(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-02
(45)【発行日】2025-07-10
(54)【発明の名称】エアゾール式カラーシャンプー組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/73 20060101AFI20250703BHJP
A61Q 5/06 20060101ALI20250703BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20250703BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20250703BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20250703BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20250703BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20250703BHJP
A61K 8/42 20060101ALI20250703BHJP
【FI】
A61K8/73
A61Q5/06
A61K8/02
A61K8/49
A61K8/41
A61K8/39
A61K8/44
A61K8/42
(21)【出願番号】P 2023047487
(22)【出願日】2023-03-24
【審査請求日】2023-12-07
(73)【特許権者】
【識別番号】320003002
【氏名又は名称】株式会社ピュール
(74)【代理人】
【識別番号】230110397
【氏名又は名称】田中 雅敏
(74)【代理人】
【識別番号】230128875
【氏名又は名称】原 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】小宮 康夫
(72)【発明者】
【氏名】冨永 美寿実
【審査官】牟田 博一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/180514(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/074123(WO,A1)
【文献】特開2020-111519(JP,A)
【文献】特開2013-213062(JP,A)
【文献】特開2017-61451(JP,A)
【文献】特開2003-226622(JP,A)
【文献】特開2019-218295(JP,A)
【文献】特開2021-91611(JP,A)
【文献】特開2019-64959(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0183769(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K8/、A61Q
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)コンディショニング成分としてのポリクオタニウム-10
(B)HC黄4、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、塩基性青75、塩基性茶16、塩基性赤51、塩基性黄87、塩基性青99から選ばれる一種又は複数の染毛成分
(C)コカミドプロピルベタイン、ラウレス-4カルボン酸Na、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸TEA、ラウラミドDEAから選ばれる一種又は複数種の界面活性剤
(D)水分
(E)炭酸ガスからなる、もしくは炭酸ガスを含む噴射剤
を含有し、前記(A)~(
E)に含まれる塩化物イオン濃度が1500ppm~10000ppmの範囲にあることを特徴とする
エアゾール式カラーシャンプー組成物。
【請求項2】
前記染毛成分は、塩基性染料とそれ以外の染料の配合比率が1:2~1:6である請求項1に記載の
エアゾール式カラーシャンプー組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸ガスその他の噴射剤を充填してなるエアゾール式カラーシャンプー組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
染毛用の組成物としては、酸化染料などを用いる永久染毛剤、ヘアマニキュアなど直接染料等を用いる半永久染毛料、あるいはカラースプレーなど顔料等を用いて一時的に着色する一時着色料に大別できるところ、永久染毛剤の一種である酸化染毛剤は、酸化染料とともにアンモニアなどのアルカリ剤と過酸化水素などの酸化剤が用いられるため、半永久染毛料と比べ、染毛性は高くなる一方で、使用時に生じるアルカリ剤により使用者が不快な思いをすることがあり、さらに繰り返し酸化剤を塗布する必要性があることで毛髪中に存するステロール類、セラミド類及びアンテイソ分岐脂肪酸などの脂質が染毛処理などの化学的処理によって失われ、毛髪が損傷を受けることがある。
【0003】
一方で、一時着色料に関しても、顔料を毛髪に付着させるために樹脂を含有するため、使用時に毛髪にべたつきやごわつきを与えるものが多く、同様に使用者が不快な思いをすることがある。
【0004】
一般的な染毛用組成物としてはクリーム状のものが広く知られているが、その準備は煩に堪えないものがほとんどであることに加え、着衣を汚すことなくこれを毛髪にむらなく塗布するのは容易でなく、特に毛髪内側の根元部分や後頭部まで十分に塗布するには専門的な技術と多くの時間を要する。
【0005】
カラーシャンプーは、反復使用することで塩基性染料やヘアカラー染料を毛髪内部に吸着させていくことによって染毛し、段階的に毛髪の色調を変化させることができる半永久染毛料の一種であり、洗髪と染毛を同時に行うことができることから、日常の洗髪行為の中で簡便に少しずつ染毛を実現することができるとともに、日々の洗髪による褐色に対して髪色を補い色調を維持できるという効果がある。
【0006】
一方で、シャンプー組成物に噴射剤としての炭酸を含有してなる炭酸シャンプーは、細かな炭酸泡が毛髪や頭皮の皮脂汚れに吸着して浮き上がらせることで、通常のシャンプーによる洗髪では落としきれない毛穴の汚れまでしっかりと洗浄できるとともに、乾燥等によって固くなった頭皮をやわらげ、美容成分を角質層にまで浸透させることで頭皮を健全な状態に保つことができるシャンプー組成物として知られている。
【0007】
そこで、カラーシャンプー組成物に炭酸を含有することで、染毛成分を毛髪の根元部分や後頭部までむらなく行き渡らせることも容易になり、染毛力・洗髪力の両方を向上させることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、炭酸を含有したシャンプー組成物を泡状に吐出させるためには金属製の缶などに充填して保持する必要があるところ、カラーシャンプー組成物の場合は組成中のコンディショニング成分と染毛成分が混合した際に生ずる塩化物イオンが缶を腐食させてしまうという危険性があるため、従来の炭酸カラーシャンプーでは十分な染毛効果を得られないものとなっていた。
【0010】
そこで、本発明は、塩化物イオンの発生を一定範囲に抑制しつつ、十分な染毛力・洗髪力を有する炭酸を含有したカラーシャンプー組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この点に関して、本発明の発明者は、コンディショニングと染毛剤の配合比率を調整すれば、塩化物イオンの発生を抑制できることを発見した。
【0012】
そこで、上記の課題を解決するため、本発明は、(A)コンディショニング成分としてのポリクオタニウム-10、(B)HC黄4、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、塩基性青75、塩基性茶16、塩基性赤51、塩基性黄87、塩基性青99から選ばれる少なくとも一種の染毛成分、(C)コカミドプロピルベタイン、ラウレス-4カルボン酸Na、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸TEA、ラウラミドDEAから選ばれる少なくとも一種の界面活性剤、(D)水分を含有し、前記(A)~(D)に含まれる塩化物イオン濃度が1500ppm~10000ppmの範囲にあるカラーシャンプー組成物という構成を有する。
【0013】
かかる構成を具備してなる本発明は、コンディショニング成分と染毛成分を一定の配合比率をもって混合することで塩化物イオンの発生を一定濃度に抑制することができることから、カラーシャンプーとしての有意な染毛性とコンディショニング性を維持しつつ、これを噴射剤としての炭酸ガスとエアゾール缶に充填するにあたっては、カラーシャンプー組成物に接触する金属部分を腐食させることがなく、安全に状態を保持することができるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の炭酸カラーシャンプーによれば、エアゾール缶に充填したカラーシャンプー組成物をガス噴射方式によって吐出させることで、高濃度の炭酸ガスが形成する従来よりもきめ細かな泡が優れた吸着力をもって根元の白髪まで手軽にむらなく綺麗に染め上げることができるようになる。
【0015】
さらに、毛穴の脂汚れに対してもまんべんなく吸着してこれを浮かび上がらせるとともに、この泡の有する弾力が頭髪・頭皮と指の間でクッションとなることから洗髪による摩擦ダメージを軽減し、髪や頭皮が傷つくのを最小限に抑えることができるようになる。
【0016】
これによって、使用者は、日々の洗髪行為によって、頭皮の脂汚れを十分に除去できるだけでなく、毛髪のハリとコシを失うことなく安全かつ簡易に所望の色調へカラーリングすることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の炭酸ガスを含有してなるカラーシャンプー組成物の実施例の一態様について、以下のとおり説明する。
【0018】
本発明の炭酸カラーシャンプーは、コンディショニング成分、染毛成分、界面活性剤及び水分を含有してなるものである。
【0019】
本実施例においては、コンディショニング成分として、0.1重量%のポリクオタニウム-10とごく微量のヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムを加えている。
【0020】
また、染毛成分としては、HC黄4、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、塩基性青75、塩基性茶16、塩基性赤51、塩基性黄87、塩基性青99のうち一種又は複数種を用いている。
【0021】
ブラック系の染毛剤を実現するにあたっては、HC黄4を0.375重量%、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールを0.02重量%、HC青2を1重量%、塩基性青75を0.02重量%、塩基性茶16を0.12重量%、塩基性赤51を0.002重量%、塩基性黄87を0.075重量%、塩基性青99を0.36重量%、それぞれ配合している。
【0022】
ダークブラウン系の染毛剤として実現する場合は、HC黄4を0.404重量%、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールを0.104重量%、HC青2を0.9重量%、塩基性青75を0.068重量%、塩基性茶16を0.195重量%、塩基性赤51を0.023重量%、塩基性黄87を0.045重量%、塩基性青99を0重量%として配合することができる。
【0023】
このとき、コンディショニング成分と染毛成分の配合比率を1:5.79~1:19.7の範囲内に調整することにより、発生する塩化物イオン濃度が1500ppm~10000ppmの範囲内に収まることが分かった。
【0024】
これによって、コンディショニング性を失うことなく、かつ、エアゾール缶を腐食させることなく、カラーシャンプー組成物を缶内で6か月間を超えて維持・管理することができるようになり、また、エアゾール缶を使ったガス噴射方式とすることで、泡が従来よりも細かくなった結果、染毛力・洗髪力も大幅に向上することが確認された。
【0025】
特に、従来の炭酸シャンプー剤に含まれる泡の径は約1000μm程度であることが一般的であったところ、本発明のエアゾール式カラーシャンプー組成物では、約5000ppmの高濃度の炭酸から作り出される約300μmの繊細かつ濃密な泡が実現可能となり、吸着力のあるきめ細かな泡が毛穴の脂汚れを吸着し、かつ、根元の白髪まできれいにむらなく染毛できるのみならず、泡の弾力が髪・頭皮と指の間でクッションとなって摩擦を軽減し、髪や頭皮を傷めにくいといった効果を得ることができる。
【0026】
水分に関しては、57~85重量%として、全体のバランスから配合するのが好適である。
【0027】
なお、炭酸シャンプーは、通常のシャンプー剤と比して、使用時の組成物中にはきめ細かな泡が内在しており、頭髪や頭皮の毛穴に詰まった皮脂汚れや整髪料に含まれる油性成分等を吸着して浮き上がらせることで、通常のシャンプー剤では落としにくい汚れまでしっかり落とすことができるという特徴を有する。
【0028】
また、炭酸ガスには、汚れを落とすだけでなく、頭皮をやわらげる働きも指摘されており、特に乾燥して固くなった頭皮に対しては、皮膚をやわらげることで美容成分が角質層へ浸透しやすくなるという利点がある。
【0029】
このため、染毛成分を有するシャンプー剤に関しては、特に頭皮へのダメージが懸念されることから、高濃度の炭酸ガスを含有した状態で使用できれば、頭皮をやわらげると同時に組成物中に配合されている美容成分を角質層のすみずみまで行き渡らせることができ、頭皮を健全な状態に維持することができる。
【0030】
この点、本実施例においても、リシリコンブエキス、チャ葉エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、アカツメクサ花エキス、キラヤ樹皮エキス、ムクロジ果皮エキス、カキタンニン、センブリエキス、コシロノセンダングサエキス、オタネニンジン根エキス、ローヤルゼリーエキス、ゲンチアナ根エキス、オランダガラシ葉エキス、ユズ果実エキス、プラセンタエキス、ゴボウ根エキス、フユボダイジュ花エキス、アルテア根エキス、アルニカ花エキス、オオウメガサソウ葉エキス、オドリコソウエキス、カミツレ花エキス、カワラヨモギ花エキス、セイヨウキズタ葉エキス、ボタンエキス、ローズマリー葉エキス、ローマカミツレ花エキス、オクラ果実エキス、ムラサキ根エキス、ウコン根茎エキスといった30種類の美容成分、スカルプエキス、利尻昆布エキスを配合しており、これらが角質層にまで浸透することでうるおいの維持、保水・保湿に寄与する。
【0031】
もっとも、コンディショニング成分であるポリクオタニウム-10、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムと塩基性と名の付く染毛成分を混ぜ合わせると一定濃度以上の塩化物イオンを発生し、これが炭酸ガスを充填するためのスプレー缶を腐食させて、組成物を安全に維持・管理・使用できないという問題があったことは前述のとおりである。
【0032】
この点に関して、色の配合によって多少の幅はあるものの、十分なコンディショニング性を維持しつつ、組成物中の塩化物イオン濃度を約1500ppm~10000ppmに安定させるために、ポリクオタニウム-10の配合を抑えつつ、界面活性剤の組合せとそれらの配合の割合に工夫・調整を行う必要がある。
【0033】
界面活性剤としてはアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤があるところ、シャンプーに使われるのはアニオン界面活性剤、両性界面活性剤の2つが一般的であり、本発明エアゾール式カラーシャンプー組成物では、界面活性剤として、コカミドプロピルベタイン(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液):5.89重量%、ラウレス-4カルボン酸Na:3.6重量%、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン:1.35重量%、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa:0.029重量%、ラウロイルメチルアラニンNa:0.6重量%、ココイルグルタミン酸TEA:0.15重量%、ラウラミドDEA:0.1重量%を配合している。
【0034】
これにより、より弾力性の高い泡を形成できるといった効果を得ることができる。
【0035】
また、塩基性の染毛成分の配合を抑えるために、HC黄4、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2といった染毛成分を配合して染色性能を補っている。なお、本実施例においては、パラベン、石油系界面活性剤、シリコン、合成着色料、鉱物油、硫酸系化合物などの添加物は加えていない。
【0036】
(製造方法)
工程1:表1に記載の「水(精製水)、pH調整剤(クエン酸)、保湿剤(1,3-ブチレングリコール)」(A項)、「コンディショニング成分(ポリクオタニウム-10)」(B項)を加温溶解する。
工程2:工程1の生成物に「界面活性剤(コカミドプロピルベタイン、ラウレス-4カルボン酸Na、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸TEA、ラウラミドDEA)」(C項)及び「塩基性染料(塩基性青75、塩基性茶16、塩基性赤51、塩基性黄87、塩基性青99)、その他の染料(HC黄4、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2)」(D項)を添加する。
工程3:工程2の生成物を40℃まで冷却する。
工程4:工程3の生成物に美容成分(添加成分・E項)を添加する。
工程5:工程4の生成物をさらに37℃まで冷却する。
工程6:工程5の生成物をスプレー缶に充填する。
【0037】
【0038】
(染毛性の評価方法)
通常の使用方法で立てた径の大きな泡と本発明によるエアゾール式の径の小さな泡に対し、白髪の毛束(1g・10cm)を5分間浸漬させた後、水洗いし乾燥後、色彩色差計を用いて測定した。
【0039】
大きな泡で染毛した時のL*は、22.11であった。一方、エアゾール式の小さな泡で染毛した時のL*は23.54で約6.5%染毛力がアップするという測定結果が得られた。(表2)
【0040】
コンディショニング成分と染毛成分の比率を変えたカラーシャンプーについて、5名のパネラーで試験した結果を表1に示す。
【0041】
(コンディショニング性)
コンディショニング成分を配合した方が乾燥後の指通りが良いという結果が得られた。
【0042】
(安定性)
組成物に対し、染毛成分を入れすぎると結晶の析出が認められた。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上のとおり、本発明は、コンディショニング成分と染毛成分を一定の配合比率をもって混合することで塩化物イオンの発生を一定濃度に抑制することができることから、カラーシャンプーとしての有意な染毛性とコンディショニング性を維持しつつ、これを噴射剤としての炭酸ガスとエアゾール缶に充填するにあたっては、カラーシャンプー組成物に接触する金属部分を腐食させることがなく、安全に状態を保持することができるようになることで、エアゾール缶に充填したカラーシャンプー組成物をガス噴射方式によって吐出させ、高濃度の炭酸ガスが形成する従来よりもきめ細かな泡が優れた吸着力をもって根元の白髪まで手軽にむらなく綺麗に染め上げることができることに加え、毛穴の脂汚れに対してもまんべんなく吸着してこれを浮かび上がらせるとともに、さらにこの泡の有する弾力が頭髪・頭皮と指の間でクッションとなることから洗髪による摩擦ダメージを軽減し、髪や頭皮が傷つくのを最小限に抑えることができるようになることによって、使用者は、日々の洗髪行為において頭皮の脂汚れを十分に除去できるだけでなく、毛髪のハリとコシを失うことなく安全かつ簡易に所望の色調へカラーリングすることが可能となるという特徴を有することから、エアゾール式カラーシャンプー組成物に適用してきわめて好適である。