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特許7704821無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムおよびその実施方法
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  • 特許-無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムおよびその実施方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-30
(45)【発行日】2025-07-08
(54)【発明の名称】無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムおよびその実施方法
(51)【国際特許分類】
   B60C 23/04 20060101AFI20250701BHJP
【FI】
B60C23/04 130D
B60C23/04 140D
B60C23/04 220C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023202159
(22)【出願日】2023-11-29
(65)【公開番号】P2024095993
(43)【公開日】2024-07-11
【審査請求日】2023-11-29
(31)【優先権主張番号】111150708
(32)【優先日】2022-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】507059369
【氏名又は名称】系統電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SYSGRATION LTD.
【住所又は居所原語表記】6F, NO.1, SEC. 1, TIDING BLVD., NEIHU DIST., TAIPEI CITY, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】游智為
【審査官】池田 晃一
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-109727(JP,A)
【文献】特開2005-186659(JP,A)
【文献】特開2019-014303(JP,A)
【文献】特開2012-240468(JP,A)
【文献】特開2016-097820(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0232733(US,A1)
【文献】特開2024-89264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 23/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出器本体、複数個の車輪回転検出装置および複数個の無線タイヤ空気圧検出器を含む無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムにおいて、そのうち、
前記検出器本体は相互に電気接続する有線送受信モジュール、計算処理モジュールおよび無線双方向送受信モジュールを含み、前記計算処理モジュールは前記有線送受信モジュールおよび前記無線双方向送受信モジュールが受信した情報を計算処理し、
前記複数個の車輪回転検出装置は各タイヤに設置され、前記検出器本体と無線もしくは電気接続され、前記複数個の車輪回転検出装置は相互に電気接続するギアリングおよびセンサーを含み、そのうち前記センサーは前記ギアリングの回転情報を前記有線送受信モジュールへ連続して伝送し、タイヤ位置に設置される各車輪回転検出装置は前記検出器本体に登録され、
前記複数個の無線タイヤ空気圧検出器は各タイヤに設置され、前記検出器本体の前記無線双方向送受信モジュールと双方向に無線接続され、且つ各無線タイヤ空気圧検出器と各車輪回転検出装置は同じタイヤの異なる位置に設置され、前記複数個の無線タイヤ空気圧検出器は相互に電気接続する感知モジュール、情報モジュールおよび制御モジュールを含み、前記検出器本体は前記無線双方向送受信モジュールを介し、前記制御モジュールに対してコマンドを発信し、前記制御モジュールは前記感知モジュールの稼働もしくは停止を制御し、
前記感知モジュールが稼働すると、前記感知モジュール設定の時間もしくは設定のタイヤ回転角度で、前記情報モジュールを介し、タイヤ回転情報を前記検出器本体の前記無線双方向送受信モジュールへ伝送することを特徴とする無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システム。
【請求項2】
前記無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムは、他に外部コントロール装置を含み、前記外部コントロール装置は前記検出器本体と接続し、前記外部コントロール装置は前記検出器本体を制御することによって前記制御モジュールにコマンドを送ることができることを特徴とする請求項1記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システム。
【請求項3】
前記外部コントロール装置は、検出器本体の制御パネル、無線制御ツール、ソフトウエアアプリケーション、無線OTA(オーバーザエア)装置および無線遠隔制御システムとすることを特徴とする請求項2記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システム。
【請求項4】
一種無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムの実施方法において、それは、
検出器本体は複数個の車輪回転検出装置および複数個の無線タイヤ空気圧検出器にそれぞれ接続し、且つ前記検出器本体は前記複数個の無線タイヤ空気圧検出器と無線双方向接続を確立し、前記複数個の車輪回転検出装置はセンサーを介して対応するギアリングの回転情報を前記検出器本体の有線送受信モジュールへ連続して伝送することを指す無線接続確定ステップと、
前記無線接続確定ステップ完了後、前記検出器本体の無線双方向送受信モジュールが前記複数個の無線タイヤ空気圧検出器の制御モジュールに対して感知モジュールを稼働させるコマンドを伝送することを指すタイヤ測位開始ステップと、
前記タイヤ測位開始ステップ完了後、前記制御モジュールが前記感知モジュールを稼働させ、前記感知モジュールが設定の第一時間もしくは第一タイヤ回転角度の時、情報モジュールを介し、第一タイヤ回転情報を前記検出器本体の前記無線双方向送受信モジュールへ伝送し、前記検出器本体が前記第一タイヤ回転情報を受信すると、前記複数個のギアリングの回転情報を読み取って記録し、第一タイヤ回転情報を設定することを指す第一情報収集ステップと、
前記第一情報収集ステップ完了後、前記感知モジュールが設定の第二時間もしくは第二タイヤ回転角度の時、第二タイヤ回転情報を前記検出器本体の前記無線双方向送受信モジュールへ伝送し、前記検出器本体が前記第二タイヤ回転情報を受信すると、前記複数個のギアリングの回転情報を読み取って記録し、第二タイヤ回転情報を設定することを指す第二情報収集ステップと、
前記第二情報収集ステップ完了後、前記検出器本体が前記複数個の無線タイヤ空気圧検出器の前記第一タイヤ回転情報および前記第二タイヤ回転情報を受信すると、計算処理モジュールを介して前記第一タイヤ回転情報および前記第二タイヤ回転情報に対して比較計算を実施し、前記検出器本体が各無線タイヤ空気圧検出器が対応する各車輪回転検出装置位置を算出し、各無線タイヤ空気圧検出器が設置されたタイヤ位置を測位することを指す計算ステップと、
前記計算ステップ完了後、前記検出器本体が各無線タイヤ空気圧検出器のあるタイヤ位置を測位して算出し、前記検出器本体は無線双方向送受信モジュールを介し、感知モジュールを停止するコマンドを前記無線タイヤ空気圧検出器の前記制御モジュールへ伝送し、前記制御モジュールがコマンドを受信すると、前記感知モジュールの運転を停止させることを指すタイヤ測位終了ステップと、
を含むことを特徴とする無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムの実施方法。
【請求項5】
前記無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムの実施方法は、前記タイヤ測位開始ステップにおいて、他に外部コントロール装置を含み、前記外部コントロール装置は前記検出器本体と接続し、前記外部コントロール装置は前記検出器本体を制御して前記複数個の無線タイヤ空気圧検出器が稼働もしくは停止という動作コマンドを行うことを指示することを特徴とする請求項4記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムの実施方法。
【請求項6】
前記外部コントロール装置は、検出器本体の制御パネル、無線制御ツール、ソフトウエアアプリケーション、無線OTA(オーバーザエア)装置および無線遠隔制御システムとすることを特徴とする請求項5記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムの実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムおよびその実施方法に係る。
【背景技術】
【0002】
時代の進歩に伴い、現代社会において、ドライバーは常に自動車のタイヤの状況を把握し、突然のタイヤのパンクや空気圧不足の回避し、安全に運転しなければならないため、現在では国内の多くの車両にはタイヤ空気圧検出システムが装備されている。一般的なタイヤ空気圧検出システムは、車両リムにそれぞれ取り付けられたタイヤ空気圧検出器および車両内部の検出器本体から構成され、各タイヤ空気圧検出器が一定時間内に対応するタイヤ内の空気圧、もしくはタイヤ温度、タイヤ湿度等のような予め設置されたその他パラメータを読み取る。そしてその読み取った結果を検出器本体に伝送する。
【0003】
市場の業者が、タイヤ空気圧検出システムで、異なる車輪上のタイヤ空気圧検出器を検出器本体に判別させる方式は、通常記録方式を採用する。それは機器を用い、検出器本体に各タイヤ空気圧検出器の対応する位置およびシリアルナンバーを記録させることで識別および理解を提供する。この種の方法は安定性が良好である。
【0004】
しかしながら、この種の方法は確かに安定しているが、タイヤ空気圧検出器の交換、もしくは記録情報に誤りがあった場合、一般に工場に戻して改めて記録させる必要があるため、非常に面倒であり、ユーザーに負担を強いることになる。そのため、業者は無線タイヤ測位システムを有する無線タイヤ空気圧検出器を発明し、無線タイヤ測位方式で、検出器本体に各無線タイヤ空気圧検出器のあるタイヤ位置を感知させ、ユーザーがそれぞれのタイヤ空気圧検出器を交換できるようにし、更に便利になった。
【0005】
しかしながら、市場の無線タイヤ測位機能を有する無線タイヤ空気圧検出器は消費電力が高いため、継続力が劣るという問題があった。車内の検出器本体が無線タイヤ空気圧検出器の位置を正確にタイヤを測位する必要があることから、市場の一般的な無線タイヤ空気圧検出器は長時間継続してタイヤ測位情報を検出器本体へ連続して伝送する方式を採用している。この種の方法はたしかに正確ではあるが、長時間、測位情報を連続して送り続けると、無線タイヤ空気圧検出器が高消費電力となり、無線タイヤ空気圧検出器の使用寿命も短くなる。
【0006】
仮に上述の状況を改善できれば、タイヤ測位機能を有した状況のまま、無線タイヤ空気圧検出器の消費電力問題を有効に減らし、航続力も向上し、タイヤ測位機能を有する無線タイヤ空気圧検出器の購買意欲を有効に高めることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それは複数個の車輪回転検出装置、検出器本体および複数個の無線タイヤ空気圧検出器を含む。検出器本体が受信することにより、複数個の車輪回転検出装置が送信した対応するギアリングの回転情報、および複数個の無線タイヤ空気圧検出器が送信した対応するタイヤ回転情報を比較し、更に各無線タイヤ空気圧検出器が設置されたタイヤ位置を確認する。同時に、検出器本体と無線タイヤ空気圧検出器は双方向伝送機能を有するため、検出器本体はスピーディに反応し、計算が完了した後およびその時、無線タイヤ空気圧検出器にセンサー伝送動作の停止を命じ、無線タイヤ空気圧検出器の消費電力を減らす無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムおよびその実施方法を提供することを本発明の主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的と効果を達成するため、本発明は無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ測位システムを提供する。それは複数個の車輪回転検出装置、検出器本体および複数個の無線タイヤ空気圧検出器を含む。そのうち該検出器本体は相互に電気接続する有線送受信モジュール、計算処理モジュールおよび無線双方向送受信モジュールを含み、該計算処理モジュールは該有線送受信モジュールおよび該無線双方向送受信モジュールが受信した情報を計算処理する。
【0009】
更に、該複数個の車輪回転検出装置は各タイヤに設置され、該検出器本体と無線もしくは電気接続される。、該複数個の車輪回転検出装置は相互に電気接続するギアリングおよびセンサーを含み、そのうち該センサーは該ギアリングの回転情報を該有線送受信モジュールへ連続して伝送し、タイヤ位置に設置される各車輪回転検出装置は該検出器本体に登録される(従来技術)。
【0010】
最後に、該複数個の無線タイヤ空気圧検出器は各タイヤに設置され、該検出器本体の該無線双方向送受信モジュールと双方向に無線接続され、且つ各無線タイヤ空気圧検出器と各車輪回転検出装置は同じタイヤの異なる位置に設置され、該複数個の無線タイヤ空気圧検出器は相互に電気接続する感知モジュール、情報モジュールおよび制御モジュールを含み、該検出器本体は該無線双方向送受信モジュールを介し、該制御モジュールに対してコマンドを発信し、該制御モジュールは該感知モジュールの稼働もしくは停止を制御する。
【0011】
該感知モジュールが稼働すると、該感知モジュール設定の時間もしくは設定のタイヤ回転角度で、該情報モジュールを介し、タイヤ回転情報を該検出器本体の該無線双方向送受信モジュールへ伝送する。
【0012】
上述の目的と効果を達成するため、本発明は他にその実施方法を提供する。それは無線接続確定ステップ、タイヤ測位開始ステップ、第一情報収集ステップ、第二情報収集ステップ、計算ステップおよびタイヤ測位終了ステップを含む。そのうち無線接続確定ステップは検出器本体は複数個の車輪回転検出装置および複数個の無線タイヤ空気圧検出器にそれぞれ接続し、且つ該検出器本体は該複数個の無線タイヤ空気圧検出器と無線双方向接続を確立し、該複数個の車輪回転検出装置はセンサーを介して対応するギアリングの回転情報を該検出器本体の有線送受信モジュールへ連続して伝送することを指す。
【0013】
タイヤ測位開始ステップは、該無線接続確定ステップ完了後、該検出器本体の無線双方向送受信モジュールが該複数個の無線タイヤ空気圧検出器の制御モジュールに対して感知モジュールを稼働させるコマンドを伝送することを指す。
【0014】
次に第一情報収集ステップは、該タイヤ測位開始ステップ完了後、該制御モジュールが該感知モジュールを稼働させ、該感知モジュールが設定の第一時間もしくは第一タイヤ回転角度の時、情報モジュールを介し、第一タイヤ回転情報を該検出器本体の該無線双方向送受信モジュールへ伝送し、該検出器本体が該第一タイヤ回転情報を受信すると、該複数個のギアリングの回転情報を読み取って記録し、第一タイヤ回転情報を設定することを指す。
【0015】
更に第二情報収集ステップは、該第一情報収集ステップ完了後、該感知モジュールが設定の第二時間もしくは第二タイヤ回転角度の時、第二タイヤ回転情報を該検出器本体の該無線双方向送受信モジュールへ伝送し、該検出器本体が該第二タイヤ回転情報を受信すると、該複数個のギアリングの回転情報を読み取って記録し、第二タイヤ回転情報を設定することを指す。
【0016】
そして更に計算ステップは、該第二情報収集ステップ完了後、該検出器本体が該複数個の無線タイヤ空気圧検出器の該第一タイヤ回転情報および該第二タイヤ回転情報を受信すると、計算処理モジュールを介して該第一タイヤ回転情報および該第二タイヤ回転情報に対して比較計算を実施し、該検出器本体が各無線タイヤ空気圧検出器が対応する各車輪回転検出装置位置を算出し、各無線タイヤ空気圧検出器が設置されたタイヤ位置を測位することを指す。
【0017】
最後に、タイヤ測位終了ステップは、該計算ステップ完了後、該検出器本体が各無線タイヤ空気圧検出器のあるタイヤ位置を測位して算出し、該検出器本体は無線双方向送受信モジュールを介し、感知モジュールを停止するコマンドを該無線タイヤ空気圧検出器の該制御モジュールへ伝送し、該制御モジュールがコマンドを受信すると、該感知モジュールの運転を停止させることを指す。
【0018】
実際の使用において、検出器本体がまだ各無線タイヤ空気圧検出器のあるタイヤ位置を測位できていない時、検出器本体は各無線タイヤ空気圧検出器へ感知モジュールを稼働させる情報を送信し、各無線タイヤ空気圧検出器は二個の特定の時間もしくは角度において、それぞれタイヤ回転情報を伝送する(例として第一時間および第二時間のタイヤ回転角度、もしくは第一角度および第二角度のタイヤ回転の時間)。同時に、検出器本体が上述の情報を受信すると、車輪回転検出装置のギアリングの回転情報(例として角度もしくは時間)を読み取り、上述の情報を相互に比較して各無線タイヤ空気圧検出器がどの車輪回転検出装置に対応するかを算出し、且つ各車輪回転検出装置のあるタイヤ位置は検出器本体によって事前に登録されているため(従来公知技術)、検出器本体は各無線タイヤ空気圧検出器が設置されたタイヤ位置を計算してタイヤ測位できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明のシステムのブロックダイアグラム指示図である。
図2】本発明のシステムアーキテクチャー図である。
図3】本発明の実際の使用指示図である。
図4】本発明の信号伝送状態指示図である。
図5】本発明の実施方法のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(一実施形態)
本発明は添付の図式を参照し、実施例を挙げて以下に詳細に説明する。文中に使用される図式は、主に明細書を示し、補助することを目的としており、必ずしも本発明実施後の真実の比例や正確な配置を示すものではない。故に添付の図式の比例や配置は本発明の請求範囲を制限するものではないことを先に述べておく。
【0021】
他の定義がない限り、本文で使用されるすべての技術と科学用語は、当技術領域に習熟した技術者が通常理解するものと同じである。
当出願の明細書で使用される技術用語は具体的実施例を説明するのに用いることだけを目的としており、本出願を制限するものではない。
当出願の明細書および請求範囲並びに上述の図式説明の中の技術用語の"含む"と"有する"およびその他の変形は、非排他的包含を含むことを意図し、当出願の明細書および請求範囲もしくは上述の図式の技術用語である"第一"、"第二"等は特定順序を説明するものではなく、異なる対象を区別するものである。
【0022】
図1から図4に示すとおり、本発明は無線タイヤ空気圧検出器3のタイヤ測位システムであり、それは複数個の車輪回転検出装置2、検出器本体1および複数個の無線タイヤ空気圧検出器3を含む。そのうち該検出器本体1は相互に電気接続する有線送受信モジュール11、計算処理モジュール12および無線双方向送受信モジュール13を含み、該計算処理モジュール12は該有線送受信モジュール11および該無線双方向送受信モジュール13が受信した情報を計算処理する。
【0023】
次に、該複数個の車輪回転検出装置2は各タイヤに設置され、該検出器本体1と無線もしくは電気接続される。該複数個の車輪回転検出装置2は相互に電気接続するギアリング21およびセンサー22を含み、そのうち該センサー22は該ギアリング21の回転情報を該有線送受信モジュール11へ連続して伝送し、タイヤ位置に設置される各車輪回転検出装置2は該検出器本体1に登録される(従来技術)。
【0024】
最後に、該複数個の無線タイヤ空気圧検出器3は各タイヤに設置され、該検出器本体1の該無線双方向送受信モジュール13と双方向に無線接続され、且つ各無線タイヤ空気圧検出器3と各車輪回転検出装置2は同じタイヤの異なる位置に設置される。該複数個の無線タイヤ空気圧検出器3は相互に電気接続する感知モジュール31、情報モジュール32および制御モジュール33を含み、該検出器本体1は該無線双方向送受信モジュール13を介し、該制御モジュール33に対してコマンドを発信し、該制御モジュール33は該感知モジュール31を介し稼働もしくは停止させる。
【0025】
図1から図4に示すとおり、該感知モジュール31が稼働すると、該感知モジュール31の設定の時間もしくは設定のタイヤ回転角度で、該情報モジュール32を介し、タイヤ回転情報を該検出器本体1の該無線双方向送受信モジュール13へ伝送する。
【0026】
更に、図1から図4に示すとおり、本発明は他には外部コントロール装置4を含み、該外部コントロール装置4は該検出器本体1と接続し、該外部コントロール装置4は該検出器本体1を制御することによって該制御モジュール33にコマンドを送ることができる。
【0027】
更に、上述の外部コントロール装置4は、検出器本体1の制御パネル、無線制御ツール、ソフトウエアアプリケーション、無線OTA(オーバーザエア)装置および無線遠隔制御システムとする。
【0028】
前述は本発明の主な実施例の技術的特徴である。それは本発明の請求範囲第一項の内容に対応し、本発明の目的と実施形態を知ることができる。またその付属の請求範囲で述べる特徴は、請求範囲第一項の内容を詳述したもの、もしくは付加した特徴であり、請求範囲第一項の請求範囲を制限するものではなく、本発明の請求範囲第一項は、その付属の請求範囲で述べる技術的特徴が含まれるとは限らない。
【0029】
図1から図5に示すとおり、本発明は上述の無線タイヤ空気圧検出器3のタイヤ測位システムの実施方法を提供しており、それは無線接続確定ステップS11、タイヤ測位開始ステップS12、第一情報収集ステップS13、第二情報収集ステップS14、計算ステップS15およびタイヤ測位終了ステップS16を含む。
そのうち無線接続確定ステップS11は、検出器本体1が複数個の車輪回転検出装置2および複数個の無線タイヤ空気圧検出器3にそれぞれ接続され、且つ該検出器本体1は該複数個の無線タイヤ空気圧検出器3と無線双方向接続を確立し、該複数個の車輪回転検出装置2はセンサー22を介して対応するギアリング21の回転情報を該検出器本体1の有線送受信モジュール11へ連続して伝送することを指す。
【0030】
タイヤ測位開始ステップS12は、該無線接続確定ステップS11完了後、該検出器本体1の無線双方向送受信モジュールが該複数個の無線タイヤ空気圧検出器3の制御モジュール33に対して感知モジュール31を稼働させるコマンドを伝送することを指す。
【0031】
更に、第一情報収集ステップS13は、該タイヤ測位開始ステップS12完了後、該制御モジュール33が該感知モジュール31を稼働させ、該感知モジュール31が設定の第一時間もしくは第一タイヤ回転角度の時、情報モジュール32を介し、第一タイヤ回転情報を該検出器本体1の該無線双方向送受信モジュール13へ伝送し、該検出器本体1が該第一タイヤ回転情報を受信すると、該複数個のギアリング21の回転情報を読み取って記録し、第一タイヤ回転情報を設定することを指す。
【0032】
次に第二情報収集ステップS14は、該第一情報収集ステップS13完了後、該感知モジュール31が設定の第二時間もしくは第二タイヤ回転角度の時、第二タイヤ回転情報を該検出器本体1の該無線双方向送受信モジュール13へ伝送し、該検出器本体1が該第二タイヤ回転情報を受信すると、該複数個のギアリング21の回転情報を読み取って記録し、第二タイヤ回転情報を設定することを指す。
【0033】
更に次に、計算ステップS15は該第二情報収集ステップS14完了後、該検出器本体1が該複数個の無線タイヤ空気圧検出器3の該第一タイヤ回転情報および該第二タイヤ回転情報を受信すると、計算処理モジュール12を介して該第一タイヤ回転情報および該第二タイヤ回転情報に対して比較計算を実施し、該検出器本体1が各無線タイヤ空気圧検出器3が対応する各車輪回転検出装置2位置を算出し、各無線タイヤ空気圧検出器3が設置されたタイヤ位置を測位することを指す。
【0034】
最後に、タイヤ測位終了ステップS16は該計算ステップS15完了後、該検出器本体1が各無線タイヤ空気圧検出器3のあるタイヤ位置を測位して算出し、該検出器本体1は無線双方向送受信モジュール13を介し、感知モジュール31を停止するコマンドを該無線タイヤ空気圧検出器3の該制御モジュール33へ伝送し、該制御モジュール33がコマンドを受信すると、該感知モジュール31運転を停止させることを指す。
【0035】
更に、上述の実施方法は、タイヤ測位開始ステップS12において、他に外部コントロール装置4を含み、該外部コントロール装置4は該検出器本体1と接続し、該外部コントロール装置4は該検出器本体1を制御して該複数個の無線タイヤ空気圧検出器3を稼働もしくは停止という動作コマンドを行うことを指示する。
【0036】
更に、上述の外部コントロール装置4は検出器本体1の制御パネル、無線制御ツール、ソフトウエアアプリケーション、無線OTA(オーバーザエア)装置および無線遠隔制御システムとする。
【0037】
実際の使用において、図1から図5に示すとおり、検出器本体1がまだ各無線タイヤ空気圧検出器3のあるタイヤ位置を測位できていない時、検出器本体1は各無線タイヤ空気圧検出器3へ感知モジュール31を稼働させる情報を送信し、各無線タイヤ空気圧検出器3は二個の特定の時間もしくは角度において、それぞれタイヤ回転情報を伝送する(例として第一時間および第二時間のタイヤ回転角度、もしくは第一角度および第二角度のタイヤ回転の時間)。同時に、検出器本体1が上述の情報を受信すると、車輪回転検出装置2のギアリング21の回転情報(例として角度もしくは時間)を読み取り、上述の情報を相互に比較して各無線タイヤ空気圧検出器3がどの車輪回転検出装置2に対応するかを算出し、且つ各車輪回転検出装置2のあるタイヤ位置は検出器本体1によって事前に登録されているため(従来公知技術)、検出器本体1は各無線タイヤ空気圧検出器3が設置されたタイヤ位置を計算してタイヤ測位できる。
【符号の説明】
【0038】
1 検出器本体
11 有線送受信モジュール
12 計算処理モジュール
13 無線双方向送受信モジュール
2 車輪回転検出装置
21 ギアリング
22 センサー
3 無線タイヤ空気圧検出器
31 感知モジュール
32 情報モジュール
33 制御モジュール
4 外部コントロール装置
S11 無線接続確定ステップ
S12 タイヤ測位開始ステップ
S13 第一情報収集ステップ
S14 第二情報収集ステップ
S15 計算ステップ
S16 タイヤ測位終了ステップ
図1
図2
図3
図4
図5