(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-01
(45)【発行日】2025-07-09
(54)【発明の名称】部品実装システムの制御方法及び部品実装システム
(51)【国際特許分類】
H05K 13/08 20060101AFI20250702BHJP
【FI】
H05K13/08 Q
(21)【出願番号】P 2023529210
(86)(22)【出願日】2021-06-21
(86)【国際出願番号】 JP2021023385
(87)【国際公開番号】W WO2022269679
(87)【国際公開日】2022-12-29
【審査請求日】2024-05-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤本 智也
(72)【発明者】
【氏名】小谷 一也
(72)【発明者】
【氏名】小野 恵市
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/076755(WO,A1)
【文献】特開2021-057392(JP,A)
【文献】特開2012-248796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を保持して前記基板に部品を実装する部品実装機が前記基板の搬送方向に沿って複数配置された部品実装ラインと、
前記部品実装機ごとに設けられ、前記部品実装機で保持する前記基板の画像を撮像する撮像装置と、
前記部品実装ラインよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、複数の前記部品実装機によって前記基板に実装される複数の前記部品のそれぞれにつき、実装不良状態であるか否かを判定する外観検査を実行する外観検査装置と、
を備えた部品実装システムを制御する方法であって、
(a)前記外観検査装置によって実装不良状態であると判定された前記部品を検査対象部品に設定するステップと、
(b)前記検査対象部品を実装した前記部品実装機が、前記撮像装置を制御して前記検査対象部品の画像を取得し、前記検査対象部品の画像に基づいて前記検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うステップと、
を含
み、
前記ステップ(b)では、前記実装後部品検査で前記検査対象部品の実装が不良と判定されたならば、不良と判定された前記基板に対するその後の部品実装を中止するため、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機よりも前記搬送方向の下流側に配置された前記部品実装機が前記部品の実装を停止するように実装停止の信号を出力する、
部品実装システムの制御方法。
【請求項2】
前記ステップ(b)では、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機による前記実装後部品検査が行われなかった前記基板については、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機の下流側に配置された前記部品実装機が前記実装後部品検査を行う、
請求項1に記載の部品実装システムの制御方法。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の部品実装システムの制御方法であって、
(c)前記実装後部品検査の判定結果が所定回数連続して良好だったならば、前記実装後部品検査を終了するステップ、
を含む、部品実装システムの制御方法。
【請求項4】
基板を保持して前記基板に部品を実装する部品実装機が前記基板の搬送方向に沿って複数配置された部品実装ラインと、
前記部品実装機ごとに設けられ、前記部品実装機で保持する前記基板の画像を撮像する撮像装置と、
前記部品実装ラインよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、複数の前記部品実装機によって前記基板に実装される複数の前記部品のそれぞれにつき、実装不良状態であるか否かを判定する外観検査を実行する外観検査装置と、
前記外観検査装置によって実装不良状態であると判定された前記部品を検査対象部品に設定し、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機が、前記撮像装置を制御して前記検査対象部品の画像を取得し、前記検査対象部品の画像に基づいて前記検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うように制御
し、前記実装後部品検査で前記検査対象部品の実装が不良と判定されたならば、不良と判定された前記基板に対するその後の部品実装を中止するため、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機よりも前記搬送方向の下流側に配置された前記部品実装機が前記部品の実装を停止するように実装停止の信号を出力する制御装置と、
を備えた部品実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品実装システムの制御方法及び部品実装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板に対して部品を実装する複数の実装機が基板の搬送方向に沿って配置された部品実装ラインを有する部品実装システムであって、基板に実装する部品の実装不良を検出する部品実装システムが知られている。例えば、特許文献1には、部品実装ラインよりも基板の搬送方向の下流側に外観検査装置が設けられており、外観検査装置において実装不良が検出されると、実装不良を発生させた部品実装機を特定すると共に、当該部品実装機に対して動作停止命令を出力する部品実装システムが開示されている。一方、特許文献2には、基板に実装された部品を検査する機能を備えた部品実装機が開示されている。この部品実装機では、部品実装機のヘッドに備えつけられたカメラで実装直後の部品を撮像して、実装ミスや実装ズレを検査する。この検査を実装後部品検査と称する。実装後部品検査は、作業者が部品検査モードの開始指令を入力することにより開始される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-339244号公報
【文献】国際公開第2016/174763号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2では、作業者の判断で実装後部品検査を実行するか否かが決定されるため、例えば、過剰な頻度で実装後部品検査を実行すれば、生産性が低下する。また、実装後部品検査を実行するタイミングが作業者の経験に左右される。
【0005】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであり、実装後部品検査を作業者の経験によらず適切に実行することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の部品実装システムの制御方法は、
基板を保持して前記基板に部品を実装する部品実装機が前記基板の搬送方向に沿って複数配置された部品実装ラインと、
前記部品実装機ごとに設けられ、前記部品実装機で保持する前記基板の画像を撮像する撮像装置と、
前記部品実装ラインよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、複数の前記部品実装機によって前記基板に実装される複数の前記部品のそれぞれにつき、実装不良状態であるか否かを判定する外観検査を実行する外観検査装置と、
を備えた部品実装システムを制御する方法であって、
(a)前記外観検査装置によって実装不良状態であると判定された前記部品を検査対象部品に設定するステップと、
(b)前記検査対象部品を実装した前記部品実装機が、前記撮像装置を制御して前記検査対象部品の画像を取得し、前記検査対象部品の画像に基づいて前記検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うステップと、
を含むものである。
【0007】
この部品実装装システムの制御方法では、外観検査装置によって実装不良状態であると判定された部品を検査対象部品に設定するステップと、検査対象部品を実装した部品実装機が、撮像装置を制御して検査対象部品の画像を取得し、検査対象部品の画像に基づいて検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うステップとを含む。そのため、外観検査装置が外観検査において、基板に実装される部品が実装不良状態であると判定した場合に、実装後部品検査を実行する。したがって、実装後部品検査が過剰な頻度で実行され難くなると共に、実装後部品検査を実行するタイミングが作業者の経験に左右されなくなる。
【0008】
なお、実装不良状態とは、例えば、部品の実装位置が許容範囲を超えてずれている状態や、基板上の部品が欠品している状態等である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】部品実装システム1の概略構成を示す斜視図。
【
図3】部品実装システム1の電気的な接続関係を示すブロック図。
【
図4】外観検査ルーチンの一例を示すフローチャート。
【
図7】部品実装ルーチンの一例を示すフローチャート。
【
図8】実装後部品検査サブルーチンの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の部品実装システム1の概略を示す構成図である。
図2は、部品実装機10の外観斜視図、
図3は、部品実装システム1の電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、
図1,2に示した通りとする。
【0011】
部品実装システム1は、
図1に示すように、印刷機2と、印刷検査機3と、部品実装ライン12と、リフロー装置13と、外観検査装置14と、システム全体を管理する管理装置80と、を備える。印刷機2は、基板S上にはんだを印刷して回路パターンを形成する。印刷検査機3は、印刷機2で印刷されたはんだの状態を検査する。複数の部品実装機10は、部品を基板Sに実装する実装動作を行なうと共に基板Sに部品が実装されたか否かの実装検査を行なう。印刷機2と印刷検査機3と部品実装ライン12と外観検査装置14とは、基板Sの搬送方向(左から右へ向かう方向)に並べて設置されて生産ラインを構成する。
【0012】
部品実装ライン12は、
図1に示すように、基板Sの搬送方向(X軸方向)に沿って配置された複数(ここでは5台)の部品実装機10A~10Eを備える。なお、本実施形態において、部品実装機10A~10Eを特に区別しない場合には、部品実装機10と称する。部品実装機10は、
図2に示すように、部品を供給する部品供給装置21と、基板Sを搬送する基板搬送装置22と、部品を吸着する吸着ノズル45を有するヘッド40と、ヘッド40をX軸方向及びY軸方向に移動させるヘッド移動装置30と、実装機全体をコントロールする制御装置60(
図3参照)と、を備える。また、部品実装機10は、これらの他に、吸着ノズル45に吸着させた部品の吸着姿勢を撮像するためのパーツカメラ23や、交換用の吸着ノズル45を収容するノズルステーション24、基板Sを撮像するためのマークカメラ43なども備えている。マークカメラ43は、X軸スライダ32又はヘッド40の下面に取付けられている。マークカメラ43は、下方が撮像領域であり、基板Sの基準位置や部品を配置する基準位置などを示す基板Sに付された基準マークを読み取るカメラである。
【0013】
部品供給装置21は、例えば、所定間隔で部品を収容したキャリアテープが巻回されたテープリールと、駆動モータの駆動によりテープリールからキャリアテープを引き出して部品供給位置まで送り出すテープ送り機構と、を備えるテープフィーダとして構成される。
【0014】
基板搬送装置22は、Y軸方向に間隔を空けて配置される一対のコンベアレールを備えており、一対のコンベアレールを駆動することにより基板Sを
図1の左から右(搬送方向)へと搬送する。
【0015】
ヘッド移動装置30は、
図2に示すように、一対のX軸ガイドレール31と、X軸スライダ32と、X軸アクチュエータ33(
図3参照)と、一対のY軸ガイドレール35と、Y軸スライダ36と、Y軸アクチュエータ37(
図3参照)と、を備える。一対のY軸ガイドレール35は、Y軸方向に互いに平行に延在するように筐体16の上段に設置される。Y軸スライダ36は、一対のY軸ガイドレール35に架け渡され、Y軸アクチュエータ37の駆動によりY軸ガイドレール35に沿ってY軸方向に移動する。一対のX軸ガイドレール31は、X軸方向に互いに平行に延在するようにY軸スライダ36の前面に設置される。X軸スライダ32は、一対のX軸ガイドレール31に架け渡され、X軸アクチュエータ33の駆動によりX軸ガイドレール31に沿ってX軸方向に移動する。X軸スライダ32にはヘッド40が取り付けられており、ヘッド移動装置30は、X軸スライダ32とY軸スライダ36とを移動させることで、ヘッド40をX軸方向とY軸方向とに移動させる。
【0016】
ヘッド40は、吸着ノズル45をZ軸(上下)方向に移動させるZ軸アクチュエータ41(
図3参照)と、吸着ノズル45をZ軸周りに回転させるθ軸アクチュエータ42(
図3参照)とを備える。ヘッド40は、吸着ノズル45の吸引口に負圧源を連通させることで、吸引口に負圧を作用させて部品を吸着することができる。また、ヘッド40は、吸着ノズル45の吸引口に正圧源を連通させることで、吸引口に正圧を作用させて部品の吸着を解除することができる。
【0017】
制御装置60は、
図3に示すように、CPU61を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU61の他に、ROM62と、ストレージ63(例えばHDD又はSSD)と、RAM64とを備える。制御装置60には、X軸スライダ32の位置を検知するX軸位置センサ34からの位置信号や、Y軸スライダ36の位置を検知するY軸位置センサ38からの位置信号、マークカメラ43からの画像信号、パーツカメラ23からの画像信号などが入力される。一方、制御装置60からは、部品供給装置21への制御信号や、基板搬送装置22への制御信号、X軸アクチュエータ33への駆動信号、Y軸アクチュエータ37への駆動信号、Z軸アクチュエータ41への駆動信号、θ軸アクチュエータ42への駆動信号、パーツカメラ23への制御信号、マークカメラ43への制御信号、などが出力される。また、制御装置60は、リフロー装置13、外観検査装置14、他の部品実装機10に設けられた制御装置60及び管理装置80と双方向通信可能に接続されており、互いにデータや制御信号のやり取りを行う。
【0018】
リフロー装置13は、部品実装ライン12の下流側に配置されている。リフロー装置13は、基板Sを加熱してはんだを溶融させた後、冷却して基板S上に部品を電気的に接続すると共に、基板Sに部品を固定するものである。
【0019】
外観検査装置14は、リフロー装置13の下流側(すなわち部品実装ライン12よりも搬送方向の下流側)に配置されている。外観検査装置14は、検査カメラ75(
図3参照)と制御装置70(
図3参照)とを備える。検査カメラ75は、リフロー装置13から搬送されてきた基板Sを上方から撮像する撮像装置である。制御装置70は、
図3に示すようにCPU71を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU71の他に、ROM72と、ストレージ73と、RAM74とを備える。制御装置70は、検査カメラ75に制御信号を出力したり、検査カメラ75から画像信号を入力したりする。制御装置70は、検査カメラ75で撮像した画像に基づき基板S上の部品のそれぞれにつき、実際の実装位置と予め定めた目標実装位置との位置ずれ量が外観検査許容範囲に収まっているか否かを判定する外観検査を実行する。また、制御装置70は部品実装機10A~10Eに設けられた制御装置60及び管理装置80と双方向通信可能に接続されており、互いにデータや制御信号のやり取りを行う。
【0020】
管理装置80は、例えば、汎用のコンピュータであり、
図3に示すように、CPU81と、ROM82と、ストレージ83と、RAM84と、を備える。この管理装置80には、マウスやキーボード等の入力デバイス87から入力信号が入力される。管理装置80は、部品実装機10A~10E、リフロー装置13及び外観検査装置14と双方向通信可能に接続されている。また、管理装置80からは、ディスプレイ88への画像信号が出力される。ストレージ83は、基板Sの生産ジョブを記憶している。ここで、基板Sの生産ジョブには、各部品実装機10においてどの部品をどの順番で基板Sへ実装するかなどの生産スケジュールや、そのような部品を基板Sのどの位置に実装するか等の目標実装位置に関する情報や、外観検査装置14で実行される外観検査において部品の実装状態が良好か不良かを判定するための基準(位置ずれ量の許容範囲)などの実装状態を検査するための情報が含まれる。管理装置80は、オペレータが入力デバイス87を介して入力したデータに基づいて生産ジョブを生成し、生成した生産ジョブを各部品実装機10A~10Eへ送信することで、部品実装機10A~10Eに対して生産の開始を指示する。
【0021】
次に、こうして構成された本実施形態の部品実装システム1における外観検査装置14による、外観検査について
図4及び
図5を用いて説明する。
図4は外観検査ルーチンの一例を示すフローチャート、
図5は外観検査結果76の一例を示す説明図である。ここで、外観検査結果76は、外観検査装置14が検査した部品と実装状態(良好又は不良)とを対応づけて記憶したデータである。外観検査ルーチンは、外観検査装置14に備えられた制御装置70のROM72に記憶されており、外観検査装置14に基板Sが搬送されたあとに開始される。
【0022】
このルーチンが開始されると、CPU71は、まず、生産ジョブを取得する(S100)。具体的には、CPU71は、管理装置80から生産ジョブを取得して、ストレージ73に記憶する。続いて、CPU71は、搬送後の基板Sの画像を撮像する(S110)。具体的には、CPU71は、検査カメラ75を制御して、外観検査装置14に搬送された基板Sの画像を撮像し、その画像をストレージ73に記憶する。続いて、CPU71は、基板Sの位置を検出する(S120)。具体的には、CPU71は、S110で撮像した画像から基準マークを検出して、基準マークの位置に基づき基板Sの位置を検出する。続いて、CPU71は、外観検査を行う部品を選択する(S130)。
【0023】
続いて、CPU71は、位置ずれ量を算出する(S140)。具体的には、CPU71は、S130で選択した部品について、S110で撮像した画像に基づいて実際に実装された際のX軸座標の値、Y軸座標の値及び角度を求める。ここで、X軸座標、Y軸座標及び角度は、以下のようなものである。すなわち、基板Sを基板Sの左前の角を原点とするXY平面とした場合に、X軸座標は部品の中心のX軸座標であり、Y軸座標は部品の中心のY軸座標であり、角度は部品の長辺とY軸に平行な線とがなす角度である。そして、CPU71は、S130で選択した部品のX軸座標の値、Y軸座標の値及び角度と、目標実装位置との差を算出することで目標実装位置からの位置ずれ量を算出する。
【0024】
続いて、CPU71は、位置ずれ量が許容範囲内であるか否かを判定する(S150)。S140で算出した目標実装位置からの位置ずれ量のうち、X軸座標、Y軸座標及び角度の全てが位置ずれ量の許容範囲内に収まっていれば、CPU71は、肯定判定を行う。一方、S140で算出した位置ずれ量のうち、X軸座標、Y軸座標及び角度の少なくとも1つが位置ずれ量許容範囲を超えていれば、CPU71は、否定判定を行う。
【0025】
S150で肯定判定を行ったならば、CPU71は、その部品の実装状態を良好として外観検査結果76を更新する(S160)。具体的には、CPU71は、
図5に示すように、S130で選択した部品及び実装状態(良好)を対応付けてストレージ73に記憶する。一方、S150で否定判定を行ったならば、CPU71はその部品の実装状態を不良として外観検査結果76を更新する(S170)。具体的には、CPU71は、
図5に示すようにS130で選択した部品及びS150で判定した実装状態(不良)を対応付けてストレージ73に記憶する。
【0026】
S160又はS170の後、CPU71は、未検査の部品があるか否かを判定する(S180)。S180で肯定判定を行ったならば、CPU71は、再びS130に戻る。一方、S180で否定判定を行ったならば、CPU71は、外観検査結果76に実装状態が不良の部品があるか否かを判定する(S190)。例えば、
図6に示すような外観検査結果76(部品P3の実装状態が不良)だった場合には、CPU71は、肯定判定を行う。一方、全ての部品の実装状態が良好となっている外観検査結果76だった場合には、CPU71は、否定判定を行う。S190で否定判定を行ったならば、CPU71は本ルーチンを終了する。一方、S190で肯定判定を行ったならば、CPU71は、全ての部品実装機10(部品実装機10A~10E)に外観検査結果76を出力し(S200)、本ルーチンを終了する。部品実装機10A~10Eが有する制御装置60に設けられたCPU61は、S200で制御装置70から出力された外観検査結果76を入力した場合には、外観検査結果76をストレージ63に記憶する。
【0027】
次に、本実施形態の部品実装システム1における部品実装機10の動作について
図7及び
図8を用いて説明する。
図7は部品実装ルーチンの一例を示すフローチャート、
図8は実装後部品検査サブルーチンの一例を示すフローチャートである。部品実装ルーチンは、制御装置60のROM62に記憶されており、管理装置80から生産ジョブが入力されたあとに開始される。部品実装ルーチンは、部品実装機10A~10Eが有する制御装置60に設けられたCPU61のそれぞれで実行される。
【0028】
このルーチンが開始されると、まず、CPU61は、基板Sを搬入する(S300)。具体的には、CPU61は、基板搬送装置22を駆動制御して、基板Sを部品実装機10の所定位置まで搬送する。続いて、CPU61は、実装停止指示が入力されているか否かを判定する(S310)。この実装停止指示については後述する。S310で否定判定を行ったならば、CPU61は、基板Sの画像を撮像する(S320)。具体的には、CPU61は、マークカメラ43を制御して、部品実装機10に搬送された直後の状態の画像を撮像し、その画像をストレージ63に記憶する。続いて、CPU61は、基板Sの位置を検出する(S330)。具体的には、S320で撮像した画像から基準マークを検出して、基準マークの位置に基づき基板Sの位置を検出する。
【0029】
続いて、CPU61は、基板Sに部品を実装する(S340)。具体的には、CPU61は、まず、入力した生産ジョブから、実装する部品の目標実装位置を取得する。そして、CPU61は、S330で取得した基板Sの位置に対して目標実装位置に部品が実装されるように、ヘッド移動装置30及びヘッド40を制御する。続いて、CPU61は、未実装の部品があるか否かを判定する(S350)。S350で肯定判定を行ったならば、CPU61は、再びS340に戻る。一方、S350で否定判定を行ったならば、CPU61は、ストレージ63に外観検査結果76を記憶しているか否かを判定する(S360)。S360肯定判定を行ったならば、CPU61は、検査対象部品を設定する(S370)。具体的には、CPU61は、外観検査結果76から、実装状態が不良となっている部品を見つけ出し、その部品を、検査対象部品に設定する。例えば、
図6に示すような外観検査結果76がストレージ63に記憶されているならば、CPU61は部品P3を検査対象部品に設定する。続いて、CPU61は、自機(そのCPU61が設けられている部品実装機10)で検査対象部品を実装したか否かを判定する(S380)。具体的には、CPU61は、S370で設定した検査対象部品と生産ジョブとを照らし合わせて、自機が検査対象部品を実装したか否かを判定する。例えば、検査対象部品が部品実装機10Aで実装された部品に設定された場合について考える。この場合、部品実装機10Aに設けられたCPU61は、検査対象部品を自機で実装したと判定し、部品実装機10B~10Eに設けられたCPU61は、検査対象部品を自機で実装していないと判定する。S380で肯定判定を行ったならば、CPU61は実装後部品検査サブルーチン(
図8参照)を実行する(S390)。
【0030】
実装後部品検査サブルーチンを開始するとCPU61は、自機のマークカメラ43で、基板Sの画像を撮像する(S500)。具体的には、CPU61は、マークカメラ43を制御して、自機で実装すべき部品をすべて実装した直後の基板Sの画像を撮像し、その画像をストレージ63に記憶する。続いて、CPU61は、位置ずれ量を算出する(S510)。具体的には、CPU61は、S500で撮像した画像に基づいて部品が基板Sに実際に実装された際のX軸座標の値、Y軸座標の値及び角度を求める。そして、CPU61は、検査対象部品のX軸座標の値、Y軸座標の値及び角度と、目標実装位置との差を算出することで目標実装位置からの位置ずれ量を算出する。続いて、CPU61は、位置ずれ量が許容範囲内であるか否かを判定する(S520)。S510で算出した目標実装位置からの位置ずれ量のうち、X軸座標、Y軸座標及び角度の全てが位置ずれ量の許容範囲内に収まっていれば、CPU61は、肯定判定を行う。一方、S510で算出した位置ずれ量のうち、X軸座標、Y軸座標及び角度の少なくとも1つが位置ずれ量許容範囲を超えていれば、CPU61は、否定判定を行う。
【0031】
S520で否定判定を行ったならば、CPU61は、良好判定回数に0をセットする(S530)。具体的には、CPU61は、良好判定回数に0をセットしてストレージ63に記憶する。続いて、CPU61は、自機が実装停止指示出力状態であるか否かを判定する(S540)。実装停止指示出力状態については後述する。
【0032】
S540で否定判定を行ったならば、CPU61は実装停止指示を出力する(S550)。具体的には、CPU61は、自機よりも搬送方向の下流側に配置された部品実装機10が部品の実装を停止するように実装停止の信号を出力すると共に、自機の状態を実装停止指示出力状態に設定してストレージ63に記憶する。自機よりも搬送方向の下流側に配置された部品実装機10に設けられた制御装置60は、実装停止指示を入力しする。実装停止指示を入力した制御装置60に設けられたCPU61は、上述した部品実装ルーチンのS310で肯定判定を行い、そのCPU61(自身)を備える部品実装機10で部品が実装されないように各種部材を制御すると共に、基板搬送装置22を制御して基板Sを下流側に搬送する(S400)。そのため、検査対象部品を実装した部品実装機10よりも搬送方向の下流側に配置された部品実装機10で基板Sに実装される部品が無駄になる事態を防止することができる。例えば、部品実装機10Aで検査対象部品を実装した場合には、部品実装機10Aに設けられたCPU61は、部品実装機10B~10Eが部品の実装を停止するように、実装停止指示を出力する。一方、部品実装機10B~10Eに設けられた制御装置60は、実装停止指示を入力し、部品が実装されないように各種部材を制御し、基板Sを下流側に搬送する。
【0033】
S540で肯定判定を行った後又はS550の後、CPU61はオペレータに対して警告を報知すると共に生産を一時中断する(S552)。警告の報知は、例えば自機に設けられた図示しない表示装置に警告文(例えば実装後部品検査において検査対象部品の実装が不良であった旨を知らせる文章)を表示することにより行う。生産を一時中断するに当たっては、自機だけでなく部品実装システム1のすべての機器において生産が一時中断されるようにする。警告を受けたオペレータは、管理装置80の入力デバイス87を介して生産ジョブの修正やシェイプデータの修正等を行う。その後、オペレータは、入力デバイス87を介して管理装置80に中断解除の指示を入力する。CPU61は、中断解除の指示を待って中断していた生産を再開する(S554)。中断解除の指示は、部品実装システム1の全ての機器に通知される。そのため、部品実装システム1のすべての機器において中断していた生産が再開される。
【0034】
一方、S520で肯定判定を行ったならば、CPU61は、自機の状態が実装停止指示出力状態であるか否かを判定する(S560)。S560で肯定判定を行ったならばCPU61は、実装再開指示を出力する(S570)。具体的には、S550で実装停止指示を出力した出力先の部品実装機10に実装再開の信号を出力すると共に、自機の実装停止指示出力状態を解除する。実装再開の信号を入力した部品実装機10は部品の実装を再開する。
【0035】
S560で否定判定を行った後又はS570の後に、CPU61は、良好判定回数を1つインクリメントさせる(S580)。続いて、CPU61は、良好判定回数が所定回数に達したか否かを判定する(S590)。ここで、所定回数は部品の種類を問わず予め設定された回数であり、例えば、5回に設定されている。S590で肯定判定を行ったならば、CPU61は、検査終了処理を実行する(S600)。具体的には、CPU61は、ストレージ63から外観検査結果76を削除して良品判定回数を0にリセットすると共に、S550で実装停止指示を出力した出力先の部品実装機10に対して外観検査結果削除の信号を出力する。外観検査結果削除の信号を入力した部品実装機10が有する制御装置60に設けられたCPU61は、ストレージ63から外観検査結果76を削除する。S554の後、S590で否定判定を行った後又は、S600の後に、CPU61は、実装後部品検査サブルーチンを終了し、部品実装ルーチンのS400に進む。
【0036】
図7の部品実装ルーチンに戻り、S310で肯定判定を行った後、S360で否定判定を行った後、S380で否定判定を行った後又はS390の後に、CPU61は、基板搬送装置22を制御して基板Sを下流側に搬送し(S400)、その後、部品実装ルーチンを終了する。
【0037】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の部品実装システム1が本開示の部品実装システムに相当し、部品実装ライン12が部品実装ラインに相当し、部品実装機10が部品実装機に相当し、マークカメラ43が撮像装置に相当し、制御装置60が制御装置に相当し、外観検査装置14が外観検査装置に相当し、本実施形態のS370が本開示のステップ(a)に相当し、S500~S520がステップ(b)に相当する。また、本実施形態のS590で肯定判定されたあと実装後部品検査を終了する工程が本開示のステップ(c)に相当する。
【0038】
以上詳述した部品実装システム1の制御方法では、外観検査装置14によって実装不良状態であると判定された部品を検査対象部品に設定するステップ(S370)と、検査対象部品を実装した部品実装機10が、マークカメラ43を制御して検査対象部品の画像を取得し(S500)、検査対象部品の画像に基づいて検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うステップ(S510,S520)とを含む。そのため、部品実装機10のCPU61は、外観検査装置14が外観検査において、基板Sに実装される部品が実装不良状態であると判定した場合に、実装後部品検査を実行する。したがって、実装後部品検査が過剰な頻度で実行され難くなると共に、実装後部品検査を実行するタイミングが作業者の経験に左右されなくなる。
【0039】
部品実装システム1の制御方法において、実装後部品検査で検査対象部品の実装が不良と判定されたならば、不良と判定された基板Sに対するその後の部品実装を中止する(S310,S550)。したがって、検査対象部品を実装した部品実装機10よりも下流側の部品実装機10で基板Sに実装される部品が無駄になる事態を防止することができる。
【0040】
部品実装システム1の制御方法は、実装後部品検査の判定結果が所定回数連続して良好だったならば、実装後部品検査を終了するステップ(S590,S600)、を含む。そのため、例えば、検査対象部品が偶発的に実装不良状態となった場合等には、その後の実装後部品検査で所定回数だけ連続して良好判定がなされて実装後部品検査が終了する。したがって、実装後部品検査を実行することによる生産効率の低下を更に抑制することができる。
【0041】
部品実装システム1では、外観検査装置14によって実装不良状態であると判定された部品を検査対象部品に設定し、検査対象部品を実装した部品実装機10が、マークカメラ43を制御して検査対象部品の画像を取得し、検査対象部品の画像に基づいて検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うように制御する。したがって、実装後部品検査が過剰な頻度で実行され難くなると共に、実装後部品検査を実行するタイミングが作業者の経験に左右されなくなる。
【0042】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0043】
例えば上述した実施形態では、実装後部品検査サブルーチンのS500において、検査対象部品を実装した部品実装機10に設けられたマークカメラ43を制御して、基板Sの画像を取得したがこれに限定されない。例えば、上述した実施形態において、検査対象部品を実装した部品実装機10による実装後部品検査サブルーチンが実行されなかった基板Sについては、検査対象部品を実装した部品実装機10の下流側に配置された部品実装機10が実装後部品検査を実行するものとしてもよい(1つの検査対象部品については1台の部品実装機10が実装後部品検査を行えばよい)。この場合、検査対象部品を実装した部品実装機10に設けられた制御装置60は、下流側に配置された部品実装機10に設けられた制御装置60が実装後部品検査サブルーチンを実行するように実装後部品検査開始の信号を出力すればいい。また、この場合、良好判定回数は、検査対象部品を実装した部品実装機10の制御装置60で検査対象部品の実装状態が良好と判定した回数と、実装後部品検査開始の信号が出力された出力先の部品実装機10の制御装置60で検査対象部品の実装状態が良好と判定した回数と、の合計回数としてもよい。
【0044】
上述した実施形態では、部品実装機10で実装する全ての部品を実装した後に、自機で検査対象部品を実装したか否かを判定すると共に、実装後部品検査サブルーチンを実行したがこれに限定されない。例えば、検査対象部品を実装した直後に、実装後部品検査サブルーチンを実行するものとしてもよい。この場合、CPU61は、S310で否定判定を行ってから部品を実装するまでの間に、検査対象部品を設定すればよい。
【0045】
上述した実施形態では、部品実装機10に設けられた制御装置60が検査対象部品を設定したが(S370)、これに限定されない。例えば、管理装置80や外観検査装置14の制御装置70が検査対象部品を設定してもよい。また、上述した実施形態では、部品実装機10に設けられた制御装置60が、自機が検査対象部品を実装したか否かを判定したが(S380)、これに限定されない。例えば、上述した実施形態において、管理装置80や制御装置70が、検査対象部品を実装した部品実装機10を特定してもよい。
【0046】
上述した実施形態では、所定回数は部品の種類を問わず一定回数に設定したがこれに限定されない。例えば、所定回数は、部品の種類ごとに設定されてもよい。この場合、所定回数は、外観検査装置14での外観検査における不良の発生率に基づいて設定してもよい。すなわち、外観検査装置14で外観検査を行うごとに部品ごとの不良の発生率を算出すると共に、算出した発生率に予め定めた指定回数を乗じて得た回数を所定回数に設定してもよい。
【0047】
上述した実施形態において、CPU61は、S520で否定判定を行ったあとに実装停止指示を出力したがこれに限定されない。例えば、CPU61は、実装後部品検査サブルーチンを開始する前に実装停止指示を出力してもよい。
【0048】
上述した実施形態では、S520で肯定判定を行ったあと、S560で検査対象部品を実装した部品実装機10が実装停止出力状態であると判定したならば、S570で実装再開指示を出力したがこれに限定されない。例えば、S520で肯定判定を行ったあとに、S560及びS570を省略してS580へ進んでもよい。この場合、S600で検査終了処理を実行する際に、実装再開指示を出力してもよい。
【0049】
本開示の部品実装システムの制御方法及び部品実装システムは以下のように構成してもよい。
【0050】
本開示の部品実装システムの制御方法において、前記ステップ(b)では、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機による前記実装後部品検査が行われなかった前記基板については、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機の下流側に配置された前記部品実装機が前記実装後部品検査を行うものとしてもよい。こうすれば、例えば、検査対象部品が実装された基板が既にその検査対象部品を実装した部品実装機を通過してしまっていた場合でも、その部品実装機よりも搬送方向の下流側に位置する部品実装機に設けられた撮像装置によって撮像された画像を利用して、実装後部品検査を実行することができる。
【0051】
本開示の部品実装システムの制御方法において、前記ステップ(b)では、前記実装後部品検査で前記検査対象部品の実装が不良と判定されたならば、不良と判定された前記基板に対するその後の部品実装を中止するものとしてもよい。こうすれば、検査対象部品を実装した部品実装機よりも下流側の部品実装機で基板に実装される部品が無駄になる事態を防止することができる。
【0052】
本開示の部品実装システムの制御方法は、(c)前記実装後部品検査の判定結果が所定回数連続して良好だったならば、前記実装後部品検査を終了するステップ、を含むものとしてもよい。こうすれば、例えば、検査対象部品が偶発的に実装不良状態となった場合等には、その後の実装後部品検査で所定回数だけ連続して良好判定がなされて実装後部品検査が終了する。したがって、実装後部品検査を実行することによる生産効率の低下を更に抑制することができる。
【0053】
本開示の部品実装システムは、
基板を保持して前記基板に部品を実装する部品実装機が前記基板の搬送方向に沿って複数配置された部品実装ラインと、
前記部品実装機ごとに設けられ、前記部品実装機で保持する前記基板の画像を撮像する撮像装置と、
前記部品実装ラインよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、複数の前記部品実装機によって前記基板に実装される複数の前記部品のそれぞれにつき、実装不良状態であるか否かを判定する外観検査を実行する外観検査装置と、
前記外観検査装置によって実装不良状態であると判定された前記部品を検査対象部品に設定し、前記検査対象部品を実装した前記部品実装機が、前記撮像装置を制御して前記検査対象部品の画像を取得し、前記検査対象部品の画像に基づいて前記検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うように制御する制御装置と、
を備えたものである。
【0054】
この部品実装システムでは、外観検査装置によって実装不良状態であると判定された部品を検査対象部品に設定し、検査対象部品を実装した部品実装機が、撮像装置を制御して検査対象部品の画像を取得し、検査対象部品の画像に基づいて検査対象部品の実装が良好か不良かを判定する実装後部品検査を行うように制御する。したがって、実装後部品検査が過剰な頻度で実行され難くなると共に、実装後部品検査を実行するタイミングが作業者の経験に左右されなくなる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本開示は、部品実装機を組み込んだ部品実装システムなどに利用可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 部品実装システム、2 印刷機、3 印刷検査機、10,10A,10B,10C,10D,10E 部品実装機、12 部品実装ライン、13 リフロー装置、14 外観検査装置、16 筐体、21 部品供給装置、22 基板搬送装置、23 パーツカメラ、24 ノズルステーション、30 ヘッド移動装置、31 X軸ガイドレール、32 X軸スライダ、33 X軸アクチュエータ、34 X軸位置センサ、35 Y軸ガイドレール、36 Y軸スライダ、37 Y軸アクチュエータ、38 Y軸位置センサ、40 ヘッド、41 Z軸アクチュエータ、42 θ軸アクチュエータ、43 マークカメラ、45 吸着ノズル、60 制御装置、61 CPU、62 ROM、63 ストレージ、64 RAM、70 制御装置、71 CPU、72 ROM、73 ストレージ、74 RAM、75 検査カメラ、76 外観検査結果、80 管理装置、81 CPU、82 ROM、83 ストレージ、84 RAM、87 入力デバイス、88 ディスプレイ、S 基板。