(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-10
(45)【発行日】2025-06-18
(54)【発明の名称】暴風・洪水でも折れず、風速・河川流速の増速が出来る風水車羽根装置
(51)【国際特許分類】
F03D 3/06 20060101AFI20250611BHJP
F03B 1/02 20060101ALI20250611BHJP
【FI】
F03D3/06 Z
F03B1/02
(21)【出願番号】P 2024062408
(22)【出願日】2024-03-21
【審査請求日】2024-04-30
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】599020232
【氏名又は名称】近藤 猛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 猛
【審査官】山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-545931(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105564621(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03D 3/06
F03B 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流れの前側に二等辺三角形二等辺部のV字右プレート1とV字左プレート2を接合し、また、流れの後側に、後部空洞3を設置するための、上プレート4と下プレート5とY字右プレート6とY字左プレート7を接合し、その流れの前側V字開き幅と後側Y字開き幅を同幅にし、そして、そのV字とY字開き部の上下部にフレームバー8を接合し、そのフレームバー8の上と上・下と下の中央の間に、風車時使用のための風向指示右左回転軸バランス調整のための空間設置の右ステバー9と左ステバー10を接合させ、その空間設置の右ステバー9と左ステバー10の右左の外側と前後のフレームバー8の空間部に、垂直配列した同形多段ドーナツ状円板11を配置し、それらを接合させるために同形多段ドーナツ状円板11の内円に接合できる内側円筒板12を設置接合し、そして、その内側円筒板12の中心に向かっての連結固定バー13を設置して、右左回転の回転軸14に接合させ、その回転軸14を固定させる軸受付フレームバー15をフレームバー8の端部に前後方向で配置接合させ、そして、軸受付フレームバー15の軸受固定での、回転する内側円筒板12と同形多段ドーナツ状円板11の間に羽根プレート16を設置接合させ、その羽根プレート16の遠心方向からの設置角度は、右側の同形多段ドーナツ状円板11内の羽根プレート16ではV字右プレート1の角度と一致させ、左側の同形多段ドーナツ状円板11内の羽根プレート16ではV字左プレート2の角度と一致させた風水車羽根装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、暴風・洪水でも折れず、風速・河川流速の増速が出来る風水車羽根装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、大型プロペラ羽は、暴風時に折れる事が有り、また、河川内設置スクリュー羽は、洪水時に流木が接触しただけで、曲がる事が有り、また、風車・河川内水車での流速を増速させる事が出来なかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、この発明は、風水車羽根を、暴風・洪水でも折れなくし、また、羽根に当たる流速を増速させる事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、この発明は、流れの前側に二等辺三角形二等辺部のV字右プレート1とV字左プレート2を接合し、また、流れの後側に、後部空洞3を設置するための上プレート4と下プレート5とY字右プレート6とY字左プレート7を接合し、その流れの前側V字開き幅と後側Y字開き幅を同幅にする。
そして、そのV字とY字開き部の上下部にフレームバー8を接合し、そのフレームバー8の上と上・下と下の中央の間に、風車時使用のための風向指示右左回転軸バランス調整のための空間設置の右ステバー9と左ステバー10を接合する。
その空間設置の右ステバー9と左ステバー10の右左の外側と前後のフレームバー8の空間部に、垂直配列した同形多段ドーナツ状円板11を配置し、それらを接合させるために同形多段ドーナツ状円板11の内円に接合できる内側円筒板12を設置接合する。
そして、その内側円筒板12の中心に向かっての連結固定バー13を設置して、右左回転の回転軸14に接合させ、その回転軸14を固定させる軸受付フレームバー15をフレームバー8の端部に前後方向で配置接合させる。
そして、軸受付フレームバー15の軸受固定での、回転する内側円筒板12と同形多段ドーナツ状円板11の間に羽根プレート16を設置接合させ、その羽根プレート16の遠心方向からの設置角度は、右側の同形多段ドーナツ状円板11内の羽根プレート16ではV字右プレート1の角度と一致させ、左側の同形多段ドーナツ状円板11内の羽根プレート16ではV字左プレート2の角度と一致させる。
【発明の効果】
【0005】
この発明の風水車羽根は、流れの前側に、二等辺三角形二等辺部のV字右プレート1とV字左プレート2が有る事で、流れを右左に押しやり、その風水量分が同形多段ドーナツ状円板11内の羽根プレート16に流れ込んで、増速が出来る。
【0006】
この発明の風水車羽根の構造フレームに空間設置の右ステバー9と左ステバー10がる事により、風車時前後回転軸設置バランス調整のための空間の存在で、風向き風車の使用が可能になり、また、Y字右プレート6とY字左プレート7に接合する上プレート4と下プレート5のY字の後部の長さを、垂直尾翼効果が発生する長さにすれば、風向き変化を自立で備える事が出来る。
【0007】
この発明の風水車羽根の上プレート4と下プレート5とY字右プレート6とY字左プレート7の接合でのY字部分の上部に橋桁を載せ橋脚として利用すれば、河川内水の水車羽根として使う事が出来る。
【0008】
この発明の風水車羽根の羽根プレート16の接合部は、内側円筒板12と同形多段ドーナツ状円板11との接合構造での、単バケット構造で有り、その単バケットの大きさを小型にさせる事が出来る事で、暴風・洪水でも折れない羽根の作成が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】 上部の同形多段ドーナツ状円板11と上プレート4と下プレート5を取り除いての平面図
【
図4】 V字右プレート1とV字左プレート2と、そこに接合している上下のフレームバー8を取り除いての正面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明の形態は、羽根プレート16を内側円筒板12と同形多段ドーナツ状円板11で構成しての、小型化バケット製作での高強度にできる構造とし、それを右左に配置し、連結固定バー13での回転軸14への接合と軸受付フレームバー15での回転軸14固定にて、同形多段ドーナツ状円板11の前後には、前後上下に位置するフレームバー8を介して、前にV字右プレート1とV字左プレート2にて、流量を右左に分けさせ、右左に位置する羽根プレート16に当たる流量を増大させる事で、風速・河川流速を増速させ、また、後に長い幅維持のための後部空洞3存続で、上プレート4と下プレート5とY字右プレート6とY字左プレート7を接合させる事で、後部長さ存続での垂直尾翼効果発生と、右左の同形多段ドーナツ状円板11の中央位置に右ステバー9左ステバー10が有る事での風車時前後回転軸設置バランス調整のための空間存続で、自立風向き調整可能風車形態と、上プレート4下プレート5Y字右プレート6Y字左プレート7部分を橋脚として利用すれば河川内水車形態とする事が出来る。
【符号の説明】
【0011】
1 V字右プレート
2 V字左プレート
3 後部空洞
4 上プレート
5 下プレート
6 Y字右プレート
7 Y字左プレート
8 フレームバー
9 右ステバー
10 左ステバー
11 同形多段ドーナツ状円板
12 内側円筒板
13 連結固定バー
14 回転軸
15 軸受付フレームバー
16 羽根プレート
【要約】
【課題】 風水車羽根を、暴風・洪水でも折れなくし、また、羽根に当たる流速を増速させる事を課題とする。
【解決手段】 流れの前側に、V字右左プレートを有させ、流れの後側に、後部空洞を有したY字右左プレートを有させ、V字Y字の開き幅を同幅にし、その開き部の上下部にフレームバーを有させ、上と上・下と下の中央の間に、風向指示右左回転軸バランス調整空間での右左ステバーを有させ、そのステバーの外側と前後のフレームバーの空間部に、垂直配列した同形多段ドーナツ状円板と内円に接合できる内側円筒板と連結固定バーと右左回転軸を配置し、その回転軸を固定させる軸受付フレームバーをフレームバーの端部に前後方向で配置させて、回転する内側円筒板と同形多段ドーナツ状円板の間に羽根プレートを設置接合させ、その羽根プレートの遠心方向からの設置角度は、右側の同形多段ドーナツ状円板内の羽根プレートではV字右プレートの角度と一致させ、左側の同形多段ドーナツ状円板内の羽根プレートではV字左プレートの角度と一致させる風水車羽根にする。
【選択図】
図2