(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-07
(45)【発行日】2025-07-15
(54)【発明の名称】アクセスバックホール統合通信装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 76/12 20180101AFI20250708BHJP
H04W 92/12 20090101ALI20250708BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20250708BHJP
【FI】
H04W76/12
H04W92/12
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2024506592
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(86)【国際出願番号】 CN2021110683
(87)【国際公開番号】W WO2023010364
(87)【国際公開日】2023-02-09
【審査請求日】2024-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】易 粟
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/114449(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,discussion on Inter-Donor-DU re-routing[online],3GPP TSG RAN WG3 #112-e R3-211895,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_112-e/Docs/R3-211895.zip>,2021年05月07日
【文献】Nokia (moderator),Summary of email Discussion on CB: # 41_IAB_MultiHopPerf[online],3GPP TSG RAN WG3 #112-e R3-212681,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_112-e/Docs/R3-212681.zip>,2021年06月04日
【文献】Qualcomm Incorporated,Interruption time reduction for Intra-donor IAB-node Migration[online],3GPP TSG RAN WG3 #111-e R3-210348,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_111-e/Docs/R3-210348.zip>,2021年01月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2のdonor IAB-DUに構成されたIAB通信装置であって、
IABノードにより送信されたアップリンクパケットを受信する受信部と、
前記アップリンクパケットにTNLトンネルに関連するヘッダを付加する処理部と、
前記TNLトンネルを介して第1のdonor IAB-DUに前記アップリンクパケットを送信する送信部であって、前記アップリンクパケットのソースTNLアドレスは、前記第1のdonor IAB-DUにアンカーされる、送信部と、を含
み、
前記IABノードの伝送経路は、前記第1のdonor IAB-DUから前記第2のdonor IAB-DUに移行し、
前記受信部は、前記donor IAB-CUからの前記アップリンクパケットのソースTNLアドレスの構成を受信し、前記ソースTNLアドレスは、前記第1のdonor IAB-DUに転送されることが許可され、且つ前記第2のdonor IAB-DUによりフィルタリングされるTNLアドレスから除外される、IAB通信装置。
【請求項2】
前記ヘッダは、インターネットプロトコルヘッダ、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルヘッダ、ユーザデータグラムプロトコルヘッダ、又は伝送制御プロトコルヘッダのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のIAB通信装置。
【請求項3】
前記IABノードが前記第1のdonor IAB-DUから前記第2のdonor IAB-DUに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のdonor IAB-DUへの無線リンクが失敗した後、無線リソース制御が前記第2のdonor IAB-DUに再確立され、前記第1のdonor IAB-DUと前記第2のdonor IAB-DUとは、同一のdonor IAB-CUに属する、請求項1に記載のIAB通信装置。
【請求項4】
前記第1のdonor IAB-DUと第2のdonor IAB-DUとは、同一のdonor IAB-CUに属する、請求項1に記載のIAB通信装置。
【請求項5】
前記IABノードが前記第1のdonor IAB-DUから前記第2のdonor IAB-DUに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のdonor IAB-DUへの無線リンクが失敗した後、RRCが前記第2のdonor IAB-DUに再確立され、前記第1のdonor IAB-DUが第1のdonor IAB-CUに属し、前記第2のdonor IAB-DUが第2のdonor IAB-CUに属する、請求項1に記載のIAB通信装置。
【請求項6】
前記第1のdonor IAB-DUが第1のdonor IAB-CUに属し、前記第2のdonor IAB-DUが第2のdonor IAB-CUに属する、請求項1に記載のIAB通信装置。
【請求項7】
第1のdonor IAB-DUに構成されたIAB通信装置であって、
IABノードに送信されたダウンリンクパケットを受信する受信部と、
前記ダウンリンクパケットにTNLトンネルに関連するヘッダを付加する処理部と、
前記TNLトンネルを介して第2のdonor IAB-DUに前記ダウンリンクパケットを送信する送信部と、を含
み、
前記IABノードの伝送経路は、前記第1のdonor IAB-DUから前記第2のdonor IAB-DUに移行し、
前記受信部は、前記donor IAB-CUからの前記ダウンリンクパケットのソースTNLアドレスの構成を受信し、前記ソースTNLアドレスは、前記第1のdonor IAB-DUに転送されることが許可され、且つ前記第2のdonor IAB-DUによりフィルタリングされるTNLアドレスから除外される、IAB通信装置。
【請求項8】
前記ヘッダは、インターネットプロトコルヘッダ、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルヘッダ、ユーザデータグラムプロトコルヘッダ、又は伝送制御プロトコルヘッダのうちの少なくとも1つを含む、請求項
7に記載のIAB通信装置。
【請求項9】
前記IABノードが前記第1のdonor IAB-DUから前記第2のdonor IAB-DUに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のdonor IAB-DUへの無線リンクが失敗した後、RRCが前記第2のdonor IAB-DUに再確立され、前記第1のdonor IAB-DUと前記第2のdonor IAB-DUとは、同一のdonor IAB-CUに属する、請求項
7に記載のIAB通信装置。
【請求項10】
前記第1のdonor IAB-DUと前記第2のdonor IAB-DUとは、同一のdonor IAB-CUに属する、請求項
7に記載のIAB通信装置。
【請求項11】
前記IABノードが前記第1のdonor IAB-DUから前記第2のdonor IAB-DUに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のdonor IAB-DUへの無線リンクが失敗した後、RRCが前記第2のdonor IAB-DUに再確立され、前記第1のdonor IAB-DUが第1のdonor IAB-CUに属し、前記第2のdonor IAB-DUが第2のdonor IAB-CUに属する、請求項
7に記載のIAB通信装置。
【請求項12】
前記第1のdonor IAB-DUが第1のdonor IAB-CUに属し、前記第2のdonor IAB-DUが第2のdonor IAB-CUに属する、請求項
7に記載のIAB通信装置。
【請求項13】
第2のdonor IAB-CUが実行するIAB通信方法であって、IABノードが第1のdonor IAB-DUから第2のdonor IAB-DUに移行し、前記IAB通信方法は、
前記第2のdonor IAB-DUが前記IABノードからのアップリンクパケットを受信し、前記第1のdonor IAB-DUと前記第2のdonor IAB-DUとの間のTNLトンネルを介して前記アップリンクパケットを前記第1のdonor IAB-DUに伝送するように指示するステップ、を含み、
前記第1のdonor IAB-DUが第1のdonor IAB-CUに属し、前記第2のdonor IAB-DUが前記第2のdonor IAB-CUに属
し、
前記第2のdonor IAB-CUが前記第2のdonor IAB-DUに前記アップリンクパケットのソースTNLアドレスを送信するように、前記第1のdonor IAB-CUにより送信された前記アップリンクパケットのソースTNLアドレスの構成を受信するステップ、をさらに含む、IAB通信方法。
【請求項14】
前記第2のdonor IAB-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信するステップ、をさらに含み、
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のdonor IAB-DUのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のdonor IAB-DUが前記TNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、請求項
13に記載のIAB通信方法
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
将来のシームレスなセルラーネットワークの展開には、非常に柔軟で超高密度のNRセルの展開が必要である。超高密度ネットワークは、5Gの目標の1つであり、有線バックホールを必要としない新しい無線(NR:new radio)ネットワークの展開は、5G超高密度ネットワークを実現するために重要である。5Gミリ波はセルのカバレッジを狭めるため、ワイヤレス自己バックホールシステムは展開のニーズを満たすためにマルチホップを必要とする。5Gの高帯域幅、大規模な複数入力複数出力(MIMO)及びビームシステムは、LTEよりも5Gの方が超高密度NRセルのワイヤレス自己バックホールシステムを容易に開発することができる。このようなワイヤレス自己バックホールを備えたマルチホップシステムを開発するために、3GPP(登録商標)はR16においてアクセスバックホール統合(IAB:Integrated access and backhaul)プロジェクトの研究と標準化を開始した。
【0003】
図1は、IABシステムの一例の概略図である。
図1に示すように、IABシステムでは、中継ノードは、アクセス(access)及びバックホール(backhaul)の両方の機能をサポートし、中継ノードの無線伝送リンクは、時間領域、周波数領域又は空間領域においてアクセスリンク(access link)及びバックホールリンク(backhaul link)を多重化し、アクセスリンク及びバックホールリンクは、同一の周波数帯域又は異なる周波数帯域を利用することができる。
【0004】
IABのネットワークアーキテクチャでは、中継ノードは、IAB-node(IABノード)を意味し、アクセスとバックホールの両方をサポートする。ネットワーク側の最後のホップのアクセスノードは、IAB-donnor(IABドナー)と称され、gNB機能をサポートし、且つIAB-nodeアクセスをサポートする。全てのUEデータは、1つホップ又は複数のホップにより、IAB-nodeを介してIAB-Donorにバックホールすることができる。
【0005】
IAB-node機能は、IAB-DU(分散ユニット)と称されるgNB-DU機能と、IAB-MT(移動端末)と称されるUE機能の2つの部分に分けられる。IAB-DUは、ネットワーク側装置の機能を実現し、ダウンストリームのchild IAB-node(子IABノード)に接続され、UE及びダウンストリームのchild IAB-nodeに対してNRエアーインタフェースアクセスを提供し、IAB Donor-CUとの間にF1接続を確立する。IAB-MTは、終端装置の機能の一部を実現し、アップストリームのparent IAB-node(親IABノード)又はIAB-Donor DUに接続される。IAB-MTは、物理層、レイヤ2、RRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)、NAS(Non-Access Stratum:非アクセス層)の層の機能を含み、IAB Donor-CU及びコアネットワーク(Core Network:CN)に間接的に接続される。
【0006】
IABシステムでは、IAB-nodeは、独立型(SA:Standalone)モード又は非独立型(EN-DC,E-UTRA-NRDualConnectivity)モードでネットワークにアクセスすることができる。
図2は、SAモードのIABアーキテクチャの一例の概略図である。
図3は、EN-DCモードのIABアーキテクチャの一例の概略図である。
【0007】
図4は、IABノード(IAB-node)と親ノード(parent IAB-node)及び子ノード(child IAB-node)の一例の概略図である。
図4に示すように、IABノードのIAB-DUは、ネットワーク側として子ノードのIAB-MTに接続され、IABノードのIAB-MTは、端末側として親ノードのIAB-DUに接続される。
【0008】
図5は、IAB-DUとIAB-Donor CUとの間のF1ユーザプレーン(F1-U)プロトコルスタックの一例の概略図である。
図6は、IAB-DUとIAB-Donor CUとの間のF1コントロールプレーン(F1-C)プロトコルスタックの一例の概略図である。
図5及び
図6に示すように、F1-U及びF1-Cは、IAB-DUとIAB-Donor-CUとの間の伝送(IP)層上に確率され、
図5及び
図6は、2ホップの無線バックホール及び1ホップの有線バックホールを示す。
【0009】
バックホールリンクでは、伝送(IP)層がバックホール適応プロトコル(BAP)サブ層で搬送され、IAB-nodeにおけるBAPエンティティがIABシステムのルーティング機能を実現し、IAB-Donor CUによりルーティングテーブルを提供する。BAP PDU(プロトコルデータユニット)は、バックホールリンクのRLC(無線リンク制御)チャネルで伝送され、バックホールリンクの複数のRLCチャネルは、異なる優先度及びQoS(サービス品質)のサービスを搬送するようにIAB-Donorにより構成されてもよく、BAPエンティティによりBAP PDUを異なるバックホールRLCチャネルにマッピングする。
【0010】
IABネットワークのIAB-nodeが元の親IAB-nodeとの接続が切断されて新しい親IAB-nodeに接続された場合、又は、IAB-nodeが元の親ノードとの接続を維持し、且つ新しい親ノードとの接続を追加して二重接続となった場合、IABネットワークトポロジの変更が発生する。
【0011】
図7は、ネットワークトポロジの変更の一例の概略図である。
図7に示すように、IAB-node5がIAB-node3の下のセルからIAB-node4の下のセルに切り替えられると、IAB-node5及びそのダウンストリームの子ノードIAB-node6からDonor-CUへのF1伝送経路は、IAB-node1及びIAB-node2を経由する経路からIAB-node2及びIAB-node4を経由する経路に変更され、ネットワークトポロジが変更される。或いは、IAB-node5がIAB-node4への接続を追加して二重接続となると、IAB-node5及びそのダウンストリームの子ノードIAB-node6からDonor-CUへのF1伝送経路は、IAB-node1及びIAB-node2を経由する経路が追加され、ネットワークトポロジが変更される。
【0012】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の発明者の発見によると、ネットワークトポロジが変更された後の幾つかの場合、IAB-node及びその子孫ノードは、ターゲットDonor-DU(target Donor-DU)を介してルーティング可能な伝送ネットワーク層(TNL:Transmission Network Layer)アドレスが構成されていない可能性がある。アップリンクデータがDonor-DUにより破棄され、ダウンリンクデータがソースDonor-DU(source Donor-DU)により破棄される可能性がある。
【0014】
上記の問題点の少なくとも1つを解決するために、本発明の実施例は、IAB通信装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施例の1つの態様では、IAB通信方法であって、第2のドナー分散ユニットがIABノードにより送信されたアップリンクデータを受信するステップと、前記アップリンクデータに伝送ネットワーク層(TNL)トンネルに関連するヘッダを付加するステップと、前記伝送ネットワーク層トンネルを介して前記第1のドナー分散ユニットに前記アップリンクデータを送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0016】
本発明の実施例のもう1つの態様では、IAB通信装置であって、IABノードにより送信されたアップリンクデータを受信する受信部と、前記アップリンクデータに伝送ネットワーク層(TNL)トンネルに関連するヘッダを付加する処理部と、前記伝送ネットワーク層トンネルを介して第1のドナー分散ユニットに前記アップリンクデータを送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0017】
本発明の実施例のもう1つの態様では、IAB通信方法であって、第1のドナー分散ユニットが前記IABノードに送信されたダウンリンクデータを受信するステップと、前記ダウンリンクデータに伝送ネットワーク層(TNL)に関連するヘッダを付加するステップと、前記伝送ネットワーク層トンネルを介して前記第2のドナー分散ユニットに前記ダウンリンクデータを送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0018】
本発明の実施例のもう1つの態様では、IAB通信装置であって、IABノードに送信されたダウンリンクデータを受信する受信部と、前記ダウンリンクデータに伝送ネットワーク層(TNL)トンネルに関連するヘッダを付加する処理部と、前記伝送ネットワーク層トンネルを介して第2のドナー分散ユニットに前記ダウンリンクデータを送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0019】
本発明の実施例の有利な効果の1つは以下の通りである。第2のドナー分散ユニット(ターゲットdonor-DU)がアップリンクデータにトンネルに関連するヘッダを付加し、TNLトンネルを介して第1のドナー分散ユニット(ソースdonor-DU)にアップリンクデータを送信し、且つ/或いは、第1のドナー分散ユニット(ソースdonor-DU)がダウンリンクデータにトンネルに関連するヘッダを付加し、TNLトンネルを介して第2のドナー分散ユニット(ターゲットdonor-DU)にダウンリンクデータを送信する。これによって、IAB-node移行のソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネルを確立することで、アップリンクデータ又はダウンリンクデータが破棄されるという問題を解決することができる。
【0020】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0021】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0022】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、1つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0024】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
【
図2】SAモードのIABアーキテクチャの一例の概略図である。
【
図3】EN-DCモードのIABアーキテクチャの一例の概略図である。
【
図4】親ノード(parent IAB-node)及び子ノード(child IAB-node)の一例の概略図である。
【
図5】IABシステムのF1-Uプロトコルスタックの一例の概略図である。
【
図6】IABシステムのF1-Cプロトコルスタックの一例の概略図である。
【
図7】ネットワークトポロジの変更の一例の概略図である。
【
図8】CU内トポロジ適応プロセスの一例の概略図である。
【
図9】本発明の実施例に係るIAB通信方法の一例の概略図である。
【
図10】本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の一例を示す図である。
【
図11】本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の一例を示す図である。
【
図12】本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の他の例を示す図である。
【
図13】本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の他の例を示す図である。
【
図14】本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の他の例を示す図である。
【
図15】本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の他の例を示す図である。
【
図16】本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の他の例を示す図である。
【
図17】本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の他の例を示す図である。
【
図18】本発明の実施例に係るIAB通信方法の一例の概略図である。
【
図19】本発明の実施例に係るIAB通信装置の一例の概略図である。
【
図20】本発明の実施例に係るDonor装置の一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。
【0026】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0027】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0028】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えば、新しい無線(new radio:NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0029】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、6G等、並びに/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0030】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0031】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0032】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment又はTerminal Device)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0033】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0034】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0035】
Rel-16 NRは、IAB-nodeが同一のdonor-CUにおいて移動する際のネットワークトポロジの更新(topology adaptation)手順を標準化した。IAB-nodeの親ノードが変更された場合、Donor-CUは、IAB-nodeがF1伝送経路の移行(migrate)を行うように、RRC再構成メッセージを使用してIAB-nodeのためにネットワークトポロジ更新に関連する構成を構成する。
【0036】
ネットワークトポロジ更新に関連する構成は、IAB-nodeのBAPアドレスの更新、アップリンクF1-C、F1-U、及び非F1データのバックホールRLCチャネル(BH RLC channel)、BAPルーティング識別子(Donor-DUのBAPアドレス及び経路識別子)の更新を含む。移行後にターゲットDonor-DUとソースdonor-DUとが異なる場合、Donor-DUを介してルーティング可能なソースTNLアドレスを更新する必要があり、該TNLアドレスはターゲットDonor-DUにより割り当てられる。
【0037】
IAB-nodeは、新しい親ノードにアクセスすると、上記のネットワークトポロジ更新に関連する構成の適用が開始する。即ち、IAB-nodeは、新しいBAPアドレスを使用し始め、IAB-nodeのアップリンクF1伝送及び非F1伝送は、構成されたBAPルーティング識別子及びソースTNLアドレスを使用し始める。IAB-nodeのダウンストリームの子孫ノードについても、同様な方法によりネットワークトポロジの更新に関連する構成を行う。
【0038】
図8は、CU内(intra-CU)トポロジ適応プロセスの一例の概略図であり、IAB-nodeを移行するIAB-MTの切り替え及びIAB-DUとdonor-CUとの間のF1接続の移行プロセスを含む、現在標準化されたintra-CU topology adaptationを示す。
【0039】
図8では、単純化のためにエンティティの一部が省略されており、例えば、ソース経路は、source parent IAB-node、intermediate hop IAB-node on source path及びsource IAB-donor-DUのうちの少なくとも1つを含んでもよく、ターゲット経路は、target parent IAB-node、intermediate hop IAB-node on target path及びtarget IAB-donor-DUのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
図8は、IABノードがIntra-CU topology adaptationを実行することのみを概略的に示したが、本発明はこれに限定されず、詳細は関連技術を参照してもよい。
【0040】
既存のトポロジ冗長(topology redundancy)プロセスにおいて、IAB-node及びその子孫ノードは、ターゲットDonor-DUを介してルーティング可能なTNLアドレスが構成されていない可能性があり、IAB-nodeが新しい親ノードにアクセスすると、アップリンクデータのソースTNLアドレスは、依然として、ソースDonor-DUを介してルーティング可能なTNLアドレス、即ち、ソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを採用する。
【0041】
IAB-nodeの移行後のターゲットDonor-DUとソースDonor-DUとが異なる場合、即ち、intra-donor CU topology redundancy又はinter-donor CU toplogy redundancyを行う際に、これらのソースTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるアップリンクデータは、移行後の経路を介してターゲットdonor-DUに伝送される。これらのデータが持っているのはターゲットDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスではないため、ターゲットDonor-DUのソースTNLアドレスのフィルタリング機能により破棄される。
【0042】
それに応じて、ダウンリンクデータのターゲットTNLアドレスは、依然として、ソースDonor-DUによりルーティング可能なTNLアドレス、即ち、ソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを採用する。IAB-node移行後のターゲットDonor-DUとソースDonor-DUとが異なる場合、これらのターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるダウンリンクデータは、ターゲットDonor-DUにルーティングすることができないため、ソースDonor-DUにより破棄される。
【0043】
また、IAB-node及びその子孫ノードについてターゲットDonor-DUを経由してルーティング可能なTNLアドレスが構成されていても、移行IAB-nodeが新しい親ノードにアクセスする際に、IAB-node及びその各子孫ノードには、ソースTNLアドレスがソースDonor-DUによりルーティング可能なTNLアドレスを採用する幾つかのアップリンクデータ(UL data inflight)、即ち、ソースTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるアップリンクデータが存在する可能性がある。IAB-node移行後のターゲットDonor-DUとソースDonor-DUとが異なる場合、これらのソースTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるアップリンクデータは、ターゲットDonor-DUのソースTNLアドレスのフィルタリング機能により破棄される。
【0044】
それに応じて、移行IAB-nodeが新しい親ノードにアクセスする際に、ソースDonor-DUには、ターゲットTNLアドレスが移行前にソースDonor-DUを介してルーティング可能なTNLアドレスである幾つかのダウンリンクデータ(DL data inflight)、即ち、ターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるダウンリンクデータが存在する可能性がある。IAB-node移行後のターゲットDonor-DUとソースDonor-DUとが異なる場合、これらのターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるダウンリンクデータは、ソースDonor-DUにより破棄される。
【0045】
上記の問題点又は同様な問題点について、本発明の実施例は、donor-DU間にTNLトンネルを提供し、以下は詳細に説明する。本発明の実施例では、特別な説明がない限り、IABノードは、移行IABノード又はその子孫ノードを含む。
【0046】
<実施例1>
本発明の実施例は、IAB通信方法を提供し、第2のドナー分散ユニットによるアップリンクデータの伝送を説明する。ここで、IABノードが第1のドナー分散ユニット(source donor-DU)から第2のドナー分散ユニット(target donor-DU)に移行し、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとの間に伝送ネットワーク層(TNL)トンネルが確立されている。
【0047】
図9は、本発明の実施例に係るIAB通信方法の一例の概略図である。
図9に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0048】
ステップ901:第2のドナー分散ユニットがIABノードにより送信されたアップリンクデータを受信する。
【0049】
ステップ902:第2のドナー分散ユニットが該アップリンクデータにTNLトンネルに関連するヘッダを付加する。
【0050】
ステップ903:第2のドナー分散ユニットが該TNLトンネルを介して第1のドナー分散ユニットにアップリンクデータを送信する。
【0051】
なお、上記の
図9は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の
図9の記載に限定されない。
【0052】
幾つかの態様では、該ヘッダ(Header、ヘッドとも称される)は、インターネットプロトコル(IP)ヘッダ、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ヘッダ、又は伝送制御プロトコル(TCP)ヘッダのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
幾つかの態様では、該ヘッダのソース伝送ネットワーク層(TNL)アドレスは、該第2のドナー分散ユニットのTNLアドレス又は該第2のドナー分散ユニットによりルーティング可能なTNLアドレスであり、該ヘッダのターゲットTNLアドレスは、該第1のドナー分散ユニットのTNLアドレスである。
【0054】
例えば、ソースTNLアドレスがソースDonor-DUでルーティング可能なTNLアドレスであるアップリンクデータは、ターゲットdonor-DUによりIPヘッダが付加され、或いは、GTP/UDP又はTCPヘッダがさらに付加される。付加されたIPヘッダ及びGTP/UDP又はTCPヘッダにおけるソースTNLアドレスは、ターゲットdonor-DUのTNLアドレス又はターゲットDonor-DUでルーティング可能なTNLアドレスであり、ターゲットTNLアドレスは、ソースdonor-DU側トンネルエンドポイントのTNLアドレス(即ち、ソースdonor-DUのTNLアドレス)である。
【0055】
これによって、IAB-node移行のソースdonor-DUとターゲットのdonor-DUとの間にTNLトンネルが確立される。従って、IAB-nodeがドナー分散ユニットを跨って移行する際に、ソースTNLアドレスがソースDonor-DUを介してルーティング可能なTNLアドレスであるアップリンクデータは、ターゲットdonor-DUから該TNLトンネルを介してソースdonor-DUに伝送されて、ソースdonor-DUを介してdonor-CUにルーティングされるため、これらのアップリンクデータがターゲットdonor-DUにより破棄されるという問題を解決することができる。
【0056】
以下は、異なるシナリオにおけるアップリンクデータの伝送を参照しながら、本発明の実施例をさらに説明する。
【0057】
まず、intra-donor CU移行のシナリオ(例えば、シナリオ1と称される)におけるアップリンクデータ伝送について説明する。
【0058】
幾つかの態様では、移行IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、移行のIABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した(RLF)後、無線リソース制御(RRC)が第2のドナー分散ユニットに再確立される。ここで、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する。
【0059】
言い換えれば、IAB-nodeがintra-donor CU移行(intra-donor CU migration)を行う際に、ソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネル伝送が行われる。例えば、移行IAB-nodeが新しい親ノードに移行する場合、全てのデータの伝送経路がIAB-nodeの元の親ノードから新しい親ノードに移行し、donor-DUがソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変更される。移行IAB-node及び子孫ノードについてターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されているか否かにかかわらず、アップリンクとダウンリンクのデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0060】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットがTNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0061】
例えば、ドナー集約ユニットが移行IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、ドナー集約ユニットが移行IABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、ドナー集約ユニットが移行IABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0062】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送確立要求は、該TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、該TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又は該TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0063】
例えば、donor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。例えば、該TNLトンネル伝送確立要求は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立要求は、アップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、アップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、アップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0064】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0065】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0066】
例えば、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、正常にアクティブ化されたトンネルを介して伝送されたアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、アップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、アップリンク非F1データのソースTNLアドレス、及びアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0067】
図10は、本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の一例を示す図である。
図10に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立要求で構成されたアップリンクデータ(ソースTNLアドレスはソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してソースdonor-DUに送信し、その後、ソースdonor-DUによりソースdonor-CUにルーティングされる。
【0068】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報をさらに受信する。サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0069】
例えば、ターゲットdonor-DUについて、donor-CUは、アクティブ化されたTNLトンネルを介して伝送されたダウンリンクデータについてのサービスマッピング情報をさらに構成する。ターゲットDonor-DUがこれらのTNLトンネルを介して伝送されたダウンリンクデータを移行IaB-node又はその子孫ノードに送信するために、該サービスマッピング情報は、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCP(Differentiated Services Code Point:区別されたサービスコードポイント)に対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップのIAB-nodeにマッピングされるバックホールRLCチャネルの識別子を含む。
【0070】
ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(即ち、ターゲットdonor-DU経由でルーティング可能なTNLアドレス)をdonor-CUがIAB-nodeに構成した後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するアップリンクデータは、ターゲットdonor-DUにより破棄されることはない。即ち、TNLトンネル伝送なしでdonor-CUに正常に送信することができ、donor-CUは、関連するアップデートについて更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解放してもよい。該IAB-nodeは、移行IAB-node又はその子孫ノードを含む。
【0071】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0072】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間の後、或いは、移行IABノードによる再確立が完了してから所定の時間の後、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信された該TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0073】
例えば、移行IAB-nodeが切り替える際に、donor-CUは、ターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-Cデータ及び非F1データについてのTNLアドレスを移行IAB-nodeに構成した場合、切り替えが完了してから所定の時間の後、donor-CUは、移行IAB-nodeのF1-Cデータ及び非F1データのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0074】
別の例として、切り替えが完了した後、donor-CUは、ターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-UデータのTNLアドレスを、RRC再構成メッセージを介して移行IAB-nodeに構成した場合、RRC再構成が完了してから所定の時間の後、donor-CUは、移行IAB-nodeのF1-UのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0075】
アップリンクのinflightデータをTNLトンネルを介してdonor-CUへルーティングすることを成功させるためには、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスがdonor-CUによりIAB-nodeに構成された後の所定の時間が経過すると、TNLトンネル伝送の更新又は解放をトリガする。
【0076】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0077】
例えば、donor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0078】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0079】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0080】
例えば、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答には、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0081】
図11は、本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の一例を示す図である。
図11に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が更新又は解放された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放要求において構成されたTNLトンネル伝送から削除されたアップリンクデータ(ソースTNLアドレスは、ソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してソースdonor-DUに送信せず、直接破棄する。
【0082】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信する。該サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0083】
例えば、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成された後、IAB-nodeは、適用されたアップダウン及びアップリンクのデータのTNLアドレスを、F1接続コントロールプレーンシグナリング(F1AP)を介してdonor-CUに送信してもよい。例えば、donor-CUに、F1ユーザプレーン、F1コントロールプレーン及び非F1データのそれぞれについて適用されたターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス、並びにこれらのデータにより以前に使用されたTNLアドレス(ソースdonor-DUに割り当てられたTNLアドレス)を送信してもよい。これによって、donor-CUは、ターゲットdonor-DU及びソースdonor-DUがTNLトンネル伝送からこれらのデータを除去するように要求するようにトリガする。
【0084】
また、ターゲットdonor-DUでは、donor-CUは、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが既に構成されているダウンリンクデータのためにサービスマッピング情報を再構成する必要がある。例えば、ダウンリンクデータの新しいTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子、並びにダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップのIAB-nodeとの間のバックホールRLCチャネルにマッピングされる識別子を構成する。また、donor-CUは、以前のサービスマッピング情報を削除する。
【0085】
次に、intra-donor CUにおけるデュアルコネクションのシナリオ(シナリオ2と称されてもよい)のアップリンクデータ伝送について説明する。
【0086】
幾つかの態様では、該IABノードは、ドナー集約ユニット内(intra-donor CU)でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する。
【0087】
言い換えれば、IAB-nodeがintra-donor CUのマルチパス配信(intra-donor CU topology redundancy)を行う際に、ソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う。例えば、移行IAB-nodeが新しい親ノードにアクセスした場合、一部のデータの伝送経路は、IAB-nodeの元の親ノードから新しい親ノードに移行し、donor-DUは、ソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変わる。また、一部のデータの伝送経路は、依然として元の親ノード、ソースdonor-DUを経由して伝送される。伝送経路がターゲットdonor-DUに移行されたデータについて、ターゲットdonor-DUに割り当てられたTNLアドレスが構成されていない場合、アップリンクとダウンリンクのデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0088】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットがTNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0089】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットがIABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを該第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。該IABノードは、移行IABノード又はその子孫ノードを含む。
【0090】
例えば、donor-CUがIABノードのアップリンクF1コントロールプレーン及びnon-F1データのBAPルーティングをターゲットdonor-DUのBAPアドレス及び経路識別子として構成している場合、又は、donor-CUが、IAB-nodeのためにターゲットdonor-DUによりルーティング可能なBAPアドレスを構成し、IAB-nodeのダウンリンクF1コントロールプレーン及びnon-F1データをターゲットdonor-DUからIAB-nodeにルーティングしており、且つIABノードのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、donor-CUは、TNLトンネル伝送を確立するようにトリガする。
【0091】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTPトンネルエンドポイント識別子(TEID:Tunnel Endpoint Identifier)のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0092】
例えば、donor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立要求は、トンネルを介して伝送される必要があるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネルを介して伝送される必要があるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネルを介して伝送される必要があるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0093】
ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。なお、アップリンクF1ユーザプレーン経路配信の最小粒度はUEベアラであり、異なるUEベアラは異なるGTP-Uトンネルを使用するため、アップリンクF1ユーザプレーンのTNLトンネル伝送を要求する際に、ソースTNLアドレスを指示することに加えて、UL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0094】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0095】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0096】
例えば、ターゲットdonor-DUは、donor-CUにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0097】
図12は、本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の他の例を示す図である。
図12に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネルが確立された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立要求で構成されたアップリンクデータ(ソースTNLアドレスは、ソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してソースdonor-DUに送信し、その後、ソースdonor-DUによりdonor-CUにルーティングされてもよい。
【0098】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより構成されたサービスマッピング情報をさらに受信する。サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0099】
例えば、ターゲットdonor-DUについて、donor-CUは、TNLトンネル伝送確立要求で構成されたターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスであるダウンリンクデータのサービスマッピング情報をさらに構成し、例えば、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子、並びにダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップのIAB-nodeとの間にマッピングされるバックホールRLCチャネルの識別子を含む。これによって、ターゲットDonor-DUは、これらのTNLトンネル伝送のダウンリンクデータを移行IAB-node又はその子孫ノードに送信することができる。
【0100】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0101】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0102】
例えば、IABノードがターゲットdonor-CU側に移行したデータについてターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(ターゲットdonor-DUからルーティング可能なTNLアドレス)が構成された後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するアップリンクとダウンリンクのデータを、TNL伝送を介さずにdonor-CU又はIAB-nodeに正常に送信することができる場合、donor-CUは、関連するアップリンクとダウンリンクのデータについてTNLトンネル伝送を更新又は解放するようにトリガしてもよい。
【0103】
別の例として、移行IAB-nodeが新しい親ノードに接続され、新しい親ノードとの二重接続が確立された後、そのF1制御プレーン及び非F1データがターゲットdonor-DUに移行された場合、donor-CUが移行IAB-nodeのF1制御プレーン及び非F1データのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを構成しているとき、donor-CUは、移行IAB-nodeのF1-C及び非F1データへのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0104】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0105】
例えば、donor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0106】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0107】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0108】
例えば、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0109】
図13は、本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の他の例を示す図である。
図13に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が更新又は解放された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送から削除されたアップリンクデータをソースdonor-DUに送信せず、直接破棄する。
【0110】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信する。該サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0111】
例えば、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成された後、IABノードは、適用されたアップリンク及びダウンリンクデータのTNLアドレスを、F1接続コントロールプレーンシグナリング(F1AP)を介してdonor-CUに送信してもよい。例えば、donor-CUに、F1ユーザプレーン、F1コントロールプレーン及び非F1データのそれぞれについて適用されたターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス、並びにこれらのデータのために以前に使用されたTNLアドレス(ソースdonor-DUに割り当てられたTNLアドレス)を送信してもよい。これによって、donor-CUは、ターゲットdonor-DU、ソースdonor-DUがこれらのデータをTNLトンネル伝送から削除するように要求するようにトリガする。
【0112】
また、ターゲットdonor-DUでは、donor-DUは、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されたダウンリンクデータについて、サービスマッピング情報の再構成を行う。例えば、ダウンリンクデータの新しいTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップのIAB-nodeとの間のバックホールRLCチャネルにマッピングされる識別子を構成する。また、donor-CUは、これらのダウンリンクデータの前(即ち、TNLトンネルを介して伝送される場合)のサービスマッピング情報をさらに削除する。
【0113】
次に、inter-donor CU移行のシナリオ(例えば、シナリオ3と称される)におけるアップリンクデータ伝送について説明する。
【0114】
幾つかの態様では、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した(RLF)後、RRCが第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0115】
言い換えれば、IAB-nodeがinter-donor CU移行(inter-donor-CU migration)を行う場合、ソースdonor-DUとターゲットのdonor-DUとの間でTNLトンネル伝送が行われる。ここで、ソースdonor-DUはソースdonor-CUにより制御され、ターゲットdonor-DUはターゲットdonor-CUにより制御される。
【0116】
例えば、移行IAB-nodeがターゲットdonor-CUに切り替えた場合、全てのデータの伝送経路がIAB-nodeのソースdonor-CU側からターゲットdonor-CU側に移行され、donor-DUがソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変更されると、移行IAB-node及び子孫ノードについてターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されているか否かにかかわらず、アップリンクとダウンリンクのデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0117】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0118】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットが前記IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、第2のドナー集約ユニットがIABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、第2のドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0119】
例えば、ソースdonor-CUによりターゲットdonor-CUに送信された移行IAB-nodeについてのHandover Requestメッセージは、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントのTNLアドレス、ソースdonor-DUにより割り当てられた移行IAB-nodeのF1ユーザプレーン、F1制御プレーン及び非F1データにより使用されるTNLアドレスを含み、或いは、ソースdonor-DUにより割り当てられた移行IAB-nodeの子孫ノードのF1ユーザプレーン、F1制御プレーン及び非F1データにより使用されるTNLアドレスをさらに含む。例えば、ターゲットdonor-CUによりソースdonor-CUへ送信された移行IAB-nodeについてのHandover Responseメッセージは、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントのTNLアドレスを含む。
【0120】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記31に記載の方法。
【0121】
例えば、ターゲットdonor-CUは、移行IAB-nodeによるハンドオーバ完了メッセージを受信し、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。ここで、該TNLトンネル伝送確立要求は、アップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、アップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、アップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0122】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0123】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0124】
例えば、ターゲットdonor-DUは、ターゲットdonor-CUにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0125】
図14は、本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の他の例を示す図である。
図14に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立要求で構成されたアップリンクデータ(ソースTNLアドレスは、ソースDonor-DUから割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してソースdonor-DUに送信し、その後、ソースdonor-DUによりソースdonor-CUにルーティングされる。
【0126】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報をさらに受信する。該サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0127】
例えば、ターゲットdonor-DUについて、ターゲットdonor-CUは、TNLトンネル伝送確立要求で構成されたターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスであるダウンリンクデータのサービスマッピング情報を構成する必要があり、これは、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップのIAB-nodeとの間のバックホールRLCチャネルにマッピングされる識別子を含む。これによって、ターゲットDonor-DUは、これらのTNLトンネル伝送のダウンリンクデータを移行IaB-node又はその子孫ノードに送信することができる。従って、ソースdonor-CUは、例えばHandover Requestメッセージを介して、移行IAB-node又はその子孫ノードのダウンリンクサービスのDSCPをターゲットdonor-CUに送信する必要がある。
【0128】
ターゲットdonor-CUについてターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(ターゲットdonor-DU経由でルーティング可能なTNLアドレス)をIAB-nodeが構成された後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するアップリンクとダウンリンクのデータは、TNL伝送を通過する必要がなく、ソースdonor-CU又はIAB-nodeに成功に送信される。ターゲットdonor-CUは、関連するアップリンクとダウンリンクのデータに対して更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解放することができ、ソースdonor-CUは、関連するダウンリンクデータに対して更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解放することができる。
【0129】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0130】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットが移行IABノード又はその子孫ノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、移行IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間後、或いは、移行IABノードによる再確立が完了してから所定の時間後、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0131】
例えば、移行IAB-nodeが切り替える際に、ターゲットdonor-CUが、ターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-Cデータ及び非F1データについてのTNLアドレスを移行IAB-nodeに構成した場合、切り替えが完了してから所定の時間の後、ターゲットdonor-CU及びソースdonor-CUは、移行IAB-nodeのF1-Cデータ及び非F1データについてのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0132】
また、例えば、切り替えが完了した後に、移行donor-CUは、ターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-UデータについてのTNLアドレスを移行IAB-nodeに再構成メッセージを介して構成する。RRC再構成完了の所定の時間後に、ターゲットdonor-CU及びソースdonor-CUは、移行IAB-nodeのF1-UのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0133】
アップリンクのinfightデータをTNLトンネル伝送でソースdonor-CUに正常にルーティングするために、ターゲットdonor-CUが、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスをIAB-nodeに構成した後の所定の時間後、TNLトンネル伝送を更新又は解放するようにトリガする。
【0134】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0135】
例えば、ターゲットdonor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該ターゲットTNLトンネルの更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0136】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0137】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0138】
例えば、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をターゲットdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0139】
図15は、本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の他の例を示す図である。
図15に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が更新又は解放された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネルを介して伝送が非アクティブ化されているアップリンクデータ(ソースTNLアドレスは、ソースDonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスである)をソースdonor-DUに送信せず、直接破棄する。
【0140】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信する。サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0141】
例えば、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成された後、IAB-nodeは、さらに、適用されたアップリンク及びダウンリンクデータのTNLアドレスを、F1接続コントロールプレーンシグナリング(F1AP)を介してソースdonor-CUへ送信してもよい。例えば、ソースdonor-CUに、F1ユーザプレーン、F1コントロールプレーン及び非F1データのそれぞれについて適用されたターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス、並びにこれらのデータの前に使用されたTNLアドレス(ソースdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス)をそれぞれ送信してもよい。これによって、ソースdonor-CU及びターゲットdonor-DUは、それぞれ、ソースdonor-DU及びターゲットdonor-DUがこれらのデータをTNLトンネル伝送から除去するように要求するようにトリガする。
【0142】
また、ターゲットdonor-DUにおいて、ターゲットdonor-CUは、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されたダウンリンクデータに対して、サービスマッピング情報を再構成する必要がある。例えば、ダウンリンクデータの新しいTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子の構成、ダウンリンクデータの新しいTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップIAB-nodeとの間のバックホールRLCチャネルにマッピングする識別子の構成を含む。また、ターゲットdonor-CUは、これらのダウンリンクデータの前のサービスマッピング情報をさらに削除する。
【0143】
次に、inter-donor CUデュアル接続のシナリオ(例えば、シナリオ4と称される)におけるアップリンクデータ伝送について説明する。
【0144】
幾つかの態様では、IABノードは、ドナー集約ユニット間(inter-donor CU)でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0145】
言い換えれば、移行IAB-nodeがinter-donor CUのマルチパス配信(inter-donor-CU topology redundancy)を行う場合、ソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネル伝送が行われる。例えば、移行IAB-nodeがターゲットdonor-CUにアクセスした場合、一部のデータの伝送経路は、IAB-nodeのソースdonor-CU側からターゲットdonor-CU側に移行し、donor-DUは、ソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変わり、その他の一部のデータの伝送経路は、依然として元の親ノード、ソースdonor-DUを経由して伝送される。伝送経路がターゲットdonor-DUに移行されたデータについて、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されていない場合、アップリンクとダウンリンクのデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0146】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットがTNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0147】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットがIABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0148】
例えば、ソースdonor-CUは、ターゲットdonor-CUに、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスと、ターゲットdonor-CU側の移行IAB-node又は子孫ノードへの移行を要求するアップリンクF1ユーザプレーン、F1コントロールプレーン又は非F1データと、ソースdonor-DUによりこれらのデータに割り当てられたTNLアドレスとを送信する。
【0149】
例えば、移行IAB-nodeについてのSgNB node addition requestメッセージ又はSgNB node modification requestにより行われる。ターゲットdonor-CUは、例えば、移行IAB-nodeについてのSgNB node addition responseメッセージ又はSgNB node modification responseメッセージにより、ソースdonor-CUにターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを送信する。
【0150】
IAB-nodeデータの伝送経路がターゲットdonor-CU側に移行した場合、即ち、ターゲットdonor-CUがIAB-nodeのアップリンクF1コントロールプレーン及びnon-F1データのBAPルーティングをターゲットdonor-DUのBAPアドレス及び経路識別子として構成し、且つアップリンクF1コントロールデータ及び非F1データのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、ターゲットdonor-CU、ソースdonor-CUは、TNLトンネル伝送を確立するようにトリガする。
【0151】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0152】
例えば、ターゲットdonor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立要求は、アップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、アップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、アップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0153】
ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。なお、アップリンクF1ユーザプレーン経路配信の最小粒度はUEベアラであるため、アップリンクF1ユーザプレーントンネル伝送を要求する際に、ソースTNLアドレスに加えて、UL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0154】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0155】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0156】
例えば、ターゲットdonor-DUは、ターゲットdonor-CUにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0157】
図16は、本発明の実施例に係るTNLトンネルのアクティブ化の他の例を示す図である。
図16に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立要求で構成されたアップリンクデータ(ソースTNLアドレスは、ソースDonor-DUから割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してソースdonor-DUに送信し、その後、ソースdonor-DUによりソースdonor-CUにルーティングされる。
【0158】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより構成されたサービスマッピング情報をさらに受信する。サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0159】
例えば、ターゲットdonor-DUについて、ターゲットdonor-CUは、TNLトンネルを介して伝送されたダウンリンクデータをアクティブ化するためのサービスマッピング情報をさらに構成し、これは、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップIAB-nodeとの間にマッピングされるバックホールRLCチャネルの識別子を含む。これによって、ターゲットDonor-DUは、これらのTNLトンネルを介して伝送されたダウンリンクデータを移行IaB-node又はその子孫ノードに送信する。従って、ソースdonor-CUは、例えば、SgNB node addition responseメッセージ又はSgNB node modification responseメッセージにより、ターゲットdonor-CU側への移行を要求するダウンリンクサービスのDSCPをターゲットdonor-CUに送信する。
【0160】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0161】
例えば、ターゲットdonor-CUがターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(ターゲットdonor-DU経由でルーティング可能なTNLアドレス)をIAB-nodeに構成した後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するアップリンクとダウンリンクのデータは、TNL伝送を行う必要なく、ソースdonor-CU又はIAB-nodeに成功的に送信することができ、ターゲットdonor-CUは、関連するアップリンクデータに対して更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解除することができ、ソースdonor-CUは関連するダウンリンクデータに対して更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解除することができる。
【0162】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0163】
例えば、移行IAB-nodeが新しい親ノードに接続されている場合、新しい親ノードとの二重接続が確立された後、F1制御プレーンデータ及び非F1データは、ターゲットdonor-DUに移行される。ターゲットdonor-CUが、移行IAB-nodeのF1制御プレーン及び非F1データのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを構成すると、ターゲットdonor-CU、ソースdonor-CUは、移行IAB-nodeのF1-C及び非F1データのためのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0164】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0165】
例えば、ターゲットdonor-CUは、ターゲットdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0166】
ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。なお、F1ユーザプレーン経路配信の最小粒度はUEベアラであるため、アップリンクF1ユーザプレーンをトンネル伝送から除去するように要求する際に、ソースTNLアドレスに加えて、UL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0167】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0168】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0169】
例えば、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をターゲットdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0170】
図17は、本発明の実施例に係るTNLトンネルの非アクティブ化の他の例を示す図である。
図17に示すように、ターゲットdonor-DUのTNLトンネル伝送が更新又は解放された後、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネルを介して伝送が非アクティブ化されているアップリンクデータ(ソースTNLアドレスは、ソースDonor-DUから割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してソースdonor-DUに送信せず、直接破棄する。
【0171】
幾つかの態様では、第2のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信する。サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0172】
例えば、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成された後、IAB-nodeは、適用されたアップリンク及びダウンリンクデータのTNLアドレスを、F1接続コントロールプレーンシグナリング(F1AP)を介してソースdonor-CUに送信してもよい。例えば、F1ユーザプレーン、F1コントロールプレーン及び非F1データのそれぞれについて適用されたターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス、並びにこれらのデータの以前に使用されたTNLアドレス(ソースdonor-DUに割り当てられたTNLアドレス)を、ソースdonor-CUに送信してもよい。これによって、ソースdonor-CU及びターゲットdonor-DUは、ソースdonor-DU及びターゲットdonor-DUがこれらのデータをTNLトンネル伝送からそれぞれ除去するように要求するようにトリガする。
【0173】
また、ターゲットdonor-DUにおいて、ターゲットdonor-CUは、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが既に構成されているダウンリンクデータに対して、ダウンリンクデータの新しいTNLアドレス及びDSCPに対応するBAPターゲットアドレス及び経路識別子の構成と、ダウンリンクデータのTNLアドレス及びDSCPがターゲットdonor-DUとネクストホップIAB-nodeとの間のバックホールRLCチャネルにマッピングする識別子の構成とを含むサービスマッピング情報の再構成を行う。また、donor-CUは、これらのダウンリンクデータの前のサービスマッピング情報も除去する。
【0174】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0175】
本実施例によれば、第2のドナー分散ユニット(ターゲットdonor-DU)がアップリンクデータにトンネルに関連するヘッダを付加し、TNLトンネルを介して第1のドナー分散ユニット(ソースdonor-DU)にアップリンクデータを送信する。これによって、IAB-node移行のソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネルを確立することで、アップリンクデータが破棄されるという問題を解決することができる。
【0176】
<実施例2>
本発明の実施例は、IAB通信方法を提供し、第1のドナー分散ユニットによるダウンリンクデータの伝送を説明する。ここで、IABノードが第1のドナー分散ユニット(source donor-DU)から第2のドナー分散ユニット(target donor-DU)に移行し、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとの間に伝送ネットワーク層(TNL)トンネルが確立されている。
【0177】
図18は、本発明の実施例に係るIAB通信方法の一例の概略図である。
図18に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0178】
ステップ1801:第1のドナー分散ユニットがIABノードに送信されたダウンリンクデータを受信する。
【0179】
ステップ1802:第1のドナー分散ユニットがダウンリンクデータに伝送ネットワーク層(TNL)トンネルに関連するヘッダを付加する。
【0180】
ステップ1803:第1のドナー分散ユニットが該TNLトンネルを介して第2のドナー分散ユニットにダウンリンクデータを送信する。
【0181】
なお、上記の
図18は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の
図18の記載に限定されない。
【0182】
幾つかの態様では、該ヘッダは、インターネットプロトコル(IP)ヘッダ、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ヘッダ、又は伝送制御プロトコル(TCP)ヘッダのうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
幾つかの態様では、該ヘッダのソース伝送ネットワーク層(TNL)アドレスは、第1のドナー分散ユニットの伝送ネットワーク層(TNL)アドレス又は第1のドナー分散ユニットによりルーティング可能なTNLアドレスであり、ヘッダのターゲット伝送ネットワーク層(TNL)アドレスは、第2のドナー分散ユニットの伝送ネットワーク層(TNL)アドレスである。
【0184】
例えば、ターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUでルーティング可能なTNLアドレスであるダウンリンクデータは、ソースdonor-DUによりIPヘッダが付加され、或いは、GTP/UDP又はTCPヘッダがさらに付加される。付加されたIPヘッダ及びGTP/UDP又はTCPヘッダにおけるソースTNLアドレスは、ソースdonor-DUのTNLアドレスであり、ターゲットTNLアドレスは、ターゲットdonor-DU側トンネルエンドポイントのTNLアドレス(即ち、ターゲットdonor-DUのTNLアドレス)である。
【0185】
これによって、IAB-node移行のソースdonor-DUとターゲットのdonor-DUとの間にTNLトンネルが確立される。従って、IAB-nodeがドナー分散ユニットを跨って移行する際に、ターゲットTNLアドレスがソースDonor-DUを介してルーティング可能なTNLアドレスであるダウンリンクデータは、ソースdonor-DUから該TNLトンネルを介してターゲットdonor-DUに伝送されて、ターゲットdonor-DUからBAP層を介してIAB-node又は子孫ノードにルーティングされるため、ダウンリンクデータがターゲットのdonor-DUにルーティングできず、ソースdonor-DUにより破棄されるという問題を解決することができる。
【0186】
以下は、異なるシナリオにおけるダウンリンクデータの伝送を参照しながら、本発明の実施例をさらに説明する。
【0187】
まず、intra-donor CU移行のシナリオ(例えば、シナリオ1と称される)におけるダウンリンクデータ伝送について説明する。該シナリオ1におけるTNLトンネルのアクティブ化及び非アクティブ化の例は、
図10及び
図11を参照してもよい。
【0188】
幾つかの態様では、移行IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、移行IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した後、RRCが第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する。
【0189】
言い換えれば、IAB-nodeがintra-donor CU移行(intra-donor CU migration)を行う場合、ソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネル伝送が行われる。例えば、移行IAB-nodeが新しい親ノードに切り替わる場合、全てのデータの伝送経路がIAB-nodeの元の親ノードから新しい親ノードに移行され、donor-DUがソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変更され、移行IAB-node及び子孫ノードについてターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されているか否かにかかわらず、ダウンリンクデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0190】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットがTNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0191】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットが移行IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、ドナー集約ユニットがIABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、ドナー集約ユニットが移行IABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0192】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0193】
例えば、donor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立要求は、ダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、ダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0194】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0195】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0196】
例えば、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0197】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立要求により構成されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をターゲットdonor-DUに送信し、その後、ターゲットdonor-DUのBAP層によりBAPルーティング識別子が付加された後、移行先IaB-node又はその子孫ノードに送信してもよい。
【0198】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットがダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0199】
例えば、donor-CUがIAB-nodeのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(ターゲットdonor-DUによりルーティング可能なTNLアドレス)を構成した後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するアップリンクダウンリンクのデータは、TNL伝送を必要とせずに、donor-CU又はIAB-nodeに正常に送信され、donor-CUは、関連するアップリンクダウンリンクのデータに対してTNLトンネル伝送の更新又は解放をトリガすることができる。
【0200】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットが移行IABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、移行IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間後、或いは、移行IABノードによる再確立が完了してから所定の時間後、第1のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0201】
例えば、移行IAB-nodeが切り替える際に、donor-CUがターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-Cデータ及び非F1データについてのTNLアドレスを移行IAB-nodeのために構成している場合、切り替えが完了してから所定の時間の後、donor-CUは、移行IAB-nodeのF1-Cデータ及び非F1データのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0202】
また、例えば、切り替えの完了後、移行donor-CUがRRC再構成メッセージを介して移行IAB-nodeのために、ターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-UデータについてのTNLアドレスを構成している場合、RRC再構成が完了してから所定の時間後、donor-CUは、移行IAB-nodeのF1-UのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0203】
アップリンク及びダウンリンクのinflightデータをそれぞれdonor-CU又はIAB-nodeへのTNLトンネル伝送で正常にルーティングするために、donor-CUは、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスをIAB-nodeに構成してから所定の時間後、TNLトンネル伝送の更新又は解放をトリガする。
【0204】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0205】
例えば、donor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0206】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0207】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0208】
例えば、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0209】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネル伝送が更新又は解放された後に、ソースdonor-DUは、TNLトンネルを介して伝送される非アクティブ化されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネル伝送を介してターゲットdonor-DUに送信せずに、直接破棄する。
【0210】
次に、intra-donor CUデュアル接続のシナリオ(例えば、シナリオ2と称される)におけるダウンリンクデータ伝送について説明する。該シナリオ2におけるTNLトンネルのアクティブ化及び非アクティブ化の例は、
図12及び
図13を参照してもよい。
【0211】
幾つかの態様では、該IABノードは、ドナー集約ユニット内(intra-donor CU)でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する。
【0212】
言い換えれば、IAB-nodeがintra-donor CUのマルチパス配信(intra-donor CU topology redundancy)を行う場合、ソースdonor-DUとターゲットdonor-DUの間でTNLトンネル伝送を行う。例えば、移行IAB-nodeが新たな親ノードにアクセスする場合、一部のデータの伝送経路はIAB-nodeの元の親ノードから新たな親ノードに移行し、donor-DUはソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変わり、他の一部のデータの伝送経路は依然として元の親ノード、ソースdonor-DUを経由して伝送される。伝送経路がターゲットdonor-DUに移行されたデータについて、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスが構成されていない場合、ダウンリンクデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0213】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットがTNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0214】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットがIABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0215】
例えば、IAB-nodeデータの伝送経路が新しい親ノード及びターゲットdonor-DUに切り替える際に、例えば、donor-CUがターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なBAPアドレスをIAB-nodeのために構成し、IAB-nodeのダウンリンクF1コントロールプレーン及びnon-F1データをターゲットdonor-DUからIAB-nodeにルーティングしており、且つターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスをIAB-nodeのために構成していない場合、donor-CUは、TNLトンネル伝送を確立するようにトリガする。
【0216】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0217】
例えば、donor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立要求は、トンネルを介して伝送する必要があるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネルを介して伝送する必要があるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネルを介して伝送する必要があるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0218】
ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。なお、ダウンリンクF1ユーザプレーンパス配信の最小粒度はUEベアラであるため、ダウンリンクF1ユーザプレーントンネル伝送を要求する際に、ターゲットTNLアドレスに加えて、DL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0219】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0220】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0221】
例えば、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0222】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送の確立要求で構成されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してターゲットdonor-DUに送信し、その後、ターゲットdonor-DUのBAP層によりBAPターゲットアドレス及び経路識別子が追加された後、移行IaB-node又はその子孫ノードに送信してもよい。
【0223】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0224】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0225】
例えば、ターゲットdonor-CU側に移行したIAB-nodeのデータに対してターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(ターゲットdonor-DU経由でルーティング可能なTNLアドレス)が構成された後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するダウンリンクデータは、TNLトンネル伝送なしでIAB-nodeに正常に送信することができ、donor-CUは、関連するダウンリンクデータに対する更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解除することができる。
【0226】
例えば、移行IAB-nodeが新しい親ノードに接続され、新しい親ノードとの二重接続が確立された後、F1制御プレーンのデータ及び非F1データがターゲットdonor-DUに移行され、donor-CUが移行IAB-nodeのF1制御プレーン及び非F1データのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを構成している場合、donor-CUは、移行IAB-nodeのF1-Cデータ及び非F1データのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0227】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0228】
例えば、donor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送を必要としないダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送を必要としないダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送を必要としないダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0229】
ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。なお、F1ユーザプレーン経路配信のダウンリンクの最小粒度はUEベアラであるため、ダウンリンクF1ユーザプレーンをトンネル伝送から除去することを要求する場合、ターゲットTNLアドレスに加えて、DL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0230】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0231】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0232】
例えば、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送確立応答をdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントのTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0233】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネルが更新又は解放された後、ソースdonor-DUは、非アクティブ化されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してターゲットdonor-DUに送信せずに、直接に破棄する。
【0234】
次に、inter-donor CU移行のシナリオ(例えば、シナリオ3と称される)におけるダウンリンクデータ伝送について説明する。該シナリオ3におけるTNLトンネルのアクティブ化及び非アクティブ化の例は、
図14及び
図15を参照してもよい。
【0235】
幾つかの態様では、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、該IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した(RLF)後、RRCが第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0236】
言い換えれば、IAB-nodeがinter-donor CU移行(inter-donor-CU migration)を行う場合、ソースdonor-DUとターゲットのdonor-DUの間でTNLトンネル伝送が行われる。ここで、ソースdonor-DUはソースdonor-CUにより制御され、ターゲットdonor-DUはターゲットdonor-CUにより制御される。
【0237】
例えば、移行IAB-nodeがターゲットdonor-CUにより制御されるノードに切り替える際に、全てのデータの伝送経路がIAB-nodeのソースdonor-CU側からターゲットdonor-CU側に移行され、donor-DUがソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変更され、ターゲットdonor-DUから割り当てられたTNLアドレスが移行IAB-node及び子孫ノードに構成されているか否かにかかわらず、ダウンリンクデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUと元Donor-DUとの間でTNLトンネル伝送が行われる必要がある。
【0238】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0239】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットがIABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、第2のドナー集約ユニットがIABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、第2のドナー集約ユニットがIABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0240】
例えば、ソースdonor-CUからターゲットdonor-CUに送信される移行IAB-nodeについてのHandover Requestメッセージは、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントのTNLアドレス、ソースdonor-DUにより割り当てられた移行IAB-nodeのF1ユーザプレーン、F1制御プレーン、及び非F1データにより使用されるTNLアドレスを含み、或いは、ソースdonor-DUにより割り当てられた移行IAB-nodeの子孫ノードのF1ユーザプレーン、F1制御プレーン、及び非F1データにより使用されるTNLアドレスをさらに含む。ターゲットdonor-CUによりソースdonor-CUに送信された移行IAB-nodeのためのHandover Responseメッセージは、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0241】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0242】
例えば、ソースdonor-CUは、ターゲットdonor-CUにより送信されたIAB-nodeコンテキスト解放指示を受信すると、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。該TNLトンネル伝送確立要求は、ダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、ダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、ダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0243】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0244】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0245】
例えば、ソースdonor-DUは、ソースdonor-CUにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0246】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ソースdonor-DUは、アクティブ化されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネル伝送を介してターゲットdonor-DUに送信し、その後、ターゲットdonor-DUのBAP層によりルーティング識別子が付加された後に、移行先IaB-node又はその子孫ノードに送信することができる。
【0247】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットがダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0248】
例えば、ターゲットdonor-CUがターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレス(ターゲットdonor-DUからルーティング可能なTNLアドレス)をIAB-nodeに構成した後、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを搬送するアップリンクダウンリンクのデータは、TNLトンネル伝送が必要なく、ソースdonor-CU又はIAB-nodeに正常に送信することができ、ターゲットdonor-CUは、関連するアップリンクデータに対して更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解放することができ、ソースdonor-CUは関連するダウンリンクデータに対して更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解放することができる。
【0249】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間後、或いは、IABノードによる再確立が完了してから所定の時間後、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0250】
例えば、移行IAB-nodeが切り替える際に、ターゲットdonor-CUがターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-Cデータ及び非F1データの両方のTNLアドレスを移行IAB-nodeに構成した場合、切り替えが完了してから所定の時間後、ターゲットdonor-CU及びソースdonor-CUは、移行IAB-nodeのF1-Cデータ及び非F1データのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0251】
別の例として、切り替えが完了した後、ターゲットdonor-CUは、RRC再構成メッセージを介して移行IAB-nodeのために、ターゲットdonor-DUを介してルーティング可能なF1-UデータのTNLアドレスを構成し、RRC再構成が完了してから所定の時間が経過した後、ターゲットdonor-CU及びソースdonor-CUは、移行IAB-nodeのF1-UへのTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0252】
ダウンリンクinflightデータのTNLトンネル伝送をIAB-nodeに正常にルーティングするためには、ターゲットdonor-CUが、ターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスをIAB-nodeを構成してから所定の時間が経過した後に、TNLトンネル伝送の更新又は解放をトリガする。
【0253】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0254】
例えば、ターゲットdonor-CUは、ソースdonor-CUに、移行IAB-nodeのF1ユーザプレーン又はF1コントロールプレーン及び非F1データのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスを送信し、或いは、例えば移行IAB-nodeについてのHandover Responseメッセージにより、移行IAB-nodeの子ノードのF1ユーザプレーン又はF1コントロールプレーン及び非F1データのためにターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスをさらに含む。
【0255】
例えば、ソースdonor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送される必要のないダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送される必要のないダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送される必要のないダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。
【0256】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0257】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0258】
例えば、ターゲットdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をターゲットdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0259】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネルが更新又は解放された後に、ソースdonor-DUは、非アクティブ化されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してターゲットdonor-DUに送信せずに、直接に破棄する。
【0260】
次に、inter-donor CU二重接続のシナリオ(例えば、シナリオ4と称される)におけるダウンリンクデータ伝送について説明する。該シナリオ4におけるTNLトンネルのアクティブ化及び非アクティブ化の例は、
図16及び
図17を参照してもよい。
【0261】
幾つかの態様では、IABノードは、ドナー集約ユニット間(inter-donor CU)でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0262】
言い換えれば、移行IAB-nodeがinter-donor CUのマルチパス配信(inter-donor CU topology redundancy)を行う場合、ソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネル伝送が行われる。ここで、ソースdonor-DUはソースdonor-CUにより制御され、ターゲットdonor-DUはターゲットdonor-CUにより制御される。
【0263】
例えば、移行IAB-nodeがターゲットdonor-CUの制御下のノードにアクセスする際に、一部のデータの伝送経路は、IAB-nodeのソースdonor-CU側からターゲットdonor-CU側に移動し、donor-DUは、ソースdonor-DUからターゲットdonor-DUに変更され、その他の一部のデータの伝送経路は、依然として元の親ノード、ソースdonor-DUを経由して伝送される。ターゲットdonor-DUに伝送経路が移行されたデータについて、ターゲットdonor-DUから割り当てられたTNLアドレスが構成されていない場合、ダウンリンクデータの破棄が発生し、ターゲットdonor-DUとソースDonor-DUとの間でTNLトンネル伝送を行う必要がある。
【0264】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0265】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットがIABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つダウンリンクデータのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する。
【0266】
例えば、ソースdonor-CUは、ターゲットdonor-CUに、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントのTNLアドレスと、ターゲットdonor-CU側への移行を要求する移行IAB-node又は子孫ノードのダウンリンクF1ユーザプレーン、F1コントロールプレーン又は非F1データと、ソースdonor-DUによりこれらのデータに割り当てられたTNLアドレスとを送信する。例えば、移行IAB-nodeのSgNB node addition requestメッセージ又はSgNB node modification requestにより行われる。例えば、移行IAB-nodeのためのSgNB node addition responseメッセージ又はSgNB node modification responseメッセージによって、ターゲットdonor-CUは、ソースdonor-CUにターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを送信する。
【0267】
例えば、IAB-nodeデータの伝送経路がターゲットdonor-CU側に移行さする際に、即ち、ターゲットdonor-CUが、ターゲットdonor-DUによってルーティング可能なBAPアドレスでIAB-nodeのために構成し、IAB-nodeのダウンリンクF1コントロールプレーン及びnon-F1データがターゲットdonor-DUによってIAB-nodeにルーティングされており、且つターゲットdonor-DUに割り当てられたTNLアドレスがIAB-nodeのために構成されていない場合、ターゲットdonor-CU、ソースdonor-CUは、TNLトンネル伝送の確立をトリガする。
【0268】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0269】
例えば、ターゲットdonor-CUは、ソースdonor-CUに、ターゲットdonor-CU側に正常に移行された移行IAB-node又は子孫ノードのアップリンクF1ユーザプレーン、F1制御プレーン、又は非F1データ、移行IAB-node又は子ノードのダウンリンクF1ユーザプレーン、F1制御プレーン、又は非F1データを送信し、或いは、ターゲットdonor-DUによりこれらのデータに割り当てられたTNLアドレスをさらに送信し、例えば、移行IAB-nodeに対するSgNB node addition responseメッセージ又はSgNB node modification responseメッセージにより行われる。ターゲットdonor-DUによってこれらのデータに割り当てられたTNLアドレスがSgNB node addition responseメッセージ又はSgNB node modification responseメッセージに含まれていない場合、ソースdonor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。
【0270】
例えば、該TNLトンネル伝送確立要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立要求は、ダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、ダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、ダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0271】
ここで、F1は、移行IAB-nodeとその子孫ノードのF1接続を含む。なお、ダウンリンクF1ユーザプレーンパス配信の最小粒度はUEベアラであるため、ダウンリンクF1ユーザプレーントンネル伝送が要求されると、ターゲットTNLアドレスに加えて、DL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0272】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0273】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0274】
例えば、ソースdonor-DUは、ソースdonor-CUにTNLトンネル伝送確立応答を送信する。該TNLトンネル伝送確立応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。また、該TNLトンネル伝送確立応答は、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0275】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネル伝送が確立された後、ソースdonor-DUは、アクティブ化されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネル伝送を介してターゲットdonor-DUに送信し、その後、ターゲットdonor-DUのBAP層によってBAPルーティング識別子が追加された後、移行先IaB-node又はその子孫ノードに送信することができる。
【0276】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットがダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む。
【0277】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する。
【0278】
例えば、ターゲットdonor-CUがターゲットdonor-DUにより割り当てられるTNLアドレス(ターゲットdonor-DUからルーティング可能なTNLアドレス)をIAB-nodeのために構成した後、ターゲットdonor-DUによって割り当てられるTNLアドレスを搬送するダウンリンクデータは、TNLトンネル伝送を行う必要なく、ソースdonor-CU又はIAB-nodeに正常に送信され、ソースdonor-CUは、関連するダウンリンクデータに対する更新をトリガし、或いはTNLトンネル伝送を解放することができる。
【0279】
例えば、移行IAB-nodeが新しい親ノードに接続され、新しい親ノードとの二重接続が確立された後、F1制御プレーンと非F1データがターゲットdonor-DUに移行された場合、ターゲットdonor-CUが移行IAB-nodeのF1制御プレーンと非F1データ用にターゲットdonor-DUにより割り当てられたTNLアドレスで構成されると、ターゲットdonor-CU、ソースdonor-CUは、移行IAB-nodeのF1-Cデータと非F1データの両方のTNLトンネル伝送を非アクティブ化する。
【0280】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0281】
例えば、ターゲットdonor-CUは、ターゲットdonor-CU側に移行された移行IAB-nodeのF1ユーザプレーン又はF1コントロールプレーン及び非F1データ用にターゲットdonor-DUが割り当てたTNLアドレスをソースdonor-CUに送信し、或いは、ターゲットdonor-CU側に移行された移行IAB-nodeの子孫ノードのF1ユーザプレーン又はF1コントロールプレーン及び非F1データのためにターゲットdonor-DUが割り当てたTNLアドレスをさらに含む。
【0282】
ソースdonor-CUは、ソースdonor-DUにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、ターゲットdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。該TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、トンネル伝送を必要としないダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送を必要としないダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送を必要としないダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0283】
ここで、F1は、移行IAB-node及びその子孫ノードのF1接続を含む。なお、ダウンリンクF1ユーザプレーン経路配信の最小粒度はUEベアラであるため、ダウンリンクF1ユーザプレーンをトンネル伝送から除去することを要求する場合、ターゲットTNLアドレスに加えて、DL GTP TEIDをさらに指示する必要がある。
【0284】
幾つかの態様では、第1のドナー分散ユニットは、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0285】
幾つかの態様では、該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0286】
例えば、ソースdonor-DUは、TNLトンネル伝送更新又は解放応答をソースdonor-CUに送信する。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、ソースdonor-DU側のTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。該TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、トンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスをさらに含んでもよい。
【0287】
これによって、ソースdonor-DUのTNLトンネル伝送が更新又は解放された後に、ソースdonor-DUは、非アクティブ化されたダウンリンクデータ(ターゲットTNLアドレスは、ソースDonor-DUに割り当てられたTNLアドレスである)をTNLトンネルを介してターゲットdonor-DUに送信せずに、直接に破棄する。
【0288】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0289】
本実施例によれば、第1のドナー分散ユニット(ソースdonor-DU)がダウンリンクデータにトンネルに関連するヘッダを付加し、TNLトンネルを介して第2のドナー分散ユニット(ターゲットdonor-DU)にダウンリンクデータを送信する。これによって、IAB-node移行のソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネルを確立することで、ダウンリンクデータが破棄されるという問題を解決することができる。
【0290】
<実施例3>
本発明の実施例は、IAB通信方法を提供し、ドナー集約ユニット(donor-CU)から説明し、実施例1、実施例2と同様な内容についてその説明を省略する。
【0291】
幾つかの態様では、IABノードは、第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行する。第1のドナー分散ユニット及び前記第2のドナー分散ユニットは、同一のドナー集約ユニットに属する。IABノードは、intra-donor CU移行(シナリオ1)又はintra-donor CU二重接続(シナリオ2)を行う。
【0292】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットは、第2のドナー分散ユニットがIABノードにより送信されたアップリンクデータを受信し、第2のドナー分散ユニットと第1のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介してアップリンクデータを第1のドナー分散ユニットに送信するように指示する。
【0293】
幾つかの態様では、ドナー集約ユニットは、第1のドナー分散ユニットがIABノードに送信されるダウンリンクデータを受信し、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介してダウンリンクデータを第2のドナー分散ユニットに送信するように指示する。
【0294】
ここで、IABノードは、移行IABノード又はその子孫ノードを含む。
【0295】
幾つかの態様では、IABノードは、第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行する。第1のドナー分散ユニットは第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットは第2のドナー集約ユニットに属する。IABノードは、inter-donor CU移行(シナリオ3)又はinter-donor CU二重接続(シナリオ4)を行う。
【0296】
幾つかの態様では、第2のドナー集約ユニットは、第2のドナー分散ユニットがIABノードにより送信されたアップリンクデータを受信し、第2のドナー分散ユニットと第1のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介してアップリンクデータを第1のドナー分散ユニットに送信するように指示する。
【0297】
例えば、第2のドナー集約ユニットは、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。該TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー集約ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー集約ユニットがTNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0298】
例えば、第1のドナー集約ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスは、第1のドナー集約ユニットにより第2のドナー集約ユニットに送信される。
【0299】
また、例えば、第2のドナー集約ユニットがIABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、第2のドナー集約ユニットがIABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、第2のドナー集約ユニットが移行IABノード又はその子孫ノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、第2のドナー集約ユニットは、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立要求を送信する。
【0300】
別の例として、第2のドナー集約ユニットが第2のドナー分散ユニットにTNLトンネル伝送確立要求を送信するように、第2のドナー集約ユニットは、第1のドナー集約ユニットにより送信された、第1のドナー分散ユニットによりIABノードのために割り当てられたTNLアドレスを受信する。
【0301】
幾つかの態様では、第1のドナー集約ユニットは、第1のドナー分散ユニットがIABノードに送信されるダウンリンクデータを受信し、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介してダウンリンクデータを第2のドナー分散ユニットに送信するように指示する。
【0302】
例えば、第1のドナー集約ユニットは、第1のドナー分散ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに送信する。TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットがダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。ここで、IABノードは、移行IABノード又はその子孫ノードを含む。
【0303】
例えば、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスは、第2のドナー集約ユニットにより第1のドナー集約ユニットに送信される。
【0304】
例えば、第2のドナー集約ユニットがIABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、第1のドナー集約ユニットは、第1のドナー分散ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する。
【0305】
また、例えば、第2のドナー集約ユニットは、第1のドナー集約ユニットに第2のドナー分散ユニットによりIABノードのために割り当てられたTNLアドレスをさらに送信し、第1のドナー集約ユニットが第1のドナー分散ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信するようにトリガする。
【0306】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0307】
本実施例によればdonor-CUの指示及び/又はターゲットdonor-CUとソースdonor-CUとの間の相互作用により、IAB-nodeが移行するためのソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間にTNLトンネルを確立することで、アップリンク及びダウンリンクデータが破棄されるという問題を解決することができる。
【0308】
<実施例4>
本発明の実施例は、IAB通信装置を提供する。該装置は、IABシステム内のIAB-donor装置であってもよいし、該IAB-donor装置内に構成された幾つかの構成要素又はコンポーネント又はモジュールであってもよい。例えば、該IABシステムは、IAB-donor装置及びIABノードを含む。例えば、IAB-donor装置は、IAB-donor-CU及びIAB-donor-DUを含んでもよい。
【0309】
図19は、本発明の実施例に係るIAB通信装置の一例の概略図である。
図19に示すように、IAB通信装置1900は、受信部1901、処理部1902及び送信部1903を含む。
【0310】
幾つかの態様では、受信部1901は、IABノードにより送信されたアップリンクデータを受信する。処理部1902は、アップリンクデータに伝送ネットワーク層トンネルに関連するヘッダを付加する。送信部1903は、伝送ネットワーク層トンネルを介して第1のドナー分散ユニットにアップリンクデータを送信する。
【0311】
幾つかの態様では、ヘッダは、インターネットプロトコルヘッダ、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルヘッダ、ユーザデータグラムプロトコルヘッダ、又は伝送制御プロトコルヘッダのうちの少なくとも1つを含む。
【0312】
幾つかの態様では、ヘッダのソース伝送ネットワーク層アドレスは、第2のドナー分散ユニットのTNLアドレス又は第2のドナー分散ユニットによりルーティング可能なTNLアドレスであり、ヘッダのターゲットTNLアドレスは、第1のドナー分散ユニットのTNLアドレスである。
【0313】
幾つかの態様では、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した後、無線リソース制御が第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニットに属する。
【0314】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用され。
【0315】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0316】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0317】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0318】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報をさらに受信し、サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0319】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用され。
【0320】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0321】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0322】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0323】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0324】
幾つかの態様では、IABノードは、ドナー集約ユニット内でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニットに属する。
【0325】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0326】
幾つかの態様では、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTPトンネルエンドポイント識別子のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0327】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0328】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0329】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより構成されたサービスマッピング情報をさらに受信し、サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0330】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0331】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0332】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0333】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0334】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0335】
幾つかの態様では、IABノードが前記第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した後、RRCが第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0336】
幾つかの態様では、受信部1901は、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0337】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0338】
幾つかの態様では、送信部1903は、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0339】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0340】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報をさらに受信し、サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0341】
幾つかの態様では、受信部1901は、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0342】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0343】
幾つかの態様では、送信部1903は、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0344】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0345】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0346】
幾つかの態様では、IABノードは、ドナー集約ユニット間でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0347】
幾つかの態様では、受信部1901は、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはアップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0348】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0349】
幾つかの態様では、送信部1903は、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0350】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0351】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより構成されたサービスマッピング情報をさらに受信し、サービスマッピング情報は、TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される。
【0352】
幾つかの態様では、受信部1901は、第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットがアップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0353】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0354】
幾つかの態様では、送信部1903は、第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0355】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0356】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、サービスマッピング情報解放指示は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される。
【0357】
幾つかの態様では、受信部1901は、IABノードに送信されたダウンリンクデータを受信する。処理部1902は、ダウンリンクデータに伝送ネットワーク層トンネルに関連するヘッダを付加する。送信部1903は、伝送ネットワーク層トンネルを介して第2のドナー分散ユニットにダウンリンクデータを送信する。
【0358】
幾つかの態様では、ヘッダは、インターネットプロトコルヘッダ、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルヘッダ、ユーザデータグラムプロトコルヘッダ、又は伝送制御プロトコルヘッダのうちの少なくとも1つを含む。
【0359】
幾つかの態様では、ヘッダのソース伝送ネットワーク層アドレスは、第1のドナー分散ユニットの伝送ネットワーク層アドレス又は第1のドナー分散ユニットによりルーティング可能なTNLアドレスであり、ヘッダのターゲットTNLアドレスは、第2のドナー分散ユニットの伝送ネットワーク層アドレスである。
【0360】
幾つかの態様では、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した後、RRCが第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニットに属する。
【0361】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0362】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0363】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0364】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0365】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0366】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0367】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0368】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0369】
幾つかの態様では、IABノードは、ドナー集約ユニット内でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニットに属する。
【0370】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0371】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0372】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0373】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0374】
幾つかの態様では、受信部1901は、ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0375】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0376】
幾つかの態様では、送信部1903は、ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0377】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0378】
幾つかの態様では、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、IABノードから第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した後、RRCが第2のドナー分散ユニットに再確立され、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0379】
幾つかの態様では、受信部1901は、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0380】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0381】
幾つかの態様では、送信部1903は、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0382】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0383】
幾つかの態様では、受信部1901は、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0384】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0385】
幾つかの態様では、送信部1903は、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0386】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0387】
幾つかの態様では、IABノードは、ドナー集約ユニット間でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する。
【0388】
幾つかの態様では、受信部1901は、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信し、TNLトンネル伝送確立要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送確立要求は、第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いはダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される。
【0389】
ここで、TNLトンネル伝送確立要求は、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0390】
幾つかの態様では、送信部1903は、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送確立応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0391】
ここで、TNLトンネル伝送確立応答は、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0392】
幾つかの態様では、受信部1901は、第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信し、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いはTNLトンネルを解放するように要求するために使用される。
【0393】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はTNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0394】
幾つかの態様では、送信部1903は、第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信し、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む。
【0395】
ここで、TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0396】
なお、以上は本発明に関連する構成要素又はモジュールについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されない。IAB通信装置1900は、他の構成要素又はモジュールをさらに含んでもよい。これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0397】
さらに、説明の便宜上、
図19は、様々な構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号方向を例示的に示すだけであるが、バス接続などの様々な関連技術を使用できることは当業者には明らかである。上記の様々な構成要素又はモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機などのハードウェアデバイスによって実装されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0398】
これによって、第2のドナー分散ユニット(ターゲットdonor-DU)がアップリンクデータにトンネルに関連するヘッダを付加し、TNLトンネルを介して第1のドナー分散ユニット(ソースdonor-DU)にアップリンクデータを送信し、且つ/或いは、第1のドナー分散ユニット(ソースdonor-DU)がダウンリンクデータにトンネルに関連するヘッダを付加し、TNLトンネルを介して第2のドナー分散ユニット(ターゲットdonor-DU)にダウンリンクデータを送信する。これによって、IAB-node移行のソースdonor-DUとターゲットdonor-DUとの間でTNLトンネルを確立することで、アップリンクデータ又はダウンリンクデータが破棄されるという問題を解決することができる。
【0399】
<実施例5>
本発明の実施例は、ドナー(Donor)装置デバイスとIABノード(IAB-node)とを含む通信システムを提供する。ドナー(Donor)装置、IABノードのネットワーク構成について関連技術を参照してもよいため、ここでその説明を省略する。
【0400】
本発明の実施例は、Donor装置をさらに提供する。
【0401】
図20は、本発明の実施例に係るDonor装置の一例の概略図である。
図20に示すように、Donor装置2000は、プロセッサ2001(例えば中央処理装置(CPU))及びメモリ2002を含んでもよく、メモリ2002は、プロセッサ2001に接続される。メモリ2002は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラム2005をさらに記憶し、プロセッサ2001の制御で該プログラム2005を実行する。
【0402】
例えば、プロセッサ2001は、実施例1に記載のIAB通信方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ2001は、IABノードにより送信されたアップリンクデータを受信し、アップリンクデータにTNLトンネルに関連するヘッダを付加し、アップリンクデータを伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して第1のドナー分散ユニットに送信するように構成されてもよい。
【0403】
また、例えば、プロセッサ2001は、実施例2に記載のIAB通信方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ2001は、IABノードに送信されたダウンリンクデータを受信し、ダウンリンクデータにTNLトンネルに関連するヘッダを付加し、ダウンリンクデータを伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して第2のドナー分散ユニットに送信するように構成されてもよい。
【0404】
また、例えば、プロセッサ2001は、実施例3に記載のIAB通信方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ2001は、第2のドナー分散ユニットがIABノードにより送信されたアップリンクデータを受信し、第2のドナー分散ユニットと第1のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介してアップリンクデータを第1のドナー分散ユニットに送信するように指示するように構成されてもよい。
【0405】
或いは、プロセッサ2001は、第1のドナー分散ユニットがIABノードに送信されたダウンリンクデータを受信し、第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介してダウンリンクデータを第2のドナー分散ユニットに送信するように指示するように構成されてもよい。
【0406】
また、
図20に示すように、Donor装置2000は、送受信機2003及びアンテナ2004などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、Donor装置2000は
図20に示す全てのユニットを含む必要がない。また、Donor装置2000は、
図20に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0407】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、Donor装置において該プログラムを実行する際に、該Donor装置に実施例1~3に記載のIAB通信方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0408】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、Donor装置に実施例1~3に記載のIAB通信方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0409】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0410】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0411】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、或いは記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0412】
図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0413】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0414】
上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
アクセスバックホール統合(IAB)通信方法であって、IABノードが第1のドナー分散ユニット(donor-DU)から第2のドナー分散ユニットに移行し、前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとの間に伝送ネットワーク層(TNL)トンネルが確立されており、
前記第2のドナー分散ユニットが前記IABノードにより送信されたアップリンクデータを受信するステップと、
前記第2のドナー分散ユニットが前記アップリンクデータに前記トンネルに関連するヘッダを付加するステップと、
前記第2のドナー分散ユニットが前記伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して前記第1のドナー分散ユニットに前記アップリンクデータを送信するステップと、を含む、方法。
(付記2)
前記ヘッダは、インターネットプロトコル(IP)ヘッダ、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ヘッダ、又は伝送制御プロトコル(TCP)ヘッダのうちの少なくとも1つを含む、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記ヘッダのソース伝送ネットワーク層(TNL)アドレスは、前記第2のドナー分散ユニットのTNLアドレス又は前記第2のドナー分散ユニットによりルーティング可能なTNLアドレスであり、前記ヘッダのターゲットTNLアドレスは、前記第1のドナー分散ユニットのTNLアドレスである、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記IABノードが前記第1のドナー分散ユニットから前記第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した(RLF)後、無線リソース制御(RRC)が前記第2のドナー分散ユニットに再確立され、前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する、付記1に記載の方法。
(付記5)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記4に記載の方法。
(付記6)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記5に記載の方法。
(付記7)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記5に記載の方法。
(付記8)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記5に記載の方法。
(付記9)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記8に記載の方法。
(付記10)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報をさらに受信し、前記サービスマッピング情報は、前記TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティング識別子及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される、付記4に記載の方法。
(付記11)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記4に記載の方法。
(付記12)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、前記IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間の後、或いは、前記IABノードによる再確立が完了してから所定の時間の後、前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記11に記載の方法。
(付記13)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記14)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記15)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記14に記載の方法。
(付記16)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、前記サービスマッピング情報解放指示は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される、付記4に記載の方法。
(付記17)
前記IABノードは、ドナー集約ユニット内(intra-donor CU)でマルチパス配信を行い、前記第1のドナー分散ユニットと第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する、付記1に記載の方法。
(付記18)
第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記17に記載の方法。
(付記19)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを前記第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記18に記載の方法。
(付記20)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTPトンネルエンドポイント識別子(TEID)のうちの少なくとも1つをさらに含む、付記18に記載の方法。
(付記21)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記18に記載の方法。
(付記22)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記21に記載の方法。
(付記23)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより構成されたサービスマッピング情報をさらに受信し、前記サービスマッピング情報は、前記TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される、付記17に記載の方法。
(付記24)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記17に記載の方法。
(付記25)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記24に記載の方法。
(付記26)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記24に記載の方法。
(付記27)
前記第2のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記24に記載の方法。
(付記28)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記27に記載の方法。
(付記29)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、前記サービスマッピング情報解放指示は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される、付記17に記載の方法。
(付記30)
前記IABノードが前記第1のドナー分散ユニットから前記第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した(RLF)後、RRCが前記第2のドナー分散ユニットに再確立され、前記第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、前記第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する、付記1に記載の方法。
(付記31)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記30に記載の方法。
(付記32)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第2のドナー分散ユニットは、前記第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記31に記載の方法。
(付記33)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記31に記載の方法。
(付記34)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答をさらに送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記31に記載の方法。
(付記35)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記34に記載の方法。
(付記36)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報をさらに受信し、前記サービスマッピング情報は、前記TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される、付記30に記載の方法。
(付記37)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記30に記載の方法。
(付記38)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、前記IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間後、或いは、前記IABノードによる再確立が完了してから所定の時間後、前記第2のドナー分散ユニットは、前記第2のドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記37に記載の方法。
(付記39)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記37に記載の方法。
(付記40)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記37に記載の方法。
(付記41)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記40に記載の方法。
(付記42)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、前記サービスマッピング情報解放指示は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される、付記30に記載の方法。
(付記43)
前記IABノードは、ドナー集約ユニット間(inter-donor CU)でマルチパス配信を行い、前記第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、前記第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する、付記1に記載の方法。
(付記44)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記43に記載の方法。
(付記45)
前記第2のドナー分散ユニットが前記IABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを前記第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第2のドナー分散ユニットは、前記第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記44に記載の方法。
(付記46)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記44に記載の方法。
(付記47)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記44に記載の方法。
(付記48)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記47に記載の方法。
(付記49)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより構成されたサービスマッピング情報をさらに受信し、前記サービスマッピング情報は、前記TNLトンネルを介して送信されたダウンリンクデータのBAPルーティング識別子及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルを構成するために使用される、付記43に記載の方法。
(付記50)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットが前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記43に記載の方法。
(付記51)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、前記第2のドナー分散ユニットは、前記第2のドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記50に記載の方法。
(付記52)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるアップリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記50に記載の方法。
(付記53)
前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記50に記載の方法。
(付記54)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1ユーザプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンクF1コントロールプレーンのソースTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したアップリンク非F1データのソースTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したソースTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記53に記載の方法。
(付記55)
前記第2のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信されたサービスマッピング情報解放指示をさらに受信し、前記サービスマッピング情報解放指示は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化したダウンリンクデータのBAPルーティング識別子の構成及び前記第2のドナー分散ユニットとネクストホップの子孫ノードとのバックホールRLCチャネルの構成を解放するために使用される、付記43に記載の方法。
(付記56)
アクセスバックホール統合(IAB)通信方法であって、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行し、前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとの間に伝送ネットワーク層(TNL)トンネルが確立されており、
前記第1のドナー分散ユニットが前記IABノードに送信されたダウンリンクデータを受信するステップと、
前記第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータに前記TNLトンネルに関連するヘッダを付加するステップと、
前記第1のドナー分散ユニットが前記伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して前記第2のドナー分散ユニットに前記ダウンリンクデータを送信するステップと、を含む、方法。
(付記57)
前記ヘッダは、インターネットプロトコル(IP)ヘッダ、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)ヘッダ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ヘッダ、又は伝送制御プロトコル(TCP)ヘッダのうちの少なくとも1つを含む、付記56に記載の方法。
(付記58)
前記ヘッダのソース伝送ネットワーク層(TNL)アドレスは、前記第1のドナー分散ユニットの伝送ネットワーク層(TNL)アドレス又は前記第1のドナー分散ユニットによりルーティング可能なTNLアドレスであり、前記ヘッダのターゲット伝送ネットワーク層(TNL)アドレスは、前記第2のドナー分散ユニットの伝送ネットワーク層(TNL)アドレスである、付記56に記載の方法。
(付記59)
前記IABノードが前記第1のドナー分散ユニットから前記第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した後、RRCが前記第2のドナー分散ユニットに再確立され、前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する、付記56に記載の方法。
(付記60)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記59に記載の方法。
(付記61)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第1のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記60に記載の方法。
(付記62)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記60に記載の方法。
(付記63)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記60に記載の方法。
(付記64)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記63に記載の方法。
(付記65)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記60に記載の方法。
(付記66)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、前記IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間後、或いは、前記IABノードによる再確立が完了してから所定の時間後、前記第1のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記65に記載の方法。
(付記67)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記65に記載の方法。
(付記68)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記65に記載の方法。
(付記69)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記68に記載の方法。
(付記70)
前記IABノードは、ドナー集約ユニット内(intra-donor CU)でマルチパス配信を行い、第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとは、同一のドナー集約ユニット(donor-CU)に属する、付記56に記載の方法。
(付記71)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記70に記載の方法。
(付記72)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを前記第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第1のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記71に記載の方法。
(付記73)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記71に記載の方法。
(付記74)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記71に記載の方法。
(付記75)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記74に記載の方法。
(付記76)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記70に記載の方法。
(付記77)
前記ドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、前記第1のドナー分散ユニットは、前記ドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記76に記載の方法。
(付記78)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記76に記載の方法。
(付記79)
前記第1のドナー分散ユニットが前記ドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答をさらに送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記76に記載の方法。
(付記80)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記79に記載の方法。
(付記81)
前記IABノードが前記第1のドナー分散ユニットから前記第2のドナー分散ユニットに切り替えられ、或いは、前記IABノードから前記第1のドナー分散ユニットへの無線リンクが失敗した(RLF)後、RRCが前記第2のドナー分散ユニットに再確立され、前記第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、前記第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する、付記56に記載の方法。
(付記82)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記81に記載の方法。
(付記83)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第1のドナー分散ユニットは、前記第1のドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記82に記載の方法。
(付記84)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記82に記載の方法。
(付記85)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記82に記載の方法。
(付記86)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記85に記載の方法。
(付記87)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記81に記載の方法。
(付記88)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、或いは、前記IABノードによる切り替えが完了してから所定の時間後、或いは、前記IABノードによる再確立が完了してから所定の時間後、前記第1のドナー分散ユニットは、前記第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記87に記載の方法。
(付記89)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記87に記載の方法。
(付記90)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記87に記載の方法。
(付記91)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記90に記載の方法。
(付記92)
前記IABノードは、ドナー集約ユニット間(inter-donor CU)でマルチパス配信を行い、前記第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、前記第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する、付記47に記載の方法。
(付記93)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記92に記載の方法。
(付記94)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)ルーティングを前記第2のドナー分散ユニットのBAPルーティング識別子として構成し、且つ前記ダウンリンクデータのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、前記第1のドナー分散ユニットは、前記第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送確立要求を受信する、付記93に記載の方法。
(付記95)
前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送をアクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記93に記載の方法。
(付記96)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記93に記載の方法。
(付記97)
前記TNLトンネル伝送確立応答は、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送のアクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又はアクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記96に記載の方法。
(付記98)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにより送信されたTNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記92に記載の方法。
(付記99)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、前記第1のドナー分散ユニットは、前記第1のドナー集約ユニットにより送信された前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を受信する、付記98に記載の方法。
(付記100)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は前記TNLトンネル伝送を非アクティブ化する必要のあるダウンリンクF1ユーザプレーンのGTP TEIDのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記98に記載の方法。
(付記101)
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放応答を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記第1のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含む、ステップ、をさらに含む、付記98に記載の方法。
(付記102)
前記TNLトンネル伝送更新又は解放応答は、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1ユーザプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンクF1コントロールプレーンのターゲットTNLアドレス、前記TNLトンネル伝送の非アクティブ化が成功したダウンリンク非F1データのターゲットTNLアドレス、又は非アクティブ化が失敗したターゲットTNLアドレスのうちの少なくとも1つをさらに含む、付記101に記載の方法。
(付記103)
アクセスバックホール統合(IAB)通信方法であって、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行し、
第2のドナー集約ユニットが、前記第2のドナー分散ユニットが前記IABノードにより送信されたアップリンクデータを受信し、前記第2のドナー分散ユニットと前記第1のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して前記第1のドナー分散ユニットに前記アップリンクデータを送信するように指示するステップ、を含み、
前記第1のドナー分散ユニットが第1のドナー集約ユニットに属し、前記第2のドナー分散ユニットが前記第2のドナー集約ユニットに属する、方法。
(付記104)
前記第2のドナー集約ユニットが前記第2のドナー集約ユニットにTNLトンネル伝送確立要求を送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第1のドナー集約ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送確立要求は、前記第2のドナー集約ユニットが前記TNLトンネルを確立し、或いは前記アップリンクデータのTNLトンネル伝送をアクティブ化するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記103に記載の方法。
(付記105)
前記第1のドナー集約ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスは、前記第1のドナー集約ユニットにより前記第2のドナー集約ユニットに送信される、付記104に記載の方法。
(付記106)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードの切り替え完了メッセージを受信した後、或いは、
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのRRC再確立完了メッセージを受信した後、或いは、
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成していない場合、
前記第2のドナー集約ユニットは、前記第2のドナー集約ユニットに前記TNLトンネル伝送確立要求を送信する、付記103に記載の方法。
(付記107)
前記第2のドナー集約ユニットが前記第2のドナー分散ユニットにTNLトンネル伝送確立要求を送信するように、前記第2のドナー集約ユニットが前記第1のドナー集約ユニットにより送信された、前記第1のドナー分散ユニットにより前記IABノードのために割り当てられたTNLアドレスを受信するステップ、をさらに含む、付記104に記載の方法。
(付記108)
アクセスバックホール統合(IAB)通信方法であって、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行し、
第1のドナー集約ユニットが、前記第1のドナー分散ユニットが前記IABノードにより送信されたダウンリンクデータを受信し、前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して前記第2のドナー分散ユニットに前記ダウンリンクデータを送信するように指示するステップ、を含み、
前記第1のドナー分散ユニットが前記第1のドナー集約ユニットに属し、前記第2のドナー分散ユニットが第2のドナー集約ユニットに属する、方法。
(付記109)
前記第1のドナー集約ユニットが前記第1のドナー分散ユニットにTNLトンネル伝送更新又は解放要求をさらに送信するステップであって、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスを含み、前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求は、前記第1のドナー分散ユニットが前記ダウンリンクデータのTNLトンネル伝送を非アクティブ化し、或いは前記TNLトンネルを解放するように要求するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記108に記載の方法。
(付記110)
前記第2のドナー分散ユニットのTNLトンネルのエンドポイントTNLアドレスは、前記第2のドナー集約ユニットにより前記第1のドナー集約ユニットに送信される、付記109に記載の方法。
(付記111)
前記第2のドナー集約ユニットが前記IABノードのために前記第2のドナー分散ユニットにより割り当てられたTNLアドレスを構成した後、前記第1のドナー集約ユニットは、前記第1のドナー分散ユニットに前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信する、付記109に記載の方法。
(付記112)
前記第2のドナー集約ユニットは、前記第1のドナー集約ユニットに前記第2のドナー分散ユニットにより前記IABノードのために割り当てられたTNLアドレスをさらに送信し、前記第1のドナー集約ユニットが前記第1のドナー分散ユニットに前記TNLトンネル伝送更新又は解放要求を送信するようにトリガする、付記109に記載の方法。
(付記113)
アクセスバックホール統合(IAB)通信方法であって、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行し、
ドナー集約ユニットが、前記第2のドナー分散ユニットが前記IABノードにより送信されたアップリンクデータを受信し、前記第2のドナー分散ユニットと前記第1のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して前記第1のドナー分散ユニットに前記アップリンクデータを送信するように指示するステップ、を含み、
前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとは、前記ドナー集約ユニットに属する、方法。
(付記114)
アクセスバックホール統合(IAB)通信方法であって、IABノードが第1のドナー分散ユニットから第2のドナー分散ユニットに移行し、
ドナー集約ユニットが、前記第1のドナー分散ユニットが前記IABノードにより送信されたダウンリンクデータを受信し、前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとの間の伝送ネットワーク層(TNL)トンネルを介して前記第2のドナー分散ユニットに前記ダウンリンクデータを送信するように指示するステップ、を含み、
前記第1のドナー分散ユニットと前記第2のドナー分散ユニットとは、前記ドナー集約ユニットに属する、方法。
(付記115)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含むドナー(Donor)装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記1乃至114の何れかに記載のIAB通信方法を実現するように構成される、ドナー装置。
(付記116)
ドナー(Donor)装置と、IABノード(IAB-node)と、を含む通信システムであって、前記ドナー(Donor)装置は、付記1乃至114の何れかに記載のIAB通信方法を実行するように構成される、通信システム。