(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-25
(45)【発行日】2025-07-03
(54)【発明の名称】ライナーを有するカートン
(51)【国際特許分類】
B65D 33/02 20060101AFI20250626BHJP
【FI】
B65D33/02
(21)【出願番号】P 2020555416
(86)(22)【出願日】2019-04-08
(86)【国際出願番号】 US2019026290
(87)【国際公開番号】W WO2019199649
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2020-12-08
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-28
(32)【優先日】2018-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】タート,クリストファー
【合議体】
【審判長】神山 茂樹
【審判官】藤井 眞吾
【審判官】葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0325877(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0217897(US,A1)
【文献】米国特許第3021002(US,A)
【文献】米国特許第3580466(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0270367(US,A1)
【文献】特開2015-157638号公報(JP,A)
【文献】特表2009-537409号公報(JP,A)
【文献】実開昭58-183341(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
強化パッケージであって、
カートンであって、該カートンの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、該複数のパネルは、フロントパネルと、第1の折り線に沿って前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、前記フロントパネル及び前記バックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む、カートンと、
少なくとも部分的に前記カートンの前記内部において前記カートンに少なくとも部分的に付着され、内部空間を有する袋と、
前記袋の前記内部空間に物体を収納するために選択的に開放されるようになっており、前記カートンの少なくとも一部及び前記袋の少なくとも一部に延在するアクセス機能部であって、該アクセス機能部は、少なくとも前記フロントパネルに延在するアクセスパネルを含み、該アクセスパネルは、前記フロントパネルの上縁部から離隔しており、該アクセスパネルは、前記カートンにおけるアクセス開口を形成するように、前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去可能である、アクセス機能部と、
を備え、
前記カートンは、前記袋の前記内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、前記袋の前記内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能であり、前記カートンは、前記袋を前記起立位置に支持するように構成され、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルは、前記カートンを少なくとも部分的に前記起立位置に保持する保持機能部を有する、強化パッケージ。
【請求項2】
前記アクセスパネルは、前記フロントパネルから弱化線に沿って少なくとも部分的に分離可能である、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項3】
前記アクセスパネルは、前記フロントパネルの外面に形成された第1のスコア線、及び前記フロントパネルの内面に形成された第2のスコア線に沿って、前記フロントパネルから少なくとも部分的に分離可能であり、前記アクセスパネルが前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去される際、該アクセスパネルは、前記第1のスコア線と前記第2のスコア線との間における前記フロントパネルから材料の外側部分を少なくとも部分的に除去して、前記フロントパネル内において前記アクセス開口に沿って延在するリムを形成するようにされている、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項4】
前記アクセス機能部は、前記フロントパネル及び前記アクセスパネルのうちの少なくとも一方から引き裂き線に沿って少なくとも部分的に分離可能であるアクセスフラップを更に含み、前記第1のスコア線及び前記第2のスコア線は、前記引き裂き線と交差している、請求項3に記載の強化パッケージ。
【請求項5】
前記アクセス機能部は、前記アクセスパネルの前記フロントパネルからの除去を開始するための、前記フロントパネル及び前記アクセスパネルのうちの少なくとも一方から少なくとも部分的に分離可能であるアクセスフラップを更に含む、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項6】
前記アクセス機能部は、前記袋に延在するアクセス孔を更に含み、該アクセス孔は、前記アクセスパネルと少なくとも部分的に整合している、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項7】
前記袋は、前記カートンの前記フロントパネル及び前記バックパネルに付着され、前記袋は、前記アクセスパネルと前記第1のサイドパネルとの間及び前記アクセスパネルと前記第2のサイドパネルとの間で、少なくとも前記アクセスパネルの上下に延在する場所において、前記フロントパネルに付着される、請求項6に記載の強化パッケージ。
【請求項8】
前記カートンに延在する持ち手を更に有する、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項9】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルにおける持ち手開口に隣接して、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているコンフォートフラップを有する、請求項8に記載の強化パッケージ。
【請求項10】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルに延在する第1の持ち手であり、前記強化パッケージは、前記第2のサイドパネルに延在する第2の持ち手を更に有する、請求項8に記載の強化パッケージ。
【請求項11】
前記第1のサイドパネルは、第1の上側部分を有し、前記第2のサイドパネルは、第2の上側部分を有し、前記第1の上側部分及び前記第2の上側部分は、前記カートンの前記内部における前記袋の開放頂部を越えて上方に延在し、前記第1の持ち手及び前記第2の持ち手は、前記袋の前記開放頂部の上方の、それぞれの前記第1の上側部分及び前記第2の上側部分に延在する、請求項10に記載の強化パッケージ。
【請求項12】
前記フロントパネルの前記上縁部は、第1の上縁部であり、前記バックパネルは、第2の上縁部を有し、前記第1のサイドパネルの前記第1の上側部分及び前記第2のサイドパネルの前記第2の上側部分は、前記第1の上縁部及び前記第2の上縁部より上方に延在する、請求項11に記載の強化パッケージ。
【請求項13】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルの上側部分に延在し、該上側部分は、前記カートンの前記内部から離れるように前記フロントパネルの前記上縁部及び前記バックパネルの上縁部から延在する、請求項8に記載の強化パッケージ。
【請求項14】
前記持ち手は、前記袋の開放頂部から上方に離隔している、請求項8に記載の強化パッケージ。
【請求項15】
前記第1のサイドパネルは、横折り線に沿って第2のパネル部分に折り曲げ可能に接続されている第1のパネル部分を有し、前記持ち手は、前記第1のサイドパネルの前記第1のパネル部分及び前記第2のパネル部分のそれぞれに延在する、請求項8に記載の強化パッケージ。
【請求項16】
強化パッケージであって、
カートンであって、該カートンの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、該複数のパネルは、フロントパネルと、第1の折り線に沿って前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、前記フロントパネル及び前記バックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む、カートンと、
前記カートンに延在する持ち手と、
少なくとも部分的に前記カートンの前記内部において前記カートンに少なくとも部分的に付着され、内部空間及び開放頂部を有する袋であって、前記持ち手は、前記袋の前記開放頂部から上方に離隔している、袋と、
前記袋の前記内部空間に物体を収納するために選択的に開放されるようになっており、前記カートンの少なくとも一部及び前記袋の少なくとも一部に延在するアクセス機能部であって、該アクセス機能部は、少なくとも前記フロントパネルに延在するアクセスパネルを含み、該アクセスパネルは、前記フロントパネルの上縁部から離隔しており、該アクセスパネルは、前記カートンにおけるアクセス開口を形成するように、前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去可能である、アクセス機能部と、
を備え、
前記カートンは、前記袋の前記内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、前記袋の前記内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能であり、前記カートンは、前記袋を前記起立位置に支持するように構成され、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルは、前記カートンを少なくとも部分的に前記起立位置に保持する保持機能部を有し、
前記保持機能部は、少なくとも、前記第1の折り線から延在するとともに、前記第1のサイドパネルに延在するV字形折り線を含み、該V字形折り線は、前記第1の折り線から離隔した頂点を有する、強化パッケージ。
【請求項17】
前記第1の折り線は、弧状であり、前記第1のサイドパネルに対して凹状である、請求項16に記載の強化パッケージ。
【請求項18】
前記保持機能部は、少なくとも、前記第1の折り線から延在する第1のV字形折り線と、前記第2の折り線から延在する第2のV字形折り線とを含み、前記第1のV字形折り線及び前記第2のV字形折り線のそれぞれは、前記第1のサイドパネルに延在する、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項19】
前記第1の折り線及び前記第2の折り線のそれぞれは、弧状であり、前記第1のサイドパネルに対して凹状である、請求項18に記載の強化パッケージ。
【請求項20】
前記保持機能部は、前記第1のサイドパネルにおいて前記第1のV字形折り線の第1の頂点から前記第2のV字形折り線の第2の頂点まで延在する縦折り線を更に含み、前記第1のサイドパネルは、横折り線に沿って第2のパネル部分に折り曲げ可能に接続されている第1のパネル部分を有し、前記縦折り線は、前記横折り線と交差する、請求項18に記載の強化パッケージ。
【請求項21】
前記カートンの下縁部は、前記カートンを前記起立位置に支持するように、前記カートンの底部に沿って延在し、前記袋は、前記カートンの前記底部の近位に延在する閉鎖底部を有する、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項22】
前記カートンは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のボトム端部フラップと、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のボトム端部フラップとを更に有し、前記第1のボトム端部フラップ及び前記第2のボトム端部フラップは、互いに少なくとも部分的に重なり、前記カートンの底部を少なくとも部分的に形成する、請求項1に記載の強化パッケージ。
【請求項23】
前記第1のボトム端部フラップ及び前記第2のボトム端部フラップのうちの少なくとも一方は、前記カートンが前記非起立位置にある場合、底部折り線に沿って少なくとも部分的に折り曲げられる、請求項22に記載の強化パッケージ。
【請求項24】
物体を保持するための強化パッケージを形成するカートンブランクと袋との組合せ体であって、
前記カートンブランクはカートンを形成するものであり、前記カートンブランクは、フロントパネルと、第1の折り線に沿って前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、前記フロントパネル及び前記バックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む複数のパネルを有し、
前記袋は、前記カートンブランクに少なくとも部分的に付着され、前記袋は、内部空間を有し、
前記カートンブランクの少なくとも一部及び前記袋の少なくとも一部にアクセス機能部が延在し、前記強化パッケージが前記カートンブランク及び前記袋から形成されると、前記袋の前記内部空間に物体を収納するために、該アクセス機能部が選択的に開放されるようにされており、該アクセス機能部は、少なくとも前記フロントパネルに延在するアクセスパネルを含み、該アクセスパネルは、前記フロントパネルの上縁部から離隔しており、該アクセスパネルは、前記カートンブランクから形成される前記カートンにアクセス開口を形成するように、前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去可能であり、
前記カートンブランクから形成される前記カートンは、前記袋の前記内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、前記袋の前記内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能であり、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルは、前記カートンブランクから形成された前記カートンを前記起立位置に少なくとも部分的に保持する保持機能部を有する、組合せ体。
【請求項25】
前記アクセスパネルは、前記フロントパネルから弱化線に沿って少なくとも部分的に分離可能である、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項26】
前記アクセスパネルは、前記フロントパネルの外面に形成された第1のスコア線、及び前記フロントパネルの内面に形成された第2のスコア線に沿って、前記フロントパネルから少なくとも部分的に分離可能であり、前記アクセスパネルが前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去される際、該アクセスパネルは、前記第1のスコア線と前記第2のスコア線との間における前記フロントパネルから材料の外側部分を少なくとも部分的に除去して、前記フロントパネル内において前記アクセス開口に沿って延在するリムを形成するようにされている、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項27】
前記アクセス機能部は、前記フロントパネル及び前記アクセスパネルのうちの少なくとも一方から引き裂き線に沿って少なくとも部分的に分離可能であるアクセスフラップを更に含み、前記第1のスコア線及び前記第2のスコア線は、前記引き裂き線と交差している、請求項26に記載の組合せ体。
【請求項28】
前記アクセス機能部は、前記アクセスパネルの前記フロントパネルからの除去を開始するための、前記フロントパネル及び前記アクセスパネルのうちの少なくとも一方から少なくとも部分的に分離可能であるアクセスフラップを更に含む、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項29】
前記アクセス機能部は、前記袋に延在するアクセス孔を更に含み、該アクセス孔は、前記アクセスパネルと少なくとも部分的に整合している、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項30】
前記袋は、前記カートンの前記フロントパネル及び前記バックパネルに付着され、前記袋は、前記アクセスパネルと前記第1のサイドパネルとの間及び前記アクセスパネルと前記第2のサイドパネルとの間で、少なくとも前記アクセスパネルの上下に延在する場所において、前記フロントパネルに付着される、請求項29に記載の組合せ体。
【請求項31】
前記カートンブランクに延在する持ち手を更に有する、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項32】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルにおける持ち手開口に隣接して、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているコンフォートフラップを有する、請求項31に記載の組合せ体。
【請求項33】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルに延在する第1の持ち手であり、前記カートンブランクは、前記第2のサイドパネルに延在する第2の持ち手を更に有する、請求項31に記載の組合せ体。
【請求項34】
前記第1のサイドパネルは、第1の上側部分を有し、前記第2のサイドパネルは、第2の上側部分を有し、前記第1の上側部分及び前記第2の上側部分は、前記袋の開放頂部から離れるように延在し、前記第1の持ち手及び前記第2の持ち手は、それぞれの前記第1の上側部分及び前記第2の上側部分に延在し、前記袋から離隔している、請求項33に記載の組合せ体。
【請求項35】
前記フロントパネルの前記上縁部は、第1の上縁部であり、前記バックパネルは、第2の上縁部を有し、前記第1のサイドパネルの前記第1の上側部分及び前記第2のサイドパネルの前記第2の上側部分は、前記フロントパネル及び前記バックパネルから離れるように前記第1の上縁部及び前記第2の上縁部から延在する、請求項34に記載の組合せ体。
【請求項36】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルの上側部分に延在し、前記強化パッケージが前記カートンブランク及び前記袋から形成されると、前記上側部分は、前記カートンの内部から離れるように前記フロントパネルの前記上縁部及び前記バックパネルの上縁部から延在する、請求項31に記載の組合せ体。
【請求項37】
前記持ち手は、前記袋の開放頂部から離隔している、請求項31に記載の組合せ体。
【請求項38】
前記第1のサイドパネルは、横折り線に沿って第2のパネル部分に折り曲げ可能に接続されている第1のパネル部分を有し、前記持ち手は、前記第1のサイドパネルの前記第1のパネル部分及び前記第2のパネル部分のそれぞれに延在する、請求項31に記載の組合せ体。
【請求項39】
物体を保持するための強化パッケージを形成するカートンブランクと袋との組合せ体であって、
前記カートンブランクはカートンを形成するものであり、前記カートンブランクは、フロントパネルと、第1の折り線に沿って前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、前記フロントパネル及び前記バックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む複数のパネルを有し、
前記カートンブランクに持ち手が延在し、
前記袋は、前記カートンブランクに少なくとも部分的に付着され、前記袋は、内部空間及び開放頂部を有し、前記持ち手は、前記袋の前記開放頂部から上方に離隔しており、
前記カートンブランクの少なくとも一部及び前記袋の少なくとも一部にアクセス機能部が延在し、前記強化パッケージが前記カートンブランク及び前記袋から形成されると、前記袋の前記内部空間に物体を収納するために、該アクセス機能部が選択的に開放されるようにされており、該アクセス機能部は、少なくとも前記フロントパネルに延在するアクセスパネルを含み、該アクセスパネルは、前記フロントパネルの上縁部から離隔しており、該アクセスパネルは、前記カートンブランクから形成される前記カートンにアクセス開口を形成するように、前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去可能であり、
前記カートンブランクから形成される前記カートンは、前記袋の前記内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、前記袋の前記内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能であり、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルは、前記カートンブランクから形成された前記カートンを前記起立位置に少なくとも部分的に保持する保持機能部を有し、
前記保持機能部は、前記第1の折り線から延在するとともに、前記第1のサイドパネルに延在する少なくともV字形折り線を含み、該V字形折り線は、前記第1の折り線から離隔した頂点を有する、組合せ体。
【請求項40】
前記第1の折り線は、弧状であり、前記第1のサイドパネルに対して凹状である、請求項39に記載の組合せ体。
【請求項41】
前記保持機能部は、少なくとも、前記第1の折り線から延在する第1のV字形折り線と、前記第2の折り線から延在する第2のV字形折り線とを含み、前記第1のV字形折り線及び前記第2のV字形折り線のそれぞれは、前記第1のサイドパネルに延在する、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項42】
前記第1の折り線及び前記第2の折り線のそれぞれは、弧状であり、前記第1のサイドパネルに対して凹状である、請求項41に記載の組合せ体。
【請求項43】
前記保持機能部は、前記第1のサイドパネルにおいて前記第1のV字形折り線の第1の頂点から前記第2のV字形折り線の第2の頂点まで延在する縦折り線を更に含み、前記第1のサイドパネルは、横折り線に沿って第2のパネル部分に折り曲げ可能に接続されている第1のパネル部分を有し、前記縦折り線は、前記横折り線と交差する、請求項41に記載の組合せ体。
【請求項44】
前記カートンは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のボトム端部フラップと、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のボトム端部フラップとを更に有し、前記強化パッケージが前記カートンブランク及び前記袋から形成されると、前記第1のボトム端部フラップ及び前記第2のボトム端部フラップは、互いに少なくとも部分的に重なり、前記カートンブランクから形成された前記カートンの底部を少なくとも部分的に形成する、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項45】
強化パッケージを形成する方法であって、該方法は、
袋に少なくとも部分的に付着されたカートンブランクを得ることであって、前記カートンブランクは、フロントパネルと、第1の折り線に沿って前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、前記フロントパネル及び前記バックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む複数のパネルを有し、
持ち手が前記カートンブランクに延在しており、前記袋は内部空間
及び開放頂部を有し、アクセス機能部が、前記カートンブランクの少なくとも一部及び前記袋の少なくとも一部に延在しており、該アクセス機能部は、少なくとも前記フロントパネルに延在するアクセスパネルを含み、該アクセスパネルは、前記フロントパネルの上縁部から離隔しており、該アクセスパネルは、前記フロントパネルにおけるアクセス開口を形成するように、前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去可能である、カートンブランクを得ることと、
前記複数のパネルを前記袋の周りに少なくとも部分的に折り曲げることにより、前記複数のパネルによって少なくとも部分的に画定されるカートンの内部を形成すること
であって、前記持ち手は、前記袋の前記開放頂部から上方に離隔している、カートンの内部を形成することと、
を含み、
前記カートンは、前記袋の前記内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、前記袋の前記内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能であり、前記カートンは、前記起立位置において前記袋を支持するように構成され、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルは、前記カートンを前記起立位置に少なくとも部分的に保持する保持機能部を有し、
前記アクセス機能部は、前記袋の前記内部空間に物体を収納するために選択的に開放されるようにされて
おり、
前記保持機能部は、前記第1の折り線から延在するとともに、前記第1のサイドパネルに延在する少なくともV字形折り線を含み、該V字形折り線は、前記第1の折り線から離隔した頂点を有する、方法。
【請求項46】
前記アクセスパネルを前記フロントパネルから少なくとも部分的に除去し、前記カートンにおける前記アクセス開口を形成することを更に含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記アクセスパネルは、前記フロントパネルの外面に形成された第1のスコア線及び前記フロントパネルの内面に形成された第2のスコア線によって少なくとも部分的に画定され、前記アクセスパネルを前記少なくとも部分的に除去することは、前記第1のスコア線と前記第2のスコア線との間における前記フロントパネルから材料の外側部分を少なくとも部分的に除去し、前記フロントパネル内において前記アクセス開口に沿って延在するリムを形成することを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記アクセス機能部は、前記袋に延在するアクセス孔を更に含み、該アクセス孔は、前記アクセスパネルと少なくとも部分的に整合しており、前記袋は、前記カートンの前記フロントパネル及び前記バックパネルに付着され、前記袋は、前記アクセスパネルと前記第1のサイドパネルとの間及び前記アクセスパネルと前記第2のサイドパネルとの間で、少なくとも前記アクセスパネルの上下に延在する場所において前記フロントパネルに付着される、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルに延在する第1の持ち手であり、前記強化パッケージは、前記第2のサイドパネルに延在する第2の持ち手を更に有し、前記第1のサイドパネルは、第1の上側部分を有し、前記第2のサイドパネルは、第2の上側部分を有し、前記第1の上側部分及び前記第2の上側部分は、前記カートンの前記内部における前記袋の
前記開放頂部を越えて上方に延在し、前記第1の持ち手及び前記第2の持ち手は、前記袋の前記開放頂部の上方の、それぞれの前記第1の上側部分及び前記第2の上側部分に延在する、請求項
45に記載の方法。
【請求項50】
前記持ち手は、前記第1のサイドパネルの上側部分に延在し、該上側部分は、前記カートンの前記内部から離れるように前記フロントパネルの前記上縁部及び前記バックパネルの上縁部から延在する、請求項
45に記載の方法。
【請求項51】
前記カートンは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のボトム端部フラップと、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のボトム端部フラップとを更に有し、前記カートンの前記内部を形成することは、前記第1のボトム端部フラップと前記第2のボトム端部フラップとを少なくとも部分的に重ねることによって、前記カートンの底部を少なくとも部分的に形成することを更に含む、請求項45に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年4月9日付けで出願された米国仮特許出願第62/654,796号の利益を主張する。
【0002】
[参照による援用]
2018年4月9日付けで出願された米国仮特許出願第62/654,796号、2017年6月22日付けで出願された米国特許出願第15/630,061号、2016年6月24日付けで出願された米国仮特許出願第62/354,270号、2016年7月22日付けで出願された米国特許出願第15/217,026号、2015年7月23日付けで出願された米国仮特許出願第62/282,049号、2014年9月25日付けで出願された米国特許出願第14/496,252号、2013年9月25日付けで出願された米国仮特許出願第61/960,712号、2016年7月13日付けで出願された米国特許出願第15/209,013号、及び2015年7月14日付けで出願された米国仮特許出願第62/231,723号は、それらの全体が本明細書に提示されているかのように、あらゆる目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
【0003】
本開示は、包括的には、物体を収納及び/又は保持する強化パッケージ及びパッケージを形成する方法に関する。より具体的には、本開示は、形成されたパッケージの形状を強化するとともに、パッケージが物体を収納することを可能にする機能部と、パッケージの形成を容易にするとともに、パッケージを開放状態に保つ機能部とを有する、カートン又はブランクに付着される袋又はライナーを備えるパッケージに関する。
【発明の概要】
【0004】
概して、本開示の1つの態様は、包括的には、カートンを備え、カートンは、カートンの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有する、強化パッケージに関する。複数のパネルは、フロントパネルと、第1の折り線に沿ってフロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、フロントパネル及びバックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含むことができる。袋は、少なくとも部分的にカートンの内部において、少なくとも部分的にカートンに付着されることができ、袋は、内部空間を有することができる。袋の内部空間に物体を収納するために、アクセス機能部を選択的に開放することができる。アクセス機能部は、カートンの少なくとも一部及び袋の少なくとも一部に延在することができる。カートンは、袋の内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、袋の内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能とすることができる。カートンは、起立位置において袋を支持するように構成することができる。第1のサイドパネル及び第2のサイドパネルは、カートンを少なくとも部分的に起立位置に保持する保持機能部を有することができる。
【0005】
別の態様において、本開示は、包括的には、物体を保持するための強化パッケージを形成する、カートンブランクと袋との組合せ体に関する。カートンブランクは、カートンを形成することができるようにされている。カートンブランクは、フロントパネルと、第1の折り線に沿ってフロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、フロントパネル及びバックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む複数のパネルを有することができる。袋は、カートンブランクに少なくとも部分的に付着されることができ、袋は、内部空間を有することができる。カートンブランク及び袋から強化パッケージが形成されると、袋の内部空間に物体を収納するために、アクセス機能部を選択的に開放することができ、アクセス機能部は、カートンブランクの少なくとも一部及び袋の少なくとも一部に延在することができる。カートンブランクから形成されるカートンは、袋の内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、袋の内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能とすることができる。第1のサイドパネル及び第2のサイドパネルは、カートンブランクから形成されたカートンを少なくとも部分的に起立位置に保持する保持機能部を有することができる。
【0006】
別の態様において、本開示は、包括的には、強化パッケージを形成する方法に関する。本方法は、袋が少なくとも部分的に付着されているカートンブランクを得ることを含むことができる。カートンブランクは、フロントパネルと、第1の折り線に沿ってフロントパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り線に沿って少なくとも第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているバックパネルと、フロントパネル及びバックパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルとを含む複数のパネルを有することができる。袋は、内部空間を有することができる。アクセス機能部は、カートンブランクの少なくとも一部及び袋の少なくとも一部に延在することができる。本方法は、複数のパネルを袋の周りに少なくとも部分的に折り曲げることにより、複数のパネルによって少なくとも部分的に画定されるカートンの内部を形成することを更に含むことができる。カートンは、袋の内部空間が少なくとも部分的に潰される非起立位置と、袋の内部空間が増大する起立位置とに位置決め可能とすることができ、カートンは、起立位置において袋を支持するように構成することができる。第1のサイドパネル及び第2のサイドパネルは、カートンを起立位置に少なくとも部分的に保持する保持機能部を有することができる。アクセス機能部は、袋の内部空間に物体を収納するために選択的に開放することができる。
【0007】
本開示の他の態様、特徴及び詳細は、図面と組み合わせた以下の例示的な実施形態の詳細な説明の参照によって、また添付の特許請求の範囲から、より完全に理解することができる。
【0008】
当業者は、図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、上記の利点、並びに種々の更なる実施形態の他の利点及び利益を理解するであろう。個々に、また様々な組合せで与えられる上述の態様が本開示の範囲内にある。
【0009】
慣例によれば、以下で説明する図面の種々の特徴は、必ずしも一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面における種々の特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の第1の例示的な一実施形態に係る、パッケージのカートンを形成するのに用いられるブランクの外面図である。
【
図2】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、パッケージの袋を形成するウェブの一部の平面図である。
【
図3】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、
図1のブランクから形成されるカートンの内部に付着された、
図2のウェブ部分から形成される袋を備える、潰された形態のパッケージを示す外面図である。
【
図4】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、
図3のパッケージの起立形態における斜視図である。
【
図5】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、
図3のパッケージの起立形態における斜視図である。
【
図7】本開示の第2の例示的な実施形態に係る、パッケージのカートンを形成するのに用いられるブランクの外面図である。
【
図8】本開示の第2の例示的な実施形態に係る、
図7のブランクから形成されるカートンの内部に付着された、
図2のウェブ部分から形成される袋を備える、潰された形態のパッケージを示す外面図である。
【
図9】本開示の第2の例示的な実施形態に係る、
図8のパッケージの起立形態における斜視図である。
【
図10】本開示の第2の例示的な実施形態に係る、
図8のパッケージの起立形態における斜視図である。
【
図13】本開示の第3の例示的な実施形態に係る、パッケージの起立形態における斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示されている。
【0012】
本開示は、包括的には、排泄物(例えば、人間の排泄物)又は他の品目(items)等の物体を収納及び/又は保持する強化パッケージに関する。本開示に係るパッケージは、流体(例えば、液体)及び/又は任意の形状の固体物品を収容することができる。パッケージは、比較的剛性の材料(例えば、板紙)を含む強化用構築物に付着された、比較的可撓性の材料を含む袋、ライナー、又はラップ材を備えることができる。袋又はライナーは、概して、紙、プラスチック、又は他の原材料から作製することができ、強化用構築物に貼り付けることができる。1つの実施形態において、ライナーは、ポリエチレン材料又は他の任意の好適なヒートシール性材料を含む。強化用構築物は、可変幅を有することができ、袋の閉鎖端部の周りに又は閉鎖端部の上に、いくつかの実施形態では、そのような閉鎖端部を包囲して延在することができ、物体又は物品(article)若しくは一連の物品を内部に収納する際に袋に支持を与える。いくつかの実施形態において、強化用構築物は、袋とともに、使用しやすいように自立直立式の開放状態で袋を支持する形態へと折り曲げることができる。
【0013】
図1は、本開示の1つの実施形態に係る、カートン5に付着された袋3を備える、全体として1で示される強化パッケージ(
図3~
図6)を形成するブランク10を示している。袋3は、開放した頂端部7(
図4及び
図5)と、閉鎖又はシールされた底端部9(
図3及び
図6)と、物体を収納及び/又は保持するための内部空間17(
図4及び
図5)とを有する。1つの実施形態において、袋3は、袋の頂部7と底部9との間の部分に延在するシールされた側部19(
図4及び
図5)を有する。いくつかの実施形態において、袋3の頂端部7は、シール又は閉鎖することができる。カートン5は、本明細書に更に記載されるように、パッケージ1の剛性を増大することによってパッケージ1を強化し、パッケージを
図4~図
6の形成済み状態に係止する他の機能部を有する。カートン5は、パッケージ1を平坦形態で輸送し、パッケージ1を形成し、パッケージが袋3の内部空間17に物体を収納することを可能にするように、パッケージ1を開放状態に保つのを容易にすることができる。さらに、カートン5は、パッケージ1を
図4~
図6の直立位置に位置決めすることを可能にする支持機能部を有する。
【0014】
図1に示されているように、ブランク10は、横軸L1及び縦軸L2を有する。図示の実施形態では、ブランク10は、第1の折り線33において第1のサイドパネル28に折り曲げ可能につながっているフロントパネル21を有する。第1のサイドパネル28は、横方向折り線26において互いに折り曲げ可能につながっている2つの個別のパネル部分28a、28bを有する。第1のバックパネル23は、第2の折り線31において第1のサイドパネル28に折り曲げ可能につながっている。第2のサイドパネル29は、第3の折り線35においてフロントパネル21に折り曲げ可能につながっている。第2のサイドパネル29は、横方向折り線27において互いに折り曲げ可能につながっている2つの個別のパネル部分29a、29bを有する。貼付けフラップ又は第2のバックパネル25は、第4の折り線37において第2のサイドパネル29に折り曲げ可能につながっている。本開示から逸脱することなく、フロントパネル21、バックパネル23、25、及び/又はサイドパネル28、29のうちの任意のものを省いてもよく、又は、別様な配置、形状、位置、及び/又は構成としてもよい。また、ブランク10は、カートン5の底部を少なくとも部分的に閉鎖する、1つ以上のボトムフラップ及び/又はパネルを有することができる。
【0015】
1つの実施形態において、第1のサイドパネル28のパネル部分28a、28bは、それぞれの折り線31、33に当接するそれぞれのV字形折り線32a、32b間に延在する縦折り線51を有する。
図1に示されているように、縦折り線51は、V字形折り線32aの頂点からV字形折り線32bの頂点まで延在し、横折り線26と交差する。図示の実施形態において、第2のサイドパネル29のパネル部分29a、29bは、それぞれの折り線37、35に当接するそれぞれのV字形折り線34a、34b間に延在する縦折り線53を有する。
図1に示されているように、縦折り線53は、V字形折り線34aの頂点からV字形折り線34bの頂点まで延在し、横折り線27と交差する。
図1に示されているように、折り線31、33は、弧状折り線とすることができ、第1のサイドパネル28に対して凹状とすることができる。同様に、折り線35、37は、弧状とすることができ、第2のサイドパネル29に対して凹状とすることができる。1つの実施形態において、折り線31、33、35、37のそれぞれは、曲線の折り目又は他の任意の好適な折り線(例えば、切れ目-折り目型の折り線)とすることができ、それぞれのV字形折り線32a、32b、34b、34aのそれぞれの端部間に延在する弧状切れ目部分をそれぞれ有することができる。代替的に、弧状切れ目部分は、本開示から逸脱することなく、他の好適な特徴(例えば、弧状折り目及び/又は代替的な形状)とすることができる。
【0016】
1つの実施形態において、折り線26、27、31、32a、32b、33、34a、34b、35、37、51、及び53は、カートン5の側部の剛性を増大させることによって、ブランクから形成されたパッケージ1を補強及び強化する、ブランクの補強用機能部を有する。例えば、1つの実施形態において、以下により詳細に記載されるように、補強用機能部は、パッケージを、
図4~
図6に示されている起立形態又は拡張形態に保持するのに役立つことができる。本開示から逸脱することなく、折り線26、27、31、32a、32b、33、34a、34b、35、37、51、53、及びサイドパネル28、29のうちの任意のものを省いてもよく、及び/又は、別様な配置、形状、位置、及び/又は構成としてもよい。
【0017】
1つの実施形態において、ブランク10は、形成されたパッケージ1を表面上に直立位置で支持するのに役立ち得る下縁部55を有し、袋の内部17にアクセスするために袋3の開放した頂端部7にアクセス可能になっている。
【0018】
図1に示されているように、ブランク10は、少なくともフロントパネル21に延在するアクセス機能部57を有することができる。図示の実施形態では、アクセス機能部57は、フロントパネル21におけるスコア線(切り込み線)61、63によって少なくとも部分的に画定されるアクセスパネル59を含むことができる。1つの実施形態において、スコア線61は、フロントパネル21の内面に形成された内側スコア線とすることができ(スコア線61は、
図1に仮想線で示されている)、スコア線63は、スコア線61の周りに少なくとも部分的に延在することができ、フロントパネル21の外面に形成された外側スコア線とすることができる。例えば、スコア線61は、フロントパネルの内面からフロントパネル内に延在する部分切れ目とすることができ、スコア線63は、フロントパネルの外面からフロントパネル21内に延在する部分切れ目とすることができる。したがって、アクセスパネル59は、スコア線61、63によって形成される弱化領域においてフロントパネル21から分離可能とすることができる。アクセスフラップ65は、線67(例えば、引き裂き線、切れ目線、折り線等)に沿って、フロントパネル21及び/又はアクセスパネル59から少なくとも部分的に分離可能とすることができる。アクセスパネル59は、物体を収納するためにアクセス機能部57を開放するように、スコア線61、63に沿ってフロントパネル21から分離可能とすることができる。
図1に示されているように、アクセス機能部57は、概ね、長径が横方向L
1に延在する楕円形状である。アクセス機能部57は、本開示から逸脱することなく、省いてもよく、又は、別様な配置、形状、位置、及び/又は構成としてもよい。アクセスパネル59は、スコア線61、63とは異なる特徴によって形成することができる。スコア線61及び/又はスコア線63は、別様な形状、配置、構成としてもよく、及び/又は省いてもよい。または、アクセスパネル59は、本開示から逸脱することなく、別様な形状としてもよい。例えば、アクセスパネル59は、任意の好適な弱化線(例えば、引き裂き線)に沿ってフロントパネル21から分離可能とすることができる。
【0019】
図示の実施形態では、ブランク10は、サイドパネル28、29のそれぞれの上側拡張部又は上側部分70、72に延在する持ち手69を有することができる。
図1に示されているように、サイドパネル28、29の上側部分70、72は、フロントパネル21及びバックパネル23、25の上縁部74から上方に延在する。1つの実施形態において、上側部分70、72の縁部は、曲線とすることができ、折り線31、33、35、37のそれぞれの端部から延在することができる。持ち手69のそれぞれは、持ち手開口71と、それぞれの縦折り線75に沿ってそれぞれのサイドパネル28、29に折り曲げ可能に接続されているコンフォートフラップ73とを有することができる。
図1に示されているように、持ち手69の持ち手開口71及びコンフォートフラップ73は、サイドパネル28、29の上側部分70、72に位置し、そのため、持ち手は、フロントパネル21及びバックパネル23、25の上縁部74の上方に離隔している。持ち手69は、本開示から逸脱することなく、省いてもよく、又は、別様な配置、形状、位置、及び/又は構成としてもよい。
【0020】
1つの実施形態において、袋3(
図3~
図5)は、2015年7月14日に出願された米国仮特許出願第62/231,723号、及び2016年7月13日に出願された米国特許出願第15/209,013号に示されている袋と同様の方法で形成されるとともに、同様の特徴を有することができる。上記特許文献は、引用することにより本明細書の一部をなす。袋3は、袋3のガセット付き底部9(
図3及び
図6)を形成する中央折り目82と2つの外側折り目84とを有する、
図2に示されている好適な材料部分80によって形成することができる。さらに、袋の材料部分80は、部分80の長さに沿って延在する2つの縁余白部86を有することができる。
図2に示されているように、縁余白部86は、ガセットの拡張部分87へと延在することができ、それにより、ガセット付き底部9の形成を容易にすることができる。袋3のガセット付き底部9が形成される場合、中央折り目82及び2つの外側折り目84は、袋の底部において重なった4つの材料層を形成し、カートン5がパッケージ1の起立位置に形成されると、袋の底部を拡張可能であり、様々なサイズの物体を袋内に収納及び/又は保持するように適合されている。袋の材料部分80は、中央折り目82及び外側折り目84において折り曲げられ、縁余白部86の重なり部分は、互いに封止される(例えば、ヒートシールするか又は別様にともに固定する)ことで、袋の底部9へと延在する封止された側部19を形成することができ、それにより、袋3における重なった材料層の側部が封止される。袋3の平坦形態(
図3)では、外側折り目84は、袋の最下縁部を形成する。1つの実施形態において、袋3を形成する材料は、本開示から逸脱することなく、固体及び/又は液体を保持する可撓性のヒートシール可能な材料又は他の任意の好適な材料を含む、事前に印刷された紙、ポリエチレン、又は他の材料を含むことができる。
【0021】
図2に示されているように、アクセス機能部57は、ウェブ部分80の正面セクションに延在するアクセス孔88を含むことができる。1つの実施形態において、アクセス孔88は、ブランク10のフロントパネル21におけるアクセスパネル59の形状及びサイズに概ね対応する楕円形とすることができる。アクセス孔88は、本開示から逸脱することなく、他の形状及び/又はサイズとしてもよく、又は別様な位置にあってもよい。例えば、孔88は、引き裂き線(不図示)に沿ってウェブ部分80の残りの部分から分離可能である簡単に剥がれるパネル(不図示)に置き換えることができ、この場合、この簡単に剥がれるパネルは、アクセスパネル59に貼り付けることができ、引き裂き線に沿って(例えば、アクセスパネル59が除去される際に)除去することで、孔88を形成することができる。ウェブ部分80及び/又は袋3は、本開示から逸脱することなく、別様な形状、配置、及び/又は構成としてもよい。さらに、袋3は、本開示から逸脱することなく、別様に形成することができる。
【0022】
1つの実施形態において、強化パッケージ1は、引用することにより本明細書の一部をなす特許出願のうちの1つ以上に示されているのと同様のシステム及び方法によって形成することができる。ここでは、包装システムは、パッケージ1の袋3を形成する材料ウェブをブランク10に貼り付け、ブランク及びウェブは、それぞれの包装システムを通って移動し、システムの様々な部分及び構成要素によって個々のパッケージへと形成される。ブランク10は、強化カートン5へと形成され、材料ウェブは、袋3へと形成され、材料ウェブのそれぞれの部分80は、袋を形成するように重なっている。強化パッケージ1は、袋3が付着された強化カートン5を含む。
【0023】
1つの実施形態において、1つ以上のシステムは、袋3を形成し、袋3をそれぞれのブランク10に貼り付けることができるか、又は、袋3は、ブランク10に貼り付けた後に形成することができる。別個の個々のブランク10及び貼り付けられる袋3は、システム内において、折曲げ/接着剤付けカートン形成アセンブリへと搬送される。折曲げ/接着剤付けカートン形成アセンブリは、物体の充填のために梱包され輸送することができる平坦カートン5を形成するように、ブランク10の様々なフラップ及びパネルを位置決めする一連の折曲げ器を備える。図示の実施形態では、ウェブ部分80から袋3が形成される前又は形成された後、正面セクションは、(例えば、
図1に仮想線で示されているように、フロントパネル21の内面の接着剤ストリップ又は接着剤領域G1において)ブランク10のフロントパネル21に貼り付けることができる。図示の実施形態では、アクセス孔88は、アクセス機能部57と位置合わせすることができ、そのため、アクセス孔88に隣接する袋3の縁部は、アクセス機能部57の内側スコア線61に隣接して配置される。
図1に示されているように、接着剤領域G1は、フロントパネル21に設けることができ、それにより、袋3は、アクセス機能部57の上下の場所、並びに、第1のサイドパネル28とアクセス機能部57との間、及び第2のサイドパネル29とアクセス機能部57との間の場所において、フロントパネル21に貼り付けられる。したがって、袋3は、材料がアクセス機能部57を介して袋3の内部17に入る際に、孔88において袋3とフロントパネル21との間での材料の漏れを制限するように、フロントパネル21に貼り付けることができる。代替的な一実施形態において、アクセスパネル59及びアクセス孔88の全周に沿って、又は周縁部の任意の好適な部分に沿って袋3を密封することができる。ブランク10は、横折り線26、27に沿って折り曲げることができ、それにより、バックパネル23及び貼付けフラップ25は、袋3及びフロントパネル21に少なくとも部分的に重なる。さらに、それぞれのサイドパネル28、29において、部分28a、29aは、部分28b、29bに重なることができる。1つの実施形態において、袋3は、バックパネル23及び貼付けフラップ25に(例えば、
図1に仮想線で示されているように、それぞれのバックパネル23及び貼付けフラップ25の内面の接着剤ストリップ又は接着剤領域G2によって)接着剤により接着することができる。したがって、袋3は、カートン5のフロントパネル21、バックパネル23、及び貼付けフラップ25に貼り付けることができる。図示の実施形態では、貼付けフラップ25は、バックパネル23に重なり、バックパネル23に(例えば、
図1に仮想線で示されているように、バックパネル23の内面の接着剤領域G3における接着剤によって)接着することができる。パッケージ1は、本開示から逸脱することなく、別様に形成することができる。例えば、袋3は、本開示から逸脱することなく、ブランク10に貼り付ける前に、ウェブ部分80から事前に形成することができる。
【0024】
パッケージ1は、平坦形態又は潰された形態(
図3)で使用者(例えば、顧客)に輸送することができる。図示の実施形態では、パッケージ1は、サイドパネル28、29を把持し、折り線26、27において側部を内方に押すことによって、
図3の潰された形態から、
図4~
図6に示されている起立形態に位置決めすることができ、それにより、フロントパネル21及びバックパネル23が互いに分離するか又は互いに離れるように移動し、パッケージに三次元形状を与え、物体を収納及び/又は保持する袋3の内部空間17を形成する。パッケージ1の起立形態では、下縁部55は、カートン5の底部20の最下部を形成し、そのため、パッケージ1を平坦面上に支持し、起立形態において直立に位置決めすることができ、それにより、袋3の頂部7を通して内部空間17にアクセスすることが可能である(
図4及び
図5)。
図4及び
図5に示されているように、持ち手69は、
図3に示されている位置から折り目を広げることで、パッケージ1の頂部に延在し、それにより、使用者は、開口71において持ち手69を把持し、コンフォートフラップ73を折り線75に沿って内方に折り曲げることができる。1つの実施形態において、パッケージ1の使用及び/又は持ち運び中に、持ち手69の一方又は双方を把持することができる。代替的に、本開示から逸脱することなく、持ち手69が対面接触しパッケージ1の頂部が閉鎖されるように、サイドパネル28、29の上側部分70、72を内方に折り曲げることができる。
【0025】
1つの例示的な実施形態において、袋3のシールされた底部9は、使用者が液体及び/又は固体の物体(例えば、尿、固形排泄物、嘔吐物等の人間の排泄物)を強化パッケージ1の袋の内部17に付加することを可能にする水密シールとすることができる。
図4及び
図5に示されているように、袋3の開放頂部7は、サイドパネル28、29の上側部分70、72間、及びフロントパネル21とバックパネル23、25との間で、フロントパネル21及びバックパネル23、25の上縁部74の上方に延在する。図示の実施形態では、サイドパネル28、29の上側部分70、72は、袋3の開放頂部7を上方に越え、カートン5の内部から離れるように延在することができる。さらに、
図4及び
図5に示されているように、袋3の上方の持ち手69においてカートン5を把持することを容易にするように、持ち手69を袋3の開放頂部7の上方の上側部分70、72に位置決めすることができる。図示の実施形態では、物体を、(例えば、起立形態にある間)強化パッケージ1の頂部において袋3の開放頂部7を通して収納することができる。代替的に又はさらに、アクセスフラップ65を作用させて、アクセスパネル59をスコア線61、63に沿って除去することによってアクセス機能部57を開放し、フロントパネル21におけるアクセス開口91(
図5)を形成することができる。1つの実施形態において、スコア線61、63は、弱化領域を少なくとも部分的に画定することができ、アクセスパネル59が除去されると、スコア線61、63間のフロントパネル21の外面が、スコア線61、63間のフロントパネル21の内側部分から分離することができる。例えば、アクセスパネル59がスコア線61、63に沿って引き破られる際、スコア線63からスコア線61までのフロントパネル21の材料の外側部分をフロントパネル21の内側部分から引き破り、開口に隣接するクレーコーティング、他のコーティング若しくはフィルム、及び/又は板紙基材の一部を除去することができる。したがって、フロントパネル21の材料の外側部分をアクセスパネル59とともに除去することで、アクセス開口91に隣接するより柔らかい圧潰可能なリム93を残すことができる。リム93は、より柔らかい接触領域をもたらすとともに、使用中に使用者に接触し得る鋭い縁部の低減をもたらすことができる。
【0026】
図5に示されているように、アクセス開口91は、袋3の正面セクションにおいてアクセス孔88と位置合わせされ、それにより、パッケージ1は、アクセス開口91を通して袋3の内部17に物体(例えば、排泄物)を収納することができる。アクセス機能部57は、強化パッケージ1が潰された形態(例えば、
図3)又は起立形態(例えば、
図5)にあるときに開放することができる。1つの実施形態において、袋3の頂部7を、封止又は閉鎖することができ、それにより、パッケージ1は、アクセス機能部57のみを通して物体を収納することができる。パッケージ1は、本開示から逸脱することなく、他のタイプの物体を保持するのに使用することができる。パッケージ1の平坦形態では、サイドパネル28、29を折り線26、27に沿って折り曲げることによってカートン5は平坦に折り畳まれる。
【0027】
1つの実施形態において、サイドパネル28における折り線51、26及びサイドパネル29における折り線53、27は、形成されたパッケージ1の剛性を増大するのに役立つことができる。また、折り線26、27、31、33、35、37、51、53及びV字形折り線32a、32b、34a、34bは、サイドパネル28、29が開放形状になり、開放状態を維持することを可能にするように構成することができる。換言すれば、第1のサイドパネル28の折り線26、31、33、51及びV字形折り線32a、32bと、第2のサイドパネル29の折り線27、35、37及びV字形折り線34a、34bとは、パネル28、29を外方に押しカートン5を潰そうとする力に抵抗することにより、カートン5を拡張形態に保持するのに役立つ所定の形状に従って、サイドパネル28、29を変形させ、及び/又は内方に折り曲げるのに役立つことができる。
図4~
図6に示されているように、サイドパネル28、29のそれぞれは、それぞれの縦折り線51、5
3並びにそれぞれのV字形折り線32a、32b及び34a、34bから(例えば、カートン5の内部から離れるように)上方かつ外方に延在する上側部分を有することができる。したがって、サイドパネル28、29は、(例えば、少なくとも縦折り線51、52において)内方に曲がり、パッケージ1が一度形成されると起立形態に留まるように付勢するように、カートン5の構造を強化することができる。
【0028】
図示の実施形態では、V字形折り線32a、32b、34a、34bは、サイドパネル28、29の縁部においてそれぞれの弧状切れ目部分と位置合わせされる。切れ目部分及びV字形折り線32a、32b、34b、34aは、サイドパネル28、29において張力を逃がすことを引き起こすことに役立つことができ、これは、パッケージに圧力が加わる場合に、パッケージ1を開放位置に位置決めするのを容易にし、パッケージ1の開放位置からのサイドパネル28、29の動きに抵抗する。
図4及び
図5に示されているように、パッケージ1が形成される場合、弧状切れ目部分は、サイドパネル28、29をフロントパネル21及びバックパネル23、25に対して位置決めする際に、カートン5におけるスリット又は開口を形成することができる。パッケージ1、カートン5、ブランク10、及び/又は袋3は、本開示から逸脱することなく、他の特徴を有してもよく、又は、別様な形状、配置、及び/又は構成としてもよい。
【0029】
1つの実施形態において、強化パッケージ1は、(例えば、病院環境において)単回使用の尿瓶及び/又はベッドパン(差し込み便器)代替品として用いることができる。例えば、使用者(例えば、入院患者)は、(例えば、持ち手69を把持しながら、又はパッケージ1が底部20によって表面上に支持されている間に)袋3の開放頂部7を介して及び/又はアクセス機能部57のアクセス開口91を介して強化パッケージ1の内部17に排尿及び/又は排便することができる。そして、強化パッケージ1は、排泄物を適切なレセプタクル内に廃棄することができるときまで排泄物を保持することができる。袋3は、空にされた後、袋3及びカートン5を適切なリサイクルの流れに置くことができるように、カートン5の内部から分離することができる。1つの実施形態において、袋3は、リサイクルの前に粉砕機(macerator)にかけることができる。代替的に、使用済みパッケージの1つ以上の部分を、粉砕して下水システムに流す、焼却する、ごみ処理埋立地に送る、又は別様に廃棄することができる。1つの例示的な実施形態に係る、潰すことができリサイクル可能な単回使用の強化パッケージ1は、複数回使用及び/又は成形された尿瓶及びベッドパンに優る数多くの利点を有し得る。例えば、複数回使用の尿瓶及びベッドパンは、(例えば、患者間で病原体を広げることで)病気を蔓延するおそれがあるが、単回使用の強化パッケージ1では1人の使用に限られる。さらに、強化パッケージ1を平坦に折り畳むことができるため、(例えば、使用前の)保管及び/又は移送に際して、単回使用又は複数回使用の成形された尿瓶及びベッドパンよりもはるかに小さな体積で積み重ねることができる。
【0030】
図7は、本開示の第2の実施形態に係るカートン105に付着される袋3を備える強化パッケージ101(
図8~
図12)を形成するブランク110の平面図である。第2の実施形態は、言及される変形及び当業者には明らかとなる変形を除いて、第1の実施形態と概ね同様である。したがって、実施形態の同様又は同一の特徴には、類似又は同様の参照符号が付されている。
図7に示されているように、バックパネル123は、フロントパネル21のサイズ及び形状と同様であり、バックパネル123が貼付けフラップ125に重なる場合、カートン105における第4の折り線37に隣接して延在する曲線の縁部124を有する。バックパネル123及び/又は貼付けフラップ125は、本開示から逸脱することなく、別様な配置、形状、位置、及び/又は構成としてもよい。
【0031】
図7に示されているように、ブランク110は、縦折り線143においてフロントパネル21に折り曲げ可能につながっている第1のボトム端部フラップ又はボトムパネル141と、縦折り線147においてバックパネル123に折り曲げ可能につながっている第2のボトム端部フラップ145とを有する。図示の実施形態では、第1のボトム端部フラップ141は、ボトム端部フラップ141の幅にわたって延在する縦折り線149(例えば、底部折り線)を有する。1つの実施形態において、サイドパネル28、29のそれぞれは、下縁部を有し、その下縁部に沿ってそれぞれの支持部又は拡張部155が延在する。
図7に示されているように、フロントパネル21及びバックパネル123のそれぞれは、それぞれの折り線143、147のそれぞれの端部間に延在する切れ目179によって画定される支持部又は拡張部177を有する。
図9、
図10、及び
図12に示されているように、支持部155、177は、袋の内部17にアクセスするために袋3の開放頂端部7にアクセス可能であるように、形成されたパッケージ101を表面上に直立位置で支持する、カートン105の底部120を形成する。本開示から逸脱することなく、ボトム端部フラップ141、145及び/又は支持部155、177のうちの任意のものを省いてもよく、又は、別様な配置、形状、位置、及び/又は構成としてもよい。
【0032】
1つの実施形態において、袋3は、カートンブランク110に付着されことができ、第1の実施形態について上述したのと同様又は同一の方法で、カートンブランク110を折り曲げて、カートン105を形成することができる。例えば、アクセス孔88がアクセスパネル59と整合されるように(例えば、
図11に示されているように)、袋3をフロントパネル21に取り付けることができる。カートンブランク110が折り線26、27に沿って折り曲げられ、バックパネル123及び貼付けフラップ125を重ねて接着剤付けする場合、バックパネル123及び/又は貼付けフラップ125は、袋3にも同様に接着剤付けすることができる。さらに、
図8に示されているように、第1のボトム端部フラップ141を縦折り線149に沿って折り曲げて、第2のボトム端部フラップ145に重ねることができ、ボトム端部フラップ141、145をともに接着して、カートンの閉鎖底部120を形成することができる。
【0033】
パッケージ101は、
図8で示されているように平坦形態又は潰された形態で示されている。図示の実施形態では、パッケージ101は、サイドパネル28、29を把持し、折り線26、27において側部を内方に押すことによって、
図8の潰された形態から、
図9~
図12に示されている起立形態に位置決めすることができ、それにより、フロントパネル21及びバックパネル123が互いに分離するか又は互いに離れるように移動し、パッケージに三次元形状を与え、袋3の内部空間17を形成する。フロントパネル21及びバックパネル123が互いに離れるように移動する際に、ボトム端部フラップ141、145が、フロントパネル21からバックパネル123までのカートン105の底部120にわたって延在するまで、第1のボトム端部フラップ141は、縦折り線149に沿って折り曲げることができる(
図12)。ボトム端部フラップ141、145が底部120にわたって延在するように折り曲げられる際に、ボトム端部フラップは、それぞれのフロントパネル21及びバックパネル123からそれぞれの切れ目179に沿って少なくとも部分的に分離し、それぞれの支持部177を形成することができる。パッケージ101の起立形態では、支持部155、177は、底部120の最下部を形成し、袋3の頂部7を通して内部空間17にアクセスすることができるように、パッケージ101を平坦面上に支持するとともに、起立形態に直立して位置決めすることができるようになっている(
図9~
図11)。
【0034】
パッケージ101は、サイドパネル28、29を折り線26、27に沿って折り曲げるとともに、底部120を第1のボトム端部フラップ141の折り線149において折り曲げることで、
図8の平坦位置又は潰された位置に再び折り畳むことができる。1つの実施形態において、折り線149は、カートンが起立位置から潰された位置に折り畳まれる際、カートン105の内部から外方に離れるように折り曲げることができる。
【0035】
強化パッケージ101は、本開示から逸脱することなく、他の特徴を有してもよく、又は、別様な形状、配置、及び/又は構成としてもよい。
【0036】
図13は、本開示の第3の実施形態のブランク(不図示)から形成される強化パッケージ201の斜視図である。第3の実施形態は、言及される変形及び当業者には明らかとなる変形を除いて、先行の実施形態と概ね同様である。したがって、実施形態の同様又は同一の特徴には、類似又は同様の参照符号が付されている。
図13に示されているように、強化パッケージ201は、袋3及びカートン205を備え、カートン205は、カートン205では持ち手69が省かれていることを除いて、先行の実施形態のカートン5、105と同様である。
図13に示されているように、袋3は、カートン205の頂部から上方に延在することができるため、使用者が袋3の側部を把持することができ、及び/又はカートン205の外側に下方に折り返すことができるようになっている。強化パッケージ201は、本開示から逸脱することなく、他の特徴を有してもよく、又は、別様な形状、配置、及び/又は構成としてもよい。
【0037】
本開示の種々の実施形態の特徴のうちの任意のものは、本開示の範囲から逸脱することなく、組み合わせたり、置き換えたり、又は本開示の他の実施形態の他の特徴を有して別様に構成したりすることができる。
【0038】
概して、本明細書に記載したように、ライナー又は袋は紙素材によって形成することができるが、種々のプラスチック材料又は他のライナー材料を用いることもでき、所望の材料でライニング又はコーティングすることもできる。本明細書に記載の構築物、ブランク、及び/又は強化用スリーブは、クレーコーティング天然クラフト(「CCNK」)等のより硬質の材料で作製することができる。本明細書に記載のパッケージの構成部材を形成するのに、種々の厚紙、普通紙、プラスチック、若しくは他の合成材料又は天然材料等の他の材料を用いることもできる。
【0039】
概して、本開示のブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるような厚さを有する厚紙で作成してもよい。ブランクは、ボール紙等の他の材料、又はカートンが少なくとも概して上述したように機能することができるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料で作成することもできる。ブランクは、例えばクレーコーティングでコーティングすることができる。続いて、クレーコーティング上に物体、広告、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。続いて、ブランクに印刷されている情報を保護するように、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクは、ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ以上のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0040】
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込むか、及び/又は完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの機能部の種々の組合せを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に連結するようニック(例えば、ややブリッジ状の材料の小片)が間に画成されるように隣接するスリットを僅かに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは通常、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックを引き裂き線から省くことができるか、又は引き裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広とすることができる。
【0041】
例示的な実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分すなわち凹部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料を部分的に貫通する一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組合せを含む。折り線を形成するのに切れ目付けが用いられる状況において、切れ目付けは通常、分別のあるユーザーが折り線を誤って引き裂き線とみなす可能性があるように過度には深くない。
【0042】
上記実施形態は、カートンの実施形態を組み立てる間に接着剤によってともに接着される1つ以上のパネルを有するものとして説明することができる。「接着剤」という用語は、カートンパネルを適所に固定するのに一般的に用いられる全ての態様の接着剤を包含することが意図される。
【0043】
本開示の前述の説明は、種々の実施形態を例示及び説明する。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の変更を上記構成内でなし得るので、上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、本開示の範囲は、上述の実施形態の種々の変更形態、組合せ、変形形態等をカバーする。加えて、本開示は、選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、種々の他の組合せ、変更形態、及び環境が、本明細書で表されるように本開示の範囲内にあり、上記教示と同等であり、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある。さらに、各実施形態の或る特定の機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。