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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-16
(45)【発行日】2025-06-24
(54)【発明の名称】離着陸補助装置
(51)【国際特許分類】
   B64U 70/95 20230101AFI20250617BHJP
   B64F 1/12 20060101ALI20250617BHJP
   B64F 1/32 20060101ALI20250617BHJP
   E01F 3/00 20060101ALI20250617BHJP
   B64U 101/64 20230101ALN20250617BHJP
【FI】
B64U70/95
B64F1/12
B64F1/32
E01F3/00
B64U101:64
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022139111
(22)【出願日】2022-09-01
(65)【公開番号】P2024034691
(43)【公開日】2024-03-13
【審査請求日】2024-05-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)令和4年6月21日~23日に開催された「Japan Drone2022 |第7回-Expo for Commercial UAS Market-」にて発表
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清上 博章
(72)【発明者】
【氏名】田島 正夫
【審査官】近藤 利充
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-160887(JP,A)
【文献】国際公開第2021/216397(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0053677(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0031947(US,A1)
【文献】「ドローンポート&情報管理システム」,YouTube [online] [video],ブルーイノベーション株式会社,2022年06月20日,[2024年12月17日検索],<https://www.youtube.com/watch?v=2ud6qwZi4zo>,0:17~2:25
【文献】「トヨタ自動車がドローンポートを開発、ラストワンマイル物流の情報管理を視野に」,[online],MONOist,2022年06月22日,[2024年12月17日検索],<https://web.archive.org/web/20220622040811/https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2206/22/news068.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64U 70/95
B64F 1/12
B64F 1/32
E01F 3/00
B64U 101/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体が離着陸する離着陸面を有するステージと、
前記離着陸面に形成され、前記飛行体との間で荷役を行うための開口部と、
前記開口部に設けられて開閉可能な蓋と、
を有し、
前記離着陸面には、前記飛行体と前記ステージとの間の相対位置を特定するためのマーカーが形成されており、
前記開口部の縁が前記マーカーを横切らないように、前記開口部が前記離着陸面に形成されており
前記蓋の縁に沿って視認補助面が設けられており、
前記視認補助面の厚さは前記蓋本体の厚さよりも薄く、前記視認補助面の表面は前記蓋本体の表面よりも鉛直方向下側に位置し、前記蓋の縁に沿って段差が形成されており、前記蓋本体がステージの高さと同じ高さに配置されて前記開口部が閉じている場合、前記視認補助面は、蓋本体とステージの前記開口部の縁との間の隙間に位置する、
ことを特徴とする離着陸補助装置。
【請求項2】
請求項1に記載の離着陸補助装置において、
前記視認補助面の色は、前記マーカーの色と異なる色であり、かつ、前記離着陸面において前記マーカーが形成されていない部分の色と同じ色である、
ことを特徴とする離着陸補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、飛行体の離着陸を補助する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ドローン(Drone)や無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)等の飛行体が知られている。
【0003】
特許文献1には、車両の屋根にドローンを着陸させるドローンポートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】独国特許出願公開第102018205880号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ドローンポート等のステージの離着陸面に、飛行体とステージとの間の相対位置を特定するためのマーカーが形成されることがある。飛行体は、そのマーカーを目印として用いてステージに着陸する。これにより、着陸の精度が向上する。
【0006】
また、離着陸面には、飛行体との間で荷役を行うための開口部が形成されることがある。一般的に、開口部には、開閉可能な蓋が設けられる。その蓋とそれ以外の部分とに跨ってマーカーが形成されると、蓋が開いているときにマーカーが分断されてしまい、マーカーが目印として機能しないおそれがある。その結果、飛行体によってマーカーが正しく認識されず、飛行体の着陸の精度が低下する。
【0007】
本開示の目的は、飛行体とステージとの間の相対位置を特定するためのマーカーが形成された離着陸補助装置において、そのマーカーを用いた着陸の精度の低下を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の1つの態様は、飛行体が離着陸する離着陸面を有するステージと、前記離着陸面に形成され、前記飛行体との間で荷役を行うための開口部と、前記開口部に設けられて開閉可能な蓋と、を有し、前記離着陸面には、前記飛行体と前記ステージとの間の相対位置を特定するためのマーカーが形成されており、前記開口部の縁が前記マーカーを横切らないように、前記開口部が前記離着陸面に形成されており前記蓋の縁に沿って視認補助面が設けられており、前記視認補助面の厚さは前記蓋本体の厚さよりも薄く、前記視認補助面の表面は前記蓋本体の表面よりも鉛直方向下側に位置し、前記蓋の縁に沿って段差が形成されており、前記蓋本体がステージの高さと同じ高さに配置されて前記開口部が閉じている場合、前記視認補助面は、蓋本体とステージの前記開口部の縁との間の隙間に位置する
、ことを特徴とする離着陸補助装置である。
【0009】
上記の構成によれば、開口部の縁がマーカーを横切っていないため、マーカーは開口部によって分断されない。それ故、飛行体がマーカーを誤認識することを抑制して、飛行体の着陸精度の低下を抑制することができる。
【0010】
記視認補助面の色は、前記マーカーの色と異なる色であり、かつ、前記離着陸面において前記マーカーが形成されていない部分の色と同じ色であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、飛行体とステージとの間の相対位置を特定するためのマーカーが形成された離着陸補助装置において、そのマーカーを用いた着陸の精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】離着陸補助装置と着陸前の飛行体とを示す斜視図である。
図2】離着陸補助装置と着陸した飛行体とを示す斜視図である。
図3】離着陸面に形成されるマーカーの一例を示す図である。
図4】開口部が閉じた状態のマーカー形成領域を示す斜視図である。
図5】開口部が開いた状態のマーカー形成領域を示す斜視図である。
図6】開口部に設けられる蓋を上方から見たときの図である。
図7】開口部が開いていく途中のマーカー形成領域を示す斜視図である。
図8】開口部に設けられて閉じた蓋とその周辺とを示す斜視図である。
図9】開口部に設けられて途中まで閉じた蓋とその周辺とを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1及び図2を参照して、実施形態に係る離着陸補助装置10について説明する。図1及び図2は、離着陸補助装置10と飛行体12とを示す斜視図である。
【0014】
離着陸補助装置10は、飛行体12の離陸及び着陸を補助する装置である。飛行体12は、ドローンや無人航空機等である。飛行体12としてドローンが用いられる場合、離着陸補助装置10は、ドローンポートと称されることがある。離着陸補助装置10においては、例えば、飛行体12への荷役、飛行体12への給電、飛行体12の部品の交換、又は、飛行体12の格納等が行われる。
【0015】
離着陸補助装置10は、ステージ14と、開口部16と、蓋18と、制御装置20とを含む。
【0016】
ステージ14は、全体として矩形状の形状を有し、飛行体12が離着陸するステージである。具体的には、ステージ14は、離着陸面14aを有し、飛行体12は、離着陸面14a上に着陸し、離着陸面14aから離陸する。
【0017】
図2に示すように、離着陸面14aには開口部16が形成されている。ステージ14の下側には、飛行体12との間で荷物32の受け渡しを行う機構が設けられている。開口部16を介して、当該機構と飛行体12との間で荷物32の受け渡しが行われる。飛行体12に搭載されている荷物32が、開口部16を介してステージ14の下側に搬送されたり、荷物32が開口部16を介して飛行体12に搭載されたりする。また、開口部16を介して飛行体12に給電が行われてもよい。
【0018】
開口部16には、開閉可能な蓋18が設けられている。蓋18は、ステージ14の一部を構成する。荷役や給電が行われるときに蓋18は開き、それ以外のときは蓋18は閉じている。蓋18の開閉は、制御装置20の制御の下、例えばモータ等によって行われる。例えば、蓋18は、モータの駆動力によって、離着陸面14aに直交する方向(上下方向)に移動させられる。蓋18がステージ14の下側に移動させられると、開口部16は開いた状態となる。蓋18が離着陸面14aと同じ高さまで移動させられると、開口部16は蓋18によって閉じられる。
【0019】
離着陸面14aには、マーカー形成領域22が定められている。マーカー形成領域22には、複数のマーカーが形成されている。なお、図1及び図2では、マーカーの図示は省略されている。マーカーは、飛行体12とステージ14との間の相対的な位置を特定するための図形や模様である。例えば、マーカーは、バーコード、2次元コード、又は、その他の図形や模様である。マーカーについては、後で詳しく説明する。
【0020】
カメラやレーダーがステージ14に設けられて、カメラやレーダーによって飛行体12が検知されてもよい。
【0021】
制御装置20は、飛行体12への給電や蓋18の開閉等を制御する。また、制御装置20は、通信機器を有し、無線通信技術又は有線通信技術を用いて他の装置と通信する。例えば、制御装置20は、インターネット、無線回線又はLAN(Local Area Network)等の通信経路を介して他の装置と通信してもよいし、近距離無線通信技術を用いて他の装置と通信してもよい。例えば、制御装置20は、無線通信技術を用いて飛行体12と通信する。
【0022】
制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサとメモリとを有するコンピュータである。プロセッサが、メモリに記憶されたプログラムを実行することで、制御装置20の機能が実現される。制御装置20は、電子回路、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等であってもよい。
【0023】
飛行体12は、機体24と、飛行用のプロペラ26と、一対の脚部28R,28Lと、把持機構30とを含む。飛行体12として、公知のドローンや無人航空機を用いることができる。
【0024】
飛行体12は、バッテリ、プロペラ26を駆動するモータ、各種センサ(ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ、気圧センサ、GPS(Global Positioning System)等)、カメラ、レーダー、飛行体12を制御する飛行用コンピュータ、各種ドライバ、及び、無線通信技術又は有線通信技術を用いる通信機器、等を含む。
【0025】
飛行用コンピュータは、モータを制御することで飛行体12の飛行(上昇、下降、水平移動等)を制御したり、ジャイロセンサによって取得された情報に基づいて飛行体12の姿勢を制御したりする。
【0026】
脚部28R,28Lは、機体24から下方に延在する棒状の支持脚部と、その支持脚部に取り付けられて水平方向に延在する棒状の水平脚部と、を含む。脚部28R,28Lは、飛行体12がステージ14に着陸したときに飛行体12を支持する。
【0027】
把持機構30は、機体24の下部に設置され、荷物32を挟んで把持する。飛行体12は、把持機構30によって荷物32を把持した状態で、荷物32を運搬する。
【0028】
図2に示すように、飛行体12は、荷物32を把持した状態で、離着陸面14a上において開口部16の位置で荷役を行う。飛行体12は、離着陸面14a上において開口部16以外の位置に着陸し、図示しない移動機構によって開口部16の位置まで移動させられる。
【0029】
飛行体12は、例えば、端末装置やサーバによって制御される。端末装置は、例えば、ドローン用のコントローラ、スマートフォン又はタブレット端末等である。端末装置やサーバは、飛行体12の操縦指令を示す操縦指令信号を飛行体12に送信することで、飛行体12を制御する。飛行体12の通信機器は、端末装置やサーバから送信された操縦指令信号を受信し、飛行体12の飛行用コンピュータは、その操縦指令信号に従って飛行体12の飛行や姿勢を制御する。なお、飛行体12は、制御装置20によって制御されてもよい。
【0030】
図3には、マーカー形成領域22に形成されるマーカーの一例が示されている。マーカー34A~34Hは、QRコード(登録商標)等の2次元コードである。マーカーの形状や大きさは特に限定されない。
【0031】
図4から図6には、マーカー形成領域22に形成されたマーカーの一例が示されている。図4及び図5は、マーカー形成領域22を示す斜視図である。図4に示す例では、開口部16は閉じている。図5に示す例では、蓋18がステージ14の下側に移動して、開口部16が開いている。図6は、蓋18及びその周辺を上方から見たときの図である。
【0032】
マーカー形成領域22には、複数のマーカーが形成されている。ここでは一例として、マーカー36A,36B,36C,・・・,36Iが、マーカー形成領域22に形成されている。マーカー36A,36B,36C,・・・,36Iは、それぞれ異なる模様を有する2次元コードである。マーカー36Eのように、複数の小さなマーカー要素によって1つのマーカーが構成されてもよい。また、マーカー36Bは、蓋18の表面上に形成されている。以下、マーカー36A,36B,36C,・・・,36Iを区別する必要がない場合、これらを「マーカー36」と称することとする。
【0033】
なお、マーカー36Bの大きさは、他のマーカー36の大きさよりも大きくてもよい。これにより、蓋18がステージ14の下側に移動した場合であっても、飛行体12がマーカー36Bをはっきりと読み取ることができ、その結果、マーカー36Bを正確に認識することができる。また、マーカー36Bの縁取り(枠)が、他のマーカー36の縁取りよりも太くてもよい。これにより、蓋18がステージ14の下側に移動して場合であっても、飛行体12がマーカー36Bをはっきりと読み取ることができる。
【0034】
各マーカー36と離着陸面14a上の位置とが対応付けられており、その対応付けを示す情報が、飛行体12のメモリに予め記憶されている。
【0035】
例えば、飛行体12に搭載されているカメラによって、マーカー36が撮影される。飛行用コンピュータは、撮影された画像に基づいて当該マーカー36を認識し、上記の対応付けを示す情報を参照することで、当該マーカー36に対応付けられている位置を特定する。これにより、離着陸面14aに対する飛行体12の相対位置が特定される。飛行体12は、その特定された相対位置に基づいて、飛行体12自身の位置を空中で制御して、離着陸面14a上の目的の位置に着陸する。
【0036】
マーカー36に、「前進」や「停止」等の操縦指令が対応付けられてもよい。飛行体12は、カメラによって撮影されたマーカー36に対応付けられた操縦指令に従って、空中で位置を調整してもよい。
【0037】
開口部16の縁16aがマーカーを横切らないように、開口部16が離着陸面14aに形成されている。図6に示すように、例えば、マーカー36Bは、蓋18の表面とマーカー形成領域22の他の部分とに跨って形成されておらず、蓋18の表面上のみに形成されている。つまり、図4及び図5に示すように、開口部16の縁16aは、マーカー36Aとマーカー36Bとの間、マーカー36Bとマーカー36Cとの間、及び、マーカー36Bとマーカー36Eとの間に形成され、マーカー36を横切らない。
【0038】
図7には、開口部16が開いていく途中のマーカー形成領域22が示されている。蓋18がステージ14の下側に途中まで移動し、開口部16が開いている。開口部16の縁16aがマーカー36を横切っていないため、蓋18がステージ14の下側に移動して開口部16が開いても、マーカー36は開口部16によって分断されない。例えば、マーカー36Bは蓋18の表面上のみに形成されているため、蓋18がステージ14の下側に移動しても、開口部16の縁16aはマーカー36Bを横切らず、マーカー36Bは開口部16によって分断されない。
【0039】
開口部16によってマーカー36が分断されないため、開口部16が開いているときに飛行体12がマーカー36を誤認識することを抑制することができる。その結果、飛行体12の着陸精度の低下を抑制することができる。
【0040】
図8及び図9を参照して、蓋18の縁付近の構造について説明する。図8及び図9は、蓋18の一部とマーカー形成領域22の一部とを示す斜視図である。図8に示す例では、開口部16は閉じており、図9に示す例では、開口部16は途中まで開いている。
【0041】
蓋18は、蓋本体18aと視認補助面18bとによって構成されている。蓋本体18aの表面には、マーカー36Bが形成されている。視認補助面18bは、蓋本体18aの縁に沿って設けられた部材である。視認補助面18bの厚さは、蓋本体18aの厚さよりも薄く、視認補助面18bは、蓋本体18aの表面よりもステージ14の下側に設けられている。視認補助面18bによって、蓋18の縁に沿って段差が形成される。図8に示すように、蓋18が離着陸面14aの高さと同じ高さに配置されて開口部16が閉じている場合、視認補助面18bは、蓋本体18aとステージ14の蓋18以外の部分との間の隙間に配置される。
【0042】
視認補助面18bの色は、蓋本体18aの表面に形成されているマーカー36Bの色と異なる色であり、かつ、離着陸面14aにおいてマーカーが形成されていない部分の色と同じ色である。具体的には、視認補助面18bの色は、マーカー形成領域22においてマーカー36が形成されていない部分の色と同じ色である。例えば、マーカー36Bの色が黒色であり、マーカー形成領域22においてマーカー36が形成されていない部分の色が白色であれば、視認補助面18bの色は白色である。
【0043】
視認補助面18bの色が、マーカー36Bの色と異なる色であり、かつ、マーカー形成領域22においてマーカー36が形成されていない部分の色と同じ色であるため、飛行体12がマーカー36Bを認識し易くなる。つまり、マーカー36Bとそれ以外の部分との間の濃淡の差が明確になるため、マーカー36Bがより正確に認識される。
【0044】
仮に、視認補助面18bの色が、マーカー36Bと同じ色(例えば黒色)である場合、マーカー36Bとそれ以外の部分との境界が不明確になるため、マーカー36Bは認識され難くなる。これに対して、本実施形態によれば、マーカー36Bとそれ以外の部分との境界が明確になるので、マーカー36Bがより正確に認識される。
【0045】
離着陸補助装置10は、地面、道路及び建物等のように移動が想定されていない物体や場所に設けられてもよいし、移動体(自動車等の車両、電車、船、飛行機等)のように移動が想定されている物体や場所に設けられてもよい。例えば、離着陸補助装置10は、車両のルーフや建物の屋上等に設けられる。
【符号の説明】
【0046】
10 離着陸補助装置、14 ステージ、14a 離着陸面、16 開口部、18 蓋、18a 蓋本体、18b 視認補助面、22 マーカー形成領域、36A~36I マーカー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9