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特許7697290情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-16
(45)【発行日】2025-06-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/85 20220101AFI20250617BHJP
【FI】
H04L45/85
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021106975
(22)【出願日】2021-06-28
(65)【公開番号】P2023005205
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2024-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】荒木 優治
【審査官】浜岸 広明
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-509635(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/22
12/50-12/66
45/00-49/9057
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得手段と、
前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、
を備え
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記入力情報を前記数値情報に変換する変換手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択手段が選択したネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記端末装置に提供する提供手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記選択したネットワークスライスに接続するための料金を特定し、特定した料金に関する料金情報を、前記ネットワークスライス情報に含める、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選択したネットワークスライスへの前記端末装置からの接続を許可する旨の接続許可情報を前記取得手段が取得した場合、
前記選択手段は、前記端末装置を他の端末装置と識別するための端末識別情報を生成し、
前記提供手段は、前記端末識別情報を前記端末装置に提供する
ことを特徴とする請求項3又は4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選択手段は、前記端末装置を他の端末装置と識別するための端末識別情報を生成し、
前記提供手段は、複数の端末装置の各々に対して前記端末識別情報を提供する
ことを特徴とする請求項3~5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザの要望を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段が蓄積した前記ユーザの要望を参照して、
前記複数のネットワークスライスに新たなネットワークスライスを追加する処理、及び、
前記複数のネットワークスライスからあるネットワークスライスを削除する処理
の少なくとも何れかを実行するスライス管理手段と
を備えていることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質の課題に関する情報
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
理想とする通信品質に関する情報
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報取得手段が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供手段と、
前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得手段と、を備え
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする端末装置。
【請求項11】
前記入力情報を前記数値情報に変換する変換手段を更に備える、
前記提供手段は、前記数値情報を情報処理装置に提供する
を備えることを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記ネットワークスライス情報取得手段は、前記選択されたネットワークスライスに接続するための料金に関する料金情報を含むネットワークスライス情報を取得する、
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記入力情報取得手段は、前記ネットワークスライス情報取得手段が取得したネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続するか否かに関するユーザの選択を取得し、
前記提供手段は、前記ユーザの選択を示す選択情報を提供する
ことを特徴とする請求項10~12の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項14】
当該端末装置を他の端末装置と識別するための端末識別情報を前記情報処理装置から取得する端末識別情報取得手段と、
端末識別情報取得手段が取得した端末識別情報を用いて、前記ネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続する接続手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項10~13の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項15】
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質の課題に関する情報
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする請求項10~14の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項16】
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
理想とする通信品質に関する情報
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする請求項10~15の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項17】
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報取得手段が取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する変換手段と、
前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、
を備え
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項18】
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得し、
前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択し、
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付けることを特徴とする情報処理方法。
【請求項19】
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得し、
取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供し、
前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得手段と、
前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、
として機能させ
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とするプログラム。
【請求項21】
コンピュータを端末装置として機能させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報取得手段が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供手段と、
前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得手段と、として機能させ
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、
通信品質を向上させる期間、及び
通信品質の向上を開始させるタイミング
を少なくとも受け付ける
ことを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザからの要求に応じたネットワークスライスを選択する技術が知られている。例えば、このような技術の一例として、特許文献1には、ユーザが目標サービスを選択することによって入力したサービス選択命令に基づいて決定された目標サービス要求に対応するスライスを選択する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2020-509635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、目標サービス(アプリケーション)毎にスライスが選択されるため、目標サービス毎に通信品質が異なってしまうだけでなく、ユーザが求めるQoE(QoE: Quality of Experience)を表現するために、ユーザ側にも通信に関する詳しい知見が求められるという点で課題がある。
【0005】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得手段と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る端末装置は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供手段と、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得手段と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段が取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する変換手段と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得し、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。
【0010】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得し、取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供し、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得する。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータを、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得手段と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、として機能させる。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供手段と、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一態様によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の例示的実施形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の例示的実施形態1に係る情報処理方法の流れを示すフロー図である。
図3】本発明の例示的実施形態1に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の例示的実施形態1に係る情報処理方法の流れを示すフロー図である。
図5】本発明の例示的実施形態1に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図6】本発明の例示的実施形態1に係る情報処理方法の流れを示すフロー図である。
図7】本発明の例示的実施形態2に係る情報処理システムの構成を模式的に示す図である。
図8】本発明の例示的実施形態2に係る情報処理システムにおける情報処理装置及び端末装置の構成を示すブロック図である。
図9】本発明の例示的実施形態2に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図10】本発明の例示的実施形態2に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図11】本発明の例示的実施形態2に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図12】本発明の例示的実施形態2に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図13】本発明の例示的実施形態2に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図14】本発明の例示的実施形態2に係る情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。
図15】本発明の例示的実施形態2に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図16】本発明の例示的実施形態3に係る情報処理システムにおける情報処理装置及び端末装置の構成を示すブロック図である。
図17】本発明の例示的実施形態3に係る情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。
図18】本発明の例示的実施形態3に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図19】本発明の例示的実施形態4に係る情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。
図20】コンピュータのハードウェアの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〔例示的実施形態1〕
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。
【0016】
(情報処理装置1の構成)
本例示的実施形態に係る情報処理装置1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、情報処理装置1は、取得部11及び選択部12を備えている。取得部11は、本例示的実施形態において取得手段を実現する構成である。選択部12は、本例示的実施形態において選択手段を実現する構成である。
【0018】
取得部11は、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する。ここで、本例示的実施形態において、当該数値情報は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られた情報である。また、ネットワークスライスの属性とは、当該ネットワークスライスにおける通信速度、遅延、信頼性(データ送受信の成功率)、及び容量などが挙げられる。
【0019】
なお、上記入力情報から上記数値情報への変換は、情報処理装置1において行う構成としてもよいし、情報処理装置1以外の装置において行う構成としてもよい。また、ユーザに対する上記ネットワークスライスの提示は、情報処理装置1において行う構成としてもよいし、情報処理装置1以外の装置において行う構成としてもよい。
【0020】
選択部12は、取得部11が取得した数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。
【0021】
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1においては、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換した数値情報を参照して、ネットワークスライスを選択する構成が採用されている。このように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1においては、上記入力情報を変換した数値情報を参照して、ネットワークスライスを選択するので、当該数値情報を参照して好適にネットワークスライスを選択することができる。
【0022】
一方、ユーザは、上記ユーザインターフェースを介して上記入力情報を入力すればよく、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を入力する必要はない。
【0023】
このため、本例示的実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0024】
(情報処理方法の流れ)
本例示的実施形態に係る情報処理方法S1の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、情報処理方法S1の流れを示すフロー図である。
【0025】
(ステップS11)
ステップS11において、取得部11は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する。
【0026】
(ステップS12)
続いて、ステップS12において、選択部12は、取得部11が取得した数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。
【0027】
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理方法S1においては、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換した数値情報を参照して、ネットワークスライスが選択される構成が採用されている。したがって、本例示的実施形態に係る情報処理方法S1によれば、情報処理装置1と同様の効果を奏する。
【0028】
(端末装置2の構成)
本例示的実施形態に係る端末装置2の構成について、図3を参照して説明する。図3は、端末装置2の構成を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、端末装置2は、入力情報取得部21、提供部22、及びネットワークスライス情報取得部23を備えている。入力情報取得部21は、本例示的実施形態において入力情報取得手段を実現する構成である。提供部22は、本例示的実施形態において提供手段を実現する構成である。ネットワークスライス情報取得部23は、本例示的実施形態においてネットワークスライス情報取得手段を実現する構成である。
【0030】
入力情報取得部21は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する。
【0031】
提供部22は、入力情報取得部21が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する。
【0032】
なお、上記入力情報から上記数値情報への変換は、端末装置2において行う構成としてもよいし、入力情報の提供先である、端末装置2以外の装置において行う構成としてもよい。また、ユーザに対する上記ユーザインターフェースの提示は、端末装置2において行う構成としてもよいし、端末装置2以外の装置において行う構成としてもよい。
【0033】
ネットワークスライス情報取得部23は、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を情報処理装置から取得する。ここで、ネットワークスライスの属性については、上述した通りである。また、ネットワークスライス情報は、ネットワークスライスの属性情報の他に、一例として、当該ネットワークスライスを示す情報、及び当該ネットワークスライスに接続するための料金に関する料金情報といった、ネットワークスライスに関する情報を含む。ただしこれは本実施形態を限定するものではない。
【0034】
以上のように、本例示的実施形態に係る端末装置2においては、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報、又は当該入力情報を変換して得られる数値情報を提供し、当該数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を取得する構成が採用されている。したがって、本例示的実施形態に係る端末装置2によれば、入力情報を変換した数値情報を参照して好適に選択されたネットワークスライスに接続することが可能となる。
【0035】
一方、ユーザは、上記ユーザインターフェースを介して上記入力情報を入力すればよく、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を入力する必要はない。
【0036】
このため、本例示的実施形態に係る端末装置2によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0037】
(情報処理方法の流れ)
本例示的実施形態に係る情報処理方法S2の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、情報処理方法S2の流れを示すフロー図である。
【0038】
(ステップS21)
ステップS21において、入力情報取得部21は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する。
【0039】
(ステップS22)
続いて、ステップS22において、提供部22は、取得された入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する。
【0040】
(ステップS23)
続いて、ステップS23において、ネットワークスライス情報取得部23は、数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を情報処理装置から取得する。
【0041】
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理方法S2においては、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報、又は当該入力情報を変換して得られる数値情報を提供し、当該数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を取得する構成が採用されている。したがって、本例示的実施形態に係る情報処理方法S2によれば、端末装置2と同様の効果を奏する。
【0042】
(情報処理システム100の構成)
本例示的実施形態に係る情報処理システム100の構成について、図5を参照して説明する。図5は、情報処理システム100の構成を示すブロック図である。
【0043】
図5に示すように、情報処理システム100は、入力情報取得部101、変換部102、及び選択部103を備えている。入力情報取得部101は、本例示的実施形態において入力情報取得手段を実現する構成である。変換部102は、本例示的実施形態において変換手段を実現する構成である。選択部103は、本例示的実施形態において選択手段を実現する構成である。
【0044】
入力情報取得部101は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する。
【0045】
変換部102は、入力情報取得部101が取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する。ここで、ネットワークスライスの属性については、上述した通りである。
【0046】
選択部103は、数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。
【0047】
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理システム100においては、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換し、当該数値情報を参照してネットワークスライスを選択する構成が採用されている。このように、本例示的実施形態に係る情報処理システム100においては、上記入力情報を変換した数値情報を参照して、ネットワークスライスを選択するので、当該数値情報を参照して好適にネットワークスライスを選択することができる。
【0048】
一方、ユーザは、上記ユーザインターフェースを介して上記入力情報を入力すればよく、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を入力する必要はない。
【0049】
このため、本例示的実施形態に係る情報処理システム100によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0050】
(情報処理方法の流れ)
本例示的実施形態に係る情報処理方法S100の流れについて、図6を参照して説明する。図6は、情報処理方法S100の流れを示すフロー図である。
【0051】
(ステップS101)
ステップS101において、入力情報取得部101は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する。
【0052】
(ステップS102)
続いて、ステップS102において、変換部102は、入力情報取得部101が取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する。
【0053】
(ステップS103)
続いて、ステップS103において、選択部103は、数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。
【0054】
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理方法S100においては、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換し、数値情報を参照してネットワークスライスを選択する構成が採用されている。したがって、本例示的実施形態に係る情報処理方法S100によれば、情報処理システム100と同様の効果を奏する。
【0055】
〔例示的実施形態2〕
本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0056】
(情報処理システム100Aの構成)
図7は、本発明の例示的実施形態2に係る情報処理システム100Aの構成を模式的に示す図である。図7に示すように、情報処理システム100Aは、情報処理装置1A、端末装置2A、端末装置3A、マネージメントサーバ111、課金システム112、ネットワークスライス群113、及びネットワークスライス群114を含んでいる。情報処理装置1A及び端末装置2Aの詳細については、参照する図面を変えて後述する。
【0057】
なお、図7に示す例では、端末装置として端末装置2A及び端末装置3Aの2つを例示しているが、これは本実施形態を限定するものではなく、情報処理システム100Aは、任意の個数の端末装置を含む構成とすることができる。また、本例示的実施形態において、これら複数の端末装置は、互いに同様な要部構成を備えている。
【0058】
マネージメントサーバ111は、課金システム112及び情報処理装置1Aを管理するサーバである。
【0059】
課金システム112は、端末装置2A及び端末装置3Aが、それぞれネットワークスライス群113及びネットワークスライス群114に含まれるワークスライスに接続するための料金を管理するシステムである。
【0060】
ネットワークスライス群113及びネットワークスライス群114は、本例示的実施形態において、それぞれ複数のネットワークスライスを含んでいる。より具体的に言えば、ネットワークスライス群113は、図7に示すように、ユーザ課金型のネットワークスライスであるユーザ課金ネットワークスライス113A~ユーザ課金ネットワークスライス113Dを含んでいる。同様に、ネットワークスライス群114は、図7に示すように、ユーザ課金型のネットワークスライスであるユーザ課金ネットワークスライス114A~ユーザ課金ネットワークスライス114Dを含んでいる。
【0061】
端末装置2Aは、ユーザ課金ネットワークスライス113A~ユーザ課金ネットワークスライス113Dの何れかに接続し、インターネットに接続される。端末装置3Aは、ユーザ課金ネットワークスライス114A~ユーザ課金ネットワークスライス114Dの何れかに接続し、インターネットに接続される。端末装置におけるネットワークスライスへの接続処理については後述する。
【0062】
本例示的実施形態において、ユーザ課金ネットワークスライス113A~ユーザ課金ネットワークスライス113Dは、一例として、それぞれネットワークスライスの属性の少なくとも一部が互いに異なるネットワークスライスである。
【0063】
同様に、本例示的実施形態において、ユーザ課金ネットワークスライス114A~ユーザ課金ネットワークスライス114Dは、一例として、それぞれネットワークスライスの属性の少なくとも一部が互いに異なるネットワークスライスである。
【0064】
ここで、ユーザ課金ネットワークスライス113A~ユーザ課金ネットワークスライス113Dの各々の属性は、ネットワークスライス属性情報として、ユーザ課金ネットワークスライス113A~ユーザ課金ネットワークスライス113Dの各々に関連付けて管理される。
【0065】
それぞれのネットワークスライス属性情報には、例えば、例示的実施形態1において説明したように、通信速度に関する情報、遅延に関する情報、信頼性(データ送受信の成功率)に関する情報、及び容量に関する情報などが含まれる。一例として、ネットワークスライス属性情報には、以下のような情報が含まれ得る。
・ユーザ課金ネットワークスライス113Aの属性情報:
通信速度3.0Gbps、遅延1ms以下、及び信頼性99.99%
・ユーザ課金ネットワークスライス113Bの属性情報:
通信速度5.0Gbps、遅延10ms、及び信頼性99.99%
・ユーザ課金ネットワークスライス113Cの属性情報:
通信速度3.0Gbps、遅延10ms、及び信頼性99.80%
・ユーザ課金ネットワークスライス113Dの属性情報:
通信速度5.0Gbps、遅延1ms以下、及び信頼性99.99%
なお、以下の説明では、ユーザ課金ネットワークスライスを単にネットワークスライスと呼ぶこともある。
【0066】
(端末装置2Aの構成)
続いて、本例示的実施形態に係る端末装置2Aの構成について、図8を参照して説明する。図8は、情報処理システム100Aにおける情報処理装置1A及び端末装置2Aの構成を示すブロック図である。図8に示すように、端末装置2Aは、制御部60A、通信部61、記憶部62、提示部63、及び、操作受付部64を備えている。
【0067】
通信部61は、ネットワークNを介した通信を行うための通信モジュールである。通信部61は、ネットワークNを介して情報処理装置1Aから取得したデータを制御部60Aに出力したり、制御部60Aから取得したデータを情報処理装置1Aに出力したりする。
【0068】
ネットワークNの具体的構成は本実施形態を限定するものではないが、一例として、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、WAN(Wide Area Network)、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又は、これらのネットワークの組み合わせを用いることができる。
【0069】
記憶部62は、制御部60Aによって参照される各種のデータが格納されるメモリである。記憶部62は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDD、フラッシュメモリなどで実現される。
【0070】
提示部63は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースをユーザに提示するための構成である。提示部63は、一例として表示パネルを備え、当該表示パネルに当該ユーザインターフェースを表示させることによって、当該ユーザインターフェースを提示する。
【0071】
ここで、本例示的実施形態では、一例として、上記ユーザインターフェースとして少なくとも2種類のユーザインターフェースが存在する。そして、ユーザインターフェースの種別を示す種別情報が、情報処理システム100Aにおいて管理される。
【0072】
上記ユーザインターフェースの具体例については、後述するが、上記ユーザインターフェースの種別として、少なくとも
種別1:ユーザが感じる通信環境の課題を受け付けるためのユーザインターフェース
種別2:ユーザが理想とする通信環境を受け付けるためのユーザインターフェース
が存在する。
【0073】
なお、提示部63が提示するユーザインターフェースは、端末装置2Aの制御部60Aによって生成されてもよいし、情報処理装置1Aの制御部50Aによって生成されてもよい。
【0074】
操作受付部64は、ユーザからの操作を受け付ける。一例として操作受付部64は、提示部63が備える表示パネルに重畳して配置されたタッチパネルを備える構成とすることができるが、これは本例示的実施形態を限定するものではない。
【0075】
操作受付部64は、提示部63が提示したユーザインターフェースに対するユーザの操作を受け付け、受け付けた操作を示す入力情報を、入力情報取得部21に供給する。
【0076】
(制御部60A)
制御部60Aは、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)が、メモリ(例えばRAMやROMなど)に記憶されているプログラムを実行することによって、端末装置2Aの各構成要素を制御する。
【0077】
制御部60Aは、図8に示すように、入力情報取得部21、提供部22、ネットワークスライス情報取得部23、端末識別情報取得部24、及び接続部25としても機能する。入力情報取得部21は、本例示的実施形態において入力情報取得手段を実現する構成である。提供部22は、本例示的実施形態において提供手段を実現する構成である。ネットワークスライス情報取得部23は、本例示的実施形態においてネットワークスライス情報取得手段を実現する構成である。端末識別情報取得部24は、本例示的実施形態において端末識別情報取得手段を実現する構成である。接続部25は、本例示的実施形態において接続手段を実現する構成である。
【0078】
入力情報取得部21は、提示部63が提示した、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して、操作受付部64に入力された入力情報を取得する。入力情報には、通信品質に関するユーザの要望に関する情報が含まれている。入力情報取得部21が取得する入力情報の具体例については、後述する。
【0079】
提供部22は、入力情報取得部21が取得した入力情報を、通信部61を介して情報処理装置1Aに提供する。また、提供部22は、情報処理装置1Aから提供されるネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続するか否かに関するユーザの選択を示す選択情報を、通信部61を介して課金システム112に提供する。なお、提供部22は、通信部61を介して当該選択情報を情報処理装置1Aに提供し、情報処理装置1Aが当該選択情報を課金システム112に提供する構成であってもよい。
【0080】
ネットワークスライス情報取得部23は、数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を情報処理装置1Aから通信部61を介して取得する。また、ネットワークスライス情報取得部23は、取得したネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続するか否かを、ユーザインターフェースを介してユーザに問い合わせる。ネットワークスライス情報取得部23がユーザに問い合わせるユーザインターフェースの例については、後述する。
【0081】
端末識別情報取得部24は、通信部61を介して、端末識別情報を情報処理装置1Aから取得する。
【0082】
接続部25は、端末識別情報取得部24が取得した端末識別情報を用いて、ネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続する。
【0083】
(情報処理装置1Aの構成)
続いて、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aの構成について、図8を参照して説明する。
【0084】
図8に示すように、情報処理装置1Aは、制御部50A、通信部51、及び記憶部52を備えている。
【0085】
通信部51は、ネットワークNを介した通信を行うための通信モジュールである。通信部51は、ネットワークNを介して端末装置2Aから取得したデータを制御部50Aに出力したり、制御部50Aから取得したデータを端末装置2Aに出力したりする。
【0086】
記憶部52は、制御部50Aによって参照される各種のデータが格納されるメモリである。記憶部52は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDD、フラッシュメモリなどで実現される。
【0087】
(制御部50A)
制御部50Aは、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit)など)が、メモリ(例えばRAM(random access memory)やROM(read only memory)など)に記憶されているプログラムを実行することによって、情報処理装置1Aの各構成要素を制御する。
【0088】
制御部50Aは、図8に示すように、取得部11、選択部12、変換部13、ネットワークスライス情報提供部14、及びネットワークスライス管理部15としても機能する。取得部11、選択部12、変換部13は、それぞれ、本例示的実施形態において取得手段、選択手段、変換手段を実現する構成である。また、ネットワークスライス情報提供部14は、本例示的実施形態において提供手段を実現する構成である。
【0089】
取得部11は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を、当該ユーザインターフェースに関連付けて、通信部51を介して端末装置2Aから取得する。また、取得部11は、当該ユーザインターフェースの種別を示す種別情報も取得する。取得部11が取得した入力情報は、変換部13に供給され、取得部11が取得した種別情報は、選択部12に供給される。
【0090】
変換部13は、端末装置2Aから提供された入力情報を取得部11から取得し、当該入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する。一例として、変換部13は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を、当該要望が満たされるような属性の数値を含む数値情報に変換する。ここで、当該数値情報には、一例として、取得した入力情報に応じた数値が含まれる。また、変換部13は、一例として、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を更に参照して入力情報を数値情報に変換する構成としてもよい。変換部13による変換処理の具体例については、後述する。
【0091】
また、取得部11は、変換部13から出力された、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得し、取得した数値情報を選択部に提供する。
【0092】
選択部12は、取得部11が取得した数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。より具体的には、選択部12は、取得部11から提供された数値情報を参照して、ユーザが感じる通信環境の課題を解決するようなネットワークスライス、又はユーザが理想とする通信環境に近づけるようなネットワークスライスを、複数のネットワークスライスから選択する。選択部12は、提示部63が提示したユーザインターフェースの種別を示す種別情報を更に参照してネットワークスライスを選択する構成としてもよい。選択部12による選択処理の具体例については後述する。
【0093】
また、選択部12は、選択したネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を生成する。また、選択部12は、選択したネットワークスライスに接続するための料金を特定し、特定した料金に関する料金情報をネットワークスライス情報に含める。
【0094】
また、選択部12は、選択したネットワークスライスへの端末装置2Aからの接続を許可する旨の接続許可情報を取得部11が取得した場合、端末装置2Aを他の端末装置3Aと識別するための端末識別情報を生成する構成としてもよい。
【0095】
ここで、端末装置2Aを他の端末装置3Aと識別するための端末識別情報は、端末装置2Aがネットワークスライスに接続する場合に、端末装置2Aによって参照される情報である。端末装置2Aは、当該端末識別情報を用いて、対象のネットワークスライスに接続する。
【0096】
ネットワークスライス情報提供部14は、選択部12が選択したネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を、通信部51を介して端末装置2Aに提供する。また、ネットワークスライス情報提供部14は、選択部12が生成した端末識別情報を、通信部51を介して端末装置2Aに提供する。
【0097】
ネットワークスライス管理部15は、ユーザ課金ネットワークスライスへの接続可否の判断を行う。また、ネットワークスライス管理部15は、ユーザ課金ネットワークスライス群113及びユーザ課金ネットワークスライス群114に含まれるユーザ課金ネットワークスライスの追加及び削除などを行う。
【0098】
(情報処理システム100Aによる処理例)
以下では、端末装置2Aの提示部63が提示するユーザインターフェースの具体例を参照しつつ、入力情報から数値情報への変換処理、及び、数値情報に基づくネットワークスライスの選択処理例について説明する。
【0099】
(処理例1)
図9は、端末装置2Aの提示部63が提示するユーザインターフェースの一例を示す図である。図9に示すユーザインターフェースP1は、ユーザの要望として、ユーザが感じる通信品質の課題に関する情報を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースである。したがって、図9に示すユーザインターフェースP1は、上述した種別1に該当するユーザインターフェースである。
【0100】
図9に示すように、ユーザインターフェースP1には、選択肢群CH1が含まれており、選択肢群CH1には、ユーザが感じる通信品質の課題の候補が複数含まれている。端末装置2Aの入力情報取得部21は、ユーザが選択した通信品質の課題に関する入力情報を、ユーザインターフェースP1を介して取得する。
【0101】
そして、入力情報取得部21が取得した入力情報は、情報処理装置1Aの取得部11によって取得され、変換部13に供給される。本例では、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して入力情報を数値情報に変換する。
【0102】
一例として、入力情報が、選択肢群CH1のうち、第1の選択肢「通信速度が遅い」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して当該ネットワークスライスの通信速度を特定する。そして、変換部13は、当該入力情報を、当該ネットワーク又はネットワークスライスの通信速度よりも大きい値を有する通信速度の数値を含む数値情報に変換する。
【0103】
より具体的な例として、入力情報が、選択肢群CH1のうち、第1の選択肢「通信速度が遅い」が選択されたことを示すものである場合であって、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの通信速度が3.0Gbpsである場合、一例として、変換部13は、当該入力情報を、4.0Gbpsに変換する。
【0104】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH1のうち、第2の選択肢「遅延がある」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して当該ネットワークスライスの遅延時間を特定する。そして、変換部13は、当該入力情報を、当該ネットワーク又はネットワークスライスの遅延時間よりも小さい値を有する遅延時間の数値を含む数値情報に変換する。
【0105】
より具体的な例として、入力情報が、選択肢群CH1のうち、第2の選択肢「遅延がある」が選択されたことを示すものである場合であって、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの遅延時間が10msである場合、一例として、変換部13は、当該入力情報を、5msに変換する。
【0106】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH1のうち、第3の選択肢「通信が途切れがち、安定しない」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して当該ネットワークスライスの信頼性を特定する。そして、変換部13は、当該入力情報を、当該ネットワーク又はネットワークスライスの信頼性よりも高い値を有する信頼性の数値を含む数値情報に変換する。
【0107】
より具体的な例として、入力情報が、選択肢群CH1のうち、第3の選択肢「通信が途切れがち、安定しない」が選択されたことを示すものである場合であって、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの信頼性が99.0%である場合、一例として、変換部13は、当該入力情報を、99.5%に変換する。
【0108】
このように、変換部13は、ユーザインターフェースP1を介して取得したユーザが感じる通信品質の課題に関する入力情報を、当該課題を解消させるような属性の数値を含む数値情報に変換する。
【0109】
そして、選択部12は、ユーザインターフェースP1の種別情報と、上記数値情報とを参照して、ネットワークスライスを選択する。より具体的には、選択部12は、種別情報が種別1を示している場合、上記数値情報が示す属性を満たすネットワークスライスを選択する。
【0110】
例えば、数値情報が4.0Gbpsを示すものである場合、選択部12は、属性情報として4.0Gbps以上の通信速度を有するネットワークスライスを選択する。
【0111】
このようにして、選択部12は、上記数値情報を参照して、ユーザが感じる通信環境の課題を解決するようなネットワークスライスを選択することができる。
【0112】
(処理例2)
図10は、端末装置2Aの提示部63が提示するユーザインターフェースの他の例を示す図である。図10に示すユーザインターフェースP2は、ユーザの要望として、ユーザが理想とする通信環境であって通信速度に関する通信環境を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースである。したがって、図10に示すユーザインターフェースP2は、上述した種別2に該当するユーザインターフェースである。
【0113】
図10に示すように、ユーザインターフェースP2には、選択肢群CH2が含まれており、選択肢群CH2には、ユーザが理想とする通信環境の候補が複数含まれている。端末装置2Aの入力情報取得部21は、ユーザが選択した理想の通信環境に関する入力情報を、ユーザインターフェースP2を介して取得する。
【0114】
そして、入力情報取得部21が取得した入力情報は、情報処理装置1Aの取得部11によって取得され、変換部13に供給される。変換部13は、入力情報を数値情報に変換する。
【0115】
一例として、入力情報が、選択肢群CH2のうち、第1の選択肢「通信速度を上げたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して当該ネットワークスライスの通信速度を特定する。そして、変換部13は、当該入力情報を、当該ネットワーク又はネットワークスライスの通信速度よりも大きい値を有する通信速度の数値を含む数値情報に変換する。
【0116】
より具体的な例として、入力情報が、選択肢群CH2のうち、第1の選択肢「通信速度を上げたい」が選択されたことを示すものである場合であって、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの通信速度が3.0Gbpsである場合、一例として、変換部13は、当該入力情報を、4.0Gbpsに変換する。
【0117】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH2のうち、第2の選択肢「快適にWebブラウザが見たい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、快適にWebブラウザを見ることのできる通信速度の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、3.0Gbpsに変換する。
【0118】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH2のうち、第3の選択肢「動画をスマートフォン上で高画質で見たい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、動画をスマートフォン上で高画質で見ることのできる通信速度の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、5.0Gbpsに変換する。
【0119】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH2のうち、第4の選択肢「データのダウンロード速度を上げたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して当該ネットワークスライスの通信速度を特定する。そして、変換部13は、当該入力情報を、当該ネットワーク又はネットワークスライスの通信速度よりも大きい値を有する通信速度の数値を含む数値情報に変換する。
【0120】
より具体的な例として、入力情報が、選択肢群CH2のうち、第4の選択肢「データのダウンロード速度を上げたい」が選択されたことを示すものである場合であって、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの通信速度が4.0Gbpsである場合、一例として、変換部13は、当該入力情報を、5.0Gbpsに変換する。
【0121】
このように、変換部13は、ユーザインターフェースP2を介して取得したユーザが理想とする通信環境に関する入力情報を、当該理想を実現させるような属性の数値を含む数値情報に変換する。
【0122】
そして、選択部12は、ユーザインターフェースP2の種別情報と、上記数値情報とを参照して、ネットワークスライスを選択する。より具体的には、選択部12は、種別情報が種別2を示している場合、上記数値情報が示す属性により近いネットワークスライスを選択する。
【0123】
例えば、数値情報が5.0Gbpsを示すものである場合、選択部12は、通信速度として5.0Gbpsにより近い属性情報を有するネットワークスライスを、複数のネットワークスライスから選択する。
【0124】
このようにして、選択部12は、上記数値情報を参照して、ユーザの理想を実現させるようなネットワークスライスを選択することができる。
【0125】
なお、本処理例では、図10に示すように、ユーザインターフェースP2を介して、ユーザが希望とする通信速度の数値を入力情報として取得する構成としてもよい。この場合、選択部12は、当該入力情報が示す数値を満たす属性を有するネットワークスライスを選択する。
【0126】
(処理例3)
図11は、端末装置2Aの提示部63が提示するユーザインターフェースの他の例を示す図である。図11に示すユーザインターフェースP3は、ユーザの要望として、ユーザが理想とする通信環境であって遅延に関する通信環境を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースである。したがって、図11に示すユーザインターフェースP3は、上述した種別2に該当するユーザインターフェースである。
【0127】
図11に示すように、ユーザインターフェースP3には、選択肢群CH3が含まれており、選択肢群CH3には、ユーザが理想とする通信環境の候補が複数含まれている。端末装置2Aの入力情報取得部21は、ユーザが選択した理想の通信環境に関する入力情報を、ユーザインターフェースP3を介して取得する。
【0128】
そして、入力情報取得部21が取得した入力情報は、情報処理装置1Aの取得部11によって取得され、変換部13に供給される。変換部13は、入力情報を数値情報に変換する。
【0129】
一例として、入力情報が、選択肢群CH3のうち、第1の選択肢「通信の遅延を減らしたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの属性情報を参照して当該ネットワークスライスの遅延時間を特定する。そして、変換部13は、当該入力情報を、当該ネットワーク又はネットワークスライスの遅延時間よりも小さい値を有する遅延時間の数値を含む数値情報に変換する。
【0130】
より具体的な例として、入力情報が、選択肢群CH3のうち、第1の選択肢「通信の遅延を減らしたい」が選択されたことを示すものである場合であって、端末装置2Aが現在接続しているネットワーク又はネットワークスライスの遅延時間が10msである場合、一例として、変換部13は、当該入力情報を、5msに変換する。
【0131】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH3のうち、第2の選択肢「オンラインで快適にゲームがしたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、オンラインで快適にゲームをすることのできる遅延時間の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、1msに変換する。
【0132】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH3のうち、第3の選択肢「遠隔で物を操作したい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、遠隔で物を操作することのできる通信速度の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、1msに変換する。
【0133】
このように、変換部13は、ユーザインターフェースP3を介して取得したユーザが理想とする通信環境に関する入力情報を、当該理想を実現させるような属性の数値を含む数値情報に変換する。
【0134】
そして、選択部12は、ユーザインターフェースP3の種別情報と、上記数値情報とを参照して、ネットワークスライスを選択する。より具体的には、選択部12は、種別情報が種別2を示している場合、上記数値情報が示す属性により近いネットワークスライスを選択する。
【0135】
例えば、数値情報が1msを示すものである場合、選択部12は、遅延時間として1msにより近い属性情報を有するネットワークスライスを、複数のネットワークスライスから選択する。
【0136】
このようにして、選択部12は、上記数値情報を参照して、ユーザの理想を実現させるようなネットワークスライスを選択することができる。
【0137】
なお、本処理例では、図11に示すように、ユーザインターフェースP3を介して、ユーザが希望とする遅延時間の数値を入力情報として取得する構成としてもよい。この場合、選択部12は、当該入力情報が示す数値を満たす属性を有するネットワークスライスを選択する。
【0138】
(処理例4)
図12は、端末装置2Aの提示部63が提示するユーザインターフェースの他の例を示す図である。図12に示すユーザインターフェースP4は、ユーザの要望として、ユーザが理想とする通信環境であって通信の信頼性に関する通信環境を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースである。したがって、図12に示すユーザインターフェースP4は、上述した種別2に該当するユーザインターフェースである。
【0139】
図12に示すように、ユーザインターフェースP4には、選択肢群CH3が含まれており、選択肢群CH3には、ユーザが理想とする通信の信頼性の候補が複数含まれている。端末装置2Aの入力情報取得部21は、ユーザが選択した理想の通信の信頼性に関する入力情報を、ユーザインターフェースP3を介して取得する。
【0140】
そして、入力情報取得部21が取得した入力情報は、情報処理装置1Aの取得部11によって取得され、変換部13に供給される。変換部13は、入力情報を数値情報に変換する。
【0141】
一例として、入力情報が、選択肢群CH4のうち、第1の選択肢「高速移動中でも快適に通信がしたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、高速移動中でも快適に通信をすることのできる信頼性の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、99.9%に変換する。
【0142】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH4のうち、第2の選択肢「地下や屋内でも快適に通信がしたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、地下や屋内でも快適に通信を行うことのできる信頼性の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、99.5%に変換する。
【0143】
他の例として、入力情報が、選択肢群CH4のうち、第3の選択肢「快適にビデオ通話がしたい」が選択されたことを示すものである場合、変換部13は、入力情報を、快適にビデオ通話を行うことのできる信頼性の数値を含む数値情報に変換する。一例として、変換部13は、当該入力情報を、99.9%に変換する。
【0144】
このように、変換部13は、ユーザインターフェースP4を介して取得したユーザが理想とする通信環境に関する入力情報を、当該理想を実現させるような属性の数値を含む数値情報に変換する。
【0145】
そして、選択部12は、ユーザインターフェースP4の種別情報と、上記数値情報とを参照して、ネットワークスライスを選択する。より具体的には、選択部12は、種別情報が種別2を示している場合、上記数値情報が示す属性により近いネットワークスライスを選択する。
【0146】
例えば、信頼性が99.9%を示すものである場合、選択部12は、信頼性として99.9%により近い属性情報を有するネットワークスライスを、複数のネットワークスライスから選択する。
【0147】
このようにして、選択部12は、上記数値情報を参照して、ユーザの理想を実現させるようなネットワークスライスを選択することができる。
【0148】
なお、本処理例では、図12に示すように、ユーザインターフェースP4を介して、ユーザが希望とする信頼性(パケット送受信成功率)の数値を入力情報として取得する構成としてもよい。この場合、選択部12は、当該入力情報が示す数値を満たす属性を有するネットワークスライスを選択する。
【0149】
(処理例5)
図13は、端末装置2Aの提示部63が提示するユーザインターフェースの他の例を示す図である。図13に示すユーザインターフェースP5は、ユーザの要望として、ユーザが通信品質を向上させる期間、及び通信品質の向上を開始させるタイミングを、入力情報として受け付ける。
【0150】
ユーザインターフェースP5は、一例として処理例1~4に係るユーザインターフェースP1~P4の何れかに加えて、ユーザに提示される。ただしこれは本実施形態を限定するものではなく、処理例1~4に係るユーザインターフェースP1~P4とは関連性なく、ユーザに提示される構成としてもよい。
【0151】
図13に示すように、ユーザインターフェースP5には、通信品質を向上させる期間を入力する領域と、通信品質の向上を開始させる日時を入力する領域とが含まれている。端末装置2Aの入力情報取得部21は、通信品質を向上させる期間、及び通信品質の向上を開始させるタイミングを、入力情報としてユーザインターフェースP5を介して取得する。
【0152】
そして、入力情報取得部21が取得した入力情報は、情報処理装置1Aの取得部11によって取得され、変換部13に供給される。変換部13は、入力情報を数値情報に変換したうえで選択部12に供給するか、又は、入力情報をそのまま数値情報として選択部12に供給する。
【0153】
一例として、変換部13は、ユーザインターフェースP5を介して入力された時間を数値として含む数値情報を選択部12に供給する。
【0154】
他の例として、ユーザインターフェースP5を介して、「すぐに通信品質を向上する」旨の入力情報が入力された場合、当該入力情報を、現在時刻に変換し、当該現在時刻を数値として含む数値情報を選択部12に供給する。
【0155】
選択部12は、変換部13から供給される数値情報が示すタイミング及び期間の間、端末装置2Aが通信品質のより高いネットワークスライスに接続されるようネットワークスライスを選択する。
【0156】
(ユーザインターフェースの他の提示例)
端末装置2Aは、ユーザインターフェースを、段階的に提示する構成であってもよい。例えば、ユーザが感じる通信環境の課題を受け付けるためのユーザインターフェースを提示し、入力情報取得部21が受け付けた入力情報に応じて、ユーザが理想とする通信環境を受け付けるためのユーザインターフェースを提示する構成としてもよい。
【0157】
一例として、端末装置2Aの提示部63は、図9に示すユーザインターフェースP1を提示する。そして、ユーザインターフェースP1に含まれる選択肢群CH1のうち、第1の選択肢「通信速度が遅い」が選択された場合、提示部63Aは、ユーザの要望として、ユーザが理想とする通信環境であって通信速度に関する通信環境を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースP2(図10)を提示する。そして、入力情報取得部21は、ユーザが選択した理想の通信環境に関する入力情報を、ユーザインターフェースP2を介して取得する。
【0158】
他の例として、端末装置2Aの提示部63Aは、図9に示すユーザインターフェースP1を提示する。そして、ユーザインターフェースP1に含まれる選択肢群CH1のうち、第2の選択肢「遅延がある」が選択された場合、提示部63Aは、ユーザの要望として、ユーザが理想とする通信環境であって遅延時間に関する通信環境を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースP3(図11)を提示する。そして、入力情報取得部21は、ユーザが選択した理想の通信環境に関する入力情報を、ユーザインターフェースP3を介して取得する。
【0159】
他の例として、端末装置2Aの提示部63Aは、図9に示すユーザインターフェースP1を提示する。そして、ユーザインターフェースP1に含まれる選択肢群CH1のうち、第3の選択肢「通信が途切れがち、安定しない」が選択された場合、提示部63Aは、ユーザの要望として、ユーザが理想とする通信環境であって通信の信頼性に関する通信環境を、入力情報として受け付けるためのユーザインターフェースP4(図12)を提示する。そして、入力情報取得部21は、ユーザが選択した理想の通信環境に関する入力情報を、ユーザインターフェースP4を介して取得する。
【0160】
上記のように、端末装置2Aが複数の種別のユーザインターフェースを段階的に提示することによって、ユーザの要望をより好適に受け付けることができる。したがって、上記の構成によれば、ユーザが所望するネットワークスライスをより好適に選択することができる。
【0161】
(情報処理方法の流れ)
続いて、本例示的実施形態に係る情報処理方法S100Aの流れについて、図14を参照して説明する。図14は、情報処理方法S100Aの流れを示すシーケンス図である。
【0162】
(ステップS21)
まず、端末装置2Aの入力情報取得部21は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する。
【0163】
(ステップS111)
提供部22は、入力情報取得部21が取得した入力情報を、通信部61を介して情報処理装置1Aに提供する。
【0164】
(ステップS101)
情報処理装置1Aの取得部11は、端末装置2Aから提供された入力情報を、通信部51を介して取得する。
【0165】
(ステップS102)
変換部13は、入力情報取得部21が取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する。変換部13による具体的な変換処理については説明したためここでは説明を省略する。
【0166】
(ステップS103)
選択部12、数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する。
【0167】
(ステップS112)
続いて、選択部12は、選択したネットワークスライスに端末装置2Aが接続可能であるか否かを、ネットワークスライス管理部15に問い合わせる。
【0168】
(ステップS113)
ネットワークスライス管理部15から、選択したネットワークスライスに端末装置2Aが接続不可能であると応答があった場合、選択部12は、ネットワークスライスに接続不可能である旨を、通信部51を介して端末装置2Aに通知する。端末装置2Aは、ネットワークスライスに接続不可能である旨の通知を受け取ると、ステップS21の処理に戻る。
【0169】
(ステップS114)
一方、ネットワークスライス管理部15から、選択したネットワークスライスに端末装置2Aが接続可能であると応答があった場合、選択部12は、選択したネットワークスライスに接続するために必要な課金額を通知するよう、課金システム112に要求する。
【0170】
(ステップS115)
課金システム112は、ネットワークスライスに接続するために必要な課金額を通知するよう要求を受け付けると、当該ネットワークスライスに接続するために必要な課金額を情報処理装置1Aに通知する。
【0171】
(ステップS116)
情報処理装置1Aのネットワークスライス情報提供部14は、課金システム112から、選択部12が選択したネットワークスライスに接続するために必要な課金額の通知を受け取ると、ネットワークスライス情報を生成する。ネットワークスライス情報提供部14は、生成したネットワークスライス情報を、通信部51を介して端末装置2Aに提供する。
【0172】
(ステップS23)
端末装置2Aのネットワークスライス情報取得部23は、数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を情報処理装置から取得する。
【0173】
(ステップS117)
ネットワークスライス情報取得部23は、取得したネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続するか否かを、ユーザに問い合わせる。ここで、当該問い合わせを行うためのユーザインターフェースについて、図15を用いて説明する。図15は、ネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続するか否かをユーザに問い合わせるユーザインターフェースの一例であるユーザインターフェースP6を示す図である。
【0174】
図15に示すように、ユーザインターフェースP6には、ネットワークスライス情報が示すネットワークスライスの属性が含まれており、ユーザは、ユーザインターフェースP6を介して、当該ネットワークスライスの属性を確認することができる。
【0175】
また、ユーザインターフェースP6には、上記ネットワークスライスにユーザが接続しないことを選択した旨を受け付けるボタンB1と、上記ネットワークスライスにユーザが接続することを選択した旨を受け付けるボタンB2とを含んでいる。ボタンB1及びボタンB2に対するユーザの操作により、入力情報取得部21は、ネットワークスライスに接続するか否かに関するユーザの選択を示す選択情報を取得する。
【0176】
また、ネットワークスライス情報取得部23が取得したネットワークスライス情報に、ネットワークスライスに接続するための料金に関する料金情報が含まれている場合、図15に示すように、ユーザインターフェースP6に、当該料金情報が示す料金を示すテキストTXFを含める構成としてもよい。
【0177】
(ステップS118)
入力情報取得部21が、ネットワークスライスに接続しないことを示す選択情報を取得した場合、端末装置2Aはネットワークスライスに接続しない旨を情報処理装置1Aに通知し、ステップS21に戻る。
【0178】
(ステップS119)
入力情報取得部21が、ネットワークスライスに接続することを示す選択情報を取得した場合、提供部22は、通信部61を介して当該選択情報を課金システム112に提供する。
【0179】
(ステップS120)
課金システム112は、端末装置2Aから提供された選択情報を取得する。
【0180】
(ステップS121)
課金システム112は、選択情報を取得すると、端末装置2Aのユーザから課金があったか否かを確認する。課金システム112がユーザからの課金があったか否かを確認する方法の一例して、選択情報に端末装置2Aのユーザが料金を支払う方法を示す情報が含まれる構成であってもよい。この場合、課金システム112は、当該ユーザが料金を支払う方法を示す情報を含む選択情報を取得し、ユーザが料金を支払う方法によって課金があったか否かを確認する。課金システム112は、端末装置2Aのユーザから課金があったことを確認すると、ネットワークスライスへの端末装置2Aからの接続を許可する旨の接続許可情報を、情報処理装置1Aに提供する。
【0181】
(ステップS122)
情報処理装置1Aの取得部11は、通信部51を介して、課金システム112から提供された接続許可情報を取得する。
【0182】
(ステップS123)
取得部11が接続許可情報を取得すると、選択部12は、端末装置2Aを他の端末装置と識別するための端末識別情報を生成する。
【0183】
(ステップS124)
ネットワークスライス情報提供部14は、生成された端末識別情報を、通信部51を介して端末装置2Aに提供する。
【0184】
(ステップS125)
端末装置2Aの端末識別情報取得部24は、情報処理装置1Aから提供された端末識別情報を、通信部61を介して取得する。
【0185】
(ステップS126)
接続部25は、端末識別情報取得部24が取得した端末識別情報を用いて、ネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続する。
【0186】
(ステップS127)
情報処理装置1Aのネットワークスライス管理部15は、端末装置2Aがネットワークスライスに接続する期間が経過すると、通信部51を介して、ネットワークスライスへの接続を終了させる情報である接続終了情報を端末装置2Aに提供する。
【0187】
(ステップS128)
端末装置2Aの接続部25は、情報処理装置1Aから提供された接続終了情報を、通信部61を介して取得する。
【0188】
(ステップS129)
接続部25は、接続終了情報を取得すると、ネットワークスライスへの接続を終了する。
【0189】
このように、情報処理システム100Aでは、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を数値情報に変換し、当該数値情報を参照して、ネットワークスライスを選択する。そのため、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0190】
(ネットワークスライス情報提供部14の変形例)
上述したステップS124において、ネットワークスライス情報提供部14は、複数の端末装置の各々に対して、ステップS123において選択部12が生成した端末識別情報を提供する構成であってもよい。
【0191】
この構成の場合、例えば、ステップS119において、入力情報取得部21は、選択されたネットワークスライスへの接続を希望する複数の端末装置の各々を示す情報を含む選択情報を取得する。提供部22は、当該選択情報を、通信部61を介して課金システム112及び情報処理装置1Aに提供する。情報処理装置1Aのネットワークスライス情報提供部14は、ステップS123において、端末装置2Aから提供された選択情報が示す複数の端末装置の各々に対して、端末識別情報を提供する。端末識別情報を取得した複数の端末装置の各々は、情報処理装置1Aによって選択されたネットワークスライスに接続する。
【0192】
この構成により、情報処理装置1Aは、複数の端末装置間における通信を行う場合(例えば、複数の端末装置による会議及びセミナー等)、複数の端末装置間における通信に好適なネットワークスライスを選択することができる。また、情報処理装置1Aは、通信に関する知見のないユーザに対しても、好適なネットワークスライスに接続させることができる。
【0193】
〔例示的実施形態3〕
本発明の第3の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1及び例示的実施形態2にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0194】
(情報処理システム100Bの構成)
図16は、本発明の例示的実施形態3に係る情報処理システム100Bにおける情報処理装置1B及び端末装置2Bの構成を示すブロック図である。情報処理システム100Bは、上述した情報処理システム100Aと同様、図16には図示しないマネージメントサーバ111、課金システム112、ユーザ課金ネットワークスライス群113、及びユーザ課金ネットワークスライス群114も含んでいる。なお、マネージメントサーバ111、課金システム112、ユーザ課金ネットワークスライス群113、及びユーザ課金ネットワークスライス群114の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。
【0195】
(情報処理装置1Bの構成)
本例示的実施形態に係る情報処理装置1Bの構成について、図16を参照して説明する。
【0196】
図16に示すように、情報処理装置1Bは、制御部50B、通信部51、及び記憶部52を備えている。通信部51、及び記憶部52の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。
【0197】
制御部50Bは、図16に示すように、選択部12、ネットワークスライス情報提供部14、ネットワークスライス管理部15、及び数値情報取得部16としても機能する。選択部12、ネットワークスライス情報提供部14、及びネットワークスライス管理部15の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。
【0198】
数値情報取得部16は、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を、通信部51を介して取得する。数値情報については、上述した通りである。
【0199】
(端末装置2Bの構成)
図16に示すように、端末装置2Bは、制御部60B、通信部61、及び記憶部62を備えている。通信部61、及び記憶部62の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。
【0200】
制御部60Bは、図16に示すように、入力情報取得部21、ネットワークスライス情報取得部23、端末識別情報取得部24、接続部25、変換部26、及び数値情報提供部27としても機能する。入力情報取得部21、ネットワークスライス情報取得部23、端末識別情報取得部24、及び接続部25の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。変換部26は、本例示的実施形態において変換手段を実現する構成である。数値情報提供部27は、本例示的実施形態において提供手段を実現する構成である。
【0201】
変換部26は、入力情報取得部21が取得した入力情報を数値情報に変換する。変換部26が入力情報を数値情報に変換する例については、上述した例示的実施形態に係る変換部13と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0202】
数値情報提供部27は、変換部26が変換した数値情報を、通信部61を介して情報処理装置1Bに提供する。
【0203】
(情報処理方法の流れ)
本例示的実施形態に係る情報処理方法S100Bの流れについて、図17を参照して説明する。図17は、情報処理方法S100Bの流れを示すシーケンス図である。
【0204】
(ステップS21)
端末装置2Aの入力情報取得部21は、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する。
【0205】
(ステップS141)
変換部26は、入力情報取得部21が取得した入力情報を、数値情報に変換する。
【0206】
(ステップS142)
数値情報提供部27は、数値情報を、通信部61を介して情報処理装置1Bに提供する。
【0207】
(ステップS143)
情報処理装置1Bの数値情報取得部16は、端末装置2Bから提供された数値情報を、通信部51を介して取得する。
【0208】
(ステップS13以降の処理)
ステップS13以降の処理については、例示的実施形態2において説明した通りである。
【0209】
このように、情報処理システム100Bでは、例示的実施形態2に係る情報処理システム100Aと同様、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0210】
また、情報処理システム100Bでは、変換部26を端末装置2Bが備えることにより、情報処理装置1Bが実行する処理を軽減することができる。
【0211】
〔例示的実施形態4〕
本発明の第4の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1~例示的実施形態3にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0212】
(情報処理装置1Cの構成)
本例示的実施形態に係る情報処理装置1Cの構成について、図18を参照して説明する。図18は、本発明の例示的実施形態3に係る情報処理装置1Cの構成を示すブロック図である。情報処理装置1Cは、上述した情報処理装置1A及び情報処理装置1Bと同様、図18には図示しない情報処理システム100Cにおいて、端末装置2C、端末装置2D、マネージメントサーバ111、課金システム112、ユーザ課金ネットワークスライス群113、及びユーザ課金ネットワークスライス群114と共に含まれる構成要素である。なお、マネージメントサーバ111、課金システム112、ユーザ課金ネットワークスライス群113、及びユーザ課金ネットワークスライス群114の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。また、端末装置2Cは、上述した端末装置2Aと同じ機能を有しているである。
【0213】
図18に示すように、情報処理装置1Cは、制御部50C、通信部51、及び記憶部52を備えている。通信部51、及び記憶部52の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。
【0214】
制御部50Cは,図18に示すように、取得部11、選択部12、変換部13、ネットワークスライス情報提供部14、ネットワークスライス管理部15、及び蓄積部17としても機能する。取得部11、選択部12、変換部13、ネットワークスライス情報提供部14、及びネットワークスライス管理部15の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。ネットワークスライス管理部15は、本例示的実施形態において管理手段を実現する構成である。蓄積部17は、本例示的実施形態において蓄積手段を実現する構成である。
【0215】
蓄積部17は、取得部11が取得した入力情報、又は変換部13によって変換された数値情報を、記憶部52に蓄積する。換言すると、蓄積部17は、ユーザの要望を蓄積する機能を有している。
【0216】
(ネットワークスライス管理部15によるネットワークスライスの追加及び削除の例)
ネットワークスライス管理部15は、記憶部52に蓄積されたユーザの要望を参照し、複数のネットワークスライスに新たなネットワークスライスを追加する処理、及び複数のネットワークスライスからあるネットワークスライスを削除する処理の少なくとも何れかを実行する。
【0217】
一例として、ユーザからの要望として、通信速度をもっと速くしたいという要望の数が所定の期間(例えば、1日、1週間など、以下同様)において所定の数(例えば、100、1000など、以下同様)を超えた場合、ネットワークスライス管理部15は、管理している複数のネットワークスライスのうち、通信速度が最も速い属性情報を有するネットワークスライスよりも通信速度が速い属性情報を有するネットワークスライスを、当該複数のネットワークスライスに新たに追加する。
【0218】
他の例として、ユーザからの要望として、遅延を短くしたいという要望の数が所定の期間において所定の数を超えた場合、ネットワークスライス管理部15は、管理している複数のネットワークスライスのうち、遅延が最も短い属性情報を有するネットワークスライスよりも遅延が短い属性情報を有するネットワークスライスを、当該複数のネットワークスライスに新たに追加する。
【0219】
他の例として、ユーザからの要望として、信頼性を上げたいという要望の数が所定の期間において所定の数を下回った場合、ネットワークスライス管理部15は、管理している複数のネットワークスライスのうち、信頼性が最も高い属性情報を有するネットワークスライスを、当該複数のネットワークスライスから削除する。
【0220】
このように、情報処理装置1Cは、ユーザの要望に応じたネットワークスライスを提供できる。
【0221】
〔例示的実施形態5〕
本発明の第5の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1~例示的実施形態4にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0222】
第5の例示的実施形態に係る情報処理システム100Dは、情報処理装置1D、端末装置2D、端末装置3D、マネージメントサーバ111D、課金システム112、ユーザ課金ネットワークスライス群113、及びユーザ課金ネットワークスライス群114を含んでいる。課金システム112、ユーザ課金ネットワークスライス群113、及びユーザ課金ネットワークスライス群114の機能については、上述した機能と同じであるため、説明を省略する。また、端末装置2Dは、上述した端末装置2Aが備える機能と同じであるため、説明は省略する。
【0223】
情報処理装置1Dは、上述した情報処理装置1Aが備える機能に加えて、取得部11が、通信部51を介して接続指示情報を取得する。接続指示情報とは、所定の端末(本例示的実施形態における端末装置2D)に対して、所定のネットワークスライスへの接続を指示する旨を示す情報である。情報処理装置1Dは、接続指示情報を取得すると、端末装置2Dに対してネットワークスライス情報を提供することなく、ネットワークスライスに接続するための端末識別情報を提供する。換言すると、情報処理装置1Dは、端末装置2Aに対して、ネットワークスライスに接続するか否かを確認せず、ネットワークスライスに接続するための端末識別情報を提供する。
【0224】
マネージメントサーバ111Dは、上述したマネージメントサーバ111が備える機能に加えて、所定の条件を満たした場合に、接続指示情報を情報処理装置1Dに提供する。所定の条件の例として、災害が起こった場合、一部のネットワークスライスにおいて通信断が発生した場合などが挙げられるが、これは本実施形態を限定するものではない。
【0225】
(情報処理方法の流れ)
本例示的実施形態に係る情報処理方法S100Dの流れについて、図19を参照して説明する。図19は、情報処理方法S100Dの流れを示すシーケンス図である。
【0226】
(ステップS151)
マネージメントサーバ111Dは、所定の条件を満たしたと判断した場合、接続指示情報を情報処理装置1Dに提供する。
【0227】
(ステップS152)
情報処理装置1Dの取得部11は、マネージメントサーバ111Dから提供された接続指示情報を、通信部51を介して取得する。
【0228】
(ステップS153)
選択部12は、取得部11が取得した接続指示情報を参照し、所定のネットワークスライスを選択する。
【0229】
(ステップS154)
選択部12は、接続指示情報を参照し、所定の端末装置である端末装置2Dを他の端末装置と識別するための端末識別情報を生成する。
【0230】
(ステップS125以降の処理)
ステップS125以降の処理については、例示的実施形態2において説明した通りである。
【0231】
このように、情報処理システム100Dでは、緊急時などに、端末装置2Dのユーザにネットワークスライスに接続するか否かを確認することなく、端末装置2Dを所定のネットワークスライスに接続させることができる。
【0232】
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1、1A、1B、1C、端末装置2、2A、2B、2C、及び情報処理システム100の一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0233】
後者の場合、情報処理装置1、1A、1B、1C、端末装置2、2A、2B、2C、及び情報処理システム100は、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を図20に示す。コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを情報処理装置1、1A、1B、1C、端末装置2、2A、2B、2C、及び情報処理システム100として動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、情報処理装置1、1A、1B、1C、端末装置2、2A、2B、2C、及び情報処理システム100の各機能が実現される。
【0234】
プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
【0235】
なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
【0236】
また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
【0237】
〔付記事項1〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0238】
〔付記事項2〕
上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
【0239】
(付記1)
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得手段と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、を備える情報処理装置。
【0240】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0241】
(付記2)
前記入力情報を前記数値情報に変換する変換手段を更に備える付記1に記載の情報処理装置。
【0242】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0243】
(付記3)
前記選択手段が選択したネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記端末装置に提供する提供手段を更に備える付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0244】
上記の構成によれば、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0245】
(付記4)
前記選択手段は、前記選択したネットワークスライスに接続するための料金を特定し、特定した料金に関する料金情報を、前記ネットワークスライス情報に含める、付記3に記載の情報処理装置。
【0246】
上記の構成によれば、選択したネットワークスライスに接続するための料金を、予めユーザに通知することができる。
【0247】
(付記5)
前記選択したネットワークスライスへの前記端末装置からの接続を許可する旨の接続許可情報を前記取得手段が取得した場合、前記選択手段は、前記端末装置を他の端末装置と識別するための端末識別情報を生成し、前記提供手段は、前記端末識別情報を前記端末装置に提供する付記3又は4に記載の情報処理装置。
【0248】
上記の構成によれば、端末装置が誤ったネットワークスライスに接続することを防止することができる。
【0249】
(付記6)
前記選択手段は、前記端末装置を他の端末装置と識別するための端末識別情報を生成し、前記提供手段は、複数の端末装置の各々に対して前記端末識別情報を提供する付記3~5の何れかに記載の情報処理装置。
【0250】
上記の構成によれば、複数の端末装置を選択したネットワークスライスに接続させることができる。
【0251】
(付記7)
前記ユーザの要望を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段が蓄積した前記ユーザの要望を参照して、前記複数のネットワークスライスに新たなネットワークスライスを追加する処理、及び、前記複数のネットワークスライスからあるネットワークスライスを削除する処理の少なくとも何れかを実行するスライス管理手段とを備えている付記1~6の何れかに記載の情報処理装置。
【0252】
上記の構成によれば、ユーザの要望に適したネットワークスライスを提供することができる。
【0253】
(付記8)
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、通信品質の課題に関する情報を少なくとも受け付ける付記1~7の何れかに記載の情報処理装置。
【0254】
上記の構成によれば、ユーザが感じる課題を解決するようなネットワークスライスを選択することができる。
【0255】
(付記9)
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、理想とする通信品質に関する情報を少なくとも受け付ける付記1~8の何れかに記載の情報処理装置。
【0256】
上記の構成によれば、ユーザが理想とする通信品質を満たすようなネットワークスライスを選択することができる。
【0257】
(付記10)
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、通信品質を向上させる期間、及び通信品質の向上を開始させるタイミングを少なくとも受け付ける付記8又は9の何れかに記載の情報処理装置。
【0258】
上記の構成によれば、ユーザが所望する間だけネットワークスライスを提供することができる。
【0259】
(付記11)
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供手段と、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得手段と、を備える端末装置。
【0260】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0261】
(付記12)
前記入力情報を前記数値情報に変換する変換手段を更に備える、前記提供手段は、前記数値情報を情報処理装置に提供する付記11に記載の端末装置。
【0262】
上記の構成によれば、ユーザが理想とする通信品質を満たすようなネットワークスライスを選択することができる。
【0263】
(付記13)
前記ネットワークスライス情報取得手段は、前記選択されたネットワークスライスに接続するための料金に関する料金情報を含むネットワークスライス情報を取得する付記11又は12に記載の端末装置。
【0264】
上記の構成によれば、選択したネットワークスライスに接続するための料金を、予めユーザに通知することができる。
【0265】
(付記14)
前記入力情報取得手段は、前記ネットワークスライス情報取得手段が取得したネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続するか否かに関するユーザの選択を取得し、前記提供手段は、前記ユーザの選択を示す選択情報を提供する付記11~13の何れかに記載の端末装置。
【0266】
上記の構成によれば、選択されたネットワークスライスに接続するか否かをユーザに確認することができる。
【0267】
(付記15)
当該端末装置を他の端末装置と識別するための端末識別情報を前記情報処理装置から取得する端末識別情報取得手段と、端末識別情報取得手段が取得した端末識別情報を用いて、前記ネットワークスライス情報が示すネットワークスライスに接続する接続手段と、を更に備える付記11~14の何れかに記載の端末装置。
【0268】
上記の構成によれば、端末装置が誤ったネットワークスライスに接続することを防止することができる。
【0269】
(付記16)
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、通信品質の課題に関する情報を少なくとも受け付ける付記11~15の何れかに記載の端末装置。
【0270】
上記の構成によれば、ユーザが感じる課題を解決するようなネットワークスライスを選択することができる。
【0271】
(付記17)
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、理想とする通信品質に関する情報を少なくとも受け付ける付記11~16の何れかに記載の端末装置。
【0272】
上記の構成によれば、ユーザが理想とする通信品質を満たすようなネットワークスライスを選択することができる。
【0273】
(付記18)
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザの要望として、通信品質を向上させる期間、及び通信品質の向上を開始させるタイミングを少なくとも受け付ける付記16又は17に記載の端末装置。
【0274】
上記の構成によれば、ユーザが所望する間だけネットワークスライスを提供することができる。
【0275】
(付記19)
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段が取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する変換手段と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、を備える情報処理システム。
【0276】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0277】
(付記20)
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得し、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する情報処理方法。
【0278】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0279】
(付記21)
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得し、取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供し、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得する情報処理方法。
【0280】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0281】
(付記22)
コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータを、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得手段と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択手段と、として機能させるプログラム。
【0282】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0283】
(付記23)
通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段が取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供手段と、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得手段と、として機能させるプログラム。
【0284】
上記の構成によれば、ユーザに対して通信に関する過度な知見を要求することなく、ユーザが所望するネットワークスライスを好適に選択することができる。
【0285】
(付記24)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を取得する取得処理と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択処理と、を実行する情報処理装置。
【0286】
なお、この情報処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記取得処理と、前記選択処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
【0287】
(付記24)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得処理と、前記入力情報取得処理において取得した入力情報、又は、当該入力情報を変換して得られる数値情報であって、ネットワークスライスの属性に関する数値情報を情報処理装置に提供する提供処理と、前記数値情報を参照して選択されたネットワークスライスの属性情報を含むネットワークスライス情報を前記情報処理装置から取得するネットワークスライス情報取得処理と、を実行する端末装置。
【0288】
なお、この端末装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記入力情報取得処理と、前記提供処理と、前記ネットワークスライス情報取得処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
【0289】
(付記25)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、通信品質に関するユーザの要望を受け付けるためのユーザインターフェースを介して入力された入力情報を取得する入力情報取得処理と、前記入力情報取得処理において取得した入力情報を、ネットワークスライスの属性に関する数値情報に変換する変換処理と、前記数値情報を参照して、複数のネットワークスライスの中から、端末装置の接続先の候補となるネットワークスライスを選択する選択処理と、を実行する情報処理システム。
【0290】
なお、この情報処理システムは、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記入力情報取得処理と、前記変換処理と、前記選択処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0291】
1、1A、1B、1C、1D 情報処理装置
2、2A、2B、2C、2D 端末装置
11 取得部
12、103 選択部
13、26、102 変換部
14 ネットワークスライス情報提供部
15 ネットワークスライス管理部
16 数値情報取得部
17 蓄積部
21、101 入力情報取得部
22 提供部
23 ネットワークスライス情報取得部
24 端末識別情報取得部
25 接続部
27 数値情報提供部
50A、50B、50C、60A、60B 制御部
51、61 通信部
52、62 記憶部
100、100A、100B、100C、100D 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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