(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-18
(45)【発行日】2025-06-26
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04L 51/224 20220101AFI20250619BHJP
【FI】
H04L51/224
(21)【出願番号】P 2021063326
(22)【出願日】2021-04-02
【審査請求日】2024-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】児玉 直樹
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-272966(JP,A)
【文献】特開2020-111009(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0006296(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 51/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と同じイベント通知を受信するイベント通知受信部、
受信した前記イベント通知を表示する表示部、
前記ユーザ端末が前記イベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する既読情報受信部、および
前記既読情報受信部で前記既読情報を受信したかどうかに基づいて前記イベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理部を備え
、
前記イベント処理部は前記既読情報受信部で前記既読情報を受信した前記イベント通知について、前記ユーザ端末での既読後も再通知が必要なイベント通知かどうかに応じて、前記表示部において前記既読情報を受信した前記イベント通知を再表示するか否かを制御する、情報処理装置。
【請求項2】
前記イベント通知は第1のイベント通知と前記第1のイベント通知とは異なる類型の第2のイベント通知を含み、
前記イベント通知受信部が受信したイベント通知が前記第1のイベント通知であるとき、前記イベント処理部は、前記既読情報受信部が前記既読情報を受信すると、前記第1のイベント通知を前記表示部で表示しない、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記イベント通知受信部が受信したイベント通知が前記第2のイベント通知であるとき、前記イベント処理部は、前記既読情報受信部が前記既読情報を受信していても、前記第2のイベント通知を前記表示部で表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザ端末と同じイベント通知を受信するイベント通知受信部、
受信した前記イベント通知を表示する表示部、
前記ユーザ端末が前記イベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する既読情報受信部、および
前記既読情報受信部で前記既読情報を受信したかどうかに基づいて前記イベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理部を備え、
前記イベント通知は第1のイベント通知と前記第1のイベント通知とは異なる類型の第2のイベント通知を含み、
前記イベント通知受信部が受信したイベント通知が前記第2のイベント通知であるとき、前記イベント処理部は、前記既読情報受信部が前記既読情報を受信していても、前記第2のイベント通知を前記表示部で表示す
る、情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置における情報処理方法であって、
ユーザ端末と同じイベント通知を受信するイベント通知受信ステップ、
受信した前記イベント通知を表示する表示ステップ、
前記ユーザ端末が前記イベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する既読情報受信ステップ、および
前記既読情報受信ステップで前記既読情報を受信したかどうかに基づいて前記イベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理ステップを含
み、
前記イベント処理ステップでは前記既読情報受信ステップで前記既読情報を受信した前記イベント通知について、前記ユーザ端末での既読後も再通知が必要なイベント通知かどうかに応じて、前記表示ステップにおいて前記既読情報を受信した前記イベント通知を再表示するか否かを制御する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報処理装置および情報処理方法に関し、特にたとえば、複合機とユーザ端末の両方にイベントを配信する、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、異なるシステム間における同一のユーザに対して同一の通知を行い、2つのシステムのうち一方のシステムで通知が既読されると、その情報が他方のシステムに連携される、お知らせ連携装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているお知らせ連携装置では、異なるシステム間における同一のユーザに対する同一通知の未読および既読状態を管理できるものの、通知の種類によっては、一方のシステムで通知内容が既読されていても、他方のシステムで通知内容を確認し、何らかの処理をしなければならないケースがあり得るため、ユーザの利便性の一層の向上が望まれる。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、情報処理装置および情報処理方法を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、複合機とユーザ端末の両方にイベントを配信する場合においてユーザの利便性を向上できる、情報処理装置および情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0008】
第1の実施例は、ユーザ端末と同じイベント通知を受信するイベント通知受信部、受信したイベント通知を表示する表示部、ユーザ端末がイベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する既読情報受信部、および既読情報受信部で既読情報を受信したかどうかに基づいてイベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理部を備え、イベント処理部は既読情報受信部で既読情報を受信したイベントについて、ユーザ端末での既読後も再通知が必要なイベント通知かどうかに応じて、表示部に既読情報を受信したイベント通知を再表示するか否かを制御する、情報処理装置である。
【0009】
第1の実施例では、情報処理装置(20:実施例において対応する部分を例示する、限定を意図しない参照符号。以下、同様。)は、パーソナルデバイスとしてのユーザ端末(40)と同じイベント通知の配信を受ける。情報処理装置は、イベント通知の配信を受けると、イベント通知受信部(212、S25、S27)は、そのイベント通知を受信する。既読情報受信部(212、S29、S31)は、ユーザ端末がイベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する。イベント処理部(212、S37‐S43)は、既読情報受信部で既読情報を受信したかどうかに基づいてイベント通知に関して異なる処理を実行する。たとえば、イベント処理部は既読情報受信部で既読情報を受信したイベント通知について、ユーザ端末での既読後も再通知が必要なイベント通知かどうかに応じて、表示部において既読情報を受信したイベント通知を再表示するか否かを制御する。
【0010】
第1の実施例によれば、既読情報を受信したかどうかに基づいてイベント通知に関して異なる処理を実行するので、ユーザ端末(パーソナルデバイス)の両方にイベントを配信する場合において、ユーザの利便性を向上できる。
【0012】
第2の実施例は、第1の実施例に従属する情報処理装置であって、イベント通知は第1のイベント通知と第1のイベント通知とは異なる類型の第2のイベント通知を含み、イベント通知受信部が受信したイベント通知が第1のイベント通知であるとき、イベント処理部は、既読情報受信部が既読情報を受信すると、第1のイベント通知を表示部で表示しない。
【0013】
第3の実施例は、第2の実施例に従属する情報処理装置であって、イベント通知受信部が受信したイベント通知が第2のイベント通知であるとき、イベント処理部は、既読情報受信部が既読情報を受信していても、第2のイベント通知を表示部で表示する。
第4の実施例は、ユーザ端末と同じイベント通知を受信するイベント通知受信部、受信したイベント通知を表示する表示部、ユーザ端末がイベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する既読情報受信部、および既読情報受信部で既読情報を受信したかどうかに基づいてイベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理部を備え、イベント通知は第1のイベント通知と第1のイベント通知とは異なる類型の第2のイベント通知を含み、イベント通知受信部が受信したイベント通知が第2のイベント通知であるとき、イベント処理部は、既読情報受信部が既読情報を受信していても、第2のイベント通知を前記表示部で表示する、情報処理装置である。
【0014】
第5の実施例は、情報処理装置における情報処理方法であって、ユーザ端末と同じイベント通知を受信するイベント通知受信ステップ、受信したイベント通知を表示する表示ステップ、ユーザ端末がイベント通知を確認したことを示す既読情報を受信する既読情報受信ステップ、および既読情報受信ステップで既読情報を受信したかどうかに基づいてイベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理ステップを含み、イベント処理ステップでは既読情報受信ステップで既読情報を受信したイベント通知について、ユーザ端末での既読後も再通知が必要なイベント通知かどうかに応じて、表示ステップにおいて既読情報を受信したイベント通知を再表示するか否かを制御する、情報処理方法である。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、ユーザ端末(パーソナルデバイス)での既読か未読かに基づいてイベント通知に関して異なる処理(または、表示処理)を実行するので、情報処理装置とユーザ端末の両方にイベント通知を配信する場合においても、ユーザの利便性を向上できる。
【0016】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1はこの発明の一実施例(第1実施例)の情報処理装置の全体の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は第1実施例における複合機の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は第1実施例におけるサーバの構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は第1実施例におけるユーザ端末の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は第1実施例における複合機の主記憶部内の構成を示すメモリマップである。
【
図6】
図6は第1実施例におけるサーバの主記憶部内の構成を示すメモリマップである。
【
図7】
図7は第1実施例におけるユーザ端末の主記憶部内の構成を示すメモリマップである。
【
図8】
図8は第1実施例におけるサーバの主制御部が実行するイベント処理の動作を示すフロー図である。
【
図9】
図9は第1実施例における複合機の主制御部が実行するイベント処理の動作を示すフロー図である。
【
図10】
図10は第1実施例におけるユーザ端末の主制御部が実行するイベント処理の動作を示すフロー図である。
【
図11】
図11は第1実施例における類型1での複合機およびユーザ端末のイベント表示例を示す図解図である。
【
図12】
図12は第1実施例における類型2での複合機およびユーザ端末のイベント表示の一例を示す図解図である。
【
図13】
図13は第1実施例における類型2での複合機およびユーザ端末のイベント表示の他の例を示す図解図である。
【
図14】
図14は第1実施例における類型2での複合機およびユーザ端末のイベント表示のその他の例を示す図解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1を参照して、この発明の一実施例(第1実施例)の情報処理システム10は、複合機20、サーバ30およびユーザ端末40を備え、それら複合機20、サーバ30およびユーザ端末40は、インターネットのようなネットワーク50で相互に信号、データあるいは情報を通信することができる。
【0019】
この実施例の複合機20は、情報処理装置の一例であり、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を備える。サーバ30は、たとえば複合機20で発生したイベントを、複合機20からの配信要求に応じて、複合機20およびユーザ端末40に配信する。ユーザ端末40は、所有者であるユーザのパーソナルデバイスであり、一例として、スマートフォン、タブレットコンピュータあるいはパーソナルコンピュータなどであってよい。ネットワーク50は、上述のようにたとえばインターネットであるが、これに限らず、VPN(Virtual Private Network)や専用線などであってもよい。
【0020】
なお、
図1においては、ユーザ端末40が1台のみネットワーク50に接続されているが、この情報処理システム10に関連のユーザの人数に応じた台数のユーザ端末40がネットワーク50に接続されてもよい。
【0021】
第1実施例における複合機20は、
図2に示すように、画像読取部202、画像形成部204および給紙部206を備える。複合機20は、また、通信部208および入出力インターフェース(I/O)部210を備える。さらに、複合機20は、主制御部212、補助記憶部214および外部記憶媒体接続部216を備える。また、複合機20は、表示部218および操作部220を備える。これらは、互いに共通のバス222に接続される。
【0022】
画像読取部202は、よく知られているように、原稿の画像を読み取って、原稿の画像に応じた2次元の画像データを出力する、画像読取手段である。このため、画像読取部202は、いずれも図示しないが、原稿載置台、光源、複数のミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを備える。
【0023】
画像形成部204は、記録用紙上に電子写真方式によって画像を形成する、画像形成手段である。このため、画像形成部204は、いずれも図示しないが、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部204による画像形成処理に供される画像データとしては、たとえば画像読取部202から出力される画像データがある。また、後述するユーザ端末40や外部記憶媒体から取り込まれる各種ファイルに基づく画像データなども、画像形成部204による画像形成処理に供される場合がある。なお、画像形成部204は、白黒の画像形成処理のみならず、カラーの画像形成処理を行うこともできる。
【0024】
給紙部206は、給紙カセット(図示せず)を含み、この給紙カセットに収容されている記録用紙を1枚ずつ画像形成部204に送り込む、給紙手段である。
【0025】
通信部208は、ネットワーク50を介しての双方向の通信処理を行える、通信手段である。また、通信部208は、Wi-Fi(登録商標)方式などの無線方式による通信も実行可能である。この無線方式による通信処理は、たとえば複合機20の近くにあるユーザ端末40との間で行われる。
【0026】
入出力インターフェース部210は、各種センサやモータなどに接続され、厳密にはそれらのドライブ回路に接続される。各種センサとしては、給紙カセット内における用紙の有無を検出するためのセンサや、現像装置内のトナーセンサ、給紙カセットから排紙部までの用紙の搬送経路中に適宜に設けられた用紙検出センサなどがある。また、モータとしては、用紙の搬送経路中に適宜に設けられた用紙搬送用のモータや、前述の感光体ドラムを駆動するためのモータなどがある。この入出力インターフェース部210を介して、それぞれのセンサからの出力信号が主制御部212に送られ、また、当該主制御部212からそれぞれのモータへ制御信号が送られる。
【0027】
主制御部212は、複合機20の全体的な制御を司る、制御手段である。このため、主制御部212は、CPUを備えるコンピュータを含む。主制御部212は、また、CPUが直接アクセス可能な主記憶手段としての主記憶部212aを備える。この主記憶部212aは、たとえばRAMおよびROMを含む。
【0028】
補助記憶部214は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどを含む、補助記憶手段である。この補助記憶部214には、CPUによる制御に従って、たとえば画像読取部202から出力される画像データなどの各種の画像データや、画像データ以外の各種のデータが適宜に記憶される。
【0029】
外部記憶媒体接続部216は、たとえばUSBメモリなどの外部記憶媒体が接続可能な接続口を有しており、当該外部記憶媒体との間で各種ファイルなどのデータの送受信を行う。したがって、たとえば、外部記憶媒体に記録されている各種ファイルなどのデータを複合機20側に取り込んだり、当該複合機20側から外部記憶媒体に各種ファイルなどのデータを送り込んで記憶させたりすることが可能である。
【0030】
表示部218は、表示手段としてのディスプレイ218aを有する。このディスプレイ218aは、操作部220のタッチパネル220aと協働して、タッチパネル付きディスプレイ(タッチスクリーン)を構成する。このディスプレイ218aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機ELディスプレイなどであってもよい。また、表示部218は、ディスプレイ218a以外に、発光ダイオードなどの適宜の発光素子を含んでよい。
【0031】
操作部220は、操作受付手段としてのタッチパネル220aを有する。このタッチパネル220aは、前述の如くディスプレイ218aと協働して、タッチパネル付きディスプレイを構成する。このため、タッチパネル220aは、ディスプレイ218aの表示面上に重なるように設けられる。また、操作部220は、タッチパネル220a以外に、押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチを含んでよい。
【0032】
第1実施例におけるサーバ30は、
図3に示すように、主制御部302、通信部304および補助記憶部306を備える。これらは、互いに共通のバス308に接続される。
【0033】
主制御部302は、サーバ30の全体的な制御を司る、当該サーバ30における制御手段である。このため、主制御部302は、CPUを備えるコンピュータを含む。さらに、主制御部302は、サーバ30における主記憶手段としての主記憶部302aを備える。この主記憶部302aは、たとえばRAMおよびROMを含む。
【0034】
通信部304は、ネットワーク50を介しての双方向の通信処理を行える、サーバ30における通信手段である。
【0035】
補助記憶部306は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどを含む、サーバ30における補助記憶手段である。
【0036】
第1実施例におけるユーザ端末40は、前述のようにスマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどであるが、たとえばスマートフォンである場合は、
図4に示すように、主制御部402、補助記憶部404および通信部406を備える。ユーザ端末40としてのスマートフォンは、表示部408および操作部410を備える。これらは、互いに共通のバス412に接続されている。
【0037】
主制御部402は、ユーザ端末40の全体的な制御を司る、当該ユーザ端末40における制御手段である。このため、主制御部402は、CPUを備えるコンピュータを含む。主制御部402は、また、ユーザ端末40における主記憶手段としての主記憶部402aを備える。この主記憶部402aは、たとえばRAMおよびROMを含む。
【0038】
ユーザ端末40の通信部406は、ネットワーク50を介しての双方向の通信処理を行う、ユーザ端末40における通信手段である。この通信部406は、Wi-Fi方式などの無線方式によって通信処理を行うことができるが、有線方式によっても通信処理を行うことができる。また、通信部406は、複合機20(通信部208)との間での無線方式による通信処理を行える。
【0039】
表示部408は、ユーザ端末40における表示手段としてのディスプレイ408aを有する。このディスプレイ408aは、操作部410のタッチパネル410aと協働して、タッチパネル付きディスプレイを構成する。このディスプレイ408aは、たとえば液晶ディスプレイであるが、これに限らず、有機ELディスプレイなどであってもよい。
【0040】
操作部410は、ユーザ端末40における操作受付手段としてのタッチパネル410aを有する。このタッチパネル410aは、前述の如くディスプレイ408aと協働して、タッチパネル付きディスプレイを構成する。このため、タッチパネル410aは、ディスプレイ408aの表示面上に重なるように設けられる。
【0041】
第1実施例の情報処理システム10では、複合機20からのイベント配信要求を受けて、サーバ30が、そのイベント情報を複合機20とユーザ端末40の両方に送信する。そして、ユーザ端末40からの既読情報の有無に応じて、サーバ30がイベントの通知を処理する。つまり、ユーザ端末40での既読か未読かに基づいて、サーバ30がイベント通知に関する処理(または、表示処理)を実行する。
【0042】
このようなイベントには、後述のように、2つの類型がある。
【0043】
類型1のイベントは、単なる通知であって、複合機20での通知要因解除が不要なイベントである。つまり、類型1のイベント通知は、複合機20またはユーザ端末40のどちらかでそのイベント通知を1度確認してもらえばよく、複合機20での解除操作は必要ない、というイベントである。
【0044】
この類型1のイベントには、たとえば、社内の業務通達、管理部門からの通達、管理部門からの書面フォーマット改訂の連絡、複合機の販売店からの新製品や新サービスのお知らせ、などが該当する。このような類型1のイベント通知は、基本的には、すべてのユーザのユーザ端末に配信されるべきものであり、ユーザ端末40で確認(既読)された後に、複合機20で継続して表示する必要はない。
【0045】
類型2のイベントは、複合機20で発生したイベント通知であって、その通知要因を複合機20で解除するかまたは確認する必要があるイベントである。したがって、この類型2のイベントは、ユーザ端末40で該当のイベント通知が確認(既読)されたとしても、その通知要因を複合機20で解除するかまたは確認するまでは、複合機20での表示が必要である、というイベントである。
【0046】
この類型2のイベントには、たとえば、プリントデータ受信、ファクシミリデータ受信、用紙/トナー切れ、ファームアップ(ファームウエアのアップデート)連絡、プリントデータの印刷などが該当する。
【0047】
このような類型2のイベント通知は、特定のユーザのユーザ端末にのみ配信すればよいものと、すべてのユーザのユーザ端末に配信されるべきものがある。たとえば、プリントデータ受信の通知は、そのプリントデータを複合機20へ送信した特定ユーザに配信されるべきであり、ファームアップ連絡は特定のグループに属するすべてのユーザのユーザ端末に配信されるべきであり、ファクスデータ受信や用紙/トナー切れの通知は、すべてのユーザのユーザ端末へ配信されるものである。
【0048】
類型2のイベントのうち、たとえば、ファクミリデータ受信、ファームアップ連絡などは、複合機20で1度確認されるか、通知要因が解除されるまで表示する。用紙/トナー切れの通知などは、ユーザ端末40で確認(既読)されたとしても、複合機20で通知要因が解除されるまで複合機20で表示する必要がある。
【0049】
類型2のイベントのうちプリントデータの印刷などは、複合機20での通知要因解除が必要なイベントであるが、特定のユーザ(対象ユーザ)に通知要因を解除してもらいたい、というイベントである。
【0050】
複合機20は、上述のようなイベントを処理するためのプログラムが設定される。
【0051】
図5は複合機20の主記憶部212aのメモリマップ60を示し、このメモリマップ60に示すように、主記憶部212aは、プログラム記憶領域62およびデータ記憶領域64を有する。
【0052】
プログラム記憶領域62には、前述のコンピュータの動作を制御するための制御プログラム620が記憶される。この制御プログラム620は、表示制御プログラム622、操作検出プログラム624、画像読取プログラム626、画像形成プログラム628、通信制御プログラム630、イベント処理プログラム632などを含む。
【0053】
表示制御プログラム622は、表示部218のディスプレイ218a(
図2)に各種画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム624は、タッチパネル220aを含む操作部220へのユーザによる操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取プログラム626は、画像読取部202を制御するためのプログラムである。画像形成プログラム628は、画像形成部204を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム630は、通信部208を制御するためのプログラムである。
【0054】
そして、イベント処理プログラム632は、主制御部(コンピュータ)212に、上述のようなイベントを検知させたり、イベントの配信要求をサーバ30に送信させたり、サーバ30から送信されてくるイベント通知を受信したり、サーバ30から送信されてくるユーザ端末40からの既読情報を受信したりするためのプログラムである。
【0055】
たとえば、I/O部210から入力される、用紙センサからの用紙切れ信号に応答して、給紙部での用紙切れというイベントを検知することができる。同様に、画像形成部204に設けたトナーセンサから入力されるトナー切れ信号に応答して、トナー切れというイベントを検知することができる。
【0056】
たとえば、通信部208から受信したデータ(データ識別子を含めて)をコンピュータが識別して、社内通達を受信したというイベント、ファクシミリデータを受信したというイベント、プリントデータを受信したというイベント、などを検知することができる。さらに、通信部208から受信したデータ(データ識別子を含めて)をコンピュータが識別して、ファームアップがあったというイベント、書面フォーマットの改訂があったというイベント、なども検知することができる。
【0057】
たとえば、コンピュータが画像形成部204に命令した動作に応じて、ファクシミリデータを印刷したというイベントを検知することができる。同様に、コンピュータが画像形成部204に命令した動作に応じて、ホールドプリントデータを印刷したというイベントを検知することができる。
【0058】
図5に示すデータ記憶領域64には、各種データの記憶領域640が設けられる。各種データとしては、表示画像生成データ、操作データ、画像データ、送受信データ、イベントデータ、配信先リストなどが該当し、それぞれの記憶領域642、644、646、648、650、652などが形成される。
【0059】
表示画像生成データ記憶領域642に記憶される表示画像生成データは、前述した表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ記憶領域644に記憶される操作データは、タッチパネル220aを含む操作部220に対するユーザによる操作状態を表すデータであり、たとえば当該タッチパネル220aに対するユーザによるタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。画像データ記憶領域646に記憶される画像データは、画像読取部202から出力される画像データや、画像形成部204による画像形成処理に供される画像データなどの画像データである。画像データ記憶領域646に記憶される画像データとしては、さらに、先に挙げたファクシミリデータやプリントデータも含まれることがある。送受信データ記憶領域648に記憶される送受信データは、サーバ30やユーザ端末40などとの間で送受信されるデータである。
【0060】
イベントデータ記憶領域650に記憶されるイベントデータは、たとえば、先のイベント処理プログラム632で検知されたイベントデータである。
【0061】
配信先リスト記憶領域652に記憶される配信先リストは、サーバ30からのイベント配信要求に応じて複合機20がイベントデータを配信するとき、どのユーザ端末(および複合機)へそのイベント通知を配信すべきかを示すリストである。この配信先リストには、前述したイベントの類型毎にどのユーザ端末(および複合機)へイベントを配信するかを記憶している。
【0062】
図6は、サーバ30の主記憶部302aのメモリマップ70を示す。このメモリマップ70に示されるように、主記憶部302aは、プログラム記憶領域72およびデータ記憶領域74を有する。
【0063】
プログラム記憶領域72には、主制御部302のコンピュータの動作を制御するための制御プログラム720が記憶される。この制御プログラム720は、通信制御プログラム722、イベント処理プログラム724、などを含む。
【0064】
通信制御プログラム722は、通信部304を制御するためのプログラムである。イベント処理プログラム724は、主制御部(コンピュータ)302に後述する店舗イベント処理を実行させるためのプログラムである。ただし、ここでのイベント処理には、先の複合機20からのイベント配信要求に応じて、イベント通知を該当するまたはすべてのユーザのユーザ端末40と該当の複合機20へ配信(送信)すること、必要に応じて、イベント通知を再配信(再送信)すること、ユーザ端末40からイベント通知の既読情報を受信して、その既読情報を該当の複合機20へ送信すること、等を含む。
【0065】
一方、データ記憶領域74には、各種データ記憶領域740が形成される。この各種データ記憶領域740に記憶される送受信データは、複合機20から受信したイベントデータなどの送受信データを記憶する送受信データ記憶領域742、配信先リスト記憶領域744などを含む。配信先リストは、このサーバ30が複合機20からのイベント配信要求を受けたとき、どのユーザ端末や複合機へそのイベント通知を配信すべきかを示すリストである。この配信先リストには、前述したイベントの類型毎にどのユーザ端末や複合機へイベントを配信するかを記憶している。
【0066】
図7は、ユーザ端末40の主記憶部402aのメモリマップ80を示す。主記憶部402aは、プログラム記憶領域82およびデータ記憶領域84を有する。このうちのプログラム記憶領域82には、主制御部402のコンピュータの動作を制御するための制御プログラム820が記憶されている。この制御プログラム820は、表示制御プログラム822、操作検出プログラム824、通信制御プログラム826、イベント処理プログラム828、などを含む。
【0067】
表示制御プログラム822は、表示部408のディスプレイ408aに各種画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム824は、タッチパネル410aを含む操作部410に対するユーザによる操作状態を検出するためのプログラムである。通信制御プログラム826は、通信部406を制御するためのプログラムである。イベント処理プログラム828は、主制御部(コンピュータ)402に、上述のようなイベント通知データを処理するためのプログラムである。
【0068】
データ記憶領域84には、各種データ記憶部840が形成される。表示画像生成データ記憶領域842には、表示制御プログラム822に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどの表示画像生成データが記憶される。操作データ記憶領域844に記憶される操作データは、タッチパネル410aを含む操作部410に対するユーザによる操作状態を表すデータであり、たとえばタッチパネル410aに対するユーザによるタッチ位置を表す時系列のデータである。そして、送受信データは送受信データ記憶領域846に記憶される。送受信データには、サーバ30から配信されるイベントデータ、ユーザがそのイベントデータをユーザ端末40で既読したときにサーバ30へ返信する既読情報、などが含まれる。
【0069】
図8は、この実施例におけるサーバ30の主制御部302(コンピュータ)のイベント処理プログラム724に従った動作を示すフロー図である。この
図8の動作フローは、所定時間、たとえばフレーム周期毎に繰り返し実行されるものとする。
【0070】
最初のステップS1では主制御部302は、複合機20からイベント配信要求を受信したかどうか判断する。このステップS1では、主制御部302は、通信部304(
図3)から受信した受信データをイベント処理プログラム724(
図6)に従って解読することによって、受信データが複合機20からの配信要求かどうか判断することができる。複合機20からのイベント配信要求には、配信を希望するイベント通知データだけでなく、そのイベント通知データが上で説明した類型1または2のどれに該当するかを示すデータ(類型データ)を含む。したがって、複合機20からのイベント通知データは、その類型データとともに、送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶される。
【0071】
ステップS1で“YES”を判断したとき、主制御部302は、ステップS3において、送受信データ記憶領域742に記憶したイベント通知データを、類型に応じた配信先リストが示す、配信先のユーザ端末40へイベントを送信する。同時に、ステップS5において、主制御部302は、送受信データ記憶領域742に記憶したイベント通知データを、類型に応じた配信先リストが示す、配信先の複合機20へイベントを送信する。
【0072】
ステップS1で“NO”を判断したとき、主制御部302は、次のステップS7において、外部からのイベント配信要求があったかどうか判断する。ここで、「外部」というのは、ネットワーク50(
図1)を介して繋がる他のコンピュータ(図示せず)などを意味する。たとえば複合機20の販売会社からの広告依頼のようなイベントがここでいう、外部からのイベント配信要求に該当する。
【0073】
ステップS7で“YES”を判断したとき、主制御部302は、そのような外部からの配信要求のイベントデータを送受信データ記憶領域742に記憶する。なお、このような外部からのイベント配信要求からのイベント(たとえば、広告)は、類型1に該当するので、類型1を示す類型データも併せて送受信データ記憶領域742に記憶される。
【0074】
そして、ステップS9およびS11において、その外部からの配信要求に従って、配信先リストが示す配信先のユーザ端末および複合機へイベントデータを送信する。
【0075】
ステップS7で“NO”を判断したとき、主制御部302は、ステップS13において、ステップS3またはS9でイベントデータを配信したユーザ端末40から既読情報を受信したかどうか判断する。このステップS13においても、主制御部302は、通信部304(
図3)から受信した受信データをイベント処理プログラム724(
図6)に従って参照することによって、受信データがユーザ端末40からの既読情報であるかどうか判断することができる。
【0076】
ステップS13で“YES”を判断したとき、主制御部302は、続くステップS15において、その既読情報を、ステップS1でイベント配信要求を受信した、複合機20へ送信する。
【0077】
図9は、この実施例における複合機20の主制御部212(コンピュータ)のイベント処理プログラム632に従った動作を示すフロー図である。この
図9の動作フローは、所定時間、たとえばフレーム周期毎に繰り返し実行されるものとする。
【0078】
最初のステップS21では、主制御部212は、イベントを検知したかどうか、判断する。このステップS21で“YES”を判断したとき、主制御部212は、続くステップS23において、通信部208(
図2)からイベント通知データとともに、イベント配信要求をイベント処理プログラム632(
図5)に従って、サーバ30へ送信する。
【0079】
このイベント配信要求は、配信を希望するイベント通知データだけでなく、そのイベント通知データが上で説明した類型1または2のどれに該当するかを示すデータ(類型データ)を含む。そして、ステップS23で、サーバ30へ送信したイベント配信要求に含まれるイベント通知データは、その類型データとともに、送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶される。
【0080】
ステップS21で“NO”を判断したとき、主制御部212は、ステップS25で、その複合機20に対するイベント通知を受信したかどうか判断する。主制御部212は、通信部208(
図2)から受信した受信データをイベント処理プログラム632(
図5)に従って参照することによって、受信データがサーバ30からのイベント通知データかどうか判断することができる。
【0081】
このステップS25で“YES”を判断したとき、主制御部212は、ステップS27で、受信したイベント通知データ(類型データを含む)を送受信データ記憶領域648へ記憶する。このステップS25およびS27を実行する主制御部212は、イベント通知受信部として機能する。
【0082】
ステップS27で受信したイベント通知データを記憶した後、またはステップS25で“NO”を判断した後、主制御部212は、ステップS29において、サーバ30から、ユーザ端末での対象イベント(当該複合機20がサーバ30に配信要求したイベント)の既読情報を受信したかどうか判断する。ここでも、主制御部212は、通信部208(
図2)から受信した受信データをイベント処理プログラム632(
図5)に従って参照することによって、受信データがサーバ30からの既読情報かどうか判断することができる。
【0083】
ステップS29で“YES”を判断したとき、ステップS31において、対象イベントの既読情報を送受信データ記憶領域648に記憶する。ステップS29およびS31を実行する主制御部212は、既読情報受信部として機能する。
【0084】
ステップS29で“NO”を判断したとき、またはステップS31を実行した後、主制御部212は、ステップS33において、その複合機20にユーザがログインしたかどうか判断する。具体的には、よく知られているように、ディスプレイ218aにログイン画面(たとえば、GUI(Graphical User Interface))を表示し、そこでユーザがユーザIDなどを入力するなどして認証プロセスを経れば、ログインされる。ただし、このステップS33で“NO”を判断したとき、すなわちユーザがログインしなかった場合には、動作を終了する。
【0085】
ステップS33で“YES”を判断したとき、主制御部212は、ステップS35で、そのログインしたユーザが通知対象のイベント配信要求があるかどうか判断する。ここでは、主制御部212は、イベント処理プログラム632(
図5)に従って、データ記憶領域64のイベントデータ記憶領域650および配信先リスト記憶領域652にそれぞれ記憶されている、イベントデータおよび配信先リストを参照することによって、判断することができる。このステップS35を実行する主制御部212は、イベント通知受信部として機能する。
【0086】
ステップS35で“NO”を判断したときには、動作は終了する。
【0087】
ステップS35で“YES”を判断したとき、主制御部212は、ステップS37で、対象イベントがユーザ端末40で既読であっても、再通知が必要なイベントかどうか判断する。ここでは、主制御部212は、データ記憶領域64のイベントデータ記憶領域650および配信先リスト記憶領域652にそれぞれ記憶されている、イベントデータ(類型データを含む)および配信先リストを参照することによって、判断することができる。
【0088】
ステップS37で“YES”を判断したとき、主制御部212は、ステップS39において、ステップS23で送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶したイベント通知データ(類型データを含む)を、表示制御プログラム622(
図6)に従って、表示部218(のディスプレイ218a)に表示する。つまり、ステップS39は、対象イベントが、ユーザがユーザ端末40で確認していても(既読になっていても)複合機20上で再通知(表示)しなければならない類型のイベントであるので、ユーザ端末40からの既読情報の受信が確定的であっても、対象イベントの通知内容を再表示するステップである。
【0089】
ステップS37で“NO”を判断したとき、主制御部212は、次のステップS41で、ステップS33でログインしたユーザが複合機20上で対象イベントを確認(既読)したかどうか判断する。ここで、主制御部212は、たとえばディスプレイ218aに対象イベントを表示する際に併せて表示している確認手段、たとえばOKボタンなどがユーザによって操作されたかどうかで判断することができる。
【0090】
このステップS41で“YES”を判断したとき、再通知する必要がない(ステップS37で“NO”)のであるから、そのまま動作を終了する。
【0091】
他方で、ステップS41で“NO”を判断したとき、主制御部212は、ステップS43において、該当の対象イベントを表示制御プログラム622に従って、表示部218のディスプレイ218aで表示する。
【0092】
このように、ユーザ端末40からの既読情報を受信しているかどうかによってステップS37およびステップS41でそれぞれ異なる判断が行われ、その結果に応じて、ステップS39が実行されたり、されなかったりする。つまり、このステップS37‐S37を実行する主制御部212は、既読情報を受信したかどうかに基づいてイベント通知に関して異なる処理を実行するイベント処理部として機能する。
【0093】
図10は、この実施例におけるユーザ端末40の主制御部402(コンピュータ)のイベント処理プログラム828に従った動作を示すフロー図である。この
図10の動作フローは、所定時間、たとえばフレーム周期毎に繰り返し実行されるものとする。
【0094】
最初のステップS51では、主制御部402は、サーバ30からのイベント通知を受信したかどうか、判断する。このステップS51では、主制御部402は、通信部406(
図4)から受信した受信データがサーバ30から配信されたイベント通知かどうか判断することができる。受信したイベントデータは、表示制御プログラム822(
図7)によって、表示部408のディスプレイ408aに表示される。
【0095】
ステップS51で“NO”を判断したとき、動作は終わる。他方、ステップS51で“YES”を判断したとき、主制御部402は、ステップS53でそのイベント通知を確認(既読)したかどうか判断する。ここで、主制御部402は、たとえばディスプレイ408aにそのイベントを表示する際に併せて表示している確認手段、たとえばOKボタンなどがユーザによって操作されたかどうかで判断することができる。
【0096】
ステップS53で“YES”を判断したとき、主制御部402は、既読情報をサーバ30に送信する。たとえば、上述の確認手段の操作に応答して、主制御部402は、通信制御プログラム822(
図7)を制御して、サーバ30に既読情報を送信し、動作を終了する。
【0097】
ステップS53で“NO”を判断したとき、すなわちイベント通知が既読にならなかったとき、動作を終了する。
【0098】
次に
図11‐
図14を参照して、異なる類型のイベント通知の具体例について、説明する。
【0099】
図11は、類型1のイベント通知をサーバ30から、複合機20とユーザ端末40の両方へ送信する場合を示し、
図11(A)は複合機20のディスプレイ218aの表示画面224の一例を示し、
図11(B)はユーザ端末40のディスプレイ408aの表示画面414の一例を示す。
図11で示すイベント通知は、先に説明した類型1に属する、「社内の業務通達」である。
【0100】
この例の場合、この社内の業務通達のイベント通知は、通信部304を通して、外部のコンピュータまたはサーバ(図示せず)からサーバ30へ入力される。このイベント通知データは、類型データとともに、サーバ30の主記憶部302の送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶される。そして、サーバ30の主制御部(コンピュータ)302は、類型データを参照してこのときのイベント通知が類型1に属するものであることを認識する。したがって、主制御部302は、
図8のステップS7で“YES”を判断し、ステップS9およびS11において、配信先リスト記憶領域744に記憶している類型1のイベント通知のための配信先リストに従って、全てのユーザのユーザ端末40およびすべての複合機20にそのイベント通知データ(類型データを含む)を送信する。
【0101】
そのため、複合機20の主制御部(コンピュータ)212がイベント処理プログラム632(
図5)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域650に類型データとともに、記憶させる。
【0102】
ユーザ端末40においても、主制御部(コンピュータ)402がイベント処理プログラム828(
図7)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域としても機能する送受信データ記憶領域846に類型データとともに、記憶させる。
【0103】
そして、主制御部(コンピュータ)402が表示制御プログラム822に従って、ディスプレイ408aの表示画面414にポップアップ416を表示するとともに、そのポップアップ416内にイベント通知418および詳細ボタン420を表示する。この詳細ボタン420は、イベント通知の詳細を確認(既読)したいときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル410aで操作される。
【0104】
この詳細ボタン420がユーザによって操作されると、主制御部402は、イベント通知418がユーザによって確認されたと判断し(
図10:ステップS53)、既読情報をサーバ30へ送信する。
【0105】
この既読情報が、サーバ30から複合機20へ送信される(
図8:ステップS13)。
【0106】
これに応じて、複合機20の主制御部212が
図9で示すステップS29で“YES”を判断し、この既読情報をイベントデータ記憶領域650(
図5)に記憶する。
【0107】
複合機20の主制御部212は、先に記憶したイベントデータに含まれる類型データに基づいて、今回のイベント通知が類型1に属するものであり、ユーザ端末40で確認(既読)されれば、複合機20で確認する必要がないと判断する(ステップS37で“NO”、ステップS41で“YES”)ので、複合機20ではイベント通知は表示されない。
【0108】
ただし、ユーザ端末40での既読情報がない場合には、ステップS41で“NO”が判断されるので、主制御部212は、表示制御プログラム622に従って、ディスプレイ218aの表示画面224にポップアップ226を表示するとともに、そのポップアップ226内にイベントデータ記憶領域650に記憶したイベント通知データに基づくイベント通知228およびOKボタン230を表示する。このOKボタン230は、イベント通知を確認(既読)したときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル220aで操作される。
【0109】
このように、複合機20での通知要因解除が不要なイベントである、類型1に属するイベントの場合、ユーザ端末40で確認(既読)されれば、複合機20での再表示をしない。ただし、類型1に属するイベントは、ユーザ端末40からの既読情報がない場合には、複合機20で表示される。
【0110】
なお、
図11の実施例では、複合機20へ配信されるイベント通知とユーザ端末40へ配信されるイベント通知が同一であるが、必ずしも同一である必要はなく、同じような趣旨のイベント通知であればよく、この場合も同じイベント通知ということができる。
【0111】
図12は、類型2に属するイベントをサーバ30から、複合機20とユーザ端末40の両方へ配信する場合を示し、
図12(A)は複合機20のディスプレイ218aの表示画面224の一例を示し、
図12(B)はユーザ端末40のディスプレイ408aの表示画面414の一例を示す。
図12で示すイベント通知は、先に説明した類型2に属する、「ファクミリ受信」である。
【0112】
この「ファクミリ受信」のイベント通知は、実際に通知が必要なのは1人だけだが、サーバ30は誰宛のファクミリデータなのかを事前に知ることができないので登録しているユーザ全員へ通知する。そして、ユーザ端末40(パーソナルデバイス)で通知内容を確認してもらうだけではなく、誰かに複合機20を操作して通知要因を解除してもらわないといけない。
【0113】
ファクミリデータは、通信部208(
図2)を通して、外部のコンピュータまたはファクミリ装置(図示せず)から複合機20へ入力される。ファクミリデータの受信が完了すると、主制御部(コンピュータ)212は、イベントが検知されたかどうか判断するステップS21で“YES”を判断する。そして、ステップS23で、その検知したイベントの配信を希望するイベント配信要求をサーバ30に送信する。このとき、サーバ30には、ファクミリデータの受信というイベント通知のデータとそのイベント通知データの類型データ(この場合、類型2)を送信する。
【0114】
一方、このイベント通知データが、類型データとともに、サーバ30の主記憶部302の送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶される。そして、サーバ30の主制御部(コンピュータ)302は、類型データを参照してこのときのイベント通知が類型2に属するものであることを認識する。したがって、主制御部302は、
図8のステップS1で“YES”を判断し、ステップS3およびS5において、配信先リスト記憶領域744に記憶している類型2のイベント通知のための配信先リストに従って、全てのユーザのユーザ端末40およびすべての複合機20にそのイベント通知データ(類型データを含む)を送信する。
【0115】
そのため、複合機20の主制御部(コンピュータ)212がイベント処理プログラム632(
図5)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域650に類型データとともに、記憶させる。
【0116】
ユーザ端末40においても、主制御部(コンピュータ)402がイベント処理プログラム828(
図7)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域としても機能する送受信データ記憶領域846に類型データとともに、記憶させる。
【0117】
そして、主制御部(コンピュータ)402が表示制御プログラム822に従って、ディスプレイ408aの表示画面414にポップアップ416を表示するとともに、そのポップアップ416内に『受信データがあります。送信元:123‐456‐7890』という内容のイベント通知418および詳細ボタン420ならびに閉じるボタン422を表示する。この詳細ボタン420は、イベント通知の詳細を確認(既読)したときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル410aで操作される。この閉じるボタン422は、イベント通知の詳細を確認(既読)した後にイベント通知418を閉じるときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル410aで操作される。
【0118】
この詳細ボタン420または閉じるボタン422がユーザによって操作されると、主制御部402は、イベント通知418がユーザによって確認されたと判断し(
図10:ステップS53)、既読情報をサーバ30へ送信する。
【0119】
この既読情報が、サーバ30から複合機20へ送信される(
図8:ステップS13)。
【0120】
これに応じて、複合機20の主制御部212が
図9で示すステップS29で“YES”を判断し、この既読情報をイベントデータ記憶領域650(
図5)に記憶する。
【0121】
複合機20の主制御部212は、先に記憶したイベントデータに含まれる類型データに基づいて、今回のイベント通知が類型2に属するものであり、ユーザ端末40で確認(既読)されても、複合機20で確認する必要があると判断する(ステップS37で“YES”)ので、主制御部212は、ステップS39において、ステップS23で送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶したイベント通知データ(類型データを含む)を、表示制御プログラム622(
図6)に従って、ディスプレイ218aの表示画面224にイベント通知228を含むポップアップ226を表示するとともに、はいボタン232およびいいえボタン234を表示する。はいボタン232およびいいえボタン234は、このときのイベント通知228の内容『受信データがあります。確認しますか?』に対して応答するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル220aで操作される。
【0122】
このように、類型2に属するイベントの場合、パーソナルデバイスとしてのユーザ端末40で通知内容を確認してもらうだけではなく、複合機20を操作してイベント通知要因を解除してもらわないといけないので、ユーザ端末40での既読情報の有無に拘わらずステップS39でイベント内容を表示する。
【0123】
なお、
図12の実施例では、複合機20へ配信されるイベント通知とユーザ端末40へ配信されるイベント通知は同一ではないが、同じような趣旨のイベント通知であるので、同じイベント通知ということができる。
【0124】
図13は、類型2に属するイベントをサーバ30から、複合機20とユーザ端末40の両方へ配信する場合を示し、
図13(A)は複合機20のディスプレイ218aの表示画面224の一例を示し、
図13(B)はユーザ端末40のディスプレイ408aの表示画面414の一例を示す。
図13で示すイベント通知は、先に説明した類型2に属する、「プリントデータ印刷後の用紙除去通知」である。
【0125】
この「プリントデータ印刷後の用紙除去通知」のイベントの通知対象はプリントデータを送信した特定の対象ユーザのみでよく、ユーザ端末40(パーソナルデバイス)で通知内容を確認してもらうだけではなく、対象ユーザに複合機20の操作により通知を解除してもらわないといけない。
【0126】
プリントデータの印刷が完了すると、主制御部(コンピュータ)212は、イベントが検知されたかどうか判断するステップS21で“YES”を判断する。そして、ステップS23で、その検知したイベントの配信を希望するイベント配信要求をサーバ30に送信する。このとき、サーバ30には、プリントデータ印刷後の用紙除去通知というイベントのデータとそのイベント通知データの類型データ(この場合、類型2)を送信する。ただし、このときのイベント通知データは、プリントデータを送信したユーザを特定できるユーザ情報を含む。
【0127】
一方、このイベント通知データが、類型データとともに、サーバ30の主記憶部302の送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶される。そして、サーバ30の主制御部(コンピュータ)302は、類型データを参照してこのときのイベント通知が類型2に属するものであることを認識する。したがって、主制御部302は、
図8のステップS1で“YES”を判断し、ステップS3およびS5において、配信先リスト記憶領域744に記憶している類型2のイベント通知のための配信先リストに従って、イベント通知データに含まれるユーザ情報が示すユーザのユーザ端末40および複合機20にそのイベント通知データ(類型データを含む)を送信する。
【0128】
そのため、複合機20の主制御部(コンピュータ)212がイベント処理プログラム632(
図5)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域650に類型データとともに、記憶させる。
【0129】
上記のユーザ情報が示すユーザのユーザ端末40においても、主制御部(コンピュータ)402がイベント処理プログラム828(
図7)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域としても機能する送受信データ記憶領域846に類型データとともに、記憶させる。
【0130】
そして、主制御部(コンピュータ)402が表示制御プログラム822に従って、ディスプレイ408aの表示画面414にポップアップ416を表示するとともに、そのポップアップ416内に『プリントデータを印刷しました。用紙を取り除いてください。』という内容のイベント通知418およびOKボタン424を表示する。このOKボタン424は、イベント通知の内容を確認(既読)したときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル410aで操作される。
【0131】
このOKボタン424がユーザによって操作されると、主制御部402は、イベント通知418がユーザによって確認されたと判断し(
図10:ステップS53)、既読情報をサーバ30へ送信する。
【0132】
この既読情報が、サーバ30から複合機20へ送信される(
図8:ステップS13)。
【0133】
これに応じて、複合機20の主制御部212が
図9で示すステップS29で“YES”を判断し、この既読情報をイベントデータ記憶領域650(
図5)に記憶する。
【0134】
複合機20の主制御部212は、先に記憶したイベントデータに含まれる類型データに基づいて、今回のイベント通知が類型2に属するものであり、ユーザ端末40で確認(既読)されても、複合機20で確認する必要があると判断する(ステップS37で“YES”)ので、主制御部212は、ステップS39において、主制御部212は、ステップS23で送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶したイベント通知データ(類型データを含む)を、表示制御プログラム622(
図6)に従って、ディスプレイ218aの表示画面224にイベント通知228を含むポップアップ226を表示するとともに、OKボタン236を表示する。OKボタン236は、このときのイベント通知228の内容『プリントデータを印刷しました。用紙を取り除いてください。』を確認して、用紙を除去したときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル220aで操作される。
【0135】
この場合も、パーソナルデバイスとしてのユーザ端末40で通知内容を確認してもらうだけではなく、複合機20を操作してイベント通知要因を解除してもらわないといけないので、ユーザ端末40での既読情報の有無に拘わらずステップS39でイベント内容を表示する。
【0136】
なお、
図13の実施例では、複合機20へ配信されるイベント通知とユーザ端末40へ配信されるイベント通知が同一であるが、必ずしも同一である必要はなく、同じような趣旨のイベント通知であればよく、この場合も同じイベント通知ということができる。
【0137】
図14は、類型2に属するイベントをサーバ30から、複合機20とユーザ端末40の両方へ配信する場合を示し、
図14(A)は複合機20のディスプレイ218aの表示画面224の一例を示し、
図14(B)はユーザ端末40のディスプレイ408aの表示画面414の一例を示す。
図14で示すイベント通知は、類型2に属する、「トナー切れ通知」である。
【0138】
この「トナー切れ通知」のイベントの通知対象は一般ユーザ含めた全員であるが、通知要因の解除は複合機20の管理者が行う。そのため、一般ユーザにはユーザ端末(パーソナルデバイス)40および複合機20のどちらかで確認してもらえばよいが、管理者に対してはユーザ端末40への通知だけではなく、複合機20の操作で通知要因を解除してもらう必要がある。
【0139】
トナーセンサ(図示せず)からのトナー切れ信号がI/O部210を通して主制御部(コンピュータ)212に入力されると、イベントが検知されたかどうか判断するステップS21で“YES”を判断する。そして、ステップS23で、その検知したイベントの配信を希望するイベント配信要求をサーバ30に送信する。このとき、サーバ30には、トナー切れ通知というイベントのデータとそのイベント通知データの類型データ(この場合、類型2)を送信する。
【0140】
一方、このイベント通知データが、類型データとともに、サーバ30の主記憶部302の送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶される。そして、サーバ30の主制御部(コンピュータ)302は、類型データを参照してこのときのイベント通知が類型2に属するものであることを認識する。したがって、主制御部302は、
図8のステップS1で“YES”を判断し、ステップS3およびS5において、配信先リスト記憶領域744に記憶している類型2のイベント通知のための配信先リストに従って、すべてのユーザのユーザ端末40および複合機20にそのイベント通知データ(類型データを含む)を送信する。
【0141】
そのため、複合機20の主制御部(コンピュータ)212がイベント処理プログラム632(
図5)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域650に類型データとともに、記憶させる。
【0142】
上記のユーザ情報が示すユーザのユーザ端末40においても、主制御部(コンピュータ)402がイベント処理プログラム828(
図7)に従って、受信したイベント通知データをイベントデータ記憶領域としても機能する送受信データ記憶領域846に類型データとともに、記憶させる。
【0143】
そして、主制御部(コンピュータ)402が表示制御プログラム822に従って、ディスプレイ408aの表示画面414にポップアップ416を表示するとともに、そのポップアップ416内に『K色トナー切れです』という内容のイベント通知418および詳細ボタン420を表示する。この詳細ボタン420は、イベント通知の詳細を確認(既読)したときに操作するためのソフトウェアボタンであり、タッチパネル410aで操作される。
【0144】
この詳細ボタン420がユーザによって操作されると、主制御部402は、イベント通知418がユーザによって確認されたと判断し(
図10:ステップS53)、既読情報をサーバ30へ送信する。
【0145】
この既読情報が、サーバ30から複合機20へ送信される(
図8:ステップS13)。
【0146】
応じて、複合機20の主制御部212が
図9で示すステップS29で“YES”を判断し、この既読情報をイベントデータ記憶領域650(
図5)に記憶する。
【0147】
複合機20の主制御部212は、先に記憶したイベントデータに含まれる類型データに基づいて、今回のイベント通知が類型2に属するものであり、ユーザ端末40で確認(既読)されても、複合機20で確認する必要があると判断する(ステップS37で“YES”)ので、主制御部212は、ステップS39において、主制御部212は、ステップS23で送受信データ記憶領域742(
図6)に記憶したイベント通知データ(類型データを含む)を、表示制御プログラム622(
図6)に従って、ディスプレイ218aの表示画面224にイベント通知228を含むポップアップ226を表示するとともに、OKボタン236を表示する。OKボタン236は、このときのイベント通知228の内容『トナーカートリッジを交換してください。(□□□□)』を確認して、トナーカートリッジを交換したときに操作するためのソフトウェアボタンデータあり、タッチパネル220aで操作される。
【0148】
この場合も、パーソナルデバイスとしてのユーザ端末40で通知内容を確認してもらうだけではなく、複合機20を操作してイベント通知要因を解除してもらわないといけないので、ユーザ端末40での既読情報の有無に拘わらずステップS39でイベント内容を表示する。
【0149】
なお、
図14の実施例では、複合機20へ配信されるイベント通知とユーザ端末40へ配信されるイベント通知は同一ではないが、同じような趣旨のイベント通知であるので、同じイベント通知ということができる。
【0150】
なお、上述の実施例では、イベント通知を配信するためにサーバ30を設けたが、このサーバ30の機能を複合機20に持たせて、サーバ30を省略することもできる。この場合、
図8のフロー図を複合機20のイベント処理プログラム632(
図5)に組み込んで、サーバ30の主制御部(コンピュータ)302の動作を、複合機20の主制御部(コンピュータ)212に受け持たせるようにすればよい。
【符号の説明】
【0151】
10 …情報処理システム
20 …複合機
30 …サーバ
40 …ユーザ端末
50 …ネットワーク
212、302、402 …主制御部
212a、302a、402a …主記憶部
208、304、406 …通信部
218a、408a …ディスプレイ