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特許7700811ドライバ監視装置、ドライバ監視方法及びドライバ監視用コンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-23
(45)【発行日】2025-07-01
(54)【発明の名称】ドライバ監視装置、ドライバ監視方法及びドライバ監視用コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20250624BHJP
   G06T 7/20 20170101ALI20250624BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20250624BHJP
【FI】
G08G1/16 F
G06T7/20 300B
G06T7/00 650Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023029606
(22)【出願日】2023-02-28
(65)【公開番号】P2024122190
(43)【公開日】2024-09-09
【審査請求日】2024-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100180194
【弁理士】
【氏名又は名称】利根 勇基
(72)【発明者】
【氏名】藤野 次郎
(72)【発明者】
【氏名】原 健一郎
【審査官】西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-136001(JP,A)
【文献】特開2017-073107(JP,A)
【文献】特開2010-015451(JP,A)
【文献】特開2022-047580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G06T 7/20
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドライバの顔を撮影する撮像装置によって生成された画像から前記ドライバの表情を判定する表情判定部と、
前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、前記頻度が所定の閾値以上である場合に、前記ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行う処理部と
前記ドライバによる不適切な運転を示すイベントを検出するイベント検出部と
を有し、
前記処理部は、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つ前記イベントが検出された場合には、前記閾値を小さくし、又は前記頻度を算出するときに前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたことの前記頻度に対する重みを大きくする、ドライバ監視装置。
【請求項2】
前記処理部は前記頻度の過去データに基づいて前記閾値を設定する、請求項1に記載のドライバ監視装置。
【請求項3】
前記イベント検出部は前記車両の周辺環境情報に基づいて危険な運転シーンを前記イベントとして検出する、請求項に記載のドライバ監視装置。
【請求項4】
前記危険な運転シーンは、前記車両と前記車両の周囲の移動物体との間の距離が所定距離以下となるシーンを含む、請求項に記載のドライバ監視装置。
【請求項5】
前記イベント検出部は前記ドライバによる前記車両の操作情報に基づいて前記ドライバによる急操作を前記イベントとして検出する、請求項に記載のドライバ監視装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つ前記イベントが検出された頻度が所定値に達した場合には、前記所定の処理よりも警告の強度が高い別の処理を行う、請求項に記載のドライバ監視装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記ドライバに警告を通知する、請求項1から6のいずれか1項に記載のドライバ監視装置。
【請求項8】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記ドライバ以外の人に警告を通知する、請求項1から6のいずれか1項に記載のドライバ監視装置。
【請求項9】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記車両に搭載された運転支援機能における運転支援操作の実施条件を緩和する、請求項1から6のいずれか1項に記載のドライバ監視装置。
【請求項10】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記車両においてアダプティブクルーズコントロールが作動されるときの設定車間距離を最大値に固定する、請求項1から6のいずれか1項に記載のドライバ監視装置。
【請求項11】
コンピュータにより実行されるドライバ監視方法であって、
車両のドライバの顔を撮影する撮像装置によって生成された画像から前記ドライバの表情を判定することと、
前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、前記頻度が所定の閾値以上である場合に、前記ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行うことと
前記ドライバによる不適切な運転を示すイベントを検出することと、
前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つ前記イベントが検出された場合には、前記閾値を小さくし、又は前記頻度を算出するときに前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたことの前記頻度に対する重みを大きくすることと
を含む、ドライバ監視方法。
【請求項12】
車両のドライバの顔を撮影する撮像装置によって生成された画像から前記ドライバの表情を判定することと、
前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、前記頻度が所定の閾値以上である場合に、前記ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行うことと
前記ドライバによる不適切な運転を示すイベントを検出することと、
前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つ前記イベントが検出された場合には、前記閾値を小さくし、又は前記頻度を算出するときに前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたことの前記頻度に対する重みを大きくすることと
をコンピュータに実行させる、ドライバ監視用コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバ監視装置、ドライバ監視方法及びドライバ監視用コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、運転開始前のドライバの顔を撮像した撮像データと、ドライバの発話内容を表す発話音データとの少なくとも一方を用いてドライバの不随意反応を検出し、この検出結果に基づいてドライバによる運転の危険度を診断することが記載されている。
【0003】
特許文献2には、運転装置の操作量が所定の閾値を超えるときの車載機器の操作頻度に基づいてドライバの認知制御能力を判定することと、ドライバの負担度が高く且つドライバの認知制御能力が低い場合に視線走査密度の範囲が狭くなることとが記載されている。
【0004】
特許文献3には、ドライバの運転状況に関する4つの判断項目に基づいて危険点数を算出し、危険点数が閾値を超えた場合にはドライバに運転免許証の自主返納を促すと共に車外の関係者にドライバの認知機能の低下を通知することが記載されている。
【0005】
特許文献4には、ドライバの生体情報に基づいてドライバの衝突警戒車両に対する認知可能度を特定し、認知可能度が所定レベルよりも低下した場合に、衝突警戒車両の接近に対する認知支援出力を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2020-030552号公報
【文献】特開2009-237776号公報
【文献】特開2021-149377号公報
【文献】特開2010-083205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ドライバの認知機能を精度良く判定し、認知機能が低下しているおそれのあるドライバの安全性を高めるための手法には改善の余地がある。
【0008】
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、認知機能が低下しているおそれのあるドライバの安全性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の要旨は以下のとおりである。
【0010】
(1)車両のドライバの顔を撮影する撮像装置によって生成された画像から前記ドライバの表情を判定する表情判定部と、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、前記頻度が所定の閾値以上である場合に、前記ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行う処理部とを有する、ドライバ監視装置。
【0011】
(2)前記処理部は前記頻度の過去データに基づいて前記閾値を設定する、上記(1)に記載のドライバ監視装置。
【0012】
(3)前記ドライバによる不適切な運転を示すイベントを検出するイベント検出部を更に有し、前記処理部は、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つ前記イベントが検出された場合には、前記閾値を小さくし、又は前記頻度を算出するときに前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたことの前記頻度に対する重みを大きくする、上記(1)又は(2)に記載のドライバ監視装置。
【0013】
(4)前記イベント検出部は前記車両の周辺環境情報に基づいて危険な運転シーンを前記イベントとして検出する、上記(3)に記載のドライバ監視装置。
【0014】
(5)前記危険な運転シーンは、前記車両と前記車両の周囲の移動物体との間の距離が所定距離以下となるシーンを含む、上記(4)に記載のドライバ監視装置。
【0015】
(6)前記イベント検出部は前記ドライバによる前記車両の操作情報に基づいて前記ドライバによる急操作を前記イベントとして検出する、上記(3)から(5)のいずれか1つに記載のドライバ監視装置。
【0016】
(7)前記処理部は、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つ前記イベントが検出された頻度が所定値に達した場合には、前記所定の処理よりも警告の強度が高い別の処理を行う、上記(3)から(6)のいずれか1つに記載のドライバ監視装置。
【0017】
(8)前記処理部は、前記所定の処理として、前記ドライバに警告を通知する、上記(1)から(7)のいずれか1つに記載のドライバ監視装置。
【0018】
(9)前記処理部は、前記所定の処理として、前記ドライバ以外の人に警告を通知する、上記(1)から(8)のいずれか1つに記載のドライバ監視装置。
【0019】
(10)前記処理部は、前記所定の処理として、前記車両に搭載された運転支援機能における運転支援操作の実施条件を緩和する、上記(1)から(9)のいずれか1つに記載のドライバ監視装置。
【0020】
(11)前記処理部は、前記所定の処理として、前記車両においてアダプティブクルーズコントロールが作動されるときの設定車間距離を最大値に固定する、上記(1)から(10)のいずれか1つに記載のドライバ監視装置。
【0021】
(12)コンピュータにより実行されるドライバ監視方法であって、車両のドライバの顔を撮影する撮像装置によって生成された画像から前記ドライバの表情を判定することと、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、前記頻度が所定の閾値以上である場合に、前記ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行うこととを含む、ドライバ監視方法。
【0022】
(13)車両のドライバの顔を撮影する撮像装置によって生成された画像から前記ドライバの表情を判定することと、前記ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、前記頻度が所定の閾値以上である場合に、前記ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行うこととをコンピュータに実行させる、ドライバ監視用コンピュータプログラム。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、認知機能が低下しているおそれのあるドライバの安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の第一実施形態に係るドライバ監視装置を含む車両制御システムの概略的な構成図である。
図2図2は、撮像装置が設けられた車両の内部を概略的に示す図である。
図3図3は、第一実施形態におけるECUのプロセッサの機能ブロック図である。
図4図4は、本発明の第一実施形態におけるドライバ監視処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図5図5は、第二実施形態におけるECUのプロセッサの機能ブロック図である。
図6図6は、本発明の第二実施形態におけるドライバ監視処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
【0026】
<第一実施形態>
以下、図1図4を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るドライバ監視装置を含む車両制御システム1の概略的な構成図である。車両制御システム1は、車両に搭載され、車両の各種制御を実行する。
【0027】
図1に示されるように、車両制御システム1は、撮像装置2、周辺情報検出装置3、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機4、地図データベース5、車両挙動検出装置6、車両操作検出装置7、アクチュエータ8、出力装置9、通信装置10、乗員検出装置11及び電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)20を備える。撮像装置2、周辺情報検出装置3、GNSS受信機4、地図データベース5、車両挙動検出装置6、車両操作検出装置7、アクチュエータ8、出力装置9、通信装置10及び乗員検出装置11は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワーク等を介してECU20に電気的に接続される。
【0028】
撮像装置2は、車両のドライバの顔を撮影し、ドライバの顔が表された画像を生成する。撮像装置2の出力、すなわち撮像装置2によって生成された画像はECU20に送信される。なお、撮像装置2はドライバモニタカメラとも称される。以下、撮像装置2の構成の具体例について説明する。
【0029】
撮像装置2はカメラ及び投光器を有する。カメラは、レンズ及び撮像素子から構成され、例えばCMOS(相補型金属酸化膜半導体)カメラ又はCCD(電荷結合素子)カメラである。投光器は、LED(発光ダイオード)であり、例えばカメラの両側に配置された二個の近赤外LEDである。ドライバに近赤外光を照射することによって、夜間等の低照度時においてもドライバに不快感を与えることなくドライバの顔を撮影することができる。また、近赤外以外の波長成分の光を除去するするバンドパスフィルタがカメラの内部に設けられ、近赤外LEDから照射される赤色波長成分の光を除去する可視光カットフィルタが投光器の前面に設けられてもよい。
【0030】
図2は、撮像装置2が設けられた車両30の内部を概略的に示す図である。撮像装置2は、車両30のドライバの顔を撮影するように車室内に設けられる。例えば、図2に示されるように、撮像装置2は車両30のステアリングコラム31の上部に設けられる。図2には、撮像装置2の投影範囲が破線で示されている。なお、撮像装置2は、車両30のステアリングホイール32、ルームミラー、メータパネル、メータフード等に設けられてもよい。また、車両制御システム1は複数の撮像装置を備えていてもよい。
【0031】
周辺情報検出装置3は、車両30の周囲のデータ(画像、点群データ等)を取得し、車両30の周辺情報(例えば、周辺車両、車線、歩行者、自転車、信号機、標識等)を検出する。例えば、周辺情報検出装置3は、カメラ(単眼カメラ又はステレオカメラ)、ミリ波レーダ、ライダ(LIDAR:Laser Imaging Detection And Ranging))、若しくは超音波センサ(ソナー)、又はこれらの任意の組み合わせを含む。なお、周辺情報検出装置3は、照度センサ、レインセンサ等を更に含んでいてもよい。周辺情報検出装置3の出力、すなわち周辺情報検出装置3によって検出された車両30の周辺情報はECU20に送信される。
【0032】
GNSS受信機4は、複数(例えば3つ以上)の測位衛星から得られる測位情報に基づいて、車両30の現在位置(例えば車両30の緯度及び経度)を検出する。具体的には、GNSS受信機4は、複数の測位衛星を捕捉し、測位衛星から発信された電波を受信する。そして、GNSS受信機4は、電波の発信時刻と受信時刻との差に基づいて測位衛星までの距離を算出し、測位衛星までの距離及び測位衛星の位置(軌道情報)に基づいて車両30の現在位置を検出する。GNSS受信機4の出力、すなわちGNSS受信機4によって検出された車両30の現在位置はECU20に送信される。GPS(Global Positioning System)受信機はGNSS受信機の一例である。
【0033】
地図データベース5は地図情報を記憶している。ECU20は地図データベース5から地図情報を取得する。なお、地図データベースが車両30の外部(例えばサーバ等)に設けられ、ECU20は車両30の外部から地図情報を取得してもよい。
【0034】
車両挙動検出装置6は車両30の挙動情報を検出する。車両挙動検出装置6は、例えば、車両30の速度を検出する車速センサ、車両30のヨーレートを検出するヨーレートセンサ等を含む。車両挙動検出装置6の出力、すなわち車両挙動検出装置6によって検出された車両の挙動情報はECU20に送信される。
【0035】
車両操作検出装置7はドライバによる車両30の操作情報を検出する。車両操作検出装置7は、例えば、車両30のアクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ、車両30のブレーキペダルの位置を検出するブレーキポジションセンサ、車両30の操舵量を検出する舵角センサ等を含む。車両操作検出装置7の出力、すなわち車両操作検出装置7によって検出された車両30の操作情報はECU20に送信される。
【0036】
アクチュエータ8は車両30を動作させる。例えば、アクチュエータ8は、車両30の加速のための駆動装置(例えば内燃機関及び電動機の少なくとも一方)、車両30の制動(減速)のためのブレーキアクチュエータ、車両30の操舵のための操舵アクチュエータ等を含む。ECU20はアクチュエータ8を制御して車両30の挙動を制御する。
【0037】
出力装置9は車両30の乗員(例えばドライバ)に対して情報を出力する。出力装置9は、ディスプレイ、スピーカ、光源、振動ユニット等を含む。ECU20の出力は出力装置9を介して車両30の乗員に通知される。なお、出力装置9は、車両30の乗員によって情報が入力される入力部(例えば、タッチパネル、操作ボタン、操作スイッチ、マイクロフォン等)を更に有する入出力装置(例えばヒューマン・マシン・インターフェース(HMI:Human Machine Interface1))であってもよい。
【0038】
通信装置10は、車両30の外部と通信可能であり、車両30と車両30の外部との通信を可能とする。例えば、通信装置10は、キャリア網及びインターネット網のような通信ネットワークを介して車両30と車両30の外部(例えばサーバ)との広域通信を可能とする広域通信機と、所定の周波数帯を用いて車両30と周辺車両との車車間通信を可能とする車車間通信機と、所定の周波数帯を用いて車両30と路側機との路車間通信を可能とする路車間通信機とを含む。ECU10は通信装置10を介して車両30の外部と通信する。
【0039】
乗員検出装置11はドライバ以外の車両30の乗員を検出する。乗員検出装置11は、車室内を撮影する車内カメラ、助手席又は後部座席に設けられたシートベルトセンサ又は着座センサ等を含む。乗員検出装置11の出力、すなわちドライバ以外の乗員の検出結果はECU20に送信される。
【0040】
ECU20は車両の各種制御を実行する。図1に示されるように、ECU20は、通信インターフェース21、メモリ22及びプロセッサ23を備える。通信インターフェース21及びメモリ22は信号線を介してプロセッサ23に接続されている。なお、本実施形態では、一つのECU20が設けられているが、機能毎に複数のECUが設けられていてもよい。ECU20はドライバ監視装置の一例である。
【0041】
通信インターフェース21は、ECU20を車内ネットワークに接続するためのインターフェース回路を有する。ECU20は通信インターフェース21を介して他の車載機器に接続される。
【0042】
メモリ22は、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリを有する。メモリ22は、プロセッサ23によって各種処理が実行されるときに使用されるプログラム、データ等を記憶する。
【0043】
プロセッサ23は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。なお、プロセッサ23は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。
【0044】
図3は、第一実施形態におけるECU20のプロセッサ23の機能ブロック図である。本実施形態では、プロセッサ23は表情判定部25及び処理部26を有する。表情判定部25及び処理部26は、ECU20のメモリ22に記憶されたコンピュータプログラムをECU20のプロセッサ23が実行することによって実現される機能モジュールである。なお、これら機能モジュールは、それぞれ、プロセッサ23に設けられた専用の演算回路によって実現されてもよい。
【0045】
表情判定部25は、車両30のドライバの顔を撮影する撮像装置2によって生成された画像(以下、「ドライバの顔画像」と称する)からドライバの表情を判定する。例えば、表情判定部25は、ドライバの顔画像から表情の種類を出力するように予め学習された識別器に顔画像のデータを入力することによってドライバの表情を判定する。斯かる識別器の学習では、教師データとして、例えば、顔面動作符号化システム(FACS:Facial Action Coding System)に基づく表情分析の手法を用いて6つの表情(怒り、嫌悪、悲しみ、軽蔑、驚き及び恐怖)のうちの一つの表情がタグ付けされた画像が用いられる。識別器の具体例として、ニューラルネットワーク(例えば畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)等)、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト等の機械学習モデルが挙げられる。なお、表情判定部25はパターンマッチングのような機械学習以外の画像認識の手法を用いてドライバの表情を判定してもよい。
【0046】
ドライバは運転中に車両の周囲の状況等に応じて様々な表情を示す。近年の研究の結果、認知機能が低下した軽度認知障害者のドライバでは、認知機能に問題のない健常者のドライバに比べて、運転中に驚きの表情を示す割合が高くなることが分かってきた。このため、ドライバが運転中に驚きの表情を示す頻度が高い場合には、ドライバの認知機能の低下が疑われる。
【0047】
そこで、本実施形態では、処理部26は、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出し、頻度が所定の閾値以上である場合に、ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行う。このことによって、認知機能が低下しているおそれのあるドライバの安全性を高めることができる。
【0048】
以下、図4を参照して、上述した制御について詳細に説明する。図4は、本発明の第一実施形態におけるドライバ監視処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、表情判定部25及び処理部26を有するECU20のプロセッサ23によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
【0049】
最初に、ステップS101において、表情判定部25はドライバの顔画像を取得する。ドライバの顔画像は撮像装置2によって所定の撮影周期(例えば1/30秒~1/10秒)で繰り返し生成され、表情判定部25は撮像装置2からドライバの顔画像を取得する。次いで、ステップS102において、表情判定部25はドライバの顔画像に基づいてドライバの表情を判定する。
【0050】
次いで、ステップS103において、処理部26は、表情判定部25によって判定された表情が驚きの表情であるか否かを判定する。表情判定部25によって判定された表情が驚きの表情ではないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、表情判定部25によって判定された表情が驚きの表情であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS104に進む。
【0051】
ステップS104では、処理部26は、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度FRを算出する。頻度FRは、例えば、所定の算出時間の間にドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数として算出される。なお、頻度FRは、所定の走行距離の間にドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数として算出されてもよい。この場合、車両30の走行距離は例えば車両挙動検出装置6の車速センサの出力等に基づいて算出される。
【0052】
次いで、ステップS105において、処理部26は、頻度FRが所定の閾値TH以上であるか否かを判定する。閾値THは、例えば、予め定められた固定値である。なお、閾値THは、予め登録されたドライバ情報(例えば、年齢、性別等)に応じてドライバ毎に設定されてもよい。
【0053】
例えば、閾値THが10回/hourである場合には、1時間の間にドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数が10回に達したときに頻度FRが閾値TH以上であると判定される。別の例として、閾値THが5回/10kmである場合には、車両30が10km走行するまでの間にドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数が5回に達したときに頻度FRが閾値TH以上であると判定される。
【0054】
ステップS105において頻度FRが閾値TH未満であると判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、ステップS105において頻度FRが閾値TH以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS106に進む。
【0055】
ステップS106では、処理部26は、ドライバの認知機能が低下していると判定し、ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行う。処理部26は例えば以下のような安全支援処理を行う。第1の安全支援処理として、処理部26はドライバに警告を通知する。この場合、処理部26は出力装置9を介してドライバに視覚的、聴覚的又は触覚的な警告を通知する。視覚的な警告の例は、出力装置9のディスプレイに表示される警告メッセージ(例えば、「認知機能が低下しているので、運転に注意し下さい。」のようなメッセージ)又は警告画像、出力装置9の光源から発せられる警告灯等である。聴覚的な警告の例は、出力装置9のスピーカから出力される警告音声又は警告音等である。触覚的な警告の例は、出力装置9の振動ユニットから出力される振動(例えばステアリングホイール32の振動)等である。なお、処理部26は二種類以上の警告(例えば視覚的な警告及び聴覚的な警告)をドライバに通知してもよい。
【0056】
上記のようにドライバに警告が通知されたとしても、認知機能が低下しているという指摘をドライバが受け入れないおそれがある。このため、第2の安全支援処理として、処理部26はドライバ以外の人に警告を通知する。このことによって、ドライバ以外の人の支援により、認知機能が低下しているおそれのあるドライバの安全性を高めることができる。車両30の外部の人(例えば、ドライバの家族、周辺車両のドライバ、医師、警察官等)に警告が通知される場合、処理部26は、通信装置10を介して、車両30のドライバの認知機能が低下していることを示す警告信号を車両30の外部(携帯端末、サーバ、周辺車両等)に送信する。また、乗員検出装置11によってドライバ以外の乗員が検出された場合には、処理部26はドライバ以外の乗員に視覚的な警告を通知してもよい。視覚的な警告を通知することによって、ドライバに気付かれずにドライバの認知機能の低下をドライバ以外の乗員に通知することができる。この場合、例えば、処理部26は、ドライバ以外の乗員の前方等に設けられたディスプレイに、車両30のドライバの認知機能が低下していることを示す警告メッセージを表示する。
【0057】
また、ドライバの認知機能が低下している場合には、車両制御によってドライバの運転を支援することが望ましい。このため、第3の安全支援処理として、処理部26は、車両30に搭載された運転支援機能における運転支援操作の実施条件を緩和する。すなわち、処理部26は、車両30に搭載された運転支援機能における運転支援操作が実施されやすくする。例えば、プリクラッシュセーフティ(PCS:Pre-crash Safety)における運転支援操作(例えば警告又は制動制御)が衝突余裕時間(TTC:Time To Collision)が所定値以下になったときに実施される場合、処理部26は所定値を長くする。また、プロアクティブドライビングアシスト(PDA:Proactive Driving Assist)又はレーンディパーチャアラート(LDA:Lane Departure Alert)のような運転支援機能における運転支援操作の実施条件が緩和されてもよい。
【0058】
また、第4の安全支援処理として、処理部26は、運転支援機能としてアダプティブクルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)が作動されるときの設定車間距離を最大値に固定する。例えば、ACCにおける設定車間距離が三段階(短距離、中距離及び長距離)に設定可能である場合、処理部26は設定車間距離を長距離に固定する。このことによって、先行車の不測の動作への対応が容易となり、ドライバの認知機能が低下している場合であっても、ACCが作動されたときのドライバの安全性を高めることができる。
【0059】
なお、処理部26は、頻度FRが閾値TH以上であると判定された場合に、第1~第4の安全支援処理のうちの一つ又は任意の組み合わせを実施することができる。また、ドライバの安全性を高めるための処理であれば、処理部26は第1~第4の安全支援処理以外の処理を実施してもよい。ステップS106の後、本制御ルーチンは終了する。
【0060】
なお、処理部26は、所定時間又は所定の走行距離に亘って、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度が所定の閾値以上である場合に、ドライバの安全性を高めるための所定の処理を行ってもよい。この場合、例えば、閾値が10回/hourである場合には、処理部26は、1時間の間にドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数が10回に達する状態が10時間維持されたときに、所定の処理を行う。別の例として、閾値THが5回/10kmである場合には、処理部26は、車両30が10km走行するまでの間にドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数が5回に達する状態が100km維持されたときに、所定の処理を行う。
【0061】
また、処理部26は、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度の過去データに基づいて閾値を設定してもよい。この場合、閾値は、頻度の過去の平均値よりも高い値に設定される。例えば、頻度の過去の平均値がECU20のメモリ22等に記憶され、車両30のイグニッションスイッチがオンにされたときに、頻度の過去の平均値に係数(例えば2~5)を乗算することによって閾値が算出される。また、1トリップ(車両30のイグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでの期間)における最初の所定時間(例えば30分)における頻度の平均値に係数(例えば2~5)を乗算することによって1トリップのその後の期間における閾値が算出されてもよい。
【0062】
<第二実施形態>
第二実施形態に係るドライバ監視装置は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係るドライバ監視装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0063】
図5は、第二実施形態におけるECU20のプロセッサ23の機能ブロック図である。第二実施形態では、プロセッサ23は、表情判定部25及び処理部26に加えて、イベント検出部27を有する。イベント検出部27は、車両30のドライバによる不適切な運転を示すイベントを検出する。表情判定部25、処理部26及びイベント検出部27は、ECU20のメモリ22に記憶されたコンピュータプログラムをECU20のプロセッサ23が実行することによって実現される機能モジュールである。なお、これら機能モジュールは、それぞれ、プロセッサ23に設けられた専用の演算回路によって実現されてもよい。
【0064】
ドライバは車両30の運転中に様々な要因により驚きの表情を示す。ドライバの運転に起因する驚きの表情は、ドライバの運転以外(例えば、他の乗員との会話、ラジオの内容等)に起因する驚きの表情と比べて、ドライバの認知能力の低下と強い相関がある。このため、ドライバによる不適切な運転を示すイベント(以下、単に「イベント」と称する)が生じたときにドライバの驚きの表情が検出された場合には、より早期の段階でドライバの安全性を高めるための処理を行うことが望ましい。
【0065】
そこで、第二実施形態では、処理部26は、表情判定部25によってドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つイベント検出部27によってイベントが検出された場合には、所定の処理を行うときの閾値を低くする。すなわち、イベントが検出された場合には、イベントが検出されない場合と比べて、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度が低い状態で所定の処理が行われる。このことによって、ドライバの認知機能の低下をより適切に検知することができ、認知機能が低下しているおそれのあるドライバをより適切なタイミングで支援することができる。
【0066】
図6は、本発明の第二実施形態におけるドライバ監視処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、表情判定部25、処理部26及びイベント検出部27を有するECU20のプロセッサ23によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
【0067】
ステップS201~S203は図4のステップS101~S103と同様に実行される。ステップS203において表情判定部25によって判定された表情が驚きの表情であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS204に進む。
【0068】
ステップS204では、処理部26は、驚きの表情を含むドライバの顔画像が取得された時点までの所定時間内に、イベント検出部27によってイベントが検出されたか否かを判定する。イベント検出部27は、危険な運転シーン、ドライバによる急操作等をイベントして検出する。例えば、イベント検出部27は車両30の周辺環境情報に基づいて危険な運転シーンを検出する。車両30の周辺環境情報は周辺情報検出装置3によって検出され、イベント検出部27は周辺情報検出装置3から車両30の周辺環境情報を取得する。
【0069】
危険な運転シーンは、車両30と車両30の周囲の移動物体(例えば、歩行者、周辺車両、自転車等)との間の距離が所定距離以下となるシーンを含む。危険な運転シーンの具体例として、交差点から人が飛び出すシーン、周辺車両の陰から人が飛び出すシーン、車線変更時に車両30が後方車両と接近するシーン等が挙げられる。また、危険な運転シーンは、車両30の信号無視、一時停止違反等を含む。信号機及び一時停止標識の位置情報は地図データベース5から取得されてもよい。
【0070】
また、イベント検出部27はドライバによる車両30の操作情報に基づいてドライバによる急操作(急加速、急減速又は急操舵)を検出する。ドライバによる車両30の操作情報は車両操作検出装置7によって検出され、イベント検出部27は車両操作検出装置7からドライバによる車両30の操作情報を取得する。ドライバによる急加速はアクセルポジションセンサの出力に基づいて検出され、ドライバによる急減速はブレーキポジションセンサの出力に基づいて検出され、ドライバによる急操舵は舵角センサの出力に基づいて検出される。なお、イベント検出部27は危険な運転シーン及びドライバによる急操作の一方のみをイベントとして検出してもよい。
【0071】
ステップS204においてイベントが検出されたと判定された場合、本制御ルーチンはステップS205に進む。ステップS205では、イベント検出部27は閾値THを変更する。例えば、イベント検出部27は閾値THを所定の標準値から所定値だけ小さくする。一方、ステップS204においてイベントが検出されていないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS205をスキップしてステップS206に進む。この場合、閾値THとして標準値が用いられる。
【0072】
ステップS206~S208は図4のステップS104~S106と同様に実行される。ステップS208の後、本制御ルーチンは終了する。なお、図6の制御ルーチンは図4の制御ルーチンと同様に変形可能である。例えば、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度の過去データに基づいて閾値の標準値が設定されてもよい。
【0073】
また、処理部26は、表情判定部25によってドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つイベント検出部27によってイベントが検出された場合には、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された頻度を算出するときに、ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたことの頻度に対する重みを大きくしてもよい。例えば、ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたときにイベントが検出されていない場合には、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数として1が加算され、ドライバの表情が驚きの表情であると判定されたときにイベントが検出された場合には、ドライバの表情が驚きの表情であると判定された回数として1よりも大きな数(例えば2~8)が加算される。
【0074】
また、イベントが生じたときにドライバが驚きの表情を示すことが頻繁に生じる場合には、ドライバの認知能力が著しく低下しているおそれがある。このため、処理部26は、表情判定部25によってドライバの表情が驚きの表情であると判定され且つイベント検出部27によってイベントが検出された頻度が所定値に達した場合には、所定の処理よりも警告の強度が高い別の処理(以下、「緊急処理」と称する)を行ってもよい。このことによって、ドライバの認知能力の低下度合いに応じてドライバを適切に支援することができる。
【0075】
この場合、例えば、処理部26は、緊急処理として、警告の常時通知、強制停車、救援要請、車速制限(例えば速度標識により規定される規制速度以下)又はハザードランプの常時点灯を行う。緊急処理は、認知能力検査又は運転能力検査の結果の提示等によって、携帯端末(スマートフォン、タブレット端末等)上で作動するアプリケーション上で又は自動車販売店において解除可能であってもよい。
【0076】
<その他の実施形態>
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
【0077】
例えば、図1に示される車両制御システム1の構成の一部が省略されてもよい。また、車両30は、運転支援機能を有しない車両であってもよい。
【0078】
また、ECU20のプロセッサ23が有する各部の機能をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムは、コンピュータによって読取り可能な記録媒体に記憶された形で提供されてもよい。コンピュータによって読取り可能な記録媒体は、例えば、磁気記録媒体、光記録媒体、又は半導体メモリである。
【符号の説明】
【0079】
2 撮像装置
20 電子制御ユニット(ECU)
23 プロセッサ
25 表情判定部
26 処理部
30 車両
図1
図2
図3
図4
図5
図6