IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アップル インコーポレイテッドの特許一覧

特許7702417サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI)
<>
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図1
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図2
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図3
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図4
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図5
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図6
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図7
  • 特許-サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI) 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-25
(45)【発行日】2025-07-03
(54)【発明の名称】サイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI)
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/25 20230101AFI20250626BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20250626BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20250626BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20250626BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20250626BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W28/04 110
H04W72/232
H04W72/40
H04W92/18
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022548916
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(86)【国際出願番号】 CN2020074915
(87)【国際公開番号】W WO2021159325
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-12
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】イェ チュンシュアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユシュ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】オテリ オゲネコメ
(72)【発明者】
【氏名】スン ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】キム ユチュル
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】ツイ ジエ
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-530294(JP,A)
【文献】vivo,Discussion on mode 1 resource allocation mechanism[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912021,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912021.zip>,2019年11月09日
【文献】Ericsson,Enhancement of Configured Grant for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910550,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910550.zip>,2019年10月08日
【文献】Huawei, HiSilicon,Sidelink resource allocation mode 1[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1911883,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1911883.zip>,2019年11月09日
【文献】ZTE, Sanechips,Mode 1 resource allocation schemes on sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1- 1912552,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912552.zip>,2019年11月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
new radio(NR)サイドリンク通信のためのネットワーク化されたデバイス又はユーザ機器(UE)で使用されるように構成され、
処理回路であって、
記NRサイドリンク通信のための1つ以上のサイドリンク設定グラントに関連する処理動作のためにDCIフォーマット3_0を含むダウンリンク制御情報(DCI)を処理し、
前記NRサイドリンク通信のための前記DCIの1つ以上のフィールドに基づいて、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースすると決定し、前記1つ以上のフィールドが、テーブルエントリを示すハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDフィールドを含み、前記テーブルエントリが、前記1つ以上のサイドリンク構成グラントにそれぞれ対応する1つ以上の設定グラントインデックスを含む、
ように構成されている処理回路、
を備える、装置。
【請求項2】
前記処理回路が、別のDCIのHARQプロセスIDフィールドに基づいて、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントのアクティブ化動作を構成するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上のフィールドが、サイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1の周波数ドメインリソース割り当て(FDRA)フィールドを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記処理回路が、全てのビットが同じ状態のSCIフォーマット0_1の周波数ドメインリソース割り当て(FDRA)フィールドに応答して、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースすると決定するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記処理回路が、前記DCIの新規データインジケータ(NDI)フィールドに基づいて、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースすると決定するように更に構成されている、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記処理回路が、スロットに基づく前記設定グラントの周期性に応答した1つ以上の論理スロットに基づいて、またはミリ秒に基づく前記設定グラントの周期性に応答した前記NRサイドリンク通信のための前記設定グラントの周期性の期間の後の最初の論理スロットに基づいて、HARQプロセスIDを決定するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記処理回路が、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントと関連付けられた複数のHARQプロセスIDを、ビットマップ又はHARQプロセスID範囲に基づいて決定するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路が、直接フレーム番号(DFN)又はシステムフレーム番号(SFN)から導出された現在_スロット変数に基づいてグラントHARQ IDを導出し、前記グラントHARQ IDからHARQプロセスIDを決定するように更に構成されており、前記グラントHARQ ID及び前記HARQプロセスIDは、それらの間で1対1のマッピングを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記処理回路が、DCIフォーマット3_0サイズ又はDCIフォーマット3_1サイズのうちの少なくとも1つを、固定サイズ、又はDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、若しくは前記NRサイドリンク通信のための最大数の予約リソースに基づく構成可能なサイズに基づくレガシーDCIフォーマットサイズに整合させるように更に構成され、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット0_1を含む前記レガシーDCIフォーマットサイズに応答して、前記処理回路が、前記DCIフォーマット3_0サイズ又は前記DCIフォーマット3_1サイズのうちの前記少なくとも1つをゼロパディングによって整合させるように、更に構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
new radio(NR)ネットワークのためのユーザ機器(UE)又はサービス消費者デバイスで使用されるように構成されている装置であって、
NRサイドリンク通信のための1つ以上のサイドリンク設定グラントに関連する処理動作のためにダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、
前記DCIのDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づいて、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースする決定するように構成されている1つ以上のプロセッサであって、前記1つ以上のフィールドが、テーブルエントリを示すハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDフィールドを含み、前記テーブルエントリが、前記1つ以上のサイドリンク構成グラントにそれぞれ対応する1つ以上の設定グラントインデックスを含む、1つ以上のプロセッサを備える、装置。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサが、別のDCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドがすべてゼロで構成されていることに応答して、前記サイドリンク設定グラントをアクティブ化するように更に構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサが、前記DCIフォーマット3_0構成の周波数ドメインリソース割り当て(FDRA)フィールドのためのSCIフォーマット0_1フィールドがすべて1で構成されていることに応答して、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースするように更に構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記1つ以上のプロセッサが、設定グラントの周期性がスロット又はミリ秒のどちらに基づくかに基づいて、HARQプロセスIDを決定するように更に構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサが、ビットマップ又はHARQプロセスID範囲に基づいて、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントのうち1つのサイドリンク設定グラントと関連付けられた1つ以上のHARQプロセスIDを導出するように更に構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
実行可能な命令を記憶するコンピュータ可読記憶デバイスであって、前記実行可能な命令が、実行に応答して、new radio(NR)ネットワーク上のユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサに動作を行わせるものであって、前記動作が、
NRサイドリンク通信のための1つ以上のサイドリンク設定グラントのためにダウンリンク制御情報(DCI)を処理することと、
前記DCIのDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づいて、前記1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースする決定することであって、前記1つ以上のフィールドが、テーブルエントリを示すハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDフィールドを含み、前記テーブルエントリが、前記1つ以上のサイドリンク構成グラントにそれぞれ対応する1つ以上の設定グラントインデックスを含む、ことと、を含む、コンピュータ可読記憶デバイス。
【請求項16】
前記動作が、
前記DCIフォーマット3_0構成の新規データインジケータ(NDI)フィールドに基づいて、再送信アクティブ化動作、またはリリース動作を生成するかどうかを決定すること、
前記DCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドに基づいて、前記サイドリンク設定グラントの前記アクティブ化動作を生成すること、または、
前記DCIフォーマット3_0構成の周波数リソース割り当てについてのサイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1フィールドと前記HARQプロセスIDフィールドに基づいて、前記サイドリンク設定グラントの前記リリース動作を生成すること、
を更に含む、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶デバイス。
【請求項17】
前記動作が、
サイドリンク動的グラントに適用可能である前記DCIフォーマット3_0構成のフィールドに基づいて、前記サイドリンク設定グラントの再送信のための再送信動作を開始するかどうかを決定することを更に含み、前記サイドリンク設定グラントが、前記サイドリンク動的グラントとは異なるRNTIに基づく、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線技術に関し、より具体的には、1つ以上のサイドリンクグラントのためのダウンリンク制御情報(DCI)に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代無線通信システム、5G、又はnew radio(NR)ネットワークにおけるモバイル通信は、至る所での接続性及び情報へのアクセス、並びにデータ共有能力を世界中で提供する。5Gネットワーク及びネットワークスライシングは、多目的かつ時には相矛盾する性能基準を満たし、高速大容量(eMBB)から大規模機械型通信(mMTC)、超高信頼低遅延(URLLC)、及び他の通信まで、非常に異質の応用領域に対するサービスの提供を狙う、統一されたサービスベースのフレームワークである。一般に、NRは、シームレスでより速い無線接続性ソリューションを可能にするために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のロングタームエボリューション(LTE)アドバンスト技術に基づき、追加の強化された無線アクセス技術(RAT)を用いて進化する。
【0003】
いくつかのサービスは、ネットワークにおける障害又は性能の問題が、物的損害及び身体損傷をもたらし得るサービス障害を引き起こす可能性があるため、超低遅延、高データ容量、及び厳密な信頼性要件を有する。モバイル通信のタイプには、車両が車両関連情報を通信又は交換する車両通信を含む。車両通信は、車両対全て(V2X)を含み得て、V2Xは、車両対車両(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)、及び車両対歩行者(V2P)などを含むことができ、それぞれが、new radio NodeB(gNB)、eNodeB(eNB)、又は他のデバイス/ノードなどのユーザ機器(UE)又は基地局装置を含むことができる。例えば、V2Xノードは、本明細書で言及される場合、new radio NodeB(gNB)、eNodeB(eNB)、ユーザ機器(UE)、ロードサイドユニット(RSU)、ドローン、又は他の車両デバイス、又はネットワークデバイスを含むことができる。状況によっては、車両関連情報は、単一の車両又は他のエンティティを対象としている。緊急警告などの他の状況では、車両関連情報は、多数の車両又は他のデバイスのエンティティを対象としている。緊急警告には、特に車両(例えば、自動車、船・飛行機、ドローンなど)対車両通信における安全かつ効率的な交通の流れを確保するための、衝突警告、制御喪失警告、衝突回避、歩行者安全性及び他の調整が挙げられ得る。
【0004】
ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク又はNew Radio(NR)セルラ技術は、デバイス(例えば、車両、ドローン、ウェアラブルなど)間の直接通信をサポートするために開発されている。現在時点で、V2X技術においてサイドリンク通信が使用可能とされており、複数の参照ソースを、サイドリンク同期グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)、eNodeB(eNB)、サイドリンク同期信号(SLSS)について使用することができる(UEは、タイミングをGNSS、eNB、又はGNSS又はeNBからタイミングを導き出している他のユーザ装置(UE)のいずれかから導き出している)。信頼性及び電力効率を確保するために、効率的な機構によってサイドリンク通信可能なリソースについてサイドリンクグラントを更に構成する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本明細書に記載の様々な実施形態(態様)に関連して使用可能なネットワーク構成要素を有するネットワーク内の、ユーザ機器(複数可)(UE)及びgNB又はアクセスノードの例を示すブロック図である。
図2】本明細書に記載の様々な実施形態による、UE又はgNBで使用可能なシステムを示すブロック図である。
図3】本明細書に記載の様々な実施形態による、単一サイドリンク設定グラント構成におけるダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット3_0を処理するための例示的なプロセスフローである。
図4】本明細書に記載の様々な実施形態による、複数サイドリンク設定グラント構成のDCIフォーマット3_0を処理するための別の例示的なプロセスフローである。
図5】本明細書に記載の様々な実施形態による、DCIフォーマット3_0を処理するためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDを決定するための例示的なプロセスフローである。
図6】本明細書に記載の様々な実施形態によるDCIフォーマット3_0/3_1を整合させるための例示的なプロセスフローである。
図7】本明細書に記載の様々な実施形態による、サイドリンク通信を構成するための例示的なプロセスフローを示すブロック図である。
図8】記載された様々な態様による、ユーザ機器無線通信デバイス又は他のネットワークデバイス/構成要素の簡略化されたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることを十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス若しくは使用のリスクを最小限に抑えるように管理かつ取り扱われるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0007】
ここで、本開示を添付の図面を参照して説明するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され、図示された構造及びデバイスは必ずしも縮尺通りに描かれていない。本明細書で利用されているように、「構成要素」、「システム」、「インターフェース」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、(例えば、実行中の)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを指すことを意図している。例えば、構成要素は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又は他の処理デバイス)、プロセッサ上で実行されるプロセス、コントローラ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、記憶デバイス、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理デバイスを備えたユーザ機器(例えば、携帯電話など)であり得る。例示として、サーバ上で実行されるアプリケーション及びサーバもまた、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素がプロセス内に存在することができ、構成要素は、1つのコンピュータ上にローカライズされ得、かつ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散され得る。本明細書では、要素のセット又は他の構成要素のセットを説明することができ、「セット」という用語は、「1つ以上」として解釈され得る。
【0008】
更に、これらの構成要素は、例えばモジュールなどで、その上に記憶された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読記憶媒体から実行することができる。構成要素は、1つ以上のデータパケットを有する信号(例えば、ローカルシステム内、分散システム内、及び/又はインターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、若しくはその信号を介する他のシステムとの同様のネットワークなどのネットワーク経由の別の構成要素と作用する1つの構成要素からのデータ)に従ってなど、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
【0009】
別の例として、構成要素は、電気回路又は電子回路によって動作される機械部品によって提供される特定の機能を有する装置であり得て、電気回路又は電子回路は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作され得る。1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部であり得て、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部品を有さない電子部品を介して特定の機能を提供する装置であり得、電子部品は、少なくとも部分的に電子部品の機能性を付与するソフトウェア及び/又はファームウェアを実行するための1つ以上のプロセッサをその中に含むことができる。
【0010】
例示的という単語の使用は、概念を具体的な方法で提示することを意図している。本出願で使用される場合、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することを意図する。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、自然の包括的な置換のいずれをも意味することが意図される。すなわち、XがAを用いる、XがBを用いる、又はXがAとBの両方を用いる場合、「XはA又はBを用いる」が前述の例のいずれでも満たされる。加えて、本出願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に指定されない限り、又は文脈から単数形を指すことが明確でない限り、「1つ以上」を意味すると概して解釈されるべきである。更に、「含む(including)」、「含む(includes)」、「有している(having)」、「有する(has)」、「持つ(with)」、又はそれらの異形が、詳細な説明及び特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、そのような用語は、「含む(comprising)」という用語と同様の方法で包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付き項目が考察される状況(例えば、「第1のX」、「第2のX」など)において、概して、1つ以上の番号付けされた項目は、別個であってもよく、又は同じであってもよいが、いくつかの状況においては、文脈は、それらが異なる又は同じであることを示してもよい。
【0011】
本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、若しくはグループ)、又は1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアプログラムを実行する回路に動作可能に結合された関連付けられたメモリ(共有、専用、又はグループの)、組合せ論理回路、又は説明された機能性を提供する他の好適なハードウェア構成要素に言及する、その一部である、又は含むことができる。いくつかの実施形態では、回路が1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールに実装されてもよく、回路に関連付けられた機能が1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールによって実装されてもよい。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。
【0012】
本明細書においては、サイドリンク通信についての様々な要求を考慮して、とりわけ、信頼性及び電力効率を確保する効率的な機構によってサイドリンク通信を可能にするリソースのためのサイドリンクグラントを構成することに関して、実施形態が記載されている。特に、デバイス間のサイドリンク通信のためにネットワークからのリソースを割り当てるサイドリンクグラントをアクティブ化及び非アクティブ化するための機構が記載される。追加の態様は、サイドリンクグラントの再送信に関与するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)/番号を導出するなどの再送信動作に関する。他の実施形態は、DCIフォーマット構成のサイズを既存のDCIフォーマットに整合させることに対処して、サイドリンク通信におけるシームレスさを更に確実にし、それによって、信頼性及び効率の動作目標を更に高める。
【0013】
様々な実施形態(態様)では、ネットワーク(化された)デバイス(例えば、ユーザ機器、サービス消費者デバイス、ネットワークノード、車両、又は他のネットワーク構成要素)は、実行に応答して、new radio(NR)ネットワーク上の1つ以上のプロセッサにサイドリンク通信動作を実行させる実行可能命令を格納することができる。これらの動作は、NRサイドリンク通信のためにネットワークリソースが割り当てられることを可能にするサイドリンク設定グラントのために、物理チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDDCH)、又は他の物理チャネル)上のダウンリンク制御情報(DCI)を受信することを含むことができる。デバイスは、DCIのDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づいて、少なくとも1つのサイドリンクグラントをアクティブ化、リリース、又は再送信を生成するかどうかの判定を生成するように構成することができる。
【0014】
サイドリンクグラントは、例えば、動的グラント又は設定グラントであり得る。設定グラントは、タイプI(一又は1)の設定グラント又はタイプII(2又は二)の設定グラントであり得る。タイプIIの設定グラントは、ネットワーク通信リソースを、ネットワークからのリソースのための物理層トリガ(例えば、DCIフォーマット3_0)を介したグラントに基づいて割り当てる。これに対して、タイプ一の設定グラントはRRCシグナリングに基づくことによって区別され、本明細書では単に設定グラントと呼ばれる。本開示の追加の態様及び詳細は、図を参照して以下で更に説明される。
【0015】
図1は、様々な実施形態によるコアネットワーク(CN)120を含むシステム100のアーキテクチャを示す。システム100は、ユーザ機器(UE)/車両対全て(V2X)デバイス101、無線アクセスネットワーク(R)AN110又はアクセスノード(AN)、5GC120、及び、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスであり得る、データネットワーク(DN)103を含むように示されている。
【0016】
UE(V2X、又は他のネットワーク構成要素/デバイスとして)101は、車両(V2V)、車両及びインフラストラクチャ(V2I)、車両及び歩行者(V2P)、又は他のネットワークデバイス/構成要素(複数可)のうちの1つ以上を含むことができる。様々な実施形態では、UE構成、UE提供情報、ネットワーク提供情報、及びUEのカバレッジのうちの1つ以上を使用して、送信のためのV2X無線アクセス技術(RAT)(例えば、狭域通信(DSRC)、ロングタームエボリューション(LTE)、5G、又は他のRAT)を選択することができる。V2X通信に利用可能な複数の技術があるため、(UE101を介して)いくつかのネットワークデバイスは、V2X通信のためにこれらの複数のアクセス技術を備えて、これらの技術に従ってサイドリンク通信を利用することができる。
【0017】
5GC120は、認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUSF)112、アクセス・モビリティ機能(Access and Mobility Function、AMF)121、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)124、ネットワーク露出機能(Network Exposure Function、NEF)123、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)126、ネットワーク機能リポジトリ機能(Network Function Repository Function、NRF)125、統一データ管理(Unified Data Management、UDM)127、アプリケーション機能(application function、AF)128、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF)102、及びネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function、NSSF)129を含むことができる。これらの構成要素の各々は、本明細書の実施形態のいずれか1つ以上に関連付けられたネットワーク機能として、対応する5GCネットワーク機能(NF)又はそれに関連する性能測定値を処理するために使用することができる。
【0018】
UPF102は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカー点、DN103に相互接続する外部プロトコルデータ単位(PDU)セッション点、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点として機能することができる。UPF102はまた、パケットのルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を施行し、パケットを合法的に傍受し(UPコレクション)、トラフィック使用レポートを実行し、ユーザプレーンに対するQoS(Quality of Service)処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、アップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)レート施行)、アップリンクトラフィックの検証(例えば、SDF(Service Data Flow)からQoSへのフローマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポート・レベル・パケット・マーキング、並びにダウンリンク・パケット・バッファ及びダウンリンクデータ通知トリガを実行することができる。UPF102は、トラフィックフローのデータネットワークへのルーティングをサポートするためのアップリンク分類子(uplink classifier)を含むことができる。DN103は、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表すことができる。DN103は、アプリケーションサーバを含むか、又はそれと同様であり得る。UPF102は、SMF124とUPF102との間のN4基準点を介してSMF124と相互作用し得る。
【0019】
AUSF122は、UE101の認証のためのデータを記憶し、認証関連機能を処理し得る。AMF121は、(例えば、UE101などを登録する)登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び認可に関与し得る。AMF121は、AMF121とSMF124との間のN11基準点の終端点であってもよい。AMF121は、UE101とSMF124との間のセッション管理(SM)メッセージのための伝送を行うことができ、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシとして機能する。AMF121はまた、UE101とショートメッセージサービス(SMS)機能(SMSF)との間のSMSメッセージのための伝送を行うことができる。AMF121は、AUSF122とUE101との相互作用と、UE101の認証プロセスの結果として確立された中間鍵の受信とを含み得る、セキュリティアンカー機能(SEAF)として機能することができる。ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)ベースの認証が使用される場合、AMF121は、AUSF122からセキュリティ資料を取得してもよい。AMF121はまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するために使用するSEAFからの鍵を受信する、セキュリティコンテキスト管理(SCM)機能を含んでもよい。更に、AMF121は、RAN CPインターフェース、又はRAN接続点インターフェースの終端点であってもよく、(R)AN110とAMF121との間のN2基準点を含む又はN2基準点であることができ、AMF121は、非アクセス層(NAS)層(N1)シグナリングの終端点であってもよく、NAS暗号化及び完全性保護を行ってもよい。
【0020】
AMF121はまた、N3インターワーキング機能(Interworking Function、IWF)インターフェースを介して、UE101を用いてNASシグナリングをサポートすることができる。N3 IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、制御プレーンの(R)AN110とAMF121との間のN2インターフェースの終端点であってもよく、ユーザプレーンの(R)AN110とUPF102との間のN3基準点の終端点であってもよい。したがって、AMF121は、PDUセッション及びQoSについてはSMF124及びAMF121からのN2シグナリングを処理し、IPsec及びN3トンネリングについてはパケットをカプセル化/カプセル化解除し、アップリンクでN3ユーザプレーン・パケットをマーキングし、N2を介して受信されたそのようなマーキングに関連付けられたQoS要件を考慮してN3パケットマーキングに対応するQoSを実施し得る。N3IWFはまた、UE101とAMF121との間のN1基準点を介してUE101とAMF121との間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE101とUPF102との間のアップリンク及びダウンリンク・ユーザプレーン・パケットを中継し得る。N3IWFはまた、UE101とのIPsecトンネル確立のための機構を提供する。AMF121は、Namfサービスベースのインターフェースを呈することができ、2つのAMF121間のN14基準点、及びAMF121と5G機器識別レジスタ(Equipment Identity Register、EIR)との間のN17基準点の終端点であってもよい。
【0021】
UE101は、ネットワークサービスを受信するためにAMF121に登録することができる。登録管理(RM)を使用して、UE101をネットワーク(例えば、AMF121)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF121)内にUEコンテキストを確立する。UE101は、RM-REGISTERED状態又はRM-DEREGISTERED状態で動作し得る。RM-DEREGISTERED状態では、UE101はネットワークに登録されておらず、AMF121内のUEコンテキストはUE101に対する有効な位置又はルーティング情報を保持していないため、AMF121はUE101に到達できない。RM-REGISTERED状態では、UE101はネットワークに登録されており、AMF121内のUEコンテキストはUE101に対する有効な位置又はルーティング情報を保持することができるため、AMF121はUE101に到達可能である。RM-REGISTERED状態では、UE101は、モビリティ登録更新手順を実行し、(例えば、UE101が依然としてアクティブであることをネットワークに通知するために)周期的な更新タイマの満了によってトリガされる周期的な登録更新手順を実行し、中でも、UE能力情報を更新する、又はネットワークとの間でプロトコルパラメータを再ネゴシエートするために登録更新手順を実行し得る。
【0022】
接続管理(CM)は、N1インターフェースを介してUE101とAMF121との間のシグナリング接続を確立及びリリースするために使用することができる。シグナリング接続は、UE101とCN120との間のNASシグナリング交換を可能にするために使用され、UEとアクセスネットワーク(AN)(例えば、非3GPPアクセスのための無線リソース制御(RRC)接続又はUE-N3IWF接続)との間のシグナリング接続と、AN110(例えば、RAN又はメモリ)とAMF121との間のUE101のためのN2接続の両方を含む。
【0023】
SMF124は、SM(例えば、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、及びリリース)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択的な認可を含む)、UP機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPFにおけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー制御機能に対するインターフェースの終了、ポリシーエンフォースメント及びQoSの一部の制御、合法的な傍受(SMイベント及びLIシステムへのインターフェースの場合)、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータの通知、N2上でAMFを介してANに送信されるAN固有SM情報の開始、並びにセッションのSSCモードの判定に関与し、実行することができる。SMは、PDUセッションの管理を指し、PDUセッション又は「セッション」は、UE101と、データネットワーク名(DNN)によって識別されるデータネットワーク(DN)103との間のPDUの交換を提供又は可能にするPDU接続性サービスを指し得る。PDUセッションは、UE101とSMF124との間のN1基準点を介して交換されるNAS SMシグナリングを使用して、UE101要求時に確立され、UE101及び5GC120要求時に変更され、UE101及び5GC120要求時にリリースされ得る。アプリケーションサーバからの要求に応じて、5GC120は、UE101における特定のアプリケーションをトリガしてもよい。トリガメッセージの受信に応答して、UE101は、トリガメッセージ(又はトリガメッセージの関連部分/情報)をUE101内の1つ以上の識別されたアプリケーションに渡すことができる。UE101内の識別されたアプリケーション(複数可)は、特定のDNNへのPDUセッションを確立することができる。SMF124は、UE101要求がUE101に関連付けられたユーザサブスクリプション情報に準拠しているかどうかをチェックすることができる。これに関して、SMF124は、UDM127からSMF124レベルサブスクリプションデータに関する更新通知を取得及び/又は受信するように要求することができる。
【0024】
NEF123は、サードパーティ、内部開示/再開示、アプリケーション機能(例えば、AF128)、エッジコンピューティング又はフォッグ・コンピューティング・システムなどのための3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を第三者に安全に開示するための手段を提供し得る。そのような実施形態では、NEF123は、AFを認証、認可、及び/又は調整することができる。NEF123はまた、AF128と交換された情報、及び内部ネットワーク機能と交換された情報を変換することができる。例えば、NEF123は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換することができる。NEF123はまた、他のネットワーク機能の開示した能力に基づいて、他のネットワーク機能(NF)から情報を受信することができる。この情報は、構造化されたデータとしてNEF123に、又は標準化されたインターフェースを使用してデータストレージNFで記憶することができる。次いで、記憶された情報は、NEF123によって他のNF及びAFに再開示し、かつ/又は分析等の他の目的に使用することができる。更に、NEF123は、Neffサービスベースのインターフェースを呈することができる。
【0025】
NRF125は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供し得る。NRF125はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされたサービスの情報を維持する。
【0026】
UDM127は、加入関連情報を処理して、通信セッションのネットワークエンティティの処理をサポートし、UE101の加入データを記憶し得る。例えば、加入データは、UDM127とAMF121との間のN8基準点を介してUDM127とAMFとの間で通信され得る。UDM127は、アプリケーションFE及び統一データリポジトリ(Uniform Data Repository、UDRの2つの部分を含み得る(FE及びUDRは図2に示さず)。UDRは、UDM127及びPCF126の加入データ及びポリシーデータ、並びに/又はNEF123の開示及びアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE101のためのアプリケーション要求情報を含む)のための構造化データを記憶し得る。
【0027】
NSSF129は、UE101にサービスを提供するネットワーク・スライス・インスタンスのセットを選択することができる。NSSF129はまた、必要に応じて、許可されたNSSAI及び加入した単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)へのマッピングを判定することもできる。NSSF129はまた、好適な構成に基づいて、場合によってはNRF125を照会することによって、UE101にサービス提供するために使用されるAMFセットを、又は候補AMF(複数可)121のリストを決定することができる。UE101のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF129と対話することによってUE101が登録されているAMF121によってトリガされてもよく、これはAMF121の変更をもたらし得る。NSSF129は、AMF121とNSSF129との間のN12基準点を介してAMF121と相互作用し、N31基準点(図2に示さず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSF129と通信することができる。加えて、NSSF129は、Nnssfサービスベースのインターフェースを呈することができる。
【0028】
図2を参照すると、例示されるのは、RAN110において、次世代ノードB(gNodeB又はgNB)又は他の基地局(BS)/送受信点(TRP)、又は本明細書の実施形態などの第3世代パートナーシッププロジェクト3GPPネットワーク5G構成要素の構成要素として使用可能なシステム200のブロック図である。システム200は、処理回路/構成要素(複数可)及び関連付けられたインターフェース(複数可)(例えば、通信回路220と通信するための通信インターフェース、メモリ230と通信するためのメモリインターフェース)を含むプロセッサ(複数可)210と、通信回路220(例えば、有線及び/又は無線接続(複数可)のための回路を含む)と、(例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)受信機回路とを含むことができる。トランシーバ220のこの送信機回路及び受信機回路は、共通又は別個の回路素子、又はそれらの組み合わせを使用することができる)。メモリ230は、様々な記憶媒体のうちのいずれかを含むことができ、プロセッサ(複数可)210又は通信回路220のうちの1つ以上に関連付けられた命令又はデータを記憶することができる。同様に、実施形態(例えば、UEの実施形態)は、例えば、プロセッサ(複数可)、通信回路、及びメモリを、UE(例えば、V2XのUEなど)内において、プロセッサ(複数可)210、通信回路220、及びgNB110のメモリ230として含むことができる。
【0029】
基地局(BS)実施形態(例えば、gNBのシステム200)及びネットワーク構成要素(例えば、ユーザプレーン機能(UPF)など)の実施形態(例えば、UPFのシステム200)gNBのプロセッサ(複数可)210、など)では、通信回路220(など)、及びメモリ230(など)は、単一のデバイス内にあり得る、又は分散アーキテクチャの一部などの異なるデバイスに含まれ得る。実施形態では、システム200の異なる実施形態間のシグナリング又はメッセージングは、プロセッサ(複数可)210によって生成され、通信回路220によって、適切なインターフェース又は基準点(例えば、N4など)を介して送信され、通信回路220によって受信され、プロセッサ(複数可)210によって処理され得る。
【0030】
UE101は、UEが3GPPネットワークを介してV2Xサービスを使用することを許可されたときに、V2X構成情報を受信することができる。この許可は、コアネットワーク(例えば、CN120)内でV2X機能によって行うことができ、許可手順の一部として、V2X機能は好ましいエアインターフェース技術のリストを送信することができる。代替的に、又は追加的に、V2X構成は、コアネットワーク120の一部ではないアプリケーションサーバによって実行することができる。UE101は、サイドリンク通信に関連する電力測定又は他の測定などの1つ以上のチャネル品質測定値を使用することができる。
【0031】
V2X UEは、5G、LTE、又はDSRCロードサイドユニット(RSU)機能をサポートするgNBによってカバーされるセル内の所与のカバレッジ領域にあり得る。これらのUEは、V22X通信RAT(複数可)がサポートされる、gNB/RSUに通知することができる。その情報に基づいて、ネットワークは、使用するUEのアクセス技術を選択することができる。システム200は、車両/交通参加者エンティティ240を含むことができる。車両/交通参加者エンティティ240は、1つ以上のサービス歩行者デバイス(P-UE)又は他のUEデバイス101、車両エンティティ226(V-UE)、又は他のネットワークデバイス(複数可)/構成要素(複数可)を含む。V2X UE101はまた、車両/交通参加者エンティティ又はUE240とのサイドリンク通信214(例えば、DCI)のためのリソースを含む、通信用の1つ以上のアンテナを含むことができる。
【0032】
V2X UE101と任意の車両/歩行者デバイスエンティティ240との間の車両通信は、他の車両、センサなどからの情報を含む協働的認識を利用して、衝突警告、自律運転などの車両サービスを提供するために情報を処理し共有することができる。V2X UE101は、サイドリンク通信に関連付けられたQoS属性を取得、選択、又は決定するように構成することができる。本明細書の通信/通信構成は、送信リソース、フレーム構造設計、ブロードキャスト(通信)のための送信電力、サブフレーム構造、変調及びコーディングスキーム(MCS)、占有されたサブチャネルの数/時間送信間隔(TTI)、リソース予約間隔/期間、トランスポートブロック(TB)あたりの送信範囲、チャネルビジー比(CBR)、チャネル占有率(CR)、CR制限(CR_制限)、3GPP、5Gなどにおける関連付けられたLTEパラメータなどを含むことができる。例えば、フレーム構造は、サンプリングレート、フレーム長、サブフレーム長、サブキャリア間隔、及び巡回プレフィックス長を含むパラメータを含むことができ、得られた成功率に基づくことができる。
【0033】
感知動作は、複雑さ及び電力消費を低減することを目的とするV2X UEリソース選択のための簡略化された感知手順であり得る。一般に、感知及びリソース選択手順の原理を、サイドリンク通信管理に使用することができる。他の実施形態は、サイドリンク通信のためのリソースを、ネットワーク(例えば、物理チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)など)のダウンリンク制御情報(DCI)を介して)から取得することを含む。
【0034】
本明細書の実施形態は、デバイス間の直接通信のため、1つ以上のUE101、V-UE226、又は他のネットワーク化されたデバイスにおいてD2D又はサイドリンク通信を可能にするための、リソース割り当てのための様々な構成要素、構成、及びプロセスを含む。特に、これらの機構は、サイドリンク通信のためのリソースをネットワークを介して(例えば、RAN/gNB110から、1つ以上のデバイス240のいずれかに対して)取得することを含む。
【0035】
UE101又はV2X UE226は、ネットワークから送信自体又はリソースを取得することができる1つ以上の送信(Tx)UE240であり得る。ネットワーク又はgNB110が、TxUE240に送信のためのリソースを提供する3つの異なるモードが有効とされ得る:A)動的グラント、B)設定グラントタイプ1、及びC)設定グラントタイプ2。サイドリンク通信を可能にするための、これらの3つの異なるリソースウグラントの間には様々な違いが存在する。動的グラントは、ネットワーク構成要素(例えば、RAN110)が、TxUE240に、例えば、1つのトランスポートブロック(TB)、1回の送信、又は1つのパケットのデータについて、1つのリソース、又は別個のリソースを提供することを含み、それは、リソース割り当ての後続のインスタンスのために動的に修正することができる。
【0036】
設定グラントタイプ1又はタイプ2は、ネットワークがTxUE240に、単一ショットのシグナリングに周期的リソースを割り当てるシナリオを含むことができる。したがって、UE101がいくつかの周期的トラフィック(例えば、1秒ごとに発生するトラフィック)を有する場合、ネットワークは、デバイスリソース(例えば、サイドリンク送信リソース)に、1秒の周期を複数回、又は複数の送信についてワンショットの割り当てを提供することができる。
【0037】
設定グラントタイプ1は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含み得る上位層シグナリング又は高レベル信号を含むことができ、物理層信号に帰着する。対照的に、設定グラントタイプ2は、上位層シグナリングと下位層シグナリングとの組み合わせであり得る。上位層では、ネットワークは、設定グラントタイプ2のリソース周期性(例えば、1秒ごと、又は他の期間ごと)でデバイスを構成するが、グラントは変更せず、リソースの物理ドメインを与えない。具体的には、設定グラントタイプ2は、PDCCHのDCI信号と同様に、物理チャネルの物理的層シグナリングに依存してリソースを割り当てる。ネットワークは、DCIで設定グラントタイプ2をトリガすることができ、次に、設定グラントタイプ2を一度に、又はある時間後にリリースすることもできる。
【0038】
設定グラント(設定グラントタイプ2)のアクティブ化/非アクティブ化(リリース)は、DCIを通じて(介して)であってよい。しかしながら、DCIを用いて、直接的な方法で動的グラントを提供し、取得することもでき、これは設定グラント(設定グラントタイプ2)と同様である。DCIは、最上位層に、リソース、周波数リソース、サイドリンクグラントの場所、又は他のリソースを提供する。
【0039】
NR V2Xは、サイドリンクの動的グラント、設定グラントタイプ1及び設定グラントタイプ2をサポートする。動的グラントの場合、DCIは、例えば、IEフィールド250の表に示されるように、物理チャネルのDCIの一部として、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)/番号及び新規データインジケータ(NDI)を含むことができる。DCIは、サイドリンク制御情報(SCI)に使用されるシグナリングフォーマットによる時間リソース割り当て及び周波数リソース割り当てを更に示している。更に、初期送信のための開始サブチャネルは、DCI内でサイドリンク通信のためにシグナリングされることができる。
【0040】
設定グラント(設定グラントタイプ2)及び動的グラントのためのDCIの情報素子(IE)250のフィールドの例示的なセットは、gNB110からTx-UE240に対して、例えば、3GPP、TS38.212の技術仕様に基づいて通信することができる。例示的なIE250のDCIフィールドは、DCIフォーマット3_0に基づくことができる。NR/5GのためのこのDCIフォーマット、DCIフォーマット3_0は、時間ギャップ、HARQプロセスID、新規データインジケータ(NDI)、初期送信へのサブチャネル割り当ての最低インデックス、周波数(ドメイン)リソースの割り当て(FRA又はFDRA)と時間リソースの割り当てを含むSCIフォーマット0_1フィールド、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)対HARQフィードバックタイミングインジケータ、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータ、構成インデックス又は設定グラントインデックスなど、のうち1つ以上を含むことができる。
【0041】
DCIフォーマット3_0は、NR/5Gサイドリンクを制御するためのgNB110のDCIフィールド250を含む。5Gリリース16超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)に対して、バンド幅部分(BWP)あたりのアップリンク(UL)設定グラント(CG)がサポートされる最大及び最大数は、例えば12であり得る。したがって、様々な実施形態では、設定グラントは、UL設定グラントを含むことができるが、ダウンリンク(DL)半永続的グラントも含み得る。DCIフォーマット3_0(例えば、DCIフィールド250)のフィールドを利用して、単一のDCIで複数の設定グラントをリリースすることができる。更に、単一のDCIを利用して、単一の設定グラントをアクティブ化すること、並びに複数の設定グラントをリリースすることができる。実施形態は複数の設定グラントのリリースを構成するが、本明細書で論じるように、複数の設定グラントのアクティブ化のみならず、単一の設定グラントのリリースもまた、想定することができる。
【0042】
様々な他の実施形態では、TxUE101は、例えば、IEフィールド250を含むDCIフォーマット3_0に基づいて、デバイス240間のサイドリンク通信のためにネットワークからリソースを割り当てる1つ以上のサイドリンク設定グラント(例えば、設定グラントタイプ2)をアクティブ化及び非アクティブ化するように構成することができる。追加の態様は、動的グラントに基づいてサイドリンクグラントの再送信に関与するHARQプロセスIDを導出するなどの再送信動作に関し、各サイドリンクグラント(動的グラント/設定グラント)はそれぞれ、異なる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて構成され、動的グラントフィールドに基づいているかどうかに関係なく、それぞれ、異なる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて、グラントのタイプ、動的又は設定グラントを区別することができる。言い換えれば、設定グラントは、設定グラントの送信が動的グラントに基づくかどうかに関係なく、設定グラントRNTIに基づいて構成され続け、動的グラントRNTI上の動的グラントは設定グラントとは異なるRNTIとして構成され続ける。
【0043】
他の実施形態は、特に再送信動作のための設定グラントのHARQプロセスIDの計算、及びDCIフォーマット構成のサイズの既存のDCIフォーマットへの整合に対処する。サイドリンク通信のためのこれらのプロセスは、サイドリンク通信における動作目標を改善するためのDCIのフィールド250を有するDCIフォーマット3_0に基づいてもよく、動作目標には、概して本明細書においてタイプ2の設定グラントと呼ばれる設定グラント、及び動的グラント、言い換えるとDCI又はネットワークからの直接のコントロール情報に具体的に基づくグラントによる、リソース割り当ての信頼性と効率性が含まれる。
【0044】
一実施形態では、(例えば、DCIフィールド250の)DCIフォーマット3_0は、動的グラント及び設定グラントのための共通のDCIサイズを提供することができる。更に、DCIフィールド250のDCIフォーマット3_0のうちのいくつかのフィールドは、動的グラントのみに適用可能であり得るが、他のものは、設定グラントに適用可能である。例えば、DCIのIEのDCIフィールド250の「HARQプロセスID」フィールド及びNDIフィールドを、特に動的グラントに関与するリソースに対して使用することができる。他のフィールド(例えば、設定グラントのインデックスフィールド)は、設定グラントに適用可能であり得る。一態様では、変調及びコーディングスキーム(MCS)並びに冗長バージョン(RV)フィールドは、動的グラント及び設定グラントのためのDCIフォーマット3_0においては構成されない。
【0045】
特定のDCIフィールド250において、略されたテーブルが更に示されて、動作の異なるカテゴリと、アクティブ化、非アクティブ化(リリース)、及び設定グラントの再送信、並びに動的グラントへの適用性のための列を含む特定の動作に各フィールドがどのように適用可能か、が示されている。フィールドのリストは、左から1つ目の列に与えられており、左から右にこれらの異なる動作が示されている:設定グラントのアクティブ化、設定グラントの非アクティブ化、設定グラントの再伝送、及び動的許可アプリケーションの適用。例えば、設定グラントのインデックスを除き、すべてのフィールドを動的グラントに使用することができる。
【0046】
具体的には、設定グラントは、第2及び第3の列に示すように、異なるタイプのDCIによって、1つはアクティブ化するため、別のは非アクティブ化するために取得することができ、第4の列は、設定グラントの再送信に適用可能である。
【0047】
設定グラントのためのリソースをネットワークが提供するテーブルのフィールド250。例えば、1秒、又は他の時間周期の周期性。しかしながら、正常に通信されなかった場合、設定グラントに対する1つの送信機会後、そのTBの再送信を開始され得る。設定グラントの再送信は、態様によって、動的グラントを使用して構成又は生成することができる。このリソース割り当ては動的グラントの構成であるが、設定グラントによる再送信のためのものである。設定グラントの再送信と動的グラントの再送信との違いは、設定グラントの再送信においては、設定グラントのためのRNTIがなお利用されることである。具体的には、2つの異なるRNTIが利用され、1つは、設定グラント用、1つは動的グラント用であり、お互いに異なるため、それぞれのサイドリンクグラントは、異なるRNTI(例えば、サイドリンク(SL)-RNTIか、又は他のタイプか)によって区別され得る。しかしながら、データは、設定グラントの再送信のためであり、動的グラントの形態ではあるが、設定グラントのためのRNTIに基づいており、したがって、設定グラントの再送信のために構成されている。
【0048】
態様では、動的グラントのみならず設定グラントの再送信についても、ネットワークは、gNB110に対し、又はgNB110を介してUE101に対し、どのグラントがどちらのためかをHARQプロセスIDを介して示し、DCIフォーマット3_0のIEにおけるテーブル250のフィールドのうちHARQプロセスIDのフィールドに関連付けられているこの行の最後の2列については「はい」である。しかしながら、設定グラントのアクティブ化/リリースにはHARQフィールドが必要とされておらず、それはHARQプロセスIDのテーブル250の第2及び第3の列における「いいえ」によって示されている。
【0049】
別の態様では、周波数リソース「割り当て」(FRA)フィールドのSCIフォーマット0_1フィールドは、リリースのためには利用されないが、設定グラントのアクティブ化、設定グラントの再送信、及び動的許可については利用される。更に、設定グラントのインデックスは、設定グラントのアクティブ化のために利用され(「はい」で示されている)、どの設定グラントがアクティブ化されるべきかを定めており、設定グラントのリリースについても同様である。設定グラントの再送信の動的グラントについては、複数の設定グラントインデックスを構成することができるために設定グラントインデックスは利用されない。しかし、設定グラントをアクティブ化するときには設定グラントインデックスが利用される。
【0050】
一実施形態では、単一のサイドリンク設定グラントを単一のDCIによってトリガして、単一のサイドリンク設定グラントのみをアクティブ化又はリリースすることができる。グラント構成はRRCシグナリングを介して示してもよく、周期性をも示し、一方で、DCIは設定グラントをアクティブ化又はリリースするために使用することができる。gNB110は、例えば、構成されたDCIフォーマット3_0によって、1つ以上のネットワークデバイス240で設定グラントのアクティブ化又はリリースするために、物理チャネルを介してDCIを通信する。設定グラントのアクティブ化は、DCIフォーマット3_0の検証が「HARQプロセスID」フィールドによって達成されることに基づくことができる。例えば、UE101は、DCIフォーマット3_0を処理して、HARQプロセスIDビットがすべて同じ状態又は値を有するかどうかを判定することができる。例えば、UE101は、HARQプロセスIDフィールドが、例えば、事前定義された値としてすべてゼロ(0)で構成されているかどうかを判定することができ、もしそうであれば、取得したDCIフォーマット3_0に基づいて、設定グラントの構成をサイドリンク通信のためにアクティブ化するように動作する。
【0051】
別の実施形態では、サイドリンクグラントのリリース(非アクティブ化)動作のために、gNB110は、設定グラントをDCIフォーマット3_0で構成することができ、UE101は、DCIフォーマット3_0の検証が「HARQプロセスID」及び「SCIフォーマット0_1フィールドの周波数(ドメイン)リソース割り当て」の両方のフィールドによって達成されたことに基づいて、DCIフォーマット3_0から設定グラントを処理することができる。UE101は、HARQプロセスIDの値に基づいて、サイドリンクグラントをリリース/非アクティブ化するかどうかを判定するように構成することができる。例えば、UE101は、DCIフォーマット3_0を処理して、HARQプロセスIDビットがすべて同じ状態又は値を有するかどうかを判定することができる。例えば、HARQプロセスIDは、すべてゼロ(0)を有することができる。リリースは、HARQプロセスIDと、「周波数リソース割り当て(FRA)」フィールドのSCIフォーマット0_1フィールドとの組み合わせによって制御することができ、したがって、HARQプロセスIDが特定の値のビットを含み、SCIフォーマットFRAフィールドもまた、特定の値のビットを含み、サイドリンクグラントのリリース(例えば、設定グラント)が、UE101によって開始され得る。「周波数リソース割り当て」のSCIフォーマット0_1フィールドは、例えば、HARQプロセスIDとは異なる同じ状態として、同じ状態のビット(例えば、すべて1)を有することができる。例えば、「周波数リソース割り当て」のSCIフォーマット0_1フィールドが同じ第2の状態(例えば、すべて1)を含む間に、HARQプロセスIDが同じ第1の状態(例えば、すべてゼロ、0)を含む場合、設定グラントは、DCIフォーマット3_0に基づいてリリース又は非アクティブ化することができる。
【0052】
「周波数リソース割り当て」のSCIフォーマット0_1フィールドは、例えば、第2のリソース及び第3のリソースの開始サブチャネル、並びにサブチャネルサイズの数を示すように構成される。ここで、リソースの最大数が2である場合、例えば、SCIフォーマット0_1フィールドには、SCIフォーマットは
【数1】
ビットあり、式中、Nは、リソースプール内のサブチャネルの総数である。リソースの最大数が3である場合、SCIフォーマット0_1フィールドは、
【数2】
ビット、有することができる。任意の整数値Nについて、
【数3】
のいずれかも2の累乗でない。具体的には、これにより、周波数リソース指示値設計の構成が、その意図された機能を保持しながら、すべて1であることを回避することができることを可能にする。したがって、例えば、すべて1であることは設定グラントのリリースを示すために予約され、UE101によって設定グラントの非アクティブ化を処理するためのものとして定義され得る。
【0053】
別の実施形態では、ネットワークによって、gNB110を介してUE101に対し、複数のサイドリンク設定グラントを、サイドリンク通信のためのサイドリンクグラントを用いて、DCIフォーマット3_0でトリガすることができる。DCIのIEは、1つ以上の設定グラント構成を含むことができ、これは、サイドリンク通信のためのURLLC構成又は他の構成に基づくことができる。例えば、単一のDCIを使用して、1つの設定グラントをアクティブ化することができる。複数の設定グラントをアクティブ化するために、複数のDCIを構成することができるが、以下で更に説明するように、これについて少なくとも2つの実施形態が存在する。1つでは、DCIフォーマット3_0の単一のDCI又はフィールドを使用して、単一の設定グラントをリリースすることができる。代替的に、又は追加的に、第2の場合として、単一のDCIが1つのショット(又は1つのシグナリングされたリソース送信)で複数の設定グラントをリリースするように構成され得る。
【0054】
一実施形態では、例えば、単一のDCIは、単一のサイドリンク設定グラントをアクティブ化するか、又は1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースするように構成され得る。構成グラントインデックスフィールドは、DCIフォーマット3_0に基づいてフィールド250の他のフィールドを使用することによって回避することができる。設定グラントをアクティブ化するために、例えば、フィールド250のHARQプロセスIDフィールドを、アクティブ化されるべきサイドリンク設定グラントのインデックスを示す方法として、設定グラントインデックス情報を示す指示として使用することができる。HARQプロセスIDフィールドのサイズがビットサイズについて具体的に定義されない可能性があるが、gNB110を介したネットワークはサイズMとして可変のサイズを定義することができる。そうすることで、設定グラントのビット数として、上限ビット数をLog2 Mまでとなるようにサイズを指示又は構成し得る。例えば、Mとして12、10、又は他の数を、設定グラントの構成に対して選択することができる。したがって、サイドリンク設定グラントに対するMとして4つのビットを使用して10を示すことができ、10のLog2として決定し、Log2 Mと表現される。これは一例であり、したがって、この例を用いれば、HARQプロセスIDフィールドは、4ビット長であり得る。
【0055】
一実施形態では、16までを、設定グラント構成のMとして使用することができる。具体的には、DCIフォーマット3_0のHARQプロセスIDをこのように構成して設定グラントを示し、サイドリンク設定グラントのどのインデックスがアクティブ化されていることを示すことができる。サイドリンク設定グラントの最大構成可能数がMである場合、Log2 Mビットが、サイドリンク設定グラントインデックスを示すために使用され得る。Log2 MがHARQプロセスIDのビット長よりも短い場合、HARQプロセスIDの最下位(又は最上位)の
【数4】
ビットを使用して、アクティブ化するサイドリンク設定グラントのインデックスを示すことができる。
【0056】
別の実施形態では、例えば上記の第2の場合として、HARQプロセスIDフィールドを使用して、複数の設定グラントの同時の又は並行したリリースを示すことができる。ここで、HARQプロセスIDフィールドを利用してテーブルのエントリを示すことができるように、独立した又は別個のテーブルを構成することができる。各テーブルは少なくとも1つのエントリを有することができ、テーブルの各エントリは複数の設定グラントインデックスを含む。したがって、HARQプロセスIDフィールドは、テーブルエントリを指し示すように構成することができ、テーブルのどのエントリが指し示めされているかを示す。このエントリが複数の設定グラントインデックスを含む場合、すべての関連付けられた設定グラントがリリースされる。UE101は、このメカニズムを用いて(例えば、1つ以上のプロセッサを介して)複数の設定グラントのリリースを同時に処理するように構成することができる。
【0057】
したがって、gNB110は、DCIフォーマット3_0構成による複数のサイドリンクグラントのリリース動作を提供することができる。テーブル250からの別個のテーブルを、各エントリに対して、1つ又は複数のサイドリンク設定グラントインデックスを示すように構成することができる。「HARQプロセスID」のフィールドのビット長をXとして表すことができる場合、テーブルは、最大2Xのエントリを有することができる。したがって、「HARQプロセスID」フィールドは、アクティブ化又はサイドリンク通信における使用からリリースされるべき、関連付けられたサイドリンク設定グラントのテーブルエントリを示すことができる。
【0058】
本開示内に記載された方法は一連の動作又はイベントとして本明細書に例示されて説明されているが、そのような動作又は事象の図示された順序は、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解されよう。例えば、いくつかの動作は、他の動作又は事象と異なる順序で、かつ/又は同時に、本明細書に図示及び/又は説明された動作又は事象とは別に、発生し得る。加えて、本明細書の説明の1つ以上の態様又は実施形態を実装するために、すべての図示された動作が必要とされない場合がある。更に、本明細書に示す動作のうちの1つ以上は、1つ以上の別個の動作及び/又は段階で実行され得る。説明を容易にするために、上記の図を参照することができる。しかしながら、本方法は、本開示内で提供される任意の特定の実施形態又は実施例に限定されず、本明細書に開示されるシステムのいずれかに適用され得る。
【0059】
図3を参照すると、図示されているのは、サイドリンク通信のために、特に単一のサイドリンクグラントに関してDCIフォーマット3_0を処理又は構成するための例示的なプロセスフロー300である。302では、例えば、UE又は他のネットワーク化されたデバイス(例えば、V2X又はネットワーク構成要素)は、サイドリンク通信のためのサイドリンクグラントに関連する処理動作のためのDCIフォーマット3_0構成としてDCIを受信することができる。上述のように、DCIフォーマット3_0は、動的グラント又は設定グラント(設定グラントタイプ2)に利用されるフィールド(例えば、図2のサンプルテーブル250のフィールド)を含む。
【0060】
304では、DCIを復号化した後、巡回冗長検査(CRC)がSL-RNTIでマスクされているかどうかの判定が行われる。判定304が肯定(「はい」)で終了する場合、プロセスは306に進み、動的グラントを処理する。判定304が否定(「なし」)で終了する場合、プロセスは判定308に進み、受信されたDCIフォーマット3_0のNDIが1つ以上のゼロ、又は他の事前定義された値を含むかどうかを更に判定する。
【0061】
判定308が「いいえ」である場合、プロセスは310に進み、DCI内のHARQプロセスIDの再送信(reTx)のための動的グラントを処理する。判定308が「はい」である場合、プロセスは312における追加の判定に進み、HARQプロセスIDが事前定義された値又は第1の同じ値(例えば、すべてゼロなど)に等しいビットを含むかどうかを判定する。判定312が「いいえ」である場合、許可は無視されるが、「はい」である場合、プロセスは316に進み、周波数(ドメイン)リソース割り当て(FDRA/FRA)が別の事前定義された値又は第2の異なる同じ値(例えば、すべて1など)に等しいビットを含むかどうかを判定する更なる追加判定が行われる。
【0062】
316でのFDRA(例えば、周波数(ドメイン)リソース割り当て(FRA又はFDRA)及び時間リソース割り当てを含むSCIフォーマット0_1フィールド)を伴う判定が「はい」である場合、設定グラントのリリースが、DCIフォーマット3_0のフィールド(例えば、250)に基づいて320で実行される。316での判定が「いいえ」である場合、設定グラントのアクティブ化が、物理チャネル内のDCIのIEのフィールドに基づいて実行される。その結果、プロセスフロー300は、特定のサイドリンクグラント(例えば、動的グラント及び設定グラントタイプ2/II)を有するサイドリンク通信の構成と関連付けられ、かつこれを可能とする動作を行うように終了する。
【0063】
図4を参照すると、例示されるのは、サイドリンク通信のために、特に複数のサイドリンクグラントの構成に関してDCIフォーマット3_0を処理又は構成するための別の例示的なプロセスフロー400である。プロセスフローの動作402~410は、上記の図3のプロセスフロー300の動作302~310と同様であり得る。とりわけ、プロセスフロー400は、HARQプロセスIDフィールドを伴う本開示で論じられるように、複数の設定グラント構成に対して別個のテーブルを利用するように構成することができる。独立した又は別個のテーブルを構成することができ、HARQプロセスIDフィールドを利用して、テーブルのエントリを示すことができる。このテーブルは、少なくとも1つのエントリを有することができ、テーブルの各エントリは複数の設定グラントインデックスを含む。「HARQプロセスID」フィールドは、アクティブ化又はサイドリンク通信における使用からリリースされるべき、関連付けられた、サイドリンク設定グラントのテーブルエントリを示すように構成することができる。
【0064】
402では、UE又は他のネットワーク化されたデバイス(例えば、V2X又はネットワーク構成要素)は、サイドリンク通信のためのサイドリンクグラントに関連する処理動作のためのDCIフォーマット3_0構成としてDCIを受信することができる。上述のように、DCIフォーマット3_0は、1つ以上の動的グラント又は設定グラント(設定グラントタイプ2)に利用することができるフィールド(例えば、図2のサンプルテーブル250のフィールド)を含む。
【0065】
404では、DCIを復号化した後、巡回冗長検査(CRC)がSL-RNTIでマスクされているかどうかの判定が行われる。判定304が肯定(「はい」)で終了する場合、プロセスは406に進み、構成インデックスフィールドを使用せず、又は構成インデックスフィールドとは異なるフィールドを使用して構成インデックス(例えば、HARQプロセスIDフィールド、又はDCIフォーマット3_0の他のフィールド)を示すことによって、動的グラントを処理する。判定404が否定(「なし」)で終了する場合、プロセスは判定408に進み、受信されたDCIフォーマット3_0のNDIが1つ以上のゼロ、又は他の事前定義された値を含むかどうかを更に判定する。
【0066】
判定408が「いいえ」である場合、プロセスは410に進み、構成インデックスフィールドを使用せず、又は構成インデックスフィールドと異なるフィールドを使用して構成インデックスを示すことによって、DCI内HARQプロセスIDの再送信(reTx)の動的グラントを処理する。判定408が「はい」である場合、プロセスは412における追加の判定へ進み、周波数(ドメイン)リソース割り当て(FDRA/FRA)が別の事前定義された値、又は第2のそれとは異なる同じ値(例えば、すべて1など)に等しいビットを含むかどうかを判定する。FDRAがすべて1に等しい場合、そのことは設定グラントを420でリリースすることを示し、設定グラントインデックスは、HARQプロセスIDフィールドに等しい、又は同等であり得る。418における設定グラントのアクティブ化のために、HARQプロセスIDフィールドは、どの設定グラントがアクティブ化されるべきかを定める。設定グラントインデックスは、設定グラントについて使用されることを回避するため、これらのプロセスを介して使用されない。具体的には、図4のプロセスフロー400は、設定グラントインデックスフィールドを回避し、また、FDRAフィールドを利用して設定グラント(複数可)のリリースとアクティブ化とを区別する。
【0067】
図5を参照すると、例示されるのは、設定グラントのためのHARQプロセスIDを判定する例示的なプロセスフロー500である。UE101、gNB110又は他のネットワーク構成要素が1つ以上の処理構成要素を介して処理を行う実施形態は、520において、HARQプロセスIDを設定グラントについて1つ以上のプロセッサを介して判定することを含み得る。いくつかの例では、HARQプロセスIDは、設定グラントの送信時/機会に対して、送信が失敗した場合に計算することができる。次いで、UE101は、レポートを処理、ネットワークに報告し、ネットワークによるgNB110を介する再送信を要求することができ、それに応答して、ネットワークが再送信グラントを提供することができる。
【0068】
設定グラントに対する再送信は、動的グラントに関して、又は動的グラントの機能によりトリガすることができ、また、DCIフォーマット3_0のHARQプロセスIDフィールド内のHARQプロセスIDも提供される。ネットワーク構成要素(例えば、gNB120)は、UE101に対し、例えば、サイドリンクグラントがHARQプロセスIDに関連付けられた送信ブロック(TB)を伴う設定グラントに対するものであることを、示すことができる。HARQプロセスIDは、ネットワーク(例えば、gNB110)に直接知られていなくてもよい。これは設定グラントであるため、複数の送信がサイドリンクグラントと関連付けられ得て、したがってgNB110又は他のネットワーク構成要素は、TxUE(例えば、UE101/240)が利用するHARQプロセスIDを計算することができる。
【0069】
一実施形態では、HARQプロセスIDは、第1のRNTIに基づく設定グラントを、異なるRNTIを伴う動的グラントを介して再送信するために計算することができる。HARQプロセスIDの計算は、520での設定グラントの周期性に基づかせることができる。例えば、設定グラントの周期性は、スロット単位又はミリ秒単位であり得る。530でのHARQプロセスIDの計算は、設定グラントの周期性がスロット単位か、又はミリ秒単位であるかに応じて、更に決定され得る。
【0070】
一実施形態では、530で、サイドリンク送信は、スロットに関して、又はスロットの単位で定義することができる。例えば、HARQプロセスIDは、グラント周期性がスロット、ミリ秒のどちらに関するものなのかに応じて決定することができる。周期性がシンボルであるアップリンク設定グラントと異なり、サイドリンク設定グラントの周期性は、DL半永続的スケジューリング(SPS)と同様に、スロットレベルにある、又はミリ秒レベルにあり得る。設定グラントに対するサイドリンク通信において、すべてのスロットが利用可能ではないため、一定の周期性(例えば、1秒又は他の持続時間)は有するが、ある期間の後は、スロットのリソースがUEサイドリンク送信に利用できない場合がある。そのため、設定グラントがスロットの単位で提供されるとき、設定グラントの周期性は、物理スロットの単位の代わりに、論理スロットの単位で構成され得る。論理スロットは、連続する時間を確保するための、サイドリンク送信に利用可能なすべてのスロットを意味し得る。
【0071】
別の実施形態では、設定グラント周期性がミリ秒の単位である場合、ある期間の後の第1の論理スロットを使用して、設定グラントのHARQプロセスIDを決定/定義することができる。ミリ秒又は時間の絶対値(例えば、ミリ秒又は秒)の場合、設定グラントは、この設定グラントが毎秒又は他の持続時間であることを示すが、1秒後にはこのリソースはサイドリンク用には利用可能ではなく、例えばダウンリンク送信用又は他のリソース用に利用可能であり得ることがあり得る。したがって、設定グラントがミリ秒(複数可)の周期性を提供するにもかかわらず、設定グラントに対してそのスロットが利用可能ではない場合、最初の利用可能な、又は期間後の最初の論理スロットが、使用可能又は使用するために定義可能である。例えば、1秒後にはリソースが利用可能でなくなり、その1秒後の最初のスロットが設定グラントのために使用され、エラーケースの処理を構成し得る。代替的に、又は追加的に、サイドリンク送信は、対応するスロットがサイドリンク送信のために利用できない場合、ある期間にわたって中断される。HARQプロセスIDは、それに応じてスキップされ得る。
【0072】
他の実施形態では、ネットワークノード又はgNB110が設定グラントを割り当てるとき、使用されるHARQプロセスIDの数を示すことができるが、HARQプロセスID値は必ずしも提供しない。例えば、gNB110はUEデバイス101に、使用する総数を提供することができる。例えば、ネットワークは、例えば、2つのHARQプロセスID、又は3つのHARQプロセスIDのように数を示すことはできるが、特定のHARQプロセスIDの正確な番号は必ずしも示さない。したがって、一実施形態では、これは、ある設定グラントについて、どのHARQプロセスIDが、UE101でのサイドリンク通信のための使用に関連しているかを正確に示すことである。例えば、ネットワークは、この設定グラントが、例えば、HARQプロセスID番号3、4、5を使用することができることを示すことができる。このように、サイドリンク通信で使用するために、どのHARQプロセスIDが設定グラントと関連付けられているかを示すビットマップ、データセット、又はテーブルを提供することができる。
【0073】
代替的に、又は追加的に、例えば、例えば数字3、4、5であるHARQプロセスIDは、最小HARQプロセスIDを3、最大値を5として、表示すべき範囲を提供することによって、値の範囲を示すことができる。そのようにして、ここで範囲を与える。したがって、特定の設定グラントに対していくつのHARQプロセスIDを使用できるかを様々な実施形態で規定するよりも、正確なHARQプロセスID番号を提供する代わりにHARQプロセスIDを決定する2つの方法がある。
【0074】
他の実施形態は、直接フレーム番号(DFN)から導出されるグラントHARQ IDに基づくHARQプロセスID計算を含む。HARQプロセスIDが送信に使用されるスロットの単位に基づく場合、グラントHARQ IDは、Uuリンクにおいて定義されるように、以下の表現に従って決定され得る。グラントHARQ ID=[floor(CURRENT_スロット/周期性)]modulo nrofHARQ-Processes。HARQプロセスIDがミリ秒で構成されている場合、グラントHARQ IDは、以下の表現に従って決定され得る。グラントHARQ ID=[floor(CURRENT_スロット×10/(numberofslotsPerFrame×周期性))]modulo nrofHARQ-Processes。ここで、「CURRENT_スロット」は、[DFN*numberofslotsPerFrame+フレームにおけるスロット番号]、又は[SFN*numberofslotsPerFrame+フレームにおけるスロット番号]に等しくてもよく、式中、DFNは直接フレーム数であり、SFNはシステムフレーム数である。HARQプロセスID計算は、サイドリンクと、複数のアクティブな設定グラントを伴うUuリンクの両方に適用可能である。ここで、DFNは、サイドリンクに使用される直接フレーム番号であり、SFNは、eNB110からUE101へのメインリンクに使用されるシステムフレーム番号である。この実施形態では、サイドリンクは、UEデバイス101から別のUEデバイス(例えば、226)への通信であるので、DSNを使用して、グラントHARQ IDを計算し、グラントHARQ IDを用いてHARQプロセスIDを更に決定又は導出することができる。
【0075】
グラントHARQ IDは、どのHARQインデックスがサイドリンクグラント内にあるかを示す。例えば、グラントは、3~5の数からHARQプロセスIDを割り当てることができ、このグラントHARQ IDをHARQプロセスIDにマッピングすることができる。例えば、グラントHARQ IDとHARQプロセスIDとの間に1対1のマッピングを構成することができる。設定グラントがHARQプロセスIDのビットマップを有する場合、HARQプロセスIDは、ビットマップ内の値1のi番目のビットと関連付けられることができ、iは、「グラントHARQ ID」に等しい。設定グラントがHARQプロセスIDの範囲を有する場合、HARQプロセスIDは、例えば、「グラントHARQ ID」と構成された「最小HARQプロセスID」の合計に等しくなり得る。
【0076】
他の実施形態では、DCIフォーマット3_0サイズ、又はDCIフォーマット3_1サイズのうちの少なくとも1つは、既存のDCIフォーマットサイズ(例えば、スロット、時間、BWP、又は他のリソースパラメータ)に整合させることができる。DCIフォーマット3_1は、LTEサイドリンクを制御するためのNR Uuリンクのために構成することができる。DCIフォーマット3_0及びDCIフォーマット3_1は、gNB110又は5Gネットワークから構成され、UEデバイスを制御することができる。DCIフォーマット3_0は5Gサイドリンク通信を制御するように構成され、DCIフォーマット3_1はLTEサイドリンクを制御するように構成される。特に、3_0のDCIフォーマット及びDCIフォーマット3_1は、既存のDCIフォーマットサイズのサイズに基づいて整合させることができる。
【0077】
一実施形態では、gNB110は、DCIフォーマット3_0及び/又はDCIフォーマット3_1のサイズを、固定サイズに従った既存のDCIフォーマットサイズ又は異なる時間若しくは異なるDCI送信に対して動的に構成され得る構成可能なサイズに整合するよう構成することができる。例えば、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1は、DCIフォーマット0_0又は0_1との固定された整合に従うサイズに整合させることができる。
【0078】
代替的に、又は追加的に、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1のうちの1つ以上は、それ自体が構成可能であるDCIフォーマット0_2との固定された整合に従うサイズに整合させることができる。DCIフォーマット0_0がDCIフォーマット3_0と同様のサイズを有することができる一方、DCIフォーマット0_2のサイズは構成可能であり、DCIフォーマット0_0のサイズよりも小さいことが可能である。したがって、DCIフォーマット3_0のサイズが、DCIフォーマット0_2と同様であるように構成することができる。
【0079】
代替的に、又は追加的に、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1サイズは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、又はそれらの順次の組み合わせに構成可能に整合することができる。したがって、DCIフォーマット3_0又は3_1は、別のDCIフォーマット構成に基づいて固定的又は構成可能に定義され得る。
【0080】
代替的に、又は追加的に、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1のサイズ整合は、サイドリンク送信のための予約リソースの最大数に基づいて構成することができる。例えば、サイドリンクのために最大3つのリソースを割り当てることができ、3つのリソースがサイドリンクのために予約されている場合と、2つのリソースがサイドリンクのために予約されている場合とで、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1のサイズは異なり得る。サイドリンク送信のための予約リソースの最大数が2である場合、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1は、DCIフォーマット0_2などのより小さいDCIフォーマットに整合されることができる。サイドリンク送信のための予約リソースの最大数が3である場合、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1サイズは、DCIフォーマット0_0又は0_1に整合されることができる。
【0081】
代替的に、又は追加的に、DCIフォーマット3_0又はDCIフォーマット3_1サイズを、ゼロから始まるアップリンクグラントに整合させることができるが、ダウンリンクフォーマットのグラント(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1及び1_2)に、上記実施形態及び本明細書の拡張として整合させることもできる。
【0082】
図6を参照すると、例示されるのは、DCIフォーマット3_0又はフォーマット3_1のサイズをサイドリンク通信のための別のDCIフォーマットに整合させるための例示的なプロセスフロー600である。プロセスフロー600は整合を開始することができ、610でDCIフォーマット0_0及び0_1のサイズを共通検索空間(CSS)に整合させることを含む。
【0083】
620では、プロセスフローは、DCIフォーマット0_0及び0_1サイズをUE固有検索空間(USS)に整合させることを含む。630における実施形態で、DCIフォーマット3_0が監視される場合、DCIフォーマット3_0はゼロパディングによってDCIフォーマット0_0/0_1に整合させることができる。640において、DCIフォーマット3_0がより大きなペイロードサイズを有する場合、ゼロパディングはDCIフォーマット0_0/0_1で実行することができる。そうでない場合、ゼロパディングはDCIフォーマット3_0で行うことができる。DCIフォーマット3_1は監視されるがDCIフォーマット3_0は監視されない場合、代替的に、又は追加的に、650において、DCIフォーマット3_1はゼロパディングによってDCIフォーマット0_0/0_1に整合されることができる。660では、DCIフォーマット3_1がより大きなペイロードサイズを有する場合、ゼロパディングをDCIフォーマット0_0/0_1上で実行することができる。そうでなければ、DCIフォーマット3_1に対してゼロパディングを実行することができる。
【0084】
670では、プロセスフロー600は、DCIフォーマット0_0/1_0からDCIフォーマット0_1及び1_1を区別することを更に含む。DCIフォーマット0_2及び1_2は、更にDCIフォーマット0_0/1_0から区別され得る。
【0085】
680では、プロセスフロー600は、更なるDCIフォーマットペイロードサイズの整合が再整合によって実行されるかどうかを判定することを更に含む。更なる整合、又は再整合が所望される場合、DCIフォーマット0_0及び0_1サイズを再整合させることができる。DCIフォーマット3_0が監視される場合、630での動作(複数可)と同様に、DCIフォーマット3_0をDCIフォーマット0_0/0_1にゼロパディングによって更に整合させることができる。DCIフォーマット3_1は監視されるがDCIフォーマット3_0は監視されない場合、650の動作(複数可)と同様に、DCIフォーマット3_1をDCIフォーマット0_0/0_1にゼロパディングによって更に整合させることができる。DCIフォーマット0_2及び1_2サイズは、DCIフォーマット0_1及び1_1サイズと同様に、再整合によって、更に整合させることもできる。
【0086】
代替的に、又は追加的に、上記のように、そのような動作又はイベントの例示された順序は、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解されよう。例えば、いくつかの動作は、他の動作又は事象と異なる順序で、かつ/又は同時に、本明細書に図示及び/又は説明された動作又は事象とは別に、発生し得る。一例では、DCIフォーマット3_0/DCIフォーマット3_1のDCIフォーマット0_0/0_1への再整合は、DCIフォーマット0_2及び1_2サイズが再整合される前又は後に、ゼロパディングによって更に整合させることができる。
【0087】
図7を参照すると、例示されるのは、サイドリンクグラントの動作を実行して、UEデバイス間のサイドリンク通信を可能にするためのネットワークデバイス又は構成要素(例えば、UE101、又は他のネットワーク構成要素)のプロセスフローの例である。
【0088】
710では、プロセスフロー700は、NRサイドリンク通信を可能にするサイドリンク設定グラントのためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信/処理することで開始する。
【0089】
720において、プロセスフロー700は、DCIのDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントのアクティブ化、少なくとも1つのサイドリンク設定グラントのリリース、又は少なくとも1つのサイドリンク設定グラントの再送信生成を行うかどうかを決定することを更に含む。
【0090】
本明細書の様々な実施形態では、プロセスフロー700は、DCIフォーマット3_0構成の新規データインジケータ(NDI)フィールドに基づいて、再送信動作の生成、又はアクティブ化動作若しくはリリース動作を生成するかどうかの更なる決定を生成するかどうかを決定することを更に含むことができる。
【0091】
本明細書の様々な実施形態では、プロセスフロー700は、DCIフォーマット3_0構成のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントのアクティブ化動作を生成することを更に含むことができる。
【0092】
本明細書の様々な実施形態では、プロセスフロー700は、DCIフォーマット3_0構成の周波数リソース割り当てのためのサイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1フィールド及びHARQプロセスIDフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントのリリース動作を生成することを更に含むことができる。
【0093】
本明細書の様々な実施形態では、プロセスフロー700は、DCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールド及びサイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1のうちの1つの周波数(ドメイン)リソース割り当てフィールドに基づいて、少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをリリースし、少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化することを更に含むことができる。HARQプロセスIDフィールドは、サイドリンク設定グラントインデックスに等しくあり得る、又は1つ以上のサイドリンク設定グラントインデックスを含むデータセット、ビットマップ、又はテーブルのエントリを示すことができる。
【0094】
本明細書の様々な実施形態では、プロセスフロー700は、サイドリンク動的グラントに適用可能なDCIフォーマット3_0構成のフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントの再送信のための再送信動作を開始するかどうかを決定することを更に含むことができる。サイドリンク設定グラントは、サイドリンク動的グラントとは異なるRNTIに基づく。
【0095】
図8を参照すると、例示されているのは、本明細書に記載の様々な態様による、サイドリンク通信を実行するように構成されたユーザ機器無線通信デバイス(UE)又は他のネットワークデバイス/構成要素(例えば、CN120又はgNB110の構成要素)のブロック図である。UEデバイス800は、処理回路及び関連付けられたインターフェース(複数可)を備える1つ以上のプロセッサ810(例えば、1つ以上のベースバンドプロセッサ)と、(例えば、共通回路構成要素、別個の回路構成要素、又はそれらの組み合わせを用いることができる、(例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)受信機回路を含み得るRF回路を備える)トランシーバ回路820と、(任意の様々な記憶媒体を含むことができ、1つ以上のプロセッサ(複数可)810又はトランシーバ回路820に関連付けられた命令及び/又はデータを記憶することができる)メモリ830と、を含む。
【0096】
本明細書で論じられる様々な実施形態(態様)では、信号及び/又はメッセージが生成されて送信のために出力され得て、かつ/又は送信されたメッセージが受信されて処理され得る。生成される信号又はメッセージのタイプに応じて、(例えば、プロセッサ(複数可)810、プロセッサ(複数可)810などによって)送信のために出力することは、以下の1つ以上を含む。信号又はメッセージの内容を符号化する関連付けられたビットのセットの生成、(例えば、巡回冗長検査(CRC)の追加、及び/又は1つ以上のターボ符号を介する符号化、低密度パリティ検査(LDPC)符号、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)、Polar符号などの1つ以上を介した符号化を含み得る)符号化、(例えば、スクランブリングシードに基づく)スクランブリング、(例えば、2位相偏移変調(BPSK)、4位相偏移変調(QPSK)、又は何らかの形式の直交振幅変調(QAM)のうちの1つなどを介した)変調、及び/又は(例えば、一覧化されたリソースのセットへの、アップリンク送信のために許可された時間及び周波数リソースのセットへの)リソースマッピング。受信信号又はメッセージのタイプに応じて、(例えば、プロセッサ(複数可)810による)処理は、信号/メッセージと関連付けられた物理リソースの識別、信号/メッセージの検出、リソース要素グループのデインターリービング、復調、デスクランブリング、及び/又は復号化のうちの1つ以上を含み得る。
【0097】
本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができ、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を備えたマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを備えた並列プラットフォーム、を含むがこれらに限定されない。更に、プロセッサは、本明細書に記載の機能及び/又はプロセスを実行するように設計された、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理コントローラ、複合プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせを指すことができる。プロセッサは、空間使用を最適化するか、又はモバイルデバイスの性能を向上させるために、分子ドット及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートなどを含むがこれらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理ユニットの組み合わせとして実装され得る。
【0098】
実施例(実施形態)は、方法、方法の動作又はブロックを実行するための手段、機械(例えば、メモリを有するプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)によって実行されると、方法の動作又は装置もしくはシステムの動作を機械に実行させて、本明細書に記載の実施形態及び実施例による複数通信技術を使用する同時通信を実行する命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体などの主題を含み得る。
【0099】
第1の実施例は、new radio(NR)サイドリンク通信のためのネットワーク化されたデバイス又はユーザ機器(UE)で使用されるように構成された装置である。装置は、処理回路であって、ダウンリンク制御情報(DCI)を処理して、1つ以上のサイドリンク設定グラントに基づくNRサイドリンク通信を可能とし、NRサイドリンク通信のためのDCIのDCIフォーマット3_0構成及びDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づく1つ以上のサイドリンク設定グラントの、アクティブ化動作、リリース動作、又は再送信動作のうちの少なくとも1つを構成するかどうかを決定するように構成されている、処理回路を備える。
【0100】
第2の実施例は、第1の実施例を含むことができ、処理回路は、1つ以上のサイドリンク設定グラントのアクティブ化動作を、DCIフォーマット3_0構成のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDフィールドに基づいて構成するように更に構成されている。
【0101】
第3の実施例は、第1又は第2の実施例を含むことができ、処理回路は、1つ以上のサイドリンク設定グラントのリリース動作を、DCIフォーマット3_0構成の第1のフィールド及び第2のフィールドに基づいて構成するように更に構成され、第1のフィールドはHARQプロセスIDフィールドを含み、第2のフィールドはサイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1の周波数(ドメイン)リソース割り当てフィールドを含む。
【0102】
第4の実施例は、第1~第3の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、どのサイドリンク設定グラントインデックスをリリースすべきかを示すDCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドに応答して、1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースし、1つ以上のサイドリンク設定グラントインデックスを含むビットマップ、テーブル又はデータセットと、ビットマップ、テーブル、又はデータセットの1つ以上のエントリを含むHARQプロセスIDフィールドに応答して、複数のサイドリンク設定グラントをリリースするように更に構成されている。
【0103】
第5の実施例は、第1~第4の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、同じ第1の状態のビットを含むDCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドと、同じ第1の状態とは異なる同じ第2の状態のすべてのビットを含むDCIフォーマット3_0構成の周波数リソース割り当てについてのSCIフォーマット0_1フィールドに応答して、1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースするように更に構成されている。
【0104】
第6の実施例は、第1~第5の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、DCIフォーマット3_0構成の新規データインジケータ(NDI)フィールドに基づいて、再送信動作を生成するか、又はアクティブ化動作若しくはリリース動作を実行するかどうかの更なる決定を生成するかを決定するように更に構成されている。
【0105】
第7の実施例は、第1~第6の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、1つ以上のフィールドがサイドリンク動的グラントに適用可能であることに基づいて、1つ以上のサイドリンク設定グラントの再送信動作を生成するように更に構成されており、1つ以上のフィールドが、DCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールド又は新規データインジケータ(NDI)フィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
第8の実施例は、第1~第7の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、スロットに基づく設定グラントの周期性に応答したNRサイドリンク通信のための連続する時間を確実にするために、1つ以上の論理スロットに基づいて、かつミリ秒に基づく設定グラントの周期性に応答したNRサイドリンク通信のための設定グラントの周期性の期間の後の最初の論理スロットに基づいて、HARQプロセスIDを決定するように更に構成されている。
【0107】
第9の実施例は、第1~第8の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、DCIフォーマット3_0構成の1つ以上のサイドリンク設定グラントに関連付けられた複数のHARQプロセスIDを、ビットマップ又はHARQプロセスID範囲に基づいて決定するように更に構成されている。
【0108】
第10の実施例は、第1~第9の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、直接フレーム番号(DFN)又はシステムフレーム番号(SFN)から導出された現在_スロット変数に基づいてグラントHARQ IDを導出し、グラントHARQ IDからHARQプロセスIDを決定するように更に構成されており、グラントHARQ ID及びHARQプロセスIDとは、それらの間で1対1のマッピングを含む。
【0109】
第11の実施例は、第1~第10の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、DCIフォーマット3_0サイズ又はDCIフォーマット3_1サイズのうちの少なくとも1つを、固定サイズ、又は、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、若しくはNRサイドリンク通信のための最大数の予約リソースに基づく構成可能なサイズに基づくレガシーDCIフォーマットサイズに整合させるように更に構成され、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット0_1を含むレガシーDCIフォーマットサイズに応答して、処理回路が、DCIフォーマット3_0サイズ又はDCIフォーマット3_1サイズのうちの少なくとも1つをゼロパディングによって整合させるように、更に構成されている。
【0110】
第12の実施例は、new radio(NR)ネットワークのためのユーザ機器(UE)又はサービス消費者デバイスで使用されるように構成されている装置であって、NRサイドリンク通信を可能にするサイドリンク設定グラントについてのダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、DCIのDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントをアクティブ化するか、少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをリリースするか、又は少なくとも1つのサイドリンク設定グラントのための再送信を生成するかどうかを決定するように構成されている、1つ以上のプロセッサを備える、装置であり得る。
【0111】
第13の実施例は、第12の実施例を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、DCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドがすべてゼロで構成されていることに応答して、サイドリンク設定グラントをアクティブ化するように更に構成されている。
【0112】
第14の実施例は、第12~第13の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、DCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドがすべてゼロで構成され、かつDCIフォーマット3_0構成の周波数リソース割り当てについてのSCIフォーマット0_1フィールドがすべて1で構成されていることに応答して、サイドリンク設定グラントをリリースするように更に構成されている。
【0113】
第15の実施例は、第12~第14の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、設定グラントの周期性がスロット又はミリ秒のどちらに基づくかに基づいて、HARQプロセスIDを決定するように更に構成されている。
【0114】
第16の実施例は、第12~第15の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、1つ以上のプロセッサは、ビットマップ又はHARQプロセスID範囲に基づいて、DCIフォーマット3_0構成のサイドリンク設定グラントと関連付けられた1つ以上のHARQプロセスIDを導出するように更に構成されている。
【0115】
第17の実施例は、実行可能な命令を記憶するコンピュータ可読記憶デバイスであって、前記実行可能な命令が、実行に応答して、new radio(NR)ネットワーク上のユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサに動作を行わせるものであって、動作は、NRサイドリンク通信を可能にするサイドリンク設定グラントについてのダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、DCIのDCIフォーマット3_0構成の1つ以上のフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントをアクティブ化するか、少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをリリースするか、又は少なくとも1つのサイドリンク設定グラントの再送信を生成するか同かを決定することと、を含む、コンピュータ可読記憶デバイスであり得る。
【0116】
第18の実施例は、第17の実施例を含むことができ、動作は、DCIフォーマット3_0構成の新規データインジケータ(NDI)フィールドに基づいて、再送信動作を生成するか、又は、アクティブ化動作とリリース動作のどちらを生成するかの更なる決定を生成するかどうかを決定することと、DCIフォーマット3_0構成のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスIDフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントのアクティブ化動作を生成することと、DCIフォーマット3_0構成の周波数リソース割り当てについてのサイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1フィールド及びHARQプロセスIDフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントのリリース動作を生成することと、を更に含む。
【0117】
第19の実施例は、第17~第18の実施例のうちのいずれか1つ以上を含み、動作は、DCIフォーマット3_0構成のHARQプロセスIDフィールドとサイドリンク制御情報(SCI)フォーマット0_1の周波数(ドメイン)リソース割り当てフィールドに基づいて少なくとも1つ以上のサイドリンク設定グラントをリリースして少なくとも1つ以上のサイドリンク設定グラントをアクティブ化することを更に含み、HARQプロセスIDフィールドが、サイドリンク設定グラントインデックスに等しい、又は1つ以上のサイドリンク設定グラントインデックスを含むデータセット、ビットマップ、又はテーブルのエントリを示す。
【0118】
第20の実施例は、第17~第19の実施例のうちのいずれか1つ以上を含み、動作は、サイドリンク動的グラントに適用可能であるDCIフォーマット3_0構成のフィールドに基づいて、サイドリンク設定グラントの再送信のための再送信動作を開始するかどうかを決定することを更に含み、サイドリンク設定グラントが、サイドリンク動的グラントとは異なるRNTIに基づく。
【0119】
さらなる実施例として、1.以下は、DCIコンテンツ、DCIフォーマットサイズ整合、gNBへのサイドリンクHARQフィードバックレポート、複数のサイドリンクHARQの多重化、並びに設定グラントに対するHARQプロセスID決定、を含む特定された残るタスクのうちいくつかの詳細について説明する。
【0120】
2.DCIコンテンツ:DCIフォーマット3_0は、NRサイドリンク送信をスケジューリングするgNBのために定義される。DCIフォーマット3_0のフィールドには、時間ギャップ、HARQプロセスID、NDI、初期送信の最低サブチャネルインデックス、周波数及び時間リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールド、PSFCH-to-HARQフィードバックタイミングインジケータ、構成インデックスが含まれる。時間ギャップ、HARQプロセスID、及び構成インデックスフィールドのビットサイズは指定されていない。時間ギャップフィールドは、上位層パラメータによって与えられるスロットオフセットテーブルにインデックスを提供する。このスロットオフセットテーブルは、最大8個のエントリを有することができ、したがって、このフィールドには3ビットが使用される。NR Uuと同様に、最大16個のサイドリンクのためのHARQプロセスをサポートすることができ、4ビットがHARQプロセスIDフィールドに使用される。LTE V2Xでは、最大8個のサイドリンクSPS構成がサポートされる。NR V2Xでは、最大8個の設定グラントがサポートされる。したがって、一実施形態は、構成インデックスフィールドに3ビットを使用することである。
【0121】
提案1:DCIフォーマット3_0では、HARQプロセスIDのフィールドは4ビットを有し、時間ギャップのフィールドは3ビットを有し、構成インデックスのフィールドは3ビットを有する。DCIフォーマット3_0は、タイプ2のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又はリリースするために使用される。NRタイプ2のアップリンク設定グラントと同様に、タイプ2のサイドリンク設定グラントのアクティブ化又はリリースは、DCIフォーマット3_0の特別なフィールドによって検証することができる。例えば、DCIフォーマット3_0におけるHARQプロセスIDフィールドは、タイプ2のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又はリリースするためにすべて0であり得る。更に、周波数リソース割り当ての有効なSCIフォーマット0_1フィールドは、すべて1であることができないと想定される。したがって、タイプ2のサイドリンク設定グラントのアクティブ化とリリースとの間の区別は、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドがすべて1であるかどうかをチェックすることによって達成される。このフィールドがすべて1である場合、DCIフォーマット3_0は、タイプ2のサイドリンク設定グラントをリリースすると考えられる。そうでない場合、DCIフォーマット3_0は、タイプ2のサイドリンク設定グラントをアクティブ化すると考えられる。
【0122】
提案2:DCIフォーマット3_0におけるサイドリンクのタイプ2設定グラントのアクティブ化を検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドはすべて1ではない。DCIフォーマット3_0におけるサイドリンクのタイプ2設定グラントのリリースを検証するには、HARQプロセスIDがすべて0ではなく、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドはすべて1である。
【0123】
2.2.DCIフォーマットサイズ整合:DCIフォーマット3_0のサイズと既存のNR DCIフォーマットのうちの1つのサイズが整合される。DCIフォーマット3_0を既存のどのNR DCIフォーマットに整合させるかは限定されなくてもよい。DCIフォーマット3_0を、同様のペイロードサイズを有する既存のDCIフォーマットに整合させることが有益である。既知のDCIフォーマット3_0のコンテンツでは、DCIフォーマット3_0は、DCIフォーマット0_0と同様のペイロードサイズを有する。DCIフォーマット3_0とDCIフォーマット0_0との間のペイロードサイズの整合は、ゼロパディングによって達成可能である。
【0124】
提案3:NR DCIフォーマット3_0は、ゼロパディングを介してNR DCIフォーマット0_0にペイロードサイズを整合し得る。
【0125】
2.5 設定グラントに対するHARQプロセスID決定:NR Uuでは、アップリンク設定グラントは、複数のHARQプロセスを有し得、HARQプロセスの数は、アップリンク設定グラントの構成の一部である。この同様のスキームはサイドリンク設定グラントに拡張されるはずであり、すなわち、複数のHARQプロセスがサイドリンク設定グラントに割り当てられる。これにより、サイドリンク送信のスループットが増加する。サイドリンク動的グラントは、設定グラントに対する再送信のためのリソースを提供するために使用される。HARQプロセスIDがこの動的グラントに含まれるため、gNBは、再送信のために動的グラントのためのHARQプロセスIDを計算する必要がある。Uuと同様に、サイドリンクのためのHARQプロセスIDは、初期サイドリンク送信のサイドリンクスロットインデックス、設定グラントの周期性、及びサイドリンク設定グラントにおけるHARQプロセスの数に基づいて取得される。複数の設定グラント構成がサイドリンクのためにサポートされているため、HARQプロセスIDの曖昧性を回避すべく、正確なHARQプロセスIDが各設定グラントに割り当てられるべきである。したがって、サイドリンク設定グラント構成は、関連付けられたHARQプロセスIDを含む。
【0126】
提案11:設定グラントのHARQプロセスIDは、第1のサイドリンク送信の物理リソースによって決定される。サイドリンク設定グラント構成は、その関連するHARQプロセスIDを含む。
【0127】
結論提案:提案1:DCIフォーマット3_0において、HARQプロセスIDのフィールドは4ビットを有し、時間ギャップのフィールドは3ビットを有し、構成インデックスのフィールドは3ビットを有する。提案2:DCIフォーマット3_0におけるタイプ2のサイドリンク設定グラントのアクティブ化を検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドはすべて1ではない。DCIフォーマット3_0におけるタイプ2のサイドリンク設定グラントのリリースを検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット3_0フィールドはすべて1である。提案3:NR DCIフォーマット3_0のペイロードサイズは、NR DCIフォーマット0_0にゼロパディングを介して整合されるべきである。提案11:設定グラントのHARQプロセスIDは、第1のサイドリンク送信の物理リソースによって決定される。サイドリンク設定グラント構成は、その関連するHARQプロセスIDを含む。
【0128】
更に、本明細書に記載の様々な態様又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用して、方法、装置、又は製造物品として実装することができる。本明細書で使用される「製造物品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。更に、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つ以上のデバイス及び/又は他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、限定されるものではないが、無線チャネルと、命令(複数可)及び/又はデータを記憶、収容、及び/又は運搬することができる様々な他の媒体を含むことができる。更に、コンピュータプログラム製品は、コンピュータに、本明細書に記載の機能を実行させるように動作可能な1つ以上の命令又はコードを有するコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0129】
通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他の構造若しくは非構造データを、変調データ信号、例えば、搬送波又は他の輸送機構などのデータ信号に含み、任意の情報配信又は輸送媒体を含む。「変調データ信号」又は複数の信号は、1つ以上の信号内の情報を符号化するように設定又は変更された1つ以上の特性を有する信号を指す。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0130】
例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合することができる。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。更に、いくつかの態様では、プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在することができる。加えて、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。代替的に、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内にて別個の構成要素として存在することができる。加えて、いくつかの態様では、方法又はアルゴリズムのプロセス及び/又は動作は機械可読媒体及び/又はコンピュータ可読媒体上の1つ又は任意の組み合わせ又はコード及び/又は命令として存在することができ、これは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる。
【0131】
これに関して、開示された主題は様々な実施形態及び対応する図に関連して説明されてきたが、適用可能な場合、他の同様の実施形態を使用することができ、又は、開示された主題の同じ、類似の、代替的、又は代替機能を実行するための記載された実施形態に、そこから逸脱することなく、修正及び追加を行うことができることを理解されたい。したがって、開示される主題は本明細書に記載される任意の単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲に従って幅及び範囲で解釈されるべきである。
【0132】
具体的には、上述の構成要素(アセンブリ、デバイス、回路、システムなど)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」への参照を含む)は、本明細書に示される本開示の例示的な実装形態における機能を実行する開示された構造と構造的に同等でない場合でも、記載された構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造(例えば、機能的に同等である)に対応することが意図される。更に、特定の特徴がいくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の用途に望ましく有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。
付属書類
1.以下は、DCIコンテンツ、DCIフォーマットサイズ整合、gNBへのサイドリンクHARQフィードバックレポート、複数のサイドリンクHARQの多重化、並びに設定グラントに対するHARQプロセスID決定、を含む特定された残るタスクのうちいくつかの詳細について説明する。
2.DCIコンテンツ:DCIフォーマット3_0は、gNBスケジューリングNRサイドリンク送信のために定義される。DCIフォーマット3_0のフィールドには、時間ギャップ、HARQプロセスID、NDI、初期送信の最低サブチャネルインデックス、周波数及び時間リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールド、PSFCH-to-HARQフィードバックタイミングインジケータ、構成インデックスが含まれる。時間ギャップ、HARQプロセスID、及び構成インデックスフィールドのビットサイズは指定されていない。時間ギャップフィールドは、上位層パラメータによって与えられるスロットオフセットテーブルにインデックスを提供する。このスロットオフセットテーブルは、最大8個のエントリを有することができ、したがって、このフィールドには3ビットが使用される。NR Uuと同様に、最大16個のサイドリンクのためのHARQプロセスをサポートすることができ、4ビットがHARQプロセスIDフィールドに使用される。LTE V2Xでは、最大8個のサイドリンクSPS構成がサポートされる。NR V2Xでは、最大8個の設定グラントがサポートされる。したがって、一実施形態は、構成インデックスフィールドのために3ビットを使用することである。
提案1:DCIフォーマット3_0では、HARQプロセスIDのフィールドは4ビットを有し、時間ギャップのフィールドは3ビットを有し、構成インデックスのフィールドは3ビットを有する。DCIフォーマット3_0は、タイプ2のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又はリリースするために使用される。NRタイプ2のアップリンク設定グラントと同様に、タイプ2のサイドリンク設定グラントのアクティブ化又はリリースは、DCIフォーマット3_0の特別なフィールドによって検証することができる。例えば、DCIフォーマット3_0におけるHARQプロセスIDフィールドは、タイプ2のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又はリリースするためにすべて0であり得る。更に、周波数リソース割り当ての有効なSCIフォーマット0_1フィールドは、すべて1であることができないと想定される。したがって、タイプ2のサイドリンク設定グラントのアクティブ化とリリースとの間の区別は、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドがすべて1であるかどうかをチェックすることによって達成される。このフィールドがすべて1である場合、DCIフォーマット3_0は、タイプ2のサイドリンク設定グラントをリリースすると考えられる。そうでない場合、DCIフォーマット3_0は、タイプ2のサイドリンク設定グラントをアクティブ化すると考えられる。
提案2:DCIフォーマット3_0におけるサイドリンクのタイプ2設定グラントのアクティブ化を検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドはすべて1ではない。DCIフォーマット3_0におけるサイドリンクのタイプ2設定グラントのリリースを検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドはすべて1である。
2.2DCIフォーマットサイズ整合:DCIフォーマット3_0のサイズと既存のNR DCIフォーマットのうちの1つのサイズが整合される。DCIフォーマット3_0を既存のどのNR DCIフォーマットに整合させるかは限定されていない。DCIフォーマット3_0を同様のペイロードサイズを有する既存のDCIフォーマットに整合させることが有益である。既知のDCIフォーマット3_0のコンテンツでは、DCIフォーマット3_0は、DCIフォーマット0_0と同様のペイロードサイズを有する。DCIフォーマット3_0とDCIフォーマット0_0との間のペイロードサイズの整合は、ゼロパディングによって達成可能である。
提案3:NR DCIフォーマット3_0は、ゼロパディングを介してNR DCIフォーマット0_0にペイロードサイズを整合し得る。
2.5 設定グラントに対するHARQプロセスID決定:NR Uuでは、アップリンク設定グラントは、複数のHARQプロセスを有し得て、HARQプロセスの数は、アップリンク設定グラントの構成の一部である。この同様のスキームはサイドリンク設定グラントに拡張されるはずであり、すなわち、複数のHARQプロセスがサイドリンク設定グラントに割り当てられる。これにより、サイドリンク送信のスループットが増加する。サイドリンク動的グラントは、設定グラントに対する再送信のためのリソースを提供するために使用される。HARQプロセスIDがこの動的グラントに含まれるため、gNBは、再送信のために動的グラントのためのHARQプロセスIDを計算する必要がある。Uuと同様に、サイドリンクのためのHARQプロセスIDは、初期サイドリンク送信のサイドリンクスロットインデックス、設定グラントの周期性、及びサイドリンク設定グラントにおけるHARQプロセスの数に基づいて取得される。複数の設定グラント構成がサイドリンクのためにサポートされているため、HARQプロセスIDの曖昧性を回避すべく、正確なHARQプロセスIDが各設定グラントに割り当てられるべきである。したがって、サイドリンク設定グラント構成は、関連付けられたHARQプロセスIDを含む。
提案11:設定グラントのHARQプロセスIDは、第1のサイドリンク送信の物理リソースによって決定される。サイドリンク設定グラント構成は、その関連するHARQプロセスIDを含む。
結論提案:提案1:DCIフォーマット3_0において、HARQプロセスIDのフィールドは4ビットを有し、時間ギャップのフィールドは3ビットを有し、構成インデックスのフィールドは3ビットを有する。提案2:DCIフォーマット3_0におけるタイプ2のサイドリンク設定グラントのアクティブ化を検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット0_1フィールドはすべて1ではない。DCIフォーマット3_0におけるタイプ2のサイドリンク設定グラントのリリースを検証するには、HARQプロセスIDがすべて0であり、周波数リソース割り当てのSCIフォーマット3_0フィールドはすべて1である。提案3:NR DCIフォーマット3_0のペイロードサイズは、NR DCIフォーマット0_0にゼロパディングを介して整合されるべきである。提案11:設定グラントのHARQプロセスIDは、第1のサイドリンク送信の物理リソースによって決定される。サイドリンク設定グラント構成は、その関連するHARQプロセスIDを含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8