(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-03
(45)【発行日】2025-07-11
(54)【発明の名称】プログラムおよびシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250704BHJP
A63F 13/65 20140101ALI20250704BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/65
(21)【出願番号】P 2024041941
(22)【出願日】2024-03-18
【審査請求日】2024-07-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509070463
【氏名又は名称】株式会社コロプラ
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-550702(JP,A)
【文献】国際公開第2022/092173(WO,A1)
【文献】特開2016-189971(JP,A)
【文献】特開2021-159090(JP,A)
【文献】特開2019-080747(JP,A)
【文献】特開2021-140194(JP,A)
【文献】johnkrmt,ポケモンGOの出現判定方法の予想(3)まとめ,2016年09月11日,https://machikado.hatenablog.jp/entry/2016/09/11/234051
【文献】ポケモンGO攻略-みんポケ,ポケモンの出現法則 / バイオームとポケソースついて,2021年06月02日,https://9db.jp/pokemongo/data/4524#:~:text=%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%8F%BE%E6%B3%95%E5%89%87%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6,%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A0)%E3%81%A7%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
【文献】GameWith,[ポケモンGO]天候機能について!天気で変化する技やタイプ,2022年05月17日,https://pokemongo.gamewith.jp/article/show/83068
【文献】Pokemon GO Japan,Pokemon GO - レイドバトルに挑戦しよう,2017年11月16日,Youtube[video],https://www.youtube.com/watch?v=IS_ZSzbnH7I
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63F 13/65
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数のユーザが端末を用いて協同して参加可能である、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する変更手段
として機能させ、
前記変更手段は、イベントを関連付ける現実の位置を、
現在から一定期間前におけるアクセス性、
または
現在から一定期間前における災害のうちの少なくとも1つに基づいて決定するプログラム。
【請求項2】
複数のユーザが端末を用いて協同して参加可能である、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する変更手段
を備え、
前記変更手段は、イベントを関連付ける現実の位置を、
現在から一定期間前におけるアクセス性、
または
現在から一定期間前における災害のうちの少なくとも1つに基づいて決定するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「ノンプレイヤキャラクタ参加モジュールは、地域ごとに所定期間内のマッチング成立回数が所定数以下であるか否か判定するとともに、マッチング成立回数が所定数以下になった地域情報に対応する地域において、マッチングモジュールの処理によるマッチングが開始されてから所定時間までにマッチングされたプレイヤキャラクタの数が所定数に達しているか否か判定するモジュールである。」(段落0040)と記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2022-20788号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、コンピュータを、ユーザが端末を用いて参加可能である、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する変更手段として機能させるプログラムを提供する。
【0004】
上記のプログラムにおいて、前記変更手段は、ユーザの数または人口がより多い地域における前記イベントの密度を、ユーザの数または人口がより少ない地域における前記イベントの密度よりも高くしてよい。
【0005】
上記のいずれかのプログラムにおいて、前記変更手段は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域において、ユーザの数または人口が閾値以下の地域と比較してより均一に前記イベントを分布させてよい。
【0006】
上記のいずれかのプログラムにおいて、前記変更手段は、ユーザの数または人口が前記閾値以下の地域内において、ユーザまたは人の密度がより高い場所における前記イベントの密度を、ユーザまたは人の密度がより低い場所における前記イベントの密度よりも高くしてよい。
【0007】
上記のいずれかのプログラムは、コンピュータを、前記イベントの提供を含むアプリケーションを使用し、または前記アプリケーションにログインしている各ユーザの位置情報に基づいて、複数の地域のそれぞれのユーザの数または複数の地域のそれぞれを来訪したユーザの数を判定する地域特性判定手段として更に機能させてよい。
【0008】
上記のいずれかのプログラムにおいて、前記変更手段は、前記イベントを関連付ける現実の位置を、地形の特徴、アクセス性、近接施設、過去に開催した他のイベントに対する参加ユーザ数、天候、または災害のうちの少なくとも1つに基づいて決定してよい。
【0009】
上記のいずれかのプログラムにおいて、前記変更手段は、地域に存在するユーザの将来の行動予測に応じて前記イベントの数または分布の少なくとも1つを変更してよい。
【0010】
本発明の第2の態様においては、ユーザが端末を用いて参加可能である、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する変更手段を備えるシステムを提供する。
【0011】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係るシステム10の構成を示す。
【
図2】本実施形態に係るサーバ装置20の構成を示す。
【
図3】データベース200に格納される、各ユーザに関するデータ構造の一例を示す。
【
図4】本実施形態に係る端末装置30の構成を入力装置50および表示装置60と共に示す。
【
図5】本実施形態に係るサーバ装置20における処理フローを示す。
【
図6】本実施形態に係るイベント処理部230の構成を指示入力部210、ゲーム処理部220、表示処理部240および入力装置70と共に示す。
【
図7】本実施形態に係るサーバ装置20におけるイベント処理フローを示す。
【
図8】データベース200に格納される、地域に関するデータ構造の一例を示す。
【
図9】データベース200に格納される、イベントに関するデータ構造の第1例を示す。
【
図10】データベース200に格納される、イベントに関するデータ構造の第2例を示す。
【
図11】本実施形態に係るサーバ装置20におけるイベント変更方法の第1例を示す。
【
図12】本実施形態に係るサーバ装置20におけるイベント変更方法の第2例を示す。
【
図13】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本実施形態に係るシステム10を示す。システム10は、サーバ装置20と、複数の端末装置30と、ネットワーク40とを備えるシステム10は、現実の位置に関連づけられたイベントを開催し、1または複数のユーザのそれぞれが1または複数の端末装置30のそれぞれを用いて参加可能とする機能を有する。
【0015】
サーバ装置20は、ネットワーク40を介して複数の端末装置30に接続される。サーバ装置20は、1または複数の端末装置30からのアクセスを受けて、現実の位置に関連付けられたイベントを端末装置30に提供する。サーバ装置20は、現実の位置に関連付けられたイベントとして、ゲーム内イベント、ライブ配信、商品販売、またはその他のイベントを提供する機能を有してよい。本実施形態においては、サーバ装置20は、一例として、端末装置30に対してゲーム環境を提供すると共に、現実の位置に関連付けられたゲーム内イベントを提供することができる。
【0016】
サーバ装置20は、PC(パーソナルコンピュータ)、ワークステーション、サーバコンピュータ、汎用コンピュータ、タブレット型コンピュータ、またはスマートフォン等のコンピュータであってよく、複数のコンピュータが接続されたコンピュータシステムであってもよい。このようなコンピュータシステムもまた広義のコンピュータである。また、サーバ装置20は、コンピュータ内で1または複数実行可能な仮想コンピュータ環境によって実装されてもよい。これに代えて、サーバ装置20は、システム10用に設計された専用コンピュータであってもよく、専用回路によって実現された専用ハードウェアであってもよい。
【0017】
端末装置30は、ネットワーク40を介してサーバ装置20に接続される。端末装置30は、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ゲーム専用端末、またはデータ入出力可能なその他の端末装置であってよい。
【0018】
ネットワーク40は、サーバ装置20と、複数の端末装置30とを接続する。ネットワーク40は、一例として、インターネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク、携帯電話ネットワーク等の各種の有線若しくは無線ネットワーク、またはそれらの組み合わせを含んで構成される。
【0019】
図2は、本実施形態に係るサーバ装置20を示す。サーバ装置20は、データベース200と、指示入力部210と、ゲーム処理部220と、イベント処理部230と、表示処理部240とを有する。
【0020】
データベース200は、ユーザに関するユーザ情報、およびイベントに関するコンテンツ情報を記憶する。本実施形態においてユーザ情報は、提供対象コンテンツの一例としてのゲームのプレイヤーであるユーザ毎の、ゲームの進行状況およびプレイ履歴等を記録したデータである。本実施形態においてコンテンツ情報は、提供対象コンテンツの一例としてのゲームに関するプログラムされたゲームシナリオ、画像、音声、またはその他のデータである。データベース200は、サーバ装置20に接続されたハードディスクドライブ等の外部記憶装置の少なくとも一部の記憶領域によって実現されてよく、例えばクラウドストレージサービス等によって提供される、サーバ装置20の外部の記憶装置によって実現されてもよい。
【0021】
指示入力部210は、ネットワーク40を介して複数の端末装置30に接続される。指示入力部210は、ユーザによるゲームのプレイ中における各種の操作、ユーザによるイベントに関する各種の操作等を含む各種の指示を端末装置30から受け取る。指示入力部210は、受け取ったゲームに関する指示をゲーム処理部220に供給する。指示入力部210は、端末装置30から端末装置30が所在する位置を示す位置情報を入力する位置情報入力部としても機能してよい。
【0022】
ゲーム処理部220は、データベース200と、指示入力部210と、表示処理部240とに接続される。ゲーム処理部220は、指示入力部210から受け取ったゲームに関する指示に応じて、データベース200に格納されたユーザ情報およびコンテンツ情報に基づいてゲームを進行させるための処理を行う。本実施形態の例において、サーバ装置20は、提供対象コンテンツとしてロールプレイングゲームを提供する。ゲーム処理部220は、ゲーム空間内でユーザの指示に応じて、1または複数のキャラクタ(ゲーム空間に配された仮想的な人物または動物等の生物等)を含むグループ(「パーティ」とも示す。)を編成する処理、各キャラクタに武器または防具等のアイテムを装備させる処理、アイテムを購入または売却する処理、パーティを移動させる処理、パーティを遭遇した敵と戦闘させる処理、戦闘経験に応じてキャラクタを成長させる処理等の様々なゲーム処理を行う。なお、サーバ装置20は、ロールプレイングゲーム以外の任意の種類のゲームを提供してよい。
【0023】
イベント処理部230は、データベース200と、指示入力部210と、表示処理部240とに接続される。本図の例に加えて、イベント処理部230は、ゲーム処理部220に接続されてもよい。イベント処理部230は、指示入力部210から受け取ったイベントに関する指示に応じて、データベース200に格納されたユーザ情報およびコンテンツ情報に基づいてイベントを進行させるための処理を行う。
【0024】
表示処理部240は、ネットワーク40を介して端末装置30に接続される。表示処理部240は、ゲーム処理部220およびイベント処理部230からの指示に応じてゲームおよびイベントに関する各種の表示画面を表示対象となる端末装置30へと表示させるための表示処理を行う。
【0025】
図3は、データベース200に格納される、各ユーザに関するデータ構造の一例を示す。データベース200は、複数のユーザのそれぞれについてゲーム状態データを記憶する。ゲーム状態データは、各ユーザについて、「ユーザID」、「ゲーム内通貨」、「ゲーム内ランク」、「位置情報」、「所持キャラクタ情報」、「所持アイテム情報」、および「フレンドID」に関する情報を含む。
【0026】
「ユーザID」は、対応するユーザを識別するための情報であり、システム10内で一意に定められた番号であってよい。「ゲーム内通貨」は、対応するユーザが所持するゲーム内通貨の残量を示す。「ゲーム内通貨」は、対応するユーザが所持する有償のゲーム内通貨の残量と無償のゲーム内通貨の残量とに分けて記憶されてよい。「ゲーム内ランク」は、対応するユーザのゲーム内におけるランクを示す。
【0027】
「位置情報」は、対応するユーザの位置情報を示す。位置情報は、対応するユーザが使用する端末装置30が所在する位置の情報またはこれに近似する位置の情報であってよい。「位置情報」は、対応するユーザの現在の位置情報のみであってよく、対応するユーザの過去の各時点の位置情報を含む位置情報の履歴を含んでもよい。サーバ装置20の指示入力部210は、ネットワーク40を介して端末装置30から位置情報を取得してよい。サーバ装置20は、端末装置30が所在する位置の座標(緯度および経度)を位置情報として取得してよい。これに代えて、サーバ装置20は端末装置30から例えば地名、位置ID、またはその他の、端末装置30の位置をある程度の精度で特定することができる情報を位置情報として取得してよい。
【0028】
「所持キャラクタ情報」は、対応するユーザが所持する1または複数のキャラクタの情報を示す。キャラクタの情報は、対応するキャラクタの種類、属性、レアリティ(ゲームにおける入手難易度)、HP(ヒットポイント)、MP(マジックポイント)等を含んでよい。「所持アイテム情報」は、対応するユーザが所持する1または複数のアイテムの情報を示す。アイテムは、対応するアイテムの種類および数量を含んでよい。「フレンドID」は、対応するユーザと紐づけられた他のユーザのユーザIDを示す。
【0029】
なお、データベース200は、複数のユーザのそれぞれについて、ゲームのプレイ履歴の一部または全部を含む履歴情報を格納してよい。履歴情報は、各ユーザによるイベントへの参加または応募の履歴を含んでよい。
【0030】
図4は、本実施形態に係る端末装置30の構成を入力装置50および表示装置60と共に示す。入力装置50は、キーボード、マウス、またはタッチパネルのタッチセンサ等であってよく、システム10のサーバ装置20に対するユーザの指示を入力して端末装置30に供給する。表示装置60は、ディスプレイまたはタッチパネルの画像表示部等であってよく、システム10のサーバ装置20が出力する表示画面を表示する。なお、入力装置50および表示装置60は、端末装置30と一体化されてもよい。端末装置30は、端末入力処理部300と、端末状態取得部305と、端末送信部310と、端末受信部320と、端末表示処理部330とを有する。
【0031】
端末入力処理部300は、入力装置50および端末送信部310に接続される。端末入力処理部300は、ユーザの指示を入力装置50から受け取り、端末送信部310に供給する。
【0032】
端末状態取得部305は、端末送信部310に接続される。端末状態取得部305は、端末装置30内に設けられたGPS(Global Positioning System)受信機等の位置センサから端末装置30の位置情報を受け取り、端末送信部310に供給する。
【0033】
端末送信部310は、ネットワーク40と接続される。端末送信部310は、端末入力処理部300から受け取ったユーザの指示を、ネットワーク40を介してサーバ装置20に供給する。端末送信部310は、端末状態取得部305から受け取った端末装置30の位置情報を、ネットワーク40を介してサーバ装置20に供給する。
【0034】
端末受信部320は、ネットワーク40および端末表示処理部330に接続される。端末受信部320は、サーバ装置20がこの端末装置30へと出力する各種の表示画面をネットワーク40を介して受け取る。
【0035】
端末表示処理部330は、表示装置60と接続される。端末表示処理部330は、端末受信部320から受け取った表示画面を表示装置60に表示するための処理を行う。
【0036】
なお、本実施形態においては、端末装置30は、入力装置50に入力されたユーザの指示をサーバ装置20へと送信し、サーバ装置20が出力した表示画面を表示装置60へと供給して出力する構成をとり、端末装置30上で行う処理を軽量化している。これに代えて、端末装置30は、
図2に関連して示した指示入力部210、ゲーム処理部220、イベント処理部230、または表示処理部240の少なくとも1つにおける少なくとも一部に相当するコンポーネントを備え、これらの少なくとも一部の処理を端末装置30内でローカルに実行してもよい。
【0037】
図5は、本実施形態に係るサーバ装置20における処理フローを示す。サーバ装置20は、ゲームを開始する旨の指示をある端末装置30から受けたことに応じて、その端末装置30のユーザに対してゲームを提供するべく本図の処理フローを開始する。
【0038】
S502(ステップ502)において、ゲーム処理部220およびイベント処理部230は、対象ユーザについてデータベース200に格納されたゲーム状態を参照し、ゲーム状態に応じた表示画面の生成を表示処理部240に指示する。表示処理部240は、ゲーム処理部220およびイベント処理部230からの指示に応じて、ゲーム画面を生成して対象ユーザの端末装置30に表示させるための処理を行う。表示処理部240は、例えば対象ユーザのパーティがゲーム空間内で移動中であればパーティ周辺の画像を含む画面を端末装置30に表示させ、パーティ内のキャラクタが装備するアイテムを選択中であればアイテムの選択を対象ユーザに促す画面を端末装置30に表示させ、対象ユーザのパーティが戦闘中であれば1または複数のキャラクタのそれぞれに対する戦闘アクションの入力を対象ユーザに促す画面を端末装置30に表示させる。
【0039】
S504において、対象ユーザの端末装置30は、表示装置60に表示された表示画面を見た端末装置30のユーザから表示画面に応じた指示を入力装置50により入力してサーバ装置20へと送信する。端末装置30は、端末状態取得部305が取得した位置情報をサーバ装置20へと送信する。指示入力部210は、端末装置30からの指示を、指示内容に応じてゲーム処理部220またはイベント処理部230に供給する。指示入力部210は、端末装置30の位置情報を、ゲーム処理部220またはイベント処理部230に供給する。
【0040】
S506において、ゲーム処理部220またはイベント処理部230は、S504において指示入力部210から入力された指示に応じた処理を行う。例えば、ゲーム処理部220は、対象ユーザのパーティをゲーム空間内で移動させる処理、パーティ内のキャラクタが装備するアイテムを決定する処理、キャラクタが指定された敵を指定された手段により攻撃する処理等を行う。ゲーム処理部220は、指示入力部210から入力された対象ユーザの位置情報が移動したことに応じて、対象ユーザのパーティをゲーム空間内で移動させる処理等を行ってよい。例えば、ゲーム処理部220は、対象ユーザの位置情報が変化したことに応じて、対象ユーザのパーティを対象ユーザの位置情報に対応するゲーム空間内の位置に移動させる処理を行う。また、イベント処理部230は、対象ユーザが提供対象コンテンツ内でイベントを行う場合にはイベントに関する処理を行う。イベント処理部230は、指示入力部210から入力された対象ユーザの位置情報に基づいて、イベントに関する処理を行ってよい。例えば、イベント処理部230は、指示入力部210から入力された対象ユーザの位置情報がイベントに参加する要件を満たす場合、イベントに関する処理を行う。イベント処理部230は、指示入力部210から入力された対象ユーザの位置情報がイベントに参加する要件を満たしていない場合、イベントに関する処理を行わなくてよい。
【0041】
S508において、ゲーム処理部220またはイベント処理部230は、S506における処理に応じて、データベース200に格納されたゲーム状態を変更する。例えば、ゲーム処理部220は、パーティをゲーム空間内で移動させたことに伴い、
図3に示した所持キャラクタ情報におけるパーティに属する各キャラクタのゲーム空間内で位置を更新する。ゲーム処理部220は、キャラクタにアイテムを装備させたことに伴い、所持キャラクタ情報に含まれる、キャラクタが装備するアイテムリストを示すデータ構造に、装備したアイテムの識別情報を追加等する。また、ゲーム処理部220は、キャラクタが指定された敵を攻撃することに伴い、指定された敵に対応付けられたHP等の、敵の健全性を示す指標値を減じる等の処理を行う。また、ゲーム処理部220は、敵がキャラクタを攻撃する処理を行った場合には、所持キャラクタ情報中のキャラクタに対応付けられたHP等の、キャラクタの健全性を示す指標値を減じる等の処理を行う。ゲーム処理部220は、対象ユーザの指示内容およびゲームの進行に応じてその他の多様な方法によりゲーム状態を更新してよい。また、イベント処理部230は、イベント処理の結果に応じてデータベース200に格納されたゲーム状態を変更することにより、イベントの結果をゲーム状態に反映する。
【0042】
S508から戻ってきたS502において、表示処理部240は、端末装置30の表示装置60にゲーム状態変更後の画面を表示する処理を行う。
【0043】
図6は、本実施形態に係るイベント処理部230の構成を指示入力部210、ゲーム処理部220、表示処理部240および入力装置70と共に示す。
【0044】
本実施形態において、「イベント」は、対象ユーザが端末装置30を用いて参加可能である、現実の位置に関連づけられたイベントを表してよい。これに代えて、「イベント」は、現実の位置に対応した仮想空間で開催されるイベントを表してもよい。したがって、「イベント」は、現実空間内で開催されるものを含まなくてもよい。一例として、「イベント」は、ユーザが現実の特定の位置(イベントスポット)またはその付近に位置しており、その結果ユーザの端末装置30がその特定の位置またはその付近に存在する場合に、端末装置30を用いて参加可能なイベントであってよい。一例として、「イベント」は、イベントにおいて提供されるユーザへの働きかけ(画像・映像、音、振動等)の少なくとも一部が、端末装置30を介して与えられるものであってよい。「イベント」は、端末装置30を介して特定の物品を購入できる等の権利をユーザに付与するものであってよい。「イベント」は、イベントを主催して参加募集を行うユーザ(ホスト)と、募集に応募してイベントに参加するユーザ(ゲスト)とが協同して参加するイベントであってよい。これに代えて、「イベント」は、イベントの募集開始指示を最初に行ったユーザ(ホスト)と、イベントの募集開始指示を2番目以降に行ったユーザ(ゲスト)とが協同して参加するイベントであってもよい。これらに代えて、「イベント」は、イベント運営者またはイベント運営団体等の、ユーザ以外の人物または団体によって主催されるイベントであってもよい。「イベント」は、参加したユーザがイベントにおける得点等を競い合うものであってもよい。「イベント」は、システム10が提供するアプリケーションにおいて提供されるものであってもよい。
【0045】
本実施形態において、システム10は、現実の位置に関連づけられたイベントを発生させる地域の特性に応じてイベントの数または分布の少なくとも1つを変更する。これにより、システム10は、ユーザが、ユーザの数または人口が少ない地域においても現実の位置に関連づけられたイベントに参加しやすくなり、イベントをより楽しめる環境を提供する。
【0046】
入力装置70は、キーボード、マウス、またはタッチパネルのタッチセンサ等であってよく、システム10のサーバ装置20に対するイベント運営者等の指示を入力してイベント処理部230に供給する。
【0047】
イベント処理部230は、データベース接続手段600と、入力取得手段610と、変更手段620と、イベント処理手段630と、地域特性判定手段640とを含む。データベース接続手段600は、データベース200に接続される。データベース接続手段600は、イベント処理部230内の各手段からデータベース200に対するアクセスを処理する。
【0048】
入力取得手段610は、イベントに関する各種指示および各種情報を取得する。本図の例において、入力取得手段610は、イベント発生指示取得手段612と、位置情報取得手段614とを含む。これに代えて、入力取得手段610は、イベント発生指示取得手段612または位置情報取得手段614のいずれか一方のみを含んでよい。
【0049】
イベント発生指示取得手段612は、入力装置70と、指示入力部210と、ゲーム処理部220とに接続される。これに代えて、イベント発生指示取得手段612は、入力装置70、指示入力部210、またはゲーム処理部220のうち少なくとも1つに接続されてもよい。イベント発生指示取得手段612は、入力装置70またはゲーム処理部220からイベント開始指示を取得する。イベント発生指示取得手段612は、端末装置30から指示入力部210を介して、イベント開始指示を取得する。ここで、イベント発生指示取得手段612は、イベント運営者等の端末装置30から指示入力部210を介して、イベント開始指示を取得してよい。
【0050】
位置情報取得手段614は、指示入力部210に接続される。位置情報取得手段614は、イベントの提供を含むアプリケーションを使用し、またはアプリケーションにログインしている各ユーザの位置情報を、指示入力部210を介して端末装置30から取得する。
【0051】
変更手段620は、データベース接続手段600と、イベント発生指示取得手段612とに接続される。変更手段620は、イベントの数または分布の少なくとも1つを変更する。
【0052】
イベント処理手段630は、データベース接続手段600と、変更手段620と、表示処理部240とに接続される。イベント処理手段630は、イベント発生指示取得手段612がイベント開催指示を取得したことに応じて、データベース200に格納されたイベント情報および変更手段620が変更したイベントの数または分布に基づいて対象イベントを発生させるための処理を行う。イベント処理手段630は、イベントに関する表示をユーザの端末装置30に送信するよう、表示処理部240に指示してよい。
【0053】
地域特性判定手段640は、データベース接続手段600と、位置情報取得手段614と、変更手段620とに接続される。地域特性判定手段640は、イベントの提供を含むアプリケーションを使用し、またはアプリケーションにログインしている各ユーザの位置情報を位置情報取得手段614から取得する。地域特性判定手段640は、位置情報取得手段614から取得した各ユーザの位置情報に基づいて、地域の特性を判定する。地域特性判定手段640は、地域の特性として、当該地域のユーザの数または当該地域を訪れたユーザの数を判定してよい。地域特性判定手段640は、判定した地域の特性をデータベース接続手段600を介してデータベース200に書き込んでよく、判定した地域の特性を変更手段620に供給してもよい。
【0054】
図7は、本実施形態に係るサーバ装置20におけるイベント処理フローを示す。サーバ装置20は、イベント処理部230がある端末装置30、ゲーム処理部220、またはイベント処理部230に接続された入力装置70からイベント開催指示を受けたことに応じて、ユーザに対してイベントを提供するべく本図の処理フローを開始する。
【0055】
S710において、イベント発生指示取得手段612が、入力装置70、指示入力部210、またはゲーム処理部220のうち少なくとも1つからイベント発生指示を取得する。
【0056】
S720において、変更手段620は、イベントを発生させる地域の特性を取得する。変更手段620は、イベントを発生させる地域の特性をデータベース接続手段600を介してデータベース200から取得してよい。一例として、変更手段620は、イベントを発生させる地域のユーザ数または人口を取得してよい。これに代えて、変更手段620は、イベントを発生させる地域の特性を地域特性判定手段640から取得してもよい。この場合、地域特性判定手段640は、イベントを発生させる地域の特性を判定する。地域特性判定手段640は、イベントの提供を含むアプリケーションを使用し、またはアプリケーションにログインしている各ユーザの位置情報に基づいて、複数の地域のそれぞれのユーザの数または複数の地域のそれぞれを来訪したユーザの数を地域の特性として判定してよい。地域特性判定手段640は、判定した地域の特性を変更手段620に供給してよい。
【0057】
地域特性判定手段640は、現在の位置情報がある地域に含まれるユーザの数を、当該地域のユーザの数として判定してよい。地域特性判定手段640は、各地域の位置情報を、データベース接続手段600を介してデータベース200から取得してよく、ある地域の位置情報の範囲内に現在の位置情報が含まれるユーザの数を、当該地域のユーザの数として判定してよい。地域特性判定手段640は、予め定められた一定の期間よりも以前から現在にわたって位置情報がある地域に含まれるユーザの人数を、当該地域のユーザの数として判定してもよい。一例として、地域特性判定手段640は、3日以上にわたって位置情報がある地域に含まれ、かつ、現在も位置情報が当該地域に含まれるユーザの人数を当該地域のユーザの数として判定してよい。
【0058】
地域特性判定手段640は、ある地域における代表の位置に関する情報をデータベース200から取得し、当該代表の位置に訪れたユーザの数を、当該地域を来訪したユーザの数として判定してよい。「代表の位置」とは、各地域に所在するランドマーク、名所等から予め選択された位置であってよく、各地域の重心(人口重心)または中心等の幾何学的に決定された位置であってもよい。地域特性判定手段640は、ある地域における代表の位置の座標をデータベース200から取得し、当該代表の位置の座標から一定の範囲内に位置したことまたは通過したことがあるユーザの数を、当該地域を来訪したユーザの数としてよい。これに代えて、地域特性判定手段640は、当該代表の位置の座標から一定の範囲内において、アプリケーションの特定の操作を行ったユーザの数を、当該地域を来訪したユーザの数としてもよい。一例として、地域特性判定手段640は、アプリケーションにおいて当該代表の位置を来訪した旨を登録したユーザの数を、当該地域を来訪したユーザの数としてよい。地域特性判定手段640は、所定期間内に複数の地域のそれぞれを来訪したユーザの累計の数(延べ人数、実人数等)を判定してよい。これにより、地域特性判定手段640は、システム10がユーザにサービス提供を開始してからの全期間内に来訪したユーザの数を判定する場合と比べて、より精度よく地域の特性を判定することができる。また、地域特性判定手段640は、来訪だけではなく、滞在時間、滞留時間といった、どれだけその地域に存在したかを計測し、地域特性を判定する際に考慮してよい。例えば、地域特性判定手段640は、滞在時間または滞留時間が一定期間以上であるユーザの数を、当該地域を来訪したユーザの数として判定してもよい。同様に、地域特性判定手段640は、地域に存在するユーザまたは人の移動方向を計測し、現時点だけではなく将来的にどの方向に行く可能性が高いかを推測し、地域特性を判定する際に考慮して良い。また、地域特性判定手段640は、過去のその地域におけるユーザの移動履歴の傾向から、地域のユーザまたは人の行動を推測し、地域特性を判定してもよい。
【0059】
S730において、変更手段620は、イベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する。変更手段620は、ある地域におけるイベントの数等を、当該地域と特性の異なる他の地域におけるイベントの数等と異なるように変更してよい。変更手段620は、イベントの数または分布の少なくとも1つを、地域のユーザの数、人口等の地域の特性を示す指標の大小に応じて変更してよい。変更手段620は、イベントの数として地域内におけるイベントの総量を変更してよく、単位面積当たりのイベントの数を変更してもよい。変更手段620は、イベントの分布として、地域を細分化したエリアごとのイベントの数を変更してよい。変更手段620は、ある地域内の全てのエリアにおけるイベントの数を同一に設定してよく、ある地域内の特定のエリアにおけるイベントの数を同一地域内の他のエリアにおけるイベントの数と異なる値に設定してもよい。変更手段620は、イベントの種類を地域の特性に応じて変更してもよい。変更手段620は、ユーザの数または人口がより少ない地域において、ユーザの数または人口がより多い地域と比べて、参加可能な位置範囲が他のイベントよりも広いイベントをより多く発生させてよい。
【0060】
S740において、変更手段620は、S730において変更したイベントの数または分布の少なくとも1つを用いて、イベントを関連付ける現実の位置を決定する。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、地形の特徴、アクセス性、近接施設、過去に開催した他のイベントに対する参加ユーザ数、天候、または災害のうちの少なくとも1つに基づいて決定してよい。このような機能を有するサーバ装置20によれは、ユーザが集まりやすい位置にイベントを関連付け、ユーザが集まりにくい位置にイベントを関連付けることを避けることで、イベントに参加するユーザの数を増やすことができる。ここで、「地形の特徴」とは、ある位置およびその周囲がどのような地形となっているかを意味してよい。変更手段620は、地形に関する情報をデータベース200から抽出し、イベントを関連付ける現実の位置を、起伏の少ない平野に含まれる位置に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、山地や高台以外の位置に決定してよい。「アクセス性」は、ある位置への人間の来訪しやすさを意味してよい。一例として、変更手段620は、地形に関する情報をデータベース200から抽出し、イベントを関連付ける現実の位置を、平野で歩きやすいエリア、車の交通量が少ないエリア、道路の近傍、電車の駅等のアクセス性の良い位置に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、山頂および駅、バス停等から一定の距離が離れたエリア等のアクセス性の悪い位置以外の位置に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、現在から一カ月以内等の一定の期間内におけるアクセス性に基づいて決定してよい。「近接施設」は、ある位置の周辺に存在する施設、例えばある位置から一定の範囲内に存在する施設を意味してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、公園、大型ショッピングモール等の商業施設等の人が集まりやすい施設の周辺の位置に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、田畑等の人が集まりにくいエリアおよびその周辺以外の位置に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、工場、私有地等の人の立ち入りが制限される施設およびその周辺以外の位置に決定してよい。
【0061】
「過去に開催した他のイベント」は、サーバ装置20が過去に開催した他のイベントを意味してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、過去に開催した他のイベントに対する参加ユーザ数が多い位置またはその周辺に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、過去に開催した他のイベントに対する参加ユーザ数が少ない位置およびその周辺以外の位置に決定してよい。「天候」は、ある位置における天候を意味してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、現在の天候が良い(晴れ、曇り等)地域の位置に決定してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、現在の天候が悪い(雨、雪、雷、強風等)地域以外の場所に決定してよい。「災害」は、ある位置において発生した地震、台風等の災害を意味してよい。変更手段620は、イベントを関連付ける現実の位置を、一定期間内に災害が生じた地域以外の位置に決定してよい。変更手段620は、各地域における地形の特徴、アクセス性、近接施設、過去に開催した他のイベントに対する参加ユーザ数、天候、または災害のうちの少なくとも1つに関する情報を、データベース200から取得してよい。
【0062】
S720において地域特性判定手段640が地域に存在するユーザの将来の行動を推測し、地域特性を判定した場合、S740において、変更手段620は、地域に存在するユーザの将来の行動予測に応じてイベントの数または分布の少なくとも1つを変更してよい。例えば、変更手段620は、ユーザの数または人口が増加すると推測される地域Aにおけるイベントの密度を、ユーザの数または人口が減少すると推測される地域B、ユーザの数または人口の予測値が地域Aにおけるユーザの数または人口の予測値よりも少ない地域C、または現在のユーザの数または人口が地域Aにおけるユーザの数または人口の予測値よりも少ない地域Dの少なくとも1つにおけるイベントの密度よりも高くしてよい。
【0063】
S750において、イベント処理手段630は、S740において決定された現実の位置に関連付いたイベントを発生および進行させるための処理を行う。イベント処理手段630は、データベース200に格納されたイベントに関する情報に基づいて、イベントを発生および進行させるための処理を行ってよい。一例として、対応するイベントが複数のユーザが協同して敵モンスターを倒すイベントである場合、イベント処理部230は、参加した複数のユーザが操作するキャラクタが指定された敵モンスターを攻撃することに伴い、指定された敵モンスターに対応付けられたHP等の、敵モンスターの健全性を示す指標値を減じる等の処理を行う。また、イベント処理部230は、敵モンスターがキャラクタを攻撃する処理を行った場合には、所持キャラクタ情報中のキャラクタに対応付けられたHP等の、キャラクタの健全性を示す指標値を減じる等の処理を行う。イベント処理部230は、敵モンスターの健全性を示す指標値が予め定められた閾値以下となったことに応じて、データベース200に格納されたゲーム状態を変更することにより、イベントに参加した各ユーザにゲーム内アイテム、ゲーム内通貨、キャラクタのパラメータ経験値等の報酬を付与する。イベント処理部230は、あるユーザが操作する1または複数のキャラクタの全てにおいて、キャラクタの健全性を示す指標値が予め定められた閾値以下となったことに応じて、イベントを終了させる処理を行う。イベント処理手段630は、データベース200に格納されたイベント発生履歴を更新してよい。
【0064】
以上に示したサーバ装置20によれば、イベントの数または分布の少なくとも1つを地域の特性に応じて変更することができるので、変更しない場合と比べてイベントに参加するユーザの数が増え、ユーザがイベントをより楽しむことができる。
【0065】
図8は、データベース200に格納される、地域に関するデータ構造の一例を示す。データベース200は、複数の地域のそれぞれについて地域特性データを記憶する。ここで、地域は、地図における一定の範囲を示す。一例として、地域は、国、都道府県、市町村等の地理的または歴史的に予め定められている各領域であってよい。これに代えて、地域は、地図を一定の距離(数km)ごとに区切った多角形状の各範囲であってもよい。距離は、ユークリッド距離(直線距離)、マンハッタン距離、現実の地図または仮想的な地図上における道路を経由した移動距離等であってよい。地域特性データは、各地域について、「地域ID」、「位置情報」、「人口」、および「ユーザの数」に関する情報を含んでよい。
【0066】
「地域ID」は、対応する地域を識別するための情報であり、システム10内で一意に定められた番号であってよい。「位置情報」は、対応する地域の位置情報を示す。「位置情報」は、対応する地域が所在する位置の情報であってよく、対応する地域に含まれる座標の範囲であってよい。「位置情報」は、対応する地域における代表の位置の情報(座標等)であってもよい。
【0067】
「人口」は、対応する地域の人口に関する情報を示す。「人口」は、対応する地域の全域における人口であってよく、対応する地域における単位面積あたりの人口、すなわち人口密度であってもよい。「人口」は、対応する地域における複数のエリアのそれぞれの人口または人口密度を含んでもよい。ここで、エリアとは地図における一定の範囲であって、地域よりも狭い範囲を示す。
【0068】
「ユーザの数」は、対応する地域におけるユーザの数に関する情報を示す。「ユーザの数」は、対応する地域のユーザの数であってよい。「ユーザの数」は、対応する地域の現在のユーザの数であってよく、対応する地域の過去のユーザの数を含むユーザの数の履歴を含んでもよい。「ユーザの数」は、一定期間内に対応する地域を来訪したユーザの数であってもよい。「ユーザの数」は、対応する地域における単位面積あたりのユーザの数または単位面積あたりの来訪ユーザの数であってもよい。「ユーザの数」は、対応する地域における複数のエリアのそれぞれのユーザの数、来訪したユーザの数、対応する地域内にホームポジションを設定したユーザの数、またはこれらの単位面積あたりの密度を含んでもよい。
【0069】
図9は、データベース200に格納される、イベントに関するデータ構造の第1例を示す。データベース200は、複数の種類のイベントのそれぞれについてイベント基本情報データを記憶する。イベント基本情報データは、「イベントID」、「地域」、「発生数」、「位置制限」、および「イベント情報」に関する情報を含む。
【0070】
「イベントID」は、対応するイベントの種類を識別するための情報であり、システム10内で一意に定められた番号であってよい。「地域」は、対応する種類のイベントが発生する1または複数の地域の情報を示す。「地域」は、
図8の「地域ID」を含んでよい。
【0071】
「発生数」とは、対応する種類のイベントが発生する数量を示す。「発生数」は、地域あたりの発生数であってよく、単位面積あたりの発生数であってもよい。「発生数」は、対応する種類のイベントが発生するデフォルトの数量であってよく、これに加えて、対応する種類のイベントが発生する上限または下限の数量を含んでもよい。「位置制限」は、対応する種類のイベントに参加することができる位置範囲を示す。ここで、「位置範囲」は、イベントの基準点からの距離に応じて定められてよい。一例として、位置範囲は、イベントの基準点から決められた距離以内の位置の集合であってよい。イベントの基準点は、そのイベントと関連付けられた現実の位置であってよい。距離は、ユークリッド距離(直線距離)、マンハッタン距離、現実の地図または仮想的な地図上における道路を経由した移動距離等であってよい。「位置制限」は位置範囲の閾値を示してよく、対応する種類のイベントにおける基準点からの距離が当該閾値以内である位置の集合に位置するユーザがイベントに参加することができることを示してよい。
【0072】
「イベント情報」とは、対応する種類のイベントの進行に関する情報を示す。一例として、対応する種類のイベントが複数のユーザが協同して敵モンスターを倒すイベントである場合、「イベント情報」は、対応する種類のイベントに参加できる上限の人数、敵モンスターの名前、敵モンスターの画像、HP等の敵モンスターの健全性を示す指標値等を含んでよい。
【0073】
図10は、データベース200に格納される、イベントに関するデータ構造の第2例を示す。データベース200は、発生した複数のイベントのそれぞれについてイベント発生情報データを記憶する。イベント開催情報データは、「イベントID」、「イベントインスタンスID」、「地域」、「位置情報」、および「イベント情報」に関する情報を含む。
【0074】
「イベントID」は、対応するイベントの種類を識別するための情報であり、
図9の「イベントID」と同様であってよい。「イベントインスタンスID」は、対応するイベントを識別するための情報であり、システム10内で一意に定められた番号であってよい。「地域」は、対応するイベントが発生した地域の情報を示す。「地域」は、
図8の「地域ID」と同様であってよい。
【0075】
「位置情報」は、対応するイベントが発生したイベントスポットの位置情報を示す。「位置情報」は、対応するイベントが発生したイベントスポットの座標であってよい。「イベント情報」は、対応するイベントに関する情報を示す。「イベント情報」は、対応するイベントに参加したユーザの数、対応するイベントの結果等を含んでよい。一例として、対応するイベントが開催された場合において、イベントが成功となる予め定められた条件を満たすことができた場合は「イベント結果」が「成功」と記憶され、予め定められた条件を満たすことができなかった場合は「イベント結果」が「失敗」と記憶されてよい。一例として、対応するイベントが複数のユーザが協同して敵モンスターを倒すイベントである場合、対応する敵モンスターを倒すことができた場合に対応するイベントの「イベント結果」は「成功」と記憶され、対応する敵モンスターを倒すことができなかった場合に対応するイベントの「イベント結果」は「失敗」と記憶されてよい。
【0076】
図11は、本実施形態に係るサーバ装置20におけるイベント変更方法の第1例を示す。本図の例においては、マップ1100およびマップ1150に、あるイベントと関連付けられた現実の位置である複数のイベントスポット1110が示されている。ここで、マップ1100に示された地域は、マップ1150に示された地域と比べてユーザの数または人口が大きいとする。変更手段620は、ユーザの数または人口に応じて、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを変更する(
図7のS730)。変更手段620は、ユーザの数または人口がより多い地域におけるイベントの密度を、ユーザの数または人口がより少ない地域におけるイベントの密度よりも高くしてよい。変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域におけるイベントの密度を、ユーザの数または人口が閾値以下の地域におけるイベントの密度よりも高くしてもよい。これらの機能を有するサーバ装置20によれば、ユーザの数または人口がより少ない地域におけるイベントの密度を低くする機能を有することで、ユーザの数または人口がより少ない地域であっても1つのイベントにより多くのユーザが参加することができるため、ユーザがイベントをより楽しむことができる。変更手段620は、イベントの密度として、単位面積あたりのイベントの数を変更してよい。本図の例において、変更手段620は、マップ1100に示された地域に設置されるイベントスポット1110の数を5つに変更し、マップ1150に示された地域に設置されるイベントスポット1110の数を1つに変更する。
【0077】
図12は、本実施形態に係るサーバ装置20におけるイベント変更方法の第2例を示す。本図の例においては、マップ1200およびマップ1250に、あるイベントと関連付けられた現実の位置であるイベントスポット1110が示されている。ここで、マップ1200に示された地域は、ユーザの数または人口が閾値を超え、マップ1250に示された地域はユーザの数または人口が閾値以下であるとする。マップ1250は、ユーザまたは人の密度がより高い場所であるエリア1260を含む。すなわち、マップ1250におけるエリア1260以外の場所は、ユーザまたは人の密度がより低い場所である。変更手段620は、ユーザの数または人口に応じて、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを変更する(
図7のS730)。変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域において、ユーザの数または人口が閾値以下の地域と比較してより均一にイベントを分布させてよい。変更手段620は、ユーザの数または人口がより多い地域において、ユーザの数または人口がより少ない地域と比較してより均一にイベントを分布させてもよい。これらの機能を有するサーバ装置20によれば、ユーザの数または人口がより多い地域において、イベントの密度が局所的に低い場所がなく、ユーザが過度の移動をせずにイベントに参加することができる。変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域において、規則的に定められた一定範囲ごとにイベントを分布させてよい。変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域におけるイベントスポットと最も近いイベントスポットとの距離の分布が、ユーザの数または人口が閾値以下の地域における距離の分布と比べてより均一となる(例えば、標準偏差がより小さくなる)ように、イベントを分布させてもよい。本図の例において、変更手段620は、マップ1200に示された地域においてイベントスポット1110をより均一に分布させ、マップ1250に示された地域においてイベントスポット1110をエリア1260に偏らせて分布させる。
【0078】
変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値以下の地域内において、ユーザまたは人の密度がより高い場所におけるイベントの密度を、ユーザまたは人の密度がより低い場所におけるイベントの密度よりも高くしてよい。変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値以下の地域内において、ユーザまたは人の密度が閾値を超える場所におけるイベントの密度を、ユーザまたは人の密度が閾値以下の場所におけるイベントの密度よりも高くしてもよい。これらの機能を有するサーバ装置20によれば、ユーザの数または人口がより少ない地域であっても1つのイベントにより多くのユーザが参加することができるため、ユーザがイベントをより楽しむことができる。一例として、変更手段620は、ユーザの数または人口が閾値以下の地域内において、集落、商業施設等およびそれらの周辺におけるイベントの密度をより高くしてよい。本図の例において、変更手段620は、マップ1250に示された地域において、エリア1260におけるイベントの密度を、マップ1250におけるエリア1260以外の場所におけるイベントの密度よりも高くする。その結果、エリア1260は、マップ1250における他の場所と比べてイベントスポット1110の密度が高くなる。
【0079】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロック(フローチャートの各ブロック、「~手段」または「~部」として示した各ブロック等)は、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0080】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0081】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0082】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のコンピュータ等のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0083】
図13は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0084】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インターフェイス2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
【0085】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0086】
通信インターフェイス2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0087】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
【0088】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0089】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェイス2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェイス2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0090】
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0091】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0092】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0093】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0094】
「付記」
本願の明細書および図面によれば、以下に付記として示した各特徴もまた開示される。
「課題」
興趣性を向上させることを目的とする。
「解決手段」
(付記1)
コンピュータを、
ユーザが端末を用いて参加可能である、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する変更手段
として機能させるプログラム。
(付記2)
前記変更手段は、ユーザの数または人口がより多い地域における前記イベントの密度を、ユーザの数または人口がより少ない地域における前記イベントの密度よりも高くする付記1に記載のプログラム。
(付記3)
前記変更手段は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域において、ユーザの数または人口が閾値以下の地域と比較してより均一に前記イベントを分布させる付記1に記載のプログラム。
(付記4)
前記変更手段は、ユーザの数または人口が閾値以下の地域内において、ユーザまたは人の密度がより高い場所における前記イベントの密度を、ユーザまたは人の密度がより低い場所における前記イベントの密度よりも高くする付記3に記載のプログラム。
(付記5)
前記コンピュータを、前記イベントの提供を含むアプリケーションを使用し、または前記アプリケーションにログインしている各ユーザの位置情報に基づいて、複数の地域のそれぞれのユーザの数または複数の地域のそれぞれを来訪したユーザの数を判定する地域特性判定手段として更に機能させる付記1に記載のプログラム。
(付記6)
前記変更手段は、イベントを関連付ける現実の位置を、地形の特徴、アクセス性、近接施設、過去に開催した他のイベントに対する参加ユーザ数、天候、または災害のうちの少なくとも1つに基づいて決定する付記1に記載のプログラム。
(付記7)
前記変更手段は、地域に存在するユーザの将来の行動予測に応じて前記イベントの数または分布の少なくとも1つを変更する、付記1に記載のプログラム。
【0095】
なお、上記プログラムで構成した解決手段は、適宜、装置、システム、方法、媒体の分野に転用してもよい。
【符号の説明】
【0096】
10 システム
20 サーバ装置
30 端末装置
40 ネットワーク
50 入力装置
60 表示装置
70 入力装置
200 データベース
210 指示入力部
220 ゲーム処理部
230 イベント処理部
240 表示処理部
300 端末入力処理部
305 端末状態取得部
310 端末送信部
320 端末受信部
330 端末表示処理部
600 データベース接続手段
610 入力取得手段
612 イベント発生指示取得手段
614 位置情報取得手段
620 変更手段
630 イベント処理手段
640 地域特性判定手段
1100 マップ
1110 イベントスポット
1150 マップ
1200 マップ
1250 マップ
1260 エリア
2200 コンピュータ
2201 DVD-ROM
2210 ホストコントローラ
2212 CPU
2214 RAM
2216 グラフィックコントローラ
2218 ディスプレイデバイス
2220 入/出力コントローラ
2222 通信インターフェイス
2224 ハードディスクドライブ
2226 DVD-ROMドライブ
2230 ROM
2240 入/出力チップ
2242 キーボード
【要約】
【解決手段】コンピュータを、ユーザが端末を用いて参加可能である、現実の位置に関連付けられたイベントの数または分布の少なくとも1つを、地域の特性に応じて変更する変更手段として機能させるプログラムを提供する。上記のプログラムにおいて、変更手段は、ユーザの数または人口がより多い地域におけるイベントの密度を、ユーザの数または人口がより少ない地域におけるイベントの密度よりも高くしてよい。上記のいずれかのプログラムにおいて、変更手段は、ユーザの数または人口が閾値を超える地域において、ユーザの数または人口が閾値以下の地域と比較してより均一にイベントを分布させてよい。
【選択図】
図6