(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-02
(45)【発行日】2025-07-10
(54)【発明の名称】プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/216 20140101AFI20250703BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20250703BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20250703BHJP
A63F 13/65 20140101ALI20250703BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20250703BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20250703BHJP
【FI】
A63F13/216
A63F13/69
A63F13/79 500
A63F13/65
A63F13/86
A63F13/53
(21)【出願番号】P 2024187885
(22)【出願日】2024-10-25
(62)【分割の表示】P 2024043320の分割
【原出願日】2024-03-19
【審査請求日】2024-10-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509070463
【氏名又は名称】株式会社コロプラ
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【氏名又は名称】栗林 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100209749
【氏名又は名称】栗林 和輝
(74)【代理人】
【識別番号】100217755
【氏名又は名称】三浦 淳史
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】嶋田 行志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/088172(WO,A1)
【文献】特開2022-096886(JP,A)
【文献】特開2015-221208(JP,A)
【文献】特開2018-011632(JP,A)
【文献】特開2023-147408(JP,A)
【文献】バンダイナムコフェス!,週刊ファミ通,2011年01月06日,第26巻、第4号 ,pp. 86-87
【文献】アイドルマスター モバイルi THE iDOLM@STER MOBiLE i,アプリスタイル,2012年04月25日,第8巻,p. 218
【文献】アイドルマスターモバイルi THE iDOLM@STER MOBiLE i,ファミ通App iPhone & Android,2012年04月12日,NO. 002,p. 22
【文献】アイドル育成に、ナビ、スタンプラリーも 位置ゲームで萌える,週刊アスキー,2012年06月12日,第24巻 、通巻885号 ,pp. 128-129
【文献】ありがとう「アイドルマスターモバイルi」総括[歴史と機能編],北陸の食パンのFind the world[オンライン],2016年01月20日,<URL:https://legend419hku.com/2016/01/20/%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%8c%e3%81%a8%e3%81%86%e3%80%8c%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%83%89%e3%83%ab%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%83%90%e3%82%a4%e3%83%abi%e3%80%8d%e7%b7%8f%e6%8b%ac%e3%80%90/>,[検索日:2024.11.22]
【文献】利用規約遵守のお願い,ドラゴンクエストウォーク(公式)[オンライン],2019年11月06日,インターネット<URL:https://www.dragonquest.jp/walk/news/view.php?id=27>,[検索日:2024.11.22]
【文献】位置ゲーム代行業の闇と仕組み解説,ゆーでぃ note[オンライン],2021年09月16日,インターネット<URL:https://note.com/youdhy/n/nbe9a1cf56cbe?after_purchase=true>,[検索日:2024.11.22]
【文献】ステーションメモリーズ!,Wikipedia[オンライン],2024年3月4日06:25時点の版,2024年03月04日,インターネット<URL:https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA!&oldid=99501951>,[検索日:2024.11.22]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
YouTube.com
4Gamer.net
GameWith
Game8
DENGEKI ONLINE
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
依頼者としての他のユーザが取得を求めるオブジェクトを指定して出した依頼
であって前記他のユーザが特定のゲームアプリケーションにおいて出した依頼を
前記特定のゲームアプリケーションにおいて受けたユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて
前記特定のゲームアプリケーションのゲームを進行させることと、
前記依頼を受けたユーザの現実空間における移動により得られた、前記他のユーザが取得を求めるオブジェクトとして指定した
前記ゲーム内のオブジェクトを前記他のユーザに付与することと、を実行させる
プログラム。
【請求項2】
前記他のユーザが取得を求めるオブジェクトとして指定した
前記ゲーム内のオブジェクトは、前記依頼を受けたユーザが現実空間において移動した位置で、当該位置に対応する仮想空間上の位置に配置された特定のスポットを操作することで得られる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
コンピュータに、
前記他のユーザが取得を求めるオブジェクトとして指定した
前記ゲーム内のオブジェクトが前記他のユーザに付与されることに基づき、前記依頼を受けたユーザに報酬を付与することを実行させる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
1の前記依頼を複数のユーザが受けることが可能であり、
コンピュータに、
前記依頼を受けた複数のユーザのうち、前記他のユーザが取得を求めるオブジェクトとして指定した
前記ゲーム内のオブジェクトを取得したユーザに報酬を付与することを実行させる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
コンピュータに、
前記依頼を受けて
前記ゲームをプレイするユーザのプレイ画面に、前記依頼の達成条件に係る表示として、前記他のユーザが取得を求めるオブジェクトとして指定している
前記ゲーム内のオブジェクトを示す表示を表示させることを実行させる
請求項1~4のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項6】
依頼者としての他のユーザが取得を求めるオブジェクトを指定して出した依頼
であって前記他のユーザが特定のゲームアプリケーションにおいて出した依頼を
前記特定のゲームアプリケーションにおいて受けたユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて
前記特定のゲームアプリケーションのゲームを進行させるゲーム制御手段と、
前記依頼を受けたユーザの現実空間における移動により得られた、前記他のユーザが取得を求めるオブジェクトとして指定した
前記ゲーム内のオブジェクトを前記他のユーザに付与する付与手段と、を備える
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、他のユーザにプレイを代行してもらうことが可能なゲームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲーム等のサービスにおいては、興趣性を向上させることが求められている。
【0005】
本発明は、サービスの興趣性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に示す一実施形態によれば、
コンピュータを、
第1ユーザから依頼を受けた第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いてゲームを進行させるゲーム制御手段と、
前記第2ユーザの現実空間における移動に基づいて得た結果を前記第1ユーザに付与する付与手段と、として機能させる
プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、サービスの興趣性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
【
図3】通常のプレイにおけるプレイ画面の一例を示す図である。
【
図7】代行プレイにおけるプレイ画面の一例を示す図である。
【
図8】代行プレイ中のコミュニケーションについて説明するための図である。
【
図9】代行プレイの詳細の設定に係る画面の一例を示す図である。
【
図10】代行プレイの中止に係る画面の一例を示す図である。
【
図11】代行プレイを視聴する視聴画面の一例を示す図である。
【
図12】代行プレイの配信を視聴する配信視聴画面の一例を示す図である。
【
図13】代行プレイに係る複数のオファーがあった場合について説明するための図である。
【
図14】代行プレイの中止に係る処理について説明するための図である。
【
図15】代行依頼に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】代行プレイの進行に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
<システムのハードウェア構成>
図1に示すように、本実施形態の情報処理システム1は、複数の端末装置10と、サーバ20とを備えている。
【0011】
端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク2を介して接続される。ネットワーク2は、例えば、インターネット、移動通信システム(例えば、3G、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)、その他の通信回線、またはこれらの組み合わせ等のいずれによって構成されていてもよい。また、端末装置10とサーバ20との接続は、有線接続であるか無線接続であるかを問わない。
【0012】
サーバ20(換言すると、コンピュータ、情報処理装置)は、例えば、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであってもよい。サーバ20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信IF(インターフェース)24と、入出力IF25と、を備える。サーバ20が備えるこれらの構成は、通信バスによって互いに接続される。
【0013】
プロセッサ21は、サーバ20全体の動作を制御する。プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)等を含み得る。プロセッサ21は、ストレージ23からプログラムを読み出し、メモリ22に展開する。プロセッサ21は、展開したプログラムを実行する。
【0014】
メモリ22は、主記憶装置である。メモリ22は、例えば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等の記憶装置により構成される。メモリ22は、プロセッサ21がストレージ23から読み出したプログラムおよび各種データを一時的に記憶することにより、プロセッサ21に作業領域を提供する。メモリ22は、プロセッサ21がプログラムに従って動作している間に生成した各種データも一時的に記憶する。
【0015】
なお、本実施形態においてプログラムとは、ゲームを端末装置10により実現するプログラムであってもよい。また、当該プログラムは、当該ゲームを端末装置10とサーバ20との協働により実現するプログラムであってもよい。なお、端末装置10とサーバ20との協働により実現されるゲームは、一例として、端末装置10において起動されたブラウザ上で実行されるゲームであってもよい。また、当該プログラムは、当該ゲームを複数の端末装置10の協働により実現するプログラムであってもよい。また、各種データには、例えば、ユーザ情報およびゲーム情報などのゲームに関するデータ、および端末装置10とサーバ20との間で送受信される指示や通知が含まれる。
【0016】
ストレージ23は、補助記憶装置である。ストレージ23は、例えば、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成される。ストレージ23には、ゲームに関する各種データが格納される。
【0017】
通信IF24は、サーバ20と端末装置10等との間におけるネットワークを介した各種データの送受信を制御する。
【0018】
入出力IF25は、サーバ20がデータの入力を受け付けるためのインターフェースであるとともに、サーバ20がデータを出力するためのインターフェースである。入出力IF25は、例えば、マウス、キーボード等の情報入力機器である入力部と、画像を表示出力する機器である表示部とを含み得る。
【0019】
端末装置10(換言すると、コンピュータ、情報処理装置)は、例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル端末、またはゲーム装置等であってもよい。端末装置10は、携帯端末であってもよい。端末装置10は、ユーザがゲームを実行する際に可搬型の端末であってもよい。
【0020】
端末装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信IF14と、入出力IF15と、入力部17と、表示部18と、を備える。端末装置10が備えるこれらの構成は、通信バスによって互いに接続される。
【0021】
プロセッサ11は、端末装置10全体の動作を制御する。プロセッサ11は、CPU、MPUおよびGPU等を含み得る。プロセッサ11は、ストレージ13からプログラムを読み出し、メモリ12に展開する。プロセッサ11は、展開したプログラムを実行する。
【0022】
メモリ12は、主記憶装置である。メモリ12は、例えば、ROMおよびRAM等の記憶装置により構成される。メモリ12は、プロセッサ11がストレージ13から読み出したプログラムおよび各種データを一時的に記憶することにより、プロセッサ11に作業領域を提供する。メモリ12は、プロセッサ11がプログラムに従って動作している間に生成した各種データも一時的に記憶する。
【0023】
ストレージ13は、補助記憶装置である。ストレージ13は、例えば、フラッシュメモリまたはHDD等の記憶装置により構成される。ストレージ13には、ゲームに関する各種データが格納される。
【0024】
通信IF14は、端末装置10とサーバ20等との間におけるネットワークを介した各種データの送受信を制御する。
【0025】
入出力IF15は、端末装置10がデータの入力を受け付けるためのインターフェースであるとともに、端末装置10がデータを出力するためのインターフェースである。入出力IF15は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等を介してデータの入出力を行うこととしてもよい。入出力IF15は、入力部17または表示部18等を含み得る。
【0026】
入力部17は、ユーザによる入力を受け付ける。入力部17は、例えば、タッチパッド等のポインティングデバイスであってもよい。表示部18は、画像を表示する。表示部18は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等であってもよい。端末装置10は、例えば、入力部17と表示部18とを組み合わせた電子部品であるタッチスクリーン16を備える。
【0027】
入力部17は、ユーザの操作(例えば、タッチ操作、タップ操作、スライド操作、スワイプ操作、およびフリック操作等)により入力面に対して入力された位置を検知し、検知した位置を示す情報を入力信号として送信する機能を有する。入力部17としてのタッチパネルは、静電容量方式または抵抗膜方式等を採用することができるが、他の方式であってもよい。
【0028】
なお、入力部17は、例えば、キーボード、各種物理ボタン、各種センサ(例えば、加速度センサ、角速度センサ、磁気センサ、GPSセンサ、モーションセンサ、視線センサ、生体電位センサ、指紋センサ、呼気センサ、圧力センサ、またはイメージセンサ等)、操作スティック、カメラ、またはマイク等であってもよい。また、表示部18は、例えば、プロジェクタ等であってもよい。
【0029】
<システムの機能的構成>
図2は、サーバ20および端末装置10の機能的構成を示すブロック図である。本実施形態におけるサーバ20は、例えば、ゲームを実現するために必要な各種データおよびプログラムを各端末装置10に提供する機能、各端末装置10からゲームに関するデータを収集して管理する機能、ならびに複数の端末装置10間の同期処理を行う機能等を有する。
【0030】
なお、本実施形態において、サーバ20は、事前に登録されるユーザのアカウントを用い、各ユーザおよび端末装置10を識別する。アカウントの登録方法は特に限定されない。例えば、端末装置10またはパーソナルコンピュータ等の他の装置が、ユーザの操作に基づいて、ユーザのアカウント登録に必要な情報をサーバ20に送信し、サーバ20が、受信した情報に基づいて各ユーザのアカウントを作成および保存することとしてもよい。
【0031】
図2に示すように、サーバ20は、プロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、通信IF24、および入出力IF25等の協働によって、制御部210および記憶部220として機能する。記憶部220は、制御部210が使用する各種データを格納する。各種データとして、例えば、ゲームプログラム、ゲーム情報およびユーザ情報がある。
【0032】
ゲームプログラムは、ゲームを実現するためのプログラムである。ゲーム情報およびユーザ情報は、制御部210がゲームプログラムを実行するときに参照するデータである。
【0033】
なお、本実施形態において、ゲームプログラムとは、サーバ20側で実行するゲームプログラムに加え、端末装置10側で実行するゲームプログラムを含み得る。また、記憶部220が、サーバ20側で実行するゲームプログラムと、端末装置10側で実行するゲームプログラムとを格納してもよい。
【0034】
ゲーム情報は、アカウント間で共通の情報である。ゲーム情報は、例えば、各種仮想空間を規定するための情報を含む。仮想空間とは、例えば、ユーザが使用する(換言すると、ユーザが操作可能な)キャラクタ(以下、「プレイヤキャラクタ」という。)のオブジェクト等の各種オブジェクトが配置される空間である。ゲーム情報は、例えば、仮想空間に配置される建物や木、石等の背景オブジェクトやノンプレイヤキャラクタ(non player character:NPC)のオブジェクトの配置位置や大きさ、色、形状等、アカウント間で共通のオブジェクトに関する各種設定情報を含む。また、ゲーム情報は、例えば、NPCの各種パラメータの設定値等を含む。以下においては、仮想空間に配置されたキャラクタのオブジェクトを指して、単に「キャラクタ」ということもある。
【0035】
ユーザ情報は、ゲームのアカウントごとに管理される情報である。ユーザ情報は、例えば、プレイヤキャラクタに関する情報、保有資産に関する情報、およびゲームの進行度合いを示す情報等を含む。保有資産は、仮想空間内においてユーザが所有する価値といえる。当該価値(換言すると、ゲーム内価値、保有資産)の一例として、電子通貨や、アイテムや、キャラクタが挙げられる。また、電子通貨の一例として、ゲーム内で使用可能なゲーム内通貨や、暗号資産が挙げられる。すなわち、記憶部220には、例えば、各ユーザを識別可能な識別情報に関連付けて、各ユーザの保有する電子通貨、アイテム、またはキャラクタ等の情報が記憶されてもよい。本実施形態においてアイテム等の所定の価値(換言すると、オブジェクト)について「ユーザに付与する(換言すると、取得させる)」とは、ユーザの所有する価値としてユーザのアカウントに紐づけて所定の記憶部に記憶させることともいえる。
【0036】
制御部210は、記憶部220に格納されたゲームプログラムを実行することにより、ゲームに関する各種処理を制御する。制御部210は、例えば、送受信部211、およびゲーム制御部212を有する。また、ゲーム制御部212は、付与部215を有する。
【0037】
送受信部211は、各種データを送信または受信する。送受信部211は、例えば、各種データおよびプログラムの送信要求や、マルチプレイ機能に対応するための同期処理の要求、同期処理の対象となるデータ等を、各端末装置10から受信し、ゲーム制御部212に渡す。また、送受信部211は、ゲーム制御部212による制御に従って、同期を取るための指示等を含む各種データやプログラムを、各端末装置10に送信する。
【0038】
本実施形態において、マルチプレイ機能とは、複数のアカウントによるゲーム処理を同期させた状態で進行させる機能である。情報処理システム1のサーバ20および端末装置10は、情報処理システム1にログインしているアカウントが同じゲームに複数参加する場合に、マルチプレイ機能に対応するための各種処理を実行する。
【0039】
ゲーム制御部212は、端末装置10からの要求等に応じ、ゲームプログラムに記述された演算処理を実行することで、端末装置10にゲームを提供する。
【0040】
ゲーム制御部212は、ゲーム情報に含まれる仮想空間を規定するための情報に基づいて、仮想空間を規定する。ゲーム制御部212は、ゲーム情報に含まれるオブジェクトの設定情報に基づいて、仮想空間にオブジェクトを配置する。また、ゲーム制御部212は、仮想空間のオブジェクトを制御する。具体的には、ゲーム制御部212は、仮想空間内でのオブジェクトの位置、向き、形状、色等を変更したり、オブジェクトに所定の動作を行わせたりする。
【0041】
また、ゲーム制御部212は、端末装置10から送信される情報に基づいて、プレイヤキャラクタを仮想空間に配置する。また、ゲーム制御部212は、端末装置10から送信される情報に基づいて、ゲームの進行に係る各種判定処理を行う。換言すると、ゲーム制御部212は、端末装置10に入力されるユーザからの情報に基づいて、オブジェクトの制御や各種判定処理を行う。
【0042】
また、ゲーム制御部212は、例えば、マルチプレイ機能に対応するための同期処理の要求や同期処理の対象となるデータを、送受信部211を介して端末装置10から受け取ると、マルチプレイ機能に対応するための同期処理を実行する。また、ゲーム制御部212は、ゲーム情報またはユーザ情報の送信指示を送受信部211に指令する。ゲーム制御部212は、例えば、サーバ20が複数の端末装置10に対して情報を送信するときに、各端末装置10に同時に情報を送信することで、各端末装置10間で進行するゲームの同期を取る。同期処理を実行することで、一つの端末装置10で入力された操作に起因するゲーム内の事象を、他の端末装置10に同時に反映させることが可能となる。
【0043】
本実施形態における端末装置10は、例えば、ユーザの入力操作を受け付ける入力装置としての機能、およびゲームの画像や音声を出力する出力装置としての機能等を有する。
【0044】
端末装置10は、プロセッサ11、メモリ12、ストレージ13、通信IF14、および入出力IF15等の協働によって、制御部110および記憶部120として機能する。記憶部120は、制御部110が使用する各種データを格納する。各種データとして、例えば、ゲームプログラム、ゲーム情報およびユーザ情報がある。ゲームプログラムは、端末装置10側でゲームを実現するためのプログラムである。ゲーム情報およびユーザ情報は、制御部110がゲームプログラムを実行するときに参照するデータである。記憶部120に格納されるゲーム情報およびユーザ情報は、記憶部220に格納されるゲーム情報およびユーザ情報と同様の情報を含み得る。
【0045】
制御部110は、記憶部120に格納されたゲームプログラムを実行することにより、端末装置10において実行されるゲームに関する各種処理を制御する。制御部110は、例えば、操作受付部111、送受信部112、ゲーム制御部113、表示制御部114、および位置情報取得部116を有する。
【0046】
操作受付部111は、入力部17を介してユーザにより入力される操作(以下、「入力操作」ともいう。)を受け付ける。具体的には、操作受付部111は、入力部17に対する入力操作がされた場合に、入力位置の座標および入力操作の種類を検知する。入力操作の種類として、例えば、タッチ操作、タップ操作、スライド操作、スワイプ操作、フリック操作、ピンチイン操作およびピンチアウト操作等の、手指等による各種操作が挙げられる。入力操作は、入力部17(例えば、タッチスクリーン16)に物理的に接触する操作に限らず、非接触による操作も含み得る。なお、タッチスクリーン16への接触を終了するタッチオフ操作等のそれまで行っていた入力操作を終了する操作も、入力操作の一態様ということができる。
【0047】
ここで、操作受付部111は、入出力IF15を介して接続された操作機器を用いてされる入力操作についても、入力部17に対する入力操作と同様に受け付けることができる。
【0048】
なお、本実施形態においては、ユーザが現実空間において移動して後述する位置情報を変化させることも、入力操作の一態様ということができる。
【0049】
送受信部112は、各種データを送信または受信する。送受信部112は、例えば、ゲーム情報またはユーザ情報や、マルチプレイ機能に対応するための同期要求を、サーバ20に送信する。送受信部112は、各種データ、プログラム、およびマルチプレイ機能に対応するための同期のためのデータ等を、サーバ20から受信する。同期のためのデータには、例えば、マルチプレイに参加している各端末装置10間で同期を取るように指示するための同期指示データが含まれる。同期指示データには、例えば、同期対象となるデータおよびそのデータの種類や、同期する時期を特定するためのデータ等が含まれる。
【0050】
また、送受信部112は、操作受付部111により受け付けられた入力操作に関する操作情報や、後述する位置情報等のユーザからの情報をサーバ20に送信する。
【0051】
ゲーム制御部113は、ゲームの進行に関する各種処理を実行する。ゲーム制御部113は、操作受付部111により検知されたユーザの入力操作に基づいて、ユーザの指示内容を特定する。また、ゲーム制御部113は、特定した指示内容等に基づいて、ゲームの進行に関わる各種判定処理を実行する。また、ゲーム制御部113は、判定処理の結果等に基づいて、サーバ20と通信しながらゲームを進行する。
【0052】
ゲーム制御部113は、仮想空間のうちユーザに提示する領域を指定するための仮想カメラを規定する。ゲーム制御部113は、仮想空間内での仮想カメラの位置および向きを規定することにより、仮想空間内に仮想カメラを配置する。ゲーム制御部113は、仮想カメラにより規定される視野領域およびこの視野領域に配置されているオブジェクトを描画した画像を生成するように、表示制御部114に指示する。換言すると、ゲーム制御部113は、ゲームの進行状況に応じた画像を表示部18に表示させるよう表示制御部114に指示する。
【0053】
仮想カメラの位置および向きは、仮想空間ごとに適宜決定することができる。例えば、ゲーム制御部113は、特定のオブジェクトの位置や向きを基準とし、特定のオブジェクトが特定の向きで視野領域の中央に位置するように、仮想カメラを配置する。その際、ゲーム制御部113は、特定のオブジェクトに対する方向、距離および角度を用い、仮想カメラの位置や向きを調整する。特定のオブジェクトは、例えば、動的なオブジェクトであってもよく、建物や木、石等の静的なオブジェクトであってもよい。動的なオブジェクトの一例として、プレイヤキャラクタや、ゲームプログラムに基づいて動作するNPCが挙げられる。NPCは、所謂敵キャラクタ等を含む。
【0054】
表示制御部114は、表示部18にゲームに係る画像を表示させる。以下に、具体例を挙げて説明する。
【0055】
表示制御部114は、仮想空間のうち、ゲーム制御部113が規定する仮想カメラの視野の領域と、その領域に存在するオブジェクトとを描画した画像を生成し、表示部18に表示させる。表示制御部114は、表示部18に表示させる画像に対し、例えば、アイコン、ボタン、各種パラメータを示すメニュー等、ゲームの種々の操作に必要なUI(User Interface)に関わるオブジェクトを重畳して描画することができる。
【0056】
なお、端末装置10の制御部110は、サーバ20から送られるオブジェクトのデータや、仮想空間上における各種オブジェクトの位置を示す情報等に基づいて、仮想空間にオブジェクトを配置し、仮想空間の所定領域を表示部18に表示させてもよい。また、サーバ20の制御部210が、仮想空間へのオブジェクトの配置や仮想カメラの制御を行い、表示部18に表示させる画像を生成して端末装置10に送信し、端末装置10の制御部110は、当該画像を表示部18に表示させてもよい。すなわち、ユーザからの情報に基づくオブジェクトに関する制御や、仮想カメラの制御や、表示部18に表示させる画像の生成等に係る各種処理は、サーバ20で行われてもよく、端末装置10で行われてもよい。
【0057】
位置情報取得部116は、現実空間におけるユーザの位置(換言すると、ユーザの現在位置)を示す位置情報を取得する。位置情報は、アカウント等によって特定されるユーザの現実空間における位置を示すものであればよい。位置情報を取得する方法としては、従来より様々な方法が知られており、公知の方法を用いることができる。例えば、位置情報取得部116は、ユーザがアカウントにログインしている端末装置10の備えるGPSセンサを用いて位置情報を取得してもよい。また、位置情報取得部116は、端末装置10(例えば、スマートフォン)と連携(例えば、ユーザのアカウントを介しての連携、あるいは無線通信による連携等)する各種デバイス(例えば、スマートデバイス)等の、ユーザが使用するデバイスにおいて取得された位置情報を、当該端末装置10からアカウントにログインしているユーザの位置を示す位置情報として取得してもよい。また、位置情報取得部116は、例えば、Wi-Fiやブルートゥース等を利用して(例えば、端末装置10とWi-Fiアクセスポイントとの通信に基づき)位置情報を取得するものであってもよい。また、位置情報取得部116は、例えば、サーバ20の制御部210が備えていてもよい。
【0058】
なお、
図2に示す端末装置10およびサーバ20の機能は一例にすぎない。端末装置10およびサーバ20等の各装置は、他の装置が備える機能の少なくとも一部を備えていてもよい。また、端末装置10およびサーバ20等の各装置は、一体の機器により実現されるものでなくてもよく、例えば、ネットワーク等を介して接続される複数の機器によって実現されてもよい。また、情報処理システム1は、例えば、端末装置10またはサーバ20のみによって構成されていてもよい。換言すると、情報処理システム1は、ネットワークを介して接続される複数の機器によって実現されていなくてもよい。
【0059】
<本実施形態に係る処理>
次に、本実施形態に係る処理について説明する。なお、本実施形態では、端末装置10のプロセッサ11またはサーバ20のプロセッサ21が、情報処理システム1に記憶されているゲームプログラムを実行することによって、本実施形態に係る各処理を行うものとして説明する。ただし、本実施形態に係る各処理であってプロセッサ11が行う処理のうちの少なくとも一部を、プロセッサ11とは別のプロセッサが実行するようにしてもよい。また、本実施形態に係る処理であってプロセッサ21が行う処理のうちの少なくとも一部を、プロセッサ21とは別のプロセッサが実行するようにしてもよい。例えば、制御部110と制御部210とのうちの一方が行う処理の一部または全部を他方が行うこととしてもよい。換言すると、本実施形態においてゲームプログラムを実行するコンピュータは、端末装置10およびサーバ20のいずれであってもよく、また、複数の装置の組み合わせにより実現されてもよい。
【0060】
本実施形態に係る構成は、一例として、ユーザの現実空間における位置と仮想空間上の位置とを連動させる位置情報ゲーム等に適用することができる。以下では、本実施形態に係る構成をこのような位置情報ゲームに適用した場合を例に説明する。
【0061】
ゲーム制御部212は、
図3に示すように、端末装置10を操作するユーザに対応するプレイヤキャラクタ30(換言すると、当該ユーザのアカウントに紐づけられたプレイヤキャラクタ30)を、現実空間におけるユーザの位置(換言すると、位置情報の示す位置)に対応する仮想空間上の位置に配置する。そして、ゲーム制御部212は、プレイヤキャラクタ30を現実空間におけるユーザの移動に連動させて、仮想空間上で移動させる。なお、
図3は、ユーザがゲームをプレイする際(具体的には、後述する代行プレイではない通常のプレイをする際)に表示部18に表示されるプレイ画面280の一例である。
【0062】
すなわち、本実施形態においては、ゲーム制御部212は、ユーザからの情報としての、ユーザの位置情報に基づいて当該ユーザのプレイヤキャラクタ30を仮想空間上で移動させる。なお、ゲーム制御部212は、ユーザからの情報としての、入力部17に対する入力操作(例えば、タッチスクリーン16に触れたまま指を任意の方向へ移動させる操作(すなわち、スワイプ操作)等)に関する操作情報に基づいて、当該ユーザのプレイヤキャラクタ30を仮想空間上で移動させてもよい。
【0063】
なお、本実施形態の仮想空間は、現実空間の少なくとも一部が反映された仮想空間となっている。換言すると、本実施形態の仮想空間は、現実空間の地図情報を用いて生成された仮想空間となっている。例えば、本実施形態の仮想空間には、現実空間に実在する複数の道路のそれぞれに対応するオブジェクト(例えば、道路のオブジェクト31)が、現実空間における複数の道路それぞれの位置に対応する位置に配置されている。
【0064】
位置情報ゲーム等のゲームにおいては、所定のイベント(換言すると、効果、事象)が対応付けられたオブジェクト(以下、「イベントオブジェクト33」という。)が仮想空間上に複数配置され、イベントオブジェクト33に近づくことで(例えば、近づいた上で表示部18に表示されるイベントオブジェクト33に対する操作(例えば、タッチ操作)を行うことで)、当該特定のイベントオブジェクト33に対応するイベントが発生することが知られている。ここで、位置情報ゲームにおいては、仮想空間上に配置された特定のイベントオブジェクト33に近づくことは、仮想空間において当該特定のイベントオブジェクト33に近づくことともいえ、当該特定のイベントオブジェクト33が配置された仮想空間上の位置に対応する位置を現実空間において訪れること(換言すると、現実空間において当該特定のイベントオブジェクト33に近づくこと)ともいえる。特定のイベントが発生するイベントオブジェクト33が仮想空間上に配置されている場合において、ゲーム制御部212は、当該イベントオブジェクト33が配置された仮想空間上の位置に対応する位置を現実空間においてユーザが訪れたことに基づいて、当該イベントオブジェクト33に対応する特定のイベントを発生させる。なお、仮想空間上におけるイベントオブジェクト33が配置された場所は、所定のイベントが設定された場所ともいえる。
【0065】
イベントオブジェクト33には、例えば、アイテムの取得というイベントに対応するアイテムスポット33aや、ユーザに関連する所定のパラメータ(例えば、プレイヤキャラクタ30の体力)の回復というイベントに対応する回復スポット33bが含まれる。また、イベントオブジェクト33には、敵キャラクタとの戦闘というイベントに対応する敵オブジェクト33cや、ゲームのストーリーの一部を構成するイベントに対応するスポット等が含まれる。ゲーム制御部212は、特定のアイテムスポット33aが配置された仮想空間上の位置に対応する位置をユーザが現実空間において訪れたことに基づいて、当該特定のアイテムスポット33aに対応するアイテムをユーザに付与する。また、ゲーム制御部212は、特定の回復スポット33bが設定された仮想空間上の位置に対応する位置をユーザが現実空間において訪れたことに基づいて、ユーザに関連する所定のパラメータを回復させる(換言すると、所定のパラメータを規定の値に近づける)。また、ゲーム制御部212は、特定の敵キャラクタに関する敵オブジェクト33cが配置された仮想空間上の位置に対応する位置をユーザが現実空間において訪れたことに基づいて、当該特定の敵キャラクタとの戦闘を開始させる。なお、イベントオブジェクト33に対応付けられた事象は、マルチプレイによる進行(換言すると、少なくとも2人以上でのプレイ)が可能なイベントであってもよい。換言すると、マルチプレイによる進行が可能なイベントに対応するイベントオブジェクト33に近づくことで、マルチプレイにより進行されるイベント(例えば、他のユーザと協力して敵キャラクタと戦うイベント(所謂レイドバトル)等)が開始されてもよい。なお、イベントオブジェクト33の見た目は、特に限定されるものではなく、アイテムの形や、建物の形や、キャラクタの形等であってもよく、所定の記号等であってもよい。なお、イベントオブジェクト33に対応付けられたイベントは、ユーザの操作を介さずに自動的に進行され終了するものであってもよく、ユーザの操作を介して進行されるもの(例えば、プレイヤキャラクタ30等を操作して進行させるもの)であってもよい。
【0066】
本実施形態においては、仮想空間においてプレイヤキャラクタ30から所定範囲(換言すると、操作可能範囲。以下、「可用範囲X」という。)内に位置するイベントオブジェクト33に対するユーザの操作(例えば、タッチ操作)が有効となっている。ゲーム制御部212は、対応するイベントを発生させたい(換言すると、利用したい)イベントオブジェクト33が可用範囲X内に位置するように、ユーザがプレイヤキャラクタ30を移動させ、当該イベントオブジェクト33に対する操作を行うと、操作がされたイベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させる。すなわち、本実施形態においては、仮想空間上における特定のイベントオブジェクト33が配置された位置に対応する現実空間上の位置にユーザが訪れることで(具体的には、訪れ、所定の操作(例えば、当該特定のイベントオブジェクト33に対するタッチ操作)を行うことで)、当該特定のイベントオブジェクト33に対応するイベントが発生可能となっている。換言すると、ユーザは、可用範囲X内に存在するイベントオブジェクト33を利用可能となっている。換言すると、ゲーム制御部212は、イベントオブジェクト33について、可用範囲X内に位置しているか否かを判定し、可用範囲X内に位置しているイベントオブジェクト33を利用可能に制御する。なお、ここで利用可能とは、イベントオブジェクトに設定されたイベントを発生させることが可能なこと等を意味する。
【0067】
可用範囲Xは、例えば、プレイヤキャラクタ30(換言すると、ユーザの位置)を中心とする所定の大きさの円形の範囲であってもよい。なお、可用範囲Xの形状は円形に限られず、またプレイヤキャラクタ30を中心とする範囲に限られない。可用範囲Xは、仮想空間中の(換言すると、仮想空間全体における)ユーザが利用可能な範囲ともいえる。可用範囲Xは、現実空間におけるユーザの位置に応じて(換言すると、ユーザの位置情報に基づいて)決まり、現実空間におけるユーザの位置に応じて変動する。表示制御部114は、可用範囲Xを示す表示(
図3においては円の表示)を表示部18に表示させ、可用範囲Xをユーザに認識可能にする。
【0068】
なお、本実施形態においては、現実空間におけるユーザの位置に対応する仮想空間上の位置にプレイヤキャラクタ30が配置され表示部18に表示されるが、当該仮想空間上の位置にプレイヤキャラクタ30が配置されない構成(換言すると、
図3に例示する画面等においてプレイヤキャラクタ30が表示されない構成)としてもよい。このような構成においても、現実空間におけるユーザの位置に応じて決まる可用範囲X内に位置するイベントオブジェクト33に対するユーザの操作等に基づき、当該イベントオブジェクト33に対応する事象を発生させる構成を取り得る。同様に、プレイヤキャラクタ30を表示する三人称表示から、プレイヤキャラクタ30が殆ど表示されない一人称表示に切り替えられるようなゲーム等の一人称表示で進行可能なゲームにおいても、各人称毎に設定されている操作が可能な可用範囲Xが設定されてよい。
【0069】
なお、ゲーム制御部212は、ゲームの進行に係るモードとして、イベントオブジェクト33に近づき、イベントオブジェクト33に対する操作(例えば、タッチ操作)がされたことに基づいて対応するイベントを発生させる手動モードと、イベントオブジェクト33に近づくことで近づいたイベントオブジェクト33に対応するイベントを自動的に(換言すると、タッチ操作等を要さずに)発生させる自動モードと、をユーザの操作に基づいて切り替え可能であってもよい。すなわち、自動モードにおいては、ゲーム制御部212は、特定のイベントオブジェクト33が可用範囲X内に位置する状態になると、当該特定のイベントオブジェクト33に対応するイベントを自動的に発生させてもよい。なお、イベントオブジェクト33の中には、手動モードと自動モードとのいずれに設定されているかに関わらず、近づくことで(換言すると、可用範囲X内に位置することで)そのイベントオブジェクト33に対応するイベントが自動的に発生するイベントオブジェクト33が存在してもよい。また、自動モードに設定されている場合であっても、イベントオブジェクト33に対する操作(例えば、タッチ操作)に基づいてイベントを発生させることが可能であってもよい。なお、手動モードと自動モードとの切り替えは、所定の条件の成立に基づき(例えば、所定のイベントの開始等を契機として)、自動的に行われてもよい。
【0070】
なお、位置情報ゲームのように現実空間と仮想空間とが対応付けられたゲームにおいては、現実空間における各地点と仮想空間における各地点とが対応している。換言すると、現実空間における各地点と仮想空間における各地点との対応関係が記憶部220に記憶されている。このため、仮想空間における特定の地点について所定の設定を行うことは、現実空間における特定の地点について所定の設定を行うことともいえる。また、現実空間における特定の地点について所定の設定を行うことは、仮想空間における特定の地点について所定の設定を行うことともいえる。すなわち、例えば、仮想空間の特定の地点に特定のイベントオブジェクト33を配置することは、対応する現実空間の特定の地点にイベントオブジェクト33を配置することともいえる。また、例えば、仮想空間の特定の範囲を所定の制御に係る範囲として設定することは、対応する現実空間の特定の範囲を所定の制御に係る範囲として設定することともいえる。なお、当該設定は、ゲームの運営者が行うものであってもよく、ユーザが行うものであってもよい。
【0071】
(代行プレイの依頼)
本実施形態のゲームでは、ユーザは他のユーザにプレイの代行を依頼し、依頼を受けた他のユーザにプレイを代行してもらうことが可能となっている。詳しくは後述するが、依頼を受けたユーザは、依頼をしたユーザの代わりに現実空間を移動する。そして、ゲーム制御部212は、依頼を受けたユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いてゲームを進行させる。また、付与部215は、依頼を受けたユーザの現実空間における移動に基づいて発生する利益等の、依頼を受けたユーザの現実空間における移動に基づいて得た結果を、依頼をしたユーザに付与する。
【0072】
代行依頼に係る画面の一例を
図4に示す。依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる所定の操作に基づき、
図4(a)に例示するコード情報表示画面300を表示部18に表示させる。
【0073】
コード情報表示画面300は、代行依頼に係るコード情報301を表示する画面である。コード情報301は、例えば、英数字の並びによって構成される文字列であってもよく、2次元コード(例えば、QRコード(登録商標))等の画像情報であってもよい。なお、コード情報301は、制御部210が発行する。なお、コード情報301は、制御部210が自動的に決定(換言すると、発行)するものであってもよく、ユーザが任意に決定可能であってもよい。すなわち、例えば、制御部210は、ユーザが自身で入力した文字列のコード情報301を、利用可能なコード情報301として発行するなどしてもよい。
【0074】
依頼元のユーザは、コード情報表示画面300に表示されるコード情報301を、依頼先のユーザに伝達することで、依頼先のユーザにプレイの代行をさせることが可能となる。コード情報301の伝達方法は特に限定されるものではなく、本実施形態のゲームに係るアプリケーションの機能として、コード情報301を依頼先のユーザに伝える機能が用意されていてもよい。換言すると、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザの端末装置10に対して、依頼元のユーザが依頼する代行依頼に係るコード情報301を送信可能であってもよい。そして、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、送信された当該コード情報301を表示部18に表示させたり、送信された当該コード情報301を用いて代行依頼を受けたりしてもよい。あるいは、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザの端末装置10においてコード情報表示画面300に表示される2次元コード等を、端末装置10の備えるカメラ等を介して読み取り可能であってもよい。また、コード情報301は、本実施形態のゲームに係るアプリケーションとは異なる(例えば、当該アプリケーションと連携可能な)SNS(Social Networking Service)アプリケーション等を介して他のユーザに伝達されてもよい。また、コード情報301は、口頭や、紙への印刷等を介して他のユーザに伝達されてもよい。
【0075】
依頼先のユーザの端末装置10では、依頼先のユーザによる所定の操作に基づき、
図4(b)に示す受託画面310を表示部18に表示させる。なお、コード情報表示画面300が受託画面310を兼ねてもよい。
【0076】
受託画面310には、コード情報301の入力に係るUIとしてのコード情報入力UI311が表示される。コード情報入力UI311は、ユーザによるコード情報301を入力する操作を受け付ける。コード情報入力UI311は、コード情報301としての文字列を入力する入力欄312を備えていてもよい。また、コード情報入力UI311は、コード情報301としての画像情報の読み取りに係る操作を受け付けるボタン313等を含み得る。
【0077】
依頼先のユーザは、コード情報入力UI311に対する操作によるコード情報301の入力を行うことで、代行依頼を受託することができる。
【0078】
コード情報301の入力が行われると、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、
図4(c)に例示する受託確認画面320を表示部18に表示させる。なお、より具体的には、本実施形態においては、受託画面310には、受託ボタン315が表示され、依頼先のユーザが、コード情報入力UI311に対する操作によるコード情報301の入力を行い、受託ボタン315に対する操作を行うことで、受託確認画面320が表示される。ただし、コード情報入力UI311に対するコード情報301の入力が行わると、自動的に受託確認画面320が表示されてもよい。また、コード情報入力UI311は、受託ボタン315に対する操作がされたことに基づき表示されてもよい。すなわち、コード情報301の入力は受託ボタン315に対する操作の前と後とのいずれに行われるようになっていてもよい。
【0079】
受託確認画面320には、依頼元のユーザのユーザ名等の、依頼元のユーザに関する情報322(換言すると、依頼元のユーザを識別可能な情報)が表示され、受託しようとしている代行依頼が誰からの依頼であるか確認可能となっている。受託確認画面320には、受託を実行する操作を受け付ける受託実行ボタン324と、受託をキャンセルする操作を受け付ける受託キャンセルボタン325とが表示され、依頼先のユーザは受託実行ボタン324に対する操作により代行依頼を受託可能となっている。なお、受託確認画面320には、受託をすることで、依頼先のユーザのユーザ名等の、依頼先のユーザ(換言すると、自身)に関する情報(換言すると、依頼先のユーザを識別可能な情報)が、依頼元のユーザに通知されることを警告する警告表示326が表示されてもよい。なお、本実施形態において、ユーザへの「通知」とは、通知の対象となるユーザの端末装置10等において通知に係る情報を表示させたり、通知に係る情報を音声で出力したりすることを意味する。
【0080】
依頼先の端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザによる受託に係る操作としての、コード情報301を入力する操作および受託実行ボタン324に対する操作がされたことに基づき、依頼元のユーザを代行するゲームプレイ(以下、「代行プレイ」という。)の開始をゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。すなわち、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる受託に係る操作に基づき、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。
【0081】
本実施形態においては、ゲーム制御部212は、当該要求に基づいて(換言すると、依頼先のユーザによる受託に係る操作に基づいて)依頼先のユーザによる代行プレイを開始させるにあたり、依頼先のユーザによる代行プレイについての承諾を依頼元のユーザに要求する。具体的には、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる受託に係る操作に基づき、依頼元のユーザの端末装置10に、依頼先のユーザから、代行プレイの開始の要求があったことを通知する。依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、当該通知に基づき、
図4(d)に例示する確認画面330を表示部18に表示させる。確認画面330は、依頼先のユーザによる代行プレイの開始の可否について確認する画面となっている。
【0082】
確認画面330には、依頼先のユーザのユーザ名等の、依頼先のユーザに関する情報332(換言すると、依頼先のユーザを識別可能な情報)が表示され、受託しようとしている依頼先のユーザを確認可能となっている。確認画面330には、代行プレイの開始を承諾する操作を受け付ける承諾ボタン334と、代行プレイの開始を拒否する操作を受け付ける拒否ボタン335とが表示される。そして、依頼元のユーザは承諾ボタン334に対する操作により代行プレイの開始を承諾可能となっている。また、依頼元のユーザは拒否ボタン335に対する操作により代行プレイの開始を拒否可能となっている。なお、代行プレイの開始を承諾する操作は、代行プレイの依頼をする操作ともいえる。
【0083】
依頼元の端末装置10の制御部110は、承諾ボタン334に対する操作がされた場合、依頼元のユーザが代行プレイの開始を承諾したことをゲーム制御部212に通知する。また、依頼元の端末装置10の制御部110は、拒否ボタン335に対する操作がされた場合、依頼元のユーザが代行プレイの開始を拒否したことをゲーム制御部212に通知する。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザが代行プレイの開始を承諾した場合には、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。一方、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザが代行プレイの開始を拒否した場合には、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させない。
【0084】
なお、従来のゲームやSNSアプリケーション等においてもユーザ(本実施形態における依頼元に相当)が、他のユーザ(本実施形態における依頼先に相当)にコード情報を渡し、コード情報を介してユーザ同士を繋ぐこと(例えば、フレンド関係を構築したり、マルチプレイに係るパーティを構築してマルチプレイを開始させたりすること)は知られているところ、本実施形態におけるコード情報を介した代行依頼については同様の方法により実現できる。
【0085】
代行依頼は、コード情報301を介さずに行われてもよい。例えば、依頼元のユーザは、本実施形態に係るゲームをプレイする複数のユーザが表示されるリストの中から特定のユーザを指定してゲームプレイの代行を依頼可能であってもよい。例えば、
図5(a)に例示するように、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる所定の操作に基づき、ユーザのリストを表示する画面としての一覧画面360を表示部18に表示させる。
【0086】
一覧画面360は、例えば、自身(ここでは依頼元のユーザ)と所定の関係性を有するユーザのリストを表示する画面であってもよい。
【0087】
ここで、所定の関係性とは、例えば、ゲーム内におけるフレンド関係や、フォロー関係等であってもよい。フレンドとは、当該あるユーザと当該他のユーザとが互いに関連付けられている関係のことをいう。換言すると、フレンドとは、一方のユーザが他方のユーザに関連付けられているとともに、他方のユーザが一方のユーザに関連付けられている関係をいう。すなわち、第1のユーザから見て第2のユーザがフレンドである場合、当該第2のユーザから見て当該第1のユーザはフレンドとなる。フレンドとは、あるユーザと他のユーザとの相互の同意に基づいて成立する関係であってもよい。また、フォローとは、あるユーザが、他のユーザを自らに関連付けて登録することをいう。すなわち、第1のユーザが第2のユーザをフォローしている場合に、当該第2のユーザが当該第1のユーザをフォローしているとは限らない。フォローとは、一方の意思に基づいて成立し得る関係であってもよい。なお、フレンド関係の構築やフォロー関係の構築については、従来のゲームやSNS等と同様とすることができる。
【0088】
また、所定の関係性とは、例えば、ゲーム内において同一のグループに所属しているという関係性であってもよい。当該グループは、所謂ギルド、チームなどのように所定の目的のために協力するグループ等であってもよい。
【0089】
また、所定の関係性とは、マルチプレイの履歴に関する関係性であってもよい。具体的には、所定の関係性とは、一緒にマルチプレイをしたことがあるという関係性、所定回数以上一緒にマルチプレイをしたことがあるという関係性、または最初にマルチプレイを一緒に行ってから所定期間が経過したという関係性等であってもよい。
【0090】
また、所定の関係性とは、代行依頼の履歴に関する関係性であってもよい。具体的には、所定の関係性とは、依頼をしたことのある相手という関係性、または依頼を受けたことのある相手という関係性等であってもよい。
【0091】
あるユーザと所定の関係性を有する他のユーザを示す情報は、当該あるユーザのユーザ情報として記憶部220に記憶される。換言すると、記憶部220は、各ユーザについていずれのユーザと所定の関係性を有するかを記憶する。具体的には、記憶部220は、各ユーザのフレンド、フォローしているユーザ、またはユーザ同士のマルチプレイの履歴(換言すると、一緒にマルチプレイをしたユーザ)等を記憶する。なお、所定の関係性の構築は、制御部210がユーザによる関係性の構築を要求する所定の操作に基づいて行ってもよく、ユーザの操作を介さずに自動的に行ってもよい。
【0092】
また、一覧画面360は、代行プレイの依頼者を募集するユーザ(換言すると、代行プレイを行いたいユーザ)のリストを表示する画面であってもよい。例えば、代行プレイを希望するユーザの端末装置10の制御部110は、当該ユーザによる所定の操作に基づき、当該ユーザを、依頼者を募集するユーザとして登録することをゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、当該ユーザを、依頼者を募集するユーザとして登録する(換言すると、記憶部220に記憶させる)。そして、一覧画面360には、依頼者を募集するユーザとして登録されているユーザのリストが表示されてもよい。
【0093】
なお、一覧画面360においては、代行プレイの経験が多いユーザほど優先的に表示されてもよい(例えば、多いユーザほどリストの上側に表示されてもよい)。ここで、代行プレイの経験は、一覧画面360が表示される端末装置10のユーザ(換言すると、自身)と関わりのある代行プレイの経験のみを含むものであってもよく、一覧画面360が表示される端末装置10のユーザと関わりのない代行プレイの経験を含むものであってもよい。また、ここで代行プレイの経験は、代行プレイを依頼元として依頼した経験(例えば、依頼したことのある回数)であってもよく、代行プレイを依頼先として受託した経験(例えば、受託したことのある回数)であってもよく、両方を含んでもよい。換言すると、代行プレイの経験とは、例えば、そのユーザ(換言すると、リスト中の各ユーザ)が他のユーザ(たとえば、自身)に依頼をした回数や、そのユーザが他のユーザから依頼を受けた回数等であってもよい。
【0094】
依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から依頼先のユーザを指定する操作を受け付ける。例えば、一覧画面360には、一覧画面360に表示される複数のユーザのそれぞれに対応する依頼ボタン361が表示される。依頼ボタン361は、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から特定のユーザを依頼先のユーザとして指定する操作を受け付けるUIとして機能する。
【0095】
依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から特定のユーザを依頼先のユーザとして指定する操作としての、当該特定のユーザに対応する依頼ボタン361に対する操作に基づき、当該特定のユーザに対する代行プレイの依頼をゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、当該特定のユーザの端末装置10に、依頼元のユーザから代行プレイの依頼があったことを通知する。当該特定のユーザの端末装置10の制御部110は、当該通知に基づき、
図5(b)に例示する確認画面370を表示部18に表示させる。確認画面370は、依頼先のユーザによる代行プレイの受託の可否について確認する画面となっている。
【0096】
確認画面370には、依頼元のユーザのユーザ名等の、依頼元のユーザに関する情報372(換言すると、依頼元のユーザを識別可能な情報)が表示され、依頼元のユーザを確認可能となっている。確認画面370には、代行プレイの依頼を受託する操作を受け付ける受託ボタン374と、代行プレイの依頼を断る操作を受け付ける拒否ボタン375とが表示される。そして、代行プレイについての依頼がされたユーザ(すなわち、依頼先のユーザ)は受託ボタン374に対する操作により代行プレイを受託可能となっている。また、代行プレイについての依頼がされたユーザは拒否ボタン375に対する操作により代行プレイの依頼を断ることが可能となっている。
【0097】
依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザによる受託に係る操作としての受託ボタン374に対する操作がされたことに基づき、代行プレイの開始をゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。すなわち、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる受託に係る操作に基づき、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。また、依頼先の端末装置10の制御部110は、依頼を断る操作としての拒否ボタン375に対する操作がされたことに基づき、代行プレイの依頼を断ることをゲーム制御部212に通知する。当該通知を受けたゲーム制御部212は(換言すると、依頼先のユーザが代行プレイの依頼を断った場合)、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させない。
【0098】
また、代行プレイの依頼は、依頼先のユーザから依頼元のユーザへのオファーに基づき行われてもよい。当該オファーは、依頼元のユーザを特定して行うものであってもよく、特定せずに行われるものであってもよい。
【0099】
依頼元のユーザを特定したオファーは、一例として以下が挙げられる。オファーを行うユーザ(すなわち、依頼先のユーザ)の端末装置10の制御部110は、当該ユーザによる、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から依頼元のユーザを指定する操作を受け付ける。例えば、
図6(a)に例示するように、一覧画面360には、一覧画面360に表示される複数のユーザのそれぞれに対応するオファーボタン365が表示される。オファーボタン365は、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から特定のユーザを依頼元のユーザとして指定する操作を受け付けるUIとして機能する。換言すると、オファーボタン365は、代行プレイのオファー(具体的には、特定のユーザに対するオファー)をする操作を受け付けるUIとして機能する。なお、コード情報入力UI311等が、代行プレイのオファー(具体的には、特定のユーザに対するオファー)をする操作を受け付けるUIとして機能してもよい。
【0100】
オファーをする依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から特定のユーザを依頼元のユーザとして指定する操作としての、当該特定のユーザに対応するオファーボタン365に対する操作に基づき、当該特定のユーザに対する代行プレイのオファーをゲーム制御部212に要求する。換言すると、制御部110は、代行プレイの依頼のオファーをする操作に基づき、代行プレイのオファーをゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、当該特定のユーザの端末装置10に、代行プレイのオファーがあったことを通知する。当該特定のユーザの端末装置10の制御部110は、当該通知に基づき、
図6(b)に例示する確認画面380を表示部18に表示させる。確認画面380は、オファーをした依頼先のユーザによる代行プレイの開始の可否について確認する画面となっている。
【0101】
確認画面380には、オファーをした依頼先のユーザのユーザ名等の、依頼先のユーザに関する情報382(換言すると、依頼先のユーザを識別可能な情報)が表示され、受託しようとしている依頼先のユーザを確認可能となっている。確認画面380には、代行プレイの開始を承諾する操作を受け付ける承諾ボタン384と、代行プレイの開始を拒否する操作を受け付ける拒否ボタン385とが表示される。そして、依頼元のユーザは承諾ボタン384に対する操作により代行プレイの開始を承諾可能となっている。また、依頼元のユーザは拒否ボタン385に対する操作により代行プレイの開始を拒否可能となっている。
【0102】
依頼元の端末装置10の制御部110は、代行プレイの開始の承諾に係る操作としての承諾ボタン384に対する操作がされたことに基づき、オファーをしたユーザによる代行プレイの開始をゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、オファーをした依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。すなわち、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる承諾に係る操作に基づき、オファーをした依頼先のユーザによる代行プレイを開始させる。また、依頼元の端末装置10の制御部110は、代行プレイの開始を拒否する操作としての拒否ボタン385に対する操作がされたことに基づき、代行プレイの開始を拒否することをゲーム制御部212に通知する。当該通知を受けたゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させない。
【0103】
なお、このような依頼元のユーザを特定したオファーに係る操作が可能な一覧画面360は、自身(ここでは依頼先のユーザ)と所定の関係性を有するユーザのリストを表示する画面であってもよい。換言すると、依頼先のユーザの端末装置10において表示される一覧画面360における表示については、前述の依頼元のユーザの端末装置10において表示される一覧画面360における表示と同様の表示を採用し得る。また、一覧画面360は、代行プレイの受託者を募集するユーザ(換言すると、代行プレイを依頼したいユーザ)のリストを表示する画面であってもよい。例えば、代行プレイを依頼したいユーザの端末装置10の制御部110は、当該ユーザによる所定の操作に基づき、当該ユーザを、受託者を募集するユーザとして登録することをゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、当該ユーザを、受託者を募集するユーザとして登録する(換言すると、記憶部220に記憶させる)。そして、一覧画面360には、受託者を募集するユーザとして登録されているユーザのリストが表示されてもよい。また、一覧画面360においては、代行プレイの経験が多いユーザほど優先的に表示されてもよい。
【0104】
ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの生体情報が取得されてから代行プレイを開始させてもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザが代行依頼を受託する際に、当該ユーザの生体情報の取得を要求してもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、代行プレイを開始させるにあたり、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの間に代行関係を成立させるが、依頼先のユーザの生体情報が取得されたことを条件として代行関係を成立させてもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの生体情報が所定の記憶部に登録されていることを条件として依頼先のユーザによる代行プレイを許可し、生体情報が所定の記憶部に登録されていない場合には依頼先のユーザによる代行プレイを許可しないこととしてもよい。
【0105】
具体的には、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、入力部としての所定のセンサを介して入力される依頼先のユーザの生体情報を取得する。例えば、制御部110は、生体情報として、ユーザの顔の情報、虹彩の情報、指紋の情報、または声の情報等の、ユーザ個人の特定が可能な情報を取得してもよい。換言すると、生体情報は、画像を取得するイメージセンサ、指紋センサ、またはマイク等を介して取得される情報であってもよい。
【0106】
取得された生体情報は、ユーザ情報として記憶部220に記憶される。ゲーム制御部212は、記憶部220に生体情報が記憶されていることに基づき、依頼先のユーザによる代行プレイを許可してもよい。
【0107】
なお、依頼元のユーザは、依頼先のユーザの生体情報を閲覧可能であってもよい。換言すると、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、記憶部220に記憶された生体情報を取得し、表示部18に表示可能であってもよい。また、依頼元のユーザは、依頼先のユーザの生体情報を閲覧不可能であってもよい。このように、依頼先のユーザの生体情報を取得し所定の記憶部に記憶しておくことで、代行プレイにおいて依頼先のユーザが不正を行った場合に不正を行ったユーザを特定することができる。なお、依頼元のユーザが生体情報を閲覧不可能であったとしても、ゲームの運営者等が不正を行ったユーザを特定する際に生体情報が利用可能である他、生体情報を取得すること自体が不正の抑止力となり得る。
【0108】
(代行プレイの実行)
依頼元のユーザが自身でプレイをする場合(換言すると、代行プレイではない通常のプレイ)においては、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30(換言すると、依頼元のユーザのアカウントに紐づけられたプレイヤキャラクタ30)を、現実空間における依頼元のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に配置する。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を現実空間における依頼元のユーザの移動に連動させて、仮想空間上で移動させる。すなわち、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザからの情報としての、依頼元のユーザの位置情報に基づいて依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を仮想空間上で移動させる。依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、ゲーム制御部212による本制御に基づき、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が、依頼元のユーザの移動に連動して仮想空間上を動く表示を表示部18に表示させる。また、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる、仮想空間上の各種オブジェクトに対する操作を受け付ける。具体的には、制御部110は、依頼元のユーザによる、イベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させるためのイベントオブジェクト33に対するタッチ操作や、敵キャラクタとの戦闘等においてプレイヤキャラクタ30を動かす操作等を受け付ける。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの現実空間における移動や、依頼元のユーザによる各種オブジェクトに対する操作等に基づき、ゲームを進行させる。すなわち、通常のプレイにおいては、前述のように、ユーザは、現実空間における自身の移動により自身のプレイヤキャラクタ30を仮想空間上で移動させてゲームを進行させる。また、通常のプレイにおいては、自身の現実空間における移動に連動して自身のプレイヤキャラクタ30が仮想空間上を移動する表示が自身の端末装置10に表示される。依頼先のユーザが代行プレイではない通常のプレイを行う場合についても同様である。すなわち、通常のプレイは、従来の位置情報ゲームと同様とすることができる。
【0109】
これに対し、代行プレイにおいては、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を、現実空間における依頼先のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に配置する。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を現実空間における依頼先のユーザの移動に連動させて、仮想空間上で移動させる。
【0110】
具体的には、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの位置情報を取得する位置情報取得部116(例えば、依頼先のユーザの端末装置10の位置情報取得部116)が取得した依頼先のユーザの位置情報に基づいて、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30(換言すると、依頼元のユーザのアカウントに紐づけられたプレイヤキャラクタ30)を、仮想空間上で移動させることにより、依頼先のユーザが依頼元のユーザに代わって進行させるゲーム(すなわち、代行プレイ)を進行させる。
【0111】
依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、ゲーム制御部212による制御に基づき、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が、依頼先のユーザの移動に連動して仮想空間上を動く表示を表示部18に表示させる。代行プレイの実行中において依頼先のユーザの端末装置10に表示されるプレイ画面400の一例を
図7に示す。
図7に例示されるプレイ画面400は、依頼先のユーザがゲームをプレイするための画面であるが、当該プレイ画面400に表示されるプレイヤキャラクタ30は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30(換言すると、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30の見た目)となっている。
【0112】
代行プレイにおいては、依頼先のユーザは、基本的に通常のプレイと同様の方法でゲームを進行させる。具体的には、依頼先のユーザは、自身の端末装置10の表示部18に表示される仮想空間上の各イベントオブジェクト33に、自身の移動により近づくことで(例えば、近づいた上で表示部18に表示されるイベントオブジェクト33に対する操作(例えば、タッチ操作)を行うことで)、イベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させ、ゲームを進行させる。より具体的には、依頼先のユーザは、対応するイベントを発生させたい(換言すると、利用したい)イベントオブジェクト33が可用範囲X内に位置するように、自身の移動により依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を移動させ、当該イベントオブジェクト33に対する操作を行うことによりゲームを進行させる。
【0113】
代行プレイにおいて、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる、可用範囲X内のイベントオブジェクト33に対する操作に基づき、操作されたイベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させる。なお、当該可用範囲Xは、現実空間における依頼先のユーザの位置に応じて決まる可用範囲Xであり、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30の位置に応じた可用範囲Xともいえる。
【0114】
例えば、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによるアイテムスポット33aに対する依頼先のユーザの操作に基づき(換言すると、アイテムスポット33aが配置された仮想空間上の位置に対応する位置を依頼先のユーザが現実空間において訪れたことに基づいて)、アイテムの取得というイベントを発生させてもよい。ここで、ゲーム制御部212(換言すると、付与部215)は、依頼元のユーザによるアイテムスポット33aに対する操作に基づき、操作されたアイテムスポット33aに対応するアイテム(換言すると、報酬)を、依頼元のユーザに付与してもよく、依頼先のユーザに付与してもよく、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの双方に付与してもよい。また、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの双方に付与する場合において、依頼元のユーザに付与するアイテムと依頼先のユーザに付与するアイテムとは異なっていてもよく、同一であってもよい。なお、本実施形態において、代行プレイにおいて得られるアイテム等の所定の価値について「依頼元のユーザに付与する」とは、付与される価値が、最終的に(換言すると、代行プレイが終了するまでの間に)依頼元のユーザの所有する価値として依頼元のユーザのアカウントに紐づけて所定の記憶部に記憶されるようになっていればよく、例えば、代行プレイの進行中において一時的に依頼先のユーザに付与され、一時的に依頼先のユーザに付与されたアイテムが代行プレイが終了することで依頼元のユーザに渡されるようになっていてもよい。
【0115】
また、例えば、ゲーム制御部212は、回復スポット33bに対する依頼先のユーザの操作に基づき(換言すると、回復スポット33bが配置された仮想空間上の位置に対応する位置を依頼先のユーザが現実空間において訪れたことに基づいて)、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30の所定のパラメータ(例えば、体力値)を回復させる。
【0116】
また、例えば、ゲーム制御部212は、敵オブジェクト33cに対する依頼先のユーザの操作に基づき(換言すると、敵オブジェクト33cが配置された仮想空間上の位置に対応する位置を依頼先のユーザが現実空間において訪れたことに基づいて)、敵キャラクタとの戦闘を開始させる。本戦闘は、依頼先のユーザが、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を操作して進行させる。すなわち、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザによる、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を動かす操作(例えば、敵キャラクタに対する攻撃を行わせる操作等)を受け付ける。そして、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を動かす操作等に基づき、敵キャラクタとの戦闘を進行させる。また、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザがプレイヤキャラクタ30を操作して敵キャラクタとの戦闘に勝利したことに基づき、報酬を所定のユーザに付与する。ここで、ゲーム制御部212は、当該報酬を、依頼元のユーザに付与してもよく、依頼先のユーザに付与してもよく、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの双方に付与してもよい。また、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの双方に付与する場合において、依頼元のユーザに付与する報酬と依頼先のユーザに付与する報酬とは異なっていてもよく、同一であってもよい。なお、戦闘の報酬は、例えば、アイテムであってもよく、所謂経験値等のプレイヤキャラクタ30のパラメータの上昇に関連するポイントであってもよく、電子通貨等であってもよい。
【0117】
なお、代行プレイの進行中においては、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの所有するアイテム(換言すると、依頼元のユーザが通常のプレイにおいて使用可能なアイテム、換言すると、依頼元のユーザのアカウントに紐づけられたアイテム)の少なくとも一部について、依頼先のユーザによる使用を可能としてもよい。また、ゲーム制御部212は、代行プレイの進行中においては、依頼元のユーザの所有するアイテムの少なくとも一部について、依頼先のユーザによる使用を制限してもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、代行プレイの進行中において、依頼元のユーザの所有するアイテムのうち、第1のアイテムについては使用を許可し、第2のアイテムについては使用を禁止してもよい。第1のアイテムは、例えば、プレイヤキャラクタ30の装備品等であってもよい。また、第1のアイテムは、使用により消費されないアイテム(換言すると、使用しても無くならないアイテム)であってもよく、使用により消費されるアイテム(換言すると、使用により無くなるアイテム)であってもよい。また、第2のアイテムは、例えば、使用により消費されるアイテムであってもよく、使用により消費されないアイテムであってもよい。また、依頼先のユーザによる使用を許可するアイテムや、使用を禁止するアイテムを、依頼元のユーザが選択可能であってもよい。
【0118】
(依頼の対価)
代行プレイの依頼には対価が要求されてもよい。具体的には、ゲーム制御部212は、代行プレイを開始させる場合に、依頼元のユーザの所有する価値を、代行プレイの依頼に係る対価の分だけ減少させてもよい。
【0119】
(達成条件)
代行プレイは、達成条件が設定されていてもよい。また、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて達成条件を満たした場合に、特定の報酬を依頼先のユーザに付与してもよい。また、ゲーム制御部212は、達成条件が満たされたことに基づいて代行プレイを終了させてもよい。換言すると、達成条件は、代行プレイの終了条件であってもよく、終了条件とは別に設定されるものであってもよい。1の代行プレイには、達成条件が1つだけ設定されていてもよく複数設定されていてもよい。また、達成条件が複数設定されている場合に、付与部215は、1の達成条件が満たされたことに基づいて特定の報酬をユーザに付与してもよく、複数(例えば、全て)達成条件が満たされたことに基づいて特定の報酬をユーザに付与してもよい。
【0120】
達成条件は、一例として、特定のアイテムを所定数取得すること、特定の敵キャラクタを所定数倒すこと、特定の場所に到達すること(具体的にはプレイヤキャラクタ30を仮想空間上の特定の場所に移動させること、換言すると現実空間において依頼先のユーザが特定の場所に移動すること)、または所定量移動すること等であってもよい。なお、ここで「所定数」とは、1であっても複数であってもよい。すなわち、「特定の敵キャラクタを所定数倒すこと」とは、代行プレイにおいていわゆるボスキャラクタ等の特定の敵キャラクタを倒すことや、いわゆる雑魚キャラクタを規定数倒すこと等を含む。また、「所定量移動すること」とは、依頼先のユーザが現実空間において特定の距離(例えば、3km等)移動することや、特定の歩数(例えば、1000歩)移動すること等を含む。また、所定量の移動について、「北に3km移動」等のように、移動の方向が定められていてもよい。
【0121】
達成条件は、ユーザの選択に基づいて設定されてもよく、ゲーム制御部212が自動で設定してもよく、予め定められていてもよい。
【0122】
なお、代行プレイは、複数のパートで構成されるストーリーのうちの特定のパートの進行を依頼するものであってもよい。例えば、通常のプレイにおいて、依頼元のユーザは、自身の移動に基づいてストーリーを進行させるものとする。この場合において、依頼元のユーザは、ストーリーの一部のパートについて、依頼先のユーザに進行(換言すると、一部のパートのクリア)を依頼可能であってもよい。この場合に、達成条件は、クリアを依頼されたパートのクリアであってもよい。
【0123】
達成条件の達成により依頼先のユーザに付与される報酬は、依頼元のユーザが所有する所定の価値(例えば、電子通貨やアイテム等)であってもよい。また、達成条件の達成により依頼先のユーザに付与される報酬は、代行プレイで得られた成果の一部(例えば、代行プレイ中におけるアイテムスポット33aに対する操作や、敵キャラクタの撃破等により取得された価値)であってもよい。換言すると、代行プレイで得られた成果の一部が、依頼先のユーザに分配されてもよい。また、達成条件の達成により依頼先のユーザに付与される報酬は、依頼元のユーザから依頼先のユーザに渡されるもの(換言すると、依頼元のユーザの所有する価値や、依頼元のユーザの取り分を減少させて付与するもの)に限らず、ゲームの運営者から依頼先のユーザに付与されるもの(換言すると、依頼元のユーザの所有する価値や、依頼元のユーザの取り分を減少させることなく付与されるもの)であってもよい。
【0124】
(終了条件)
代行プレイには、終了条件が設定されている。ゲーム制御部212は、終了条件が満たされたことに基づいて代行プレイを終了させる。1の代行プレイには、終了条件が1つだけ設定されていてもよく複数設定されていてもよい。また、終了条件が複数設定されている場合に、ゲーム制御部212は、1の終了条件が満たされたことに基づいて代行プレイを終了させてもよく、複数(例えば、全て)の終了条件が満たされたことに基づいて代行プレイを終了させてもよい。
【0125】
前述のように、達成条件が終了条件であってもよい。また、終了条件は、依頼元のユーザまたは依頼先のユーザが代行プレイの終了を指示する所定の操作を行うことであってもよい。また、終了条件は、所定の基準時(例えば、代行プレイの開始時)から所定時間が経過することであってもよい。すなわち、代行プレイには、達成条件を満たす期限が設定されていてもよい。そして、付与部215は、設定された期限内に達成条件を満たしたユーザに対して特定の報酬を付与し、設定された期限内に達成条件を満たせなかったユーザに対しては当該特定の報酬を付与しないこととしてもよい。
【0126】
なお、終了条件が達成条件と同一か否かに関わらず、上で達成条件の一例として示した各種条件が終了条件として設定されてもよい。
【0127】
終了条件は、ユーザの選択に基づいて決定されてもよく、ゲーム制御部212が自動で決定してもよく、予め定められていてもよい。
【0128】
(依頼元のユーザが得る利益)
付与部215は、依頼先のユーザによる代行プレイにより発生する利益等の、依頼先のユーザの代行プレイにより得られる結果を依頼元のユーザに付与する。換言すると、付与部215は、依頼先のユーザの現実空間における移動に基づいて発生する利益等の、依頼先のユーザの現実空間における移動に基づいて得た結果を依頼元のユーザに付与する。ここで、付与される利益は所定の報酬であってもよい。具体的には、付与される利益は代行プレイの実行により取得可能な、アイテム、電子通貨、依頼元のプレイヤキャラクタ30が得られる経験値(換言すると、プレイヤキャラクタ30のパラメータの上昇に関連するポイント)等であってもよい。また、付与される利益は、ゲームの進行であってもよい。具体的には、付与される利益は、通常のプレイにおいて依頼元のユーザが進行させるゲームのストーリーについての進行(換言すると、ストーリーの一部のパートのクリア)等であってもよい。すなわち、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて所定のイベント(例えば、ストーリの一部のパート)をクリアしたことに基づき、依頼元のユーザのアカウントについて、当該所定のイベントがクリアされたことにしてもよい(換言すると、未クリアの状態からクリア済みの状態に変化させてもよい)。なお、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて所定のイベントをクリアするまでには至らず、途中までしか進行しなかった場合でも、進行させた部分までの状況を依頼元のユーザに引き継がせてもよい(換言すると、依頼元のユーザのアカウントについて、依頼先のユーザにより進行された部分までは進行が完了した状態に変化させてもよい)。
【0129】
また、付与される利益は、例えば、アイテムスポット33aに対する操作に基づいて付与されるアイテムであってもよく、敵キャラクタを倒したことに基づいて付与される報酬であってもよく、所定のイベントをクリアしたことに基づいて付与される報酬であってもよい。
【0130】
付与部215による、代行プレイにより得た結果(換言すると、発生する利益)の依頼元のユーザへの付与は、代行プレイが終了するタイミングで行われてもよく、代行プレイの進行中に行われてもよい。例えば、付与部215は、依頼先のユーザが達成条件を満たしたことに基づいて、依頼元のユーザに、代行プレイにより得た結果(換言すると、発生した利益)を付与してもよい。また、付与部215は、代行プレイにおいて所定の事象が発生したタイミングで、依頼元のユーザに利益を付与してもよい。例えば、付与部215は、代行プレイにおいてアイテムスポット33aに対する操作が行われるごとに、操作されたアイテムスポット33aに対応するアイテムを依頼元のユーザに付与してもよい。また、例えば、付与部215は、代行プレイにおいてユーザが敵キャラクタを倒すごとに、敵キャラクタを倒したことに基づく報酬を依頼元のユーザに付与してもよい。
【0131】
なお、付与される利益は、依頼元のユーザが通常のプレイをする場合において、依頼元のユーザの現実空間における移動に基づいて発生可能なイベントを、依頼元のユーザが現実空間において移動することなく発生可能とするものであってもよい。例えば、付与部215は、代行プレイ中における依頼先のユーザの移動量(例えば、移動した距離や歩数、時間等)に応じて、特定のポイント(あるいは特定のアイテム)を、依頼元のユーザに付与する。当該特定のポイント(あるいは特定のアイテム)は、例えば、消費することで、依頼元のユーザの現在位置から所定距離以上離れた位置に設定されている(換言すると、可用範囲X外の)イベントの発生(換言すると、プレイ)が可能なポイント(あるいはアイテム)であってもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの操作に基づいて、特定のポイントを第1の量(例えば、1000ポイント)消費することで、依頼元のユーザの現在位置から第1の距離(例えば、1km)離れた位置に設定されたイベントを発生させることが可能であってもよい。また、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの操作に基づいて、特定のポイントを第1の量よりも多い第2の量(例えば、2000ポイント)消費することで、依頼元のユーザの現在位置から第1の距離よりも遠い第2の距離(例えば、2km)離れた位置に設定されたイベントを発生させることが可能であってもよい。あるいは、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの操作に基づいて、第1の特定のアイテムを消費することで依頼元のユーザの現在位置から第1の距離離れた位置に設定されたイベントを発生させることが可能であってもよい。また、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの操作に基づいて、第2の特定のアイテムを消費することで(あるいは第1の特定のアイテムを第1の距離離れた位置に設定されたイベントを発生させる場合よりも多量に消費することで)、依頼元のユーザの現在位置から第2の距離離れた位置に設定されたイベントを発生させることが可能であってもよい。換言すると、付与部215は、代行プレイ中における依頼先のユーザの移動量に応じて、通常のプレイにおける依頼元のユーザの移動の負担を軽減可能な特定のポイント(あるいは特定のアイテム)を、依頼元のユーザに付与してもよい。具体的には、付与部215は、代行プレイ中における依頼先のユーザの移動量(例えば、移動した距離や歩数等)が多いほど、より多くの特定のポイントを付与するなどしてもよい。
【0132】
なお、このように、付与部215は、依頼先のユーザの代行プレイにより得られる結果を依頼元のユーザに付与するが、依頼元のユーザに付与される結果は、依頼元のユーザにとってプラスの結果に限らず、マイナスの結果も含み得る。すなわち、例えば、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいてイベントのクリアに失敗した場合(例えば、敵キャラクタに敗北した場合)に、失敗したという結果を依頼元のユーザのアカウントに紐づけて登録(換言すると、記憶部220に記憶)し得る。また、依頼先のユーザが代行プレイにおいてアイテムを使用した場合、付与部215は、依頼元のユーザの所有するアイテムを、依頼先のユーザが代行プレイにおいて使用した分減少させ得る。また、代行プレイにおいてプレイヤキャラクタ30のパラメータが減少した場合には、付与部215は、代行プレイの終了後、プレイヤキャラクタ30のパラメータが減少した状態を維持したまま、当該プレイヤキャラクタ30の依頼元のユーザによる使用を開始させる。
【0133】
(依頼先のユーザが得る報酬)
依頼先のユーザは、代行プレイを行うことにより報酬が得られる。当該報酬は、依頼先のユーザが、代行プレイを行い依頼元のユーザに利益をもたらすことにより依頼先のユーザに付与される報酬ともいえる。換言すると、付与部215は、第2ユーザの現実空間における移動に基づいて第1ユーザに利益が付与されることに基づき、第2ユーザに報酬を付与する。換言すると、付与部215は、第2ユーザの現実空間における移動に基づいて得た結果が第1ユーザに付与されることに基づき、第2ユーザに報酬を付与する。
【0134】
具体的には、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて達成条件を満たしたことに基づいて、依頼先のユーザに報酬を付与してもよい。
【0135】
また、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいてアイテムスポット33aに対する操作を行ったことに基づいて、依頼先のユーザに報酬を付与してもよい。
【0136】
また、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて敵キャラクタを倒したことに基づいて、依頼先のユーザに報酬を付与してもよい。
【0137】
付与部215による、依頼先のユーザへの報酬の付与は、代行プレイが終了するタイミングで行われてもよく、代行プレイの進行中に行われてもよい。例えば、付与部215は、依頼先のユーザが達成条件を満たしたタイミングで、依頼先のユーザに報酬を付与してもよい。また、付与部215は、代行プレイにおいて所定の事象が発生したタイミングで、依頼先のユーザに報酬を付与してもよい。例えば、付与部215は、代行プレイにおいてアイテムスポット33aに対する操作が行われるごとに、操作されたアイテムスポット33aに対応するアイテムを依頼先のユーザに付与してもよい。また、例えば、付与部215は、代行プレイにおいてユーザが敵キャラクタを倒すごとに、敵キャラクタを倒したことに基づく報酬を依頼先のユーザに付与してもよい。
【0138】
なお、付与部215は、特定の契機で、依頼元のユーザと依頼先のユーザとのそれぞれに異なる報酬を付与してもよい。換言すると、付与部215は、代行プレイにおいて特定の条件が満たされたこと(例えば、達成条件が満たされたこと)に基づいて、依頼元のユーザに第1の報酬を付与するとともに、依頼先のユーザに第1の報酬とは異なる第2の報酬を付与することとしてもよい。ここで、第1の報酬は依頼先のユーザには付与されないこととしてもよい。また、第2の報酬は依頼元のユーザには付与されないこととしてもよい。
【0139】
(代行プレイ中における表示)
図7に例示するように、代行プレイの進行中において、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、表示部18に代行プレイの進行中であることを示す表示を表示させてもよい。また、代行プレイの進行中において、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、表示部18に達成条件を表示させてもよい。また、代行プレイの進行中において、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、表示部18に終了条件を表示させてもよい。
【0140】
例えば、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザが代行プレイを行うプレイ画面400に、代行プレイの進行中であることを示す表示や、達成条件や、終了条件を表示させてもよい。具体的には、制御部110は、達成条件の進捗状況(例えば、獲得すべきアイテムの残数や残りの種類、倒すべき敵キャラクタの残数や残りの種類)等をプレイ画面400に表示させてもよい。また、制御部110は、代行プレイが終了するまでの残り時間等をプレイ画面400に表示させてもよい。
【0141】
また、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、表示部18に代行プレイに係る注意事項405を表示させてもよい。注意事項405は、例えば、通常のプレイと異なる点を依頼先のユーザに通知するものであってもよい。また、注意事項405は、例えば、代行プレイのデメリットをユーザに通知するものであってもよい。本実施形態においては、代行プレイの、通常のプレイとは異なる点であって通常のプレイに比べて不利な点、具体的には、代行プレイにおいては所定の利益が得られないことが注意事項として表示される。より具体的には、代行プレイにおいては、経験値(換言すると、自身のプレイヤキャラクタ30のパラメータの上昇に関連するポイント)が得られないこと(例えば、敵キャラクタを倒すなどしても得られないこと)が注意事項として表示される。当該所定の利益は、経験値に限らず、アイテムや仮想通貨等であってもよい。
【0142】
(代行プレイ中のコミュニケーション)
代行プレイの進行中において、ゲーム制御部212は、達成条件の進捗状況(換言すると、依頼の達成状況)を依頼元のユーザに通知してもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの端末装置10に対して、達成条件の進捗状況を通知する。依頼元のユーザの端末装置10は、
図8(a)に例示するように、当該通知に基づき、達成条件の進捗状況を依頼元のユーザに通知する通知表示410を表示部18に表示させる。なお、ゲーム制御部212は、当該通知を、例えば定期的に(換言すると、予め定められた時間に)行ってもよく、依頼先のユーザが代行プレイにおいて所定の事項を達成(例えば、複数の達成条件のうちの一部を達成)したことを契機として行ってもよい。通知表示410は、例えば、依頼先のユーザが達成した達成条件や、依頼先のユーザが未達成の達成条件等を通知するものであってもよい。また、通知表示410は、代行プレイの成果として依頼元のユーザが取得するアイテム(換言すると、利益)の獲得状況を通知するもの等であってもよい。
【0143】
また、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、達成条件の進捗状況の通知に対する反応を依頼先のユーザに対して送る操作(具体的には、依頼元のユーザによる操作)を受け付けてもよい。具体的には、反応として、スタンプ(換言すると、絵文字)や、メッセージ(例えば、定型文または依頼元のユーザが自由入力する文等)を依頼先のユーザに送信可能であってもよい。依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、当該操作に基づき、反応を、サーバ20を介して依頼先のユーザの端末装置10に送信する。依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、送信された反応(例えば、スタンプ412)を表示部18(例えば、プレイ画面400)に表示させる。これにより、依頼元のユーザの反応が依頼先のユーザに伝わる。
【0144】
また、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、代行プレイの進行中において依頼元のユーザから依頼先のユーザに対して所定の価値(換言すると、ギフト)を送る操作を受け付けてもよい。当該所定の価値は、電子通貨等であってもよく、金銭の代替物であってもよく、ゲーム内で使用可能なアイテム等であってもよい。また、ここで電子通貨は、ゲーム内通貨であってもよく、ゲーム外で使用可能な通貨であってもよい。換言すると、「特定の価値を送る(換言すると、ギフトを送る)」とは、動画配信サービス等における所謂投げ銭をすることや、アイテムを送ること等を含む。ユーザからユーザへの所定の価値の送付方法については、従来の動画配信サービスにおける所定の価値の送付方法や、従来のゲームにおけるユーザからユーザへのアイテムの送付方法等と同様とすることができるが、例えば、以下のようにしてもよい。
【0145】
例えば、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる所定の操作に基づいて、依頼元のユーザから依頼先のユーザへの所定の価値の送付の要求を、サーバ20に送信する。サーバ20の制御部210は、当該要求に基づいて(換言すると、当該所定の操作に基づいて)、依頼先のユーザの保有資産を、依頼元のユーザから送られた価値の分増加させるとともに、依頼元のユーザの保有資産を、依頼先のユーザに送った価値に応じた分だけ減少させる。また、サーバ20の制御部210は、当該要求に基づいて、依頼元のユーザから依頼先のユーザに対して所定の価値の送付があったことや、送られた価値の内容等を通知する。例えば、制御部210は、依頼先のユーザの端末装置10に対して、依頼元のユーザから依頼先のユーザに対して所定の価値の送付があったことや、送られた価値の内容等を通知する。依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、当該通知に基づき、
図8(c)に例示するように、依頼元のユーザから依頼先のユーザに対して所定の価値の送付があったことや、送られた価値の内容等を通知する表示413を表示部18(例えば、プレイ画面400)に表示させる。
【0146】
なお、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、達成条件の進捗状況を依頼元のユーザに通知する通知表示410を表示部18に表示させる場合に、当該通知に対する反応を依頼先のユーザに送ることを促す表示416や、依頼先のユーザに対して所定の価値を送ることを促す表示417等を表示部18に表示させてもよい。また、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、これらの促す表示416,417とともに、促す表示416,417に応じる操作を受け付けるUI418を表示部18に表示させてもよい。そして、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、これらの促す表示416,417に応じる操作を、反応を依頼先のユーザに送る操作や、所定の価値を依頼先のユーザに送る操作として受け付けてもよい。なお、「促す」とは、送るか否かを確認すること等を含む。
【0147】
(複数のユーザに対する依頼)
依頼元のユーザは、同時期に複数の依頼先のユーザに対して代行プレイを依頼することが可能であってもよい。換言すると、同時期に、1の依頼元のユーザと複数の依頼先のユーザそれぞれとの間に代行関係が成立してもよい。また、付与部215は、1の依頼元のユーザから代行プレイの依頼を受けた複数の依頼先のユーザのうち、最初に達成条件を達成したユーザだけに特定の報酬を付与してもよい。この場合に、複数の依頼先のユーザのうち、最初に達成条件を達成したユーザ以外のユーザには、一切報酬が付与されないこととしてもよく、当該特定の報酬とは異なる報酬が付与されることとしてもよい。
【0148】
(代行依頼の詳細設定)
本実施形態においては、代行プレイの達成条件や終了条件をユーザが設定可能となっている。代行プレイの詳細の設定に係る画面の一例を
図9に示す。
【0149】
依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる所定の操作に基づいて、
図9に例示する条件設定画面500を表示部18に表示させる。条件設定画面500は、例えば、依頼元のユーザが実際に依頼をするタイミングで表示されてもよい。例えば、制御部110は、依頼元のユーザが一覧画面360に表示される複数のユーザの中から依頼先のユーザを指定する操作を行ったことに基づいて条件設定画面500を表示部18に表示させてもよい。また、例えば、制御部110は、依頼先のユーザがコード情報301を入力する操作等の受託に係る所定の操作を行ったことに基づいて条件設定画面500を表示部18に表示させてもよい。また、条件設定画面500は、例えば、依頼元のユーザが実際に依頼をするタイミングや、依頼先のユーザが受託に係る所定の操作を行うタイミングよりも前に、予め各種条件を設定することが可能な画面であってもよい。換言すると、依頼元のユーザは、実際に依頼をするタイミング(換言すると、依頼が受託されるタイミング)とは無関係に、条件設定画面500において予め各種条件を設定しておくことが可能であってもよい。依頼が受託されると、ゲーム制御部212は、条件設定画面500において設定された条件での代行プレイを開始させる。
【0150】
条件設定画面500には、達成条件の設定に係るUIとしての達成条件設定UI501が表示される。達成条件設定UI501(換言すると、制御部110)は、達成条件を設定するユーザの操作を受け付ける。具体的には、達成条件設定UI501は、アイテムの取得に関連する達成条件を設定する操作、敵キャラクタの撃破に関連する達成条件を設定する操作、移動の目的地(具体的にはプレイヤキャラクタ30を移動させる目的地としての仮想空間上の特定の場所、換言すると現実空間において依頼先のユーザが目指す目的地)を設定する操作、または移動量に関連する達成条件を設定する操作等を受け付ける。ゲーム制御部212は、達成条件設定UI501に対するユーザの操作に基づいて、達成条件を設定する。達成条件設定UI501は、
図9(a)に例示するように、提示される複数の達成条件の中から設定する達成条件を選択可能なUIであってもよい。また、達成条件設定UI501は、
図9(b)に例示するように、取得するアイテムの種類や数、撃破する敵キャラクタの種類や数、移動の目的地、移動量、または移動の方角等を設定する操作を受付可能なUIであってもよい。
【0151】
また、条件設定画面500には、終了条件の設定に係るUIとしての終了条件設定UI502が表示される。終了条件設定UI502(換言すると、制御部110)は、代行プレイの終了条件を設定するユーザの操作を受け付ける。ゲーム制御部212は、終了条件設定UI502に対するユーザの操作に基づいて、終了条件を設定する。例えば、ゲーム制御部212は、代行プレイの期限(換言すると、達成条件を満たす期限)を設定するユーザの操作に基づいて、代行プレイの期限を設定してもよい。また、前述の達成条件設定UI501が、終了条件設定UI502として機能してもよい。
【0152】
なお、達成条件設定UI501に対する操作に基づく達成条件の設定や、終了条件設定UI502に対する操作に基づく終了条件の設定は、依頼先のユーザが自身の端末装置10で行うことが可能であってもよい。
【0153】
また、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる所定の操作に基づいて、
図9(c)に例示する報酬設定画面510を表示部18に表示させる。報酬設定画面510には、代行プレイの報酬の設定に係るUIとしての報酬設定UI511が表示される。報酬設定UI511(換言すると、制御部110)は、報酬の設定に係る操作を受け付ける。具体的には、報酬設定UI511は、報酬の種類(例えば、報酬としてのアイテムの種類)を設定する操作や、報酬の量(例えば、報酬としてのアイテムの数)を設定する操作を受け付ける。ゲーム制御部212は、報酬設定UI511に対するユーザの操作に基づいて、代行プレイの報酬を設定する。換言すると、依頼が受託されると、ゲーム制御部212は、報酬設定UI511において設定された報酬を依頼先のユーザが取得可能な代行プレイを開始させる。報酬設定UI511において設定される報酬は、例えば、依頼先のユーザが代行プレイにおいて達成条件を満たした場合に依頼先のユーザに付与される報酬であってもよい。すなわち、例えば、付与部215は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて達成条件を満たした場合に、報酬設定UI511に対する操作に基づき設定された報酬を依頼先のユーザに付与する。
【0154】
なお、依頼先のユーザに付与される報酬は、依頼元のユーザが所有する所定の価値であってもよく、代行プレイで得られた成果の一部であってもよく、ゲームの運営者から依頼先のユーザに付与されるものであってもよい。すなわち、報酬設定UI511は、例えば、依頼元のユーザが、自身の所有する価値の中から報酬を選択する操作を受け付けてもよい。また、報酬設定UI511は、代行プレイで得られた成果のうちの、依頼先のユーザの取り分(例えば、依頼先のユーザに渡す価値の種類や量(換言すると、配分)等)を設定する操作を受け付けてもよい。
【0155】
依頼元のユーザが設定した達成条件は、依頼先のユーザに通知される。また、依頼元のユーザが設定した終了条件は、依頼先のユーザに通知される。また、依頼元のユーザが設定した報酬は、依頼先のユーザに通知される。具体的には、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの端末装置10に、依頼元のユーザが設定した達成条件、終了条件、および報酬を通知する。依頼先のユーザの端末装置10は、通知された達成条件、終了条件、および報酬を表示部18に表示させる。なお、依頼先のユーザの端末装置10は、通知された達成条件、終了条件、および報酬を、代行プレイの依頼が受託される前に(換言すると、代行プレイが開始される前に)表示部18に表示させてもよく、代行プレイの依頼が受託された後に(換言すると、代行プレイが開始された後に)表示部18に表示させてもよい。すなわち、依頼先のユーザに対する、達成条件、終了条件、または報酬の通知は、当該依頼先のユーザによる受託の前に行われてもよく、受託の後に行われてもよい。
【0156】
依頼元のユーザが設定した達成条件、終了条件、または報酬が、依頼が受託される前に依頼先のユーザに通知(換言すると、表示部18に表示)される場合において、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザによる、達成条件、終了条件、または報酬の変更を依頼する操作を受け付けてもよい。例えば、制御部110は、依頼元のユーザが達成条件として設定した、取得するアイテムの種類や数、撃破する敵キャラクタの種類や数、移動の目的地、移動量、または移動の方角等のいずれかについて変更を依頼する操作を受け付けてもよい。また、制御部110は、依頼元のユーザが終了条件として設定した期限の変更を依頼する操作を受け付けてもよい。また、制御部110は、依頼元のユーザが報酬として設定した、アイテムの種類や数の変更を依頼する操作を受け付けてもよい。すなわち、制御部110は、依頼先のユーザによる、依頼元のユーザが設定した代行プレイの詳細の変更を依頼する操作を受け付けてもよい。詳細の変更を依頼する変更依頼画面520の一例を
図9(d)に示す。
【0157】
例えば、依頼元のユーザが、代行プレイの期限を3時間、報酬をアイテムZを1個とアイテムKを1個に設定したこととする。この場合に、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、
図9(d)に示すように、依頼先のユーザによる、期限の変更を依頼する操作(例えば、期限を5時間にする操作)を受け付けてもよい。また、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、報酬としてのアイテムの種類の変更を依頼する操作や、報酬としてのアイテムの数の変更を依頼する操作(例えば報酬としてのアイテムZの数を増やす操作、報酬の種類をアイテムKからアイテムZに変える操作)等を受け付けてもよい。
【0158】
ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる、代行プレイの詳細の変更を依頼する操作がされると、依頼元のユーザの端末装置10に、当該依頼の内容を通知する。依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、通知された当該依頼の内容を表示部18に表示させる。また、制御部110は、依頼元のユーザによる、当該依頼に応じる操作(換言すると、依頼先のユーザの依頼に従って代行プレイの詳細を変更する操作)および当該依頼を拒否する操作を受け付ける。ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる、当該依頼に応じる操作に基づき、代行プレイの詳細(具体的には、達成条件、終了条件、または報酬)を、当該依頼に従って変更する。一方、依頼元のユーザが当該依頼を拒否する操作を行った場合、ゲーム制御部212は、代行プレイの詳細(具体的には、達成条件、終了条件、または報酬)を、変更しない。なお、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる、当該依頼に応じる操作がされたことに基づき、代行依頼が成立したと判定し、依頼先のユーザによる代行プレイ(具体的には、詳細の変更後の条件での代行プレイ)を開始させてもよい。なお、依頼先のユーザによる、代行プレイの詳細の変更を依頼する操作や、依頼元のユーザによる、当該依頼に応じる操作は、代行プレイの開始後に実行可能であってもよい。この場合、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる、当該依頼に応じる操作がされたことに基づき、実行中の(換言すると、依頼先のユーザがプレイ中の)代行プレイの詳細を変更し得る。
【0159】
(代行プレイを利用するユーザに関する制限)
ゲーム制御部212は、ユーザの属性に応じて代行プレイの利用を制限してもよい。具体的には、ゲーム制御部212は、ユーザの年齢に係る属性に応じて代行プレイの利用を制限してもよい。また、ゲーム制御部212は、ユーザの性別に係る属性に応じて代行プレイの利用を制限してもよい。なお、ユーザの属性(例えば、ユーザの年齢や性別等の情報)は、例えば、ユーザ情報としてユーザのアカウントに紐づけて記憶部220に記憶される。そして、ゲーム制御部212は、ユーザ情報を参照してユーザの属性を判定し、ユーザの属性に応じた制御を行う。
【0160】
例えば、ゲーム制御部212は、ユーザが子供(換言すると、ユーザの年齢が所定の年齢未満)であることに基づき依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することを許可し、ユーザが大人(換言すると、ユーザの年齢が所定の年齢以上)であることに基づき依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することを禁止してもよい。また、ゲーム制御部212は、ユーザが女性であることに基づき依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することを許可し、ユーザが男性であることに基づき依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することを禁止してもよい。すなわち、例えば、ユーザが子供である場合や女性である場合には、依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することが許可され、ユーザが大人の男性である場合には、依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することが禁止されてもよい。
【0161】
ゲーム制御部212による、特定の属性のユーザが依頼元として他のユーザに代行プレイを依頼することを禁止する方法は、当該依頼が成立しないようにするものであれば、特に限定されるものではない。例えば、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの端末装置10で行われるコード情報301の入力操作や、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から特定のユーザを指定する操作等の依頼元のユーザを指定する操作について、特定の属性のユーザについては依頼元のユーザとして指定できないように制御してもよい。具体的には、ゲーム制御部212は、当該特定の属性のユーザを依頼元のユーザとして指定する操作の受付に係るUIを表示させないように制御したり、当該UIに対する当該特定の属性のユーザを依頼元のユーザとして指定する操作を無効化したりしてもよい。また、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる、当該特定の属性のユーザを依頼元のユーザとして指定する操作がされた場合に、操作を行った依頼先のユーザに対して、当該特定の属性のユーザを依頼元のユーザとして指定することはできないことを通知してもよい。また、例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザが特定の属性のユーザである場合には、依頼元のユーザの端末装置10で行われる、一覧画面360に表示される複数のユーザの中から特定のユーザを指定する操作等の依頼に係る操作を行えないように制御してもよい。具体的には、ゲーム制御部212は、他のユーザに対して代行プレイの依頼をする操作を受け付けるUIを当該特定の属性のユーザの端末装置10に表示させないように制御したり、当該UIに対する当該特定の属性のユーザによる操作を無効化したりしてもよい。
【0162】
また、例えば、ゲーム制御部212は、ユーザが所定の条件(以下、「依頼先条件」という。)を満たす場合に、当該ユーザを依頼先とする代行プレイを許可し、当該ユーザが依頼先条件を満たさない場合、当該ユーザを依頼先とする代行プレイを禁止してもよい。
【0163】
依頼先条件は、例えば、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの位置関係に係る条件であってもよい。具体的には、依頼先条件は、例えば、依頼先のユーザが依頼元のユーザから所定範囲内(換言すると、所定距離内(例えば、10m以内等))に位置しているという条件であってもよい。なお、ユーザ同士が位置関係に係る条件を満たすか否かの判定は、例えば、GPSセンサ等によって検知される各ユーザの位置情報に基づいて行われてもよい。また、ユーザ同士が位置関係に係る条件を満たすか否かの判定は、各ユーザが持つ端末装置10の近距離無線通信(例えば、赤外線通信、ブルートゥース通信、またはWiFi通信)に基づいて行われてもよい。具体的には、端末装置10の制御部110は、赤外線通信やブルートゥース通信によって他の特定のユーザの端末装置10が近くにいるか否かを判定し、これにより当該特定のユーザが所定範囲内にいるか否かを判定してもよい。あるいは、端末装置10の制御部110は、同一のネットワーク機器に接続されている他の端末装置10を検知することにより、他のユーザが所定範囲内にいるか否かを判定してもよい。
【0164】
また、依頼先条件は、依頼先のユーザの属性に係る条件であってもよい。具体的には、依頼先条件は、例えば、依頼先のユーザが大人であるという条件であってもよい。
【0165】
また、依頼先条件は、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの関係性に関する条件であってもよい。具体的には、依頼先条件は、依頼先のユーザが依頼元のユーザと所定の関係性を有するという条件であってもよい。
【0166】
また、依頼先条件は、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの関係性の深さに関する条件であってもよい。関係性の深さは、依頼元のユーザと依頼先のユーザとのマルチプレイの履歴に基づいて判定されてもよい。換言すると、依頼先条件は、依頼元のユーザと依頼先のユーザとのマルチプレイの履歴に関する条件であってもよい。具体的には、依頼先条件は、依頼元のユーザと依頼先のユーザとが一緒にマルチプレイをしたことがあるという条件、依頼元のユーザと依頼先のユーザとが所定回数以上一緒にマルチプレイをしたことがあるという条件、または依頼元のユーザと依頼先のユーザとが参加するマルチプレイが最初に行われてから所定期間が経過したという条件等であってもよい。ゲーム制御部212は、依頼元のユーザと依頼先のユーザとが、マルチプレイの履歴に関する条件を満たす場合に、当該依頼先のユーザが当該依頼元のユーザの代わりにプレイをする代行プレイを許可し、マルチプレイの履歴に関する条件を満たさない場合(例えば、マルチプレイを一度も一緒に行ったことが無い場合等)に、当該代行プレイを禁止してもよい。
【0167】
(代行プレイの中止)
代行プレイは、依頼元のユーザの要求に基づいて中止可能であってもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの操作に基づいて、進行中の代行プレイを中止(換言すると、強制的に終了)させてもよい。
【0168】
例えば、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる所定の操作に基づいて、
図10(a)に例示する中止操作画面530を表示部18に表示させる。中止操作画面530においては、依頼元のユーザによる、進行中(換言すると、依頼中)の代行プレイを中止させる操作が受け付けられる。
【0169】
依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる代行プレイを中止させる操作に基づき、代行プレイの中止をゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、代行プレイを中止させる。
【0170】
また、ゲーム制御部212は、当該要求に基づき代行プレイを中止させる場合に、代行プレイの中止を依頼先のユーザに通知する。具体的には、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる代行プレイを中止させる操作に基づき、依頼先のユーザの端末装置10に代行プレイの中止を通知する。依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、
図10(b)に例示するように、当該通知に基づき、代行プレイの中止を通知する表示533を表示部18に表示させる。代行プレイの中止を通知する表示533は、依頼元のユーザの選択に基づいて中止されることを通知するものであってもよい。また、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、代行プレイの中止を通知する表示533に加え、代行プレイの結果(具体的には、依頼先のユーザのプレイにより得られた結果)を示す表示534を表示部18に表示させてもよい。
【0171】
代行プレイが中止された場合であっても、依頼元のユーザは、中止されるまでの代行プレイに基づく利益(換言すると、代行プレイの結果)を取得可能であってもよい。すなわち、付与部215が代行プレイの進行中において依頼元のユーザに利益を付与した場合、付与された利益は代行プレイが中止されても無くならないこととしてもよい。また、代行プレイにより発生する利益が、代行プレイが終了するタイミングで付与される構成においては、付与部215は、代行プレイが中止された場合に、中止されるまでの代行プレイの結果に応じた利益を依頼元のユーザに付与してもよい。
【0172】
また、代行プレイが中止された場合であっても、依頼先のユーザは、中止されるまでの代行プレイに基づく報酬を取得可能であってもよい。すなわち、付与部215が代行プレイの進行中において依頼先のユーザに報酬を付与した場合、付与された報酬は代行プレイが中止されても無くならないこととしてもよい。また、代行プレイの報酬が、代行プレイが終了するタイミングで付与される構成においては、付与部215は、代行プレイが中止された場合に、中止されるまでの代行プレイの結果(例えば、中止されるまでに満たした達成条件等)に応じた報酬を依頼先のユーザに付与してもよい。
【0173】
(代行プレイの視聴)
代行プレイを依頼した依頼元のユーザは、依頼先のユーザがプレイする代行プレイを視聴可能であってもよい。ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行されるゲームの、当該依頼先のユーザによるプレイを視聴する視聴画面550を依頼元のユーザに提供する。具体的には、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザが代行プレイを行っている期間において、依頼元のユーザの端末装置10の表示部18に、依頼先のユーザによる代行プレイを視聴する視聴画面550を表示させる制御を行う。依頼元のユーザの端末装置10に表示される視聴画面550の一例を
図11に示す。
【0174】
視聴画面550は、依頼先のユーザがプレイする代行プレイの進行状況を示すものとなっている。視聴画面550には、依頼先のユーザの位置情報に基づいて依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が移動する表示が表示される。視聴画面550には、例えば、依頼先のユーザの端末装置10に表示中のプレイ画面400と同様の表示が表示される(
図7参照)。すなわち、依頼元のユーザの端末装置10においては、依頼先のユーザのプレイ内容、換言すると依頼先のユーザがゲームをプレイする様子をリアルタイムで視聴することが可能となっている。
【0175】
なお、後述するように、代行プレイにおいて、依頼先のユーザのプレイ画面400では、現実空間における依頼先のユーザの移動に基づいて、依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30が移動する表示がされる場合も考えられる。この場合に、視聴画面550においては、現実空間における依頼先のユーザの移動に基づいて、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が移動する表示がされるようになっていてもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、視聴画面550の表示において、依頼先のユーザのプレイ画面400に表示されているキャラクタ(例えば、依頼先のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30)の画像を別のキャラクタ(例えば、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30)の画像に置き換えた視聴画面550を表示させてもよい。このような構成によれば、依頼先のユーザが自身の愛着のあるキャラクタでゲームをプレイすることを可能としつつ、依頼元のユーザが自身の愛着のあるキャラクタが動く表示を視聴することを可能にすること等ができる。
【0176】
依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、視聴画面550における操作であって、依頼先のユーザがプレイする代行プレイにおいて登場するゲーム内のオブジェクトに対する依頼元のユーザの操作を受け付けてもよい。当該オブジェクトは、一例としてもイベントオブジェクト33であってもよく、キャラクタ等であってもよい。すなわち、例えば、制御部110は、依頼元のユーザによる、視聴画面550に表示されるイベントオブジェクト33に対するタッチ操作を受け付けてもよい。また、制御部110は、依頼元のユーザによる、視聴画面550に表示されるキャラクタを動かす操作を受け付けてもよい。そして、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザがプレイする代行プレイにおいて登場するゲーム内のオブジェクトに対する依頼元のユーザの操作に基づいて、ゲームを進行させてもよい。
【0177】
すなわち、代行プレイにおいては、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの現実空間における移動と、依頼元のユーザによるゲーム内のオブジェクトに対する操作とに基づいてゲームを進行可能であってもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの端末装置10においてプレイ画面400に表示されるプレイヤキャラクタ30であって、依頼元のユーザの端末装置10において視聴画面550に表示されるプレイヤキャラクタ30を、依頼先のユーザの位置情報に基づいて仮想空間上で移動させる。また、ゲーム制御部212は、当該プレイヤキャラクタ30を中心とする可用範囲X(換言すると、依頼先のユーザの位置情報に基づいて決まる可用範囲X)内のイベントオブジェクト33に対する依頼元のユーザの操作を受け付ける。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる、当該可用範囲X内のイベントオブジェクト33に対する操作に基づき、操作されたイベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させる。
【0178】
例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによるアイテムスポット33aに対する操作に基づき、アイテムの取得というイベントを発生させてもよい。ここで、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによるアイテムスポット33aに対する操作に基づき、操作されたアイテムスポット33aに対応するアイテムを、依頼元のユーザに付与してもよく、依頼先のユーザに付与してもよく、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの双方に付与してもよい。また、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの双方に付与する場合において、依頼元のユーザに付与するアイテムと依頼先のユーザに付与するアイテムとは異なっていてもよく、同一であってもよい。なお、代行プレイの進行中において、依頼元のユーザが自身の端末装置10においてアイテムスポット33aに対する操作を行った場合と、依頼先のユーザが自身の端末装置10においてアイテムスポット33aに対する操作を行った場合とで、アイテムが付与されるユーザや、各ユーザに付与されるアイテムの種類が異なっていてもよい。
【0179】
また、例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる、敵オブジェクト33cに対する操作に基づき、敵キャラクタとの戦闘というイベントを発生させてもよい。
【0180】
また、発生するイベントは、依頼元のユーザがプレイ(例えば、単独であるいは依頼先のユーザと協力してプレイ)可能であってもよく、依頼先のユーザがプレイ(例えば、単独であるいは依頼元のユーザと協力してプレイ)可能であってもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる敵オブジェクト33cに対する操作に基づいて、敵キャラクタとの戦闘というイベントを発生させることとする。このとき、ゲーム制御部212は、敵キャラクタとの戦闘を、依頼元のユーザによる操作(例えば、プレイヤキャラクタ30に敵キャラクタへの攻撃を行わせる操作や所定のアイテムを使用する操作等)と、依頼先のユーザによる操作(例えば、プレイヤキャラクタ30に敵キャラクタへの攻撃を行わせる操作や所定のアイテムを使用する操作等)と、のいずれか一方または両方に基づいて進行させてもよい。
【0181】
また、発生するイベントを、依頼先のユーザと依頼元のユーザとが協力してプレイするイベントとする場合において、ゲーム制御部212は、当該イベントにおいて依頼先のユーザと依頼元のユーザとの間で役割を分担させてもよい。例えば、当該イベントの進行に係る操作として第1の操作と第2の操作とが存在する場合に、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザに対しては第1の操作を許可する一方第2の操作は許可せず、依頼元のユーザに対しては第2の操作を許可する一方第1の操作は許可しないこととしてもよい。第1の操作および第2の操作は、一例として、一方をプレイヤキャラクタ30を動かす操作とし、他方をアイテムを使用する操作としてもよい。また、第1の操作および第2の操作は、一例として、一方をプレイヤキャラクタ30を動かす操作とし、他方を他のユーザのプレイを支援する操作としてもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、当該イベントについて、攻撃を行う役割、回復を行う役割、またはアイテムを使用する役割等のように、ユーザ毎に異なる役割を与え、当該イベントを進行させてもよい。また、ゲーム制御部212は、当該イベントにおいて、いずれのユーザがいずれの役割を担うかを、ユーザの選択(例えば、依頼元のユーザまたは依頼先のユーザによる事前(換言すると、イベント開始前)の設定)に基づいて決定してもよい。
【0182】
また、発生するイベントを、依頼先のユーザと依頼元のユーザとが協力してプレイするイベントとする場合において、当該イベントには、依頼先のユーザが操作可能な第1のキャラクタと、依頼元のユーザが操作可能な第2のキャラクタとが登場してもよい。そして、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの操作に基づいて第1のキャラクタを動かすとともに、依頼元のユーザの操作に基づいて第2のキャラクタを動かして当該イベントを進行させてもよい。第1のキャラクタは、例えば、依頼先のユーザのアカウントに紐づいたキャラクタ(換言すると、依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30)であってもよい。また、第2のキャラクタは、例えば、依頼元のユーザのアカウントに紐づいたキャラクタ(換言すると、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30)であってもよい。
【0183】
なお、このようにゲーム制御部212は、代行プレイにおいて依頼先のユーザと依頼元のユーザとが協力してプレイする特定のイベントを発生させ得るが、当該特定のイベントは、イベントオブジェクト33に対する操作や、依頼元のユーザによる操作に基づいて開始されるものでなくてもよい。すなわち、ゲーム制御部212は、代行プレイにおいて所定の条件が満たされたことに基づいて当該特定のイベントを発生させ得る。当該所定の条件は、例えば、依頼元のユーザが特定のイベントオブジェクト33に対する操作を行うこと、依頼先のユーザが特定のイベントオブジェクト33に対する操作を行うこと、または依頼先のユーザが特定の場所に到達すること等であってもよい。当該特定のイベントは、いわゆるボス戦や、ストーリーの進行に関わるイベント等であってもよい。
【0184】
(代行プレイ中における依頼元ユーザによるゲームプレイ)
本実施形態のゲームに係るアプリケーションでは、位置情報を用いてプレイする第1コンテンツと、位置情報を要さずに利用可能な第2コンテンツとが用意されていてもよい。ここで、第1コンテンツには、他のユーザへの代行プレイの依頼が可能な(換言すると、他のユーザに代行してプレイしてもらうことが可能な)コンテンツが含まれる。ゲーム制御部212は、代行プレイの進行中において、依頼元のユーザによる、第2コンテンツのプレイを可能としてもよい。すなわち、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザが依頼元のユーザの代わりに第1コンテンツをプレイしている期間において、依頼元のユーザによる第2コンテンツのプレイを可能としてもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザが依頼元のユーザの代わりに第1コンテンツをプレイしている期間において、依頼元のユーザの端末装置10に、第2コンテンツに係る画面を表示させ、依頼元のユーザの操作に基づいて第2コンテンツを進行させる。
【0185】
第2コンテンツは、一例として所謂ミニゲーム等であってもよい。ミニゲームの種類(換言すると、第2コンテンツ)は、特に限定されるものでないが、一例として、テーブルゲーム、カードゲーム、パズルゲーム、アクションゲーム、シューティングゲーム、スポーツゲーム、またはクイズ等であってもよい。
【0186】
また、第2コンテンツは、特定のイベントオブジェクト33に対応するイベントであってもよい。すなわち、例えば、ゲーム制御部212は、第1コンテンツのプレイ中(例えば、通常のプレイ中または代行プレイ中)において、ユーザ(例えば、依頼元のユーザ(換言すると、自身)または依頼先のユーザ)による所定の操作等に基づき、特定のイベントオブジェクト33に対応するイベントを後でプレイするイベントとして記憶部220に登録してもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、特定のイベントオブジェクト33に対応するイベントを、後でプレイ可能なイベントとして予約する制御を行ってもよい。そして、ゲーム制御部212は、後でプレイするイベントとして登録されたイベント(換言すると、予約がされたイベント)を、ユーザ(具体的には、代行プレイの進行中における依頼元のユーザ)による所定の操作に基づき、第2コンテンツとして開始させてもよい。
【0187】
また、第2コンテンツは、他のユーザ(具体的には、代行プレイを進行中の依頼先のユーザ以外のユーザ)とのマルチプレイが可能なコンテンツであってもよい。ここで、マルチプレイが可能なコンテンツとは、他のユーザとの対戦が可能なコンテンツや、他のユーザと協力してプレイ可能なコンテンツ(例えば、共通の敵を協力して倒すコンテンツ等)を含む。また、マルチプレイが可能なコンテンツとしての第2コンテンツは、他のユーザとマルチプレイをせずに、ノンプレイヤキャラクタとのプレイ(例えば、ノンプレイヤキャラクタとの対戦や協力プレイ)も可能なコンテンツであってもよい。例えば、第2コンテンツをテーブルゲームとしての麻雀とした場合に、他のユーザと対戦する麻雀や、ノンプレイヤキャラクタと対戦する麻雀等がプレイ可能であってもよい。また、例えば、第2コンテンツを特定の敵の討伐を目的としたコンテンツとした場合に、他のユーザと協力して特定の敵の討伐を目指すことや、他のユーザの代わりにノンプレイヤキャラクタの協力を得て特定の敵の討伐を目指すことが可能であってもよい。
【0188】
(キャラクタの貸与)
前述のように、本実施形態のゲームにおける代行プレイでは、依頼先のユーザは、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を使用してゲームを進行させる。すなわち、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を依頼先のユーザに貸与する。なお、プレイヤキャラクタについて、「貸与」とは、プレイヤキャラクタ30を所有するユーザ(換言するとプレイヤキャラクタ30に紐づくアカウントのユーザ)とは別のユーザにプレイヤキャラクタ30を使用させることともいえる。
【0189】
通常のプレイや代行プレイは、プレイヤキャラクタ30を1体だけ使用して進行されるものであってもよい。また、通常のプレイや代行プレイは、複数のプレイヤキャラクタ30を使用して進行されるものであってもよい。換言すると、通常のプレイや代行プレイにおいて、各ユーザは、複数のキャラクタで構成されるパーティを構成し、当該パーティを使用してゲームを進行可能であってもよい。すなわち、例えば、通常のプレイや代行プレイにおいて発生する敵キャラクタとの戦闘は、複数のプレイヤキャラクタ30を操作して敵キャラクタと戦うイベントであってもよい。なお、通常のプレイを、各ユーザが自身のプレイヤキャラクタ30を1体だけ使用して進行させるものとし、代行プレイを、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30と依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30との両方を使用して進行させるものとしてもよい。代行プレイにおいて、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30と依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30とが使用される場合において、代行プレイ中の特定のイベント(例えば、敵キャラクタとの戦闘)においては、両キャラクタを依頼先のユーザまたは依頼元のユーザのいずれか一方が操作するようになっていてもよく、各キャラクタを依頼先のユーザと依頼元のユーザとが分担して(例えば、各キャラクタの所有者が、あるいは所有者を入れ替えて)操作するようになっていてもよい。
【0190】
ここで、例えば、通常のプレイにおいて、各ユーザが複数のキャラクタで構成されるパーティを構成し、当該パーティを使用してゲームを進行可能であることとする。換言すると、依頼元のユーザは、自身でゲームを進行させる場合に、自身(すなわち、依頼元のユーザ)の所有する複数のプレイヤキャラクタ30で構成されるパーティを使用してゲームを進行可能であることとする。この場合において、ゲーム制御部212は、代行プレイにおいて、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30のうちの一部(例えば、一体)を依頼先のユーザに貸与してもよい。そして、代行プレイにおいて、依頼先のユーザは、自身(すなわち、依頼先のユーザ)の所有するプレイヤキャラクタ30と、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30とを含むパーティを使用してゲームを進行可能であってもよい。
【0191】
(代行プレイ可能な内容の制限)
代行プレイ可能なゲームの内容に制限があってもよい。例えば、通常のプレイにおいて、依頼元のユーザは、自身の移動に基づいてストーリーを進行させるものとする。この場合において、ゲーム制御部212は、ストーリーの進行に関連する特定のイベント(例えば、ストーリーの進行に大きく影響を与えるイベント)については、他のユーザによる代行プレイを許可しないこととしてもよい。
【0192】
すなわち、例えば、依頼元のユーザが自身で(換言すると、通常のプレイで)プレイ可能なイベント(換言すると、ゲームの内容)として、第1のイベント(換言すると、第1の内容)と第2のイベント(換言すると、第2の内容)が存在することとする。この場合において、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザが依頼元のユーザの代わりに第1のイベントをプレイすることは許可するが、依頼先のユーザが依頼元のユーザの代わりに第2のイベントをプレイすることは許可しないこととしてもよい。ここで、第1のイベントは、例えば、第2のイベントに比べてストーリーの進行に与える影響の少ないイベント(例えば、所謂サブイベント)であってもよい。すなわち、ストーリーの進行に与える影響の大きいイベントについては、他のユーザに代わりにプレイしてもらうことができないようになっていてもよい。
【0193】
第1のイベントや、第2のイベントは、通常のプレイにおいて、依頼元のユーザがイベントの開始に係る操作を行うことで、移動の目的地(具体的にはプレイヤキャラクタ30を移動させる目的地としての仮想空間上の特定の場所、換言すると現実空間において依頼元のユーザが目指す目的地)が設定され、当該目的地を目指すイベントであってもよい。すなわち、第1のイベントや、第2のイベントは、通常のプレイにおいて依頼元のユーザが当該目的地に到達することで(具体的には、当該目的地に到達するだけで、あるいは当該目的地に到達することにより発生する敵キャラクタとの戦闘において勝利すること等により)クリア可能なイベント等であってもよい。換言すると、第1のイベントや第2のイベントは、通常のプレイにおいて、依頼元のユーザの現実空間における移動に基づき進行される(例えば、クリア可能な)イベントであってもよい。このような場合において、ゲーム制御部212は、第1のイベントのクリアを目指す代行プレイ(換言すると、達成条件が第1のイベントのクリアである代行プレイ)を許可するが、依頼先のユーザが依頼元のユーザの代わりに第2のイベントのクリアを目指す代行プレイ(換言すると、達成条件が第2のイベントのクリアである代行プレイ)は許可しないこととしてもよい。
【0194】
あるいは、第1のイベントや、第2のイベントは、仮想空間上の各地点に設定されたイベント等であってもよい。換言すると、例えば、仮想空間上に配置された複数のイベントオブジェクト33のうちの第1のイベントオブジェクト33に対応するイベントを第1のイベントとし、第2のイベントオブジェクト33に対応するイベントを第2のイベントとしてもよい。例えば、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザから依頼先のユーザに代行プレイが依頼された場合において、第1のイベントオブジェクト33に対する操作に基づき開始される敵キャラクタ(例えば、雑魚キャラクタ)との戦闘については、依頼先のユーザにプレイさせ、第2のイベントオブジェクト33に対する操作に基づき開始される敵キャラクタ(例えば、ボスキャラクタ)との戦闘については、依頼元のユーザにプレイさせてもよい。ここで、第2のイベントが設定された地点は、代行プレイにおいて依頼先のユーザが目指す目的地であってもよい。そして、ゲーム制御部212は、代行プレイにおいて依頼先のユーザが当該目的地に到達したこと(換言すると、第2のイベントに対応するイベントオブジェクト33が配置された仮想空間上の位置に対応する位置を現実空間において訪れたこと)に基づいて、依頼元のユーザによる当該第2のイベントのプレイを可能としてもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、第2のイベントが設定された地点を目的地(換言すると、依頼先のユーザが目指す場所)とする代行プレイを依頼先のユーザにプレイさせ、依頼先のユーザが当該目的地に到達したことに基づいて当該第2のイベントを依頼元のユーザにプレイさせてもよい。
【0195】
なお、本実施形態においては、依頼先のユーザも、敵オブジェクト33cに対する操作に基づいて開始される敵キャラクタとの戦闘等をプレイし得ることとしたが、依頼先のユーザは、当該戦闘等を行うことができなくてもよい。すなわち、例えば、代行プレイ中において発生する敵キャラクタとの戦闘は、依頼元のユーザが自身の端末装置10で自身のプレイヤキャラクタ30を動かしてプレイするようになっていてもよい。また、アイテムスポット33aや回復スポット33b等の各種スポットに対する操作についても、代行プレイ中の依頼先のユーザは行うことができず、依頼元のユーザが、自身の端末装置10で(換言すると、視聴画面550を介して)行うようになっていてもよい。
【0196】
(その他の制限)
他のユーザに対して代行プレイを依頼可能な回数に制限が設けられていてもよい。例えば、ゲーム制御部212は、他のユーザに対して代行プレイを所定回数依頼したユーザについて(具体的には、他のユーザに対して代行プレイを所定回数依頼したことに基づき)代行プレイの依頼を禁止する制御を行う。例えば、ゲーム制御部212は、ユーザが代行プレイの依頼を行うごとに、記憶部220における当該ユーザによる代行プレイの依頼が可能な回数に係る記憶値を第1の方向に変化させる(例えば、記憶値を「1」減少させる)。そして、ゲーム制御部212は、当該記憶値が所定値(例えば、「0」)に達したことに基づき、当該ユーザによる代行プレイの依頼を禁止する制御を行う。換言すると、ゲーム制御部212は、当該記憶値が所定値(例えば、「0」)となっている間、当該ユーザによる代行プレイの依頼を禁止する制御を行う。また、ゲーム制御部212は、所定契機で当該記憶値を第2の方向に変化させ(例えば、増加させ(換言すると、復活させ))、当該ユーザによる代行プレイの依頼の禁止を解除する。具体的には、ゲーム制御部212は、時間の経過に基づき当該記憶値を第2の方向に変化させてもよく、依頼元のユーザがゲーム内で所定の行動を行ったことに基づき当該記憶値を第2の方向に変化させてもよい。
【0197】
また、一度他のユーザに対して代行プレイを依頼すると、その後所定期間代行プレイを依頼することができないようになっていてもよい。例えば、ゲーム制御部212は、他のユーザに対して代行プレイを依頼した依頼元のユーザについて(具体的には、他のユーザに対して代行プレイを依頼したことに基づき)、所定期間、代行プレイの依頼を禁止する制御を行う。また、ゲーム制御部212は、当該所定期間が経過したことに基づき、当該依頼元のユーザによる代行プレイの依頼の禁止を解除する。
【0198】
また、一度代行プレイを受託すると(換言すると、代行プレイを行うと)、その後所定期間代行プレイを行うことができないようになっていてもよい。例えば、ゲーム制御部212は、他のユーザから代行プレイの依頼を受託した依頼先のユーザについて(具体的には、代行プレイの依頼を受託したことに基づき)、所定期間、代行プレイの受託を禁止する制御を行う。また、ゲーム制御部212は、当該所定期間が経過したことに基づき、当該依頼先のユーザによる代行プレイの受託の禁止を解除する。
【0199】
(ゲーム配信)
本実施形態の情報処理システム1では、各ユーザは、自身のプレイに係る動画(以下、「プレイ動画」という。)を他のユーザに向けて配信したり、配信された他のユーザのプレイ動画を視聴したりすることが可能となっていてもよい。具体的には、本実施形態のゲームに係るアプリケーションの機能として、プレイ動画を配信する機能と視聴する機能とが設けられていてもよい。すなわち、情報処理システム1では、仮想空間中で行われるイベントについての配信および視聴が可能となっていてもよい。なお、このような情報処理システム1において、各ユーザは、配信をせずにゲームをプレイすることも可能であってもよい。
【0200】
端末装置10の制御部110は、例えば、ユーザの所定の操作に基づいて、プレイ動画の配信を開始させる。具体的には、制御部110は、ユーザの所定の操作に基づいて、当該ユーザによるプレイに係るプレイ動画を他のユーザの端末装置10において表示するためのデータをサーバ20に送信する。また、制御部110は、配信を行っている間におけるユーザの所定の操作に基づいて、プレイ動画の配信を停止させる。
【0201】
また、制御部110は、配信されているプレイ動画の視聴の開始に係るユーザの入力操作(例えば、配信中の複数のプレイ動画の中から、視聴する特定のプレイ動画を選択する操作)に基づいて、配信されているプレイ動画を端末装置10において表示(換言すると、再生)するためのデータをサーバ20から受信し、プレイ動画を表示部18に表示させる。換言すると、制御部110は、配信されているプレイ動画の視聴の開始に係る操作に基づいて、プレイ動画を表示部18に表示させる。換言すると、制御部110は、視聴可能な配信のうち、ユーザが選択した配信の動画を表示部18に表示させる。
【0202】
すなわち、第1ユーザの端末装置10において、プレイ動画の配信の開始に係る入力操作がされ配信が開始されると、第2ユーザの端末装置10において、当該プレイ動画を視聴することが可能となっている。ここで、第2ユーザが視聴する動画(換言すると、配信)は、第1ユーザのプレイ動画であり、第1ユーザのゲームのプレイ状況を示すものとなっている。第2ユーザの端末装置10においては、第1ユーザのプレイ内容、換言すると第1ユーザがゲームをプレイする様子をリアルタイムで視聴することが可能となっている。本実施形態における配信は、ライブ配信と言い換えることができる。なお、第2ユーザの端末装置10においては第1ユーザのプレイ動画として、第1のユーザの端末装置10に表示されているプレイ画面と同様の画面が表示される等してもよい。なお、プレイ動画の配信方法および視聴方法については、公知の技術を採用できる。
【0203】
配信を視聴するユーザ(すなわち、視聴者)の端末装置10の制御部110は、当該ユーザの操作に基づいて、
図12に例示する、配信を視聴する配信視聴画面570を表示部18に表示させる。配信視聴画面570においては、プレイ動画が再生され、他のユーザ(すなわち、配信者)がプレイする様子(換言すると、他のユーザのプレイを示すプレイ画面)を視聴することが可能となっている。
【0204】
配信視聴画面570には、例えば、通常のプレイをしている配信者のプレイ画面280が表示される(
図3参照)。すなわち、配信者は、通常のプレイを実行中のユーザであり得る。
【0205】
また、配信視聴画面570には、配信者の操作に基づき、当該配信者(具体的には、依頼元のユーザとしての配信者)のプレイを代行するユーザ(換言すると、依頼先のユーザ)の募集に係る表示572が表示される。視聴者の端末装置10の制御部110は、視聴者による当該募集に応じる操作(例えば、募集に係る表示572に対する操作)に基づき、依頼元のユーザとしての当該配信者を代行する代行プレイの開始をゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に基づき、依頼先のユーザとしての当該募集に応じる操作を行ったユーザによる代行プレイを開始させる。すなわち、配信を視聴中の視聴者は、当該募集に応じる操作により、当該配信者を依頼元のユーザとする代行プレイの依頼を受託することができる。
【0206】
(複数のオファーからの選択)
前述のように、代行プレイの依頼は、依頼先のユーザから依頼元のユーザへのオファーに基づき行われてもよい。また、依頼元のユーザは、オファーをした複数のユーザの中から依頼をするユーザを指定して代行プレイの依頼をすることが可能であってもよい。換言すると、依頼元のユーザは、複数のオファーの中から特定のオファーを選択して代行プレイの依頼をすることが可能であってもよい。ここで、依頼元のユーザが選択可能なオファーは、当該依頼元のユーザがオファーの対象のユーザとして特定されたオファーであってもよく、対象のユーザを特定されずにされたオファー(換言すると、依頼先のユーザによる、複数のユーザの中から代行依頼をしてくれる人を募集するオファー)であってもよい。
【0207】
依頼元のユーザが複数のオファーの中から特定のオファーを選択可能な画面の一例としてのオファー画面600を
図13に示す。オファー画面600は、複数のユーザが行ったオファーが一覧で表示される。例えば、前述のように、オファーを行うユーザの端末装置10の制御部110は、特定のユーザを依頼元のユーザとして指定する操作としての、当該特定のユーザに対応するオファーボタン365に対する操作等に基づき、当該特定のユーザに対する代行プレイのオファーをゲーム制御部212に要求する。ゲーム制御部212は、当該要求に係るオファーをオファー画面600に表示させるよう当該特定のユーザの端末装置10に指示する。当該特定のユーザの端末装置10の制御部110は、当該指示に基づき、当該要求に係るオファーをオファー画面600に表示させる。複数のユーザがそれぞれ当該特定のユーザに対してオファーを行った場合、オファー画面600には、各ユーザが行った複数のオファーが一覧で表示される。
【0208】
オファーがされたユーザは、オファー画面600に表示される複数のオファーの中から特定のオファーを選択して、当該特定のオファーを行ったユーザに対して代行プレイの依頼をすることが可能であってもよい。すなわち、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる、所定の画面に表示される複数のオファーの中から特定のオファーを選択する操作を、当該特定のオファーを受ける操作(換言すると、当該特定のオファーを行ったユーザによる代行プレイの開始を承諾する操作)として受け付ける。そして、ゲーム制御部212は、当該特定のオファーを受ける操作に基づき、当該特定のオファーを行ったユーザによる代行プレイを開始させる。
【0209】
ここで、オファー画面600には、例えば、各オファーについてオファーを行ったユーザを識別可能な情報が表示されてもよい。また、オファー画面600には、代行プレイの受託に係る条件が表示されてもよい。具体的には、代行プレイの受託に係る条件として、代行プレイの報酬に係る条件や、代行プレイの期限に係る条件が表示されてもよい。より具体的には、オファー画面600には、オファーを行ったユーザが代行プレイについて希望する報酬や、代行プレイについて提示する期限等に関する情報が表示されてもよい。
【0210】
代行プレイの受託に係る条件は、オファーを行うユーザが提示する条件となっている。オファーを行うユーザの端末装置10の制御部110は、当該ユーザがオファーを行う際(例えば、オファーボタン365に対する操作を行う際)等の所定のタイミングで、当該ユーザによる代行プレイの受託に係る条件を入力する操作を受け付ける。具体的には、当該ユーザによる、代行プレイの報酬に係る条件(例えば、希望する報酬)を入力する操作や、代行プレイの達成条件を達成する期限に係る条件(例えば、達成条件を達成するのに要する時間)を入力する操作等を受け付ける。また、オファーを行うユーザの端末装置10の制御部110は、代行プレイのオファーをゲーム制御部212に要求する際に、代行プレイの受託に係る条件をゲーム制御部212に通知する。ゲーム制御部212は、当該通知に基づき、オファー画面600に、各オファーについての代行プレイの受託に係る条件を表示させる。換言すると、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザに対して複数のオファーを提示するとともに、各オファーについての代行プレイの受託に係る条件を提示する。
【0211】
また、オファーがされたユーザが特定のオファーを受ける操作を行うと、当該ユーザは、当該特定のオファーを行ったユーザに対して、当該特定のオファーを行ったユーザが入力した代行プレイの受託に係る条件に従って代行プレイを依頼することとなる。すなわち、ゲーム制御部212は、当該操作がされると、当該特定のオファーを行ったユーザが入力した代行プレイの受託に係る条件での代行プレイを開始させる。例えば、代行プレイの受託に係る条件として、希望する報酬が入力される場合、ゲーム制御部212は、当該希望する報酬を代行プレイの報酬として設定し、代行プレイを開始させる。また、例えば、代行プレイの受託に係る条件として、達成条件を達成するのに要する時間が入力される場合、ゲーム制御部212は、当該時間に基づいて代行プレイの期限を設定し、代行プレイを開始させる。
【0212】
なお、オファー画面600は、自身に対して出されたオファーが表示される画面ではなく、オファーの対象となるユーザを指定せずに出されるオファーが表示される画面であってもよい。
【0213】
また、ゲーム制御部212は、複数のオファーの中から、推奨するオファーを抽出し、依頼元のユーザに対して提示可能であってもよい。例えば、特定のユーザに対して複数のオファーがあった場合(換言すると、複数のユーザからオファーがあった場合)に、ゲーム制御部212は、複数のオファーのうち、所定の規則に基づいて決定される優先度の高いオファーを、推奨するオファーとして抽出する。そして、ゲーム制御部212は、抽出した推奨するオファーを、依頼元のユーザの端末装置10に(例えば、オファー画面600等の所定の画面に)表示させる。当該所定の規則は、ユーザが自身で設定可能であってもよく、予め定められたものであってもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、複数のオファーのうち、より条件の良いオファーを推奨するオファーとして抽出する。例えば、ゲーム制御部212は、代行プレイの報酬に係る条件が優れたオファー(例えば、要求される報酬が少ないオファーや要求される報酬の価値が低いオファー)ほど優先度を高くしてもよい。また、例えば、ゲーム制御部212は、代行プレイの期限に係る条件が優れたオファー(例えば、達成条件を達成するのに要する時間が短いオファー)ほど優先度を高くしてもよい。また、当該所定の規則をユーザが設定可能な場合に、ゲーム制御部212は、優先度の決定において優先する項目(例えば、報酬に係る条件と、期限に係る条件とのどちらを優先するか)等をユーザの操作に基づいて決定してもよい。
【0214】
ゲーム制御部212は、推奨するオファーの提示がされたユーザによる、提示されたオファーを受ける操作(例えば、推奨するオファーに係る表示602に対する操作)に基づき、当該推奨するオファーを行ったユーザによる代行プレイを開始させる。
【0215】
なお、抽出し提示する推奨のオファーは、1つであってもよく、複数であってもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、複数のオファーのうち、優先度の最も高いオファーを依頼元のユーザに提示してもよく、優先度が上から所定番目までのオファーを依頼元のユーザに提示してもよい。
【0216】
(変形例1)
本実施形態のゲームでは、ユーザは他のユーザにプレイの代行を依頼し、依頼を受けた他のユーザにプレイを代行してもらうことが可能となっているが、プレイの代行とは、少なくとも、現実空間における移動を他のユーザに代行してもらうものであればよい。
【0217】
すなわち、例えば、前述のように代行プレイにおいてゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を、現実空間における依頼先のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に配置する。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を現実空間における依頼先のユーザの移動に連動させて、仮想空間上で移動させる。
【0218】
前述の例においては、依頼先のユーザの端末装置10に表示されるプレイ画面400において、依頼先のユーザの移動に連動するプレイヤキャラクタ30の移動が表示され、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザによる操作に基づいてゲームを進行させるようになっていた。これに代え、または加え、
図14に例示する依頼元のユーザの端末装置10に表示されるプレイ画面610において、このような依頼先のユーザの移動に連動するプレイヤキャラクタ30の移動が表示され、依頼元のユーザによる操作に基づいてゲームが進行されるようになっていてもよい。すなわち、代行プレイは、少なくとも、依頼先のユーザの位置情報が使用されるものであればよく、依頼先のユーザによる各種操作等(例えば、イベントオブジェクト33に対する操作やプレイヤキャラクタ30を動かす操作等)や、依頼先のユーザの端末装置10における依頼先のユーザの移動に連動して依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が移動する表示(換言すると、プレイ画面400の表示)等は必ずしも行われなくてもよい。
【0219】
すなわち、代行プレイの進行中においては、依頼元のユーザの端末装置10には、依頼先のユーザの移動に連動してプレイヤキャラクタ30が移動する表示がされ、依頼元のユーザは、可用範囲X内に位置するイベントオブジェクト33に対する操作等に基づいてゲームを進行可能であってもよい。換言すると、代行プレイにおいては、通常のプレイとは異なり自身(換言すると、依頼元のユーザ)のプレイヤキャラクタ30が他のユーザ(換言すると、依頼先のユーザ)の位置情報に基づいて移動するが、その他の操作(例えば、イベントオブジェクト33に対する操作や、プレイヤキャラクタ30に敵キャラクタへの攻撃を行わせる操作等)については通常のプレイと同様に、自身の端末装置10において自身で行うことが可能であってもよい。換言すると、依頼元のユーザは、依頼先のユーザの位置情報を使用して(換言すると、借りて)、自身のアカウントでゲームを進行可能であってもよい。
【0220】
変形例1に係る代行プレイにおいても、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザの操作に基づいて、進行中の代行プレイを中止(換言すると、強制的に終了)可能であってもよい。例えば、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、
図14に例示するように、表示部18(例えば、プレイ画面610)に、進行中(換言すると、依頼中)の代行プレイを中止させる操作の受付に係る表示612を表示させてもよい。そして、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる代行プレイを中止させる操作(例えば、代行プレイを中止させる操作の受付に係る表示612に対する操作)に基づき、代行プレイを中止させてもよい。換言すると、ゲーム制御部212は、依頼元のユーザによる代行プレイを中止させる操作に基づき、依頼元のユーザがプレイするゲームを、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が依頼先のユーザの位置情報に基づいて仮想空間上を移動する状態から、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が依頼元のユーザの位置情報に基づいて仮想空間上を移動する状態に戻してもよい。
【0221】
なお、依頼元のユーザの端末装置10において依頼先のユーザの移動に連動してプレイヤキャラクタ30が移動する表示がされる場合(プレイ画面610に表示される場合、および視聴画面550に表示される場合を含む)において、当該表示は、現在よりも前(換言すると、所定時間前)の依頼先のユーザの位置を示すものであってもよい。すなわち、現在依頼先のユーザがいる位置をそのまま表示し当該位置が依頼元のユーザに伝わってしまうと、プライバシーの観点等から好ましくない場合が考えられるところ、表示上の依頼先のユーザの位置を、現在いる位置よりも前の位置とすることで、依頼先のユーザの現在位置が依頼元のユーザに伝わってしまうことを防止できる。このような表示は、ゲーム制御部212が、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30の仮想空間上における位置を、依頼先のユーザの位置を示す位置情報であって現在よりも所定時間前の位置情報に基づいて決定することにより行われてもよい。あるいは、当該表示を行うための画像を、ゲーム制御部212が、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30の仮想空間上における位置を、依頼先のユーザの現在の位置を示す位置情報に基づいて決定したタイミング等で予め生成しておき、当該画像を生成されたタイミングから所定期間経過後に依頼元のユーザの端末装置10に表示させるなどしてもよい。このような表示をする場合であっても、イベントオブジェクト33等の仮想空間中のオブジェクトに対する依頼元のユーザによる操作を可能とし得る。
【0222】
(変形例2)
代行プレイは、依頼先のユーザが、自身のプレイヤキャラクタ30を使用してゲームを進行させるものであってもよい。すなわち、依頼元のユーザからプレイの代行の依頼を受けた依頼先のユーザは、代行プレイにおいても通常のプレイをする場合と同様に、自身のプレイヤキャラクタ30を使用してゲームを進行させるようになっていてもよい。
【0223】
すなわち、変形例2に係る代行プレイにおいては、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30を、現実空間における依頼先のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に配置する。そして、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30を現実空間における依頼先のユーザの移動に連動させて、仮想空間上で移動させる。そして、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、ゲーム制御部212による制御に基づき、依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30が、依頼先のユーザの移動に連動して仮想空間上を動く表示を表示部18に表示させる。
【0224】
また、代行プレイにおいては、依頼先のユーザは、基本的に通常のプレイと同様の方法でゲームを進行させる。具体的には、依頼先のユーザは、自身の端末装置10の表示部18に表示される仮想空間上の各イベントオブジェクト33に、自身の移動により近づくことで(例えば、近づいた上で表示部18に表示されるイベントオブジェクト33に対する操作(例えば、タッチ操作)を行うことで)、イベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させ、ゲームを進行させる。より具体的には、依頼先のユーザは、対応するイベントを発生させたい(換言すると、利用したい)イベントオブジェクト33が可用範囲X内に位置するように、自身の移動により自身のプレイヤキャラクタ30を移動させ、当該イベントオブジェクト33に対する操作を行うことによりゲームを進行させる。
【0225】
依頼先のユーザが取得する報酬や、依頼元のユーザが取得する利益や、各種利益の付与に係る条件は、依頼先のユーザが、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を使用して進行させる前述の代行プレイの場合と同様としてもよい。
【0226】
また、変形例1に係る構成と変形例2に係る構成とを組み合わせることもできる。すなわち、ゲーム制御部212は、代行プレイの進行中において、依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30を、現実空間における依頼先のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に配置し、現実空間における依頼先のユーザの移動に連動させて仮想空間上で移動させる制御を行う第1制御部と、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を、現実空間における依頼先のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に配置し、現実空間における依頼先のユーザの移動に連動させて仮想空間上で移動させる制御を行う第2制御部と、として機能し、これらの制御を並行して行ってもよい。そして、依頼先のユーザの端末装置10においては、変形例2において示したように、依頼先のユーザの移動に連動して依頼先のユーザのプレイヤキャラクタ30が移動する表示がされ、依頼先のユーザは、可用範囲X内に位置するイベントオブジェクト33に対する自身の操作等に基づいてゲームを進行可能であってもよい。換言すると、代行プレイにおいては、依頼先のユーザは、通常のプレイと同様に自身の端末装置10において自身のプレイヤキャラクタ30を使用してゲームをプレイ可能であってもよい。また、依頼元のユーザの端末装置10においては、変形例1において示したように、依頼先のユーザの移動に連動して依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が移動する表示がされ、依頼元のユーザは、可用範囲X内に位置するイベントオブジェクト33に対する自身の操作等に基づいてゲームを進行可能であってもよい。換言すると、代行プレイにおいては、依頼元のユーザは、自身のプレイヤキャラクタが他のユーザ(換言すると、依頼先のユーザ)の位置情報に基づいて移動する他は、通常のプレイと同様に自身の端末装置10において自身のプレイヤキャラクタ30を使用してゲームをプレイすることが可能であってもよい。
【0227】
なお、変形例1や変形例2においては、本実施形態で説明した各種構成を採用し得る。また、各種構成の採用において、変形例1や変形例2に適合するように各種構成を適宜変更し得る。例えば、変形例2について、依頼先のユーザは、自身(すなわち、依頼先のユーザ)の所有するプレイヤキャラクタ30と、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30とを含むパーティを使用してゲームを進行可能であってもよい。また、例えば、変形例2について、依頼元のユーザは、視聴画面550における操作であって、ゲーム内のオブジェクトに対する操作によりゲームを進行させることが可能であってもよい。
【0228】
なお、本実施形態で説明した各構成において、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザが代行プレイにおいて使用するプレイヤキャラクタ30を、依頼元のユーザの所有する(換言すると、アカウントに紐づけられた)プレイヤキャラクタ30とするか、依頼先のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30とするかを、依頼先のユーザ(あるいは依頼元のユーザ)の選択に基づいて決定してもよい。具体的には、ゲーム制御部212は、代行プレイにおいて、依頼先のユーザの移動に連動して仮想空間上を移動するプレイヤキャラクタ30の見た目(換言すると、プレイ画面400等におけるプレイヤキャラクタ30の外見)を、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30の見た目とするか、依頼先のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30の見た目とするかを、依頼先のユーザ(あるいは依頼元のユーザ)の操作に基づいて決定してもよい。また、ゲーム制御部212は、代行プレイ中の所定のイベント(例えば、敵キャラクタとの戦闘)において、依頼先のユーザが使用するプレイヤキャラクタ30を、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30とするか、依頼先のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30とするかを、依頼先のユーザ(あるいは依頼元のユーザ)の操作に基づいて決定してもよい。ここで、依頼先のユーザの移動に連動して仮想空間上を移動するプレイヤキャラクタ30の見た目を、依頼先のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30の見た目とした場合であっても、代行プレイ中の所定のイベントにおいて依頼先のユーザが使用するプレイヤキャラクタ30が、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30となってもよい。具体的には、ユーザの選択に応じてこのようになってもよく、強制的にこのようになることとしてもよい。また、依頼先のユーザの移動に連動して仮想空間上を移動するプレイヤキャラクタ30の見た目を、依頼元のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30の見た目とした場合であっても、代行プレイ中の所定のイベントにおいて依頼先のユーザが使用するプレイヤキャラクタ30が、依頼先のユーザの所有するプレイヤキャラクタ30となってもよい。
【0229】
<処理のフロー>
代行依頼(換言すると、代行プレイの開始)に係る処理の一例について、
図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0230】
まず、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザによる、コード情報301を入力する操作を受け付ける(ステップS101)。
【0231】
次いで、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、コード情報が入力されたことに基づき、
図4(c)に例示する受託確認画面320を表示部18に表示させる(ステップS102)。
【0232】
次いで、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザによる、代行依頼を受託する操作を受け付ける(ステップS103)。
【0233】
次いで、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、代行依頼を受託する操作がされたことに基づき、代行プレイの開始をサーバ20の制御部210に要求する(ステップS104)。
【0234】
次いで、サーバ20の制御部210は、依頼先のユーザの端末装置10からの要求に基づき、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110に、当該依頼先のユーザから、代行プレイの開始の要求があったことを通知する(ステップS105)。
【0235】
次いで、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、サーバ20からの通知に基づき、
図4(d)に例示する確認画面330を表示部18に表示させる(ステップS106)。
【0236】
次いで、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼元のユーザによる、代行プレイの開始を承諾する操作(換言すると、要求を行った依頼先のユーザへの代行依頼を承諾する操作)を受け付ける(ステップS107)。
【0237】
次いで、依頼元のユーザの端末装置10の制御部110は、代行プレイの開始を承諾する操作がされたことに基づき、依頼元のユーザが代行プレイの開始を承諾したことをサーバ20の制御部210に通知する(ステップS108)。
【0238】
次いで、サーバ20の制御部210は、依頼元のユーザの端末装置10からの通知に基づき、依頼先のユーザによる代行プレイの開始を決定する(ステップS109)。なお、代行プレイの開始を承諾する操作がされず、代わりに依頼元のユーザによる、代行プレイの開始を拒否する操作がされた場合には、依頼先のユーザによる代行プレイを開始させないことを決定する。
【0239】
なお、代行プレイの開始とは、代行関係の成立と言い換えることもできる。換言すると、代行プレイの開始とは、代行関係が成立していることを示す情報を記憶部220に記憶させることともいえる。すなわち、サーバ20の制御部210は、依頼元のユーザによる依頼に基づき、依頼元のユーザと依頼先のユーザとの間に代行関係を成立させる。代行プレイが行われている間は、代行関係が成立していることを示す情報が記憶部220に記憶されている。また、制御部210は、代行プレイの終了時に、代行関係が成立していることを示す情報を記憶部220から消去する。代行プレイの進行中に行われる各種処理は、代行関係が成立していることに基づき行われる処理ともいえる。
【0240】
次に、代行プレイの進行に係る処理の一例について、
図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0241】
代行プレイの進行中において、位置情報取得部116は、依頼先のユーザの現実空間における現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS201)。
【0242】
次いで、ゲーム制御部212は、取得された位置情報の示す依頼先のユーザの位置に対応する仮想空間上の位置に、依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を配置する(ステップS202)。なお、位置情報取得部116による位置情報の取得および制御部210による位置情報の示す位置へのプレイヤキャラクタ30の配置は、代行プレイの進行中において逐次行われ、プレイヤキャラクタ30は、依頼先のユーザの現実空間における移動に連動して仮想空間上を移動する。また、依頼先のユーザの端末装置10の制御部110は、依頼先のユーザがゲームをプレイするプレイ画面400を表示部18に表示させる。プレイ画面400には、仮想空間の画像が表示される。すなわち、プレイ画面400では、依頼先のユーザの現実空間における移動に連動して依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30が仮想空間上を移動する表示がされる。
【0243】
次いで、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザの現実空間における移動および依頼先のユーザによる入力部17に対する操作(例えば、タッチスクリーン16に対する操作)に基づいてゲーム(換言すると、代行プレイ)を進行させる(ステップS203)。例えば、ゲーム制御部212は、位置情報の示す依頼先のユーザの位置(換言すると、プレイヤキャラクタ30の位置)に基づいて決定される可用範囲X内に配置されたイベントオブジェクト33に対する依頼先のユーザの操作に基づいて、操作されたイベントオブジェクト33に対応するイベントを発生させる。また、ゲーム制御部212は、発生したイベントについて、依頼先のユーザによる依頼元のユーザのプレイヤキャラクタ30を動かす操作等に基づいてイベントを進行させる。
【0244】
次いで、ゲーム制御部212は、代行プレイの終了条件が満たされたか否か判定する(ステップS204)。
【0245】
終了条件が満たされていない場合(ステップS204でNO)、ゲーム制御部212は、代行プレイを継続させる。
【0246】
終了条件が満たされた場合(ステップS204でYES)、ゲーム制御部212、代行プレイの終了を決定する(ステップS205)。
【0247】
代行プレイの終了が決定されると、ゲーム制御部212、依頼元のユーザに、代行プレイの結果に応じた利益を付与する(ステップS206)。例えば、ゲーム制御部212は、代行プレイにおいて依頼先のユーザが獲得したアイテムを、依頼元のユーザに付与する。換言すると、ゲーム制御部212は、代行プレイにおける依頼先のユーザの現実空間での移動に基づいて発生した利益を、依頼元のユーザに付与する。
【0248】
また、代行プレイの終了が決定されると、ゲーム制御部212は、依頼先のユーザに、代行プレイの結果に応じた報酬を付与する(ステップS207)。例えば、ゲーム制御部212は、代行プレイにおける依頼先のユーザの現実空間での移動に基づいて依頼元のユーザに付与される利益に応じた報酬を、依頼先のユーザに付与する。例えば、依頼元のユーザに付与される利益が大きいほど、依頼先のユーザに付与される報酬が高くなるようになっていてもよい。ここで、利益が大きいとは、例えば、付与されるアイテム、電子通貨、または所定のポイント等の量が多いことや、付与されるアイテム等の価値が高いことや、ストーリーの進行度が大きいことなどを含む。また、報酬が高いとは、例えば、付与されるアイテム、電子通貨、または所定のポイント等の量が多いことや、付与されるアイテム等の価値が高いことなどを含む。
【0249】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。本実施形態の構成は、ユーザの現実空間における位置に関する情報を利用するゲームに適用されてもよい。また、本実施形態の構成は、仮想空間と現実空間とを連携させるゲーム、例えば、本実施形態において説明した位置情報ゲームや、現実空間を撮影した撮影画像を利用するゲーム等に適用されてもよい。現実空間を撮影した撮影画像を利用するゲームには、例えば、仮想オブジェクト(例えば、プレイヤキャラクタ等の仮想空間のオブジェクト)を現実空間の撮影画像に重畳させた重畳画像が表示可能なゲーム(換言すると、拡張現実を利用するゲーム)や、現実空間の撮影画像が仮想空間に所定の影響をもたらすゲーム(例えば、撮影画像に基づいて仮想空間のオブジェクトのパラメータを変化させたり、仮想空間のオブジェクトの形を変形させたりするゲーム)等に適用されてもよい。換言すると、端末装置10の制御部110は、端末装置10に内蔵されたカメラ等の所定のカメラで撮影される撮影画像を取得したり、当該撮影画像に仮想オブジェクトを重畳させた重畳画像を生成したりすることが可能であってもよい。また、代行プレイにおいては、依頼元のユーザは、依頼先のユーザに、自身の代わりに撮影画像を取得してもらったり、重畳画像を生成してもらったりすることが可能であってもよい。また、本実施形態の構成は、仮想空間と現実空間とを連携させるゲーム以外のゲームに適用されてもよい。また、本実施形態の構成は、ユーザの現実空間における位置に関する情報を利用するゲーム以外のゲームに適用されてもよい。一例として、視聴画面550を介した依頼元のユーザと依頼先のユーザとの協力プレイ等は、ユーザの位置情報を利用しないゲームにも適用可能である。また、本実施形態の構成は、ゲーム以外のサービス(換言すると、アプリケーション)に適用されてもよい。例えば、ウォーキングアプリや、ランニングアプリや、歩数計アプリ等に適用されてもよい。
【0250】
本発明はその発明の範囲内において、各構成要素の自由な組み合わせ、任意の構成要素の変形、任意の構成要素の置換、任意の構成要素の省略、または他の構成要素の追加等が可能である。また、本明細書において説明した処理の流れはあくまで一例であり、各処理の順序や構成は異なるものであってもよい。また、本明細書において説明した処理の中には存在しないものがあってもよい。換言すると、処理の流れや具体的な判定処理等は本明細書に例示したものと異なっていてもよい。
【0251】
<付記>
本実施形態の構成は、例えば、サービスの興趣性の向上に用いられてもよい。また、本実施形態の構成は、例えば、サービスの利便性の向上に用いられてもよい。以上の実施形態で説明した事項は、以下の付記のようにも記載され得る。
【0252】
(付記1)
コンピュータを、
第1ユーザから依頼を受けた第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いてゲームを進行させるゲーム制御手段(例えば、ゲーム制御部212)と、
前記第2ユーザの現実空間における移動に基づいて得た結果を前記第1ユーザに付与する付与手段(例えば、付与部215)と、として機能させる
プログラム。
このような構成によれば、第1ユーザは、他のユーザに代わりに移動をしてもらうことで、自身で移動をすることなく移動に基づく結果を得ることができる。したがって、位置情報を利用するゲームについて移動に基づく結果を自身で移動をすることなく得るという新たな楽しみ方を提供することができ、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0253】
(付記2)
コンピュータを、
前記依頼に基づき、前記第1ユーザのキャラクタを前記第2ユーザに貸与する貸与手段(例えば、ゲーム制御部212)として機能させる
付記1に記載のプログラム。
このような構成においては、第1ユーザから依頼を受け現実空間における移動をする第2ユーザに、第1ユーザのキャラクタを利用させることができ、従来にないゲーム性の実現が可能となる。したがって、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0254】
(付記3)
前記付与手段は、前記第2ユーザの現実空間における移動に基づいて得た結果が前記第1ユーザに付与されることに基づき、前記第2ユーザに報酬を付与する
付記1に記載のプログラム。
このような構成によれば、他のユーザからの依頼を受けて現実空間における移動をする第2ユーザに、対価を与えることが可能となる。
【0255】
(付記4)
コンピュータを、
前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行される前記ゲームの、前記第2ユーザによるプレイを視聴する視聴画面を前記第1ユーザに提供する提供手段(例えば、ゲーム制御部212)として機能させる
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、第1ユーザは、自身の依頼に基づいてプレイする第2ユーザのプレイを視聴することができる。したがって、ユーザに対して従来にない新たな体験を提供することができ、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0256】
(付記5)
コンピュータを、
前記ゲーム内のオブジェクトであって、前記視聴画面に表示されるオブジェクトに対する前記第1ユーザの操作を受け付ける操作受付手段(例えば、操作受付部111)として機能させる
付記4に記載のプログラム。
このような構成によれば、第1ユーザから依頼を受けた第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行されるゲームに、第1ユーザも参加することが可能となる。したがって、ユーザに対して従来にない新たな体験を提供することができ、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0257】
(付記6)
前記ゲーム制御手段は、前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行される前記ゲームを、前記第1ユーザの操作に基づいて進行可能である
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、ゲームが、第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報と、第1ユーザの操作とに基づいて進行可能となる。したがって、ユーザに対して従来にない新たな体験を提供することができ、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0258】
(付記7)
コンピュータを、
前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行される前記ゲームをプレイする前記第2ユーザのプレイ画面に、前記依頼の達成条件を表示させる達成条件表示手段(例えば、制御部110)として機能させる
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、第2ユーザは、プレイをしながら依頼の達成条件を確認することができる。したがって、第2ユーザが現実空間において移動をしながら達成条件を確認することを容易化すること等が可能となり、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0259】
(付記8)
コンピュータを、
前記依頼に係るコード情報を発行する発行手段(例えば、制御部210)と、
前記第2ユーザによる前記コード情報を入力する操作を、前記依頼の受託に係る操作として受け付ける操作受付手段(例えば、操作受付部111)として機能させる
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、依頼の受託が可能なユーザを、コード情報を取得したユーザに限定すること等が可能となる。
【0260】
(付記9)
コンピュータを、
複数のユーザが表示されるリストの中から前記第2ユーザを選択する前記第1ユーザの操作を、依頼先のユーザを指定する操作として受け付ける操作受付手段(例えば、操作受付部111)として機能させる
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、第1ユーザは、どのユーザに依頼をするかをリストから選択可能となる。
【0261】
(付記10)
コンピュータを、
前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行される前記ゲームにおいて前記第2ユーザが所定の条件を満たしたことを前記第1ユーザに通知する通知手段(例えば、ゲーム制御部212)として機能させる
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、第1ユーザからの依頼に基づいてゲームをプレイする第2ユーザのプレイの状況を第1ユーザに知らせることができる。したがって、通知を受ける楽しみをユーザに与えることができ、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0262】
(付記11)
コンピュータを、
前記第2ユーザが前記所定の条件を満たしたことが通知された前記第1ユーザによる、当該通知に対する反応を送る操作に基づき、前記第2ユーザに対して当該反応を送る反応送信手段(例えば、制御部110)として機能させる
付記10に記載のプログラム。
このような構成によれば、第1ユーザからの依頼に基づいて進行されるゲームについて、所定の条件が満たされたことに基づくコミュニケーションを可能とすることができ、サービスの興趣性を向上させることができる。
【0263】
(付記12)
コンピュータを、
前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いて進行される前記ゲームをプレイ中の前記第2ユーザに対して、前記第1ユーザによる操作に基づき、前記第1ユーザから所定の価値を送る価値送信手段(例えば、制御部110)として機能させる
付記1~3のいずれか1つに記載のプログラム。
このような構成によれば、第1ユーザから第2ユーザに対して、第1ユーザからの依頼に基づく第2ユーザの行動に対する特別な報酬を送ること等が可能となる。
【0264】
なお、上述のプログラムで構成した課題解決手段(例えば、付記に記載の各構成等)は、適宜、装置、システム、方法、媒体等に転用することができる。
【符号の説明】
【0265】
1 情報処理システム、10 端末装置、11 プロセッサ、12 メモリ、13 ストレージ、14 通信IF、15 入出力IF、17 入力部、18 表示部、20 サーバ、21 プロセッサ、22 メモリ、23 ストレージ、24 通信IF、25 入出力IF、110 制御部、111 操作受付部、112 送受信部、113 ゲーム制御部、114 表示制御部、116 位置情報取得部、120 記憶部、210 制御部、211 送受信部、212 ゲーム制御部、215 付与部、220 記憶部
【要約】
【課題】サービスの興趣性を向上させる。
【解決手段】プログラムは、コンピュータに、他のユーザが出した依頼を受けたユーザの現実空間における位置を示す位置情報を用いてゲームを進行させることと、依頼を受けたユーザの現実空間における移動により得られるゲーム内のオブジェクトを他のユーザに付与することと、を実行させる。
【選択図】
図1