(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-10
(45)【発行日】2025-06-18
(54)【発明の名称】方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250611BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022146530
(22)【出願日】2022-09-14
【審査請求日】2024-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】田中 開
(72)【発明者】
【氏名】岡本 旬平
(72)【発明者】
【氏名】木下 誠
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-053521(JP,A)
【文献】特開2005-331511(JP,A)
【文献】特表2016-517010(JP,A)
【文献】特開2015-014946(JP,A)
【文献】国際公開第2016/075829(WO,A1)
【文献】特開2015-010979(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより情報を閲覧及び編集可能とする機能を有し、電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成された
第2アプリケーションプログラムに従って端末装置が実行する方法であって、
前記端末装置上で動作する、前記第2アプリケーションプログラムとは別の第1アプリケーションプログラムであって、前記電子コンテンツを閲覧可能とする第1アプリケーションプログラムの前記電子コンテンツ
から共有情報を取得すること、
ユーザが情報を入力可能な入力欄に前記共有情報を自動的に入力すること、
前記入力欄に自動的に入力された前記共有情報について、ユーザからの修正を受け付けること、
スポットの位置情報を取得すること、及び
前記入力欄に入力されている情報と、取得された前記位置情報とを含むスポット情報を、前記ユーザが閲覧可能となるように
前記端末装置又はサーバの記憶部に記憶すること
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
地図を画面に表示することを更に含み、
前記端末装置は、前記地図上でユーザにより指定されたスポットの位置情報を取得する、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記端末装置は、前記共有情報に基づいてスポットの位置情報を取得する、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記端末装置は、前記共有情報に含まれるURL、テキストデータ、画像データ若しくは音声データ又はこれらの組み合わせから特定されるスポットの位置情報を取得する、方法。
【請求項5】
ユーザにより情報を閲覧及び編集可能とする機能を有し、電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成された
第2アプリケーションプログラムであって、端末装置に、
前記端末装置上で動作する、前記第2アプリケーションプログラムとは別の第1アプリケーションプログラムであって、前記電子コンテンツを閲覧可能とする第1アプリケーションプログラムの前記電子コンテンツ
から共有情報を取得すること、
ユーザが情報を入力可能な入力欄に前記共有情報を自動的に入力すること、
前記入力欄に自動的に入力された前記共有情報について、ユーザからの修正を受け付けること、
スポットの位置情報を取得すること、及び
前記入力欄に入力されている情報と、取得された前記位置情報と、を含むスポット情報を、前記ユーザが閲覧可能となるように
前記端末装置又はサーバの記憶部に記憶すること
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザによって閲覧可能となるように情報をコンピュータに記憶する技術が知られている。例えば特許文献1には、ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を表示するメモページ情報表示システムについて開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザによって閲覧可能となるように情報をコンピュータに記憶する技術には改善の余地がある。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、ユーザによって閲覧可能となるように情報をコンピュータに記憶する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る方法は、
電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成されたアプリケーションプログラムに従って端末装置が実行する方法であって、
前記電子コンテンツに設定されている共有情報を取得すること、
ユーザが情報を入力可能な入力欄に前記共有情報を自動的に入力すること、
スポットの位置情報を取得すること、及び
前記入力欄に入力されている情報と、取得された前記位置情報とを含むスポット情報を、前記ユーザが閲覧可能となるように記憶することを含む。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成されたアプリケーションプログラムであって、端末装置に、
前記電子コンテンツに設定されている共有情報を取得すること、
ユーザが情報を入力可能な入力欄に前記共有情報を自動的に入力すること、
スポットの位置情報を取得すること、及び
前記入力欄に入力されている情報と、取得された前記位置情報と、を含むスポット情報を、前記ユーザが閲覧可能となるように記憶することを実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態によれば、ユーザによって閲覧可能となるように情報をコンピュータに記憶する技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
【
図2】端末装置に表示される画面の第1例を示す図である。
【
図3】端末装置に表示される画面の第2例を示す図である。
【
図4】端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図6】端末装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について説明する。
【0011】
(実施形態の概要)
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。システム1は、1つ以上の端末装置10と、サーバ20と、を備える。各端末装置10とサーバ20は、例えばインターネット及び移動体通信網等を含む通信回線30を介して通信可能である。
【0012】
端末装置10は、例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット端末等のコンピュータであって、ユーザにより使用される。サーバ20は、1つ又は互いに通信可能な複数のコンピュータを含んで構成される。
【0013】
本実施形態では、システム1に専用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリケーションともいう。)が端末装置10にインストールされる。専用アプリケーションは、地図上の任意のスポットに紐づけて記憶する情報(以下、スポット情報ともいう。)を、ユーザにより閲覧及び編集可能とする機能(以下、スポットメモ機能ともいう。)を有する。スポット情報は、例えばURL、テキストデータ、画像データ若しくは音声データ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。なおスポット情報は、端末装置10に記憶されてもよく、サーバ20に記憶されてもよい。スポット情報がサーバ20に記憶される場合、スポット情報は、システム1を利用する全てのユーザが閲覧及び編集可能な公開情報と、ユーザ個人のみが閲覧及び編集可能な非公開情報と、を含んでもよい。
【0014】
図2を参照して、スポットメモ機能の利用態様の具体例について説明する。
図2は、専用アプリケーションがフォアグラウンドで実行されている状態で端末装置10に表示される画面の例を示す。ユーザは、端末装置10の画面に表示された地図上で任意のスポット40を指定することができる。スポット40が指定されると、スポット40のスポット情報41が端末装置10の画面に表示される。そしてユーザは、画面に表示されたスポット情報41を自由に閲覧したり編集したりすることができる。
図2に示すスポット情報41は、「タイトル・キーワード」、「URL」、「画像」及び「備考」の4項目を含むが、これらに限られず任意の項目を含んでもよい。また
図2に示す例では、「タイトル・キーワード」、「URL」、「画像」の各項目は上述の公開情報であり、「備考」の項目は上述の非公開情報である。なお、初期状態においてスポット情報41の各項目には、情報が入力されていなくてもよく、或いは地図データに登録されているスポット40の関連情報(例えば、スポット40の名称等)が予め入力されてもよい。スポット情報41の編集時には、スポット情報41に含まれる各項目について、ユーザが情報を入力可能な入力欄等のGUI(Graphical User Interface)が表示されてもよい。
【0015】
なお、本実施形態に係る専用アプリケーションは、上述のスポットメモ機能とは異なる任意の機能を有していてもよい。例えば、専用アプリケーションは、経路探索機能、移動手段予約機能、又は地図閲覧機能等を有していてもよい。専用アプリケーションが有する各機能は、端末装置10単独で実現されてもよく、或いは端末装置10及びサーバ20の協働により実現されてもよい。
【0016】
また端末装置10は、自装置にインストールされているアプリケーションプログラム間で情報の共有を行う機能(以下、情報共有機能ともいう。)を有している。例えば、ユーザが第1アプリケーションプログラムを用いて所望の電子コンテンツを閲覧しているときに、当該電子コンテンツの共有先として第2アプリケーションプログラムが指定されると、当該電子コンテンツに設定されている共有情報が第1アプリケーションプログラムから第2アプリケーションプログラムに渡される。情報共有機能は、例えばOS(Operating System)又はミドルウェア等のシステムプログラムによって提供されてもよい。
【0017】
「電子コンテンツ」は、コンピュータを介してユーザに提供される任意のコンテンツであって、例えばwebページ、SNS(Social Networking Service)における投稿情報、及び動画配信サービスにおける配信動画等を含み得るが、これらに限られない。「共有情報」は、電子コンテンツに設定されるメタデータであって、例えばURL、テキストデータ、画像データ若しくは音声データ又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限られない。共有情報は、例えばOGP(Open Graph Protocol)の形式で記述されてもよい。
【0018】
本実施形態に係る専用アプリケーションは、電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成(実装)される。
図3を参照して、端末装置10にインストールされた他のアプリケーションプログラム(例えば、汎用のwebブラウザ)から電子コンテンツ(例えば、webページ)の共有先として専用アプリケーションを指定する操作の具体例について説明する。
図3は、webブラウザがフォアグラウンドで実行されている状態で端末装置10に表示される画面の例を示す。ユーザは、所望のwebページの閲覧中に、webブラウザに設けられた共有ボタン42をタップすることができる。共有ボタン42がタップされると、当該webページの共有先として選択可能な各アプリケーションプログラムのアイコン43が表示される。そして、表示されたアイコン43のうち、専用アプリケーションのアイコン43がタップされると、専用アプリケーションがフォアグラウンドで起動し、webページに設定されている共有情報がwebブラウザから専用アプリケーションに渡される。
【0019】
ここで本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。端末装置10は、電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成されたアプリケーションプログラム(専用アプリケーション)に従って次の動作を実行する。端末装置10は、電子コンテンツに設定されている共有情報を取得する。端末装置10は、ユーザが情報を入力可能な入力欄に共有情報を自動的に入力する。端末装置10は、スポットの位置情報を取得する。そして端末装置10は、入力欄に入力されている情報と、取得された位置情報とを含むスポット情報を、ユーザが閲覧可能となるように記憶する。
【0020】
本実施形態によれば、ユーザは、例えば他のアプリケーションプログラム(例えば、webブラウザ)を用いて電子コンテンツ(例えば、webページ)を閲覧しているときに、当該電子コンテンツの共有先として専用アプリケーションを指定することで、当該電子コンテンツに設定されている共有情報を入力欄に入力することができる。そして上述のように、入力欄に入力されている情報を含むスポット情報が記憶される。このように、電子コンテンツの共有先として専用アプリケーションを指定するという簡易な操作で、当該電子コンテンツの共有情報を含むスポット情報を記憶させることができる点で、ユーザによって閲覧可能となるように情報をコンピュータに記憶する技術の利便性が改善される。
【0021】
次に、システム1が備える各構成要素について詳細に説明する。
【0022】
(端末装置の構成)
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、出力部12と、入力部13と、記憶部14と、制御部15と、を備える。
【0023】
通信部11は、通信回線30に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)等の移動体通信規格、有線LAN(Local Area Network)規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず任意の通信規格に対応してもよい。
【0024】
出力部12は、情報を出力する1つ以上の出力装置を含む。当該出力装置は、例えば情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。或いは、出力部12は、外部の出力装置を接続するためのインタフェースを含んでもよい。
【0025】
入力部13は、ユーザによる入力操作を検出する1つ以上の入力装置を含む。当該入力装置は、例えば物理キー、静電容量キー、マウス、タッチパネル、出力部12のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクロフォン等であるが、これらに限られない。或いは、入力部13は、外部の入力装置を接続するためのインタフェースを含んでもよい。
【0026】
記憶部14は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部14に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部14は、端末装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部14は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び地図データ等を記憶してもよい。本実施形態では、記憶部14は、上述の専用アプリケーションを記憶する。専用アプリケーションは、端末装置10の製造時に記憶されてもよく、或いは通信部11及び通信回線30を介して所定のアプリケーション配信サーバからダウンロードされてもよい。
【0027】
制御部15は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。プログラマブル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)であるがこれに限られない。専用回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるがこれに限られない。制御部15は、端末装置10全体の動作を制御する。
【0028】
(サーバの構成)
図5に示すように、サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
【0029】
通信部21は、通信回線30に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず任意の通信規格に対応してもよい。
【0030】
記憶部22は、1つ以上のメモリを含む。記憶部22に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、サーバ20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、地図情報、組み込みソフトウェア、及びデータベース等を記憶してもよい。
【0031】
制御部23は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部23は、サーバ20全体の動作を制御する。
【0032】
(端末装置の動作)
図6を参照して、端末装置10が専用アプリケーションに従って実行する動作について説明する。本動作は、例えばユーザが他のアプリケーションプログラム(例えば、webブラウザ)を用いて電子コンテンツ(例えば、webページ)を閲覧しているときに、当該電子コンテンツの共有先として専用アプリケーションが指定されたことに応じて開始されるが、本動作が開始する条件及び/又はタイミングは当該例に限られない。
【0033】
ステップS100:端末装置10の制御部15は、電子コンテンツに設定されている共有情報を取得する。
【0034】
具体的には、制御部15は、上述の情報共有機能を用いて、電子コンテンツ(例えば、webページ)に設定されている共有情報を他のアプリケーションプログラム(例えば、webブラウザ)から取得する。
【0035】
ステップS101:制御部15は、ユーザが情報を入力可能な入力欄に共有情報を自動的に入力する。
【0036】
ここで制御部15は、入力欄に入力されている情報(ここでは、共有情報)を、ユーザ操作に応じて修正してもよい。
【0037】
ステップS102:制御部15は、スポットの位置情報を取得する。
【0038】
スポットの位置情報の取得には、任意の手法が採用可能である。例えば、制御部15は、記憶部14に記憶された地図データを読み出し、出力部12のディスプレイの画面に地図を表示してもよい。そして制御部15は、当該地図上でユーザにより指定されたスポットを特定し、当該スポットの位置情報を地図データから取得してもよい。
【0039】
また例えば、制御部15は、ステップS100で取得された共有情報に基づいて、スポットの位置情報を取得してもよい。詳細には、制御部15は、共有情報に含まれるURL、テキストデータ、画像データ若しくは音声データ又はこれらの組み合わせから特定されるスポットの位置情報を取得する。具体的には、共有情報がスポットの位置情報を含んでいる場合、制御部15は、当該スポットの位置情報を共有情報から直接取得してもよい。或いは、共有情報が画像データを含んでいる場合、制御部15は、例えば画像検索AIを用いて当該画像データと風景が一致又は類似しているスポットを特定し、当該スポットの位置情報を地図データから取得してもよい。或いは、共有情報がスポットの名称、住所、又はURLの情報を含んでいる場合、制御部15は、例えばキーワード抽出、自然言語処理、画像認識、又は音声認識等の情報処理によって、当該スポットの名称、住所、又はURLを特定し、当該名称、住所、又はURLに合致するスポットの位置情報を地図データから取得してもよい。
【0040】
ステップS103:制御部15は、入力欄に入力されている情報と、ステップS102で取得されたスポットの位置情報とを含むスポット情報を、ユーザが閲覧可能となるように記憶する。
【0041】
ここでスポット情報は、端末装置10の記憶部14に記憶されてもよく、サーバ20の記憶部22に記憶されてもよい。またスポット情報は、上述の公開情報として記憶されてもよく、非公開情報として記憶されてもよい。いずれの場合であっても、端末装置10のユーザは、記憶されたスポット情報を閲覧可能である。
【0042】
以上述べたように、本実施形態に係る端末装置10は、電子コンテンツの共有先として指定されると起動するように構成されたアプリケーションプログラム(専用アプリケーション)に従って次の動作を実行する。端末装置10は、電子コンテンツに設定されている共有情報を取得する。端末装置10は、ユーザが情報を入力可能な入力欄に共有情報を自動的に入力する。端末装置10は、スポットの位置情報を取得する。そして端末装置10は、入力欄に入力されている情報と、取得された位置情報とを含むスポット情報を、ユーザが閲覧可能となるように記憶する。
【0043】
かかる構成によれば、電子コンテンツの共有先として専用アプリケーションを指定するという簡易な操作で、当該電子コンテンツの共有情報を含むスポット情報を記憶させることができる点で、ユーザによって閲覧可能となるように情報をコンピュータに記憶する技術の利便性が改善される。
【0044】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0045】
例えば、上述した実施形態において端末装置10が実行する一部の処理を、サーバ20が実行する実施形態も可能である。
【0046】
また、例えば汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る端末装置10として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る端末装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 システム
10 端末装置
11 通信部
12 出力部
13 入力部
14 記憶部
15 制御部
20 サーバ
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 通信回線
40 スポット
41 スポット情報
42 共有ボタン
43 アイコン