(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-27
(45)【発行日】2025-07-07
(54)【発明の名称】様々な形態で組み合わせおよび配置して様々な乗り物を構成することができる乗り物ブロック
(51)【国際特許分類】
A63G 21/00 20060101AFI20250630BHJP
A63G 31/00 20060101ALI20250630BHJP
A63B 17/04 20060101ALI20250630BHJP
A63B 17/00 20060101ALI20250630BHJP
【FI】
A63G21/00
A63G31/00
A63B17/04
A63B17/00 Z
(21)【出願番号】P 2024515020
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 KR2021006569
(87)【国際公開番号】W WO2022250177
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-11-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0067074
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523431693
【氏名又は名称】シン,スンホ
(73)【特許権者】
【識別番号】523431707
【氏名又は名称】シン,ユンホ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シン,スンホ
【審査官】狩野 寛子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-200068(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1887310(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0139334(KR,A)
【文献】特開2020-203011(JP,A)
【文献】実開昭52-138858(JP,U)
【文献】特開2011-010785(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00-33/00
A63B 1/00-26/00
A63H 1/00-37/00
A01K 11/00-29/00、33/00-37/00、41/00-59/06、67/00、67/033、67/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に貫設され、出入り口が備えられ、手で持つか又は足を入れることができる、互いにサイズ及び形状が異なる複数のホールが少なくとも1つの面に形成された、互いに形状が異なる第1ブロック、第2ブロック、第3ブロック、第4ブロック、第5ブロック、第6ブロック、第7ブロック及び第8ブロックを含む遊具ブロックであって、
当該遊具ブロックは、前記第1ブロック、前記第2ブロック、前記第3ブロック、前記第4ブロック、前記第5ブロック、前記第6ブロック、前記第7ブロック及び前記第8ブロックを垂直及び水平に相互に組み合わせるか又は一定の間隔で離隔した状態で棒部材により相互連結することで複数の形状に形成でき、
前記第2ブロックは、トンネル式に貫通された四角柱からなり、一角部は傾斜面からなり、一方部には出入口が備えられ、
前記第3ブロックは、トンネル式に貫通された四角柱からなり、一側部には出入口が備えられ、
前記第5ブロックは、トンネル式に貫通された六角柱からなり、一側部には出入口が備えられ、
上記第6ブロックは、トンネル式で貫通され、L字折曲された上段に内側に巻かれるようにラウンドで備えられ、折曲された部位から出入口が備えられ、ラウンド部まで連通するように構成されている、遊具ブロック。
【請求項2】
前記第1ブロックは、
トンネル式で貫通した四角柱からなり、一角部は傾斜面からなる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項3】
前記第4ブロックは、
トンネル式で貫通した六角柱からなる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項4】
前記第7ブロックは、
トンネル式で貫通した四角柱からなる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項5】
前記第8ブロックは、
トンネル式で貫通した五角柱からなる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項6】
前記複数のホールのうちの少なくとも1つ及び前記出入口を介して前記遊具ブロックの内部に隠れて遊ぶことができる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項7】
前記棒部材を手で持つか又は渡ることで体力を鍛える遊びをすることができる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項8】
前記遊具ブロックは、観覧席又は座席テーブルとして用いることができる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【請求項9】
前記第1ブロック、前記第2ブロック、前記第3ブロック、前記第4ブロック、前記第5ブロック、前記第6ブロック、前記第7ブロック及び前記第8ブロックのうちのいずれかのブロック間と内部を通過して掴み遊び又は迷路探し遊びができる、請求項1に記載の遊具ブロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内・外で楽しめる乗り物ブロックであって、様々な形態で組み合わせ・配置が可能になり、乗り物の設置者と遊びの主体である子供の独創的な意見を反映して、乗り物を構成することができる乗り物ブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、幼児および子供たちの創意力、構成力および集中力向上のために、様々な遊びブロックが開発されて使用されている。
【0003】
このような遊びブロックは、様々な立体ブロックを利用して幼児および子供たちが建物や自動車などの様々な形態で組み合わせて立体的な構成の経験をするように考案された。
【0004】
しかし、このような機能を持つ遊びブロックは、室内で手で操作して形態を構成するように小さいサイズであって、全身を利用して遊ぶことができる乗り物としては足りない。
【0005】
幼児および子供たちがすぐ飽きることなく、成長発達を提供することができる乗り物の開発が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の小さい遊びブロックから引き起こされる問題点を補うためのものであって、次のような目的を有する。
【0007】
本発明は、8種のブロックを利用して、様々な形態で組み合わせ・配置して乗り物を創作構成することができるようにし、独創的な遊びを楽しむことができ、これによる子供たちの創意力と集中力を向上させるとともに、成長発達に役立つ乗り物ブロックを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明は、長さ方向に貫設され、出入り口が備えられ、互いに組み合わせて使用するか、様々な形態で配列して立体的形状の構造物を作り、様々な乗り物を作ることができるブロック;を垂直に組み合わせて配列するか、底面に水平に配列して様々な遊びを提供することに特徴がある。
【0009】
本発明は、長さ方向に貫設され、出入り口が備えられ、各面に握るか、踏む小さいホールと、通過することができる大きいホールが備えられるブロックを垂直および水平に互いに組み合わせて使用するか、一定の間隔で離隔して棒部材で互いに連結使用し、
前記出入り口と大きいホールを介してブロック内部に隠れるかくれんぼ遊びを提供し、
前記ホールを握るか、踏んで登る登壁遊びを提供し、
前記棒部材を手で握って渡るか、体力をつける遊びを提供し、
前記ブロックを観覧席や座席テーブルのように組み合わせて休みながら話すことができる空間を提供し、
前記ブロックの内部とブロックとの間を通過して、鬼ごっこ遊びや迷路遊びを提供することに特徴がある。
【発明の効果】
【0010】
前述のように、本発明によれば、乗り物ブロックを様々な形態の立体的な構成を有するように組み合わせて使用することができ、新しい特徴を有する遊び空間を構成することができ、複合的な遊び機能を提供する効果と、組み合わせられた遊び空間で全身で楽しむことができ、子供たちの成長発達を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例に係る乗り物ブロックの構造を説明するための図面。
【
図2】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第1ブロックの構造を説明するための図面。
【
図3a】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第2ブロックの構造を説明するための図面。
【
図3b】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第2ブロックの構造を説明するための図面。
【
図4】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第3ブロックの構造を説明するための図面。
【
図5】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第4ブロックの構造を説明するための図面。
【
図6】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第5ブロックの構造を説明するための図面。
【
図7】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第6ブロックの構造を説明するための図面。
【
図8】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第7ブロックの構造を説明するための図面。
【
図9】本発明の実施例に係る乗り物ブロックのうち第8ブロックの構造を説明するための図面。
【
図10】本発明の実施例に係る乗り物ブロックを利用して立体的な乗り物を作製したことを説明するための図面。
【
図11】本発明の実施例に係る乗り物ブロックを利用して立体的な乗り物を作製したことを説明するための図面。
【
図12】本発明の実施例に係る乗り物ブロックを利用して立体的な乗り物を作製したことを説明するための図面。
【
図13】本発明の実施例に係る乗り物ブロックを利用して立体的な乗り物を作製したことを説明するための図面。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下において、添付の図面を参照して、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0013】
下記において、本発明を説明するに当たり、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明確にすることができると判断される場合には、その詳細な説明は省略されるだろう。また、後述される用語は、本発明における機能を考慮して設定された用語であって、この用語は、製品を生産する生産者の意図または慣例によって変わることがあり、用語の定義は、本明細書の全般にわたった内容に基づいて下さらなければならない。
【0014】
(実施例)
本発明は、添付図面の
図1に図示されたように、長さ方向に貫設され、出入り口が備えられ、互いに組み合わせて使用するか、様々な形態で配列して立体的形状の構造物を作り、様々な乗り物を作ることができる様々な乗り物ブロック100で備えられる。
【0015】
特に、長さ方向に貫設され、出入り口Dが備えられ、各面に握るか、踏む小さいホール(H1)と通過できる大きいホール(H2)が備えられる乗り物ブロック100を垂直および水平に互いに組み合わせて使用するか、一定の間隔で離隔して棒部材で互いに連結使用し、
前記出入り口Dと大きいホール(H2)を介してブロック内部に隠れるかくれんぼ遊びを提供し、
前記ホール(H1)を握るか、踏んで登る登壁遊びを提供し、
前記棒部材を手で握って渡るか、体力をつける遊びを提供し、
前記乗り物ブロックを観覧席や座席テーブルのように組み合わせて休みながら話すことができる空間を提供し、
前記乗り物ブロックの内部とブロックとの間を通過して、鬼ごっこ遊びや迷路遊びを提供するなどの様々な遊び方法を提供することができる。
【0016】
上記した本発明の実施例に係るブロック100は、第1ブロック110と、第2ブロック120と、第3ブロック130と、第4ブロック140と、第5ブロック150、第6ブロック160、第7ブロック170、第8ブロック180からなる。
【0017】
<第1ブロック>
添付図面の
図2に図示されたように、第1ブロック110は、トンネル式で貫通した四角柱からなり、一角部は傾斜面(C)からなり、各面には手で握るか、足で踏むことができる小さいホール(H1)と利用者が通過することができる大きいホール(H2)が備えられる。
【0018】
前記小さいホール(H1)と大きいホール(H2)の形は、円形ないし多角形の形でなることが好ましく、ホールのサイズは、手を入れて握るか、足で踏んで立つ小さい形態と体が通過できるサイズでなることが好ましい。
【0019】
このような、ホール(H1)(H2)は、下記で説明する第2ブロックないし第8ブロックの全般にわたって含まれることを明らかにしておく。
【0020】
そして、前記ブロックは、トンネル式で貫設された乗り物ブロックであって、主にトンネル遊びとして使用されるものであり、子供たちの頭部衝突による負傷を防止するために、始部と終部の角縁で軟質のパッキングPが備えられてよく、下記において説明する第2ブロックないし第8ブロックの全般にわたって含まれることを明らかにしておく。
【0021】
そして、ブロックの内・外部には様々な絵が印刷されてよく、ブロックは、衝突による負傷を防止するために、無害性合成樹脂で作製されることが好ましい。
【0022】
<第2ブロック>
添付図面の
図3に図示されたように、第2ブロック120は、トンネル式で貫通した四角柱からなり、一角部は傾斜面(C)からなり、一側部には出入り口Dが備えられ、各面にはサイズが異なって様々な形のホール(H1)(H2)が備えられる。
【0023】
前記出入り口Dは、一凹部が開口して形成され、開口した個所をはじめとして円滑な出入りを行うことができるように、案内片121が内側に折り曲げ形成される。
【0024】
<第3ブロック>
添付図面の
図4に図示されたように、第3ブロック130は、トンネル式で貫通した四角柱からなり、一側部には出入り口Dが備えられ、各面にはサイズが異なって様々な形のホール(H1)(H2)が備えられる。
【0025】
<第4ブロック>
添付図面の
図5に図示されたように、第4ブロック140は、トンネル式で貫通した六角柱からなり、各面にはサイズが異なって様々な形のホール(H1)(H2)が備えられる。
【0026】
<第5ブロック>
添付図面の
図6に図示されたように、第5ブロック150は、トンネル式で貫通した六角柱からなり、一側部には出入り口Dが備えられ、各面にはサイズが異なって様々な形のホール(H1)(H2)が備えられる。
前記出入り口Dは、一部が開口することによって形成され、入口を案内する案内片151は内側に折り曲げ形成され、始片152は前記案内片と平行に形成されることが好ましい。
【0027】
<第6ブロック>
添付図面の
図7に図示されたように、第6ブロック160は、トンネル式で貫通し、「L」字で折り曲げられた上端に内側に巻かれるように丸めて備えられ、折り曲げられた部位から出入り口Dが備えられてラウンド部まで連通するようになる。
【0028】
<第7ブロック>
添付図面の
図8に図示されたように、第7ブロック170は、トンネル式で貫通した四角形状からなり、各面には、サイズが異なって様々な形のホール(H1)(H2)が備えられる。
【0029】
<第8ブロック>
添付図面の
図9に図示されたように、第8ブロック180は、トンネル式で貫通した五角形状からなり、各面には、サイズが異なって様々な形のホール(H1)(H2)が備えられる。
【0030】
添付図面の
図10ないし
図13は、本発明の実施例に係るブロックを利用して遊びを楽しめる組み合わせを例示として図示したものであって、他に様々な形態で組み合わせて配置し、複合的遊び機能を備えた様々な形態の乗り物を実現することができる。
【0031】
添付図面の
図10ないし12は、本発明の実施例に係るブロックとその他の品目を結合して乗り物を提供することである。
【0032】
図10に図示されたように、ブロック100を上下に積層して組み立て、必要に応じて前記ブロック100の長さ方向の始部と終部に仕上げ板400を挟んで組み立て使用される。
【0033】
そして、ブロックとブロックは、締結ユニット(図示しない)で締結することが好ましく、底から離隔したブロックの下端には、支え部材300を備えて離隔したブロックを堅固に支えて支持することが好ましい。
【0034】
また、前記積層されたブロックの上端には、子供たちの墜落を防止するために安全手すり台200を備えることができる。
【0035】
図11に図示されたように、ブロック100を積層して構成し、ブロックの長さ方向の両サイドの出入口には、仕上げ板400を備えて使用されることができ、出入り口の始片と案内片との間には、支え部材300を組み立ててブロックが垂れることを防止することが好ましい。
【0036】
そして、積層されたブロックの上端には、子供たちの墜落を防止するための安全手すり台200が備えられ、安全手すり台の凹部には、すべり台500を備えて、子供たちが乗って遊ぶことができるすべり台乗り物を作製提供することができる。
【0037】
また、添付図面の
図12に図示されたように、ブロックを垂直に離隔して備え、ブロックとブロックの上端との間に円形棒、または鉄棒などを組み合わせてはしご運動ないし鉄棒運動を提供する乗り物を提供することができる。
【0038】
このような乗り物は、かくれんぼ遊びを提供することができ、鉄棒遊びおよび手で握って移動する遊びなどを提供することができる。
【0039】
その他に、添付図面の
図13に図示されたように、ブロックを様々な形状と形を有するように組み立て、それによる遊びを提供することができ、様々な形状と形を作製することによって、乗り物の設置者と使用者である子供たちの創意力を反映することができる長所を提供する。
【0040】
以上において、本発明の特定実施例について説明した。
【0041】
しかし、本発明の思想および範囲は、このような特定実施例に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で多様に修正および変形が可能であるということを本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、理解しなければならない。
【0042】
したがって、前述した実施例は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであるため、すべての面で例示的なものであって、限定的ではないと理解しなければならず、本発明は、請求の範囲の範疇によって定義されるだけである。
【符号の説明】
【0043】
100・・・ブロック
110・・・第1ブロック
120・・・第2ブロック
130・・・第2ブロック
140・・・第4ブロック
150・・・第5ブロック
160・・・第6ブロック
170・・・第7ブロック
180・・・第8ブロック
200・・・安全手すり台
300・・・支え部材
400・・・仕上げ板
500・・・すべり台
600・・・鉄棒
D・・・出入り口
P・・・パッキング