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特許7698662ICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム及びその駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-17
(45)【発行日】2025-06-25
(54)【発明の名称】ICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20250618BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022561006
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 KR2021002568
(87)【国際公開番号】W WO2021206293
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2024-02-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0044047
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522392151
【氏名又は名称】ジョン,サン ソプ
【氏名又は名称原語表記】JEONG, Sang Seop
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,サン ソプ
【審査官】清山 昂平
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-146156(JP,A)
【文献】特開2019-003246(JP,A)
【文献】特開2009-146218(JP,A)
【文献】特開2015-185098(JP,A)
【文献】特開2007-011448(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0317660(US,A1)
【文献】特表2015-520451(JP,A)
【文献】特表2008-545208(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0313041(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員の端末からネットワークマーケティング参加要請を受信する要請受信部と、
広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員と取引を希望するビジネス購買会員の端末から購買要請が受信されると、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員とビジネス購買会員との取引関係を生成する取引関係生成部と、
前記取引関係生成部でビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に生成された取引関係を適用して、ネットワークツリーを形成するネットワークツリー形成部と
前記取引を希望するビジネス購買会員の端末からの取引情報要請に応じて、前記形成されたネットワークツリーに基づいてビジネス購買会員との直接取引関係件数及び間接取引関係件数情報を提供する取引情報提供部と、
前記形成されたネットワークツリーに基づいて、前記取引を希望するビジネス購買会員と取引関係にある会員数及び取引量を把握する把握部と、
前記把握された取引量に基づいて支給予想ポイントを算出する算出部と、
前記算出された支給予想ポイントを前記ビジネス購買会員に補償として支給する補償支給部とを含み、
前記算出部では、取引量区間別に異なるポイント支給率を適用して支給予想ポイントを算出し、前記取引を希望するビジネス購買会員を基準として、ネットワークツリーに連結される総会員数と各会員別平均取引量を把握し、会員数と平均取引量の積により取引量区間ポイント支給率を把握し、前記取引を希望するビジネス購入会員を基準として、全体ツリーを適用して総ポイントを算出し、算出された総ポイントから前記取引を希望するビジネス購入会員と直接連結関係にある会員に支給されるポイントを差し引いたポイントを支給予想ポイントとして算出する、ICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム。
【請求項2】
前記ビジネス購買会員に補償として支給されたポイントは、物品購買費用精算、レジャー及びツアーサービス、車の購買/リース、保険/金融商品サービスの少なくとも一つに使用可能であることを特徴とする、請求項に記載のICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム。
【請求項3】
地域単位で製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が取り引きする取引内訳ビッグデータを収集し、収集されたビッグデータを定量的に分析して作成される分析レポートをビジネス購買会員端末に提供する分析レポート提供部をさらに含む、請求項に記載のICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム。
【請求項4】
要請受信部によって、製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員の端末からネットワークマーケティング販売参加要請を受信するステップと、
取引関係生成部によって、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員と取引を希望するビジネス購買会員の端末から購買要請が受信されると、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員とビジネス購買会員との取引関係を生成するステップと、
ネットワークツリー形成部によって、前記ビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に生成された取引関係を適用してネットワークツリーを形成するステップとを含み、
取引情報提供部によって、取引を希望するビジネス購買会員の端末からの取引情報要請に応じて、前記形成されたネットワークツリーに基づいて取引を希望するビジネス購買会員の端末との直接取引関係件数及び間接取引関係件数情報を提供するステップをさらに含み、
把握部によって、前記形成されたネットワークツリーに基づいて、ビジネス購買会員と取引関係にある会員数及び取引量を把握するステップと、
算出部によって、前記把握された取引量に基づいて支給予想ポイントを算出するステップと、
補償支給部によって、前記算出された支給予想ポイントを前記ビジネス購買会員に補償として支給するステップとをさらに含み、
前記算出部では、取引量区間別に異なるポイント支給率を適用して支給予想ポイントを算出し、前記取引を希望するビジネス購買会員を基準として、ネットワークーツリーに連結される総会員数と各会員別平均取引量を把握し、会員数と平均取引量の積により取引量区間ポイント支給率を把握し、前記取引を希望するビジネス購入会員を基準として、全体ツリーを適用して総ポイントを算出し、算出された総ポイントから前記取引を希望するビジネス購入会員と直接連結関係にある会員に支給されるポイントを差し引いたポイントを支給予想ポイントとして算出する、ICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの駆動方法。
【請求項5】
前記ビジネス購買会員に補償として支給されたポイントは、物品購買費用精算、レジャー及びツアーサービス、車の購買/リース、保険/金融商品サービスの少なくとも一つに使用可能であることを特徴とする、請求項に記載のICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの駆動方法。
【請求項6】
分析レポート提供部が地域単位で製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が取り引きする取引内訳ビッグデータを収集し、収集されたビッグデータを定量的に分析して作成される分析レポートをビジネス購買会員端末に提供するステップをさらに含む、請求項に記載のICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットに基づいたネットワークマーケティング運営方法及びシステムに関もので、より詳しくは、B2Bに基づく会員誘致と販売を行うICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上で企業間取引(B2B:business to business)は、大体インターネット上で企業間取引営業をしようとする会社がインターネットサイトを開設し、前記会社と企業間取引を希望する会社の職員が前記インターネットサイトに接続して企業間取引を行うことである。
【0003】
しかしながら、従来のコミュニティというのは、単純に同じ目的を持ってコミュニティに参加する会員の間の情報共有などを可能にすることがその機能の全部で、従来のB2Bサイトでも単純に自社の取引のために直接取引サイトを開設しなければならない。
【0004】
一方、企業間取引において、入札代行による手数料が過度に付加されるという限界がある。
【0005】
従来のネットワークマーケティング方法には、ピラミッド、マルチ商法、ダイヤバンクシステム、マルチレベルマーケティングなどと呼ばれるネットワークマーケティング方法がある。このようなマーケティング方法の共通点は、個人が個人を募集し、後で加入した会員の売上げや収入で先に加入したアップラインに所定のポイントの収益を提供して、自分のダウンパートナー、すなわち、後順位加入会員をたくさん募集して売上げを増大するシステムであるという点である。このようなネットワークマーケティングの一部は、生活必需品をネットワークマーケティング品目に選定し、売上げを発生して収益として還元するか、高価の商品を一回性に購入してその収益を分配する過程で、後順位の会員は市価よりも高く商品を購入してしまい、何の所得も得られなくなって損する場合が多い。
【0006】
また、生活必需品をネットワークマーケティング品目に選定して会員誰も損しないシステムであるとしても、自分が希望するレベルになるためには、たくさんの時間と努力が必要となり、たくさんの時間と努力をつくしても、通常自分がなりたいレベルになることができる人は全体の1%も達しないという問題点がある。
【0007】
これは、従来のネットワークマーケティングシステムは、会員が購入した仕入れ高が売上高になって収益として還元されるシステムであるため、自分が消費した会員は売上高が少なくて収入がないか、あるとしても些細な水準であり、自分が消費した売上高を先順位会員の売上げに合算して収益として発生させることにより、極めて一部の非常に熱心に努力した者や先に会員として加入した会員が有利なシステムで、下位会員は自分が買いたい商品を購入して使用することで満足しなければならないという問題点がある。
【0008】
また、既存のGPO(Group Purchasing Organization)の場合には、零細小売業及び製薬会社、医療機器会社の接近性が低い。一方、特定会社及び特殊関係者の当該GPO持分参加による公正性問題が提起される虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】KR10-0533844 B1
【文献】KR10-2014-0091329 A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、このような技術的背景で導出されたもので、企業会員間ネットワークマーケティングを通じた使用者募集及び取引量極大化を実現することができるICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム及びその駆動方法を提供することをその目的とする。
【0011】
また、企業ごとに特定会社の支配及び統制を受けない独立的で公正なサービスプラットフォームを提供することをその目的とする。
【0012】
また、企業間取引関連ビッグデータを収集し、収集されたデータを定量的に分析して分析レポートの作成及び取引予測に活用し、販売企業と購買企業との間に健全な商取引文化形成に寄与することができるICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を達するための本発明は、次のような構成を含む。
【0014】
すなわち、本発明の一実施例に係るICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムは、製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員の端末からネットワークマーケティング参加要請を受信する要請受信部と、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員と取引を希望するビジネス購買会員の端末から購買要請が受信されると、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員とビジネス購買会員との取引関係を生成する取引関係生成部と、前記取引関係生成部でビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に生成された取引関係を適用して、ネットワークツリーを形成するネットワークツリー形成部とを含む。
【0015】
一方、ICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの駆動方法は、要請受信部が製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員の端末からネットワークマーケティング販売参加要請を受信するステップと、取引関係生成部が広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員と取引を希望するビジネス購買会員の端末から購買要請が受信されると、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員とビジネス購買会員との取引関係を生成するステップと、ネットワークツリー形成部が前記ビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に生成された取引関係を適用して、ネットワークツリーを形成するステップとを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係ると、企業会員間ネットワークマーケティングを通じた使用者募集及び取引量極大化を実現することができるICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム及びその駆動方法を提供することができるという効果を奏する。
【0017】
また、企業ごとに特定会社の支配及び統制を受けない独立的で公正なサービスプラットフォームを提供することができる。
【0018】
また、企業間取引関連ビッグデータを収集し、収集されたデータを定量的に分析して分析レポート作成及び取引予測に活用し、販売企業と購買企業との間に健全な商取引文化形成に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例に係るICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの構成を示したブロック図である。
図2】一実施例に係るネットワークマーケティングシステムで生成されたネットワークツリーとそれによる収益構造を説明するための例示図である。
図3】一実施例に係るネットワークマーケティングシステムで生成されたネットワークツリーとそれによる収益構造を説明するための例示図である。
図4】一実施例に係るネットワークマーケティングシステムで生成されたネットワークツリーとそれによる収益構造を説明するための例示図である。
図5】本発明の一実施例によって取引情報提供部で提供される情報を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施例に係るICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの駆動方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明で用いられる技術的用語はただ特定の実施例を説明するために用いられたもので、本発明を限定しようとする意図はないことに留意すべきである。また、本発明で用いられる技術的用語は、本発明で特に他の意味に定義されない限り、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解される意味に解釈されるべきであり、過度に包括的な意味に解釈されたり、過度に縮小された意味に解釈されてはならない。
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明に係る好ましい実施例について詳しく説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施例に係るICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの構成を示したブロック図である。
【0023】
一実施例に係るICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステム10は、新しい形態の運営方式で多様な分野に携わる企業の購買代行サービスを提供することができるサービスプラットフォームを含む。
【0024】
一実施例において、ネットワークマーケティングシステム10は、包装材業界で企業間取引、または食材業界で企業間取引、美容業界で企業間取引、めがね業界で企業間取引に適用されることができる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0025】
ネットワークマーケティングシステム10は、基本的な財務健全性と倫理性だけ保有していれば、誰でも入店して自社の製品を広報及び販売することができる。また、特定会社の支配を受けない独立的で公正な取引参加が可能になる。それだけでなく、入札代行ではない使用者グループの直接選択及び購買が可能なサービスプラットフォームを提供することができる。
【0026】
一実施例に係るネットワークマーケティングシステム10は、購買及び取引量の多い特定分野の企業間(B2B)取引に適用されることができる。企業間取引にネットワークマーケティングを取り入れて企業購買製品関連補償(Reward)を提供することができ、補償の活用が多様な方式で行われることができるサービスプラットフォームを提供する。特に、非営利機関及び医療分野のような多様な分野の企業の追加的な収益創出が可能な収益構造を提供することができる。
【0027】
具体的には、一実施例に係るネットワークマーケティングシステム10は、図1のように、要請受信部110、取引関係生成部120、ネットワークツリー形成部130、取引情報提供部140、格納部150、把握部160、算出部170、補償支給部180、及び分析レポート提供部190を含む。
【0028】
要請受信部110は、製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が所持するビジネス販売会員端末20からネットワークマーケティング参加要請を受信する。一実施例において、ビジネス販売会員は、製薬会社または医療機器販社のように、他の企業の需要に応じて供給物量を提供して販売する形態の企業を包括するように解釈される。
【0029】
要請受信部110は、ビジネス販売会員端末20に搭載される専用アプリケーションを通じて製品広報及び販売参加要請を受信することができる。
【0030】
本発明の追加的な様相において、一例として、ネットワークマーケティングシステム10は、自体検収過程を経て資格に合わせられたビジネス販売会員に対する承認手続きをさらに行うことができる。卸売業の場合、許可基準による保管倉庫面積基準に適合するか否か、倉庫委託運営が可能であるか否か、卸売業に対する管理体系を樹立するための質問項目を専用アプリケーションを通じて提供する。
【0031】
または、ネットワークマーケティングシステム10は、ビジネス販売会員端末20に搭載される専用アプリケーションを通じて自治体で監督するKGSP基準に充足するか否かを認証することができる資料、財務状態を確認することができる資料、既存契約業社との代金決済内訳関連資料などを含んで、ビジネス販売会員の基本的な財務健全性と倫理性の保有有無を確認することができる多様な資料がアップロードされる。
【0032】
そして、専用アプリケーションを通じてアップロードされた資料に基づいて製品広報及び販売参加に適する業社であるか否かを判断し、所定の基準を充足する場合に参加を許可するように具現されることができる。この時、製品広報及び販売参加に適する業社であるか否かを判断することは、多様な基準を適用することで具現されることができる。
【0033】
本発明の一実施例に係るネットワークマーケティングシステム10にビジネス販売会員として参加する場合には、入札過程を経らずに直接ビジネス購買会員グループから選択されて取り引きを成功させることができるということを特徴とする。すなわち、外部勢力や権力の介入や支配なしに所定の基準を充足する場合には、直接ビジネス購買会員から選択されることができて、企業間直接取引を成功させることができる新しい形態のサービスプラットフォームを提案することができる。
【0034】
それにより、既存の零細問屋や製薬会社、医療機器会社の場合、医療機関のような需要企業に接近性が低く、入札代行手数料が多すぎるという限界を克服することができる。
【0035】
取引関係生成部120は、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員と取り引きを希望する他のビジネス購買会員が所持するビジネス購買会員端末30から購買要請が受信されると、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員とビジネス購買会員との取引関係を生成する。
【0036】
この時、取引関係を生成することは、所定の単価表を含む契約書を提示し、ビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に合意過程を経て契約を締結することができる一連の過程を包括するように解釈される。
【0037】
契約を締結する過程は、ビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に電子契約書を作成し、両側の電子署名を入力する過程を含むことができる。この時、契約に必要な事業者登録証のような必要書類をイメージでアップロードすることもできる。また、電子契約書は、取引契約による物品納入数量、日程、及び決済関連情報を含む。
【0038】
ネットワークツリー形成部130は、取引関係生成部120でビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に生成された取引関係を適用して、ネットワークツリーを形成する。
【0039】
図2図4は、一実施例に係るネットワークマーケティングシステムで生成されたネットワークツリーと、それによる収益構造を説明するための例示図である。
【0040】
ネットワークツリー形成部130は、図2のように、会員Aを基準としたネットワークツリーを形成することができる。ここで、会員Aと直接取引関係にある会員は、Aa、Ab、Ac、Adの4人であり得る。その外に直接取引関係にある会員Aa、Ab、Ac、Ad以外の会員は、間接取引関係にある会員であり得る。
【0041】
把握部160は、ネットワークツリー形成部130で形成されたネットワークツリーに基づいて取引を希望するビジネス購買会員と取引関係にある会員数及び取引量を把握する。
【0042】
そして、算出部170は、把握部160で把握された取引量に基づいて支給予想ポイントを算出する。
【0043】
具体的には、図3及び図4から分かるように、算出部170は、取引量区間別に異なるポイント支給率を適用して支給予想ポイントを算出する。
【0044】
図3で消耗品取引によるポイント計算を説明すれば、まず、算出部170は、A会員を基準としてネットワークツリーに連結される総会員数と各会員別平均取引量を把握する。
【0045】
そして、会員数*平均取引量によって算出されるA会員(Line)の取引量を利用して、該当する取引量区間ポイント支給率を把握する。
【0046】
算出部170は、A会員を基準として全体ツリーを適用して総ポイントを算出し、ここで、A会員と直接連結関係にあるAa、Ab、Ac、Ad会員に支給されるポイントを差し引いたポイントが支給されることができる。
【0047】
すなわち、図3で、会員Aは、会員Aと連結された総会員341人を基準として総ポイント(11,935,000)を算出し、ここで、会員Aa、Ab、Ac、Adに支給されるポイント(9,350,000)を差し引いたポイント(2,585,000)が支給される。それにより、ネットワークマーケティングを通じた無限付加収益創出の機会を提供することができる。
【0048】
そして、補償支給部180は、算出部170で算出された支給予想ポイントをビジネス購買会員に補償として支給する。
【0049】
この時、補償支給部180で支給されるポイントは、一実施例に係るネットワークマーケティングシステム10で提供するサービスプラットフォームでの物品購買費用精算、レジャー及びツアーサービス、車の購買/リース、保険/金融商品サービスの少なくとも一つに使用可能であることを特徴とする。しかしながら、これに限定されるのではなく、多様な形態の補償形態を包括するように解釈される。
【0050】
図5は、本発明の一実施例によって取引情報提供部で提供される情報を説明するための例示図である。
【0051】
本発明の一様相において、取引情報提供部140は、広報及び販売に参加するためのビジネス購買会員端末30からの取引情報要請に応じて、ネットワークツリー形成部130で形成されたネットワークツリーに基づいて広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員との直接取引関係件数及び間接取引関係件数情報を提供する。
【0052】
一実施例において、取引情報提供部140は、ネットワークマーケティングシステム10で提供するサービスプラットフォームの専用ウェブページに接続してログインしたり、専用アプリケーションを実行させる場合、図3のような情報を提供することができる。
【0053】
具体的には、当該ビジネス購買会員のネットワークツリー上で付与される等級情報、ビジネス購買会員が保有した総ポイント情報、直接連結企業と間接連結企業数、先月に対する直接連結企業と間接連結企業の増分情報を提供する。
【0054】
また、直接連結企業リストと新たにアップデートされたポイント使用先情報を提供する。また、一実施例に係るネットワークマーケティングシステム10で提供するサービスプラットフォームを利用した購買履歴情報をさらに提供する。また、ポイント支給対象となる取り引きに対する総購買額情報を提供することができる。
【0055】
本発明の追加的な様相によって、分析レポート提供部190は、地域単位で製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が取り引きする取引内訳ビッグデータを収集し、収集されたビッグデータを定量的に分析して作成される分析レポートをビジネス購買会員端末30に提供する。
【0056】
格納部150は、製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が取り引きする取引内訳情報を格納する。また、ビジネス購買会員が一実施例に係るネットワークマーケティングシステム10を利用して購買取り引きした内訳情報を格納する。
【0057】
分析レポート提供部190は、格納部150に格納された製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が取り引きする取引内訳ビッグデータのうち地域単位で抽出して収集することができる。
【0058】
一例で、保健医療分野において全国及び地域単位の各診療科別病医院(漢方病院を含む)で取り引きされるビッグデータを収集し、定量的に分析して分析レポートを作成する。
【0059】
そして、ネットワークマーケティングシステム10は、分析レポート提供部で作成された分析レポートをビジネス購買端末に提供することにより、ビジネス購買端末が取引予測に活用することができる情報として提供することができる。それにより、ビジネス購買会員は、取引関係を形成する以前に広報及び販売に参加しようとするビジネス販売会員に対する客観的分析情報を提供して、ビジネス購買会員は分析情報に基づいて取引関係形成可否を決めることができる。
【0060】
すなわち、一実施例に係ると、取引関係形成以前に既存の取引内訳に基づいた客観的で正確な情報を提供することにより、販売企業と購買企業との間に健全な商取引文化形成に寄与することができる。
【0061】
図6は、本発明の一実施例に係るICTに基づく企業間ネットワークマーケティングシステムの駆動方法の流れ図である。
【0062】
要請受信部が製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員の端末からネットワークマーケティング販売参加要請を受信する(S300)。
【0063】
一実施例において、製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員は、製薬会社または医療機器販売会社のように、他の企業の需要に応じて供給物量を提供して販売する形態の企業を包括するように解釈される。
【0064】
この時、製品広報及び販売参加要請を受信することは、ビジネス販売会員端末に搭載される専用アプリケーションを通じて具現されることができる。
【0065】
本発明の追加的な様相において、一例として、ネットワークマーケティングシステムの駆動方法は、自体検収過程を経て資格に合わせられたビジネス販売会員に対する承認手続きをさらに行うことができる。卸売業の場合、許可基準による保管倉庫面積基準に適するか否か、倉庫委託運営が可能であるか否か、卸売業に対する管理体系を樹立するための質問項目を専用アプリケーションを通じて提供する。
【0066】
または、ネットワークマーケティングシステムの駆動方法は、ビジネス販売会員端末に搭載される専用アプリケーションを通じて自治体で監督するKGSP基準を充足するか否かを認証することができる資料、財務状態を確認することができる資料、既存契約業社との代金決済内訳関連資料などを含んで、ビジネス販売会員の基本的な財務健全性と倫理性の保有有無を確認することができる多様な資料がアップロードされる。
【0067】
そして、専用アプリケーションにアップロードされた資料に基づいて、製品広報及び販売参加に適する業社であるか否かを判断し、所定の基準を充足する場合に参加を許可するように具現されることができる。
【0068】
本発明の一実施例に係るネットワークマーケティングシステムの駆動方法は、ビジネス販売会員として参加する場合には、入札過程を経らずに直接ビジネス購買会員グループから選択されて取り引きを成功させることができるということを特徴とする。すなわち、外部勢力や権力の介入や支配なしに所定の基準を充足する場合には、直接ビジネス購買会員として選択されることが可能で、企業間取引を成功させることができる新しい形態のサービスプラットフォームを提案することができる。
【0069】
それによって、既存の零細問屋や製薬会社、医療機器会社の場合、医療機関のような需要企業に接近性が低く、入札代行手数料が多すぎるという限界を克服することができる。
【0070】
そして、取引関係生成部が広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員と取引を希望するビジネス購買会員の端末から購買要請が受信されると(S310)、広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員とビジネス購買会員との取引関係を生成する(S320)。
【0071】
この時、取引関係を生成することは、所定の単価表を含む契約書を提示し、ビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に合意過程を経て契約を締結することができる一連の過程を包括するように解釈される。
【0072】
契約を締結する過程は、ビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に電子契約書を作成し、両側の電子署名が入力される過程を含むことができる。この時、契約に必要な事業者登録証のような必要書類をイメージでアップロードすることもできる。また、電子契約書は取引契約による物品納入数量、日程、及び決済関連情報を含む。
【0073】
そして、ネットワークツリー形成部がビジネス販売会員とビジネス購買会員との間に生成された取引関係を適用して、ネットワークツリーを形成する(S330)。
【0074】
ネットワークツリー形成部は、図2のように、会員Aを基準としたネットワークツリーを形成することができる。ここで、会員Aと直接取引関係にある会員は、Aa、Ab、Ac、Adの4人であり得る。その外に直接取引関係にある会員Aa、Ab、Ac、Ad以外の会員は間接取引関係にある会員であり得る。
【0075】
その後、取引情報提供部が取引を希望するビジネス購買会員の端末からの取引情報要請に応じて(S340)、ネットワークツリー形成部で形成されたネットワークツリーに基づいて取引を希望するビジネス購買会員の端末との直接取引関係件数及び間接取引関係件数情報を提供する(S350)。
【0076】
一実施例において、取引情報提供部は、ネットワークマーケティングシステムで提供するサービスプラットフォームの専用ウェブページに接続してログインしたり、専用アプリケーションを実行させる場合、図5のような取引情報を提供することができる。
【0077】
具体的には、当該ビジネス購買会員のネットワークツリー上で付与される等級情報、ビジネス購買会員が保有した総ポイント情報、直接連結企業と間接連結企業数、先月に対する直接連結企業と間接連結企業の増分情報を提供する。
【0078】
また、直接連結企業リストと新たにアップデートされたポイント使用先情報を提供する。また、一実施例に係るネットワークマーケティングシステムで提供するサービスプラットフォームを利用した購買履歴情報をさらに提供する。また、ポイント支給対象となる取引に対する総購買額情報を提供することができる。
【0079】
本発明の一様相において、把握部がネットワークツリー形成部で形成されたネットワークツリーに基づいてビジネス購買会員と取引関係にある会員数及び取引量を把握する(S360)。
【0080】
そして、算出部が把握部で把握された取引量に基づいて支給予想ポイントを算出する(S370)。
【0081】
具体的には、図3及び図4から分かるように、算出部は、取引量区間別に異なるポイント支給率を適用して支給予想ポイントを算出する。
【0082】
図3で消耗品取引によるポイント計算について説明すると、まず、算出部は、A会員を基準としてネットワークツリー連結される総会員数と各会員別平均取引量を把握する。
【0083】
そして、会員数*平均取引量によって算出されるA会員(Line)の取引量を利用して該当する取引量区間ポイント支給率を把握する。
【0084】
算出部は、A会員を基準として全体ツリーを適用して総ポイントを算出し、ここで、A会員と直接連結関係にあるAa、Ab、Ac、Ad会員に支給されるポイントを差し引いたポイントが支給されることができる。
【0085】
一例として、図3で、会員Aは、会員Aと連結された総会員数341人を基準として総ポイント(11,935,000)を算出し、ここで、会員Aa、Ab、Ac、Adに支給されるポイント(9,350,000)を差し引いたポイント(2,585,000)が支給される。それにより、ネットワークマーケティングを通じた無限付加収益創出の機会を提供することができる。
【0086】
その後、補償支給部が算出部で算出された支給予想ポイントをビジネス購買会員に補償として支給する(S380)。
【0087】
この時、ビジネス購買会員に補償として支給されたポイントは、一実施例に係るネットワークマーケティングシステムで提供されるサービスプラットフォームでの物品購買費用精算、レジャー及びツアーサービス、車の購買/リース、保険/金融商品サービスの少なくとも一つに使用可能である。しかしながら、これに限定されるのではなく、多様な補償形態で具現されることができる。
【0088】
その後、分析レポート提供部が地域単位で製品広報及び販売に参加するためのビジネス販売会員が取り引きする取引内訳ビッグデータを収集し、収集されたビッグデータを定量的に分析して作成される分析レポートをビジネス購買会員端末に提供する(S390)。
【0089】
ネットワークマーケティングシステムの駆動方法は、分析レポート提供部で作成された分析レポートをビジネス購買端末に提供することにより、ビジネス購買端末が取引予測に活用することができる情報として提供することができる。それにより、ビジネス購買会員は取引関係を形成する以前に広報及び販売に参加しようとするビジネス販売会員に対する客観的な分析情報を提供して、ビジネス購買会員は分析情報に基づいて取引関係形成可否を決めることができる。
【0090】
すなわち、一実施例に係ると、取引関係形成以前に既存取引内訳に基づいた客観的で正確な情報を提供することにより、販売企業と購買企業との間に健全な商取引文化形成に寄与することができる。
【0091】
前述した方法はアプリケーションで具現されるか多様なコンピュータ構成要素を通じて実行されることができるプログラム命令語の形態で具現されて、コンピュータ判読可能な記録媒体に記録されることができる。前記コンピュータ判読可能な記録媒体は、プログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むことができる。
【0092】
前記コンピュータ判読可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野における当業者に公知されて使用可能なものでもあり得る。
【0093】
コンピュータ判読可能な記録媒体の例には、ハードディスク、プロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体(magneto-optical media)及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令語を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。
【0094】
プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるのと同じ機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードも含まれる。前記ハードウェア装置は、本発明に係る処理を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0095】
以上、実施例を参照して説明したが、当該技術分野における熟練された当業者は特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更することができることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0096】
10:ネットワークマーケティングシステム
20:ビジネス販売会員端末
30:ビジネス購買会員端末
110:要請受信部
120:取引関係生成部
130:ネットワークツリー形成部
140:取引情報提供部
150:格納部
160:把握部
170:算出部
180:補償支給部

図1
図2
図3
図4
図5
図6