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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-07
(45)【発行日】2025-07-15
(54)【発明の名称】アタッチメント
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/98 20140101AFI20250708BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20250708BHJP
【FI】
A63F13/98
A63F13/24
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2025531689
(86)(22)【出願日】2023-08-01
(86)【国際出願番号】 JP2023028167
(87)【国際公開番号】W WO2025027804
(87)【国際公開日】2025-02-06
【審査請求日】2025-05-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(72)【発明者】
【氏名】海老原 一樹
(72)【発明者】
【氏名】宮武 惇一郎
(72)【発明者】
【氏名】郡山 和彦
(72)【発明者】
【氏名】山本 由利子
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-087637(JP,A)
【文献】登録実用新案第3240323(JP,U)
【文献】登録実用新案第3219062(JP,U)
【文献】特開2018-099430(JP,A)
【文献】着脱式ゲームパッド付き携帯ゲームPC「ONEXPLAYER 2」の国内予約がはじまる。複数のスタイルで利用できるユニークな製品に,4gamer.net[online],2023年02月09日,インターネット<URL:https://www.4gamer.net/games/550/G055070/20230208094/>,[2025年6月11日検索]
【文献】Nintendo Switch風のAndroidゲーム機「GPD XP」が発売、交換グリップ付きで価格は42,600円,AKIBA PC Hotline![online],2021年11月26日,インターネット<URL:https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1369251.html>,[2025年6月11日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面から突出し、ゲーム装置に設けられたゲーム装置側凹みに嵌る凸部と、
前記凸部の長手方向に沿って当該凸部の天面に設けられ、前記ゲーム装置側凹みに前記凸部が嵌ったときにゲーム装置側磁石にそれぞれ磁力によって吸着する第1ボタンおよび第2ボタンと、を備えるゲームコントローラに対して着脱自在に装着されるアタッチメントであって、
前記凸部が嵌る凹みと、
当該凹みの長手方向に沿って設けられ、当該凹みに前記凸部が嵌ったときに前記第1ボタンと前記第2ボタンが磁力によって吸着する磁石と、を備えるアタッチメント。
【請求項2】
前記磁石は、前記凹みの底に設けられている、請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
前記ゲームコントローラの前記凸部の外周面のうち前記凸部の長手方向の少なくとも一方の端面に設けられた係合穴に係合する係合子をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
前記係合子は、前記凹みの内周面のうち、前記凹みの長手方向の少なくとも一方の端面に設けられる、請求項3に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記係合子は、前記端面のうち、前記凹みの底面側よりも開口側に近い位置に設けられる、請求項4に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記凹みが設けられる下面と、第1上面凹みと第2上面凹みとが設けられる上面と、を有する本体部材を備え、
前記磁石は、第1磁石部材と、第2磁石部材と、を有し、
前記第1上面凹みにおいて、前記第1ボタンに磁力によって吸着する前記第1磁石部材が収容され、
前記第2上面凹みにおいて、前記第2ボタンに磁力によって吸着する前記第2磁石部材が収容される、請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項7】
前記凹みは、前記凹みの長手方向に沿って延び、互いに対向する第1内周面と第2内周面とを有し、
前記第1内周面と前記第2内周面のうちの少なくとも一方の内周面と、当該内周面の反対側に位置する外面とを貫通し、前記凹みに嵌った前記凸部から射光される光が通る導光路を備える、請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項8】
前記磁石は、第1磁石部材と、第2磁石部材と、を有し、
前記凹みの深さ方向において、前記第1磁石部材から前記凹みが設けられる側と反対側の端部までの距離は、前記第1磁石部材から前記凹みの開口端までの距離よりも短く、
前記凹みの深さ方向において、前記第2磁石部材から前記凹みが設けられる側と反対側の端部までの距離は、前記第2磁石部材から前記凹みの開口端までの距離よりも短く、
前記端部と前記第1磁石部材との間に設けられた第1ヨークと、
前記端部と前記第2磁石部材との間に設けられた第2ヨークと、を備える、請求項1に記載のアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2018-57650号公報(特許文献1)には、ゲームコントローラに対して着脱自在に装着可能なアタッチメントが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-57650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の課題は、新規な構造のゲームコントローラに対して着脱自在に装着可能な新規なアタッチメントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係るアタッチメントは、ゲームコントローラに対して着脱自在に装着されるアタッチメントであり、凹みと、磁石と、を備える。ゲームコントローラは、凸部と、第1ボタンおよび第2ボタンと、を備える。凸部は、側面から突出し、ゲーム装置に設けられたゲーム装置側凹みに嵌る。第1ボタンおよび第2ボタンは、凸部の長手方向に沿って当該凸部の天面に設けられ、ゲーム装置側凹みに凸部が嵌ったときにゲーム装置側磁石にそれぞれ磁力によって吸着する。凹みには、凸部が嵌る。磁石は、当該凹みの長手方向に沿って設けられる。磁石には、当該凹みに凸部が嵌ったときに第1ボタンと第2ボタンが磁力によって吸着する。
【0006】
上記に係るアタッチメントによれば、磁石は、凹みの底に設けられていてもよい。
【0007】
上記に係るアタッチメントは、ゲームコントローラの凸部の外周面のうち凸部の長手方向の少なくとも一方の端面に設けられた係合穴に係合する係合子をさらに備えてもよい。
【0008】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、凹みの内周面のうち、凹みの長手方向の少なくとも一方の端面に設けられてもよい。
【0009】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、凹みの底面側から開口側に近づくほど凹みの内側に突出する形状を有してもよい。
【0010】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、凹みの内側に突出する湾曲面を有してもよい。
【0011】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、端面のうち、凹みの底面側よりも開口側に近い位置に設けられてもよい。
【0012】
上記に係るアタッチメントは、ストラップをさらに備え、係合子の近傍にストラップの取り付け部を有してもよい。
【0013】
上記に係るアタッチメントは、ストラップをさらに備えてもよい。ストラップの取り付け部は、ゲームコントローラの側面に対向してもよい。
【0014】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、凹みの長手方向の一方側に設けられ、且つ、ゲームコントローラの凸部の外周面のうち凸部の長手方向の他方側の端面に設けられた係合穴には係合しない形状に形成されてもよい。
【0015】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、凹みの内周面のうち、凹みの長手方向の一方側の端面と他方側の端面のうち、一方側の端面にのみ設けられてもよい。
【0016】
上記に係るアタッチメントによれば、係合子は、凹みの内周面のうち、凹みの長手方向の一方側の端面と他方側の端面とに設けられ、一方側の端面に設けられる係合子は非可動であり、他方側の端面に設けられる係合子は可動であってもよい。
【0017】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの底面のうち凹みの長手方向の他方側には、ユーザの操作に応じてゲームコントローラの天面から突出するプッシャーが当接する当接部509dが設けられてもよい。
【0018】
上記に係るアタッチメントは、ストラップをさらに備え、凹みの外であって、凹みの長手方向の一方側にストラップの取り付け部を有してもよい。
【0019】
上記に係るアタッチメントは、ストラップをさらに備え、凹みの長手方向において、アタッチメントの中央よりも、係合子が設けられた一方側と同じ側に、ストラップの取り付け部を有してもよい。
【0020】
上記に係るアタッチメントは、凹みが設けられる下面と、第1上面凹みと第2上面凹みとが設けられる上面と、を有する本体部材を備えてもよい。磁石は、第1磁石部材と、第2磁石部材と、を有してもよい。第1上面凹みにおいて、第1ボタンに磁力によって吸着する第1磁石部材が収容されてもよい。第2上面凹みにおいて、第2ボタンに磁力によって吸着する第2磁石部材が収容されてもよい。
【0021】
上記に係るアタッチメントによれば、第1磁石部材は極性の向きが異なる2つの第1磁石片を含んでもよい。第1上面凹みは、2つの第1磁石片をそれぞれ収容する2つの第1凹みを含んでもよい。第2磁石部材は極性の向きが異なる2つの第2磁石片を含んでもよい。第2上面凹みは、2つの第2磁石片をそれぞれ収容する2つの第2凹みを含んでもよい。
【0022】
上記に係るアタッチメントによれば、2つの第1磁石片の各々および2つの第2磁石片の各々は、凹みの長手方向に沿って延び、当該長手方向と垂直な方向に対向するように配置されてもよい。
【0023】
上記に係るアタッチメントによれば、上面には、第3上面凹みと、第4上面凹みとが設けられてもよい。第3上面凹みの底面に第1上面凹みが設けられてもよい。第4上面凹みの底面に第2上面凹みが設けられてもよい。アタッチメントは、第3上面凹みに配置される第1ヨークと、第4上面凹みに配置される第2ヨークと、をさらに備えてもよい。
【0024】
上記に係るアタッチメントによれば、第1磁石部材は、第1上面凹みの底面に固定されず、第1ヨークに吸着してもよい。第2磁石部材は、第2上面凹みの底面に固定されず、第2ヨークに吸着してもよい。
【0025】
上記に係るアタッチメントによれば、上面には、第5上面凹みと、第6上面凹みとが設けられてもよい。第5上面凹みの底面に第3上面凹みが設けられてもよい。第6上面凹みの底面に第4上面凹みが設けられてもよい。アタッチメントは、第5上面凹みに配置される第1カバーと、第6上面凹みに配置される第2カバーと、をさらに備えてもよい。
【0026】
上記に係るアタッチメントは、凹みが設けられる側と反対側に操作面を有してもよい。当該操作面がユーザによって押下されることで第1ボタンまたは第2ボタンが押下されてもよい。
【0027】
上記に係るアタッチメントは、凹みが設けられる側と反対側に設けられた操作面と、凹みと操作面が設けられた本体部材と、を備えてもよい。操作面がユーザによって押下されることによって本体部材がゲームコントローラに近づくことで第1ボタンまたは第2ボタンが押下されてもよい。
【0028】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの深さは、ゲームコントローラの凸部の高さよりも小さくてもよい。
【0029】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの底面は、第1ボタンを押下する第1押下領域を有してもよい。第1押下領域は、底面のうち第1押下領域以外の領域の少なくとも一部よりも突出していてもよい。
【0030】
上記に係るアタッチメントによれば、磁石は、第1磁石部材を有してもよい。第1磁石部材は、第1押下領域を構成する第1押下部材に設けられてもよい。
【0031】
上記に係るアタッチメントによれば、第1磁石部材は、第1押下領域に埋設されてもよい。
【0032】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの深さ方向に関し、第1磁石部材の少なくとも一部は、凹みの底面のうち最も深い領域である最深領域と、第1押下領域との間に設けられてもよい。
【0033】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの長手方向における第1押下領域の長さは、凸部の長手方向における第1ボタンの天面の長さよりも短くてもよい。
【0034】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの底面は、第2ボタンを押下する第2押下領域を有してもよい。第1押下領域と第2押下領域とは、凹みの底面のうち第1押下領域と第2押下領域と間にある領域の少なくとも一部よりも突出していてもよい。
【0035】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みの底面において、第1押下領域および第2押下領域の各々は、凹みの長手方向に垂直な方向において一端から他端にわたって設けられてもよい。
【0036】
上記に係るアタッチメントによれば、操作面のうち凹みの長手方向に関する一方側の少なくとも一部が押下されることによって、本体部材の一方側とゲームコントローラの側面が近づくようにゲームコントローラに対して傾くとともに、第1ボタンと第2ボタンのうち一方のボタンが押下されてもよい。操作面のうち凹みの長手方向に関する他方側の少なくとも一部が押下されることによって、本体部材の他方側と側面が近づくようにゲームコントローラに対して傾くとともに、第1ボタンと第2ボタンのうち他方のボタンが押下されてもよい。
【0037】
上記に係るアタッチメントによれば、操作面のうち凹みの長手方向に関する一方側の少なくとも一部が押下されることによって、本体部材の一方側は側面に接することなく当該側面に近づくように本体部材はゲームコントローラに対して傾いてもよい。操作面のうち凹みの長手方向に関する他方側の少なくとも一部が押下されることによって、本体部材の他方側は側面に接することなく当該側面に近づくように本体部材はゲームコントローラに対して傾いてもよい。
【0038】
上記に係るアタッチメントによれば、第1ボタンおよび第2ボタンの各々は、凸部の内部において凸部の長手方向に延び、凸部の内面と対向するフランジを備えてもよい。操作面のうち凹みの長手方向に関する一方側の少なくとも一部が押下されると、第1ボタンと第2ボタンのうち他方側にあるボタンのフランジを支点として本体部材はゲームコントローラに対して傾いてもよい。操作面のうち凹みの長手方向に関する他方側の少なくとも一部が押下されると、第1ボタンと第2ボタンのうち一方側にあるボタンのフランジを支点として本体部材はゲームコントローラに対して傾いてもよい。
【0039】
上記に係るアタッチメントによれば、操作面のうち凹みの長手方向に関する一方側の少なくとも一部と凹みの長手方向に関する他方側の少なくとも一部が同時に押下されることによって、本体部材が側面に近づくように移動するとともに、第1ボタンおよび第2ボタンが押下されてもよい。
【0040】
上記に係るアタッチメントによれば、操作面は、第1操作領域および第2操作領域を有してもよい。第1操作領域および第2操作領域の各々は、凹みの長手方向に沿って設けられ、視覚的または触覚的に識別可能であってもよい。第1操作領域は、長手方向に関して操作面の中心よりも一方側において、当該一方側の端部寄りに設けられてもよい。第2操作領域は、長手方向に関して操作面の中心よりも他方側において、当該他方側の端部寄りに設けられてもよい。
【0041】
上記に係るアタッチメントによれば、操作面は、第1操作領域および第2操作領域を有してもよい。第1操作領域および第2操作領域の各々は、凹みの長手方向に沿って設けられ、視覚的または触覚的に識別可能であってもよい。ゲームコントローラに装着されたとき、第1操作領域は第1ボタンの上方に位置し、かつ、凹みの長手方向に関して、第1操作領域の中心は、第1ボタンの天面の中心よりも外側に位置し、第2操作領域は第2ボタンの上方に位置し、かつ、凹みの長手方向に関して、第2操作領域の中心は、第2ボタンの天面の中心よりも外側に位置してもよい。
【0042】
上記に係るアタッチメントは、一方側に凹みが設けられ他方側に操作面が設けられた本体部材を備えてもよい。操作面がユーザによって押下されることによって本体部材がゲームコントローラに近づくことで、アタッチメントは第1ボタンまたは第2ボタンを押下してもよい。操作面は、第1操作領域および第2操作領域を有してもよい。第1操作領域および第2操作領域の各々は、凹みの長手方向に沿って設けられ、視覚的または触覚的に識別可能であってもよい。長手方向に関して、第1操作領域の中心は、第1押下領域の中心よりも外側に位置し、かつ、第2操作領域の中心は、第2押下領域の中心よりも外側に位置してもよい。
【0043】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みは、凹みの長手方向に沿って延び、互いに対向する第1内周面と第2内周面とを有してもよい。第1内周面と第2内周面のうちの少なくとも一方は、凸部の外周面から突出する弾性変形体を避けるための切り欠きを有してもよい。切り欠きは、凹みの開口端から底面側に延びてもよい。
【0044】
上記に係るアタッチメントは、凹みが設けられた本体部材と、当該本体部材を貫通し、当該本体部材に対して移動可能であって操作面を有する第1可動部と第2可動部とを備えてもよい。第1可動部は、操作面がユーザによって押下されることによって第1ボタンを押下してもよい。第2可動部は、操作面がユーザによって押下されることによって第2ボタンを押下してもよい。
【0045】
上記に係るアタッチメントによれば、ゲームコントローラの凸部の外周面には、凸部がゲーム装置側凹みに嵌ったときに当該ゲーム装置側凹みの内周面と当接することで潰れる弾性変形体が設けられてもよい。凹みは、凹みの長手方向に沿って延び、互いに対向する第1内周面と第2内周面とを有してもよい。第1内周面と第2内周面のうちの少なくとも一方は、弾性変形体を避けるための切り欠きを有してもよい。切り欠きは、凹みの開口端から底面側に延びてもよい。
【0046】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みは、凹みの長手方向に沿って延び、互いに対向する第1内周面と第2内周面とを有してもよい。アタッチメントは、第1内周面と第2内周面のうちの少なくとも一方の内周面と、当該内周面の反対側に位置する外面とを貫通し、凹みに嵌った凸部から射光される光が通る導光路を備えてもよい。
【0047】
上記に係るアタッチメントによれば、導光路は、第1内周面と外面とを貫通する第1導光孔と、第2内周面と外面とを貫通する第2導光孔とを有してもよい。
【0048】
上記に係るアタッチメントによれば、凹みは、凹みの長手方向に沿って延び、互いに対向する第1内周面と第2内周面とを有してもよい。アタッチメントは、第1内周面と第2内周面のうちの少なくとも一方の内周面と、当該内周面の反対側に位置する外面とを貫通し、凹みに嵌った凸部から射光される光が通る導光路と、凹みが設けられた本体部材と、を備えてもよい。本体部材には、凹みの底面と当該内周面とがえぐられて形成された収容部が設けられてもよい。導光路は、外面と内周面とを貫通する導光孔と、収容部に配置される第1導光部分と、第1導光部分に連なり且つ導光孔に配置される第2導光部分とを有してもよい。収容部は、第2導光部分が導光孔の軸線方向に移動したときに第1導光部分が当接するストッパ端面を有していてもよい。
【0049】
上記に係るアタッチメントによれば、磁石は、第1磁石部材と、第2磁石部材と、を有してもよい。凹みの深さ方向において、第1磁石部材から凹みが設けられる側と反対側の端部までの距離は、第1磁石部材から凹みの開口端までの距離よりも短くてもよい。凹みの深さ方向において、第2磁石部材から凹みが設けられる側と反対側の端部までの距離は、第2磁石部材から凹みの開口端までの距離よりも短くてもよい。アタッチメントは、端部と第1磁石部材との間に設けられた第1ヨークと、端部と第2磁石部材との間に設けられた第2ヨークと、を備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す斜視模式図である。
図2】第1実施形態に係るアタッチメントを図1とは異なる方向から見た構成を示す斜視模式図である。
図3】ゲーム装置の一例の構成を示す正面模式図である。
図4】第1ゲームコントローラおよび第2ゲームコントローラの各々が本体装置から取り外された状態を示す正面模式図である。
図5】情報処理装置を把持して操作する状態の一例を示す図である。
図6】コントローラを横持ちで把持して操作する状態の一例を示す図である。
図7】コントローラを縦持ちで把持して操作する状態の一例を示す図である。
図8】本体装置の右側面の構成を示す組立斜視模式図である。
図9】本体装置の右側面の構成を示す分解斜視模式図である。
図10】第1ゲームコントローラの構成を示す六面模式図である。
図11】第1ゲームコントローラの構成を示す斜視模式図である。
図12】凸部を含む分解斜視模式図である。
図13図11のXIII-XIII線に沿った一部断面模式図である。
図14】上面ボタン(右)が第1ゲーム装置側磁性要素に吸着された状態を示す断面模式図である。
図15】凸部の内部から天面方向を見たときの模式図であって、第1弾性変形体の構成を示す平面模式図である。
図16】ゲームコントローラを本体装置に取り付けた状態を示す断面模式図である。
図17】ゲームコントローラの第1の態様の構成を示す背面模式図である。
図18図17のXVIII-XVIII線に沿った断面模式図である。
図19】操作部が操作されているときの状態を示す断面模式図である。
図20】第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す六面模式図である。
図21】第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す分解斜視模式図である。
図22】導光路が設けられた本体部材の構成を示す斜視模式図である。
図23】磁石が本体部材に設けられた構成を示す斜視模式図である。
図24】ヨークと磁石が本体部材に設けられた構成を示す斜視模式図である。
図25】第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す断面模式図である。
図26図25の領域XXVIの拡大模式図である。
図27図25のXXVII-XXVII線に沿った断面模式図である。
図28図25の領域XXVIIIの拡大模式図である。
図29図25のXXIX-XXIX線に沿った断面模式図である。
図30】アタッチメントをゲームコントローラに装着する状態を示す模式図である。
図31図30の領域XXXIにおける拡大断面模式図である。
図32】アタッチメントがゲームコントローラに装着された状態を示す正面模式図である。
図33図32の領域XXXIIIにおける拡大断面模式図である。
図34図32の領域XXXIVにおける拡大断面模式図である。
図35図32のXXXV-XXXV線に沿った凸部付近を示す断面模式図である。
図36図32のXXXVI-XXXVI線に沿った断面模式図である。
図37】アタッチメントの第1係合子をゲームコントローラの第1係合穴に挿入しようとした状態を示す断面模式図である。
図38】操作面の右側が押されている状態を示す一部断面模式図である。
図39】操作面の左側が押されている状態を示す一部断面模式図である。
図40】操作面の両側が押されている状態を示す一部断面模式図である。
図41】ゲームコントローラからアタッチメントを取り外す状態を示す模式図である。
図42】第2実施形態に係るアタッチメントの構成を示す斜視模式図である。
図43】第2実施形態に係るアタッチメントを図42とは異なる方向から見た構成を示す斜視模式図である。
図44】第2実施形態に係るアタッチメントの構成を示す断面模式図である。
図45図44における領域XXXXVの拡大模式図である。
図46】第3実施形態に係るアタッチメントの構成を示す斜視模式図である。
図47】第1ゲームコントローラおよび第2ゲームコントローラがアタッチメントに取り付けられた状態を示す斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本開示の実施形態(本実施形態とも称す)について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[第1実施形態]
【0052】
<概要>
【0053】
まず、本開示に係るアタッチメントの一例の概要について説明する。図1は、第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す斜視模式図である。図2は、第1実施形態に係るアタッチメントを図1とは異なる方向から見た構成を示す斜視模式図である。
【0054】
図1および図2に示されるように、第1実施形態に係るアタッチメント500は、ストラップアタッチメントである。アタッチメント500は、例えば、本体部材530と、ストラップ590と、第1導光路551と、第2導光路552と、第1カバー510と、第2カバー520とを有している。本体部材530には、凹み585が設けられている。
【0055】
第1実施形態に係るアタッチメントは、後述するゲームコントローラ1に対して着脱自在に装着される。図30および図32に示されるように、アタッチメント500は、ゲームコントローラ1に装着することができる。図41に示されるように、アタッチメント500は、ゲームコントローラ1から取り外すことができる。
【0056】
第1実施形態に係るアタッチメント500は、ゲームコントローラ1に対して本体部材530が動くことにより、ゲームコントローラ1のボタンを押下することができる。図38に示されるように、ユーザが操作面570の右側を押すことにより、アタッチメント500は、ゲームコントローラ1の第1ボタン110を押下することができる。図39に示されるように、ユーザが操作面570の左側を押すことにより、アタッチメント500は、ゲームコントローラ1の第2ボタン120を押下することができる。
【0057】
<ゲーム装置>
【0058】
次に、アタッチメントを取り付けることができるゲームコントローラを有するゲーム装置の一例の構成について説明する。図3は、ゲーム装置の一例の構成を示す正面模式図である。
【0059】
図3に示されるように、ゲーム装置1000は、第1ゲームコントローラ1と、第2ゲームコントローラ2と、本体装置3とを有している。以降、第1ゲームコントローラ1または第2ゲームコントローラ2を総称して、単にゲームコントローラとも称する。本体装置3は、ゲーム処理を実行可能である。ゲーム処理は、ゲームコントローラへの入力に基づいて実行される。第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2は、本体装置3に着脱可能である。図3に示される装着状態において、第1ゲームコントローラ1は、本体装置3の右側面に装着され、第2ゲームコントローラ2は、本体装置3の左側面に装着されている。
【0060】
図4は、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2の各々が本体装置3から取り外された状態を示す正面模式図である。
【0061】
図5および図6図7に示されるように、ゲームコントローラは、本体装置3に装着された状態、および、本体装置3から外された状態のいずれの状態でも使用可能である。
【0062】
図5に示されるように、ゲームコントローラは、本体装置3に装着された状態においては、ゲームコントローラの長手方向が例えば上下方向になるように使用される。一方、図6に示されるように、ゲームコントローラは、本体装置3から外された状態においては、ゲームコントローラの長手方向が左右方向(別の観点から言えば、地面に対して平行な方向)になるように使用される。
【0063】
図6に示される例においては、第1ゲームコントローラ1と第2ゲームコントローラ2を別々のユーザが操作している。
【0064】
以降の説明において、ゲームコントローラの方向(上下左右方向)に言及する場合、本体装置3から外されて、長手方向が左右方向になるような使用状態を基準とした方向で説明する。一方、以降の説明において、本体装置3の方向およびゲームコントローラが本体装置3に装着されたゲーム装置1000の方向に言及する場合、本体装置3に対してゲームコントローラが装着される側面同士を結ぶ方向が左右方向となるような使用状態を基準とした方向で説明する。
【0065】
なお、図7に示されるように、ゲームコントローラは、本体装置3から外された状態において、ゲームコントローラの長手方向が例えば上下方向(別の観点から言えば、地面に対して垂直な方向)になるようにも使用される。なお、図7に示される例においては、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2の両方を一人のユーザが操作している。それぞれのコントローラを別々のユーザが操作してもよい。
【0066】
以降では、図5に示される使用状態を一体把持状態、図6に示される使用状態を横持ち状態、図7に示される使用状態を縦持ち状態とも呼ぶ。
【0067】
図4に示されるように、第1ゲームコントローラ1は、上側面11において、当該側面から突出する凸部100を有する。第1ゲームコントローラ1の上側面11は、第1ゲームコントローラ1の長手方向に沿って伸びる側面である。凸部100は、当該上側面11の長手方向に延びる。凸部100は、コントローラハウジング10に取り付けられている。同様に、第2ゲームコントローラ2は、上側面211において、当該側面から突出し、当該側面の長手方向に延びる凸部200を有する。第2ゲームコントローラ2の上側面211は、第2ゲームコントローラ2の長手方向に沿って伸びる側面である。凸部200は、当該上側面211の長手方向に延びる。凸部200は、コントローラハウジング20に取り付けられている。
【0068】
図3および図4に示されるように、本体装置3は、本体右側面313においてゲーム装置側凹み310を有する。ゲーム装置側凹み310は本体右側面313の長手方向に延びる。ゲーム装置側凹み310は本体右側面313の上下方向に沿って延びる。本体装置3の本体左側面314はゲーム装置側凹み320を有する。ゲーム装置側凹み320は、本体左側面314の長手方向に延びる。ゲーム装置側凹み320は、本体装置3の本体左側面314の上下方向に沿って延びる。ゲーム装置側凹み310,320は、本体右側面313または本体左側面314の長手方向に沿って延びる、細長い形状の凹みである。
【0069】
図3に示されるように、第1ゲームコントローラ1は、凸部100がゲーム装置側凹み310に嵌るように本体装置3に取り付けられる。第1ゲームコントローラ1は、第1ゲームコントローラ1の上側面11が本体装置3の本体右側面313に対向し、第1ゲームコントローラ1の上側面11の長手方向と本体装置3の本体右側面313の長手方向が沿うように、本体装置3に取り付けられる。同様に、第2ゲームコントローラ2は、凸部200がゲーム装置側凹み320に嵌るように本体装置3に取り付けられる。第2ゲームコントローラ2は、第2ゲームコントローラ2の上側面211が本体装置3の本体左側面314に対向し、第2ゲームコントローラ2の上側面211の長手方向と本体装置3の本体左側面314の長手方向が沿うように、本体装置3に取り付けられる。
【0070】
なお、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2は、それぞれ、ジョイスティックおよび1組の4つのボタンを備えるが、本体装置3に取り付けられる場合、第1ゲームコントローラ1は、4つのボタンが上側、ジョイスティックが下側になるように取り付けられる。一方、第2ゲームコントローラ2は、ジョイスティックが上側、4つのボタンが下側になるように本体装置3に取り付けられる。
【0071】
<本体装置>
【0072】
図3に示されるように、本体装置3の本体正面315には、ディスプレイ305が設けられる。ディスプレイ305は、本体正面315に設けられた開口から、その表示面が露出している。なお、ディスプレイ305は、本体正面315の表面上に載置されてもよい。ディスプレイ305は、液晶表示装置やOLEDなど、任意の表示装置であってもよい。ディスプレイ305の表示面上にはタッチパネルが備えられてもよい。タッチパネルは、任意のタッチ検出方式が採用されてもよい。ディスプレイ305は、例えば本体装置3が取得または生成した画像を表示する。画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0073】
本体装置3は、音声入出力端子301を有する。音声入出力端子301は、本体装置3の本体上側面316に設けられる。音声入出力端子301は、例えばイヤホンジャックである。音声入出力端子301には、イヤホンやマイクを装着することができる。また、本体装置3は、音声入出力端子301の隣に、音量ボタンを有してもよい。音量ボタンは、本体装置3によって出力される音量を調整する指示を行うためのボタンである。
【0074】
本体装置3は、下側端子303を有する。下側端子303は、本体装置3の本体下側面317に設けられる。下側端子303は、本体下側面317において左右方向中心に設けられてもよい。下側端子303は、例えば外部装置と通信を行う端子である。下側端子303は、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタを構成する。本体装置3は、下側端子303により、外部から電力が供給されてもよい。本体装置3は、下側端子303により、外部に画像を出力してもよい。本体装置3が本体下側面側からクレードルに載置された場合に、下側端子303は、クレードルの端子に接続されてもよい。
【0075】
本体装置3は、本体上側面316に上側端子302を有している。本体装置3は、電源ボタン307や記憶媒体スロット304を本体上側面316に有してもよい。本体装置3は、記憶媒体スロット304に挿入された記憶媒体が保存しているゲームアプリケーションを実行することで、ゲーム処理を実行してもよい。
【0076】
図8は、本体装置3の右側面の構成を示す組立斜視模式図である。図9は、本体装置3の右側面の構成を示す分解斜視模式図である。なお、本体装置3は同様の構成を左側面側にも備えている。
【0077】
図8に示されるように、本体装置3の本体右側面313には、ゲーム装置側凹み310が設けられている。ゲーム装置側凹み310は、本体右側面313において凹んでいる部分である。ゲーム装置側凹み310は、ゲーム装置側底面3121と、ゲーム装置側底面3121を囲むゲーム装置側内周面3120とを有する。なお、本実施例においては、本体ハウジング306のうち本体装置3の右側面を形成する部分が凹むことによって、ゲーム装置側内周面3120と、底面のベースとなる基面(後述の基面311)が形成される。基面の上にカバー部材338が載置されることで、カバー部材338の表面がゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121を構成する。なお、カバー部材338は無くてもよく、その場合、本体ハウジング306によって形成される底面がゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121となる。
【0078】
図8に示されるように、ゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121は、本体右側面313の長手方向に延びる。ゲーム装置側底面3121の正面側の辺と背面側の辺とは、それぞれ実質的に直線であり、実質的に平行に延びる。本実施形態において、ゲーム装置側底面3121の上方領域と下方領域は、それぞれ端部に向かうにつれて幅が狭くなっている。より具体的には、ゲーム装置側底面3121の上方領域と下側領域は、曲線状に幅が狭くなっている。なお、ゲーム装置側底面3121の上側領域と下側領域は、直線的に幅が狭くなってもよい。また、ゲーム装置側底面3121の上側領域と下側領域は幅が一定でもよい。また、ゲーム装置側底面3121の上方領域と下側領域のうち一方のみが、端部に向かうにつれて幅が狭くなってもよい。
【0079】
図9に示されるように、本体装置3は、第1プラグコネクタ330と、カバー部材338と、1組の段付きネジ334と、ゲーム装置側凹み310の長手方向に沿って設けられる2つのゲーム装置側磁性要素410、420とを有する。第1ゲーム装置側磁性要素410は上側に配置され、第2ゲーム装置側磁性要素420は下側に配置される。第1ゲーム装置側磁性要素410は、本体右側面313の長手方向の中心よりも上側の領域に配置され、第2ゲーム装置側磁性要素420は、下側の領域に配置される。ゲーム装置側磁性要素410、420は、それぞれ、磁石と、磁石を挟むヨークを含む。ゲーム装置側磁性要素410、420は、ヨークを含まなくてもよい。ゲーム装置側磁性要素410、420はともに上側または下側の領域に配置されても良い。
【0080】
図9に示されるように、本体ハウジング306のうち右側面を形成する部分が凹むことにより、ゲーム装置側凹み310の底面のベースとなる基面311と、ゲーム装置側内周面3120が形成される。上述の通り、基面311上に載置されるカバー部材338の表面は、ゲーム装置側底面3121を構成する。基面311の形状とカバー部材338の形状は実質的に同じである。本実施例においては、ゲーム装置側内周面3120は基面311の全周を囲うが、全周を囲う構成でなくてもよい。ゲーム装置側内周面3120は、基面311と本体右側面313に連なっている。ゲーム装置側内周面3120の上端(本体装置3において右側端部)は、本体右側面313に接続されている。別の観点から言えば、ゲーム装置側凹み310は、本体右側面313よりも凹んでいる。
【0081】
基面311は、ゲーム装置側磁性要素410、420を収容するための第1孔401および第2孔402を有する。第1孔401と第2孔402は、本体右側面313の長手方向に並んでいる。すなわち、第1孔401と第2孔402は、基面311の長手方向に並んでいる。詳細は後述するが、第1ゲームコントローラ1も磁性要素を備えており、第1ゲームコントローラ1側の磁性要素がゲーム装置側磁性要素410、420に吸着することで、ゲームコントローラは本体装置3に装着される。本体ハウジング306の内部からゲーム装置側磁性要素410、420の全部または一部が孔401、402に入り込むことによって、本体装置3に装着される第1ゲームコントローラ1側の磁性要素とゲーム装置側磁性要素410、420との距離が近くなり、吸着する磁力を高めることができる。
【0082】
第1ゲーム装置側磁性要素410、第2ゲーム装置側磁性要素420、第1孔401および第2孔402は、カバー部材338によって覆われる。すなわち、第1ゲーム装置側磁性要素410および第2ゲーム装置側磁性要素420がゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121を構成するカバー部材338に覆われている。本実施例では、ゲーム装置側凹み310の底に第1ゲーム装置側磁性要素410および第2ゲーム装置側磁性要素420が設けられる態様として、カバー部材338によって、ゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121に第1ゲーム装置側磁性要素410および第2ゲーム装置側磁性要素420が埋設されている。ゲーム装置側凹み310の底に第1ゲーム装置側磁性要素410および第2ゲーム装置側磁性要素420が設けられる他の態様として、第1ゲーム装置側磁性要素410および第2ゲーム装置側磁性要素420は、ゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121上に配置されてもよい。また、第1ゲーム装置側磁性要素410および第2ゲーム装置側磁性要素420は、ゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121に設けられた穴の表面または奥まった位置に、露出する態様で配置されてもよい。
【0083】
第2ゲーム装置側磁性要素420は、第1ゲーム装置側磁性要素410と同様の構成を有する。また、第2ゲーム装置側磁性要素420は、第1ゲーム装置側磁性要素410と同様に第2孔402に一部が収容される。
【0084】
図9に示されるように、第1プラグコネクタ330は、支持部333と、支持部333から突出する第1舌体332と、第1舌体332の表面に沿って設けられる本体第1端子331とを有する。支持部333と第1舌体332は一体であっても別体であってもよい。
【0085】
第1プラグコネクタ330は、本体右側面313の長手方向において、ゲーム装置側凹み310の底面方向からみて第1ゲーム装置側磁性要素410と第2ゲーム装置側磁性要素420との間に設けられる。よって、本体第1端子331は、本体右側面313の長手方向において第1ゲーム装置側磁性要素410と第2ゲーム装置側磁性要素420との間に設けられる。また、第1舌体332の先端(第1舌体332の、右側端部)は、ゲーム装置側凹み310から突出しない。すなわち、第1舌体332は、本体右側面313よりも外方には突出せず、ゲーム装置側凹み310内に設けられる。したがって、第1舌体332に設けられる本体第1端子331も、ゲーム装置側凹み310内に設けられる。なお、他の態様において、第1舌体332および本体第1端子331が本体右側面313より高く突出してもよい。
【0086】
第1プラグコネクタ330は、1組の段付きネジ334によって、基面311に取り付けられる。第1プラグコネクタ330は、1組の段付きネジ334を用いて基面311に取り付けられることによって、基面311に対して若干移動することが可能である。すなわち、第1プラグコネクタ330はフローティングコネクタである。第1プラグコネクタ330がフローティングコネクタであるため、本体装置3に装着された第1ゲームコントローラが本体装置3に対して多少動いたとしても、コネクタの接続を維持することが容易である。第1プラグコネクタ330は、段付きネジ334の軸方向の周りに自由に移動可能であってもよいし、軸方向に移動可能であってもよい。1組の段付きネジ334と支持部333は、カバー部材338によって覆われている。第1舌体332および本体第1端子331は、カバー部材338に設けられた貫通孔337を貫通して露出する。
【0087】
<コントローラ>
【0088】
図10は、第1ゲームコントローラ1の構成を示す六面模式図である。
【0089】
図10に示されるように、本実施形態の第1ゲームコントローラ1は、その正面に、方向入力部の一例であるジョイスティック31、十字状に並ぶ1組の4つのボタン32、+ボタン33(1)、ホームボタン33(2)を備える。また、第1ゲームコントローラ1は、上面ボタン(右)110(以降、第1ボタン110とも称する)および上面ボタン(左)120(以降、第2ボタン120とも称する)、同期ボタン50、ショルダーボタン(右)130、Zショルダーボタン(右)140、を有する。詳細は後述するが、上面ボタン(右)110および上面ボタン(左)120、同期ボタン50は凸部100に設けられる。これらは入力部の一例であって、すべてを備えていなくてもよい。また、第1ゲームコントローラ1は、これらの入力部に代えてあるいは加えて、タッチパッドや圧力センサといった他の入力部を有してもよい。
【0090】
入力部の操作情報は、第1ゲームコントローラ1が本体装置3に装着されているときは、後述する第1端子160を通じて本体装置3の本体第1端子331に伝達され、本体装置3のCPUによってプログラムに従った情報処理がされる。なお、ゲームコントローラが本体装置3に装着されていない使用態様においては、入力部の操作情報は、ゲームコントローラが備える無線チップ、および、本体装置3が備える無線チップを介して、本体装置3のCPUに伝達される。なお、ゲーム装置は第1端子160および本体第1端子331を備えなくてもよく、その場合、ゲームコントローラが本体装置3に装着されている状態においても、無線チップを介した情報伝達がおこなわれる。
【0091】
図10に示されるように、第1ゲームコントローラ1は、正面15と、背面16と、上側面11と、右側面12と、下側面13と、左側面14とを有する。正面15は、一体把持状態、横持ち状態、縦持ち状態において、第1ゲームコントローラ1を使用するユーザに対向する面である。背面16は、正面15の反対側にある。正面15および背面16は、それぞれ、上側面11、右側面12、下側面13、左側面14に連なる。
【0092】
上側面11の法線方向は、第1方向R1とも称する。第1方向R1は、凸部100が突出する方向であり、上側または凸方向、上方向とも称する。上側面11の第1方向R1側に凸部100がある。第1方向R1の反対方向は、第3方向R3とも称する。第3方向R3は、下側または下方向とも称する。第1方向R1と第3方向R3とを総称して上下方向とも称する。
【0093】
上下方向に垂直であって、右側面12側に向かう方向は、第2方向R2とも称する。第2方向R2は、右側または右方向とも称する。第2方向R2の反対方向は、第4方向R4とも称する。第4方向R4は、左側または左方向とも称する。第2方向R2と第4方向R4とを総称して左右方向とも称する。
【0094】
正面15の法線方向は、第5方向R5とも称する。第5方向R5は、正面側または正面方向とも称する。第5方向の反対方向は、第6方向R6とも称する。第6方向R6は、背面側または背面方向とも称する。第5方向R5と第6方向R6とを総称して前後方向とも称する。
【0095】
上記の通り、上側面11は、正面に対して上方向の側にある。上側面11は、正面15の長手方向に延びる側面である。本実施形態において、正面15の長手方向は、正面15の左右方向である。上側面11は、左右方向に延びる。下側面13は、上側面11の反対側に位置する。下側面13は、上側面11の、第3方向R3側にある。右側面12は上側面11の右端に連なり、上側面11から離れる方向に延びる側面である。右側面の、上側面11から遠い端部は、下側面13の右端に連なる。左側面14は、上側面11の左端に連なり、上側面11から離れる方向に延びる側面である。左側面の、上側面11から遠い端部は、下側面13の左端に連なる。右側面は、左側面の、第2方向R2側にある。
【0096】
図10に示されるように、第1ゲームコントローラの正面15には、左右方向において、右側から、+ボタン33(1)、1組の4つのボタン32、ジョイスティック31、ホームボタン33(2)が設けられる。1組の4つのボタン32とジョイスティック31は隣り合っている。上下方向において、1組の4つのボタン32のうち、上側のボタンと下側のボタンの間に、ジョイスティック31は位置する。左右方向において、1組の4つのボタン32のうち右側のボタンと左側のボタンを結んだ直線のほぼ延長上にジョイスティック31は位置する。
【0097】
ジョイスティック31は、360度の方向に傾倒可能なものであり、第1方向R1~第4方向R4を含むいずれの方向にも傾倒可能であってもよい。ジョイスティック31は、一部の方向にのみ傾倒可能であってもよい。ジョイスティック31は押し込み可能であってもよい。ジョイスティック31は、傾倒に代えて、各方向にスライド可能であってもよい。本体装置3は、ユーザによるジョイスティック31への操作により、実行されるプログラムにおいて、操作方向を示す信号に応じた処理を行ってもよい。なお、ゲームコントローラは、方向入力部として、ジョイスティック31に代えて、または加えて、他の入力部を有してもよい。例えば、十字キーを有してもよいし、1組のボタンを有してもよい。
【0098】
本体装置3は、実行されるプログラムにおいて、+ボタン33(1)および1組の4つのボタン32の押下に基づいて、対応する所定の処理を行ってもよい。本体装置3は、ホームボタン33(2)への入力に応じて、ホームメニューを呼び出してもよい。
【0099】
ショルダーボタン(右)130は、例えば一体把持状態において使用されるボタンであって、一体把持状態において第1ゲームコントローラ1の右上部に配置されるボタンである。ショルダーボタン(右)130は、縦持ち状態においても使用されてもよい。ショルダーボタン(右)130は、湾曲する操作面を有する。ショルダーボタン(右)130は、上側面11から離れる方向に延びる。ショルダーボタン(右)130は、概略、横持ち状態において第1ゲームコントローラ1の右下になる部分に設けられる。ショルダーボタン(右)130は少なくとも一部が右側面12に設けられてもよい。ショルダーボタン(右)130の操作面は、概略、第1ゲームコントローラ1の右下部分に沿って湾曲する。本体装置3は、実行されるプログラムにおいて、ショルダーボタン(右)の押下に基づいて所定の処理を行う。
【0100】
Zショルダーボタン(右)140は、例えば一体把持状態において使用されるボタンであって、ショルダーボタン(右)130の背面側に設けられる。Zショルダーボタン(右)140は、縦持ち状態においても使用されてもよい。Zショルダーボタン(右)140は、湾曲する操作面を有する。ショルダーボタン(右)130は、上側面11から離れる方向に延びる。Zショルダーボタン(右)140は、概略、横持ち状態において第1ゲームコントローラ1の右下になる部分に設けられる。Zショルダーボタン(右)140は、少なくとも一部が右側面12に設けられてもよい。Zショルダーボタン(右)140は、少なくとも一部が背面16に設けられてもよい。Zショルダーボタン(右)140の操作面は、概略、第1ゲームコントローラ1の右下部分に沿って湾曲する。なお、Zショルダーボタン(右)140は、全体が背面に設けられてもよい。本体装置3は、実行されるプログラムにおいて、Zショルダーボタン(右)140の押下に基づいて所定の処理を行う。
【0101】
図11は、第1ゲームコントローラ1の構成を示す斜視模式図である。図12は、凸部100を含む分解斜視模式図である。
【0102】
図11に示されるように、第1ゲームコントローラ1は、既に説明した構成に加えて、ゲームコントローラの識別番号を通知する射光部150と、本体装置3の本体第1端子331に接続される第1端子160と、第1クッション191と、第2クッション192と、凸部100を本体装置3から取り外すための取り外し機構を構成する操作部182を有する。
【0103】
図11に示されるように、凸部100は、上側面11から上方に突出する。別の観点から言うと、凸部100は、上側面11から第1方向R1に突出する。凸部100は、上側面11の長手方向に沿って延びる(すなわち、当該長手方向の長さが他の方向に比べて長い。)。なお、凸部100は、上側面11の長手方向に厳密に一致するように延びなくともよく、長手方向に沿うように延びればよい。別の言い方をすれば、凸部100の長手方向は、上側面11の長手方向に沿う。なお、凸部100の長手方向は、上側面11の長手方向と厳密に一致しなくともよい。凸部100は、上側面11の長手方向に沿って延びる、細長い形状の凸部である。なお、第2ゲームコントローラ2が有する凸部200も、凸部100と同様の構成を有する。以下、第1ゲームコントローラ1の凸部100の構成を中心に説明する。
【0104】
凸部100は、天面(以下、天面106とも称する)と、当該天面から下方に延びる周面(以下、外周面107とも称する)とを有する。天面106は上側面11から離間する。外周面107は、天面106と上側面11との間に設けられ、天面106から上側面11に延びる。外周面107は、天面106の外縁を囲うように、天面106に連なる。天面106は、上側面11の長手方向に沿って延びる。凸部100は、天面106方向から見ると、上側面11の長手方向に沿って延びる。天面106の左右方向の長さは、天面106の前後方向の長さよりも長い。なお、天面106の表面はシボ加工などにより平面でなくてもよいし、平面であってもよい。
【0105】
本実施例においては、凸部100は、天面106に向かうにつれて断面が小さくなる角錐台形状である。なお、後述の通り長手方向の端部領域は丸みを帯びていてもよい。別の観点から言えば、凸部100を天面106側(すなわち上側)から見たとき、天面106と天面106を囲う外周面107が見える。なお、凸部100の形状は角錐台に限定されない。一例として、凸部100は円錐台であってもよいし、直方体であってもよい。
【0106】
凸部100の左右方向の長さ(すなわち凸部100の長手方向の長さ)は、例えば凸部100の前後方向の長さの2倍以上であってもよいし、5倍以上であってもよい。凸部100の左右方向の長さは、例えば、上側面11の左右方向の長さの5割以上の長さであってもよいし、7割以上の長さであってもよい。凸部100の左右方向の長さは、例えば凸部100の前後方向の長さの25倍以下であってもよいし、15倍以下であってもよい。
【0107】
凸部100の左右方向の長さを長くすることによって、上側ボタン(右)110、上側ボタン(左)120の天面(操作面)の左右方向の長さを長くすることができ、操作性をよくすることができる。また、凸部100の天面に、第1クッション191、第2クッション192などを配置することも容易になる。
【0108】
図11に示されるように、凸部100は、コントローラハウジング10を構成する正面側ハウジング61と背面側ハウジング62に挟まれている。上側面11には、正面側ハウジング61の端面と背面側ハウジング62の端面によって形成されるハウジング開口17が設けられる。凸部100は、コントローラハウジング10の内部から、ハウジング開口17を貫通して突出する。
【0109】
図12に示されるように、凸部100は、凸部フランジ19を有する。凸部フランジ19は、外周面107を構成する壁部の下端から外方(より具体的には左右方向および前後方向)に延びる。凸部100は、凸部フランジ19よりも上方の領域が、ハウジング開口17から露出する。凸部100のうち凸部フランジ19を含む下方の領域は、コントローラハウジング10の内部に位置する。凸部フランジ19は、凸部100の抜け止めとして機能する。なお、他の態様では、凸部100は複数の部品から構成されてもよい。また、他の態様では、凸部100は、コントローラハウジング10の一部であってもよい。例えば、凸部100は、正面側ハウジング61と背面側ハウジング62の少なくともいずれか一方によって形成されてもよい。
【0110】
凸部100は、ゲーム装置側凹み310に凹みの正面方向(本体装置3の右側面方向)から嵌るように構成される。凸部100の形状は、ゲーム装置側凹み310の形状に合うように構成される。別の観点から言えば、凸部の天面106および外周面107とゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121およびゲーム装置側内周面3120の形状は適合している。第1ゲームコントローラ1が本体装置3に装着されている状態において、天面106はゲーム装置側底面3121に当接または近接して対向し、外周面107はゲーム装置側内周面3120に当接または近接して対向する。したがって、例えば、ユーザが第1ゲームコントローラ1を本体装置3に装着するときに、第1ゲームコントローラ1は適切な装着位置にガイドされる。また、例えば、本体装置3に装着された第1ゲームコントローラ1が本体装置3における上下方向や前後方向に位置ズレすることが抑制される。一例として、一体把持状態において、ユーザによる操作入力に伴ってゲームコントローラに対して前後方向や上下方向に力が加えられたとしても、ゲームコントローラが本体装置3に対して大きく位置ズレすることが抑制される。
【0111】
図10から図12に示されるように、凸部100の外周面107は、長手方向端面のそれぞれに第1係合穴193と、第2係合穴194とを有する。第1係合穴193は、凸部100の第1端面に設けられる。第2係合穴194は、凸部100の第2端面に設けられる。第1係合穴193の形状は、第2係合穴194の形状と異なっている。前後方向において、第1係合穴193の長さは、第2係合穴194の長さと異なってもよい。上下方向において、第1係合穴193の長さは、第2係合穴194の長さと異なってもよい。
【0112】
図11および図12に示されるように、上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120は、凸部100に設けられる。上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120は、ユーザが押し下げ操作するボタンであって、押下げ操作により下方向に移動する部品である。上面ボタン(右)110の下側にはグランド接続部51が接続される。上面ボタン(右)110の下側にはタクトスイッチ117が設けられる。ユーザの押下げ操作により上面ボタン(右)110が下方向に移動すると、タクトスイッチ117は、上面ボタン(右)110によって押下される。上面ボタン(右)110とタクトスイッチ117によって、ボタンスイッチが構成される。また、上面ボタン(左)120とタクトスイッチ127によって、ボタンスイッチが構成される。
【0113】
上面ボタン(右)110は、天面106に設けられた第1開口197から露出する。上面ボタン110、120の露出した部分(図10の110、120)、は、ユーザによって押下される操作部を形成する。上面ボタン(左)120の下側にはグランド接続部53が接続される。上面ボタン(左)120の下側にはタクトスイッチ127が設けられる。タクトスイッチ127は、上面ボタン(右)120によって押下される。タクトスイッチ117とタクトスイッチ127のオン信号は、本体装置3に伝送され、実行されるプログラムにおいて、上面ボタン(右)110および上面ボタン(右)120の押下に応じた処理を行う。
【0114】
同期ボタン50は、凸部100に設けられる。同期ボタン50は、ユーザによって押下される。同期ボタン50は、凸部100の長手方向において上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間に設けられる。より特定的には、同期ボタン50は、凸部100の長手方向において第1端子160と上面ボタン(左)120の間に設けられる。同期ボタン50は、第1ゲームコントローラ1と本体装置3との間の無線通信に関する設定処理の指示に用いられてもよい。
【0115】
第1ゲームコントローラ1は、端子収容部167を有する。第1端子160は、端子収容部167の内周面に沿って設けられる。第1端子160は、上下方向に沿って延びる。天面106には、端子用開口196が設けられる。端子収容部167は、端子用開口196に連通する。すなわち、端子収容部167は、天面106に開口する。したがって、第1端子160は、天面106の外方からアクセス可能である。
【0116】
端子用開口196は、天面106において、上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間に設けられる。よって、端子収容部167は、天面106において、上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間に開口する。第1端子160は、凸部100の長手方向において上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間に設けられる。なお、第1端子160は、少なくとも一部が左右方向において上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間にあればよく、前後方向および上下方向において上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間になくともよい。別の観点から言えば、端子は、凸部100の天面の方向から見て上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120の間に設けられる。第1端子160は、凸部100内に設けられる。第1端子160は、凸部100の突出方向において、少なくとも、その上端が天面106以下、または、天面106より下になるように配置される。第1端子160の上端は、天面106と上側面11の間に設けられてもよい。第1端子160の下端は、上側面11よりも下側、すなわちコントローラハウジング10の内部に配置されてもよい。
【0117】
射光部150は、凸部100の外周面107に設けられる。より特定的には、射光部150は、外周面107の正面側に設けられる。別の観点から言えば、射光部150が設けられている外周面107の領域は、正面側を向いている。ユーザは、第1ゲームコントローラ1の正面15を見た場合に、射光部150からの光を視認可能である。射光部150は、典型的には、LEDが発する光を外部に発する。
【0118】
射光部150は、ユーザに対して所定の情報を通知することができる。射光部150は、本体装置3が複数のゲームコントローラと通信を行う場合に、各ゲームコントローラを識別する情報をユーザに示してもよい。射光部150は、その他の情報をユーザに示してもよい。射光部150の数は、特に限定されないが、例えば4である。本実施形態において、4つの射光部150は、左右方向に並んで配置される。例えば4つの射光部150の内、当該ゲームコントローラに付された識別番号に応じた部分あるいは個数の射光部150が点灯してもよい。
【0119】
射光部150は、凸部100の長手方向において、上面ボタン(右)110と上面ボタン(左)120との間に設けられる。射光部150は、凸部100の長手方向において、第1端子160と重なる位置に設けられる。別の観点から言えば、正面側から見て、射光部150は端子用開口196の下側に位置する。
【0120】
凸部100の天面106上には、第1クッション191、第2クッション192が載置される。第1クッション191および第2クッション192の天面の上側面11からの高さは、凸部100の天面106の上側面11からの高さより高い。別の観点から言えば、第1クッション191および第2クッション192は、凸部100の天面の高さを嵩上している。なお、第1クッション191および第2クッション192は無くてもよい。
【0121】
ゲームコントローラ1は、凸部100の天面が机の上などの接地面に対向するように載置されてもよい。その際に、第1クッション191および第2クッション192は、それ自身が接地面に接地することで、凸部100の天面106のうちクッションの無い部分が直接接地面に接触することを抑制する。また、第1クッション191および第2クッション192の天面は、第1ゲームコントローラ1を本体装置3に装着するときに、ゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121に接する。
【0122】
上側面11からの高さに関し、第1クッション191および第2クッション192の天面の高さは、凸部100の天面106の最高高さと等しいか、あるいは高い。別の観点から言えば、第1クッション191および第2クッション192の天面は、第1ゲームコントローラ1において最も上側に位置する。第1クッション191の形状は、特に限定されず、例えば円状、楕円状、矩形等いずれの形状であってもよい。第1クッション191は貫通孔を有してもよい。第1クッション191および第2クッション192の形状は、同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
【0123】
凸部100の長手方向において、第1クッション191は、上面ボタン(右)110よりも右側面12側に位置している。凸部100の長手方向において、上面ボタン(右)110は、第1端子160と第1クッション191との間に位置している。
【0124】
凸部100の長手方向において、第2クッション192は、上面ボタン(左)120よりも左側面14側に位置している。凸部100の長手方向において、上面ボタン(左)120は、第1端子160と第2クッション192との間に位置している。より特定的には、凸部100の長手方向において、上面ボタン(左)120は、同期ボタン50と第2クッション192との間に位置している。
【0125】
図13は、図11のXIII-XIII線に沿った一部断面模式図である。以下、上面ボタン(右)110およびその周辺の構造について詳述する。本実施形態において、上面ボタン(左)120およびその周辺の構造は、上面ボタン(右)110およびその周辺の構造と、左右方向において実質的に対称である。
【0126】
図13に示されるように、上面ボタン(右)110のうち、凸部100の天面から露出する部分は、ユーザが操作する面である操作面115を形成する。上面ボタン(右)110は、操作面115を含む本体部114と、側壁118と、フランジ113と、第1突起部111と、第2突起部112と、を有する。操作面115は、凸部100の天面106において、凸部100の長手方向に沿って延びる。換言すると、操作面115の長手方向は左右方向である。別の観点から言うと、操作面115の長手方向は凸部100の長手方向と一致する。
【0127】
本実施形態において、上面ボタン(右)110は1つの部品であり、その全体が磁石ではないが磁石に吸着する材質からなる。上面ボタン(右)110の材質は、特に限定されないが、軟磁性材料からなってもよい。上面ボタン(右)110の材質は、例えば鉄であってもよく、一例として冷間圧延鋼板(SPCC)であってもよい。また、上面ボタン(右)110の材質は、鉄を含むものであってもよい。一例として、上面ボタン(右)110の材質は、例えば鉄にシリコンおよび/またはニッケルを添加したものであってもよい。また、一例として、上面ボタン(右)110は、軟磁性体に樹脂がモールディングされた単一部品であってもよい。
【0128】
なお、他の態様において、上面ボタン(右)110は磁石からなってもよいし、磁石と軟磁性体を組み合わせたものであってもよい。
【0129】
また、他の態様において、上面ボタン(右)110は、その一部分のみが軟磁性体または磁石からなってもよい。この場合、少なくとも凸部100の天面106から露出する部分が軟磁性体または磁石からなっても良い。また、少なくとも操作面115を形成する部分が軟磁性体または磁石からなってもよい。
【0130】
操作面115は、第1開口197から露出しユーザにより押下される、上面ボタン(右)110の操作面である。操作面115は、第1方向R1を向く。操作面115は左右方向に延びる。操作面115の左右方向の長さは、凸部100の天面106の左右方向の長さに比して、1割以上の長さを有してもよく、2割以上の長さを有してもよい。また、操作面115の左右方向の長さは、凸部100の上側面11の左右方向の長さに比して、1割以上の長さを有してもよく、2割以上の長さを有してもよい。
【0131】
図13に示されるように、第1突起部111の下方には、タクトスイッチ117が設けられる。タクトスイッチ117は、フレキシブルプリント回路90(以下、FPC90とも呼称する)上に配置されている。タクトスイッチ117の上部は板バネである。
【0132】
上面ボタン(右)110がユーザによって押下されていないとき、第1突起部111は、下方からタクトスイッチ117によって支持される。ユーザによって上面ボタン(右)110が押下されると、上面ボタン(右)110は初期位置から下方に移動する。下方に移動する上面ボタン(右)110の第1突起部111によって、タクトスイッチ117の上部が押下される。タクトスイッチ117の上部は、押下されることによって下方に沈み込むように変形する。これにより、タクトスイッチ内部においてスイッチがONされる。ユーザが上面ボタン(右)110から手を離すと、タクトスイッチ117の上部は元の形状に復帰する。タクトスイッチ117上部の形状復帰によって、第1突起部111は上方に押し戻される。したがって、上面ボタン(右)110は初期位置に移動する。すなわち、タクトスイッチ117は、上面ボタン(右)110が押下されたとき、上面ボタン(右)110の押下方向と反対方向に付勢する。なお、タクトスイッチ117は、上面ボタン(右)110が押下されていないときにも、上面ボタン(右)110の押下方向と反対方向に付勢してもよい。
【0133】
なお、別の態様として、上面ボタン(右)110は、バネ等の付勢体によって上方に付勢されてもよい。すなわち、上面ボタン(右)110は、少なくともユーザによって押下されたとき(ユーザによって押下されていないときも含んでもよい)には、バネ等の付勢体によって上方に付勢されることで、タクトスイッチ117から離間していてもよい。また、別の態様として、タクトスイッチ117に代えて、ラバースイッチが用いられてもよい。
【0134】
第2突起部112は、本体部114の背面から第3方向R3に突出している。第2突起部112の数は特に限定されない。本実施形態においては、左右方向において第1突起部111を挟んで2つの第2突起部112が設けられる。第2突起部112の下方であって、FPC90上には、グランド電極が設けられる。上下方向において第2突起部112とグランド電極の間には、グランド接続部51が設けられる。グランド接続部51は導電性を有する。グランド接続部51の形状および材質は特に限定されないが、本実施形態においては鉄製のコイルスプリングである。グランド接続部51の上端は、本体部114の背面に接して、本体部と導通する。第2突起部112の下方端部は、コイルスプリングであるグランド接続部51に囲われる。グランド接続部51の下端は、グランド電極に接している。
【0135】
本実施形態において、上面ボタン(右)110は軟磁性体であり、一例として鉄からなるところ、導電性を有する。そのため、上面ボタン(右)110に帯電物が触れることによって、上面ボタン(右)110の電位が変化し、凸部100やコントローラハウジング10の内部電子部品に影響を及ぼすおそれがある。しかしながら、本実施形態においては、上面ボタン(右)110の電位は、上面ボタン(右)110がグランド接続部51によってグランド電極に電気的に接続されることによって、グランド電位となる。したがって、上面ボタン(右)110に帯電物が触れたとしても、内部電子部品に影響を及ぼす可能性が抑制される。
【0136】
なお、本実施形態において、グランド接続部51は圧縮状態のコイルスプリングであるため、上面ボタン(右)110はコイルスプリングにより上方に付勢される。本実施形態においては、コイルスプリングによる付勢力は小さいため、上面ボタン(右)110は初期位置においてタクトスイッチ117の上部に接している。他の態様においては、上面ボタン(右)110は、グランド接続部51であるコイルスプリングの付勢力によって、初期位置においてタクトスイッチ117から離間してもよい。また、他の態様においては、第1ゲームコントローラ1はグランド接続部51を有しなくてもよい。
【0137】
図12および図13に示されるように、上面ボタン(右)110は、表面が操作面を構成する本体部114と、本体部114の下面から延びる側壁118と、側壁118から外方に延びるフランジ113を有する。側壁118は、第1開口197を通って凸部100内に延びる。フランジ113は、凸部100の内部において、側壁118から外方に延びる。フランジは、側壁118の下端から外方に延びてもよい。フランジ113は、側壁118の右方向端部から右方向に突出するフランジ部分と、側壁118の左方向端部から左方向に延びるフランジ部分とを有している。フランジ113の上面は、上面ボタン(右)110の押下方向と反対方向において、凸部100内部の面のうち一部(以降、第1内面71と呼ぶ)に対向する。なお、第1内面71は凸部100自体の内面でなくともよい。第1内面71に対して、上面ボタン(右)110の押下方向にフランジ113の上面が位置する。したがって、フランジ113は、直接的または間接的に第1内面71に引っかかることにより、上面ボタン(右)110の抜け止めの機能を有している。
【0138】
また、側壁118の外周面は、左右方向において、凸部100内部の面のうち一部(以降、第2内面72と呼ぶ)に対向する。なお、第2内面72は凸部100自体の内面でなくともよい。第2内面72に対して、上面ボタン(右)110の押下方向に垂直な方向に、側壁118の外周面が位置する。
【0139】
第1ゲームコントローラ1は、フランジ113の上面と、第1内面71との間に、第1弾性変形体52を有する。第1弾性変形体52は力が加えられることによって弾性変形し、力がかからなくなることにより弾性復帰する。第1弾性変形体52の材質は特に限定されないが、例えばラバーであってもよい。
【0140】
第1弾性変形体52は、第1内面71に固定されてもよい。第1弾性変形体52は、例えば接着材を用いて第1内面71に固定されてもよいし、第1内面71に形成された穴に嵌められることにより第1内面71に固定されてもよい。
【0141】
上面ボタン(右)110が初期位置にあるとき、第1弾性変形体52は第1内面71およびフランジ113に接している。このとき、上面ボタン(右)110は、タクトスイッチ117またはグランド接続部51による押下方向と反対方向への付勢力と、第1弾性変形体52による押下方向への付勢力とが釣り合うことによって、初期位置に維持されてもよい。なお、上面ボタン(右)110が初期位置にあるとき、第1弾性変形体52は、第1内面71およびフランジ113のいずれか一方のみに接してもよいし、両方ともに接しなくてもよい。
【0142】
第1弾性変形体52は、左右方向において、側壁118の外周面と第2内面72との間であって、第2内面72に近い側に設けられる。第1弾性変形体52は、側壁118から離間している。第1弾性変形体52は、第2内面72に接していてもよい。また、第1弾性変形体52は、第2内面72から離間していてもよい。この場合、左右方向において、第2内面72と第1弾性変形体52との間隔は、側壁118と第1弾性変形体52との間隔よりも小さい。なお、他の態様においては、第1弾性変形体52は、側壁118に近い側に設けられてもよい。
【0143】
第1ゲームコントローラ1が本体装置3に装着されるとき、上面ボタン(右)110は、第1ゲーム装置側磁性要素410に吸着される。図14は、上面ボタン(右)110が第1ゲーム装置側磁性要素410に吸着された状態を示す断面模式図である。
【0144】
図14に示されるように、第1ゲームコントローラ1が本体装置3に装着されるとき、上面ボタン(右)110と第1ゲーム装置側磁性要素410とは対向する。本実施形態において上面ボタン(右)110は軟磁性体からなるため、第1ゲーム装置側磁性要素410が上面ボタン(右)110に近づくと、上面ボタン(右)110は第1ゲーム装置側磁性要素410に磁力により引っ張られる。すると、上面ボタン(右)110には押下方向と反対方向の力がかかる。このとき、フランジ113と第1内面71との間に設けられた第1弾性変形体52は、フランジ113によって第1内面71の方向に押されることによって、押下げ方向と反対方向に縮む弾性変形をする。その結果、上面ボタン(右)110は、押下げ方向と反対方向に移動する。すなわち、上面ボタン(右)110は、ユーザによって押下されていない状態における位置である初期位置から、押下方向と反対方向に移動する。押下方向は、例えば第3方向R3である。押下方向と反対方向は、例えば第1方向R1である。
【0145】
上面ボタン(左)120も、上面ボタン(右)110と同様の構成を有する。上面ボタン(左)120の下方にはタクトスイッチ127が設けられ、タクトスイッチ127は少なくとも上面ボタン(左)120が押下されたときに押下方向と反対方向に付勢する。上面ボタン(左)120は本体部124と、側壁128と、フランジ123とを有する(図16参照)。第2弾性変形体54は、フランジ123の上面と、第1内面73との間に配置される。第2弾性変形体54は、第1内面73に固定されてもよい。第2弾性変形体54は、左右方向において、側壁128の外周面と第2内面74との間であって、第2内面74に近い側に設けられてもよい。
【0146】
図15は、凸部100の内部から天面106方向を見たときの模式図であって、第1弾性変形体52の構成を示す平面模式図である。図15においては、第1弾性変形体52と凸部100とが示されている。第1弾性変形体52は、第1弾性部分52aと、第2弾性部分52bとを有する。第2弾性部分52bは、第1弾性部分52aから離間している。左右方向において、第1弾性部分52aは、第1開口197に対して第2方向R2側に位置している。左右方向において、第2弾性部分52bは、第1開口197に対して第4方向R4側に位置している。
【0147】
第1弾性変形体52の一部は、凸部100の外周面107から突出している。具体的には、第1弾性部分52aは、凸部100の外周面107に形成された開口を通って、凸部100の内部から外部に突出するように設けられている。第2弾性部分52bは、凸部100の内部に設けられ、外部には突出しなくてもよい。なお、第1弾性変形体52が突出する開口は、凸部100に形成された切り欠きと上側面11とによって、凸部100の外周面107に形成されてもよい。
【0148】
第1弾性部分52aは、第1弾性領域52cと、第2弾性領域52dとを有している。上下方向において、第1弾性領域52cは、第2弾性領域52dよりも下方側に位置する。左右方向において、第1弾性領域52cは、第2弾性領域52dよりも第2方向R2側に位置してもよい。第1弾性領域52cの一部は、凸部100の外周面107から突出する。第2弾性領域52dは、凸部100の内部に位置する。
【0149】
図10および図12に示されるように、第1弾性変形体52は、外周面107において背面16側に設けられる。別の観点から言えば、第1弾性変形体52は、凸部100の外周面107から第6方向R6に突出する。したがって、縦持ち状態や横持ち状態において、第1ゲームコントローラ1の正面15に対向するユーザからは、第1弾性変形体52が視認され難い。なお、第1弾性変形体52は、外周面107の正面15側にも設けられてもよいし、正面15側にのみ設けられてもよい。
【0150】
凸部100がゲーム装置側凹み310に嵌るとき、外周面107とゲーム装置側内周面3120とは対向する。このとき、外周面107に設けられた第1弾性変形体52が、対向するゲーム装置側内周面3120に接してもよい。これにより、凸部100がゲーム装置側凹み310により強固に装着される。より具体的には、外周面107の背面側に対向するゲーム装置側内周面3120と第1弾性変形体52が接触することで、凸部100は、第1弾性変形体52を介して、ゲーム装置側内周面3120によって正面方向に付勢される。その結果、凸部100の外周面107の正面側は、対向するゲーム装置側内周面3120に押し当てられ、装着が強固になる。
【0151】
また、第1弾性変形体52は弾性変形可能であるため、凸部100をゲーム装置側凹み310に嵌める際には、前後方向に縮むように弾性変形することによって、装着性が低下することが抑制される。さらに、本実施形態においては、第1弾性変形体52は、外周面107の根元から露出している。すなわち、突出する第1弾性変形体52は、上側面11に隣接している。別の観点から言えば、第1弾性変形体の上端の位置は、凸部100の天面よりも低い。そのため、凸部100がゲーム装置側凹み310に挿入される際には、まずは外周面107のうち第1弾性変形体52が設けられていない部分からゲーム装置側凹み310に入り込む。すなわち、挿入当初には第1弾性変形体52はゲーム装置側内周面3120に触れない。したがって、装着性が低下することが抑制される。
【0152】
第2弾性変形体54も、第1弾性変形体52と同様に一部が凸部100の外周面に設けられた開口から突出してもよい。なお、第2弾性変形体54は、外周面107のうち、第1弾性変形体52が突出する面と同じ面から突出してもよい。第1弾性変形体52と第2弾性変形体54は、ともに外周面107において背面側から突出してもよい。
【0153】
図10から図13に示されるように、凸部100の天面106は、上側面11からの高さがそれぞれ異なる領域を有している。凸部100の天面106は、第1領域101と、第2領域102と、第3領域103と、第4領域104と、第5領域105とを有する。
【0154】
第1領域101は、凸部100の天面106を形成するハウジングのうち、上面ボタン(右)110が設けられる領域である。上面ボタン(右)110は、第1領域101に形成された第1開口197を貫通するように設けられている。同様に、第2領域102は、上面ボタン(左)120が設けられる領域である。上面ボタン(左)120は、第2領域102に形成された第2開口198を貫通するように設けられている。
【0155】
図11に示されるように、第3領域103は、凸部100の天面106を形成するハウジングのうち、凸部100の一方の端部領域における天面106を含む領域である。別の観点から言えば、第3領域103は、凸部100の外周面107の第2方向R2側における端面に連なっている。第3領域103は、第1領域101および第2領域102の各々よりも第1方向R1側に位置する領域である。凸部100の長手方向において、第3領域103の長さは、第1領域101および第2領域102の各々の長さよりも短くてもよい。
【0156】
第3領域103には、第1クッション191が設けられる。より特定的には、図13に示されるように、第1クッション191は、第3領域103に設けられた凹みに配置されている。第1クッション191の一部は、凹みから露出している。なお、第3領域103は凹みを有さずに平坦であってもよい。第1クッション191は第3領域の平坦な面上に載置されてもよい。
【0157】
図11に示されるように、第5領域105は、凸部100の天面106を形成するハウジングのうち、凸部100の他方の端部領域における天面106を含む領域である。別の観点から言えば、第5領域105は、凸部100の外周面107の第4方向R4側における端面に連なっている。第5領域105は、第1領域101および第2領域102の各々よりも第1方向R1側に位置する領域である。凸部100の長手方向において、第5領域105の長さは、第1領域101および第2領域102の各々の長さよりも短くてもよい。
【0158】
第5領域105には、第2クッション192が設けられる。第2クッション192は、第5領域105に設けられた凹みに配置されている。第2クッション192の一部は、凹みから露出している。なお、第5領域105は凹みを有さずに平坦であってもよい。第2クッション192は第5領域の平坦な面上に載置されてもよい。第1クッション191、192は凸部100の上側面11からの高さを嵩上げしているともいえる。
【0159】
第4領域104は、凸部100の天面106を形成するハウジングのうち、天面106の長手方向において第1領域101と第2領域102の間に位置する領域である。第4領域には、端子用開口196、同期ボタン用開口195が設けられている。
【0160】
第3領域103は、第4領域104よりも凸方向側に位置している。第5領域105は、第4領域104よりも凸方向側に位置している。
【0161】
凸部100の長手方向において、第1領域101は、第3領域103と第4領域104との間に位置している。凸部100の長手方向において、第2領域102は、第5領域105と第4領域104との間に位置している。凸部100の長手方向において、第1領域101、第2領域102および第4領域104の各々は、第3領域103と第5領域105との間に位置している。
【0162】
図13に示されるように、第1領域101の上側面11からの高さは、第1高さT1である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第1領域101までの距離は、第1高さT1である。同様に、第2領域102の上側面11からの高さは、第2高さT2である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第2領域102までの距離は、第2高さT2である。本実施形態において第1高さT1と第2高さT2は同じであるが、異なってもよい。なお、第1領域101および第2領域102は、凸部100の長手方向に垂直な方向において天面106の一端から他端にかけて設けられてもよい。
【0163】
第3領域103の上側面11からの高さは、第3高さT3である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第3領域103までの距離は、第3高さT3である。同様に、第5領域105の上側面11からの高さは、第5高さT5である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第5領域105までの距離は、第5高さT5である。
【0164】
本実施形態において、第3高さT3と第5高さT5は同じであるが異なってもよい。本実施形態において、第3高さT3および第5高さT5は、第1高さT1および第2高さT2よりも高いが、同じ、あるいは低くてもよい。なお、第3領域103および第5領域105は、凸部100の長手方向に垂直な方向において天面106の一端から他端にかけて設けられてもよい。
【0165】
第4領域104の上側面11からの高さは、第4高さT4である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第4領域104までの距離は、第4高さT4である。本実施形態において、第4高さT4は、第1高さT1および第2高さT2よりも高いが、同じまたは低くてもよい。本実施形態において、第4高さT4は、第3高さT3および第5高さT5よりも低いが、同じまたは高くてもよい。なお、第4領域104は、凸部100の長手方向に垂直な方向において天面106の一端から他端にかけて設けられてもよい。
【0166】
第1クッション191の天面の上側面11からの高さは、第6高さT6である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第1クッション191の天面までの距離は、第6高さT6である。同様に、第2クッション192の天面の上側面11からの高さは、第7高さT7である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から第2クッション192の天面までの距離は、第7高さT7である。
【0167】
上面ボタン(右)110が初期位置にあるときの操作面115の上側面11からの高さは、第8高さT8である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から操作面115までの距離は、第8高さT8である。同様に、上面ボタン(左)120が初期位置にあるときの操作面125の上側面11からの高さは、第9高さT9である。別の観点から言えば、上下方向において、上側面11から操作面125までの距離は、第9高さT9である。
【0168】
図13および図14に示されるように、上面ボタン(右)110は、上方に移動可能である。図14に示されるように、上面ボタン(右)110が第1ゲーム装置側磁性要素410と吸着し、ゲーム装置側底面3121に接触しているときの操作面115の上側面11からの高さは、第10高さT10である。同様に、上面ボタン(左)120が第2ゲーム装置側磁性要素420と吸着し、ゲーム装置側底面3121に接触しているときの操作面125の上側面11からの高さは、第11高さT11である。
【0169】
<接続構造>
【0170】
図16は、ゲームコントローラを本体装置3に取り付けた状態を示す断面模式図である。図16に示される断面模式図は、左右方向および上下方向の各々に平行である。
【0171】
図16に示されるように、第1ゲームコントローラ1の凸部100は、本体装置3のゲーム装置側凹み310に嵌る。上面ボタン(右)110は、第1ゲーム装置側磁性要素410と磁力によって吸着する。左右方向において、上面ボタン(右)110の天面の長さ(第3長さW3)は、第1ゲーム装置側磁性要素410の長さ(第1長さW1)よりも長い。第1ゲーム装置側磁性要素410と磁力によって吸着する。上面ボタン(左)120は、第2ゲーム装置側磁性要素420と磁力によって吸着する。左右方向において、上面ボタン(左)120の天面の長さ(第4長さW4)、第2ゲーム装置側磁性要素420の長さ(第2長さW2)よりも長い。上面ボタン(左)120は、第1突起部121と、第2突起部122と、をさらに有する。
【0172】
<取り外し機構>
【0173】
図17は、ゲームコントローラの構成を示す背面模式図である。図18は、図17のXVIII-XVIII線に沿った断面模式図である。図18に示されるように、第1ゲームコントローラ1は、プッシャー181と、プッシャー操作部材186と、付勢部183と、を有している。これらは、取り外し機構を構成する。プッシャー操作部材186は、操作部182と、プッシャー作動部185と、回転軸184とを有している。
【0174】
ユーザによって操作部182が操作されることによって、凸部100の天面106からプッシャー181が突出する。第1ゲームコントローラ1が本体装置3に装着されているとき、突出したプッシャー181は、ゲーム装置側凹み310のゲーム装置側底面3121を押す。プッシャー181がゲーム装置側底面3121を押すことにより、凸部100の天面106がゲーム装置側底面3121から離れる方向に移動する。第1ゲームコントローラ1は、プッシャー181が設けられている端部とは反対側の端部を支点として回転する。以上より、第1ゲームコントローラ1を本体装置3から容易に取り外すことができる。
【0175】
なお、プッシャー181は、凸部100の長手方向において、操作部182よりも右側から突出してもよい。凸部100の長手方向において、プッシャー181の中心は、操作部182の中心よりも右側に位置してもよい。プッシャー181は、凸部100の長手方向において、第1弾性変形体52よりも右側から突出してもよい。凸部100の長手方向において、プッシャー181の中心は、第1弾性変形体52の中心よりも右側に位置してもよい。
【0176】
また、プッシャー181の突出量は、プッシャー181が突出することによって、上面ボタン(右)110の操作面115が凹み310の底面3121を構成するカバー部材338の表面から離間する大きさであってもよい。別の観点から言えば、プッシャー181の突出量は、上面ボタン(右)110が第1ゲーム装置側磁性要素410に吸着することで上方へ最大限移動したとしても、上面ボタン(右)110の操作面115が凹み310の底面3121を構成するカバー338の表面から離間する大きさであってもよい。それにより、第1ゲームコントローラ1を本体装置3から容易に取り外すことができる。なお、プッシャー181の突出量は、上面ボタン(左)120の操作面125の少なくとも一部がカバー338の表面から離間しない大きさであってもよい。それにより、第1ゲームコントローラ1が本体装置3から急に取り外されることを抑制できる。
【0177】
また、プッシャー181の突出量は、プッシャー181が突出することによって、凸部100の天面106における右端(図11における第2方向R2側端部)が凹み310の開口から露出する大きさであってもよい。なお、プッシャー181の突出量は、プッシャー181が突出しても、天面106の右端が凹み310の開口から露出しない大きさであってもよい。また、プッシャー181の突出量は、プッシャー181が突出することによって、凸部100の外周面107から露出する第1弾性変形体52の全体が凹み310の開口から露出する大きさであってもよい。一方で、外周面107から露出する第2弾性変形体54は、一部のみが凹み310の開口から露出してもよい。また、プッシャー181の突出量は、プッシャー181が突出しても、外周面107に設けられた射光部150が凹み310の開口から露出しない大きさであってもよい。また、プッシャー181の突出量は、プッシャー181が突出することによって、上側面11の右端(図11における第2方向R2側端部)と本体右側面313の上端とが、例えば、0.5mmから1cmの間の距離で離間する大きさであってもよい。なお、離間する距離は、例えば1mmから5mmの間であってもよい。離間する距離は、例えば2mmであってもよい。
【0178】
図17および図18に示されるように、操作部182は、例えば背面16に設けられる。操作部182は、背面16に設けられた開口から露出するように配置されている。操作部182は、ユーザによって操作される。操作部182は、矢印A3の方向に操作される。矢印A3の方向は、本体右側面313から右側に向かうともに、本体装置3の背面側から正面側に向かう、回転方向である。また、別の観点から言えば、矢印A3の方向は、第1ゲームコントローラ1において、第3方向R3に向かいつつ第5方向R5に向かう回転方向である。なお、操作部182は、第3方向R3の平行な方向に操作されるように構成されてもよい。図18においては、操作部182が操作される前の状態(自然状態)が示されている。
【0179】
図19は、操作部182が操作されているときの状態を示す断面模式図である。回転軸184は、操作部182への操作によってプッシャー作動部185とともに回転する。プッシャー作動部185は、プッシャー181を突出させる。
【0180】
操作部182が操作される前においては、プッシャー181は、凸部100の内部に配置されている。付勢部183は、プッシャー181を第3方向R3に付勢している。付勢部183は、例えばコイルバネである。ユーザが操作部182を第3方向R3に向けて操作すると、回転軸184は、操作部182およびプッシャー作動部185の各々とともに回転し、プッシャー作動部185がプッシャー181を第1方向R1に押し出す。プッシャー181の一部は、凸部100から突出する。ユーザが操作部182から手を離すと、付勢部183が伸長することにより、プッシャー181が第3方向R3に移動する。これにより、プッシャー181は自然状態の位置に戻る。
【0181】
図18および図19に示されるように、操作部182は、少なくとも第3方向R3に向けて操作される。本実施例においては、操作部182は、第3方向R3および第5方向R5を含む方向に回転操作される。すなわち、操作部182の操作方向は、第1ゲームコントローラ1の背面方向からみると第3方向R3(上側面11から遠ざかる方向)であり、側面方向から見ると第5方向R5(背面に近づく方向)である。操作部182が第3方向R3に向けて操作されると、プッシャー181は第1方向R1に移動する。別の観点から言えば、プッシャー181は、操作部182の操作方向と反対側に移動する。
【0182】
<アタッチメント>
【0183】
次に、第1実施形態に係るアタッチメントの構成の詳細について説明する。図20は、第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す六面模式図である。図21は、第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す分解斜視模式図である。
【0184】
図20および図21に示されるように、第1実施形態に係るアタッチメント500は、本体部材530と、ストラップ590と、第1磁石部材512と、第2磁石部材522と、第1ヨーク513と、第2ヨーク523と、第1カバー510と、第2カバー520と、第1導光部材551cと、第2導光部材552cと、2つの両面テープ557と、を有している。
【0185】
ストラップ590は、本体部材530に取り付けられる。ストラップ590は、紐部材591と、ストッパ592と、かしめ部材593と、かしめカバー594と、を有している。かしめ部材593は、紐部材591の両端を繋いでいる。かしめカバー594は、かしめ部材593を覆っている。紐部材591は、ストッパ592に形成された2つの孔に通されている。紐部材591により形成された輪の中にユーザの手首が通される。ストッパ592を紐部材591に沿って移動することで、輪の大きさが調整される。ストラップ590を用いて、アタッチメント500がユーザの手首に取り付けられる。
【0186】
図20に示されるように、アタッチメント500は、凹み585を有している。凹み585は、本体部材530に設けられている。本体部材530は、上面501と、下面502と、外周面503と、内周面504と、を有している。下面502は、上面501の反対側にある。外周面503は、上面501および下面502の各々に連なっている。下面502において、凹み585が開口している。凹み585は、本体部材530の長手方向に沿って延びている。凹み585は、底面509を有している。内周面504は、下面502に連なっている。凹み585は、例えば底面509と内周面504により形成される。内周面504は、外周面503により取り囲まれている。外周面503には、第1導光路551と、第2導光路552とが設けられている。
【0187】
図21に示されるように、第1磁石部材512は、極性の向きが異なる2つの第1磁石片512a、512bを含んでいる。2つの第1磁石片512a、512bの一方の底面509側の極性は、N極である。2つの第1磁石片512a、512bの他方の底面509側の極性は、S極である。同様に、第2磁石部材522は、極性の向きが異なる2つの第2磁石片522a、522bを含んでいる。2つの第2磁石片522a、522bの一方の底面509側の極性は、N極である。2つの第2磁石片522a、522bの他方の底面509側の極性は、S極である。第1磁石部材512および第2磁石部材522の各々の材質は、例えばネオジウム磁石である。
【0188】
図22は、導光路が設けられた本体部材530の構成を示す斜視模式図である。図22に示されるように、上面501には、第1上面凹み541と、第2上面凹み542と、第3上面凹み543と、第4上面凹み544と、第5上面凹み545と、第6上面凹み546とが設けられている。第1上面凹み541は、2つの第1凹み541a、541bを含んでいる。2つの第1凹み541a、541bの各々は、凹み585の長手方向に延びている。第2上面凹み542は、2つの第2凹み542a、542bを含んでいる。2つの第2凹み542a、542bの各々は、凹み585の長手方向に延びている。
【0189】
第1上面凹み541は、第3上面凹み543の底面に設けられている。第2上面凹み542は、第4上面凹み544の底面に設けられている。第3上面凹み543は、第5上面凹み545の底面に設けられている。第4上面凹み544は、第6上面凹み546の底面に設けられている。
【0190】
図23は、磁石580が本体部材530に設けられた構成を示す斜視模式図である。磁石580は、第1磁石部材512と第2磁石部材522とを有している。第1上面凹み541において、第1磁石部材512が収容される。具体的には、2つの第1凹み541a、541bには、2つの第1磁石片512a、512bがそれぞれ収容される。同様に、第2上面凹み542において、第2磁石部材522が収容される。具体的には、2つの第2凹み542a、542bには、2つの第2磁石片522a、522bがそれぞれ収容される。上面501において、第1上面凹み541と第2上面凹み542とが設けられていることにより、第1磁石部材512および第2磁石部材522を本体部材530に容易に組み付けることができる。また第1上面凹み541に第1磁石部材512が収容され、かつ、第2磁石部材522が第2上面凹み542に収容されることで、第1磁石部材512および第2磁石部材522が本体部材530から離脱することを抑制することができる。
【0191】
2つの第1磁石片512a、512bの各々は、凹み585の長手方向に沿って延びている。2つの第1磁石片512a、512bの各々は、凹み585の短手方向に対向するように配置されている。同様に、2つの第2磁石片522a、522bの各々は、凹み585の長手方向に沿って延びている。2つの第2磁石片522a、522bの各々は、凹み585の短手方向に対向するように配置されている。
【0192】
図24は、ヨークと磁石が本体部材530に設けられた構成を示す斜視模式図である。図24に示されるように、第1ヨーク513は、第3上面凹み543に配置される。第1ヨーク513は、凹み585の長手方向に沿って延びる。同様に、第2ヨーク523は、第4上面凹み544に配置される。第2ヨーク523は、凹み585の長手方向に沿って延びる。第1ヨーク513および第2ヨーク523の各々の材質は、例えば鉄であってもよく、一例としてSPCCであってもよい。第1ヨーク513は、本体部材520に固定されてもよい。第1ヨーク513の固定手段は限定されないが、一例として、第1ヨーク513は、第3上面凹み543に接着剤によって固定されてもよい。同様に、第2ヨーク523は、本体部材520に固定されてもよい。
【0193】
本実施形態のアタッチメント500によれば、極性の向きが異なる2つの磁石片が対向して配置されており、当該2つの磁石片上にヨークが配置されている。磁束がループを形成することで、強力な磁力を発生しつつ、凹み585の反対側における漏洩磁束を抑制することができる。
【0194】
図25は、第1実施形態に係るアタッチメントの構成を示す断面模式図である。図25に示される断面は、凹み585の長手方向および凹み585の深さ方向の各々に垂直である。以降、凹み585の長手方向は、左右方向とも称する。凹み585の深さ方向は、上下方向とも称する。上面501は、外周面503に対して上方向の側にある。下面502は、外周面503に対して下方向の側にある。凹み585の短手方向は、凹み585の長手方向および凹み585の深さ方向の各々に対して垂直な方向である。凹み585の短手方向は、前後方向とも称する。
【0195】
図24および図25に示されるように、第1カバー510は、第5上面凹み545に配置される。第1カバー510は、第1ヨーク513上に配置されている。第1カバー510は、第1ヨーク513を覆っている。第1カバー510により、第1ヨーク513および第1磁石部材512が本体部材530から脱落することを抑制できる。また第5上面凹み545を設けることにより、第1カバー510の位置決めが容易になる。同様に、第2カバー520は、第6上面凹み546に配置される。第2カバー520は、第2ヨーク523上に配置されている。第2カバー520は、第2ヨーク523を覆っている。第2カバー520により、第2ヨーク523および第2磁石部材522が本体部材530から脱落することを抑制できる。また第6上面凹み546を設けることにより、第2カバー520の位置決めが容易になる。
【0196】
図21から図25に示されるように、磁石580は、凹み585の長手方向に沿って設けられる。本実施形態に係るアタッチメント500によれば、磁石580は複数の磁石として第1磁石部材512と第2磁石部材522とを含み、これらは、凹み585の長手方向に沿って並んで配置されている。第1磁石部材512および第2磁石部材522の各々は、凹み585の長手方向に沿って延びていてもよい。なお、磁石580は、1つであってもよい。磁石580が1つの場合、磁石580は、凹み585の長手方向に沿って延びる。
【0197】
第1ヨーク513と第2ヨーク523とは、凹み585の長手方向に沿って並んで配置されている。凹み585の長手方向(つまり左右方向)において、第1ヨーク513の長さ(第1ヨーク長B3)は、第1磁石部材512の長さ(第1磁石長B1)よりも長い。凹み585の長手方向において、第2ヨーク523の長さ(第2ヨーク長B4)は、第2磁石部材522の長さ(第2磁石長B2)よりも長い。
【0198】
第1カバー510と第2カバー520とは、凹み585の長手方向に沿って並んで配置されている。凹み585の長手方向において、第1カバー510の長さ(第1カバー長B5)は、第1ヨーク513の長さ(第1ヨーク長B3)よりも長い。凹み585の長手方向において、第2カバー520の長さ(第2カバー長B6)は、第2ヨーク523の長さ(第2ヨーク長B4)よりも長い。
【0199】
図26は、図25の領域XXVIの拡大模式図である。図25および図26に示されるように、第1磁石部材512は、第1ヨーク513に吸着されている。第1磁石部材512は、第1上面凹み541の底面に固定されていない。第1磁石部材512は、第1上面凹み541の底面から離間していてもよい。第1磁石部材512と第1上面凹み541の底面との間には隙間が設けられていてもよい。別の観点から言えば、第1磁石部材512の上下方向の長さは、第1上面凹み541の深さよりも短くてもよい。第2磁石部材522および第2上面凹み542は、第1磁石部材512および第1上面凹み541と実質的に同じ構造を有していてもよい。
【0200】
上面凹みの底面に磁石部材が接着されて固定されている場合、ヨークと磁石部材の間に吸引力が生じると、接着力と吸引力との関係によっては、磁石部材が上面凹みの底面から剥がれる可能性がある。すなわち、磁石部材は、上面凹みの底面に接着している場合と、ヨークに吸着している場合とがありえるため、ゲームコントローラ1に対して意図した磁力を発揮しないおそれがある。そのため、第1磁石部材512を、第1上面凹み541の底面に接着させることなく第1ヨーク513に吸着させ、かつ、第2磁石部材522を、第2上面凹み542の底面に接着させることなく第2ヨーク523に吸着させることにより、意図した磁力を発揮しない状況の発生を抑制することができる。
【0201】
図26に示されるように、第1ヨーク513の中央部の厚みは、第1ヨーク513の長手方向の端部の厚みよりも厚くてもよい。第1ヨーク513の長手方向の端部は、第1カバー510に接していなくてもよい。第1ヨーク513の長手方向の端部と、第1カバー510との間に隙間が設けられていてもよい。第2ヨーク523は、第1ヨーク513と実質的に同じ構造を有していてもよい。
【0202】
図26に示されるように、上下方向において、第1磁石部材512から凹み585が設けられる側と反対側の端部までの距離(第1距離D1)は、第1磁石部材512から凹み585の開口端までの距離(第2距離D2)よりも短い。第1距離D1は、第1磁石部材512の上側面から第1カバー510の上側面までの距離である。第2距離D2は、第1磁石部材512の下側面から本体部材530の下面502までの距離である。第2距離D2は、特に限定されないが、第1距離D1の2倍以上であってもよいし、3倍以上であってもよい。
【0203】
同様に、上下方向において、第2磁石部材522から凹み585が設けられる側と反対側の端部までの距離(第3距離D3)は、第2磁石部材522から凹み585の開口端までの距離(第4距離D4)よりも短い。第3距離D3は、第2磁石部材522の上側面から第2カバー520の上側面までの距離である。第4距離D4は、第2磁石部材522の下側面から本体部材530の下面502までの距離である。第4距離D4は、特に限定されないが、第3距離D3の2倍以上であってもよいし、3倍以上であってもよい。
【0204】
以上のように、第1磁石部材512および第2磁石部材522の各々から凹み585が設けられている下面502までの距離を長くすることにより、意図しない物が凹み585に近づいた場合であっても、当該意図しない物が磁石による影響を受けることを抑制できる。第1磁石部材512および第2磁石部材522の各々から本体部材530の上面501までの距離を短くすることにより、アタッチメント500を小型化することができる。さらに第1磁石部材512と上面501との間に第1ヨーク513を設け、かつ、第2磁石部材522と上面501との間に第2ヨーク523を設けることにより、上面501側に漏洩磁束が発生することを抑制できる。
【0205】
上下方向において、第1ヨーク513は、凹み585が設けられる側と反対側の端部と第1磁石部材512との間に設けられている。上下方向において、第1ヨーク513は、第1カバー510と第1磁石部材512との間に設けられている。同様に、上下方向において、第2ヨーク523は、凹み585が設けられる側と反対側の端部と第2磁石部材522との間に設けられている。上下方向において、第2ヨーク523は、第2カバー520と第2磁石部材522との間に設けられている。
【0206】
図27は、図25のXXVII-XXVII線に沿った断面模式図である。図27に示されるように、第1上面凹み541には、第1本体突起部575が設けられていてもよい。2つの磁石片512a、512bは、第1本体突起部575により隔てられている。第1本体突起部575は、第1ヨーク513から離れていてもよい。第1本体突起部575と第1ヨーク513との間には、隙間が設けられていてもよい。
【0207】
凹み585の短手方向(つまり前後方向)において、第1本体突起部575は、2つの第1磁石片512a、512bの間に位置している。2つの第1磁石片512a、512bの各々は、第1ヨーク513に吸着している。2つの第1磁石片512a、512bの各々は、第1上面凹み541の底面から離れていてもよい。第1カバー510の一部は、第5上面凹み545から上面501側へはみ出してもよい。第1カバー510の厚みは、第5上面凹み545の深さよりも大きくてもよい。
【0208】
<係合子>
【0209】
図28は、図25の領域XXVIIIの拡大模式図である。図28に示されるように、アタッチメント500は、係合子561を有している。係合子561は、凹み585の内周面504に設けられている。係合子561は、凹み585の内周面504のうち、凹み585の長手方向の少なくとも一方の端面に設けられている。言い換えれば、係合子561は、凹み585の内周面504のうち、凹み585の長手方向の一方の端面にのみ設けられていてもよいし、凹み585の長手方向の両方の端面に設けられていてもよい。本実施形態によれば、係合子561は、凹み585の内周面504のうち、凹み585の長手方向の一方側の端面と他方側の端面のうち、一方側の端面にのみ設けられている。
【0210】
図28に示されるように、係合子561は、湾曲面564と、下側面部563とを有している。係合子561は、凹み585の内側に突出している。湾曲面564は、係合子561のうち、凹み585の底面509を向く面であり、凹み585の底面509から離間している。下側面部563は、係合子561のうち、凹み585の開口側を向く面であり、湾曲面564に連なっている。湾曲面564は湾曲形状を有している。湾曲面564は、凹み585の内側および底面509に向けて凸となるように湾曲してもよい。係合子561は、凹み585の底面509側から開口側に近づくほど凹み585の内側に突出する形状を有してもよい。上下方向において、係合子561は、凹み585の内周面504の端面のうち、凹み585の底面509側よりも開口側に近い位置に設けられてもよい。
【0211】
係合子561の下側面部563は、本体部材530の下面502に連なっていてもよい。上下方向および左右方向の各々に平行な断面において、下側面部563は直線状に延びていてもよい。当該断面において、下側面部563は、下面502に対して底面509側へ傾斜していてもよい。下側面部563は、凹み585の内側および開口に向けて凸となるように湾曲していてもよい。下側面部563は、湾曲面564よりは湾曲していなくてもよい。また、図28に示されるように、下面502のうち、係合子561が設けられた側の端部は丸みを帯びた形状をしている。なお、下面502のうち、係合子561が設けられた側の端部は丸みを帯びていなくてもよい。一例として、下面502は、全体として上側面11と平行になる平面であってもよい。
【0212】
本体部材530は、ストラップ590の取り付け部505を有している。取り付け部505は、例えば、本体部材530を前後方向に貫通する貫通孔である。取り付け部505は、本体部材530の外周面503のうち、凹み585の短手方向の一方側の外側面と、他方側の外側面とを貫通している。取り付け部505は、係合子561の近傍に設けられている。
【0213】
取り付け部505は、凹み585の外に設けられている。取り付け部505は、凹み585の長手方向の一方側に設けられている。取り付け部505は、凹み585の長手方向において、アタッチメント500の中央よりも、係合子561が設けられた一方側と同じ側に設けられている。図25に示されるように、本体部材530は、凹み585の長手方向の一方側にある第1外側面部5031と、凹み585の長手方向の他方側にある第2外側面部5032とを有している。凹み585の長手方向において、取り付け部505は、第1外側面部5031と係合子561の間に位置している。上下方向において、取り付け部505は、底面509と下面502との間に設けられている。
【0214】
<導光路>
【0215】
図29は、図25のXXIX-XXIX線に沿った断面模式図である。図29に示されるように、凹み585は、互いに対向する第1内周面504aと第2内周面504bとを有している。第1内周面504aおよび第2内周面504bの各々は、凹み585の長手方向に沿って延びている。
【0216】
アタッチメント500は、第1導光路551と、第2導光路552とを有している。上下方向および前後方向の各々に平行な断面において、第1導光路551と第2導光路552とは、上下方向に延びる直線に対して線対称の形状を有していてもよい。
【0217】
第1導光路551は、第1導光部材551cと、第1導光孔551dとを有している。第1導光部材551cは、断面L字状の第1導光部分551aと、断面四角形状の第2導光部分551bとを有している。第1導光部分551aは、本体部材530に形成されたL字状の第1収容部553に取り付けられてもよい。第1収容部553は、第1内周面504aと底面509がL字状にえぐられた部分である。
【0218】
第2導光部分551bは、第1導光部分551aに連なる。第2導光部分551bは、第1導光孔551dに挿入されている。第1導光孔551dは、本体部材530に形成されている。第1導光孔551dは、本体部材530の第1外周面503aと第1内周面504aとを貫通する。第1外周面503aは、第1内周面504aの反対側に位置する。なお、第1導光路551は、第1導光孔551dのみで構成されていてもよい。第1導光路551は、第1導光部材551cを有していなくてもよい。
【0219】
第2導光路552は、実質的に第1導光路551と同様の構成を有し、同様の配置がされる。
【0220】
第1導光部材551cの全体または一部は、導光可能な材質(例えば透明なプラスチック)で構成されていてもよい。
【0221】
本実施形態のアタッチメント500によれば、第1収容部553は、第2導光部分551bが第1導光孔551dの軸線方向に移動したときに第1導光部分551aが当接するストッパ端面553aを有している。ストッパ端面553aは、上下方向に沿って延びている。そのため、第1導光部材551がアタッチメント500の第1導光孔551dの外側から押された場合であっても、第1導光部分551aが、第1収容部553のストッパ端面553aに当接することで、第1導光部材551がそれ以上奥側に移動することが抑制される。また第1導光部材551が、第1収容部553に取り付けられているため、第1導光部材551が本体部材530から脱落することが抑制される。第2導光部材552についても同様である。
【0222】
さらに、第1導光部分551aは、上下方向における凹み585の底側であり且つ前後方向における凹み585の内側に位置するテーパ面551eを有していてもよい。テーパ面551eは、凹み585の前後方向の内側に向かうにつれて第1導光部分551aの上下方向の厚みが小さくなるように前後方向に対して傾斜している。これにより、第2導光部分551bを第1導光孔551dに挿入し、第1導光孔551dを支点として第1導光部材551cを回転しながら、第1導光部分551aを第1収容部553に容易に嵌めることができる。
【0223】
<押下領域>
【0224】
図25に示されるように、本体部材530は、第1押下部519と、第2押下部529とを有している。凹み585の底面509は、第1押下領域511と、第2押下領域521とを有している。第1押下部519は、第1押下領域511を構成する。第1押下領域511は、ゲームコントローラ1の第1ボタン110を押下する領域である。第1押下領域511の少なくとも一部は、第1ボタン110の天面の少なくとも一部と対向する。第2押下部529は、第2押下領域521を構成する。第2押下領域521は、ゲームコントローラ1の第2ボタン120を押下する領域である。第2押下領域521の少なくとも一部は、第2ボタン120の天面の少なくとも一部と対向する。
【0225】
凹み585の底面509は、第1底面領域509aと、中央底面領域509cと、第2底面領域509bとを有している。凹み585の長手方向において、第1押下領域511は、第1底面領域509aと中央底面領域509cとの間に位置している。第2押下領域521は、第2底面領域509bと中央底面領域509cとの間に位置している。
【0226】
第1押下領域511は、凹み585の底面509のうち第1押下領域511以外の領域の少なくとも一部よりも突出している。これにより、例えば、第1ボタン110の天面が凸部100の天面から奥まった位置にある場合であっても、第1ボタン110を容易に押下することができる。第1押下領域511は、第1底面領域509aの一部よりも突出していてもよい。第1押下領域511は、第2底面領域509bの一部よりも突出していてもよい。第1押下領域511は、中央底面領域509cの一部よりも突出していてもよい。
【0227】
別の態様として、第1押下領域511は、凹み585の底面509のうち第1押下領域511以外の領域の少なくとも一部よりも突出していなくてもよい。上下方向において、第1押下領域511は、第1底面領域509a、第2底面領域509bおよび中央底面領域509cの各々と同じ高さに位置していてもよい。
【0228】
第2押下領域521は、凹み585の底面509のうち第2押下領域521以外の領域の少なくとも一部よりも突出している。これにより、例えば、第2ボタン120の天面が凸部100の天面から奥まった位置にある場合であっても、第2ボタン120を容易に押下することができる。第2押下領域521は、第1底面領域509aの一部よりも突出していてもよい。第2押下領域521は、第2底面領域509bの一部よりも突出していてもよい。第2押下領域521とは、中央底面領域509cの一部よりも突出していてもよい。
【0229】
別の態様として、第2押下領域521は、凹み585の底面509のうち第2押下領域521以外の領域の少なくとも一部よりも突出していなくてもよい。上下方向において、第2押下領域521は、第1底面領域509a、第2底面領域509bおよび中央底面領域509cの各々と同じ高さに位置していてもよい。
【0230】
本実施形態のアタッチメント500において、磁石580は、凹み585の底に設けられている。磁石580は、凹み585の底面509に埋め込まれていてもよいし、底面509に形成された孔の表面または奥まった位置に露出する態様で配置されてもよいし、底面509上に配置されてもよい。一態様として、第1磁石部材512は、第1押下部519に設けられている。第1磁石部材512は、第1押下領域511に埋設されている。これにより、第1磁石部材512は、第1ボタン110に吸着しやすくなる。第1磁石部材512は、第1押下領域511に沿って延びている。これにより、第1磁石部材512が凹み585の内部に脱離することが防がれる。また第1磁石部材512が凹み585の底面509に露出している場合と比較して、第1磁石部材512に砂鉄などの異物が直接付着することを抑制できる。
【0231】
第1磁石部材512は、第1押下領域511に露出していてもよいし、第1押下領域511に形成された孔に配置されていてもよいし、第1押下領域511上に配置されていてもよい。凹み585の深さ方向に関し、第1磁石部材512の少なくとも一部は、凹み585の底面509のうち最も深い領域である最深領域と、第1押下領域511との間に設けられている。最深領域と第1押下領域511との間に第1磁石部材512を配置することにより、スペースを有効に活用することができる。また第1磁石部材512が第1ボタン110の近くに配置されるため、第1磁石部材512と第1ボタン110との吸着力を向上することができる。
【0232】
第2磁石部材522は、第1磁石部材512と実質的に同様の配置がされている。
【0233】
なお、凹み585の底面509のうち最も深い領域である最深領域は、第1底面領域509aであってもよいし、第2底面領域509bであってもよいし、中央底面領域509cであってもよい。上下方向において、第1底面領域509aおよび中央底面領域509cの各々は、第1押下領域511と第1カバー510との間に位置している。上下方向において、第2底面領域509bおよび中央底面領域509cの各々は、第2押下領域521と第2カバー520との間に位置している。
【0234】
図11および図12に示されるように、凸部100の天面は、第1開口197が設けられた第1領域101と、第2開口198が設けられた第2領域102とを有している。第1ボタン110は、第1開口197に配置されている。第2ボタン120は、第2開口198に配置されている。第1領域101および第2領域102の各々は、凸部100の長手方向に対して垂直な方向(凸部100の前後方向)において一端から他端にわたって設けられている。図2および図20に示されるように、凹み585の底面509において、第1押下領域511および第2押下領域521の各々は、凹み585の短手方向において一端から他端にわたって設けられてもよい。そのため、アタッチメント500が前後方向に多少位置ずれした場合であっても、第1押下領域511および第2押下領域521は、それぞれ第1ボタン110および第2ボタン120を押すことができる。
【0235】
別の態様として、凹み585の底面509において、第1押下領域511および第2押下領域521の各々は、凹み585の短手方向の一端から離間していてもよいし、当該短手方向の他端から離間していてもよい。さらに別の態様として、第1押下領域511および第2押下領域521の各々は、凹み585の短手方向の一端から離間していており、かつ、当該短手方向の他端に連なっていてもよい。
【0236】
<切り欠き>
【0237】
図25に示されるように、凹み585の内周面504には、切り欠き581が設けられていてもよい。切り欠き581は、ゲームコントローラ1の凸部100の外周面503から突出する弾性変形体52、54を避けるためのものである。弾性変形体52、54は、ゲームコントローラ1の凸部100がゲーム装置側凹み585に嵌ったとき、ゲーム装置側凹み585の内周面504と当接することで潰れる。ゲームコントローラ1の凸部100がアタッチメント500の凹み585に嵌ったとき、弾性変形体52、54は切り欠き581の内部に配置される。
【0238】
切り欠き581は、凹み585の第1内周面504aと第2内周面504bのうちの一方のみに設けられていてもよいし、第1内周面504aおよび第2内周面504bの各々に設けられていてもよい。本実施形態のアタッチメント500によれば、第1内周面504aにおいて2つの切り欠き581が設けられ、かつ第2内周面504bにおいて2つの切り欠き581が設けられている。凹み585の長手方向において、2つの切り欠き581の一方は、第1押下領域511よりも一方側(右側)に配置され、かつ、2つの切り欠き581の他方は、第2押下領域521よりも他方側(左側)に配置されている。すなわち、凹み585の長手方向において、第1押下領域511および第2押下領域521は2つの切り欠き581に挟まれている。
【0239】
図25に示されるように、切り欠き581は、凹み585の開口端から底面側に延びている。切り欠き581は、本体部材530の下面502に開口するように形成されている。切り欠き581は、凹み585の底面509から離間している。上下方向において、切り欠き581は、本体部材530の下面502寄りに配置されている。
【0240】
ゲームコントローラ1の弾性変形体52、54がアタッチメント500の凹み585の内周面504に干渉すると、アタッチメント500がゲームコントローラ1に向かって近づくように移動しづらくなる。言い換えれば、アタッチメント500を用いてゲームコントローラ1の第1ボタン110および第2ボタン120を押下しづらくなる。アタッチメント500の凹み585の内周面504に、弾性変形体52、54を避けるための切り欠き581が設けられることにより、アタッチメント500の移動が妨げられることを抑制できる。
【0241】
<装着方法>
【0242】
次に、アタッチメント500をゲームコントローラ1に装着する方法について説明する。図30は、アタッチメント500をゲームコントローラ1に装着する状態を示す模式図である。図31は、図30の領域XXXIにおける拡大断面模式図である。
【0243】
図30および図31に示されるように、アタッチメント500の係合子561が、第1矢印S1の方向に沿ってゲームコントローラ1の第2係合穴194に挿入される。この状態において、アタッチメント500の凹み585の長手方向は、ゲームコントローラ1の凸部100の長手方向に対して傾斜している。ゲームコントローラ1の凸部100の一部は、アタッチメント500の凹み585に嵌る。
【0244】
アタッチメント500の係合子561がゲームコントローラ1の第2係合穴194に挿入された状態を維持しながら、アタッチメント500がゲームコントローラ1の前後方向に垂直な平面において回転する。ストラップ590が設けられている本体部材530の端部と反対側にある本体部材530の端部は、第2矢印S2の方向に沿ってゲームコントローラ1に近づく方向に移動する。これにより、ゲームコントローラ1の凸部100は、アタッチメント500の凹み585に嵌る。以上により、アタッチメント500がゲームコントローラ1に装着される。
【0245】
<装着状態>
【0246】
次に、アタッチメント500がゲームコントローラ1に装着された状態について説明する。図32は、アタッチメント500がゲームコントローラ1に装着された状態を示す正面模式図である。図33は、図32の領域XXXIIIにおける拡大断面模式図である。
【0247】
図32および図33に示されるように、アタッチメント500は、凹み585がゲームコントローラ1の凸部100に嵌るようにゲームコントローラ1に取り付けられている。ゲームコントローラ1の凸部100の長手方向において、凸部100の全体は、アタッチメント500の凹み585に嵌っている。ゲームコントローラ1の凸部100は、コントローラハウジング10の上側面11に設けられている。アタッチメント500の下面502は、ゲームコントローラ1の上側面11に対向している。アタッチメント500の凹み585の長手方向とゲームコントローラ1の凸部100の長手方向が沿うように、アタッチメント500は、ゲームコントローラ1に取り付けられている。
【0248】
アタッチメント500の下面502は、ゲームコントローラ1の上側面11から離間している。アタッチメント500の凹み585の深さ(凹み深さC)は、ゲームコントローラ1の凸部100の高さ(第12高さT12)よりも小さい。アタッチメント500の凹み585の深さは、アタッチメント500の上下方向における凹み585の深さである。ゲームコントローラ1の凸部100の高さは、ゲームコントローラ1の上下方向における凸部100の高さである。第12高さT12は、第3高さT3と同じであってもよいし、第5高さT5と同じであってもよい(図13参照)。凹み深さCは、第6高さT6よりも小さくてもよいし、第7高さT7よりも小さくてもよい(図13参照)。アタッチメント500の凹み585の最も深い部分の深さは、ゲームコントローラ1の凸部100の最も高い部分の高さよりも小さくてもよい。
【0249】
図33に示されるように、アタッチメント500の係合子561が、ゲームコントローラ1の第2係合穴194に配置されている。第2係合穴194は、ゲームコントローラ1の凸部100の外周面503のうち凸部100の長手方向の一方の端面に設けられている。
【0250】
係合子561が第2係合穴194と係合することよって、アタッチメント500がゲームコントローラ1から意図せず離脱することを抑制することができる。そのため、ゲームコントローラ1に対するアタッチメント500の装着を補強することができる。例えば、アタッチメント500が有する磁石の磁力が、ゲーム装置が有する磁石の磁力よりも弱い場合であっても、装着を補強することができる。
【0251】
係合子561は、凹み585の内周面504に設けられている。そのため、係合子561が凹み585の外部にある場合と比べて、省スペース化を実現できる。また係合子561が意図せず何かに引っ掛かることを抑制できる。係合子561は、凹み585の内側に突出する形状を有するように先端が先細っている。そのため、係合子561を第2係合穴194に装着がしやすい。また係合子561は、凹み585の内側に突出する湾曲面564を有している。そのため、アタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外すときに、係合子561を支点としてアタッチメント500を回転させることで、アタッチメント500を容易に取り外すことができる。
【0252】
さらに係合子561は、凹み585の底面509側よりも開口側に近い位置に設けられている。そのため、アタッチメント500を斜めに傾けつつ、凹み585の開口側に近い位置にある係合子561を凸部100の第2係合穴194に引っ掛け、引っ掛けた位置を支点として凹み585を凸部100に対して回転させながら動かすことにより、アタッチメント500をゲームコントローラ1に容易に装着することができる。
【0253】
図33に示されるように、ストラップ590の取り付け部505は、ゲームコントローラ1の上側面11の対向方向に位置している。ストラップ590の取り付け部505は、凹み585の長手方向において、アタッチメント500の中央よりも、係合子561が設けられた一方側と同じ側に設けられている。ストラップ590の取り付け部505は、係合子561の近傍に設けられている。
【0254】
係合子561によってアタッチメント500の離脱方向が限定される。アタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外すために、係合子561をゲームコントローラ1に近づく方向(第4矢印S4の方向)に動かすこと必要がある。しかしながら、ストラップ590の取り付け部505は、ゲームコントローラ1の上側面11と対向する方向に位置しているため、ストラップ590を大きな力で第4矢印S4の方向に引っ張ることはできない。ストラップ590を第4矢印S4の方向に引っ張ると、ストラップ590は第4矢印S4方向に伸びきる前に上側面11にぶつかるためである。また第4矢印S4の方向は、第1磁石部材の磁力の方向と同じである。第1磁石部材は第1ボタン110に磁力により吸着しているため、ストラップ590を第4矢印S4の方向に引っ張ったとしても、ストラップ590は容易には動かない。つまり、本実施形態に係るアタッチメント500は、ストラップ590が引っ張られたとしても、ゲームコントローラ1から容易には離脱しない構造を有している。
【0255】
図34は、図32の領域XXXIVにおける拡大断面模式図である。なお、図34に示される断面は、前後方向において第1磁石部材512を構成する2つの第1磁石片512a、512bの中間に位置しているため、図34において第1磁石部材512は図示されていない。図34に示されるように、ゲームコントローラ1の上面ボタン(右)110とアタッチメント500の第1磁石部材512が吸着しているとき、上面ボタン(右)110の操作面115は、第1押下領域511に接触する。凸部の天面106は、底面509から離間している。凸部の天面106と底面509との間には隙間が設けられている。
【0256】
アタッチメント500の凹み585にゲームコントローラ1の凸部100が嵌ったとき、磁石には、第1ボタン110と第2ボタン120が磁力によって吸着する。具体的には、第1磁石部材512は、第1ボタン110に磁力によって吸着する。第2磁石部材522は、第2ボタン120に磁力によって吸着する。
【0257】
なお、「第1磁石部材512は、第1ボタン110に磁力によって吸着する」とは、第1磁石部材512が第1ボタン110に直接接触する場合と、第1磁石部材512と第1ボタン110との間に他の部材が介在する場合とを含む。本実施形態においては、第1磁石部材512は、本体部材530を介して第1ボタン110に磁力によって吸着する。本体部材530の第1押下領域511は、第1ボタン110の天面に接する。第1磁石部材512は、第1ボタン110から離間している。第1ボタン110は、第1磁石部材512の磁力によって本体部材530の第1押下領域511に保持される。同様に、「第2磁石部材522は、第2ボタン120に磁力によって吸着する」とは、第2磁石部材522が第2ボタン120に直接接触する場合と、第2磁石部材522と第2ボタン120との間に他の部材が介在する場合とを含む。
【0258】
本実施形態に係るアタッチメント500によれば、アタッチメント500の凹み585にゲームコントローラ1の凸部100が嵌ったとき、第1磁石部材512には第1ボタン110が磁力によって吸着し、かつ第2磁石部材522には第2ボタン120が磁力によって吸着する。これにより、凸部100に嵌る凹み585によって、第1磁石部材512および第2磁石部材522の位置合わせを行いつつ、第1磁石部材512および第2磁石部材522を用いてアタッチメント500をゲームコントローラ1に装着することができる。
【0259】
図34に示されるように、凹み585の長手方向における第1押下領域511の長さ(第7長さB7)は、凸部100の長手方向における第1ボタン110の天面の長さ(第3長さW3)よりも短い。凹み585の長手方向において、第1押下領域511の全領域は、第1ボタン110の天面に対向している。これにより、第1押下領域511が左右方向に多少位置ずれした場合であっても、第1押下領域511が、第1ボタン110ではない凸部100の天面の部分に接触することを抑制できる。そのため、第1ボタン110の押下が妨げられることを抑制できる。
【0260】
別の態様として、凹み585の長手方向における第1押下領域511の長さは、凸部100の長手方向における第1ボタン110の天面の長さ以上であってもよい。
【0261】
第2押下領域521(第8長さB8)および第2ボタン120の天面(第4長さW4)についても同様である。
【0262】
なお、ゲームコントローラ1は、第1弾性変形体52と、第2弾性変形体54とを有する。第1弾性変形体52は、フランジ113の上面と、第1内面71との間に配置される。第2弾性変形体54は、フランジ123の上面と、第1内面73との間に配置される。第1弾性変形体52および第2弾性変形体54の各々は、力が加えられることによって弾性変形し、力がかからなくなることにより弾性復帰する。
【0263】
アタッチメント500がゲームコントローラ1に装着されると、第1ボタン110と第1磁石部材512とは対向する。本実施形態において第1ボタン110は軟磁性体からなるため、第1磁石部材512が第1ボタン110に近づくと、第1ボタン110は第1磁石部材512に磁力により引っ張られる。すると、第1ボタン110には押下方向と反対方向の力がかかる。このとき、フランジ113と第1内面71との間に設けられた第1弾性変形体52は、フランジ113によって第1内面71の方向に押されることによって、押下げ方向と反対方向に縮む弾性変形をする。ゲームコントローラ1の第1ボタン110と第1磁石部材512が吸着しているとき、第1弾性変形体52は上下方向に潰れていてもよい。
【0264】
アタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外すとき、第1磁石部材512は第1ボタン110から離れようとするが、それらは磁力によって引き付けられているため、第1ボタン110はさらに上方に移動し、第1弾性変形体52はさらに上下方向に潰れる。
【0265】
別の観点から言えば、アタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外すとき、第1ボタン110は、第1磁石部材512との吸着を維持したまま瞬間的にさらに上方に移動しようとする。これにより、アタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外すとき、粘りあるいは抵抗感が生じ、第1磁石部材512が第1ボタン110から急に外れることが抑制される。第2磁石部材522と第2ボタン120についても同様である。
【0266】
アタッチメント500の凹み585にゲームコントローラ1の凸部100が嵌ったとき、凹み585の底面509は、凸部100の天面106から離間している。具体的には、天面106の第1領域101から第5領域105は、それぞれ凹み585の底面509から離間している。
【0267】
凹み585の底面509は、ユーザの操作に応じてゲームコントローラ1の天面から突出するプッシャー181が当接する当接部509dを有していてもよい(図25参照)。当接部509dは、第1底面領域509aに位置していてもよい。当接部509dは、凹み585の底面509のうち、凹み585の長手方向の他方側に設けられている。凹み585の長手方向の一方側には係合子561が設けられている。
【0268】
他の態様として、凹み585の底面509は、当接部509dを有していなくてもよい。つまり、プッシャー181に対向する底面509の部分において、プッシャー避け部(図示せず)が設けられていてもよい。プッシャー避け部は、例えば底面509に設けられた窪みまたは孔である。これにより、ユーザの操作に応じてゲームコントローラ1の天面からプッシャー181が突出した場合であっても、凹み585の底面509がプッシャー181に押されないようにすることができる。
【0269】
図35は、図32のXXXV-XXXV線に沿った凸部100付近を示す断面模式図である。図35に示されるように、ゲームコントローラ1の凸部100がアタッチメント500の凹み585に嵌ったとき、アタッチメント500の第1導光路551は、ゲームコントローラ1の射光部150と対向するように配置される。より特定的には、第1導光路551の第1導光部材551cは、射光部150と対向する。射光部150は、第1導光路551の第1導光孔551dと第2導光路552の第2導光孔552dとを通る仮想直線上に位置する。
【0270】
射光部150は、凸部100の外周面107に設けられる。射光部150は、光を凸部100の外部に発する。第1導光路551は、アタッチメント500の凹み585に嵌ったゲームコントローラ1の凸部100から射光される光が通る。そのため、アタッチメント500がゲームコントローラ1に取り付けられた場合であっても、ユーザは、アタッチメント500の外部から第1導光路551を通った光を視認することができる。また凹み585の内周面504から本体部材530の外周面503に向かって光が通る。そのため、例えばゲームコントローラ1を横持ちするユーザが光を視認しやすくなる。
【0271】
図35に示されるように、第1導光路551と第2導光路552の両方がアタッチメント500に設けられていてもよい。この場合、アタッチメント500が第1ゲームコントローラ1に取り付けられたとき第1導光路551が射光部150に対向し、アタッチメント500が第2ゲームコントローラ2に取り付けられたとき第2導光路552が射光部150に対向する。そのため、アタッチメント500が第1ゲームコントローラ1または第2ゲームコントローラ2のいずれに取り付けられた場合であっても、ユーザは射光部150からの光を視認できる。なお、第1導光路551は、射光部150に対してズレていてもよい。一例として、第1導光路551は、射光部150に対して上方にズレた位置で射光部150に対向してもよい。別の観点から言えば、射光部150のうち上方側の領域は第1導光路551と対向し、下方側の領域は第1導光路551と対向しなくてもよい。
【0272】
図36は、図32のXXXVI-XXXVI線に沿った断面模式図である。図36に示される断面は、アタッチメント500の上下方向に対して垂直である。図36に示されるように、アタッチメント500の前後方向における第1係合子561の幅(第3幅E3)は、ゲームコントローラ1の前後方向における第2係合穴194の幅(第1幅E1)よりも小さい。そのため、アタッチメント500の第1係合子561は、ゲームコントローラ1の第2係合穴194に挿入可能である。言い換えれば、アタッチメント500の第1係合子561は、ゲームコントローラ1の第2係合穴194に係合する。
【0273】
図37は、アタッチメント500の第1係合子561をゲームコントローラ1の第1係合穴193に挿入しようとした状態を示す断面模式図である。凸部100の長手方向において、ゲームコントローラ1の第1係合穴193は、第2係合穴194の反対側に位置している。第1係合穴193は、ゲームコントローラ1の凸部100の外周面503のうち、凸部100の長手方向の他方側の端面に設けられている。第2係合穴194は、ゲームコントローラ1の凸部100の外周面503のうち、凸部100の長手方向の一方側の端面に設けられている。
【0274】
図37に示されるように、アタッチメント500の前後方向における第1係合子561の幅(第3幅E3)は、ゲームコントローラ1の前後方向における第1係合穴193の幅(第2幅E2)よりも大きい。そのため、アタッチメント500の第1係合子561は、ゲームコントローラ1の第1係合穴193に挿入することができない。言い換えれば、アタッチメント500の第1係合子561は、ゲームコントローラ1の第2係合穴194に係合しない。
【0275】
アタッチメント500の第1係合子561は、ゲームコントローラ1の第2係合穴194に係合するが、第1係合穴193に係合しない形状に形成されていてもよい。これにより、アタッチメント500は、正しい方向でゲームコントローラ1に取り付けることができるが、正しい方向と反対方向ではゲームコントローラ1に取り付けられないようにすることができる。またアタッチメント500を、容易に正しい方向でゲームコントローラ1に取り付けることができる。
【0276】
アタッチメント500の上下方向における第1係合子561の幅がゲームコントローラ1の上下方向における第1係合穴193の幅よりも大きいことにより、第1係合子561が第1係合穴193に係合しなくてもよい。第1係合子561の幾何学的な形状が第1係合穴193の幾何学的な形状と異なることにより、第1係合子561が第1係合穴193に係合しなくてもよい。
【0277】
(操作面)
【0278】
次に、アタッチメント500の操作面570について説明する。図25に示されるように、アタッチメント500は、操作面570を有している。操作面570は、ユーザにより操作される面である。アタッチメント500の上下方向において、一方側に凹み585が設けられ、他方側に操作面570が設けられている。
【0279】
操作面570は、それぞれ視覚的または触覚的に識別可能な第1操作領域510および第2操作領域520を有していてもよい。視覚的に識別可能な場合とは、例えば、各操作領域とそれ以外の領域の色彩、光沢、模様等が異なる場合である。触覚的に識別可能な場合とは、例えば、各操作領域とそれ以外の領域の材質が異なる場合、各操作領域とそれ以外の領域の高さが異なる場合、各操作領域とそれ以外の領域との間に境界(溝)があるような場合などである。
【0280】
本実施形態において、第1操作領域510は、例えば第1カバー510の上面である。第2操作領域520は、例えば第2カバー520の上面である。第1操作領域510および第2操作領域520の各々は、凹み585の長手方向に沿って設けられている。なお、本体部材530の上面501のうち、少なくとも一部の領域は操作面570を構成してもよい。例えば、本体部材530の上面501のうち、第1操作領域510と第2操作領域520の間の領域は、操作面570を構成する。
【0281】
第1操作領域510は、凹み585の長手方向に関して操作面570の中心よりも一方側(右側)において、当該一方側(右側)の端部寄りに設けられている。なお、本実施形態において、凹み585の長手方向に関する操作面570の中心は、凹み585の長手方向に関する中心と実質的に同じである。第1操作領域510の左側端部と操作面570の中央との距離は、第1操作領域510の右側端部と第2外側面部5032の距離より長くてもよい。凹み585の長手方向に関して、第1操作領域510の中心は、第1押下領域511の中心よりも外側(右側)に位置していてもよい。
【0282】
第2操作領域520は、凹み585の長手方向に関して操作面570の中心よりも他方側(左側)において、当該他方側(左側)の端部寄りに設けられている。第2操作領域520の右側端部と操作面570の中央との距離は、第2操作領域520の左側端部と第1外側面部5031の距離より長くてもよい。凹み585の長手方向に関して、第2操作領域520の中心は、第2押下領域521の中心よりも外側(左側)に位置していてもよい。
【0283】
ゲームコントローラ1に装着されたとき、第1操作領域510は第1ボタン110の上方に位置し、かつ、凹み585の長手方向に関して、第1操作領域510の中心は、第1ボタン110の天面の中心よりも外側に位置していてもよい。同様に、ゲームコントローラ1に装着されたとき、第2操作領域520は第2ボタン120の上方に位置し、かつ、凹み585の長手方向に関して、第2操作領域520の中心は、第2ボタン120の天面の中心よりも外側に位置してもよい。別の態様として、第1操作領域510と第2操作領域520とが一体となって操作領域を形成していてもよい。
【0284】
アタッチメント500が操作面570を有することにより、アタッチメント500をゲームコントローラ1に取り付けた状態で、ゲームコントローラ1の第1ボタン110および第2ボタン120を押下することができる。
【0285】
<動作>
【0286】
次に、アタッチメント500をゲームコントローラ1に装着した状態でアタッチメント500を使用する方法について説明する。
【0287】
図38は、操作面570の右側が押されている状態を示す一部断面模式図である。図38に示される断面は、アタッチメント500の前後方向に対して垂直である。図38に示されるように、アタッチメント500が装着されたゲームコントローラ1は、ユーザによって両手で把持される。ユーザの右手の人差し指により、アタッチメント500の操作面570が押されている。ユーザの右手の人差し指は、例えば第1カバー510を押している。第1カバー510は、操作面570の一部である。
【0288】
本体部材530の第1押下領域511は、第1ボタン110に接している。操作面570がユーザによって押下されることによって本体部材530がゲームコントローラ1に近づく。これにより、第1ボタン110が本体部材530によって押下される。つまり、操作面570がユーザによって押下されることで第1ボタン110が押下される。これにより、第1ボタン110の下方に位置するタクトスイッチは、第1ボタン110によって押下される。
【0289】
別の観点から言えば、操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部が押下されることによって、本体部材530の一方側(右側)とゲームコントローラ1の上側面11が近づくようにゲームコントローラ1に対して傾くとともに、一方側(右側)にある第1ボタン110が押下される。ユーザが押下する部分は、凹み585の長手方向における操作面570の中央よりも一方側(右側)にあればよく、第1カバー510に限定されない。ユーザが押下する部分は、操作面570の中央よりも一方側(右側)にある本体部材530の上面501の部分であってもよい。
【0290】
さらに別の観点から言えば、操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部が押下されることによって、本体部材530の一方側(右側)は上側面11に接することなく上側面11に近づくように本体部材530はゲームコントローラ1に対して傾いてもよい。なお、図38においては、スケールの関係で、本体部材530の一方側(右側)は上側面11に接するように見えるけれども、実際には、本体部材530の一方側(右側)と上側面11との間には僅かな隙間が存在する。操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部が押下された状態において、他方側(左側)におけるアタッチメント500の下面502とゲームコントローラ1の上側面11とのクリアランスは、一方側(右側)におけるアタッチメント500の下面502とゲームコントローラ1の上側面11とのクリアランスよりも大きい。
【0291】
操作面570の右側が押下された際、アタッチメント500の一方側(右側)がゲームコントローラ1の上側面11に接すると、アタッチメント500および/またはゲームコントローラ1の製造寸法誤差や装着状態における位置ずれの状況によっては、アタッチメント500をそれ以上押下できないにもかかわらず右側のボタンの下側にあるタクトスイッチに対する入力が行われない(オンされない)状況が生じる可能性がある。操作面570の右側が押下された際、アタッチメント500の一方側(右側)がゲームコントローラ1の上側面11に接しないようにアタッチメント500がゲームコントローラ1に対して傾くことで、上記のような状況の発生を抑制することができる。
【0292】
本実施形態においては、操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部が押下されると、他方側(左側)にある第2ボタン120のフランジ123を支点として本体部材530はゲームコントローラ1に対して傾く。第2ボタン120が有する2つのフランジ123の内、本体部材530の傾斜の支点は、他方側(左側)のフランジ123に位置している。フランジ123を支点とすることで、アタッチメント500は容易に傾くことができる。
【0293】
ユーザに操作面570が押される前の状態において、凹み585の長手方向に関する一方側(右側)におけるアタッチメント500の下面502とゲームコントローラ1の上側面11とのクリアランスは、第1ボタン110の押し込み量(タクトスイッチを押すのに必要な第1ボタン110の移動距離)よりも大きい。
【0294】
以上のように、操作面570の右側が押されることにより、凹み585の右側に位置するゲームコントローラ1の第1ボタン110のみが押下される。この場合、凹み585の左側に位置するゲームコントローラ1の第2ボタン120は押下されない。
【0295】
図39は、操作面570の左側が押されている状態を示す一部断面模式図である。第1ボタン110の押下と実質的に同様に、操作面570の左側が押されることにより、凹み585の左側に位置するゲームコントローラ1の第2ボタン120のみが押下される。
【0296】
図40は、操作面570の両側が押されている状態を示す一部断面模式図である。図40に示される断面は、アタッチメント500の前後方向に対して垂直である。図40に示されるように、ユーザの左手の人差し指と右手の人差し指とにより、アタッチメント500の操作面570が押されている。ユーザの左手の人差し指は、例えば第2カバー520を押している。ユーザの右手の人差し指は、例えば第1カバー510を押している。
【0297】
第1押下領域511および第2押下領域521は、それぞれ第1ボタン110および第2ボタン120に接している。操作面570がユーザによって押下されることによって本体部材530がゲームコントローラ1に近づく。これにより、第1ボタン110および第2ボタン120が本体部材530によって押下される。第1ボタン110および第2ボタン120は、同時に押下される。
【0298】
別の観点から言えば、操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部と凹み585の長手方向に関する他方側(左側)の少なくとも一部が同時に押下されることによって、本体部材530が上側面11に近づくように移動するとともに、第1ボタン110および第2ボタン120が押下されてもよい。
【0299】
さらに別の観点から言えば、操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部と凹み585の長手方向に関する他方側(左側)の少なくとも一部が同時に押下されることによって、本体部材530の一方側(右側)および他方側(左側)は、上側面11に接することなく上側面11に近づくように本体部材530は移動してもよい。操作面570のうち凹み585の長手方向に関する一方側(右側)の少なくとも一部と凹み585の長手方向に関する他方側(左側)の少なくとも一部が同時に押下された状態において、一方側(右側)におけるアタッチメント500の下面502とゲームコントローラ1の上側面11とのクリアランスは、他方側(左側)におけるアタッチメント500の下面502とゲームコントローラ1の上側面11とのクリアランスと実質的に同じである。
【0300】
以上のように、操作面570の両側が押されることにより、凹み585の左側に位置するゲームコントローラ1のボタンと、凹み585の右側に位置するゲームコントローラ1のボタンとが同時に押下される。
【0301】
本実施形態に係るアタッチメント500によれば、本体部材530がゲームコントローラ1に近づくことにより、第1ボタン110および第2ボタン120が本体部材530によって押下される。そのため、アタッチメント500が本体部材530以外の押しボタンを有し、当該押しボタンがゲームコントローラ1のボタンを押す場合と比較して、アタッチメント500の厚みを薄くすることができる。
【0302】
本実施形態に係るアタッチメント500によれば、アタッチメント500の凹み585の深さは、ゲームコントローラ1の凸部100の高さよりも小さい。そのため、アタッチメント500の本体部材530と、ゲームコントローラ1の上側面11との間にクリアランスが生じる。結果として、アタッチメント500がゲームコントローラ1の上側面11に向かう方向に動きやすくなる。
【0303】
なお、本体部材530自体が動く構造においては、操作面570の中央寄りが押下されると、本体部材530全体が沈み込むことで第1ボタン110および第2ボタン120の両方が押される可能性がある。そのため、第1操作領域510および第2操作領域520の各々を外側寄りに設けることで、ユーザが片押しをしやすいように(意図せずに両押しをしないように)誘導することができる。
【0304】
上記において、本体部材530の一部である第1押下領域511および第2押下領域521がそれぞれ第1ボタン110および第2ボタン120を押下する場合について説明したが、本開示はこの構成に限定されない。別の態様として、第1磁石部材512および第2磁石部材522が本体部材530から露出している場合、本体部材530ではなく、第1磁石部材512および第2磁石部材522がそれぞれ第1ボタン110および第2ボタン120を押下してもよい。さらに別の態様として、本体部材530と第1ボタン110および第2ボタン120の各々との間に他の物体が存在し、当該他の物体を介して、第1ボタン110および第2ボタン120が本体部材530に押下されてもよい。
【0305】
<脱離方法>
【0306】
次に、ゲームコントローラ1からアタッチメント500を取り外す方法について説明する。図41は、ゲームコントローラ1からアタッチメント500を取り外す状態を示す模式図である。
【0307】
まず、ユーザによって操作部182が操作される(図18および図19参照)。これにより、ゲームコントローラ1の凸部100の天面106からプッシャー181が突出する。突出したプッシャー181は、アタッチメント500に設けられた凹み585の底面509を押す。具体的には、プッシャー181は、凹み585の底面509の当接部509dを押す。
【0308】
図41に示されるように、プッシャー181が底面509の当接部509dを押すことにより、プッシャー181に対向するアタッチメント500の部分が凸部100の天面106から離れる方向に移動する。アタッチメント500は、当接部509dの反対側にある係合子561付近を支点として第3矢印S3の方向に回転する。これにより、当接部509d側の凹み585は凸部100から離脱する。当接部509d側の凹み585がある程度凸部100から離脱した後、係合子561が係合穴から外れるようにアタッチメント500を動かすことで、係合子561側の凹み585を凸部100から離脱させることができる。よって、容易にアタッチメント500をコントローラから取り外すことができる。
【0309】
なお、プッシャー181が突出しても、アタッチメント500はゲームコントローラ1から完全には分離しないようにされている。このとき、アタッチメント500は、係合子561が第2係合穴194に引き続き挿入されることによって、およびまたは、少なくとも第2磁石部材が引き続き第2ボタン120に吸着することによって、ゲームコントローラ1から完全には分離しないようにされていてもよい。なお、アタッチメント500は、プッシャー181が突出することによって、ゲームコントローラ1から完全に分離してもよい。
【0310】
また、図41に示されるように、凹み585の深さは、プッシャー181が突出することによって、凸部100の天面106における右端(図41における上端)が凹み585の開口から露出する大きさであってもよい。なお、凹み585の深さは、プッシャー181が突出しても、天面106の右端が凹み310の開口から露出しない大きさであってもよい。
【0311】
また、図41に示されるように、凹み585の深さは、プッシャー181が突出することによって、プッシャー181の少なくとも一部が凹み585から露出する大きさであってもよい。なお、凹み585の深さは、プッシャー181が突出しても、プッシャー181が凹み585から露出しない大きさであってもよい。
【0312】
また、図41に示されるように、凹み585の深さは、プッシャー181が突出することによって、上面ボタン(右)110の操作面115が凹み585から露出する大きさであってもよい。なお、凹み585の深さは、プッシャー181が突出しても、上面ボタン(右)110の操作面115が凹み585から露出しない大きさであってもよい。
【0313】
また、凹み585の深さは、プッシャー181が突出することによって、凸部100の外周面107から露出する第1弾性変形体52の全体が凹み585の開口から露出する大きさであってもよい。一方で、外周面107から露出する第2弾性変形体54は、一部のみが凹み585の開口から露出してもよいし、全体が露出してもよい。
【0314】
なお、上記においては、操作部182を用いてアタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外す場合について説明したが、操作部182を用いることなくアタッチメント500をゲームコントローラ1から取り外してもよい。ユーザは、アタッチメント500を把持した状態で、係合子561が設けられている凹み585の内周面504の端部または係合子561を支点としてアタッチメント500を回転させることにより、アタッチメント500をコントローラから取り外してもよい。
【0315】
<変形例>
【0316】
凹み585の底面509には、貫通孔(図示せず)が形成されていてもよい。貫通孔は、底面509から上面501まで貫通していてもよい。貫通孔は、第1底面領域509aに設けられていてもよいし、中央底面領域509cに設けられていてもよいし、第2底面領域509bに設けられていてもよい。
【0317】
アタッチメント500は、係合子561を有していなくてもよい。具体的には、アタッチメント500は、磁石を有しているが、係合子561を有していなくてもよい。アタッチメント500が係合子561を有している場合において、係合子561は、湾曲面を有しておらず、角張った形状を有していてもよい。係合子561は、凹み585の開口側よりも底面509側に近い位置に設けられてもよいし、開口側と底面509との中間位置に設けられていてもよい。
【0318】
アタッチメント500は、ストラップ590を有していなくてもよい。この場合、アタッチメント500は、ストラップ590の取り付け部505を有していなくてもよい。アタッチメント500は、ストラップ590の取り付け部505を有している場合において、凹み585の長手方向において、アタッチメント500の中央よりも、係合子561が設けられた一方側の反対側に、ストラップ590の取り付け部505が設けられてもよいし、アタッチメント500の中央においてストラップ590の取り付け部505が設けられてもよい。
【0319】
アタッチメント500は、第1ボタン110および第2ボタン120を押下する機能を有していなくてもよい。この場合において、アタッチメント500は、ストラップ590の取り付け部505を有していてもよい。
【0320】
アタッチメント500は、第1磁石部材512と第2磁石部材522を有し、かつ、第1磁石部材512に吸着する第1ヨーク513と、第2磁石部材522に吸着する第2ヨーク523とを有していなくてもよい。他の態様として、アタッチメント500は、第1ヨーク513と第2ヨーク523のうちのいずれか一方のみを有してもよい。
【0321】
アタッチメント500は、ゲームコントローラ1が有する弾性変形体52、54を避けるための切り欠き581を有していなくてもよい。なお、ゲームコントローラ1は、弾性変形体52、54を有していなくてもよい。
【0322】
アタッチメント500は、ゲームコントローラ1の凸部100から射光される光が通る導光路551、552を有していなくてもよい。なお、ゲームコントローラ1は、射光部150を有していなくてもよい。
【0323】
アタッチメント500は、第1カバー510および第2カバー520を有していなくてもよい。このとき、本体部材530の上面501のみによって操作面570が構成されてもよい。またこのとき、本体部材530の上面501の一部の領域が、上面501のその他の領域から視覚的または触覚的に識別可能に形成されることで、第1操作領域および第2操作領域を構成してもよい。
【0324】
アタッチメント500が視覚的または触覚的に識別可能な第1操作領域510および第2操作領域520を有している場合において、凹み585の長手方向に関して、第1操作領域510の中心は、第1押下領域511の中心よりも外側(右側)に位置していなくてもよい。具体的には、凹み585の長手方向に関して、第1操作領域510の中心は、第1押下領域511の中心よりも内側(左側)に位置していてもよいし、第1押下領域511の中心と同じ位置であってもよい。同様に、凹み585の長手方向に関して、第2操作領域520の中心は、第2押下領域521の中心よりも外側(左側)に位置していなくてもよい。具体的には、凹み585の長手方向に関して、第2操作領域520の中心は、第2押下領域521の中心よりも内側(右側)に位置してもよいし、第2押下領域521の中心と同じ位置であってもよい。
【0325】
アタッチメント500がゲームコントローラ1に装着されたとき、凹み585の長手方向に関して、第1操作領域510の中心は、第1ボタン110の天面の中心よりも外側に位置していなくてもよい。具体的には、凹み585の長手方向に関して、第1操作領域510の中心は、第1ボタン110の天面の中心よりも内側に位置してもよいし、第1ボタン110の天面の中心と同じ位置であってもよい。同様に、アタッチメント500がゲームコントローラ1に装着されたとき、凹み585の長手方向に関して、第2操作領域520の中心は、第2ボタン120の天面の中心よりも外側に位置していなくてもよい。凹み585の長手方向に関して、第2操作領域520の中心は、第2ボタン120の天面の中心よりも内側に位置していてもよいし、第2ボタン120の天面の中心と同じ位置であってもよい。
[第2実施形態]
【0326】
次に、第2実施形態に係るアタッチメント600の構成について説明する。図42は、第2実施形態に係るアタッチメント600の構成を示す斜視模式図である。図43は、第2実施形態に係るアタッチメント600を図42とは異なる方向から見た構成を示す斜視模式図である。
【0327】
図42および図43に示されるように、第2実施形態に係るアタッチメント600は、例えば、本体部材630と、ストラップ690と、第1導光路651と、第2導光路652と、第1可動部610と、第2可動部620と、を有している。ストラップ690と、第1導光路651と、第2導光路652と、第1可動部610と、第2可動部620とは、本体部材630に取り付けられている。本体部材630は、上面601と、下面602と、外周面603と、内周面604とを有している。下面602は、上面601に連なっている。外周面603は、上面601および下面602の各々に連なっている。下面602には、凹み685が設けられている。凹み685は、例えば底面609と内周面604とにより形成される。
【0328】
図44は、第2実施形態に係るアタッチメント600の構成を示す断面模式図である。図44に示される断面は、凹み685の長手方向に平行であり、かつアタッチメント600の上下方向に平行である。図44においては、ストラップ690は省略されている。
【0329】
第1可動部610は、本体部材630を貫通している。第1可動部610は、本体部材630に対して移動可能である。第1可動部610は、第1操作面671と、第1押下領域611と、第1磁石部材612と、第1ヨーク613とを有する。第1操作面671は、ユーザによって押下される。第1可動部610は、第1操作面671がユーザによって押下されることによって第1ボタン110を押下する。上下方向において、第1押下領域611は、第1操作面671の反対側にある。第1ボタン110は、第1押下領域611により押下される。第2可動部620は、実質的に第1可動部610と同様の構造である。
【0330】
図45は、図44における領域XXXXVの拡大模式図である。図45に示されるように、第1可動部610は、第1可動部材619と、第2可動部材614とをさらに有している。第1磁石部材612と第1ヨーク613とは、第1可動部材619と第2可動部材614とに挟まれている。第1可動部材619は、第1本体部材619aと、第1フランジ部材619bとを有している。第1本体部材619aは、第1操作面671を構成する。第2可動部材614は、第2本体部材614aと、第2フランジ部材614bとを有している。第2本体部材614aは、第1押下領域611を構成する。第2可動部620は、第1可動部610と実質的に同じ構成を有している。
【0331】
本体部材630は、上板部681と、底板部682とを有している。上板部681は、本体部材630の上面501を形成する。上板部681には、上板孔683が形成されている。第1本体部材619aは、上板孔683に配置される。底板部682は、凹み685の底面609を形成する。上下方向において、底板部682は、上板部681と下面602との間に位置している。底板部682には、底板孔684が形成されている。第2本体部材614aは、底板孔684に配置される。
【0332】
図45において、破線は、下側へ移動した第1可動部610の外形を示している。上面601が鉛直方向の上側を向くようにアタッチメント600が配置された場合、第1可動部610は、破線で示された位置に配置される。図45に示されるように、第1可動部610は、アタッチメント600の上下方向に移動可能である。第1フランジ部材619bは、アタッチメント600の上下方向において、上板部681と底板部682との間を移動する。第1可動部610の上方向への動きは、第1フランジ部材619bにより規制される。第2フランジ部材614bは、アタッチメント600の上下方向において、上板部681と底板部682との間を移動する。第1可動部610の下方向への動きは、第2フランジ部材614bにより規制される。
【0333】
第1可動部610は自然状態において重力によって破線位置にいる。アタッチメント600がゲームコントローラ1に装着されると、第1可動部610は第1ボタン110によって上方(図45の実線位置)に押される。別の観点から言えば、第1ボタン110を上方に押している付勢部材によって、第1押下領域611は上方に押されている。その状態から第1可動部610がユーザに押されることで、第1押下領域611は第1ボタン110を押下する。ユーザが第1可動部610から手を離すと、第1ボタン110の復元力によって第1可動部610は上方に戻される。
【0334】
アタッチメント600の凹み685をゲームコントローラ1の凸部100に装着した状態において、第1可動部610は第1ボタン110に対向し、かつ第2可動部620は第2ボタン120に対向するように配置される。凸部100の天面の少なくとも一部は、凹み685の底面609に当接する。第1可動部610および第2可動部620は、それぞれ第1ボタン110および第2ボタン120を押下することができる。
【0335】
図43および図44に示されるように、アタッチメント600は、第1係合子661と、第2係合子662とを有している。第1係合子661は可動である。第1係合子661は、例えば本体部材630に沈み込むように移動してもよいし、第1係合子661自体が変形することで動いてもよい。第1係合子661は、凹み685の内周面504のうち、凹み685の長手方向の他方側の端面に設けられる。第2係合子662は非可動である。第2係合子662は、凹み685の内周面504のうち、凹み685の長手方向の一方側の端面に設けられる。
【0336】
第1係合子661は、図示しない付勢部によって付勢されていてもよい。第1係合子661に対して外部から力が加えられた場合には、第1係合子661は、凹み685の長手方向に移動してもよい。第1係合子661に対して外部から加えられた力がなくなると、第1係合子661は、元の位置に復帰してもよい。第2係合子662は、例えば本体部材630に固定されている。第2係合子662は、凹み685の内周面604から突出している。
【0337】
図44に示されるように、本体部材630には、ストラップ690の取り付け部605が形成されている。取り付け部605は、貫通孔である。取り付け部605は、第2係合子662の近傍に位置している。別の態様として、取り付け部605は、第1係合子661の近傍に位置していてもよい。
【0338】
アタッチメント600の凹み685をゲームコントローラ1の凸部100に装着する際、まず非可動である第2係合子662がゲームコントローラ1の第1係合穴193に挿入される。次に、第2係合子662を支点としてアタッチメント600を回転させながら、可動である第1係合子661が第2係合穴194に挿入される。アタッチメント600の凹み685をゲームコントローラ1の凸部100に装着が完了した状態において、第1係合子661は、第2係合穴194に係合する。第2係合子662は、第1係合穴193に係合する。
【0339】
本実施形態に係るアタッチメント600によれば、第1可動部610および第2可動部620の各々は、本体部材630に遊嵌している。そのため、第1可動部610および第2可動部620がそれぞれ第1ボタン110および第2ボタン120に吸着するようにアタッチメント600がゲームコントローラ1に取り付けられた場合において、本体部材630とゲームコントローラ1とはガタつきが発生する場合がある。2つの係合子を用いてアタッチメント600をゲームコントローラ1に取り付けることにより、本体部材630とゲームコントローラ1とはガタつきの発生を抑制しつつ、アタッチメント600がゲームコントローラ1から離脱することを抑制できる。
【0340】
<変形例>
【0341】
第1磁石部材612は、第2可動部材614から凹み685に露出していてもよい。第1可動部610は、第1ヨーク613を有していなくてもよい。第1可動部610は、第1可動部材619と第1磁石部材612により構成されていてもよいし、第2可動部材614と第1磁石部材612により構成されていてもよいし、第1磁石部材612のみにより構成されていてもよい。
【0342】
第2磁石部材622は、第4可動部材624から凹み685に露出していてもよい。第2可動部620は、第2ヨーク623を有していなくてもよい。第2可動部620は、第3可動部材629と第2磁石部材622により構成されていてもよいし、第4可動部材624と第2磁石部材622により構成されていてもよいし、第2磁石部材622のみにより構成されていてもよい。
【0343】
アタッチメント600は、第1係合子661を有し、かつ、第2係合子662を有していなくてもよい。アタッチメント600は、第2係合子662を有し、かつ、第1係合子661を有していなくてもよい。アタッチメント600は、第1係合子661および第2係合子662を有していなくてもよい。
【0344】
アタッチメント600は、第1可動部610および第2可動部620を上方に付勢する付勢部材を有していてもよい。
[第3実施形態]
【0345】
次に、第3実施形態に係るアタッチメント700の構成について説明する。図46は、第3実施形態に係るアタッチメント700の構成を示す斜視模式図である。第3実施形態に係るアタッチメント700は、充電台である。
【0346】
図46に示されるように、アタッチメント700は、本体部材730と、充電台側第1端子731と、充電台側第2端子732と、第1磁石部材711と、第2磁石部材712と、第3磁石部材713と、第4磁石部材714と、外部接続コネクタ719とを有している。
【0347】
本体部材730は、本体側第1側面701と、本体側第2側面702と、本体側外周面703とを有している。アタッチメント700は、本体側第1側面701を下にして床等に載置される。本体側第2側面702は、本体側第1側面701の反対側に位置している。本体側外周面703は、本体側第1側面701および本体側第2側面702の各々に連なっている。
【0348】
本体側第2側面702には、第1凹み785aと、第2凹み785bとが設けられている。第1凹み785aは、第1底面709aと、第1内周面704aとを有している。第1内周面704aは、第1底面709aに連なっている。第1底面709aは、本体側第2側面702と実質的に平行である。第1底面709aには、充電台側第1端子731が設けられている。充電台側第1端子731は、第1底面709aから突出している。充電台側第1端子731は、第1内周面704aに取り囲まれている。
【0349】
第2凹み785bは、第2底面709bと、第2内周面704bとを有している。第2内周面704bは、第2底面709bに連なっている。第2底面709bは、本体側第2側面702と実質的に平行である。第2底面709bには、充電台側第2端子732が設けられている。充電台側第2端子732は、第2底面709bから突出している。充電台側第2端子732は、第2内周面704bに取り囲まれている。
【0350】
第2凹み785bは、第1凹み785aの隣に配置されている。第2凹み785bの長手方向は、第1凹み785aの長手方向と同じであってもよい。本体側第1側面701の長手方向は、第1凹み785aの長手方向と同じであってもよい。本体側第1側面701の長手方向は、第2凹み785bの長手方向と同じであってもよい。第1底面709aは、第2底面709bと実質的に平行であってもよい。
【0351】
第1磁石部材711と、第2磁石部材712とは、第1凹み785aの長手方向に沿って配置されている。第1凹み785aの長手方向において、充電台側第1端子731は、第1磁石部材711と第2磁石部材712との間に位置している。第3磁石部材713と、第4磁石部材714とは、第2凹み785bの長手方向に沿って配置されている。第2凹み785bの長手方向において、充電台側第2端子732は、第3磁石部材713と第4磁石部材714との間に位置している。
【0352】
外部接続コネクタ719は、例えば本体側外周面703に設けられている。外部接続コネクタ719を通して外部から電力が供給される。本体側第1側面701の短手方向において、外部接続コネクタ719は、第1凹み785aと第2凹み785bとの間に位置している。
【0353】
図47は、第1ゲームコントローラおよび第2ゲームコントローラがアタッチメントに取り付けられた状態を示す斜視模式図である。図47に示されるように、第1ゲームコントローラ1の凸部100は、第1凹み785aに嵌められる。第1ゲームコントローラ1の第1端子160は、充電台側第1端子731と電気的に接続される。第2ゲームコントローラ2の凸部200は、第2凹み785bに嵌められる。第2ゲームコントローラ2の第2端子260は、充電台側第2端子732と電気的に接続される。
【0354】
外部接続コネクタ719を通して外部から電力が供給される。第1ゲームコントローラ1は、図示しないバッテリーを有している。第1ゲームコントローラ1のバッテリーは、第1端子160を介して外部からの電力によって充電される。第2ゲームコントローラ2は、図示しないバッテリーを有している。第2ゲームコントローラ2のバッテリーは、第2端子260を介して外部からの電力によって充電される。
【0355】
図47に示されるように、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2は、例えば、第1ゲームコントローラ1の正面が第2ゲームコントローラ2の背面と対向するように配置される。第1ゲームコントローラ1の左右方向は、第2ゲームコントローラ2の左右方向と反対になるように、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2が配置される。
【0356】
なお、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2の配置は、上記に限定されない。第1ゲームコントローラ1の正面は、例えば、第2ゲームコントローラ2の正面と対向するように、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2が配置されてもよい。第1ゲームコントローラ1の上下方向は、第2ゲームコントローラ2の上下方向と同じになるように、第1ゲームコントローラ1および第2ゲームコントローラ2が配置されてもよい。
【0357】
上記においては、本体側第2側面702に第1凹み785aおよび第2凹み785bが設けられる場合について説明したが、本開示は上記に限定されない。具体的には、本体側第2側面702において、第1凹み785aが設けられており、第2凹み785bが設けられていなくてもよい。あるいは、第3凹み、第4凹みが設けられてもよい。
【0358】
充電台には、ゲームコントローラ1が有する弾性変形体52、54を避けるための切り欠きが設けられていてもよい。具体的には、第1凹み785aの内周面504に切り欠きが設けられていてもよい。第2凹み785bの内周面504に切り欠きが設けられていてもよい。弾性変形体52、54によってゲームコントローラ1がゲーム装置に装着されて使用されているときのガタツキを抑制することができる。一方で、充電台などにおいては、装着中のガタツキが許容される。充電台に切り欠きを設けることによって、ゲームコントローラ1の着脱時における抵抗感を小さくすることができる。
【0359】
<変形例>
【0360】
上記において、アタッチメント700の一例としての充電台は磁石(第1磁石部材711から第4磁石部材714)を有していたが、本開示はこれに限定されない。すなわち、アタッチメント700は磁石を有していなくてもよい。これにより、ゲームコントローラ1をアタッチメント700から取り外す場合において、ゲームコントローラ1がアタッチメント700に強く吸着して取りづらくなることを抑制することができる。
【0361】
アタッチメント700が磁石を有しない場合、アタッチメント700は係合子を有していてもよい。この場合、係合子を用いてアタッチメント700をゲームコントローラ1に装着することができる。アタッチメント700は、磁石も係合子も有していなくてもよい。
【0362】
上記において、アタッチメント700は概略直方体形状であったが、アタッチメント700の形状はこれに限定されない。上下方向に見て、アタッチメント700は、台形、円形または楕円形等、長方形以外の形状であってもよい。
【0363】
アタッチメント700は、プロセッサ(図示せず)を有していてもよい。プロセッサは、アプリケーションプログラムを読み込んで、情報処理を実行可能であってもよい。アタッチメント700は、無線通信部(図示せず)を有していてもよい。アタッチメント700は、無線通信部を介して、ゲームコントローラ1とデータの送受信を行ってもよい。無線通信部は、Bluetooth(登録商標)または赤外線通信などの通信方式をサポートしてもよい。アタッチメント700は、無線通信部を介して、ゲームコントローラ1以外の情報処理装置とデータの送受信を行ってもよい。
【0364】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。例えば、第1実施形態から第3実施形態で示されたアタッチメントは単なる例示である。アタッチメントは、これらとは異なる構造や機能を有していてもよい。例えば、アタッチメントは、2つのゲームコントローラが左右それぞれから着脱可能に装着され、2つのゲームコントローラと一体的に把持される構造を有していてもよい。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0365】
1 第1ゲームコントローラ、ゲームコントローラ
2 第2ゲームコントローラ
3 本体装置
10,20 コントローラハウジング
11,211 上側面
12 右側面
13 下側面
14 左側面
15 正面
16 背面
17 ハウジング開口
19 凸部フランジ
31 ジョイスティック
32 ボタン
33(1) +ボタン
33(2) ホームボタン
50 同期ボタン
51 グランド接続部
52 第1弾性変形体
52 弾性変形体
52a 第1弾性部分
52b 第2弾性部分
52c 第1弾性領域
52d 第2弾性領域
53 グランド接続部
54 第2弾性変形体
61 正面側ハウジング
62 背面側ハウジング
71,73 第1内面
72,74 第2内面
90 フレキシブルプリント回路
100,200 凸部
101 第1領域
102 第2領域
103 第3領域
104 第4領域
105 第5領域
106 天面
107,503,603 外周面
110 第1ボタン、上面ボタン(右)
111,121 第1突起部
112,122 第2突起部
113,123 フランジ
114,124 本体部
115,125,570 操作面
117,127 タクトスイッチ
118,128 側壁
120 第2ボタン、上面ボタン(左)
130 ショルダーボタン(右)
140 Zショルダーボタン(右)
150 射光部
160 第1端子
167 端子収容部
181 プッシャー
182 操作部
183 付勢部
184 回転軸
185 プッシャー作動部
186 プッシャー操作部材
191 第1クッション
192 第2クッション
193 第1係合穴
194 第2係合穴
195 同期ボタン用開口
196 端子用開口
197 第1開口
198 第2開口
260 第2端子
301 音声入出力端子
302 上側端子
303 下側端子
304 記憶媒体スロット
305 ディスプレイ
306 本体ハウジング
307 電源ボタン
311 基面
313 本体右側面
314 本体左側面
315 本体正面
316 本体上側面
317 本体下側面
330 第1プラグコネクタ
331 本体第1端子
332 第1舌体
333 支持部
334 段付きネジ
337 貫通孔
338 カバー部材
401 第1孔
402 第2孔
410 ゲーム装置側磁性要素
410 第1ゲーム装置側磁性要素
420 第2ゲーム装置側磁性要素
500,600,700 アタッチメント
501,601 上面
502,602 下面
503a 第1外周面
503b 第2外周面
504,604 内周面
504a,704a 第1内周面
504b,704b 第2内周面
505,605 取り付け部
509,609 底面
509a 第1底面領域
509b 第2底面領域
509c 中央底面領域
509d 当接部
510 第1カバー、第1操作領域
511,611 第1押下領域
512,612,711 第1磁石部材
512a 第1磁石片
513,613 第1ヨーク
519 第1押下部
520 第2カバー、第2操作領域
521 第2押下領域
522,712 第2磁石部材
522a 第2磁石片
523 第2ヨーク
529 第2押下部
530,630,730 本体部材
541a,785a 第1凹み
542a,785b 第2凹み
551,651 第1導光路
551a 第1導光部分
551b 第2導光部分
551c 第1導光部材
551d 第1導光孔
551e テーパ面
552,652 第2導光路
553 第1収容部
553a ストッパ端面
554 第2収容部
557 両面テープ
561,661 第1係合子
563 下側面部
564 湾曲面
575 第1本体突起部
580 磁石
590,690 ストラップ
591 紐部材
592 ストッパ
593 かしめ部材
594 かしめカバー
610 第1可動部
614 第2可動部材
614a 第2本体部材
614b 第2フランジ部材
619 第1可動部材
619a 第1本体部材
619b 第1フランジ部材
620 第2可動部
624 第4可動部材
629 第3可動部材
662 第2係合子
671 第1操作面
681 上板部
682 底板部
683 上板孔
684 底板孔
701 本体側第1側面
702 本体側第2側面
703 本体側外周面
709a 第1底面
709b 第2底面
713 第3磁石部材
714 第4磁石部材
719 外部接続コネクタ
731 充電台側第1端子
732 充電台側第2端子
1000 ゲーム装置
3120 ゲーム装置側内周面
3121 ゲーム装置側底面
5031 第1外側面部
5032 第2外側面部
A3 矢印
B1 第1磁石長
B2 第2磁石長
B3 第1ヨーク長
B4 第2ヨーク長
B5 第1カバー長
B6 第2カバー長
B7 第7長さ
B8 第8長さ
C 深さ
D1 第1距離
D2 第2距離
D3 第3距離
D4 第4距離
E1 第1幅
E2 第2幅
E3 第3幅
R1 第1方向
R2 第2方向
R3 第3方向
R4 第4方向
R5 第5方向
R6 第6方向
S1 第1矢印
S2 第2矢印
S3 第3矢印
S4 第4矢印
T1 第1高さ
T2 第2高さ
T3 第3高さ
T4 第4高さ
T5 第5高さ
T6 第6高さ
T7 第7高さ
T8 第8高さ
T9 第9高さ
T10 第10高さ
T11 第11高さ
T12 第12高さ
W1 第1長さ
W2 第2長さ
W3 第3長さ
W4 第4長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図40
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