(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-14
(45)【発行日】2025-07-23
(54)【発明の名称】光ニューラルネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
G06E 3/00 20060101AFI20250715BHJP
G06N 3/067 20060101ALI20250715BHJP
H04B 10/80 20130101ALN20250715BHJP
【FI】
G06E3/00
G06N3/067
H04B10/80
(21)【出願番号】P 2022103860
(22)【出願日】2022-06-28
【審査請求日】2024-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 英明
(72)【発明者】
【氏名】石村 昇太
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0311532(US,A1)
【文献】特開2020-188386(JP,A)
【文献】特開2020-067984(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112308224(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06E 3/00
G06N 3/067
H04B 10/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電気信号で第1キャリア光を変調して第1変調光を出力する第1変調手段と、
前記第1変調光に基づき生成された第2変調光を第3変調光に変換する非線形媒体と、
前記第3変調光を周波数分離して複数の第4変調光を出力する分離手段と、
前記複数の第4変調光それぞれを第2電気信号に変換することで複数の第2電気信号を出力する変換手段と、
前記複数の第2電気信号それぞれを重み付け加算した出力信号を生成する加算手段と、
前記第3変調光を分岐して一方の前記第3変調光を前記分離手段に出力する分岐手段と、
前記分岐手段が分岐して出力した他方の前記第3変調光と前記第1変調光とを合波することで前記第2変調光を生成する合波手段と、
を備えている光ニューラルネットワーク装置。
【請求項2】
第1電気信号で第1キャリア光を変調して第1変調光を出力する第1変調手段と、
前記第1変調光に基づき生成された第2変調光を第3変調光に変換する非線形媒体と、
前記第3変調光を周波数分離して複数の第4変調光を出力する分離手段と、
前記複数の第4変調光それぞれを第2電気信号に変換することで複数の第2電気信号を出力する変換手段と、
前記複数の第2電気信号それぞれを重み付け加算した出力信号を生成する加算手段と、
前記第1変調光を前記出力信号で変調することで前記第2変調光を生成する第2変調手段と、
を備え、
前記第1変調手段と前記第2変調手段は異なる変調方式を使用する、光ニューラルネットワーク装置。
【請求項3】
第1電気信号で第1キャリア光を変調して第1変調光を出力する第1変調手段と、
前記第1変調光に基づき生成された第2変調光を第3変調光に変換する非線形媒体と、
前記第3変調光を周波数分離して複数の第4変調光を出力する分離手段と、
前記複数の第4変調光それぞれを第2電気信号に変換することで複数の第2電気信号を出力する変換手段と、
前記複数の第2電気信号それぞれを重み付け加算した出力信号を生成する加算手段と、
前記出力信号で第2キャリア光を変調して第5変調光を出力する第2変調手段と、
前記第1変調光と前記第5変調光を合波して前記第2変調光を生成する合波手段と、
を備え、
前記第1変調手段と前記第2変調手段は異なる変調方式を使用する、光ニューラルネットワーク装置。
【請求項4】
前記非線形媒体は
、前記第2変調光に対して非線形光学効果を生じさせること
で前記第2変調光を前記第3変調光に変換する、請求項1
から3のいずれか1項に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【請求項5】
前記第3変調光の周波数帯域は
、前記第2変調光の周波数帯域より広い、請求項1
から3のいずれか1項に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【請求項6】
前記非線形媒体は、分散平坦化ファイバ、分散シフトファイバ、分散減少ファイバ及びシリコン基板に形成された細線導波路の内の少なくとも1つを含む、請求項1
から3のいずれか1項に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【請求項7】
周波数に応じて異なる伝搬遅延を与える遅延手段をさらに備え、
前記分離手段は、前記遅延手段を伝搬した前記第3変調光を周波数分離する、請求項1
から3のいずれか1項に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【請求項8】
前記遅延手段は、シングルモードファイバ、分散補償ファイバ、ファイバグレーティング及び導波路型分散補償器の内の少なくとも1つを含む、請求項
7に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【請求項9】
前記第1電気信号は、前記光ニューラルネットワーク装置の入力信号である、請求項1から
3のいずれか1項に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【請求項10】
第1電気信号で第1キャリア光を変調して第1変調光を出力する第1変調手段と、
前記第1変調光又は前記第1変調光に基づき生成された第2変調光を第3変調光に変換する非線形媒体と、
前記第3変調光を周波数領域においてディインタリーブすることで第4変調光及び第5変調光を出力する光ディインタリーバ手段と、
前記第4変調光に対して周波数に応じた伝搬遅延を与える第1遅延手段と、
前記第5変調光に対して周波数に応じた伝搬遅延を与える第2遅延手段と、
前記第1遅延手段を通過した前記第4変調光を周波数分離して複数の第6変調光を出力する第1分離手段と、
前記第2遅延手段を通過した前記第5変調光を周波数分離して複数の第7変調光を出力する第2分離手段と、
前記複数の第6変調光及び前記複数の第7変調光それぞれを第2電気信号に変換することで複数の第2電気信号を出力する変換手段と、
前記複数の第2電気信号それぞれを重み付け加算した出力信号を生成する加算手段と、
を備えている光ニューラルネットワーク装置。
【請求項11】
前記第1遅延手段と前記第2遅延手段が与える遅延と周波数の関係は異なる、請求項
10に記載の光ニューラルネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ニューラルネットワークをハードウェア的に実現する光ニューラルネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1及び非特許文献2は、光ニューラルネットワーク装置を開示している。非特許文献1によると、空間光位相変調器を用いて入力データで光を空間変調し、散乱媒体を通過させることでニューロン間の結合を実現している。なお、散乱媒体を通過した光は撮像デバイスにより電気信号に変換される。また、非特許文献2によると、入力データで位相変調した位相変調光をマルチモード導波路において複数の伝搬モードで伝搬させる。マルチモード導波路においては、伝搬モード間の結合が生じるが、伝搬モードに応じてマルチモード導波路における伝搬時間が異なるため、ニューロン間の結合が実現される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】Mushegh Rafayelyan,et. al.,"Large-Scale Optical Reservoir Computing for Spatiotemporal Chaotic Systems Prediction",PHYSICAL REVIEW X、2020年11月、第041037頁
【文献】Satoshi Sunada,et.al,"Photonic neural field on a silicon chip: Large-scale, high-speed neuro-inspired computing and sensing," Optica Vol. 8, Issue 11, pp. 1388-1396,2021年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に記載の構成は、空間光学系を使用するため、各光デバイスの位置・方向の調整が必要になる。さらに、温度変化に伴い各光デバイスの位置・方向が変化し得るため安定的に動作させることが難しくなる。また、非特許文献2に記載の構成では、伝搬モード数がニューロン数に対応するため、ニューロン間の結合の複雑度を増加させるには、伝搬モード数を増やす必要がある。しかしながら、伝搬モードの数は数十程度であり、伝搬モード数を増やすことは困難である。
【0005】
本開示は、安定的に動作し、かつ、ニューロン数を増やすことができる光ニューラルネットワーク装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によると、光ニューラルネットワーク装置は、第1電気信号で第1キャリア光を変調して第1変調光を出力する第1変調手段と、前記第1変調光又は前記第1変調光に基づき生成された第2変調光を第3変調光に変換する非線形媒体と、前記第3変調光を周波数分離して複数の第4変調光を出力する分離手段と、前記複数の第4変調光それぞれを第2電気信号に変換することで複数の第2電気信号を出力する変換手段と、前記複数の第2電気信号それぞれを重み付け加算した出力信号を生成する加算手段と、前記第3変調光を分岐して一方の前記第3変調光を前記分離手段に出力する分岐手段と、前記分岐手段が分岐して出力した他方の前記第3変調光と前記第1変調光とを合波することで前記第2変調光を生成する合波手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、安定的に動作し、かつ、ニューロン数を増やすことができる光ニューラルネットワーク装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【
図2】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の説明図。
【
図3】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【
図4】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【
図5】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【
図6】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【
図7】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【
図8】一実施形態による光ニューラルネットワーク装置の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうちの二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による光ニューラルネットワーク装置(以下、光NN装置と表記する。)の構成図である。変調器2には、光NN装置への入力データが入力される。変調器2は、光源1からのキャリア光を入力データで変調して変調光を出力する。以下の説明においてはキャリア光を連続光とするが、キャリア光は、パルス光の様な時間的にオン・オフする信号であっても良い。変調器2が使用する変調方式は任意であり、例えば、強度変調又は角度変調であり得る。角度変調は、位相変調又は周波数変調を含む。増幅器3は、変調光を増幅する。増幅器3は、変調光の周波数帯域に応じた任意の光増幅器であり、例えば、エルビームドープファイバ増幅器(EDFA)やラマン増幅器であり得る。増幅器3は、増幅した変調光を非線形媒体4に出力する。
【0011】
非線形媒体4は、変調光に対して非線形光学効果を生じさせる媒体である。非線形光学効果は、例えば、自己位相変調、相互位相変調、四光波混合、ラマン散乱等である。非線形媒体4としては、例えば、分散平坦化ファイバ(DFF)、分散シフトファイバ(DSF)、分散減少ファイバ(DDF)等を利用することができる。さらに、非線形媒体4としては、シリコン基板に形成された細線導波路を使用することができる。変調光のスペクトラムは、非線形光学効果の影響により大きく広がる。
図2(A)は、非線形媒体4に入力される変調光のスペクトラムを示し、
図2(B)は、非線形媒体4が出力する変調光のスペクトラムを示している。非線形媒体4が出力する変調光の各周波数成分(波長成分)は、元の変調光の成分の結合によるものであり、各周波数成分がニューロンに該当する。
【0012】
アレイ導波路グレーティング(AWG)5は、周波数分離部(波長分離部)であり、非線形媒体4が出力する変調光を周波数成分毎に分離する。フォトダイオード(PD)6は、光電変換部であり、AWG5が出力する各周波数の変調光の光電変換を行う。乗算器7は、各PD6が出力する電気信号に重みを乗ずる。なお、各乗算器7が電気信号に乗ずる重みは、光NN装置の学習時に決定され、予め、各乗算器7に設定される。加算部8は、各乗算器が出力する電気信号を加算して光NN装置の出力信号を出力する。
【0013】
以上、本実施形態による光NN装置では、空間光学系を使用しないため、各光デバイスの位置・方向の調整が不要であり安定的に動作させることができる。また、本実施形態による光NN装置において、ニューロン数は、非線形媒体4が出力する変調光の周波数帯域に依存する。つまり、本実施形態による光NN装置において、ニューロン数は、AWG5が出力する変調光の数に対応し、数千程度が可能となる。
【0014】
なお、本実施形態においては、AWG5を使用して周波数分離を行ったが、AWG5と他の光デバイス、例えば、帯域通過フィルタやインタリーバ等を組み合わせて周波数分離部を構成することもできる。また、本実施形態では、各PD6が出力するアナログ信号を重み付けして加算することで出力信号を生成していた。しかしながら、各PD6が出力するアナログ信号をアナログデジタル変換器でデジタル信号に変換し、その後、デジタル領域で重み付けと加算を行う構成であっても良い。
【0015】
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。
図3は、本実施形態による光NN装置の構成図である。本実施形態では、非線形媒体4が出力する変調光を、分散媒体9を介してAWG5に入力する。
【0016】
分散媒体9は、変調光の周波数成分に応じて異なる遅延を与える媒体である。分散媒体9としては、例えば、シングルモードファイバ(SMF)、分散補償ファイバ(DCF)、ファイバグレーティング、導波路型分散補償器等を利用することができる。分散媒体9を伝搬させて各周波数成分に異なる遅延を与えることで各周波数成分間の相関性を低くすること、つまり、ニューロンの出力の相関性を低くすることができる。
【0017】
<第三実施形態>
続いて、第三実施形態について、これまでの実施形態との相違点を中心に説明する。
図4は、本実施形態による光NN装置の構成図である。本実施形態では、非線形媒体4が出力する変調光を、光ディインタリーバ10に入力する。光ディインタリーバ10は、非線形媒体4が出力する変調光を周波数成分毎に分離し、隣接する周波数成分の一方を分散媒体9-1に出力し、他方を分散媒体9-2に出力する。例えば、非線形媒体4が出力する変調光のスペクトラムが
図2(B)の通りである場合、光インタリーバ10は、
図2(C)の白色部分の周波数成分を分散媒体9-1に出力し、網掛部分の周波数成分を分散媒体9-2に出力する。分散媒体9-1及び分散媒体9-2は、第二実施形態の分散媒体9と同じである。分散媒体9-1及び分散媒体9-2それぞれが出力する変調光は、AWG5-1及びAWG5-2により、それぞれ、周波数成分毎に分離される。その後の処理は、第一実施形態及び第二実施形態と同様である。
【0018】
非線形媒体4が出力する変調光において、隣接する周波数成分の相関性は高くなる。本実施形態では、非線形媒体4が出力する変調光において隣接する周波数成分が異なる変調光の成分となる様に光インタリーバ10で分離し、光インタリーバ10が出力する2つの変調光に対してそれぞれ周波数に応じた遅延を与える。この構成により、非線形媒体4が出力する変調光において隣接する周波数成分の相関性を低くすることができる。なお、分散媒体9-1及び分散媒体9-2として異なる分散特性(周波数(波長)と遅延との関係)を有する媒体を使用することで、非線形媒体4が出力する変調光において隣接する周波数成分の相関性をより低くすることができる。
【0019】
<第四実施形態>
続いて、第四実施形態について、これまでの実施形態との相違点を中心に説明する。
図5は、本実施形態による光NN装置の構成図である。本実施形態では、変調器2の出力を、結合部11を介して増幅器3に入力する。また、非線形媒体4が出力する変調光を分岐部12で2分岐し、一方をAWG5に入力すると共に、他方を結合部11に入力する。つまり、結合部11は、変調器2からの変調光と分岐部12からの変調光を結合して増幅器3に出力する。
【0020】
本実施形態では、結合部11において、分岐部12の出力と変調器2の出力とを干渉させる。この構成により、ニューロン間の結合の複雑度を増加させることができる。なお、
図5は、第一実施形態の構成に分岐部12から結合部11に至るフィードバック構成を追加したものであるが、第二実施形態又は第三実施形態の構成にフィードバック構成を追加することもできる。
【0021】
<第五実施形態>
続いて、第五実施形態について、第四実施形態との相違点を中心に説明する。
図6は、本実施形態による光NN装置の構成図である。第四実施形態においては、光ドメインにおいてフィードバック構成を設けていた。本実施形態は、電気ドメインにおいてフィードバック構成を設ける。具体的には、
図6に示す様に、本実施形態では、加算器8の出力を分岐部13で2分岐し、一方を光NN装置の出力信号とすると共に、他方を合成部14に入力する。合成部14は、光NN装置の入力信号に、分岐部13からの出力信号を加算又は減算して変調器2に入力する。なお、加減算は、重み付きの加減算であっても良い。
【0022】
<第六実施形態>
続いて、第六実施形態について、第五実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態でも第五実施形態と同様に、電気ドメインにフィードバック構成を設ける。
図7は、本実施形態による光NN装置の構成図である。本実施形態においては、2つの変調器2-1及び2-2を設ける。なお、変調器2-1及び2-2における変調方式は互いに異なる。例えば、変調器2-1が強度変調を使用する場合、変調器2-2は位相変調を使用し、変調器2-1が位相変調を使用する場合、変調器2-2は強度変調を使用する。変調器2-1は、光NN装置への入力信号で光源1からのキャリア光を変調して変調光を変調器2-2に出力する。変調器2-2は、分岐部13からの出力信号で変調器2-1からの変調光を変調する。なお、変調器2-1及び2-2における変調方式を互いに同じとした場合、その構成は、第五実施形態と等価になる。
【0023】
<第七実施形態>
続いて、第七実施形態について、第六実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態も第六実施形態と同様に、電気ドメインにフィードバック構成を設ける。
図8は、本実施形態による光NN装置の構成図である。本実施形態においても、第六実施形態と同様に、2つの変調器2-1及び2-2を設ける。但し、変調器2-1は、光源1-1からのキャリア光を光NN装置への入力信号で変調し、変調器2-2は、光源1-2からのキャリア光を光NN装置の出力信号で変調する。合波器14は、変調器2-1及び変調器2-2が出力する変調光を合波した後、増幅器3に入力する。
【0024】
以上の構成により、安定的に動作し、かつ、ニューロン数を増加させることができる光ニューラルネットワーク装置を実現することができる。したがって、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【符号の説明】
【0025】
2:変調器、4:非線形媒体、5:AWG、6:PD、7:加算部