載のコード制御装置。
【請求項6】
前記制御レバーは、前記可動フレームから遠隔に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載のコード制御装置。
【請求項7】
前記固定フレームは、バンジージャンプ場所と一体化される、請求項1から6のいずれか一項に記載のコード制御装置。
【請求項8】
前記可動フレームは、前記チャネルに入る、または前記チャネルから出る前記コードの任意の部分をガイドするように構成されたガイド機構をさらに含む、請求項
3または4に記載のコード制御装置。
【請求項9】
前記ガイド機構は、前記可動フレームに回転可能に結合された少なくとも1つのガイドローラを含み、前記少なくとも1つのガイドローラの回転軸は、前記把持機構の回転軸に対して非平行である、請求項8に記載のコード制御装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのガイドローラは、前記可動フレームの両側に配置された複数のガイドローラを含む、請求項9に記載のコード制御装置。
【請求項11】
前記コードはバンジーコードである、請求項1から10のいずれか一項に記載のコード制御装置。
【請求項12】
コード制御方法であって、
固定フレームに回転可能に結合され、かつそれに対して、第1の付勢要素を介してさらに結合された可動フレームを、上方位置へと付勢できるようにするステップと、
少なくとも第2の付勢要素を介して前記可動フレームに結合された把持機構を、前記把持機構が制約されない把持解除位置へと付勢できるようにするステップと、
制約されていない前記把持機構に、コードの一部を配置するステップと、
制御レバーを作動させて、前記第2の付勢要素に打ち勝ち、前記把持機構を把持解除位置から、前記把持機構が制約される把持位置へと移動させ、かつ前記把持機構に、前記コードの一部を保持させるステップと、
前記コードの残りの部分に結合された物体の自由落下を可能にするステップと、
前記制御レバーを解放して、前記把持機構を前記把持位置から前記把持解除位置へと移動させ、前記把持機構に、前記コードの一部を解放させること、または
前記コードの前記残りの部分と前記物体との組み合わされた重量により、前記第1の付勢要素に打ち勝つように前記可動フレームを作動させ、かつ前記可動フレームを、前記上方位置から下方位置へと回転させること、
の少なくとも一方を可能にするステップと、
を含むコード制御方法。
【請求項13】
前記第1の付勢要素に打ち勝つように前記可動フレームを作動させ、かつ前記可動フレームを前記上方位置から前記下方位置へと回転させるステップの後、前記方法は、
前記コードの前記残りの部分と前記物体との前記組み合わされた重量を用いて、前記作動された制御レバーにより前記把持機構に加えられる力に打ち勝ち、かつ前記把持機構を前記把持位置から前記把持解除位置へと移動させて、前記コードの一部を解放させるステップ、および/または
前記コードの前記残りの部分と前記物体との前記組み合わされた重量を用いて、前記コードの一部を細くして、前記コードの前記細くなった部分を、前記把持位置にある前記把持機構から取外し可能にするステップ、
をさらに含む、請求項12に記載のコード制御方法。
【請求項14】
前記コードの一部が前記把持機構から外れて落ちることにより、取り外す、または取外しを可能にするステップをさらに含む、請求項12または13に記載のコード制御方法。
【請求項15】
前記可動フレーム上に配置されたガイド機構により、
前記把持機構の複数の把持ローラの間に提供された、前記コードの一部を収容するためのチャネルに入る、または前記チャネルから出る前記コードの任意の部分をガイドするステップをさらに含む、請求項12から14のいずれか一項に記載のコード制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な実施形態は、スポーツまたは非スポーツ活動で使用され得るコードを、保持または解放することを含めて、制御するためのコード制御装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コードまたはロープは、多くのスポーツに関連する活動、特にアドベンチャースポーツ産業において使用することができる。コードを制御すること、特に保持および解放することは、安全に、かつ効率的に実行すべき重要な側面である。
【0003】
対象となる1つの特定のアドベンチャは、バンジー(bungy)ジャンプであり、それはまたバンジー(bungee)ジャンプとしても知られている。
【0004】
バンジージャンプでは、人は、大きな弾性のあるコードによってその人(ジャンパー)が取り付けられているジャンプ場所(例えば、橋、建物、および以下同様のものなど)からジャンプする。コードは、バンジーコードまたはバンジーロープと呼ぶことができる。人(ジャンパー)がジャンプしたとき、コードは、地面に向けて下方に延びる。コードの弾性に起因して、コードは、その最大になるまで伸び、その後、ジャンパーは、コードが反動で跳ね返ると上方に飛び上がり、コードにおける運動エネルギーが実質的に消滅するまで、振動(上下に弾む)し続ける。バンジージャンプのスポーツの商業運用は、最近の30年にわたって存続してきた。
【0005】
バンジージャンプのサイズは、ジャンプ場所と、その下の環境(例えば、地面、水、および同様のものなど)の間で利用できる最小の安全クリアランスにより決定される。バンジージャンプのサイズは、次いで、バンジーコードの長さを決定し、長さが増加すると、重量が増加する。バンジージャンパーに最小の力が課せられることを保証するために、バンジーコードは、特定の重量範囲内で使用されるように製作される。軽量のジャンパーは、より細いコードを使用するが、重量のあるジャンパーは、太いコードを使用する。結果として、使用される最も重く、かつ最長のコードのいくつかは、最高で100キログラム(kg)の重さになり得る。
【0006】
バンジージャンプにおける1つの危険は、バンジーコードそれ自体である。バンジーコードは、一端において、ジャンプ場所における/ジャンプ場所の固定構造に接続され、また他方の端部において、バンジージャンパーに接続される。バンジージャンプの間、コードおよびその接続点は、バンジージャンパーに重篤な傷害を与えるか、またはさらには死亡させるのに十分な勢いを有する。したがって、ジャンパーに対するコードの位置が制御されることが重要である。これは、長くて重量のあり得るコードの一部をジャンプ位置まで引っ張り上げ、ジャンパーがジャンプするのを待つ間コードを安全に保持し、かつジャンパーがジャンプした後のちょうど正確な時間に、コードを解放することにより達成される。この解放する完全なタイミングが、ジャンパーの安全に対して重要である。バンジーコードの重量(長さ)が増加するにつれて、解放の完全なタイミングはより困難になる。コードの重量は、ジャンプの手助けをする人の操作者を疲労させ、解放タイミングの誤りを生じ、結果として操作者がコードを有効に制御するのに失敗するおそれがある。
【0007】
1つの一般的な解決策は、人の操作者がコード上に立つことであるが、これは、コードが重くなると、効果的に実施するのがより困難になる。コード上に立つことはまた、コードの完全性を損傷し、かつ損なう可能性もあり、したがって安全問題を生ずるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のおよび他の問題を考慮すると、特に大きなバンジージャンプサイトにおいて、コードを適切な時間に解放し、操作者の疲労を緩和できるようにすることが絶対必要であり、それらは共に、バンジージャンパーの安全性を保証する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様によれば、コード制御装置は、
固定フレームと、
可動フレームであって、固定フレームに回転可能に結合され、かつそれに対して、可動フレームを上方位置へと付勢するための第1の付勢要素を介してさらに結合され、可動フレームは把持機構を含み、把持機構は、把持機構が、把持機構に配置されたコードの一部を解放するように制約が解除される把持解除位置へと、把持機構を付勢するための第2の付勢要素を介して、可動フレームに結合される、可動フレームと、
第2の付勢要素に結合され、かつ把持機構を、把持解除位置から、把持機構が、把持機構に配置されたコードの一部を保持するように制約される把持位置へと移動させるために、第2の付勢要素に打ち勝つように作動可能な制御レバーと、
を備える。
【0010】
いくつかの実施形態では、可動フレームは、コードの残りの部分とそれに結合された物体の組み合わされた重量により、第1の付勢要素に打ち勝って上方位置から下方位置へと回転するように作動可能であり、その間、コードの残りの部分と物体の組み合わされた重量は、把持機構を、把持位置から把持解除位置へと移動させてコードの一部を解放するように、作動された制御レバーにより把持機構に対して加えられる力に打ち勝つようにさらに作用可能である。
【0011】
いくつかの実施形態では、把持機構は、第2の付勢要素に結合され、かつコードの一部を収容するために、それらの間にチャネルを提供するように構成された複数の把持ローラを含み、ここで、把持位置において、把持ローラは、チャネルを制約するように構成され、把持解除位置において、把持ローラは、チャネルの制約を解除するように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、制御レバーは、ケーブルによって第2の付勢要素に結合され、制御レバーを作動させることは、ケーブルを引っ張って、把持ローラを互いの方へ駆動するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、制御レバーは、足踏み式である。
【0014】
いくつかの実施形態では、制御レバーは、可動フレームから遠隔に配置される。
【0015】
いくつかの実施形態では、固定フレームは、バンジージャンプ場所と一体化されたものである。
【0016】
いくつかの実施形態では、可動フレームは、チャネルに入る、または出るコードの任意の部分をガイドするように構成されたガイド機構をさらに含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、ガイド機構は、可動フレームに回転可能に結合された少なくとも1つのガイドローラを含み、少なくとも1つのガイドローラの回転軸は、把持機構の回転軸に対して平行ではない。
【0018】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのガイドローラは、可動フレームの両側に配置された複数のガイドローラを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、コードは、バンジーコードである。
【0020】
一態様によれば、コード制御方法は、
固定フレームに回転可能に結合され、かつそれに対して第1の付勢要素を介してさらに結合された可動フレームを、上方位置へと付勢できるようにするステップと、
少なくとも第2の付勢要素を介して可動フレームに結合された把持機構を、把持機構が制約されない把持解除位置へと付勢できるようにするステップと、
制約されない把持機構に、コードの一部を配置するステップと、
制御レバーを作動させて、第2の付勢要素に打ち勝ち、把持機構を把持解除位置から、把持機構が制約される把持位置へと移動させ、かつ把持機構に、コードの一部を保持させるステップと、
コードの残りの部分に結合された物体の自由落下を可能にするステップと、
制御レバーを解放して、把持機構を把持位置から把持解除位置へと移動させ、かつ把持機構に、コードの一部を解放させること、または
コードの残りの部分と物体の組み合わされた重量により、第1の付勢要素に打ち勝つように可動フレームを作動させ、かつ可動フレームを上方位置から下方位置へと回転させること、
の少なくとも一方を可能にするステップと、
を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1の付勢要素に打ち勝つように可動フレームを作動させ、かつ可動フレームを上方位置から下方位置へと回転させるステップの後、方法は、
コードの残りの部分と物体の組み合わされた重量を用いて、作動された制御レバーにより把持機構に加えられる力に打ち勝ち、かつ把持機構を把持位置から把持解除位置へと移動させて、コードの一部を解放させるステップ、および/または
コードの残りの部分と物体の組み合わされた重量を用いて、コードの一部を細くして、コードの細くなった部分を、把持位置にある把持機構から取外し可能にするステップ、
をさらに含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、方法は、コードの一部が把持機構から外れて落ちることにより、取り外す、または取外しを可能にするステップをさらに含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、方法は、可動フレーム上に配置されたガイド機構により、チャネルに入る、または出るコードの任意の部分をガイドするステップをさらに含む。
【0024】
図面において、一般に、同様の参照文字は、様々な図を通して同様の部分を指す。図面は、必ずしも尺度を合わせておらず、概して本発明の原理を示す場合には強調される。以下の記述において、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態が述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1A】いくつかの実施形態による、その把持機構が解放位置にあるコード制御装置の概略的な正面図である。
【
図1C】いくつかの実施形態による、その制御レバーが作動されていないコード制御装置の制御レバーハウジングの概略的な正面図である。
【
図2A】いくつかの実施形態による、把持機構が保持位置にある、
図1Aのコード装置の概略的な正面図である。
【
図2C】いくつかの実施形態による、その制御レバーが作動された、
図1Aの制御レバーハウジングの概略的な正面図である。
【
図3A】上方位置にあり、かつ保持位置にある把持機構に配置されたコード部分を有する、
図1Aのコード装置の概略的な正面図である。
【
図4A】下方位置にあり、かつ保持位置にある把持機構に配置されたコード部分を有する、
図1Aのコード装置の概略的な正面図である。
【
図5A】下方位置にあり、かつ把持機構から外れたコードを有する、
図1Aのコード装置の概略的な正面図である。
【
図6A】いくつかの実施形態による、コード制御装置の概略的な背面図であり、かつ保持位置にあるその把持機構(破線で示される)の透視図である。
【
図6B】いくつかの実施形態による、
図6Aのコード制御装置の概略的な背面図であり、かつ解放位置にあるその把持機構(破線で示される)の透視図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、コード制御のための方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の詳細な記述は、本発明が実施され得る具体的な細部および実施形態を例として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるように、十分詳細に述べられている。他の実施形態も利用することができ、構造的、論理的、および電気的な変更を、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。様々な実施形態は、必ずしも相互に排他的なものではなく、いくつかの実施形態は、1つ以上の他の実施形態と組み合わせて、新しい実施形態を形成することもできる。
【0027】
1つの方法またはデバイスの文脈で述べられる実施形態は、他の方法またはデバイスに対しても同様に有効である。同様に、方法の文脈で述べられる実施形態は、逆も同様であるが、デバイスに対しても同様に有効である。
【0028】
ある実施形態の文脈で述べられる特徴は、それに対応して、他の実施形態における同じ、または同様の特徴にも適用可能であり得る。ある実施形態の文脈で述べられた特徴は、それに対応して、これらの他の実施形態において明示的に述べられていない場合であっても、他の実施形態に適用可能である。さらに、ある実施形態の文脈における特徴に対して述べられた追加、および/または組合せ、および/または代替形態は、それに対応して、他の実施形態における同じまたは同様の特徴にも適用可能であり得る。
【0029】
様々な実施形態の文脈において、特徴または要素に関して使用される冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、その特徴または要素の1つ以上のものに対する参照を含む。
【0030】
様々な実施形態の文脈において、「実質的に」という用語は、「厳密に」および妥当な差異を含むことができる。
【0031】
本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、1つ以上の関連する列挙された項目の任意の、かつすべての組合せを含む。
【0032】
本明細書で使用される場合、「AまたはBの少なくとも1つ」の形のフレーズは、AもしくはB、またはAとBの両方を含むことができる。それに応じて、「AまたはBまたはCのうちの少なくとも1つ」、またはさらに列挙された項目を含む形のフレーズは、1つ以上の関連する列挙された項目の任意の、かつすべての組合せを含むことができる。
【0033】
様々な実施形態の文脈において、「~ように構成される」、「~ように配置される」、「~ように適合される」、「~ように構成されかつ配置される」というフレーズは、相互に交換可能に使用することができる。
【0034】
様々な実施形態の文脈において、「制御する」という用語、およびその関連する用語は、保持する、かつ/または解放することを指すことができ、「結合される」という用語は、直接または間接的にかかわらず接続されることを意味し、と接触する、に取り付けられる、もしくは固定されることを意味することができ、「把持する」という用語およびその関連用語は、保持するまたは把持することを意味することができ、「可能にする」という用語およびその関連する用語は、許容するまたは提供することを意味することができ、「解放する」という用語およびその関連する用語は、把持を外すこと、把持しないこと、保持を外すこと、保持しないことを意味することができる。
【0035】
様々な実施形態は、コード制御装置を提供することができる。例えば、コード制御装置は、バンジージャンプ中にバンジーコードの迅速な解放を提供することができる。バンジーコードのこのような迅速な解放は、人の操作者により、もしくはコード制御装置により自動で、またはその両方により生じさせることができる。
【0036】
コード制御装置は、例示のためだけに示され、かつ他の実施形態では適切に修正され得る添付図を参照して述べられる。
【0037】
コード制御装置は、固定フレーム100および可動フレーム120を備える(
図1Aおよび
図1Bを参照のこと)。固定フレーム100は、物理構造に固定的に結合されるか、または物理構造と一体に形成され得る。固定フレーム100は、物理構造の縁部に、またはその近くに配置されることが好ましい。このような物理構造は、橋、高台、建物など、またはその一部などのバンジージャンプ場所を指すことができる。可動フレーム120は、1つ以上のヒンジ102を介するなど、固定フレーム100に回転可能に結合されて、上方位置(
図1B、
図2B、
図3Bを参照のこと)および下方位置(
図4B、
図5Bを参照のこと)を含む複数の位置の間で、可動フレーム120を回転させることができる。可動フレーム120は、可動フレーム120を上方位置へと付勢するために、1つ以上のばねもしくは弾力のある部材を含むことのできる第1の付勢要素104を介して、固定フレーム100にさらに結合される。
【0038】
可動フレーム120は、少なくとも保持位置もしくは把持位置(
図2A、
図6A)と、解放位置もしくは把持解除位置(
図1A、
図6B)との間で移動するように構成された把持機構を含む。保持位置においては、把持機構は、例えば、コード部分304の動きを妨げるためにそのチャネル124に沿って、把持機構に配置されたコードの一部(代替的に「コード部分」304と呼ぶこともできる)を保持または把持するための制約を提供する。解放位置においては、把持機構は、制約されない、または制約を除去して、コード部分304の動きを妨げないように、コード部分304の保持を解除するか、または解放する。コード300(
図3Bを参照のこと)は、コード部分304(把持機構またはそのチャネル124に配置される)と、コードの残りの部分(代替的に「残りのコード部分」302、306と呼ぶこともできる)とを備える。残りのコード部分304は、コード部分304の一端から延びる上側コード部分302と、コード部分304の他端から延びる下側コード部分306とを備える。
【0039】
把持機構は、第2の付勢要素112(
図6A、
図6Bを参照のこと)を介して、可動フレーム120に結合され、それは、把持機構を解放位置(
図6Bを参照のこと)へと付勢するための1つ以上のばね、または弾力のある部材を備えることができる。把持機構は、コード部分304を収容するためのチャネル124をその間に提供するように、離間された関係で配置された複数の把持ローラ122を備えることができる(
図3A、
図4Aを参照のこと)。解放位置(
図6Bを参照のこと)では、把持ローラ122は作動されず、したがって、チャネル124は制約されずに、そこに配置されたコードが、それに沿って移動または摺動できるようにする。解放位置から保持位置(
図6Aを参照のこと)に移動させるために、第2の付勢要素112は、制御レバー210を作動させることなどによって、打ち勝たれる必要がある。
【0040】
制御レバー210(
図6A、
図6B、
図1C、
図1D、
図2C、
図2Dを参照のこと)は、第2の付勢要素112に結合される。このような結合は、ケーブル202、他の等価な接続によって提供することができる。制御レバー210は、例えば、ペダルを押下することにより作動され、またペダルを解放することにより作動が解除される足踏み式ペダルなど、ペダルとすることができる。制御レバー210は、少なくとも1つのヒンジ204などにより、制御レバーハウジング200に回転可能にさらに結合され得る(
図1C、
図1D、
図2C、
図2Dを参照のこと)。制御レバーハウジング200は、可動フレーム120から遠隔に、または隣接して配置することができる。
【0041】
制御レバー210を作動させることは、第2の付勢要素112に打ち勝つか、または付勢を解除するための十分な力を加えるように構成される。特に、足ペダルが押下されたとき(
図2C、
図2Dを参照のこと)、ケーブル202はヒンジの回りで回転される。ガイドローラ202に次いで結合される第2の付勢要素112へのケーブル202の結合に起因して、ケーブル202のこの回転は、把持ローラ122を互いの方へ引っ張るか、または強制し、したがって、把持機構を、解放位置から保持位置へと移動させる(
図6Aを参照のこと)。この保持位置において、把持ローラ122は、互いの方へと強制され、したがって、チャネル124を制約し、したがって、把持機構は、チャネル124に配置されたコード部分304を保持するか、または把持する。この把持することは、把持ローラ122によりコード部分304の側部に圧力を加えること、および/または把持ローラ122によって、コード部分304を多くても部分的に閉じること、を含む。制御レバー210が作動状態にある場合、把持機構は保持位置に留まり、またコード部分304は、所定位置に係合された状態に留まる。
【0042】
作動された制御レバー210を解放することは、第2の付勢要素112に加えられた付勢解除力を除去して、第2の付勢要素112が、その付勢位置(
図6Bを参照のこと)に戻ることができるように構成される。特に制御レバー210を解放することは、ケーブル202を緩めるか、または緊張を解くように構成され、それは次いで、把持ローラ122を、互いから離れるように移動させ、したがって、把持機構を、保持位置から解放位置へと移動させる。解放位置において、把持ローラ122は、互いから離れるように移動し、したがって、チャネル124における制約を解除するか、または制約を除去し、したがって、把持機構は、チャネル124に配置されたコード部分304を解放する。この解放は、コード部分の側部に把持ローラ122によって加えられる力を除去し、かつ/または把持ローラ122によるコード部分304の閉鎖を解除することを含むことができる。この解放は、可動フレーム120が上方位置にあるときに行うことができる。
【0043】
前述のように、可動フレーム120は、第1の付勢要素104により上方位置(
図1B、
図2B、
図3Bを参照のこと)へと付勢される。コード部分304が、例えばそのチャネル124に沿ってなど、把持機構に配置された場合、可動フレーム120は、残りのコード部分302、306と、それに結合された任意の物体(示されていない)の組み合わされた重量が、第1の付勢要素104に打ち勝つことのないか、または付勢を解除することのない所定の値もしくは限度内である場合、上方位置に留まることになる。しかし、残りのコード部分302、306と、それに結合された任意の物体の組み合わされた重量が、所定の限度を超える場合、組み合わされた重量は、第1の付勢要素104に打ち勝つか、または付勢を解除する正味の力を加えて、可動フレーム120を、上方位置から下方位置に回転させる(すなわち
図3Bから
図4Bへと進む)。
【0044】
下方位置にある間に、制御レバー210が解放または非作動状態にあり、したがって、把持機構が解放位置にあって制約されない場合、コード部分304は、把持機構により保持されておらず、したがって、チャネル124から除くことができ、チャネル124から外れて落ちることが可能になる(
図5Aおよび
図5Bを参照のこと)。
【0045】
他方で、下方位置にある間(
図4A、
図4Bを参照のこと)、制御レバー210が作動状態のままであり、したがって、把持機構が保持位置にあって制約されている場合、残りのコード部分302、306と、それに結合された任意の物体の組み合わされた重力は、把持ローラ122を含む把持機構に対して、作動された制御レバー210により加えられた横方向の力に打ち勝つことのできる下方の力を加え、したがって、把持機構を、保持位置から解放位置に、またはそれの方向に強制的に移動させて、重量および重力により、コード部分304を把持機構から引き出す、また外れて落ちるようにする(
図5Aおよび
図5Bを参照のこと)。加えて、または代替的に、残りのコード部分302、306と、それに結合された物体の組み合わされた重量、ならびにコード300の弾性的な性質にも起因して、コード部分304は、伸ばされて細くなり得る。したがって、細く延ばされたコード部分304は、把持ローラ122を通過し、把持機構から外れて落ちることができる(
図5Aおよび
図5Bを参照のこと)。
【0046】
上方位置から下方位置への可動フレーム120の自動回転(すなわち、
図3Bから
図4Bへの進行)、および把持機構からのコード部分304の自動的な除去(すなわち
図4Bから
図5Bへの進行)の上記で述べた機構は、フェールセーフ機構と呼ぶことができる。
【0047】
可動フレーム120は、可動フレーム120の縁部を介して、チャネル124に入り、かつ/またはそこから出るコードの任意の部分の動きをガイドするように構成された1つ以上のガイドをさらに備えることができる(
図1A、
図1B、
図3A、
図3B、
図4A、
図4Bを参照のこと)。ガイドは、可動フレーム120に回転可能に結合されたガイドローラ126により提供され得る。このように、コードは、可動フレーム120およびその部分に対してゼロもしくは最小の抵抗でチャネル124に沿って移動または摺動することができ、それにより、コードの完全性を保護し、かつ保持する。ガイドローラ126の軸は、把持ローラ122の軸に対して非平行とすることができる。ガイドローラ126は、例えば、テフロン(登録商標)の名で市販され得るポリテトラフルオロエチレン材料など、低摩擦係数を有する材料を含むことができる。
【0048】
他の実施形態において、前述のものに対する修正を行うことが可能であることを理解されたい。
【0049】
一例では、ガイドは、例えばテフロン(登録商標)のもとに市販され得るポリテトラフルオロエチレン材料など、低摩擦係数を有することのできる非回転性の要素により提供することができる。別の例では、ガイドを削除することもできる。
【0050】
一例では、制御レバーハウジングは、可動フレームに隣接して配置することができる。
【0051】
一例では、前述のガイドローラ126は、低摩擦係数を有することのできる非回転性の要素と組み合わせた単一のガイドローラにより置き換えることができる。しかし単一のローラおよび非回転性の要素は、コード部分を、それぞれ保持および解放するように、制約および非制約を提供するように作動可能である。
【0052】
一例では、ガイドローラは、2つを超えるガイドローラを備えることができ、2つ以上のガイドローラは、コード部分をそれぞれ保持および解放するように、制約および非制約を提供すべく作動可能である。
【0053】
前述の例は、適切な場合、いくつかの他の例において、組み合わせることができる。
【0054】
図7は、コード制御のための方法を例示する流れ図を示す。方法は、バンジージャンプを参照して述べられるが、他の活動に対しても適切に適合され得る。
【0055】
ブロック702で、本開示のコード制御装置が、バンジージャンプ場所において提供される、例えば取り付けられる。コード制御装置の特徴の説明は、本方法の記述を曖昧にしないように繰り返さないものとする。
【0056】
ブロック704で、バンジージャンプの各段階の前に、コード制御装置、特に可動フレームは、上方位置へと付勢され、一方、把持機構は、解放位置へと付勢される、すなわち、制御レバーは、非作動状態にある(
図1A、
図1B、
図1C、および
図1Dを参照のこと)。
【0057】
ブロック706で、把持機構が解放位置にある間(
図1C、
図1Dを参照のこと)、かつ可動フレームが上方位置にある間(
図1A、
図1Bを参照のこと)、コードの一部(コード部分)は、把持機構に配置される、より具体的には、非制約のチャネル内にある。コード部分は、人の操作者によって把持機構内に配置され得る。コードの残りの部分(残りのコード部分)は、この間に、その前に、または後の適切な段階で、例えばバンジージャンパーなどの物体に結合することができる。
【0058】
ブロック708で、可動フレームが上方位置にある間、制御レバーが、例えば、人の操作者により作動されて(
図2Cおよび
図2Dを参照のこと)、把持機構を、コード部分を把持または保持するように作動させる(
図3A、
図3Bを参照のこと)。特に、作動された制御レバーは、第2の付勢要素に打ち勝つように力を加えて、把持機構を解放位置から保持位置へと移動させ、それにより、チャネルの制約を生じ、かつ把持機構、すなわち、より具体的には、その把持ローラによってコードの一部が保持される。この時点で、コード部分は、定位置に係合され、一方、残りのコード部分の少なくとも何らかの部分は、可動フレームから垂れ下がるはずである。
【0059】
ブロック710で、例えばコード部分から遠位にある下側のコード部分の自由端など、残りのコード部分に結合される、例えばバンジージャンパーなどの物体は、制御レバーが作動状態にある、すなわち、把持機構が保持位置にある間、かつ可動フレームが上方位置にある間、自由落下することができる。
【0060】
ブロック712で、制御レバーが適時に解放されたかどうかに応じて、以下の1つ以上のものが実施されるか、または行われ得る。
【0061】
第1の可能なシナリオでは、操作者は、例えば、可動フレームが上方位置から下方位置へと回転する前になど適切な時間に、作動された制御レバーを解放する。特に、可動フレームが上方位置にある間に、制御レバー210は解放されて、把持機構を保持位置から解放位置へと移動することができ、したがって、コード部分を解放する。コード部分を解放すると、コード部分は、重力の引っ張りにより、落下するバンジージャンパーの方向にチャネルに沿って摺動することにより、かつ/または操作者がそれをチャネルから直接取出し、かつ/またはチャネルの外に投げることにより、可動フレームから除去することができる。この摺動は、例えば、ガイドローラまたは他の非回転性のガイドなどのガイドにより、コード部分、および残りのコード部分の少なくともいくらかをガイドすることを含むことができる。
【0062】
代替的には、第2の可能なシナリオにおいて、可動フレームは、作動された制御レバーが操作者によって解放される前に、または解放されずに、下方位置へと回転する(
図4Aおよび
図4Bを参照のこと)。特に、制御レバーが作動されたままである間、残りのコード部分と、それに結合された、例えばバンジージャンパーなどの物体と、の組み合わされた重量が所定の限度を破って、第1の付勢要素に打ち勝つのに十分な正味の力を生成し、可動フレームを、上方位置から下方位置へと回転させる。正味の力は、バンジージャンパーが一定の距離を落下した後のコードおよびバンジージャンパーの重量に起因するものであり、それはコードに対して引っ張りを加える。この下方位置において、次に制御レバーが解放されて把持機構を解放位置へと移動させる場合、コード部分は解放されて自由になり、把持機構から除去されるか、または外れて落ちる。他方で、この下方位置において、作動された制御レバーが解放されないままである場合、残りのコード部分およびバンジージャンパーの重量は、把持機構に対して、作動された制御レバーにより加えられる力に打ち勝ち、把持機構を、保持位置から解放位置に、またはそれに向けて強制的に移動させる、かつ/またはコード部分が、残りのコード部分およびバンジージャンパーの重量に起因して、またさらにコードの弾性的性質に起因して伸ばされて、コード部分を細くさせる。伸ばされ細くなったコード部分は、把持機構がなお保持位置にあり得る場合であっても、把持機構から離れて落ちることになり得る(
図5Aおよび
図5Bを参照のこと)。
【0063】
本発明の実施形態は、少なくとも以下のようないくつかの利点を提供する。
【0064】
コード制御装置は、人の操作者を肉体的に緊張させるか、または疲労をさせることなく、望ましい時間にコードを保持し、かつ解放できる能力を人の操作者に提供する。
【0065】
人の操作者が、バンジージャンパーがジャンプした後の適切な時間に、コードを解放するのに失敗した場合、コード制御装置は、フェールセーフ機構を提供して、適切な時間に、または解放されないコードがバンジージャンパーの安全に対して増加した危険をもたらす前に、コードが確実に解放されるようにする。このフェールセーフ機構は、残りのコード部分とバンジージャンパーとの組み合わされた重量が、所定のレベルを超えたとき、可動フレームを上方位置から下方位置へと回転できるようにすることにより提供され、それは、第1に、第1の付勢要素に打ち勝ち、可動フレームを下方位置へと回転させ、また第2に、コード部分を解放するために、把持機構を保持位置から解放位置へと、またはそれに向けて強制的に移動させ、かつ/またはコード部分を伸ばす、または細くして、細くなったコード部分を把持機構から外れて落ちるようにする。言い換えると、フェールセーフ機構は、コードに対する所定の力または圧力に達したとき、自動的にコード部分を解放するように作動する。
【0066】
フェールセーフ機構は、人の操作者が適切な時間にコードを解放することへの依存を実質的に低減する。理解されるように、コードの早すぎる解放は、ジャンパーとコードのからみを生ずるおそれがあり、一方、コードの過度に遅い解放は、コードに損傷を与える、かつ/またはジャンプを妨げる可能性がある。
【0067】
制御レバーは、前述の保持、および時間の決まった解放を行うために、人の操作者が、コードに力または圧力を直接加えることを必要とするのではなく、コード部分に対する力もしくは圧力を、人の操作者により遠隔的に加えることを可能にする。特に、制御レバーは、ケーブルを引っ張る足踏み式とすることができ、それは、次いで、ガイド機構を制御してコード部分を保持または解放する。したがって、人の操作者は、コードの上に立つ必要がなく、したがって、コードの繊細なゴム材料を損傷させることはない。操作者は、コードが他の物体に捕捉されないことを保証するように、コードの別の部分をなお保持し、かつ/または操作者は、適切な時間に一定の方向にコードを投げることができるが、制御レバーによって提供される遠隔制御機能は、操作者に疲労を生じさせることなく、良好かつ安全な制御を可能にすることを理解されたい。
【0068】
コード部分を保持し、かつ解放するために把持ローラを使用することは、障害にならず、損傷を与えることなく、迅速にコードを解放させることができる。さらに把持ローラは、保持されている、すなわち、保持位置にあるコード部分を完全に閉塞するのではなく、人の操作者が時期を誤る、またはコードの解放を過度に遅延させた場合、把持ローラから迅速に逃れることが、フェールセーフ機構により提供され得る。
【0069】
本発明が、特定の実施形態を参照して具体的に示されかつ述べられてきたが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および細部における様々な変更を行うことができることを理解されたい。本発明の範囲は、したがって添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および等価な範囲に含まれるすべての変更は、したがって、包含されるように意図される。
【符号の説明】
【0070】
100 固定フレーム
102 ヒンジ
104 第1の付勢要素
112 第2の付勢要素
120 可動フレーム
122 把持ローラ
124 チャネル
126 ガイドローラ
200 制御レバーハウジング
202 ケーブル
204 ヒンジ
210 制御レバー
300 コード
302 上側コード部分
304 コード部分
306 下側コード部分