(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-14
(45)【発行日】2025-07-23
(54)【発明の名称】タンク製造方法
(51)【国際特許分類】
B29C 39/44 20060101AFI20250715BHJP
B29C 39/10 20060101ALI20250715BHJP
B29C 70/32 20060101ALI20250715BHJP
B29C 70/48 20060101ALI20250715BHJP
B29C 70/10 20060101ALI20250715BHJP
F16J 12/00 20060101ALI20250715BHJP
F17C 1/06 20060101ALI20250715BHJP
【FI】
B29C39/44
B29C39/10
B29C70/32
B29C70/48
B29C70/10
F16J12/00 A
F17C1/06
(21)【出願番号】P 2022072222
(22)【出願日】2022-04-26
【審査請求日】2024-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 雄基
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-032231(JP,A)
【文献】特開2021-084317(JP,A)
【文献】特開2020-026817(JP,A)
【文献】特開2021-112885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 39/00-39/24
B29C 39/38-39/44
B29C 41/00-41/36
B29C 41/46-41/52
B29C 43/00-43/34
B29C 43/44-43/48
B29C 43/52-43/58
B29C 70/00-70/88
F16J 12/00
F17C 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空部材と、前記中空部材の外面に形成された繊維層と、を含むタンク部材を金型内に配置する配置工程と、
前記配置工程の後に、前記金型の内面と前記タンク部材の外面の間に前記繊維層に含浸される樹脂を
ポンプで注入する注入工程と、
を備え、
前記繊維層は、前記中空部材の前記外面のうちの第1の領域に形成される第1の繊維層と、前記中空部材の前記外面のうち、前記第1の領域とは異なる第2の領域に形成される第2の繊維層と、を含み、
前記第1の繊維層では、第1の方向に延びる第1の繊維が前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる第2の繊維に編まれる態様で、前記第1の繊維及び前記第2の繊維が前記第1の領域に巻き付けられており、
前記第2の繊維層では、前記第1の繊維が前記第2の繊維の上に重なり、前記第1の繊維が前記第2の繊維に編まれない態様で、前記第1の繊維及び前記第2の繊維が前記第2の領域に巻き付けられており、
前記注入工程は、
前記金型の内面と前記タンク部材の外面の間の圧力を所定の圧力に維持
するように前記ポンプの出力を調整して前記樹脂を前記繊維層に含浸させる第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記圧力を前記所定の圧力よりも高い圧力に維持
するように前記ポンプの出力を調整して前記樹脂を前記繊維層に含浸させる第2の工程と、
を含む、タンク製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、タンクを製造するタンク製造方法を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、強化繊維を容器本体に巻き付けて構成される圧力容器が開示されている。圧力容器は、強化繊維が容器本体の外面に互い違いに編まれる態様で巻き付けられた第1補強部と、強化繊維が容器本体の外面にヘルカリ状で巻き付けられた第2補強部と、を備える。ヘルカリ状では、強化繊維は編まれない。圧力容器には、熱硬化性樹脂が含浸される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、2種類の態様で強化繊維が容器本体に巻き付けられる。本明細書では、2種類の態様で繊維が中空部材に巻き付けられているタンク部材において、樹脂を十分に含浸させるための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書で開示するタンク製造方法は、中空部材と、前記中空部材の外面に形成された繊維層と、を含むタンク部材を金型内に配置する配置工程と、前記配置工程の後に、前記金型の内面と前記タンク部材の外面の間に前記繊維層に含浸される樹脂を注入する注入工程と、を備え、前記繊維層は、前記中空部材の前記外面のうちの第1の領域に形成される第1の繊維層と、前記中空部材の前記外面のうち、前記第1の領域とは異なる第2の領域に形成される第2の繊維層と、を含み、前記第1の繊維層では、第1の方向に延びる第1の繊維が前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる第2の繊維に編まれる態様で、前記第1の繊維及び前記第2の繊維が前記第1の領域に巻き付けられており、前記第2の繊維層では、前記第1の繊維が前記第2の繊維の上に重なり、前記第1の繊維が前記第2の繊維に編まれない態様で、前記第1の繊維及び前記第2の繊維が前記第2の領域に巻き付けられており、前記注入工程は、前記金型の内面と前記タンク部材の外面の間の圧力を所定の圧力に維持して前記樹脂を前記繊維層に含浸させる第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記圧力を前記所定の圧力よりも高い圧力に維持して前記樹脂を前記繊維層に含浸させる第2の工程と、を含む。
【0006】
製造工程の制約等により、樹脂を含浸させる時間には制限がある。例えば、樹脂が含浸する速度を速めるために、樹脂を注入する圧力を高める。しかし、樹脂を注入する圧力を過度に高めると、第1の繊維と第2の繊維の間の隙間が過度に狭くなる。特に、第1の繊維が第2の繊維に編まれる態様を有する第1の繊維層は、第1の繊維が第2の繊維に編まれない態様を有する第2の繊維層と比べて、第1の繊維と第2の繊維の間の隙間が狭くなる割合が高い。第1の繊維と第2の繊維の間の隙間が過度に狭くなると、樹脂が繊維層の十分に含浸しない可能性がある。一方で、圧力が低いままでは、樹脂を含浸させる時間が過度に長くなる。特に、第1の繊維が第2の繊維に編まれる第1の繊維層は、第1の繊維が第2の繊維に編まれない第2の繊維層と比べて、樹脂が含浸する流路が長くなる傾向がある。圧力が低いままでは、樹脂を繊維層に十分に含浸させるための時間が足りない可能性がある。
【0007】
上記の構成によれば、比較的に低い所定の圧力に維持する第1の工程において、第1の繊維と第2の繊維の間の隙間が狭くなることを抑制しつつ、樹脂を繊維層に含浸させる。続けて、比較的に高い圧力に維持する第2の工程において、繊維層のうち、未だ樹脂が含浸していない箇所に樹脂を含浸させる。当該箇所は、例えば、第1の繊維層の下側の部分(即ち中空部材に近い部分)である。所定の圧力よりも高い圧力に維持することにより、時間の制限内で当該箇所への樹脂の含浸を促すことができる。第1の繊維層と第2の繊維層との双方に樹脂を十分に含浸させることができる。
【0008】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】
図1のIII-III線における断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(タンク製造装置2の構成;
図1)
タンク製造装置2は、樹脂をタンク部材10に含浸させて、燃料電池車用の高圧タンクを製造する装置である。タンク部材10は、高圧タンクの中間品である。タンク部材10は、中空部材18と、第1~第3の繊維層12~16と、を備える。第1~第3の繊維層12~16は、中空部材18の外面に繊維を巻き付けることによって形成される。タンク部材10の構成については、後述する。繊維は、例えば、炭素繊維である。
【0011】
タンク製造装置2は、金型26と、硬化剤タンク30と、ポンプ32と、主剤タンク40と、ポンプ42と、混合器50と、を備える。金型26は、上型20と下型24とを備える。上型20と下型24が重なることにより、タンク部材10の外形に沿った空間が形成される。上型20の内面には、金型26内の圧力を計測するための圧力センサ22が設けられている。なお、圧力センサ22は、下型24の内面に設けられてもよく、また、複数個の圧力センサ22が、上型20の内面及び下型24の内面のうちの少なくとも一方に設けられてもよい。
【0012】
硬化剤タンク30は、硬化剤を貯蔵する。ポンプ32は、硬化剤タンク30内の硬化剤を混合器50に圧送する。ポンプ32は、硬化剤タンク30と混合器50との間の流路上に設置される。
【0013】
主剤タンク40は、後述する注入工程において金型26に注入される主剤を貯蔵する。主剤は、例えば、エポキシ樹脂である。主剤は、硬化剤と混ざり、両者の化学反応により硬化する。ポンプ42は、主剤タンク40内の主剤を混合器50に圧送する。ポンプ42は、主剤タンク40と混合器50との間の経路上に設置される。
【0014】
混合器50は、硬化剤タンク30内の硬化剤を主剤タンク40内の主剤と混合する。混合器50は、混合後の材料(即ち主剤と硬化剤の混合物)を金型26に圧送するポンプ(図示省略)を含む。なお、変形例では、混合器50は、ポンプを含まず、ポンプ32及びポンプ42により、混合物を金型26に圧送してもよい。
【0015】
(タンク部材10の構成;
図2~
図4)
タンク部材10は、円筒状の長手な外形を有する。タンク部材10(即ち中空部材18(
図2では図示省略))の長手方向における両端は、尻すぼまりの口金である。第1の繊維層12は、当該両端のうちの一方に形成されており、第3の繊維層16は、当該両端のうちの他方に形成されている。第2の繊維層14は、中空部材18のうち、第1の繊維層12及び第3の繊維層16が形成されている両端の間の領域(例えば寸胴の領域)に形成されている。
【0016】
第1の繊維層12では、方向D1に延びる第1の繊維12aが、方向D2に延びる第2の繊維12bに編まれる態様(以下では、「ブレーディング態様」と記載)で、第1の繊維12a及び第2の繊維12bが、中空部材18の長手方向における一端に巻き付けられている。方向D2は、方向D1と交差し、方向D2は、方向D1に対して所定の角度αを有する。
図3に示すように、第1の繊維12a及び第2の繊維12bは、上下で互い違いである。
【0017】
第3の繊維層16は、第1の繊維12a及び第2の繊維12bが、中空部材18の長手方向における他端に巻き付けられている点を除いて、第1の繊維層12と同様である。
【0018】
第2の繊維層14では、方向D1に延びる第1の繊維14aが、方向D2に延びる第2の繊維14bの上に重なり、第1の繊維14aが第2の繊維14bに編まれない態様(以下では、「ヘルカリ態様」と記載)で、第1の繊維14a及び第2の繊維14bが、中空部材18のうち、第1の繊維層12及び第3の繊維層16の間の領域(例えば寸胴の領域)に巻き付けられている。
図4に示すように、第1の繊維14aは、第2の繊維14bの上に重なっている。
【0019】
(タンク製造方法;
図1)
図1のタンク製造装置2を制御して高圧タンクを製造するタンク製造方法について説明する。タンク製造方法は、配置工程と、注入工程と、を含む。
【0020】
配置工程では、タンク部材10が金型26内に配置され、下型24に対して上型20を押し付ける型締めが実行される。その後、金型26内の空間(即ち金型26の内面とタンク部材10の外面との間の空間)を真空に近づけるための脱気が実行される。なお、各図面では、脱気を実行する装置の図示が省略されている。
【0021】
注入工程は、配置工程の次に実行される。注入工程では、硬化剤タンク30内の硬化剤と、主剤タンク40内の主剤と、が混合器50に圧送される。そして、混合後の材料、即ち、主剤と硬化剤との混合物が金型26内に圧送される。混合物は、金型26の内面とタンク部材10の外面の間を流れる。混合物が硬化しながら、混合物がタンク部材10の繊維層12~16に含浸する。所定の量の混合物が注入されると注入工程は停止される。
【0022】
なお、図示は省略するが、混合物の硬化の終了後に、タンク部材10が金型26から取り出される。取り出されたタンク部材10の繊維層12~16には、硬化した混合物が含浸されている。上記したタンク製造方法により、高圧タンクが完成する。
【0023】
(注入工程;
図5)
本実施例の注入工程では、金型26内の圧力が調整される。当該圧力は、例えば、混合器50のポンプの出力により調整される。
図5のグラフG1は、本実施例における中空部材18内の圧力の推移を示し、グラフG2は、本実施例における金型26内の圧力の推移を示す。グラフG1及びG2について、横軸が時間を示し、縦軸が圧力を示す。
【0024】
混合物の注入の開始とともに、中空部材18内の圧力及び金型26内の圧力は上昇する。タンク製造装置2は、タイミングt1において金型26内の圧力が所定の圧力P1に到達すると、金型26内の圧力(即ち圧力センサ22の出力値)を圧力P1に維持するように、混合器50のポンプの出力を調整する。タイミングt1からタイミングt2の間において、金型26内の圧力は圧力P1に維持される。
【0025】
タンク製造装置2は、タイミングt2に到達すると、混合器50のポンプの出力を上げる。これにより、中空部材18内の圧力及び金型26内の圧力が再び上昇する。タンク製造装置2は、タイミングt3において金型26内の圧力が所定の圧力P2に到達すると、金型26内の圧力を圧力P2に維持するように、混合器50のポンプの出力を調整する。圧力P2は、圧力P1よりも高い。タイミングt3からタイミングt4の間において、金型26内の圧力は圧力P2に維持される。
【0026】
タンク製造装置2は、タイミングt4に到達すると、混合器50のポンプを停止する。これにより、注入工程が停止する。タイミングt4以降において、混合物の硬化が進行して、中空部材18内の圧力及び金型26内の圧力が低下する。
【0027】
(本実施例の効果)
グラフG3及びG4は、金型26内の圧力を調整しない従来の注入工程を示す。グラフG3は、従来における中空部材18内の圧力の推移を示し、グラフG4は、従来における金型26内の圧力の推移を示す。
【0028】
製造工程の制約等により、混合物を含浸させる時間には制限がある。特に、混合物を含浸させる時間は、混合物の硬化開始時間により制限される。グラフG3に示すように、従来では、金型26内の圧力が圧力P3まで上昇した後、金型26内の圧力は調整されない。従来では、金型26内の圧力は、圧力P3の付近で高止まる。例えば、圧力P3が低過ぎると、混合物を含浸させる時間が長くなり、時間の制限内に含浸が終了しない可能性がある。特に、ブレーディング態様を有する繊維層(例えば12)は、ヘルカリ態様を有する繊維層14と比べて、混合物が含浸する流路が長くなる傾向がある。このため、圧力P3が低過ぎると、ブレーディング態様を有する繊維層の含浸が時間の制限内に終了しない可能性がある。なお、第1の繊維(例えば12a)と第2の繊維(例えば12b)の間の隙間(以下では、「繊維隙間」と記載)は、ブレーディング態様の方がヘルカリ態様よりも広い傾向がある。このため、ブレーディング態様とヘルカリ態様において、混合物の流路が同一であれば、ブレーディング態様の方がヘルカリ態様よりも含浸し易い。
【0029】
また、混合物が含浸する速度を速めるために、圧力P3を高く調整する場合がある。しかし、圧力P3が高過ぎると、繊維隙間が過度に狭くなる。特に、ブレーディング態様を有する繊維層は、ヘルカリ態様を有する繊維層14と比べて、繊維隙間が狭くなる割合が高い。圧力P3が高過ぎると、繊維層の上側には混合物が含浸するものの、繊維層の下側まで混合物が届かない可能性がある。圧力P3によっては、ブレーディング態様を有する繊維層だけでなく、ヘルカリ態様を有する繊維層14においても、繊維層14の下側(即ち中空部材18に近い部分)まで混合物が届かない可能性がある(
図5参照)。
【0030】
本実施例の注入工程では、タイミングt1からタイミングt2の間において、金型26内の圧力は比較的に低い圧力P1に維持される。これにより、繊維隙間が狭くなることを抑制しつつ、混合物を繊維層12~16に含浸させる。続けて、タイミングt3からタイミングt4の間において、金型26内の圧力は比較的に高い圧力P2に維持される。これにより、繊維層12~16のうち、未だ混合物が含浸していない箇所(例えば第1の繊維層12の下側の部分)に混合物を含浸させる。高い圧力P2に維持することにより、時間の制限内で当該箇所への混合物の含浸を促すことができる。ブレーディング態様を有する繊維層12、16とヘルカリ態様を有する繊維層14との双方に混合物を十分に含浸させることができる。
【0031】
また、タイミングt3からタイミングt4の間において、金型26内の圧力が比較的に高い圧力P2に維持されることにより、繊維層12~16の混合物の表面に発生するボイドが潰される。完成品であるタンク部材10の外観品質の低下を抑制することができる。
【0032】
(対応関係)
金型26、混合物が、それぞれ、「金型」、「樹脂」の一例である。中空部材18、タンク部材10が、それぞれ、「中空部材」、「タンク部材」の一例である。繊維層12~16が、「繊維層」の一例である。タンク部材10の両端の領域、繊維層12及び16が、それぞれ、「第1の領域」、「第1の繊維層」の一例である。タンク部材10の寸胴の領域、第2の繊維層14が、それぞれ、「第2の領域」、「第2の繊維層」の一例である。方向D1、方向D2が、それぞれ、「第1の方向」、「第2の方向」の一例である。第1の繊維12a、第2の繊維12bが、それぞれ、「第1の繊維」、「第2の繊維」の一例である。
図5の圧力P1が、「所定の圧力」の一例である。タイミングt1からt2における注入工程、タイミングt3からt4における注入工程が、それぞれ、「第1の工程」、「第2の工程」の一例である。
【0033】
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。中空部材18(及びタンク部材10)の外形は、円筒状に限らず、例えば、多角柱状(例えば四角柱状)であってもよい。
【0034】
例えば、中空部材18の両端の領域に、ヘルカリ態様を有する繊維層が形成されてもよい。本変形例では、中空部材18の両端の領域が、「第2の領域」の一例である。
【0035】
例えば、中空部材18の寸胴の領域に、ブレーディング態様を有する繊維層が形成されてもよい。本変形例では、中空部材18の寸胴の領域が、「第1の領域」の一例である。
【0036】
「樹脂」は、混合物に限らず、例えば、硬化剤を含まない主剤であってもよい。この場合、主剤は、加熱によって硬化されてもよい。
【0037】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0038】
2 :タンク製造装置
10 :タンク部材
12 :第1の繊維層
12a :第1の繊維
12b :第2の繊維
14 :第2の繊維層
14a :第1の繊維
14b :第2の繊維
16 :第3の繊維層
18 :中空部材
20 :上型
22 :圧力センサ
24 :下型
26 :金型
30 :硬化剤タンク
32 :ポンプ
40 :主剤タンク
42 :ポンプ
50 :混合器
D1、D2 :方向
G1、G2、G3、G4 :グラフ
P1、P2、P3 :圧力
t1、t2、t3、t4 :タイミング
α :角度