(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-23
(45)【発行日】2025-07-01
(54)【発明の名称】着色指示装置
(51)【国際特許分類】
H01B 13/34 20060101AFI20250624BHJP
H01B 13/00 20060101ALI20250624BHJP
H01B 13/012 20060101ALI20250624BHJP
【FI】
H01B13/34 Z
H01B13/00 Z
H01B13/012 A
(21)【出願番号】P 2021183670
(22)【出願日】2021-11-10
【審査請求日】2024-09-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】横見 誠
(72)【発明者】
【氏名】下山 大輔
【審査官】中嶋 久雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-181805(JP,A)
【文献】特開2013-039550(JP,A)
【文献】特開2017-200332(JP,A)
【文献】特開昭63-024507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 13/34
H01B 13/00
H01B 13/012
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端に着色を施す際に、着色すべき色を指示する着色指示装置であって、
前記グループごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端近傍を、各電線の長手方向を竿の長手方向と直交する方向に向けて並列に把持する複数本の長尺の電線把持竿と、
前記複数本の電線把持竿のうちの着色作業対象として選択された1本の電線把持竿をその長手方向にスライド可能かつスライド方向位置決め可能に支持する竿ガイドと、
前記竿ガイドに平行にかつ自身の軸線回りに回転可能に支持され、多角柱の角数と同数の側面のうちの1つの側面を作業正面に向けて保持される断面多角形の長尺ロッド状の着色指示器と、を備え、
前記電線把持竿に把持された複数の電線の先端にそれぞれ着色すべき着色パターンが、前記電線把持竿ごとに予め定められ、
前記断面多角形の着色指示器の複数の側面に、前記電線把持竿ごとに定められた互いに異なる前記着色パターンが1つずつ、前記電線把持竿に保持された各電線の先端の位置に対応するように表示されており、
前記着色指示器が、着色作業時に、前記竿ガイドにセットされた電線把持竿に対応する着色パターンの表示された側面を作業正面に向けるように回転位置決めされた状態で保持される、
ことを特徴とする着色指示装置。
【請求項2】
前記電線把持竿の識別情報に基づいて、当該電線把持竿に対応する着色パターンまたはそれに相当する情報を表示する表示装置をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の着色指示装置。
【請求項3】
前記着色指示器を昇降させる昇降機構をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の着色指示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の先端に識別のための着色を施す際に用いられる着色指示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電線の先端に取り付けられた端子をコネクタハウジングに組み付ける場合のように、組み付けるべき電線および端子を作業者が識別する必要のある場合がある。そのような工程の前に、電線の先端に着色を施す工程(着色工程)を挿入し、作業者が後の工程で端子や電線を容易に識別できるようにすることが行われている。
【0003】
例えば、従来の着色工程では、着色パターンが記載された長尺平板状の着色指示器を、多数の電線を並列に保持した電線把持竿と平行に載置し、作業者が、着色表示器の着色パターンを確認しながら端子に着色を行っている。この平板状の着色表示器は、1つの着色パターンのみしか表示していないため、作業者は、電線把持竿ごとに着色指示器を交換する必要がある。そのため、交換の面倒ゆえに生産効率が低下していた。また、使用していない電線把持竿の保管の問題も生じていた。例えば、8つの着色パターンがあるとすると、使用中以外の7つの着色指示器は作業台の近傍に置いておく必要がある。しかも、着色指示器は長尺である。そのため、保管に余計なスペースが必要となっていた。
【0004】
一方、電線の被覆の所定箇所に着色する技術として、特許文献1や特許文献2に記載の自動機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-72859号公報
【文献】特開2015-72861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、端子やその近傍に着色する場合には、端子に傷をつけないように端子を慎重に扱う必要があり、また、端子に複数の色のいずれかを選択して着色する場合には、使用する色の数だけ着色ヘッドなどの機構を設ける必要が生じる。そのため、自動機ではコストが高くなりすぎるという問題が生じる。そこで、手作業で効率よく複数の色を端子や電線に着けることのできる技術が求められていた。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着色作業を効率よく行うことができ、また、使わない着色指示器を保管する必要もなく、着色作業の合理化を図ることのできる着色指示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る着色指示装置は、下記(1)~(3)を特徴としている。
(1) グループごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端に着色を施す際に、着色すべき色を指示する着色指示装置であって、
前記グループごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端近傍を、各電線の長手方向を竿の長手方向と直交する方向に向けて並列に把持する複数本の長尺の電線把持竿と、
前記複数本の電線把持竿のうちの着色作業対象として選択された1本の電線把持竿をその長手方向にスライド可能かつスライド方向位置決め可能に支持する竿ガイドと、
前記竿ガイドに平行にかつ自身の軸線回りに回転可能に支持され、多角柱の角数と同数の側面のうちの1つの側面を作業正面に向けて保持される断面多角形の長尺ロッド状の着色指示器と、を備え、
前記電線把持竿に把持された複数の電線の先端にそれぞれ着色すべき着色パターンが、前記電線把持竿ごとに予め定められ、
前記断面多角形の着色指示器の複数の側面に、前記電線把持竿ごとに定められた互いに異なる前記着色パターンが1つずつ、前記電線把持竿に保持された各電線の先端の位置に対応するように表示されており、
前記着色指示器が、着色作業時に、前記竿ガイドにセットされた電線把持竿に対応する着色パターンの表示された側面を作業正面に向けるように回転位置決めされた状態で保持される、
ことを特徴とする着色指示装置。
【0009】
(2) 前記電線把持竿の識別情報に基づいて、当該電線把持竿に対応する着色パターンまたはそれに相当する情報を表示する表示装置をさらに備える、
ことを特徴とする上記(1)に記載の着色指示装置。
【0010】
(3) 前記着色指示器を昇降させる昇降機構をさらに備える、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の着色指示装置。
【0011】
上記(1)の構成の着色指示装置によれば、電線把持竿ごとに電線への着色パターンが異なる場合においても、着色指示器を回転させて、作業すべき電線把持竿に対応する着色パターンが表示された着色指示器の側面を作業正面に向けることによって、作業者は、その側面に表示された着色パターンを見ながら容易に各電線に着色すべき色を認識することができる。したがって、従来のように、1つの着色パターンのみが記載された長尺平板状の着色指示器を、電線把持竿に応じて差し替えるような面倒な手間や時間をかけずに着色作業を効率よく行うことができる。また、使わない着色指示器の保管場所を確保しておく必要もなくせる。
上記(2)の構成の着色指示装置によれば、セットされた電線把持竿に対応した着色パターンまたはそれに相当する情報が表示装置に表示されるので、作業者はその表示を見て、着色指示器を回転させることにより、容易に各電線に着色すべき色を認識することができる。この場合、表示装置が着色パターンそのものを表示してもよいが、セットされた電線把持竿に対応した品番(着色パターンに相当)を表示し、作業者が、品番と着色パターンとの対応表を確認して、着色パターンを認識するようにしてもよい。
上記(3)の構成の着色指示装置によれば、電線把持竿を作業位置に位置決めするまでの間は着色指示器を下降させておき、電線把持竿を作業位置に位置決めしてから、着色指示器を適正位置に上昇させるように操作することができる。つまり、作業位置まで電線の先端が移動する準備段階では、電線把持竿に保持された電線の先端に対して、着色指示器を下方に退避させておくことができる。したがって、作業位置までの移動中に、電線の先端の端子に対しての着色指示器の無用な接触を避けることができる。なお、着色指示器の上昇動作の制御は、作業者が昇降スイッチを用いて手動で行ってもよいし、電線把持竿が作業位置にセットされた際に自動的に行われるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、1つの着色指示器を用いながら、複数の着色パターンに基づいた着色を、電線把持竿ごとに各電線把持竿に保持された電線の先端に施すことができる。したがって、着色指示器を差し替えるなどの面倒な手間をかけずに着色作業を効率よく行うことができる。また、1つの着色指示器で用が足りるから、使わない着色指示器を保管する必要もなく、着色作業の合理化を図ることができる。
【0013】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る着色指示装置の全体構成の概略を示す図である。
【
図2】
図2は、着色指示装置における着色指示器と電線把持竿に把持された電線の先端の関係を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、着色指示装置における着色指示器の各側面に表示された着色パターンの例を展開して示す図である。
【
図4】
図4は、着色指示装置における着色指示器の着色パターンと電線の先端との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0016】
本実施形態の着色指示装置は、グループ(例えば、1つの電線把持竿に把持されているサブハーネス用の電線の群)ごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端に着色を施す際に、着色すべき色を指示するための装置である。
【0017】
図1は、実施形態に係る着色指示装置の全体構成の概略を示す図である。
図2は、着色指示装置における着色指示器と電線把持竿に把持された電線の先端の関係を示す斜視図である。
【0018】
図1に示すように、この着色指示装置1は、作業台2と、複数本の長尺の電線把持竿10と、竿ガイド15と、着色指示器20と、識別情報読み取り装置51と、パーソナルコンピュータ52と、ディスプレイ(表示装置)53と、作業者の使用する複数色の着色ペン80と、を備えている。ここで、少なくとも竿ガイド15と着色指示器20は、作業台2に支持されている。識別情報読み取り装置51は、例えばバーコードリーダーにより構成される。
【0019】
電線把持竿10は、グループごとに、各グループ(例えば、1つの品番のサブハーネスを構成するための電線のグループ)に含まれる複数の電線Wを保持する長尺ロッド状のものであり、前の工程から順次搬送されてくる。各電線把持竿10には、それぞれに、品番に相当する識別情報13が付されている。識別情報13としては、例えばバーコードや識別マークなどがある。
【0020】
各電線把持竿10は、各グループに含まれる複数の電線Wの先端近傍を、各電線Wの長手方向(図中X方向)を竿の長手方向(図中Y方向)と直交する方向に向けて並列に把持する把持部11を備えている。把持部11は、弾性変形などにより電線Wの太さに応じて把持間隔が調節され、着脱自在に電線Wを把持できるようになっている。
【0021】
竿ガイド15は、複数本の電線把持竿10のうち着色作業対象として選択された1本の電線把持竿10を、その長手方向にスライド可能かつスライド方向位置決め可能に支持する長尺のガイド部材である。
図1中の矢印Sがスライド方向を示している。竿ガイド15は、例えば
図2に示すように、1本の電線把持竿10を、竿ガイド15の長手方向一端側から他端側に向けて脱落しないようにスライドさせることができる溝により構成されている。
【0022】
図2に示すように、着色指示器20は、竿ガイド15に平行にかつ自身の軸線回りに回転可能に支持された断面多角形の長尺ロッド状のものである。回転方向を図中矢印Rで示す。この着色指示器20は、多角柱の角数と同数の側面21のうちの1つの側面21を、作業正面(作業するときに着色箇所に一番近くなる位置)に向けて回転方向に位置決めされた状態で保持されるようになっている。ここでは、端子Tの基端部に着色を施すので、着色箇所に近い下方位置にて、該当する着色パターンを表示した側面21が、着色箇所に向きあうように、着色指示器20が回転方向に位置決め固定して保持される。なお、着色指示器20は、必要箇所に配置されたブラケット30やステー(図示略)により回転可能に支持されている。
【0023】
電線把持竿10に把持された複数の電線W(1つのグループの電線)の先端にそれぞれ着色すべき着色パターンは、電線把持竿10ごと、すなわち当該電線把持竿10に把持されているサブハーネスごとに予め定められている。ここでは、着色パターンがA~Hの8種類ある場合を例として示している。この8種類の着色パターンに対応させて、着色指示器20は、8つの側面21を有する断面八角形になっている。なお、着色パターンの種類数と着色指示器20の側面21の数は必ずしも一致していなくてもよいが、全種類の着色パターンを表示する関係で、着色指示器20の側面21の数が、着色パターンの種類数以上でなければならない。
【0024】
断面多角形の着色指示器20の複数の側面21には、電線把持竿10ごとに定められた互いに異なる着色パターンA~Hが1つずつ、電線把持竿10に保持された各電線Wの先端の位置に対応するように表示されている。
図3は、着色指示器20の各側面21に表示された着色パターンの例を展開して示している。また、
図4は、着色指示器20の着色パターンと電線Wの先端との関係を示している。なお、
図2および
図4に示すように、断面多角形の着色指示器20の複数の側面21の端部には、作業者が、表示された着色パターンの種類を認識できるようにするための識別ラベル22が表示されている。したがって作業者は、このラベルを見ながら、必要な着色パターンが表示された側面21が作業正面に向くように着色指示装置20を回転させることができる。
【0025】
パーソナルコンピュータ52は、竿ガイド15に電線把持竿10がセットされた際に、電線把持竿10の識別情報13を識別情報読み取り装置51を介して読み取り、読み取った識別情報に基づいて当該電線把持竿10に対応する着色パターン(またはそれに相当する情報)をディスプレイ53に表示する。
【0026】
次に作用を述べる。
この着色指示装置1を使用する場合は、着色対象の電線把持竿10を1本ずつ竿ガイド15にセットし適正位置に位置決めする。セットした電線把持竿10の識別情報13を読み取ると、ディスプレイ53に該当する着色パターンの情報が表示されるので、その情報に基づいて着色指示器20を回転させる。
【0027】
そうすることにより、作業すべき電線把持竿10に対応する着色パターンが表示された着色指示器20の側面21を作業正面に向けることができ、作業者は、その側面に表示された着色パターンを見ながら容易に各電線Wの先端に着色すべき色を認識し、着色ペン80を用いて着色を行うことができる。
【0028】
したがって、従来のように、1つの着色パターンのみが記載された長尺平板状の着色指示器を、電線把持竿に応じて差し替えるような面倒な手間や時間をかけずに着色作業を効率よく行うことができる。つまり、1つの着色指示器20を用いながら、複数の着色パターンA~Hに基づいた着色を、電線把持竿10ごとに各電線把持竿10に保持された電線Wの先端に施すことができる。したがって、着色指示器20を差し替えるなどの面倒な手間をかけずに着色作業を効率よく行うことができる。また、1つの着色指示器20ですべての着色パターンを指示できるので、使わない着色指示器を保管する必要がなく、保管場所を確保しておく必要をなくせる。その結果、着色作業の合理化を図ることができる。
【0029】
また、ディスプレイ53に、竿ガイド15にセットされた電線把持竿10に対応した着色パターン(またはそれに相当する情報)が表示されるので、作業者はその表示を見て、着色指示器20を回転させるだけで、容易に各電線Wに着色すべき色を認識することができる。なお、ディスプレイ53が着色パターンそのものを表示するようにしてもよいが、セットされた電線把持竿10に対応した品番(着色パターンに相当)を表示し、作業者が、品番と着色パターンとの対応表を確認して、着色パターンを認識するようにすると好適である。
【0030】
なお、着色指示器20を昇降させる昇降機構(図示せず)をさらに備えることも可能である。
この場合、複数のシリンダを、ロッドが上下方向に進退するように作業台2に設置し、着色指示器20は、これらのロッドの先端部によって支持されるようにする。そして、電線把持竿10を作業位置に位置決めするまでの間は着色指示器20を下降させておき、電線把持竿10を作業位置に位置決めしてから、着色指示器20を適正位置に上昇させるように操作することができる。つまり、作業位置まで電線Wの先端が移動する準備段階では、電線把持竿10に保持された電線Wの先端に対して、着色指示器20を下方に退避させておくことができる。したがって、作業位置までの移動中に、電線Wの先端の端子Tに対しての着色指示器20の無用な接触を避けることができる。着色指示器20の上昇動作の制御は、作業者が図示しない昇降スイッチを用いて手動で行ってもよいし、電線把持竿10が作業位置にセットされた際に自動的に行われるようにしてもよい。
【0031】
ここで、上述した本発明の実施形態に係る着色指示装置の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] グループごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端に着色を施す際に、着色すべき色を指示する着色指示装置(1)であって、
前記グループごとに、各グループに含まれる複数の電線の先端近傍を、各電線の長手方向を竿の長手方向と直交する方向に向けて並列に把持する複数本の長尺の電線把持竿(10)と、
前記複数本の電線把持竿(10)のうちの着色作業対象として選択された1本の電線把持竿(10)をその長手方向にスライド可能かつスライド方向位置決め可能に支持する竿ガイド(15)と、
前記竿ガイド(15)に平行にかつ自身の軸線回りに回転可能に支持され、多角柱の角数と同数の側面のうちの1つの側面を作業正面に向けて保持される断面多角形の長尺ロッド状の着色指示器(20)と、を備え、
前記電線把持竿(10)に把持された複数の電線の先端にそれぞれ着色すべき着色パターンが、前記電線把持竿(10)ごとに予め定められ、
前記断面多角形の着色指示器(20)の複数の側面に、前記電線把持竿(10)ごとに定められた互いに異なる前記着色パターンが1つずつ、前記電線把持竿(10)に保持された各電線の先端の位置に対応するように表示されており、
前記着色指示器(20)が、着色作業時に、前記竿ガイド(15)にセットされた電線把持竿(10)に対応する着色パターンの表示された側面を作業正面に向けるように回転位置決めされた状態で保持される、
ことを特徴とする着色指示装置。
【0032】
[2] 前記電線把持竿(10)の識別情報に基づいて、当該電線把持竿(10)に対応する着色パターンまたはそれに相当する情報を表示する表示装置(ディスプレイ53)をさらに備える、
ことを特徴とする上記[1]に記載の着色指示装置。
【0033】
[3] 前記着色指示器(20)を昇降させる昇降機構をさらに備える、
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載の着色指示装置。
【符号の説明】
【0034】
1 着色指示装置
2 作業台
10 電線把持竿
11 把持部
13 識別情報
15 竿ガイド
20 着色指示器
21 側面
22 識別ラベル
30 ブラケット
51 読み取り装置
52 パーソナルコンピュータ
53 ディスプレイ(表示装置)
80 着色ペン
A~H 着色パターン