IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社MONO-Xの特許一覧

特許7709715情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-09
(45)【発行日】2025-07-17
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/242 20190101AFI20250710BHJP
【FI】
G06F16/242
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2025037651
(22)【出願日】2025-03-10
(62)【分割の表示】P 2024188364の分割
【原出願日】2024-10-25
【審査請求日】2025-03-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521235763
【氏名又は名称】株式会社MONO-X
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】藤井 星多
(72)【発明者】
【氏名】加邉 真也
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第118963765(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基幹システム情報の生成を支援するための情報処理方法であって、
コンピュータが、
ユーザを識別可能なユーザ識別情報を取得することと、
基幹システムに関する第1要求情報を取得することと、
前記ユーザ識別情報および前記第1要求情報を学習済みモデルに適用して、前記ユーザの属する企業に関連づけられた第2要求情報を生成することと、
前記基幹システムに格納された基幹システム情報のうち、前記第2要求情報に対応する少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するための指示情報を生成することと、を含み、
前記学習済みモデルは、前記基幹システム情報と、前記ユーザの属する企業を特徴づける企業識別情報との関係に基づく、
情報処理方法。
【請求項2】
前記指示情報は、SQL(Structured Query Language)を生成するためのプロンプト情報を含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するときに、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記基幹システム情報の一部を除外することを含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記除外される基幹システム情報は、前記ユーザとの関連度に応じて設定される、
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得することと、
前記第2要求情報および前記カテゴリ情報に基づいて前記指示情報を生成することと、をさらに含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得することと、
前記カテゴリ情報に対応するデータベース情報に応じて前記指示情報の少なくとも一部を補正することと、をさらに含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記ユーザの端末装置に表示されたユーザインタフェースは、前記基幹システム情報のカテゴリに対応する複数のカテゴリ情報を含み、
前記複数のカテゴリ情報のうち少なくとも一つのカテゴリ情報が選択されたときに、選択されたカテゴリ情報に基づいて、少なくとも一つの質問候補情報を生成することを含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの質問候補情報は、複数の質問候補情報を含み、
前記複数の質問候補情報のうち少なくとも一つの質問候補情報が選択されたときに、前記第1要求情報の候補となる第1要求候補情報を生成することを含む、
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
基幹システム情報の生成を支援するための情報処理システムであって、
ユーザを識別可能なユーザ識別情報を取得し、
基幹システムに関する第1要求情報を取得し、
前記ユーザ識別情報および前記第1要求情報を学習済みモデルに適用して、前記ユーザの属する企業に関連づけられた第2要求情報を生成し、
前記基幹システムに格納された基幹システム情報のうち、前記第2要求情報に対応する少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するための指示情報を生成する、制御部を含み、
前記学習済みモデルは、前記基幹システム情報と、前記ユーザの属する企業を特徴づける企業識別情報との関係に基づく、
情報処理システム。
【請求項11】
前記指示情報は、SQL(Structured Query Language)を生成するためのプロンプト情報を含む、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記制御部は、
前記少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するときに、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記基幹システム情報の一部を除外する、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記除外される基幹システム情報は、前記ユーザとの関連度に応じて設定される、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記制御部は、
前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得し、
前記第2要求情報および前記カテゴリ情報に基づいて前記指示情報を生成する、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記制御部は、
前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得し、
前記カテゴリ情報に対応するデータベース情報に応じて前記指示情報の少なくとも一部を補正する、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記ユーザの端末装置に表示されたユーザインタフェースは、前記基幹システム情報のカテゴリに対応する複数のカテゴリ情報を含み、
前記制御部は、
前記複数のカテゴリ情報のうち少なくとも一つのカテゴリ情報が選択されたときに、選択されたカテゴリ情報に基づいて、少なくとも一つの質問候補情報を生成する、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記少なくとも一つの質問候補情報は、複数の質問候補情報を含み、
前記制御部は、
前記複数の質問候補情報のうち少なくとも一つの質問候補情報が選択されたときに、前記第1要求情報の候補となる第1要求候補情報を生成する、
請求項16に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基幹システム情報の生成を支援するための情報処理方法、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末に入力された質問文に対して回答文を生成する技術に注目が集められている。特許文献1には、質問文(入力文)に含まれるキーワードを含む回答文(出力文)を生成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-185400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、従来、入力される情報が自然言語である場合、曖昧な情報が入力されるため、出力される回答文も曖昧な情報となってしまい、必要とする情報を取得できない場合がある。また、基幹システムに格納された情報(「基幹システム情報」ともいう)を取得するためには、SQL(Structured Query Language)のようなプログラミング言語を用いて指示情報(プロンプト情報)を生成する必要がある。そのため、専門知識を有しないユーザには容易に基幹システムに格納された情報を取得することができない。
【0005】
本発明の目的の一つは、技術的な知識を持たないユーザでも、企業ごとの必要な基幹システム情報を簡単に取得することができるようにすることである。また、本発明の目的の一つは、ユーザが自然言語で直接基幹システムに問い合わせることができるようにすることである。また、本発明の目的の一つは、入力された質問情報に対して容易に必要な情報を生成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、基幹システム情報の生成を支援するための情報処理方法であって、コンピュータが、ユーザを識別可能なユーザ識別情報を取得することと、基幹システムに関する第1要求情報を取得することと、前記ユーザ識別情報および前記第1要求情報を学習済みモデルに適用して、前記ユーザの属する企業に関連づけられた第2要求情報を生成することと、前記基幹システムに格納された基幹システム情報のうち、前記第2要求情報に対応する少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するための指示情報を生成することと、を含み、前記学習済みモデルは、前記基幹システム情報と、前記ユーザの属する企業を特徴づける企業識別情報との関係に基づく、情報処理方法が提供される。
【0007】
上記情報処理方法において、前記指示情報は、SQL(Structured Query Language)を生成するためのプロンプト情報を含んでもよい。
【0008】
上記情報処理方法において、前記少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するときに、前記ユーザ識別情報に基づいて、前記基幹システム情報の一部を除外してもよい。
【0009】
上記情報処理方法において、前記除外される基幹システム情報は、前記ユーザとの関連度に応じて設定されてもよい。
【0010】
上記情報処理方法において、前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得することと、前記第2要求情報および前記カテゴリ情報に基づいて前記指示情報を生成することと、をさらに含んでもよい。
【0011】
上記情報処理方法において、前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得することと、前記カテゴリ情報に対応するデータベース情報に応じて前記指示情報の少なくとも一部を補正することと、をさらに含んでもよい。
【0012】
上記情報処理方法において、前記ユーザの端末装置に表示されたユーザインタフェースは、前記基幹システム情報のカテゴリに対応する複数のカテゴリ情報を含み、前記複数のカテゴリ情報のうち少なくとも一つのカテゴリ情報が選択されたときに、選択されたカテゴリ情報に基づいて、少なくとも一つの質問候補情報を生成することを含んでもよい。
【0013】
上記情報処理方法において、前記少なくとも一つの質問候補情報は、複数の質問候補情報を含み、前記複数の質問候補情報のうち少なくとも一つの質問候補情報が選択されたときに、前記第1要求情報の候補となる第1要求候補情報を生成することを含んでもよい。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、基幹システム情報の生成を支援するための情報処理システムであって、ユーザを識別可能なユーザ識別情報を取得し、基幹システムに関する第1要求情報を取得し、前記ユーザ識別情報および前記第1要求情報を学習済みモデルに適用して、前記ユーザの属する企業に関連づけられた第2要求情報を生成し、前記基幹システムに格納された基幹システム情報のうち、前記第2要求情報に対応する少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するための指示情報を生成する、制御部を含み、前記学習済みモデルは、前記基幹システム情報と、前記ユーザの属する企業を特徴づける企業識別情報との関係に基づく、情報処理システムユーザ識別情報が提供される。
【0016】
上記情報処理システムにおいて、前記指示情報は、SQL(Structured Query Language)を生成するためのプロンプト情報を含んでもよい。
【0017】
上記情報処理システムにおいて、前記制御部は、前記少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するときに、前記ユーザ識別情報に基づいて、前記基幹システム情報の一部を除外してもよい。
【0018】
上記情報処理システムにおいて、前記除外される基幹システム情報は、前記ユーザとの関連度に応じて設定されてもよい。
【0019】
上記情報処理システムにおいて、前記制御部は、前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得し、前記第2要求情報および前記カテゴリ情報に基づいて前記指示情報を生成してもよい。
【0020】
上記情報処理システムにおいて、前記制御部は、前記基幹システム情報のカテゴリに対応するカテゴリ情報を取得し、前記カテゴリ情報に対応するデータベース情報に応じて前記指示情報の少なくとも一部を補正してもよい。
【0021】
上記情報処理システムにおいて、前記ユーザの端末装置に表示されたユーザインタフェースは、前記基幹システム情報のカテゴリに対応する複数のカテゴリ情報を含み、前記制御部は、前記複数のカテゴリ情報のうち少なくとも一つのカテゴリ情報が選択されたときに、選択されたカテゴリ情報に基づいて、少なくとも一つの質問候補情報を生成してもよい。
【0022】
上記情報処理システムにおいて、前記少なくとも一つの質問候補情報は、複数の質問候補情報を含み、前記制御部は、前記複数の質問候補情報のうち少なくとも一つの質問候補情報が選択されたときに、前記第1要求情報の候補となる第1要求候補情報を生成してもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明の一実施形態によれば、技術的な知識を持たないユーザでも、必要な基幹システム情報を簡単に取得することができる。また、本発明の一実施形態によれば、ユーザが自然言語で直接基幹システムに問い合わせることができる。また、本発明の一実施形態によれば、入力された質問情報に対して容易に必要な情報を生成することにある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態における情報処理システムを説明する図である。
図2】本発明の一実施形態における情報処理システムを構成する各装置のハードウェア構成を説明する図である。
図3】本発明の一実施形態におけるバイタルデータ評価サーバの制御部のソフトウェア構成を説明する図である。
図4】本発明の一実施形態における顧客マスタデータテーブルを示す図である。
図5】本発明の一実施形態における事業所マスタデータテーブルを示す図である。
図6】本発明の一実施形態における倉庫マスタデータテーブルを示す図である。
図7】本発明の一実施形態における商品マスタデータテーブルを示す図である。
図8】本発明の一実施形態における基幹システム情報データテーブルを示す図である。
図9】本発明の一実施形態における企業特別情報マスタデータテーブルを示す図である。
図10】本発明の一実施形態における情報処理システムの学習処理を示すフロー図である。
図11】本発明の一実施形態における情報処理システムの学習処理を示すフロー図である。
図12】本発明の一実施形態における情報処理システムの基幹システム情報生成支援処理を示すフロー図である。
図13】本発明の一実施形態における情報処理システムの基幹システム情報生成支援処理を示すフロー図である。
図14】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
図15】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
図16】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
図17】本発明の一実施形態における生成された生成プロンプト情報の一例である。
図18】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
図19】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
図20】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
図21】本発明の一実施形態における情報処理システムの基幹システム情報生成支援処理を示すフロー図である。
図22】本発明の一実施形態における情報処理システムを説明する図である。
図23】本発明の一実施形態における除外データテーブルを示す図である。
図24】本発明の一実施形態における基幹システム情報の生成プロンプト情報生成処理を示すフロー図である。
図25】本発明の一実施形態における端末装置に表示されるユーザインタフェースの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0026】
<第1実施形態>
本実施形態における情報処理システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
(1-1.情報処理システムの全体構成)
図1は、本実施形態における情報処理システム1を説明する図である。情報処理システム1は、情報処理サーバ10、データベース20、基幹システム2(基幹システムサーバ30およびデータベース40)、並びに端末装置50を含む。
【0028】
情報処理サーバ10にはデータベース20が接続されている。基幹システムサーバ30にはデータベース40が接続されている。基幹システムサーバ30およびデータベース40により基幹システム2が構成されている。図1においては、情報処理サーバ10、基幹システムサーバ30、および端末装置50は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット等の通信網であり、通信環境に応じて適切なネットワークが用いられる。
【0029】
本実施形態において、情報処理システム1は、クラウドプラットフォームを用いて構築されてもよい。クラウドプラットフォームの形態は特に限定されず、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を適用することができる。クラウドプラットフォームの具体例として、Microsoft Azure(マイクロソフト社製)、Amazon Web Services(アマゾン社製)、Google Cloud Platform(グーグル社製)を適用することができる。なお、情報処理システム1は、クラウドプラットフォームに限定されずに構築されてもよい。
【0030】
情報処理システム1によれば、基幹システム情報の生成を支援するために、端末装置50に入力された文字情報などの自然言語を用いた基幹システム要求情報(第1要求情報)から、企業に対応するように再構成された基幹システム要求情報(第2要求情報)を生成し、基幹システム2(基幹システムサーバ30またはデータベース40)に格納された第2要求情報に対応する基幹システム情報を生成することができる。生成された基幹システム情報は端末装置50に表示される。以下、このような処理を実現するための情報処理システム1の構成について説明する。
【0031】
(1-2.ハードウェア構成)
図2は、情報処理システム1を構成する各装置のハードウェア構成を説明する図である。
【0032】
(1-2-1.情報処理サーバ10)
情報処理サーバ10は、制御部11、記憶部12および通信部13を含む。制御部11、記憶部12および通信部13は、通信バスによって接続されてもよい。この例では、情報処理サーバ10には、クラウドサーバが用いられる。また、情報処理サーバ10は、システム環境によっては、オンプレミスサーバであってもよいし、その他の処理装置であってもよい)。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの演算処理回路を含むコンピュータの一例である。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行して、各種機能を情報処理サーバ10において実現させる。これによって、情報処理システム1における情報処理サーバ10による各種の情報処理を実行する。
【0033】
記憶部12は、記憶装置を含み、情報処理プログラムを記憶する。また、記憶部12には、情報処理プログラムが実行される際に用いられる各種データについても記憶される。なお、このプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。この場合には、情報処理サーバ10は、記録媒体を接続するためのインタフェースを含んでいればよい。ここで、記憶媒体とは、情報処理サーバ10に含まれる記憶部12とは別の媒体として規定されてもよいし、記憶部12に用いられる媒体であってもよい。
【0034】
通信部13は、通信モジュールを含み、制御部11の制御によりネットワークNWと接続して、ネットワークNWに接続された他の装置と情報の送受信を行う。この例では、通信部13は、さらにデータベース20(データベースサーバともいう)とも接続して情報の送受信を行う。データベース20に登録された情報については、後述する。なお、通信部13は、ネットワークNWを介してデータベース20に接続してもよい。また、データベース20に登録された情報は、記憶部12に記憶されていてもよい。この場合には、データベース20は存在しなくてもよい。
【0035】
なお、情報処理サーバ10は、上記の構成の他に、表示部、音声出力部、発光部などのその他の構成(入出力インタフェース)を有してもよい。
【0036】
(1-2-2.基幹システムサーバ30)
基幹システムサーバ30は、制御部31、記憶部32および通信部33を含む。制御部31は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、基幹システムにおける各種機能を基幹システムサーバ30において実現させる。これにより、情報処理システム1における基幹システムサーバ30による処理を実行する。
【0037】
記憶部32は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、基幹システムに関するプログラムおよび情報処理システムに関するプログラム、およびその他の各種情報を格納する。通信部33は、通信部13と基本的に同様な構成を有するため、その説明を省略する。また、通信部33は、データベース40とも接続して情報の送受信を行う。データベース40には、基幹システムに関する各種情報が格納される。データベース40には、リレーショナルデータベース(RDB)が用いられる。リレーショナルデータベースは、データを表形式で管理する。リレーショナルデータベースでは、データが複数の表(データテーブル)に分かれて保存される。そのため、各データテーブル間の関係を利用してデータを効率的に管理・操作することが可能である。データベース40として、例えば、DB2 for i(IBM社製)、SQL Server(Microsoft社製)、Oracle RDB、MySQL(登録商標)(Oracle社製)などが用いられる。なお、RDBの他に、SAP(Systeme, Anwendungen und Produkte in der Datenverarbeitung)データベース、その他の形式のデータベースが用いられてもよい。
【0038】
(1-2-3.端末装置50)
端末装置50(企業端末)は、デスクトップ型PC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、その他の電子応用機械器具の少なくともいずれかで構成される。端末装置50は、クライアントとして機能することができる。端末装置は、制御部51、記憶部52、通信部53、表示部54および操作部55を含む。制御部51は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、各種機能を端末装置50において実現させる。情報処理システム1における端末装置50における処理を実行する。
【0039】
記憶部52は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、記憶されるプログラムの命令の内容が異なる程度であるから、その説明を省略する。通信部53は、通信部13と基本的に同様な構成を有し、接続可能なネットワークが異なる程度であるから、その説明を省略する。
【0040】
表示部54は、制御部51の制御により表示内容が制御される表示装置を含む。操作部55は、キーボード、スイッチ、ハンドルなどを含むことができ、操作に対応した情報を制御部51に出力する。また、操作部55は、タッチセンサを含み、ユーザが操作した位置に対応した情報を制御部51に出力してもよい。タッチセンサは、表示部54の表示領域上に設けられてもよい。すなわち、表示部54と操作部55とでタッチパネルが構成されてもよい。
【0041】
(1-3.情報処理サーバのソフトウェア構成)
図3は、情報処理サーバ10の制御部11におけるソフトウェア構成を示す図である。制御部11は、取得部11a、前処理部11b、機械学習部11c、推論処理部11d、生成部11e、および表示制御部11fを含む。
【0042】
取得部11aは、各装置から各種情報を取得する機能を有する。例えば、取得部11aは、企業情報、基幹システム情報、基幹システムに関する要求情報などの各種情報を取得する。取得された情報は、データベース20に格納される。
【0043】
前処理部11bは、取得した情報に対して前処理を実行する。この例では、前処理部11bは、企業の基幹マスタデータを前処理する。前処理として、チャンク化、ベクトル化などの手法が用いられてもよい。これらの前処理により、企業特有のデータ検索処理において最適化を図ることができる。前処理された情報は、適宜データベース20に格納される。
【0044】
機械学習部11cは、取得した情報に基づいて機械学習する機能を有する。この例では、基幹システム情報と、企業の性質・文化などを特徴づける企業識別情報とを関連付けて機械学習する。これにより、企業固有の情報を学習することができ、より精度の高い検索結果を提供することができる。
【0045】
推論処理部11dは、取得した基幹システム要求情報およびユーザ識別情報に基づいて基幹システム要求情報の内容を推論処理する機能を有する。
【0046】
生成部11eは、各種情報を生成する機能を有する。この例では、生成部11eは、推論処理された基幹システム要求情報に基づいて基幹システムサーバ30に対する基幹システム情報の生成プロンプト情報を生成する。
【0047】
表示制御部11fは、基幹システムサーバ30から取得した基幹システム情報を端末装置50への表示を制御する機能を有する。
【0048】
(1-4.各種データテーブル)
続いて、情報処理システム1で用いられる各種のデータテーブルについて説明する。
【0049】
(1-4-1.顧客マスタデータテーブル)
図4は、顧客マスタデータテーブル100である。顧客マスタデータテーブル100は、企業の取引先である顧客に関する情報を含む。この例では、顧客マスタデータテーブル100は、顧客先番号情報101、顧客名情報103、郵便番号情報105、都道府県情報107、および住所情報109を含む。顧客マスタデータテーブル100は、情報処理サーバ10のデータベース20に格納されてもよいし、基幹システムサーバ30のデータベース40に格納されてもよい。
【0050】
(1-4-2.事業所マスタデータテーブル)
図5は、事業所マスタデータテーブル200である。事業所マスタデータテーブル200は、企業の事業所に関する情報を含む。この例では、事業所マスタデータテーブル200は、事業所番号情報201、事業所名情報203、都道府県情報205、および住所情報207を含む。事業所マスタデータテーブル200は、情報処理サーバ10のデータベース20に格納されてもよいし、基幹システムサーバ30のデータベース40に格納されてもよい。
【0051】
(1-4-3.倉庫マスタデータテーブル)
図6は、倉庫マスタデータテーブル300である。倉庫マスタデータテーブル300は、企業が商品を出荷(流通)する倉庫に関する情報を含む。この例では、倉庫マスタデータテーブル300は、倉庫番号情報301、出荷元情報303を含む。倉庫マスタデータテーブル300は、情報処理サーバ10のデータベース20に格納されてもよいし、基幹システムサーバ30のデータベース40に格納されてもよい。
【0052】
(1-4-4.商品マスタデータテーブル)
図7は、商品マスタデータテーブル400である。商品マスタデータテーブル400は、企業が製造販売する商品に関する情報を含む。この例では、商品マスタデータテーブル400は、商品番号情報401、商品名情報403、商品単価情報405、商品説明情報407を含む。商品マスタデータテーブル400は、情報処理サーバ10のデータベース20に格納されてもよいし、基幹システムサーバ30のデータベース40に格納されてもよい。
【0053】
(1-4-5.基幹システム情報テーブル)
図8は、基幹システム情報テーブル500である。基幹システム情報テーブル500は、基幹システムに関連付けられた企業活動に関する情報を含む。この例では、基幹システム情報テーブル500は、受注に関する情報を含む。より具体的には、基幹システム情報テーブル500は、受注番号501、受注日情報502、顧客名情報503、商品名情報504、受注数量情報505、受注単価情報506、受注金額情報507、および納期情報508を含む。基幹システム情報テーブル500は、基幹システムサーバ30のデータベース40に格納される。
【0054】
図9は、企業特別情報データテーブル600である。企業特別情報データテーブル600は、企業活動を行う上での企業固有の特別な情報を含む。この例では、企業特別情報データテーブル600は、企業特別情報番号601、項目情報603、および企業特別情報605を含む。企業特別情報データテーブル600は、情報処理サーバ10のデータベース20に格納されてもよいし、基幹システムサーバ30のデータベース40に格納されてもよい。
【0055】
(1-5.情報処理方法)
続いて、本実施形態における情報処理システムにおいて実現される情報処理方法について説明する。図9乃至図12は、本実施形態における情報処理システム1の情報処理を示すフロー図である。
【0056】
(1-5-1.学習処理)
図10図11は、本実施形態における基幹システム情報生成支援処理を行うための事前学習処理を示すフロー図である。まず、図14に示すようにユーザインタフェース700が端末装置50に表示される(ステップS101)。ユーザインタフェース700はログインするためのユーザ識別情報の入力画面である。ユーザ識別情報は、ユーザを識別可能な情報をいう。この例では、ユーザインタフェース700は、ユーザ名入力部701、パスワード入力部703、およびログインボタン705を含むが、企業コード、社員番号など入力内容は適宜変更可能である。また、顔認証データなどのテキストデータ以外の情報を入力してもよい。このとき、企業の情報管理者等のユーザは、ユーザインタフェース700にユーザ識別情報を入力する(ステップS103)。入力されたユーザ識別情報は情報処理サーバ10に送信され(ステップS105)、情報処理サーバ10はユーザ識別情報を取得する(ステップS107)。このとき、情報処理サーバ10は、ユーザ識別情報に基づいてユーザ認証処理を実行する(ステップS109)。このとき、ユーザ識別情報とともに、ユーザが属する企業を識別するための情報(企業識別情報)が認証(取得)される。企業識別情報は、企業を識別するために複数の情報を含んでもよい。
【0057】
ユーザ認証が完了すると、情報処理サーバ10は、基幹マスタデータ登録画面を表示するための指示情報を生成し(ステップS111)、基幹マスタデータ登録画面の表示指示情報を端末装置50に送信する(ステップS113)。端末装置50は指示情報を取得すると、表示部54に基幹マスタデータ登録用のユーザインタフェースを表示する(ステップS115)。ユーザは、端末装置50に表示された基幹マスタデータ登録要求画面において、学習において用いられる基幹マスタデータに関する情報(基幹マスタデータ登録要求情報)を入力する(S117)。入力された基幹マスタデータ登録要求情報は情報処理サーバ10に送信され(ステップS119)、情報処理サーバ10は基幹マスタデータ登録要求情報を取得する(ステップS121)。
【0058】
情報処理サーバ10は、基幹マスタデータ登録要求情報に基づいて企業識別情報に対応する基幹マスタデータおよび学習用の基幹システム情報を要求するための指示情報を生成し(ステップS123)、当該指示情報は基幹システムサーバ30に送信される(ステップS125)。基幹システムサーバ30は、取得した当該要求情報に基づいて(ステップS127)、データベース40に格納された企業識別情報に対応する基幹マスタデータおよび学習用の基幹システム情報を情報処理サーバ10に送信する(ステップS129)。この結果、情報処理サーバ10は、基幹マスタデータおよび学習用の基幹システム情報を取得する(ステップS131)。取得した基幹マスタデータは、データベース20に格納されてもよい。
【0059】
この例では、基幹マスタデータは、ユーザ識別情報(および企業識別情報)に基づいた企業固有の情報(企業特有の用語または業務ルールなど)を含む。この例では、基幹マスタデータには、図4に示す顧客マスタデータ、図5に示す事業所マスタデータ、図6に示す倉庫マスタデータ、図7に示す商品マスタデータが含まれる。また、基幹マスタデータとして、図9に示すように各企業に特化した企業特別情報を含んでもよい。例えば、企業特別情報として、決算月、四半期、企業固有の営業日、企業固有の共通用語などを含んでもよいし、企業の就業規則、業務手順書、システムマニュアル、API仕様書などのドキュメントデータを含んでもよい。さらに、基幹マスタデータとして、企業内で使用される略語データや特定の業務用語データを含んでもよい。
【0060】
学習用の基幹システム情報は、基幹システムのデータベース40に格納された基幹システム情報の一部である。図8に示すように、この例では、基幹システム情報テーブル500は、受注番号501、受注日情報502、顧客名情報503、商品名情報504、受注数量情報505、受注単価情報506、受注金額情報507、および納期情報508を含むが、適宜その他の情報を含むことができる。
【0061】
次に、情報処理サーバ10は、機械学習処理前に基幹マスタデータに対して前処理を実行することができる(ステップS133)。この例では、情報処理サーバ10は、基幹マスタデータを分割(ベクトル化)処理する。ベクトル化の手法として、Bag of Words(BoW)、TF-IDF(Term Frequency-Inverse
Document Frequency)、Word2Vec、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)などの各手法が用いられる。基幹マスタデータ(例えばテキストデータ)をベクトルに変換することで、異なる文章の類似性が数値として比較される。ベクトル化することにより、データ間の数値的な比較や操作が可能になり、企業固有の情報を学習しやすくなる。
【0062】
次に、取得した基幹マスタデータを用いて機械学習を行う(ステップS135)。機械学習には、誤差逆伝播法(Backpropagation)、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm:GA)などの公知の学習方法が用いられてもよい。このとき、基幹マスタデータと、企業識別情報との組み合わせた情報を教師データとして適用してもよい。機械学習を繰り返し行うことにより、学習済みモデルが生成される(ステップS137)。この学習済みモデルは、基幹システム情報と、前記ユーザの属する企業を特徴づける企業識別情報との関係に基づく。このため、入力された情報に対して、機械学習によって理解された企業特有の業務用語やルールに基づいて、企業固有の情報(知識)を基にした結果(再構成された基幹システム要求情報、第2要求情報)を生成することができる。また、上記学習済みモデルにより、ユーザが質問情報に含める企業固有の用語に対しても正確に応答することができできる。
【0063】
なお、生成された学習済みモデルに対して適宜新しいデータを用いてファインチューニング処理を実行してもよい。これにより、学習済みモデルの性能を最適化することができる。
【0064】
(1-5-2.基幹システム情報生成支援処理)
図12図13は、基幹システム情報生成支援処理を示すフロー図である。まず、企業の従業員(ユーザ)は、端末装置50に表示された情報処理プログラムに基づいた、ログインするためのユーザインタフェース(図14参照)にユーザ識別情報を入力する(ステップS201、S203)。入力された情報は情報処理サーバ10に送信され(ステップS205)、情報処理サーバ10はユーザ識別情報を取得する(ステップS207)。このとき、情報処理サーバ10は、ユーザ識別情報に基づいてユーザ認証処理を実行する(ステップS209)。これにより、ユーザ識別情報(およびユーザ識別情報に関連付けられた企業識別情報)が認証される。
【0065】
ユーザ認証が完了すると、情報処理サーバ10は、基幹システムに関する要求情報(基幹システム要求情報、「第1要求情報」ともいう)を入力する画面を表示するための指示情報を生成し(ステップS211)、当該指示情報を端末装置50に送信する(ステップS213)。端末装置50は、当該指示情報を取得すると、表示部54に図15に示すユーザインタフェース800を表示する(ステップS215)。ユーザインタフェース800は、基幹システム要求情報の入力画面である。ユーザインタフェース800は、要求情報入力部801および送信ボタン803を含む。ユーザは、端末装置50に表示された入力画面において、基幹システム要求情報を入力する(ステップS217)。図16は、基幹システム要求情報が入力されたユーザインタフェース900である。この例では、要求情報入力部901に以下のように入力される。「下記の順番で、得意先が株式会社カワノライト工業の売上一覧を表示してください
JKTKCD:得意先コード
TKTKNM:得意先名称
JYJYNO:受注番号
JYJNBN:品番
JYJYDT:受注日
JYJYTK:受注単価
JYJYSU:受注数
JYJYKN:受注金額
JYNBNK:希望納期」
入力された基幹システム要求情報は、送信ボタン903を押下(クリック)することにより情報処理サーバ10に送信され(ステップS219)、情報処理サーバ10は基幹システム要求情報を取得する(ステップS221)。
【0066】
次に、情報処理サーバ10は、取得した基幹システム要求情報およびユーザ識別情報を学習済みモデルに適用して演算する(ステップS223)。このとき、情報処理サーバ10は、学習済みモデルを利用した演算処理により、取得した基幹システム要求情報がユーザの属する企業の基幹システム情報に適合するように推論処理が実行される(ステップS225)。この結果、再構成(修正)された基幹システム要求情報(「第2要求情報」ともいう)が生成・出力される(ステップS227)。
【0067】
次に、情報処理サーバ10は、基幹システム2に格納された基幹システム情報のうち、修正された基幹システム要求情報(第2基幹システム要求情報)に対応する所望の基幹システム情報(「回答基幹システム情報」ともいう)を生成するための生成プロンプト情報を生成する(ステップS229)。図17は、生成された生成プロンプト情報1000の一例である。このとき、生成プロンプト情報1000として所望の基幹システム情報を生成するように構成されたSQL構文を生成する。生成された生成プロンプト情報(SQL構文)は、基幹システムサーバ30に送信され(ステップS231)、基幹システムサーバ30は、生成プロンプト情報を取得する(ステップS233)。
【0068】
次に、基幹システムサーバ30は、取得したSQL構文を生成モデルに適用して、基幹システム情報(回答基幹システム情報)を生成する(ステップS235)。このとき、生成モデルにはChatGPT(Open AI社製)、BERT、T5、LLaMa、Claudeなどの一般的な大規模言語モデル(LLM)を用いることができる。また、基幹システム情報を生成するとき、Graph RAG(Graph Retrieval-Augmented Generation)処理を実行してもよい。Graph RAGは、検索と生成処理にグラフ構造を適用する処理をいう。Graph RAG処理を行うことにより、データ間の関係性や構造を活用し、より高度な応用が可能となる。生成される基幹システム情報は、第2基幹システム要求情報(生成プロンプト情報)に応じて一つであってもよいし、複数であってもよい。生成された基幹システム情報は、情報処理サーバ10に送信され(ステップS237)、情報処理サーバ10は基幹システム情報を取得する(ステップS239)。
【0069】
次に、情報処理サーバ10は、取得された基幹システム情報を表示するための指示情報を生成する(ステップS241)。生成された基幹システム情報の表示指示情報は、端末装置50に送信され(ステップS243)、端末装置50は基幹システム情報を取得する(ステップS245)。最後に、端末装置50は、図18に示すように、取得した基幹システム情報に基づいたユーザインタフェース1100を表示部54に表示する(ステップS247)。図18は、ユーザインタフェース1100の一例である。ユーザインタフェース1100は、生成された基幹システム情報の表示画面である。この例では、ユーザインタフェース1100は、質問情報1101、回答情報1103、および基幹システム情報1105を含む。この例では、基幹システム情報1105は、表形式データであるが、グラフデータであってもよいし・BR>Aテキストデータであってもよいし、画像データであってもよい。以上で基幹システム情報生成支援処理が終了となる。
【0070】
本実施形態を用いることにより、各々の企業に応じた基幹システム要求情報に適合するように事前に学習処理を行うため、基幹システム情報取得要求の内容を迅速に理解することができるとともに、基幹システム情報取得に要する時間を短縮することができる。
【0071】
また、本実施形態を用いることにより、端末装置50に表示されたユーザインタフェースを用いてユーザは自然言語で直感的に要求情報を入力するだけで、自然言語に基づくSQLのようなプログラミング言語で構成された要求情報が生成され、必要な基幹システム情報を取得することができる。つまり、本実施形態を用いることにより、ユーザがプログラミング言語などの特別な技術を習得しなくても、従来に比べて利便性高くかつ迅速に必要な基幹システム情報を取得することができる。
【0072】
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態とは異なる情報処理方法について説明する。具体的には、端末装置の入力画面に表示されたカテゴリ情報と要求情報とを組み合わせて生成プロンプト情報を生成する例について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、適宜その説明を省略する。
【0073】
図19は、ユーザインタフェース1200の一例である。ユーザインタフェース1200は、基幹システム要求情報の入力画面である。ユーザインタフェース1200は、入力部1201および送信ボタン1203に加えて、カテゴリボタン1205を含む。カテゴリボタン1205は、基幹システム情報のカテゴリ(スキーマ)に対応する。この例では、カテゴリボタン1205として、6つのカテゴリに対応するカテゴリ情報が表示される。具体的には、カテゴリ情報は、「ライブラリ1.売上・受注関連」、「ライブラリ2.商品・在庫関連」、「ライブラリ3.社内人事関連」、「ライブラリ4.入出庫情報」、「ライブラリ5.マスタ情報」、「ライブラリ6.その他」を含む。
【0074】
端末装置50は基幹システム要求情報の入力画面を表示するための指示情報を取得すると、表示部54にユーザインタフェース1200(入力画面)を表示する。ユーザは、ユーザインタフェース1200に基幹システム要求情報を入力するとともに(図12のステップS115)、カテゴリボタン1205を押下することによりカテゴリ情報も入力され、情報処理サーバ10は選択されたカテゴリ情報を取得する。この場合、その後の基幹システム情報生成支援処理において、情報処理サーバ10は、第2要求情報およびカテゴリ情報に基づいて、生成プロンプト情報を生成する。本実施形態を用いることにより、カテゴリ情報に対応する領域のみを検索し、回答情報(基幹システム情報)の生成処理を実行する。これにより、検索する領域が制限されるため、より迅速に基幹システム情報を生成することができる。
【0075】
<第3実施形態>
本実施形態では、第2実施形態とは異なる情報処理方法について説明する。具体的には、端末装置の入力画面に表示されたカテゴリ情報に基づいて基本システム要求情報の生成を支援する例について説明する。なお、第1~第2実施形態と重複する部分については、適宜その説明を省略する。
【0076】
図20は、ユーザインタフェース1300の一例である。ユーザインタフェース1300は、基幹システム要求情報の入力画面である。ユーザインタフェース1300は、入力部1301、送信ボタン1303およびカテゴリ情報ボタン1305に加えて、フィールド候補情報1307および質問候補情報1309を含む。フィールド候補情報1307は、カテゴリ情報に関連するフィールド情報を含む。質問候補情報1309は、カテゴリ情報に関連する質問情報を含む。
【0077】
図21は、本実施形態における情報処理(基幹システム要求情報の生成処理)を示すフロー図である。図21に示すように、本実施形態において、端末装置50は基幹システム要求情報の入力画面を表示するための指示情報を取得すると、表示部54に図19のユーザインタフェース1200を表示する(ステップS215)。ユーザは、カテゴリボタン1205を押下(クリック)することによりカテゴリ情報が入力される(ステップS2161)。このとき、入力されたカテゴリ情報は、情報処理サーバ10に送信され(ステップS2162)、情報処理サーバ10はカテゴリ情報を取得する(ステップS2163)。次に、情報処理サーバ10は、取得したカテゴリ情報に基づいて、フィールド候補情報および質問候補情報を生成する(ステップS2164)。
【0078】
フィールド候補情報および質問候補情報は、端末装置50に送信されると(ステップS2165)、図20に示すようにフィールド候補情報1307および質問候補情報1309が入力画面に表示される(ステップS2166)。この例では、カテゴリボタン1205として、「ライブラリ1.売上・受注関連」、「ライブラリ2.商品・在庫関連」が選択された結果に基づいて、12個のフィールド候補情報および、6つの質問候補情報が表示される。
【0079】
ユーザが端末装置50に表示されたフィールド候補情報および質問候補情報の一部を選択(入力)すると(ステップS2167)、選択されたフィールド(候補)情報および質問(候補)情報は情報処理サーバ10に送信され(ステップS2168)、情報処理サーバ10は選択されたフィールド(候補)情報および質問(候補)情報を取得する(ステップS2169)。この例では、フィールド(候補)情報「JYTKCD:得意先コード」,「TKTKNM:得意先名称」,「JYJYNO:受注番号」,「JYJNBN:品番」,「JYJYDT:受注日」,「JYJYTK:受注単価」,「JYJYSU:受注数」,「JYJYKN:受注金額」,「JYJBNK:希望納期」に対応するフィールド情報が選択入力され、質問(候補)情報「得意先コードが“TK1234”の売上一覧を教えてください」に対応する質問情報が選択入力される。
【0080】
次に、情報処理サーバ10は、取得したフィールド(候補)情報および質問(候補)情報に基づいて基幹システム情報要求候補情報(「第1要求候補情報」ともいう)を生成する(ステップS21610)。基幹システム要求候補情報は、基幹システム要求情報の候補となる情報である。生成された基幹システム要求候補情報は、端末装置50に送信され(ステップS21611)、表示部54の入力部1301に表示される(ステップS21612)。
【0081】
このとき、ユーザは表示された基幹システム要求候補情報に対して修正入力してもよいし、そのままでもよい。送信ボタンを押下することにより基幹システム要求情報が入力される(ステップS217)。
【0082】
本実施形態を用いることにより、ユーザは詳細な質問を自ら考えなくても、簡単に基幹システム要求情報を生成することができる。また、基幹システム要求情報を情報処理サーバ10が生成するため、その後の基幹システム情報生成処理を実行するときに、あいまいな情報を含まないようにすることができる。そのため、推論処理および検索にかかる時間を短縮することができる。したがって、より迅速に基幹システム情報を生成することができる。
【0083】
なお、本実施形態では、端末装置50に入力された情報が順次情報処理サーバ10に取得される例を示したが、本発明はこれに限定されない。あらかじめ端末装置50に取得された基幹システム情報の生成支援に関する情報処理プログラムに基づいて、端末装置50内でフィールド候補情報および質問候補情報の生成、基幹システム要求候補情報を生成してもよい。
【0084】
<第4実施形態>
本実施形態では、第1~第3実施形態とは異なる情報処理システムおよび情報処理方法について説明する。具体的には、カテゴリ(スキーマ)ごとに異なるデータベースが設けられている例について、説明する。なお、第1~第3実施形態と重複する部分については、適宜その説明を省略する。
【0085】
(4-1.情報処理システムの全体構成)
図22は、本実施形態における情報処理システム1Aを説明する図である。情報処理システム1Aは、情報処理サーバ10、基幹システム2A(基幹システムサーバ30Aおよびデータベース40A)、ならびに端末装置50を含む。
【0086】
基幹システムサーバ30Aは、複数のデータベース40A(この例では、データベース40A-1、40A-2、・・・、40A-N)と接続される。複数のデータベース40Aの各々は、基幹システム情報のカテゴリ(スキーマ)に対応する。例えば、図18に示すように、カテゴリ情報「ライブラリ1.売上・受注関連」、「ライブラリ2.商品・在庫関連」、「ライブラリ3.社内人事関連」、「ライブラリ4.入出庫情報」、「ライブラリ5.マスタ情報」、「ライブラリ6.その他」に対して、それぞれの異なるデータベースが設けられてもよい。
【0087】
(4-2.基幹システム情報生成支援処理)
端末装置50は基幹システム要求情報の入力画面を表示するための指示情報を取得すると、表示部54に図19に示すユーザインタフェース1200を表示する。ユーザは、基幹システム要求情報を入力するとともに、カテゴリ情報ボタンを押下することによりカテゴリ情報も入力される。情報処理サーバ10は、選択されたカテゴリ情報を取得する。このとき、情報処理サーバ10は、その後の基幹システム情報生成支援処理において、カテゴリ情報に応じた生成プロンプト情報(SQL構文)を生成する。また、本実施形態において、情報処理サーバ10は、カテゴリ情報に対応するデータベースに応じた情報を追加して生成プロンプト情報を生成してもよい。このとき、情報処理サーバ10は、カテゴリ情報に対応するデータベース情報に応じて生成プロンプト情報の少なくとも一部を補正してもよい。
【0088】
具体的には、データベース毎に、「スキーマ名」、「テーブル名」、「カラム名」、「エイリアス」等の各名称を囲む「囲み文字」を追加情報として設定してもよい。この場合、囲み文字は、ダブルクォート、バッククォート、大括弧を含む。また、囲み文字の他に、レコード数(データベースのテーブルに格納されているデータの行数)の上限値、データテーブル名、日付や時刻の表現方法、基幹システム情報の出力方法、またはその他の情報なども適宜設定してもよい。
【0089】
本実施形態を用いることにより、それぞれのデータベースに適した生成プロンプト情報(SQL)が生成されるため、データベースの違いによる影響を受けずに、容易にかつ迅速に必要な基幹システム情報にアクセスすることできる。
【0090】
<第5実施形態>
本実施形態では、第1~第4実施形態とは異なる情報処理システムおよび情報処理方法について説明する。具体的には、入力されたユーザ識別情報に合わせて、生成する基幹システム情報の一部を制限(除外)する例について、説明する。なお、第1~第4実施形態と重複する部分については、適宜その説明を省略する。
【0091】
(5-1.除外データテーブル)
図23は、除外データテーブル1400である。除外データテーブル1400は、基幹システム情報のうち生成することが制限される情報を含む。この例では、除外データテーブル1400は、除外番号1401、制御対象情報1403、および対象ユーザ情報1405を含む。この例では、制御対象情報1403として、「単価情報」、「取引先情報」、「関連外情報」が含まれる。除外データテーブル1400は、データベース20に格納される。
【0092】
(5-2.基幹システム情報生成支援処理)
図24は、基幹システム情報の生成プロンプト情報生成処理S225Bを示すフローチャートである。図24に示すように、まず、情報処理サーバ10は、推論処理を介して生成された第2基幹システム要求情報(図13のステップS227)を取得する(ステップS2251)。次に、情報処理サーバ10は、ユーザ認証時に用いられ、データベース20に格納されたユーザ識別情報を取得する(ステップS2252)。
【0093】
次に、情報処理サーバ10は、取得されたユーザ識別情報が所定の条件を満たすかを判定する(ステップS2253)。この例では、所定の条件は、除外データテーブル1400の対象ユーザ情報1405に該当することである。所定の条件を満たさない場合(ステップS2253;No)、情報処理サーバ10は、制限されない(通常の)基幹システム情報の生成プロンプト情報を生成する(ステップS2254)。
【0094】
一方、ユーザ識別情報が所定の条件を満たす場合(ステップS2253;Yes)、情報処理サーバ10は、基幹システム要求情報に制御情報を追加する(組み込む)。これにより、生成プロンプト情報に対して、対象となる基幹システム情報の一部が除外されるように設定される。最後に、情報処理サーバ10は、制御情報が追加された第2基幹システム要求情報に基づいて、制限された基幹システム情報生成プロンプト情報を生成する(ステップS2256)。以上で、生成プロンプト情報生成処理S225Bが終了となる。
【0095】
本実施形態を用いることにより、企業内の役職、部署、またはその他の分類情報に応じて、公開可能な情報を制御することができる。これにより、企業情報を適切に管理しつつ、必要な基幹システム情報を容易に取得することができる。
【0096】
なお、本実施形態において、除外される基幹システム情報は、対象情報とユーザとの関連度に応じて設定されてもよい。例えば、マーケティング部の社員は、人事部との関連度が低いと判断される場合、人事部の社員のみが確認できる基幹システム情報は除外されてもよい。
【0097】
<変形例>
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることがあり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。以下、一部の変形例について説明する。なお、各実施形態を変形した例については、他の実施形態を変形する例としても適用することができる。
【0098】
本発明の一実施形態では、端末装置50(企業端末)を用いて企業ごとの情報(基幹マスタデータ)を取得する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、企業以外にも、個人事業主、その他の法人、病院、研究所などのその他の団体においても適用可能である。
【0099】
本発明の第1実施形態では、基幹マスタデータを用いて学習処理を実行する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、接続先のIP(Internet Protocol)情報、または接続先のデータベース等も取得して学習処理を実行してもよい。これにより、より精緻に企業に関する情報を学習することができる。
【0100】
また、本発明の第1実施形態では、基幹システムサーバ30またはデータベース40に存在する基幹マスタデータに基づいて学習する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、端末装置50に入力された情報に基づいて学習処理を実行してもよい。このとき、CSVデータとしてアップロードして基幹マスタデータとしてもよいし、入力情報処理サーバ10から送信された(またはプログラムにあらかじめ設定された)質問情報に対する回答情報を基幹マスタデータとしてもよい。また、情報処理サーバ10から送信された(またはプログラムにあらかじめ設定された)質問情報に対して入力された情報(回答情報)に基づいて学習処理が実行されてもよい。また、ユーザが端末装置50に、基幹マスタ情報を直接的に入力してもよい。図25は、ユーザインタフェース1500の一例である。ユーザインタフェース1500は、基幹マスタ情報(この例では、受注登録情報)の入力である。ユーザインタフェース1500は、注文番号情報1501、商品名情報1503、数量情報1505、金額情報1507、および送信ボタン1509を含む。ユーザは、注文番号情報1501、商品名情報1503、数量情報1505、および金額情報1507を入力し、送信ボタン1509を押下(クリックする)ことにより、基幹マスタ情報が情報処理サーバ10に送信される。
【0101】
本発明の第1実施形態では、情報処理サーバ10が基幹システム情報を生成するための生成プロンプト情報としてSQL構文を生成し、基幹システム情報を表示、抽出、または検索するように指示する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、情報処理サーバ10が、基幹システムサーバ(またはデータベース)に格納された情報を用いて異なる処理を実行するように指示してもよい。より具体的には、あらかじめ用意した処理(関数)のうち指示(この例では、「○○をメール送付して」、「~に通知して」など)に対応する処理を選択して、実行してもよい。これにより、自然言語を用いた場合でも、容易に企業ごとの基幹システム情報を用いて適切な処理を実行することができる。
【0102】
本発明の第1実施形態では、情報処理サーバ10と、基幹システムサーバ30とが分かれている例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明の一実施形態において、情報処理サーバ10と、基幹システムサーバ30と一つのサーバで構成されてもよいし、情報処理サーバ10を機能に応じて複数のサーバで構成してもよいし、さらに異なるサーバ(Webサーバ、アプリケーションサーバなど)が設けられて、本発明の一実施形態の情報処理システムに係るそれぞれの処理を実行してもよい。
【0103】
本発明の第1実施形態では、学習処理において前処理(ベクトル化)を行う例を示したが、本発明はこれに限定されない。基幹システム情報を生成するタイミングにおいてもベクトル化処理を行ってもよい。
【符号の説明】
【0104】
1・・・情報処理システム,2・・・基幹システム,2A・・・基幹システム,10・・・情報処理サーバ,11・・・制御部,11a・・・取得部,11b・・・前処理部,11c・・・機械学習部,11d・・・推論処理部,11e・・・生成部,11f・・・表示制御部,12・・・記憶部,13・・・通信部,20・・・データベース,30・・・基幹システムサーバ,30A・・・基幹システムサーバ,31・・・制御部,32・・・記憶部,33・・・通信部,40・・・データベース,40A・・・データベース,40A-1・・・データベース,40A-2・・・データベース,40A-N・・・データベース,50・・・端末装置,51・・・制御部,52・・・記憶部,53・・・通信部,54・・・表示部,55・・・操作部,100・・・顧客マスタデータテーブル,101・・・顧客先番号情報,103・・・顧客名情報,105・・・郵便番号情報,107・・・都道府県情報,109・・・住所情報,110・・・顧客マスタデータテーブル,200・・・事業所マスタデータテーブル,201・・・事業所番号情報,203・・・事業所名情報,207・・・都道府県情報,209・・・住所情報,300・・・倉庫マスタデータテーブル,301・・・倉庫番号情報,303・・・出荷元情報,400・・・商品マスタデータテーブル,401・・・商品番号情報,403・・・商品名情報,405・・・商品単価情報,407・・・商品説明情報,500・・・基幹システム情報テーブル,501・・・受注番号情報,502・・・受注日情報,503・・・顧客名情報,504・・・商品名情報,505・・・受注数量情報,506・・・受注単価情報,507・・・受注金額情報,508・・・納期情報,600・・・企業特別情報データテーブル,601・・・企業特別情報番号,603・・・項目情報,605・・・企業特別情報,700・・・ユーザインタフェース,701・・・ユーザ名入力部,703・・・パスワード入力部,705・・・ログインボタン,800・・・ユーザインタフェース,801・・・要求情報入力部,803・・・送信ボタン,900・・・ユーザインタフェース,901・・・要求情報入力部,903・・・送信ボタン,1000・・・生成プロンプト情報,1100・・・ユーザインタフェース,1101・・・質問情報,1103・・・回答情報,1105・・・基幹システム情報,1200・・・ユーザインタフェース,1201・・・入力部,1203・・・送信ボタン,1205・・・カテゴリボタン,1300・・・ユーザインタフェース,1301・・・入力部,1303・・・送信ボタン,1305・・・カテゴリ情報ボタン,1307・・・フィールド候補情報,1309・・・質問候補情報,1400・・・除外データテーブル,1403・・・制御対象情報,1405・・・対象ユーザ情報,1500・・・ユーザインタフェース,1501・・・注文番号情報,1503・・・商品名情報,1505・・・数量情報,1507・・・金額情報,1509・・・送信ボタン

【要約】
【課題】技術的な知識を持たないユーザでも、企業ごとの必要な基幹システム情報を簡単に取得することができるようにすること。
【解決手段】情報処理方法は、コンピュータが、ユーザを識別可能なユーザ識別情報を取得することと、基幹システムに関する第1要求情報を取得することと、前記ユーザ識別情報および前記第1要求情報を学習済みモデルに適用して、前記ユーザの属する企業に関連づけられた第2要求情報を生成することと、前記基幹システムに格納された基幹システム情報のうち、前記第2要求情報に対応する少なくとも一つの回答基幹システム情報を生成するための指示情報を生成することと、を含み、前記学習済みモデルは、前記基幹システム情報と、前記ユーザの属する企業を特徴づける企業識別情報との関係に基づく。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25