(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-22
(45)【発行日】2025-07-30
(54)【発明の名称】非燃焼式エアロゾル供給デバイス及び非燃焼式エアロゾル供給デバイスのための電力モジュール
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20250723BHJP
A24F 40/95 20200101ALI20250723BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/95
(21)【出願番号】P 2023504311
(86)(22)【出願日】2021-09-15
(86)【国際出願番号】 EP2021075382
(87)【国際公開番号】W WO2022058383
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-03-17
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, ジファン
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-501610(JP,A)
【文献】特開2007-221470(JP,A)
【文献】国際公開第2018/072079(WO,A1)
【文献】中国実用新案第207519627(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0114827(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00- 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非燃焼式エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾルをエアロゾル生成材料から生成するように構成されるエアロゾル生成器、
前記エアロゾル生成器に電力供給するための第1の電源、及び
前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスを電力モジュールへ選択的に接続するためのコネクタであり、前記電力モジュールが前記エアロゾル生成器に電力供給するための第2の電源を備える、コネクタ
を具備し、
前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスが、前記電力モジュールが前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されていない場合に、第1の電力モードに設定可能であり、前記電力モジュールが前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されている場合に、第2の異なる電力モードに設定可能であるように構成され、前記第1及び第2の電力モードの各々が前記エアロゾル生成器への電力の供給を決定
し、
前記第1の電力モードが低電力モードであり、前記第2の異なる電力モードが高電力モードであり、
前記高電力モードが、前記低電力モードで前記エアロゾル生成器へ供給される電力と比較して、より大きい電力が前記エアロゾル生成器へ供給される、モードである、非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
前記コネクタが、電力が前記電力モジュールから前記エアロゾル生成器へ供給されることを可能にする、
請求項1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記エアロゾル生成器は、前記第2の電力モードにおいて、前記第1の電力モードよりも高温に達する、請求項1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記電力モジュールが、前記高電力モードで前記エアロゾル生成器へ電力を供給する、
請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記電力モードが、前記電力モジュールがエアロゾル生成デバイスへ接続されるのに応答して、前記高電力モードへ自動的に設定される、
請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
前記電力モードが、前記電力モジュールが前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されている場合に、ユーザ入力に応答して、前記高電力モードへ設定される、
請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
前記ユーザ入力を受け取るためのユーザ入力ユニット
を具備する、請求項6に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記ユーザ入力が、前記電力モジュールのモジュール側ユーザ入力ユニットから受け取られる、
請求項6に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
前記電力モジュールが前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されているか否かを検出するように構成される、制御回路
をさらに具備する、請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記制御回路が、前記電力モジュールが非燃焼式エアロゾル生成デバイスへ接続されていることを指示する信号に基づいて、前記電力モジュールが前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されているか否かを検出するように構成される、
請求項9に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記コネクタが、前記電力モジュールと前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスとの間のデータ通信を可能にし、
前記信号が、前記コネクタを介して前記電力モジュールから受信される、
請求項10に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記コネクタに関して電圧を検出するための電圧検出器であって、
前記信号が前記電圧検出器によって生成される、電圧検出器
をさらに具備する、請求項10に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記低電力モードにおいて、6.5ワット~8ワットの電力が前記エアロゾル生成器へ供給され、
前記高電力モードにおいて、8ワット~10ワットの電力が前記エアロゾル生成器へ供給される、
請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための電力モジュールであって、
コネクタを介して前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ電力を供給するように構成される、電力モジュール。
【請求項15】
請求項
1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス、
前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスにおいて使用するための消耗品、及び
請求項14に記載の電力モジュール
を備える、部品のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼式エアロゾル供給システム、非燃焼式エアロゾル供給システムと共に使用するための電力モジュール、及び部品のキットに関する。
【背景】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの物品は、使用中にタバコを燃やして、タバコ煙を発生させる。燃やすことなく化合物を放出する製品を作り出すことによって、タバコを燃やすこれらの物品の代わりとなるものを提供する試みが行われている。そのような製品の例は、材料を燃やさずに加熱することによって化合物を放出する、タバコ加熱製品又はタバコ加熱デバイスとしても公知のいわゆる非燃焼加熱式製品である。材料は、例えば、ニコチンを含有してもしなくてもよい、タバコ若しくは他の非タバコ製品、又はブレンドされた混合物などの配合物であってもよい。
【概要】
【0003】
本発明の第1の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾルをエアロゾル生成材料から生成するように構成されるエアロゾル生成器、エアロゾル生成器に電力供給するための第1の電源、及び非燃焼式エアロゾル供給デバイスを電力モジュールへ選択的に接続するためのコネクタであり、電力モジュールがエアロゾル生成器に電力供給するための第2の電源を備える、コネクタを具備し、非燃焼式エアロゾル供給デバイスが、電力モジュールが非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されていない場合に、第1の電力モードに設定可能であり、電力モジュールが非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ接続されている場合に、第2の異なる電力モードに設定可能であるように構成され、第1及び第2の電力モードの各々がエアロゾル生成器への電力の供給を決定する、非燃焼式エアロゾル供給デバイスが提供される。
【0004】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様による非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための電力モジュールであって、コネクタを介して非燃焼式エアロゾル供給デバイスへ電力を供給するように構成される、電力モジュールが提供される。
【0005】
本発明の第3の態様によれば、第1の態様による非燃焼式エアロゾル供給デバイス、非燃焼式エアロゾル供給デバイスにおいて使用するための消耗品、及び第2の態様による電力モジュールを備える、部品のキットが供給される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】例による非燃焼式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
【
図3】例による非燃焼式エアロゾル供給システムの概略図である。
【詳細な説明】
【0007】
エアロゾル生成材料を燃やす又は燃焼させることなく、典型的には吸入され得るエアロゾルを形成するために、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの構成要素を揮発させる、装置が公知である。そのような装置は、「エアロゾル供給デバイス」、「エアロゾル生成デバイス」、「非燃焼加熱式デバイス」、「タバコ加熱製品デバイス」、若しくは「タバコ加熱デバイス」、又は類似のものとして説明される場合がある。同様に、ニコチンを含有してもしなくてもよい、液体の形態のエアロゾル生成材料を典型的には気化させる、いわゆるeシガレットデバイスも存在する。
【0008】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱される、照射される、又は任意の他の方法でエネルギーを加えられると、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、作用物質及び/又は香味料を含有してもしなくてもよい、固体、液体、ワックス又はゲルの形態であってもよい。一部の例では、エアロゾル生成材料は、或いは「モノリシック固体」(すなわち非繊維質の)と呼ばれることがある、「非晶質固体」含んでもよい。一部の例では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に液体などの何らかの流体を保有することができる固形物である。一部の例では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50wt%、60wt%又は70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%又は100wt%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0009】
エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ、タバコ誘導体、膨脹タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含んでもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、材料の配合物又はブレンドであってもよい。エアロゾル生成材料は、1種又は複数の作用物質及び/又は香料、1種又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1種又は複数の他の機能性材料を含んでもよい。エアロゾル生成材料は、「喫煙材」としても公知であることがある。
【0010】
本明細書で使用される作用物質は、生理反応を達成する又は向上させることを意図した材料である、生理活性材料であってもよい。作用物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択されてもよい。作用物質は、天然由来であってもよく、又は合成して得られてもよい。作用物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの構成成分、誘導体若しくは配合物を含んでもよい。作用物質は、タバコ、アサ又は別の植物性物質の1種又は複数の構成成分、誘導体又は抽出物を含んでもよい。
【0011】
一部の例では、作用物質はニコチンを含む。一部の例では、作用物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0012】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することが可能な1種又は複数の構成成分を含んでもよい。一部の例では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0013】
1種又は複数の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は抗酸化剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0014】
本開示によると、「非燃焼式」エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料が、使用者への少なくとも1種の物質の送達を促進するために、燃焼されない又は燃やされない、デバイスである。換言すると、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料を燃やす又は燃焼させることなく、エアロゾルを供給する。
【0015】
一部の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、電子喫煙デバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても公知の電子タバコであるが、エアロゾル生成材料にニコチンが含まれることが、必須条件ではないことが留意される。そのような例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、液体の形態のエアロゾル生成材料を気化させる。
【0016】
一部の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、上記のように、非燃焼加熱式デバイス、タバコ加熱デバイスなどとしても公知のエアロゾル生成材料加熱デバイスである。そのような例では、エアロゾル生成材料は、液体形態でなくてもよい。
【0017】
一部の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料の配合物を使用してエアロゾルを生成する、混成デバイスである。一部のそのような例では、1種又は複数のエアロゾル生成材料が加熱されてもよい。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体、ワックス又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含有してもしなくてもよい。一部の例では、混成システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料、及び固体のエアロゾル生成材料を含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0018】
図1は、非燃焼式エアロゾル供給デバイス100の例を図示する。非燃焼式エアロゾル供給デバイス100は、以降、簡潔にデバイス100と呼ばれる。デバイス100は、エアロゾル生成器102、第1の電源104、及びコネクタ106を具備する。エアロゾル生成器102は、エアロゾルをエアロゾル生成材料から生成するように構成される。第1の電源は、エアロゾル生成器102に電力供給するためのものである。コネクタ106は、デバイス100を電力モジュールへ選択的に接続するためのものである。電力モジュール(
図1では示されない)は、以下でさらに説明されるように、エアロゾル生成器102に電力供給するための第2の電源を備える。デバイス100は、デバイス100が、電力モジュールがデバイス100へ接続されていない場合に、第1の電力モードに設定可能であるように構成される。デバイス100は、電力モジュールがデバイス100へ接続されている場合に、第2の異なる電力モードに設定可能である。第1及び第2の電力モードの各々は、エアロゾル生成器102への電力の供給を決定する。
【0019】
第1の電源104は、例えば、リチウムイオンバッテリー、又はデバイス100などの携帯型電子デバイスにおける使用に適した任意の他の種類のバッテリーなどのバッテリーであってもよい。バッテリーは、充電式バッテリー、又は使い切られると交換される非充電式(使い捨て)バッテリーであってもよい。電源104は、複数のバッテリー、例えば、複数の使い捨てバッテリーであってもよい。
【0020】
エアロゾル生成器102は、上記のように、エアロゾルをエアロゾル生成材料から生成するように構成される装置である。一部の例では、エアロゾル生成器102は、エアロゾル生成材料から1種又は複数の揮発物を放出して、エアロゾルを形成するために、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを加えるように構成されるヒーターである。
【0021】
一部の例では、エアロゾル生成器102は、加熱することなく、エアロゾルをエアロゾル生成材料から生成するように構成される。例えば、エアロゾル生成器102は、エアロゾル生成材料に振動、高圧又は静電エネルギーのうちの1つ又は複数を加えるように構成されてもよい。一部のそのような例では、エアロゾル生成器102は、エアロゾル生成材料に振動を加える、1つ又は複数の圧電素子を備える。
【0022】
エアロゾル生成器102がヒーターである例では、ヒーターは、例えば、抵抗ヒーター又は誘導ヒーターであってもよい。誘導ヒーターが使用される場合、誘導ヒーターは、1つ又は複数のサセプタ要素を加熱するために、変動磁場を生成する。1つ又は複数のサセプタ要素は、そのような例において、エアロゾル生成器102の一部を形成してもしなくてもよい。
【0023】
サセプタ材料は、交番磁場などの変動磁場を用いた侵入によって加熱され得る材料である。サセプタ材料は、導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場を用いたその侵入が、加熱材料の誘導加熱をもたらす。サセプタ材料は、磁性材料であることができ、その結果、変動磁場を用いたその侵入が、サセプタ材料の磁気ヒステリシス加熱をもたらす。サセプタは、導電性及び磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタが、両方の加熱機構によって加熱され得る。
【0024】
以下の説明は、エアロゾル生成器102が抵抗ヒーターである文脈におけるものである。しかしながら、エアロゾル生成器102がそのようにのみ限定されないことに留意されたい。エアロゾル生成器102は、以降、簡潔にヒーター102と呼ばれる。
【0025】
第1の電源104は、ヒーター102へ電力を供給するように構成される。例えば、第1の電源104は、電力を供給して、ヒーター102を抵抗加熱する。
図1の例では、デバイス100は、デバイス100の機能を可能にするための制御回路108(第1の電源104からヒーター102へ電力を供給するための回路などの)を具備する。制御回路108は、第1の電力モード及び第2の電力モードのうちのどちらが実施されるべきかを決定し、それに応じて、電力がヒーター102へ供給されるようにすることができる。制御回路108は、簡素なものであり、例えば、デバイス100の構成要素間の電気的接続部、切替器などを備えることがある。一部の例では、制御回路108はより高度なものであってもよい。例えば、制御回路108は、デバイス100の様々な機能を制御するコントロールユニットを備えてもよい。コントロールユニットは、コンピュータ可読データ記憶ユニットとデータ通信を行うプロセッサを備えてもよく、その場合に、プロセッサが、デバイス100の様々な機能を制御するために、コンピュータ可読データ記憶ユニットに記憶されたコンピュータ可読命令を実行する。
【0026】
デバイス100は、エアロゾルの供給のためのエアロゾル生成材料を含む、消耗品を受容することができる。
図1の例では、デバイス100は、消耗品が受容される、エアロゾル生成領域110を具備する。ヒーター102及びエアロゾル生成領域110は、エアロゾル生成領域110に受容される物品におけるエアロゾル生成材料がヒーター102によって加熱されるように、配設される。
【0027】
この文脈における「物品」は、使用において、揮発されるエアロゾル生成材料を含む又は含有する構成要素である。消耗品は、他の構成要素を任意選択で含有してもよい。使用者は、使用者がその後吸入するエアロゾルの供給前に、デバイス100に消耗品を挿入することができる。消耗品は、例えば、消耗品を受容するように寸法が定められる、デバイス100のエアロゾル生成領域内に設置されるように構成される、予め定められた又は特定の寸法のものであってもよい。或いは、エアロゾル生成材料は、デバイスのエアロゾル生成領域において解放された又は非拘束の様式で、単純に配置されることができ、例えば、ルーズリーフタバコが、この方法で使用され得る。一部の例では、消耗品は、液体のエアロゾル生成材料を含むカートリッジであってもよい。消耗品は、エアロゾル生成材料の前述の例のうちのいずれかを含んでもよい。
【0028】
一部の例では、デバイス100と共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、筐体、包装体、フィルター、吸口、1つ若しくは複数のサセプタ要素、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。
【0029】
エアロゾル生成器102がヒーターである文脈において、エアロゾル生成領域110は、加熱室110と呼ばれることがある。ヒーター102は、加熱室110に受容された消耗品のエアロゾル生成材料へ熱を与えて、エアロゾル生成材料の少なくとも1種の構成要素を揮発させるように、デバイス100に配設される。
【0030】
コネクタ106は、物理的接続がデバイス100と電力モジュール(
図1では示されない)との間で行われることを可能にすることができる。コネクタ106は、電力モジュールがデバイス100へ接続されている場合に、電力が電力モジュールからヒーター102へ供給されることを可能にすることができる。コネクタ106は、電力モジュールが接続されることを可能にするが、それにもかかわらず、デバイス100は、電力モジュールが接続されることなく、エアロゾル供給のために使用可能である。例えば、第1の電源104からの電力は、ヒーター102へ供給され、以て、ヒーター102は、吸入するためのエアロゾルを供給するために、熱を発生させて、エアロゾル生成材料の少なくとも1種の構成要素を揮発させる。電力モジュールの接続により、以下でさらに説明されるような追加の機能性がもたらされる。
【0031】
一部の例では、コネクタ106は、電力モジュールがコネクタ106を介して接続されている場合に、電力モジュールの相補的なパッド/ピンと接触する、導電接触パッド/ピンを備え、以て電力モジュールからデバイス100への電力の伝達を可能にすることができる。コネクタ106は、電力モジュールをデバイス100へ確実に取り付けるために、相補的なモジュール側機械的接続機構と係合する、デバイス側機械的接続機構も備えてもよい。一部の例では、同一の機構が、電力モジュールをデバイス100へ確実に取り付ける機能を果たす。他の例では、コネクタ106は、電力の供給のための1つの機構、及び電力モジュールをデバイス100へ保持するための別の機構を備える。
【0032】
一部の例では、電子装置が互いに接続されることを可能にする、公知の種類のコネクタが使用されてもよい。例えば、コネクタ106は、電力モジュールの相補的なコネクタと係合する、USBタイプCコネクタなどのコネクタ(以下でさらに説明される)の雄又は雌部を備えてもよい。様々な異なるコネクタが使用されてもよい。例えば、USBタイプA、USBタイプB、USBタイプAミニ、USBタイプBマイクロ、又は専用コネクタなど。コネクタは、USBコネクタ以外の種類のものであってもよい。コネクタ106は、電力モジュールからの電力及び、一部の例において、電力モジュールからデバイス100への制御信号の伝達を可能にする、任意の種類のものであってもよい。
【0033】
図2は、電力モジュールの例200の概略図である。電力モジュール200は、コネクタ106を介してデバイス100へ電力を供給するように構成される。より詳細には、
図2の例において、電力モジュールはモジュール側コネクタ202を備える。モジュール側コネクタ202の特定の特徴は、デバイス100に設けられるコネクタ106の種類により異なる。例えば、上述の接触パッド/ピンが使用される場合に、モジュール側コネクタ202は、相補的なパッド/ピンを備える。モジュール側コネクタ202は、ヒーター102へ電力を供給するように、デバイス100のコネクタ106と係合するように構成される。モジュール側コネクタ202は、コネクタ106との給電接続を形成するための、及び確実な取付けのために機械的接続を形成するための、相補的な接続手段を備える。
【0034】
電力モジュール200は、ヒーター102に電力供給するための第2の電源204を備える。第2の電源204は、コネクタ106を介してヒーター102へ供給される電力を蓄える。第2の電源204は、例えばリチウムイオンバッテリー、或いはデバイス100及び/又は電力モジュール200などの携帯型電子デバイスにおける使用に適した任意の他の種類のバッテリーなどのバッテリーであってもよい。例えば、第2の電源204は、充電式バッテリー、又は使い切られると交換される非充電式(使い捨て)バッテリーであってもよい。電源104は、複数のバッテリー、例えば複数の使い捨てバッテリーであってもよい。
【0035】
図2の例では、電力モジュール200は、電力モジュール200の機能を可能にするためのモジュール側制御回路206(電力がモジュール側コネクタ202からデバイス100のコネクタ106へ、及びヒーター102へ伝達され得るように、第2の電源204からモジュール側コネクタ202へ電力を供給するための回路などの)を備える。モジュール側制御回路206は、簡素なものであり、例えば、電力モジュール200の構成要素間の電気的接続部、切替器などを備えることがある。一部の例では、モジュール側制御回路206はより高度なものであってもよい。例えば、モジュール側制御回路206は、電力モジュール200の様々な機能を制御するモジュール側コントロールユニットを備えてもよい。モジュール側コントロールユニットは、コンピュータ可読データ記憶ユニットとデータ通信を行うプロセッサを備えてもよく、その場合に、プロセッサが、電力モジュール200の様々な機能を制御するために、コンピュータ可読データ記憶ユニットに記憶されたコンピュータ可読命令を実行する。一部の例では、モジュール側制御回路206は、モジュール200がモジュール側コネクタ202及びデバイス100のコネクタ106を介してデバイス100へ接続されている場合に、デバイス100の1つ又は複数の機能を追加的に制御することができる。一部の例では、モジュール側制御回路206は、第1の電力モード及び第2の電力モードのうちのどちらが実施されるべきかを決定し、それに応じて、電力がヒーター102へ供給されるようにすることができる。
【0036】
上記のように、デバイス100は、電力モジュールがデバイス100へ接続されているか否かに基づいて、第1の電力モードに又は第2の電力モードに設定可能であり、電力モードは、ヒーター102への電力の供給を決定する。第1の電力モードが低電力モードであってもよく、第2の電力モードが高電力モードであってもよい。高電力モードは、低電力モードでエアロゾル生成器へ供給される電力と比較して、より大きい電力がエアロゾル生成器へ供給されるモードである。
【0037】
したがって、デバイス100は、電力モジュール200がデバイス100へ接続されていない場合に、低電力モードに設定可能であり、モジュール200がデバイス100へ接続されている場合に、高電力モードに設定可能である。電力モジュール200は、高電力モードでヒーター102へ電力を供給する。高電力モードにおいて、デバイス100の関連する回路は、ヒーター102が、低電力モードと比較して追加の電力を供給されるように配設され、追加の電力は、電力モジュール200(詳細には、電力モジュール200の第2の電源204)によって与えられる。
【0038】
電力モードに従ってヒーター102へ異なる量の電力を供給することによって、エアロゾルの供給に影響を与え得ることが有利である。例えば、高電力モードにおいて、単位時間当たり、より大きい電気エネルギーがヒーター102へ供給される。それゆえに、ヒーター102は、高温に達し、その結果、エアロゾル生成材料へより大きい熱を加える。そうすることで、生成されるエアロゾルの特性に影響を与える。例えば、高電力モードにおいて、低電力モードでは揮発されない、エアロゾル生成材料のある特定の構成成分が、揮発されることができる。これにより、例えば、結果としてもたらされるエアロゾルの香味又は風味を変化させることができる。例えば、高電力モードにおいて、単位時間当たり、エアロゾル生成材料のより大量の少なくとも1種の構成要素が揮発されることができる。これにより、例えば、使用者に一服当たりより強力なエアロゾルを供給することができる。
【0039】
したがって、高電力モード及び低電力モードを実施することによって、使用者は、同一のデバイス及び同一のエアロゾル生成材料を使用して、異なる特性を有するエアロゾルを供給される。ヒーター102へ供給される電力の大きさ、及び高電力モードと低電力モードとの間の電力差は、デバイスの特性、及びデバイス100と共に使用されることが意図されたエアロゾル生成材料の特性により異なる。特定の例では、6.5ワット~8ワットの電力が、低電力モードにおいてヒーター102へ供給され、8ワット~10ワットの電力が、高電力モードにおいてヒーター102へ供給される。
【0040】
デバイス100の第1の電源104は、高電力モードに従ってより大きい電力を供給できるほど強力でなくてもよい、又は第1の電源104は、第1の電源104が高電力モードにおいて単独の電源として使用されたならば、非常に急速に使い切られ得る。したがって、電力モジュール200が接続されている場合に高電力モードを実施することによって、デバイス100は、低電力モードのために十分である、より小さい及び/又はより強力でない電源を設けられ得る。
【0041】
一部の例では、電力モードは、電力モジュール200がデバイス100へ接続されるのに応答して、高電力モードへ自動的に設定されてもよい。例えば、電力モジュール200をコネクタ106へ接続することにより、電力モード切替器(デバイス100の内部構成要素及びその中の制御回路108の一部であってもよい)が連動してもよい。そのような例では、電力モード切替器が連動されると、電力モード切替器は、使用中に高電力モードに従って、より大きい電力がヒーター102へ供給されるようにする(例えば、ヒーター102が使用中にエアロゾル生成材料を加熱するために電力を引き出している場合に)。そのような例では、電力モジュール200を接続することにより、デバイス100の制御回路108の動作を変更して、高電力モードを自動的に実施する。
【0042】
デバイス100の制御回路108は、電力モジュール200がデバイス100へ接続されているか否かを検出するように構成されてもよい。或いは又は加えて、モジュール側制御回路206は、電力モジュール200がデバイス100へ接続されているか否かを検出するように構成されてもよい。電力モードは、そのような検出の結果に基づいて設定されてもよい。例えば、デバイス100の制御回路108及び/又はモジュール側制御回路206は、電力モジュール200がデバイス100へ接続されていることを指示する信号に基づいて、電力モジュール200がデバイス100へ接続されているか否かを検出するように構成されてもよい。信号は電気信号であってもよい。電力モジュール200は、電力を供給するためのものである。電力モジュール200がデバイス100へ接続されている場合に、電気的接続が、モジュール側コネクタ202及びデバイス100のコネクタ106を介して、電力モジュール200とデバイス100との間で行われる。それゆえに、電力モジュール200が、電力モジュール200がデバイス100へ電力を供給し得るように接続されている場合に、電力モジュール200は、デバイス100の制御回路108及びモジュール側制御回路206の挙動に影響を与える。デバイス100及び電力モジュール200を共に電気的に接続することにより、デバイス100の制御回路108及びモジュール側制御回路206のある特定の特性を変化させることができる。一部の例では、デバイス100の制御回路108及び/又はモジュール側制御回路206の特性(電圧、電流、抵抗、静電容量、誘導係数、これらの組合せなど)の変化が、信号を構成してもよい。信号は、場合により、電圧、電流、抵抗、静電容量、誘導係数、これらの組合せなどの変化を検出する、検出器によって検出されてもよい。デバイス100及び/又は電力モジュール200は、そのような検出器を具備してもよい。検出器は、場合により、デバイス100の制御回路108又はモジュール側制御回路206の関連する特性の変化を指示する、信号を生成し送信することができる。
【0043】
例えば、電力モジュール200は、デバイス100の制御回路108の特定の構成要素間の電圧を変更することができる。一部の例では、デバイス100は、コネクタ106に関して電圧を検出するための電圧検出器112(上記で論じられたような検出器の例)を具備してもよい。電圧検出器112は、電力モジュール200がコネクタ106を介してデバイス100へ接続されている場合に、コネクタ106における異なる電圧を検出する。そのような例では、電力モジュール200が接続されていることを指示する信号が、電圧検出器112によって生成されてもよい。簡素な例では、電圧検出器112は、前述の電力モード切替器と連動する、制御回路108の回路構成要素へ信号を与えることができる。或いは又は加えて、電力モジュール200は、例えば、モジュール側コネクタ206における電圧変化に基づいて信号を生成する、モジュール側電圧検出器(
図2では示されない)を備えてもよい。様々な異なる方式が、前述の信号を生成するために使用されることができる。一部の例では、信号は、電力モジュール200がコネクタ106などで機械的接続を形成すると連動される、切替器によって生成されてもよい。電力モジュール200がコネクタ106で機械的接続を形成すると、切替器が連動される前述の例では、その切替器が前述の電力モード切替器であってもよい。
【0044】
制御回路108は、例えば、信号の受信に基づいて、デバイス100の電力モードを高電力モードへ設定することができる。一部の例では、コネクタ106は、電力モジュール200とデバイス100との間のデータ通信を可能にする。例えば、データは、デバイス100のコネクタ108及びモジュール側コネクタ206を介して、制御回路108とモジュール側制御回路206との間で通信されることができる。
【0045】
一部のそのような例では、モジュール側制御回路206は、電力モジュール200がデバイス100へ接続されていることを検出し、それぞれのコネクタを介して、デバイス100の制御回路108へこれを伝えることができ、次に、制御回路108が、デバイス100の電力モードを設定することができる。一部の例では、モジュール側制御回路206は、デバイス100の電力モードを設定する制御を引き受けることができる。例えば、デバイス100の制御回路108は、電力モジュール200が接続されていることを判定し(信号に基づいて)、モジュール側制御回路206へ制御を引き渡すことができる。例えば、モジュール側制御回路206は、電力モジュール200が接続されていることを判定し(信号に基づいて)、デバイス100の電力モードの制御を要求及び獲得することができる。例えば、制御回路108及びモジュール側制御回路206は、電力モジュール200が接続されていることを判定し(上記のように、それぞれの信号に基づいて)、モジュール側制御回路が電力モードを設定する制御を受け持つプロトコルを実施することができる。
【0046】
電力モジュール200が接続されるのに応じて、電力モードが高電力モードへ自動的に設定される例では、信号の存在により、上記の任意の様式で、電力モードが高電力モードへ設定されるようにすることができる。
【0047】
一部の例では、電力モードは、高電力モードへ自動的に設定されなくてもよい。電力モードは、電力モジュール200がデバイス100へ接続されている場合に、ユーザ入力に応答して、高電力モードへ設定されてもよい。換言すると、一部の例において、電力モードを高電力モードへ設定するために、ユーザ入力が要求されてもよい。一部の例では、デバイス100は、ユーザ入力を受け取るためのユーザ入力ユニットを具備する。
図1の例では、デバイス100は、入力ユニット114を具備する。ユーザ入力ユニット114は、1つ又は複数のボタン、1つ又は複数の切替器、接触感応式ユーザインターフェースなどの、様々な形態のものであってもよい。或いは又は加えて、ユーザ入力は、電力モジュール200のユーザ入力ユニット208から受け取られてもよい。モジュール側ユーザ入力ユニット208も、1つ又は複数のボタン、1つ又は複数の切替器、接触感応式ユーザインターフェースなどの、様々な形態のものであってもよい。
【0048】
一部の例では、使用者は、電力モジュールが接続されている場合に、電力モードが高電力モードへ自動的に設定されるべきか、又はユーザ入力を要求するかを決定することができる。使用者は、場合により、デバイス100の入力ユニット114又はモジュール側入力ユニット208を使用して、関連する命令を入力することができる。上記のように、制御回路108又はモジュール側制御回路206のいずれかが、電力モードを高電力モードへ設定してもよい。関連する制御回路は、場合により、デバイス100の入力ユニット114又はモジュール側入力ユニット208から、ユーザ入力を受け取ることができる。
【0049】
電力モジュール200が接続されており、デバイス100が低電力モードで使用される場合に、電力モードが高電力モードへ自動的に設定されない例では、電力モジュール200は、デバイス100及び電力モジュール200システムのバッテリー寿命を向上させるために使用されてもよい。そのような例では、電力モジュール200の第2の電源204は、デバイス100の電源104に充電することができる。或いは又は加えて、電力モジュール200は、低電力モードにおける総体的なバッテリー寿命を延ばすために、低電力モードで作動している場合に、ヒーター102へ電力を供給してもよい。
【0050】
電力モジュール200は、
図2の例において示されたモジュール側コネクタ202とは別に、追加のモジュール側コネクタを備えてもよい。電力モジュール200は、デバイス100が複数のモジュールへ接続されるように、そのようなモジュール側コネクタを備える、他のモジュールと組み合わされてもよい。異なるモジュールの各々が、異なる機能性を提供してもよい。例えば、デバイス100のユーザインターフェースと比較して、より高度なユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェースモジュールが接続されてもよい。
【0051】
図3は、例の非燃焼式エアロゾル供給システム300の概略的な見取図である。システム300は、デバイス100及び電力モジュール200を備える。
図3の例では、電力モジュール200がコネクタ106を介してデバイス100へ接続されている場合に、電力モジュール200は、デバイス100を部分的に囲む。一部の例では、デバイス100は、管状の筐体又はスリーブを具備することができる。そのような例では、電力モジュール200は、デバイス100の周辺部を全体的に又は部分的に覆う。そのような構成体は、デバイス100と電力モジュール200との間の接続の強度及び耐久性を改善し、総体的に強固なシステムを提供する。そのような構成体は、例えば、接続が使用中に偶発的に断絶する可能性を低減することができる。そのような構成体は、さらに使用において、他の構成体より経済的であり、よりシームレスな一体性をもたらし、使用者の快適性を高めることを可能にすることができる。
図3で図示されるように、デバイス100及び電力モジュール200は、デバイス100が電力モジュール200へ接続するために定められた位置に滑動されることができるように構成される。そのような構成体において、電力モジュール200及びデバイス100は、コネクタ106及びモジュール側コネクタ202を適正に整列させることを支援し、例えば、電力モジュール200の筐体は、電力モジュール200の筐体に配置された突起部が、デバイス100のコネクタ106及びモジュール側コネクタ202を適正に整列させるために滑動されることができる、案内溝を備えてもよい。
図3で示されるような電力モジュール200の形状より、システム300の全長をさらに増加させることなく、電力モジュール200がより大きい第2の電源204を収容することを可能にすることが有利である。
【0052】
図3は、デバイス100に受容された消耗品302も示す。デバイス100、電力モジュール200及び消耗品302を備える、部品のキットが提供されてもよい。
【0053】
上記の例は、本発明の説明的な例として理解されるべきである。本発明のさらなる例が想定される。任意の1つの例に関連して説明された任意の特徴が、単独で又は説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、さらに、例のうちの任意の他のものの1つ又は複数の特徴と組み合わせて、又は例のうちの任意の他のものの任意の組合せで使用されてもよいことを理解されたい。さらに、上記で説明されない均等物及び変形例も、添付の特許請求の範囲において規定される本発明の範囲から逸脱することなく、用いることができる。