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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-26
(45)【発行日】2025-07-04
(54)【発明の名称】収納装置
(51)【国際特許分類】
   A47F 11/06 20060101AFI20250627BHJP
   A47F 3/04 20060101ALI20250627BHJP
【FI】
A47F11/06
A47F3/04 D
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021163325
(22)【出願日】2021-10-04
(65)【公開番号】P2022061024
(43)【公開日】2022-04-15
【審査請求日】2024-02-19
(31)【優先権主張番号】P 2020168345
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020168346
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥長 宏章
(72)【発明者】
【氏名】城戸 涼
(72)【発明者】
【氏名】根岸 正樹
(72)【発明者】
【氏名】二階堂 勝
(72)【発明者】
【氏名】高野 樹
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3012111(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0091271(US,A1)
【文献】特開平11-086121(JP,A)
【文献】特開2012-105691(JP,A)
【文献】特開2008-229215(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 11/06
A47F 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に開口する開口部を有する陳列室と、
前記陳列室の内部に複数の列状に並べて設けられた複数の棚板のそれぞれを底部とする複数の収容室と、
前記収容室に対応して、前記収容室が形成する列に沿ってそれぞれ設けられ、前記陳列室の内部を照明するとともに、前記陳列室の外方にまで光を放射可能な複数の光源と、
所定の情報が入力される入力部と、
各種の情報が表示される表示部と、
を備える収納装置であって、
前記陳列室には、前記陳列室の前面に開口する陳列室開口部を、前記収容室が形成する各列に対応して開閉可能に閉塞する複数の外扉と、前記外扉を施解錠する電子錠と、前記外扉の開扉、及び閉扉を検知する扉開閉検知手段と、が設けられ、
前記収容室には、前記収容室の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室の扉と、前記収容室の扉を施錠するロック機構とが設けられ、
前記収納装置が駆動を開始すると、全ての前記複数の光源を点灯させ、前記電子錠および前記ロック機構に施錠させ、前記収納装置に対して、前記入力部が操作されるのを待機する動作を実施し、前記入力部に入力された情報に基づいて、複数の前記収容室の少なくともいずれか一つを選択して、複数の前記光源のそれぞれの点灯を制御する制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記入力部に入力された情報に基づいて選択または指定された前記収容室が並ぶ列とは異なる列に位置する前記光源を消灯させ、前記外扉を施解錠する電子錠および前記入力部に入力された情報に基づいて指定された収容室の扉を施錠するロック機構を解錠し、
前記外扉を解錠した後、前記外扉の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを前記扉開閉検知手段が検知すると、前記外扉の電子錠と、前記解錠した収容室のロック機構を施錠し、前記消灯した光源を点灯させ、
前記外扉を解錠した後、前記外扉の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを前記扉開閉検知手段が検知しない状態が所定の時間を経過しても継続される場合、前記外扉の電子錠と、前記解錠した収容室のロック機構を施錠し、前記表示部にエラーメッセージを表示させた後、前記消灯した光源を点灯させる、
ことを特徴とする収納装置。
【請求項2】
前面に開口する開口部を有する陳列室と、
前記陳列室の内部に複数の列状に並べて設けられた複数の棚板のそれぞれを底部とする複数の収容室と、
前記収容室に対応して、前記収容室が形成する列に沿ってそれぞれ設けられ、前記陳列室の内部を照明するとともに、前記陳列室の外方にまで光を放射可能な複数の光源と、
所定の情報が入力される入力部と、
各種の情報が表示される表示部と、
を備える収納装置であって、
前記陳列室には、前記陳列室の前面に開口する陳列室開口部を、前記収容室が形成する各列に対応して開閉可能に閉塞する複数の外扉と、前記外扉を施解錠する電子錠と、前記外扉の開扉、及び閉扉を検知する扉開閉検知手段と、が設けられ、
前記収容室には、前記収容室の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室の扉と、前記収容室の扉を施錠するロック機構とが設けられ、
前記収納装置が駆動を開始すると、全ての前記複数の光源を点灯させ、前記電子錠および前記ロック機構に施錠させ、前記収納装置に対して、前記入力部が操作されるのを待機する動作を実施し、前記入力部に入力された情報に基づいて、複数の前記収容室の少なくともいずれか一つを選択して、複数の前記光源のそれぞれの点灯を制御する制御部と、をさらに備え、
前記陳列室には、前記陳列室の前面に開口する陳列室開口部を、前記収容室が形成する各列に対応して開閉可能に閉塞する複数の外扉と、前記外扉を施解錠する電子錠とが設けられ、
前記収容室には、前記収容室の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室の扉と、前記収容室の扉を施錠するロック機構とが設けられ、前記収納装置が駆動を開始すると、前記電子錠および前記ロック機構に施錠させ、
前記制御部は、前記入力部に入力された情報に基づいて指定された収容室に隣接する前記光源以外の前記光源を消灯させ、少なくとも前記入力部に入力された情報に基づいて指定された収容室側に位置する前記外扉を施解錠する電子錠および前記入力部に入力された情報に基づいて指定された収容室の扉を施錠するロック機構を解錠し、
前記外扉を解錠した後、前記外扉の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを前記扉開閉検知手段が検知すると、前記外扉の電子錠と、前記解錠した収容室のロック機構を施錠し、前記消灯した光源を点灯させ、
前記外扉を解錠した後、前記外扉の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを前記扉開閉検知手段が検知しない状態が所定の時間を経過しても継続される場合、前記外扉の電子錠と、前記解錠した収容室のロック機構を施錠し、前記表示部にエラーメッセージを表示させた後、前記消灯した光源を点灯させる、
ことを特徴とする収納装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記入力部に入力された情報に基づいて指定された収容室に隣接する前記光源を、点灯、消灯、あるいは任意のパターンで点滅させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、物品を常温、冷蔵、または冷凍保存可能な自動販売機を開示する。この自動販売機は、本体の前面に設けられた開口部を開閉する外扉と、本体の内部に設けられ、前面が開口した商品収納室と、外扉の内側に配置され、各商品収納室の前面を開閉可能に閉塞する小扉とを備える。これらの小扉には、当該小扉を所定位置に固定するロック機構を駆動させる電気部品が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-86121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、所定の棚板を利用者が容易に識別できる収納装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における収納装置は、前面に開口する開口部を有する陳列室と、前記陳列室の内部に複数の列状に並べて設けられた複数の棚板のそれぞれを底部とする複数の収容室と、前記収容室に対応して、前記収容室が形成する列に沿ってそれぞれ設けられ、前記陳列室の内部を照明するとともに、前記陳列室の外方にまで光を放射可能な複数の光源と、所定の情報が入力される入力部と、各種の情報が表示される表示部と、を備える収納装置であって、前記陳列室には、前記陳列室の前面に開口する陳列室開口部を、前記収容室が形成する各列に対応して開閉可能に閉塞する複数の外扉と、前記外扉を施解錠する電子錠と、前記外扉の開扉、及び閉扉を検知する扉開閉検知手段と、が設けられ、前記収容室には、前記収容室の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室の扉と、前記収容室の扉を施錠するロック機構とが設けられ、前記収納装置が駆動を開始すると、全ての前記複数の光源を点灯させ、前記電子錠および前記ロック機構に施錠させ、前記収納装置に対して、前記入力部が操作されるのを待機する動作を実施し、前記入力部に入力された情報に基づいて、複数の前記収容室の少なくともいずれか一つを選択して、複数の前記光源のそれぞれの点灯を制御する制御部と、ををさらに備え、前記制御部は、前記入力部に入力された情報に基づいて選択または指定された前記収容室が並ぶ列とは異なる列に位置する前記光源を消灯させ、前記外扉を施解錠する電子錠および前記入力部に入力された情報に基づいて指定された収容室の扉を施錠するロック機構を解錠し、前記外扉を解錠した後、前記外扉の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを前記扉開閉検知手段が検知すると、前記外扉の電子錠と、前記解錠した収容室のロック機構を施錠し、前記消灯した光源を点灯させ、前記外扉を解錠した後、前記外扉の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを前記扉開閉検知手段が検知しない状態が所定の時間を経過しても継続される場合、前記外扉の電子錠と、前記解錠した収容室のロック機構を施錠し、前記表示部にエラーメッセージを表示させた後、前記消灯した光源を点灯させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本開示における収納装置は、光源の点灯を制御することで、複数の棚板の内のいずれか一つを他の棚板と区別させることができる。そのため、所定の棚板を利用者が容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1における収納装置の斜視図
図2】実施の形態1における収納装置から外扉の図示を省略した斜視図
図3】実施の形態1における収納装置の構成を示すブロック図
図4】実施の形態1における収納装置管理システムの概略構成を示す図
図5】実施の形態1における待機モードにおける収納装置の動作を示すフローチャート
図6】実施の形態1における受け取りモードにおける収納装置の動作を示すフローチャート
図7】実施の形態1におけるメンテナンスモードにおける収納装置の動作を示すフローチャート
図8】実施の形態2における収納装置から外扉の図示を省略した斜視図
図9】実施の形態2における受け取りモードにおける収納装置の動作を示すフローチャート
図10】実施の形態2におけるメンテナンスモードにおける収納装置の動作を示すフローチャート
図11】実施の形態3における収納装置から外扉の図示を省略した正面図
図12】実施の形態3における受け取りモードにおける収納装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、物品を常温、冷蔵、または冷凍保存可能な収納装置が開示されていた。この収納装置には、本体の前面に設けられた開口部を開閉する外扉と、本体の内部に設けられ、前面が開口した商品収納室、あるいは棚板を複数備える。これらの商品収納室、あるいは棚板には、物品が収められている。この収納装置の利用者は、外扉を開放した後、商品収納室や棚板に収められたいずれかの物品を選択して取り出すこととなる。
【0009】
しかしながら、多数の商品収納室を備える収納装置では、利用者が目的とする物品が収められた収納室や棚を特定し難いと言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、所定の棚板を利用者が容易に識別できる収納装置を提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態1)
以下、図1図7を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.収納装置の構成]
図1は、実施の形態1における収納装置1の斜視図である。
本実施の形態の収納装置1は、内部に収められた物品を所定温度下で保管可能な冷蔵・冷凍用のショーケースである。なお、これに限らず、収納装置1は、内部に収められた物品を常温下で保管可能であってもよい。収納装置1は、物品を陳列して販売するための販売用収納装置や物品受け取り用のロッカーとして使用可能である。収納装置1は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗等に設置される。
本実施形態の収納装置1は、前面に開閉可能な扉部材が設けられた所謂リーチインタイプの収納装置である。
【0012】
図1に示すように、収納装置1は、各側面に断熱壁を備えた箱状の筐体2を備える。筐体2は、下部の機械室3と、機械室3の上方の陳列室4とを備える。
機械室3には、圧縮機31(図3)や、凝縮器、膨張器、蒸発器等の冷凍回路(冷媒回路)を構成する装置と、蒸発器と熱交換した冷気を陳列室4に送り出す送風機32(図3)が収められる。これらの装置が駆動することによって、陳列室4の温度調整が行われる。
【0013】
具体的には、機械室3で冷却された冷気は不図示の冷風ダクトを通じて陳列室4の上方に案内され、上方から陳列室4に導入される。陳列室4に導入された冷気は陳列室4を冷却した後に機械室3に戻る。冷気は筐体2内を循環可能である。
【0014】
図2は、収納装置1から外扉5、6の図示を省略した斜視図である。
図2に示すように、陳列室4の前面には、前方に開口する開口部4Aが形成される。この開口部4Aの幅方向の略中央には、仕切り体4Bが設けられる。この仕切り体4Bは、開口部4Aの上下方向に沿って伸びる柱状の部材である。仕切り体4Bの両端は、それぞれが開口部4Aの上縁と下縁とに連結される。
【0015】
図1に示すように、開口部4Aは、幅方向一対の外扉5、6で開閉可能に閉塞される。外扉5、6は、それぞれ、開口部4Aの左右外端で、上下端がヒンジで回動可能に支持される。外扉5、6は、いわゆる、観音開きである。
外扉5、6は、矩形状の枠体5A、6Aと、枠体5A、6Aに嵌め込まれた透明板5B、6Bと、外扉5、6が閉じた際に外扉5、6同士の近接する部位に設けられた取っ手5C、6Cとを備える。
【0016】
外扉5、6が閉じた際に外扉5、6同士の近接する部位は、いずれも仕切り体4Bに当接する。このため、外扉5、6が閉じた際には、仕切り体4Bは、収納装置1の正面視で外扉5、6の間に位置する。
収納装置1は、外扉5、6を閉じた状態で、透明板5B、6Bを介して外部から陳列室4の内部を視認可能に構成される。
【0017】
外扉5、6には、電子錠9(図3)と、外扉開閉センサ10(図3)とが設けられる。電子錠9は、電気的に施解錠をする機構である。この電子錠9が施錠されるときには、外扉5、6が開放できない状態に保たれる。
外扉開閉センサ10は、例えば、外扉5、6の付近に設けられた近接センサ等のセンサ部品である。
【0018】
右側の外扉6の前面には、入力部、及び表示部として機能するタッチパネル7が設けられる。タッチパネル7は、各種の情報が表示されると共に、表示された情報の部位に触れることによって、収納装置1の設定情報等、各種の情報を入力するタッチ操作が可能に構成される。
【0019】
タッチパネル7の下方には、所定の情報を取得する取得部8が設けられる。本実施の形態の取得部8は、例えば、収納装置1を利用するユーザが所持する携帯情報端末(スマートフォン等)から当該端末に割り当てられた認証情報、または収納装置1に納められている物品に関する情報等を取得する。すなわち、取得部8は、各種情報の入力部として機能する。
本実施の形態の認証情報は、収納装置1に対して所定の操作の実施できるか否かを判定するための情報である。
【0020】
本実施形態の取得部8は、QRコード(登録商標)等の所謂二次元コードを読み取る読取装置である。取得部8は、例えば、携帯情報端末の表示部に表示された二次元コードや、各種の印刷媒体に印刷された二次元コードを読み取ることが可能である。
なお、取得部8は、各種の電子タグ等の記録媒体から、近距離無線通信等を用いて当該記録媒体に記録された情報を読み取る装置であってもよい。またこの場合、取得部8は、各種の記録媒体に情報を書き込む送受信部としての機能を有してもよい。
【0021】
陳列室4は、仕切り体4Bによって、左側の陳列室4Lと、右側の陳列室4Rに区分けされる。
上述の通り、外扉5、6が閉じた際に外扉5、6同士の近接する部位は、いずれも仕切り体4Bに当接する。このため、外扉5は、左側の陳列室4Lの前面を閉塞し、外扉6は、右側の陳列室4Rを閉塞する。
【0022】
左右の陳列室4L、4Rの内部には、各陳列室4L、4Rの上下方向に沿って、所定の間隔を空けて複数の棚板43設けられる。本実施の形態では、各棚板43は、網板状の平板部材である。
これらの棚板43に仕切られることによって、各陳列室4L、4Rには、棚板43を底部とする複数の収容室44が形成される。収容室44には、物品を収容可能である。この収容室44に収容された物品は、棚板43に載置される。
本実施形態では、収容室44は、左右方向(幅方向)に2列、上下方向に6段、形成されるが、収容室44の数は、適宜の数に構成可能である。
【0023】
左右の陳列室4L、4Rの各収容室44には、内扉ユニット51が設けられる。内扉ユニット51は、収容室44の前面を閉塞する内扉61(収容室の扉)を回動可能に支持し、この内扉61が回動することによって、収容室44の前面を開閉可能にさせるものである。
内扉61(収容室の扉)は、収容室44の前面と略同形状を有する平板部材であり、内扉ユニット51によって、収容室44の前面を閉塞するように配置される。
本実施の形態では、内扉61は、内扉ユニット51によって、収容室44の上下方向に沿って回動可能に支持される。内扉61は、収容室44の前面を閉塞する閉塞位置と、収容室44の前面を開放する開放位置との間を移動する。なお、図2では、内扉61は、いずれも閉塞位置に配置される。
【0024】
図3は、収納装置1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、内扉ユニット51には、電動ロック機構71と、案内灯92とが設けられる。なお、室内灯92は、図2においては、収容室の内部にあるため図示されていない。
電動ロック機構71は、内扉61を電気的に施解錠する機構である。電動ロック機構71が駆動することで、閉塞位置に配置された内扉61は、当該閉塞位置(所定位置)で固定される。すなわち、電動ロック機構71が施錠されるときには、内扉61が開放できない状態に保たれる。
案内灯92は、例えば、電気部品であるLED(Light Emitting Diode)光源により構成される。案内灯92は、点灯することによって収容室44の状態を利用者に報知することが可能である。
なお、内扉ユニット51には、内扉61を回動させる駆動機構が設けられてもよい。
【0025】
図2に示すように、陳列室4の内部には、庫内照明灯99が設けられる。庫内照明灯99は、陳列室4の内部を補助的に照明する照明装置である。
本実施形態の庫内照明灯99は、陳列室4を囲む筐体2の各内側面の内、左右方向に位置する各内側面のそれぞれに設けられる。これらの内側面において、庫内照明灯99は、開口部4Aの左右方向に位置する縁部に接近した位置に配置される。
【0026】
各庫内照明灯99は、陳列室4の高さ寸法と略同一の長さ寸法を有する線状に形成される。これらの庫内照明灯99の光源には、蛍光灯等の放電ランプや線状に並べて配置されたLEDといった各種の線状光源が用いられる。
また、図2に示すように、各庫内照明灯99は、各陳列室4L、4Rのそれぞれに一つずつ設けられる。そして、各陳列室4L、4Rの内部に配置された各収容室44が形成する列に沿って延びるように配置される。各庫内照明灯99は、各収容室44が形成する列に対して、陳列室4の左右方向における外側に位置する。また、各庫内照明灯99は、陳列室4において、各内扉61に対して前面側(開口部4A側)に位置する。なお、図2においては、陳列室4Lの庫内照明灯99のみが図示されており、陳列室4Rの庫内照明灯99は、図示されていない。
【0027】
なお、本実施の形態の各庫内照明灯99は、所定の長さ寸法を有するため、陳列室4の外方にまで光を放射可能である。このため、各庫内照明灯99が点灯することによって、収納装置1の周辺にいるひとに対して、収納装置1の配置位置を報知することが可能である。
【0028】
[1-1-2.制御構成]
図3に示すように、収納装置1は、制御装置95を備える。
制御装置95は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスとを有したコンピュータを備え、収納装置1の各部を制御する。
制御装置95は、メモリデバイスに記録されたプログラムをプロセッサが実行することで、収納装置1の各部を制御する制御部として機能する。
【0029】
制御装置95は、受信回路、及び送信回路を有した信号の送受信機のような通信部としての機能を有する。本実施の形態では、制御装置95は、外部の通信ネットワーク120と通信可能に接続されている。
制御装置95は、圧縮機31や送風機32の回転数の制御等、冷凍回路を構成する各装置の運転を制御し、陳列室4の庫内温度を所定の温度に保たせる。
【0030】
制御装置95には、電子錠9が電気的に接続される。制御装置95は、この電子錠9の施解錠を制御する。
また、制御装置95には、外扉開閉センサ10が電気的に接続される。外扉開閉センサ10は、外扉5、6の開扉、及び閉扉を検知する制御装置95の扉開閉検知手段として機能する。すなわち、制御装置95は、外扉開閉センサ10の検知結果を取得することで、外扉5、6の開閉状態を取得する。
なおこれに限らず、外扉開閉センサ10は、例えば、電子錠9の施解錠を実行させる信号を受信することで外扉5、6の開扉、及び閉扉を検知するものであってもよい。
【0031】
制御装置95は、各内扉ユニット51の電動ロック機構71に電気的に接続される。制御装置95は、電動ロック機構71の駆動を制御可能に構成される。これによって、制御装置95は、収容室44の内扉61を施錠、開錠を制御する。
また、制御装置95は、各内扉ユニット51の案内灯92に電気的に接続される。制御装置95は案内灯92の点灯を制御する。
【0032】
制御装置95は、例えばタッチパネル7が操作されることで入力された情報や、取得部8が取得した認証情報を受信すると、あらかじめ設定された各種の認証情報と受信した認証情報が合致するか否かを判定する判定部として機能する。本実施の形態では、認証情報は、二次元コードである。
さらに、制御装置95は、タッチパネル7の表示制御を行う。例えば、制御装置95は、外扉5、6や各内扉61が解錠されたことを報知するメッセージやエラーメッセージ等を表示する。
【0033】
具体的には、タッチパネル7や取得部8から入力された情報に基づいて、庫内照明灯99を点灯、消灯、あるいは任意のパターンで点滅させる。制御装置95は、2つの庫内照明灯99をそれぞれ別々に制御可能である。なお、本実施の形態では、収納装置1が駆動を開始すると、制御装置95は、2つの庫内照明灯99をいずれも点灯させる。これによって、制御装置95は、収納装置1の駆動を報知すると共に、陳列室4の内部を各庫内照明灯99によって適当に照明させる。
【0034】
本実施の形態では、制御装置95が収納装置1を制御する場合には、主に待機モード、受け取りモード、メンテナンスモードの3つのモードに基づいて制御する。収納装置1は、各モードに対応した動作を実施する。
【0035】
待機モードでは、制御装置95は、収納装置1に対して、取得部8が操作されるのを待機する動作を実施させる。この待機モードでは、制御装置95は、陳列室4の庫内温度をあらかじめ設定された温度に保つ共に、当該陳列室4の内部を各庫内照明灯99に照明させる。また、この待機モードでは、電子錠9、及び電動ロック機構71に施錠させ、外扉5、6、及び各内扉61に開扉できない状態を維持させる。
なお、本実施の形態では、待機モードは、収納装置1が駆動を開始すると制御装置95が実施させる動作である。
【0036】
この待機モードにおいて、取得部8が所定のコードを取得すると、制御装置95は、当該コードが受け取り用コードやメンテナンス用コードであるか否かを判定する。
受け取り用コードは、収容室44のいずれかに収容された物品を受け取るためのコードであり、当該コードは、収納装置1、及びまたは収納装置管理システム100によって提供される各種のサービスの利用者が主に提示する。
メンテナンス用コードは、収納装置1のメンテナンスを実施するためのコードであり、当該コードは、収納装置1のメンテナンスや在庫管理を実施する作業者が主に提示する。
【0037】
取得部8が受け取り用コードを取得すると、制御装置95は、収納装置1の動作を受け取りモード下における動作に移行させる。
この受け取りモードでは、制御装置95は、まず受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44が並ぶ列とは異なる列側に位置する庫内照明灯99を消灯させる。これによって、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44が並ぶ列側が庫内照明灯99によって照明される。これによって、利用者は、受け取る物品が陳列室4のいずれの列にあるかを容易に識別できる。
【0038】
この後、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠する。物品が利用者に取り出されたことを確認すると、制御装置95は、外扉5、6と、解錠した収容室44とを施錠し、消灯させた庫内照明灯99を再度点灯させる。そして、制御装置95は、収納装置1を受け取りモード下の動作から待機モード下の動作に復帰させる。
【0039】
なお、本実施の形態では、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠した後に、外扉5、6の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると、物品が利用者に取り出されたと判定する。
【0040】
取得部8がメンテナンス用コードを取得すると、制御装置95は、収納装置1の動作をメンテナンスモード下における動作に移行させる。
このメンテナンスモードでは、制御装置95は、タッチパネル7を介して、作業者に作業対象となる収容室44を選択させる。作業者が所定の収容室44を選択すると、選択された収容室44が並ぶ列とは異なる列側に位置する庫内照明灯99を消灯させる。これによって、作業者が指定する収容室44が並ぶ列側が庫内照明灯99によって照明される。これによって、作業者は、指定する収容室44が陳列室4のいずれの列にあるかを容易に識別できる。
【0041】
この後、制御装置95は、外扉5、6と、作業者が指定する収容室44とを解錠する。作業者が作業を終了したことを確認すると、制御装置95は、外扉5、6と、解錠した収容室44とを施錠し、消灯させた庫内照明灯99を再度点灯させる。そして、制御装置95は、収納装置1をメンテナンスモード下の動作から待機モード下の動作に復帰させる。
【0042】
なお、本実施の形態では、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠した後に、外扉5、6の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると、物品が利用者に取り出されたと判定する。
【0043】
同様に、制御装置95は、外扉5、6と、作業者が指定する物品が収容された収容室44とを解錠した後に、外扉5、6の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると、作業者が作業を終えたと判定する。
【0044】
また、受け取りモードやメンテナンスモードにおいて、外扉5、6を解錠する場合、制御装置95は、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44や作業者が指定した収容室44側に位置する外扉のみを解錠してもよい。
【0045】
[1-1-3.収納装置管理システムの構成]
図4は、実施の形態における収納装置管理システム100の概略構成を示す図である。
収納装置管理システム100は、収納装置1を管理するための情報を処理するシステムである。収納装置管理システム100は、収納装置1と、収納装置管理サーバ110と、決済ゲートウェイサーバ112とを備える。本実施形態では、これらの収納装置1と各サーバとがそれぞれ1台ずつ設けられる場合を説明するが、これに限らず、収納装置管理システム100が管理する機器は、いずれも複数設けられてもよい。
【0046】
通信ネットワーク120は、収納装置1や収納装置管理サーバ110等の収納装置管理システム100が含む各機器を相互にデータ通信可能に接続する。通信ネットワーク120は、公衆回線網、専用線、各種の無線通信回線を含んでもよく、サーバ、ルータ、無線通信アクセスポイント等の機器を含んでもよい。収納装置管理システム100が含む各機器と通信ネットワーク120との接続は、無線であってもよいし、有線であってもよい。
【0047】
本実施の形態の収納装置管理システム100において、収納装置1は、コンビニエンスストアや売店といった店舗105に設置される。
収納装置管理サーバ110は、各収容室44に物品が収められるか否か、すなわち収納装置1の在庫状況を保存するサーバである。また、収納装置管理サーバ110は、価格や各収容室44に収められた日付、収容時の庫内温度といった収容室44に収められる物品に関わる各種の情報、及び収納装置1を操作可能な認証情報、収納装置1の在庫状況を保存する。収納装置管理サーバ110は、通信ネットワーク120を介して、収納装置1、及び決済ゲートウェイサーバ112や、収納装置管理システム100の外部からこれらの情報を取得し保存する。
【0048】
制御装置95は、収納装置管理サーバ110に取得した各種の情報を、通信ネットワーク120を介して送信すると共に、これらの収納装置管理サーバ110に保存された各種の情報を、通信ネットワーク120を介して取得し、当該情報に基づいて収納装置1の各部の制御を実施する。すなわち、収納装置管理サーバ110は、制御装置95の記憶部として機能する。
なお、これに限らず、制御装置95は、当該制御装置95が有するメモリのような記憶部に取得した情報を記憶させてもよい。
また例えば、収納装置管理サーバ110は、収納装置1に一体に設けられてもよい。
【0049】
決済ゲートウェイサーバ112は、金融機関や決済サービス事業者等が運営する決済サーバであり、当該決済ゲートウェイサーバ112は、例えば、銀行口座からの引き落とし、クレジットカード決済、電子マネーや仮想通貨による物品の対価の決済等を実行する。
【0050】
収納装置管理システム100は、収納装置1の内部に収められた物品を購入する利用者Uが所持する利用者所持端末114や作業者Sが所持する作業者所持端末116が接続可能に構成される。利用者所持端末114と作業者所持端末116とは、データ通信機能を備え、収納装置1、及び上述した各サーバとの間でデータ通信を実行する。
利用者所持端末114と作業者所持端末116とは、決済ゲートウェイサーバ112と通信して物品の決済処理が可能な携帯端末であり、当該利用者所持端末114、及び作業者所持端末116は、例えば、携帯電話やスマートホン、タブレット等である。
【0051】
これらの利用者所持端末114、及び作業者所持端末116では、収納装置管理システム100に係る所定のアプリケーションプログラムが実行可能となる。本実施の形態では、これらの利用者所持端末114、及び作業者所持端末116は、認証情報である二次元コードを表示可能に構成される。
【0052】
ここで、収納装置管理システム100における作業者Sは、収納装置1や、当該収納装置1に収められた物品の管理を行うひとである。作業者Sは、例えば店舗105の店員や、収納装置1の設置作業者、収納装置1及び収納装置管理システム100の管理作業者等である。すなわち、作業者Sは、収納装置1のメンテナンスと当該収納装置1に収められた物品の在庫管理とを実施する作業者である。
【0053】
また、利用者Uは、収納装置1に収められた物品を購入する等といった、収納装置1、及びまたは収納装置管理システム100によって提供される各種のサービスの利用者である。
なお、収納装置管理システム100が含む利用者所持端末114、及び作業者所持端末116の数は、特に制限されない。
【0054】
上述の通り、収納装置1は、通信部として機能する制御装置95を備える。すなわち、制御装置95は、通信ネットワーク120を介して収納装置管理システム100が有する各サーバや端末に情報や信号を送受可能に構成される。
制御装置95は、収納装置管理サーバ110と通信を行うことによって、各収容室44に収められた物品に関する情報や、陳列室4における物品の在庫状況を送受する。
制御装置95は、物品が購入される場合に、決済ゲートウェイサーバ112に決済要求をし、また、決済ゲートウェイサーバ112から送られた各種の信号を処理する。
【0055】
[1-2.動作]
以上のように構成された収納装置1、及び収納装置管理システム100について、その動作を以下に説明する。
【0056】
収納装置1では、冷凍回路を構成する装置や、送風機32等の装置が駆動することによって、陳列室4の温度調整が行われる。本実施の形態では、陳列室4の内部は、制御装置95によって、所定温度以下となるように調整される。
【0057】
収納装置管理システム100では、作業者Sによって、収納装置1に対する入出庫作業が行われる。
まず、作業者Sが作業者所持端末116に表示させたメンテナンスコードを取得部8に取得させる。制御装置95が取得部8を介してメンテナンスコードを取得すると、電子錠9、及び電動ロック機構71が解錠される。作業者Sは、外扉5、6を開放し、所定の収容室44のそれぞれに対して、各物品の収容や交換を実施する。
【0058】
作業者Sは、入庫作業を終えると、外扉5、6を閉じ、タッチパネル7に入庫した物品の情報、及び入庫作業が終了したことを入力する。この後、制御装置95によって、物品情報や在庫状況が収納装置管理サーバ110に送信される。
これによって、収納装置1の入庫作業が完了する。この入庫作業においては、制御装置95は、メンテナンスモード下で収納装置1を動作させる。
【0059】
利用者Uが物品を購入するときには、まず、利用者Uは、タッチパネル7を操作して、所定の物品の選択と入金とを実施する操作を行う。次いで、利用者Uは、利用者所持端末114に表示させた二次元コードを取得部8に取得させる。
収納装置1の制御装置95は、取得した二次元コードと利用者Uが選択した物品の金額の情報を、通信ネットワーク120を介して決済ゲートウェイサーバ112に送信し、当該決済ゲートウェイサーバ112に選択された物品の金額の決済を要求する。
【0060】
決済ゲートウェイサーバ112において、決済が完了すると、当該決済ゲートウェイサーバ112から制御装置95に決済が完了したことを示す信号が送られる。
制御装置95は、決済ゲートウェイサーバ112から送られた信号と利用者Uによって選択された物品の情報に基づいて、電子錠9と、特定した物品が収められた収容室44の電動ロック機構71とを解錠する。
【0061】
この後、利用者Uは、外扉5、6のいずれかと、所定の内扉61とを開いて物品を取り出し、外扉5、6のいずれかを閉じる。外扉5、6のいずれかが閉じられると、制御装置95は、電子錠9を施錠する。
【0062】
このように、収納装置1、及び収納装置管理システム100は、収容室44に収められた物品の決済手段を備えており、当該収納装置1は、収容室44の内部に収められた物品を販売するときに、販売者の作業を経ることなく物品の決済を行うことが可能である。
上述のように利用者Uが物品を購入するときにおいて、制御装置95は、受け取りモード下で収納装置1を動作させる。
【0063】
[1-2-1.待機モードにおける動作]
次いで、上述した各モード下における収納装置1、及び収納装置管理システム100の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
図5は、待機モードにおける収納装置1の動作を示すフローチャートである。
【0064】
図5に示すように、収納装置1が駆動すると、制御装置95は、すべての庫内照明灯99を点灯させる(ステップSA1)。次いで、制御装置95は、待機モードを開始し(ステップSA2)、当該待機モード下で、収納装置1を動作させる。
取得部8に所定の端末に表示された二次元コードが提示されると、取得部8は、当該二次元コードを取得する(ステップSA3)。制御装置95は、取得部8によって取得された二次元コードが受け取り用コードであるか否かを判定する(ステップSA4)。当該コードが受け取り用コードであると判定された場合(ステップSA4:YES)、制御装置95は、当該コードが有効なコードであるか否かを判定する(ステップSA5)。
【0065】
ここで、制御装置95による有効なコードであるか否かの判定では、例えば、二次元コードが取得部8に提示された時点では、当該二次元コードに付与された物品の受け取り可能な期間を超過していないか否かが判定される。
二次元コードが有効であると判定された場合(ステップSA5:YES)、例えば、二次元コードが取得部8に提示された時点では、当該二次元コードに付与された物品の受け取り可能な期間を超過していないと判定された場合、制御装置95は、受け取りモードを開始し、当該受け取りモード下で収納装置1を動作させる。
【0066】
二次元コードが有効でないと判定された場合(ステップSA5:NO)、例えば、二次元コードが取得部8に提示された時点では、当該二次元コードに付与された物品の受け取り可能な期間を超過していると判定された場合、制御装置95は、タッチパネル7にエラーメッセージを表示させる(ステップSA6)。これによって、提示された二次元コードが無効であることを提示者に報知する。この後、制御装置95は、待機モード下での動作を収納装置1に継続させる。
【0067】
取得された二次元コードが受け取り用コードでないと判定された場合(ステップSA4:NO)、制御装置95は、当該コードがメンテナンス用コードであるか否かを判定する(ステップSA7)。
二次元コードがメンテナンス用コードであると判定された場合(ステップSA7:YES)、制御装置95は、メンテナンスモードを開始し、当該メンテナンスモード下で収納装置1を動作させる。
【0068】
二次元コードがメンテナンス用コードでないと判定された場合(ステップSA7:NO)、制御装置95は、タッチパネル7にエラーメッセージを表示させる(ステップSA8)。これによって、提示された二次元コードが無効であることを提示者に報知する。この後、制御装置95は、待機モード下での動作を収納装置1に継続させる。
【0069】
[1-2-2.受け取りモードにおける動作]
図6は、受け取りモードにおける収納装置1の動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、受け取りモード下では、制御装置95は、二次元コードが指定する物品が収められた収容室44がある列とは異なる列側にある庫内照明灯99を消灯させる(ステップSB1)。
これによって、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44が並ぶ列側が庫内照明灯99によって照明され、利用者Uは、受け取る物品が陳列室4のいずれの列にあるかを容易に識別できる。
次いで、電子錠9と二次元コードが指定する物品が収められた収容室44に設けられた電動ロック機構71とを解錠する(ステップSB2)。
これによって、利用者Uは、外扉5、6と、所定の内扉61とを開放し、所定の物品を取り出すことができる。
【0070】
電子錠9と所定の電動ロック機構71とを解錠した後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSB3)。
外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると(ステップSB3:YES)、制御装置95は、所定の物品が利用者Uによって取り出されたと判断する。そして、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSB4)。この後、制御装置95は、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSB5)、待機モードを開始する。
【0071】
一方、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知していない場合(ステップSB3:NO)、制御装置95は、所定の物品が利用者Uによって取り出されていないと判断する。
さらに、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知しない状態が所定の時間を経過しても継続される場合(ステップSB6:YES)、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSB7)。そして、制御装置95は、タッチパネル7にエラーメッセージを表示させる(ステップSB8)。この後、制御装置95は、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSB5)、待機モードを開始する。
【0072】
これによって、収納装置1は、外扉5、6と所定の内扉61とが継続して開放されることを抑制し、陳列室4に収められた物品を保護する。
【0073】
[1-2-3.メンテナンスモードにおける動作]
図7は、メンテナンスモードにおける収納装置1の動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、メンテナンスモード下では、制御装置95は、まず、収納装置管理サーバ110から所定の情報を取得し、所定の期間を超過して各収容室44に収められている物品がないか否かを判定する(ステップSC1)。
所定の期間を超過して各収容室44に収められている物品がない場合(ステップSC1:YES)、制御装置95は、物品の出入庫を伴う作業を実施するか否かをタッチパネル7に表示させ、作業者Sに判定させる(ステップSC2)。
【0074】
作業者Sが物品の出入庫を伴う作業を実施することを選択した場合(ステップSC2:YES)、制御装置95は、各収容室44をタッチパネル7に表示させ、作業者Sに作業を実施する対象となる収容室44を選択させる(ステップSC3)。
作業者Sがタッチパネル7を介して所定の収容室44を選択すると、制御装置95は、電子錠9と選択された収容室44に設けられた電動ロック機構71とを解錠する(ステップSC4)。
そして、作業を行う対象の収容室44がある列側にある庫内照明灯99を点灯し、他方の列側にある庫内照明灯99を消灯させる(ステップSC5)。
これによって、出入庫作業をする対象の物品が収容された収容室44が並ぶ列側が庫内照明灯99によって照明され、作業者Sは、作業対象の収容室44が陳列室4のいずれの列にあるかを容易に識別できる。
【0075】
電子錠9と所定の電動ロック機構71とを解錠した後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSC6)。
外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると(ステップSC6:YES)、制御装置95は、作業者Sによる物品の出入庫を伴う作業が終了したと判断する。そして、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSC7)。この後、制御装置95は、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSC8)、待機モードを開始する。
【0076】
なお、(ステップSC7)において、制御装置95は、出入庫作業が完了したか否かを確認する表示をタッチパネル7に表示させ、作業者Sが当該タッチパネル7を操作して完了したことを入力することによって、作業者Sによる物品の出入庫を伴う作業が終了したと判断してもよい。すなわち、制御装置95は、外扉開閉センサ10の検知結果と作業者Sによるタッチパネル7の入力操作との2つの信号を受信することによって、作業者Sによる物品の出入庫を伴う作業が終了したと判断してもよい。
これによって、制御装置95は、より確実に出入庫作業の完了を検知し、収納装置1の未施錠や誤った施解錠の実施を抑制することが可能となる。
【0077】
一方、ステップSC2において、作業者Sが物品の出入庫を伴う作業を実施しないことを選択した場合(ステップSC2:NO)、制御装置95は、電子錠9のみを解錠する(ステップSC9)。これによって、収納装置1が各内扉61を解錠することなく、作業者Sは、例えば収納室44の外側の陳列室4全体の清掃等のメンテナンスを実施可能となる。
そして、ステップSC9の後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSC6)。
【0078】
ステップSC1において、所定の期間を超過して各収容室44に収められている物品があると制御装置95が判定した場合(ステップSC1:YES)、当該物品が収められている収容室44がある列側にある庫内照明灯99を点滅させる(ステップSC10)。
これによって、所定の期間を超過した物品が収められた収容室44が並ぶ列側がいずれかが作業者Sに報知される。そして、制御装置95は、当該物品の出庫作業の実施を作業者Sに提示することができる。
【0079】
なお、これに限らず、例えば、通信ネットワーク120を介して、出庫が必要な物品であるという情報を制御装置95が取得した場合に、制御装置95は、当該物品が収められている収容室44がある列側にある庫内照明灯99を点滅させてもよい。
【0080】
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、収納装置1は、前面に開口する開口部4Aを有する陳列室4と、陳列室4の内部に複数の列状に並べて設けられた複数の収容室44と、収容室44の各列のそれぞれに沿って設けられ、陳列室4の内部を照明する庫内照明灯99とを備える。そして、収納装置1は、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点灯を制御する制御装置95を備えている構成とした。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、所定の収容室44の配置位置を報知することができる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に所定の収容室44を識別できる。
【0081】
本実施の形態のように、所定の情報が入力されるタッチパネル7や取得部8を備え、制御装置95は、タッチパネル7や取得部8に入力された情報に基づいて、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点灯を制御するようにしてもよい。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、タッチパネル7や取得部8から入力された情報によって指定された収容室44の配置位置を報知できる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に指定された収容室44を識別できる。
【0082】
本実施の形態のように、収容室44のそれぞれには、所定の物品が収容され、収納装置管理システム100は、物品の情報と、陳列室4の庫内状況と記憶する収納装置管理サーバ110を備えている。そして、制御装置95は、収納装置管理サーバ110に記憶された情報に基づいて、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点灯を制御するようにしてもよい。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、収納装置管理サーバ110から取得した情報によって指定された収容室44の配置位置を報知できる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に指定された収容室44を識別できる。
【0083】
本実施の形態のように、陳列室4の内部には、棚板43のそれぞれを底部とする収容室44が設けられ、収容室44には、収容室44の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室44の内扉61と、収容室44の内扉61を施錠する電動ロック機構71とが設けられている。そして、制御装置95は、指定された棚板43を有する収容室44の電動ロック機構71による施錠を解除するようにしてもよい。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、解錠された収容室44を報知できる。利用者Uや作業者Sが容易に解錠された収容室44を識別できる。
【0084】
(実施の形態2)
[1-1.構成]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2を示す収納装置の外扉を省略した斜視図である。
図8に示すように、本実施の形態においては、陳列室4の内部には、庫内照明灯99が設けられる。庫内照明灯99は、陳列室4の内部を補助的に照明する照明装置である。
本実施形態の庫内照明灯99は、陳列室4を囲む筐体2の各内側面の内、左右方向に位置する各内側面のそれぞれに複数が設けられる。これらの内側面において、各庫内照明灯99は、開口部4Aの左右方向に位置する縁部に接近した位置に配置される。また、これらの内側面において、各庫内照明灯99は、陳列室4の上下方向に沿って並べて設けられる。なお、図8においては、陳列室4Lの庫内照明灯99のみが図示されており、陳列室4Rの庫内照明灯99は、図示されていない。
【0085】
各庫内照明灯99は、収容室44の高さ寸法と略同一の長さ寸法を有する線状に形成される。これらの庫内照明灯99の光源には、蛍光灯等の放電ランプや線状に並べて配置されたLEDといった各種の線状光源が用いられる。各庫内照明灯99は、長手方向が陳列室4の上下方向に沿うように配置される。
【0086】
なお、制御装置および収納装置管理システムの構成については、実施の形態1で用いた図3の制御装置および図4の収納装置管理システムと同様の構成であるため、以下、図3および図4を用いて、説明する。
【0087】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、制御装置95は、庫内照明灯99の点灯を制御する。具体的には、タッチパネル7や取得部8から入力された情報に基づいて、庫内照明灯99を点灯、消灯、あるいは任意のパターンで点滅させる。制御装置95は、各庫内照明灯99をそれぞれ別々に制御可能である。なお、本実施の形態では、収納装置1が駆動を開始すると、制御装置95は、すべての庫内照明灯99を点灯させる。これによって、制御装置95は、収納装置1の駆動を報知すると共に、陳列室4の内部を各庫内照明灯99によって適当に照明させる。
【0088】
本実施の形態では、制御装置95が収納装置1を制御する場合には、主に待機モード、受け取りモード、メンテナンスモードの3つのモードに基づいて制御する。収納装置1は、各モードに対応した動作を実施する。
【0089】
待機モードでは、制御装置95は、収納装置1に対して、取得部8が操作されるのを待機する動作を実施させる。この待機モードでは、制御装置95は、陳列室4の庫内温度をあらかじめ設定された温度に保つ共に、当該陳列室4の内部を各庫内照明灯99に照明させる。また、この待機モードでは、電子錠9、及び電動ロック機構71に施錠させ、外扉5、6、及び各内扉61に開扉できない状態を維持させる。
なお、本実施の形態では、待機モードは、収納装置1が駆動を開始すると制御装置95が実施させる動作である。
【0090】
この待機モードにおいて、取得部8が所定のコードを取得すると、制御装置95は、当該コードが受け取り用コードやメンテナンス用コードであるか否かを判定する。
受け取り用コードは、収容室44のいずれかに収容された物品を受け取るためのコードであり、当該コードは、収納装置1、及びまたは収納装置管理システム100によって提供される各種のサービスの利用者が主に提示する。
メンテナンス用コードは、収納装置1のメンテナンスを実施するためのコードであり、当該コードは、収納装置1のメンテナンスや在庫管理を実施する作業者が主に提示する。
【0091】
取得部8が受け取り用コードを取得すると、制御装置95は、収納装置1の動作を受け取りモード下における動作に移行させる。
この受け取りモードでは、制御装置95は、まず受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44に隣接する庫内照明灯99以外の庫内照明灯99を消灯させる。これによって、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44のみが庫内照明灯99によって照明される。これによって、利用者は、受け取る物品が陳列室4のいずれの収容室44にあるかを容易に識別できる。
なお、この受け取りモードにおいて、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44は、複数であってもよい。
【0092】
この後、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠する。物品が利用者に取り出されたことを確認すると、制御装置95は、外扉5、6と、解錠した収容室44とを施錠し、消灯させた庫内照明灯99を再度点灯させる。そして、制御装置95は、収納装置1を受け取りモード下の動作から待機モード下の動作に復帰させる。
【0093】
なお、本実施の形態では、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠した後に、外扉5、6の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると、物品が利用者に取り出されたと判定する。
【0094】
取得部8がメンテナンス用コードを取得すると、制御装置95は、収納装置1の動作をメンテナンスモード下における動作に移行させる。
このメンテナンスモードでは、制御装置95は、タッチパネル7を介して、作業者に作業対象となる収容室44を選択させる。作業者が所定の収容室44を選択すると、選択された収容室44の内扉61の前面側に配置された庫内照明灯99以外の庫内照明灯99を消灯させる。これによって、作業者が指定する収容室44のみが庫内照明灯99によって照明される。これによって、作業者は、指定する収容室44が陳列室4のいずれであるかを容易に識別できる。なお、このメンテナンスモードでは、作業者は、タッチパネル7を介して、作業対象となる収容室44を複数選択してもよい。
【0095】
この後、制御装置95は、外扉5、6と、作業者が指定する収容室44とを解錠する。作業者が作業を終了したことを確認すると、制御装置95は、外扉5、6と、解錠した収容室44とを施錠し、消灯させた庫内照明灯99を再度点灯させる。そして、制御装置95は、収納装置1をメンテナンスモード下の動作から待機モード下の動作に復帰させる。
【0096】
なお、本実施の形態では、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠した後に、外扉5、6の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると、物品が利用者に取り出されたと判定する。
【0097】
同様に、制御装置95は、外扉5、6と、作業者が指定する物品が収容された収容室44とを解錠した後に、外扉5、6の少なくともいずれかが開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると、作業者が作業を終えたと判定する。
【0098】
また、受け取りモードやメンテナンスモードにおいて、外扉5、6を解錠する場合、制御装置95は、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44や作業者が指定した収容室44側に位置する外扉のみを解錠してもよい。
【0099】
[2-2.動作]
[2-2-1.受け取りモードにおける動作]
上述した各モード下における収納装置1、及び収納装置管理システム100の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
なお、待機モードにおける収納装置1の動作については、実施の形態1の図5に示す動作と同様であるため、その説明を省略する。
【0100】
図9は、受け取りモードにおける収納装置1の動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、受け取りモード下では、制御装置95は、二次元コードが指定する物品が収められた収容室44に隣接する庫内照明灯99以外の庫内照明灯99を消灯させる(ステップSD1)。
これによって、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44のみが庫内照明灯99によって照明され、利用者Uは、受け取る物品が陳列室4のいずれの収容室44にあるかを容易に識別できる。また、利用者Uは、当該収容室44が解錠されていることを認識できる。
【0101】
次いで、電子錠9と二次元コードが指定する物品が収められた収容室44に設けられた電動ロック機構71とを解錠する(ステップSD2)。
これによって、利用者Uは、外扉5、6と、所定の内扉61とを開放し、所定の物品を取り出すことができる。
【0102】
電子錠9と所定の電動ロック機構71とを解錠した後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSD3)。
外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると(ステップSD3:YES)、制御装置95は、所定の物品が利用者Uによって取り出されたと判断する。そして、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSD4)。この後、制御装置95は、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSD5)、待機モードを開始する。
【0103】
一方、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知していない場合(ステップSD3:NO)、制御装置95は、所定の物品が利用者Uによって取り出されていないと判断する。
さらに、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知しない状態が所定の時間を経過しても継続される場合(ステップSD6:YES)、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSD7)。そして、制御装置95は、タッチパネル7にエラーメッセージを表示させる(ステップSD8)。この後、制御装置95は、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSD5)、待機モードを開始する。
【0104】
これによって、収納装置1は、外扉5、6と所定の内扉61とが継続して開放されることを抑制し、陳列室4に収められた物品を保護する。
【0105】
[2-2-2.メンテナンスモードにおける動作]
図10は、メンテナンスモードにおける収納装置1の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、メンテナンスモード下では、制御装置95は、まず、収納装置管理サーバ110から所定の情報を取得し、所定の期間を超過して各収容室44に収められている物品がないか否かを判定する(ステップSE1)。
所定の期間を超過して各収容室44に収められている物品がない場合(ステップSE1:YES)、制御装置95は、物品の出入庫を伴う作業を実施するか否かをタッチパネル7に表示させ、作業者Sに判定させる(ステップSE2)。
【0106】
作業者Sが物品の出入庫を伴う作業を実施することを選択した場合(ステップSE2:YES)、制御装置95は、各収容室44をタッチパネル7に表示させ、作業者Sに作業を実施する対象となる収容室44を選択させる(ステップSE3)。
作業者Sがタッチパネル7を介して所定の収容室44を選択すると、制御装置95は、電子錠9と選択された収容室44に設けられた電動ロック機構71とを解錠する(ステップSE4)。
そして、作業を行う対象の収容室44に隣接する庫内照明灯99を点灯し、他の庫内照明灯99を消灯させる(ステップSE5)。
これによって、出入庫作業をする対象の物品が収容された収容室44のみが庫内照明灯99によって照明され、作業者Sは、作業対象の収容室44が陳列室4のいずれであるかを容易に識別できる。また、作業者Sは、当該収容室44が解錠されていることを認識できる。
【0107】
電子錠9と所定の電動ロック機構71とを解錠した後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSE6)。
外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると(ステップSE6:YES)、制御装置95は、作業者Sによる物品の出入庫を伴う作業が終了したと判断する。そして、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSE7)。この後、制御装置95は、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSE8)、待機モードを開始する。
【0108】
なお、(ステップSE7)において、制御装置95は、出入庫作業が完了したか否かを確認する表示をタッチパネル7に表示させ、作業者Sが当該タッチパネル7を操作して完了したことを入力することによって、作業者Sによる物品の出入庫を伴う作業が終了したと判断してもよい。すなわち、制御装置95は、外扉開閉センサ10の検知結果と作業者Sによるタッチパネル7の入力操作との2つの信号を受信することによって、作業者Sによる物品の出入庫を伴う作業が終了したと判断してもよい。
これによって、制御装置95は、より確実に出入庫作業の完了を検知し、収納装置1の未施錠や誤った施解錠の実施を抑制することが可能となる。
【0109】
一方、ステップSE2において、作業者Sが物品の出入庫を伴う作業を実施しないことを選択した場合(ステップSE2:NO)、制御装置95は、電子錠9のみを解錠する(ステップSE9)。これによって、収納装置1が各内扉61を解錠することなく、作業者Sは、例えば陳列室4全体の清掃等のメンテナンスを実施可能となる。
そして、ステップSE9の後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSE6)。
【0110】
ステップSE1において、所定の期間を超過して各収容室44に収められている物品があると制御装置95が判定した場合(ステップSE1:YES)、当該物品が収められている収容室44に隣接する庫内照明灯99を点滅させる(ステップSE10)。
これによって、所定の期間を超過した物品が収められた収容室44が並ぶ列側がいずれかが作業者Sに報知される。そして、制御装置95は、当該物品の出庫作業の実施を作業者Sに提示することができる。
【0111】
[2-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、収納装置1は、前面に開口する開口部4Aを有する陳列室4と、陳列室4の内部に複数の列状に並べて設けられた複数の収容室44と、収容室44の各列のそれぞれに隣接して設けられ、陳列室4の内部を照明する庫内照明灯99とを備える。そして、収納装置1は、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点灯を制御する制御装置95を備えている構成とした。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、所定の収容室44の配置位置を報知することができる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に所定の収容室44を識別できる。
【0112】
本実施の形態のように、所定の情報が入力されるタッチパネル7や取得部8を備え、制御装置95は、タッチパネル7や取得部8に入力された情報に基づいて、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点灯を制御するようにしてもよい。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、タッチパネル7や取得部8から入力された情報によって指定された収容室44の配置位置を報知できる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に指定された収容室44を識別できる。
【0113】
本実施の形態のように、収容室44のそれぞれには、所定の物品が収容され、収納装置管理システム100は、物品の情報と、陳列室4の庫内状況と記憶する収納装置管理サーバ110を備えている。そして、制御装置95は、収納装置管理サーバ110に記憶された情報に基づいて、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点灯を制御するようにしてもよい。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、収納装置管理サーバ110から取得した情報によって指定された収容室44の配置位置を報知できる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に指定された収容室44を識別できる。
【0114】
本実施の形態のように、陳列室4の内部には、棚板43のそれぞれを底部とする収容室44が設けられ、収容室44には、収容室44の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室44の内扉61と、収容室44の内扉61を施錠する電動ロック機構71とが設けられている。そして、制御装置95は、指定された棚板43を有する収容室44の電動ロック機構71による施錠を解除するようにしてもよい。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、解錠された収容室44を報知できる。利用者Uや作業者Sが容易に解錠された収容室44を識別できる。
【0115】
(実施の形態3)
[3-1.構成]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図11は、本発明の実施の形態3を示す収納装置の外扉を省略した正面図である。
図11に示すように、本実施の形態においては、庫内照明灯99は、複数の棚板43の先端部下面側に、棚板43の左右方向に沿って設けられている。
各庫内照明灯99は、棚板43の幅寸法と略同一の長さ寸法を有する線状に形成される。
【0116】
なお、収納装置のその他の構成は、実施の形態1および実施の形態2と同様であるため同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
また、制御装置および収納装置管理システムの構成については、実施の形態1で用いた図3の制御装置および図4の収納装置管理システムと同様の構成であるため、以下、図3および図4を用いて、説明する。
【0117】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、制御装置95は、庫内照明灯99の点灯を制御する。具体的には、タッチパネル7や取得部8から入力された情報に基づいて、庫内照明灯99を点灯、消灯、あるいは任意のパターンで点滅させる。制御装置95は、各庫内照明灯99をそれぞれ別々に制御可能である。なお、本実施の形態では、収納装置1が駆動を開始すると、制御装置95は、すべての庫内照明灯99を点灯させる。これによって、制御装置95は、収納装置1の駆動を報知すると共に、陳列室4の内部を各庫内照明灯99によって適当に照明させる。
【0118】
本実施の形態では、制御装置95が収納装置1を制御する場合には、主に待機モード、受け取りモード、メンテナンスモードの3つのモードに基づいて制御する。収納装置1は、各モードに対応した動作を実施する。
【0119】
待機モードでは、制御装置95は、収納装置1に対して、取得部8が操作されるのを待機する動作を実施させる。この待機モードでは、制御装置95は、陳列室4の庫内温度をあらかじめ設定された温度に保つ共に、当該陳列室4の内部を各庫内照明灯99に照明させる。また、この待機モードでは、電子錠9、及び電動ロック機構71に施錠させ、外扉5、6、及び各内扉61に開扉できない状態を維持させる。
なお、本実施の形態では、待機モードは、収納装置1が駆動を開始すると制御装置95が実施させる動作である。
【0120】
この待機モードにおいて、取得部8が所定のコードを取得すると、制御装置95は、当該コードが受け取り用コードやメンテナンス用コードであるか否かを判定する。
受け取り用コードは、収容室44のいずれかに収容された物品を受け取るためのコードであり、当該コードは、収納装置1、及びまたは収納装置管理システム100によって提供される各種のサービスの利用者が主に提示する。
メンテナンス用コードは、収納装置1のメンテナンスを実施するためのコードであり、当該コードは、収納装置1のメンテナンスや在庫管理を実施する作業者が主に提示する。
【0121】
取得部8が受け取り用コードを取得すると、制御装置95は、収納装置1の動作を受け取りモード下における動作に移行させる。
この受け取りモードでは、制御装置95は、まず受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44に対応する庫内照明灯99点滅させる。これによって、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44のみが庫内照明灯99が点滅され、これによって、利用者は、受け取る物品が陳列室4のいずれの収容室44にあるかを容易に識別できる。
なお、この受け取りモードにおいて、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44は、複数であってもよい。
【0122】
この後、制御装置95は、外扉5、6と、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44とを解錠する。物品が利用者に取り出されたことを確認すると、制御装置95は、外扉5、6と、解錠した収容室44とを施錠し、消灯させた庫内照明灯99を再度点灯させる。そして、制御装置95は、収納装置1を受け取りモード下の動作から待機モード下の動作に復帰させる。
【0123】
[3-2.動作]
[3-2-1.受け取りモードにおける動作]
上述した各モード下における収納装置1、及び収納装置管理システム100の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
なお、待機モードおよびメンテナンスモードにおける収納装置1の動作については、実施の形態1または実施の形態2と点灯の状態が異なるもののその動作と類似するため、詳細な説明を省略する。
【0124】
図12は、受け取りモードにおける収納装置1の動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、受け取りモード下では、収納装置1が駆動すると、制御装置95は、すべての庫内照明灯99を点灯させる(ステップSF1)。
次いで、制御装置95は、待機モードを開始し、当該待機モード下で、取得部8に所定の端末に表示された二次元コードが提示され、制御装置95により取得部8で取得された二次元コードが受け取り用コードであると判定された場合、受け取りモードが開始される。
【0125】
制御装置95は、二次元コードが指定する物品が収められた収容室44の庫内照明灯99を点滅させる(ステップSF2)。
これによって、受け取り用コードが指定する物品が収容された収容室44の庫内照明灯99のみが点滅され、利用者Uは、受け取る物品が陳列室4のいずれの収容室44にあるかを容易に識別できる。また、利用者Uは、当該収容室44が解錠されていることを認識できる。
次いで、制御装置95は、電子錠9と二次元コードが指定する物品が収められた収容室44に設けられた電動ロック機構71とを解錠する(ステップSF3)。
これによって、利用者Uは、外扉5、6と、所定の内扉61とを開放し、所定の物品を取り出すことができる。
【0126】
電子錠9と所定の電動ロック機構71とを解錠した後、制御装置95は、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたか否かを判定する(ステップSF4)。
外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知すると(ステップSF4:YES)、制御装置95は、所定の物品が利用者Uによって取り出されたと判断する。そして、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSF5)。この後、制御装置95は、庫内照明灯99の点灯状態を確認し(ステップSF6)、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSF7)、待機モードを開始する。
【0127】
一方、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知していない場合(ステップSF4:NO)、制御装置95は、所定の物品が利用者Uによって取り出されていないと判断する。
さらに、外扉5、6の少なくともいずれか一方が開放された後に閉塞されたことを外扉開閉センサ10が検知しない状態が所定の時間を経過しても継続される場合(ステップSF8:YES)、制御装置95は、電子錠9と所定の電動ロック機構71とを施錠する(ステップSF9)。そして、制御装置95は、タッチパネル7にエラーメッセージを表示させる(ステップSF10)。この後、制御装置95は、点滅している庫内照明フラグがONとし、全ての庫内照明灯99を点灯し(ステップSF7)、待機モードを開始する。
【0128】
これによって、収納装置1は、外扉5、6と所定の内扉61とが継続して開放されることを抑制し、陳列室4に収められた物品を保護する。
【0129】
[3-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、収納装置1は、前面に開口する開口部4Aを有する陳列室4と、陳列室4の内部に複数の列状に並べて設けられた複数の収容室44と、複数の棚板43のそれぞれに左右方向に延在して設けられ、陳列室4の内部を照明する庫内照明灯99とを備える。そして、収納装置1は、複数の収容室44の少なくともいずれか一つを選択して、複数の庫内照明灯99のそれぞれの点滅を制御する制御装置95を備えている構成とした。
これにより、各庫内照明灯99の点灯状態を変化させることで、利用者Uや作業者Sに対して、収納装置1は、所定の収容室44の配置位置を報知することができる。そのため、利用者Uや作業者Sが容易に所定の収容室44を識別できる。また、庫内照明灯99を複数の棚板43のそれぞれに幅方向に延在して設けることで、収納室44の内部を効率よく照らすことができる。
【0130】
なお、実施の形態3では、所定の端末に表示された二次元コードが提示された場合に、制御装置95により、二次元コードが指定する物品が収められた収容室44の庫内照明灯99を点滅させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、実施の形態2と同様に、二次元コードが指定する物品が収められた収容室44の庫内照明灯99以外の庫内照明灯99を消灯させるようにしてもよい。
また、実施の形態1または実施の形態2において、二次元コードが指定する物品が収められた収容室44に隣接する庫内照明灯99を点滅させるようにしてもよい。
【0131】
また、実施の形態3として、実施の形態1および実施の形態2に記載した庫内照明灯の構成、および特定の収納室を指定する動作とは異なる庫内照明灯の構成、および特定の収納室を指定する受取モードについて説明したが、実施の形態1および実施の形態2と同様に、実施の形態3においても、この構成および動作がメンテナンスモードでも同様に機能することはもちろんである。
【0132】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0133】
例えば、上述した実施の形態では、外扉5、6を左右に一対有する収納装置1を説明したが、外扉の数は1つや3つ以上、あるいは設けられていなくてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、収納装置1は、リーチインタイプのショーケースであるとしたが、これに限らず、オープンタイプといった他の形態のショーケースであってもよい。
【0134】
また例えば、上述した実施形態では、陳列室4には、複数の収容室44が設けられているとしたが、これに限らず、例えば、内扉61が省略されていてもよい。また例えば、陳列室4には、複数の棚板43のみが設けられていてもよい。
【0135】
また例えば、上述した実施形態において、庫内照明灯99に変えて、例えば案内灯92等の他の光源を用いてもよい。
【0136】
また例えば、制御装置95は、通信ネットワーク120を介して所定の端末の位置情報を取得し、当該端末が収納装置1に接近したときに、各庫内照明灯99の点灯を制御してもよい。
【0137】
また例えば、上述した実施の形態では、利用者Uが物品を購入するときには、利用者所持端末114に表示させた二次元コードを取得部8に取得させることで、収納装置1を介して決済ゲートウェイサーバ112に決済を要求する構成とした。
しかしながら、これに限らず他の形態の収納装置1、例えばあらかじめ購入された商品を購入者が受け取るための受け取りロッカーである場合は、他のサーバとの通信によって商品を購入し、当該商品の決済が済んだときに、当該サーバから購入者の所持端末に二次元コードが送信される構成であってもよい。この場合、当該サーバから送信された二次元コードを購入者が収納装置1の取得部8にかざし、取得部8が取得した二次元コードを制御装置95が認証すると、制御装置95が受け取りモード下で収納装置1を動作させる、という構成であってもよい。
【0138】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0139】
本開示は、光源と複数の棚板を備えた収納装置に適用可能である。具体的には、販売用ショーケースや、物品受け取り用のロッカー等に、本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0140】
1 収納装置
4、4L、4R 陳列室
4A 開口部
95 制御装置(制御部)
99 庫内照明灯(光源)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12