(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-04
(45)【発行日】2025-07-14
(54)【発明の名称】改善されたロータブレードのシーリング構造
(51)【国際特許分類】
F01D 5/12 20060101AFI20250707BHJP
F01D 11/00 20060101ALI20250707BHJP
【FI】
F01D5/12
F01D11/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020197139
(22)【出願日】2020-11-27
【審査請求日】2023-11-15
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】マーティン・ジェイムズ・ジャスパー
(72)【発明者】
【氏名】クレール・キャサリン・ナイオチ
(72)【発明者】
【氏名】メルボルン・ジェームズ・マイヤーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・スコット・ゼミティス
(72)【発明者】
【氏名】ステファン・ダグラス・シャーラー
【審査官】小林 勝広
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-133518(JP,A)
【文献】特開2007-132351(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0383156(US,A1)
【文献】特表2017-502195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 1/00-11/24
F02C 1/00- 9/58
F23R 3/00- 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトを有するターボ機械
のためのロータブレード(26、30)であって、
シャンク(38)、前記シャンク(38)から半径方向外向きに延びる翼形部(36)、およびプラットフォーム(42)を有する本体(35)であって、正圧側スラッシュ面(56)および負圧側スラッシュ面(58)を備える本体(35)と、
前記正圧側スラッシュ面(56)および前記負圧側スラッシュ面(58)の各々内に画定されたスロット(70)であって、前記正圧側スラッシュ面(56)の前記スロット(70)および前記負圧側スラッシュ面(58)の前記スロット(70)は各々、
端部(72)を画定する上流端部部分(74)と、
前記上流端部部分(74)から延びる本体部分(90)であって、前記上流端部部分(74)は、前記端部(72)から前記本体部分(90)に向かって先細になり、前記上流端部部分(74)は、前記端部(72)の一部を覆い、開口部(80)を画定する保持壁(78)を備え、前記保持壁(78)は、内側保持面(102)を備え、前記保持壁(78)は、前記開口部(80)からの少なくとも1つのオフセット(150、152)を画定し、前記少なくとも1つのオフセット(150、152)は、前記ターボ機械のシャフトの軸方向に対して並進的に画定された並進オフセット(150)を含む、本体部分(90)と
を備えるスロット(70)と
を備える、ロータブレード(26、30)。
【請求項2】
前記ロータブレード(26、30)は、第1のロータブレード(26、30)であり、前記第1のロータブレード(26、30)の前記正圧側スラッシュ面(56)の前記スロット(70)および第2のロータブレード(26、30)の前記負圧側スラッシュ面(58)の前記スロット(70)は、ロータディスク(24、28)上に互いに隣接して装着されるときにチャネル(82)を画定する、請求項1に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項3】
前記本体部分(90)は、前記上流端部部分(74)と閉じた下流端部(76)との間に延びる、請求項2に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項4】
前記並進オフセット(150)は、最大約1.5インチである、請求項1に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのオフセット(150、152)は、前記ターボ機械のシャフトの軸方向に対して回転方向に画定される回転オフセット(152)を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項6】
前記回転オフセット(152)は、最大約60度である、請求項5に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項7】
前記本体部分(90)内に少なくとも部分的に位置決めされたシール(84)をさらに備え、前記シール(84)は、前記保持壁(78)によって少なくとも部分的に所定の位置に保持され、前記シール(84)は前記チャネル(82)に配置される、請求項3に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項8】
前記スロット(70)は、前記開口部(80)から前記閉じた下流端部(76)まで連続している、請求項
3又は7に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項9】
前記正圧側スラッシュ面(56)の前記スロット(70)および前記負圧側スラッシュ面(58)の前記スロット(70)は各々、前記それぞれのスラッシュ面(56、58)に、前記ターボ機械のシャフトに対して円周方向に画定された深さ(110、112)を含み、各それぞれのスロット(70)の前記深さ(110、112)は、前記上流端部部分(74)から前記閉じた下流端部(76)まで変化する、請求項
3、7又は8に記載のロータブレード(26、30)。
【請求項10】
シャフトを有するターボ機械
のためのロータブレード(26、30)アセンブリであって、
ロータディスク(24、28)と、
互いに隣接して前記ロータディスク(24、28)上に装着された第1のロータブレード(26、30)および第2のロータブレード(26、30)であって、前記第1のロータブレード(26、30)および第2のロータブレード(26、30)の各々は、
シャンク(38)、前記シャンク(38)から半径方向外向きに延びる翼形部(36)、およびプラットフォーム(42)を有する本体(35)であって、正圧側スラッシュ面(56)および負圧側スラッシュ面(58)を備える本体(35)と、
前記正圧側スラッシュ面(56)および前記負圧側スラッシュ面(58)の各々内に画定されたスロット(70)であって、前記正圧側スラッシュ面(56)の前記スロット(70)および前記負圧側スラッシュ面(58)の前記スロット(70)は各々、
端部(72)を画定する上流端部部分(74)と、
前記上流端部部分(74)から延びる本体部分(90)であって、前記上流端部部分(74)は、前記端部(72)から前記本体部分(90)に向かって先細になり、前記上流端部部分(74)は、前記端部(72)の一部を覆い、開口部(80)を画定する保持壁(78)を備え、前記保持壁(78)は、内側保持面(102)を備え、前記保持壁(78)は、前記開口部(80)からの少なくとも1つのオフセット(150、152)を画定し、前記少なくとも1つのオフセット(150、152)は、前記ターボ機械のシャフトの軸方向に対して並進的に画定された並進オフセット(150)を含む、本体部分(90)と
を備えるスロット(70)と
を備える第1のロータブレード(26、30)および第2のロータブレード(26、30)と
を備え、
前記第1のロータブレード(26、30)の前記正圧側スラッシュ面(56)の前記スロット(70)および前記第2のロータブレード(26、30)の前記負圧側スラッシュ面(58)の前記スロット(70)は、チャネル(82)を画定する、
ロータブレード(26、30)アセンブリ。
【請求項11】
前記本体部分(90)は、前記上流端部部分(74)と閉じた下流端部(76)との間に延びる、請求項10に記載のロータブレード(26、30)アセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのオフセット(150、152)は、前記ターボ機械のシャフトの軸方向に対して回転方向に画定される回転オフセット(152)を含む、請求項10又は11に記載のロータブレード(26、30)アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ターボ機械用のロータブレードに関し、より具体的には、改善されたロータブレードのシーリング構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達の目的で様々な産業および用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機セクションと、燃焼セクションと、タービンセクションと、排気セクションとを含む。圧縮機セクションは、ガスタービンエンジンに入る作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼セクションに供給する。圧縮された作動流体および燃料(例えば、天然ガス)は、燃焼セクション内で混合され、燃焼チャンバ内で燃焼して高圧および高温の燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは、燃焼セクションからタービンセクションに流れ、そこで膨張して仕事を発生する。例えば、タービンセクションにおける燃焼ガスの膨張は、例えば、発電機に接続されたロータシャフトを回転させ、電気を発生することができる。次いで、燃焼ガスは、排気セクションを介してガスタービンから排出される。
【0003】
圧縮機セクションおよびタービンセクションは、一般に、典型的には複数の段に配置された複数のロータブレードを含む。エンジン動作中、圧縮される作動流体の流れ、または高温の燃焼ガスもしくは蒸気の変動が、ロータブレードアセンブリ内の漏れを引き起こし、エンジン性能の全体的な損失をもたらすことがある。例えば、タービンセクションからの高温の燃焼ガスがブレードシャンクまたは根元の空洞に漏れ、不要なロータディスクの加熱を引き起こす場合がある。
【0004】
ロータブレード内の漏れを最小化することによってエンジン全体の性能を改善するために、典型的には、シールがロータディスク上のロータブレード間に設けられ、逃げた作動流体または燃焼ガスが通過するのを防止する。
【0005】
しかし、全体的なシールの有効性を改善したいという要望がある。例えば、多くの既知のロータブレードシールに関する1つの問題は、設置が面倒であり、ロータブレードシャンク内の保持を維持するために、1つまたは複数のロッキングプレートなどの追加のハードウェアが必要になることである。追加のハードウェアに障害が発生すると、シールがスロットから外れたり、かつ/または早期に故障したりする可能性がある。
【0006】
したがって、改善されたロータブレードシールの保持設計が当技術分野で望まれている。特に、追加のハードウェアを必要とせず、改善されたシール保持を提供するダンパ設計が有利であろう。
【発明の概要】
【0007】
本開示によるロータブレード、ロータブレードアセンブリ、およびターボ機械の態様および利点は、以下の説明に部分的に記載されており、または説明から明らかとなり、または本技術の実施を通して学ぶことができる。
【0008】
一実施形態によれば、ターボ機械用のロータブレードアセンブリが提供される。ロータブレードアセンブリは、ロータディスクと、互いに隣接してロータディスク上に装着された第1のロータブレードおよび第2のロータブレードとを含む。第1のロータブレードおよび第2のロータブレードは各々、シャンク、シャンクから半径方向外向きに延びる翼形部、およびプラットフォームを有する本体を含む。本体は、正圧側スラッシュ面および負圧側スラッシュ面を含む。スロットが、正圧側スラッシュ面および負圧側スラッシュ面の各々内に画定される。正圧側スラッシュ面のスロットおよび負圧側スラッシュ面のスロットは各々、端部を画定する上流端部部分と、上流端部部分から延びる本体部分とを含む。上流端部部分は、端部から本体部分に向かって先細になる。本体は、端部の一部を覆い、開口部を画定する保持壁をさらに含む。保持壁は、内側保持面をさらに含む。保持壁は、開口部からのオフセットを画定する。第1のロータブレードの正圧側スラッシュ面のスロットおよび第2のロータブレードの負圧側スラッシュ面のスロットは、チャネルを画定する。
【0009】
別の実施形態によれば、ロータブレードが提供される。ロータブレードは、シャンク、シャンクから半径方向外向きに延びる翼形部、およびプラットフォームを有する本体を含む。本体は、正圧側スラッシュ面および負圧側スラッシュ面を含む。スロットが、正圧側スラッシュ面および負圧側スラッシュ面の各々内に画定される。正圧側スラッシュ面のスロットおよび負圧側スラッシュ面のスロットは各々、端部を画定する上流端部部分と、上流端部部分から延びる本体部分とを含む。上流端部部分は、端部から本体部分に向かって先細になる。本体は、端部の一部を覆い、開口部を画定する保持壁をさらに含む。保持壁は、内側保持面をさらに含む。保持壁は、開口部からのオフセットを画定する。
【0010】
別の実施形態によれば、ターボ機械が提供される。ターボ機械は、圧縮機セクションと、燃焼器セクションと、タービンセクションとを含む。ターボ機械は、圧縮機セクションまたはタービンセクションの少なくとも1つに設けられた複数のロータブレードをさらに含む。複数のロータブレードの各々は、シャンク、シャンクから半径方向外向きに延びる翼形部、およびプラットフォームを有する本体を含む。本体は、正圧側スラッシュ面および負圧側スラッシュ面を含む。スロットが、正圧側スラッシュ面および負圧側スラッシュ面の各々内に画定される。正圧側スラッシュ面のスロットおよび負圧側スラッシュ面のスロットは各々、端部を画定する上流端部部分と、上流端部部分から延びる本体部分とを含む。上流端部部分は、端部から本体部分に向かって先細になる。本体は、端部の一部を覆い、開口部を画定する保持壁をさらに含む。保持壁は、内側保持面をさらに含む。保持壁は、開口部からのオフセットを画定する。
【0011】
本ロータブレード、ロータブレードアセンブリ、およびターボ機械のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照して、よりよく理解されよう。添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成するものであるが、本技術の実施形態を例示し、明細書における説明と併せて本技術の原理を説明するのに役立つ。
【0012】
当業者へと向けられた本システムおよび方法の作製および使用の最良の態様を含む、本ロータブレード、ロータブレードアセンブリ、およびターボ機械の完全かつ実施可能な開示が、添付の図を参照する本明細書に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の実施形態による、ターボ機械の概略図である。
【
図2】本開示の実施形態による、ロータブレードの斜視正圧側図である。
【
図3】本開示の実施形態による、ロータブレードの斜視負圧側図である。
【
図4】本開示の実施形態による、そのスロットに設けられたシールを備えたロータブレードの正圧側スラッシュ面の拡大斜視図である。
【
図5】本開示の実施形態による、ロータブレードのスラッシュ面の拡大側面図である。
【
図6】本開示の実施形態による、2つの隣り合うロータブレードを有するロータブレードアセンブリの側面図である。
【
図7】本開示の実施形態による、隣り合うロータブレードを備えたロータブレードアセンブリの拡大底面図である。
【
図8】本開示の実施形態による、2つの隣り合うロータブレードのスロット開口部を示す図である。
【
図9】本開示の実施形態による、2つの隣り合うロータブレードの本体に沿ったスロットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、本ロータブレード、ロータブレードアセンブリ、およびターボ機械の実施形態を詳細に参照するが、その1つまたは複数の例が図面に示されている。各例は、本技術の説明のために提供するものであって、本技術を限定するものではない。実際、特許請求される技術の範囲または趣旨を逸脱せずに、様々な修正および変更が本技術において可能であることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、ある実施形態の一部として図示または記載された特徴は、またさらなる実施形態をもたらすために、別の実施形態において使用することができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にあるそのような修正および変更を包含することを意図している。
【0015】
詳細な説明は、図面の特徴を参照するために、数字および文字の符号を使用する。図面および説明における類似または同様の符号は、本発明の類似または同様の部分を指して使用されている。本明細書で使用する場合、「第1の」、「第2の」、および「第3の」という用語は、ある構成要素を別の構成要素から区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の位置または重要性を示すことを意図するものではない。
【0016】
本明細書で使用する場合、「上流」(または「前方」)、および「下流」(または「後方」)という用語は、流体経路における流体の流れに関する相対的な方向を指す。例えば、「上流」は、流体が流れてくる方向を指し、「下流」は、流体が流れていく方向を指す。
【0017】
「半径方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向の中心線に実質的に垂直な相対的な方向を指し、「軸方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向の中心線に実質的に平行および/または同軸に整列する相対的な方向を指し、「円周方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向の中心線の周囲に延びる相対的な方向を指す。
【0018】
「概して」、または「約」などの近似の用語は、記載された値のプラスマイナス10パーセントの範囲内の値を含む。角度または方向の文脈で使用されるとき、そのような用語は、記載された角度または方向のプラスマイナス5度の範囲を含む。例えば、「概して垂直」は、任意の方向、例えば、時計回りまたは反時計回りの垂直から5度の範囲内の方向を含む。
【0019】
ここで図面を参照すると、
図1は、ターボ機械の一実施形態の概略図を示しており、これは、図示の実施形態ではガスタービン10である。産業用または陸上用のガスタービンが本明細書に示されて説明されているが、本開示は、特許請求の範囲に特に明記されない限り、産業用および/または陸上用ガスタービンに限定されない。例えば、本明細書に記載のロータブレードおよびロータブレードアセンブリは、限定はしないが、蒸気タービン、航空機用ガスタービン、または船舶用ガスタービンを含む任意のタイプのターボ機械に使用することが可能である。
【0020】
示すように、ガスタービン10は、一般に、入口セクション12と、入口セクション12の下流に配置された圧縮機セクション14と、圧縮機セクション14の下流に配置された燃焼器セクション16内の複数の燃焼器(図示せず)と、燃焼器セクション16の下流に配置されたタービンセクション18と、タービンセクション18の下流に配置された排気セクション20とを含む。加えて、ガスタービン10は、圧縮機セクション14とタービンセクション18との間に結合された1つまたは複数のシャフト22を含むことができる。
【0021】
圧縮機セクション14は、一般に、複数のロータディスク24(そのうちの1つが示されている)と、各ロータディスク24から半径方向外向きに延び、各ロータディスク24に接続されている複数のロータブレード26とを含むことができる。次に、各ロータディスク24は、圧縮機セクション14を通って延びるシャフト22の一部に結合されるか、またはその一部を形成してもよい。
【0022】
タービンセクション18は、一般に、複数のロータディスク28(そのうちの1つが示されている)と、各ロータディスク28から半径方向外向きに延び、各ロータディスク28に接続されている複数のロータブレード30とを含むことができる。次に、各ロータディスク28は、タービンセクション18を通って延びるシャフト22の一部に結合されるか、またはその一部を形成してもよい。タービンセクション18は、シャフト22の一部およびロータブレード30を円周方向に囲む外側ケーシング31をさらに含み、それによってタービンセクション18を通る高温ガス経路32を少なくとも部分的に画定する。
【0023】
動作中、空気などの作動流体が入口セクション12を通って圧縮機セクション14に流入し、ここで空気が徐々に圧縮され、それにより加圧空気を燃焼セクション16の燃焼器に提供する。加圧空気は燃料と混合され、各燃焼器内で燃焼されて燃焼ガス34を発生する。燃焼ガス34は、高温ガス経路32を通って燃焼器セクション16からタービンセクション18に流入し、ここでエネルギー(運動エネルギーおよび/または熱エネルギー)が燃焼ガス34からロータブレード30に伝達されることにより、シャフト22が回転する。次いで、機械的回転エネルギーを圧縮機セクション14への動力供給および/または発電に使用することができる。タービンセクション18から排出された燃焼ガス34は次に、排気セクション20を介してガスタービン10から排気され得る。
【0024】
図2および
図3は、本開示の実施形態によるロータブレードの一実施形態を示している。示される実施形態では、ロータブレードは、タービンブレードまたはバケット30であるが、代替の実施形態では、ロータブレードは、圧縮機ブレードまたはバケット26であり得る。
【0025】
ロータブレード30は、翼形部36およびシャンク38を含む本体35を含むことができる。翼形部36は、シャンク38から半径方向外向きに延びて位置決めされ得る。シャンク38は、ロータブレード30の回転を促進するためにロータディスク28に取り付けられ得る根元またはダブテール40を含み得る。
【0026】
翼形部36は、概して空気力学的輪郭を有し得る。例えば、翼形部36は、各々が前縁と後縁との間に延びる正圧側および負圧側を画定する外面を有し得る。シャンク38の外面は、正圧側面と、負圧側面と、前縁面と、後縁面とを含み得る。
【0027】
本体35は、本体35を概して囲むプラットフォーム42をさらに含み得る。典型的なプラットフォームは、示すように、翼形部36とシャンク38との間の交差部または遷移部に位置決めされ得、概して軸方向および接線方向に外向きに延びることができる。タービンセクション18において、プラットフォーム42は、一般に、高温ガス経路32を通って流れる燃焼ガス34の半径方向内向きの流れ境界として機能する。プラットフォーム42はまた、軸方向に隔置された前縁面52および後縁面54を含むことができる。前縁面52は、燃焼ガス34の流れの中に位置決めされ、後縁面54は、前縁面52から下流に位置決めされる。さらに、プラットフォーム42は、円周方向に隔置された正圧側スラッシュ面56および負圧側スラッシュ面58を含み得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、
図2および
図3に示されるように、正圧側スラッシュ面56および/または負圧側スラッシュ面58は、概して平面であり得る(従来的には平面または傾斜していてもよい)。他の実施形態では、正圧側スラッシュ面56および/もしくは負圧側スラッシュ面58またはその少なくとも一部は、曲面(curviplanar)であり得る。例えば、
図4に示す実施形態では、正圧側スラッシュ面56または負圧側スラッシュ面58は、軸方向、半径方向、および/または接線方向に対して湾曲していてもよい。
【0029】
図6は、ロータブレードアセンブリ200内の一対の円周方向に隣接して隣り合うロータブレード30’、30’’の斜視図を示している。示すように、ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56は、ロータブレード30がそのように位置決めされたとき、隣り合うロータブレード30の負圧側スラッシュ面58と対向する。上述のように、複数のロータブレード30は、1つまたは複数のロータディスク28の各々に設けられ得、そこから半径方向外向きに延びることができる。ロータディスク28上に設けられたロータブレード30は円周方向アレイに組み立てることができ、それにより各ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56は、ロータブレード30がそのように組み立てられたとき、各隣り合うロータブレード30の負圧側スラッシュ面58と対向する。いくつかの実施形態では、各ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56および各隣り合うロータブレード30の負圧側スラッシュ面58は、ギャップ60を画定し得る。
【0030】
再び
図2および
図3を参照すると、本体35の正圧側スラッシュ面56および負圧側スラッシュ面58が示されている。本体35は、1つまたは複数のスロット70を含むことができる。スロット70は、本体35の正圧側スラッシュ面56内および/または負圧側スラッシュ面58内に画定され得る。スロット70は、スロット端部または端部72を画定する上流端部部分74を含み得る。スロット70は、スロット端部72から閉じた下流端部76に延びることができる。スロット70は、正圧側スラッシュ面56および/または負圧側スラッシュ面58に沿って画定された1つの連続した溝であり得る。いくつかの実施形態では、スロット70は、本体35の正圧側スラッシュ面56および負圧側スラッシュ面58の各々に円周方向に画定され得る。
【0031】
スロット70は、上流端部部分74から閉じた下流端部76に直接延びる本体部分90を含む。いくつかの実施形態では、スロット70の本体部分90は、上流端部部分74と連続していてもよい。スロット70の本体部分90は、前縁セグメント92と、プラットフォームセグメント94と、後縁セグメント96とを含むことができる。前縁セグメント92は、前縁面52に沿って画定され得、プラットフォームセグメント94は、プラットフォーム42に沿って画定され得、後縁セグメント96は、後縁面54に沿って画定され得る。本明細書で使用する場合、「~に沿って画定される」およびその同族語などの用語は、「~に実質的に平行」または「~と概して整列する」を意味し得る。他の実施形態では、スロット70の前縁セグメント92および後縁セグメント96は、ガスタービン10の軸方向の中心線に対して概して半径方向に配向され得る。同様に、スロット70のプラットフォームセグメント94は、概して軸方向に配向することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、前縁セグメント92は、プラットフォームセグメント94に直接接続され、共に連続していてもよい。同様に、プラットフォームセグメント94は、後縁セグメント96に直接接続され、共に連続していてもよい。スロット70は、端部72から本体部分90に向かって先細になり得る。より具体的には、スロット70は、端部72から本体部分90の前縁セグメント92に向かって先細になり得る。
【0033】
図4に示すように、スロット70の本体部分90は、内部にシール84の一部をしっかりと含むようなサイズにすることができ、すなわち、本体部分90は、ガスタービン10の動作中にシール84がスロット70から滑り落ちるのを防止するようなサイズにすることができる。シール84は、第1の端部86と、第2の端部88とをさらに含み得、それらの間に延び得る。シール84は、スロット70に少なくとも部分的に密封的に適応するようなサイズにすることができる。
【0034】
様々な実施形態において、スロット70は、その長さに沿って、例えば、前縁セグメント92、プラットフォームセグメント94、および後縁セグメント96に沿って1つまたは複数の破壊壁(broken wall)(図示せず)を含み得る。そのような実施形態では、スロット壁の1つまたは複数は凹んでいてもよく、それによって内部のシール84のより大きな部分を少なくとも部分的に露出させる。したがって、スロット70は、いくつかの実施形態では、上流端部部分74から閉じた下流端部76まで不連続であり得る。
【0035】
ここで
図5を参照すると、スロット70を示すスラッシュ面55の一部の拡大側面図が示されている。スラッシュ面55は、正圧側スラッシュ面56または負圧側スラッシュ面58であり得る。
図5に示すように、スロット70の端部72は、端部72の一部を覆い、スロット開口部80を画定する保持壁78をさらに含むことができる。多くの実施形態では、スロット開口部80は、シール84の少なくとも一部をスロット70にスライド可能に受け入れるように機能する(
図4に示すように)。
図5に示すように、スロット70は、互いに分離された第1のスロット壁104および第2のスロット壁106をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、保持壁78は、第2のスロット壁106から外向きに延び、端部72で開口部80の第1の開口部部分120を画定することができる。加えて、第1のスロット壁104は、閉じた下流端部76から端部72に延び、端部72で開口部80の第2の開口部部分122を部分的に画定することができる。第1のスロット壁104は、第2の開口部部分122に直接接続され、共に連続していてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、
図7に示すように、第1のスロット壁104は、保持壁78の内側保持面102を越えて延びることができる。第2のスロット壁106は、閉じた下流端部76から内側保持面102に延びることができる。いくつかの実施形態では、第1の開口部部分120および第2の開口部部分122は、端部72で円周方向に互いに平行であり得る。
【0037】
図2~
図5に示されるものなどのいくつかの実施形態では、第1のスロット壁104および第2のスロット壁106は、スロット70の本体部分90に沿って互いに実質的に平行であり得る。加えて、第1のスロット壁104および第2のスロット壁106は、上流端部部分74に沿って互いに離れるように先細になり得る。いくつかの実施形態では、第1のスロット壁104と第2のスロット壁106は両方とも、本体部分90から保持壁78の内側保持面102に向かって互いに離れるように先細になり得る。
【0038】
図5に示すように、保持壁78は、第2の壁106から延び、端部72の一部を覆って開口部80の第1の開口部部分120を画定することができる。第1の開口部部分120は、スロット70への設置中にシール84がスライドするための滑らかな表面を提供するために、実質的に湾曲状または弧状であり得る。第1の開口部部分120は、端部72から内側保持面102に延びることができる。
【0039】
図6~
図9に示され、かつ本明細書で論じられる構成のように、2つ以上のブレード30がロータディスク24上で互いに隣接して配置されるとき、各ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56のスロット70は、隣り合うロータブレード30の負圧側スラッシュ面58のスロット70と整列し、チャネル82を画定する。互いに隣接して配置されたロータブレード30は、ロータディスク24上で互いに直接隣り合うロータブレード30、および/または互いに直接接触するロータブレード30(例えば、ブレード30’およびブレード30’’)を含み得る。ギャップ60は、ロータディスク24上の2つの隣り合うブレード30の正圧側スラッシュ面56と負圧側スラッシュ面58との間に部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、ギャップ60は、ロータディスク24上で、各ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56のスロット70と隣り合うロータブレード30の負圧側スラッシュ面58のスロット70との間に部分的に位置決めされ得る。
【0040】
多くの実施形態では、チャネル82は、内部にシール84をスライド可能に受け入れ、収容するように機能し得る。シール84は、正圧側スラッシュ面56のスロット70から負圧側スラッシュ面58のスロット70に延び、ギャップ60を覆うことができる。いくつかの実施形態では、シール84は、タービンセクション18からの不要な高温ガスがブレード30の本体35に漏れるのを防止する。あるいは、またはそれに加えて、多くの実施形態では、シール84は、圧縮機セクション14からの圧縮された冷却空気がシャンク38からタービンセクション18に漏れるのを防止することができる。
【0041】
図7~
図9に示すように、ロータブレードアセンブリ200は、隣り合うロータブレード30’’、30’にそれぞれ画定される第1のスロット70’および第2のスロット70’’を含む。ロータブレード30’’の第1のスロット70’は、ロータディスク28上で互いに隣接して位置決めされるとき、隣り合うロータブレード30’の第2のスロット70’’と整列され得る。第1のスロット70’は、ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56または負圧側スラッシュ面58のいずれかに画定することができる。同様に、第2のスロット70’’は、隣り合うロータブレード30の対応する負圧側スラッシュ面58または正圧側スラッシュ面56に画定され得る。例えば、第1のスロット70’がロータブレード30の正圧側スラッシュ面56に画定される場合、次に第2のスロット70’’は、隣り合うロータブレードの負圧側スラッシュ面58に画定され得、またはその逆であってもよい。
【0042】
ここで
図7を参照すると、ロータブレードアセンブリ200内の円周方向に隣接して隣り合うロータブレード30’、30’’の斜視図が示されている。示すように、ロータブレード30の正圧側スラッシュ面56内に画定された第1のスロット70’は、ロータブレード30がそのように位置決めされたとき、隣り合うロータブレード30の負圧側スラッシュ面58内に画定された第2のスロット70’’と対向する。実際には、
図7のように位置決めされると、第1のスロット70’の開口部80および第2のスロット70’’の開口部80は、内部にシール84をスライド可能に受け入れるように機能する。
【0043】
図4に示すように、シール84の第1の端部86は、開口部80に入り、スロット70’、70’’の本体部分90を通って閉じた下流端部76に受け入れられる。シール84の第2の端部88が開口部80を通過し始めると、シール84の第1の端部86上の本体部分90からの圧力は、第2の端部88を第2のスロット壁106に乗せ、上流端部部分74で内側保持面102に対して静止させる。設置されると、シール84の第1の端部86は、第1のスロット70’および第2のスロット70’’の閉じた下流端部76と接触することができ、シール84の第2の端部88は、内側保持面102と接触することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、シール84の長さは、シール84の熱膨張を可能にするために、スロット70’、70’’の全長よりも短くてもよい。シール84は、チャネル82全体を通って延び、隣り合うロータブレード30’、30’’間のギャップ60を閉塞することができる。さらに、第1のスロット70’および第2のスロット70’’の内側保持面102は、シール84がスロット70’、70’’から後退するのを防止する。
【0045】
図8は、隣り合うロータブレード30’、30’’の第1のスロット70’および第2のスロット70’’の開口部80を示している。
図8に示すように、保持壁78は、スロット開口部80からの並進オフセット150を画定し得る。より具体的には、保持壁78は、スロット70の第1の開口部部分120と第2の壁106との間の並進オフセット150を画定することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、並進オフセット150は、最大約1.5インチであり得る。他の実施形態では、並進オフセット150は、最大約1.0インチであり得る。多くの実施形態では、並進オフセット150は、最大約0.75インチであり得る。他の実施形態では、並進オフセット150は、最大約0.5インチであり得る。様々な実施形態において、並進オフセット150は、最大約0.4インチであり得る。多くの実施形態では、並進オフセット150は、最大約0.3インチであり得る。いくつかの実施形態では、並進オフセット150は、最大約0.2インチであり得る。他の実施形態では、並進オフセット150は、最大約0.1インチであり得る。
【0047】
様々な実施形態において、並進オフセット150は、約0.75インチ~1インチであり得る。多くの実施形態では、並進オフセット150は、約0.1インチ~0.75インチであり得る。様々な実施形態において、並進オフセット150は、約0.1インチ~0.5インチであり得る。他の実施形態では、並進オフセット150は、約0.1インチ~0.4インチであり得る。多くの実施形態では、並進オフセット150は、約0.1インチ~0.3インチであり得る。他の実施形態では、並進オフセット150は、約0.1~0.2インチであり得る。
【0048】
あるいは、または並進オフセット150に加えて、保持壁78はまた、回転オフセット152を含んでもよい。具体的には、第1の開口部部分120は、第2のスロット壁106からの並進オフセット150と回転オフセット152の両方を含むことができる。回転オフセット152は、第2のスロット壁106に対して角度を付けて画定され得る。いくつかの実施形態では、第1のスロット70’の並進オフセット150は、並進オフセット152のために、第1のスロット深さ110に沿って変化し得る。同様に、第2のスロット70’’の並進オフセット150は、回転オフセット152のために、第2のスロット深さ112に沿って変化し得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、第2の開口部部分122はまた、第2のスロット壁106からの回転オフセット152を含むことができる。様々な実施形態において、スロット70の第1の開口部部分120の回転オフセット152は、同じスロット70の第2の開口部部分122の回転オフセット152とは異なり得る。
図8に示すように、第1のスロット70’および第2のスロット70’’は各々、異なる並進オフセット150および回転オフセット152を含み得る。例えば、第1のスロット70’は、同じ回転オフセット152の第1の開口部部分120および第2の開口部部分122を有し得、すなわち、それらは実質的に平行であり、第2のスロット70’’は、各々が異なる回転オフセット152を有する第1の開口部部分120および第2の開口部部分122を有し得る。
【0050】
図8に示されるものなどの多くの実施形態では、第1のスロット70’の第1の開口部部分120および第2のスロット70’’の第1の開口部部分120は、同じ回転オフセット152を有することができる。さらに、第1のスロット70’の第2の開口部部分122および第2のスロット70’’の第2の開口部部分122は各々、異なる回転オフセット152を有してもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、回転オフセット152は、最大約60度であり得る。他の実施形態では、回転オフセット152は、最大約50度であり得る。多くの実施形態では、回転オフセット152は、最大約40度であり得る。いくつかの実施形態では、回転オフセット152は、最大約30度であり得る。様々な実施形態において、回転オフセット152は、最大約20度であり得る。多くの実施形態では、回転オフセット152は、最大約10度であり得る。他の実施形態では、回転オフセット152は、最大約5度であり得る。
【0052】
他の実施形態では、回転オフセット152は、約5度~約60度であり得る。様々な実施形態において、回転オフセット152は、約5度~約50度であり得る。多くの実施形態では、回転オフセット152は、約5度~約40度であり得る。様々な実施形態において、回転オフセット152は、約5度~約30度であり得る。他の実施形態では、回転オフセット152は、約5度~約20度であり得る。多くの実施形態では、回転オフセット152は、約5度~約10度であり得る。多くの実施形態では、回転オフセット152は、約0度~約5度であり得る。
【0053】
図8に見られるように、第1のスロット70’は、第1のスロット深さ110を含むことができ、第2のスロット70’’は、第2のスロット深さ112を含むことができる。第1のスロット深さ110と第2のスロット深さ112の両方は、端部72から閉じた下流端部76まで変化し得る。例えば、第1のスロット深さ110または第2のスロット深さ112は、スロット70の端部72から本体部分90の前縁セグメント92まで変化し、すなわち、より大きくまたはより小さくなり得る。一般に、第1のスロット深さ110、第2のスロット深さ112、およびギャップ60の長さの合計は、チャネル82の全長に沿ったシール84の幅に概して等しい。
【0054】
様々な実施形態において、シール84は、スロット70’、70’’よりもわずかに小さくてもよく、スロット70’、70’’内での熱膨張の余地があり得る。加えて、シール84は、その製造バリエーションを可能にするようなサイズにすることができる。例えば、多くの実施形態では、シール84の幅は、チャネル82の幅の約70%~約100%であり得、製造バリエーションとスロット70内の熱膨張の両方を可能にする。
図8に示す実施形態では、第1のスロット深さ110は、開口部80での第2のスロット深さ112よりも大きいか、かつ/または異なるが、第1および第2のスロットの深さ110および112は、他の実施形態では開口部80で概して等しくてもよい。
【0055】
ここで
図9を参照すると、スロット70’、70’’の本体部分90に沿った第1のスロット70’および第2のスロット70’’の断面拡大図が示されている。例えば、
図9は、スロット70’、70’’の本体部分90のプラットフォームセグメント94に沿っていてもよい。あるいは、
図9は、後縁セグメント96に沿ったスロット70’、70’’の断面を示し得る。
図9に示すように、第1の深さ110は、スロット70’、70’’の本体部分90に沿って第2のスロット深さ112よりも短くてもよい。
【0056】
本明細書は、最良の態様を含む本発明を開示するため、およびどのような当業者も、任意のデバイスまたはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実施を含む本発明の実践を可能にするために、実施例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、あるいは特許請求の範囲の文言との実質的な相違がない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【符号の説明】
【0057】
10 ガスタービン
12 入口セクション
14 圧縮機セクション
16 燃焼器セクション
18 タービンセクション
20 排気セクション
22 シャフト
24 ロータディスク
26 ロータブレード
28 ロータディスク
30 ロータブレード
30’ ロータブレード
30’’ ロータブレード
31 外側ケーシング
32 高温ガス経路
34 燃焼ガス
35 本体
36 翼形部
38 シャンク
40 根元/ダブテール
42 プラットフォーム
52 前縁面
54 後縁面
55 スラッシュ面
56 正圧側スラッシュ面
58 負圧側スラッシュ面
60 ギャップ
70 スロット
70’ 第1のスロット
70’’ 第2のスロット
72 スロット端部
74 上流端部部分
76 閉じた下流端部
78 保持壁
80 スロット開口部
82 チャネル
84 シール
86 第1の端部
88 第2の端部
90 本体部分
92 前縁セグメント
94 プラットフォームセグメント
96 後縁セグメント
102 内側保持面
104 第1のスロット壁
106 第2のスロット壁
110 第1のスロット深さ
112 第2のスロット深さ
120 第1の開口部部分
122 第2の開口部部分
150 並進オフセット
152 回転オフセット
200 ロータブレードアセンブリ