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  • 特許-レインセンサの支持構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-22
(45)【発行日】2025-07-30
(54)【発明の名称】レインセンサの支持構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20250723BHJP
   G01N 21/17 20060101ALI20250723BHJP
   B60S 1/08 20060101ALN20250723BHJP
【FI】
B60R11/02 Z
G01N21/17 E
B60S1/08 H
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022206178
(22)【出願日】2022-12-23
(65)【公開番号】P2024090338
(43)【公開日】2024-07-04
【審査請求日】2024-07-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】魚住 芳紀
(72)【発明者】
【氏名】千葉 志朗
【審査官】池田 晃一
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-517175(JP,A)
【文献】登録実用新案第3020807(JP,U)
【文献】特開昭60-007342(JP,A)
【文献】特開2015-152489(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0018847(US,A1)
【文献】米国特許第07946505(US,B1)
【文献】米国特許第07770433(US,B1)
【文献】特開2001-102776(JP,A)
【文献】特開2006-105366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 1/20
B60R 1/00 - 1/12
B60S 1/00 - 1/68
G01N 21/00 - 21/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のウインドシールドガラスの車室内側の面に当接または対向された状態で配置されるレインセンサの支持構造であって、
前記ウインドシールドガラスの近傍に配設された天井部材に取付ブラケットが締結され、該取付ブラケットには、前記天井部材に締結された位置から前記ウインドシールドガラスに対向する位置まで延在された延在部が設けられており、
前記取付ブラケットの前記延在部に対して、前記ウインドシールドガラスに対する進退移動が可能にレインセンサが係止されており、これら延在部とレインセンサとの間にコイルスプリングが介在されて、該コイルスプリングからの付勢力によって前記レインセンサの投受光面が前記ウインドシールドガラスの車室内側の面に向けて押圧されており、
前記取付ブラケットにおける前記延在部には、前記天井部材に締結された位置から前記レインセンサの配設位置に向かうに従って前記ウインドシールドガラスから離れる方向に傾斜する傾斜部と、該傾斜部の先端から前記ウインドシールドガラスの延在方向に沿う方向に延在するセンサ支持部とが設けられていることを特徴とするレインセンサの支持構造。
【請求項2】
請求項1記載のレインセンサの支持構造において、
前記レインセンサにおける前記投受光面とは反対側の面には仮支持爪が突設されており、
前記取付ブラケットの前記延在部には、前記レインセンサの前記仮支持爪が係止される係止孔が設けられていることを特徴とするレインセンサの支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレインセンサの支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レインセンサが知られている(特許文献1)。従来のレインセンサは、車両のウインドシールドガラスの内面に取り付けられている。レインセンサは、発光素子と受光素子とを備えている。発光素子は、ウインドシールドガラスに光を照射する。受光素子は、ウインドシールドガラスで反射された光を受光する。レインセンサは、受光素子の受光量に基づいて、ウインドシールドガラスの外面の雨滴を検出する。レインセンサは、雨滴を検出した場合、ワイパ装置に雨滴検出信号を送信する。
【0003】
図3は、従来のレインセンサaの支持構造を示す断面図である。この図3における矢印FRは車体前方向を示し、矢印RRは車体後方向を示し、矢印UPは上方向を示している。
【0004】
図3に示すように、従来のレインセンサaは、取付ブラケットbによってウインドシールドガラスcの内面に取り付けられている。取付ブラケットbは、円筒部dおよび接着部eを備えている。円筒部dは、レインセンサaの外周囲を囲み、レインセンサaを保持している。接着部eは、ウインドシールドガラスcの内面に接着されている。取付ブラケットbにはバネ部材gが係止されている。このバネ部材gは、取付ブラケットbに対して剥離方向の付勢力を付与している。レインセンサaは、バネ部材gの反力を受けている。これにより、レインセンサaの投受光面fがシリコンシートhを介してウインドシールドガラスcの内面に押し付けられている。これにより、レインセンサaの投受光面fとシリコンシートhとの間、および、シリコンシートhとウインドシールドガラスcの内面との間に気泡が入り込むことを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2022-125594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のレインセンサaの支持構造にあっては、レインセンサaが落下しないように、取付ブラケットbの接着部eにおける接着品質を管理したり検査したりする必要があった。このため、レインセンサaの取り付け作業が煩雑であった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接着品質を管理したり検査したりする必要のないレインセンサの支持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車両のウインドシールドガラスの車室内側の面に当接または対向された状態で配置されるレインセンサの支持構造を前提とする。そして、このレインセンサの支持構造は、前記ウインドシールドガラスの近傍に配設された天井部材に取付ブラケットが締結され、該取付ブラケットには、前記天井部材に締結された位置から前記ウインドシールドガラスに対向する位置まで延在された延在部が設けられている。また、前記取付ブラケットの前記延在部に対して、前記ウインドシールドガラスに対する進退移動が可能にレインセンサが係止されており、これら延在部とレインセンサとの間にコイルスプリングが介在されて、該コイルスプリングからの付勢力によって前記レインセンサの投受光面が前記ウインドシールドガラスの車室内側の面に向けて押圧されており、前記取付ブラケットにおける前記延在部には、前記天井部材に締結された位置から前記レインセンサの配設位置に向かうに従って前記ウインドシールドガラスから離れる方向に傾斜する傾斜部と、該傾斜部の先端から前記ウインドシールドガラスの延在方向に沿う方向に延在するセンサ支持部とが設けられていることを特徴とする。
【0009】
この特定事項によれば、レインセンサを支持する手段として接着を利用する必要がない。このため、接着品質を管理したり検査したりする必要がなくなる。また、傾斜部の傾斜角度や長さを適切に設定することによってウインドシールドガラスとセンサ支持部との間隔を適切に設定することができる。つまり、ウインドシールドガラスとセンサ支持部との間にレインセンサおよびコイルスプリングを配設するための間隔を適切に設定することができる。
【0010】
また、前記レインセンサにおける前記投受光面とは反対側の面には仮支持爪が突設されており、前記取付ブラケットの前記延在部には、前記レインセンサの前記仮支持爪が係止される係止孔が設けられている。
【0011】
これにより、レインセンサの取り付け作業にあっては、取付ブラケットの延在部に設けられている係止孔にレインセンサの仮支持爪を係止しておく。これにより、取付ブラケットからレインセンサが脱落してしまうことを防止しながら、取付ブラケットを天井部材に締結することができる。このため、レインセンサの取り付け作業の作業性が良好である。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、レインセンサを支持する手段として接着を利用する必要がないため、接着品質を管理したり検査したりする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】レインセンサの支持構造を示す断面図である。
図2】レインセンサの制御系の概略を示すブロック図である。
図3】従来のレインセンサの支持構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動運転車両のフロントウインドシールドガラスに適用されるレインセンサの支持構造として本発明を適用した場合について説明する。
【0017】
-レインセンサの支持構造-
図1はレインセンサ1の支持構造を示す断面図である。この図1における矢印FRは車体前方向を示し、矢印RRは車体後方向を示し、矢印UPは上方向を示している。
【0018】
図1に示すように、フロントウインドシールドガラス(以下、単にフロントガラスという)2の上端部は天井部材3に係止されている。
【0019】
具体的に、天井部材3は、ルーフパネル31およびルーフヘッダパネル32を備えている。ルーフパネル31の前端部にはフランジ部31aが設けられている。ルーフヘッダパネル32はルーフパネル31の下側に配設されている。ルーフヘッダパネル32の前端部にもフランジ部32aが設けられている。これらフランジ部31a,32a同士が重ね合わされて接合されている。これによりルーフパネル31とルーフヘッダパネル32とによって閉断面構造が構成されている。
【0020】
フロントガラス2は、車体前方に向かうに従って所定角度を持って下方に傾斜している。フロントガラス2の上端部は、クリップ21によって各フランジ部31a,32aに係合されている。図示しないが、フロントガラス2の上端部と各フランジ部31a,32aとの間にはシール材が介在されている。これにより、フロントガラス2の上端部と各フランジ部31a,32aとの間からの雨水の浸入を防止している。
【0021】
ルーフヘッダパネル32には取付ブラケット4が締結されている。取付ブラケット4は、平板状の金属製板材がプレス加工されて成る。取付ブラケット4は、平面視が例えば四角形の板材で成る。取付ブラケット4は、締結板部41および延在部42を有している。
【0022】
締結板部41は、平板状であって、ルーフヘッダパネル32の下面に重ね合わされて該ルーフヘッダパネル32にボルトB,Bによって締結されている。具体的には、ルーフヘッダパネル32の上面にはウェルドナットN,Nが接合されている。ルーフヘッダパネル32の下面に締結板部41が重ね合わされ、これら締結板部41およびルーフヘッダパネル32に亘って形成されているボルト挿通孔に下側からボルトBが挿通されている。ボルトBはウェルドナットNに捩じ込まれている。ボルトBによる締結箇所としては、車体前後方向の2箇所および車幅方向の2箇所の合計4箇所となっている。この締結箇所としてはこれに限定されるものではない。
【0023】
延在部42は、傾斜部42aおよびセンサ支持部42bを有している。
【0024】
傾斜部42aは、締結板部41の前端に連続している。傾斜部42aは、車体前方に向かうに従ってフロントガラス2から離れる方向に傾斜している。つまり、この傾斜部42aの傾斜角度は、締結板部41の傾斜角度よりも大きくなっている。この傾斜部42aの傾斜角度、および、傾斜部42aの車体前後方向に沿う方向の長さ寸法は、後述するセンサ支持部42bとフロントガラス2との間隔寸法(図1における寸法T)を所定の範囲内に規定する寸法として予め設計されている。
【0025】
センサ支持部42bは、傾斜部42aの前端に連続している。センサ支持部42bは、フロントガラス2の延在方向に沿うように、車体前方に向かうに従って所定角度を持って下方に傾斜している。センサ支持部42bにおける前端付近には係止孔42cが設けられている。この係止孔42cは、レインセンサ1を係止するための孔である。より具体的には、この係止孔42cは、レインセンサ1に設けられた後述する仮支持爪14,14を係止するための孔である。
【0026】
レインセンサ1は、センサケーシング11の内部に図示しない発光素子および受光素子が収容されて成る。センサケーシング11は、ケーシング本体12およびケーシングベースプレート13を備えている。
【0027】
ケーシング本体12は略円筒形状の筐体で成る。ケーシングベースプレート13は、ケーシング本体12の下端に連続した円盤状で成る。
【0028】
ケーシングベースプレート13の下面には一対の仮支持爪14,14が突設されている。図1に示すものでは、ケーシングベースプレート13の中心線Oの両側に仮支持爪14,14が突設されている。仮支持爪14の個数はこれに限らない。例えば、ケーシングベースプレート13の中心線Oの周りに3個以上の仮支持爪14が配設されていてもよい。
【0029】
各仮支持爪14は延在部14aを備えている。延在部14aは、ケーシングベースプレート13の下面に連続して下方に延在する。
【0030】
延在部14aの下端には、外側に突出された係止突起14bが設けられている。各仮支持爪14,14は、中心線Oに向かう方向に弾性変形可能となっている。各仮支持爪14,14が弾性変形していない状態にあっては、各係止突起14b,14bの外側端同士の間の寸法は係止孔42cの内径寸法よりも大きくなっている。このため、各仮支持爪14,14が係止孔42cに挿入された状態では、各仮支持爪14,14の係止突起14b,14bが係止孔42cの内周縁に係止されている。
【0031】
センサケーシング11の高さ寸法(図1における寸法t)は、センサ支持部42bとフロントガラス2との間隔寸法Tよりも所定寸法だけ短くなっている。このため、仮支持爪14,14が係止孔42cに挿入された状態では、レインセンサ1は、フロントガラス2に対する進退移動が可能となっている。
【0032】
仮支持爪14,14の延在部14a,14aの外周囲にはコイルスプリング5が圧縮された状態で配設されている。コイルスプリング5の内径は、係止孔42cの内径よりも大きい。コイルスプリング5の上端はケーシングベースプレート13の下面に当接している。また、コイルスプリング5の下端はセンサ支持部42bの上面に当接している。これにより、コイルスプリング5からの付勢力によってレインセンサ1の投受光面15がフロントガラス2の内面(車室内側の面)に向けて押圧されている。
【0033】
具体的に、レインセンサ1の投受光面15とフロントガラス2の内面との間にはシリコンシート22が介在されている。このため、レインセンサ1の投受光面15は、コイルスプリング5からの付勢力によって、シリコンシート22を介してフロントガラス2の内面に向けて押圧されている。これにより、レインセンサ1の投受光面15とシリコンシート22との間、および、シリコンシート22とフロントガラス2の内面との間に気泡が入り込むことを防止している。
【0034】
また、コイルスプリング5からの付勢力は、取付ブラケット4に対して下向きの反力として作用している。この取付ブラケット4に作用している反力は、当該取付ブラケット4の締結板部41が締結されているルーフヘッダパネル32によって受け止められる。このルーフヘッダパネル32は、ルーフパネル31との間で閉断面構造を構成しているため、剛性の高い部材である。このため、取付ブラケット4を安定的に支持することができる。
【0035】
また、コイルスプリング5は、センサ支持部42bとフロントガラス2との間隔寸法Tにバラツキが生じることを考慮し、このバラツキを吸収できるように、バネストロークが比較的長いものが採用されている。
【0036】
-レインセンサの制御系-
ここで、レインセンサ1の制御系について簡単に説明する。図2はレインセンサ1の制御系の概略を示すブロック図である。この図2に示すように、レインセンサ1は、発光素子61、受光素子62および処理部63を備えている。これら発光素子61、受光素子62および処理部63は、センサケーシング11の内部に収容されている。
【0037】
発光素子61は、フロントガラス2に光を照射する。発光素子61は発光ダイオードで成る。
【0038】
受光素子62は、フロントガラス2で反射された光を受光する。受光素子62はフォトダイオードで成る。
【0039】
処理部63は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備え、ROM等に記憶されたプログラムに従って信号処理を行う制御回路である。処理部63は、発光素子61を駆動する処理や受光素子62の検出結果の処理を行い、処理結果に基づいて車両のワイパ装置7を作動させる。具体的には、フロントガラス2の外面に雨滴を検出した場合にワイパ装置7を作動させる。
【0040】
ワイパ装置7は、ECU(Electrical Control Unit)、ワイパモータ制御回路、および、ワイパモータ駆動部を備え、車両のバッテリからの電源供給によって作動可能になっている。ワイパモータ駆動部がワイパモータを駆動することでワイパブレードが往復運動する。
【0041】
-レインセンサの取り付け作業-
次に、前述のレインセンサ1の支持構造を得るための作業について説明する。このレインセンサ1の取り付け作業としては、レインセンサ1を取付ブラケット4に組み付ける作業の後、取付ブラケット4をルーフヘッダパネル32に締結する作業が行われる。
【0042】
先ず、レインセンサ1の仮支持爪14,14の外側にコイルスプリング5を装着する。この際、各仮支持爪14,14の延在部14a,14aを中心線O側に弾性変形させてコイルスプリング5を装着する。
【0043】
この状態で、各仮支持爪14,14を、取付ブラケット4の係止孔42cに挿入する。これにより各仮支持爪14,14の係止突起14b,14bが係止孔42cの内周縁に係止され、取付ブラケット4からレインセンサ1が脱落してしまうことを防止できる。
【0044】
その後、取付ブラケット4をルーフヘッダパネル32に締結する作業を行う。この作業では、レインセンサ1の投受光面15をフロントガラス2の内面に対向させた状態で、ルーフヘッダパネル32の下面に取付ブラケット4の締結板部41を重ね合わせる。そして、締結板部41およびルーフヘッダパネル32に亘って形成されているボルト挿通孔に下側からボルトBが挿通され、該ボルトBをウェルドナットNに捩じ込む。
【0045】
これにより、図1に示すように、取付ブラケット4のセンサ支持部42bとレインセンサ1との間にコイルスプリング5が介在されて、該コイルスプリング5からの付勢力によってレインセンサ1の投受光面15がフロントガラス2の内面に向けて押圧された状態でレインセンサ1が支持される。
【0046】
-実施形態の効果-
以上説明したように本実施形態では、ルーフヘッダパネル32に締結された取付ブラケット4に、フロントガラス2に対向する位置まで延在された延在部42を設けている。そして、この延在部42とレインセンサ1との間にコイルスプリング5を介在させ、コイルスプリング5からの付勢力によってレインセンサ1の投受光面15をフロントガラス2の内面に向けて押圧している。このため、レインセンサ1をフロントガラス2の内面に接着する必要がない。その結果、接着品質を管理したり検査したりする必要がなくなる。
【0047】
特に、自動運転車両にあってはワイパ装置7の作動も自動で行えるようにしたい要求がある。本実施形態では、レインセンサ1の支持状態を安定的に得ることができるため、ワイパ装置7の自動作動の信頼性を高めることができる。また、前述したように接着品質を管理したり検査したりする必要がないため、自動運転車両の製造コストの削減を図ることもできる。
【0048】
-他の実施形態-
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
【0049】
例えば、前記実施形態では、フロントガラス2に適用されるレインセンサ1の支持構造として本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、リヤガラスに適用されるレインセンサの支持構造として適用することも可能である。
【0050】
また、前記実施形態では、レインセンサ1の投受光面15とフロントガラス2の内面との間にシリコンシート22を介在させていた。本発明はこれに限らず、レインセンサ1の投受光面15をフロントガラス2の内面に直接的に当接する構成としてもよい。
【0051】
また、前記実施形態では、自動運転車両に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、非自動運転車両に対しても適用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、レインセンサの支持構造に適用可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 レインセンサ
14 仮支持爪
15 投受光面
2 フロントガラス(ウインドシールドガラス)
3 天井部材
4 取付ブラケット
42 延在部
42a 傾斜部
42b センサ支持部
42c 係止孔
5 コイルスプリング
図1
図2
図3