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特許7707492容器のために適合された真空キット及び関連する真空製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-07
(45)【発行日】2025-07-15
(54)【発明の名称】容器のために適合された真空キット及び関連する真空製品
(51)【国際特許分類】
   B65B 31/04 20060101AFI20250708BHJP
【FI】
B65B31/04 B
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2024037571
(22)【出願日】2024-03-11
【審査請求日】2024-03-11
(31)【優先権主張番号】18/433,488
(32)【優先日】2024-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517389207
【氏名又は名称】立兆股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】楊 士聖
(72)【発明者】
【氏名】楊 志偉
(72)【発明者】
【氏名】陳 柏任
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02703303(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0264338(US,A1)
【文献】特表2008-526638(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 31/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器のために適合された真空キットであって、当該真空キット
真空装置と、
前記真空装置に着脱可能に組み付けられる受液器であって、該受液器は、
入口及び出口を含む収容ケースと、
前記収容ケースの出口に隣接して配置される封止部品と、
前記収容ケースに対して初期位置とクランプ位置との間で可動な浮力装置であって、該浮力装置は、
前記収容ケース内で少なくとも部分的に可動に受容される浮力アセンブリと、
前記浮力アセンブリと係合する磁性部品であって、該磁性部品は、前記真空装置と前記受液器が互いに組み付けられた場合に磁力を提供するように構成されている、磁性部品と、を含む、浮力装置と、
を含み、
前記浮力装置が前記初期位置に位置する場合、前記磁力は、前記浮力装置を前記初期位置から離れるように駆動せず、
前記浮力装置が、前記容器から流出する液体によって駆動され、前記初期位置から、前記初期位置と前記クランプ位置との間の作動位置に移動した後に、前記磁力は、前記浮力装置及び前記収容ケースによって前記封止部品をクランプして前記収容ケースの出口を封止するために、前記浮力装置を駆動して前記作動位置から前記クランプ位置に移動させる、真空キット。
【請求項2】
前記収容ケースは、上側ケース部と、該上側ケース部に着脱可能に組み付けられる下側ケース部とをさらに含み、前記入口は該下側ケース部に形成され、前記出口は該上側ケース部に形成されている、請求項1に記載の真空キット。
【請求項3】
前記受液器は、前記上側ケース部と前記下側ケース部との間、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む、請求項2に記載の真空キット。
【請求項4】
第1の協働構造が前記真空装置に形成され、前記真空装置と前記受液器との組み付けを促進するために該第1の協働構造と協働する第2の協働構造が前記収容ケースに形成されている、請求項1に記載の真空キット。
【請求項5】
前記浮力アセンブリは第1の浮力部品と、該第1の浮力部品に着脱可能に組み付けられる第2の浮力部品とを含み、該第2の浮力部品は円盤状に形成され、該第1の浮力部品は本体部と、該本体部から延びて前記第2の浮力部品を貫通する少なくとも1つの延在部とを含む、請求項1に記載の真空キット。
【請求項6】
前記磁性部品は、前記第1の浮力部品と前記第2の浮力部品との間に配置されるか又は少なくとも部分的に前記第1の浮力部品の内部に配置される、請求項5に記載の真空キット。
【請求項7】
ガイド構造が前記収容ケースに形成され、前記浮力アセンブリをガイドするために前記少なくとも1つの延在部と協働するように構成されている、請求項5に記載の真空キット。
【請求項8】
前記真空装置は、
真空ポンプと、
前記真空ポンプに電気的に接続されるコントローラと、
前記コントローラに電気的に接続される圧力センサであって、該圧力センサの感知結果に応じて前記真空ポンプを制御するよう前記コントローラを作動させる、圧力センサと、
を含む、請求項1に記載の真空キット。
【請求項9】
前記受液器は、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む、請求項1に記載の真空キット。
【請求項10】
収容体と、該収容体に配置される弁座と、該弁座に配置される逆流防止弁とを含む容器と、
真空キットと、
を含む真空製品であって、
前記真空キットは、
真空装置と、
前記真空装置に着脱可能に組み付けられる受液器であって、該受液器は、
前記弁座に着脱可能に係合するように構成され、入口及び出口を含む収容ケースと、
前記収容ケースの出口に隣接して配置される封止部品と、
前記収容ケースに対して初期位置とクランプ位置との間で可動な浮力装置であって、該浮力装置は、
前記収容ケース内で少なくとも部分的に可動に受容される浮力アセンブリと、
前記浮力アセンブリと係合する磁性部品であって、該磁性部品は、前記真空装置と前記受液器が互いに組み付けられた場合に磁力を提供するように構成されている、磁性部品と、を含む、浮力装置と、
を含み、
前記浮力装置が前記初期位置に位置する場合、前記磁力は、前記浮力装置を前記初期位置から離れるように駆動せず、
前記浮力装置が、前記容器から流出する液体によって駆動されて、前記初期位置から、前記初期位置と前記クランプ位置との間の作動位置に移動した後に、前記磁力は、前記浮力装置及び前記収容ケースによって前記封止部品をクランプして前記収容ケースの出口を封止するために、前記浮力装置を駆動して前記作動位置から前記クランプ位置に移動させる、真空製品。
【請求項11】
第1の嵌合構造が前記収容ケースに形成され、第2の嵌合構造が前記弁座に形成され且つ前記収容ケースを前記弁座に整合させるために該第1の嵌合構造と協働するように構成されている、請求項10に記載の真空製品。
【請求項12】
前記容器は前記弁座に配置され、粒子を濾過するように構成された濾過部品をさらに含む、請求項10に記載の真空製品。
【請求項13】
前記収容ケースは、上側ケース部と、該上側ケース部に着脱可能に組み付けられる下側ケース部とをさらに含み、前記入口は該下側ケース部に形成され、前記出口は該上側ケース部に形成されている、請求項10に記載の真空製品。
【請求項14】
前記受液器は、前記上側ケース部と前記下側ケース部との間、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器の弁座との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む、請求項13に記載の真空製品。
【請求項15】
第1の協働構造が前記真空装置に形成され、前記真空装置と前記受液器との組み付けを促進するために該第1の協働構造と協働する第2の協働構造が前記収容ケースに形成されている、請求項10に記載の真空製品。
【請求項16】
前記浮力アセンブリは第1の浮力部品と、該第1の浮力部品に着脱可能に組み付けられる第2の浮力部品とを含み、該第2の浮力部品は円盤状に形成され、該第1の浮力部品は本体部と、該本体部から延びて前記第2の浮力部品を貫通する少なくとも1つの延在部とを含む、請求項10に記載の真空製品。
【請求項17】
前記磁性部品は、前記第1の浮力部品と前記第2の浮力部品との間に配置されるか又は少なくとも部分的に前記第1の浮力部品の内部に配置される、請求項16に記載の真空製品。
【請求項18】
ガイド構造が前記収容ケースに形成され、前記浮力アセンブリをガイドするために前記少なくとも1つの延在部と協働するように構成されている、請求項16に記載の真空製品。
【請求項19】
前記真空装置は、
真空ポンプと、
前記真空ポンプに電気的に接続されるコントローラと、
前記コントローラに電気的に接続される圧力センサであって、該圧力センサの感知結果に応じて前記真空ポンプを制御するよう前記コントローラを作動させる、圧力センサと、
を含む、請求項10に記載の真空製品。
【請求項20】
前記受液器は、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む、請求項10に記載の真空製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は真空装置及び関連真空製品に関し、より具体的には、容器のために適合された真空キット及び関連真空製品に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩及び経済の発展に伴い、市場に流通する消費財はますます増加している。例えば、従来の真空システムは、通常、袋及び真空装置を含む。袋は食品を収容するために用いることができる。真空装置は、袋内の空気を放出して、貯蔵時間を延ばし、貯蔵量を減らすことができる。しかしながら、空気放出の間に袋内の液体が袋から流出して真空装置内に入りやすくなり、真空装置の液体による損傷の原因となる可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上記課題を解決するために容器のために適合された真空キット及び関連する真空製品を提供することを目的とする。
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は容器のために適合された真空キットを開示する。当該真空キットは、真空装置及び受液器を含む。受液器は真空装置に着脱可能に組み付けられる。受液器は収容ケース、封止部品及び浮力装置を含む。収容ケースは入口及び出口を含む。封止部品は収容ケースの出口に隣接して配置される。浮力装置は収容ケースに対して初期位置とクランプ位置との間で可動である。浮力装置は浮力アセンブリ及び磁性部品を含む。浮力アセンブリは収容ケース内で少なくとも部分的に可動に受容される。磁性部品は浮力アセンブリと係合する。磁性部品は、前記真空装置と前記受液器が互いに組み付けられた場合に磁力を提供するように構成されている。浮力装置が初期位置に位置する場合、前記磁力は、前記浮力装置を前記初期位置から離れるように駆動しない。浮力装置が、容器から流出する液体によって駆動され、初期位置から、初期位置とクランプ位置との間の作動位置に移動した後に、前記磁力は、前記浮力装置及び前記収容ケースによって前記封止部品をクランプして前記収容ケースの出口を封止するために、前記浮力装置を駆動して前記作動位置から前記クランプ位置に移動させる。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、収容ケースは上側ケース部と、該上側ケース部に着脱可能に組み付けられる下側ケース部とをさらに含み、前記入口は該下側ケース部に形成され、前記出口は該上側ケース部に形成されている。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、前記受液器は、前記上側ケース部と前記下側ケース部との間、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、第1の協働構造が前記真空装置に形成され、前記真空装置と前記受液器との組み付けを促進するために該第1の協働構造と協働する第2の協働構造が前記収容ケースに形成されている。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、前記浮力アセンブリは第1の浮力部品と、該第1の浮力部品に着脱可能に組み付けられる第2の浮力部品とを含む。該第2の浮力部品は円盤状に形成され、該第1の浮力部品は本体部と、該本体部から延びて前記第2の浮力部品を貫通する少なくとも1つの延在部とを含む。
【0009】
本発明の実施形態によれば、前記磁性部品は、前記第1の浮力部品と前記第2の浮力部品との間に配置されるか又は少なくとも部分的に前記第1の浮力部品の内部に配置される。
【0010】
本発明の実施形態によれば、ガイド構造が前記収容ケースに形成され、前記浮力アセンブリをガイドするために前記少なくとも1つの延在部と協働するように構成されている。
【0011】
本発明の実施形態によれば、前記真空装置は、真空ポンプと、コントローラと、圧力センサとを含む。コントローラは真空ポンプに電気的に接続されている。圧力センサはコントローラに電気的に接続され、圧力センサの感知結果に応じて真空ポンプを制御するようコントローラを作動させる。
【0012】
本発明の実施形態によれば、前記受液器は、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む。
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明は真空製品をさらに開示する。真空製品は容器及び真空キットを含む。容器は、収容本体、弁座及び逆流防止弁を含む。弁座は収容体に配置されている。逆流防止弁は弁座に配置される。真空キットは真空装置及び受液器を含む。受液器は真空装置に着脱可能に組み付けられる。受液器は、収容ケース、封止部品及び浮力装置を含む。収容ケースは、入口と出口とを含む。封止部品は、収容ケースの出口に隣接して配置される。浮力装置は浮力アセンブリ及び磁性部品を含む。浮力アセンブリは収容ケース内で少なくとも部分的に可動に受容される。磁性部品は浮力アセンブリと係合する。磁性部品は、前記真空装置と前記受液器が互いに組み付けられた場合に磁力を提供するように構成されている。浮力装置が初期位置に位置する場合、前記磁力は、前記浮力装置を前記初期位置から離れるように駆動しない。浮力装置が、容器から流出する液体によって駆動され、初期位置から、初期位置とクランプ位置との間の作動位置に移動した後に、前記磁力は、前記浮力装置及び前記収容ケースによって前記封止部品をクランプして前記収容ケースの出口を封止するために、前記浮力装置を駆動して前記作動位置から前記クランプ位置に移動させる。
【0014】
本発明の実施形態によれば、第1の嵌合構造が収容ケースに形成され、第2の嵌合構造が弁座に形成され、収容ケースを弁座に整合させるために第1の嵌合構造と協働するように構成されている。
【0015】
本発明の実施形態によれば、容器は、弁座に配置され、粒子を濾過するように構成された濾過部品をさらに含む。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、収容ケースは上側ケース部と、該上側ケース部に着脱可能に組み付けられる下側ケース部とをさらに含み、前記入口は該下側ケース部に形成され、前記出口は該上側ケース部に形成されている。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、前記受液器は、前記上側ケース部と前記下側ケース部との間、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、第1の協働構造が前記真空装置に形成され、前記真空装置と前記受液器との組み付けを促進するために該第1の協働構造と協働する第2の協働構造が前記収容ケースに形成されている。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、前記浮力アセンブリは第1の浮力部品と、該第1の浮力部品に着脱可能に組み付けられる第2の浮力部品とを含む。該第2の浮力部品は円盤状に形成され、該第1の浮力部品は本体部と、該本体部から延びて前記第2の浮力部品を貫通する少なくとも1つの延在部とを含む。
【0020】
本発明の実施形態によれば、前記磁性部品は、前記第1の浮力部品と前記第2の浮力部品との間に配置されるか又は少なくとも部分的に前記第1の浮力部品の内部に配置される。
【0021】
本発明の実施形態によれば、ガイド構造が前記収容ケースに形成され、前記浮力アセンブリをガイドするために前記少なくとも1つの延在部と協働するように構成されている。
【0022】
本発明の実施形態によれば、前記真空装置は、真空ポンプと、コントローラと、圧力センサとを含む。コントローラは真空ポンプに電気的に接続されている。圧力センサはコントローラに電気的に接続され、圧力センサの感知結果に応じて真空ポンプを制御するようコントローラを作動させる。
【0023】
本発明の実施形態によれば、前記受液器は、前記真空装置と前記収容ケースとの間及び/又は前記収容ケースと前記容器との間に係合するように構成された少なくとも1つの補助封止部品をさらに含む。
【0024】
要約すると、本発明の受液器は、収容ケースの出口を封止して容器から流出する液体が真空装置内に入るのを防止するために、浮力装置及び収容ケースにより封止部品をクランプするように構成されている。したがって、本発明は、真空装置の液体による損傷を効果的に防止できる。
【0025】
本発明のこれらの及び他の目的は、様々な図及び図面に示す好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に当業者に間違いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係る真空製品の概略図である。
図2図2は、本発明の第1の実施形態に係る真空製品の分解図である。
図3図3は、本発明の第1の実施形態に係る容器の分解図である。
図4図4は、本発明の第1の実施形態に係る容器の部分断面図である。
図5図5は、本発明の第1の実施形態に係る受液器から真空装置を取り外した状態の真空キットの図である。
図6図6は、本発明の第1の実施形態に係る受液器から真空装置を取り外した状態の真空キットの内部構造図である。
図7図7は、本発明の第1の実施形態に係る真空キットの分解図である。
図8図8は、本発明の第1の実施形態に係る、浮力装置が初期位置に位置する状態の真空製品の図である。
図9図9は、本発明の第1の実施形態に係る、浮力装置がクランプ位置にある状態の真空製品の図である。
図10図10は、本発明の第1の実施形態に係る真空装置の機能ブロック図である。
図11図11は、本発明の第2の実施形態に係る真空キットの内部構造図である。
図12図12は、本発明の第2の実施形態に係る真空キットの分解図である。
図13図13は、本発明の第2の実施形態に浮力装置が初期位置にある状態の真空製品の図である。
図14図14は、本発明の第2の実施形態に係る、浮力装置がクランプ位置に位置する状態の真空製品の図である。
図15図15は、本発明の第3の実施形態に係る真空キットの内部構造図である。
図16図16は、本発明の第3の実施形態に係る真空キットの分解図である。
図17図17は、本発明の第3の実施形態に係る浮力装置が初期位置に位置する状態の真空製品の図である。
図18図18は、本発明の第3の実施形態に係る浮力装置がクランプ位置に位置する真空製品の図である。
図19図19は、本発明の第4の実施形態に係る、浮力装置が初期位置に位置する状態の真空キットの図である。
図20図20は、本発明の第4の実施形態に係る、浮力装置がクランプ位置に位置する状態の真空キットの図である。
図21図21は、本発明の第4の実施形態に係る受液器の分解図である。
図22図22は、本発明の第4の実施形態に係る浮力装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
好ましい実施形態の以下の詳細説明では、本願の一部を形成し、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示する添付の図面を参照する。この点に関して、「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、「前側」、「後ろ側」等の方向を示す用語が、説明される図の方向に関して用いられる。本発明の構成要素は多くの異なる向きに配置することができる。したがって、方向を示す用語は説明を目的として用いられ、何ら限定するものではない。したがって、図面及び説明は本質的に例示的であり、限定的ではないとみなされる。
【0028】
図1図4を参照されたい。図1は、本発明の第1の実施形態に係る真空製品1Aの概略図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る真空製品1Aの分解図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る容器11Aの分解図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る容器11Aの部分断面図である。図1図4に示すように、真空製品1Aは容器11A及び真空キット12Aを含む。容器11Aは、収容体111A、弁座112A及び一方向弁113Aを含む。収容体111Aは食品又は任意の他の物体を収納するように構成されている。弁座112Aは収容体111Aに配置されている。一方向弁113Aは弁座112Aに配置されている。真空キット12Aは収容体111A内の空気を排出するように構成されている。一方向弁113Aは真空キット12Aにより、収容体111A内の空気を弁座112A及び一方向弁113Aを介して容器11A外に引き出すとともに、周囲の空気が弁座112Aを介して収容体111A内に入るのを防止するように構成されている。
【0029】
この実施形態では、収容体111A及び一方向弁113Aはそれぞれ、可撓性の封止袋及び弁座112Aに貼着した封止型の一方向弁113Aであり得る。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、収容体は硬質の箱又は硬質のジャーであってもよく、一方向弁はゴム製傘弁であってもよい。あるいは、別の実施形態では、弁座を省略し、収容体及び一方向弁をそれぞれ可撓性の封止袋及び収容体に直接貼着した封止型の一方向弁としてもよい。
【0030】
さらに、この実施形態では、図4に示すように、容器11Aは、弁座112Aに配置され、一方向弁113Aが粒子によって損傷されるのを防止するために粒子を濾過する濾過部品114Aをさらに含む。具体的には、濾過部品114Aはメッシュ織物から作られ、オーバーモールディングによって弁座112Aに配置できる。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、濾過部品を省略できる。
【0031】
図5図10を参照されたい。図5は、本発明の第1の実施形態に係る、受液器122Aから真空装置121Aが取り外された状態の真空キット12Aの図である。図6は、本発明の第1の実施形態に係る、受液器122Aから真空装置121Aが取り外された状態の真空キット12Aの内部構造図である。図7は、本発明の第1の実施形態に係る真空キット12Aの分解図である。図8は、本発明の第1の実施形態に係る浮力装置1223Aが初期位置K1Aに位置する状態の真空製品1Aの図である。図9は、本発明の第1の実施形態に係る、浮力装置1223Aがクランプ位置K3Aに位置する状態の真空製品1Aの図である。図10は、本発明の第1の実施形態に係る真空装置121Aの機能ブロック図である。図5図10に示すように、真空キット12Aは真空装置121A及び受液器122Aを含む。真空装置121Aは、収容体111A内の空気を容器11Aから引き出す真空ポンプ1211Aと、真空ポンプ1211Aに電気的に接続され、真空ポンプ1211Aを制御するように構成されたコントローラ1212Aとを含む。この実施形態では、コントローラ1212Aは制御回路基板であり得る。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。受液器122Aは、真空装置121Aに着脱可能に組み付けられている。受液器122Aは、収容ケース1221A、封止部品1222A及び浮力装置1223Aを含む。収容ケース1221Aは弁座112Aに着脱可能に係合するように構成され、入口P1A及び出口P2Aを含む。封止部品1222Aは、収容ケース1221Aの出口P2Aに隣接して配置されている。浮力装置1223Aは、収容ケース1221Aに対して、図8に示す初期位置K1Aと、図9に示すクランプ位置K3Aとの間で移動可能である。浮力装置1223Aは、浮力アセンブリ12231A及び磁性部品12232Aを含む。浮力アセンブリ12231Aは少なくとも部分的に可動に収容ケース1221A内で収容されている。磁性部品12232Aは浮力アセンブリ12231Aと係合している。磁性部品12232Aは、真空装置121A上の磁気引力部品1213Aと協働して磁気引力を生成するように構成されている。すなわち、真空装置121A及び受液器122Aが互いに組み付けられている場合に磁性部品12232Aは磁気引力を生成するように構成されている。浮力装置1223Aは、容器11Aから流出する液体及び/又は磁気引力によって駆動され移動する。図8に示すように、浮力装置1223Aが初期位置K1Aに位置する場合、すなわち、容器11Aから液体が流出していない場合、真空装置121A上の磁性部品12232Aと磁気引力部品1213Aとの距離が過度に長いことにより、重力に打ち勝つだけの磁気引力がないため、浮力装置1223Aは磁気引力によって初期位置K1Aから離れるように駆動されない。空気放出の間、容器11Aから流出する液体は浮力によって浮力装置1223Aを駆動して初期位置K1Aから離れるように動かすことができる。図9に示すように、容器11Aから流出する液体によって浮力装置1223Aが駆動されて初期位置K1Aから、初期位置K1Aとクランプ位置K3Aとの間の作動位置K2Aに移動した後、真空装置121A上の磁性部品12232Aと磁気引力部品1213Aとの距離が短くなるため、磁気引力は重力に打ち勝つことができるほど強くなり、浮力装置1223Aは磁気引力によって駆動されて作動位置K2Aからクランプ位置K3Aに移動し、収容ケース1221Aの出口P2Aを封止するために、浮力装置1223A及び収容ケース1221Aによって封止部品1222Aがクランプされる。このような構成により、容器11Aから流出する液体が受液器122Aから真空装置121Aにあふれ出るのが効果的に防止され、真空装置121Aの液体による損傷を防止できる。
【0032】
なお、真空装置121Aが受液器122Aから取り外された後、浮力装置1223Aは、収容ケース1221Aの出口P2Aの封止を解除する重力により駆動されてクランプ位置K3Aから離れ作動位置K2Aに戻ることができる。
【0033】
この実施形態では、磁性部品12232A及び磁気引力部品1213Aは2つの永久磁石であり得る。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、磁性部品12232A及び磁気引力部品1213Aはそれぞれ永久磁石及び強磁性体であり得る。
【0034】
収容ケース1221Aと弁座112Aとの係合を促進するために、図2図4及び図6図9に示すように、収容ケース1221Aに第1の嵌合構造M1Aが形成され、第の嵌合構造M1Aと協働して収容ケース1221Aと弁座112Aとを整合させるように構成された第2の嵌合構造M2Aが弁座112Aに形成されている。この実施形態では、第1の嵌合構造M1Aは嵌合凹部構造とし、第2の嵌合構造M2を第1の嵌合構造M1Aに挿入されるように構成された嵌合凸部構造とすることができる。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第1の嵌合構造及び第2の嵌合構造は、それぞれ嵌合凸部構造及び嵌合凹部であってもよい。
【0035】
真空装置121Aと受液器122Aとの組み付けを促進するために、図5図7に示すように、真空装置121Aに第1の協働構造C1Aが形成され、収容ケース1221Aには第1の協働構造C1Aと協働する第2の協働構造C2Aが形成されている。この実施形態では、第1の協働構造C1Aは協働凹部構造とし、第2の協働構造C2Aを、第1の協働構造C1Aに挿入されるように構成された協働凸部構造とすることができる。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第1の協働構造及び第2の協働構造はそれぞれ協働凸部構造及び協働凹部構造とすることができる。
【0036】
さらに、図6図9に示すように、収容ケース1221Aに第1の収容空間S1A及び第2の収容空間S2Aが形成されている。入口P1Aは第1の収容空間S1Aと連通し、出口P2Aは第1の収容空間S1Aと第2の収容空間S2Aとの間で連通している。容器11Aから流出する液体は、入口P1Aを介して第1の収容空間S1Aに流入し、出口P2Aの封止が解除されると、出口P2Aを介して第2の収容空間S2Aに流入できる。封止部品1222Aは、収容ケース1221Aの壁部に配置され、第1の収容空間S1Aに隣接して位置する。浮力アセンブリ12231Aは第1の浮力部品B1Aと、第1の浮力部品B1Aに着脱可能に組み付けられた第2の浮力部品B2Aとを含む。第2の浮力部品B2Aは円盤状に形成され、第2の収容空間S2Aに受容され、第1の浮力部品B1Aは、本体部B11Aと、本体部B11Aから延びて第2の浮力部品B2Aを貫通する延在部B12Aとを含む。本体部B11Aは第1の収容空間S1Aに受容され、封止部品1222Aに当接するように構成されている。すなわち、本体部B11Aは、第2の浮力部品B2Aの、収容ケース1221Aの入口P1Aに近い側に位置し、延在部B12Aは、本体部B11Aから収容ケース1221Aの入口P1Aから離れる方に延びている。磁性部品12232Aは、本体部B11Aから離れた第1の浮力部品B1Aの延在部B12Aの遠位端の内部に少なくとも部分的に配置されている。
【0037】
この実施形態では、第2の収容空間S2Aから液体が溢れ出る前に、浮力装置1223Aが出口P2Aを封止するために作動位置K2Aを介して初期位置K1Aからクランプ位置K3Aに移動するのを確かなものにするために、第2の浮力部品B2Aを発泡材料で作ることができる。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第2の浮力部品はプラスチックポンツーンであり得る。
【0038】
図6図9に示すように、受液器122Aは、第1の補助封止部品1224A及び第2の補助封止部品1225Aをさらに含むことが好ましい。第1の補助封止部品1224Aは収容ケース1221Aに配置され、真空装置121Aと収容ケース1221Aとの間の隙間からの漏れを防止するために真空装置121Aと収容ケース1221Aとの間に係合するように構成されている。第2の補助封止部品1225Aは収容ケース1221Aに配置され、収容ケース1221Aと容器11Aの弁座112Aとの間の隙間からの漏れを防止するために収容ケース1221Aと容器11Aの弁座112Aとの間に係合するように構成されている。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第1の補助封止部品が真空装置に配置され、第2の補助封止部品が弁座に配置され得る。あるいは、別の実施形態では、第1の補助封止部品及び第2の補助封止部品のうちの少なくとも一方が省略され得る。
【0039】
また、図7及び図10に示すように、この実施形態では、真空装置121Aは圧力センサ1214Aをさらに含む。圧力センサ1214Aはコントローラ1212Aに電気的に接続され、真空ポンプ1211Aの吸入端の圧力を検出するように構成されている。浮力装置1223Aがクランプ位置K3Aにある場合、すなわち、封止部品1222Aが浮力装置1223Aと収容ケース1221Aとによってクランプされている場合、真空ポンプ1211Aの吸入端の圧力は急激に低下し得る。圧力センサ1214Aによって検出された真空ポンプ1211Aの吸入端の圧力が所定の低圧に達した場合、コントローラ1212Aは真空装置121Aの過負荷を防止するために真空ポンプ1211Aを停止させることができる。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、圧力センサを省略できる。
【0040】
図11図14を参照されたい。図11は、本発明の第2の実施形態に係る真空キットの内部構造図である。図12は、本発明の第2の実施形態に係る真空キットの分解図である。図13は、本発明の第2の実施形態に係る、浮力装置1223Bが初期位置Kに位置する状態の真空きっと12Bの図である。図14は、本発明の第2の実施形態に係る、浮力装置1223Bがクランプ位置K3Bに位置する状態の真空キット12Bの図である。図11図14に示すように、真空キットは、第1の実施形態の容器11Aと同様の容器のために適合できる。真空キット12Bは、真空装置121Bと、真空装置121Bに着脱自在に組み付けられる受液器122Bとを含む。受液器122Bは、収容ケース1221B、封止部品1222B及び浮力装置1223Bを含む。収容ケース1221Bは、上側ケース部12211Bと、上側ケース部12211Bに着脱可能に組み付けられる下側ケース部12212Bとを含む。真空装置121Bに第1の協働構造C1Bが形成され、収容ケース1221Bの上側ケース部12211Bには真空装置121Bと受液器122Bとの組み付けを促進するために、第1の協働構造C1Bと協働する第2の協働構造C2Bが形成されている。第1の協働構造C1B及び第2の協働構造C2Bはそれぞれ、協働凹部構造及び協働凸部構造であり得る。収容ケース1221Bの下側ケース部12212Bには第1の嵌合構造M1Bが形成され、収容ケース1221Bを容器の弁座に整合させるために、容器の弁座に形成された第2の嵌合構造と協働するように構成されている。収容ケース1221Bの下側ケース部12212Bには、収容ケース1221Bの入口P1Bが形成され、収容ケース1221Bの上側ケース部12211Bには収容ケース1221Bの出口P2Bが形成されている。封止部品1222Bは、収容ケース1221Bの上側ケース部12211Bの壁に配置され、収容ケース1221Bの出口P2Bに隣接して位置する。浮力装置1223Bは、図14に示す作動位置K2Bを介して、図13に示す初期位置K1Bと、図14に示すクランプ位置K3Bとの間で収容ケース1221Bに対して可動である。浮力装置1223Bが図14に示すクランプ位置K3Bに位置する場合、封止部品1222Bは、収容ケース1221Bの出口P2Bを封止するために浮力装置1223B及び収容ケース1221Bによってクランプされている。
【0041】
浮力装置1223Bは、浮力アセンブリ12231B及び磁性部品12232Bを含む。浮力アセンブリ12231Bは、収容ケース1221Bの上側ケース部12211B及び下側ケース部12212Bによって定義される収容ケース1221Bの収容空間SBに可動に受容される。浮力アセンブリ12231Bは、第1の浮力部品B1Bと、第1の浮力部品B1Bに着脱可能に組み付けられる第2の浮力部品B2Bとを含む。第2の浮力部品B2Bは円盤状に形成され、第1の浮力部品B1Bは本体部B11B及び延在部B12Bを含む。第1の浮力部品B1Bの本体部B11Bは、第2の浮力部品B2Bの、収容ケース1221Bの入口P1Bから離れた方の側に位置し、封止部品1222Bに当接するためのものである。第1の浮力部品B1Bの延在部B12Bは、第1の浮力部品B1Bの本体部B11Bから収容ケース1221Bの入口P1Bの方に延び、第2の浮力部品B2Bを貫通する。磁性部品12232Bは第1の浮力部品B1Bと係合し、第1の浮力部品B1Bの本体部B11Bに隣接する第1の浮力部品B1Bの延在部B12Bの近位端の内部に少なくとも部分的に配置され、真空装置121Bの磁気引力部品1213Bと協働するためのものである。収容ケース1221Bの下側ケース部12212Bにガイド構造GBが形成され、浮力アセンブリ12231Bが初期位置K1Bに戻るようガイドするために延在部B12Bと協働するように構成されている。ガイド構造GBは、下側ケース部12212Bの複数の立壁WBによって定義できる。
【0042】
受液器122Bは、第1の補助封止部品1224B、第2の補助封止部品1225B及び第3の補助封止部品1226Bを含む。第1の補助封止部品1224Bは収容ケース1221Bに配置され、真空装置121Bと収容ケース1221Bとの間の隙間からの漏れを防止するために真空装置121Bと収容ケース1221Bとの間に係合するように構成されている。第2の補助封止部品1225Bは収容ケース1221Bに配置され、収容ケース1221Bと容器の弁座との間の隙間からの漏れを防止するために収容ケース1221Bと容器の弁座との間に係合するように構成されている。第3の補助封止部品1226Bは上側ケース部12211Bに配置され、収容ケース1221Bの上側ケース部12211Bと下側ケース部12212Bとの間の隙間からの漏れを防止するために、容器の収容ケース1221Bの上側ケース部12211Bと下側ケース部12212Bとの間に係合するように構成されている。第1の実施形態の受液器122Aと比べて、この実施形態の受液器122Bは、収容ケース1221Bの出口P2Bが封止される前に、収容ケース1221Bの出口P2Bに液体が流れないようにすることをさらに確かなものにするため、この実施形態の受液器122Bは、真空キット12Bは逆さまにされるか又は傾斜された場合でも、真空装置121Bの液体による損傷をより効果的に防止できる。
【0043】
この実施形態の他の詳細は、基本的に第1の実施形態のものと同じであり、部品の大きさ及び/又は配置等の若干の変更を除いて、上述したものと同様の変形が可能である。ここでは、簡略化のために詳細な説明を省略する。
【0044】
図15図18を参照されたい。図15は、本発明の第3の実施形態に係る真空キット12Cの内部構造図である。図16は、本発明の第3の実施形態に係る真空キット12Cの分解図である。図17は、本発明の第3の実施形態に係る、浮力装置1223Cが初期位置Kに位置する状態の真空キット12Cの図である。図18は、本発明の第3の実施形態に係る、浮力装置1223Cがクランプ位置K3Cに位置する状態の真空キット12Cの図である。図15図18に示すように、真空キット12Cは、第1の実施形態の容器11Aと同様の容器のために適合できる。真空キット12Cは、真空装置121Cと、真空装置121Cに着脱可能に組み付けられる受液器122Cとを含む。受液器122Cは、収容ケース1221C、封止部品1222C及び浮力装置1223Cを含む。収容ケース1221Cは、上側ケース部12211Cと、上側ケース部12211Cに着脱可能に組み付けられる下側ケース部12212Cとを含む。第1の協働構造C1Cが真空装置121Cに形成され、第2の協働構造C2Cが収容ケース1221Cの上側ケース部12211Cに形成され、真空装置121Cと受液器122Cとの組み付けを促進するために第1の協働構造C1Cと協働するように構成されている。第1の協働構造C1C及び第2の協働構造C2Cはそれぞれ、協働凹部構造及び協働凸部構造であり得る。第1の嵌合構造M1Cが収容ケース1221Cの下側ケース部12212Cに形成され、収容ケース1221Cを容器の弁座と整合するために、容器の弁座に形成された第2の嵌合構造と協働するように構成されている。収容ケース1221Cの入口P1Cが収容ケース1221Cの下側ケース部12212Cに形成され、収容ケース1221Cの出口P2Cが収容ケース1221Cの上側ケース部12211Cに形成されている。封止部品1222Cは、収容ケース1221Cの上側ケース部12211Cの壁部に配置され、収容ケース1221Cの出口P2Cに隣接して位置する。浮力装置1223Cは、図18に示す作動位置K2Cを介して、図17に示す初期位置K1Cと、図18に示すクランプ位置K3Cとの間で、収容ケース1221Cに対して可動である。浮力装置1223Cが図18に示すクランプ位置K3Cに位置する場合、封止部品1222Cは、収容ケース1221Cの出口P2Cを封止するために浮力装置1223C及び収容ケース1221Cによってクランプされている。
【0045】
浮力装置1223Cは、浮力アセンブリ12231C及び磁性部品12232Cを含む。浮力アセンブリ12231Cは、収容ケース1221Cの上側ケース部12211C及び下側ケース部12212Cによって定義される収容ケース1221Cの収容空間SCで可動に受容されている。浮力アセンブリ12231Cは、第1の浮力部品B1Cと、第1の浮力部品B1Cに着脱可能に組み付けられた第2の浮力部品B2Cとを含む。第2の浮力部品B2Cは円盤状に形成され、第1の浮力部品B1Cは本体部B11C及び延在部B12Cを含む。第1の浮力部品B1Cの本体部B11Cは、第2の浮力部品B2Cの、収容ケース1221Cの入口P1Cから離れた方の側に位置し、封止部品1222Cに当接するためのものである。第1の浮力部品B1Cの延在部B12Cは、第1の浮力部品B1Cの本体部B11Cから収容ケース1221Cの入口P1Cの方に延び、第2の浮力部品B2Cを貫通する。磁性部品12232Cは、真空装置121Cの磁気引力部品1213Cと協働するために、第1の浮力部品B1Cと係合し、第1の浮力部品B1Cの本体部B11Cに隣接する第1の浮力部品B1Cの延在部B12Cの近位端の内部で少なくとも部分的に配置されている。ガイド構造GCが収容ケース1221Cの下側ケース部12212Cに形成され、浮力アセンブリ12231Cを初期位置K1Cに戻るようにガイドするために延在部B12Cと協働するように構成されている。ガイド構造GCは、下側ケース部12212Cの貫通孔によって定義できる。受液器122Cは、第1の補助封止部品1224C、第2の補助封止部品1225C及び第3の補助封止部品1226Cをさらに含む。第1の補助封止部品1224Cは収容ケース1221Cに配置され、真空装置121Cと収容ケース1221Cとの間の隙間からの漏れを防止するために、真空装置121Cと収容ケース1221Cとの間に係合するように構成されている。第2の補助封止部品1225Cは、収容ケース1221Cと容器の弁座との間の隙間からの漏れを防止するために、収容ケース1221Cに配置され、収容ケース1221Cと容器の弁座との間に係合するように構成されている。第3の補助封止部品1226Cは、収容ケース1221Cの上側ケース部12211Cと下側ケース部12212Cとの間の隙間からの漏れを防止するために、上側ケース部12211Cに配置され、容器の収容ケース1221Cの上側ケース部12211Cと下側ケース部12212Cとの間に係合するように構成されている。第1の実施形態の受液器122Aと比べて、この実施形態の受液器122Cは、収容ケース1221Cの出口P2Cが封止される前に、収容ケース1221Cの出口P2Cに液体が流れないようにすることを確かなものにすることができるため、この実施形態の受液器122Cは、真空キット12Cが逆さにされるか又は傾斜された場合でも、真空装置121Cの液体による損傷をより効果的に防止できる。
【0046】
この実施形態の他の詳細は、基本的に第1の実施形態のものと同じであり、部品の大きさ及び/又は配置等の若干の変更を除いて、上述したものと同様の変形が可能である。ここでは、簡略化のために詳細な説明を省略する。
【0047】
図19図22を参照されたい。図19は、本発明の第4の実施形態に係る、浮力装置1223Dが初期位置KDに位置する状態の真空キット12Dの図である。図20は、本発明の第4の実施形態に係る、浮力装置1223Dがクランプ位置KDに配置する状態の真空キット12Dの図である。図21は、本発明の第4の実施形態に係る受液器122Dの分解図である。図22は、本発明の第4の実施形態に係る浮力装置1223Dの分解図である。図19図22に示すように、真空キット12Dは第1の実施形態に係る容器と同様の容器のために適合できる。真空キット12Dは真空装置121Dと、真空装置121Dに着脱可能に組み付けられる受液器122Dとを含む。受液器122Dは、収容ケース1221D、封止部品1222D及び浮力装置1223Dを含む。収容ケース1221Dはカップ状に形成され、上側ケース部12211Dと、上側ケース部12211Dに着脱可能に組み付けられた下側ケース部12212Dとを含む。第1の協働構造C1Dが真空装置121Dに形成され、第2の協働構造C2Dが収容ケース1221Dの上側ケース部12211Dに形成され、真空装置121Dと受液器122Dとの組み付けを促進するために第1の協働構造C2Dと協働するように構成されている。第1の協働構造C1D及び第2の協働構造C2Dはそれぞれ、協働凸状構造及び協働凹部構造であり得る。第1の嵌合構造M1Dが収容ケース1221Dの下側ケース部12212Dに形成され、収容ケース1221Dを容器の弁座に整合するために容器の弁座に形成された第2の係合構造と協働するように構成されている。収容ケース1221Dの入口P1Dが収容ケース1221Dの下側ケース部12212Dに形成され、収容ケース1221Dの出口P2Dが収容ケース1221Dの上側ケース部12211Dに形成されている。封止部品1222Dは収容ケース1221Dの上側ケース部12211Dの壁部に配置され、収容ケース1221Dの出口P2Dに隣接して位置する。浮力装置1223Dは、収容ケース1221Dに対して、図20に示す作動位置K2Dを介して、図19に示す初期位置K1Dと図20に示すクランプ位置K3Dとの間で可動である。浮力装置1223Dが図20に示すクランプ位置K3Dに位置する場合、封止部品1222Dは、収容ケース1221Dの出口P2Dを封止するために浮力装置1223D及び収容ケース1221Dによってクランプされている。
【0048】
浮力装置1223Dは浮力アセンブリ12231D及び磁性部品12232Dを含む。浮力アセンブリ12231Dは、収容ケース1221Dの上側ケース部12211Dと下側ケース部12212Dとによって定義される収容ケース1221Dの収容空間SD内で可動に受容されている。浮力アセンブリ12231Dは、第1の浮力部品B1Dと、第1の浮力部品B1Dに着脱可能に組み付けられた第2の浮力部品B2Dとを含む。第2の浮力部品B2Dは円盤状に形成され、第1の浮力部品B1Dは本体部B11D及び2つの延在部B12Dを含む。第1の浮力部品B1Dの本体部B11Dは、第2の浮力部品B2Dの、収容ケース1221Dの入口P1Dから離れた方の側に位置し、封止部品1222Dに当接するためのものである。第1の浮力部品B1Dの2つの延在部B12Dは、第1の浮力部品B1Dの本体部B11Dから収容ケース1221Dの入口P1Dの方に延び、第2の浮力部品B2Dを貫通する。磁性部品12232Dは、真空装置121Dの磁気引力部品1213Dと協働するために、第1の浮力部品B1Dの本体部B11Dと第2の浮力部品B2Dとの間に係合し且つ位置する。ガイド構造GDが収容ケース1221Dの下側ケース部12212Dに形成され、浮力アセンブリ12231Dが初期位置K1Dに戻るようガイドするために延在部B12Dと協働するように構成されている。ガイド構造GDは、収容ケース1221Dの入口P1Dの内方突出部によって定義できる。
【0049】
受液器122Dは、第1の補助封止部品1224D、第3の補助封止部品1226D及び逆流防止弁1227Dを含む。第1の補助封止部品1224Dは真空装置121Dに配置され、真空装置121Dと収容ケース1221Dとの間の隙間からの漏れを防止するために真空装置121Dと収容ケース1221Dとの間に係合するように構成されている。第3の補助封止部品1226Dは上側ケース部12211Dに配置され、容器の上側ケース部12211Dと収容ケース1221Dとの間の隙間からの漏れを防止するために、容器の収容ケース1221Dの上側ケース部12211Dと下側ケース部12212Dとの間に係合するように構成されている。逆流防止弁1227Dは、収容ケース1221Dが容器から取り外されたときに、収容ケース1221Dの入口P1Dからの漏れを防止するために収容ケース1221Dの入口P1Dに配置されている。第1の実施形態の受液器122Dと比べて、この実施形態の受液器122Dは、収容ケース1221Dの出口P2Dが封止される前に収容ケース1221Dの出口P2Dに液体が流れないようにすることができるため、真空キット12Dが逆さにされるか又は傾斜されても、この実施形態の受液器122Dは真空装置121Dの液体による損傷をより効果的に防止することができる。加えて、この実施形態の受液器122Dは、受液器122Dが容器から取り外されたときに、収容ケース1221Dの入口P1Dに液体が流れないようにすることも確かになる。
【0050】
この実施形態の他の詳細は、基本的に第1の実施形態のものと同じであり、部品の大きさ及び/又は配置等の若干の変更を除いて、上述したものと同様の変形が可能である。ここでは、簡略化のために詳細な説明を省略する。
【0051】
従来技術とは対照的に、本発明の受液器は、収容ケースの出口を封止して容器から流出する液体が真空装置内に入るのを防止するために、浮力装置及び収容ケースにより封止部品をクランプするように構成されている。したがって、本発明は、真空装置の液体による損傷を効果的に防止できる。
【0052】
当業者であれば、本発明の教示を維持しながら、装置及び方法に多くの修正及び変更がなされ得ることを容易に理解するであろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものと解釈されるべきである。
【要約】
【課題】 改善された真空キットを提供すること。
【解決手段】 容器のために適合された真空キットが提供され、真空装置と、真空装置に着脱可能に組み付けられ受液器とを含む。受液器は、収容ケース、封止部品及び浮力装置を含む。封止部品は受液器の出口に隣接して配置される。浮力装置は、収容ケースに対して初期位置とクランプ位置との間で可動である。浮力装置が、容器から流出する液体によって駆動され、初期位置から、初期位置とクランプ位置との間の作動位置に移動した後に、浮力装置は磁力によって駆動され、浮力装置及び収容ケースによって封止部品をクランプして収容ケースの出口を封止するために、作動位置からクランプ位置に移動する。加えて、関連する真空製品も提供される。
【選択図】 図7
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