(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-02
(45)【発行日】2025-07-10
(54)【発明の名称】被分析物監視システム用のグラフィカル・ユーザー・インターフェース
(51)【国際特許分類】
A61B 5/145 20060101AFI20250703BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20250703BHJP
G16H 10/40 20180101ALI20250703BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20250703BHJP
【FI】
A61B5/145
A61B5/00 102C
G16H10/40
G08B21/02
(21)【出願番号】P 2022546471
(86)(22)【出願日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 US2021021943
(87)【国際公開番号】W WO2021183784
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2024-03-08
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500211047
【氏名又は名称】アボット ダイアベティス ケア インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT DIABETES CARE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】クマール,パンガナマラ アシュウィン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ジェニファー
(72)【発明者】
【氏名】ロッシ,ステファン エー
(72)【発明者】
【氏名】ジャンガム,スジット
(72)【発明者】
【氏名】コヴィントン,ケンダル
(72)【発明者】
【氏名】ラング,ジョーダン ウィング-ヘイ
【審査官】遠藤 直恵
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-517601(JP,A)
【文献】特表2007-516783(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0270740(US,A1)
【文献】国際公開第2011/026053(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0183393(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/10、5/06-5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被分析物監視システムであって、
被分析物センサーおよびセンサー電子機器類を有しており、ユーザーの被分析物値を示すデータを送信するよう構成されている身体取付装置と、
画面表示装置、被分析物値を示すデータを受信するよう構成された送受信機、および、1つ以上の演算処理装置に接続されたメモリを有している読取装置と、
を備えており、
前記メモリは各種命令を格納するよう構成されており、該各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、
第1組のグラフィック要素を含んでいる第1画面を画面表示装置に出力し、その際、該第1画面において、第1組のグラフィック要素は各々が、第1組の各グラフィック要素ごとに関連づけられた被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている相関関係のある時間量を示しており、第1組に関連づけられた少なくとも1つの被分析物値域はユーザーが特注で誂え、更に
第2組のグラフィック要素を含んでいる第2画面を画面表示装置に出力し、その際、該第2画面において、第2組のグラフィック要素は各々が、第2組の各グラフィック要素ごとに関連づけられた被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている相関関係のある時間量を示しており、第2組に関連づけられたいずれの被分析物値域もユーザーが特注で誂えることが無い、被分析物監視システム。
【請求項2】
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置はスイッチ要素を更に画像表示装置に出力し、
スイッチ要素は前記第1画面または前記第2画面に読取装置の画面表示装置に対して出力させるよう構成されている、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項3】
前記スイッチ要素は、トグルスイッチを備えている、又はスライド移動可能な要素を備えている、請求項2に記載の被分析物監視システム。
【請求項4】
ユーザーが特注で誂えることができる前記第1組に関連づけられた少なくとも1つの被分析物値域が、特注で誂えることができる被分析物目標域を含んでいる、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項5】
前記第1組のグラフィック要素は各々が、前記第1組の他のグラフィック要素とは互いに色が異なっている、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項6】
前記第2組のグラフィック要素は各々が、前記第2組の他のグラフィック要素とは互いに色が異なっている、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項7】
前記第1組のグラフィック要素の総数は前記第2組のグラフィック要素の総数と等しくない、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項8】
前記読取装置は、スマートフォンを含んでいる、又はスマートウオッチを含んでいる、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項9】
前記第1組のグラフィック要素の各々に関連づけられた被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている前記相関関係のある時間量は、第1の所定の期間の百分率を含んでおり、前記第2組のグラフィック要素の各々に関連づけられた被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている前記相関関係のある時間量は、第2の所定の期間の百分率を含んでいる、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項10】
被分析物値を示す前記データはユーザーの体液中の血糖値を示すデータを含んでいる、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項11】
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、前記第1組のグラフィック要素および前記第2組のグラフィック要素に関連づけられたデータ域を含んでいるデータ域インジケータを画面表示装置に出力する、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項12】
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、被分析物値を示す前記データが有効である期間を含んでいるデータ有効性インジケータを画面表示装置に出力する、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項13】
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、被分析物値を示す前記データに関連づけられた所定の時間量をユーザーが選ぶことができるように構成された複数の選択可能なアイコンを画面表示装置に出力する、請求項1に記載の被分析物監視システム。
【請求項14】
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、特注で誂えることができる前記被分析物目標域をユーザーが編集することができるように構成されたインターフェースへのリンクを画面表示装置に出力する、請求項4に記載の被分析物監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の主題は、広義に、被分析物監視システムのグラフィカル・ユーザー・インターフェース、ならびに、それに関連する方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
グルコース、ケトン、乳酸、酸素、ヘモグロビンA1Cなどのような被分析物値の検出、監視、または、その両方は、糖尿病を患う個人の健康にとって非常に重要となることがある。真性糖尿病に罹っている患者は、意識喪失、心血管疾患、網膜症、神経障害、および、腎症などの合併症が起こることがある。糖尿病患者は、一般に、血糖値を監視して臨床的に安全な範囲内に血糖値が維持されていることを確保する必要があるうえに、この情報を使って、自身の体内の血糖値を降下させるのにインスリンが必要か否か、いつ必要か、または、その両方を判断したり、或いは、自身の体内の血糖値を上昇させたりするのに追加のブドウ糖がいつ必要になるのかを判断することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
増え続ける臨床データが、血糖監視の頻度と血糖管理との間の強い相関関係を立証している。しかし、このような相関関係にもかかわらず、糖尿病症候ありと診断された多くの人は当然行うべき頻度で血糖値を監視しないのであるが、そうなるのは利便性、検査の自由裁量度、血糖検査に付随する痛み、費用などの各種要因が組合わさるせいである。
【0004】
頻繁な血糖監視計画を患者が遵守するのを強化するために、体内被分析物監視システムを利用することができるが、このようなシステムでは被分析物監視を必要とする個人の身体にセンサー制御装置を装着することがある。個人の快適性と利便性を向上させるために、センサー制御装置は小型形状を呈し、センサー・アプリケータを持っている本人に操作させることができる。適用プロセスは、アプリケータまたは挿入器を使用して、人体の層内部位にある体液中のユーザーの被分析物値を感知するセンサーの少なくとも一部を挿入して、センサーに体液と接触させるようにすることを含む。センサー制御装置は、被分析物データを別の装置に送信するよう構成されていることもあり、それを受けて、本人またはその健康管理プロバイダ(HCP)がデータを検分したうえで治療上の判断を下すことができる。
【0005】
しかし、それら利点にもかかわらず、提示されるデータが複雑で量が多いこと、被分析物監視システム用のソフトウェアとユーザー・インターフェースに関連する対時間習熟度の問題、提示されたらその場で実施できる情報が全面的に不足していること等、さまざまな理由から被分析物監視システムの使用を渋る人もある。
【0006】
したがって、堅牢で、ユーザー目線の使い易さで、適時なその場で実施できる応答に備えている被分析物監視システム用のグラフィカル・ユーザー・インターフェースは元より、それに関連する方法および装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書では、体内被分析物監視システム用のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の具体的な各種実施形態を提示している。実施形態によっては、被分析物監視システムの変動域毎の時間量(TIR)グラフィカル・ユーザー・インターフェースが提供され、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(TIR GUI)は複数のグラフ棒またはグラフ棒部分を含んでおり、各棒または各棒部分が示しているのは、該棒または該棒部分ごとに関連づけてられている所定の被分析物値域の範囲にユーザーの被分析物値が留まっている時間量である。例えば、実施形態によっては、時間量は総時間の百分率として表現されていることもある。別の実施形態によれば、被分析物監視システムの被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェースが提示され、その場合、被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェースは、視覚的通知(例えば、警告、警報、ポップアップ・ウィンドウ、バナー通知など)を含み、その際、視覚的通知は警報状態、該警報状態に関連づけられている被分析物測定値、および、該警報状態に関連づけられている動向インジケータを含んでいる。実施形態によっては、例えば、動向インジケータは方向を示す動向矢印を備えているものもある。
【0008】
本明細書で提示されている実施形態は、高度に直観的で、ユーザー目線で使い易いうえに、ユーザーの生理学的情報への迅速なアクセスに備えている被分析物監視システムのための改良型のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)またはGUI機能である。より詳しく言うと、これらの実施形態により、多様な生理学的諸症候、その場で実施できる応答、または、その両方をユーザーに迅速に示すことができる2つ以上の異なるユーザー・インターフェースを介して、尚且つ、それらユーザー・インターフェース相互間で簡便な操作をユーザーが実施できるようになり、その際に、ユーザー(または健康管理プロバイダ)は大量の被分析物データを吟味するという根気の要る作業を行うよう要求されることがない。上記以外の各種改良点や利点も同様に供与されている。斯かる装置の多様な構成を各実施形態によって詳細に説明してゆくが、これら実施形態はほんの具体例にすぎない。
【0009】
本明細書に記載されている主題の上記以外の各種のシステム、装置、方法、特徴、および、利点は、後段以降の図の説明および詳細な説明を検討するうちに当業者には明らかになる。そのような上記に加えての各種のシステム、装置、方法、特徴、および、利点はすべて本件の詳細な説明に含まれており、本明細書に記載の主題の範囲に入るものであるとともに、添付の特許請求の範囲によって保護されるべきとの意図がある。具体的な各実施形態の特徴は、特許請求の範囲においてそれら特徴の明確な記載がない限り、決して添付の特許請求の範囲を限定するものとして解釈するべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書に明示されている主題の詳細は、その構成および作用の両方に関して、添付の図面を検討することによって明らかになると思われるが、図中の同一参照番号は同一部材を指している。図中の構成要素は必ずしも等尺ではなく、その代わり、主題の原理を描画することに重点が置かれている。更に、すべての描画は概念を伝えることを企図しており、相対的な寸法、形状、および、それ以外の詳細な属性は、文言どおりでも厳密でもなく、むしろ概略的に描かれていることがある。
【
図1】センサー・アプリケータ、読取装置、監視システム、ネットワーク、および、遠隔システムのシステム概観図。
【
図2A】読取装置の具体的実施形態を描いたブロック図。
【
図2B】センサー制御装置の具体的実施形態を描いたブロック図。
【
図2C】センサー制御装置の具体的実施形態を描いたブロック図。
【
図3A】変動域毎の時間量のインターフェースを含んでいるグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の具体的実施形態の図。
【
図3B】変動域毎の時間量のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図3C】変動域毎の時間量のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図3D】変動域毎の時間量のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図3E】変動域毎の時間量のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図3F】変動域毎の時間量のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4A】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4B】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4C】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4D】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4E】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4F】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4G】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4H】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4I】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4J】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4K】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4L】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4M】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4N】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【
図4O】被分析物値および動向警告のインターフェースを含んでいるGUIの具体的実施形態の図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本件の主題を詳細に説明する前に、本件開示は記載されたとおりの特定の実施形態に限定されるものではなく、当然のことながら変更を行い得るものと理解するべきである。本件開示の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で使用されている用語は特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、限定を意図するものではないことも理解するべきである。
【0012】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a(或る・或る種の)」、「an(或る・或る種の)」、および「the(この・その・該)」は、文脈が別途明らかにそうと指示しない限り、複数の指示対象を含んでいる。
【0013】
本明細書で論じている刊行物は、本件出願の出願日より前にそれらが開示されたことを示すためにのみ提示されている。本明細書の何であれ、本件開示がそのような刊行物に先んじているとする資格がないことを先行文献開示によって認めたと解釈するべきではない。更に、提示されている刊行日は実際の刊行日とは異なる場合があり、個別に確認することが必要となるかもしれない。
【0014】
一般に、本件開示の各実施形態は、被分析物監視システム用のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)、ならびに、それに関連する方法および装置を含んでいる。したがって、多くの実施形態は体内被分析物センサーを含んでおり、構造上は、該センサーはその少なくとも一部がユーザーの体内に存在しているか、または、体内に設置可能で、身体の少なくとも1種類の被分析物についての情報を得るよう構成されている。しかしながら、本明細書に開示されている各実施形態は、体外機能を一部に含んでいる体内被分析物監視システと併用できるのは元より、純粋に体外すなわちエクス・ビボの被分析物監視システムと、例えば、完全非侵襲性の各種システムなどと併用されてもよいことに留意するべきである。
【0015】
更に、本明細書に開示されている方法のどの1つの実施形態をとっても、それら実施形態の各々を実施することができる各種のシステムおよび装置は、本件開示の範囲に含まれる。例えば、各種のセンサー制御装置、読取装置、ローカル・コンピュータ・システム、および、トラステッド・コンピュータ・システムの実施形態が開示されているが、これら各種の装置およびシステムは、ありとあらゆる方法工程を実行することができる、もしくは、ありとあらゆる方法工程の実行を容易にすることができる、1つ以上のセンサー、被分析物監視回路(例えば、アナログ回路)、メモリ(例えば、各種命令の保存用)、電源、通信回路、送信機、受信機、演算処理回路、制御装置(たとえば、各種命令の実行用)、または、これらの各種組合せを備えているとよい。
【0016】
前述のように、本明細書に記載されている多数の実施形態は各種の被分析物監視システム用の改良型の各種グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を提供するが、各グラフィカル・ユーザー・インターフェースは高度に直感的で、ユーザー目線で使い易く、ユーザーの生理学的情報への迅速なアクセスに備えている。実施形態によっては、被分析物監視システム用の変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェースを提供するものもあり、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェースは複数のグラフ棒またはグラフ棒部分を含んでおり、各棒または各棒部分が示しているのは、該棒または該棒部分ごとに関連づけてられている所定の被分析物値域の範囲にユーザーの被分析物値が留まっている時間量である。別の実施形態によれば、被分析物監視システムの被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェースが提供されるが、被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェースは視覚的通知(例えば、警告、警報、ポップアップ・ウィンドウ、バナー通知など)を含んでおり、視覚的通知は警報状態、警報状態に関連づけられた被分析物測定値、および、警報状態に関連づけられた動向インジケータを含んでいる。要するに、これらの実施形態は堅牢でユーザー目線で使い易い各種のインターフェースを提供するが、斯かるインターフェースは、幾つか利点を挙げるならば、ユーザーに被分析物監視システムとより積極的関わらせることができるうえに、ユーザーが適時にその場で実施できる応答を行うのに備えている。
【0017】
しかしながら、各実施形態のこれらの態様を詳細に説明するよりも先に、最初に説明しておくのが望ましいのは、例えば体内被分析物監視システム内に在るようにすることができる各種装置の具体例をはじめ、それらの操作の各種具体例であり、これらはすべて、本明細書に記載されている各実施形態と併用することができる。
【0018】
多様なタイプの体内被分析物監視システムがある。例えば、「継続被分析物監視」システム(または「継続血糖監視」システム)は、センサー制御装置から読取装置に継続的にデータを送信するにあたり、ユーザーを促す指示を出さずに実行でき、例えば、スケジュールに従って自動で実行できる。もう1つ別の例として、「瞬時被分析物監視」システム(または「瞬時血糖監視」システムもしくは単に「瞬時」システム)はセンサー制御装置からデータを送信するにあたり、近距離無線通信(NFC)プロトコルまたは無線自動識別装置(RFID)プロトコルを使うような読取装置によるスキャンやデータ要求に応答することで実行できる。体内被分析物監視システムは、指先穿刺検定を必要とせずに作動させることもできる。
【0019】
体外(すなはち「エクス・ビボ」)で生体試料と接触し、尚且つ、血糖値を判定するための解析対象にすることができるユーザーの体液を保有する被分析物試験紙を受容するポートのある計測装置を備えているのが通例である「体外」システムから体内被分析物監視システムを分化させることができる。
【0020】
体内監視システムはセンサーを備えており、センサーは体内に設置されている間はユーザーの体液と接触して、体液中に含まれている被分析物値を感知することができる。センサーは、ユーザーの体に常駐するセンサー制御装置の一部を構成し、被分析物感知を可能にして制御する電子機器類と電源を備えているようにしてもよい。センサー制御装置およびその各種変形例は、幾つか呼び名を挙げるならば、「センサー制御ユニット」、「身体取付電子機器」装置または「身体取付電子機器」ユニット、「身体取付」装置または「身体取付」ユニット、もしくは、「センサー・データ通信」装置または「センサー・データ通信」ユニットと称してもよい。
【0021】
体内監視システムはまたもう1種類の装置を備えていることもあるが、この装置は感知した被分析物データをセンサー制御装置から受信したうえで、感知した被分析物データを処理し、何種類であれ複数の形態でユーザーに画面表示する。この装置およびその各種変形例は、幾つか呼び名を挙げるならば、「手持ち式読取装置」、「読取装置」(または単に「リーダー」)、「手持ち式電子機器」(または単に「ハンドヘルド」)、「携帯データ処理」装置または「携帯データ処理」ユニット、「データ受信機」、「レシーバー」装置または「レシーバー」ユニット (または単に「レシーバー」)、もしくは、「遠隔」装置または「遠隔」ユニットなどと称することもある。上記以外の各種装置でパーソナル・コンピュータなども、体内監視システムおよび体外監視システムと併用してもよいし、或いは、両システムの一部に組込んでもよい。
【実施例】
【0022】
体内被分析物監視システムの具体例の実施形態
図1は、センサー・アプリケータ150、センサー制御装置102、および、読取装置120を備えている被分析物監視システム100の具体例の実施形態を描いてた概念図である。ここでは、センサー・アプリケータ150を使ってセンサー制御装置102をユーザーの皮膚上の監視部位に当てることができるが、この部位で、粘着パッチ105によりセンサー104が或る期間に亘り適所に維持される。センサー制御装置102は
図2Bおよび
図2Cに更に記載されているが、有線技術または無線技術を利用することで、通信経路140を経由して読取装置120と通信することができる。無線プロトコルの具体例には、Bluetооth、Bluetооth Low Energy(BLE、BTLE、Bluetооth SMARTなど)、近距離無線通信(NFC)、その他いろいろある。ユーザーは、画像表示装置122(多くの実施形態で、タッチスクリーンを備えていてもよい)と入力部121を利用して、読取装置120のメモリにインストールされているアプリケーションを見たり使ったりすることができる。読取装置120のデバイス用電池は電源ポート123を使って再充電することができる。読取装置120は1つだけしか図示されていないが、センサー制御装置102は多数の読取装置120と通信を行える。読取装置120は各々が互いに通信し合うとともにデータを共有することができる。読取装置120についてのこれ以上の詳細は、
図2Aに関して以下に明示されている。読取装置120は、有線通信プロトコルまたは無線通信プロトコルを使って通信経路141を経由してローカル・コンピュータ・システム170と通信することができる。ローカル・コンピュータ・システム170は、ラップトップ型、デスクトップ型、タブレット型、ファブレット型、スマートフォン型、セット・トップ・ボックス型、ビデオゲーム・コンソール型、または、これら以外の電算装置のうち1つ以上を含んでいることがあり、無線通信は、Bluetооth、Bluetооth Low Energy(BTLE)、Wi-Fi、または、それ以外の各種通信規格のいずれかを備えているとよい。ローカル・コンピュータ・システム170は、前述の有線通信プロトコルまたは無線通信プロトコルによって読取装置120が通信経路142を経由してネットワーク190と通信できる方法と同様に、通信経路143を経由してネットワーク190と通信を行える。ネットワーク190は、プライベート・ネットワークおよびパブリック・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワークまたはワイド・エリア・ネットワークなどのような多数のネットワークのいずれであってもよい。トラステッド・コンピュータ・システム180はサーバを含んでいることもあり、認証サービスや保護されたデータ保管場所を提供することができ、有線技術または無線技術によって通信経路144を経由してネットワーク190と通信を行うことができる。
【0023】
読取装置の具体例の実施形態
図2Aは読取装置120の具体例の実施形態を描いたブロック図であるが、実施形態によってはスマートフォンを含んでいるものもある。ここでは、読取装置120は、画像表示装置122、入力部121、および、メモリ223に接続された通信処理装置222とメモリ225に接続されたアプリケーション処理装置224とを含んでいる処理コア206などから構成されているとよい。別個のメモリ230、アンテナ229装備の無線周波数(RF)送受信機228、電源管理モジュール238を備えている電源226も含まれていてもよい。更に、読取装置120は、アンテナ234を利用してWi-Fi、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth、BTLE、および、GPSを介して通信を行うことができる多機能送受信機232を備えていてもよい。当業者には分かることだが、これらの構成要素は機能装置を設けるような態様で電気的および通信的に接続されている。
【0024】
センサー制御装置の具体例の実施形態
図2Bおよび
図2Cは、センサー制御装置102が被分析物センサー104とユーザーに表示して見せるのに好適な最終結果データを供与する処理能力の大部分を担うことのできるセンサー電子機器類160(被分析物監視回路を含む)とを備えている具体例の実施形態を描いたブロック図である。
図2Bには単一の半導体チップ161が描かれているが、該チップは特注で誂えた特定用途向け集積回路(ASIC)であってもよい。特定用途向け集積回路161内に例示されているのは或る種の高度機能装置群であり、例えば、アナログ・フロント・エンド(AFE)162、電源管理(または電源制御)回路164、演算処理装置166、通信回路168(送信機、受信機、送受信機、受動回路、または、通信プロトコルに応じて上記以外の装置として実装される)などを含んでいる。この実施形態では、アナログ・フロント・エンド162と演算処理装置166の両方が被分析物監視回路として使用されるが、これ以外の各実施形態では、いずれか一方の回路が被分析物監視機能を実行することもある。演算処理装置166は、1つ以上の演算処理装置、超小型演算処理装置、制御装置、超小型制御装置、または、これらの各種組合せから構成されており、これら構成要素は各々が離散型のチップであってもよいし、或いは、多数の異なるチップ間に(またはそれらの一部のチップ間に)分配されてもよい。
【0025】
メモリ163も特定用途向け集積回路(ASIC)161内に含まれており、特定用途向け集積回路161内に存在する多様な機能装置によって共有されてもよいし、或いは、2つ以上の該機能装置間に分配されてもよい。メモリ163は別個のチップでもよい。メモリ163は揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリであってもよいし、または、その両方であってもよい。この実施形態では、特定用途向け集積回路161は電源170と接続されており、該電源はコイン型電池などでもよい。アナログ・フロント・エンド(AFE)162は体内被分析物センサー104との仲介機能を果たし、該センサーから測定データを受信し、デジタル形式で演算処理装置166にデータを出力するが、今度は演算処理装置166がデータを処理して、最終結果の血糖離散値や血糖動向値とその他諸々の最終結果値に到達するように図っている。このデータは次いで通信回路168に供与され、アンテナ171を介して、例えば、読取装置120(図示せず)へ送信されるが、その場合、常駐ソフトウエア・アプリケーションによってデータを画面表示するよう最低限の更なる処理を行う必要がある。
【0026】
図2Cは
図2Bに類似しているが、その代わりに2つの離散した半導体チップ162、174を含んでおり、該チップは一緒にパッケージ化されてもよいし、別々にパッケージ化されてもよい。ここでは、アナログ・フロント・エンド(AFE)162は特定用途向け集積回路(ASIC)161に常駐している。演算処理装置166は、電源管理回路164および通信回路168と一緒にチップ174上に集積されている。アナログ・フロント・エンド162はメモリ163を含んでおり、チップ174はメモリ165を含んでおり、該メモリはいずれも内部で隔絶されていてもよいし、或いは、内部で分配されていてもよい。具体的な一実施形態では、アナログ・フロント・エンド162は単一チップ上で電源管理回路164および演算処理装置166と組合わされている一方で、通信回路168は別個のチップ上にある。もう1つ別の具体例の実施形態では、アナログ・フロント・エンド162と通信回路168は両方が単一チップ上にあり、演算処理装置166および電源管理回路164は別の単一チップ上にある。上記以外の、3つ以上のチップを含むチップの組合せも可能であり、該チップは各々が既述の個別の諸機能を担当したり、フェイル・セーフ冗長性を得るために1つ以上の機能を共有したりしている点に注目するべきである。
【0027】
被分析物監視システムのユーザー・インターフェースの具体例の実施形態
本項で説明するのは、被分析物監視システム用のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の具体例の実施形態である。初期的な事項として、本項で説明するグラフィカル・ユーザー・インターフェースは、読取装置120のメモリ、ローカル・コンピュータ・システム170のメモリ、トラステッド・コンピュータ・システム180のメモリ、何であれ上記以外の装置もしくはシステムであって被分析物監視システム100の一部を構成しているかもしくは該監視システムと通信する構成のもののメモリ、または、これらの各種組合せたもののメモリに格納されている各種命令で構成されていることが当業者には分かる。これらの命令は、読取装置120の1つ以上の演算処理装置、ローカル・コンピュータ・システム170の1つ以上の演算処理装置、トラステッド・コンピュータ・システム180の1つ以上の演算処理装置、もしくは、被分析物監視システム100の上記以外の装置またはシステムの1つ以上の演算処理装置によって実行されると、該1つ以上の演算処理装置に本項記載の方法の各工程を実施させ、本項記載の各種グラフィカル・ユーザー・インターフェースを出力させ、または、その両方を行わせる。更に、本項記載の各グラフィカル・ユーザー・インターフェースは単一の情報集中装置のメモリに命令として格納されていてもよいこと、或いはその代替例として、各グラフィカル・ユーザー・インターフェースは地理的に分散した配置で多数の離散型装置間に分配されてもよいことが、当業者には分かる。
【0028】
図3Aないし3Fは、被分析物監視システム用のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の具体的な各種実施形態を描いている。
図3Aないし
図3Fは、特に、変動域毎の時間量(タイム・イン・レンジ、タイム・イン・ターゲット、または、目標域の時間量などとも呼ばれる)グラフィカル・ユーザー・インターフェースを描いており、各々が複数のグラフ棒またはグラフ棒部分を含んでおり、各棒または各棒部分が示しているのは、該棒または該棒部分ごとに関連づけてられている所定の被分析物値域の範囲にユーザーの被分析物値が留まっている時間量である。実施形態によっては、例えば、時間量は所定の時間量の百分率として表すものもある。
【0029】
図3Aおよび3Bを参照し直すと、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)305の具体例の実施形態が例示されているが、同図では、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース305は「特注」変動域毎の時間量画面表示305Aおよび「標準」変動域毎の時間量画面表示305Bから構成されており、この場合、ユーザーがこの2種類の画面表示の間で選べるようにしたトグル、スイッチ、または、スライド移動可能な要素310を備えている。各種実施形態の一態様によれば、変動域毎の時間量画面表示305A、305Bは各々が多数のグラフ棒を含んでいてもよいが、この場合、各棒が示しているのは、該棒ごとに関連づけてられている所定の被分析物値域の範囲にユーザーの被分析物値が留まっている時間量である。実施形態によっては、変動域毎の時間量画面表示305A、305Bは、画面表示されている被分析物データに付随している関連日付を示す日付域インジケータ308と画面表示されている被分析物データについて被分析物データが有効である期間(例えば、「データは7日中7日間有効」など)を示すデータ有効性インジケータ314とを更に備えている。
【0030】
図3Aを参照すると、「特注」変動量毎の時間量画面表示305Aは6本のグラフ棒が(一番上から一番下に向けて)以下のものから構成されている。すなはち、ユーザーの血糖域が250mg/dLより高いのは所定時間量の10%の期間であることを示している第1棒、ユーザーの血糖域が141mg/dLから250mg/dLの間であるのは所定時間量の24%の期間であることを示している第2棒、ユーザーの血糖域が100mg/dLから140mg/dLの間であるのは所定時間量の54%の期間であることを示している第3棒316、ユーザーの血糖域が70mg/dLから99mg/dLの間であるのは所定時間量の9%の期間であることを示している第4棒、ユーザーの血糖域が54mg/dLから69mg/dLの間であるのは所定時間量の2%の期間であることを示している第5棒、および、ユーザーの血糖域が54mg/dLより低いのは所定時間量の1%の期間であることを示している第6棒から構成されている。各グラフ棒に関連している血糖域と時間の百分率はユーザーによって定義された範囲およびユーザーから入手できる被分析物データに依存して変動し得ることが、当業者には分かる。更に、
図3Aおよび3Bは所定時間量314が7日であることを示しているが、これ以外の所定時間量も利用することができる(例えば、1日、3日、14日、30日、90日など)うえに完全に本件開示の範囲に入ることを、当業者は理解する。
【0031】
各実施形態のもう1つ別の態様によれば、「特注」変動域の時間量画面表示305Aはユーザー自らが定義できる特注目標域312も含んでおり、特注目標域は、当該目標域をユーザーが定義し、変更し、または、その両方を行えるようにする、その場で実施できる「編集」リンクを含んでいる。「特注」変動域毎の時間量画面表示305Aに例示されているように、特注目標域312は100mg/dLから140mg/dLの間の血糖域と定義されており、複数のグラフ棒のうち第3棒316に合致している。
【0032】
図3Bを参照すると、「標準」変動域毎の時間量画面表示305Bは5本のグラフ棒が(一番上から一番下に向けて)以下のものから構成されている。すなはち、ユーザーの血糖域が 250mg/dLより高いのは所定時間量の10%の期間であることを示している第1棒、ユーザーの血糖域が181mg/dLから250mg/dLの間であるのは所定時間量の24%の期間であることを示している第2棒、ユーザーの血糖域が70mg/dLから180mg/dLの間であるのは所定時間量の54%の期間であることを示している第3棒、ユーザーの血糖域が54mg/dLから69mg/dLの間であるのは所定時間量の10%の期間であることを示している第4棒、および、ユーザーの血糖域が54mg/dLより低いのは所定時間量の2%の期間であることを示している第5棒から構成されている。「特注」変動域毎の時間量305Aと同様に、各グラフ棒に関連している時間の百分率はユーザーから入手できる被分析物データに依存して変動し得ることが、当業者には分かる。しかしながら、「特注」変動域毎の時間量画面表示305Aとは異なり、「標準」画面表示305Bに例示されている各血糖域はユーザーには調節することができない。
【0033】
図3Cおよび
図3Dは、複数の画面表示320A、320Bを含む変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)320のもう1つ別の具体例の実施形態を描いたものであるが、該画面表示は
図3Aおよび
図3Bにそれぞれ例示された画面表示に類似している。実施形態によっては、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース320は1つ以上の選択可能なアイコン322(例えば、ラジオボタン、チェックボックス、スライダー、スイッチなど)を更に備えており、これによりユーザーは自身の被分析物データが変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース320に持続的に示されることになる所定時間量を選ぶことができるようになる。例えば、
図3Cおよび
図3Dに例示されているように、選択可能なアイコン322を使用して、7日、14日、30日、または、90日のうちから所定時間量を選ぶことができる。これら以外の所定時間量を採用してもよいうえに、完全に本件開示の範囲に入ることが当業者には分かる。
【0034】
図3Eは目標域の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)330の具体例の実施形態を描いたものであり、該GUIは読取装置(例えば、専用読取装置や計測装置など)の表示画面に視覚的に出力される。各実施形態の一態様によれば、目標域の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース330は3本のグラフ棒が(一番上から一番下に向けて)以下のものから構成されている。すなはち、ユーザーの血糖域が所定目標域より高いのは所定時間量の34%の期間であることを示している第1棒、 ユーザーの血糖域が所定目標域の範囲内にあるのは所定時間量の54%の期間であることを示している第2棒、および、ユーザーの血糖域が所定目標域より低いのは所定時間量の12%の期間であることを示している第3棒から構成されている。各グラフ棒に関連している百分率はユーザーから入手できる被分析物データに依存して変動し得ることが、当業者には分かる。更に、
図3Eは所定時間量332が直近の過去7日であることと所定目標域334が80mg/dLから140mg/dLの間であることを示しているが、これ以外の所定時間量(例えば、1日、3日、14日、30日、90日など)、これ以外の所定目標域(例えば、70mg/dLから180mg/dLの間など)、または、その両方の各種組合せを採用してもよいうえに、完全に本件開示の範囲入ることが、当業者には分かる。
【0035】
図3Fは変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)340のもう1つ別の具体例の実施形態を描いたものであり、該GUIは1本のグラフ棒が5つの棒部分から構成されており、(一番上から一番下に向けて)以下のものを含んでいる。すなはち、ユーザーの血糖域が「非常に高い」すなはち250mg/dLより高いのは所定時間量の1%の期間(14分)であることを示している第1棒部分、ユーザーの血糖域が「高い」すなはち180mg/dLから250mg/dLの間であるのは所定時間量の18%の期間(4時間19分)であることを示している第2棒部分、ユーザーの血糖域が「目標域」の範囲内すなわち70mg/dLから180mg/dLの間であるのは所定時間量の78%の期間(18時間43分)であることを示している第3棒部分、ユーザーの血糖域が「低い」すなはち54mg/dLから69mg/dLの間であるのは所定時間量の3%の期間(43分)であることを示している第4棒部分、および、ユーザーの血糖域が「非常に低い」すなはち54mg/dLより低いのは所定時間量の0%の期間(0分)であることを示している第5棒部分、である。
【0036】
図3Fに例示されている実施形態の一態様によれば、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)340の棒部分は各々が互いに色が異なっていてもよい。実施形態によっては、各棒部分は破線または点線342によって区分けされ、複数の数値標識344が挿入され、または、その両方を行うことで互いに隣接し合う棒部分が映し出している各変動域を示すことができる。実施形態によっては、各棒部分が映し出している変動域毎の時間量は更に百分率として、実時間量として(例えば、4時間19分など)、または、
図3Fに例示されているようにその両方として表すことができるものもある。更に、各棒部分に関連している時間の百分率はユーザーからの被分析物データに依存して変動し得ることが、当業者には分かる。変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース340の実施形態によっては、目標域をユーザーが設定することができるようにしたものもある。別な各実施形態では、変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース340をユーザーが変更できないものもある。
【0037】
図4Aないし
図4Oは被分析物監視システム用の被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の具体例の実施形態を描いたものである。各種実施形態の一態様によれば、被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェースは視覚的通知(例えば、警告・警報・ポップアップ・ウィンドウ、バナー通知など)を含んでおり、その場合、視覚的通知には警報状態、該警報状態に関連づけられた被分析物測定値、および、該警報状態に関連づけられた動向インジケータを含んでいる。
【0038】
図4Aないし4Cを参照し直すと、高血糖警報410、低血糖警報420、および、深刻な低血糖警報430(時には、「緊急低血糖警報」とも呼ばれる)の具体例の実施形態がそれぞれ描かれているが、ここでは、警報は各々が警報状態説明文404(例えば、「低血糖警報」など)、警報状態に関連づけられた被分析物測定値406(例えば、67mg/dLなど)、警報状態に関連づけられた動向インジケータ408(例えば、動向矢印など)などから構成されたポップアップ・ウィンドウ402を含んでいる。実施形態によっては、警報アイコン412が警報状態説明文404の隣に位置していることもある。
【0039】
次に
図4Dないし
図4Gを参照すると、低血糖警報440、445、深刻な低血糖警報450、および、高血糖警報455の更なる具体例の実施形態がそれぞれ描かれている。
図4Dに例示されているように、低血糖警報440は
図4Bの低血糖警報に類似している(例えば、警報状態説明文、警報状態に関連づけられた被分析物測定値、および、警報状態に関連づけられた動向インジケータから構成されているポップアップ・ウィンドウを含んでいる)が、警報が重大な警告として(たとえば、装置がロックされていたり、装置の「邪魔しないで」設定が有効になっていたりする場合でも、表示を出す、音鳴らす、振動させる等に)設定されていたことを示すための重大警告アイコン442を更に含んでいる。
図4Eに関して、低血糖警報445も
図4Bの低血糖警報に類似しているが、動向矢印を備えている代わりに、低血糖警報445は説明文の動向インジケータ447を含んでいる。幾つかの実施形態の一態様によれば、説明文の動向インジケータ447を有効にするにあたり、装置のアクセシビリティ設定により、装置の説明文読み上げ機能(例えば、iOSの「ボイスオーバー(VоiceOver)」やAndrоidの「選択して読み上げ(Select-tо-Speak)」) を介して装置がユーザーに説明文の動向インジケータ447を「読み上げる」ようにすることもできる。
【0040】
次に
図4Fを参照すると、低血糖警報450は
図4Dの低血糖警報に類似している(重大警告アイコンを備えている)が、警報状態に関連づけられた被分析物測定値と警報状態に関連づけられた動向インジケータとを画面表示する代わりに、低血糖警報450が域外インジケータ452を画面表示して、現在の血糖値が所定の報告可能な被分析物値域より高いのか低いのかいずれか(例えば、「高(HI)」または「低(LO)」)であることを示す。
図4Gについては、高血糖警報455は
図4Aの高血糖警報に類似している(例えば、警報状態説明文、警報状態に関連づけられた被分析物レベル測定値、および、警報状態に関連づけられた動向インジケータから構成されたポップアップ・ウィンドウを含んでいる)が、ユーザーへの指示457を更に含んでいる。実施形態によっては、例えば、指示はユーザーに「血糖チェック要」と指示する促しであってもよい。これ以外の指示または促し(例えば、改善用ボーラス投与要、食事摂取要、など)を実行していてもよいことが、当業者には分かる。
【0041】
更に、
図4Aないし4Gは、iOSオペレーティング・システムを入れたスマートフォンに画面表示される被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の具体的な各種実施形態を描いているが、被分析物値・動向警告グラフィカル・ユーザー・インターフェースは上記以外のデバイスに実装されていてもよく、例えば幾つか名前を挙げるならば、上記以外のオペレーティング・システムを入れた各種のスマートフォン、スマートウオッチ、ウエアラブル装置、読取装置、タブレット型電算装置、血糖測定装置、ラップトップ型端末、デスクトップ型端末、ワークステーションなどがある。例えば、
図4Hないし
図4JはAndroidオペレーティング・システムを入れたスマートフォン用の高血糖警報、低血糖警報、および、深刻な低血糖警報の具体例の実施形態を描いたものである。同様に、
図4Kないし4Oは、それぞれ、読取装置用の深刻な低血糖警報、低血糖警報、高血糖警報、深刻な低血糖警報(「血糖チェック要」アイコン付き)、および、高血糖警報(域外インジケータ付き)の具体例の実施形態を描いている。前述のとおり、深刻な低血糖警報は時には緊急低血糖警報と呼ばれることもあり、説明文「緊急低血糖警報」を「深刻な低血糖警報」の代わりに画面表示する。
【0042】
本明細書に提示されているいずれの実施形態についての説明にある特徴、要素、構成部分、機能、および、工程も全て、任意の別な実施形態由来のものと自由に組合わせることができるうえに代用可能であることを意図していることに留意するべきである。或る特徴、要素、構成部分、機能、または、工程が 1 つの実施形態のみについて説明されている場合は、その特徴、要素、構成部分、機能、または、工程は、別途明らかにそうと分かる言及が無い限り、本明細書に記載されている残りすべての実施形態でも使用できるものと理解するべきである。したがって、この段落の記載は、互いに異なる複数の実施形態に由来する特徴、要素、構成部分、機能、および、工程を組合わせた各請求項、または、或る実施形態に由来する特徴、要素、構成部分、機能、および、工程をまた別な実施形態由来のもので代用している各請求項を紹介するのに先立つ基準でありかつ文章による下支えとして常に意味を持ち、それはたとえ、各項目の後に続く記載が、特別な事例において、そのような組合わせまたは代用が可能であることを明らかにそうと分かるようには述べていない場合でも同様である。とりわけ、ありとあらゆるそのような組合せや代用が許容できると当業者に容易に分かるような場合は、あらゆる起こり得る組合せと代用を明確に記述することが極めて厄介であることは明々白々である。
【0043】
各実施形態が易々と多様な修正を受けかつ代替の形態を採ることができる一方で、それら実施形態の特定の幾つかの具体例が図面に例示され、本明細書に詳細に記載されている。しかしながら、これらの実施形態は開示された特定の形態に限定されるものではなく、逆に、これらの実施形態は開示の真髄の内に在るあらゆる変更例、均等物、および、代替例を網羅するものであると、理解するべきである。更に、実施形態のどの特徴、機能、工程、または、要素も請求の範囲に列挙したり加えることができるのは元より、特許請求の範囲に含まれない各種の特徴、機能、工程、または、要素によって各請求項の発明範囲を限定してしまう否定的制限も請求の範囲に列挙したり加えられている場合がある。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
被分析物監視システムであって、
被分析物センサーおよびセンサー電子機器類を有しており、被分析物値を示すデータを送信するよう構成されているセンサー制御装置と、
画面表示装置、被分析物値を示すデータを受信するよう構成された送受信機、および、1つ以上の演算処理装置に接続されたメモリを有している読取装置と、
を備えており、
前記メモリは各種命令を格納するよう構成されており、該各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は複数のグラフ棒を画面表示装置に出力し、複数のグラフ棒は各々が、グラフ棒ごとに関連づけられた所定の被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている時間量を示しており、複数のグラフ棒は被分析物値を示すデータに基づいている、被分析物監視システム。
実施形態2
前記時間量は、所定の期間の百分率を含んでいる、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態3
被分析物値を示す前記データは、体液中の血糖値を示すデータを含んでいる、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態4
前記複数のグラフ棒は第1の複数の棒であり、前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は第2の複数の棒を更に画面表示装置に出力し、
第2の複数の棒は各々が、棒ごとに関連づけられた所定の被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている時間量を示しており、第2の複数の棒は被分析物値を示すデータに基づいており、
第1の複数の棒はユーザーによって特注で誂えることができるが、第2の複数の棒はユーザーによって特注で誂えることができない、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態5
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置はスライド移動可能な要素を更に画面表示装置に出力し、スライド移動可能な要素によって、画面表示装置に第1の複数の棒を表示するのか、それとも、第2の複数の棒を表示するのかをユーザーが選べるようにしている、実施形態4に記載の被分析物監視システム。
実施形態6
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、前記複数のグラフ棒と被分析物値を示す前記データとに関連づけられたデータ域を含んでいるデータ域インジケータを更に画面表示装置に出力する、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態7
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、被分析物値を示す前記データが有効である期間を含んでいるデータ有効性インジケータを更に画面表示装置に出力する、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態8
前記複数のグラフ棒に関連づけられている少なくとも1つの所定の被分析物値域はユーザーによる調節ができる、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態9
第2の複数の棒に関連付けられている前記所定の被分析物値域のいずれも、ユーザーによる調節ができない、実施形態4に記載の被分析物監視システム。
実施形態10
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、被分析物値を示す前記データに関連づけられた所定の時間量をユーザーが選択することができるように構成された複数の選択可能なアイコンを更に画面表示装置に出力する、実施形態1に記載の被分析物監視システム。
実施形態11
被分析物監視システムであって、
画面表示装置と、
各種命令を格納するよう構成されたメモリに接続されている1つ以上の演算処理装置であって、該各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は複数のグラフ棒部分を画面表示装置に出力する、演算処理装置と、
を備えており、
前記複数のグラフ棒部分は各々が、グラフ棒部分ごとに関連づけられた所定の被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている時間量を示しており、複数のグラフ棒部分は被分析物値を示すデータに基づいている、被分析物監視システム。
実施形態12
前記時間量は、所定の期間の百分率および実時間量を含んでいる、実施形態11に記載の被分析物監視システム。
実施形態13
被分析物値を示す前記データは、体液中の血糖値を示すデータを含んでいる、実施形態11に記載の被分析物監視システム。
実施形態14
前記1つ以上の演算処理装置は、クラウドベースの基盤の1つ以上の演算処理装置を含んでいる、実施形態11に記載の被分析物監視システム。
実施形態15
前記複数のグラフ棒部分は各々が互いに色が異なっている、実施形態11に記載の被分析物監視システム。
実施形態16
被分析物監視システムであって、
センサー電子機器類に接続された被分析物センサーを有しており、被分析物値を示すデータを送信するよう構成されたセンサー制御装置と、
画面表示装置、被分析物値を示すデータを受信するよう構成された無線通信回路、各種命令を格納するよう構成されたメモリに接続された1つ以上の演算処理装置を有している読取装置であって、該各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は警報状態、該警報状態に関連づけられた被分析物測定値、および、該警報状態に関連づけられた動向インジケータを含んでいる警告インターフェースを画面表示装置に出力する、読取装置と、
を備えている、被分析物監視システム。
実施形態17
前記警報状態は、低血糖状態、深刻な低血糖状態、高血糖状態などのうちの1つである、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態18
前記警告インターフェースは、前記警報状態に隣接した位置に警報アイコンを含んでいる、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態19
前記警報アイコンは重大警告アイコンである、実施形態18に記載の被分析物監視システム。
実施形態20
前記警告インターフェースはポップアップ・ウィンドウである、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態21
前記警告インターフェースはバナー通知である、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態22
前記動向インジケータは方向を示す矢印である、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態23
前記動向インジケータは説明文の動向インジケータであり、また、前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は説明文読み上げ機能を利用して説明文の動向インジケータを更に読み上げる、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態24
前記被分析物測定値は現在の血糖値である、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態25
前記警告インターフェースはユーザーへの指示を含んでいる、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態26
ユーザーへの前記指示は、血糖をチェックするようにとの指示、薬剤を投与するようにとの指示、食事を摂取するようにとの指示などのうちの1つを含む、実施形態25に記載の被分析物監視システム。
実施形態27
前記読取装置はスマートフォンである、実施形態16に記載の被分析物監視システム。
実施形態28
被分析物監視システムであって、
センサー電子機器類に接続された被分析物センサーを有しており、被分析物値を示すデータを送信するよう構成されたセンサー制御装置と、
画面表示装置、被分析物値を示すデータを受信するよう構成された無線通信回路、各種命令を格納するよう構成されたメモリに接続された1つ以上の演算処理装置を有している読取装置であって、該各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、警報状態、該警報状態に関連づけられた域外インジケータ、および、該警報状態に関連づけられた動向インジケータを含んでいる警告インターフェースを画面表示装置に出力する、読取装置と、
を備えている、被分析物監視システム。
実施形態29
前記域外インジケータは高域外インジケータか低域外インジケータのうち一方を含んでいる、実施形態28に記載の被分析物監視システム。
実施形態30
前記読取装置はスマートフォンである、実施形態28に記載の被分析物監視システム。
実施形態31
被分析物監視システムであって、
被分析物センサーおよびセンサー電子機器類を有しており、ユーザーの被分析物値を示すデータを送信するよう構成されている身体取付装置と、
画面表示装置、被分析物値を示すデータを受信するよう構成された送受信機、および、1つ以上の演算処理装置に接続されたメモリを有している読取装置と、
を備えており、
前記メモリは各種命令を格納するよう構成されており、該各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、
第1組のグラフィック要素を含んでいる第1画面を画面表示装置に出力し、その際、第1組のグラフィック要素は各々が、第1組の相関関係のあるグラフィック要素ごとに関連づけられた所定の被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている時間量を示しており、第1組のグラフィック要素のうちの少なくとも1つはユーザーが特注で誂え、更に
第2組のグラフィック要素を含んでいる第2画面を画面表示装置に出力し、その際、第2組のグラフィック要素は各々が、第2組の相関関係のあるグラフィック要素ごとに関連づけられた所定の被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている時間量を示しており、第2組のグラフィック要素はユーザーが特注で誂えることが無い、被分析物監視システム。
実施形態32
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置はスイッチ要素を更に画像表示装置に出力し、
スイッチ要素は前記第1画面または前記第2画面に読取装置の画面表示装置に対して出力させるよう構成されている、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態33
前記スイッチ要素はトグルスイッチを備えている、実施形態32に記載の被分析物監視システム。
実施形態34
前記スイッチ要素はスライド移動可能な要素を備えている、実施形態32に記載の被分析物監視システム。
実施形態35
ユーザーが特注で誂えることができる前記第1組のグラフィック要素のうち少なくとも1つに、特注で誂えることができる被分析物目標域を含んでいる、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態36
前記第1組のグラフィック要素は各々が、前記第1組の他のグラフィック要素とは互いに色が異なっている、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態37
前記第2組のグラフィック要素は各々が、前記第2組の他のグラフィック要素とは互いに色が異なっている、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態38
前記第1組のグラフィック要素の総数は前記第2組のグラフィック要素の総数に等しい、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態39
前記第1組のグラフィック要素の総数は前記第2組のグラフィック要素の総数と等しくない、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態40
読取装置はスマートフォンを含んでいる、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態41
読取装置はスマートウオッチを含んでいる、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態42
所定の被分析物値域の範囲内にユーザーの被分析物値が留まっている前記時間量は所定の期間の百分率を含んでいる、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態43
被分析物値を示す前記データはユーザーの体液中の血糖値を示すデータを含んでいる、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態44
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、前記第1組のグラフィック要素および前記第2組のグラフィック要素に関連づけられたデータ域を含んでいるデータ域インジケータを画面表示装置に出力する、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態45
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、被分析物値を示す前記データが有効である期間を含んでいるデータ有効性インジケータを画面表示装置に出力する、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態46
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、被分析物値を示す前記データに関連づけられた所定の時間量をユーザーが選ぶことができるように構成された複数の選択可能なアイコンを画面表示装置に出力する、実施形態31に記載の被分析物監視システム。
実施形態47
前記各種命令が1つ以上の演算処理装置によって実行されると、命令により1つ以上の演算処理装置は、特注で誂えることができる前記被分析物目標域をユーザーが編集することができるように構成されたインターフェースへのリンクを画面表示装置に出力する、実施形態35に記載の被分析物監視システム。
【符号の説明】
【0044】
100 被分析物監視システム
102 センサー制御装置
104 被分析物センサー
120 読取装置
122 画像表示装置
150 センサー・アプリケータ
160 センサー電子機器類
310 スライド移動可能な要素
330 目標域の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース
305、320、340 変動域毎の時間量グラフィカル・ユーザー・インターフェース(TIR GUI)