IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧

特許7708013教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法
<>
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図1
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図2
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図3
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図4
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図5
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図6
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図7
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図8
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図9
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図10
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図11
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図12
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図13
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図14
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図15
  • 特許-教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-07
(45)【発行日】2025-07-15
(54)【発明の名称】教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20250708BHJP
   G09B 5/02 20060101ALI20250708BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20250708BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B5/02
G06T19/00 600
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022099114
(22)【出願日】2022-06-20
(65)【公開番号】P2024000367
(43)【公開日】2024-01-05
【審査請求日】2024-03-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100139491
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 隆慶
(74)【代理人】
【識別番号】100176728
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】ペラエズ ホルヘ
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-169901(JP,A)
【文献】特開2022-049606(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0385263(US,A1)
【文献】特開2005-055846(JP,A)
【文献】特開2004-325816(JP,A)
【文献】特開2003-280506(JP,A)
【文献】特開2001-337589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G09B 5/02
G06T 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援する教育支援装置であって、
前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記通信部を介して受信し、
前記複数の生徒が一斉に前記講師の指導を受ける集合教育モードが選択された場合に、受信した複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像として、前記講師及び前記第2生徒を表示するか、又は前記講師、前記第1生徒、及び前記第2生徒を表示する画像を生成し、生成した合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させ
前記複数の生徒のうち特定の生徒のみが個別に前記講師の指導を受ける個別教育モードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒である場合に、前記講師のみを表示するか、又は前記講師及び前記第1生徒のみを表示する指導画像を生成し、生成した指導画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させ、
前記個別教育モードとして、前記講師が前記特定の生徒以外には自分を見せないプライベートモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記第1生徒が前記講師とは違う空間にいる様子を表す待機画像として、前記合成画像において前記講師を非表示にするか、又は前記講師及び前記特定の生徒を非表示にした画像を生成し、生成した待機画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させ、
前記個別教育モードとして、前記講師が前記特定の生徒以外にも自分を見せるパブリックモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記合成画像をそのまま、又は前記合成画像において前記特定の生徒のみを非表示にした画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させる
制御部と
を備える教育支援装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記合成画像として、前記講師を画面中央に表示するとともに、前記第2生徒の半身だけを画面一端に表示する画像を生成する請求項1に記載の教育支援装置。
【請求項3】
前記複数の個別画像は、前記複数の生徒のうち前記第1生徒とは別で前記第2生徒とも別の第3生徒の画像を更に含み、
前記制御部は、前記合成画像として、前記第3生徒の半身だけを画面他端に表示する画像を生成する請求項2に記載の教育支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記講師の音声を、前記通信部を介して更に受信し、
前記集合教育モードが選択されたか、前記個別教育モードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒であるか、又は前記個別教育モードとして、前記パブリックモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、受信した前記講師の音声を前記第1生徒が使用する端末装置に出力させ、
前記個別教育モードとして、前記プライベートモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、受信した前記講師の音声を前記第1生徒が使用する端末装置に出力させない請求項1に記載の教育支援装置。
【請求項5】
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の教育支援装置と、
前記講師及び前記複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置と
を備える通信システム。
【請求項6】
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援するコンピュータに、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記ネットワークを介して受信することと、
前記複数の生徒が一斉に前記講師の指導を受ける集合教育モードが選択された場合に、受信された複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像として、前記講師及び前記第2生徒を表示するか、又は前記講師、前記第1生徒、及び前記第2生徒を表示する画像を生成し、生成た合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
前記複数の生徒のうち特定の生徒のみが個別に前記講師の指導を受ける個別教育モードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒である場合に、前記講師のみを表示するか、又は前記講師及び前記第1生徒のみを表示する指導画像を生成し、生成した指導画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと、
前記個別教育モードとして、前記講師が前記特定の生徒以外には自分を見せないプライベートモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記第1生徒が前記講師とは違う空間にいる様子を表す待機画像として、前記合成画像において前記講師を非表示にするか、又は前記講師及び前記特定の生徒を非表示にした画像を生成し、生成した待機画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと、
前記個別教育モードとして、前記講師が前記特定の生徒以外にも自分を見せるパブリックモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記合成画像をそのまま、又は前記合成画像において前記特定の生徒のみを非表示にした画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
を含む動作を実行させるプログラム。
【請求項7】
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援する教育支援方法であって、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記ネットワークを介して受信することと、
前記複数の生徒が一斉に前記講師の指導を受ける集合教育モードが選択された場合に、受信された複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成し、生成た合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
前記複数の生徒のうち特定の生徒のみが個別に前記講師の指導を受ける個別教育モードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒である場合に、前記講師のみを表示するか、又は前記講師及び前記第1生徒のみを表示する指導画像を生成し、生成した指導画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと、
前記個別教育モードとして、前記講師が前記特定の生徒以外には自分を見せないプライベートモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記第1生徒が前記講師とは違う空間にいる様子を表す待機画像として、前記合成画像において前記講師を非表示にするか、又は前記講師及び前記特定の生徒を非表示にした画像を生成し、生成した待機画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと、
前記個別教育モードとして、前記講師が前記特定の生徒以外にも自分を見せるパブリックモードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記合成画像をそのまま、又は前記合成画像において前記特定の生徒のみを非表示にした画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
を含む教育支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、教育支援装置、通信システム、プログラム、及び教育支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンピュータによって表示される画面を用いながら、遠隔地の生徒に対して講師が教育を行うことを補助する教育補助装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-110782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の装置は、生徒が操作する端末には生徒ビデオ画面を表示せず、講師ビデオ画面のみを表示する。そのため、生徒が他の生徒と一緒に講師の指導を受けているという感覚を得にくい。すなわち、生徒が集合教育を受けていることを実感できない。
【0005】
本開示の目的は、生徒が集合教育を受けていることを実感できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る教育支援装置は、
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援する教育支援装置であって、
前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記通信部を介して受信し、受信した複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成し、生成した合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させる制御部と
を備える。
【0007】
本開示に係るプログラムは、
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援するコンピュータに、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記ネットワークを介して受信することと、
受信された複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成することと、
生成された合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
を含む動作を実行させる。
【0008】
本開示に係る教育支援方法は、
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援する教育支援方法であって、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記ネットワークを介して受信することと、
受信された複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成することと、
生成された合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、生徒が集合教育を受けていることを実感できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る第1端末装置の構成を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る第2端末装置の構成を示すブロック図である。
図4】本開示の実施形態に係る第2端末装置の機能を示す図である。
図5】本開示の実施形態に係る第2端末装置の画面例を示す図である。
図6】本開示の実施形態に係る第2端末装置の機能の変形例を示す図である。
図7】本開示の実施形態に係る第2端末装置の画面例を示す図である。
図8】本開示の実施形態に係る第2端末装置の機能の変形例を示す図である。
図9】本開示の実施形態に係る第2端末装置の画面例を示す図である。
図10】本開示の実施形態に係る第1端末装置の動作を示すフローチャートである。
図11】本開示の実施形態に係る第2端末装置の動作を示すフローチャートである。
図12】本開示の実施形態に係る第1端末装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
図13】本開示の実施形態に係る第2端末装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
図14】本開示の別の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図15】本開示の別の実施形態に係るサーバ装置の動作を示すフローチャートである。
図16】本開示の別の実施形態に係るサーバ装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の幾つかの実施形態について、図を参照して説明する。
【0012】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。各実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0013】
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システム10の構成を説明する。
【0014】
通信システム10は、サーバ装置20と、第1端末装置30と、複数の第2端末装置40とを備える。サーバ装置20は、ネットワーク50を介して第1端末装置30及び複数の第2端末装置40と通信可能である。第1端末装置30は、ネットワーク50を介して複数の第2端末装置40と通信可能であってもよい。
【0015】
サーバ装置20は、データセンタなどの施設に設置され、サービス事業者によって運用される。サーバ装置20は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバコンピュータである。
【0016】
第1端末装置30及び複数の第2端末装置40は、互いに離れた空間にいる講師U0及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置である。生徒の人数は、本実施形態では3人であるが、2人以上の任意の数でよい。第2端末装置40の台数も、本実施形態では3台であるが、生徒の人数に応じて変更してよい。第1端末装置30及び複数の第2端末装置40は、それぞれ例えば、PCなどの汎用コンピュータ、特定の計算に特化した専用コンピュータ、又は携帯電話機、スマートフォン、若しくはタブレットなどのモバイル機器である。「PC」は、personal computerの略語である。
【0017】
ネットワーク50は、インターネット、少なくとも1つのWAN、少なくとも1つのMAN、又はこれらの任意の組合せを含む。「WAN」は、wide area networkの略語である。「MAN」は、metropolitan area networkの略語である。ネットワーク50は、少なくとも1つの無線ネットワーク、少なくとも1つの光ネットワーク、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。無線ネットワークは、例えば、アドホックネットワーク、セルラーネットワーク、無線LAN、衛星通信ネットワーク、又は地上マイクロ波ネットワークである。「LAN」は、local area networkの略語である。
【0018】
図1を参照して、本実施形態の概要を説明する。
【0019】
各第2端末装置40は、オンライン教育を支援する教育支援装置である。オンライン教育は、第1端末装置30及び複数の第2端末装置40がネットワーク50を介して接続されて実施される。複数の生徒のうち第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、講師U0の画像H0と複数の生徒のうち第1生徒U1とは別の第2生徒U2の画像H2とを含む複数の個別画像P1を、ネットワーク50を介して受信する。第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、受信した複数の個別画像P1を用いて、第2生徒U2が講師U0と同じ空間にいる様子を表す合成画像M1を生成する。第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、生成した合成画像M1を第1生徒U1が使用する第2端末装置40に表示させる。
【0020】
本実施形態によれば、第1生徒U1が使用する第2端末装置40に、第2生徒U2が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像が表示されるため、第1生徒U1が第2生徒U2と一緒に講師U0の指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、第1生徒U1が集合教育を受けていることを実感できる。
【0021】
本実施形態では、複数の個別画像P1は、複数の生徒のうち第1生徒U1とは別で第2生徒U2とも別の第3生徒U3の画像H3を更に含む。第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、合成画像M1として、第2生徒U2及び第3生徒U3が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像を生成する。
【0022】
本実施形態によれば、第1生徒U1が使用する第2端末装置40に、第2生徒U2及び第3生徒U3が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像が表示されるため、第1生徒U1が第2生徒U2及び第3生徒U3と一緒に講師U0の指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、第1生徒U1が集合教育を受けていることを強く実感できる。
【0023】
第1生徒U1が使用する第2端末装置40と同様に、第2生徒U2が使用する第2端末装置40も、講師U0の画像H0と第1生徒U1の画像H1と第3生徒U3の画像H3とを含む複数の個別画像P2を、ネットワーク50を介して受信する。第2生徒U2が使用する第2端末装置40は、受信した複数の個別画像P2を用いて、第1生徒U1及び第3生徒U3が講師U0と同じ空間にいる様子を表す合成画像M2を生成する。第2生徒U2が使用する第2端末装置40は、生成した合成画像M2を第2生徒U2が使用する第2端末装置40に表示させる。
【0024】
本実施形態によれば、第2生徒U2が使用する第2端末装置40に、第1生徒U1及び第3生徒U3が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像が表示されるため、第2生徒U2が第1生徒U1及び第3生徒U3と一緒に講師U0の指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、第2生徒U2も集合教育を受けていることを強く実感できる。
【0025】
第1生徒U1及び第2生徒U2が使用する第2端末装置40と同様に、第3生徒U3が使用する第2端末装置40も、講師U0の画像H0と第1生徒U1の画像H1と第2生徒U2の画像H2とを含む複数の個別画像P3を、ネットワーク50を介して受信する。第3生徒U3が使用する第2端末装置40は、受信した複数の個別画像P3を用いて、第1生徒U1及び第2生徒U2が講師U0と同じ空間にいる様子を表す合成画像M3を生成する。第3生徒U3が使用する第2端末装置40は、生成した合成画像M3を第3生徒U3が使用する第2端末装置40に表示させる。
【0026】
本実施形態によれば、第3生徒U3が使用する第2端末装置40に、第1生徒U1及び第2生徒U2が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像が表示されるため、第3生徒U3が第1生徒U1及び第2生徒U2と一緒に講師U0の指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、第3生徒U3も集合教育を受けていることを強く実感できる。
【0027】
図2を参照して、本実施形態に係る第1端末装置30の構成を説明する。
【0028】
第1端末装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35とを備える。
【0029】
制御部31は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。「CPU」は、central processing unitの略語である。「GPU」は、graphics processing unitの略語である。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。「FPGA」は、field-programmable gate arrayの略語である。専用回路は、例えば、ASICである。「ASIC」は、application specific integrated circuitの略語である。制御部31は、第1端末装置30の各部を制御しながら、第1端末装置30の動作に関わる処理を実行する。
【0030】
記憶部32は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM、ROM、又はフラッシュメモリである。「RAM」は、random access memoryの略語である。「ROM」は、read only memoryの略語である。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。「SRAM」は、static random access memoryの略語である。「DRAM」は、dynamic random access memoryの略語である。ROMは、例えば、EEPROMである。「EEPROM」は、electrically erasable programmable read only memoryの略語である。フラッシュメモリは、例えば、SSDである。「SSD」は、solid-state driveの略語である。磁気メモリは、例えば、HDDである。「HDD」は、hard disk driveの略語である。記憶部32は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部32には、第1端末装置30の動作に用いられるデータと、第1端末装置30の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0031】
通信部33は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)などの有線LAN通信規格に対応したインタフェース、IEEE802.11などの無線LAN通信規格、又はLTE、4G規格、若しくは5G規格などの移動通信規格に対応したインタフェースである。「IEEE」は、Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称である。「LTE」は、Long Term Evolutionの略語である。「4G」は、4th generationの略語である。「5G」は、5th generationの略語である。通信部33は、サーバ装置20と通信を行う。通信部33は、複数の第2端末装置40と通信を行ってもよい。通信部33は、第1端末装置30の動作に用いられるデータを受信し、また第1端末装置30の動作によって得られるデータを送信する。
【0032】
入力部34は、少なくとも1つの入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、カメラ、LiDAR、又はマイクロフォンである。「LiDAR」は、light detection and rangingの略語である。カメラは、例えば、RGBカメラ、又はRGBカメラとデプスカメラとの組合せである。入力部34は、第1端末装置30の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部34は、第1端末装置30に備えられる代わりに、外部の入力機器として第1端末装置30に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの規格に対応したインタフェースを用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。
【0033】
出力部35は、少なくとも1つの出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescentの略語である。出力部35は、第1端末装置30の動作によって得られるデータを出力する。出力部35は、第1端末装置30に備えられる代わりに、外部の出力機器として第1端末装置30に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0034】
第1端末装置30の機能は、本実施形態に係るプログラムを、制御部31としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、第1端末装置30の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、第1端末装置30の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを第1端末装置30として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って第1端末装置30の動作を実行することにより第1端末装置30として機能する。
【0035】
プログラムは、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に記憶しておくことができる。非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、フラッシュメモリ、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又はROMである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記憶したSDカード、DVD、又はCD-ROMなどの可搬型媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「SD」は、Secure Digitalの略語である。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD-ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0036】
コンピュータは、例えば、可搬型媒体に記憶されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムは、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものを含む。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0037】
第1端末装置30の一部又は全ての機能が、制御部31としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、第1端末装置30の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0038】
図3を参照して、本実施形態に係る各第2端末装置40の構成を説明する。
【0039】
第2端末装置40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、入力部44と、出力部45とを備える。
【0040】
制御部41は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。専用回路は、例えば、ASICである。制御部41は、第2端末装置40の各部を制御しながら、第2端末装置40の動作に関わる処理を実行する。
【0041】
記憶部42は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM、ROM、又はフラッシュメモリである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。フラッシュメモリは、例えば、SSDである。磁気メモリは、例えば、HDDである。記憶部42は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部42には、第2端末装置40の動作に用いられるデータと、第2端末装置40の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0042】
通信部43は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)などの有線LAN通信規格に対応したインタフェース、IEEE802.11などの無線LAN通信規格、又はLTE、4G規格、若しくは5G規格などの移動通信規格に対応したインタフェースである。通信部43は、サーバ装置20と通信を行う。通信部43は、第1端末装置30と通信を行ってもよい。通信部43は、第2端末装置40の動作に用いられるデータを受信し、また第2端末装置40の動作によって得られるデータを送信する。
【0043】
入力部44は、少なくとも1つの入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、カメラ、LiDAR、又はマイクロフォンである。カメラは、例えば、RGBカメラ、又はRGBカメラとデプスカメラとの組合せである。入力部44は、第2端末装置40の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部44は、第2端末装置40に備えられる代わりに、外部の入力機器として第2端末装置40に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0044】
出力部45は、少なくとも1つの出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。出力部45は、第2端末装置40の動作によって得られるデータを出力する。出力部45は、第2端末装置40に備えられる代わりに、外部の出力機器として第2端末装置40に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0045】
第2端末装置40の機能は、本実施形態に係る別のプログラムを、制御部41としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、第2端末装置40の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、第2端末装置40の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを第2端末装置40として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って第2端末装置40の動作を実行することにより第2端末装置40として機能する。
【0046】
第2端末装置40の一部又は全ての機能が、制御部41としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、第2端末装置40の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0047】
図4を参照して、第1生徒U1が使用する第2端末装置40の機能を説明する。第2生徒U2及び第3生徒U3が使用する第2端末装置40の機能については、第1生徒U1が使用する第2端末装置40と同様であるため、説明を省略する。
【0048】
第2端末装置40の制御部41は、講師U0の画像H0と第2生徒U2の画像H2と第3生徒U3の画像H3とを、通信部43を介して受信する。制御部41は、講師U0が画面中央に表示されるように、受信した画像H0を出力部45としてのディスプレイに表示する。制御部41は、受信した画像H2,H3を記憶部42に記憶する。制御部41は、画面両端に空きスペースがあると判断すると、第2生徒U2が画面一端に表示され、第3生徒U3が画面他端に表示されるように、記憶部42に記憶した画像H2,H3を表示中の画像H0と合成して、図5に示すような画像をディスプレイに表示する。この画像では、講師U0が手前を向いているため、講師U0が生徒たちを見ているように感じられるとともに、第2生徒U2及び第3生徒U3が奥を向いているため、第2生徒U2及び第3生徒U3が講師U0を見ているように感じられる。
【0049】
本実施形態を適用して、ダンス教室又は空手教室など、講師U0が手本を示す必要があるレッスンを複数の生徒に同時に提供することが考えられる。各生徒が講師U0の真似をするときには、講師U0を画面中央に表示するなど、講師U0に注目が集まるような表示が必須である。図4に示した機能を適用すれば、各生徒の端末の画面上で、講師U0が中央に表示されるだけでなく、他の生徒が邪魔にならないように、例えば半身だけ左右両側に表示されるので、各生徒がグループレッスンを受けているという感覚を得やすい。他の生徒は、左右に表示される代わりに、手前、奥、又はその両方に表示されてもよい。
【0050】
個別教育又は集合教育などの教育モードによって表示方法を変更してもよい。特定の生徒に対して講師U0が個人指導を行う個別教育モードの場合は、講師U0のみを表示するか、又は講師U0及び当該特定の生徒のみを表示し、他の生徒を非表示にしてもよい。複数の生徒に対して講師U0が指導を行う集合教育モードの場合は、図5の例と同様に、講師U0を中央、他の生徒を周囲に表示し、生徒たちに集合教育を意識させてもよい。
【0051】
図6を参照して、教育モードによって表示方法が変更され、個別教育モードにおいて第1生徒U1が個人指導を受ける場合の、第1生徒U1が使用する第2端末装置40の機能を説明する。
【0052】
第2端末装置40の制御部41は、講師U0の画像H0と第2生徒U2の画像H2と第3生徒U3の画像H3とに加えて、教育モードを指定する制御データC0を、通信部43を介して受信する。制御部41は、講師U0が画面中央に表示されるように、受信した画像H0を出力部45としてのディスプレイに表示する。制御部41は、受信した制御データC0で指定された教育モードが集合教育モードの場合は、受信した画像H2,H3を記憶部42に記憶する。そして、制御部41は、画面両端に空きスペースがあると判断すると、第2生徒U2が画面一端に表示され、第3生徒U3が画面他端に表示されるように、記憶部42に記憶した画像H2,H3を表示中の画像H0と合成して、図5に示すような画像をディスプレイに表示する。一方、制御部41は、受信した制御データC0で指定された教育モードが個別教育モードの場合は、受信した画像H2,H3を廃棄する。その結果、制御部41は、図7に示すような画像をディスプレイに表示する。
【0053】
図8を参照して、教育モードによって表示方法が変更され、個別教育モードにおいて第1生徒U1が個人指導を受ける場合の、第2生徒U2が使用する第2端末装置40の機能を説明する。第3生徒U3が使用する第2端末装置40の機能については、第2生徒U2が使用する第2端末装置40と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
第2端末装置40の制御部41は、講師U0の画像H0と第1生徒U1の画像H1と第3生徒U3の画像H3とに加えて、制御データC0を、通信部43を介して受信する。制御部41は、受信した画像H1,H3を記憶部42に記憶する。制御部41は、第1生徒U1が画面一端に表示され、第3生徒U3が画面他端に表示されるように、記憶部42に記憶した画像H1,H3を出力部45としてのディスプレイに表示する。制御部41は、受信した制御データC0で指定された教育モードが集合教育モードの場合は、画面中央に空きスペースがあると判断すると、講師U0が画面中央に表示されるように、受信した画像H0を表示中の画像H1,H3と合成して、第2生徒U2が第1生徒U1に置き換わる点以外は図5と同様の画像をディスプレイに表示する。一方、制御部41は、受信した制御データC0で指定された教育モードが個別教育モードの場合は、受信した画像H0を廃棄する。その結果、制御部41は、図9に示すような画像をディスプレイに表示する。制御部41は、第1生徒U1が個人指導を受けていることがわかるように、第1生徒U1を非表示にしてもよい。
【0055】
図6に示した機能を適用すれば、講師U0が特定の生徒を1対1で指導するモードが選択されると、他の生徒が非表示になるので、当該特定の生徒がグループレッスンの途中で自分だけが個人レッスンを受けているという感覚を得やすい。図8に示した機能を適用すれば、講師U0が他の生徒を1対1で指導するモードが選択されると、講師U0が非表示になるので、生徒がグループレッスンの途中で他の生徒が個人レッスンを受けているという感覚を得やすい。個人レッスン中は、講師U0の声が指導を受けている生徒だけに聞こえることが望ましい。
【0056】
講師U0が他の生徒を1対1で指導するモードとして、講師U0が1対1で指導している生徒以外には自分を見せないプライベートモードと、講師U0が1対1で指導している生徒以外にも自分を見せるパブリックモードとが選択可能であってもよい。そのような変形例において、プライベートモードが選択された場合は、講師U0が非表示になるが、パブリックモードが選択された場合は、講師U0が表示され続ける。よって、個人レッスンの内容が指導を受けている生徒以外にも参考になる場合にレッスン内容を共有することができる。プライベートモードでは、講師U0の声が指導を受けている生徒だけに聞こえることが望ましい。パブリックモードでは、講師U0の声が指導を受けていない生徒にも聞こえてよい。
【0057】
図10及び図11を参照して、本実施形態に係る通信システム10の動作を説明する。この動作は、本実施形態に係る教育支援方法に相当する。
【0058】
図10は、講師U0が使用する第1端末装置30の動作を示している。
【0059】
ステップS101からステップS103の処理は、オンライン教育が実施されている間、繰り返し実行される。
【0060】
ステップS101において、制御部31は、入力部34としてのカメラを用いて講師U0の画像H0を撮影する。制御部31は、入力部34としてのマイクロフォンを介して講師U0の音声を取得してもよい。
【0061】
ステップS102において、制御部31は、ステップS101で撮影した画像H0を、通信部33を介してサーバ装置20に送信するとともに、第1生徒U1の画像H1と第2生徒U2の画像H2と第3生徒U3の画像H3とを含む複数の個別画像P0を、通信部33を介してサーバ装置20から受信する。制御部31は、ステップS101で講師U0の音声を取得した場合は、取得した音声も、通信部33を介してサーバ装置20に送信する。制御部31は、第1生徒U1、第2生徒U2、又は第3生徒U3の音声を、通信部33を介してサーバ装置20から更に受信してもよい。
【0062】
サーバ装置20は、講師U0の画像H0を、ネットワーク50を介して第1端末装置30から受信する。サーバ装置20は、受信した画像H0をそのまま又はホログラムに加工した上で、ネットワーク50を介して第2端末装置40に送信する。サーバ装置20は、講師U0の音声を第1端末装置30から受信した場合は、受信した音声も、ネットワーク50を介して第2端末装置40に送信する。
【0063】
ステップS103において、制御部31は、ステップS102で受信した複数の個別画像P0を出力部45としてのディスプレイに表示する。制御部41は、ステップS102で第1生徒U1、第2生徒U2、又は第3生徒U3の音声を受信した場合は、受信した音声を出力部45としてのスピーカから出力する。
【0064】
図11は、第1生徒U1が使用する第2端末装置40の動作を示している。この動作は、図4に示した機能に対応する。第2生徒U2及び第3生徒U3が使用する第2端末装置40の動作については、第1生徒U1が使用する第2端末装置40と同様であるため、説明を省略する。
【0065】
ステップS201からステップS204の処理は、オンライン教育が実施されている間、繰り返し実行される。
【0066】
ステップS201において、制御部41は、入力部44としてのカメラを用いて第1生徒U1の画像H1を撮影する。制御部41は、入力部44としてのマイクロフォンを介して第1生徒U1の音声を取得してもよい。
【0067】
ステップS202において、制御部41は、ステップS201で撮影した画像H1を、通信部43を介してサーバ装置20に送信するとともに、講師U0の画像H0と第2生徒U2の画像H2とを含む複数の個別画像P1を、通信部43を介してサーバ装置20から受信する。本実施形態では、複数の個別画像P1は、第3生徒U3の画像H3を更に含む。制御部41は、ステップS201で第1生徒U1の音声を取得した場合は、取得した音声も、通信部43を介してサーバ装置20に送信する。制御部41は、講師U0、第2生徒U2、又は第3生徒U3の音声を、通信部43を介してサーバ装置20から更に受信してもよい。
【0068】
サーバ装置20は、第1生徒U1の画像H1を、ネットワーク50を介して第2端末装置40から受信する。サーバ装置20は、受信した画像H1をそのまま又はホログラムに加工した上で、ネットワーク50を介して第1端末装置30に送信する。サーバ装置20は、第1生徒U1の音声を第2端末装置40から受信した場合は、受信した音声も、ネットワーク50を介して第1端末装置30に送信する。
【0069】
ステップS203において、制御部41は、ステップS202で受信した複数の個別画像P1を用いて、第2生徒U2が講師U0と同じ空間にいる様子を表す合成画像M1を生成する。例えば、制御部41は、合成画像M1として、図5に示したような、講師U0を画面中央に表示するとともに、第2生徒U2を画面一端に表示する画像を生成する。本実施形態では、制御部41は、合成画像M1として、第2生徒U2及び第3生徒U3が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像を生成する。例えば、制御部41は、合成画像M1として、図5に示すような、第3生徒U3を画面他端に表示する画像を生成する。
【0070】
ステップS204において、制御部41は、ステップS203で生成した合成画像M1を出力部45としてのディスプレイに表示する。制御部41は、ステップS202で講師U0、第2生徒U2、又は第3生徒U3の音声を受信した場合は、受信した音声を出力部45としてのスピーカから出力する。
【0071】
本実施形態によれば、上述のような動作により、生徒が他の生徒と一緒に指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、生徒が集合教育を受けていることを実感できる。
【0072】
図12及び図13を参照して、本実施形態に係る通信システム10の動作の変形例を説明する。
【0073】
図12は、教育モードによって表示方法が変更される場合の、講師U0が使用する第1端末装置30の動作を示している。
【0074】
ステップS111からステップS115の処理は、オンライン教育が実施されている間、繰り返し実行される。ステップS111、ステップS112、及びステップS115の処理については、それぞれ図10のステップS101からステップS103の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0075】
ステップS113において、制御部31は、入力部34を介して、講師U0が教育モードを切り替える操作を受け付けると、切替え後の教育モードが、複数の生徒が一斉に講師U0の指導を受ける集合教育モードと、複数の生徒のうち特定の生徒のみが個別に講師U0の指導を受ける個別教育モードとのいずれであるかを判定する。その後、ステップS114の処理が実行される。ステップS113で教育モードを切り替える操作が行われないか、又はステップS114の処理が完了した場合は、ステップS115の処理が実行される。
【0076】
ステップS114において、制御部31は、ステップS113で判定した、切替え後の教育モードを指定する制御データC0を、通信部33を介してサーバ装置20に送信する。本実施形態では、制御データC0は、個別教育モードを指定する場合は、特定の生徒、すなわち、講師U0の指導を受ける生徒を識別するデータを含む。
【0077】
サーバ装置20は、制御データC0を、ネットワーク50を介して第1端末装置30から受信する。サーバ装置20は、受信した制御データC0をそのまま又は適宜加工した上で、ネットワーク50を介して第2端末装置40に送信する。
【0078】
図13は、教育モードによって表示方法が変更される場合の、第1生徒U1が使用する第2端末装置40の動作を示している。この動作は、図6及び図8に示した機能に対応する。第2生徒U2及び第3生徒U3が使用する第2端末装置40の動作については、第1生徒U1が使用する第2端末装置40と同様であるため、説明を省略する。
【0079】
ステップS211からステップS218の処理は、オンライン教育が実施されている間、繰り返し実行される。ステップS211、ステップS212、及びステップS214の処理については、それぞれ図11のステップS201からステップS203の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0080】
ステップS213において、制御部41は、制御データC0を、通信部43を介してサーバ装置20から受信する。受信された制御データC0で指定された教育モードが集合教育モードの場合、すなわち、集合教育モードが選択された場合は、ステップS214の処理が実行される。受信された制御データC0で指定された教育モードが個別教育モードの場合、すなわち、個別教育モードが選択された場合は、ステップS215の処理が実行される。
【0081】
ステップS215において、制御部41は、ステップS213で受信した制御データC0で識別される生徒が第1生徒U1であるかどうかを判定する。制御データC0で識別される生徒が第1生徒U1であると判定された場合は、ステップS216の処理が実行される。制御データC0で識別される生徒が第1生徒U1ではないと判定された場合は、ステップS217の処理が実行される。
【0082】
ステップS216において、制御部41は、ステップS214で生成される合成画像M1とは別の画像として、講師U0のみを表示するか、又は講師U0及び第1生徒U1のみを表示する指導画像L1を生成する。例えば、制御部41は、指導画像L1として、図7に示したような、講師U0を画面中央に表示し、生徒を1人も表示しない画像を生成する。その後、ステップS218の処理が実行される。
【0083】
ステップS217において、制御部41は、ステップS214で生成される合成画像M1とは別の画像として、第1生徒U1が講師U0とは違う空間にいる様子を表す待機画像W1を生成する。例えば、制御部41は、待機画像W1として、第1生徒U1が第2生徒U2に置き換わる点以外は図9と同様の、第2生徒U2を画面一端に表示するとともに、第3生徒U3を画面他端に表示し、講師U0を表示しない画像を生成する。制御部41は、誰が個人指導を受けているかわかるように、第2生徒U2と第3生徒U3とのうち、制御データC0で識別される生徒を非表示にしてもよい。その後、ステップS218の処理が実行される。
【0084】
ステップS218において、制御部41は、ステップS214で合成画像M1を生成した場合は、生成した合成画像M1を出力部45としてのディスプレイに表示する。制御部41は、ステップS216で指導画像L1を生成した場合は、生成した指導画像L1をディスプレイに表示する。制御部41は、ステップS217で待機画像W1を生成した場合は、生成した待機画像W1をディスプレイに表示する。制御部41は、ステップS202で講師U0、第2生徒U2、又は第3生徒U3の音声を受信した場合は、受信した音声を出力部45としてのスピーカから出力する。
【0085】
本実施形態によれば、上述のような動作により、集合教育モードの場合は、生徒が他の生徒と一緒に指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、生徒が集合教育を受けていることを実感できる。一方、個別教育モードの場合は、生徒が個人指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、生徒が個別教育を受けていることを実感できる。
【0086】
本開示の別の実施形態として、各第2端末装置40を教育支援装置として構成する代わりに、サーバ装置20を教育支援装置として構成してもよい。
【0087】
本実施形態に係る通信システム10の構成については、図1に示したものと同様であるため、説明を省略する。
【0088】
図14を参照して、本実施形態に係るサーバ装置20の構成を説明する。
【0089】
サーバ装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
【0090】
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。専用回路は、例えば、ASICである。制御部21は、サーバ装置20の各部を制御しながら、サーバ装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0091】
記憶部22は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM、ROM、又はフラッシュメモリである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。フラッシュメモリは、例えば、SSDである。磁気メモリは、例えば、HDDである。記憶部22は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22には、サーバ装置20の動作に用いられるデータと、サーバ装置20の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0092】
通信部23は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)などの有線LAN通信規格に対応したインタフェース、又はIEEE802.11などの無線LAN通信規格に対応したインタフェースである。通信部23は、第1端末装置30及び複数の第2端末装置40と通信を行う。通信部23は、サーバ装置20の動作に用いられるデータを受信し、またサーバ装置20の動作によって得られるデータを送信する。
【0093】
サーバ装置20の機能は、本実施形態に係る更なる別のプログラムを、制御部21としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、サーバ装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、サーバ装置20の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータをサーバ装置20として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従ってサーバ装置20の動作を実行することによりサーバ装置20として機能する。
【0094】
サーバ装置20の一部又は全ての機能が、制御部21としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、サーバ装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0095】
図15を参照して、本実施形態に係る通信システム10の動作を説明する。この動作は、本実施形態に係る教育支援方法に相当する。
【0096】
図15は、サーバ装置20の動作を示している。
【0097】
ステップS301からステップS303の処理は、オンライン教育が実施されている間、繰り返し実行される。
【0098】
ステップS301において、制御部21は、講師U0の画像H0と第2生徒U2の画像H2とを含む複数の個別画像P1を、通信部23を介して受信する。具体的には、制御部21は、講師U0の画像H0を、通信部23を介して講師U0が使用する第1端末装置30から受信する。制御部21は、第2生徒U2の画像H2を、通信部23を介して第2生徒U2が使用する第2端末装置40から受信する。本実施形態では、複数の個別画像P1は、第3生徒U3の画像H3を更に含み、制御部21は、第3生徒U3の画像H3を、通信部23を介して第3生徒U3が使用する第2端末装置40から受信する。制御部21は、講師U0の音声を、通信部23を介して第1端末装置30から更に受信してもよい。制御部21は、第2生徒U2の音声を、通信部23を介して第2生徒U2が使用する第2端末装置40から更に受信してもよい。制御部21は、第3生徒U3の音声を、通信部23を介して第3生徒U3が使用する第2端末装置40から更に受信してもよい。
【0099】
ステップS302において、制御部21は、ステップS301で受信した複数の個別画像P1を用いて、第2生徒U2が講師U0と同じ空間にいる様子を表す合成画像M1を生成する。例えば、制御部21は、合成画像M1として、図5に示したような、講師U0を画面中央に表示するとともに、第2生徒U2を画面一端に表示する画像を生成する。本実施形態では、制御部21は、合成画像M1として、第2生徒U2及び第3生徒U3が講師U0と同じ空間にいる様子を表す画像を生成する。例えば、制御部21は、合成画像M1として、図5に示すような、第3生徒U3を画面他端に表示する画像を生成する。
【0100】
ステップS303において、制御部21は、ステップS302で生成した合成画像M1を、通信部23を介して第1生徒U1が使用する第2端末装置40に送信する。制御部21は、ステップS301で講師U0の音声を第1端末装置30から受信したか、第2生徒U2の音声を第2生徒U2が使用する第2端末装置40から受信したか、又は第3生徒U3の音声を第3生徒U3が使用する第2端末装置40から受信した場合は、受信した音声も、通信部23を介して第1生徒U1が使用する第2端末装置40に送信する。
【0101】
第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、合成画像M1を、ネットワーク50を介してサーバ装置20から受信する。第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、受信した合成画像M1をディスプレイに表示する。第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、講師U0、第2生徒U2、又は第3生徒U3の音声をサーバ装置20から受信した場合は、受信した音声をスピーカから出力する。
【0102】
本実施形態によれば、上述のような動作により、生徒が他の生徒と一緒に指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、生徒が集合教育を受けていることを実感できる。
【0103】
第1端末装置30、及び第1生徒U1が使用する第2端末装置40以外の第2端末装置40での画面表示に関わるサーバ装置20の動作については、説明を省略する。
【0104】
図16を参照して、本実施形態に係る通信システム10の動作の変形例を説明する。
【0105】
図16は、教育モードによって表示方法が変更される場合のサーバ装置20の動作を示している。
【0106】
ステップS311からステップS315の処理は、オンライン教育が実施されている間、繰り返し実行される。ステップS311及びステップS313の処理については、それぞれ図15のステップS301及びステップS302の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0107】
ステップS312において、制御部21は、教育モードを指定する制御データC0を、通信部23を介して第1端末装置30から受信する。受信された制御データC0で指定された教育モードが集合教育モードの場合、すなわち、集合教育モードが選択された場合は、ステップS313の処理が実行される。受信された制御データC0で指定された教育モードが個別教育モードの場合、すなわち、個別教育モードが選択された場合は、ステップS314の処理が実行される。
【0108】
ステップS314において、制御部21は、第1生徒U1が個人指導を受ける場合は、ステップS313で生成される合成画像M1とは別の画像として、講師U0のみを表示するか、又は講師U0及び第1生徒U1のみを表示する指導画像L1を生成する。例えば、制御部21は、指導画像L1として、図7に示したような、講師U0を画面中央に表示し、生徒を1人も表示しない画像を生成する。制御部21は、第1生徒U1とは別の生徒が個人指導を受ける場合は、第1生徒U1が講師U0とは違う空間にいる様子を表す待機画像W1を生成する。例えば、制御部21は、待機画像W1として、第1生徒U1が第2生徒U2に置き換わる点以外は図9と同様の、第2生徒U2を画面一端に表示するとともに、第3生徒U3を画面他端に表示し、講師U0を表示しない画像を生成する。制御部21は、誰が個人指導を受けているかわかるように、第2生徒U2と第3生徒U3とのうち、個人指導を受けている生徒、例えば、制御データC0で識別される生徒を非表示にしてもよい。その後、ステップS315の処理が実行される。
【0109】
ステップS315において、制御部21は、ステップS313で合成画像M1を生成した場合は、生成した合成画像M1を、通信部23を介して第1生徒U1が使用する第2端末装置40に送信する。制御部21は、ステップS314で指導画像L1を生成した場合は、生成した指導画像L1を、通信部23を介して第1生徒U1が使用する第2端末装置40に送信する。制御部21は、ステップS314で待機画像W1を生成した場合は、生成した待機画像W1を、通信部23を介して第1生徒U1が使用する第2端末装置40に送信する。
【0110】
第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、合成画像M1、指導画像L1、又は待機画像W1を、ネットワーク50を介してサーバ装置20から受信する。第1生徒U1が使用する第2端末装置40は、受信した合成画像M1、指導画像L1、又は待機画像W1をディスプレイに表示する。
【0111】
本実施形態によれば、上述のような動作により、集合教育モードの場合は、生徒が他の生徒と一緒に指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、生徒が集合教育を受けていることを実感できる。一方、個別教育モードの場合は、生徒が個人指導を受けているという感覚を得やすい。すなわち、生徒が個別教育を受けていることを実感できる。
【0112】
第1端末装置30、及び第1生徒U1が使用する第2端末装置40以外の第2端末装置40での画面表示に関わるサーバ装置20の動作については、説明を省略するが、個別教育モードにおいて第1生徒U1が個人指導を受ける場合は、ステップS314で、指導画像L1とともに少なくとも第2生徒U2向けの待機画像W2が生成される。そして、ステップS315で、その待機画像W2が、第2生徒U2が使用する第2端末装置40に送信される。一方、個別教育モードにおいて第2生徒U2が個人指導を受ける場合は、ステップS314で、待機画像W1とともに第2生徒U2向けの指導画像L2が生成される。そして、ステップS315で、その指導画像L2が、第2生徒U2が使用する第2端末装置40に送信される。
【0113】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援する教育支援装置であって、
前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記通信部を介して受信し、受信した複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成し、生成した合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させる制御部と
を備える教育支援装置。
[付記2]
前記制御部は、前記合成画像として、前記講師を画面中央に表示するとともに、前記第2生徒を画面一端に表示する画像を生成する付記1に記載の教育支援装置。
[付記3]
前記複数の個別画像は、前記複数の生徒のうち前記第1生徒とは別で前記第2生徒とも別の第3生徒の画像を更に含み、
前記制御部は、前記合成画像として、前記第3生徒を画面他端に表示する画像を生成する付記2に記載の教育支援装置。
[付記4]
前記制御部は、前記複数の生徒が一斉に前記講師の指導を受ける集合教育モードが選択された場合に、前記合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させ、前記複数の生徒のうち特定の生徒のみが個別に前記講師の指導を受ける個別教育モードが選択された場合に、前記合成画像とは別の画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させる付記1から付記3のいずれか1項に記載の教育支援装置。
[付記5]
前記制御部は、前記個別教育モードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒である場合に、前記合成画像とは別の画像として、前記講師のみを表示するか、又は前記講師及び前記第1生徒のみを表示する指導画像を生成し、生成した指導画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させる付記4に記載の教育支援装置。
[付記6]
前記制御部は、前記個別教育モードが選択され、前記特定の生徒が前記第1生徒ではない場合に、前記合成画像とは別の画像として、前記第1生徒が前記講師とは違う空間にいる様子を表す待機画像を生成し、生成した待機画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させる付記4又は付記5に記載の教育支援装置。
[付記7]
付記1から付記6のいずれか1項に記載の教育支援装置と、
前記講師及び前記複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置と
を備える通信システム。
[付記8]
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援するコンピュータに、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記ネットワークを介して受信することと、
受信された複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成することと、
生成された合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
を含む動作を実行させるプログラム。
[付記9]
互いに離れた空間にいる講師及び複数の生徒がそれぞれ使用する端末装置がネットワークを介して接続されて実施されるオンライン教育を支援する教育支援方法であって、
前記講師の画像と前記複数の生徒のうち第1生徒とは別の第2生徒の画像とを含む複数の個別画像を、前記ネットワークを介して受信することと、
受信された複数の個別画像を用いて、前記第2生徒が前記講師と同じ空間にいる様子を表す合成画像を生成することと、
生成された合成画像を前記第1生徒が使用する端末装置に表示させることと
を含む教育支援方法。
【0114】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の2つ以上のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の2つ以上のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【符号の説明】
【0115】
10 通信システム
20 サーバ装置
30 第1端末装置
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 入力部
35 出力部
40 第2端末装置
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 入力部
45 出力部
50 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16