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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-03
(45)【発行日】2025-06-11
(54)【発明の名称】空気調和機および空気調和システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/49 20180101AFI20250604BHJP
【FI】
F24F11/49
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022014165
(22)【出願日】2022-02-01
(65)【公開番号】P2023112398
(43)【公開日】2023-08-14
【審査請求日】2024-09-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】田中 宏和
(72)【発明者】
【氏名】石原 滋規
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 哲也
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-74955(JP,A)
【文献】特開平2-146453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/00-11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風機能を有する空気調和機であって、
ルーバーと、
吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを駆動する駆動部と、
前記駆動部を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部に対して前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを追加駆動させる追加駆動指示を出力する駆動指示部と
を備え、
前記駆動制御部は、前記送風機能を停止すると前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを駆動する停止時駆動を行い、
前記駆動制御部は、さらに、前記送風機能が停止しているときに前記追加駆動指示が入力されると、前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを追加駆動させる、空気調和機。
【請求項2】
前記駆動制御部は、前記停止時駆動が完了するまで前記追加駆動指示を受付けない、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記停止時駆動が完了すると、前記停止時駆動が完了したことを報知する報知部をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記駆動制御部は、前記追加駆動指示により、前記ルーバーを所定量駆動させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空気調和機。
【請求項5】
(n+1)回目の前記追加駆動指示による前記所定量は、n回目の前記追加駆動指示による前記所定量よりも小さい、請求項4に記載の空気調和機。
【請求項6】
前記駆動部は、前記追加駆動指示を受けている間、前記ルーバーを駆動させ続ける、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空気調和機。
【請求項7】
前記駆動部は、前記追加駆動指示を所定時間受けると、前記ルーバーの駆動を停止させる、請求項6に記載の空気調和機。
【請求項8】
前記駆動部は、前記追加駆動指示により前記ルーバーを、前記ルーバーに許容された最大駆動量だけ移動させ、前記追加駆動指示をさらに受けて前記ルーバーを付加駆動させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空気調和機。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の空気調和機と、
前記空気調和機に指示情報を出力するリモートコントローラーと
を備える空気調和システムであって、
前記リモートコントローラーは、
前記送風機能を停止させ、前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを駆動させるリモート停止指示を示す前記指示情報を出力する第1指示部と、
前記第1指示部以外の指示部であって、前記ルーバーを追加駆動させるリモート追加駆動指示を示す前記指示情報を出力する第2指示部と、
前記指示情報を送信する送信部と
を有し、
前記空気調和機は、
前記指示情報を受信する受信部を有し、
前記駆動指示部は、前記指示情報により前記リモート追加駆動指示を出力する、空気調和システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機および空気調和システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、空気調和装置が停止指示されると、開閉装置によりパネルが閉じられる空気調和装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-52797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、パネルが完全に閉じられなかった場合の対策について開示していない。
【0005】
本発明は、空気調和機の運転停止時にルーバーを停止時駆動し、さらに、吹出口を閉鎖する方向にルーバーを追加駆動させることにより、吹出口を好適に閉鎖するとともに、閉鎖に伴うルーバーの駆動部の破損を抑制する空気調和機および空気調和システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る空気調和機は、送風機能を有する空気調和機であって、ルーバーと、駆動部と、駆動制御部と、駆動指示部とを備える。前記駆動部は、吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを駆動する。前記駆動制御部は、前記駆動部を制御する。前記駆動指示部は、前記駆動制御部に対して前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを追加駆動させる追加駆動指示を出力する。前記駆動制御部は、前記送風機能を停止すると前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを駆動する停止時駆動を行い、前記駆動制御部は、さらに、前記送風機能が停止しているときに前記追加駆動指示が入力されると、前記吹出口を閉鎖する方向に前記ルーバーを追加駆動させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の空気調和機および空気調和システムによれば、空気調和機の吹出口をルーバーで好適に閉鎖でき、ルーバーの駆動部の破損を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る空気調和機およびリモートコントローラーを備える空気調和システムの構成を示す図である。
図2】本実施形態に係る空気調和機の構成を示す断面図である。
図3】本実施形態に係る空気調和機の制御装置を示すブロック図である。
図4A】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの動作を示す図である。
図4B】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの動作を示す図である。
図5】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの停止時駆動および追加駆動を示す図である。
図6】本実施形態に係る空気調和機の動作を示すタイミングチャートである。
図7】本実施形態に係る空気調和システムが備えるリモートコントローラーを示す図である。
図8】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの追加駆動を示すタイミングチャートである。
図9】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの追加駆動を示すタイミングチャートである。
図10】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの追加駆動を示すタイミングチャートである。
図11】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの追加駆動を示すタイミングチャートである。
図12】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの追加駆動を示すタイミングチャートである。
図13】本実施形態に係る空気調和機のルーバーの追加駆動を示すタイミングチャートである。
図14】本実施形態に係る空気調和システムの基本的な制御を示すフローチャートである。
図15】本実施形態に係る空気調和システムの他の制御を示すフローチャートである。
図16】本実施形態に係る空気調和システムの他の制御を示すフローチャートである。
図17】本実施形態に係る空気調和システムの他の制御を示すフローチャートである。
図18】本実施形態に係る空気調和システムの他の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については、同一の参照符号を付して、重複する説明を繰り返さない。
【0010】
図1を参照して、本実施形態に係る空気調和システム1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る空気調和機2およびリモートコントローラー3を備える空気調和システム1の構成を示す図である。図1で説明される本実施形態は、本発明のすべての実施形態および具体例に適用され得る。
【0011】
図1に示すように、空気調和システム1は、空気調和機2と、リモートコントローラー3(リモコン3)とを備える。
【0012】
空気調和システム1は、リモートコントローラー3から送信された電波を空気調和機2が受信して空気調和機2が動作するシステムである。また、空気調和システム1は、空気調和機2の本体に配置されたインターフェイスに、ユーザーから直接指示を受けて動作するシステムであってもよい。
【0013】
空気調和機2は、送風機能を有する。空気調和機2の一例は、エアコンディショナー(エアコン)、冷房機(クーラー)、暖房機、送風機、加湿機、除湿器、または、空気清浄機である。
【0014】
エアコンディショナーは、一例として、上記した送風機能の他、暖房機能、冷房機能、加湿機能、または、除湿機能などを有してもよい。エアコンディショナーは、図示しない室外機と接続されていてもよい。
【0015】
エアコンディショナー、冷房機、暖房機、送風機、加湿機、除湿機、または、空気清浄機は、必ずしも室外機と接続されていなくてもよい。
【0016】
リモートコントローラー3は、空気調和機2に指示情報を出力する。リモートコントローラー3については、図7で後述する。
【0017】
次に、図1に加え、さらに図2および図3を参照して、空気調和機2について説明する。図2は、空気調和機2の内部構造を示す断面図である。図3は、本実施形態に係る空気調和機2の制御装置21を示すブロック図である。
【0018】
図1に示すように、空気調和機2は、本体機構部20と、制御装置21と、報知部22と、受信部23とを有する。
【0019】
図1および図2に示すように、本体機構部20は、筐体200と、吸気口201と、ファン202と、熱交換器203と、吹出口204と、フィン205(左右風向調整部205)と、ルーバー206(上下風向調整部206)と、駆動部207とを有する。
【0020】
図3に示すように、制御装置21は、駆動指示部210と、駆動制御部211とを有する。
【0021】
図1および図2に示す本体機構部20において、筐体200は、一例として樹脂等で形成され、空気調和機2の外枠を形成する。
【0022】
図2に示すように、吸気口201は、一例として、筐体200の上部に形成され、室内の空気を吸入する孔部である。
【0023】
ファン202は、筐体200の内部に配置される。ファン202は、一例として回転軸の周囲に複数の羽根が配置される。ファン202は、回転軸が回転することにより、吸気口201から室内の空気を吸入し、後述する吹出口204へ送風する。
【0024】
熱交換器203は、内部に冷媒が導通する冷媒管を有し、ファン202が吸気口201から吸入した空気と冷媒管の冷媒との間で熱を交換する。
【0025】
吹出口204は、一例として、筐体200の下部または前方側面部に配置され、冷媒との間で熱を交換した空気(一例として、冷気または暖気)を吹き出す孔部である。
【0026】
フィン205(左右風向調整部205)は、一例として、吹出口204の近傍に、平板が空気調和機2の左右方向に複数枚並んで配置される。
【0027】
吹出口204から吹き出す空気は、フィン205の隣接する平板の間を通り、平板の向きによって風向を左右方向に調整される。フィン205は、一例として樹脂等で形成される。
【0028】
ルーバー206(上下風向調整部206)は、一例として、吹出口204の近傍に配置された1枚の平板で構成される。ルーバー206は、筐体200の両側に回動可能に回動軸により軸支され、回動軸には回転ギアが配置される。ルーバー206は、回動軸のまわりを吹出口204を開口または閉鎖するよう回動する。ルーバー206は、吹出口204から吹き出す空気の上下方向の風向を調整する。
【0029】
駆動部207は、吹出口204を開口する方向にルーバー206を駆動する。駆動部207は、吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206を駆動する。
【0030】
駆動部207は、一例として、図示しないモーターと、モーターの回転軸に配置された駆動ギアと、モーターの駆動ギアに係合する伝達ギアと、ルーバー206に配置され、伝達ギアに係合する回転ギアにより構成される。
【0031】
次に、図3に加え、図4A図13を参照して、制御装置21によるルーバー206の制御を説明する。
【0032】
図4Aおよび図4Bは、本実施形態に係る空気調和機2のルーバー206の動作を示す図である。図5は、ルーバー206の停止時駆動および追加駆動(リモート追加駆動)を示す図である。図6は、空気調和機2の動作を示すタイミングチャートである。図7は、リモートコントローラー3を示す図である。図8図13は、ルーバー206の追加駆動を示すタイミングチャートである。
【0033】
図4Aに示すように、空気調和機2の送風機能が駆動しているとき、ルーバー206(ルーバー206A)は吹出口204を開口する位置にある。
【0034】
空気調和機2が送風機能を駆動させているとき、ユーザーが空気調和機2に配置された停止ボタンその他のインターフェイスを指示する。制御装置21の駆動指示部210は、送風機能を停止する停止指示を出力する。
【0035】
空気調和機2が送風機能を駆動させているとき、ユーザーがリモートコントローラー3に配置された停止ボタンその他のインターフェイスを指示する。そのとき、制御装置21の駆動指示部210は、送風機能を停止する停止指示を出力してもよい。
【0036】
制御装置21の駆動制御部211は、停止指示に基づいて、送風機能を停止させる。
【0037】
制御装置21は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。そして、制御装置21のプロセッサーは、図示しない記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することによって、空気調和機2の各部の動作を制御する。
【0038】
駆動指示部210および駆動制御部211は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現され得る。
【0039】
次に、制御装置21の駆動制御部211は、駆動部207を制御する。具体的には、送風機能が停止すると、駆動部207は、図示しないモーターを駆動させ、モーターの回転軸を回転させ、回転力をモーターの回転軸に配置された駆動ギアと、モーターの駆動ギアに係合する伝達ギアと、ルーバー206に配置され、伝達ギアに係合する回転ギアとに伝達して、ルーバー206を駆動する。
【0040】
駆動制御部211は、空気調和機2の送風機能を停止すると、吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206を駆動する停止時駆動を行ってもよい。
【0041】
駆動制御部211が空気調和機2の送風機能を停止すると、駆動制御部211は駆動部207を制御する。図4Aに示すように、駆動部207は、ルーバー206の停止時駆動を行い、ルーバー206で吹出口204を閉鎖する。
【0042】
しかし、例えば、空気調和機2の駆動部207が経年劣化する他、ユーザーがルーバー206を手で動かすなどの理由により、ルーバー206が好適に吹出口204を閉鎖できない場合が生じることがある。
【0043】
すなわち、図4Bに示すように、ルーバー206Aが吹出口204を閉鎖する方向に停止時駆動した後、ルーバー206と筐体200との間にすきまB(ずれB)が生じた状態で、ルーバー206Cが停止することがある。
【0044】
制御装置21の駆動指示部210は、駆動制御部211に対して吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206を追加駆動させる追加駆動指示を出力する。
【0045】
すなわち、図5に示すように、駆動指示部210は、駆動制御部211に対して吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206を駆動させる停止時駆動指示を出力する。駆動制御部211は、停止時駆動指示に従って吹出口204を閉鎖するようルーバー206を停止時駆動する。
【0046】
ルーバー206が停止時駆動を完了して停止した後、さらに、ユーザーが空気調和機2に配置された停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、ルーバー206Cを追加駆動する追加駆動指示を出力する。
【0047】
駆動制御部211は、追加駆動指示が出力されたか否かを判定してもよい。
【0048】
ユーザーがリモートコントローラー3に配置された停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、ルーバー206を追加駆動するリモート追加駆動指示を出力してもよい。
【0049】
次に、図5に示すように、駆動制御部211は、追加駆動指示に従って吹出口204を閉鎖するようルーバー206Cを追加駆動する。以降、図5から図13を参照する場合において、リモート追加駆動指示を記述する必要がある場合を除き、追加駆動指示は、リモート追加駆動指示を含んで記述される場合がある。
【0050】
また、図5から図13を参照する場合において、リモート追加駆動を記述する必要がある場合を除き、追加駆動は、リモート追加駆動に置き換えられて記述される場合がある。そのため、図5から図13には、リモート追加駆動指示およびリモート追加駆動の記述が省略されている。
【0051】
具体的には、図6に示すように、駆動指示部210が停止指示Cを出力すると、駆動制御部211は、図示しないモーターを停止させ、モーターに接続されたファン202(図2)などの送風機能を停止させる。
【0052】
駆動制御部211は、引き続き、停止時駆動Eを行い、吹出口204を閉鎖するようルーバー206を駆動する。
【0053】
駆動制御部211は、さらに、空気調和機2の送風機能が停止しているときに追加駆動指示Dが入力されると、吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206について追加駆動Fをさせてもよい。
【0054】
すなわち、図6に示すように、駆動指示部210は、空気調和機2の送風機能が停止しているときに、ルーバー206について追加駆動Fを行う追加駆動指示Dを出力してもよい。駆動制御部211は、追加駆動指示Dに従って駆動部207を駆動する。駆動部207は、吹出口204を閉鎖するようルーバー206Cについて追加駆動Fを行う。
【0055】
ルーバー206Cについて追加駆動Fが完了すると、図5に示すように、ルーバー206Bは好適に吹出口204を閉鎖する。
【0056】
本実施形態によれば、空気調和機2の吹出口204をルーバー206で好適に閉鎖でき、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0057】
次に、図7を参照して、リモートコントローラー3について説明する。
【0058】
リモートコントローラー3には、機能が割り当てられたボタンが配置されており、図1に示すように、ユーザーが指示したボタンに応じた信号が空気調和機2に送信される。図1に示すように、空気調和機2は、リモートコントローラー3から受信した信号に基づいて、指示された機能を発揮させる。
【0059】
また、リモートコントローラー3には、機能が表示されるディスプレイが配置されてもよく、図1に示すように、ユーザーがディスプレイで指示した機能に応じた信号が空気調和機2に送信されてもよい。
【0060】
図7に示すように、リモートコントローラー3は、第1指示部30と、第2指示部31と、送信部32とを有する。
【0061】
第1指示部30の好適な一例は、「停止」の文字が印刷された停止ボタンである。第1指示部30の他の例は、ディスプレイに「停止」と表示された画像である。
【0062】
第2指示部31の好適な一例は、点線で囲んだ領域に配置された、「停止」の文字が印刷された停止ボタン以外の他のボタンである。第2指示部31の他の例は、ディスプレイに「停止」と表示された画像以外の画像である。
【0063】
ただし、第1指示部30は、停止ボタン以外のボタンであってもよい。第1指示部30は、ディスプレイに停止と表示された画像以外の画像であってもよい。
【0064】
また、第2指示部31は、停止ボタンであってもよい。第2指示部31は、ディスプレイに停止と表示された画像であってもよい。
【0065】
第1指示部30は、空気調和機2の送風機能を停止させ、吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206を駆動させるリモート停止指示を示す指示情報を出力する。
【0066】
送信部32は、指示情報を送信する。すなわち、送信部32は、第1指示部30または第2指示部31をユーザーが操作して出力された指示情報を、空気調和機2の受信部23に送信する。
【0067】
送信部32は、CODEC(Coder/Decoder)により実現され得る。
【0068】
図1に示すように、空気調和機2の受信部23は、指示情報を受信する。
【0069】
受信部23は、CODECにより実現され得る。
【0070】
すなわち、図7に示すように、空気調和機2が送風機能を駆動させているとき、ユーザーがリモートコントローラー3に配置された停止ボタン等を指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、送風機能を停止するリモート停止時駆動指示を出力する。駆動制御部211は、リモート停止時駆動指示に基づいて、送風機能を停止させる。
【0071】
駆動指示部210は、駆動制御部211に対して吹出口204を閉鎖する方向にルーバー206を駆動させるリモート停止時駆動指示を示す指示情報を出力する。駆動制御部211は、リモート停止時駆動指示に従って、吹出口204を閉鎖するようルーバー206についてリモート停止時駆動を行う。
【0072】
第2指示部31は、第1指示部30以外のボタンであって、ルーバー206を追加駆動させるリモート追加駆動指示を示す指示情報を出力する。
【0073】
空気調和機2の制御装置21が有する駆動指示部210は、指示情報によりリモート追加駆動指示を出力する。すなわち、駆動指示部210は、受信部23が受信した指示情報が示す内容に基づき、リモート追加駆動指示を出力する。
【0074】
空気調和機2の駆動制御部211は、リモート追加駆動指示に基づいてルーバー206の開閉をリモート追加駆動するよう、駆動部207を制御する。
【0075】
ユーザーがリモートコントローラー3に配置された停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、ルーバー206をリモート追加駆動するリモート追加駆動指示を出力する。
【0076】
駆動制御部211は、リモート追加駆動指示が出力されたか否かを判定してもよい。
【0077】
図3に示すように、駆動制御部211は、リモート追加駆動指示に従って吹出口204を閉鎖するようルーバー206Cをリモート追加駆動する。
【0078】
図5に示すように、ルーバー206Cについてリモート追加駆動が完了すると、ルーバー206Bは好適に吹出口204を閉鎖する。
【0079】
本実施形態によれば、リモートコントローラー3を用いて空気調和機2の吹出口204をルーバー206で好適に閉鎖でき、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0080】
次に、図3に示す駆動制御部211は、停止時駆動が完了するまで追加駆動指示を受付けないように制御してもよい。
【0081】
具体的には、図8に示すように、駆動指示部210が停止指示Cを出力すると、駆動制御部211は、送風機能を停止させ、さらに吹出口204を閉鎖するようルーバー206について停止時駆動Eを行う。
【0082】
ルーバー206が停止時駆動Eを行っている間は、駆動指示部210が追加駆動指示Gを出力しても、駆動制御部211は、ルーバー206について追加駆動Fを行わない。
【0083】
駆動制御部211は、停止時駆動Eが完了したか否かを判定してもよい。
【0084】
駆動指示部210は、空気調和機2の送風機能が停止しているときに、ルーバー206について追加駆動Fを行う追加駆動指示Dを出力してもよい。駆動制御部211は、追加駆動指示Dに従って駆動部207を駆動する。駆動部207は、吹出口204を閉鎖するようルーバー206Cについて追加駆動Fを行う。
【0085】
本実施形態によれば、駆動部207の誤動作を抑制することができる。
【0086】
さらに、空気調和機2の報知部22は、停止時駆動Eが完了すると、停止時駆動が完了したことを報知する。
【0087】
具体的には、図6に示すように、ルーバー206の停止時駆動Eが終了し、または完了すると、報知部22は、アラーム音などを鳴動させて停止時駆動Eが完了したことを報知する。
【0088】
さらに、ルーバー206の追加駆動Fが終了し、または完了すると、報知部22は、アラーム音などを鳴動させて追加駆動Fが終了し、または完了したことを報知してもよい。
【0089】
報知部22は、一例として、スピーカーである。
【0090】
本実施形態によれば、図4Bに示すように、停止時駆動が完了した時点で筐体200とルーバー206との間にすきまBが生じていないか、ユーザーに注意喚起することができる。
【0091】
次に、図9に示すように、駆動制御部211は、追加駆動指示Dにより、ルーバー206を所定量駆動させてもよい。
【0092】
すなわち、ユーザーは、空気調和機2に配置された停止ボタンその他のインターフェイスを、短時間だけ指示することもあり、または、長時間だけ長押しすることがある。また、ユーザーは、リモートコントローラー3に配置された停止ボタンその他のインターフェイスを、短時間だけ指示することもあり、または、長時間だけ長押しすることがある。
【0093】
駆動制御部211は、短時間だけ追加駆動指示Dが出されたか、長時間だけ追加駆動指示Dが出されたかにかかわらず、ルーバー206を所定量駆動させてもよい。
【0094】
制御装置21は、駆動制御部211がルーバー206を所定量駆動させたか否かを判定してもよい。
【0095】
本実施形態によれば、ユーザーによる追加駆動指示Dにより、ルーバー206が所定量駆動される。そのため、ユーザーが空気調和機2を目視または注意していなくても、追加駆動指示Dによりルーバー206が所定量駆動され、空気調和機2の吹出口204をルーバー206で好適に閉鎖できる。また、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0096】
次に、駆動制御部211による、(n+1)回目(nは自然数、以下同じ)の追加駆動指示H(n+1)による所定量J(n+1)は、n回目の追加駆動指示H(n)による所定量J(n)よりも小さくてもよい。
【0097】
具体的には、図10に示すように、駆動指示部210は、n回目の追加駆動指示H(n)を出力する。駆動制御部211は、追加駆動指示H(n)を受信して、駆動部207にルーバー206を所定量J(n)、追加駆動させる。
【0098】
駆動制御部211は、駆動部207がルーバー206を所定量J(n)だけ駆動した後、駆動部207の追加駆動を停止させてもよい。
【0099】
さらに、駆動指示部210は、(n+1)回目の追加駆動指示H(n+1)を出力する。駆動制御部211は、追加駆動指示H(n+1)を受信して、駆動部207にルーバー206を所定量J(n+1)だけ追加駆動させる。
【0100】
このとき、所定量J(n+1)は、所定量J(n)よりも小さくてもよい。すなわち、所定量J(n)>所定量J(n+1)であってもよい。
【0101】
駆動制御部211は、駆動部207がルーバー206を所定量J(n+1)だけ追加駆動した後、駆動部207の追加駆動を停止させてもよい。
【0102】
本実施形態によれば、ユーザーは、追加駆動指示Hを複数回行うことができる。また、追加駆動指示Hを出すごとにルーバー206が駆動する所定量が徐々に小さくなる。そのため、ユーザーは、図4Bに示すすきまBがなくなるまで、ルーバー206の駆動を微調整することができ、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0103】
さらに、駆動部207は、追加駆動指示Hを受けている間、ルーバー206を駆動させ続けてもよい。
【0104】
具体的には、図11に示すように、ユーザーは、ルーバー206を停止時駆動させた後、空気調和機2に配置された停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示する。制御装置21の駆動指示部210は、ルーバー206Cを追加駆動Mだけする追加駆動指示Kを出力する。
【0105】
ユーザーがリモートコントローラー3に配置された第2指示部31を指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、ルーバー206をリモート追加駆動Mだけするリモート追加駆動指示Kを出力してもよい。
【0106】
追加駆動指示Kは、停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示している間だけ出力されてもよい。追加駆動指示Kは、第2指示部31を指示している間だけ出力されてもよい。
【0107】
図11に示す追加駆動指示Kの立ち上がり時点は、停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスが指示された時点(押下された時点)であってもよい。追加駆動指示Kの立ち上がり時点は、第2指示部31が指示された時点(押下された時点)であってもよい。
【0108】
駆動制御部211は、追加駆動指示Kに従って吹出口204を閉鎖するよう、ルーバー206Cについて追加駆動Mを行う。
【0109】
駆動制御部211は、追加駆動指示Kが出力されているか否かを判定してもよい。
【0110】
次に、ユーザーが空気調和機2に配置された停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスの指示を停止すると、駆動指示部210は、追加駆動指示Kの出力を停止する。駆動制御部211は、追加駆動指示Kの出力の停止に従って追加駆動Mを停止してもよい。
【0111】
駆動制御部211は、追加駆動指示Kの出力が停止されたか否かを判定してもよい。
【0112】
図11に示す追加駆動指示Lが出力されている期間は、追加駆動指示Kが出力されている期間と異なる。駆動制御部211は、追加駆動指示Lが出力されている期間だけ追加駆動Nを行ってもよい。
【0113】
駆動制御部211は、追加駆動指示Lが出力されているか否かを判定してもよい。
【0114】
図11に示す追加駆動指示Kの立ち下がり時点は、停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスの指示が解除された時点(停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスから指などが離れた時点)であってもよい。追加駆動指示Kの立ち下がり時点は、第2指示部31の指示が解除された時点(第2指示部31から指などが離れた時点)であってもよい。
【0115】
本実施形態によれば、ユーザーが目視によりルーバー206の追加駆動量を調節できる。そのため、ルーバー206の過剰な追加駆動を抑制でき、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0116】
さらに、駆動部207は、追加駆動指示Lを所定時間受けると、ルーバー206の駆動を停止させてもよい。
【0117】
図11を参照して先述したように、追加駆動指示Kは、停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示している間だけ出力されてもよい。追加駆動指示Kは、第2指示部31(図4Aおよび図4B)を指示している間だけ出力されてもよい。
【0118】
そのため、一例として、図5で説明したように、すでにルーバー206Bが吹出口204を好適に閉鎖しているにもかかわらず、ユーザーが追加駆動指示K(図11)を出し続ける場合が考えられ、ルーバー206B、駆動部207のギアが損傷することが考えられる。
【0119】
そこで、図12に示すように、追加駆動指示Pが入力されると、ルーバー206が追加駆動Sを行う。追加駆動指示Pが入力されると、指示時間Qの間、追加駆動指示Pが継続される。しかし、駆動制御部211は、指示時間Qにかかわらず、所定時間Rの間、駆動部207を駆動させてもよい。
【0120】
すなわち、駆動指示部210は、追加駆動指示Pを出力する。駆動制御部211は、追加駆動指示Pに従って、駆動部207に追加駆動Sを行わせる。
【0121】
駆動部207は、駆動指示部210の指示により追加駆動Sを開始する。駆動部207は、追加駆動指示Pによりルーバー206の駆動を開始してもよい。駆動部207は、所定時間Rの間、ルーバー206の駆動を継続させる。
【0122】
制御装置21は、追加駆動指示Pが継続しているか否かを判定してもよい。
【0123】
制御装置21が、追加駆動指示Pが継続していないと判定した場合、駆動制御部211は、駆動部207の追加駆動Sを停止させる。
【0124】
駆動制御部211は、追加駆動指示Pを継続して受けている場合、所定時間Rの経過により、駆動部207の追加駆動Sを停止させる。
【0125】
制御装置21は、駆動制御部211が追加駆動指示Pを継続して受けている場合、所定時間Rが経過したか否かを判定してもよい。
【0126】
駆動部207は、所定時間Rが経過すると、駆動部207による追加駆動Sが停止するため、ルーバー206の駆動を停止する。
【0127】
所定時間Rは、指示時間Qよりも短くてもよい。
【0128】
本実施形態によれば、指示時間Qの間、追加駆動Sを行わせるよう、ユーザーが追加駆動指示Pを出力しても、駆動制御部211は、所定時間Rの経過により駆動部207による追加駆動Sを停止させることができる。そのため、ルーバー206の過剰な追加駆動を抑制でき、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0129】
次に、駆動部207は、追加駆動指示によりルーバー206を、ルーバー206に許容された最大駆動量だけ移動させ、追加駆動指示をさらに受けてルーバー206を付加駆動させてもよい。
【0130】
図4Aに示すように、ルーバー206Aは、最大駆動量だけ駆動し、吹出口204を最大量だけ開口してもよい。
【0131】
しかし、吹出口204が最大量だけ開口しているにもかかわらず、ユーザーがルーバー206Aを手で動かし、さらに開口させる場合が考えられる。その場合、ルーバー206Aが吹出口204を閉鎖する方向に最大駆動量だけ駆動したにもかかわらず、図4Bに示すように、すきまBが生じる場合が考えられる。
【0132】
そのため、駆動部207は、追加駆動指示Pによりルーバー206を、ルーバー206に許容された最大駆動量だけ移動させてもよい。駆動部207は、追加駆動指示をさらに受けてルーバー206を付加駆動させてもよい。
【0133】
図13に示すように、空気調和機2が送風機能を駆動させているとき、ユーザーが、空気調和機2に配置された停止ボタンその他のインターフェイスを指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、送風機能を停止する停止指示Cを出力する。
【0134】
制御装置21の駆動制御部211は、停止指示Cに基づいて、送風機能を停止させる。
【0135】
すなわち、駆動指示部210が停止指示Cを出力すると、駆動制御部211は、停止時駆動Eを行い、吹出口204を閉鎖するようルーバー206を駆動する。このとき、駆動部207は、停止指示Cによりルーバー206を、ルーバー06に許容された最大駆動量だけ移動させてもよい。
【0136】
駆動制御部211は、駆動部207の駆動を停止させる。駆動部207は、ルーバー206に許容された最大駆動量だけ移動させると、ルーバー206の駆動を停止する。
【0137】
さらに、ユーザーが空気調和機2に配置された停止ボタン以外のボタンその他のインターフェイスを指示すると、制御装置21の駆動指示部210は、ルーバー206Cを追加駆動する追加駆動指示Dを出力する。
【0138】
駆動制御部211は、追加駆動指示Dに基づいて、ルーバー206Cについて追加駆動Fを行う。
【0139】
駆動制御部211は、ルーバー206Cについて所定時間だけ追加駆動Fを行うと、追加駆動Fを停止させる。駆動部207は、追加駆動Fを停止する。
【0140】
ルーバー206Cについて追加駆動Fが完了すると、図5に示すように、ルーバー206Bは好適に吹出口204を閉鎖する。
【0141】
本実施形態によれば、ユーザーは、図4Bに示すすきまBがなくなるまで、ルーバー206の駆動を微調整することができ、ルーバー206の駆動部207の破損を抑制できる。
【0142】
次に、図14を参照して、空気調和システム1の基本的な制御を説明する。図14は、本実施形態に係る空気調和システム1の基本的な制御を示すフローチャートである。
【0143】
図14に示すように、フローチャートは、ステップS10からステップS18を含む。具体的には次の通りである。
【0144】
図14に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS18の一部が処理されてもよい。図14に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS18のすべてが処理されてもよい。
【0145】
図14に示すステップS10において、空気調和機2が送風機能を駆動させているとき、ユーザーの指示により、駆動指示部210は、送風機能を停止する停止指示またはリモート停止指示を出力する。処理はステップS11に進む。
【0146】
ステップS11において、駆動制御部211は、停止指示に基づいて、送風機能を停止させる。処理はステップS12に進む。
【0147】
ステップS12において、駆動部207は、停止時駆動を行い、ルーバー206を駆動して吹出口204を閉鎖する。処理はステップS13に進む。
【0148】
ステップS13において、制御装置21は、停止時駆動が完了したか否かを判定する。停止時駆動が完了したと判定されると(Yes)、処理はステップS14に進む。停止時駆動が完了したと判定されないと(No)、処理はステップS13を繰り返す。
【0149】
ステップS13においてYesの場合、ステップS14において、報知部22は、停止時駆動が完了したことを報知する。処理はステップS15に進む。
【0150】
ステップS15において、制御装置21は、追加駆動指示が出力されたことを判定する。追加駆動指示が出力されたと判定されると(Yes)、処理はステップS16に進む。追加駆動指示が出力されないと判定されると(No)、処理は終了する。
【0151】
ステップS15においてYesの場合、ステップS16において、駆動指示部210は、追加駆動指示を出力する。駆動制御部211は、追加駆動指示に従って吹出口204を閉鎖するようルーバー206Cを追加駆動する。処理はステップS17に進む。
【0152】
ステップS17において、駆動制御部211は、追加駆動を停止する。処理はステップS18に進む。
【0153】
ステップS18において、報知部22は、追加駆動が完了したことを報知する。そして処理は終了する。
【0154】
次に、図15を参照して、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を説明する。図15は、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を示すフローチャートである。図15において、ステップS10からステップS18は、図14が援用される。図15は、図14に示すステップS16とステップS17の間にステップS20が組み入れられたフローチャートである。従って、図14で説明したステップについては重複する説明を省略する。
【0155】
図15に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS16、および、ステップS20からステップS18の一部が処理されてもよい。図15に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS16、および、ステップS20からステップS18のすべてが処理されてもよい。
【0156】
図15に示すステップS20において、制御装置21は、駆動制御部211がルーバー206を所定量駆動させたか否かを判定する。ルーバー206を所定量駆動させた場合(Yes)、処理はステップS17に進む。ルーバー206を所定量駆動させていない場合(No)、処理はステップS20を繰り返す。
【0157】
次に、図16を参照して、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を説明する。図16は、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を示すフローチャートである。図16において、ステップS10からステップS14、ステップS17、および、ステップS18は、図14が援用される。図16は、図14に示すステップS14とステップS17の間にステップS30からステップS34が組み入れられたフローチャートである。従って、図14で説明したステップについては重複する説明を省略する。
【0158】
図16に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS14、ステップS30からステップS34、および、ステップS17からステップS18の一部が処理されてもよい。図16に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS14、ステップS30からステップS34、および、ステップS17からステップS18のすべてが処理されてもよい。
【0159】
図16に示すように、ステップS30において、駆動指示部210は、n回目の追加駆動指示H(n)を出力する。駆動制御部211は、追加駆動指示H(n)を受信する。処理はステップS31に進む。
【0160】
ステップS31において、駆動制御部211は、駆動部207にルーバー206を所定量J(n)だけ追加駆動させる。処理はステップS32に進む。
【0161】
ステップS32において、駆動制御部211は、駆動部207の追加駆動を停止させる。処理はステップS33に進む。
【0162】
ステップS33において、駆動制御部211は、追加駆動指示H(n+1)を受信する。処理はステップS34に進む。
【0163】
ステップS34において、駆動制御部211は、駆動部207にルーバー206を所定量J(n+1)だけ追加駆動させる。
【0164】
次に、図17を参照して、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を説明する。図17は、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を示すフローチャートである。図17において、ステップS10からステップS18は、図14が援用される。図17は、図14に示すステップS16とステップS17の間にステップS40およびステップS41が組み入れられたフローチャートである。従って、図14で説明したステップについては重複する説明を省略する。
【0165】
図17に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS16、ステップS40、ステップS41、ステップS17、および、ステップS18の一部が処理されてもよい。図17に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS16、ステップS40、ステップS41、ステップS17、および、ステップS18のすべてが処理されてもよい。
【0166】
図17に示すステップS40において、制御装置21は、追加駆動指示Pが継続しているか否かを判定する。継続していると判定された場合(Yes)、処理はステップS41に進む。継続していないと判定された場合(No)、処理はステップS17に進む。
【0167】
ステップS40においてYesの場合、ステップS41において、制御装置21は、所定時間Rが経過したか否かを判定してもよい。所定時間Rが経過したと判定された場合(Yes)、処理はステップS17に進む。所定時間Rが経過していないと判定された場合(No)、処理はステップS16に戻る。
【0168】
次に、図18を参照して、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を説明する。図18は、本実施形態に係る空気調和システム1の他の制御を示すフローチャートである。図18において、ステップS10からステップS18は、図14が援用される。図18は、図14に示すステップS12とステップS13の間に、ステップS50が組み入れられたフローチャートである。従って、図14で説明したステップについては重複する説明を省略する。
【0169】
図18に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS12、ステップS50、および、ステップS13からステップS18の一部が処理されてもよい。図18に示すフローチャートでは、ステップS10からステップS12、ステップS50、および、ステップS13からステップS18のすべてが処理されてもよい。
【0170】
図18に示すステップS50において、駆動部207は、追加駆動指示によりルーバー206を、ルーバー206に許容された最大駆動量だけ移動させる。処理はステップS13に進む。
【0171】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示していることがある。図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なってもよい。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0172】
本発明は、空気調和機および空気調和システムの分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0173】
1 空気調和システム
2 空気調和機
20 本体機構部
200 筐体
201 吸気口
202 ファン
203 熱交換器
204 吹出口
205 フィン(左右方向調整部)
206 ルーバー(上下風向調整部)
207 駆動部
21 制御装置
210 駆動指示部
211 駆動制御部
22 報知部
23 受信部
3 リモートコントローラー
30 第1指示部
31 第2指示部
32 送信部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18