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特許7707711通信システム、通信処理装置及び機器増設方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-07
(45)【発行日】2025-07-15
(54)【発明の名称】通信システム、通信処理装置及び機器増設方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20250708BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20250708BHJP
   H04W 92/04 20090101ALI20250708BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20250708BHJP
   H04W 92/16 20090101ALI20250708BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W24/08
H04W92/04
H04W88/08
H04W92/16
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021119621
(22)【出願日】2021-07-20
(65)【公開番号】P2023015695
(43)【公開日】2023-02-01
【審査請求日】2024-04-04
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和2年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発/基地局装置間の相互接続性等の評価・検証技術の研究開発」委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 浩二
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 照義
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 勇三
(72)【発明者】
【氏名】大塚 泰哲
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-073252(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0245740(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0051569(US,A1)
【文献】特開2007-034826(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0220873(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0200664(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノードと、前記第1のノードの下位に接続される第2のノードとを有する通信システムであって、
前記第2のノードは、
前記第1のノードに接続されると、自ノードに実装される機能を識別する機能識別情報を送信する送信部を有し、
前記第1のノードは、
前記第2のノードから送信される機能識別情報を受信する受信部と、
前記受信部に接続されるプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記機能識別情報に基づいて、前記第2のノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、
有効化すると決定した機能を検証するための試験項目を選定する処理を実行し、
前記受信部は、
前記第2のノードにおいて既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報を受信し、
前記選定する処理は、
前記検証完了情報に基づいて、有効化すると決定した機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目を選定することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記決定する処理は、
前記第1のノード及び前記第2のノードそれぞれに実装される機能を比較し、両ノードがサポートする機能を有効化すると決定する
ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記決定する処理は、
前記第2のノードに実装される機能のうち前記第1のノードがサポートしていない機能を無効化すると決定する
ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項4】
前記受信部は、
前記第2のノードのプロファイルのバージョンを示すプロファイル情報を受信し、
前記プロセッサは、
前記プロファイル情報に基づいて、前記第1のノード又は前記第2のノードのプロファイルの変更が必要であるか否かを判定する
処理を実行することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項5】
前記判定する処理は、
前記第1のノード及び前記第2のノードそれぞれのプロファイルのバージョンを比較し、両ノードのプロファイルのバージョンが一致する場合に、プロファイルの変更が不要であると判定する
ことを特徴とする請求項記載の通信システム。
【請求項6】
前記判定する処理は、
前記第2のノードのプロファイルのバージョンが、前記第1のノードのプロファイルに対する後方互換性が保証されるバージョンである場合に、プロファイルの変更が不要であると判定する
ことを特徴とする請求項記載の通信システム。
【請求項7】
上位ノードと通信可能に接続するインタフェース部と、
前記インタフェース部を制御するプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記インタフェース部が前記上位ノードに接続されると、自装置に実装される機能を識別する機能識別情報を前記インタフェース部から前記上位ノードへ送信させ、前記自装置において既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報を前記インタフェース部から前記上位ノードへ送信させる処理を実行することを特徴とする通信処理装置。
【請求項8】
下位ノードに実装される機能を識別する機能識別情報と前記下位ノードにおいて既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報とを受信する受信部と、
前記受信部に接続されるプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記機能識別情報に基づいて、前記下位ノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、
前記検証完了情報に基づいて、有効化すると決定した機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目を選定する処理を実行することを特徴とする通信処理装置。
【請求項9】
第1のノードの下位に第2のノードを接続する機器増設方法であって、
前記第2のノードが、
前記第1のノードに接続されると、自ノードに実装される機能を識別する機能識別情報を送信し、
前記第1のノードが、
前記第2のノードから送信される機能識別情報を受信し、
前記機能識別情報に基づいて、前記第2のノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、
有効化すると決定した機能を検証するための試験項目を選定する処理を有し、
前記受信する処理は、
前記第2のノードにおいて既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報を受信し、
前記選定する処理は、
前記検証完了情報に基づいて、有効化すると決定した機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目を選定することを特徴とする機器増設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、通信処理装置及び機器増設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばIoT(Internet of Things)サービスの展開などに伴って、通信システムは、多様な要求を持つサービスに対応するようになっている。このため、第5世代移動体通信(5G又はNR(New Radio))の通信規格では、第4世代移動体通信(4G)の標準技術に加えて、さらなる高データレート化、大容量化、低遅延化を実現することが求められている。
【0003】
5Gをはじめとする通信システムでは、ベンダが異なる様々な通信装置が用いられるが、最近ではこれらの通信装置に共通するオープンなインタフェースが検討されている。具体的には、例えば2018年に設立されたO-RANアライアンス(Open Radio Access Network Alliance)と呼ばれる業界団体が、異なるベンダの通信装置でも相互運用可能なインタフェースの策定を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2019/035434号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、たとえインタフェースがO-RANのような標準化仕様に準拠していても、通信装置の相互接続は担保されておらず、通信システムの構築にかかるコストが増大するという問題がある。
【0006】
具体的には、各ベンダの通信装置が実装する機能及び使用するプロファイルは異なるため、標準化仕様に準拠したインタフェースによって機器同士が接続されても、これらの機器によって構築される通信システムが正常に動作するとは限らない。このため、通信システムに新たな機器を増設する場合などには、既存の機器と増設される機器との接続を検証する作業などが発生し、機器増設のコストが増大する。
【0007】
特に、通信システムの基地局が例えばCU(Central Unit)、DU(Distributed Unit)及びRU(Remote Unit)などのノードから構成される場合には、ベンダが異なるノードを増設する際のコストが大きくなる。また、今後、例えばソフトウェア基地局などのネットワークの仮想化、ネットワークスライシング及びRAN(Radio Access Network)シェアリング等が進むと、機器間の相互接続が課題となり、異ベンダ間の通信システム構築に要するコストが莫大になる恐れがある。
【0008】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、機器を接続する際のコストを削減することができる通信システム、通信処理装置及び機器増設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願が開示する通信システムは、1つの態様において、第1のノードと、前記第1のノードの下位に接続される第2のノードとを有する通信システムであって、前記第2のノードは、前記第1のノードに接続されると、自ノードに実装される機能を識別する機能識別情報を送信する送信部を有し、前記第1のノードは、前記第2のノードから送信される機能識別情報を受信する受信部と、前記受信部に接続されるプロセッサとを有し、前記プロセッサは、前記機能識別情報に基づいて、前記第2のノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、有効化すると決定した機能を検証するための試験項目を選定する処理を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本願が開示する通信システム、通信処理装置及び機器増設方法の1つの態様によれば、機器を接続する際のコストを削減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、通信システムの構成例を示す図である。
図2図2は、一実施の形態に係るCU及びDUの構成を示すブロック図である。
図3図3は、一実施の形態に係るDU及びRUの構成を示すブロック図である。
図4図4は、機器増設方法を示すシーケンス図である。
図5図5は、機器増設方法を示す他のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本願が開示する通信システム、通信処理装置及び機器増設方法の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
図1は、一実施の形態に係る通信システムの構成例を示す図である。図1に示す通信システムは、CU(Central Unit)100、DU(Distributed Unit)200a、RU(Remote Unit)300a及び端末装置400を有する。
【0014】
CU100は、図示しないコアネットワークに接続し、下位に接続するDU200aとの間でデータを送受信する。また、CU100は、SMO(Service Management and Orchestration)150を介して、下位のDU200aとの間で保守管理のための信号を送受信する。CU100には、DU200aの他に、新たにDU200bを接続することが可能である。すなわち、CU100の下位にDU200bを増設することが可能である。
【0015】
DU200aは、上位に接続するCU100との間でデータを送受信するとともに、下位に接続するRU300aとの間でデータを送受信する。DU200aには、RU300aの他に、新たにRU300bを接続することが可能である。すなわち、DU200aの下位にRU300bを増設することが可能である。
【0016】
RU300aは、上位に接続するDU200aとの間でデータを送受信するとともに、自身が形成するセル内に在圏する端末装置400との間で無線通信を実行する。
【0017】
このように、CU100、DU200a及びRU300aは、通信システムにおいて、端末装置400と無線通信する基地局を構成する。すなわち、本実施の形態に係る通信システムの基地局は、複数のノードから構成されている。また、本実施の形態においては、コアネットワークに近い側の機器を「上位ノード」といい、コアネットワークから遠い側の機器を「下位ノード」ということがある。すなわち、例えばCU100は、DU200aの上位ノードであり、DU200aは、CU100の下位ノードである。同様に、例えばDU200aは、RU300aの上位ノードであり、RU300aは、DU200aの下位ノードである。
【0018】
本実施の形態においては、上位ノードに新たに下位ノードが接続される際、下位ノードは、自身の機能を示す機能識別情報を接続先の上位ノードへ送信する。そして、上位ノードは、下位ノードから受信する機能識別情報に基づいて、自身及び下位ノードの機能を有効化又は無効化するとともに、有効化される機能に関する試験を実施する。すなわち、下位ノードが増設される際に、下位ノードの機能識別情報に基づいて、上位ノードと下位ノードの接続が自動的に検証される。この機器増設方法については、後に詳述する。
【0019】
端末装置400は、近隣のRUとの間で無線通信を実行する。すなわち、端末装置400は、RU300aが形成するセル内に在圏する場合には、RU300aとの間で無線通信を実行する。
【0020】
図2は、一実施の形態に係るCU100及びDU200の構成を示すブロック図である。図2において、CU100は、DU200の上位ノードである。また、DU200は、CU100の下位ノードであり、図1に示したDU200a、200bと同等の構成を有する。
【0021】
図2に示すCU100は、下位インタフェース部(以下「下位IF部」と略記する)110、プロセッサ120及びメモリ130を有する。
【0022】
下位IF部110は、下位ノードであるDU200と接続するインタフェースである。下位IF部110は、例えばF1APインタフェース及びSMO150を介するO1インタフェースによってDU200と接続する。そして、下位IF部110は、下位ノードであるDU200が新たに接続される際に、DU200に実装される機能を示す機能識別情報をDU200から受信する。このとき、下位IF部110は、DU200に関して既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報と、DU200が対応するプロファイルのバージョンを示すプロファイル情報とを機能識別情報とともに受信する。また、下位IF部110は、プロセッサ120からの指示に従って、種々の情報をDU200へ送信する。
【0023】
プロセッサ120は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、CU100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ120は、機能制御部121、プロファイル制御部122及び試験制御部123を有する。
【0024】
機能制御部121は、DU200から送信された機能識別情報を取得し、機能識別情報に基づいて、DU200の機能を有効化及び無効化する。具体的には、機能制御部121は、CU100の機能とDU200の機能とを比較し、両ノードがサポートする機能を有効化すると決定する。また、機能制御部121は、DU200の機能のうちCU100がサポートしていない機能については無効化すると決定する。そして、機能制御部121は、DU200に対して機能の有効化及び無効化を指示する。
【0025】
プロファイル制御部122は、DU200から送信されたプロファイル情報を取得し、プロファイルの変更の要否を判定する。具体的には、プロファイル制御部122は、CU100のプロファイルのバージョンとDU200のプロファイルのバージョンとを比較し、両ノードのプロファイルのバージョンが一致する場合には、プロファイルの変更が不要と判定する。また、プロファイル制御部122は、DU200のプロファイルのバージョンが、CU100のプロファイルに対する後方互換性が保証されるバージョンである場合には、プロファイルの変更が不要と判定する。
【0026】
一方、プロファイル制御部122は、DU200のプロファイルのバージョンが、CU100のプロファイルに対する後方互換性が保証されないバージョンである場合には、DU200又はCU100のプロファイルの変更が必要であると判定する。そして、プロファイルの変更が必要であると判定した場合、プロファイル制御部122は、DU200に対してプロファイルを更新するように指示するか、又は、CU100のプロファイルを更新する。なお、プロファイル制御部122は、CU100のプロファイルを更新する場合には、必要に応じて、既にCU100に接続している他のDU200に対してもプロファイルを更新するように指示する。また、プロファイル制御部122は、必要に応じて、CU100及びDU200のプロファイルの設定値を試験項目ごとに調整しても良い。
【0027】
試験制御部123は、機能制御部121によって有効化された機能を検証するための試験項目を選定し、選定した試験項目に関する試験を実施する。具体的には、試験制御部123は、DU200から送信された検証完了情報に基づいて、DU200において有効化される機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目を選定する。このとき、試験制御部123は、検証が完了している試験項目であっても、実施済みの試験時とは異なる条件で運用される可能性がある試験項目については、実施する項目として選定する。なお、機能を検証するための試験項目としては、例えばO-RAN IOT(Inter-Operability Test)の試験項目や、所定の認証機関によるコンフォーマンステストの試験項目などを用いることができる。
【0028】
試験制御部123は、試験項目を選定した後、プロファイル制御部122によってCU100及びDU200のプロファイルの互換性が保証されると、選定した試験項目に関する試験を実施する。すなわち、試験制御部123は、選定された試験項目ごとに、CU100とDU200の間の信号の送受信を含む必要な動作試験を実施し、DU200において有効化される機能が正常に動作するか否かを検証する。
【0029】
メモリ130は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ120による処理に用いられる情報を記憶する。
【0030】
図2に示すDU200は、上位インタフェース部(以下「上位IF部」と略記する)210、プロセッサ220、メモリ230及び下位IF部240を有する。
【0031】
上位IF部210は、上位ノードであるCU100と接続するインタフェースである。上位IF部210は、例えばF1APインタフェース及びSMO150を介するO1インタフェースによってCU100と接続する。そして、上位IF部210は、DU200が上位ノードであるCU100に新たに接続される際に、DU200に実装される機能を示す機能識別情報をCU100へ送信する。このとき、上位IF部210は、DU200に関して既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報と、DU200が対応するプロファイルのバージョンを示すプロファイル情報とを機能識別情報とともに送信する。また、上位IF部210は、種々の情報をCU100から受信する。
【0032】
プロセッサ220は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、DU200の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ220は、機能制御部221、プロファイル制御部222及び試験制御部223を有する。
【0033】
機能制御部221は、DU200が上位ノードであるCU100に接続されると、DU200に関する機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報をメモリ230から読み出し、上位IF部210からCU100へ送信させる。また、機能制御部221は、CU100から有効化及び無効化する機能が指示されると、指示に従ってDU200の機能を有効化及び無効化する。
【0034】
機能制御部221は、下位ノードであるRU300が新たに接続する際には、RU300から送信された機能識別情報を取得し、機能識別情報に基づいて、RU300の機能を有効化及び無効化する。具体的には、機能制御部221は、DU200の機能とRU300の機能とを比較し、両ノードがサポートする機能を有効化すると決定する。また、機能制御部221は、RU300の機能のうちDU200がサポートしていない機能については無効化すると決定する。そして、機能制御部221は、RU300に対して機能の有効化及び無効化を指示する。
【0035】
プロファイル制御部222は、CU100からプロファイルを更新するように指示されると、指示に従ってDU200のプロファイルを更新する。
【0036】
また、プロファイル制御部222は、下位ノードであるRU300が新たに接続する際には、RU300から送信されたプロファイル情報を取得し、プロファイルの変更の要否を判定する。具体的には、プロファイル制御部222は、DU200のプロファイルのバージョンとRU300のプロファイルのバージョンとを比較し、両ノードのプロファイルのバージョンが一致する場合には、プロファイルの変更が不要と判定する。また、プロファイル制御部222は、RU300のプロファイルのバージョンが、DU200のプロファイルに対する後方互換性が保証されるバージョンである場合には、プロファイルの変更が不要と判定する。
【0037】
一方、プロファイル制御部222は、RU300のプロファイルのバージョンが、DU200のプロファイルに対する後方互換性が保証されないバージョンである場合には、RU300又はDU200のプロファイルの変更が必要であると判定する。そして、プロファイルの変更が必要であると判定した場合、プロファイル制御部222は、RU300に対してプロファイルを更新するように指示するか、又は、DU200のプロファイルを更新する。なお、プロファイル制御部222は、DU200のプロファイルを更新する場合には、必要に応じて、既にDU200に接続している他のRU300及び上位ノードであるCU100に対してもプロファイルを更新するように指示する。また、プロファイル制御部222は、必要に応じて、DU200及びRU300のプロファイルの設定値を試験項目ごとに調整しても良い。
【0038】
試験制御部223は、有効化されるDU200の機能に関する試験が実施される際、CU100からの指示に従って動作試験を実施する。また、試験制御部223は、DU200の機能に関する試験が実施された後、正常に動作することが確認された機能がCU100から通知されると、この機能に関する試験項目の検証が完了したことを検証完了情報としてメモリ230に記憶させる。
【0039】
試験制御部223は、下位ノードであるRU300が新たに接続する際には、機能制御部221によって有効化された機能を検証するための試験項目を選定し、選定した試験項目に関する試験を実施する。具体的には、試験制御部223は、RU300から送信された検証完了情報に基づいて、RU300において有効化される機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目を選定する。このとき、試験制御部223は、検証が完了している試験項目であっても、実施済みの試験時とは異なる条件で運用される可能性がある試験項目については、実施する項目として選定する。
【0040】
試験制御部223は、試験項目を選定した後、プロファイル制御部222によってDU200及びRU300のプロファイルの互換性が保証されると、選定した試験項目に関する試験を実施する。すなわち、試験制御部223は、選定された試験項目ごとに、DU200とRU300の間の信号の送受信を含む必要な動作試験を実施し、RU300において有効化される機能が正常に動作するか否かを検証する。
【0041】
メモリ230は、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ220による処理に用いられる情報を記憶する。
【0042】
下位IF部240は、下位ノードであるRU300と接続するインタフェースである。下位IF部240は、例えばMプレーン(M-Plane:Management Plane)のインタフェースによってRU300と接続する。そして、下位IF部240は、下位ノードであるRU300が新たに接続される際に、RU300に実装される機能を示す機能識別情報をRU300から受信する。このとき、下位IF部240は、RU300に関して既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報と、RU300が対応するプロファイルのバージョンを示すプロファイル情報とを機能識別情報とともに受信する。また、下位IF部240は、プロセッサ220からの指示に従って、種々の情報をRU300へ送信する。
【0043】
図3は、一実施の形態に係るDU200及びRU300の構成を示すブロック図である。図3において、DU200は、RU300の上位ノードである。また、RU300は、DU200の下位ノードであり、図1に示したRU300a、300bと同等の構成を有する。図3に示すDU200は、図2と同じ構成を有するため、その説明を省略する。
【0044】
図3に示すRU300は、上位IF部310、プロセッサ320、メモリ330及び無線通信部340を有する。
【0045】
上位IF部310は、上位ノードであるDU200と接続するインタフェースである。上位IF部310は、例えばMプレーンのインタフェースによってDU200と接続する。そして、上位IF部310は、RU300が上位ノードであるDU200に新たに接続される際に、RU300に実装される機能を示す機能識別情報をDU200へ送信する。このとき、上位IF部310は、RU300に関して既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報と、RU300が対応するプロファイルのバージョンを示すプロファイル情報とを機能識別情報とともに送信する。また、上位IF部310は、種々の情報をDU200から受信する。
【0046】
プロセッサ320は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、RU300の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ320は、機能制御部321を有する。
【0047】
機能制御部321は、RU300が上位ノードであるDU200に接続されると、RU300に関する機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報をメモリ330から読み出し、上位IF部310からDU200へ送信させる。また、機能制御部321は、DU200から有効化及び無効化する機能が指示されると、指示に従ってRU300の機能を有効化及び無効化する。
【0048】
また、機能制御部321は、DU200からプロファイルを更新するように指示されると、指示に従ってRU300のプロファイルを更新する。さらに、機能制御部321は、有効化されるRU300の機能に関する試験が実施される際、DU200からの指示に従って動作試験を実施する。そして、機能制御部321は、RU300の機能に関する試験が実施された後、正常に動作することが確認された機能がDU200から通知されると、この機能に関する試験項目の検証が完了したことを検証完了情報としてメモリ330に記憶させる。
【0049】
メモリ330は、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ320による処理に用いられる情報を記憶する。
【0050】
無線通信部340は、端末装置400との間で無線通信を実行する。すなわち、無線通信部340は、プロセッサ320から出力される端末装置400宛ての信号をアンテナを介して端末装置400へ無線送信する。また、無線通信部340は、端末装置400から送信された信号をアンテナを介して無線受信し、受信信号をプロセッサ320へ出力する。
【0051】
次いで、上記のように構成された通信システムにおける機器増設方法について、図4、5を参照しながら説明する。図4は、CU100の下位にDU200を増設する際の機器増設方法を示すシーケンス図である。
【0052】
下位ノードであるDU200が増設される際には、DU200が物理的にCU100に接続される(ステップS101)。そして、DU200の機能制御部221によって、DU200に関する機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報がメモリ230から読み出され、上位IF部210からCU100へ送信される(ステップS102)。機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報は、上位ノードであるCU100の下位IF部110によって受信される。
【0053】
そして、CU100の機能制御部121によって、DU200の機能識別情報に基づいて、DU200の機能の有効化及び無効化が設定される(ステップS103)。具体的には、CU100の機能とDU200の機能とが比較され、DU200がサポートする機能のうちCU100がサポートする機能を有効化すると決定される一方、CU100がサポートしていない機能については無効化すると決定される。DU200の機能の有効化及び無効化の設定は、下位IF部110を介してDU200へ通知され、DU200の機能制御部221によって、DU200の機能がそれぞれ有効化及び無効化される。
【0054】
また、CU100の試験制御部123によって、有効化された機能を検証するために実施する試験項目が選定される(ステップS104)。具体的には、DU200から送信された検証完了情報に基づいて、DU200において有効化される機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目が選定される。このとき、検証が完了している試験項目であっても、実施済みの試験時とは異なる条件で運用される可能性がある試験項目については、実施する試験項目として選定される。
【0055】
そして、CU100のプロファイル制御部122によって、プロファイル情報に基づいて、プロファイルの変更の要否が判定される(ステップS105)。具体的には、CU100のプロファイルのバージョンとDU200のプロファイルのバージョンとが比較され、両ノードのプロファイルのバージョンが一致する場合には、プロファイルの変更が不要と判定される。また、DU200のプロファイルのバージョンが、CU100のプロファイルに対する後方互換性が保証されるバージョンである場合にも、プロファイルの変更が不要と判定される。
【0056】
一方、DU200のプロファイルのバージョンが、CU100のプロファイルに対する後方互換性が保証されないバージョンである場合には、DU200又はCU100のプロファイルの変更が必要であると判定される。プロファイルの変更が必要と判定された場合には、プロファイル制御部122によって、DU200に対してプロファイルの更新が指示されるか、又は、CU100のプロファイルが更新される。これにより、CU100及びDU200のプロファイルの互換性が保証される。
【0057】
なお、互換性が保証されたCU100及びDU200のプロファイルにおいては、CU100及びDU200の実運用時に想定される条件に応じて、各々の設定値が試験項目ごとに調整されても良い。
【0058】
そして、試験制御部123によって、選定した試験項目に関する試験が実施される(ステップS106)。すなわち、選定された試験項目ごとに、CU100とDU200の間の信号の送受信を含む必要な動作試験が実施され、DU200において有効化される機能が正常に動作するか否かが検証される。DU200の機能が正常に動作することが検証されると、この機能を用いたサービスを開始することが可能となる。
【0059】
DU200の機能の試験結果は、下位IF部110からDU200へ通知される(ステップS107)。すなわち、DU200において有効化される機能が正常に動作するか否かを示す試験結果がDU200へ通知される。このとき、上記ステップS103において決定されたDU200の機能の有効化及び無効化の設定が試験結果とともにDU200へ通知されても良い。
【0060】
そして、DU200の試験制御部223によって、正常に動作する機能に関する試験項目について、検証が完了したことを示す検証完了情報がメモリ230に記憶される(ステップS108)。同時に、DU200において有効化された機能及びプロファイルのバージョンなどの情報がメモリ230に記憶されても良い。これらの情報が記憶された後、DU200において有効化され、正常に動作することが検証された機能を用いたサービスが自動的に開始されるようにしても良い。
【0061】
このように、下位ノードであるDU200が上位ノードであるCU100に物理的に接続されると、DU200の機能識別情報がCU100へ送信され、CU100によって、DU200の機能の有効化及び無効化が設定されるとともに、有効化される機能の動作試験が実施される。このため、DU200を増設する際、CU100とDU200の接続の検証が効率的に実行され、機器を接続する際のコストを削減することができる。
【0062】
図5は、DU200の下位にRU300を増設する際の機器増設方法を示すシーケンス図である。
【0063】
下位ノードであるRU300が増設される際には、RU300が物理的にDU200に接続される(ステップS201)。そして、RU300の機能制御部321によって、RU300に関する機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報がメモリ330から読み出され、上位IF部310からDU200へ送信される(ステップS202)。機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報は、上位ノードであるDU200の下位IF部240によって受信される。
【0064】
そして、DU200の機能制御部221によって、RU300の機能識別情報に基づいて、RU300の機能の有効化及び無効化が設定される(ステップS203)。具体的には、DU200の機能とRU300の機能とが比較され、RU300がサポートする機能のうちDU200がサポートする機能を有効化すると決定される一方、DU200がサポートしていない機能については無効化すると決定される。RU300の機能の有効化及び無効化の設定は、下位IF部240を介してRU300へ通知され、RU300の機能制御部321によって、RU300の機能がそれぞれ有効化及び無効化される。
【0065】
また、DU200の試験制御部223によって、有効化された機能を検証するために実施する試験項目が選定される(ステップS204)。具体的には、RU300から送信された検証完了情報に基づいて、RU300において有効化される機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目が選定される。このとき、検証が完了している試験項目であっても、実施済みの試験時とは異なる条件で運用される可能性がある試験項目については、実施する試験項目として選定される。
【0066】
そして、DU200のプロファイル制御部222によって、プロファイル情報に基づいて、プロファイルの変更の要否が判定される(ステップS205)。具体的には、DU200のプロファイルのバージョンとRU300のプロファイルのバージョンとが比較され、両ノードのプロファイルのバージョンが一致する場合には、プロファイルの変更が不要と判定される。また、RU300のプロファイルのバージョンが、DU200のプロファイルに対する後方互換性が保証されるバージョンである場合にも、プロファイルの変更が不要と判定される。
【0067】
一方、RU300のプロファイルのバージョンが、DU200のプロファイルに対する後方互換性が保証されないバージョンである場合には、RU300又はDU200のプロファイルの変更が必要であると判定される。プロファイルの変更が必要と判定された場合には、プロファイル制御部222によって、RU300に対してプロファイルの更新が指示されるか、又は、DU200のプロファイルが更新される。これにより、DU200及びRU300のプロファイルの互換性が保証される。
【0068】
なお、互換性が保証されたDU200及びRU300のプロファイルにおいては、DU200及びRU300の実運用時に想定される条件に応じて、各々の設定値が試験項目ごとに調整されても良い。
【0069】
そして、試験制御部223によって、選定した試験項目に関する試験が実施される(ステップS206)。すなわち、選定された試験項目ごとに、DU200とRU300の間の信号の送受信を含む必要な動作試験が実施され、RU300において有効化される機能が正常に動作するか否かが検証される。RU300の機能が正常に動作することが検証されると、この機能を用いたサービスを開始することが可能となる。
【0070】
RU300の機能の試験結果は、下位IF部240からRU300へ通知される(ステップS207)。すなわち、RU300において有効化される機能が正常に動作するか否かを示す試験結果がRU300へ通知される。このとき、上記ステップS203において決定されたRU300の機能の有効化及び無効化の設定が試験結果とともにRU300へ通知されても良い。
【0071】
そして、RU300の機能制御部321によって、正常に動作する機能に関する試験項目について、検証が完了したことを示す検証完了情報がメモリ330に記憶される(ステップS208)。同時に、RU300において有効化された機能及びプロファイルのバージョンなどの情報がメモリ330に記憶されても良い。これらの情報が記憶された後、RU300において有効化され、正常に動作することが検証された機能を用いたサービスが自動的に開始されるようにしても良い。
【0072】
このように、下位ノードであるRU300が上位ノードであるDU200に物理的に接続されると、RU300の機能識別情報がDU200へ送信され、DU200によって、RU300の機能の有効化及び無効化が設定されるとともに、有効化される機能の動作試験が実施される。このため、RU300を増設する際、DU200とRU300の接続の検証が効率的に実行され、機器を接続する際のコストを削減することができる。
【0073】
以上のように、本実施の形態によれば、下位ノードが増設される際に、下位ノードに関する機能識別情報、検証完了情報及びプロファイル情報が上位ノードへ送信され、上位ノードは、機能識別情報に基づいて、増設される下位ノードにおいて有効化する機能を決定する。そして、上位ノードは、検証完了情報に基づいて、有効化する機能に関して実施する試験項目を選定し、プロファイル情報からプロファイルの互換性が保証されると、選定した試験項目の試験を実施する。このため、上位ノードと下位ノードの接続の検証が効率的に実行され、機器を接続する際のコストを削減することができる。
【0074】
なお、上記一実施の形態においては、すべての処理が上位ノードであるCU100又はDU200及び下位ノードであるDU200又はRU300によって実行されるものとしたが、少なくとも一部の処理が各ノードに接続される外部機器によって実行されても良い。例えば、試験項目の選定、プロファイルの変更の要否の判定、プロファイルの更新の制御及び試験の実施制御などの処理は、上位ノードであるCU100又はDU200に接続される外部機器によって実行されても良い。
【0075】
また、上記一実施の形態においては、上位ノードであるCU100又はDU200及び下位ノードであるDU200又はRU300によって実行される少なくとも一部の処理結果が各機器の保守者へ通知されるようにしても良い。すなわち、例えばプロファイルの変更が必要と判定されたことが保守者へ通知されたり、実施された試験の結果が保守者へ通知されたりしても良い。この場合、通知された保守者からの操作に応じて、プロファイルの更新が実行されたり、サービスが開始されたりしても良い。
【0076】
以上の一実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0077】
(付記1)第1のノードと、前記第1のノードの下位に接続される第2のノードとを有する通信システムであって、
前記第2のノードは、
前記第1のノードに接続されると、自ノードに実装される機能を識別する機能識別情報を送信する送信部を有し、
前記第1のノードは、
前記第2のノードから送信される機能識別情報を受信する受信部と、
前記受信部に接続されるプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記機能識別情報に基づいて、前記第2のノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、
有効化すると決定した機能を検証するための試験項目を選定する
処理を実行することを特徴とする通信システム。
【0078】
(付記2)前記決定する処理は、
前記第1のノード及び前記第2のノードそれぞれに実装される機能を比較し、両ノードがサポートする機能を有効化すると決定する
ことを特徴とする付記1記載の通信システム。
【0079】
(付記3)前記決定する処理は、
前記第2のノードに実装される機能のうち前記第1のノードがサポートしていない機能を無効化すると決定する
ことを特徴とする付記1記載の通信システム。
【0080】
(付記4)前記受信部は、
前記第2のノードにおいて既に検証が完了している試験項目を示す検証完了情報を受信し、
前記選定する処理は、
前記検証完了情報に基づいて、有効化すると決定した機能を検証するための試験項目のうち検証が完了していない試験項目を選定する
ことを特徴とする付記1記載の通信システム。
【0081】
(付記5)前記受信部は、
前記第2のノードのプロファイルのバージョンを示すプロファイル情報を受信し、
前記プロセッサは、
前記プロファイル情報に基づいて、前記第1のノード又は前記第2のノードのプロファイルの変更が必要であるか否かを判定する
処理を実行することを特徴とする付記1記載の通信システム。
【0082】
(付記6)前記判定する処理は、
前記第1のノード及び前記第2のノードそれぞれのプロファイルのバージョンを比較し、両ノードのプロファイルのバージョンが一致する場合に、プロファイルの変更が不要であると判定する
ことを特徴とする付記5記載の通信システム。
【0083】
(付記7)前記判定する処理は、
前記第2のノードのプロファイルのバージョンが、前記第1のノードのプロファイルに対する後方互換性が保証されるバージョンである場合に、プロファイルの変更が不要であると判定する
ことを特徴とする付記5記載の通信システム。
【0084】
(付記8)前記プロセッサは、
プロファイルの変更が必要であると判定した場合に、前記第2のノードに対してプロファイルを更新するように指示する
処理をさらに実行することを特徴とする付記5記載の通信システム。
【0085】
(付記9)前記プロセッサは、
選定された試験項目の試験を実施する
処理をさらに実行することを特徴とする付記1記載の通信システム。
【0086】
(付記10)前記プロセッサは、
前記試験の結果を前記第1のノードへ通知する
処理をさらに実行することを特徴とする付記9記載の通信システム。
【0087】
(付記11)前記プロセッサは、
有効化すると決定した機能が正常に動作する試験結果が得られた場合に、当該機能を用いたサービスを開始する
処理をさらに実行することを特徴とする付記10記載の通信システム。
【0088】
(付記12)上位ノードと通信可能に接続するインタフェース部と、
前記インタフェース部を制御するプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記インタフェース部が前記上位ノードに接続されると、自装置に実装される機能を識別する機能識別情報を前記インタフェース部から前記上位ノードへ送信させる
処理を実行することを特徴とする通信処理装置。
【0089】
(付記13)下位ノードに実装される機能を識別する機能識別情報を受信する受信部と、
前記受信部に接続されるプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記機能識別情報に基づいて、前記下位ノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、
有効化すると決定した機能を検証するための試験項目を選定する
処理を実行することを特徴とする通信処理装置。
【0090】
(付記14)第1のノードの下位に第2のノードを接続する機器増設方法であって、
前記第2のノードが、
前記第1のノードに接続されると、自ノードに実装される機能を識別する機能識別情報を送信し、
前記第1のノードが、
前記第2のノードから送信される機能識別情報を受信し、
前記機能識別情報に基づいて、前記第2のノードに実装される機能のうち有効化又は無効化する機能を決定し、
有効化すると決定した機能を検証するための試験項目を選定する
処理を有することを特徴とする機器増設方法。
【符号の説明】
【0091】
110、240 下位IF部
120、220、320 プロセッサ
121、221、321 機能制御部
122、222 プロファイル制御部
123、223 試験制御部
130、230、330 メモリ
210、310 上位IF部
340 無線通信部
図1
図2
図3
図4
図5